湧々堂HOME 新譜速報: 交響曲 管弦楽曲 協奏曲 器楽曲 室内楽 声楽曲 オペラ バロック 廉価盤 シリーズもの マニア向け  
殿堂入り:交響曲 管弦楽 協奏曲 器楽曲 室内楽 声楽曲 オペラ バロック SALE!! レーベル・カタログ チャイ5



GLOR CLASSICS
(ドイツ)



合唱指揮者にして作曲家、ヨスハルト・ダウス率いるグロール・クラシックス・レーベル。ダウス指揮の合唱作品のほか、カンブルランやドミンゴ指揮による管弦楽作品、声楽作品など続々リリース。



※品番結尾に特に表記のないものは、全て1CDです。
品番 内容 演奏者
GC-08011
(1CD+DVD)

GC-08012(DVD)
ヴェルディ:レクィエム クリスティーナ・ガラルド=ドマス(S)、
フレドリカ・ブリレンボーグ(Ms)、
マルコ・ベルティ(T)、
イルダール・アブドラザコフ(Bs)、
オイローパコールアカデミー、
ヨスハルト・ダウス(合唱指揮)、
プラシド・ドミンゴ(指)アメリカ・ユースO

録音:2006年8月6日ミュンヘン、ガスタイク・フィルハーモニー(ライヴ)
音楽が国境を越えた!28カ国200人の若者たちが、かれらにとってのカリスマというべき大テノール、ドミンゴのもとに集い、作り上げた感動のライヴです。2000年にニュー・イングランド音楽院によって結成されたユース・オケの強みはなによりやる気にあふれていること。かれらを強力にサポートするコーラスを束ねるダウスはもちろん、指揮するドミンゴもまた、みずからじっさいに何度も歌って知り尽くした内容だけに曲の勘所を心得ています。ここに聴く一体感は得難いもので、こんなにも熱いヴェルディのレクィエムはほかに聴いたことありません。CDにはボーナスDVDが付きます。
◆ボーナスDVD内容 [NTSC/16:9/ステレオ]
・ドキュメンタリー「ヨスハルト・ダウスとオイローパコールアカデミー」(15’55)
・メイキング・オブ・ヨーロッパ・カンタータ(6’18)
・「ベルリオーズ:キリストの幼時」メイキング(8’12)
・トレイラー「ヴェルディ:レクィエム/プラシド・ドミンゴ(指)」(5’15)
・2008年GLORクラシックス・カタログ
ドキュメンタリーでは、ダウスのインタビューを交えながら、リハーサル&実演風景や音楽学校での授業風景などを収録しています。  (Ki)
※かつてのGLOR-162202と同内容。GLOR-162202は廃盤となります。
GC-08021
モーツァルト:レクイエムKV626 ヨスハルト・ダウス(指)
オイローパコールアカデミー、
メンデルスゾーンシンフォニア、
クラウディア・バラインスキー(S)、
クラウディア・リュッゲベルク(A)、
トーマス・デヴァルト(T)、
カールステン・メーヴェス(Bs)

録音:2007年4月4日
ダウスによるモーツァルトのレクイエム。ラクリモサでは、重くなることなく大きめに拍をとっているのが印象的。合唱の見事なコントロールが光ります。 (Ki)
GC-08034
(2SACD+DVD)
ベルリオーズ:レクィエム ポール・グローヴス(T)、
オイローパコールアカデミー、
ヨスハルト・ダウス(合唱指揮)
シルヴァン・カンブルラン(指)
SWR南西ドイツRSO

録音:2004年3月31日フライブルク、コンツェルトハウス/2004年4月2日フランクフルト、アルテ・オーパー(SWR製作)
ボーナスDVD付き。
◆ボーナスDVD内容 [NTSC/16:9/ステレオ]
・ドキュメンタリー「ヨスハルト・ダウスとオイローパコールアカデミー」(15’55)
・メイキング・オブ・ヨーロッパ・カンタータ(6’18)
・「ベルリオーズ:キリストの幼時」メイキング(8’12)
・トレイラー「ヴェルディ:レクィエム/プラシド・ドミンゴ(指)」(5’15)
・2008年GLORクラシックス・カタログ
ドキュメンタリーでは、ダウスのインタビューを交えながら、リハーサル&実演風景や音楽学校での授業風景などを収録しています。 (Ki)
GC-08041
(1CD+DVD)
ハイドン:ミサ曲第9番「ネルソン・ミサ」Hob.XXII-11、
交響曲第103番「太鼓連打」*
エヴァ・リント(S)、
インゲボルク・ダンツ(A)、
ジェイムズ・テイラー(T)、
ラインハルト・ハーゲン(Bs)、
ミヒャエル・ギーレン(指)
SWR南西ドイツRSO

録音:1999年9月8-11日、2004年3月4日* フライブルク・コンツェルトハウス
近現代レパートリーを得意とするギーレンが、古典派の大家ハイドンを取り上げた興味深いアルバム。ともに晩年に書かれ、器楽と声楽それぞれのジャンルの傑作「太鼓連打」と「ネルソン・ミサ」。前半のミサは、しなやかで力強く自在な動きをみせる、ダウス率いるコーラスの出来栄えがとにかくみごと。リントのしっとりとした美声、伸びやかな歌声のテイラーなどソリストのアンサンブルも充実しています。同様にヴァイオリン両翼配置のオケが生み出す明晰なサウンドが印象深い交響曲は、愉悦と格調の高さで現代楽器によるハイドンの良さを再認識させるもの。ギーレンのハイドン、要チェックです。 ボーナスDVD付き。
◆ボーナスDVD内容 [NTSC/16:9/ステレオ]
・ドキュメンタリー「ヨスハルト・ダウスとオイローパコールアカデミー」(15’55)
・メイキング・オブ・ヨーロッパ・カンタータ(6’18)
・「ベルリオーズ:キリストの幼時」メイキング(8’12)
・トレイラー「ヴェルディ:レクィエム/プラシド・ドミンゴ(指)」(5’15)
・2008年GLORクラシックス・カタログ
ドキュメンタリーでは、ダウスのインタビューを交えながら、リハーサル&実演風景や音楽学校での授業風景などを収録しています。 (Ki)

