湧々堂HOME 新譜速報: 交響曲 管弦楽曲 協奏曲 器楽曲 室内楽 声楽曲 オペラ バロック 廉価盤 シリーズもの マニア向け  
殿堂入り:交響曲 管弦楽 協奏曲 器楽曲 室内楽 声楽曲 オペラ バロック SALE!! レーベル・カタログ チャイ5



ORFEO DOR
(ドイツ)



ORFEO(青色ジャケット)カタログはこちら。



※品番結尾に特に表記のないものは、全て1CDです。
品番 内容 演奏者
ORFEOR-014002
バッハ:6つのパルティータBWV825-830 カール・ゼーマン(P)

録音:1965年(ステレオ)
ORFEOR-019991
ワーグナー:楽劇「ワルキューレ」第1幕 マリアンネ・シェヒ、
フランツ・フェルカー、
フリードリッヒ・ダルベルグ
ゲオルグ・ショルティ(指)
バイエルン国立歌劇場O

録音:1947年ライヴ
ORFEOR-100841
ベートーヴェン:交響曲第4番 カルロス・クライバー(指)
バイエルン国立歌劇場O

録音:1982年
ORFEOR-140101
シューベルト:歌曲集 ディートリッヒ・フィッシャー=ディースカウ(Br)
ジェラルド・ムーア(P)

録音:1957年ザルツブルク音楽祭
ORFEOR-140201
ブラームス:歌曲集 ディートリッヒ・フィッシャー=ディースカウ(Br)
ジェラルド・ムーア(P)

録音:1957年ザルツブルク音楽祭
ORFEOR-140301
シューマン:歌曲集
 リーダークライス Op.39、他
ディートリッヒ・フィッシャー=ディースカウ(Br)
ジェラルド・ムーア(P)

録音:1957年ザルツブルク音楽祭
ORFEOR-140401
ヴォルフ:メーリケ歌曲集 ディートリッヒ・フィッシャー=ディースカウ(Br)
ジェラルド・ムーア(P)

録音:1957年ザルツブルク音楽祭
ORFEOR-140501
ベートーヴェン:歌曲集
 ゲレルトの詩による6つの歌 Op.48/
 はるかなる恋人に寄す Op.98、他
ディートリッヒ・フィッシャー=ディースカウ(Br)
ジェラルド・ムーア(P)
録音:1957年ザルツブルク音楽祭ライヴ
ORFEOR-185891
アイヒェンドルフの詩による歌曲集
 メンデルスゾーン、シューマン、
プフィッツナー、ヴォルフ、他
ディートリッヒ・フィッシャー=ディースカウ(Br)
ヴォルフガング・サヴァリッシュ(P)

録音:1975年

ORFEOR-195892(2CD)
ヴェルディ:レクイエム
ブルックナー:テ・デウム
オイゲン・ヨッフム(指)
バイエルンRSO&cho

録音:1950年、1954年
ORFEOR-196891
ハイドン:交響曲第88番「V字」
ラヴェル:スペイン狂詩曲
R・シュトラウス:家庭交響曲
クレメンス・クラウス(指)
バイエルンRSO

録音:1953年
ORFEOR-197891
ヒンデミット:交響曲 変ロ長調
 主題と変奏「4つの気質」
ベルク:室内協奏曲
クララ・ハスキル(P)
ヴォルフガング・マルシュナー(Vn)
カール・ゼーマン(P)
パウル・ヒンデミット(指)バイエルンRSO

録音:1959年、他
ORFEOR-198891
ストラヴィンスキー:バレエ「ミューズの女神を率いるアポロ」(1947年版)
 バレエ「カルタ遊び」
イゴール・ストラヴィンスキー(指)
バイエルンRSO

録音:1957年
ORFEOR-199891
ヒンデミット:交響曲「画家マティス」
ルーセル:バレエ組曲「バッカスとアリアーヌ」
ラヴェル:ラ・ヴァルス、他
ユージン・オーマンディ(指)
バイエルンRSO

録音:1959年、ミュンヘン

ORFEOR-200891
バルトーク:ピアノ協奏曲第3番、
チャイコフスキー:交響曲第6番「悲愴」
アニー・フィッシャー(P)
フェレンツ・フリッチャイ(指)
バイエルン放送SO

録音:1960年11月24日モノラル・ライヴ
“知らないでは済まされない!生死を掛けた壮絶な“悲愴”!!”このキャッチコピー、見覚えのある方もおられると思いますが、実はこの「悲愴」は、ショップ販売員時代に最も多くの方から共感の声を頂いたCDの一つで、今でもこれは棚から気軽に取り出すことができないくらい、桁違いの感動がぎっしり詰まっているのです!フィリッチャイのライヴ録音は、人並み外れた集中力と精神の高揚に圧倒されるものが多いですが、そんな中でもこの「悲愴」は別格の超名演!全人類の悲劇を一人で背負ったようなこの壮絶さは、どう聴いてもスタイル云々の次元を超越しています。第1楽章の第2主題が現れる直前、異様に長い間を取ってから、その緊張をゆっくり溶かすようにふわっと滑り出す繊細さは神業としか言いようがありません。展開部で最高潮に達してから急激にテンポ・ルバートを施すのは、マルケヴィッチ&N響などの例もありますが、これほど強靭なリズムの打ち込みを伴って露骨に強調された例は他に見当たりません。第3楽章の強烈な迫力も尋常ではなく、ニュアンスも洪水状態!後半のマーチが繰り返される際に、またもや激烈なテンポ・ルバートが掛かり、コーダに至っては、崖から転げ落ちるように物凄い急加速で興奮を煽り立てるのです。終楽章は、ただただ極限の没入。極美のフォルムを絶やさずに必死に深く呼吸するフレーズの連続で、聴後はしばらく立ち上がれずに放心状態必死です。オケがバイエルン放響というのもこの凄演を生んだ大きな要因で、一糸乱れずにフリッチャイと生死を共にする様子が目に浮かびます。なお、音はモノラルですが、信じられないくらい良好なのも特筆もの!臨場感に溢れ、打楽器の打ち込みまで生々しく感じるといった奇跡的な録音で、更に感動倍増です!  【湧々堂】
ORFEOR-201891
バッハ:管弦楽組曲第3番
ブラームス:交響曲第4番
オットー・クレンペラー(指)バイエルンRSO

録音:1957年ミュンヘン
ORFEOR-202891
オネゲル:交響曲第3番「典礼風」
ブラームス:交響曲第3番
エルネスト・アンセルメ(指)
バイエルンRSO

録音:1964年、1966年
初発売時にはさっぱり売れなかったCDです。しっかり聴いたのはそれから数年後のことですが、これが実に素晴らしい!まずオネゲルでの、人間的な温かさに溢れる息づかいがなんとも魅力的!第1楽章は、鋭利な響きを叩き付けるのに終始せず、十分に熾烈な響きを醸し出すと共に希望も忘れず、慰めにも似た雰囲気が全体を覆っているのが特徴で、それが実に音楽的に迫ってくるのです。第2楽章の深遠な響きも、バイエルン放送響だからこそ可能なもので、最初に現われるイングリッシュホルンとオーボエが吹くモチーフと、それに続く弦の透明なテクシュチュアの美しいコントラスト、優しい風合いが印象的。終楽章は、大河ドラマ風のモチーフをホルンが吹き始めて以降の、コクのある響きと自然なフレージングがまず印象的で、後半、ティンパニの連打を経て、奈落の底に落ちるような箇所の壮絶な響きも、音量に頼らずに意味深いものに仕上げているところにアンセルメの底力を感じさせます。更にその後コーダまで続く弦の透明感は、まさに天上のニュアンス!
ブラームス
は、演奏時間も解釈も、スタジオ録音と大差ないですが、アンセルメの魅力が決して緻密な設計力だけでないことを示す熱演。第2楽章、木管で吹かれる第2主題の聴けば聴くほど念入りなアーティキュレーションが、あくまでも自然な呼吸に乗せて流れるのは、まさにアンセルメの真骨頂!終楽章は一気呵成に突進しながら、展開部でテンポを落とす巧妙さなど、アンセルメらしい設計の巧さも光っています。 【湧々堂】
ORFEOR-203891
ブルックナー:交響曲第8番ハ短調 ラファエル・クーベリック(指)
バイエルンRSO
録音:1963年
ORFEOR-204891
シェーンベルク:ヴァイオリン協奏曲
プロコフィエフ:交響曲第5番 変ロ長調
ルイス・クラスナー(Vn)
ディミトリ・ミトロプーロス(指)
バイエルンRSO
録音:1954年
ORFEOR-205891
モーツァルト:ミサ曲 ハ短調 K.427「大ミサ」 イルムガルト・ゼーフリート(S)
アンネリーズ・クッパー(A)
ロレンツ・フェーエンベルガー(T)
ハンス・ブラウン(Bs)
オイゲン・ヨッフム(指)
バイエルンRSO&cho

録音:1956年、ヴュルツブルク
モノラルながら、会場のトーンの豊かさを捉えたクリアな音質。ヨッフムのここでの解釈はモーツァルトは交響曲の場合と同様に、古典の枠に押し込めるものではなく、素直な共感とロマンが息づき、学究的な冷たさは皆無。独唱陣の歌も素晴らしく、特にゼーフリートの可憐さが印象的。【湧々堂】
ORFEOR-206891
ハイドン:交響曲第99番
モーツァルト:交響曲第25番 、
交響曲第38番「プラハ」
ラファエル・クーベリック(指)
バイエルンRSO

録音:1985年ミュンヘン
全3曲を通じて、端正な造型の中に夢のようなニュアンスが香る、クーベリックならではの古典に対する美しいアプローチが満喫できます。ハイドンは序奏から格調高く、主部はリズムがキリッと立ち、人間的な温もりを湛えたアンサンブルそのものが実に音楽的です。メヌエットも豊かな呼吸が肌で感じられ、優美さの極致!モーツァルトは弦パートの克明な表情が印象的で、特に25番第1楽章主題の最後や、38番序奏のバスの強調は鮮烈に響きます。終楽章第2楽章の符点リズムの呼吸も真の巨匠芸です!【湧々堂】
ORFEOR-207891
ベートーヴェン:交響曲第9番「合唱つき」 ヘレン・ドナート(S)
ブリジッテ・ファスベンダー(A)
ホルスト・ラウベンタール(T)
ハンス・ゾーティン(Bs)
ラファエル・クーベリック(指)
バイエルンRSO

録音:1982年ミュンヘン
クーベリックの全交響曲録音の中でも特に傑出して感動的な名演!破綻のない風格豊かな造型の中で、精神的深みを湛えた音像がくっきりと立ち上がり、得も言われぬ感動を誘います。第1楽章のトゥッティでピッコロ等の木管を埋没させずに格調高い迫力を生むのは、まさにクーベリックならではの芸。第3楽章は、楽器間の呼応が穏やかな清流の如く淀みなく、全体の響きは豊かな厚みと優しさを湛えています。終楽章は、ファスベンダーを筆頭に歌手陣全てが完璧!コーダは安易な狂乱とは無縁の安定感が圧倒的!何度も聴きたくなること必至です。  【湧々堂】
ORFEOR-208891
ブルックナー:交響曲第7番 コリン・デイヴィス(指)バイエルンRSO

録音:1987年
ORFEOR-220901
ヴォルフ:イタリア歌曲集(全46曲) ディートリッヒ・フィッシャー=ディースカウ(Br)
イルムガルト・ゼーフリート(S)
エリック・ヴェルバ(P)

録音:1958年
ORFEOR-221901
ハイドン:チェロ協奏曲第1番
 交響曲第104番「ロンドン」
ディートリッヒ・フィッシャー=ディースカウ(指)
カメラータ・アカデミカ・ザルツブルク

録音:1973年、他
ORFEOR-226905(5CD)
ウィーン響90周年記念Vol.1 ヘルマン・シェルヘン(指)
フォルクマール・アンドレーエ(指)
ジョージ・セル(指)
ヘルベルト・フォン・カラヤン(指)
※ORFEOR-228901、229901、230901、231901のセット
ORFEOR-227905(5CD)
ウィーン響90周年記念Vol.2 オットー・クレンペラー(指)
ヨーゼフ・クリップス(指)
ロヴロ・フォン・マタチッチ(指)
ヴォルフガング・サヴァリッシュ(指)
ジョルジュ・プレートル(指)
※ORFEOR-232901、233901、234901、235901のセット
ORFEOR-228901
マーラー:交響曲第9番ニ長調 ヘルマン・シェルヘン(指)ウィーンSO

録音:1950年
ORFEOR-229901
ブルックナー:交響曲第4番「ロマンティック」 フォルクマール・アンドレーエ(指)
ウィーンSO

録音:1953年、ウィーン

ORFEOR-230901
ハイドン:交響曲第93番
プロコフィエフ:交響曲第5番
ジョージ・セル(指)ウィーンSO

録音:1954年、ウィーン
ORFEOR-231901
ブルックナー:交響曲第5番 ヘルベルト・フォン・カラヤン(指)
ウィーンSO

録音:1954年、ウィーン
ORFEOR-232901
ヒンデミット:交響曲「画家マティス」
ベートーヴェン:交響曲第7番
ヘルベルト・フォン・カラヤン(指)
ウィーンSO

録音:1957年、ウィーン
ORFEOR-233901
ベートーヴェン:序曲「コリオラン」、
交響曲第3番「英雄」
オットー・クレンペラー(指)
ウィーンSO

録音:1963年ウィーン
ORFEOR-234901
R・シュトラウス:交響詩「ティル・オイゲンシュピーレルの愉快ないたずら」
シューベルト:交響曲 ハ長調「グレイト」
ヨーゼフ・クリップス(指)ウィーンSO

録音:1972年
強烈な解釈を施さずに、素朴な佇まいを大切にするクリップスのこだわりが美しく開花!「ティル」は、何もしていないようでいて、確実に聴き手の笑みを誘う雰囲気は、まさにクリップスの本領。トゥッティで鳴らし切る際も一切飾り気なし。最高潮直前(11:57)では、ここぞとばかり大見栄を切りますが、これがまた絶妙な味!シューベルトも現代的な機能美とは無縁の懐かしさが一杯。第2楽章はアンダンテの意味を再認識させる軽妙な足取り。終楽章では徐々に加熱し、遂にコーダで凝縮力が頂点に! 【湧々堂】
ORFEOR-235901
ハイドン:交響曲第103番「太鼓連打」
シューベルト:交響曲「未完成」
アイネム:ブルックナー・ディアローグ
ロヴロ・フォン・マタチッチ(指)
ウィーンSO

録音:1984年、ウィーン
ORFEOR-236901
シュトラウス・ファミリーのコンサート
 「こうもり」序曲、他
ヴォルフガング・サヴァリッシュ(指)
ウィーンSO

録音:1967年
ORFEOR-237901
リポヴシェク&プレートル〜ワーグナー
ワーグナー:歌劇「恋愛禁制」序曲
 歌劇「タンホイザー」〜序曲とヴェヌスベルクの音楽(バッカナール)(パリ版)
 ヴェーセンドンクの5つの歌/楽劇「神々の黄昏」より
マルヤーナ・リポヴシェク(S)
ジョルジュ・プレートル(指)ウィーンSO

録音:1989年、ウィーン
ORFEOR-263921
ブラームス:交響曲第1番、
モーツァルト:ピアノ協奏曲第9番「ジュノム」
フリードリヒ・グルダ(P)、
カール・ベーム(指)バイエルンRSO
ORFEOR-264921
シューベルト:交響曲第2番
R・シュトラウス
:「英雄の生涯」
カール・ベーム(指)バイエルンRSO

録音:1973年
ORFEOR-265921
ヴォーン・ウィリアムズ:交響曲第6番
ブラームス:交響曲第2番
ジョン・バルビローリ(指)
バイエルンRSO

録音:1970年
まず、ヴォーン・ウィリアムズが壮絶!、冒頭ユニゾンから物凄い入魂ぶりを示し、ノーブルなボールトと好対照。曲の闘争的な面を露骨に表現し尽くしています。民謡風旋律の熱いフレージングも他では望めぬ魅力。もちろんオケの機能美は万全なので、感銘もひとしおです。ブラームスも感動的!有名なVPO盤とはまるで趣が異なり、穏やかなテンポに乗せて一音一音慈しみながらも、明確にアクセントを施すバルビローリ節が全開!特に終楽章は、クナの流儀を思わせる逞しい造型の中でピチカートの意味深さ、コーダのティンパニの強烈な一撃が胸に迫ります。  【湧々堂】
ORFEOR-266921
ハイドン:交響曲第95番
マルタン:協奏曲
ストラヴィンスキー:バレエ「妖精のくちづけ」
エルネスト・アンセルメ(指)
バイエルンRSO
録音:1966年
ORFEOR-267921
ハイドン:協奏交響曲
R・シュトラウス:「ドン・キホーテ」
ポール・トルトゥリエ(Vc)
ルドルフ・ケンペ(指)バイエルンRSO
録音:1966年
ORFEOR-268921
カイルベルトのベートーヴェン
交響曲第7番&第8番、「コリオラン」序曲
ヨーゼフ・カイルベルト(指)
バイエルンRSO
録音:1967年
ORFEOR-269921
ブルックナー:交響曲第0番
エーダー:オルガン交響曲
デール(Org)
フェルディナント・ライトナー(指)
バイエルンRSO
録音:1970年
ORFEOR-270921
エドウィン・フィッシャー/ベートーヴェン
ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第4番
 ピアノ・ソナタ第8番「悲愴」/幻想曲 Op.77
エドウィン・フィッシャー(P)
オイゲン・ヨッフム(指)バイエルンRSO
録音:1952年、他
ORFEOR-271921
ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第1番
ブラームス:ピアノ協奏曲第2番
ゲザ・アンダ(P)
ラファエル・クーベリック(指)
バイエルンRSO

