湧々堂HOME 新譜速報: 交響曲 管弦楽曲 協奏曲 器楽曲 室内楽 声楽曲 オペラ バロック 廉価盤 シリーズもの マニア向け  
殿堂入り:交響曲 管弦楽 協奏曲 器楽曲 室内楽 声楽曲 オペラ バロック SALE!! レーベル・カタログ チャイ5



KLANGLOGO
(ドイツ)


ドイツのレーベル「Rondeau」傘下のレーベル。クレモナ四重奏団、チューリッヒ・バロック管弦楽団、ウィーン・ヴォーカル・コンソートなどの録音をリリースしていいます。


※表示価格は全て税込み。品番結尾に特に表記のないものは全て1CDです。
品番 内容 演奏者
KL-1400
イタリアの旅
レスピーギ:弦楽四重奏曲ニ長調
プッチーニ:弦楽四重奏曲「菊」
ヴェルディ:弦楽四重奏曲ホ短調
ボッケリーニ:四重奏曲ハ長調Op.2-6
クレモナQ

録音:フォンダツィオーネ・スピノーラ・バンナ・ベルアルテ
1980年に解散した伝説の四重奏団「イタリア弦楽四重奏団」の正当な後継者とみなされている、新進気鋭のアンサンブル「クレモナ四重奏団」による4つの作品集。「まるでアルマーニのスーツのような洗練さとエレガントさを感じさせる」とイタリアの雑誌『コンサート』で絶賛された彼らの演奏は、確かにエキサイティングであり、的確なものであると言えそうです。2010年にはDECCAからフルーティストのグルミネッリとともに録音したボッケリーニの五重奏曲でも絶賛された彼ら、このアルバムでもボッケリーニでは、こなれた演奏が楽しめます。
KL-1401
ウィリアム・バード(1543-1623):5声のためのミサとイングリッシュ・モテット集
地は震え/主に向かって喜びの叫びをあげよおお主よ、私はひれ伏します
5声のミサ曲<キリエ/グローリア/クレド/サンクトゥス/ベネディクトゥス/アニュス・デイ>
アレルヤ、アヴェ・マリア-エサイの若芽は
若き男を起こすには/おお主よ、わが神
天にて喜びあれ(第1)/天にて喜びあれ(第2)われを憐れみたまえ
主よ、あなたの作る道を知っている
主よ怒りたもうことなく
ウィーン・ヴォーカル・コンソート

録音:ウィーン、マリア・アム・ゲスターデ
ルネサンスの巨匠、ウィリアム・バードの「5声のためのミサ」を中心に、彼のいくつかのモテットを併せた敬虔で慎み深い音楽集です。「ブリタニア音楽の父」と称されるバードの作品のほとんどは英国教会のために書かれたもの(英語)ですが、彼は本来カトリック信者であったため、最高傑作とされる「5声のミサ(ラテン語)」による祈りは、友人の家で秘かに行われたものだと言われています。宗教の違いによる軋轢に苦しんだバードですが、その作品はどれも清明で美しいものであり、現代人の心をも浄化させてくれるのです。ウィーン・ヴォーカル・コンソートは2001年に結成されたアンサンブル。メンバーの本職はイタリア語教師、海洋生物学者、技術系ジャーナリスト、風景建築家、建築家とヴァラエティに富んでいます。
KL-1402
クリスマスだけではない「冬の旅」
1.Share My Yoke
2.Denn er hat seinen Engeln befohlen
3.The Christmas Song
4.Staffan och Herodes
5.Adeste Fideles
6.Riu Riu Chiu/7.Rundumadum
8.Mnogaya Leta
9.Ich bete an die Macht der Liebe
10.Pastorale
11.A so a Freud Boarischer
12.Weihnachtliche Weise
13.Der guldene Rosenkranz
14.Der Engel begruste die Jungfrau
15.Weihnachtsepisode
16.Still o Himmel
17-23.Munchner Weihnacht
24.Gloria in excelsis Deo
25.Petersburger Schlittenfahrt26.Abendsegen
グラッサウ・ブラス・アンサンブル

録音:Novalishaus Bad Aibling
「バイエルンを巡る」と言った意味を持つアルバムタイトル「RUNDUMADUM」には、グラッサウ・ブラス・アンサンブルのメンバーお気に入りの、この地方の民俗音楽とクリスマスの音楽、全26曲が収録されています。この雰囲気たっぷりのアンサンブルには、バロックトランペットからアルプホルンまで、様々な楽器が用いられ、作品にも、奏者たちの能力が最大に生かされたアレンジが施されています。クリスマスにもぴったりですが、いつ聴いても楽しさ満点です。
KL-1403
PASSION
ヨアヒム・フォン・ブルック(1546-1610):園にてキリストは苦しみを受け
 ヨハネによるドイツ語受難曲<第1部/第2部/第3部>
ヒエロニムス・プレトリウス(1560-1629):おお、すべての人よ
ブルック:イエス・キリストの受難:詩篇第22番<第1部/来世の第1部/第3部/第4部>
スパル・オトマイアー(1515-1553):天におります我らが父よ-あなたの手の中に
ヴォルフガング・フィグルス(1525-1589):わがこころは主をあがめ
ウィーン・ヴォーカル・コンソート

録音:ウィーンマリア・アム・ゲスターデ
ウィーンを本拠地として活躍する「ウィーン・ヴォーカル・コンソート」は、DORIANレーベルをはじめ、コレまでに何枚かの優れたアルバムをリリースしています。ウィーンの批評家たちは彼らの演奏を渇望していて、新譜が出るたびに「次はいつでるの?」と問い合わせるのだそうです。この「PASSION」と題されたアルバムには、16世紀の2人の知られざる作曲家の作品を中心に、あまり耳にすることのない美しい受難曲が集められています。ブルックの生涯については詳しいことはわかっていませんが、一時期はバッハの前任としてミュールハウゼンの聖プラジウス教会のオルガニストを務めていたということです。作曲についてはほとんど独学で習得し、当時の最先端の作品を書いていた人であり、この受難曲も充実した内容を持っています。
KL-1404
ロレンツォ・フェレーロ:《第1セリエ》1.アンダンティーノ/2.アレグロ・ヴィーヴォ/3.アンダンテ・モッソ/4.ベートーヴェンフェスト(アレグロ)
/5.クワジ・アレグロ/6.アレグロ・ヴィーヴォ
《第2セリエ》7.ポコ・モッソ/8.アレグロ・ノン・トロッポ/9.デヴィッド・ハントリーへの思い出/10.アレグロ/11.スロウ・ロック/12.アフリカのわが平和(アレグロ・モルト・ヴィーヴォ)
クレモナSQ
前作、イタリアの弦楽四重奏曲集(KL-1400)でまろやかな響きを聴かせたクレモナ弦楽四重奏団。2000年の結成以来、ハイドンやベートーヴェンなどの古典派作品から、現代作品まで、柔軟な解釈に定評のあるアンサンブルです。今回彼らが演奏するのは、イタリアの現代作曲家ロレンツォ・フェレーロ(1951-)の作品集です。幼い頃から作曲をはじめ、すでに100を超える作品を完成させているというフェレーロ、この弦楽四重奏曲でも、伝統的な作風とポップスの融合や、前衛的な響きなど、多彩な素材を見事に融合させた斬新な音を創り上げています。
KL-1405
橋の上で踊ろう
伝承曲:春の川を渡る月の光
伝承曲:Det obe off em Bergli
マニ・マッター(1936-1972):I han es Zundholzli azundt
マニ・マッター:Dr Eskimo
インプロヴィゼーション:古き町にて
伝承曲:浮遊する花
インプロヴィゼーション:ルツェルンの湖の静かな反射
伝承曲:春の雪
ヤン・ジン(琵琶)
ヴォルフガンク・ジーバー(Org)

録音:ルツェルンホフ教会
1972年、36歳の若さで自動車事故により命を落としたスイス、ベルンのシンガー・ソングライター、マニ・マッター。彼の名は日本ではほとんど知られていませんが、一部の熱烈なファンの間では普遍の人気を誇っています。このアルバムは、そのマッターの歌と、中国の伝承歌の両方を、琵琶とオルガンという不思議な取り合わせで演奏します。この異文化の融合から生まれる響きはユニークであり、強烈な印象を残すものです。
KL-1406
アイスランドの歌
保育園/私は青い花を探す/私の瞳とあなたの瞳/からす/夕方に向けて/静かな川/ちいさなカップルについての小さな詩/ジャルプル/各々小さくステップを/小さな音楽家/だめですよ/羊の歌/スナティとオリ/小さな愛よ、安らかにおやすみ/老人は岩の下に座っている/おやすみ、私の優しく小さなもの
jazz ensemble ungut
アイスランドの音楽…なかなか想像しにくいのですが、実際に聞いてみるとなかなか親密かつ神秘的な雰囲気に彩られていることに気がつくのではないでしょうか。この演奏はザルツブルクを中心に活躍するアンサンブル「azz ensemble ungut」によるもので、ピアニスト、ロンドンで成功したミュージシャン、ペテル・アルネセンが創り上げる音にはアイスランド伝統の民族音楽に新しい感覚を加えたアレンジが効いています。アンサンブル名の「ungut」というのは「雛に孵化する」といった意味であり、確かに革新的な音がします。ここで歌っているローザ・バルドゥルスドットルはアイスランドの著名な民謡歌手で、彼女のユニークな声はこの地方に伝わる様々な伝承を思い起こさせる力に溢れています。とても心地良いサウンドです。
KL-1408
バラード
ショパン:バラード(全4曲)
ブラームス:バラードOp.10
フォーレ:バラード嬰へ長調Op.19
ジャン=フランソワ・アントニオーリ(P)

