湧々堂HOME 新譜速報: 交響曲 管弦楽曲 協奏曲 器楽曲 室内楽 声楽曲 オペラ バロック 廉価盤 シリーズもの マニア向け  
殿堂入り:交響曲 管弦楽 協奏曲 器楽曲 室内楽 声楽曲 オペラ バロック SALE!! レーベル・カタログ チャイ5



Bach-Stiftung(ザンクトガレン・バッハ財団)
(スイス)



バッハのカンタータ全曲演奏という偉業・・・。1984年にヘルムート・リリンクによって一人の指揮者によるバッハの教会カンタータ全曲録音が完成されて以来、多くの人たちがこの偉業に挑んでいます。その中には、めでたく完成を迎えたものもあり、この宝石のような名作たちが全集という形で、比較的容易に聴けるようになりました。そんなところに、最近になって今までにないような手法で、教会カンタータのみならず、バッハの声楽作品をすべて録音しようという人が現れました。それは、スイスのバーゼル・スコラ・カントルムで教鞭を取っているオルガンの即興演奏のオーソリティ、ルドルフ・ルッツです。彼は、1999年に、さる実業家と協力して「ザンクトガレン・バッハ財団」という個人的な財団を創設し、様々な準備を経て、2006年から毎月1回のペースで、まずは教会カンタータを教会で演奏、それをDVDとCDで販売しつつ、全曲演奏を目指すというプロジェクトをスタートさせました。現在までにおよそ三分の一のカンタータが演奏されていますから、全曲を演奏し終わるまでにはあと10年以上はかかることでしょう。このコンサート、、始まる前に指揮者が聴衆と一緒にそこで演奏されるカンタータのコラールを歌ったり、様々な分野のゲストによるそのカンタータにちなんだトークを挟んで、全曲を2回演奏するというユニークなものです。この「参加型」のコンサートはかなりの反響を呼んでいるそうです。この模様は、実は映像(DVD)の形で市販されているのですが、残念ながらPAL仕様のみ。日本の従来の機材では再生できないのが残念なところです。そこで日本ではCDのみの販売となりますが、これだけでも、その生き生きとした演奏風景が伝わる貴重なものであることは間違いありません。ソリストも、当代最高の歌手たちを揃えています。その中には最近注目を浴びているヌリア・リアルや櫻田亮氏の名前も。



※表示価格は、全て税込定価。品番結尾に特に表記のないものは、全て1CDです。
品番 内容 演奏者

A-909CD
バッハ:カンタータ集第1集
1-8.天の王よ、よくぞ来ませりBWV182
9-15.イエス眠りたまえば、われ何に頼るべきやBWV81
16-20.わが神なる主はたたえられんBWV129☆
ウルリケ・ホーフボイアー(S)…16-20
クラウデ・アイヒェンベルガー(A)…1-8.16-20
ロースヴイータ・ミュラー(A)…9-15
ベルンハルト・ベルヒトールト(T)…1-15
ラファエル・ユード(Bs)…1-8
ヴォルフ・マティアス・フリードリッヒ(Bs)…9-15
クラウス・ヘーガー(Bs)…16-20
バッハ財団O&cho
ルドルフ・ルッツ(指&Org…9-15・ハープシコード…16-20)

録音:2007年3月30日…1-8,2008年1月18日…9-15,2008年5月16日…16-20
第182番は「枝の主日」または「受胎告知」の祭日用のカンタータ。人々が棕櫚の枝を手に持ってイエスを歓迎したといわれる喜びの日を描いた力強い作品です。第81番は「公現後第4主日」用のカンタータ。船の上で眠るイエスの姿と、荒れ狂う波におののく弟子たちを描いた劇的な音楽です。第129番は「三位一体の祝日」用。「父なる神」「子なるキリスト」「聖霊」は3つでありながら一つであるという教義に基づいた荘厳で美しい音楽です。3つのアリアを合唱ではさむという独特の形式で書かれています。
A-910CD
バッハ:カンタータ集第2集
1-5.イエスは十二使徒をひきよせたまえりBWV22
6-10.おお永遠よ、汝恐ろしき言葉
BWV60
11-15.おお永遠の炎、おお愛のみなもとBWV34
ミリアム・フォイアージンガー(S)…6-10
マルクス・フォルスター(A)…1-5
クラウデ・アイヒェンベルガー(A)…6-10
マーゴット・オイツィンガー(A)…11-15
ヨハネス・カレシュケ(T)…1-5
ベルンハルト・ベルヒトールト(T)…6-10
イェンス・ヴェーヴァー(T)…11-15
エッケハルト・アベーレ(Bs)…1-5
マルクス・フォルペルト(Bs)…6-10
ファブリス・ハヨツ(Bs)…11-15
バッハ財団O&cho
ルドルフ・ルッツ(指&Cemb…1-5・Org…6-10)

録音:2010年2月19日,2006年11月24日,2009年5月29日
第22番は「四旬節」の主日用。ルカ福音書第18章の31節-43節を使い、エルサレムを目前にしてイエスが十二使徒に受難を預言する場面が描かれています。キリストの言葉を理解できずに苦しむ人のために十字架に対する信仰の思いが歌われます。第60番は「三位一体後第24主日」用のカンタータ。死を前に、擬人化された「恐れ」と「希望」が対話するという物語が描かれています。曲の最後には平安がやってくるところが感動的です。第34番は「聖霊降臨祭」用のカンタータ。名作中の名作とされます。バッハ晩年の作品ですが、実はそれ以前の結婚カンタータから素材が取られています。華やかな楽想が魅力的なカンタータです。
A-911CD
バッハ:カンタータ集第3集
1-6.道を備えよBWV132
7-13.心も魂も乱れはてBWV35
14-19.暁の星のいと美しきかなBWV1
エヴァ・オルティヴァルニ(S)…1-6.14-19
マルクス・フォスター(A)…1-6
クラウデ・アイヒェンベルガー(A)…7-13
ユリウス・プファイファー(T)…1-6
櫻田亮(T)…14-19
ヴォルフ・マティアス・フリードリヒ(Bs)…1-6
マヌエル・バルサー(Bs)
ノルベルト・ツァイベルガー(Org)…7-13
バッハ財団O&cho
ルドルフ・ルッツ(指&Org…1-6)