GC-08061
(1CD+DVD)
ラヴェル:ボレロ、高雅で感傷的なワルツ#、
 ドゥルシネア姫に思いを寄せるドン・キホーテ
ムソルグスキー(ラヴェル編):組曲「展覧会の絵」*
オラフ・ベーア(Br)、
シルヴァン・カンブルラン(指)
SWR南西ドイツRSO

録音:2002年1月4-5日、2003年12月31日バーデン・バーデン祝祭劇場*、2001年9月8-9日フライブルク・コンツェルトハウス・文化会議センター# (SWR製作)
ムソルグスキー作「展覧会の絵」のアレンジを代表例に、ラヴェルがオーケストレーションで天才的センスをみせたことはあまりにも有名。そのラヴェル編曲の「展覧会の絵」ほか、ボレロなどを取り上げたこのアルバムこそは、まさに「色彩の魔術師」カンブルランのために用意された最高のプログラムといえるでしょう。じっくりと聴かせてゆく「ボレロ」につづいて、幻想的なムード漂う「ワルツ」、名バリトンのベーアを迎えた歌曲と進むなか、圧巻はやはり「展覧会の絵」。トランペットのファンファーレ冒頭からどこまでも華麗。最弱音からトゥッティまで終始ゆたかな響きで満たされて、もはやキエフの大門たるやもの凄いことになってます。優秀録音。ボーナスDVD付き。
◆ボーナスDVD内容 [NTSC/16:9/ステレオ]
・ドキュメンタリー「ヨスハルト・ダウスとオイローパコールアカデミー」(15’55)
・メイキング・オブ・ヨーロッパ・カンタータ(6’18)
・「ベルリオーズ:キリストの幼時」メイキング(8’12)
・トレイラー「ヴェルディ:レクィエム/プラシド・ドミンゴ(指)」(5’15)
・2008年GLORクラシックス・カタログ
ドキュメンタリーでは、ダウスのインタビューを交えながら、リハーサル&実演風景や音楽学校での授業風景などを収録しています。 (Ki)
GC-08071
(1CD+DVD)
C.P.E.バッハ:ルカ受難曲 ヨスハルト・ダウス(指)
オイローパコールアカデミー、
メンデルスゾーンシンフォニア、
ダニエル・グローガー(CT)、
クラウディア・バラインスキー(S)、
トーマス・デヴァルト(T)、
ヴォルフガング・ノイヴェルラ(Br)、
カールステン・メーヴェス(Bs)、
ステファニー・ダッシュ(S)、
エグル・シキンスカイト(A)、
ジュリオ・フェルナンデス(T)

録音:2007年4月、2008年3月
父であるJ.S.バッハの死の翌年に書かれた、C.P.E.バッハの受難曲。J.S.バッハの受難曲が、冒頭の合唱曲は長大なものなのに対し、C.P.E.バッハのルカ受難曲は、4声体のコラールで穏やかに幕を開けます。さらに、福音史家をカウンターテナーが務めるのも違うところ。劇的な場面のひとつである「十字架につけろ」の場面も、淡々と物語が進んでいきます。バロック時代の後、前期古典派時代は、多声部がからみあう対位法を駆使した作風から、旋律と伴奏、和声が明確な作風へと変わっていったといわれますが、このルカ受難曲は、まさに時代の変遷が明確に感じられる作品となっています。グルックの「オルフェオとエウリディーチェ」などに似ている、と思う瞬間も多々あります。どうしてもJ.S.バッハの受難曲と比較してしまいますが、なかなかにシンプルな優しさに満ちた受難曲となっています。ボーナスDVD付き。
◆ボーナスDVD内容 [NTSC/16:9/ステレオ]
・ドキュメンタリー「ヨスハルト・ダウスとオイローパコールアカデミー」(15’55)
・メイキング・オブ・ヨーロッパ・カンタータ(6’18)
・「ベルリオーズ:キリストの幼時」メイキング(8’12)
・トレイラー「ヴェルディ:レクィエム/プラシド・ドミンゴ(指)」(5’15)
・2008年GLORクラシックス・カタログ
ドキュメンタリーでは、ダウスのインタビューを交えながら、リハーサル&実演風景や音楽学校での授業風景などを収録しています。 (Ki)
GC-08081
(1CD+DVD)
20世紀の合唱音楽
デュサパン:グラヌム・シナピス、
ストラヴィンスキー
:合唱とふたつのブラス・クヮルテットのためのミサ
ダッラピッコラ:プリジョーニアの歌
シルヴァン・カンブルラン(指)
オイローパコールアカデミー、
マンハイマー・シュラークヴェルク

録音:2006年10月22-26日
カンブルランの棒が冴え渡る、見通しのよい20世紀合唱作品集。ボーナスDVD付き。
◆ボーナスDVD内容 [NTSC/16:9/ステレオ]
・ドキュメンタリー「ヨスハルト・ダウスとオイローパコールアカデミー」(15’55)
・メイキング・オブ・ヨーロッパ・カンタータ(6’18)
・「ベルリオーズ:キリストの幼時」メイキング(8’12)
・トレイラー「ヴェルディ:レクィエム/プラシド・ドミンゴ(指)」(5’15)
・2008年GLORクラシックス・カタログ
ドキュメンタリーでは、ダウスのインタビューを交えながら、リハーサル&実演風景や音楽学校での授業風景などを収録しています。 (Ki)
GC-08091
プーランク:スターバト・マーテル、
ブラームス
:5つの歌op.104
クラウディア・バラインスキー(S)、
ヨスハルト・ダウス(指)
オイローパコールアカデミー、
北西ドイツフィルハーモニー