録音:2010年9月,2011年8月スイスゲネヴァ,ヴィクトリア・ホール
現在の日本では「バラード」というと、ゆったりとしたテンポで美しいメロディラインを持つ「ラブソング」を指すことが多いのですが、もともとは中世の定型詩であり、吟遊詩人の歌う世俗抒情歌の形式の一つでした。18世紀の後半に、ゲーテをはじめとした詩人たちが文学的に昇華させ、この詩を用いた歌曲が「バラード」と呼ばれるようになります。やがてショパンが自身のピアノ曲にこのタイトルを転用し、古い物語譚を暗示させるような「4つのバラード」を創り上げるのです。この形式はリストやブラームスに受け継がれ、各々が表現力豊かな作品を書き上げます。そしてフォーレの作品には、特定の元ネタは存在せず、ただただ起伏のある美しい音楽が紡がれていくのです。ピアニストのアントニオーリはスイス、ローザンヌ出身のベテランです。地元の音楽院でファウスト・ザドラに、パリ音楽院ではピエール・サンカンに学び、その後はウィーンでブルーノ・ザイドルホーファー、ローマでカルロ・ゼッキに指導を受け、1991年にアメリカとローロッパへの演奏旅行を行い絶賛されました。その後は指揮者としても活動を始め、地域に密着した音楽活動を行っている人です。
KL-1409
ショパン:24の前奏曲Op.28
前奏曲嬰ハ短調Op.45
幻想曲ヘ短調Op.49
子守歌変ニ長調Op.57
舟歌嬰へ長調Op.60
ジャン=フランソワ・アントニオーリ(P)

録音:スイスゲネヴァ,ヴィクトリア・ホール
.S.バッハの「平均律クラヴィーア曲集」のような、「12音全ての長調、短調の音階を用いた小さな24の曲集」を作曲することは、ショパンにとってバッハへの敬意の表れであり、また革新的な挑戦であったのでしょう。この作品は「雨だれ(第15番変ニ長調)」のエピソードでも知られるように、旅行先のマジョルカ島で完成されましたが、構想されたのはもっともっと以前だったようです。24曲のそれぞれに驚くほど多くの物語があり、一瞬で終わるような短い曲でも、その表情は夢幻的で多彩です。ピアニスト、アントニオーリは1曲1曲に心を込め、この小宇宙を余すことなく表現することに成功しています。
KL-1411
NX-B03
ツェーザリ・キュイ:ジャン・リシュパンの20の詩による歌曲集Op.44
物乞いの歌〈子守歌/古いもの/小さな害虫/光とブロンド〉
セレナードOp.40(ピアノ・ソロ)
愛撫〈空は凍てついて/どこに住んでいますか?/あの星を覚えていますか?/あのキスを覚えていますか?/あなたの愛する人は…/大気の再発見/それは私が彼女を初めて見た日〉
前奏曲Op.64(ピアノ・ソロ)
冒涜〈フン族/剣士/トルコ人/私のライバル〉
おしゃべりOp.40(ピアノ・ソロ)
海〈涙/岸壁/海上の夜/空想家/アデュー・バット〉
ジャン・ベルメス(Bs-Br)
デニス・イワノフ(P)
ツェーザリ(セザールとも)・キュイ(1835-1918)は“ロシア五人組”の作曲家の一人として知られていますが、実は母はリト アニア人、父はフランス人と、ロシアの血を引いているわけではありません。彼が生まれたのは、当時ロシア帝国のヴィリニ ュス(現在はリトアニア)でした。フランス軍の兵士だった父がこの地に立ち寄った際、地元の女性と結婚したため、キュイ は幼い頃から様々な国の文化に触れながら成長し、長じてからは軍事の専門家としてロシア国内で尊敬されることとなりまし た。とはいえ、作曲家としてのキュイは「五人組」の他のメンバーに比べると、その存在は地味で、録音はもとより、作品も あまり演奏される機会がないのが実情です。彼が好んだフランスの作家ジャン・リシュパンのテキストによるこの歌曲集は、 20曲の歌曲全曲の合間に、ユニークなピアノ曲を挟むという面白い構成を持っています。ルクセンブルク生まれのバリトン、 ベルメスとロシアのピアニスト、イワノフが曲の深部に光を当てています。
KL-1413
NX-B03
ヤン・ジン:旅の歌
Moonlit Night Quintet-月夜の五重奏
0-1-2-3 String Trio
A Traveller's Chant at Mount Lu-リウ山の旅の歌
Der grosse Wagen
Lied der Aare
イリーナ・ウングレアーヌ(S)
ヤン・ジン(琵琶)
マルタ・スタラヴォイタヴァ(Fl)
ロニー・シュピーゲル(Vn)
アンゲラ・ケック(マリンバ)
ヤンカ・スツォモール・メキス(Va)
フローリアン・アルニカンス(Vc)
カルムス・アンサンブル
ペーター・ジークヴァルト(指)
中国の女性作曲家ヤン・ジンの作品は世界中のコンサート・ホールで人気を博しています。このアルバムに収録された「旅の歌」 は、彼女の名刺替わりともなる作品。アジアの伝統音楽のテイストをふんだんに取り入れた幽玄な美しさと、色彩感が見事に融合 しています。
KL-1412
NX-B03
ガルス(1550-1591):アヴェ・マリア
マショー(130
ラ・リュー(1452-1518):第5旋法によるマニフィカト
パレストリーナ(1525-1594):アヴェ・マリア
イリバレン(1699-1767):スターバト・マーテル
ミフナ(1600-1676):マリアンスケ・アヴェ
ビクトリア(1548-1611):サルヴェ・レジーナ
ジョスカン・デ・プレ(1455-1521):アヴェ・マリア
ウィーン・ヴォーカル・コンソート
これまでにウィリアム・バードの合唱作品集(KL1401)や、ヨアヒム・ビュルクのドイツ語で書かれた初の「ヨハネ受難曲」 (KL1403)で素晴らしいハーモニーを聴かせた「ウィーン・ヴォーカル・コンソート」のKlanglogoレーベル3作目のアルバ ム。マショーの「ノートルダム・ミサ曲」は一人の作曲家がミサ通常文を初めて全章作曲したことで知られる重要な作品で あり、この時代のミサ曲の中でもとびきりの人気を誇っています。このアルバムでは、同時期の作曲家たちの「マリアのため の歌」も収録。ウィーン・ヴォーカル・コンソートのメンバーは男性3人と女性2人の混合アンサンブルで、魅力的な響きが 初期のポリフォニーを輝かしく彩っています。
KL-1414
NX-B03
ジャングル・バロック
マルティン・シュミット:アヴェ・マリア
ドメニコ・ツィポーリ:組曲「El Barroco Guarani」
作者不詳:Laudate Pueri Dominum
シュミット:組曲
作者不詳:Ara vale hava pehendu Ava
ツィポーリ:Jesu Corona Virginum
シュミット:Si bona suscepimus
作者不詳:パストレータ
作者不詳:サルヴェ・レジーナ
ユリアン・アティラフ:メヌエット
シュミット:マニフィカト
ルイス・シャラン(指)
ソニドス・デ・パラクァリア
ユネスコの「平和のためのアーティスト」として認定されているルイス・シャランは、指揮者としても高い評価を得ており、こ のアルバムでは、若いパラグアイのミュージシャンたちで結成された「ソニドス・デ・パラクァリア」を率い、はるか250年前に 南米から追放された"イエズス会の宣教師たち"へ捧げるミサ曲を演奏しました。ヨーロッパから来た宣教師たちはこの地 に豊かな文化と音楽をもたらし、これらは南米の先住民族の文化と融合、音楽はコミュニケーションの手段となり、文化 的アイデンティティーの中核要素となりました。宣教師たちがいなくなった後も、彼らの音楽は「南米のバロック音楽」とし て魅力的な遺産となったのです。このアルバムでは知られざる当時の音楽を復興し、新たな命を吹き込んでいます。
KL-1415
NX-B03
退廃音楽作曲家の弦楽四重奏曲集
シュルホフ(1894-1942):弦楽四重奏のための5つの小品
ウルマン(1898-1944):弦楽四重奏曲 第3番 Op.46
コルンゴルト:弦楽四重奏曲 第3番 ニ長調 Op.34
ディヴィッド・ザハヴィ(1910-1977):カイザリアへの散策(B.ピゴヴァートによる弦楽四重奏編)
クラリオンSQ
【メンバー】
ジェニファー・オーチャード(Vn)
マルタ・クレチュコフスキー(Vn)
タチアナ・ミード・チャミス(Va)
ブロウィン・バネルト(Vc)
このアルバムに収録されたのは1930年代にナチス・ドイツが「有害、または退廃的である」とみなし、「退廃音楽」の烙印を押 した作曲家の作品群。シュルホフやウルマンのように強制収容所に送られ命を落とした人や、コルンゴルトのように亡命し、そ の地で成功したものの、故郷を忘れることができなかった人たちの心の叫びが反映されたかのような曲が収録されています。 最後に収録されたザハヴィの曲は、やはり強制収容所で命を落とした女性詩人、ハンナ・セネシュの詩を元に書かれた作 品。詩はなくともその悲しみ、やるせなさが伝わります。クラリオン四重奏団は、ピッツバーグSOの楽員によるアンサンブ ル。彼らは2016年にテレジン強制収容所でこれらの曲のコンサートを行い、人々に感銘を与えました。