録音:2006年12月22日…1-6,2009年8月28日…7-13,2010年3月26日…14-19
第132番は「待降節第4主日」用のカンタータ。イエスの誕生を待ち望む期待に満ちた音楽で、通常合唱のコラールで始められるところ、この曲は突然ソプラノの美しいアリアで幕を開けるというユニークな形です。第35番は「三位一体後第12主日」用のカンタータで、アルトのためのソロ・カンタータ。合唱なしのシンプルな編成ですが、作品は2部に分かれた堂々としたものです。第1番は演奏の機会も比較的多い名作。こちらも「受胎告知の祭日」用の曲で、全体的に穏やかで清冽な雰囲気を持つ作品です。ここでは、日本のテノール、櫻田亮が輝かしい声を聞かせています。
A-912CD
バッハ:カンタータ集第4集
1-7.わが魂なるイエスよBWV78
8-11.いざ、ついに抗すべしBWV54
12-18.キリスト者よ、この日を銘記せよBWV63
ユリア・ノイマン(S)…1-7
エヴァ・オルティヴァルニ(S)…12-18
マーゴット・オイツィンガー(A)…1-7
マルクス・フォルスター(A)…7-13
ヤン・ベルナー(A)…12-18
ベルンハルト・ベルヒトールト(T)…1-7
ユリウス・プファイファー(T)…12-18
マルクス・フォルペルト(Bs)…1-7.12-18
バッハ財団O&cho
ルドルフ・ルッツ(指&Org…8-11)

録音:2008年8月22日…1-7,2008年3月14日…8-11,2008年12月19日…12-18
第78番は「三位一体後第14主日」用のカンタータ。普遍的な神への信頼を描き、完成度の高い音楽に満たされています。第54番はアルトのソロ・カンタータ。本来はアリアとレチタティーヴォ、アリアの3曲ですが、ここでは曲の末尾にマルティン・ヤンのコラール「jesum nur will ich liebhaben」が付されています。用途ははっきりわかっていません。第63番は降誕祭第1日用。祝典的な雰囲気を持つ両端の合唱にはさまれたアリアは、思いのほか静かな曲です。
A-913CD
バッハ:カンタータ集第5集
1-7.おお愛する魂よ、汝を飾れBWV180
8-14.されど同じ安息日の夕べにBWV42
15-17.いと高きにある神に栄光あれBWV191
マリア・クリスティーナ・キール(S)…1-7
ウルリケ・ホーフボイアー(S)…8-14
ゲルリンデ・ゼーマン(S)…15-17
ヤン・ブレーナー(A)…1-7
イレーネ・フリードリ(A)…8-14
ユリウス・プファイファー(T)…1-7
ベルンハルト・ベルヒトールト(T)…8-14
ヨハネス・カレシュケ(T)…
15-17/ファブリス・ハヨツ(Bs)…1-7
マルクス・フォルペルト(Bs)…8-14
バッハ財団O&cho
ルドルフ・ルッツ(指&Cemb…8-14)

録音:2009年10月23日…1-7,2009年4月17日…8-14,2009年12月18日…191
第180番は「三位一体後第20主日」用のカンタータ。パンとぶどう酒をいただくことによって永遠の命を授かるという喜びが歌われます。喜びに溢れた作品です。マリア・クリスティーナ・キールがソロを歌っています。第42番は「復活後第1主日」用のカンタータ。第1曲目が合奏協奏曲の形式で書かれていることで知られています。第191番は「降誕祭第1日」用。歌詞はラテン語で、曲自体は「ロ短調ミサ曲」からの転用です。終曲は、あのロ短調ミサ曲の第1部の最後の曲の縮小版のような風情を持ち、とても感動的な締めくくりとなります。
A-997CD
バッハ:カンタータ集第6集
1-7.目覚めよと呼ぶ声ありBWV140
8-15.その人は幸いなりBWV57
16-20.主よ、汝の御心のままにわれはあらんBWV73
ヌリア・リアル(S)…1-7
ユリア・ノイマン(S)…8-15
スザンヌ・フライ(S)…16-20
アントニア・フライ(A)…8-15
ベルンハルト・ベルヒトールト(T)…1-7
ニコラス・サヴォイ(T)…8-15
櫻田亮(T)…16-20
マルクス・フォルペルト(Bs)…1-7.16-20
エッケハルト・エーベル(Bs)…8-15
バッハ財団O&cho
ルドルフ・ルッツ(指&Cemb…8-15)

録音:2008年11月21日…1-7,2010年12月17日…8-15,2011年1月21日…16-20
バッハのカンタータの中でも1,2位を争う人気を誇る第140番は「三位一体後第27主日」用のもの。コラール・カンタータと呼ばれる形式であり、ここで用いられているコラールはフィリップ・ニコライ作のもの。輝かしく美しいメロディです。アリアを歌うのは最近注目のソプラノ、ヌリア・リアル。第57番は「降誕祭第2日目」用のカンタータ。タイトルの「その人」とは「試練に耐える人」を意味しています。この日は殉教者聖ステファノの祝日であり、バッハはそれを鑑みてか、この曲に悲痛なアリアを加えました。第73番は「公現後第3主日」用のカンタータ。地味ながらしっとりとした美しさ溢れる音楽です。
B-033CD
バッハ:カンタータ集第7集
1-6.深き苦しみの淵より、われ汝を呼ぶBWV38
7-11.見よ、われらはエルサレムにのぼるBWV159
12-17.自らの神によれる者は幸いなりBWV139
グーロ・ヒエムリ(S)…1-11
ミリヤム・ベルリ(S)…7-11
スザンネ・フライ(S)…7-117
ダマリス・ヌシュバウマー(S)…7-11
ルート・ザントホフ(A)…1-6
マーゴット・オイツィンガー(A)…7-11
アントニア・フレイ(A)…12-17
ヨハネス・カレシュケ(T)…1-6.12-17
ニコラス・サヴォイ(T)…7-11
クラウス・メルテンス(Bs)…7-11
エッケハルト・エーベル(Bs)…12-17
バッハ財団O&cho
ルドルフ・ルッツ(指&Cemb…12-17)