録音:2007年11月6日
荘厳な雰囲気をもちつつも、和声が豊かで時に官能的なプーランクのスターバト・マーテル。ダウスの見事な声と器楽のコントロールで、色彩豊かなプーランクの世界が広がります。ブラームスでは一転、シンプルな響きで聴かせます。
GC-08131
(2CD+DVD)
ベルリオーズ:キリストの幼時H.130(Op.25) ヤン・ブロン(T)、
ジェーン・ヘンシェル(A)、
フィリップ・ルイヨン(Bs)、
ガーボル・ブレツ(Bs-Br)、
エリク・マルタン=ボネ(Bs)、
オイローパコールアカデミー、
シルヴァン・カンブルラン(指)
ルクセンブルクPO

録音:2007年12月6日ルクセンブルク、フィルハーモニー
劇的交響曲「ロメオとジュリエット」や序曲集、オーケストラ伴奏つきの歌曲集といったアルバム、さらに「トロイアの人々」や「ファウストの劫罰」の映像作品をつぎつぎと発表するスペシャリスト、カンブルランが手掛ける期待のベルリオーズ。破格の編成が衝撃的で、大迫力の音響が鳴り渡る宗教曲ばなれした「レクィエム」と、簡潔で古風なスタイルで書かれ平穏と静けさが支配する異色作「キリストの幼時」という、対照的な2作品を取り上げていることも注目されます。これまでのリリースでも分かるとおり、カンブルランの紡ぐときに鮮烈、ときに精妙な色彩感覚は、同じく異常ということでは引けを取らないベルリオーズと通じるところがあるのでしょう。さらに、ここでは両作品ともコーラスの表現力が圧倒的で、動と静とまったく性格の異なる内容を歌い分けています。なお、2002年小澤&サイトウ・キネン・フェスティヴァルの「第九」ガラで一躍その名を知られることになったグローヴスに、デイヴィス&LSOの最新盤でも同名役を務め抜群の存在感を示したブロンと、ソリストに実力派を並べているのもポイントといえるでしょう。ボーナスDVD付き。
◆ボーナスDVD内容 [NTSC/16:9/ステレオ]
・ドキュメンタリー「ヨスハルト・ダウスとオイローパコールアカデミー」(15’55)
・メイキング・オブ・ヨーロッパ・カンタータ(6’18)
・「ベルリオーズ:キリストの幼時」メイキング(8’12)
・トレイラー「ヴェルディ:レクィエム/プラシド・ドミンゴ(指)」(5’15)
・2008年GLORクラシックス・カタログ
ドキュメンタリーでは、ダウスのインタビューを交えながら、リハーサル&実演風景や音楽学校での授業風景などを収録しています。  (Ki)
GC-08141
(1CD+DVD)
ラヴェル:バレエ「ダフニスとクロエ」(全曲) ブラムウェル・トヴェイ(指)
ルクセンブルクPO、
オイローパコールアカデミー、
ヨスハルト・ダウス(合唱指揮)

録音:2006年3月16-17日ルクセンブルク、フィルハーモニー(ライヴ)
1953年イギリス生まれのトヴェイ率いる手兵ルクセンブルク・フィルによる「ダフニスとクロエ」ライヴ。ピアニスト、作曲家としても知られるトヴェイは、カナダのウィニペグ響(1989−2001)やバンクーバー響(2000−2010まで継続)、そしてルクセンブルク・フィルの音楽監督(2002−2006)在任期間中に、オペラ、声楽、英国もの、現代レパートリーを取り上げて評価を高めました。ダウス率いるオイローパコールアカデミーとの共演となった本作は、ルクセンブルク・フィルとの集大成といえる出来栄えとなっています。ボーナスDVD付き。
◆ボーナスDVD内容 [NTSC/16:9/ステレオ]
・ドキュメンタリー「ヨスハルト・ダウスとオイローパコールアカデミー」(15’55)
・メイキング・オブ・ヨーロッパ・カンタータ(6’18)
・「ベルリオーズ:キリストの幼時」メイキング(8’12)
・トレイラー「ヴェルディ:レクィエム/プラシド・ドミンゴ(指)」(5’15)
・2008年GLORクラシックス・カタログ
ドキュメンタリーでは、ダウスのインタビューを交えながら、リハーサル&実演風景や音楽学校での授業風景などを収録しています。 (Ki)
GC-08151
(1CD+DVD)
モーツァルト:交響曲第33番、
第35番「ハフナー」*、第38番「プラハ」#
シルヴァン・カンブルラン(指)
SWR南西ドイツRSO

録音:2006年6月17日バート・エムス・クアテアーター、2002年6月20-21日フライブルク・コンツェルトハウス*、2005年11月12日バーデン・バーデン祝祭劇場#
これまで映像作品を中心にオペラに限られていたカンブルランのモーツァルトに、ようやくシンフォニーが登場します。じゅうぶんに魅力的であったオペラにおける美しさと絶妙なテンポ感から交響曲のすばらしさもある程度予想されたことですが、これは期待以上。しかも手兵南西ドイツ放送響との顔合わせとなればなおさらです。ピリオド・アプローチなどの新機軸を用いずとも、まだまだこのように楽しく新鮮に聴かせることが可能であるというお手本のようなモーツァルト演奏。録音もすぐれています。ボーナスDVD付き。
◆ボーナスDVD内容 [NTSC/16:9/ステレオ]
・ドキュメンタリー「ヨスハルト・ダウスとオイローパコールアカデミー」(15’55)
・メイキング・オブ・ヨーロッパ・カンタータ(6’18)
・「ベルリオーズ:キリストの幼時」メイキング(8’12)
・トレイラー「ヴェルディ:レクィエム/プラシド・ドミンゴ(指)」(5’15)
・2008年GLORクラシックス・カタログ
ドキュメンタリーでは、ダウスのインタビューを交えながら、リハーサル&実演風景や音楽学校での授業風景などを収録しています。 (Ki)
GC-08171
(2CD+DVD)
シューマン:楽園とペリop.50 シルヴァン・カンブルラン(指)
SWR南西ドイツRSO、
オイローパコールアカデミー、
ソルヴェーグ・クリンゲルボーン(S)、
ドロテー・ヤンセン(S)、
ダグマル・ペツコヴァー(Ms)、
クリストフ・ホンベルガー(T)、
アンドレアス・カライシアク(Br)、
ラッセル・ブラウン(Br)