録音:1968年、他
ベートーヴェンが実に画期的!モーツァルトの影を感じさせず、ベートーヴェンならではの強靭な意志が漲っています。潔癖な打鍵、インテンポの中に詩的な表情を込める技量もさることながら、終楽章の冒頭主題の結尾でディミヌエンドを効かせるなど、各フレーズに明確な輪郭を与えるのは、アンダ特有の最も魅力的な一面でしょう。一方ブラームスは、タッチがよりブリリアントに変貌し、ヴィルトゥオーゾぶりを大発揮。第1楽章展開部の最後(7'57)の高音トレモロはまさに命がけ!こちらはモノラルですが、そのハンディを全く感じさせないほど、アンダのピアニズムを如実に伝えています。クーベリックの指揮も実に壮大! 【湧々堂】
ORFEOR-272921
ヒンデミット:交響的舞曲
 チェロ協奏曲
エンリコ・マイナルディ(Vc)
オイゲン・ヨッフム(指)バイエルンRSO

録音:1957年、他

ORFEOR-273922(2CD)
プフィッツナー:カンタータ「ドイツの精神について」/
 神秘的な言葉/合唱幻想曲「暗黒の帝国」
オイゲン・ヨッフム(指)バイエルンRSO

録音:1955年、他
ORFEOR-274921
シェーンベルク:5つの管弦楽曲
 モノドラマ「期待」、幸福の手
マグダ・ラースロー(S)
キース・エンゲン(Br)
ヘルマン・シェルヘン(指)
バイエルンRSO

録音:1959年
ORFEOR-275921
ヘンデル:合奏協奏曲 Op.6-12
チャイコフスキー:交響曲第4番
ヘルベルト・フォン・カラヤン(指)
ウィーンSO

録音:1954年
ORFEOR-276921
バルトーク:ピアノ協奏曲第2番
チャイコフスキー:交響曲第5番
ジョルジュ・シャーンドル(P)
フェレンツ・フリッチャイ(指)ウィーンSO

録音:1955年
ORFEOR-277921
メンデルスゾーン:交響曲「スコットランド」
R・シュトラウス:「ドン・ファン」
ファリャ:バレエ音楽「三角帽子」の舞曲
アタウルフォ・アルヘンタ(指)ウィーンSO

録音:1954年
ORFEOR-278921
マーラー:「大地の歌」 アンナ・レイノルズ(A)
ジェス・トーマス(T)
ヨーゼフ・クリップス(指)ウィーンSO

録音:1972年
ORFEOR-279921
マーラー:交響曲第7番 ヘルマン・シェルヘン(指)ウィーンSO

録音:1950年

ORFEOR-292923(3CD)
R・シュトラウス:楽劇「ダナエの愛」 アンネリーズ・クッパー、
アニー・フェルバーマイアー、他
クレメンス・クラウス(指)VPO

録音:1952年、世界初演ライヴ
ORFEOR-293921
ベートーヴェン:交響曲第7番&8番 ヴィルヘルム・フルトヴェングラー(指)
VPO

録音:1954年
ORFEOR-294921
シューベルト:歌曲集「白鳥の歌」
シューマン:歌曲集「詩人の恋」
ディートリッヒ・フィッシャー=ディースカウ(Br)
ジェラルド・ムーア(P)

録音:1956年

ORFEOR-295921
ゲザ・アンダ/シューマン作品集
クライスレリアーナ、交響的練習曲、謝肉祭
ゲザ・アンダ(P)

録音:1956年
「交響的練習曲」は、第4変奏に象徴されるように、アンダの打鍵は強靭この上なく、シューマンがこの曲に込めたピアニズムの極限をリアルに再現する姿勢で貫かれた凄演!安易な感傷が入り込む隙など全くなく、シンフォニックという名のとおりの壮麗な音像の構築が目の前に広がります。第9変奏〜第10の破壊力も尋常でなく、しかもそこには高潔な精神が宿っています。第11変奏では気品に満ちたピアニッシモを聴かせますが、タッチは透徹の限りを尽くし、しっかり前を見据えた気丈さがアンダならでは。最終変奏は、刃金のタッチが容赦なく襲い掛かり、圧倒的なクライマックスを築きます。
「クライスレリアーナ」は高揚感、虚脱感、陶酔感と目まぐるしく変わる曲想の持つ表情に完全対応。“モルト・プレスト”のデモーニッシュな畳みかけは、この曲の現実離れした幻想を余すところなく再現した瞬間として忘れられません。終曲の1:20からの怒涛の打鍵は、完全に常軌を逸するスレスレ!この2曲だけでも、他に並ぶものがない独自の逞しさに溢れるシューマン像を打ち立てていますが、「謝肉祭」に至っては、完全にこの曲がアンダのために存在すると言いたくなるほどの絶大な説得力を持って迫ります。“ピエロ”後半で異様なまでに低音部を強調し、続く“道化役者”では強弱を激烈に対比させながら、きらびやかな色彩も織り交ぜ、愉悦の空間を気高く演出。“めぐりあい”の両端の素朴な進行と中間のエレガンスとの対比の絶妙さ、“告白”の優しさと強さを兼ね備えたニュアンスから“散歩”への美しい橋渡しなど、今まで気付かなかったこの曲の魅力がリアルに晒される瞬間が目白押しです。ケンプのような温かみのある演奏とはあまりにもかけ離れていますが、シューマンのエキセントリックな面と激変するニュアンスに対応したアンダの絶頂期のピアニズムを知る上で欠かせない一枚です。録音もモノラルながら良質。  【湧々堂】

ORFEOR-296923(3CD)
モーツァルト:歌劇「フィガロの結婚」 エリーザベト・シュヴァルツコップ、
イルムガルト・ゼーフリート、
クリスタ・ルートヴィヒ、
ディートリッヒ・
 フィッシャー=ディースカウ、
エーリヒ・クンツ、他
カール・ベーム(指)VPO

録音:1957年
ORFEOR-297921
ゲーテの詩による歌曲集
 モーツァルト、ベートーヴェン、シューマン、
 シューベルト、ヴォルフ
イルムガルト・ゼーフリート(S)
エリック・ウェルバ(P)

録音:1957年、他

ORFEOR-298922(2CD)
R・シュトラウス:楽劇「エレクトラ」 アストリッド・ヴァルナイ、
ヒルデガルド・ヒレプレヒト、
マルタ・メードル、
エーベルハルト・ヴェヒター、他
ヘルベルト・フォン・カラヤン(指)VPO

録音:1964年
ORFEOR-299921
B・パウムガルトナー/モーツァルト
モーツァルト:交響曲第9番、
交響曲第19番、ピアノ協奏曲第27番、
シェーナ「もうよい全てわかった」、
ロンド「恐るるな、愛する人よ」
ヴァルター・クリーン(P)
イレアナ・コトルバス(S)
ベルンハルト・パウムガルトナー(指)
ザルツブルク・カメラータ・アカデミカ

ORFEOR-300921
バックハウスのベートーヴェン
ピアノ・ソナタ第12番、
ピアノ・ソナタ第14番「月光」、
ピアノ・ソナタ第17番「テンペスト」
ピアノ・ソナタ第26番「告別」
ウィルヘルム・バックハウス(P) 
録音:1968年
ORFEOR-301921
シュナイダーハン&ベーム
モーツァルト:交響曲第33番、
 協奏交響曲 K.364
ヴォルフガング・シュナイダーハン(Vn)
ルドルフ・ストレング(Va)
カール・ベーム(指)VPO
録音:1969年
ORFEOR-302921
オイストラフ指揮による「チャイ5」
モーツァルト:アイネ・クライネ・ナハトムジーク
チャイコフスキー:交響曲第5番
ダヴィド・オイストラフ(指)VPO
録音:1972年
ORFEOR-303921
モーツァルト:交響曲 ヘ長調 K.19a
 交響曲 ニ長調 K.81、
 交響曲第34番、交響曲第39番
シャーンドル・ヴェーグ(指)
ザルツブルク・カメラータ・アカデミカ

録音:1988年、他
ORFEOR-315931
ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第7番「ラズモフスキー第1番」
 弦楽四重奏曲第14番
シュナイダーハンSQ

録音:1944年
ORFEOR-316931
ハイドン:弦楽四重奏曲第33番
コダーイ:弦楽四重奏曲第2番
チャイコフスキー:弦楽四重奏曲第1番
ヴェーグSQ

録音:1954年
ORFEOR-317931
コダーイ:弦楽四重奏曲第3番
シューベルト:弦楽四重奏曲第15番
ヴェーグSQ

録音:1968年
ORFEOR-318931
メンデルスゾーン:弦楽四重奏曲第1番
シューマン:弦楽四重奏曲第2番
ドヴォルザーク:弦楽四重奏曲第12番
ケッケルトSQ

録音:1960年
ORFEOR-319931
ハイドン:弦楽四重奏曲第75番
シューベルト:弦楽四重奏曲第12番
レーガー:弦楽四重奏曲第5番
ケッケルトSQ

録音:1969年
ORFEOR-328931
リーバーマン:歌劇「ペネローペ」 クリステル・ゴルツ、
アンネリーゼ・ローテンベルガー、
ヴァルター・ベリー、
ルドルフ・ショック、
クルト・ベーメ
ジョージ・セル(指)VPO

録音:1954年、世界初演時ライヴ

ORFEOR-329062(2CD)
クナ&カーゾンのブラームス
悲劇的序曲、ピアノ協奏曲第2番、
交響曲第3番
ハンス・クナッパーツブッシュ(指)VPO
クリフォード・カーゾン(P)

録音:1955年7月26日ザルツブルク音楽祭
「クナッパーツブッシュ大全集」で正規盤世界初出となった、1955年ザルツブルク音楽祭でのブラームスのピアノ協奏曲第2番が、同日コンサートの全曲目と共に本家ORFEOから発売です。存在は知られていたものの、なかなかCD化されず、幻かと囁かれていた録音。その演奏内容は予想をはるかに超えて壮絶の極みです!
まずはピアノ協奏曲でのカーゾンの燃え盛り方!カーゾンは特に協奏曲の演奏におい手はスタジオ、ライヴを問わず、テンションが上がると内燃のエネルギーをぎりぎりまで溜め込み、ホロヴィッツなどとは異なるスリリングな様相を呈することが多いですが、ここではまさにそのパッションが破裂寸前!第1楽章の最初の滑り出しは気品を湛えた美音で魅了しますが、その後の駆け上がる走句では早くも意欲むき出し!まさに交響曲を味わう醍醐味をとことん感じさせるクナの伴奏の恐るべき風圧に真っ向から対峙する果敢さは、終楽章の最後まで堅持。モーツァルトを弾くカーゾンしか知らない人には、この灼熱の強靭さを誇るフォルティッシモの打鍵の威力には度肝を似かれることでしょう。終楽章は7:21からの上下行するフレーズの粋な滑らせ方をお聴き逃しなく!クナと共演の多いピアノストとしてはバックハウスの名も浮かびますが、この鉄壁かつ白熱しきった演奏を聴くと、クナの音楽性とのコントラストの妙と融合の熱さ、双方を満たす点でカーゾンの方が優っていたのでは?という思いに駆られます。
そして第3交響曲。ご存知、クナの十八番中の十八番ですが、演奏、録音共に最高峰のあのドレスデン盤を上回る超巨大造型物が出現するのです!例によって全楽章を通じて常軌を逸した低速を貫いていますが、第1楽章冒頭の金管が重低音を轟々と響かせる力は、クナの他の同曲録音にも例のないこと。第2主題直前では失速寸前までリタルダンドを施し、4:43からのホルン・ソロ、随所に顔を出すウィットに富んだ弦の甘美なカンタービレは、当時のVPO出なければ味わい得ない荒涼としたニュアンスがたまらなく魅力。コーダでは爆弾をこれでもかと投げかけ、聴き手を徹底的にノックアウト。第2楽章は、第1主題のクラリネットの陰影の濃さにびっくり。第2主題直前で虎視眈々と獲物を狙うような表情も実に意味深く、音楽が発展するにつれてその恐ろしい威容とは裏腹に、やがて大きな愛で世界を包み込んでしまうという、尋常ならざる感性の度量に改めて驚きを禁じ得ません。第3楽章ははじめにチェロで奏される主題が高弦へと移行して後のボーイングの艶やかさにご注目!まるで水の流れに身を任せるような流麗さは、杓子定規な正確さを目指す演奏となんと次元の異なることでしょう!中間のホルン・ソロ(3:50〜)は、同じVPOの録音ではカラヤンのDecca盤も感動的でしたが、ここではそれ以上に腹の底に染み入る音色美に魅了されます。コーダの呼吸の深さも常人技ではありません。終楽章に至っては、とても並べきれないほどの感動のオンパレード!解釈のアウトラインこそドレスデン盤等の他の'50年代の録音と同じですが、全ての表現要素の説得力がワンランク上!序奏、主要楽句ではここでも徹底的にテンポを落としますが、葬列に望むような厳粛さ、感情の込め方はこの録音が群を抜いており、主部以降の身を切るような弦の弓圧の強さ、纏綿たるアゴーギク等も、まさに極限と言える高みに達しているのです。6:33ではクナの「ブラ3」のトレードマーク、2つのティンパニの激烈な追加がありますが、ティンパニの音のみがエッジを立てて突出せず、全体と渾然一体ととなって襲い掛かるので、これまた比類なきスケール!コーダはもちろん単なる安らぎではなく、得体の知れない幽玄世界に聴き手を見る見るうちに牽引。聴後は我に返るのに時間を要するほどです。クナの「ブラ3」もカーゾンの協奏曲も他の録音があるからいい…、などと言っていられません。全く別物です!【湧々堂】
ORFEOR-330931
モーツァルト:交響曲第36番「リンツ」
 ピアノ協奏曲第16番、
 シェーナ「どうしてあなたが忘れられよう」、
 ロンド「恐るるな、愛する人よ」、
 行進曲 K.408(383e)
ゲザ・アンダ(P)
クリスタ・ルートヴィヒ(Ms)
ベルンハルト・パウムガルトナー(指)
ザルツブルク・モーツァルテウムO

録音:1963年
ORFEOR-331931
クリスタ・ルートヴィヒ/歌曲リサイタル
 ブラームス、マーラー、R・シュトラウス、
 プフィッツナー、ベルクの作品
クリスタ・ルートヴィヒ(Ms)
エリック・ウェルバ(P)

録音:1968年
ORFEOR-332931
シューベルト:ピアノ・ソナタ第14番
 楽興の時D.780、
リスト:ピアノ・ソナタ ロ短調
エミール・ギレリス(P)

録音:1970年
ORFEOR-333931
マーラー:子供の不思議な角笛
 春の朝/私の歌をのぞき見しないで/
 私は快い香りを吸い込んだ/ドン・ファンの幻想
ディートリッヒ・フィッシャー=ディースカウ(Br)
ヴォルフガング・サヴァリッシュ(P)

録音:1976年
ORFEOR-334931
シューベルト:歌曲集
 流れ/舟びと/鳥たち/ヘリオポリス/ひめごと、他
ディートリッヒ・フィッシャー=ディースカウ(Br)
スヴャトスラフ・リヒテル(P)

録音:1977年
ORFEOR-335931
F=ディースカウ/オペラ場面集
 モーツァルト、R・シュトラウス、ヴェルディ、メシアン
ディートリッヒ・フィッシャー=ディースカウ(Br)
ヨーゼフ・カイルベルト(指)VPO、他
ORFEOR-336931
マーラー:さすらう若人の歌
 リュッケルトの5つの歌
シューマン:ゲーテ「ファウスト」の場面
マルタン:イェーダーマンより6つのモノローグ
ディートリッヒ・フィッシャー=ディースカウ(Br)
ヴィルヘルム・フルトヴェングラー(指)
VPO、他