録音:2007年10月26日…1-8,2012年2月17日…7-11,2008年10月24日…12-17
第38番は「三位一体後第21主日」用のカンタータ。マルティン・ルターのコラール「主よ深きふちの底より」が使われています。冒頭の半音階を駆使した不安定なハーモニーが印象的です。第159番は「五旬節の主日」用。こちらも不安げなアリオーソで始まるもの。第2曲では良く知られたコラールのメロディが登場します。第139番は「三位一体後第23主日」用のカンタータ。この世における権力と、天の権力の違いを現し、正しい信仰を捧げようと呼びかけられます。
B-106CD
バッハ:カンタータ集第8集
1-7.われらの主キリスト、ヨルダン川に来たれりBWV7
-12.天より雨と雪の降る如くBWV18
13-19.汝何を悲しまんとするやBWV107
ヌリア・リアル(S)…8-12
ユリア・ドイル(S)…13-19
アレックス・ポーター(A)…1-7
ユリウス・プファイファー(T)…1-7
櫻田亮(T)…8-19
ドミニク・ヴェルナー(Bs)…1-12
マティアス・フリードリヒ(Bs)…13-19
バッハ財団O&cho
ルドルフ・ルッツ(指)

録音:2012年6月22日…1-7,2009年2月13日…8-12,2012年3月16日…13-19
第7番は「洗礼者聖ヨハネの誕生の祭日」用のカンタータ。こちらもコラール・カンタータで、やはりマルティン・ルターのコラールが使われています。洗礼についての神秘が語られます。第18番は「四旬節第2主日」用。シンフォニアで始まるバッハの初期の作品です。小さな曲ですが、1曲だけあるソプラノのアリアがとても美しいのです。第107番は「三位一体後第7主日」用のカンタータ。自らの信仰にを疑い、揺れ動くキリスト者に対して、キリストによる確信に満ちた説得が描かれています。
B-006CD(3CD)
バッハ:マタイ受難曲BWV244 福音史家/テノール…チャールズ・ダニエルズ(T)
イエス…ピーター・ハ ーヴェイ(Br)
ジョアン・ラン(S)
マーゴット・オイツィンガー(A)
ヴォルフ・マティアス・フリードリッヒ(Bs)
バッハ財団O&cho
ルドルフ・ルッツ(指)

録音:2012年
カンタータを演奏してきたメンバーが集まって、スタジオで録音されたのがこのCDです。 ソリスト、合唱団、オーケストラのいずれもが、この毎月のコンサートを続けてきている 間に、まさに指揮者のルッツの「楽器」として成熟していたことは、この長大な作品の隅々 までに、ルッツの目指す音楽が浸透していることでもわかります。彼の音楽の本質はなん と言っても即興演奏、エヴァンゲリストのレシタティーヴォをサポートするチェンバロ が、とても自由な即興を聴かせてくれている(コラールの間奏にチェンバロ・ソロ、など という場面も!)といったように、演奏家たちはあくまで伸び伸びとしたプレイを披露し てくれています。それが、今までのピリオド楽器とは一味違う暖かいサウンドの上に作り 上げられているのですから、たまりません。これまでのどんな演奏とも違う、刺激的な上 に極上の肌触りを持つ「マタイ」、いつの間にかこんな素晴らしいものが聴ける時代にな っていました。

B-107CD
バッハ:カンタータ集第9集
1-7.我らが口を笑いにて満たすべしBWV110
8-14.神のみにぞわが心を捧げん
BWV169
15-20.神のみわざは善きかなBWV99
ゲルリンデ・ザマン(S)…1-7
ユリア・ノイマン(S)…15-20
アレックス・ポッター(A)…1-7
クラウデ・アイヘンベルガー(A)…8-14.15-20
ベルンハルト・ベルヒトールト(T)…1-7
ヨハネス・カレシュケ(T)…15-20
ステファン・マクロード(Bs)…1-7
ファブリス・ハヨス(Bs)
バッハ財団O&cho
ルドルフ・ルッツ(指)

録音:2012年12月21日…1-7
2008年9月19日…8-14
2012年9月14日…15-20スイス,トロンゲンエヴァンゲリカル教会
管弦楽組曲第4番の序曲と同じメロディで始まるBWV110のカンタータは、まさにクリスマスの喜びを表現したものであり、ここではさらに見事な合唱が組み込まれた感動的で輝きに満ちた世界が表現されます。キリストの生誕=クリスマスこそ、苦しみも平安も含めた全ての始まりであるということが実感できる作品です。第6曲のバスのアリアの輝かしさを経て、最後のコラールでしっとりと締めくくる名作です。BWV169は三位一体後第18主日用のアルト・ソロカンタータです。この曲のシンフォニアは後にチェンバロ協奏曲第2番に転用されたメロディで、ここではオルガン協奏曲になっています。ルッツの素晴らしいソロにも耳を傾けてください。BWV99は三位一体後第15主日用のカンタータ。冒頭から弦と管が絶妙に絡み、そこに合唱が加わるという何とも厳かで美しい音楽です。最後のコラールがこれまた感動的なのです。