KL-1501
沈黙の選帝侯
ペーター・アウグスト(1726-1787):2台のチェンバロのためのディヴェルティメントニ長調
カール・ハインリヒ・グラウン(1703/4-1759):2台チェンバロのためのコンチェルト変ロ長調B:XIII:45
ヨハン・ゴットリープ・ヤニチュ(1708-1763):四重奏曲第4番ハ短調
ハイドン:協奏曲へ長調Hob.XVIII:6
ヨーゼフ・シュスター(1748-1812):2台チェンバロのための6つの小品
ライプツィヒ・チェンバロ・デュオ<ヒルデガルト・ザーレツ(チェンバロ)/ミカエラ・ハッセル(ハンマーフリューゲル)>

録音:2011年8月29日-9月2日
このアルバムに収録された作品は、ザクセン王国の初代国王フリードリヒ・アウグスト1世(ザクセン選帝侯としては3世)の蔵書から選ばれています。彼は13歳で選帝侯位を嗣ぎ(18歳までは叔父が摂政を務めた)、その後はフランス革命の波及を逃れ、プロイセン王国と同盟し、反仏側として参戦しますが、プロイセン王が大敗したのを受け、同盟を破棄、ナポレオン1世から王号を獲得、ライン同盟へと加盟します。しかし、1813年にナポレオンが敗北するとロシアに捕らえられましたが、その際王位を剥奪されることもなくザクセンに帰国。荒廃した国土を回復すべく、農業や商工業の発展と学業の振興に務めたのです。そのおかげでザクセンは急速に発展し、この地は当時の学問の中心地になりました。そんな賢王の蔵書にはハイドンをはじめ、シュスター、グラウン、ヤーニチュなどの素晴らしい作品が含まれており、自身も音楽を嗜んだという王の趣味が伺いしれるものとなっています。ライプツィヒ・チェンバロ・デュオのデビュー・レコーディングです。
KL-1502
ブランデンブルクのバッハ
C.P.E.バッハ:ハープシコード協奏曲ト長調Wq3
バッハ:ブランデンブルク協奏曲第5番ニ長調BWV1050
 ブランデンブルク協奏曲第2番ヘ長調BWV1047
セバスティアン・ヴィーナンド(ハープシコード)
エリザベス・ツァイム(フルート)
ティロ・ホッペ(Tp)
イサーク・マックドーミ(リコーダー)
ルート・プフンドシュタイン=ランゲス(Ob)
ラウディニャ=シュルツェ・ブロニーフスカ(Vn)
フランクフルト・ブランデンブルク州立O
ハワード・グリフィス(指)

録音:2012年5月14-16日フランクフルト,「カール・フィリップ・エマヌエル・バッハ」コンチェルト・ホール
ブランデンブルク辺境伯に献呈された父バッハの「ブランデンブルク協奏曲」、そして息子であるカール・フィリップ・エマヌエルが本格的に音楽家の道を目指した地もブランデンブルク。このアルバムには「ブランデンブルク」にまつわる、父バッハのブランデンブルク協奏曲第5番と第2番、そして、あまり演奏されることのないC.P.E.バッハの初期のハープシコード協奏曲の3曲が収録されています。各々の独奏者たちの名技と、小編成のオーケストラの闊達たる響き、そして全体を纏め上げるグリフィスの手腕。これらが一体となった味わい深い作品集です。
KL-1503
アーリー・バード
ピエトロ・トッリ(1650-1737):ナイチンゲールの息子
トーマス・リンリー(1733-1795):ひばりはトウモロコシ畑で高らかに歌う
ヘンデル:甘い鳥
ヤコブ・ファン・エイク(1590-1657):天使のナイチンゲール
F・クープラン:子守歌、またはゆりかごの中の愛
 愛のうぐいす
キニャール(18世紀頃):春、愛のうぐいす
ルイ・ド・ケ=デルヴロワ(1680-1759):雉鳩
ルイ=クロード・ダカン(1694-1772):つばめ
ケ=デルヴロワ:蝶々
テオドール・シュヴァルツコップ(1659-1732):ソナタ「ウグイスとカッコウを模倣して」
ヘンデル:歌を歌っている小鳥たち
アドルフ・ハッセ(1699-1783):L’augeletto in lacci
stretto
クリストフ・グラウプナー(1683-1760):小鳥は静かに
テレマン:So gehet’s mit der Vogelfreude
 Ihr lieblichen Kanarienvogel
ヘンデル:Io son qual fenice
テレマン:うぐいす
サイモン・ボルツキ(リコーダー)
ホーフカペレ・シュロス・ゼーハウス<ユーラ・フォン・ランドベルク(S)/ハイディ・グレーガー(ヴィオラ・ダ・ガンバ&チェロ)/トール=ハラルド・ジョンセン(テオルボ,ルネサンス&バロックギター)/トルステン・ユーベルヘール(ハープシコード&オルガン)>

録音:2012年8月27-30日ベルリンヴァンゼー,アンドレアス教会
バロック時代に書かれた「鳥の鳴き声」をモチーフにしたリコーダーを中心とした歌とアンサンブルのための作品集です。古今東西の音楽には、しばしばナイチンゲールやカッコウが登場し、その美しい歌声は歌や楽器で模倣されています。このアルバムではリコーダー奏者ボルツキが様々な国の鳥の音楽を収集し、これらの特徴を描き出しています。もちろん、作曲家の作風の違いがあり、描かれた「鳥の歌」も喜びに満ちたものから、力尽きる前のものまで様々ではありますが、そのどれもが自由で創造的であることは間違いありません。
KL-1504
バッハ:ゴルトベルク変奏曲(D.シトコヴェツキーによる弦楽三重奏版) フーベルト・ビュッフベルガー(Vn)
ヴァレンティン・アイヒラー(Va)
ルイーゼ・ビュッフベルガー(Vc)

録音: 2008 年4 月24-26 日ドイツロシュバッハ,ニーデルロシュパッハ、ブルク教会
原曲はもちろんのこと、様々な編曲版でも愛され続けているバッハの「ゴルトベルク変奏曲」、こちらは1954 年、ロシア生まれの名ヴァイオリニスト、ドミトリー・シトコヴェツキーが1984 年に編曲した弦楽三重奏版による演奏です。グレン・グールドに捧げられたこの編曲は、一人で鍵盤楽器を演奏する困難さを解消し、全ての旋律が伸びやかにまた克明に聞こえてくるという利点を持ちます。しかしそれは各奏者同士の息がぴったりと合っていないことには、逆に音楽がばらばらになってしまうという危うさもありますが、この演奏は全く無理のないピリオド・アプローチによる美しいアンサンブルを聴くことができます。
KL-1505
王の給仕
C.P.E.バッハ:ソナタ第4番イ長調Wq55/4
クリストフ・ニヒェルマン(1717-1762):ソナタ第6番ヘ長調
C.P.E.バッハ:スペインのフォリアによる12の変奏曲Wq118/9
C.P.E.バッハ:ソナタハ短調
Wq65/31
C.F.C.ファッシュ(1736-1800):チェンバロのためのソナタヘ長調
イェルマイネ・シュプロッセ(ハープシコード&フォルテピアノ)

録音:2013年8月12-14日聖ペーター&パウル・アルシュヴィルアルテ・ドルフ教会
2014年に生誕300年を迎えたカール・フィリップ・エマヌエル・バッハの作品を中心に、フリードリヒ2世に使えた音楽家たちの作品を収録したアルバムです。王自身も芸術的才能の持ち主であり、フルート演奏が巧みであったため、彼の周囲には第一級の音楽家たちが集っていました。C.P.E.バッハは1740年から1767年までチェンバロ奏者として王に仕え、王と父バッハの関係を取り持ったことでも知られています。この当時の音楽はバロックから古典派への移行期間でもあり、特にC.P.E.バッハの鍵盤作品は後世の作曲家に強く影響を与えたものでした。ここで演奏してるシュプロッセは少年聖歌隊員として音楽をはじめ、クリスティーネ・ショルンスハイムにチェンバロを学び、スイスとドイツで奨学金を得た後、ベルリン古楽アカデミーやラウテン・カンパニーなどとソリストとして共演、数多くのコンクールでも賞を獲得するなど、古楽界で注目を浴びている若手です。
KL-1506
オーケストラ・ロリポップ
アンダーソン:チキン・リール
 タイプライター
ジェリー・グレイ(1915-1976):ペンシルヴァニア6-5000
マチェオ・ピンカルド(1897-1962):スイート・ジョージア・ブラウン
ガーシュウィン:ストライク・アップ・ザ・バンド
コール・ポーター(1891-1964):ラヴ・フォー・セール
ホーギー・カーマイケル(1899-1981):スターダスト
トーマス“ファッツ”ウォーラー(1904-1943):ヴァレンタイン・ストンプ
アーヴィング・バーリン(1888-1989):プッティン・オン・ザ・リッツ
エルガー:威風堂々第1番
 変奏曲「エニグマ」-ニムロッド
 「子供の魔法の杖」から野生のクマ
ヘンリー・ウッド:イギリスの海の歌による幻想曲
ニールセン:アラジンン組曲-祝祭行進曲
J・シュトラウス:ティク・タク・ポルカOp.365
 狩りのポルカOp.373
 山賊のギャロップOp.378
ファイン・アーツ・ブラス
フランクフルト・ブランデンブルク州立O
ハワード・グリフィス(指)