録音:2002年5月15日
罪をおかして楽園を追放されたペリが、様々な試練を乗り越えて再び楽園へと迎え入れられる、という内容のオラトリオ。シューマンが33歳のときに作曲、自らの指揮で初演。この初演が大変好評となり、作曲家としてのキャリアの大きなステップとなった作品です。カンブルランは、シューマンが描いた美しい音物語を、気品ある色彩でやわらかに描いています。ボーナスDVD付き。
◆ボーナスDVD内容 [NTSC/16:9/ステレオ]
・ドキュメンタリー「ヨスハルト・ダウスとオイローパコールアカデミー」(15’55)
・メイキング・オブ・ヨーロッパ・カンタータ(6’18)
・「ベルリオーズ:キリストの幼時」メイキング(8’12)
・トレイラー「ヴェルディ:レクィエム/プラシド・ドミンゴ(指)」(5’15)
・2008年GLORクラシックス・カタログ
ドキュメンタリーでは、ダウスのインタビューを交えながら、リハーサル&実演風景や音楽学校での授業風景などを収録しています。 (Ki)
GC-08181
(1CD+DVD)
ドビュッシー:聖セバスティアンの殉教(歌唱/フランス語、語り/ドイツ語) ハイディ・グラント・マーフィー(S)、
ダグマル・ペツコヴァー(S)、
ナタリー・シュトゥッツマン(A)、
デールト・リッセヴスキ(語り)、
シルヴァン・カンブルラン(指)
コレギウム・ヴォカーレ、
バーデン=バーデン・フライブルクSWR南西ドイツRSO

録音:2005年1月19-20日
ドシュッシー晩年の神秘劇音楽。イタリアの詩人ダヌンツィオのテキストに作曲されたもので、ローマ軍の親衛隊長だったセバスティアンの殉教を描いたもの。東洋・和風の響きが多用されるプレリュードから始まる、繊細な和声の管弦楽はカンブルランの本領発揮。各楽器の音色を立てつつ、全体を見事に融け合わせています。それに乗る歌唱も皆この神秘劇の世界に浸りきっています。ボーナスDVD付き。
◆ボーナスDVD内容 [NTSC/16:9/ステレオ]
・ドキュメンタリー「ヨスハルト・ダウスとオイローパコールアカデミー」(15’55)
・メイキング・オブ・ヨーロッパ・カンタータ(6’18)
・「ベルリオーズ:キリストの幼時」メイキング(8’12)
・トレイラー「ヴェルディ:レクィエム/プラシド・ドミンゴ(指)」(5’15)
・2008年GLORクラシックス・カタログ
ドキュメンタリーでは、ダウスのインタビューを交えながら、リハーサル&実演風景や音楽学校での授業風景などを収録しています。 (Ki)
GC-09191
ブラームス:ドイツ・レクイエム
(ピアノ連弾伴奏+打楽器)
フィオンウアラ・マッカーシー(S)、
ミヒャエル・ヴォッレ(Br)、
ヨナタン・アルデール(P)、
トルステン・カルデヴァイ(P)
ベンジャミン・ハイル(打楽器)
ヨスハルト・ダウス(指)
オイローパコールアカデミー

録音:2009年4月8,9日ミュンヘン、バイエルン放送(BR)スタジオ1
ピアノ連弾伴奏、打楽器奏者を伴うドイツ・レクイエム。ティンパニの低く轟く音が、第2曲「肉はみな、草のごとく」で印象的に響きます。合唱に定評のあるダウスは、ブラームスの究極の慰めの世界を、歌い手たちから引き出しています。 (Ki)
GC-09201
ブラームス:ジプシーの歌op.103
メンデルスゾーン:「野に歌う」第2集op.48(全6曲)、
第3集op.59(全6曲)
ヨスハルト・ダウス(指)
オイローパコールアカデミー

録音:2008年9月
ブラームス、メンデルスゾーンによる、喜びに満ちた合唱作品集。 (Ki)
GC-09211
20世紀の合唱作品集vol.2
マルタン:ミサ(無伴奏二重合唱のための)
ヴィラ=ロボス:ブラジル風バッハ第9番
プーランク:人間の顔*
シルヴァン・カンブルラン(指)
オイローパコールアカデミー

録音:2008年6月2-4日、2009年4月26-27日*  バーデン=バーデン、ハンス・ロスバウト・スタジオ
指揮者の腕の見せ所、無伴奏合唱作品集。カンブルランの棒が冴えわたります。マルタンのミサ曲は、透明感溢れる世界が見事。ヴィラ=ロボスのブラジル風バッハ第9番も、ヴィラ=ロボス独特の濃厚な雰囲気と、バッハの雰囲気が反映された演奏です。プーランクの人間の顔も、クリスタルを思わせる硬質な響きが極めて印象的に響きます。様々な言語の歌を自在に歌えるオイローパコールアカデミーの力量にも感服です。 (Ki)
GC-09221
ハイドン:交響曲第73番ニ長調「狩」
交響曲第26番ニ短調「悲しみ」*
交響曲第82番ハ長調#
シルヴァン・カンブルラン(指)
バーデン=バーデン&フライブルクSWR響(南西ドイツ放送交響楽団)

