湧々堂HOME 新譜速報:交響曲 管弦楽曲 協奏曲 器楽曲 室内楽 声楽曲 オペラ バロック 廉価盤 シリーズもの マニア向け  
殿堂入り交響曲 管弦楽 協奏曲 器楽曲 室内楽 声楽曲 オペラ バロック SALE!! レーベル・カタログ チャイ5



SOREL CLASSICS
(アメリカ)


ピアニストのクローデット・ソレル(1932-99)が1996年に設立されたソレル・オーガニゼーションのレーベル。ソレル・オーガニゼーションは女性音楽家の指揮、作曲、映画音楽、パフォーマンス、芸術のリーダーシップ、教育、および奨学金の分野での機会を拡大することが目的となっており、このレーベルでも女性の作品や演奏家が取り上げられることが多くなっています。




※「単価=¥0」と表示されるアイテムは廃盤です。

※表示価格は全て税込み。品番結尾に特に表記のないものは全て1CDです。
品番 内容 演奏者
SCCD-001
「スピリット&ロマンス」
バッハ(ブゾーニ編):シャコンヌ
リスト:ペトラルカのソネット第104番
 シューベルトの糸を紡ぐグレートヒェン
 ワーグナーのイゾルデの愛の死
シューマン:ピアノ・ソナタ第1番嬰ヘ短調 Op.11
アンナ・シェレスト(P)

録音:2012年6月 米国 ニューヨーク
アンナ・シェレストによるリストを中心にした CD。アンナ・シェレストはウクライナ生まれのピア ニスト。ハルキウ音楽院で学んだ後、米国のジュリアード音楽院で名教師ジェローム・ローウェ ンタールに学び、修士号を得ています。以降ニューヨークを拠点に活動。夫のドミトリ・シェレスト もピアニストで、夫婦デュオでも活躍しています。彼女のピアノは派手さを抑えて、潤いのある音 色で音楽を繊細かつジワッと広げて詩的情感を広げるもので、しばしばショーピース的に鳴ら されるリストのイゾルデの愛の死が実に切々と美しく奏でられています。手強いシューマンのピア ノ・ソナタ第1番も見事。
SCCD-002
管弦楽曲の4手ピアノ・アレンジ集
スメタナ:モルダウ(作曲者編ピアノ連弾版)
リスト:交響詩「前奏曲」(作曲者編ピアノ連弾版)
チャイコフスキー:交響曲第6番「悲愴」〜第3楽章(作曲者自身によるピアノ連弾版)
ラヴェル(L.ガーバン編):ラ・ヴァルス
ガーシュウィン(H.レヴァイン編):ラプソディ・イン・ブルー
シェレスト・ピアノ・デュオ【アンナ・シェレスト(P)、ドミトリ・シェレスト(P)】

録音:2014年 10月 米国 ニューヨーク、
アンナ・シェレストとドミトリ・シェレストの夫婦によるピアノ連弾の CD。ここでは管弦楽曲の編曲(作曲者自身のものも含む)を収録しています。アンナもドミトリもウクライナ生まれで、共に 12歳でウクライナ音楽院で出会い、そして結婚。夫婦デュオは少なくないものの、幼馴染の夫婦 デュオとなるとそう多くはいない。二人の一体感は別格で、まさしく一人のピアニストが 4本の 手で奏でているかのような演奏。管弦楽曲のピアノ連弾編曲は豪快に鳴らした方が面白いこと も少なくないが、しかしシェレスト夫妻はピアノ連弾ならでは美感をしっかりと引き出すことで、 オーケストラの代用品などと思わせない品を醸しています。
SCCD-003
ジュディス・ラング・ザイモント(b.1945):交響曲第4番「澄んだ、冷たい(水)」(2013)
ピアノ三重奏曲第 1番「ロシアの夏」
(1989)*
ニルス・ムース(指)ヤナーチェクPO
ピーター・ウィノグラード(Vn)*
ピーター・ウィリック(Vc)*
ジョアン・ポーク(P)*