録音:2013年8月27-30日フランクフルトC.P.E.バッハ・コンサートホール
イギリス生まれの名指揮者、作曲家ハワード・グリフィスによる楽しいオーケストラ小品集です。まるで「おもちゃ箱」のような色とりどりの作品を集めたこの1枚、プログラムも実に凝っていて、最初は誰もが知っているアンダーソンで始まり、要所要所に新鮮な曲を挟みこみ、もちろんイギリス作品も忘れることなく盛り込んで、最後はJ.シュトラウスで締めくくるというもの。もちろん、よくあるような「ラデツキー行進曲」などのような超名作は含むことなく、ユニークな曲ばかりが選ばれています。このアルバムに素晴らしい色を添えているのが「ファイン・アーツ・ブラス」のメンバーであり、彼らの輝かしい音色が加わることで一層光り輝くものとなっています。極上のスイーツをどうぞ。
KL-1507
チェロ・コン・フォーコ
バッハ:無伴奏チェロ組曲第5番ハ短調BWV1011
リゲティ:無伴奏チェロのた
めのソナタ
コダーイ:無伴奏チェロのためのソナタOp.8
ヴェロニカ・ヴィルヘルム(Vc)

録音:2013年6月10-12日グンドルファー教会
「コン・フォーコ」とは音楽用語で「熱烈に」や「火のように」といった意味を持ちます。このアルバムはそのタイトル通り、チェロがまるで炎のように情熱的な音楽を奏でます。チェリスト、ヴェロニカ・ヴィルヘルムはハンガリーの血を引くチェリストであり、5歳からチェロを始め、ベルリンのハンス・アイスラー音楽院で本格的に学びます。ゲヴァントハウスOのチェリストを務めながら、教育の分野でも力を発揮、数多くの後進たちの指導に当たっています。そんな彼女が演奏するこの独奏チェロのための作品集には、バッハ、リゲティ、コダーイの3人の作品が収録されていますが、バッハでは伝統を重んじた堅固な表現であり、リゲティとコダーイは自らのルーツを辿るかのような情熱的な表現が聞かれ、とても興味深いものとなっています。
KL-1508
LA DRESDA GALANTE
ヴィヴァルディ:協奏曲ト短調RV577
ハッセ(1699-1783)モテット「雲なき光に照らされて」
W.F.バッハ:チェンバロのための協奏曲ニ長調Fk41
ジョヴァンニ・アルベルト・リストーリ(1692-1753):カンタータ「ラヴィニア・ア・トルノ」
ヨハン・ダヴィッド・ハイニヒェン(1683-1729):7声の協奏曲ト長調
ミリアム・フォイアージンガー(S)
チューリヒ・バロックO
レナーテ・シュタインマン(Vn)
イェルマイネ・シュプロッセ(ハープシコード)

録音:2013年10月7-10日チューリヒSRF放送第1スタジオ
ドレスデンが発展するきっかけとなったのはザクセン選帝侯フリードリヒ2世の2人の息子、エルンストとアルブレヒトが1485年に兄弟で領土を分割したことでした。弟アルブレヒトはドレスデンを中心とする領地を与えられ、この地を支配し、アルベルティン家の宮廷都市として栄えることとなります。このドレスデンが最も発展したのは1711年から1827年のフリードヒリ・アウグスト1世の治世であり、ツヴィンガー宮殿が建立され、市の中心部では1726年に聖母教会の建築が開始されています。この当時の市街地を描いた図がこのアルバムのジャケットに使われているもので、星型の要塞に周囲を囲まれた堅牢な守りの中で華麗な文化が花開いたのでした。この当時に活躍したヴィヴァルディやハッセなどの作品を集めたこのアルバム、演奏しているのはチューリヒ・バロックOで当時の風情を精緻に伝えた溌剌とした音楽を楽しむことができます。
KL-1509
12の幻想曲を12本のリコーダーで
テレマン:12の幻想曲TWV40:2-13
幻想曲第1番イ長調TWV40:2
幻想曲第2番イ短調TWV40:3
幻想曲第3番ロ短調TWV40:4
幻想曲第4番ロ短調TWV40:5
幻想曲第5番ハ長調TWV40:6
幻想曲第6番ニ短調TWV40:7
幻想曲第7番ニ長調TWV40:8
幻想曲第8番ホ短調TWV40:9
幻想曲第9番ホ長調TWV40:10
幻想曲第10番嬰へ短調TWV40:11
幻想曲第11番ト長調TWV40:12
幻想曲第12番ト短調TWV40:13
サイモン・ボルツキ(リコーダー)

録音:2013年10月14-16日ベルリンヴァンゼー,アンドレアス教会
1732〜1732年頃に作曲された(と考えられる)テレマン(1681-1767)の12の幻想曲。当時、テレマンは「幻想曲」という形式にこだわり、チェンバロ用、無伴奏ヴィオラ・ダ・ガンバ用の幻想曲と、このヴァイオリンのための曲集が書かれています。もちろんこちらは「無伴奏ヴァイオリン用」として出版されていますが、音域やパッセージの形を考慮すると、フラウト・トラヴェルソ(バロック・フルート)で演奏するのがふさわしいと考えられています。しかしこのアルバムにおいて、ボルツキは12本の「リコーダー」を準備し、さらにアグレッシヴに、かつ表情豊かに各々の曲を演奏しています。楽器の性能をまるまる使ったこの曲集、低域から高域まで全てが鳴り響く、まさに理想的な演奏として位置づけられることでしょう。
KL-1510
ヨハン・フリードリヒ・ライヒャルト:生きている歌
1.川に/2.憧れ/3.愛の星/4.落ち着きのない愛/5.平和を愛す/6.ラプソディ/7.孤独を嘆く/8.墓の蝶/9.娘の嘆き/10.愛の絵/11.嘆き/12.ため息/13.魔王/14.静かな海/15.涙の慰め/16.思い出/17.野ばら/18.羊飼いの嘆き/19.秋への思い/20.別れ/21.魂の挨拶/22.ミューズの息子
レイナルド・ドップ(T)
アルブレヒト・ハルトマン(フォルテピアノ)
2014年に没後200年を迎えた作曲家、音楽評論家ライヒャルト(1752-1814)を記念して製作されたアルバムです。彼は一生を旅に費やし、多くの知己と知識を得たことで知られ、また音楽家としても哲学者としても素晴らしい才能を有していました。ゲーテやシラーと親交を深め、クレメンス・ブレンターノやグリム兄弟の詩にも触れていたのです。とは言え、彼の作品は現在全く知られておらず、今回の録音では歌手ドップとピアニスト、ハルトマンが楽譜を探し出し、これらに新たな命を吹き込んだのです。もちろんその作風はシューベルトやメンデルスゾーンに比べるとかなり古典的で、どちらかというとバロック的でもありますが、「野ばら」た「魔王」「ミューズの息子」などの名詩を用いた歌曲は、これまでのこの詩に抱いていたイメージに、全く違った見方を与えてくれるに違いありません。
KL-1511
アンプロンプチュ
シューベルト:即興曲Op.90
ショパン即興曲(全4曲)
フォーレ:即興曲第1番変ホ長調Op.25
 即興曲第2番ヘ短調Op.31
 即興曲第3番変イ長調Op.34
 即興曲第4番変ニ長調Op.91
トーマス・リス(P)

録音:2014年4月11-12日ベルリンナレパ通りスタジオ,大ホール
「即興曲」とは、自由な形式で書かれた性格的小品と位置づけられています。シューベルト(1797-1828)やショパンの曲が有名ですが、最初にこの形式を用いたのはチェコの作曲家ヴォジーシェクだとされています。作曲された時代によって作風は若干異なりますが、どの曲も流動的であり、溢れ出るような楽想、メロディが特徴的です。演奏しているトーマス・リスはポーランドで初期の音楽教育を受け、後にロンドン王立音楽大学でマーティン・ロスコーに師事した若手のピアニストです。
KL-1512
マーラー:歌曲集
さすらう若人の歌/フリードリヒ・リュッケルトの詩による5つの歌/亡き子をしのぶ歌
トーマス・ラスケ(Br)、
ヴェレーナ・ロイス(P)