ORFEOR-339050(11CD)
Fー=ディースカウ/歌曲の夕べ(1956-1965)
◆CD-1
シューベルト:アトラス D.957-8/彼女の肖像 D.957-9/漁師の娘 D.957-1/都会 D.957-11/海辺にて D.957-12/影法師 D.957
シューマン:歌曲集「詩人の恋」Op.48/君は花のよう Op.25-24/月の夜 Op.39-5/さすらい Op.35-7/新緑 Op.35-4/美しい見知らぬ土地 Op.39-6
◆CD-2
シューベルト:無限なるものに D.291/十字軍 D.932/悲しみ D.772/墓掘り人の郷愁 D.842/馭者クロノスに D.369/海の静けさ D.216/プロメテウス D.674/ヴィルデマンの丘を越えて D.884/月に寄せるさすらいの歌 D.870/夜咲きすみれ D.752/小人 D.771/憩いなき愛 D.138/ひめごと D.719/春のあこがれ D.957-3/春に D.882/別れ D.957-7/さすらい人の夜の歌 D.768/シルヴィアに D.891/夕映えの中に D.799/さすらい D.795-1
◆CD-3
ブラームス:4つの厳粛な歌 Op.121/夜更けて私は起き上がり Op.32-1/私は夢を見た Op.57-3/私のそばでざわめいていた流れ Op.32-4/秋の思い Op.48-7/教会の墓地にて Op.105-4/またしてもぼくを縛りつけようというのか Op.32-5/たそがれ Op.49-5/サラマンダー Op.107-2/ひめごと Op.71-3/私たちはさまよい歩き Op.96-2/恋しい人のもとへ Op.48-1/セレナード Op.106-1/航海 Op.96-4/月の光 Op.85-2/湖上にて Op.59-2/何と喜びに溢れる、ぼくの女王様 Op.32-9/便り Op.47-1(1868)
◆CD-4
シューマン:12の歌曲 Op.35/リーダークライス Op.39

◆CD-5
ヴォルフ:竪琴弾きの歌/竪琴弾きの歌/竪琴弾きの歌/ガニュメート/似たもの同士/めぐり来る春/羊飼い/新しいアマディス/現象/鼠捕り/さすらい人の夜の歌/アナクレオンの墓/プロメテウス/創造と生命を与えること/天才的な行い/コフタの歌/コフタの歌/コーランが永遠のものならば/めぐりあい/狩人/告別
◆CD-6
ヴォルフ:苦悩から癒えて希望に寄せる/明け方に/散歩/火の騎士/眠りに寄せて/真夜中に/狩人の歌/こうのとりの使い/春に/旅先にて/愛する人に/ペレグリーナ、ペレグリーナ/さようなら/めぐりあい/狩人/ある婚礼にのぞんで/いましめに/別れ/ヴァイラの歌/鼓手/隠棲/打明け話/祈り
◆CD-7
ブゾーニ:不機嫌な歌/ジプシーの歌/酷い慰め/メフィストフェレスの歌
マーラー:うぬぼれ/シュトラスブルクの砦で/魚に説教するパドヴァの聖アントニウス/私はこの世に忘れられ/真夜中に
プフィッツナー:ダンツィヒで Op.22-1/彼女は今夜パーティがある/娘との別れに Op.10-3/夜 Op.26-2
R・シュトラウス:娘よそれは何に役立つのだい/春よ Op.37-5/夜 Op.10-3/なんと不幸な私 Op.21-4/憩えわが魂 Op.27-1/君を愛す Op.37-2/黄昏をいく夢 Op.29-1/朝 Op.27-4/親しき幻 Op.48-1/献呈 Op.10-1
◆CD-8
シューベルト:魔王 D.328/さすらい人 D.489/月に寄せて D.296/メムノン D.541/友に D.654/沈むよろこび D.700/竪琴に寄す D.737/ヘリオポリス D.754/ミューズの子 D.764/君はわが憩い D.776/独りずまい D.800/夕映えの中に D.799/ブルックの丘にて D.853/漁師の娘 D.957-10/夜と夢 D.827/別れ D.957-7
◆CD-9
ブラームス:「美しいマゲローネ」Op.33/野にひとりいて Op.86-2/湖上にて Op.59-2/すぐ来て下さい Op.97-5/何と喜びに溢れる、ぼくの女王様 Op.32-9
◆CD-10
ベートーヴェン:この暗い墓のうちに WoO133/希望に寄せて Op.94/6つの歌 Op.48/祈り/隣人の愛/死について/自然における神の栄光/神の力と摂理/懺悔の歌/うずらの鳴き声 WoO129/「遥かな恋人に」Op.98/うずらの鳴き声 WoO129/アデライーデ Op.46/寂しさの喜び Op.83-1/五月の歌 Op.52-4/あこがれ Op.83-2/新しき愛新しき人生 Op.75-2/のみの歌 Op.75-3/声高き嘆き WoO135/愛のいらだち Op.82-4やさしき愛 WoO123/モルモット Op.52-7
◆CD-11
ヴォルフ:ああそれは5月のことだった/進軍のラッパが鳴っている/優しい恋をのがした者は/気高い主よお話し下さい/恋人をからかおうとするんだね/口さがのない人たちにはいつも悪態の限りをつく/心よ、がっかりするのはまだ早い/いつの日か私を思い出して/私の巻髪に包まれて/すべては心よ憩いに/私を花で覆って下さい/夜に包まれて、死よ来たれ/お行き、愛しい人よさあ行くのです/緑の露台の上から
ディートリッヒ・フィッシャー=ディースカウ(Br)
エリック・ウェルバ(P)、他

◆CD-1
 録音:1956年8月13日
◆CD-2
 録音:1957年8月5日
◆CD-3
 録音:1958年8月9日
◆CD-4
 録音:1959年7月29日
◆CD-5
 録音:1960年7月28日
◆CD-6
 録音:1961年7月30日
◆CD-7
 録音:1962年7月30日
◆CD-8
 録音:1963年7月30日
◆CD-9
 録音:1964年8月17日
◆CD-10
 録音:1965年8月13日
◆CD-11
 録音:1960年7月31日
20世紀の偉大なバリトン、ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウの80歳を記念するCDが各社から発売されていますが、これもその一環。フィッシャー=ディースカウがザルツブルクで行った歌曲の夕べのうち、1956年から1965年までの10年間を各CD1枚に収録、さらに1960年はゼーフリートとの共演のヴォルフの夕べを加え、全部で11CD。半数ほどは未発売。 (Ki)

ORFEOR-342932(2CD)
R・シュトラウス:楽劇「サロメ」 インゲ・ボルク、
ローレンツ・フェーエンベルガー、
ハンス・ホッター、他
ヨーゼフ・カイルベルト(指)
バイエルン国立歌劇場O

録音:1951年

ORFEOR-343932(2CD)
エック:歌劇「サン・ドミンゴの婚約」 イヴリン・リアー(S)
フリッツ・ヴンダーリヒ(T)他
ヴェルナー・エック(指)
バイエルン国立歌劇場O

録音:1963年

ORFEOR-344932(2CD)
ヴェルディ:歌劇「椿姫」 テレサ・ストラータス、
フリッツ・ヴンダーリヒ、
ヘルマン・プライ、他
ジュゼッペ・パターネ(指)
バイエルン国立歌劇場O

録音:1965年

ORFEOR-345953(3CD)
ワーグナー:歌劇「恋愛禁制」 ヘルマン・プライ、
ロベルト・シュンク、他
ヴォルフガング・サヴァリッシュ(指)
バイエルン国立歌劇場O

録音:1983年

ORFEOR-346953(3CD)
ワーグナー:歌劇「リエンツィ」 ルネ・コロ、
シェリル・ステューダー、
ヤン=ヘンドリク・ローテリング、他
ヴォルフガング・サヴァリッシュ(指)
バイエルン国立歌劇場O

録音:1983年

ORFEOR-351943(3CD)
ヘンデル:歌劇「ジュリアス・シーザー」 ヴァルター・ベリー、
ルチア・ポップ、
クリスタ・ルートヴィヒ、
フリッツ・ヴンダーリヒ、他
フェルディナント・ライトナー(指)
ミュンヘンPO、バイエルン放送cho

録音:1965年

ORFEOR-354942(2CD)
ヤナーチェク:歌劇「プロウチェク氏の旅」 ローレンツ・フェーへンベルガー、
フリッツ・ヴンダーリヒ、
クルト・ベーメ、キース・エンゲン、他
ヨーゼフ・カイルベルト(指)
バイエルン国立歌劇場O

録音:1959年

ORFEOR-355943(3CD)
ワーグナー:楽劇「トリスタンとイゾルデ」 ギュンター・トレプトウ、
ヘレナ・ブラウン、
フェルディナント・フランツ、
マルガレーテ・クローゼ、他
ハンス・クナッパーツブッシュ(指)
バイエルン国立歌劇場O

録音:1950年
ORFEOR-356944(4CD)
ワーグナー:楽劇「神々の黄昏」 ビルギット・ニルソン、
ベルント・アルデンホフ、
ゴットロープ・フリック、
イラ・マラニウク、
レオニー・リザネック、
マリアンヌ・シェヒ、他
ハンス・クナッパーツブッシュ(指)
バイエルン国立歌劇場O&cho

録音:1955年
ORFEOR-357942(2CD)
モーツァルト:歌劇「コシ・ファン・トゥッテ」 イルムガルト・ゼーフリート、
ダグマール・ヘルマン、
リザ・オットー、アントン・デルモータ、
パウル・シェフラー、エーリヒ・クンツ、他
カール・ベーム(指)VPO
録音:1954年
ORFEOR-358941
モーツァルト:弦楽四重奏曲第19番「不協和音」
ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第12番
アマデウスSQ
録音:1956年
ORFEOR-359941
モーツァルト:交響曲第35番「ハフナー」
ブラームス:二重協奏曲
シューベルト:交響曲第8番「未完成」
ヴォルフガング・シュナイダーハン(Vn)
エンリコ・マイナルディ(Vc)
カール・ベーム(指)VPO

録音:1956年
ORFEOR-360941
バッハ:無伴奏チェロ組曲第1-3番 エンリコ・マイナルディ(Vc)

録音:1957年
ORFEOR-361941
ハイドン:弦楽四重奏曲第82番
ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第3番
ドビュッシー:弦楽四重奏曲
ヴェーグSQ

録音:1961年
ORFEOR-362941
モーツァルト:交響曲第31番「パリ」
 コンサート・アリア集、「レ・プティ・リアン」、
 フルート協奏曲第1番
ルチア・ポップ(S)
ヴォルフガング・シュルツ(Fl)
レオポルド・ハーガー(指)
ザルツブルク・モーツァルテウムO

録音:1979年
ORFEOR-363941
ルチア・ポップ、ザルツブルク・リサイタル
 プロコフィエフ、コダーイ、ドヴォルザーク、
 マーラー、ブラームス、他の作品
ルチア・ポップ(S)
ジェフリー・パーソンズ(P)

録音:1981年
ORFEOR-364941
シェック:歌劇「ペンテジレア」Op.39 ヘルガ・デルネシュ、テオ・アダム、
ジェーン・マーシュ、
マルヤーナ・リポヴシェク、他
ゲルト・アルブレヒト(指)
オーストリアRSO

録音:1982年
ORFEOR-365941
C・ルートヴィヒ&ベーム/オペラ・ハイライト
R・シュトラウス:「ナクソス島のアリアドネ」
モーツァルト:「フィガロの結婚」「コシ・ファン・トゥッテ」
グルック:「オーリードのイフィゲニー」
ベートーヴェン:「フィデリオ」
R・シュトラウス:「ばらの騎士」
クリスタ・ルートヴィヒ(Ms)
パウル・シェフラー、
イルムガルト・ゼーフリート、
ロランド・パネライ、ジェイムズ・キング、
フランツ・クラス、エディット・マティス、
タティアナ・トロヤノス、ヴァルター・ベリー、他
カール・ベーム(指)VPO

録音:1955-1974年
ORFEOR-367942(2CD)
ドビュッシー:歌劇「ペレアスとメリザンド」 ニコライ・ゲッダ、ヘレン・ドナート、
ディートリッヒ・フィッシャー=ディースカウ、他
ラファエル・クーベリック(指)
バイエルンRSO&cho

録音:1971年

ORFEOR-370942(2CD)
ベートーヴェン:ミサ・ソレムニス ヘレン・ドナート(S)
ブリギッテ・ファスペンダー(A)
ペーター・シュライヤー(T)
ジョン・シャーリー=カーク(Bs)
ラファエル・クーベリック(指)
バイエルンRSO

録音:1977年
ORFEOR-375941
フルトヴェングラー:交響曲第2番 ホ短調 ヴィルヘルム・フルトヴェングラー(指)
VPO

録音:1953年
ORFEOR-376941
モーツァルト:アイネ・クライネ・ナハトムジーク
 交響曲第41番「ジュピター」
R・シュトラウス:ホルン協奏曲第2番
ゴットフリート・フォン・フライベルク(Hrn)
カール・ベーム(指)VPO

録音:1943年、他

ORFEO-385961
ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第5番「皇帝」、
交響曲第8番
ヴィルヘルム・バックハウス(P)
ハンス・クナッパーツブッシュ(指)
バイエルン国立歌劇場O

録音:1959年12月14日ライヴ
“意地悪クナの指揮に耐え抜いたバックハウスの強靭な意志!”
この「皇帝」は世紀の大奇演!ソリストと指揮者の個性を融合させて築き上げるのが通常の協奏曲演奏の形ですが、その対極にあるのがこれです!とにかく、ピアノとオケのアインザッツが合わないのは一度や二度ではなく、両者とも終始マイペース。全く歩み寄りを見せぬまま、遂に曲が終ってしまうのです。どうしても両者のスリリングな応酬ばかりについ意識が行ってしいがちですが、是非ここでは、スリルだけではなく、、両巨匠の音楽性そのものの飛翔ぶりにを堪能して頂きたいところです。一方、クナの十八番「第8番」は、他の録音に比べてテンポは速めですが、特有の重量感は、紛れもなくクナそのもの。平凡に流れる箇所はどこにもなく、むしろ数種存在する彼の同曲録音の中でも、殴りかかるような凄みという点でこれはダントツです。音もモノラルながら良好。 【湧々堂】
ORFEOR-389951
ゲーテの詩による歌曲集
シューマン、ベートーヴェン、シューベルト、
ブラームス、R.シュトラウス
D・フィッシャー=ディースカウ(Br)
カール・エンゲル(P)

録音:1970年
ORFEOR-390951
F=ディースカウ/リート・リサイタル
 プフィッツナー、R・シュトラウス、ヴェーベルン
ディートリッヒ・フィッシャー=ディースカウ(Br)
アリベルト・ライマン(P)

ORFEOR-391952(2CD)
グルック:歌劇「オルフェオとエウリディーチェ」 ディートリッヒ・フィッシャー=ディースカウ、
エリーザベト・ゼーダーシュトレーム、他
フェルディナント・ライトナー(指)
カペラ・コロニエンシス

録音:1964年
※ピリオド楽器使用

ORFEOR-392952(2CD)
モーツァルト:歌劇「後宮よりの誘拐」 フリッツ・ヴンダーリヒ、
アンネリーズ・ローテンベルガー、他
ズビン・メータ(指)VPO

録音:1965年

ORFEOR-393952(2CD)
アイネム:歌劇「審判」 リーザ・デラ・カーザ、
マックス・ローレンツ、
アルフレード・ペル、他
カール・ベーム(指)VPO

録音:1953年
ORFEOR-394101
グレイト・モーツァルト・シンガーズ Vol.1〜オペラ・アリア集 1922-1942 エリーザベト・シューマン、
エツィオ・ピンツァ、ハンス・ホッター、
グスタフ・ナイトリンガー、
リチャード・タウバー、
マルゲリータ・ペラス、ハンス・ドゥーハン、他
ORFEOR-394201
グレイト・モーツァルト・シンガーズ Vol.2〜オペラ・アリア集 1949-1960 ディートリッヒ・ヂッシャー=ディースカウ、
ヒルデ・ギューデン、パウル・シェフラー、
ヴィルマ・リップ、アントン・デルモータ、
エーリヒ・クンツ、エリーザベト・グリュンマー、
エリカ・ケート、ルドルフ・ショック、他
ORFEOR-394301
グレイト・モーツァルト・シンガーズ Vol.3〜オペラ・アリア集 1961-1982 エディット・マティス、セナ・ユリナッチ、
イヴリン・リアー、ミレッラ・フレーニ、
アンネリーゼ・ローテンベルガー、
ブリジッテ・ファスベンダー、
ヘレン・ドナート、
ペーター・シュライヤー、他
ORFEOR-394401
グレイト・モーツァルト・シンガーズ Vol.4〜コンサート・アリア集 1956-1970 レオポルド・シモノー、エリカ・ケート、
エディット・マティス、
ジョルジョ・トッツィ、
ヒルデ・ギューデン、
グラツィエラ・シュッティ、
ゲライント・エヴァンズ、
レリ・グリスト、
インゲボルク・ハルシュタイン、他
ORFEOR-394501
グレイト・モーツァルト・シンガーズ Vol.5〜コンサート・アリア集 1972-1983 アン・マレー、イェスタ・ウィンベリ、
マーガレット・マーシャル、
ブリジッテ・ファスベンダー、
ヘレン・ドナート、クルト・モル、
アーリン・オジェー、ルチア・ポップ、
フランシスコ・アライサ、他

ORFEOR-395951
スーク&カレル・アンチェル
ドヴォルザーク:ヴァイオリン協奏曲、
 交響曲第9番「新世界より」
スメタナ:「売られた花嫁」序曲
ヨゼフ・スーク(Vn)
カレル・アンチェル(指)チェコPO