録音:2015年3月 チェコ オストラヴァ、1995 年10月 米国 ニューヨーク州 パーチェイ*
米国の作曲家、ジュディス・ラング・ザイモントの作品集。ザイモントは1945 年、米国テネシー州のメンフィスの生まれ。ジュリアード音楽院で学び、若くして作曲家として認められた。ロ マン主義の流れを汲みつつ新しい感覚と技法も盛り込んだ作風は非常に説得力のあるも の。交響曲第4番は2013年の作。「川」「氷」「にわか雨」「小湖」「海」のタイトルがついた5 つ の楽章の 40分以上かかる大作で、ザイモントの集大成的作品。ピアノ三重奏曲第 1番「ロ シアの夏」は1989年の作。ノスタルジックな美しい作品です。
SCCD-004
「展覧会の絵」
バラキレフ:グリンカのひばり
チャイコフスキー:ロマンス ヘ短調 Op.5/ ワルツ 変イ長調 Op.40-8
 ロマンス ヘ長調 Op.51-5
 ワルツ 嬰ヘ短調 Op.40-9
 夜想曲 ヘ長調 Op.10-1
ムソルグスキー:展覧会の絵
アンナ・シェレスト(P)

録音:2010年12月 米国 ニューヨーク
ウクライナ生まれのピアニスト、アンナ・シェレストの弾くロシアのピアノ曲集。シェレストは透 明かつ繊細な音色が素晴らしく、バラキレフやチャイコフスキーでは情感豊かな演奏を繰り広 げています。一方大作「展覧会の絵」では、早めのテンポ、クリアで硬質な音色でムソルグスキ ーの独特な音楽に果敢に切り込み、新鮮な世界を描きあげています。山ほどある「展覧会の 絵」の録音の中でも注目に値する演奏でしょう。
SCCD-005
タンゴ・ファド・プロジェクト
ポルテラ:ファド・マガラ「愛することより大切なこと」
フェラオ:ポルトガルの4月
ガルデル:私の愛するリスボン
ダ・シルヴァ:1= 3= 7/愛は炎
ポルテラ:古いブエノス・アイレス
カンポス:ファド・タンゴ「疲労」
カルーソ:コルドバのタンゴ
ダ・シルヴァ:非絶対主義者の世界賛歌
ピアソラ(ビネッリ編):トロイロ組曲
マンハッタン・カメラータ
これはクラシックのCD とは言い難いが、内容はとても面白い。アルゼンチンのタンゴとポル トガルのファドを融合させた、タンゴ・ファド・プロジェクトというもの。詳しいことは分からずと も、情熱に満ちた魅力的な音楽が並んでいることは間違いない。 マンハッタン・カメラータは 2009年創設のアンサンブル。音楽監督(P担当)のルシア・カ ルーソの元、トランスクラシカル音楽を標榜して活動しています。音楽的には多分野に跨るが、 演奏者たちは高度な教育を受けた名手たちばかりです。
SCCD-006
プロコフィエフ:ピアノ協奏曲第1番ト短調 Op.16
ピアノ協奏曲第2番ハ長調 Op.26
アンナ・シェレスト(P)
ニルス・ムース(指)
ヤナーチェクPO

録音:2014年12月 チェコ オストラヴァ
アンナ・シェレストの弾くプロコフィエフのピアノ協奏曲2 曲。アンナ・シェレストは ウクライナ生まれのピアニスト。ハルキウ音楽院で学んだ後、米国のジュリーアド音 楽院で名教師ジェローム・ローウェンタールに学んだ。シェレストの弾くプロコフィ エフは、持ち前の透明で繊細な美音を生かしたもので、プロコフィエフ独特の刺々 しさを抑えながら、近代的な抒情性を巧みに打ち出したもの。彼女の卓越した力 量が窺えます。米国生まれのデンマークの指揮者、ニルス・ムースの指揮も見事。
SCCD-007(3CD)
プロコフィエフ:ピアノ・ソナタ全集
ピアノ・ソナタ第1番ヘ短調 Op.1
ピアノ・ソナタ第2番ニ短調 Op.14
ピアノ・ソナタ第3番イ短調 Op.28
ピアノ・ソナタ第4番ハ短調 Op.29
ピアノ・ソナタ第5番ハ長調 Op.38
ピアノ・ソナタ第6番イ長調 Op.82
ピアノ・ソナタ第7番変ロ長調 Op.83
ピアノ・ソナタ第8番変ロ長調 Op.84
ピアノ・ソナタ第9番ハ長調 Op.103
ナターリャ・トゥルーリ(P)