録音:2012年2月、ドイツ
トーマス・ラスケはシュトゥットガルト生まれのバリトン歌手。1997年にミュンヘンで行われたR・シュトラウス・コンクールで第1位を獲得。シャイー、ヤンソンス、コープマン、サヴァリッシュなどの著名な指揮者、バイエルン放送響、ベルリン・ドイツ響、ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管、ケルンWDR響、サンクトペテルブルク・フィル、アムステルダム・バロック・オーケストラなどの世界的なオーケストラやアンサンブルと共演してきました。
KL-1513
ブラームス:交響曲第1番&第2番
ブラームス:交響曲第1番ハ短調 Op.68
交響曲第2番ニ長調 Op.73
ハワード・グリフィス(指)、
フランクフルト・ブランデンブルク州立O

録音:2014年9月29日-10月2日、コンサートホール・“ C.P.E.バッハ”・フランクフルト(オーダー、ドイツ)
ハワード・グリフィスは1950年イギリス生まれの指揮者。ロンドンの王立音楽大学を卒業後世界各地の一流オーケストラの指揮台に立っており、これまでに様々なレーベルからリリースされてきたディスクは100枚を数えます。グリフィスが2007/08シーズンから2018年まで音楽総監督を務めたフランクフルト・ブランデンブルク州立O(ヘッセン州のフランクフルト・アム・マインではなくポーランド国境近くのブランデンブルク州のフランクフルト・アン・デア・オーダーが拠点)は、浮ヶ谷孝夫の指揮による日本公演での成功をはじめ、わが国においても着実にファンを獲得しているオーケストラ。
ドイツのオーケストラにとっては避けては通れないこの偉大な作品を録音するにあたってグリフィスは、マイニンゲン宮廷Oの楽長も務めた19世紀の指揮者、フリッツ・シュタインバッハ(1855-1916)が遺した資料を可能な限り収集し徹底的に研究。ブラームス演奏の最高の解釈者としてブラームス本人にも認められていたシュタインバッハが遺した痕跡に従ってテンポ設定やフレージングなど細部まで突き詰め、ブラームス存命当時の演奏スタイルの再現を試みています。オーケストラもグリフィスの要求に高水準の演奏で応えており、無数の演奏が生み出されてきた名曲に新たな彼らなりの答えを見出しています。
KL-1514
ブラームス:交響曲第3番&第4番
ブラームス:交響曲第3番ヘ長調 Op.90
交響曲第4番ホ短調 Op.98
ハワード・グリフィス(指)、
フランクフルト・ブランデンブルク州立O

録音:2015年6月22日-25日、コンサートホール・“ C.P.E.バッハ”・フランクフルト(オーダー、ドイツ)
ハワード・グリフィスは1950年イギリス生まれの指揮者。ロンドンの王立音楽大学を卒業後世界各地の一流オーケストラの指揮台に立っており、これまでに様々なレーベルからリリースされてきたディスクは100枚を数えます。グリフィスが2007/08シーズンから2018年まで音楽総監督を務めたフランクフルト・ブランデンブルク州立O(ヘッセン州のフランクフルト・アム・マインではなくポーランド国境近くのブランデンブルク州のフランクフルト・アン・デア・オーダーが拠点)は、浮ヶ谷孝夫の指揮による日本公演での成功をはじめ、わが国においても着実にファンを獲得しているオーケストラ。
交響曲第1番、第2番の翌年に録音セッションが行われたブラームス・サイクルの後半となる交響曲第3番、第4番でもグリフィスは、第1番、第2番と同様にマイニンゲン宮廷Oの楽長も務めた19世紀の指揮者、フリッツ・シュタインバッハ(1855-1916)が遺した資料を可能な限り収集し徹底的に研究。ブラームス演奏の最高の解釈者としてブラームス本人にも認められていたシュタインバッハが遺したコメントのひとつひとつまで拾い上げ、細かいテンポ設定、絶妙な強弱のバランス、アクセントの微妙な変化を効果的に表現。オーケストラの好演にも助けられブラームスが描いていた演奏スタイルの再現を見事に形にしています。細部までこだわり抜かれた演奏は数多くの名盤がひしめくこの名曲においても一聴の価値のあるアルバムに仕上がっています。
KL-1515
The Galant Lute-華麗なリュート
ハイドン:ピアノ・ソナタ(ディヴェルティメント)第6 番ハ長調Hob.XVI:10(V.ペレスによるリュート編)
カール・コウハト(1726-1784):リュート・ソナタニ長調
モーツァルト:ディヴェルティメント
変ロ長調K439第2 番(V.ペレスによるリュート編)
シュナイトラー(1752-1815):モーツァルトの「ドン・ジョヴァンニ」の主題による変奏曲ヘ長調
ヴィニシウス・ペレス(Lute)

録音: 2015 年5 月9-10 日スイスバインヴィール修道院
騎士道や、宮廷愛のシンボルとしてバロック期までは全盛を誇っていたリュートの文化ですが、これは古典派の時代になると急速に衰退してしまうことになります。音量の小ささや、早く交代する和音に対応できなかったことが理由といわれていますが、とにかく19 世紀のはじめ、ハイドンの時代を過ぎると、ほとんどその姿をみることは出来なくなってしまいました。そんなリュートですが、今ではその典雅な音色が愛され、また多くの人々に演奏されるようになっています。ヴィニシウス・ペレスもリュートの音色に魅了された一人であり、この親密な音を生かすために、18 世紀末の作品のいくつかをリュート用に編曲し演奏することで、この楽器の可能性を探っています。もともとリュートのために書かれた曲とともに、彼自身の編曲を聞いてみてください。静かな世界が広がります。
KL-1516
Happy Go Lucky
J・シュトラウス:ワルツ「美しく青きドナウ」
メンデルスゾーン:劇付随音楽「夏の夜の夢」-結婚行進曲
グリーグ:ペール・ギュント組曲第1 番-朝/-山の魔王の宮殿にて
ブラームス:ハンガリー舞曲第1番
ブルハン・オチャル:東洋の夢
オッフェンバック:歌劇「ホフマン物語」-舟歌
ガーシュウィン:ラプソディ・イン・ブルー
チャイコフスキー:バレエ「くるみ割り人形」-トレパーク
ビゼー:カルメン組曲第1 番-闘牛士の行進
ヨーゼフ・シュトラウス:ポルカ・シュネル「憂いもなく」
ジュリエッタ・コッホ(P)
ブルハン・オチャル(パーカッション)
イスタンブール・オリエンタル・アンサンブル
フランクフルト・ブランデンブルク州立O
ハワード・グリフィス(指)

録音: 2009 年ドイツフランクフルト,カール・フィリップ・エマヌエル・バッハ・コンチェルトハウス
のアルバムのタイトル「Happy Go Lucky」はドイツ語の「Ohne Sorgen」であり、これはヨーゼフ・シュトラウスの「憂いもなく」のことです。この名のとおり、指揮者ハワード・グリフィスの指揮による全11 曲はどれも楽しく親しみやすい名曲ばかり。誰もが一度は聴いたことがある曲がほとんどです・・・とはいえ、トラック6 のオチャルの「東洋の夢」ってどんな曲でしょう?これはなんとも不思議な雰囲気を持った作品。いかにもオリエンタル!と言った風情の音楽が楽しいものです。メインは、ピアノ独奏を伴う「ラプソディ・イン・ブルー」。他にはビゼーやチャイコフスキーなど世界各国の名曲が楽しめます。
KL-1517B03
J.S.バッハ:様々な作曲家の協奏曲編曲集
協奏曲ヘ長調BWV978(原曲:ヴィヴァルディヴァイオリン協奏曲ト長調RV310)
協奏曲イ短調BWV593(原曲:ヴィヴァルディ2台のヴァイオリンのための協奏曲イ短調RV522)
協奏曲ニ短調BWV974(原曲:マルチェッロ協奏曲)
イタリア協奏曲ヘ長調BWV971
協奏曲ト短調BWV975(原曲:ヴィヴァルディヴァイオリン協奏曲ト短調RV316)
協奏曲変ロ長調BWV986(原曲:作曲家不祥)
協奏曲ハ長調BWV976(原曲:ヴィヴァルディヴァイオリン協奏曲ホ長調RV265)
協奏曲ト長調BWV973(原曲:ヴィヴァルディヴァイオリン協奏曲ト長調RV299
※全てシモン・ボルツキとクレメンス・フリックによる編曲
シモン・ボルツキ(リコーダー)
リー・ラヘル・バーダー(Vc)
マグヌス・アンダーソン(Lute)
クレメンス・フリック(ハープシコード&オルガン)