録音:1963年(モノラル)
アンチェルの「新世界」は、スタジオ録音があまりにも感動的な出来栄えなので、これ以上別のディスクは必要ない、と思ったら大間違い!ここではそのスタジオ盤では見逃されやすい、拘りぬいた明確なアーティキュレーション、惜しげもないパッションが一層完熟した凄演が繰り広げられています。まず、第1楽章コーダのティンパニの灼熱のクレッシェンドなどの個性的解釈が、ライヴとは思えぬ完成度でビシッと決まるのに驚愕!しかも冷徹さは皆無。熱い共感の全てを注入して圧倒的な感銘をもたらし、聴き慣れた曲ながら、初めて聴くような鮮烈さを覚えます。VPOと錯覚する程のチェコPOの弦の美音にも是非ご注目を!ヴァイオリン協奏曲は、そんなアンチェルの資質とスークの持ち前の端麗さが融合し、お国物の強み以上の説得力を持って迫ります。モノラルながら音質良好。 【湧々堂】
ORFEOR-396951
モーツァルト:レクイエムK.626、他 ツィーグラー(S)
フェルンワルド(A)他
ヨゼフ・メスナー(指)
ザルツブルク・モーツァルテウムO、他

録音:1931年/1952年ザルツブルク音楽祭75周年記念特別CD
ORFEOR-397951
モーツァルト:ミサ曲 ハ長調「大ミサ」 マリア・シュターダー(S)
アンネローレ・カーンブレイ(S)
ジョージ・マラン(T)
ヴァルター・ラニンガー(Bs)
ベルンハルト・パウムガルトナー(指)
ザルツブルク・モーツァルテウムO

録音:1958年8月16日、ザルツブルク
ORFEOR-398951
ゼーフリート/シューマン&ブラームス
シューマン:歌曲集「リーダークライス」より、
 歌曲集「女の愛と生涯」
 歌曲集「ミルテの花」より、他
ブラームス:「ドイツ民謡集」より、他
イルムガルト・ゼーフリート(S)
エリック・ウェルバ(P)

録音:1960年、他
ORFEOR-399951
ドヴォルザーク:ジプシーの歌
ベートーヴェン:歌曲集「遥かなる恋人に寄す」
R・シュトラウス:14の歌曲集
ペーター・シュライヤー(T)
エリック・ウェルバ(P)

録音:1979年
ORFEOR-400951
ミルシテイン/バッハの「無伴奏」
バッハ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第1番
 無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第3番
 無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第2番、他
ナタン・ミルシテイン(Vn)

録音:1957年
ORFEOR-401951
カーゾン/シューマン&シューベルト
シューマン:幻想曲 ハ長調
シューベルト:ピアノ・ソナタ第21番 D.960
クリフォード・カーゾン(P)

録音:1974年
ORFEOR-402951
モーツァルト:弦楽四重奏曲第17番「狩」
ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第6番
ラヴェル:弦楽四重奏曲
シュナイダーハンSQ

録音:1949年、1950年
モーツァルト、えb−もさることながら、ラヴェルに是非ご注目を!ウィーン伝統の演奏様式がまさに普遍的な価値を持つことを実証した感動的な名演です。第1楽章、1:14の上行ポルタメントは古臭いどころか、鳥肌が立つほどの優美さ!第2楽章のピチカートの瑞々しさ、リズムの冴えと中間部のやるせなさとの対比ぶりも絶妙。そして終楽章は情熱の塊!これほど音をぶつけ合いながら少しうるさくならないのは、音色の見事な統一感を持つカルテットならではと言えましょう。音質も非常に良好。  【湧々堂】
ORFEOR-406961
フルトヴェングラー:交響曲第3番「宿命」 ヴォルフガング・サヴァリッシュ(指)
バイエルンRSO
ORFEOR-407952(2CD)
オルフ:音楽劇「アンティゴネ」 クリステル・ゴルツ、
ヘルマン・ウーデ、クルト・ベーメ、他
ゲオルグ・ショルティ(指)
バイエルン国立歌劇場O

録音:1951年
ORFEOR-408955(5CD)
グレイト・モーツァルト・シンガーズ BOX ORFEOR-394101、394201、394301、394401、394501のセット
ORFEOR-409048(8CD)
ザルツブルグ音楽祭フルトヴェングラー・エディション
(1)プフィッツナー:交響曲 ハ長調+
 ストラヴィンスキー:三楽章の交響曲#
 ブラームス:交響曲第4番#
(2)バッハ:ブランデンブルク協奏曲第3番
 ベートーヴェン:交響曲第3番「英雄」
(3)バッハ:ブランデンブルク協奏曲第5番
 メンデルスゾーン:「フィンガルの洞窟」##
 マーラー:さすらう若人の歌##
(4)ブルックナー:交響曲第5番*
(5)ベートーヴェン:交響曲第9番「合唱」
(6)R・シュトラウス:交響詩「ドン・ファン」
 ヒンデミット:交響曲「世界の調和」
(7)シューベルト:交響曲第9番「グレート」+
 ベートーヴェン:交響曲第8番#
(8)ベートーヴェン:大フーガOp.133
  交響曲第7番長調 Op.92
全て、ヴィルヘルム・フルトヴェングラー(指)VPO

F=ディースカウ(Br)##、
ゼーフリート(S)、ヴァーグナー(A)、
デルモータ(T)、グラインドル(Bs)、
ウィーン国立歌劇場cho、
ザルツブルク大聖堂cho員

(1)録音:1949年8月7日、1950年8月15日##
(2)録音:1950年8月31日
(3)録音:1950年8月31日+、1951年8月19日#
(4)録音:1951年8月19日
(5)録音:1951年8月31日
(6)録音:1953年8月30日*
(7)録音:1953年8月30日+、1954年8月30日#
(8)録音:1954年8月30日
ORFEOR-418971
バッハ:チェロ・ソナタ BWV.1028
レーガー:チェロ・ソナタ Op.116
エンリコ・マイナルディ(Vc)
カルロ・ゼッキ(P)、カール・ゼーマン(P)

ORFEOR-423962(2CD)
R・シュトラウス:歌劇「火の危機」Op.50 カール・エステルターク、
アントニア・ファーベルク、
モード・クーニッツ、
マルセル・コルデス、
マックス・プレプストル、他
ルドルフ・ケンペ(指)
バイエルン国立歌劇場O&cho

ORFEOR-424962(2CD)
R・シュトラウス:歌劇「エジプトのヘレナ」 レオニー・リザネック、
アンネリーズ・クッパー、
ベルント・アルデンホフ、
ヘルマン・ウーデ、レナーテ・ホルム、
イラ・マラニウク、他
ヨーゼフ・カイルベルト(指)
バイエルン国立歌劇場O&cho

ORFEOR-425963(3CD)
R・シュトラウス:歌劇「ばらの騎士」 クルト・ベーメ、
ヘルタ・テッパー、エリカ・ケート、
フリッツ・ヴンダーリヒ、
ゲルハルト・シュトルツェ、
ブリジッテ・ファスベンダー、他
ヨーゼフ・カイルベルト(指)
バイエルン国立歌劇場O
ORFEOR-426981
シューベルト:交響曲第8番「未完成」、
J・シュトラウス:エジプト行進曲、
 千夜一夜物語、アンネン・ポルカ、
 南国のポルカ、ウィーンの森の物語、
 ピチカート・ポルカ、
ランナー:シェーン・ブルン・ワルツ、
コムツァーク:コンサート・ワルツ
ハンス・クナッパーツブッシュ(指)
バイエルン国立歌劇場O
録音:1955−58年ライヴ
「未完成」は、大地を舐め回すような異様な重量感で巨大な造型を築くのがいかにもクナ節で圧倒しますが、やがてトゥッティ目掛けていきなり隠していた爆弾を投げつけたようなド迫力を見せ付けるのですから、最後まで気を緩めるわけには行きません。比較的速めのテンポを基調としているのもクナには珍しく、息もつかせず次のフレーズになだれ込む凄味には、シューベルトから連想するナイーブさの入る余地などありませんが、その根底に流れる深く大きな歌心を聴き逃すわけにはいきません。一方の小品集も、超弩級の逸品ぞろい!続けて聴くと、大シンフォニーをたっぷり味わったのと同じ感動で満たされます。クナの十八番で、誰もその後怖くて録音できない「バーデン娘」は、明らかにスタジオ録音を上回る出来ばえで、腹の底から噴出する壮麗なスケールと、眩い色彩、怒涛のフレージングは、何度聴いても脳天にダイレクトに響きます。「エジプト行進曲」は、コーダが欠落した劣悪エアチェック音源によるCDも出ていましたが、これはもちろん完全版。ここでも是非腰を抜かしていただきましょう!音質も良好。 【湧々堂】
ORFEOR-427981
ヨハン・ネルストイ:モノローグとクプレ ヘルムート・ローナー(主演)
ミヒャエル・リュッゲベルク(P)
ゲオルク・ホモキ、
オルガ・コヴァーチ(Vn)

ORFEOR-428962(2CD)
グルック:歌劇「オーリードののイフィゲニー」 クリスタ・ルートヴィヒ、
インゲ・ボルク、ルチア・ポップ、
ジェイムズ・キング、
ヴァルター・ベリー、他
カール・ベーム(指)VPO

ORFEOR-429962(2CD)
リーバーマン:歌劇「女の学校」 ヴァルター・ベリー、
クルト・メーベ、
アンネリーゼ・ローテンベルガー、
ニコライ・ゲッダ、
クリスタ・ルートヴィヒ
アロイス・ペルネルシュトルファー、他
ジョージ・セル(指)VPO
ORFEOR-430961
モーツァルト:交響曲第25番、レクイエム リーザ・デラ・カーザ(S)
イラ・マラニウク(A)
アントン・デルモータ(T)
チェーザレ・シエピ(Bs)
ブルーノ・ワルター(指)
VPO、ウィーン国立歌劇場cho

録音:1956年6月26日ザルツブルク音楽祭(モノラル・ライヴ)

ORFEOR-431962(2CD)
チェルカスキー/ピアノ・リサイタル
 バッハ:パルティータ BWV.830、他
 ブラームス:ピアノ・ソナタ Op.5、他
 ショパン:24の前奏曲集/ポロネーズ
シューラ・チェルカスキー(P)
ORFEOR-432961
ザルツブルク・リーダーアーベント
ベートーヴェン:アデライーデ/五月の歌/
うずらの鳴声/あきらめ/接吻
シューベルト:孤独な人/夜の曲/
リュートに寄せて/双子座に寄せる船乗りの歌/シルヴィア/ミューズの子
シューマン:歌曲集「詩人の恋」
シューベルト:夕映えのなかで/焦燥
フリッツ・ヴンダーリヒ(T)
フベルト・ギーゼン(P)

録音:1965年8月19日ザルツブルク、モーツァルテム、ライヴ

ORFEOR-437992(2CD)
プフィツナー:音楽劇「クリスチャンになった妖精」 ヘレン・ドナート(妖精)
ジャネット・ペリー(キリスト)
アレクサンダー・マルタ(樫の木の長老)
ニコラウス・ヒレブラント(ルプレヒト)
パウル・ハンゼン(フォン・クンバッハ)
クラース・アーンショ(フリーダー)
クルト・アイヒホルン(指)
ミュンヘン放送O
バイエルン放送cho

録音:1979年11月30日、放送用スタジオ収録ステレオ
ORFEOR-445961
フリッツ・ヴンダーリヒ/オペラ・アリア集
 モーツァルト、ロッシーニ、ドニゼッティ、
 ヴェルディ、チャイコフスキー
フリッツ・ヴンダーリヒ(T)
ミュンヘンRSO
ORFEOR-446961
モーツァルト:エクスルターテ・ユピラーテ
ヘンデル:「メサイア」〜ハレルヤ・コーラス、他
ヘレン・ドナート(S)
クルト・アイヒホルン(指)
ミュンヘン放送O、
レーゲンスブルク聖歌隊

録音:1988年
ORFEOR-447961
カール・ゼーマン/モーツァルト
モーツァルト:ピアノ協奏曲第25番/第14番
カール・ゼーマン(P)
ヴィルフレート・ペトヒャー(指)
レオポルド・ハーガー(指)
ハンブルクNDRSO
ORFEOR-449961
チャイコフスキー:交響曲第5番
ベートーヴェン:交響曲第8番
ルドルフ・ケンペ(指)
バイエルンRSO

録音:1975年5月20日ステレオ
ベルリン・フィルとの演奏はガツンと来る迫力が足りないという方、めそめそ泣いているチャイコが苦手な方は、これがおススメ!部分的なテンポ設定等のこだわりは、過去2回の録音とほとんど変わりませんが、この録音で初めて現われる手法も登場し、少しでも理想に近づく努力を怠らないケンペの誠実さには頭が下がります。また、全ての表情が濃厚で、この曲の沈鬱なイメージを打ち払うような勇壮な精神が全編に息づいているのも特徴的で、テンポの細かい揺れもごく最少。その分テンポのメリハリを強く打ち出し、オケのセンスと厚い響きの魅力を十分に活用して逞しい名演に仕上げています。細かく聴くと、機能美を誇るこのオケとしては意外なところでアンサンブルにほころびがあったりしますが、両端楽章のコーダで顕著なように、畳み掛ける推進力と、美しいフォルム、熱い精神力が空回りせずに見事な緊張のうちに凝縮される中では、そんなことはほんの些細なことです。とにかく、改めてこの指揮者の底力を思い知らされます。ヴァイオリンは両翼配置。なお、このCDは初発売時には、左右チャンネルが逆になっていました。ショップ勤務時代に、すぐに代理店を通じてORFEOに修正するよう求め、約1ヵ月後に修正盤を発売し直してもらいました。全国のショップで差し替えを行ったかどうかは定かではありません。もしお手持ちでしたら、今一度確認されることをおすすめします。 【湧々堂】
ORFEOR-454971
クリスマス・コンサート
ヘンデル:ハープ協奏曲 Op.4-6、
 合奏協奏曲 ロ短調 Op.8-12
バッハ:オーボエ・ダ・モーレ協奏曲 イ長調
アグネス・ギーベル(S)
ウルズラ・ホリガー(Hp)
ハンス・シュタットルマイア(指)
ミュンヘン室内O
ORFEOR-455972(2CD)
モーツァルト:歌劇「魔笛」 リーザ・デラ・カーサ(パミーナ)
エリカ・ケート(夜の女王)
レオポルド・シモノー(タミーノ)
ヴァルター・ベリー(パパゲーノ)
クルト・ベーメ(ザラストロ)
ハンス・ホッター(弁者)他
ジョージ・セル(指)VPO、
ウィーン国立歌劇場cho

録音:1959年7月27日ザルツブルク音楽祭(モノラル)
ORFEOR-456972(2CD)
R.シュトラウス:歌劇「エレクトラ」 インゲ・ボルク(エレクトラ)
ジーン・マデイラ(クリテムネストラ)
リーザ・デラ・カーサ(クリソテミス)
マックス・ローレンツ(エギスト)
クルト・ベーメ(オレスト)/他
ディミトリ・ミトロプーロス(指)VPO、
ウィーン国立歌劇場cho

録音:1957年8月7日ザルツブルク音楽祭
ORFEOR-457971
ベルリオーズ:レクイエム レオポルド・シモノー/他
ディミトリ・ミトロプーロス(指)VPO、
ウィーン国立歌劇場cho

録音:1956年ザルツブルク
こういう曲を振るには、人並みはずれた包容力と根源的なパワーが不可欠ですが、その点でミトロプーロスの右に出る人がいるでしょうか!ここまでやられると、指揮芸術を超え、人間業の極限と言わざるを得ません。全ての音が奇麗事では済まされず、敬虔な宗教曲という概念を突き破り、人類最後の儀式を思わせる異常な緊張と興奮に包まれています。もはやVPOも伝統の音色美を育んでいる場合ではなく、ここで格闘しなければ明日がないような集中力を持って臨んでいます。第3曲のスケール感は正に異常なテンション!しかも、合唱とオケの調和が完璧!作曲者があえて破格の大編成を用い表現したかった理想の更に上を行くフォルムではないでしょうか。音質もモノラルながら、リアルな迫力を鮮烈に伝えているのも嬉しい限りです。 【湧々堂】
ORFEOR-458971
ブラームス:交響曲第3番
R・シュトラウス:「ツァラツストラはかく語りき」
ディミトリ・ミトロプーロス(指)ACO
録音:1958年
音楽の呼吸と完全一体化した伸縮自在なフレージングと、大スケールを誇るミトロプーロスの棒に、オケが一心不乱で臨んだ驚異のライヴ゙。「ツァラ」は有名な冒頭部から常軌を逸したパワーを大噴射!フォルティッシモの異常な激昂とピアニッシモの透徹した美しさと、そのコントラストは人間業とは思えませず、無意味に響く音などどこにも存在しません!特にロマン派以降の作品において、自分自身の作品のように没入し切って、核心部分を露骨なまでに抉り出し、比類ない感動をもたらしてくれるミトロプーロスですが、この曲などはまさにその典型と言えるでしょう。、ブラームスでも、激変するテンポと血の躍動が渾然一体となり、壮絶な迫力で圧倒。第3楽章の悲哀も心に染みるどころか底無しの悲痛さです!ベイヌム存命中のコンセルトヘボウOの巧さも特筆もの。音質もモノラルながら良好です。 【湧々堂】
ORFEOR-459971
クラウディオ・アラウ/モーツァルト作品集
 ピアノ・ソナタ第8番 K.310
 ピアノ・ソナタ第14番 K.457
 ピアノ・ソナタ第17番 K.576、幻想曲K.475
クラウディオ・アラウ(P)
ORFEOR-460971
レオポルド・シモノー/ザルツブルク・リートの夕べ
 ハイドン、ラモー、デュパルク、フォーレ
レオポルド・シモノー(T)
エリック・ヴェルパ(P)
ORFEOR-461971
バルトーク:弦楽器,打楽器とチェレスタの為の音楽
モーツァルト:交響曲第29番 K201
シャーンドル・ヴェーグ(指)
ザルツブルク・カメラータ・アカデミカ