録音:1997年4月
ロシアのピアニスト、ナターリャ・トゥルーリの弾くプロコフィエフのピアノ・ソナタ全 集。ナターリャ・トゥルーリはソ連のサンクトペテルブルクの生まれ。生地で学んだ 後、モスクワ音楽院で学んだ。1986年、チャイコフスキー国際コンクールピアノ部 門で第2位を受賞し、一気に名前が広まった。以来国際的に活躍、またモスクワ 音楽院の名教師としても知られています。チャイコフスキー・コンクールで第2 位を獲 得したほどの実力のあるピアニストでありながら、トゥルーリの録音は極めて少なく、 このプロコフィエフのピアノ・ソナタ全集は貴重。実際、要求の多いプロコフィエフ のピアノ・ソナタに対してトゥルーリは技術、音楽性両面で万全に応えています。

SCCD-010
「リオの鍵」〜ブラジルのピアノ作品集
ナザレ:オデオン/ろくでなし
 気取った女/感じる心
 頑張れ、カバキーニョ
ゴンザーガ:ガウチョ/溜め息/魅力的
ノブレ:カンティガ/フレヴォ
デ・アルメイダ:パリのワルツ
 ポリテアマ/セルトンの道
ヴィラ=ロボス:苦悩のワルツ
  吟遊詩人の印象
 「赤ちゃんの一族」第1組曲から【色白の娘(陶器の人形)/小麦色の娘(張りぼての人形) / 貧乏な娘(ボロ布の人形)/道化】
グレース・アルヴェス(P)

録音:2014年2月 米国 ニューヨーク州 ニューヨーク・シティ
「リオの鍵 Keys to Rio」と題されたブラジル音楽集。エルネスト・ナザレ(1863-1934)は、近 代ブラジルのピアノ、声楽作品などサロン風の作品で知られており、ヴィラ=ロボスが激賞し た。シキーニャ・ゴンザーガ(1847-1935)は、ブラジル音楽史で最初期の女性作曲家。まだ 女性がひどく虐げられていた当時のブラジルで目覚ましい活躍をした。マルロス・ノブレ (1839-)は2ブラジルのクラシック音楽界の長老。オリアーノ・デ・アルメイダ(1921-2004)は、 マグダ・タリアフェロの高弟であるピアニストで、ピアノ曲の作曲家としても人気を博した。エイ トル・ヴィラ=ロボスについては言うまでもないでしょう。 グレース・アルヴェスはブラジルのピアニスト。自国のピアノ作品に情熱を注いでおり、その愛 情が伝わって来る演奏です。
SCCD-011
20世紀のウクライナのピアノ曲集
リセンコ:ウクライナの主題による組曲 Op.2
 「タラス・ブーリバ」序曲(レヴツキによる4 手ピアノ編)
レヴツキー:前奏曲集 Op.4、前奏曲集 Op.7、ワルツ 変ロ長調
ジュク:ウクライナ・ラプソディ
スコリク:3つの途方もない踊り〜4手ピアノのための
アンナ・シェレスト(P)
ドミトリ・シェレスト(P 連弾曲のみ)

録音:2017年 米国 ニューヨーク州 ニューヨーク・シティ
20世紀のウクライナの作曲家のピアノ曲集。ミコラ・リセンコは、ウクライナ民 俗主義音楽の祖というべき作曲家。多くのピアノ曲の他、ウクライナ語のオペラ「タラス・ブーリ バ」でも知られます。レフコ・レヴツキー(1889-1977)は、ソ連時代のウクライナの代表的作曲 家。アレキサンデル・ジュク(1907-1995)は、ハルキウを拠点に活動した作曲家、指揮者、音 楽教育者。ミロスラフ・スコリク(1938-)は、現代ウクライナの作曲家の長老。 アンナ・シェレストはハルキウ音楽院で学んだ後、米国のジュリアード音楽院で名教師ジェロ ーム・ローウェンタールに学び、今日に至るまでニューヨークを拠点に活動しています。連弾相 手のドミトリ・シェレストは彼女の夫。ウクライナ音楽院における同級生でもある。
SCCD-012
「タンゴ・ファド・デュオ」
クワットロマーノ:あなたの影になりたい
パレーデス:青い年
ビジョルド:エル・チョクロ
ポルテラ:懐かしのリスボン
ダ・シルヴァ:涙
モウラン=フェレイラ,オウルマン:マリア・リスボア
ピアソラ:忘却
ビネッリ:ここからパリ
アルベニス:アストゥリアス (伝説曲)
ビネッリ:前奏とカンドンベ
ダニエル・ビネッリ(バンドネオン)
ペドロ・H.ダ・シルヴァ(ポルトガル・ギター)