録音:2015年10月19-22日ベルリンヴァンゼー,アンドレアス教会
28歳の若きバッハが当時仕えていたザクセン=ヴァイマル公。その甥であるヨハン・エルンスト(音楽の才能に満ち溢れた青年貴族)が、バッハに依頼したのが、イタリア旅行で刺激を受けたヴィヴァルディの協奏的作品を鍵盤曲に編曲することでした。バッハ自身もそれまで「イタリア風」の音楽には馴染みがなかったようで、これらの新しいスタイルを持つ作品に興味を抱き、ついには「イタリア協奏曲」をはじめとする、数多くの斬新な作品を生み出すこととなるのです。ここでは、そんなバッハによる編曲作を、更にリコーダーを中心としたアンサンブルに移し替えるという試みがなされています。
KL-1518
NX-B03
ミュージック・フロム・ザ・モーション・ピクチャーズ
アルフレッド・ニューマン
(1901-1970):20世紀フォックスのファンファーレ
エルマー・バーンスタイン(1922-2004):「荒野の七人」組曲
リチャード・アデ ィンセル(1904-1977):「危険な月光」-ワルソー・コンチェルト
ア ーノルド:「ホブスンの婿選び」組曲(C.パーマー編)〈序曲とシュー・バ レエ/ウィリーとマギー/フィナーレ〉
ジョン・バリー(1933-2011):ジェームズ・ ボンド:メイン・テーマ(V.ロペス編)
クラウス・バデルト(1967-):「パイレーツ・ オブ・カリビアン」-彼こそが海賊
ジョン・ウィリアムズ(1932-):「シンドラーの リスト」:テーマ
ベートーヴェン:交響曲第7番第2楽章−「ザ ードス、ノウイング」&「英国王のスピーチ」
バーナード・ハーマン (1911-1975):「めまい」組曲〈前奏曲/悪夢/愛の情景〉
ワーグナー: ワルキューレの騎行-「地獄の黙示録」
ジョン・ウィリアムズ:「スター・ウォー ズ」組曲-第5曲「王座の間-フィナーレ」
ヴェルコ・チュンブリーゼ(Vn)
アナスタシア・ボルチョク(P)
ブランデンブルク州立O
ハワード・グリフィス(指)

録音:2016年1月20-22日フランクフルトカール・フィリップ・エマヌエル・バッハ・コンサート・ホール
現代の作曲家の作品は、一部のファンを除き、あまり広く受け入れられることはありません。しかし例外的に「映画のサントラ」だったら、どんなに難解な曲が流れていても画面にマッチしていれば強烈なファンがつくのです。もちろん「映画音楽の作曲家」たちは誰もが親しみやすく耳に残りやすい、また映画を絶妙に盛り上げる曲を書いています。有名な“20世紀フォックスのファンファーレ”で幕を開けるこのアルバムは、戦争映画「危険な月光」で使用された“ワルソー・コンチェルト”(ラフマニノフに作曲を依頼するも、断られてしまったため、アディンセルが「ラフマニノフ風」の曲を作曲したことで知られる)から、最近の「パイレーツ・オブ・カリビアン」の音楽、また逆にベートーヴェンやワーグナーと言った、もともとある名曲
が効果的に使われている映画など、多彩な作品を紹介。名手ハワード・グリフィスが手兵ブランデンブルク州立Oを率
いて華麗に演奏しています。
KL-1519
NX-B03
パッヘルベル:鍵盤作品集
ファンタジア ニ短調 P124…ハープシコード
「アポロンの六弦琴」より第1のアリア ニ短調と変奏 P193…ハープシコード
おお、穢れなき神の子羊 P393…ハープシコード
トッカータ ト短調 P468…オルガン
「神のみわざは善きかな」によるパルティータ P379…オルガン
リチェルカーレ ハ短調 P419…オルガン
今ぞわが魂よ、主をたたえよ P47…オルガン
組曲 第28番 ホ短調 P436…ハープシコード
トッカータ ハ長調 P454…ハープシコード
フーガ ハ長調 P151…ハープシコード
音楽による“死への思い”-シャコンヌ ヘ長調 P42…ハープシコード
トッカータ ハ長調 P454…ハープシコード
マールトン・ボルシャーニ(ハープシコード&Org)

録音:2006年10月17-19日
オルガンで演奏するか、ハープシコードで演奏するか? この問題はボルシャーニのアルバムでも常に問いかけられています。パッヘルベルのこれらの作品は通常オルガンで演奏さ れることが多いのですが、ボルシャーニはオルガンとハープシコードを弾き分けることで、作品の特徴を丁寧に描き出しま す。演奏に使われたのは、ハープシコードが、17世紀コルマールの名製作者ルッカース・クーシェによる精巧な楽器を模 したもの、オルガンはニュルンベルクのマンデルシャイト製のオルガンを模してペーター・マイヤーが制作した小さな楽器。こ れらの楽器は確実に17世紀当時の響きを伝えています。
KL-1520
NX-B03
ヘンデル:9つのドイツ語アリア集
先なる日々の思いわずらい HWV202
戯れる波のきらめく輝き HWV203
かわいい矢車草の花 HWV204
快い静けさ,やすらぎの泉 HWV205
歌え魂よ,神をたたえて HWV206
私の魂は見つつ聞く HWV207
うす暗い墓穴から来たお前たち HWV208
快い茂みの中に HWV209
燃えるばら,大地の飾り HWV210
ヨハン・ハインリヒ・シュメルツァー(1623-1680):4声のバッターリア 「フェンシング指南」
クリーガー(1634-1666):ドイツ語アリア集
 Der Liebe Macht herrscht Tag und Nacht
 Ein Freund, ein Trunk, ein Lieb, ein Sprung
 Wer freudig ist, auch gerne kusst
 Wohl dem, der sich vergnugt
フリッツ・シュペングラー(C.T)
クリスティアン・フォス(ヴィオラ・ダ・モーレ)
アンサンブル・コントラプンクト_us

録音:2015年10月3-10日
イタリアでオペラの知識を成熟させ、ロンドンでは劇場で人気を博したヘンデル。しかし母国であるドイツ語の作品は、驚くほどの少 ない数しかありません。この9曲のアリアは、この時代に人気を博していたハンブルクの詩人ブロッケスの詩が用いられており、ヘンデル がドイツ語をテキストに用いた最後の作品です。歌の伴奏をする楽器の編成は指定されておらず、現代の演奏家たちは思い思い に工夫を凝らし、これらの歌曲を歌い上げています。優れたヴァイオリン奏者であったシュメルツァー、そしてシューベルト以前に存在 したリート作曲家クリーガーの作品も聴く機会の少ない貴重な録音です。
KL-1521
ベートーヴェン・レアリティーズ
ベートーヴェン:ピアノ協奏曲 ニ長調 Op.61a
騎士バレエのための音楽 WoO.1
ウェリントンの勝利(戦争交響曲) Op.91
クレア・フアンチ(P)、
ハワード・グリフィス(指)、
ブランデンブルク州立フランクフルトO

録音:2017年8月21日-23日、コンサートホール・“ C.P.E.バッハ”・フランクフルト(オーダー、ドイツ)
ハワード・グリフィス&ブランデンブルク州立フランクフルトOによるベートーヴェンの比較的珍しいレパートリーを集めたアルバム。注目すべきはクレア・フアンチが独奏を務める「ピアノ協奏曲 ニ長調 Op.61a」でしょう。原曲はよく知られているヴァイオリン協奏曲で、クレメンティの勧めによってベートーヴェン自身の手でピアノ協奏曲に編曲された“6番目のピアノ協奏曲”です。ヴァイオリン協奏曲のときには書かれなかったカデンツァが書かれており、特に第1楽章ではティンパニを伴った大規模なカデンツァが用意されています。このカデンツァはヴァイオリン協奏曲に転用されることは多いものの、ピアノ協奏曲としての録音はあまり多くなく貴重なものと言えるでしょう。「騎士バレエのための音楽」はベートーヴェンが20歳の頃に書かれた1分前後の小曲集で、明るい曲調の作品が並べられています。アルバムを締めくくるのは「ウェリントンの勝利」。戦争交響曲とも呼ばれるこの作品はイギリス軍がフランス軍に勝利したビトリアの戦いを題材に書かれ、ベートーヴェンが書いた管弦楽作品の中では最大の編成を誇っています。
クレア・フアンチは中国出身の両親の下ニューヨークに生まれたピアニスト。ピアノを習い始めたのは7歳と比較的遅かったもののすぐさま才能を発揮し、9歳で早くもカーネギー・ホール・デビュー、10歳の時にはホワイトハウスで演奏し、神童として注目を浴びます。カーティス音楽院でエレノア・ソコロフ氏とゲイリー・グラフマン氏に師事。16歳で参加し人生の転機になったという浜松国際ピアノコンクールでアリエ・ヴァルディ氏に出会い、翌年にはヴァルディ氏に師事するためにハノーファー音楽演劇大学へ入学。2011年のARDミュンヘン国際音楽コンクールに最年少で出場し第2位を獲得すると、2018年のゲザ・アンダ・コンクールでは優勝を果たし、他にも多くのコンクールで好成績を残しています。現在はヴァルディ氏のアシスタントを務める傍ら、ドイツやアメリカを中心に、コンサートやレコーディングを精力的に行っています。
KL-1522
NX-B03
国際人メンデルスゾーン
メンデルスゾーン:交響曲楽章 ハ短調
ベルリオーズ:オフィーリアの死 Op.18-2
フォルクマン(1815-1883):セレナード 第3番 Op.69
ドニゼッティ:弦楽四重奏曲 ニ短調
ニルス・ヴィルヘルム・ゲーゼ:ノヴェレッテン Op.53
ペーター・ブルーンス(芸術監督&チェロ独奏)
ライプツィヒ・メンデルスゾーン室内O