録音:2001年2月23日フライブルク・コンツェルトハウス、2005年1月21日バーデンバーデン祝祭劇場*、2001年9月8,9日ルツェルン・文化会議センター#
エレガント、かつスマートなハイドン。弦楽器のメロディーも、伴奏音型も、どこまでも手入れの行き届いた演奏で、見通しのよいハーモニーは見事。「狩」の最終楽章も、にぎやかな雰囲気を醸しつつ、ホルンもどこか貴族風に響きます。モダン楽器でハイドン・シンフォニーを聴くことの醍醐味を存分に堪能できる1枚。 (Ki)
GC-09231
ブルックナー:交響曲第4番「ロマンティック」 シルヴァン・カンブルラン(指)
バーデン=バーデン&フライブルクSWR響(南西ドイツ放送交響楽団)

録音:2003年9月22-26日ドルトムント、コンツェルトハウス(ライヴ)
3タイトル同時、カンブルランによるブルックナーが衝撃のリリース。これまでレコーディングでは近現代、どちらかといえば非独墺系のレパートリーを取り上げてきたカンブルランによる大注目のプログラムです。ベルリオーズやストラヴィンスキーの作品できわめて濃密な色彩表現を聞かせていたカンブルランだけに、ブルックナーではいったいどのような取り組みをみせるのか。ちなみにSWR響によるブルックナーといえば、ギーレンが1999年に第3番をライヴ録音、2001年に第6番をライヴ録音しています。カンブルランとは録音時期も1年違い、両者の単純な比較が可能な第6番では、トータルで4分も演奏時間に違いがみられます。もちろん、同一のオケを指揮しているとはいえ、このほかにもカンブルランの個性は如何なく示されているように思われます。たとえば第9番、弦楽合奏の甘美な音色や、トゥッティのエネルギーの解放ぶり、第4番や第6番における透き通った繊細なひびきなど、すべてに共通してその独特の美観が端的に顕れているのはアダージョでしょう。じつにいろいろな楽器・声部が聞こえてきて、じっさいのテンポ以上にじっくりていねいに描いている印象があります。このあたり、SWRアーカイヴの正規音源を投入した、抜群の高音質によりはっきりと確かめられるのもポイントといえるでしょう。 (Ki)
GC-09241
ブルックナー:交響曲第6番 シルヴァン・カンブルラン(指)
バーデン=バーデン&フライブルクSWR響(南西ドイツ放送交響楽団)

録音:1998年1月16-23日フライブルク、コンツェルトハウス(ライヴ)
[トラックタイム]T.15’41”+U.15’42”+V.07’43”+W.13’13”=TT.52’45”
【参考データ】ギーレン/2001年ライヴ T.17’00”+U.15’57”+V.09’17”+W.14’19”=TT.56’45”

GC-09251
ブルックナー:交響曲第9番 シルヴァン・カンブルラン(指)
バーデン=バーデン&フライブルクSWR響(南西ドイツ放送交響楽団)

録音:2005年11月12-13日フライブルク、コンツェルトハウス(ライヴ)
“比類なき透明感!神と心で対話するカンブルランの突き抜け方!”
ドイツ的な重厚で古色蒼然とした響きとは対極をなす、透明感溢れるテクスチュアに敬虔な祈りを込めた感動的なブルックナー。決して流麗な感覚美だけを追求したものではなく、響きの美しさと音楽のニュアンスが完全に一体化して聴き手に迫り続けるのです。第1楽章冒頭から人為的に構築した大伽藍にはない自然な息遣いと、すっきりと聳え包容力kのある造形美が心を捉え、第3主題は各声部の彩のなんときめ細やかなこと!木管やピチカートなどの些細なフレーズににも細心の注意を払うことで、常に希望の光りに満ちた色彩を放っているので、展開部で顕著なように音楽がどこまでも伸びやかでスキっと天空目掛けて抜けるよう。
第2楽章は音楽の芯を強固に保って盤石な造型を築きますが、そこには人間的な温もりが宿り、他を寄せ付けない威圧感とは異なる宇宙を形成。中間部のリズムが当然のようにウキウキと弾み、決然と迫る演奏を他に知りません。
第3楽章は、フレージングの求心力、浸透力を信じきった一途な愛の世界!今まで認識していたこの楽章の美しさなど、まだまだ生ぬるかったことを思い知る方も多いことでしょう。0:57からの各パートの積み重ねは精妙を極め、それが次第に頂点に達するまでの間、音楽が萎縮させずにしなやかに開放へと向かわせる手腕の素晴らしさ!その頂点(1:44〜)の音像の混濁のなさは、ホールの響きの豊かさも手伝ってまさに神の世界を現出。展開部クライマックスの19:35からの激烈なフィルティッシモに至っては、純度、色彩、熱さ、バランス…全てが完璧に融合!何度聴いても涙が出ます!!
深刻ぶらずに音楽への奉仕に徹する姿勢も完全に神が味方しているようで、嘘くさいゴツゴツとした構築など用いなくてもこれほどの感動を呼び覚ますことが可能だということを、この演奏は教えてくれます。
牢獄のような暗さからこの作品を解き放ったカンブルランの功績は、いくら賞賛しても足りません!
ライヴ録音ですが、ノイズ感もなく、最後も拍手が入る前に綺麗にフェイドアウトする配慮も嬉しい限りです。【湧々堂】
GC-09271(2CD)
リスト:オラトリオ「キリスト」 ナタリア・コステンコ(S)、
フレデリカ・ブリッレンブール(Ms)、
トーマス・デヴァルト(T)、
リヒャルト・ザルター(Br)、
カール・カーディナル・レーマン(語り手)
ヨスハルト・ダウス(指)
オイローパコールアカデミー
フリッツ・ヴァルター(Org)、
イェーナ・フィルハーモニー