ORFEOR-462974(4CD)
ワーグナー:楽劇「ニュルンベルクのマイスタージンガー」 リーザ・デラ・カーサ、
へルタ・テッパー、
フェルディナント・フランツ、
ゴットロープ・フリック、他
ハンス・クナッパーツブッシュ(指)
バイエルン国立歌劇場O
ORFEOR-463971
プッチーニ:歌劇「外套」 ディートリッヒ・フィッシャー=ディースカウ、
ユリア・ヴァラディ、
ヘルタ・テッパー
ヴォルフガング・サヴァリッシュ(指)
バイエルン国立歌劇場O

ORFEOR-464972(2CD)
マスネ:歌劇「ウェルテル」 プラシド・ドミンゴ、
ブリジッテ・ファスベンダー、他
へスス・ロペス=コボス(指)
バイエルン国立歌劇場O
ORFEOR-468971
ハイドン:交響曲第85番「王妃」、
交響曲第88番「V字」、第96番「奇跡」
シャンドール・ヴェーグ(指)
ザルツブルク・カメラータ・アカデミカ
ORFEOR-469971
ハイドン:交響曲第101番「時計」、第102番 シャンドール・ヴェーグ(指)
ザルツブルク・カメラータ・アカデミカ
ORFEOR-470971
ハイドン:交響曲第103番「太鼓連打」
 交響曲第104番「ロンドン」
シャーンドル・ヴェーグ(指)
ザルツブルク・カメラータ・アカデミカ
録音:1996年、1994年(デジタル・ライヴ)
聴き手の心も身体も揺さぶるリズムの躍動と精神の高揚は、とても80歳を超えた御老体とは思えません。103番は、人間味溢れるティンパニの鼓動から心を引きつけて離しません。第2楽章は、異様なテンポの遅さに漂う濃厚な陰影が衝撃的!一変して第3楽章は無邪気に弾み、その切り替えの妙に唖然。104番は冒頭主題が、一拍ごとに明確なアクセントを付けて堂々と鳴り切っているのが画期的で、主部はリズムの切り込みが凄いこと!終楽章も呼吸が深い上に猛爆進です!!   【湧々堂】
ORFEOR-471971
プラシド・ドミンゴ〜指揮と歌唱
J.シュトラウス:「こうもり」序曲*
プッチーニ:「トスカ」より[妙なる調べ/愛の二重唱]#
マスカーニ:「カヴァレリア・ルスティカーナ」より
プラシド・ドミンゴ(T)
アンナ・トモワ=シントウ、
テレサ・ストラータス(S)
プラシド・ドミンゴ(指)*
へスス・ロペス=コボス(指)#
ORFEOR-473971
バッハ:ヴァイオリン・ソナタ BWV1016
ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ第3番
シューベルト:ヴァイオリンとピアノの為のデュエット
ヴォルフガング・シュナイダーハン(Vn)
カール・ゼーマン(P)
ORFEOR-474971
カール・ゼーマン/ベートーヴェン作品集
 ピアノ協奏曲第2番*、
 ピアノ・ソナタ第9番 Op.14-1、
 6つのパガテル Op.126
カール・ゼーマン(P)
イシュトヴァーン・ケルテス(指)
北ドイツRSO*

ORFEOR-475992(2CD)
ヘンデル:オラトリオ「マカベウスのユダ」 フリッツ・ヴンダーリヒ(T)
アグネス・ギーベル(S)他
ラファエル・クーベリック(指)
バイエルンRSO&cho
録音:1963年(モノラル・ライヴ)

ORFEOR-476983(3CD)
ヘンデル:歌劇「クセルクセス」 フリッツ・ヴンダーリヒ、
ヘルタ・テッパー、他
ラファエル・クーベリック(指)
バイエルンRSO&cho
ORFEOR-477982(2CD)
ハイドン:オラトリオ「四季」 エディット・マティス、
フランツ・クラス、
ウェルナー・ホルヴェーク
ラファエル・クーベリック(指)
バイエルンRSO&cho
ORFEOR-484981
ベートーヴェン:交響曲第5番「運命」
「エグモント」序曲/ピアノ協奏曲第3番
エミール・ギレリス(P)
ジョージ・セル(指)VPO

録音:1969年8月24日(ステレオ)
やはり「運命」は、この驚異的な演奏をあげないわけにはいきません。セルの厳格な芸術信条がライヴでも全く揺るぎないことはもちろんのこと、優雅さを売りにするVPOに、完全無比なアンサンブルを徹底させ、凄まじい表現意欲を注入し尽くしています。VPO側も命に関わるような緊迫感を伴って、その過酷な要求に完全に応えているのですから感動もひとしおです。基本的なスタイルは、SONYのステレオ録音と変わりませんが、音の厚み、重量感など、聴き応えという点で大きくそれを凌駕しています。金管補強の効果や終楽章展開部直前でのテンポルバートもスタジオ録音同様ながら、一層凄みを湛えて迫り、第2楽章冒頭の呼吸の膨らみ、終楽章最後の豪快な畳み掛けは、VPOがセルに完全降伏して、持てる音楽性の全てを全開にさせたなによりの証しです。他の2曲もとても気軽には聴けない逸品!録音も鮮烈です。 【湧々堂】

ORFEOR-485982(2CD)
メシアン:「アッシジの聖フランチェスコ」 ディートリッヒ・フィッシャー=ディースカウ、
ラシェル・ヤカール、
ロバート・ティアー、他
ローター・ツァグロセーク(指)
オーストリアRSO、シェーンベルクcho
ORFEOR-486981
モーツァルト:交響曲第38番「プラハ」
交響曲第41番「ジュピター」
シャンドール・ヴェーグ(指)
ザルツブルク・カメラータ・アカデミカ

録音:1996年、1992年(デジタル)
テンポ、強弱の振幅が実に大きく、音楽をする楽しさを全身で表現するヴェーグの指揮ぶりが目に浮かぶようです。「プラハ」の第1楽章、第2主題の濃厚なロマンをふんだんに盛り込んだ歌い口は、古楽器的奏法が主流の昨今では特に新鮮な衝撃をもって迫ります。「ジュピター」は更に凝縮力の強い演奏!冒頭の3つの和音をクレッシェンドする手法に早速ドラマチックな志向を見せつけ、見事な推進力を発揮。第2楽章は、ハ短調の旋律を支えるリズムの沸き立ちも新鮮で、しかも中間部では、伴奏音型をレントラー風にしているのは驚きのアイデアです! 【湧々堂】
ORFEOR-487992(2CD)
ヤナーチェク:歌劇「カーチャ・カバノヴァー」 アンジェラ・デノケ(S)
ジェーン・ヘンシェル(A)
ダグマル・ペツコヴァー(Ms)他
シルヴァン・カンブルラン(指)チェコPO

録音:1998年ザルツブルク音楽祭ライヴ
ORFEOR-488981
メンデルスゾーン:交響曲第3番「スコットランド」
シェーンベルク:管弦楽の為の変奏曲
ドビュッシー:交響詩「海」
ディミトリ・ミトロプーロス(指)BPO
メンデルスゾーンはミトロプーロスのお気に入りだけに、隅々まで独自のロマンと精神が凝縮されています。作品序奏から物思いに沈むだけでなく、激しい精神の高揚で圧倒!弦も弓を最大限に使って、火傷しそうなクレッシェンドを駆使して涙を搾り出します。第2、4楽章は極限の高速テンポで、特に2楽章の木管群のリズムの沸き立ちが強力。若き日のライスターを震え上がらせた情景が目に浮かびます。しかし、この演奏の中で最も声を大にして強調したいのが、第3楽章の序奏から主部へ入る際の奇跡的な美しさ!たった数秒間の出来事ですが、力をふわ〜っと抜きながら、しなやかに主部へ滑り込む絶妙な呼吸に心ときめいたら、一生心に宿り続けること必至です。一方、感情の激烈なうねりはシェーンベルクでも変わらず、この曲を初めて聴く方も虜になることでしょう。「海も、ティンパニ強打をはじめてして情報量の多さが尋常ではなく、単なる描写音楽を超えた、激動の人生の一大叙事詩として迫ります。 【湧々堂】
ORFEOR-489981
オイストラフ&リヒテル・イン・コンサート
ブラームス:ヴァイオリン・ソナタ第2番Op.100
プロコフィエフ:ヴァイオリン・ソナタ第1番Op.80
ダヴィド・オイストラフ(Vn)
スヴャトスラフ・リヒテル(P)

録音:1972年ステレオ
ORFEOR-490981
ブラームス:「美しきマゲローネのロマンス」Op.60 D・フィッシャー=ディースカウ(Br)
スヴャトスラフ・リヒテル(P)
ORFEOR-491981
ベートーヴェン:アンダンテ,
ショパン:3つのワルツOp.34,
 スケルツォOp.31,舟歌、
ドビュッシー:ベルガマスク組曲、版画
スヴャトスラフ・リヒテル(P)
録音:1977年
ショパンは、ワルツOp34-2が聴き逃せません!あのリパッティの名演が真っ先に脳裏に浮かぶ作品ですが、その至純の息遣いとはまさに対照的に、人間の情念の全てを内燃させ、絶望からの出口を塞いだまま徹底的に精神の暗闇を再現し続けます。冒頭のペダルの絶妙な扱いから、早速異様な空気が立ち込め、テンポは一貫して失速寸前。ワルツ集の中でも、サロン的雰囲気とはかけ離れたこの曲の存在意義をこれほど際立たせた演奏は、めったに聴けません。「舟歌」も作曲者の心象風景と完全に一体化したような、表情の揺らめきが印象的です。「ベルガマスクは、その録音(しかもステレオ!)自体が貴重ですが、これがまた、ロシアン・ピアニズムの究極を示した逸品!雰囲気で流れる場面はもちろん皆無。アゴーギクは、スタンダードなものと比べるとかなり独特ですが、違和感がないばかりか、タッチの重さを瞬時に変化させる鮮やかな“メヌエット”や、気の遠くなるような弱音と絶妙な間(ま)で陶酔させる“月の光”など、その変幻自在なニュアンスに息もつけないほどです。それ以上に、リヒテルの音楽性ともマッチして説得力に満ちているのが「版画」!これはリヒテルの全ドビュッシー録音の中でも特に傑出した名演奏です。“塔”の5音音階のエキゾチックな雰囲気、“雨の庭”での、激変する和声への完璧な再現を前にして、言葉を失うのみです。 【湧々堂】
ORFEOR-492981
コトルバス/歌曲の夕べ
シューベルト、ブリテン、フォーレ、
ブラームス
イレアナ・コトルバス(S)
エリック・ヴェルパ(P)
ORFEOR-494001
マーラー:大地の歌 イーヴィ・イェニッケ(A)
クリスティアン・エルスナー(T)
ディートリッヒ・フィッシャー=ディースカウ(指)
シュトゥットガルトRSO

録音:1996年7月22日、ステレオ
ORFEOR-498991
モーツァルト:交響曲第40番&第41番「ジュピター」 ラファエル・クーベリック(指)
バイエルンRSO

録音:1985年
「40番」冒頭ヴィオラの刻みからこんなに心を捕らえる演奏が他にあるでしょうか!第2楽章もデリケートな詩情が香り、そのロマンをそのまま引きずるように始まる第3楽章は、チェロの主題に答える第1Vnの大きな呼吸感が絶妙!キリッと締まったリズムと凝縮力で迫る終楽章の勢いもスタジオ録音にない魅力。「ジュピター」は、全曲のエッセンスを内包するような開始和音の打ち込みにご注目を!終楽章での端正な造型、息もつかせぬ推進力との完全調和ぶりは、この巨匠のまさに真骨頂でしょう。このCDは,クーベリックを語る上で絶対に外せません!  【湧々堂】 
ORFEOR-499991
ベルリオーズ:幻想交響曲、
序曲「海賊」
ラファエル・クーベリック(指)
バイエルンRSO

録音:1981年

ORFEOR-500991
ブラームス:ピアノ協奏曲第1番、
 アルト・ラプソディ
クラウディオ・アラウ(P)
グレース・ホフマン(A)
ラファエル・クーベリック(指)
バイエルンRSO

録音:1964年
ORFEOR-501991
ハンス・ホッター名唱集
 ワーグナー、ムソルグスキー、他のアリアより
ハンス・ホッター(Bs)
オイゲン・ヨッフム(指)バイエルンRSO

録音:1957年-1962年
ORFEOR-502001
ジョージ・ロンドン/オペラ・アリア集
ホフマン物語、エフゲニー・オネーギン、
イーゴリ公、アイーダ、ワルキューレより
ジョージ・ロンドン(Bs−Br)
リヒャルト・クラウス(指)
ルドルフ・モラルト(指)バイエルンRSO

録音:1953年-1956年

ORFEOR-503002(2CD)
R・シュトラウス:楽劇「サロメ」 アストリッド・ヴァルナイ、
ハンス・ブラウン、
ユリウス・パツァーク、
ヘルタ・テッパー、他
ヘルマン・ヴァイケルト(指)
バイエルンRSO

録音:1953年6月、バイエルン放送協会スタジオ収録
ORFEOR-504991
レオニー・リザネック/R・シュトラウス名唱集 レオニー・リザネック(S)
アストリッド・ヴァルナイ(S)
ディートリッヒ・フィッシャー=ディースカウ(Br)
カール・ベーム(指)
ロリン・マゼール(指)、他

録音:1953年-1980年
ORFEOR-505991
イルムガルド・ゼーフリート/ザルツブルク・リサイタル
シューマン:メアリー=スチュアート女王の詩Op.135  他、
ハイドン3曲、バルトーク5曲、
モーツァルト2曲
イルムガルド・ゼーフリート(S)
エリック・ウェルバ(P)

録音:1969年5月29日、ザルツブルクステレオ
ORFEOR-506001
エリーザベト・グリュンマー/名唱集
メンデルスゾーン:夜の歌、歌の翼に、
 別れて、春の歌、新しい恋
シューマン:歌曲集「女の愛と生涯」Op.42
シェック:あきらめ、思い出、孤独、
 わが子の死に、追悼の辞、格言、
 Auf der Teck、公園にて、夜に
ヴォルフ:スペイン歌曲集〜出発のラッパは鳴る/
 悪態の限りをつく/私を花で覆って/私の髪の影に
エリーザベト・グリュンマー(S)
アリベルト・ライマン(P)
録音:1963年-1968年
ORFEOR-507991
ハンス・ホッター/ハノーヴァー・リサイタル
シューベルト:人間性の限界、
 さすらい人の夜の歌/ひめごと、プロメテウス、
 挨拶を送ろう、春の小川のほとりで、
 漁夫の恋の幸せ、アリンデ、冥府から来た群れ
ブラームス:墓地にてOp.105-4、
 サッフォー頌歌Op.94-4、日曜日Op.47-3、
 便りOp.47-1
他、ヴォルフ3曲、レーヴェ3曲、R・シュトラウス3曲
ハンス・ホッター(Bs)
ヴァルター・マルチン(P)

録音:1961年2月18日、ベートーヴェン・ザール、ハノーヴァーモノラル
ORFEOR-508011
ニコライ・ゲッダ/歌曲リサイタル
バッハ:カンタータ第55番〜憐れみたまえ*、
 カンタータ第96番〜Ach, ziehe die Seele*
シューベルト:フローリオの歌D.857、
 舟人D.536、君はわが憩いD.776、
さすらい人の夜の歌D.768、全能の神D.852
 フォーレ:ネルOp.18-1、この世でOp.8-3
プーランク:重々しい歌、田舎の歌、
 ギターに寄せて、パリヘの旅
ヘルマン・ロイター:Epitaph fur einen Dichter
R・シュトラウス:愛の讃歌Op.32-3、
 夜Op.10-3、懐かしい面影Op.48-1
ニコライ・ゲッダ(T)
ヘルマン・ロイター(P)
オーレル・ニコレ(Fl;*)