B-204CD
バッハ:カンタータ集第10集
1-6.喜べ、汝らの心BWV66
7-11.我はわが幸いに心満ちたりBWV84
12-17.わが神の欲したもうこと、つねに起こらんBWV111
ゲルリンデ・ザマン(S)…7-11
ノエミ・ゾーン・ナド(S)…12-17
アレックス・ポッター(A)…1-6
クラウデ・アイヘンベルガー(A)…12-17
ユリウス・プファイファー(T)…1-6
ハンス・イェルク・マンメル(T)…12-17
ドミニク・ヴェルナー(Bs)…1-6
ピーター・ハーヴェイ(Bs)…12-17
バッハ財団Cho、バッハ財団O
ルドルフ・ルッツ(指&オルガン…7-11)

録音:2011年4月29日…1-6,
2011年2月18日…7-11,
2012年1月20日…12-17スイス,トロンゲンエヴァンゲリカル教会
復活祭第2日用のカンタータBWV66は、春の日差しを思わせる軽やかで躍動的なメロディで始まります。喜びを体中で表現するかのような合唱、トランペット、オーボエが見事に溶け合います。イエスの復活を喜び、最後は見事な「アレルヤ」で曲を閉じます。BWV84は復活祭前第7日曜日用のソプラノ・ソロ・カンタータ。第1曲は感謝と喜びを歌う曲ですが、曲想は若干寂しげでもあります。第3曲は歌手の力量が試されるかのような技術的なアリアです。コラールは沈み込むように静かに終わります。BWV111は公現後第3日曜日用のカンタータ。信仰厚い兵士が得た病に対するイエスの癒しが歌われます。全体的に躍動的で、強い意志が感じられる楽章が多く、力強い印象を受けるカンタータです。
B-237CD
バッハ:カンタータ集第11集
1-5.喜ばしい安息、好ましい魂の歓喜BWV170
6.ボーナス・トラック…BWV170第5番アリア:リコーダー・オブリガード付きヴァージョン
7-12.ああ、いかにはかなく、いかに空しきBWV26
13-19.鳴り響け、汝らの歌声BWV172
エヴァ・オルティヴァルニ(S)…13-19
アンドレアス・ショル(A)…1-6
アントニア・フレイ(A)…7-12
マルクス・フォルスター(A)…13-19
ダニエル・ヨハンセン(T)…7-12
ベルンハルト・ベルヒトールト(T)…13-19
クラウス・ヘーガー(Bs)…7-12
ラファエル・ユード(Bs)…13-19
バッハ財団O&cho
ルドルフ・ルッツ(指&Cemb…1-12)

録音:2013年1月21日…1-6,2009年11月20日…7-12,2007年5月25日…13-19スイス,トロンゲンエヴァンゲリカル教会
BWV170は有名なアルト・ソロのためのカンタータで、第1曲目のパストラールは耳にしたことのある人も多いことでしょう。ひたすら平和な世界が歌われるこの曲ですが、最後のアリアはせわしなく、生きることに対しての不安と苛立ちが歌われているところも興味深いものです。このアルバムでは、この第5曲のアリアの別ヴァージョンが歌われていて、これでもかとばかりに活躍するリコーダーの響きには驚くばかりです。アンドレア・ショルの名唱が光ります。BWV26はバッハ作品の中でも最高傑作と謳われる曲ですが、ここではイエスも天国も出てくることはなく、ひたすら虚しさと儚さが歌われていきます。終曲のコラールには不安げなオルガンのパッセージをはさみつつも、最後には平穏が約束されます。BWV172も人気曲。聖霊降臨節第1日のカンタータで、タイトル通り、第1曲目から晴れやかな気分が歌われます。この曲には多くの「3」の要素が使われていて、使われるトランペットは3本、三拍子、他、三部形式など細かいこだわりが施されています。この演奏では、最後のコラールの後に第1曲がもう一度奏されて終わります。

B-261CD
バッハ:カンタータ集第12集
1-11.目覚めよ、祈れ、祈れ、目覚めよBWV70
12-16.甘き慰め、わがイエスは来ませりBWV151
17-22.ただ汝にのみ、主イエス・キリストよBWV33
グズルン・シドニー・オットー(S)…1-11/ゲルリンデ・ザーマン(S)…12-16/マーゴット・オイツィンガー(A)…1-11/アレックス・ポッター(A)…12-16/ルース・サンドホフ(A)…17-22/ダニエル・ヨハンセン(T)…1-11/クレメンス・フラミッヒ(T)…12-16/アンドレアス・ポスト(T)…17-22/マックス・フォルペルト(Br)…17-22/ヴォルフ・マティアス・フリードリヒ(Bs)…1-11/フィリッペ・レイヨット(Bs)…12-16
バッハ財団Cho、バッハ財団O
ルドルフ・ルッツ(指)

録音2013年11月…1-11,2013年12月…12-16,2007年8月…17-22スイス,トロンゲン,エヴァンゲリカル教会
三位一体節後第26日曜日のためのカンタータである第70番は『最後の審判』を主題にした二部形式をとる規模の大きな作品で、冒頭からトランペットが大活躍することで知られています。とりわけ第9曲の激しいレチタティーヴォは印象的。嵐のような弦楽器を縫うかのようにトランペットによるコラールが高らかに鳴り響きます。劇的で聴き所の多いカンタータです。続く151番はクリスマスのためのカンタータ。基本的にソプラノが一人で静かに歓びを歌い上げます。ザーマンの歌声は、ちょっぴり翳りのありますが、それが却って俗世界に住むものを表現しているかのようです。つづく第33番は、三位一体主日後第13主日用のカンタータ。まるで合奏協奏曲のような楽器たちの戯れから始まり、合唱が美しく音を紡いで行きます。イエスへの究極の信頼と三位一体の歓びが歌われます。