録音:2017年9月18-19日
幼い頃より音楽の才能を発揮、「神童」と呼ばれ、作曲家として大成してからは、積極的に演奏旅行に出かけ、数多くの作 品を書き上げるとともに、ライプツィヒ音楽院を開校、後進の指導にも力を尽くしたメンデルスゾーン。その名声はヨーロッパ中 に鳴り響き、当時の音楽界の最重要人物として多くの音楽家たちと交流を持ちました。ナポリではドニゼッティに示唆を与 え、ゲヴァントハウスではフォルクマンに作曲の指導をし、コペンハーゲンで演奏を拒否されてしまったゲーゼの交響曲をライプ ツィヒで演奏。ベルリオーズとは良好な友人関係を築いていたとされています。このアルバムには、メンデルスゾーンとの良き関 係から生まれた作品が収録されています。
KL-1523
NX-B03
モーツァルト、ベートーヴェン作品集
モーツァルト:ヴァイオリン・ソナタ 変ホ長調 K481
 ヴァイオリン・ソナタ ヘ長調 K376
ベートーヴェン:ロマンス ヘ長調 Op.50
 ロンド ト長調 WoO4
クライスラー:ベートーヴェンの主題によるロンディーノ
サラサーテ:モーツァルトの「魔笛」による幻想曲
ソン・ジウォン(Vn)
ホセ・ガリャルド(P)

録音:2017年10月20-22日
韓国のヴァイオリニスト、ソン・ジウォンのリサイタル・アルバム。 5歳の時から韓国国立芸術大学でヴァイオリンを学び始め、12歳でニューヨークのケネディーセンターにてソロ・デビューを飾っ たという天才少女。クリーヴランド音楽院に入学し、現在はニューイングランド音楽院でドナルド・ワイラースタインに学んでいま す。数多くのコンクール入賞記録を持ち、2016年にアウグスブルクで開催された「第9回レオポルド・モーツァルト国際ヴァイオ リン・コンクール」でも「素晴らしいモーツァルト奏者」と絶賛されています。また昨年韓国で開催された「ユン・イサン国際コン クール」では第1位を獲得しました。 このアルバムでは、彼女が得意とするモーツァルトのヴァイオリン・ソナタを中心に、ベートーヴェンの作品と、この2人にインスパ イアされたクライスラーとサラサーテの小品を演奏。魅力的な音色でじっくりと聴かせます。
KL-1524
NX-B03
初期鍵盤音楽の偉人たち
アントニオ・デ・カベソン:騎士の歌による変奏
ジョン・ブル(1562-1628):イン・ノミネ XII
 前奏曲とイン・ノミネ XI
スヴェーリンク(1562-1621):涙のパヴァーヌ SwWV328
 半音階的幻想曲 SwWV258
フレスコバルディ:トッカータ 第10番(トッカータ集 第1巻より 1615年)
 トッカータ 第9番(トッカータ集 第1巻より 1615年)
 パッサカリアによる100のパルティータ(トッカータ集 第1巻改訂版より
1637年)
カスパール・ケルル(1627-1693):音列配列理論によるリチェルカータ
 組曲 ヘ長調【アルマンド/クーラント/サラバンド/ジーグ】
 パッサカリア
アグネス・ラトコ(ハープシコード)
ハンス・ルッカース2世製 コルマー1624年…2000年Titus Crijnen復元モデル

録音:2016年8月27-28日
16世紀から17世紀にかけて著しい発達を遂げた鍵盤楽器。楽器の発展に伴い、演奏技巧の幅も広がり、作曲家たちは 競うかのごとく演奏困難な作品を作り上げ、一つの主題をもとにした変奏曲や、速い走句やパッセージに彩られたトッカータ などが数多く生まれました。このアルバムにはルネサンス末期から初期バロックの時代に書かれた鍵盤作品を収録。アグネス・ ラトコの演奏で、当時最も影響力があったとされるカベソンや、スヴェーリンク、フレスコバルディ、そして優れたオルガニストで あったケルルの作品まで、時代の変遷を追いながら多彩な作品を聴くことができます。
KL-1525
NX-B03
クラウス・ヴュストホフ(1922-):交響詩集
Die Schelde スヘルデ川
1.西スヘルデの旅路(序曲)
2.月の光(夜想曲)
3.アントワープ(ロンド、フィナーレ)
Die Regentrude 雨ひめ様と火おとこ
マルティナ・ゲデック(朗読)
ウルリッヒ・ケルン(指)
フランクフルト・ブランデンブルク州立O

録音:2018年1月14日 ライヴ
ドイツ文学における詩的リアリズムを代表する作家テオドール・シュトルム(1817-1888)。代表作の一つ「雨ひめ様と火おと こ」は、人間による環境の破壊や気候の変動による脅威を、子供にもわかりやすく示したお伽話です。このお話に、ドイツの 現代作曲家ヴュストホフは後期ロマン派の作風に則った劇的な音楽をつけました。ドイツの名女優マルティナ・ゲデックの朗 読も加えた華麗な音の物語は、聴き手に感動をもたらします。
KL-1526
ショスタコーヴィチ:管弦楽作品集
ジャズ組曲第2番
ピアノ協奏曲第1番ハ短調 Op.35*
バレエ「黄金時代」組曲 Op.22a
ハワード・グリフィス(指)、
フランクフルト・ブランデンブルク州立O、
アントニー・バリシェフスキー(P)*、
ロマン・ルルー(Tp)*

録音:2018年1月23日-26日、コンサートホール・“ C.P.E.バッハ”・フランクフルト(オーダー、ドイツ)
Klanglogoレーベルの新規取り扱い開始を記念して、これまで数々の名録音を世に送り出しているイギリスの名指揮者ハワード・グリフィスと、彼が音楽総監督を務めていたフランクフルト・ブランデンブルク州立Oによるショスタコーヴィチ・アルバムを日本語解説付きの国内仕様盤としてリリースいたします!
ハワード・グリフィスは1950年イギリス生まれの指揮者。ロンドンの王立音楽大学を卒業後世界各地の一流オーケストラの指揮台に立っており、これまでに様々なレーベルからリリースされてきたディスクは100枚を数えます。グリフィスが2007/08シーズンから2018年まで音楽総監督を務めたフランクフルト・ブランデンブルク州立O(ヘッセン州のフランクフルト・アム・マインではなくポーランド国境近くのブランデンブルク州のフランクフルト・アン・デア・オーダーが拠点)は、浮ヶ谷孝夫の指揮による日本公演での成功をはじめ、わが国においても着実にファンを獲得しているオーケストラ。大衆音楽から実用音楽までどんな音楽においても才能を発揮したショスタコーヴィチならではの、交響曲や弦楽四重奏等に見られるシリアスな音楽とは違った軽妙な一面をエネルギッシュな演奏で引き出しています。度重なるラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポンへの出演やマスタークラスの開催などで日本でも人気の高いロマン・ルルーの“ピアノ協奏曲第1番”における活躍も聴きもの。
KL-1527
NX-B03
ALLA TURCA-トルコ風
リュリ:町人貴族より「トルコの儀式のための行進曲」
ヘンデル:ソロモン HWV67「シバの女王の到着」
ヴァイセンボルン(1837-1888):Mitternachtliche Wachtparade-トルコ行進曲
バイレ(1832-1909):勝利の行進曲
ベートーヴェン:バレエ「アテネの廃墟」-トルコ行進曲
ディアベリ:トルコ風 Op.149-26
ヨーゼフ・ルンメル(1818-1880):トルコ風ロンド
モーツァルト:ピアノ・ソナタ イ長調 K331「トルコ行進曲」
ヴェルディ:若いムーア人の女奴隷たちの踊り
ロッシーニ:歌劇「アルジェのイタリア女」序曲
ベルト・R・アンソニー(1876-1923):東洋のばら-東洋風の踊り Op.205
E.R.クレーガー:東洋の情景 Op.37-1
カールマン(1882-1953):喜歌劇「バヤデール」-踊り
アーン(1874-1947):「当惑したナイチンゲール」-舞曲
チャイコフスキー:バレエ「くるみ割り人形」より「アラビアの踊り」
セアン・ジーク(1966-):ヤーバル・ラム
ベルリン・ブロックフレーテ・オーケストラ
ノラ・ティーレ(パーカッション)
シモン・ボルツキ(編曲&指)

録音:2018年1月26-28日
15世紀に東ローマ帝国を滅ぼし、コンスタンティノポリスを征服したオスマン帝国は、徐々に勢力を拡大し、17世紀 にはアゼルバイジャンからモロッコ、ウクライナ、ハンガリー、チェコスロヴァキアに至る広大な領域を支配しました。当時の ヨーロッパの人々はオスマン帝国の文化に憧れ、多くの音楽家たちは自作に東洋風の響きを取り入れ、ユニークな作 品を次々と生み出しました。現在ではモーツァルトとベートーヴェンの「トルコ行進曲」が良く知られていますが、他に も、このアルバムの収録曲でわかる通り、17世紀から現代に至るまでに多種多彩な作品が存在しています。ボルツ キは原曲の持つオリエンタル要素を強調し、打楽器が大活躍する編曲を施し演奏。当時の人々の「異国への憧れ」 を伝えています。
KL-1532
ヴァインベルク(1919-1996):交響曲第6番 Op.79(少年合唱と管弦楽の為の)
21の易しい小品 Op.34(Pの為の)
ルテニウム・コンサート合唱団、
アルテンブルク・ゲラO、
ローラン・ワグネール(指)、エリザヴェータ・ブルーミナ(P
)