録音:1964年3月19日、北ドイツ放送局
ORFEOR-509011
アーリン・オジェー/歌曲リサイタル
グルック:小川に
ハイドン:彼女は愛についてかたらなかった、
 人生は夢、すこぶる平凡な話
モーツァルト:いかにわたしは不幸なことか K.147、
 アリエット K.308、孤独に寄せる K.391、
 満足 K.473、魔術師 K.472、
 すみれ K.476、秘めごと K.518、
 ルイーゼが不実な恋人の手紙を焼いたとき K.520、
 老婆 K.517、春への憧れ K.596、
 春の初めに K.597、子供の遊び K.598
ベートーヴェン:モルモット、寂しさの喜び、
 優しき愛
シューベルト:秘めごと、頌栄、野ばら、
 恋人のそばへ、至福
アーリン・オジェー(S)
エリック・ヴェルバ(Fp)

録音:1978年
ORFEOR-510011
エック:オラトリオ「大胆で親切」(1959) フリッツ・ヴンターリッヒ(T)
イシュトヴァーン・ケルテス(指)
バイエルンRSO&cho

録音:1960年1月21日、ヘルクレスザール

ORFEOR-514992(2CD)
ロッシーニ:歌劇「モーゼ」 ライモンディ、アライサ、
ローテリング、モル、
ヴァネス、ゾッフェル、他
ヴォルフガング・サヴァリッシュ(指)
バイエルン国立歌劇場O&cho

録音:1988年、ステレオ

ORFEOR-515993(3CD)
プフィッツナー:歌劇「パレストリーナ」 ウール、ホッター、ベーメ、
ホルム、コーン、他
ヨゼフ・カイルベルト(指)
バイエルン国立歌劇場O&cho

録音:1963年モノラル

ORFEOR-516992(2CD)
R・シュトラウス:歌劇「無口な女」 グリスト、メードル、ベーメ、クシェ、他
ヴォルフガング・サヴァリッシュ(指)
バイエルン国立歌劇場O&cho

録音:1971年ステレオ

ORFEOR-517992(2CD)
カヴァリエリ:舞台音楽「魂と肉体との劇」(1600)
 (Bs.パウムガルトナーのリアリゼーションによる)
ジョセ・ファン・ダム、
ケルンズ、ベムシェス、他
エルンスト・メルツェンドルファー(指)
ザルツブルク・モーツァルテウムO

録音:1973年、ステレオ

ORFEOR-518992(2CD)
R・シュトラウス:歌劇「カプリッチョ」 エーベルハルト・ビュヒナー(T)
アンナ・トモワ=シントウ(S)他
ホルスト・シュタイン(指)VPO

録音:1985年ステレオ

ORFEOR-519992(2CD)
マーラー:交響曲第8番「一千人の交響曲」 ミミ・ケルツェ(S)
ルクレツィア・ウェスト(S)
ヘルマン・プライ(Br)
オットー・エーデルマン(Bs)他
ディミトリ・ミトロプーロス(指)VPO

録音:1960年ザルツブルク(モノラル)
ORFEOR-520991
マーラー:子供の魔法の角笛
メンデルスゾーン、ヴォルフ、プフィッツナーの作品
ヴァルター・ベリー(Br)
ルドルフ・ブッフビンダー(P)

録音:1979年ステレオ
ORFEOR-521991
チャイコフスキー:交響曲第6番「悲愴」、
マルティヌー:フランチェスコのフレスコ画
ラファエル・クーベリック(指)VPO

音:1956年モノラル
※マルティヌーは世界初演
ORFEOR-522991
シューマン:交響曲第4番
ベートーヴェン:交響曲第4番
マーラー:さすらう若人の歌
クリスタ・ルートヴィヒ(Ms)
カール・ベーム(指)VPO
録音:1969年(ステレオ)
ORFEOR-523991
ドビュッシー:影像第1集,
ブラームス:幻想曲集,
モーツァルト:ピアノ・ソナタK533/494,
ストラヴィンスキー:ペトルーシュカ組曲
エミール・ギレリス(P)

録音:1972年ザルツブルク(ステレオ)
ORFEOR-524991
R・シュトラウス&プフィッツナー:歌曲集 ヘルマン・プライ(Br)
ヴォルフガング・サヴァリッシュ(P)

録音:1970年ステレオ
ORFEOR-525991
ブラームス:交響曲第4番*、
プフィッツナー:交響曲第2番、
ベートーヴェン:「レオノーレ」序曲第3番
フルトヴェングラー(指)VPO

録音:1948年,1950年*ザルツブルク

ORFEOR-526992(2CD)
オルフ:舞台劇「プロメテウス」 ヨーゼフ・グラインドル、
ヘルマン、エンゲン、クラーマー、他
ラファエル・クーベリック(指)
バイエルンRSO&cho

録音:1975年、ライヴステレオ

ORFEOR-527002(2CD)
クルシェネク:歌劇「カール5世」 テオ・アダム(カール5世)
ハンナ・シュヴァルツ(ユアナ)
セーナ・ユリナッチ(エレオノーラ)
トーマス・モーザー(フェルディナント)
ペーター・シュライヤー(フランツ1世)他
ゲルト・アルブレヒト(指)
オーストリアRSO&cho

録音:1980年8月、ステレオ

ORFEOR-528003(3CD)
モンテヴェルディ(ヘンツェ編):歌劇「ウリッセの帰郷」 トーマス・アレン(ウリッセ)
キャスリーン・クルマン(ペネローペ)
ジェイムズ・キング(ジュピター)
アン・マレイ(ミネルヴァ)他
ジェフリー・テイト(指)
オーストリアRSO、テルツ少年cho

録音:1985年8月、フェルゼンライトシューレステレオ
ORFEOR-529001
F=ディースカウ・シューベルト歌曲リサイタル ディートリッヒ・フィッシャー=ディースカウ(Br)
イェルク・デムス(P)

録音:1979年ザルツブルク
ORFEOR-530001
バッハ:前奏曲とフーガ,
モーツァルト:ピアノ・ソナタ第5番、
ピアノ・ソナタ第11番「トルコ行進曲付」,
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第32番
ヴィルヘルム・バックハウス(P)

録音:1966年ステレオ
ORFEOR-531001
ニキタ・マガロフ
メンデルスゾーン:ピアノ・ソナタ第3番 ロ長調Op.106
ダラピッコラ:パガニーニによるソナティナ・カノニカ
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第23番「熱情」
ラヴェル:夜のガスパール
ニキタ・マガロフ(P)

録音:1969年8月7日、モーツァルテウム、ザルツブルクモノラル
ORFEOR-532001
ハイドン:交響曲第60番「うっかり者」、
交響曲第39番、協奏交響曲
シャンドル・ヴェーグ(指)
ザルツブルグ・カメラータ・アカデミア

録音:1995年(ステレオ)
ORFEOR-533001
ベートーヴェン:交響曲第9番「合唱」 イルムガルト・ゼーフリート(S)
ジークリンデ・ワーグナー(A)
アントン・デルモータ(T)
ヨーゼフ・グラインドル(Bs)
フルトヴェングラー(指)VPO

録音:1951年8月31日ザルツブルグ
ORFEOR-534001
ベートーヴェン:交響曲第2番、
ブラームス:ヴァイオリン協奏曲
ジノ・フランチェスカッティ(Vn)
ドミトリ・ミトロプーロス(指)VPO

録音:1958年
ORFEOR-535001
ツェムリンスキー:叙情交響曲
ハルトマン:歌の情景
ユリア・ヴァラディ(S)
ディートリッヒ・フィッシャー=ディースカウ(Br)
ローター・ツァグロセーク(指)
オーストリアRSO

録音:1984年ザルツブルクステレオ
ORFEOR-536001
モーツァルト:ピアノ協奏曲第24番、
 ピアノ協奏曲第27番*
ロベール・カサドシュ(P)
ドミトリ・ミトロプーロス(指)、
カール・シューリヒト(指)VPO

録音:1956年、1961年*
カサドシュのピアノは内省的な美しさを湛えたもので、とくにシューリヒトとの共演による第27番は、シューリヒトの華のある呼吸感と相まって心を打ちます。第1楽章の展開部6:38から突如音楽がアグレッシブになり、独特の山場を築いていますが、この作品を必要以上に枯淡の色で染め抜くのではなく、モーツァルト特有の愉悦性を絶やさぬようにとの配慮が窺われます。第2楽章も単なるデリケートな音楽ではなく、モーツァルトの本質を知り尽くした両巨匠の阿吽の呼吸が為せる技で、3:10から、カサドシュが弱音と延々と語るフレーズのなんという含蓄!音量的にオケの方が上回るシーンがありますが、そのピアノの埋没加減がこれまた意味深く、得も言われぬ味わいをもたらすのです。特に奇跡と言いたいくらい素晴らしいのが終楽章。冒頭最初の一音からして涙が出るほどの愛らしさ!シューリヒト共々、リズムもテンポも枯れておらず、かと言って無鉄砲に浮き立つのではない、心の底から沸き立つときめきが結晶化されています。後半のカデンツァは、芯のあるタッチで衰えを全く感じさせない活力に満ちた表現を行ない、その後、弦楽器が深々とした弱音で加わるシーンはあまりの美しさに言葉を失います。本当に信じられません!【湧々堂】

ORFEOR-537002(2CD)
バッハ:管弦楽組曲(全曲) シャンドル・ヴェーグ(指)
ザルツブルグ・カメラータ・アカデミア

録音:1984年(ステレオ)
ORFEOR-538001
ベートーヴェン:交響曲第3番「英雄」、
シュテルツェル(1690-1749):合奏協奏曲 ニ長調
カール・シューリヒト(指)VPO

録音:1961年8月23日ザルツブルク
ORFEOR-543001
フィッシャー=ディースカウ/ヴォルフ
ヴォルフ:ゲーテ歌曲集〜竪琴弾きの歌第1/
 竪琴弾きの歌第2/竪琴弾きの歌第3/
 めぐりくる春/ガニュメード/花の挨拶/
 新しいアマディス/羊飼い/ねずみを捕る男/
 さすらい人の夜の歌/人間の限界/
 アナクレオンの墓/プロメテウス/
 天才的な行い/コフタの歌第1/コフタの歌第2/
 コーランは永遠のものだろうか?/現象
 メーリケ歌曲集〜めぐりあい/ワイラの歌、
 イタリア歌曲集〜私はもうこれ以上歌えない
ディートリッヒ・フィッシャー=ディースカウ(Br)
スヴャトスラフ・リヒテル(P)

録音:1977年7月24日、ミュンヘンライヴステレオ
ORFEOR-544001
F=ディースカウ/オペラ名場面集1965-1976
ヒンデミット:「カルデヤック」 私の作る物は女王にふさわしい*
ワーグナー:「パルジファル」〜あ、わが苦しみよ!+
R・シュトラウス:「サロメ」〜罪の杯を満たしている者はどこだ#
ヴェルディ:「ファルスタッフ」**〜誉だと!/失礼します(独語)
R・シュトラウス:「影のない女」++〜私に委ねた/私は歓喜の声をあげたい
ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ(Br)
リヒャルト・ホルム*
カール・ヘルム+
レオニー・リザネク#
ゲルハルト・シュトルツェ**
ブリギッテ・ファスベンダー**
トマス・ティプトン**
ビルギット・ニルソン++
イングリッド・ビョーナー++
ジェイムズ・キング++
ヨゼフ・カイルベルト(指)*、
ヴォルフガング・サヴァリッシュ(指)(+/**/++)
カール・ベーム(指)#
バイエルン国立歌劇場O

録音:1965年7月29日*/1973年4月19日+/1971年7月26日#/1976年8月2日**/1976年5月29日++、以上バイエルン国立歌劇場
ORFEOR-545001
F=ディースカウ/オペラ名場面集1976-1992
モーツァルト:「フィガロの結より*〜ひどい奴だ(伯爵とスザンナの二重唱)/訴訟に勝っただと!
シューマン:「ゲノフェーフより+〜私を引き止めるものはない/わが城よもうすぐお前に会える/ゴーロか?
シューマン:「ゲーテのファウストからの情景」〜小さな天使よ、君とふたたび会えた#
ワーグナー:「ニュルンベルクのマイスタージンガ」**〜ニワトコがなんと芳しく/今晩は、親方/迷いだ!
R・シュトラウス:「アラベラ」〜あなたはそうは見えない++
ヴォルフ:「お代官様」〜 閉っていない?##
ヴェルディ:「ファルスタッフ」***〜名誉だと!/すべてこの世は冗談
ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ(Br)
レリ・グリスト*
マルヤーナ・リポヴシェク(+/***)
ペーター・シュライアー+
ユリア・ヴァラディ(#/**/++/***)
グドルン・ヴェヴェゾフ#
ジークムント・ニムスゲルン#
コルネリア・ブルコプフ**
ルチア・ポップ***
ペーター・ザイフェルト***
トマス・ハンプソン***
ルタ・スヴェンソン***
クルト・モル***

録音:1976年7月13日*/1982年7月20日+/1977年3月7日#/1979年7月8日**/1977年7月31日++/1980年7月28日##/1992年12月31日***、全てバイエルン国立歌劇場
ORFEOR-546001
プッチーニ:歌劇「ジャンニ・スキッキ」(独語) D・F=ディースカウ(ジャンニ・スキッキ)
エルケ・シャリー(ラウレッタ)
マルタ・メードル(ジータ)他
ヴォルフガング・サヴァリッシュ(指)
バイエルン国立歌劇場O&cho

録音:1973年12月7日、ステレオ
ORFEOR-548001
ブルックナー:交響曲第9番 カール・シューリヒト(指)バイエルンRSO

録音:1963年3月8日ミュンヘン

ORFEOR-549012(2CD)
ヴェルナー・エック:歌劇「コロンブス」 フリッツ・ヴンダーリヒ(T)
エルンスト・グートシュタイン、他
ヴェルナー・エック(指)
バイエルンRSO&cho

録音:1963年1月、モノラル・マスター・テープより初復刻
ORFEOR-550011
ブルックナー:交響曲第9番,
ヘンデル:合奏協奏曲Op.6-10番二短調
クーベリック(指)バイエルンRSO

録音:1985年6月デジタル/ライヴ
ORFEOR-551011
バルトーク:管弦楽の為の協奏曲、
 弦楽,打楽器.チェレスタの為の音楽
クーベリック(指)バイエルンRSO

録音:1982年ステレオ/ライヴ
ORFEOR-552011
ドヴォルザーク:交響曲第6番,
ヤナーチェク:シンフォニエッタ
ラファエル・クーベリック(指)
バイエルンRSO

録音:1982年ステレオ/ライヴ
ORFEOR-553011
モーツァルト:交響曲第40番,
ブラームス:交響曲第2番
ヨゼフ・カイルベルト(指)バイエルンRSO

録音:1966年ステレオ/ライヴ
ORFEOR-554011
マーラー:交響曲第6番「悲劇的」 エーリヒ・ラインスドルフ(指)
バイエルンRSO

録音:1983年ステレオ/ライヴ
ORFEOR-555011
R・シュトラウス:ツァラトゥストラはかく語りき
ティル・オイレンシュピーゲルの愉快な悪戯、
ホルン協奏曲第1番
ジャック・メレディス(Hrn)
フェルディナント・ライトナー(指)
バイエルンRSO

録音:1976年(ステレオ・ライヴ)
ライトナーといえば、いかにも叩き上げの職人気質というイメージが強いですが、この「ティル」は、まずテンポい設定の切り替えの洗練されたセンスに驚きます。オケの技巧の誇示や色彩の放射、特定のパートを強調するといった演出よりも、丹念にこの音楽のストーリーの再現に専念している点にはもちろん手堅さを感じさせますが、決して教科書的な演奏に陥らないのが流石です。単に渋い演奏などと言っていられないほど、ドイツ本流の底力に圧倒されるのは、裁判シーン直前の11:36からの盛り上げ方!リズムの全てに強靭な芯が宿り強靭には手に汗握ります。しかも、その後のクラリネット・ソロは超名演!13:00の弦のトリルのドライな嘲笑も比類なし。それら全てに嫌らしいあざとさがないのです。そして決然としたコーダの締めくくり。なんと素晴らしい作品でしょう!
「ツァラトゥストラ」も同様に演出不要の確かな手応え。映画のイメージを払拭するほど純音楽的な求心力に最後まで引きつけられます。「信仰を持って」のなんと高潔なアンサンブル!
バイエルン放送響の当時の首席、ジャック・メレディス(N響も松崎裕も師事していた)にるホルン協奏曲は、昨今のメカニックにピカピカに輝く演奏にはない温かな育みが感じられ、ライトナーの骨太な演奏と共に胸に迫ります。【湧々堂】
ORFEOR-556021
エルナ・ベルガー/歌曲リサイタル
ペルゴレージ、カッチーニ、ヴェラチーニ、
スカルラッティ、テレマン、バッハ、グルック、
モーツァルト、シューベルトの作品
エルナ・ベルガー(S)
セバスティアン・ペシュコ(P)