B-290CD
バッハ:カンタータ集第13集
1-11.おお永遠よ、汝恐ろしき言葉BWV20
12-17.我がため息、我が涙BWV13
18-23.汝ら泣き叫ばんBWV103
スザンネ・タイザー(S)…12-17
ステファニー・イラーニ(Ms)…18-23
マルクス・フォルスター(C-T)…1-11
ヤン・ボルネル(C-T)…12-17
ダニエル・ヨハンセン(T)…1-11
ヤクブ・ピルグラム(T)…12-17
アンドレアス・ヴェラー(T)…18-23
ヴォルフ・マティアス・フリードリヒ(Bs)…1-17
バッハ財団Cho/バッハ財団O
ルドルフ・ルッツ(指)

録音:2014年6月…1-11,2014年1月…12-17,2010年4月…18-23スイス,トロンゲンエヴァンゲリカル教会
三位一体節後第1日曜日のためのカンタータ第26番は、畏怖を覚える内容「世における苦しみは永遠ではないが、地獄の苦しみは永遠に続く」とは裏腹に、祝祭的な気分を持つフランス風序曲で幕を明けます。どのアリアもレチタティーヴォも、またコラールも全て「永遠に続く地獄の刑罰」と「責め苦から逃れるための悔い改め」について歌っていきます。劇的かつ荘厳な作品です。顕現節後第2日曜日のための第13番も、この現世を生きるための苦悩と絶望を歌い上げたもの。この曲で用いられている最後のコラールはマタイやヨハネの受難曲でも使われるお馴染みのメロディです。復活節後第3日曜日のための第103番はフラウト・ピッコロのオブリガードが印象的作品です(この部分はヴァイオリン、もしくはトラヴェルソで奏される場合もあります)。悲しみと喜びの対比が描かれ、苦しみすらも永遠の幸福に変わると説かれます。

B-347CD
バッハ:カンタータ集第14集
エルサレムよ、主をたたえよBWV119
 BWV119第8番:レチタティーヴォ
 BWV119第9番:コラール(トーマス・ライニンガーによる金管パート付き)
各々に各々のものをBWV163
ただ愛する神の摂理にまかす者BWV93
マリア・ウェーバー(S)
ミリアム・フロイアージンガー(S)
マーゴット・オイツィンガー(A)
マルクス・フォルスター(A)
ヤン・ベルナー(A)
ベルンハルト・ベルヒトールト(T)
ヨハネス・カレシュケ(T)
ユリウス・プファイアー(T)
マティアス・ヘルム(Bs)
マルクス・フォルペルト(Bs)
バッハ財団Cho/バッハ財団O
ルドルフ・ルッツ(指)

録音:2014年9月19日スイス,チューリヒ聖ペーター教会
2012年11月16日スイス,トロンゲンエヴァンゲリカル教会
2010年6月18日スイス,トロンゲンエヴァンゲリカル教会
おなじみルドルフ・ルッツによる「レクチャー付き、バッハのカンタータ演奏会」の録音です。今回はBWV119「エルサレムよ、主をたたえよ」とBWV163「神はただ万人のためにのみ」、BWV93「ただ愛する神の摂理にまかす者」が収録されています。祝典的な雰囲気が漲るBWV119は、ドイツの「市参事会交代式」のためのカンタータ。まさにお祭りムード満載の厳粛な作品です。この曲には、最後のコラール(先導するレチタティーヴォも含む)が2ヴァージョン録音されており、最初は金管パートなし、次は金管パート付きで演奏されます。実際のコンサートでは、この間にお話が入るのですが、ここでは純粋に音の違いだけをお楽しみください。BWV163は三位一体後第23日曜日のためのカンタータ。イエスが説くのは「皇帝のものは皇帝に、神のものは神に返しなさい」という内容であり、神は全ての賜物の与え手であり、真実の心を神に捧げることの大切さを歌っています。BWV93は三位一体後第5日曜日のためのカンタータで、悲しげな曲調を持つコラールで始まり、やはり「神の意思に身を委ねること」の大切さが厳粛に歌われています。
B384CD(2CD)
NX-D08
バッハ:ミサ曲ロ短調 BWV232 ジュリア・ドイル(S)
アレックス・ポッター(C.T)
ダニエル・ヨハンセン(T)
クラウス・メルテンス(Bs-Br)
J.S.バッハ財団O&cho
ルドルフ・ルッツ(指)

録音:2016年
バッハ晩年の最高傑作「ロ短調ミサ曲」。1733年の初稿を含め、およそ20年の構想を経て、死の前年に完成されたこの作品 は、19世紀初頭、チューリヒの音楽出版者ハンス・ゲオルク・ネーゲリが「すべての時代、すべての国民を通じてもっとも偉大な音楽 芸術作品」と呼ぶほどに高く評価されており、現代に至ってもそれは全く変わることなく、数多くの演奏家たちによって演奏され続け ています。 ここで「ロ短調ミサ曲」を演奏している「J.S.バッハ財団合唱団、O」は、スイスのザンクト=ガレン・バッハ財団が2006年に 創設した少数精鋭のアンサンブル。J.S.バッハの全声楽作品を演奏・録音し、内外に知らしめるという目的のもと活動を行ってい ます。バッハの研究者でもあるルドルフ・ルッツが芸術監督、指揮を務め、創設以来、月1回のカンタータ上演に取り組んでいます。 このアルバムのブックレットには、バーゼル・スコラ・カントールム研究部門のメンバーで、バッハ研究者として知られるアンゼルム・ハル ティンガーの作品についての考察と、ハルティンガーとルッツとの対話を収録。これらの全文を、日本におけるバッハ研究の第一人者 である礒山雅氏の邦訳でお届けいたします。
B-431CD
NX-D03
バッハ:カンタータ集 第16集
バッハ:カンタータ「喜べ、救われし群れよ」BWV30
ルドルフ・ルッツ: バッハの「平安、汝とともにあれ BWV 158」へのシンフォニア
バッハ:カンタータ「平安、汝とともにあれ」BWV158
バッハ:カンタータ「救いはわれらに来れり」BWV9
ルドルフ・ルッツ(指)
バッハ財団O&cho
ユリア・ゾフィー・ワーグナー(S)
テリー・ウェイ(C.T)
ヤコプ・ピルグラム(T)
クラウス・メルテンス(Br)
ピーター・ハーヴェイ(Bs)…
ジュリア・ドイル(S)
アレックス・ポッター(C.T)
チャールズ・ダニエルズ(T)