録音:米国 ニューヨーク州 ニューヨーク・シティ
これはクラシックの CD とは言い難いが、しかしクラシック音楽好きにも楽しめる内容だ。バ ンドネオンとポルトガル・ギター(胴がかなり丸い)による、タンゴ・ファド・デュオ。アルゼンチン のタンゴと、ポルトガルのファドが融合しています。 ダニエル・ビネッリはアルゼンチン・タンゴの名バンドネオン奏者。晩年のピアソラの協力者と して知られます。ペドロ・H.ダ・シルヴァは、作曲家としても知られる多彩な音楽家。マンハッタ ン・カメラータの創設者の一人でもある。
SCCD-013
ルビンシテイン:ピアノ協奏曲第4番ニ短調 Op.70
ロシア奇想曲 Op.102
アンナ・シェレスト(P)
ネーメ・ヤルヴィ(指)
ザ・オーケストラ・ナウ

録音:2017年10月15日ニューヨーク州 ニューヨーク・シティ(ライヴ)
ロシアの大ピアニスト、アントン・ルビンシテインの代表作の一つ、 ピアノ協奏曲第4番ニ短調は、充実した傑作であるにもかかわらず20世紀後半に はあまり注目を浴びなくなってしまい、近年の録音も限られて来た。ここではウクラ イナ生まれのピアニスト、アンナ・シェレストが、ルビンシテインの豊潤な音楽から清 らかな響きを引き出しています。そして伴奏がなんと巨匠ネーメ・ヤルヴィ。しばしば 冗長と評されるこの協奏曲が、然るべき名作になっています。哀愁に満ちたロシア奇 想曲も名演。アントン・ルビンシテインのCDを1枚買うならまずこれを。
SCCD-014
ルビンシテイン:ピアノ協奏曲第3番ト長調 Op.45
ピアノ協奏曲第5番変ホ長調 Op.94
アンナ・シェレスト(P)
ネーメ・ヤルヴィ(指)
エストニア国立SO

録音:2018年5月7日 エストニア・タリン
アントン・ルビンシテインのピアノ協奏曲第3番と第5番の録音。ル ビンシテインのピアノ協奏曲では第4番が比較的よく知られているが、それはこの 作品がルビンシテインにしてはロシア情緒が濃いからで、一方でルビンシテインの 西欧趣味、洗練された自由な作風は、これら第3番 ト長調や第5番変ホ長調の 方がより良く出ています。20世紀にはその自由さがまとまりがないと受け止められ評 価が低かったのかもしれないが、21世紀の耳はインターナショナルに活躍した大 ピアニストの徒然な豊かな音楽こそルビンシテインの本領と受け止められるだろ う。元より録音が少ないので新録音というだけでありがたいが、ウクライナ出身でニ ューヨークで活躍するピアニスト、アンナ・シェレストの清新なピアノと、巨匠ネーメ・ ヤルヴィの極めて立派な伴奏が不当に埋もれた名作に光を当てています。
SCCD-015
ドナ・ヴォーチェ(女性の声)〜女性作曲家のピアノ作品集
ファニー・メンデルスゾーン:ピアノ・ソナタ ト短調
ビーチ:バラード Op.6
 4つのスケッチ Op.15
クララ・シューマン:スケルツォ Op.14
シャミナード:森の精 Op.60
 演奏用練習曲 Op.35
リリ・ブーランジェ:前奏曲 変ニ長調
シュー・チャユー(許家毓):ラプソディ・トッカータ
アンナ・シェレスト(P)

録音:2019年 1-2月 米国 ニューヨーク州 ニューヨーク・シティ
女性作曲家のピアノ作品を集めた CD。ファニー・メンデルスゾーン(1805-1847)、クララ・ シューマン、セシル・シャミナード(1857-1944)、エイミー・ビーチ(1867-1944)、 リリー・ブーランジェと有名な女性作曲家たちに加え、台湾出身で米国で活動 しているシュー・チャユー許家毓 Chia-Yu Hsu の作品が収録されています。 アンナ・シェレストはウクライナ出身のピアニスト。ハルキウ音楽院で学んだ後、米国のジュリ アード音楽院で名教師ジェローム・ローウェンタールに学び、今日に至るまでニューヨークを 拠点に活動しています。女性作曲家の作品集ではあるが、いずれもそうした括りの必要ない名 作ばかりで、それをシェレストの透明かつ繊細なピアノが引き立てています。特にシャミナードは たいへん素晴らしい。


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