録音:1962年
ORFEOR-557051
ジェイムズ・キング〜オペラ名場面集
ベートーヴェン:「フィデリオ」、
ワーグナー:「ローエングリーン」、「パルジファル」、
  「ニュルンベルクのマイスタージンガー」、
R・シュトラウス:「影のない女」、
ヴェルディ:「オテロ」から
ジェイムズ・キング(T)
ヒルデガルト・ベーレンス(S)
ピーター・グロソップ(Br)
クルト・アイヒホルン、
ハインツ・ワルベルク(指)
ミュンヘン放送O

録音:1968年7月-1979年11月
1960年代から長きに渡ってヘルデン・テナーとして活躍したジェイムズ・キングのアリア、名場面集です。キングは1925年米国カンサス州の田舎の生まれで、30歳までバリトンを歌っていました。そこからテノールに転向して、ようやく1961年にサンフランシスコでデビュー。ところが翌年初めにはもうベルリン・ドイツオペラに招かれ、さらに夏にはザルツブルク音楽祭にデビュー、翌年にはウィーンと、大スターへとまっしぐら。このCDは5つの機会の放送録音から集めたもの。フローレスタン、ローエングリーン、ワルター、パルジファル、皇帝と、彼の得意とした役が聞けます。珍しいのがオテッロ、イタリア・オペラも多数歌ったキングですが、録音は少ないのでこれは貴重。4つの場面を30分以上収録、朗々とした美しいオテロです。第1幕の二重唱ではデズデーモナがベーレンス!   (Ki)

ORFEOR-559022(2CD)
ブルックナー:交響曲第4番「ロマンティック」
ベートーヴェン:コリオラン序曲、
シューマン:交響曲第1番「春」、
ハイドン:交響曲第88番
フルトヴェングラー(指)VPO

録音:1951年

ORFEOR-560012(2CD)
ベートーヴェン:歌劇「フィデリオ」 ヒルデガルト・ベーレンス、
ルチア・ポップ(S)
ジェイムズ・キング(T)
ドナルド・マッキンタイア(Br)
クルト・モル(Bs)
カール・ベーム(指)
バイエルン国立歌劇場O&cho

録音:1978年ミュンヘン
ORFEOR-562021
シューベルト:交響曲第8番「未完成」,
マーラー:交響曲第1番「巨人」
ブルーノ・ワルター(指)
バイエルン国立O

録音:1950年

ORFEOR-563012(2CD)
グルック:歌劇「トーリドのイフィジニー」 スーザン・グラハム(S)
トマス・ハンプソン(Br)
アストリット・ホーファー
アイヴァー・ボルトン(指)
モーツァルテウムO

録音:2000年、ライヴ、デジタル

ORFEOR-564012(2CD)
ヴェルナー・エック:歌劇「アイルランドの物語」 インゲ・ボルク:カトリーン
クルト・ベーメ:アレール
ヴァルター・ベリー:虎
マックス・ローレンツ:第1の商人
ヴァルデマール・クメント:第1の牧人、他
ジョージ・セル(指)VPO

録音:1955年8月17日、ザルツブルク
ORFEOR-565011
シューマン:交響曲第1番「春」,
R.シュトラウス:家庭交響曲
ドミトリ・ミトロプーロス(指)VPO

録音:1957年
2曲とも、命をすり減すことも辞さない完全燃焼の感動作!シューマンは冒頭のファンファーレがいきなり神の宣告のような荘厳さで、その異様な緊張が最後まで途切れません。第2楽章の透徹し切った響きとフレージングの振幅にも思わず手を合わせたくなる敬虔さが宿っています。更に凄いのがシュトラウス!この曲を初めて聴く人でも途中で切り上げることなど許されない描写力と呪縛力!全ての音が生々しい息遣いで迫り、モノラル録音であることを忘れさる色彩の放射にも唖然とするばかりです。そんな荒波にドップリのめり込んだVPOの果敢な演奏ぶりにも御注目を!  【湧々堂】 

ORFEOR-566012(2CD)
シューベルト:交響曲第9番「グレイト」,
ストラヴィンスキー:春の祭典
ズービン・メータ(指)VPO

録音:1985年(ステレオ)
ウィーン・フィルと相性の良い指揮者の一人、メータの味わい深い名演です。「グレート」は、ベームに代表されるようなオーソドックスなスタイルを貫き、驚くような細工も一切ありませんが、重心の低さ、剛直な音の芯、柔和な音色など、VPOだけの持ち味に溢れ、聴後しばらく余韻が消えないほどの味わいを残します。どんな指揮者が振ってもウィーン・フィルはウィーン・フィルに変わりないですが、'60年代までの音色とは明らかに違うということは、よく言われることです。しかしこれを聴くとVPOは決して変わりきってしまったのではなく、その独特の音色に潜むコクと深みまで引き出し得る指揮者がいなかっただけだと思えてなりません。メータについても、あのロス・フィル時代の生気がすっかりなくなってしまったという言われ方をされますが、それがいかに一面的な印象でしかないか、この演奏で実証されます。本当にいい演奏を聴いたというこの味わいは、何物にも代えがたい魅力です。「ハルサイ」は、ライヴでこそ燃えるメータの表現意欲が全開です。特に第1部の“春のロンド”の超低速で大地を嘗め回すような妖艶さには、言葉を失います! 【湧々堂】
ORFEOR-567011
モーツァルト:ディヴェルティメントK.136
交響曲第41番「ジュピター」,
ストラヴィンスキー:協奏的曲舞曲
ロジャー・ノリントン(指)
ザルツブルク・カメラータ・アカデミア

録音:1998年
ORFEOR-568011
モーツァルト:ハフナー・セレナードK.250,
行進曲K.249
ウベール・スーダン(指)
モーツァルテウムO

録音:1999年
ORFEOR-569021
ホーフマンスタール:イェーダーマン〜死神に取り憑かれた大金持の男の劇
 (音楽:アイナール・ニルソン&ヨーゼフ・メッスナー)
ヴェルナー・クラウス(神/悪魔)
エルンスト・ドイッチュ(死)
アッティラ・ヘルピガー(イェーダーマン)
マックス・ラインハルト(元演出)
ヘレーネ・ティミッヒ(演出)

録音:1949年8月15日、モノラル
ORFEOR-570011
シューマン:幻想曲 Op.17
ベートーヴェン:バガテル Op.126
ブラームス:ピアノ・ソナタ第3番
ヴィルヘルム・ケンプ(P)

録音:1957年

ORFEOR-571022(2CD)
ホーフマンスタール:強情な男 オットー・フィッシャー(ハンス・カール・ビュール)
ズージ・ニコレッティ(その妹)
ペター・ヴェック(その息子)
ゲルリンデ・ロッカー(ヘレーネ)
ルドルフ・シュタインベック(演出)

録音(上演):1967年7月28日、モノラル
ORFEOR-572011
モーツァルト:「劇場支配人」序曲、
2台ピアノの協奏曲、
アリア「岸辺に近く待ち望む」K.368、
アリアK.208、交響曲第13番
クララ・ハスキル(P)、
ゲザ・アンダ(P)、
エリカ・ケート(S)、
パウムガルトナー(指)
ザルツブルク・カメラータ・アカデミア

録音:1957年
ORFEOR-576021
ブルックナー:交響曲第3番 ハンス・クナッパーツブッシュ(指)
バイエルン国立O

録音:1954年ミュンヘン
ORFEOR-577021
ブルックナー:交響曲第8番 ハンス・クナッパーツブッシュ(指)
バイエルン国立O

録音:1955年ミュンヘン
ORFEOR-578021
ブルックナー:交響曲第9番 ハンス・クナッパーツブッシュ(指)
バイエルン国立O

録音:1958年ミュンヘン
ORFEOR-580031
ルチア・ポップ名場面集
R.シュトラウス:「ばらの騎士」(2場面)*、「アラベラ」#
モーツァルト:「ドン・ジョヴァンニ」、「フィガロの結婚」(**)
ベートーヴェン:「フィデリオ」、
ニコライ:「ウィンザーの陽気な女房たち」、
プッチーニ:「ジャンニ・スキッキ」からの場面
ルチア・ポップ(S)、
カルロス・クライバー(指)
ヴォルフガング・サヴァリッシュ(指)
カール・ベーム(指)
バイエルン国立歌劇場O他

録音:1972〜83年バイエルン国立歌劇場

ORFEOR-581083
(3SACD)
R・シュトラウス:楽劇「ばらの騎士」 クレア・ワトソン(S元帥夫人)

カール・リッダーブッシュ(Bsオックス男爵)、
ブリギッテ・ファスベンダー(Msオクターヴィアン)、
ルチア・ポップ(Sゾフィー)、
ベンノ・クッシェ(Brファーニナル)、
ゲルハルト・ウンガー(Tテノール歌手)、他、
カルロス・クライバー(指)
バイエルン国立O&国立歌劇場cho

録音:1973年7月13日,ミュンヘン(ステレオ・ライヴ)
1973年にカルロス・クライバーがミュンヘンで上演した「バラの騎士」をCD化。当時43歳のクライバーは、エネルギーたっぷりの鮮やかな音楽で、ただ最高の一言。しかも歌手は、ファスベンダー、ポップ、リッダーブッシュとミュンヘンの「バラの騎士」の極めつけ3人に加え、クレンペラーとショルティから重用された美声ソプラノ、クレア・ワトソンの元帥夫人と、この上なく強力。ステレオの蔵出し音源を、SACDで発売。  (Ki)

ORFEOR-582032(2CD)
ヴェルディ:歌劇「トロヴァトーレ」 デニス・オニール(マンリーコ)
ヴォルフガング・ブレンデル(ルーナ伯爵)
ユリア・ヴァラディ(レオノーラ)
ステファニア・トツィスカ(アズチェーナ)他
ジョゼッぺ・シノーポリ(指)
バイエルン国立O、
バイエルン国立歌劇場cho

録音:1992年2月2日、ミュンヘンライヴ

ORFEOR-583022(2CD)
ヴェルディ:歌劇「アイーダ」 アンナ・トモワ=シントウ(S)
ブリギッテ・ファスベンダー(Ms)
プラシド・ドミンゴ(T)
ジークムント・ニムスゲルン(Br)
ロバート・ロイド(Bs)他
リッカルド・ムーティ(指)
バイエルン国立O
バイエルン国立歌劇場cho

録音:1979年ミュンヘン

ORFEOR-584022(2CD)
シュレーカー:歌劇「烙印を押された人々」 アダム(Bs;アドルノ公爵)
ベヒト(Br;タマーレ伯爵)
マルティン(Ms;カルロッタ)
リーゲル(T;サルヴァーゴ)他
ゲルト・アルブレヒト(指)
オーストリアRSO&cho

録音:1984年8月16日、ザルツブルク、フェルゼンライトシューレライヴ
ORFEOR-585031
ハインリッヒ・フォン・クライスト:チリの大地震
プロイセン王について
マリアンネ・ホーペ(声)
ORFEOR-586021
R・シュトラウス:アルプス交響曲、
ラヴェル:左手の為のピアノ協奏曲
ロベール・カサドシュ(P)、
ミトロプーロス(指)VPO

録音:1956年8月19日、1957年8月28日* 祝祭大劇場ライヴ
ORFEOR-587022(2CD)
モーツァルト:交響曲第41番「ジュピター」*
ベートーヴェン:交響曲第3番「英雄」
ラファエル・クーベリック(指)VPO

録音:1971年8月13日祝祭大劇場ライヴ
ORFEOR-588021
モーツァルト:大ミサ ハ短調 K.427 マリン・ハルテリウス、
シュテラ・ドゥフェクシス(S)
マーカス・ウルマン(T)
イシュトヴァーン・コヴァーチ(Bs)
アイヴァー・ボルトン(指)
ザルツブルク・モーツァルテウムO
ケンブルッジ・クレア・カレッジcho

録音:2001年7月31日、ザルツブルク、聖ペテロ教会、ライヴ、デジタル
ORFEOR-589021
ヘッツェル没後10周年記念
バルトーク:ヴァイオリン協奏曲第2番*、
モーツァルト:ディヴェルティメントKV.247、行進曲KV.248付き
ゲアハルト・ヘッツェル(Vn)、
ロリン・マゼール(指)VPO*
ウィーン室内Ens.

録音:1984年8月19日祝祭大劇場*、1983年8月4日モーツァルテウム・ライヴ
ORFEOR-590021
ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ第9番「クロイツェル」、
グラズノフ:ヴァイオリン協奏曲(ピアノ伴奏版)、
ヴィヴァルディ:ヴァイオリンと通奏低音の為のソナタ、
バッハ:無伴奏ヴァイオリンの為のパルティータ第1番BWV1002
ナタン・ミルシテイン(Vn)、
エウジェニオ・バニョーリ(P)

録音:1956年8月6日モーツァルテウム・ライヴ
ORFEOR-591021
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ集
 第2番イ長調Op.2-2、第14番「月光」、
 第31番Op.110、第32番Op.111
フリードリヒ・グルダ(P)

録音:1964年7月29日モーツァルテウム・ライヴ
ORFEOR-592021
G・ヤノヴィッツ〜リサイタル
シューベルト:歌曲集
アンゼルム・ヒュッテンブレンナー:歌曲集
グンドゥラ・ヤノヴィッツ(S)
アーウィン・ゲイジ(P)

録音:1972年8月10日、ザルツブルク、モーツァルテウム、ライヴ
ORFEOR-593021
ベートーヴェン:ピアノ三重奏曲第5番「幽霊」
 ピアノ三重奏曲第7番「大公」
エドウィン・フィッシャー(P)
ヴォルフガング・シュナイダーハン(Vn)
エンリコ・マイナルディ(Vc)

録音:1953年8月8日、1952年8月9日、ザルツブルク、モーツァルテウム、ライヴ、モノラル
ORFEOR-594031
ドヴォルザーク:交響曲第7番*、
 ヴァイオリン協奏曲イ短調Op.53
塩川悠子(Vn)、
ラファエル・クーベリック(指)
バイエルンRSO

録音:1978年4月2日*、1979年11月2日ミュンヘン・レジデンツ・ヘルクレスザール
ORFEOR-595031
ドヴォルザーク:交響曲第8番、
 管楽セレナード*
ラファエル・クーベリック(指)
バイエルンRSO

録音:1976年5月17日エアランゲン・シュタットハレ、1977年5月27日ミュンヘン・レジデンツ・ヘルクレスザール*
ORFEOR-596031
ドヴォルザーク;交響曲第9番「新世界より」、
 弦楽セレナード ホ長調Op.22*
ラファエル・クーベリック(指)
バイエルンRSO

録音:1980年6月19&20日、1977年5月25日* ミュンヘン・レジデンツ・ヘルクレスザール
ORFEOR-597091
クリップスが伴奏/コネツニによる歌曲集
ブラームス:夜鶯にOp.46-4,
 野の淋しさOp.86-2,
 セレナードOp.106-1,永遠の愛Op.43-1
ドヴォルザーク:「ジプシーの歌」Op.55
フランツ:バラが嘆いて言った,秋に,海の上で
マルクス:ある娘の歌,慎ましい羊飼い
シューベルト:憩いのない愛D138,
 ミニョン1「話せと命じないで下さい」D726,
 春のあこがれD957-3
シューマン:君に捧ぐOp.25-1,
 テントウムシOp.79-13
R・シュトラウス:ツェツィーリエOp.27-2,
 ひそやかな誘いOp.27-3,
 高鳴る胸Op.29-2,愛を抱いてOp.32-1,
 荒天Op.69-5
ヴォルフ:ヴァイラの歌,つきることのない愛,
 私の巻き毛の影で,
 愛する人よあなたが天国に昇る時には,
 めぐり来る春
ヒルデ・コネツニ(S)
ヨゼフ・クリップス(P)

録音:1942、43年
ヒルデ・コネツニ(1905−1980)は、ウィーンで生まれ育ち亡くなった、生粋のウィーン娘のソプラノ。ちなみに姉アニー・コネツニも高名なソプラノ。二人とも30代、40代が第二次世界大戦と戦後の混乱期に重なってしまったため、国際的な名声を築くことができませんでしたが、ことにヒルデは1940年代から50年代前半にはウィーンでは大人気のスターで、フルトヴェングラーはスカラ座とRAIローマの二回の「ワルキューレ」で、どちらもコネツニをジークリンデとして起用しています。ここに収録されているのは第二次世界大戦真っ只中の1942、43年のもの。伴奏がウィーンの名指揮者ヨゼフ・クリップスというのが興味をかき立てられます。ナチに非協力的だったクリップスはオーストリアがドイツに併合された後、ひどく冷遇され、歌唱指導で糊口を凌いでいたという話が伝わっていますが、これはその貴重なドキュメントでもあるのです。もちろん腕前も実に見事。二重に貴重な録音です。 (Ki)
ORFEOR-598091
ゼーフリートのリート録音集
コルネリウス:「花嫁の歌」(6曲)
ブラームス:悲しみに沈む娘Op.7-5,
 私の眠りはいよいよ浅くOp.105-2,
 夜鶯Op.97-1,子守唄Op.49-4
ヴォルフ:捨てられた乙女,庭師,春に
キーンツル:山の上のマリア,
 五月Op.73-5
モーツァルト:春へのあこがれK.596
シューベルト:鱒D550
マルクス:マリアの歌,記憶,
 ある娘の歌,ジプシー,聖マリア
R.シュトラウス:明日の朝Op.27-4,
 夜Op.10-3,わが子にOp.37-3,
 君は僕の心のかわいい冠Op.21-2,
 憩え私の魂よOp.27-1,万
 霊節Op.10-8,高鳴る胸Op.29-2
イルムガルト・ゼーフリート(S)
レオポルト・ルートヴィヒ(P)
エリック・ウェルバ(P) 
ヴィクトール・グレーフ(P)