録音:2015年6月26日
2015年4月24日
2014年3月21日
BWV30は1738年に初演された「洗礼者ヨハネの祝日」のためのカンタータ。躍動感あふれる祝祭的な作品です。BWV158は 復活祭第三日のためのカンタータで、復活したイエスが弟子たちに語った言葉「平安、汝とともにあれ」がタイトルに置かれた短い作 品です。伝えられている形が完全ではない可能性があり、この演奏では前奏としてルッツ自身の手によるシンフォニアが演奏されて います。三位一体節後第六日曜日用のBWV9は1732-35年の作品。ルターの教義を音楽にしたもので、第1曲から美しいコ ラールと旋律の絡み合いを聴くことができます
B-483CD(2CD)
NX-D08
ヘンデル:歌劇「ラダミスト」 HWV12a/12b-序曲
オラトリオ「快活の人、沈思の人、温和の人」HWV55
ジョアン・ラン(S)
チャールズ・ダニエルズ(T)
ピーター・ハーヴェイ(Bs)
ルドルフ・ルッツ(指)
バッハ財団O&cho

録音:ライヴ録音
ザンクトガレンのバッハ財団Oと合唱団による初の「バッハ」以外のアルバムはヘンデルのオラトリオ「快活の人、沈思の人、 温和の人」全曲。この作品は英国オラトリオ発達史において重要な役割を果たすもので、ジョン・ミルトンの詩が用いられた第1部 と第2部では「快活の人」が田園と町の生活を賛美し、「沈思の人」が内面の楽しさを称え、ヘンデルの友人ジェネンズの詩が用い られた第3部では「温和の人」が登場し、「快活の人」と「沈思の人」がお互いの長所を認め合おうと提案するという物語です。イタ リア風の流麗なメロディが散りばめられたヘンデルの傑作です。
B384CD(2CD)
NX-D08
バッハ:ミサ曲ロ短調 BWV232 ジュリア・ドイル(S)
アレックス・ポッター(C.T)
ダニエル・ヨハンセン(T)
クラウス・メルテンス(Bs-Br)
J.S.バッハ財団O&cho
ルドルフ・ルッツ(指)

録音:2016年
バッハ晩年の最高傑作「ロ短調ミサ曲」。1733年の初稿を含め、およそ20年の構想を経て、死の前年に完成されたこの作品 は、19世紀初頭、チューリヒの音楽出版者ハンス・ゲオルク・ネーゲリが「すべての時代、すべての国民を通じてもっとも偉大な音楽 芸術作品」と呼ぶほどに高く評価されており、現代に至ってもそれは全く変わることなく、数多くの演奏家たちによって演奏され続け ています。 ここで「ロ短調ミサ曲」を演奏している「J.S.バッハ財団合唱団、O」は、スイスのザンクト=ガレン・バッハ財団が2006年に 創設した少数精鋭のアンサンブル。J.S.バッハの全声楽作品を演奏・録音し、内外に知らしめるという目的のもと活動を行ってい ます。バッハの研究者でもあるルドルフ・ルッツが芸術監督、指揮を務め、創設以来、月1回のカンタータ上演に取り組んでいます。 このアルバムのブックレットには、バーゼル・スコラ・カントールム研究部門のメンバーで、バッハ研究者として知られるアンゼルム・ハル ティンガーの作品についての考察と、ハルティンガーとルッツとの対話を収録。これらの全文を、日本におけるバッハ研究の第一人者 である礒山雅氏の邦訳でお届けいたします。
B-485CD
NX-D03
バッハ:カンタータ集 第17集
カンタータ「候妃よ、さらに一条の光を」BWV198
カンタータ「太鼓よとどろけ、ラッパよ響け」BWV214
シビラ・ルーベンス(S)
アンネカトリン・ラープス(A)
ベルンハルト・ベルヒトルト(T)
マヌエル・ヴァルザー(Bs)
ヨハネッテ・ゾマー(S)
ミヒャエラ・ゼリンガー(A)
ヨハネス・カレシュケ(T)
クラウス・メルテンス(Br)
ルドルフ・ルッツ(指)
バッハ財団O&cho

録音:2015年3月20日、2015年8月14日
ザンクトガレンのバッハ財団Oと合唱団によるカンタータ第17集。2曲の世俗カンタータが収録されています。BWV198は ザクセン選帝侯フリードリヒ・アウグスト1世の妻であるクリスティアーネ・エーベルハルディーネが1728年9月5日にこの世を去った際 の追悼式のために作曲されたカンタータ。この中の一部は後に「マルコ受難曲」に転用されています。 BWV214は1733年、ザクセン選帝侯妃マリア・ヨゼファの誕生日のお祝いのために作曲された祝祭カンタータ。この作品と BWV213「岐路に立つヘラクレス」はどちらも翌年完成された「クリスマス・オラトリオ」に転用されたことでも知られています。
B-500CD
NX-D03
バッハ:カンタータ集 第18集
カンタータ「安らぎと喜びもてわれは逝く」BWV125
カンタータ「いざ来たれ、異教徒の救い主よ」BWV61
カンタータ「汝平和の君、主イエス・キリスト」BWV116
アレックス・ポッター(A)
アンドレアス・ポスト(T)
マルクス・フォルペルト(Bs)
マリア・クリスティーナ・キール(S)
ゲルト・テュルク(T)
マヌエル・ヴァルザー(Bs)
ミリアム・フォイアージンガー(S)
エルヴィラ・ビル(A)
ユリウス・プファイファー(T)
ステファン・マクロード(Bs)
ルドルフ・ルッツ(指)
バッハ財団O&cho