録音:2019年1月&2020年2月
ショスタコーヴィチの親友として知られ、その優れた作品群が次々再評価されているミェチスワフ・ヴァインベルク(1919-1996)。第2次世界大戦の戦火を避けるためにポーランドからソビエトへと亡命したものの、反ユダヤ・キャンペーンにより投獄されるなど、苦難の生涯を送ったヴァインベルクの作品の多くは、戦争と関係があります。交響曲第6番はホロコーストに関連する作品で、ショスタコーヴィチに絶賛されました。美しくも悲しみを誘う少年合唱が印象的です。
KL-1534
ベートーヴェン:チェロとピアノの為の作品全集 Vol.1
ベートーヴェン:モーツァルトの歌劇「魔笛」「恋人か女房か」の主題による12の変奏曲 ヘ長調 Op.66
チェロ・ソナタ第2番ト短調 Op.5-2
ヴァイオリン・ソナタ第9番イ長調 Op.47(カール・チェルニー編曲によるチェロとピアノ版)
ペーター・ブルンズ(Vc)、
アンネグレート・クットナー(P)

録音:2019年
世界的に高い評価を受けるドイツの名チェリスト、ペーター・ブルンズによるベートーヴェンのチェロとピアノの為の作品全集!ベートーヴェンの生誕250年を記念して企画されたこのシリーズは『Most Complete』のタイトル通り、ベートーヴェンのオリジナル作品に加え、同時代の編曲作品まで収録した「最も完全な」チェロとピアノの為の作品全集です。Vol.1ではオリジナル作品以外に、ベートーヴェンの弟子カール・チェルニーが編曲したクロイツェル・ソナタのチェロ版が収録されています。
KL-1535
ベートーヴェン:チェロとピアノの為の作品全集 Vol.2
ベートーヴェン:チェロ・ソナタ第3番イ長調 Op.69
ヘンデルのオラトリオ「ユダス・マカウベス」の主題による12の変奏曲ト長調 WoO45
チェロ・ソナタ 変ホ長調 Op.64(原曲:弦楽三重奏曲 Op.3)
ペーター・ブルンズ(Vc)、
アンネグレート・クットナー(P)

録音:2019年
世界的に高い評価を受けるドイツの名チェリスト、ペーター・ブルンズによるベートーヴェンのチェロとピアノの為の作品全集!ベートーヴェンの生誕250年を記念して企画されたこのシリーズは『Most Complete』のタイトル通り、ベートーヴェンのオリジナル作品に加え、同時代の編曲作品まで収録した「最も完全な」チェロとピアノの為の作品全集です。Vol.2ではオリジナル作品以外に、1790年代に作曲されたOp.3の弦楽三重奏曲を原曲とする変ホ長調のチェロ・ソナタ(Op.64として1807年に出版)が収録されています。
KL-1536
ベートーヴェン:チェロとピアノの為の作品全集 Vol.3
ベートーヴェン:チェロ・ソナタ第1番ヘ長調 Op.5-1
ホルン・ソナタ ヘ長調 Op.17(ベートーヴェン自身によるチェロとピアノ版)
モーツァルトの歌劇「魔笛」「恋を知る男たちは」の主題による7つの変奏曲 変ホ長調 WoO46
チェロ・ソナタ第4番ハ長調 Op.102-1
チェロ・ソナタ第5番ニ長調 Op.102-2
ペーター・ブルンズ(Vc)
アンネグレート・クットナー(P)

録音:2020年
世界的に高い評価を受けるドイツの名チェリスト、ペーター・ブルンズによるベートーヴェンのチェロとピアノの為の作品全集!ベートーヴェンの生誕250年を記念して企画されたこのシリーズは『Most Complete』のタイトル通り、ベートーヴェンのオリジナル作品に加え、同時代の編曲作品まで収録した「最も完全な」チェロとピアノの為の作品全集です。Vol.3ではオリジナル作品以外に、ベートーヴェン自身の手によって編曲されたとされるホルン・ソナタのチェロ版が収録されています。
KL-1537
ニュルンベルクのリュート音楽の巨匠たち
アドルフ・ブリントハーマー、ハンス・ゲルレ、ハンス・ノイジドラー、コンラッド・ノイジドラー、メルヒオール・ノイジドラーらの作品(全18曲)
マグヌス・アンデション(Lute)

録音:2019年10月
世界的に人気の高いスウェーデンのリュート奏者、マグヌス・アンデションによる16世紀ニュルンベルクのリュート作品集。アンデションが蘇らせた作品のなかには、おそらく16世紀以来聴かれることの無かったものも含まれています。リスナーはルネサンス時代の街の賑やかな通りを散策しているような感覚を味わうことができるでしょう。
KL-1543
ベートーヴェン、マーラー、ワーグナー、ブラームス:歌曲集
ベートーヴェン:遥かなる恋人に Op.98
マーラー:リュッケルト歌曲集
ワーグナー:ヴェーゼンドンク歌曲集
ブラームス:4つの厳粛な歌 Op.121
クリスティアン・エルスナー(T)、
ブルクハルト・ケーリング(P)

録音:2020年10月(ドイツ)
ドイツの実力派テノール、クリスティアン・エルスナーが歌う、4人の大作曲家による歌曲集。マルティン・グリュントラーに声楽を学び、ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウのレッスンも受けたエルスナーは、サイモン・ラトル&ベルリン・フィルとの世界ツアーや、マレク・ヤノフスキとの歌劇における長年のコラボレーションでも知られています。
KL-154748-7(7CD)

PKL-154748-7(7CD)
国内盤仕様
税込定価
ヤコブ・ファン・エイク(c.1590-1657):笛の楽園全曲 シモン・ボルツキ(リコーダー)

※国内盤:解説日本語訳&日本語曲目表記オビ付き
ヤコブ・ファン・エイク(c.1590-1657)による「笛の楽園」は、管楽器のための曲集としてこれまでに作られたものの中でも最も大規模な作品のひとつです。ルネサンスからバロックへの移行期に活躍した作曲家ヤコブ・ファン・エイクは、カリヨン奏者でもあり鋳造、調律も行い、さらにはリコーダーの名手でした。その作品は、ファン・エイクが生まれつき目が見えなかったため、口述で伝えられたものが出版されました。「笛の楽園」は約150曲という膨大な曲数があり、有名な教会音楽や、民謡の変奏曲なども含まれています。この貴重な全曲録音では、シモン・ボルツキが、テナー・リコーダーの深く豊かな低音の音色から、ソプラニーノ・リコーダーによるきらめくような名人芸まで、26本ものリコーダーを駆使して多様な表現をみせています。
ドイツのリコーダー奏者シモン・ボルツキは、フランクフルト音楽舞台芸術大学でミヒャエル・シュナイダー教授にリコーダーを師事、その後ベルリン芸術大学で研鑽を積むと同時にベルリン音楽大学で古典声楽を学びました。17〜18世紀の音楽に特に注力しており、ベルリン・リコーダー・オーケストラの芸術監督兼指揮者としても活躍しています。これまでにリリースしたCDは、グラモフォン誌にて「エディターズ・チョイス」に選ばれるなど高い評価を受けています。
KL-1551
ブラームス:ピアノ・ソナタ集
ピアノ・ソナタ第2番嬰ヘ短調 Op.2
ピアノ・ソナタ第3番ヘ短調 Op.5
カティンカ・フォン・リヒター(P)
ハンブルクに生まれたブラームスは、7歳でピアニストとしてのキャリアをスタートさせました。交響曲、協奏曲、室内楽、合唱曲に加えて、ピアノ作品は常に彼の作品において重要な役割を果たしていきます。このアルバムに収録されている2つのピアノ・ソナタは、1852年(第2番、1854年に改訂)と1953年にブラームスの初期の傑作として書かれたものです。
ブラームスは合計3曲のピアノ・ソナタを作曲しましたが、これらはブラームスの初期の創作期を構成し、すでに伝統的な形式概念と動機付けの仕事に集中的に取り組んでいることを示しています。カティンカ・フォン・リヒターは、軽快かつ深みのある繊細な演奏で、これらのユニークな作品を極めて個人的な解釈で演奏します。
ミュンヘン出身のカティンカ・フォン・リヒターは、音楽に対して最高レベルの感覚、表現力、想像力、感性を持っているピアニストです。彼女は、アナトール・ウゴルスキやラン・ランに師事し、スイス、イタリア、フランス、ニューヨーク、ドイツと国際的に活躍しプロとしてのキャリアを築いています。また、カティンカ・フォン・リヒターはクラシック音楽に真摯に取り組むだけでなく、現代アートにも精通しておりその分野でも活躍しています。


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