録音:2001年9月20日
1861年、ローマに移ってからの10年、リストの創作の中心は、宗教的合唱作品でした。このオラトリオ「キリスト」は、1862年から66年にかけて作曲された、キリストの生涯(誕生、受難、復活)を、聖句を引用しながら描いていくオラトリオです。改変を経て72年に出版、73年5月にヴァイマールで初演されました。3時間ほどを要し、合唱も管弦楽も大規模な編成となっているため、演奏会でとりあげられる機会は極めて少ないですが、音楽自体は極めて個人的な信仰心に満ちていて、響きもどちらかといえば室内楽的な印象です。リストが採用した聖句は、カトリックの教義に基づいた聖書で、ところどころにラテン語の聖歌も引用されています。ヘンデルのメサイアなどのオラトリオとは違って、このリストのオラトリオは、オーケストラ主導で音楽を進めていきます(まるでワーグナーの楽劇のよう)。レチタティーヴォ楽章をもたず、そのかわりに、ラテン語による語り(その楽章の意味や、宗教的な関連のある語句)が入ります。全体で3つの部分から成り(待降、誕生、受難と復活)、各部分はさらに3つの楽章に分かれます。冒頭に歌われるラテン語の待降節の聖歌や、グレゴリオ聖歌などが、曲を通して和声的・旋律的に用いられ、最終楽曲の大規模なフーガでも主題として現れます。ダウスの統率ぶりは見事で、管弦楽パートもキリストの生涯の語り部として生き生きと演奏しています。リストのオラトリオに、貴重なカタログが増えました。 (Ki)

GC-09281
メンデルスゾーン:交響曲第3番「スコットランド」
序曲「海の静けさと幸ある航海」*
序曲「フィンガルの洞窟」#
ハンス・ツェンダー(指)
バーデン=バーデン&フライブルクSWR響
(南西ドイツ放送交響楽団)

録音:2005年3月12日フライブルク、コンツェルトハウス、2008年12月4日ハンブルク・レース・ハレ*、2001年6月21日バーデン=バーデン、ハンス・ロスバウト=スタジオ(SWR)#
これは信じがたい完成度、そして感動!ツェンダーは、理論家として知られながらもドイツ・ロマン派の作品を得意とし、まさに知と情のバランスにかけては右に出る者がないことを痛感させられます。
「スコットランド」は、第1楽章序奏の管楽器に比重を置いた筋肉質な響きからして、安易な感傷に流されない強い意志を感じさせ説得力絶大。主部のリピートが慣行されますが、その移行句の幻想性も必聴。14:55では強烈なフォルティッシモで激昂し、見事な頂点を築きます。第2楽章はややゆったりとしたテンポを採用していますが、冒頭の弦をはじめとした全ての16分音符の刻みを明瞭に打ち出すための不可欠なテンポと気付きます。第3楽章は主部に入る直前の呼吸の間の取り方が絶妙。一貫して内声から抉り出される霊妙なニュアンスに惹きつけられます。終楽章は3:56からの金管の連続突出に度肝を抜かれ、後半は屈託のない表情を見せながらも音楽はとてつもなく大きくうねり、輝かしく幕を閉じます。
2つの序曲も傑出した名演。まとまった序曲集のディスクが出たら無敵であること必至でしょう。「フィンガル」は、冒頭から精妙さの極み!しかもニュアンス満点。特に強弱のコントラストが岩盤に波が打ち付ける絵画的描写以上のドラマ性を表出するあたりは言葉を失うばかり。音のノテクツチュアは終始至純。後半8:25からは一段テンポを速めますが強引さはなく、爽やかな盛り上がりを見せます。「静かな海と楽しい後悔」はクレツキ&イスラエルPOの録音と拮抗する素晴らしさ。序奏の弱音のなんという幻想性!このまま時間がとまってほしいと思うほどの夢の空間が広がります。終楽章冒頭のホルンの強奏の意味深さもお聴き逃しなく。コーダは男性的な力感に溢れかえり、メンデルスゾーンらしいノーブルさもきちんと確保しつつズシリと胸に迫る音像を展開するのです。
「知と情の絶妙なバランス」というのは、当たり障りのない評論でよく見かける言葉ですが、本来こういう演奏にこそ使うべき形容ではないでしょうか。  【湧々堂】

GC-10301
ブルックナー:交響曲第7番 シルヴァン・カンブルラン(指)
バーデン=バーデン&フライブルクSWR響

録音:2008年9月6日(サン・セバスティアン、”クルザール”オーディトリウム)
読売日本交響楽団の常任指揮者に就任し、常に話題の中心にいるカンブルランの最新盤は、ブルックナーの第7番。さすが細かな彫琢を施す名工指揮者カンブルランだけあって、第1楽章冒頭から、旋律とそれを彩る対旋律パートの扱いは見事。絶妙なバランスで、オーケストラから音の色彩のパレットを引き出します。ディナーミクの幅広さ、荒々しい部分から繊細な部分、メロディとそれを支える伴奏部など、様々な対比に満ちたこの作品を、カンブルランは完璧なバランスで描きます。 (Ki)
GC-10321(4CD)
カンブルラン・ボックス・セット
ベルリオーズ:レクイエム(GC-08034)
ブルックナー:交響曲第4番(GC09231)
ハイドン:交響曲第73番ニ長調「狩」Hob.I:73 
 交響曲第26番ニ短調「悲しみ」Hob.I:26 
 交響曲第82番ハ長調Hob.I:82(GC-09221)
モーツァルト:交響曲第33番変ロ長調KV.319 
 交響曲第35番ニ長調KV.358「ハフナー」 
 交響曲第38番ニ長調KV.504「プラハ」(GC08151)
シルヴァン・カンブルラン(指)
バーデン=バーデン&フライブルクSWR響
これまでに発売された中から4タイトルを集めてボックス化。
GC-10371
シューマン:序曲、スケルツォとフィナーレop.52
夜の歌op.108*
交響曲第1番「春」変ロ長調#
ハンス・ツェンダー(指)
バーデン=バーデン&フライブルクSWR響(南西ドイツ放送交響楽団)
シュトゥットガルトSWRヴォーカルアンサンブル