録音:2008年2月15日、2011年12月9日、2015年11月20日
ザンクトガレンのバッハ財団Oと合唱団によるカンタータ第18集。1725年作曲のBWV125はマリアの潔めの祝日のため のカンタータ。イエスが生まれたことに感謝したシメオン老人を描いたもの。死への恐怖と諦観が見事に表現されています。BWV61 は教会暦のトップを飾る曲として知名度も高く、演奏機会も多い作品。ソプラノ・ソロを名手クリスティーナ・キールが務めています。 1724年に初演された三位一体後第25日曜日用のカンタータ、BWV116はヤーコプ・エーベルトの同名コラールに基づくコラー ル・カンタータ。艱難辛苦の末に訪れる平和を喜び、明るいコラールで締めくくられます。
B-535CD(2CD)
NX-D08
バッハ:クラヴィーア練習曲集第3部「オルガン・ミサ」
CD1.
1.前奏曲とフーガ 変ホ長調 「聖アン」 BWV552-前奏曲
2.コラール「永遠の父なる神よ」 BWV371
3.永遠の父なる神よ BWV669
4.コラール「すべての世の慰めなるキリストよ」 BWV371
5.すべての世の慰めなるキリストよ BWV670
6.コラール「聖霊なる神よ」BWV371
7.聖霊なる神よ BWV671
8.コラール「いと高きところにいます神にのみ栄光あれ」 BWV260
9.いと高きところにいます神にのみ栄光あれ BWV676
10.コラール「これぞ聖なる十戒」 BWV298
11.これぞ聖なる十戒 BWV678
12.コラール「われらみな唯一なる神を信ず」 BWV437
13.われらみな唯一なる神を信ず BWV680
14.コラール「天にいますわれらの父よ」 BWV416
15.天にいますわれらの父よ BWV682
16.コラール「われらの主キリスト、ヨルダン川に来り」 BWV280
17.われらの主キリスト、ヨルダン川に来り BWV684
18.コラール「深き苦しみの淵より、われ汝に呼ばわる」 BWV38
19.深き苦しみの淵より、われ汝に呼ばわる BWV686
20.コラール「我らの救い主なるイエス・キリスト」 BWV363
21.我らの救い主なるイエス・キリスト BWV688
23.4つのデュエット 第1番 BWV802
24.4つのデュエット 第2番 BWV803
CD2.
1.4つのデュエット 第3番 BWV804
2.4つのデュエット 第4番 BWV805
3.コラール「永遠の父なる神よ」 BWV371
4.永遠の父なる神よ BWV672
5.コラール「すべての世の慰めなるキリストよ」 BWV371
6.すべての世の慰めなるキリストよ BWV673
7.コラール「聖霊なる神よ」 BWV371
8.聖霊なる神よ BWV674
9.いと高きところにいます神にのみ栄光あれ BWV675
10.コラール「いと高きところにいます神にのみ栄光あれ」 BWV260
11.「いと高きところにいます神にのみ栄光あれ」によるフゲッタ BWV677
12.コラール「これぞ聖なる十戒」 BWV298
13.「これぞ聖なる十戒」によるフゲッタ BWV679
14.コラール「われらみな唯一なる神を信ず」 BWV437
15.「われらみな唯一なる神を信ず」によるフゲッタ BWV681
16.コラール「天にいますわれらの父よ」 BWV416
17.天にいますわれらの父よ BWV683
18.コラール「われらの主キリスト、ヨルダン川に来り」 BWV280
19.われらの主キリスト、ヨルダン川に来り BWV685
20.コラール「深き苦しみの淵より、われ汝に呼ばわる BWV38
21.深き苦しみの淵より、われ汝に呼ばわる BWV687
22.コラール「我らの救い主なるイエス・キリスト」 BWV363
23.フーガ 「われらの救い主イエス=キリスト」 BWV689
24.コラール「父なる神と子なる神の御意によりて」 BWV290
25.前奏曲とフーガ 変ホ長調 「聖アン」 BWV 552-フーガ
ヨハネス・ラング(Org)
バッハ財団四重唱団
【メンバー】
リア・アンドレス(S)
ラファエル・ヘーン(T)
アントニア・フライ(A)
フィリッペ A.レイヨット(Bs)

録音:2016年
バッハの全オルガン作品の中でも“最高傑作”とされる「オルガン・ミサ」。クラヴィーア練習曲集の第3部に当たる作品で、バッハが 重要視した三位一体の精神や、様々な仕掛けが凝らされています。もちろんオルガンには高い技巧が要求され、ソロで演奏するこ とも可能ですが、曲によっては4部の合唱で歌われることもあります。このアルバムは合唱を採用しており、ソリストたちはバッハ財団 合唱団のメンバーです。
B-540CD
NX-D03
バッハ:カンタータ集 第19集
カンタータ「われは幸うすき者、だれかわれを救わん」BWV48
カンタータ「恐ろしき終末、汝らに近づけり」 BWV90
カンタータ「主よ、深き淵より、われ汝を呼ぶ」 BWV131
ルート・ザントホフ(A)
ヨハネス・カレシュケ(T)
レオニー・グロール(S)
アントニア・フライ(A)
ベルンハルト・ベルヒトルト(T)
クラウス・ヘーガー(Bs)
グーロ・ヒェムリ(S)
ヤン・ベルナー(A)、櫻田亮(T)
マルクス・フォルペルト(Bs)
ルドルフ・ルッツ(指)
バッハ財団O&cho

録音:2008年6月5日、2010年11月19日、2013年3月22日
ザンクトガレンのバッハ財団Oと合唱団によるカンタータ第19集。三位一体後第19主日用のカンタータBWV48はイエス による「罪の赦し」を歌った作品。アルトとテノールによるソロと合唱によって贖罪の経緯とイエスの信頼が描かれます。三位一体節 後第25日曜日のBWV90は黙示録を思わせる「終末」と救いが描かれた劇的な作品。第1曲のアリアから激しい管弦楽部が耳 に残ります。第3曲でのトランペットの狂乱も聴きもの。ルターのコラール「深き淵より」が使われたBWV131はミュールハウゼンの聖 マリア教会牧師アイルマーの依頼により作曲されたカンタータ。1707年にこの地で起こった大火災の鎮魂のために書かれたとも言 われています。第4曲では櫻田亮がソロを歌っています。
B-960CD
NX-E03
バッハ:カンタータ集 第36集
カンタータ第176番「そは頑なにしてひるむものなり」 BWV 176
カンタータ第155番「わが神よ、いかに久しく」 BWV 155
カンタータ第126番「主よ、われらに汝の言葉を守らせたまえ」 BWV 126
モニカ・マウフ(S)
テリー・ウェイ(A)
マヌエル・ヴァルザー(Bs)
ユリア・ノイマン(S)
マーゴット・オイツィンガー(A)
ユリウス・プファイファー(T)
ラファエル・ユート(Bs)
サイモン・サヴォイ(A)
ダニエル・ヨハンセン(T)
ドミニク・ヴェルナー(Bs)
ルドルフ・ルッツ(指,Oeg)
バッハ財団O&cho

録音(ライヴ):2013年5月24日、2009年1月16日、2019年2月22日
ルドルフ・ルッツとバッハ財団Oによるカンタータ集。第36集には第176番、第155番、第126番の3曲が収録されています。 第176番「そは頑なにしてひるむものなり」は1725年5月27日の三位一体節のために書かれたカンタータ。ツィーグラーの台本は、信仰一般における 臆病さを採り上げ、人々に勇気を持つようにと説いています。バッハはタイトルに用いられた言葉を素晴らしい合唱フーガに仕立てたほか、優雅なガ ヴォット形式で書かれた第3曲のソプラノのアリアで全曲に明るい輝きを添えています。第155番「わが神よ、いかに久しく」は1716年1月19日、顕 現節後第2日曜日に初演されたカンタータ。1724年1月16日ライプツィヒでも演奏された記録が残っています。イエスが水を葡萄酒に変えた奇跡が 独奏ファゴットを加えた小編成の弦楽伴奏で歌われます。第126番「主よ、われらに汝の言葉を守らせたまえ」は1725年2月4日、六旬節の日曜 日にライプツィヒで初演されたカンタータ。イエスの「種を蒔く人」のたとえ話が聖句とされており、良い土地に蒔かれた種(神の言葉)は百倍もの実を結 ぶという内容が歌われています。短調で奏されるトランペットのパートや、オーボエの伴奏を伴うテノールのアリアが印象的なカンタータです。

C-006CD
NX-E03
バッハ: カンタータ集 第37集
彼らみなシバより来らん BWV 65
われ希望をもちて歩み求めん BWV 49
ああ、愛するキリスト者よ、心安んぜよ BWV 114
ゲオルク・ポップルツ(T)、14-20
ゼバスティアン・ノアック(Bs)
ヌリア・リアル(S)
ダヴィド・エーラー(A)
ヴォルフ・マティアス・フリードリヒ(Bs)
バッハ財団cho
バッハ財団O(ピリオド楽器)
ルドルフ・ルッツ(指)

録音:2021年1月15日、2017年10月27日、2018年9月21日
第65番「彼らみなシバより来らん」は1724年1月6日に初演された顕現日用のカンタータ。東方から博士たちがやってきて、飼い葉桶の中の生まれ たばかりのイエスに黄金、乳香、没薬を捧げたというエピソードに基づいた明るいカンタータです。オリジナル・パート譜は紛失し、自筆総譜の最終コラー ルには歌詞が書き込まれておらず、通常はジング・アカデミーの指揮者、C.F.ツェルターと思われる人物が総譜に書き込んだ、パウル・ゲルハルトの『我 は神の心と思いのうちに Ich hab in Gottes Herz und Sinn』の歌詞が用いられますが、このアルバムではドイツの人権家セバスティアン・フランク による『Hier ist mein Herz, Herr, nimm es hin これこそわが心、主よ』の冒頭の歌詞が用いられています。第49番「われ希望をもちて歩み求 めん」は1726年11月3日、三位一体後第20日曜日用のカンタータ。バス(イエズ)とソプラノ(信じる魂)との対話によって曲が進められる伝統に則っ た作品です。イエスと魂の聖なる婚姻が描かれており、全体的に華麗な響きが用いられているのが特徴。オルガンの活躍も聴きどころです。ヌリア・リア ルの清冽な歌唱が華を添えています。第114番「ああ、愛するキリスト者よ、心安んぜよ」は1724年10月1日、三位一体後第17日曜日用のコ ラール・カンタータ。第4曲のコラールに有名な「一粒の麦地に落ちて死なずば、ただ一つにてあらん、もし死なば多くの実を結ぶべし」(ヨハネ伝第12章 24節が使われているこの曲は、戒めが主題となっているだけに、全体的に厳格な雰囲気が漂います。最後に置かれたコラールこそ質素ですが、神に 対する確信に満ちた信仰が歌われています。


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