録音:2001年2月1日フライブルク・コンツェルトハウス、2006年4月7日ドルトムント・コンツェルトハウス*、2007年1月12日フライブルク・コンツェルトハウス#
細やかな仕事ぶりが光る彫琢の匠、ツェンダーによるシューマン。「序曲、スケルツォとフィナーレ」と交響曲第1番は1841年「交響曲の年」の作。両曲ともツェンダーの曲運び、山谷緩急のつけかたの巧さが実に光ります。シューマンの交響曲第1番の冒頭のファンファーレの完璧なバランス采配に圧倒。第2楽章での終楽章のピチピチとした細やかかつ軽やかなフレーズ運びの巧さは天国的です。「夜の歌」は他の2曲よりも少し後、1849年の作品。ロマン派にとって重要なテーマであった「夜」のヴェールの世界が、情景豊かに歌われます。ツェンダーの名匠ぶりが際立つ、非常に魅力的なシューマン作品集となっております。 (Ki)
GC-10391
ブルックナー:交響曲第3番「ワーグナー」(第3稿) シルヴァン・カンブルラン(指)
バーデン=バーデン&フライブルクSWR響(南西ドイツ放送交響楽団)

録音:2010年11月9日
管と弦の絶妙なバランス、そして美しい響きが終始徹底して探求されています。第2楽章のアダージョの豊麗な和声は圧倒的。途中で現れる「ワルキューレ」の眠りの動機も意味深長に響きます。第3楽章では絶妙なテンポ設定で盛り上げます。雄大な作品ながら、カンブルランがオーケストラから引き出す繊細な響きに息を呑む瞬間に満ちた秀演です。 (Ki)
GC-11421
ドヴォルザーク:交響曲第9番「新世界より」
ヤナーチェク:シンフォニエッタ*
シルヴァン・カンブルラン(指)
バーデン=バーデン&フライブルクSWR響(南西ドイツ放送響)

録音:2009年8月25-28日、2005年9月7-9日*
ドヴォルザークの新世界と、ヤナーチェクのシンフォニエッタといううれしいカップリングです。「新世界」の第1楽章冒頭は、各声部が鋭く攻め込んで、聴き手を一気に引き込みます。第3楽章の気持のよい緊迫感を保つ絶妙なテンポ、終楽章の盛り上がりぶりも気持のよいものです。ヤナーチェクのシンフォニエッタの冒頭ファンファーレ部分(村上春樹の「1Q84」ですっかり有名になりました)の管楽器パートの巧さは絶品。第2楽章の管による伴奏音型も一糸乱れぬリズムはさすがです。えもいわれぬ高貴な表情の旋律があらわれる第3楽章では、カンブルランの繊細なバランス采配が光ります。終楽章は迫力のフィナーレながら、最後までバランスに一寸の乱れも許さないところが、さすがカンブルランです。知と情の見事なバランスカンブルラン。 (Ki)

GC-11431
ツェンダー/ドビュッシー作品集
牧神の午後への前奏曲
5つの前奏曲(ツェンダー編)*[帆/パックの踊り/ラヴィーヌ将軍/雪の上の足跡/アナカプリの丘]
交響組曲「春」**
舞曲(スティリー風タランテッラ)(ラヴェル編)#
夜想曲##
ハンス・ツェンダー(指)
バーデン=バーデン&フライブルクSWR響(南西ドイツ放送交響楽団)、
ルツェルン・アカデミー女声Cho

録音:2003年1月24日、2002年2月16日*、2002年5月2日**、2005年5月12日# (以上ハンス・ロスボード・スタジオ(バーデン=バーデン)
2002年9月6-9日## コンツェルトハウス(フライブルク)
ドイツの名匠ハンス・ツェンダー率いるバーデン=バーデン&フライブルクSWR交響楽団(南西ドイツ放送交響楽団)によるドビュッシーの管弦楽作品 集。牧神の午後、交響組曲「春」、夜想曲といった大作に加え、ツェンダーとラヴェルによる編曲作品が収録された注目の新譜です。指揮者としてだけでなく、 現代作曲家および編曲家としても知られるツェンダー。「5つの前奏曲」と題されたツェンダーの編曲作品は、ドビュッシーの前奏曲集の中から5曲を抜 粋、オーケストラ編成にしたものになります。ツェンダーは今回の編曲にあたり、モノクローム調のピアノの色彩を、多彩なオーケストラの色調の中で再考 したかったと語っています。様々な楽器の音色が折り重なって生まれるハーモニーは、まさに多彩な色のパレットのよう。「帆」の冒頭でけだるげに下降す る3度の和音は木管で奏でられますが、これがまさにぴったり。一気にツェンダーの世界に引き込まれます。また、「アナカプリの丘」の最初の五音がホ ルンで奏でられ、まさに「丘」のイメージにふさわしい音世界になっているなど、曲調の異なる5 曲それぞれに趣向あふれるオーケストレーションがなさ れており、“音の匠” ツェンダーならではの奥行き深い音楽世界が展開されています。プログラム全体を通して、ツェンダーとSWRオケの鋭敏な表現力が 光る1枚といえましょう。近年は体調悪化も懸念されているツェンダーですが、今回のプログラムは彼がSWRオケの永久客演指揮者となった1999年 の直後、2002年頃の録音。名盤と名高いシューベルトの全集録音を行った時期にも重なり、まさにツェンダー&SWRオケ黄金期の録音とも言えましょ う。細密画のような緻密な音響世界で魅せたレーガーのアルバム(GC 10361)に引き続き、今回も見事な演奏を聞かせてくれます。近年、カンブルラ ンとの素晴らしいベートーヴェンやブルックナーでもますます評判のバーデン=バーデン&フライブルクSWR交響楽団。ツェンダーの匠技とオーケストラ の妙技が合わさった名盤です。 (Ki)
GC-11451
ベートーヴェン:交響曲第3番「英雄」
序曲「レオノーレ」第1番*
シルヴァン・カンブルラン(指)
バーデン=バーデン&フライブルクSWR響(南西ドイツ放送交響楽団)

録音:2009年2月14日バーデンバーデン(ライヴ)、2004年12月17日/フライブルク、コンツェルトハウス(ライヴ)*
カンブルランの「英雄」。冒頭の和音の鳴らし方から、ひとあじ違います。躍動感溢れる前進感はさすが。第2楽章でも低音をとどろくように響かせながら、すすり泣きのような旋律をたっぷり歌い上げています。「レオノーレ」序曲も重すぎず、しかし、しっかりとしたボリューム感のある和声で聴かせます。 (Ki)
GC-11461
ベートーヴェン:交響曲第5番「運命」
交響曲第6番ヘ長調「田園」*
シルヴァン・カンブルラン(指)
バーデン=バーデン&フライブルクSWR響(南西ドイツ放送交響楽団)

録音:2003年11月29日フライブルク、コンツェルトハウス(ライヴ)、2007年1月24日エッセン・フィルハーモニー*
レコード芸術11月号で宇野氏が「カンブルランのベートーヴェンの登場。名曲「運命」と「田園」のカップリングです。「運命」第1楽章での前進感は見事。第2楽章の旋律の歌には胸を打たれます。フィナーレの華やかさと管楽器の鳴らし方のバランスの巧さはさすがカンブルラン。「田園」でも、フィナーレでの響きの立体的なバランスの美しさがひときわ印象に残ります。 (Ki)

GC-12481
マニフィカト集
G.ガブリエーリ:サクラ・シンフォニア第2集より「マニフィカト」
 モテット「おお大いなる神秘よ」
プレトーリウス:マニフィカト「わが魂は主をあがめ」
「シオンの音楽」〜「わが魂は主をあがめ.」
シュッツ:白鳥の歌〜ドイツ語のマニフィカトSWV 494
 ダヴィデの詩篇歌集〜「アレルヤ、聖なる所にある主をほめたたえよ」SWV 38
ミハエル・ホフシュテッター(指)
ルートヴィヒスブルク城音楽祭管O(オリジナル楽器使用)&Cho

録音:2011年9月11日、聖カタリナ教区教会(ヴォルヘック、ドイツ)
ドイツのルートヴィヒスブルク城で毎年5月〜7月に行われる音楽祭でお馴染みの、ホフシュテッター率いるルートヴィヒスブルク城音楽祭管弦楽団& 合唱団によるマニフィカト集。マニフィカトは「わが魂は主をあがめ Magnificat anima meum Dominum」から始まる有名なキリスト教聖歌の一つ。モ ンテヴェルディやJ.S.バッハの作品が有名ですが、今回は初期バロックに焦点を当て、プレトーリウス、G.ガブリエーリ、その弟子シュッツのマニフィカ トが収録されています。いずれの曲も、瞑想するようなソリストの落ち着いた歌声と、その背後で壮麗に響き渡る合唱とのハーモニーが絶品。室内楽的な 繊細な響きから、聖堂全体を震わせるような壮大なサウンドへと拡がるポリフォニックな響きの盛り上がりに圧倒される1枚です。 2012年に創立40周年を迎える名門ルートヴィヒスブルク音楽祭管弦楽団は、1972年に合唱団と共に創立されたピリオド楽器演奏団体。音楽祭以 外にも宮殿劇場でのオペラ公演や国外への演奏ツアーなどを積極的に行っています。2005年よりこの団体の指揮者を務めるミハエル・ホフシュテッターは、 近年古楽界以外での活躍も目覚ましい注目の指揮者。音楽祭でも話題の名コンビによる輝かしい演奏を堪能できる1枚です。 (Ki)
GC-12491
シューマン:謝肉祭
交響的練習曲op.13
エレーナ・クシュネローヴァ(P)

録音:2010年5月30-31日、ファツィオリ・ショールーム(東京)
2010年6月11日ファツィオリ・コンサート・ホール(サチリ、イタリア)*
※使用ピアノ
F278/ファツィオリ、F308/ファツィオリ*
ロシア・ピアニスト界を代表する女流ピアニスト、エレーナ・クシュネロ―ヴァが最新譜をリリースしました!「幻想小曲集」や「アベック変奏曲」を収 録したアルバム(GC 11441)に引き続き、得意のシューマン・プログラムで魅せてくれます。今回収録したのは、シューマンならではの詩的情緒を存分 に堪能できる「謝肉祭」、変奏曲の傑作と名高い「交響的練習曲」という2つの大作。いずれも短い小品をまとめあげた小曲集で、万華鏡のように目まぐ るしく移りゆく多彩な曲調が魅力的です。「謝肉祭」の9曲目、通称「スフィンクス」は、叶わなかった恋の相手の故郷アッシュAschを音名にあてがい、 As-C-H(ラ♭-ド-シ)とA-Es-C-H(ラ-ミ♭-ド-シ)の音を配列した暗号的な作品。本アルバムでは、シューマン自身が「演奏しなくても良い」とし、 演奏されないことも多いこの作品も含め、「謝肉祭」の全曲が収録されています。また「交響的練習曲」では、第3版で追加された5つの遺作エチュード を変奏曲の後ろに付加する形で演奏に臨んでおり、変奏曲フィナーレの激しい絶頂の後、昂った心を静めるように響きわたる哀しくも抒情的なエチュード の旋律の数々に聴き入ります。クシュネロ―ヴァのピアノは、相変わらず力強さと柔軟さを兼ね備えた安定感のある演奏。毅然とした強打音と儚げな弱音 とのコントラストが素晴らしく、クシュネロ―ヴァの多彩な表現に圧倒される1枚です。
このディスクのもうひとつの注目点が、ファツィオリの銘器2台を用いているということ。低音部から高音部まで均質な音色はシューマンの様々な声部が 絡み合う音楽にぴったり!謝肉祭冒頭の和音から、よく延びる音質で異世界へといざなわれるようです。 (Ki)


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