録音:1943-52年
1950年代を代表するモーツァルト・ソプラノ、イルムガルト・ゼーフリート(1919−1988)の貴重な録音がCDになりました。ゼーフリートは1943年にウィーン国立歌劇場にデビューしてから国際的名声を博しましたが、コルネリウスの歌曲集「花嫁の歌」はその年の12月の録音。24歳のゼーフリートの瑞々しい歌が聞けます。またゼーフリートの歌うマルクスの歌曲は極めて珍しいはず。もちろんシュトラウスやブラームスの歌曲も胸を打ちます。ゼーフリートというとどうしてもステレオ期になってからの録音が主になってしまいますが、この若い頃の歌もたいへんに魅力的なものばかりです。 (Ki)
ORFEOR-599061
ウルズラ・シュレーダー=ファイネン〜オペラ・アリア集
ベートーヴェン:「フィデリオ」、
ワーグナー:「ワルキューレ」、
R・シュトラウス:「サロメ」、「エレクトラ」、
 「影のない女」 からの場面
ウルズラ・シュレーダー=ファイネン(S)
ギュンター・ヴィヒ、
ペーター・シュナイダー、
アーノルト・クヴェンネト(指)
ライン・ドイツオペラO&cho
録音:1971-1977年
ORFEOのライン・ドイツオペラのライヴシリーズ。ウルズラ・シュレーダー=ファイネン(1936-2005)は、1970年代に活躍したドラマティック・ソプラノ。1968年からライン・ドイツオペラに所属し、1970年にメトに、1971年にはバイロイト、1973年にはウィーンにデビューと、かなりの実力者。カール・ベームも彼女を重用した一人です。しかし1979年にわずか43歳で引退。スタジオ録音を全く残さないままだったので、日本では全く知られていないままでした。この録音は、ライン・ドイツオペラでの貴重なライヴ。彼女の素材の良さが十分理解できるものです。 (Ki)

ORFEOR-600031
ベートーヴェン:交響曲第6番「田園」 カルロス・クライバー(指)
バイエルン国立O

録音:1983年11月7日バイエルン国立歌劇場アカデミーコンサート(ステレオ・ライヴ)

ORFEOR-601032(2CD)
ヴェルディ:歌劇「アッティラ」 ニコライ・ギャウロフ:アッティラ
ピエロ・カプッチッリ:エツィオ
マーラ・ザンピエーリ:オダベッラ
ピエロ・ヴィスコンティ:フォレスト、他
ジュゼッペ・シノーポリ(指)
ウィーン国立歌劇場O&cho

録音:1980年12月21日、ウィーン国立歌劇場

ORFEOR-602033(3CD)
ブリテン:歌劇「ビリー・バッド」 ニール・シコフ(T;エドワード・フェアファックス・ヴィア)
ボー・スコウフス(Br;ビリー・バッド)
エリック・ハルフヴァルソン(ジョン・クラッガート)
ジョン・健・ヌッツォ(新兵)他
ドナルド・ラニクルズ(指)
ウィーン国立歌劇場O&cho

録音:2001年2月12日、ウィーン国立歌劇場ライヴ

ORFEOR-603033(3CD)
ワーグナー:楽劇「トリスタンとイゾルデ」 ラモン・ヴィナイ(トリスタン)
マルタ・メードル(イゾルデ)
ハンス・ホッター(クルヴェナール)
イーラ・マラニウク(ブランゲーネ)
ルートヴィヒ・ウェーバー(マルケ王)
ヘルマン・ウーデ(メロート)
ヘルベルト・フォン・カラヤン(指)
バイロイト祝祭O&cho

録音:1952年7月23日バイロイト
ORFEOR-604031
バルトーク:弦楽四重奏曲第5番
シューベルト:弦楽四重奏曲第15番 ト長調 D.887
ハンガリーSQ

録音:1961年8月14日、モノラル

ORFEOR-605032(2CD)
ヘンツェ:歌劇「バッカスの巫女」 ケルスティン・マイアー、他
クリストフ・フォン・ドホナーニ(指)
VPO、ウィーン国立歌劇場cho

録音:1966年8月6日
ORFEOR-606031
シューベルト:交響曲第3番、
モーツァルト:バスの為の3つのアリア集、
ワイル:交響曲第1番、
R.シュトラウス:「ティル・オイレンシュピーゲルの愉快な悪戯」
ヴォルフガング・サヴァリッシュ(指)LSO
フィッシャー=ディースカウ(Br)

録音:1973年8月8日
一回のプログラムとしては実にバラエティに富んだプログラムですが、どの曲もロンドン響とのコンビネーションでなければ実現しなかったと思われる積極的な主張が感じられる名演ばかりです!なかでも「ティル」は、サヴァリッシュが「ここまでやるか!」と思わせるほど濃厚な表情を縦横に張り巡らせ、LSOの万全の機能性と共に説得力が尋常ではありません!冒頭の弦の導入の強弱がこんなに繊細かつ自然にニュアンスを伴って迫る演奏は少なく、ホルン・ソロも弱音から始めて遠近感を表出し、他のパートは芯から音が熱し切り、クラリネットのティルの主題もユーモアたっぷり。それも軽薄ではなく、太い筆致で強固な皮肉を湛えています。続く各場面の克明な描き分けも迫真の表情で、副主題(3:47)からのフレージングと響きの熟成には格調美すら漂います。その後半の低弦の強靭な張り出しにも驚愕!中盤の盛り上がりは、ホルンの遠吠え(タックウェル?)が凄まじい勢いで襲い掛かかると、さらにヒートアップ。裁判のシーンでは、熱さも最高潮に達し、サヴァリッシュの微妙な間合いのセンスとLSOの完璧なアンサンブルがさらに緊張を煽るのです。表面的な雰囲気に流されず、どこまでも生々しく、かつ強固な造型を崩さないこの演奏は、多くの「ティル」の録音の中でもなかなか並ぶものはないと思います。それにしても、何がここまでLSOのやる気を掻き立たせたのでしょう。シューベルトもスタジオ録音を上回る入念なニュアンスに溢れています。導入から表情が濃く、リズムはキリッと際立ち、確かな手ごたえを感じさせますが、この曲特有の軽妙な楽しさと交響曲としての格調を同時に兼ね備えた演奏として注目していただきたい逸品です。サヴァリッシュといえば「生真面目」という形容がぴったりの人ですが、その真面目さから来る窮屈さもここにはなく、伸びやかに音が呼吸しているのは、やはりLSOのやる気満々ぶりが効を奏しているのではないでしょうか?第3楽章も凄まじい勢い!ワイルのアヴァンギャルドな沸き立ちも、サヴァリッシュイメージを覆すのに十分な凄さ!打楽器群の鳴りっぷりも印象的です。全盛期のフィッシャー・ディースカウが歌うモーツァルトも、サヴァリッシュ同様、アグレッシブでありながらしなやかで、声自体の瑞々しも魅力。1973年と決して最近の録音ではないですが、音質が極めて鮮明なのも特筆ものです! 【湧々堂】
ORFEOR-607031
モーツァルト:交響曲第29番、
マーラー:亡き子を偲ぶ歌、
R.シュトラウス:交響詩「死と変容」
カール・ベーム(指)
ドレスデン・シュターツカペレ、
クリスタ・ルートヴィヒ(Ms)

録音:1972年8月15日

ORFEOR-608032(2CD)
ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第5番「皇帝」、
チャイコフスキー:交響曲第4番、
◆ボーナストラック…「皇帝」のリハーサル
エミール・ギレリス(P)、
カール・ベーム(指)チェコPO

録音:1971年8月8日(ステレオ)
「皇帝」は終楽章が絶品!まず、ギレリスの引き出すテンポの重みと精神的な凝固力が尋常でなく、硬質なタッチの輝きを極限にまで昇華させています。一方のベームも絶頂期ですが、そんなギレリスとがっぷり四つに組むのではなく、いつもの朴訥な指揮を粛々と展開。しかもオケがチェコ・フィルなので、その古風な佇まいがギレリスのピアノとのコントラストを一層強めています。第2〜3楽章のリハーサル風景が26分も収録されていますが、ベームとギレリスが議論することはほとんどなく、ひたすらベームが饒舌にオケに指示を出し続けるのが興味深いところです。チャイコフスキーになると表情はより濃密となり、容赦ない管楽器の強奏やテンポの煽り方は、まるで若き日のバーンスタインのよう。第3楽章がここまで強弱の濃淡の明瞭に出し切った演奏も稀。しかもリズムのなんと瑞々しいこと!終楽章は古風なドイツ風アプローチとは完全に決別!ギレリスが直前に敷き詰めたロシア色をここまで蓄えていたのかと思うほど、真っ赤な音像が縦横無尽に放射されます。しかしテンポの安定感と重量感はあくまでも厳格。その緊張が得も言われぬ感動を呼び起こすのです。録音の極めて良好。【湧々堂】
ORFEOR-609031
ヘンツェ:カンタータ「新たな限りなき称賛」*
 終末の寓話のカンタータ +
エッダ・モーザー(S)*
ヴェルナー・クレン(T)*
ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ(Br;*)他
ミラン・ホルヴァート(指)*
エディタ・グルベローヴァ(S)+
レイフ・セーゲルスタム(指)+
オーストリアRSO&cho(*/+)

録音:1972年8月1日*/1975年8月7日+
ORFEOR-610031
モーツァルト:レジナ・チェリ(アンティフォナ)
ハイドン:ミサ曲第7番「戦時のミサ」
ロランス・デュトワ
ゲルトルーデ・ピッツィンガー
フリッツ・ヴンダーリヒ(T)
フランツ・パッハー、他
ヨゼフ・メスナー(指)
ザルツブルク・モーツァルテウムO

録音:1959年8月16日、モノラル
ORFEOR-611031
アラウ/ザルツブルク・リサイタル
リスト:ピアノ・ソナタ、「ダンテを読んで」、
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第23番「熱情」
クラウディオ・アラウ(P)

録音:1982年8月15日ザルツブルク祝祭大劇場ライヴ
ORFEOR-612031
ニコラーエワ/1987年ザルツブルク・リサイタル
バッハ:3声のリチェルカーレ、フランス組曲第4番、
ショスタコーヴィチ:前奏曲とフーガOp.87〜第2、7、14、15番
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第32番、
◆アンコール…ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第25番〜アンダンテ
タチアナ・ニコラーエワ(P)

録音:1987年8月18日ザルツブルク祝祭小劇場ライヴ
ORFEOR-613031
C・ルートヴィヒ〜リートの夕べ
R・シュトラウス:見出されたもの/夜
 明日の朝/万霊節/憩えわが心/
 あなたは私の心の王冠/出会い/帰郷
 ああ恋人よ私は別れねばならない
 サフラン/献呈
ヴォルフ:希望の復活/朝早く/庭師
 アナクレオンの墓/語らぬ愛
 スペイン歌曲集〜私の髪のかげに/花で私を覆って/私は罪をにない、御恵みを受け
 ゲーテの詩による4つのミニョンの歌
リスト:愛し合うことはすばらしいことだろう
ヴォルフ:ずっと前からあこがれていた/つきせぬ愛
チャイコフスキー:ただあこがれを知る者だけが
クリスタ・ルートヴィヒ(Ms)
エリク・ヴェルバ(P)

録音:1984年8月7日、祝祭大劇場、ザルツブルク
ORFEOR-614031
ゼーフリート〜ヴォルフを歌う1956/1959
ヴォルフ:メーリケ歌曲集、イタリア歌曲集、
  スペイン歌曲集から
イルムガルト・ゼーフリート(S)
エリク・ヴェルバ(P)

録音:1956年/1959年、モノラル

ORFEOR-615033(3CD)
モーツァルト:歌劇ドン・ジョヴァンニ」 グンドゥラ・ヤノヴィッツ(S)
テレサ・ツィリス=ガラ(S)
オリヴェラ・ミリヤコヴィッチ(S)
ニコライ・ギャウロフ(Br)
スチュアート・バロウズ(T)
ジェレイント・エヴァンス(Br)
ロラント・パネライ(Br)
ヴィクター・フォン・ハーレム(Bs)
ヘルベルト・フォン・カラヤン(指)VPO、
ウィーン国立歌劇場cho 
録音:1970年7月27日ザルツブルク音楽祭ライヴ

ORFEOR-624043(3CD)
モーツァルト歌劇「ドン・ジョヴァンニ」 チェザーレ・シエピ(Br) 
エリーザベト・グリュンマー(S)
アントン・デルモータ(T)
エリーザベト・シュヴァルツコプフ(S)
オットー・エーデルマン(Bs)
ラファエル・アリエ(Bs)
エルナ・ベルガー(S)
ワルター・ベリー(Bs)
フルトヴェングラー(指)VPO
ウィーン国立歌劇場cho

録音:1953年7月27日フェルゼンライトシューレ

ORFEOR-625042(2CD)
R・シュトラウス:歌劇「ナクソス島のアリアドネ」 エディタ・グルベローヴァ(S) 
アンナ・トモワ=シントウ(S) 
トゥルデリーゼ・シュミット(S)
ジェイムズ・キング(T)、
ワルター・ベリー(Br) 
デイル・デュジング(Br) 
ホルスト・ヒースターマン(T) 
クルト・エクヴィルツ(T) 
ジークフリート・フォーゲル(Bs) 
マレイ・ディッキー(T)
ヴォルフガング・サヴァリッシュ(指)VPO

録音:1982年8月6日ザルツブルク祝祭小劇場
ORFEOR-626041
ベリオ:エピファニー(管弦楽と女声のための(1965-61/1965改訂))、
コロ(合唱と管弦楽のための(1975/76))*
キャシー・バーベリアン(Ms)、
ウィーンORF合唱団、
レイフ・セーゲルスタム(指)ORF響

録音:1974年8月19日フェルゼンライトシューレ、1977年8月8日モーツァルテウム* 
オーストリア放送(ORF)収録
20世紀を代表する作曲家ベリオを、やはり現代有数の作曲家でもあるセーゲルスタムが取り上げたライヴ。ブレヒト、サングイネーティ、さらにプルーストやジョイスといった複数のテクストに拠る「エピファニー」は、声とオーケストラのための伝統的なカンタータ形式が採られた作品。それぞれが単体で演奏することも可能な、7つの管弦楽のパートと5つの声のパートの全12章で構成されています。これらはまた、演奏順序の入れ替えが可能なため、配置次第ではテクストの意味に影響を及ぼすという“偶然性”も特徴的。ここではなんといっても元ベリオ夫人で現代作品のスペシャリストとして名を馳せたキャシー・バーベリアンの参加が注目されます。カップリングは作曲から間もない時期の「コロ」。29のエピソードからなるこの作品は、ベリオ自身が“進行中の作品”と述べており、1964年作の「フォークソング」の要素とも強くリンクしたものとなっています。  (Ki)
ORFEOR-627041
シューマン:交響曲第2番ハ長調Op.61、
プロコフィエフ:交響曲第5番
ディミトリ・ミトロプーロス(指)VPO

録音:1954年8月21日ザルツブルク祝祭劇場ライヴ
ORFEOR-628041
バルトーク:ピアノ協奏曲第3番、
マーラー:交響曲第1番「巨人」
アニー・フィッシャー(P)
ゲオルク・ショルティ(指)VPO

録音:1964年8月16日祝祭大劇場ライヴ
ORFEOR-629041
ヨハン・シュターミツ:シンフォニア第9番 ト長調 Op.3-1
ハイドン:ヴァイオリン協奏曲第1番 ハ長調 Hob.VIIa-1
ヘンツェ:弦楽の為の幻想曲
モーツァルト:交響曲第38番 ニ長調「プラハ」
レオニダス・カヴァコス(Vn,指)
ザルツブルク・カメラータ・アカデミカ

録音:2003年8月12日、モーツァルテウム
ORFEOR-630041
モーツァルト:セレナータ・ノットゥルナ、
メンデルスゾーン:弦楽の為の交響曲第9番ハ長調、
ドヴォルザーク:弦楽セレナード、
ヴォルフ:イタリア風セレナード*
シャーンドル・ヴェーグ(指)
ザルツブルク・カメラータ・アカデミカ
(カメラータ・ザルツブルク)

録音:1986年8月22日モーツァルテウム、1986年8月19日フェルゼンライトシューレ*
ORFEOR-631041
モーツァルト:ヴァイオリン・ソナタ第40番K.454
ブラームス:ヴァイオリン・ソナタ第2番
ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ第7番
ヘンリク・シェリング(Vn)、
ジェイムズ・トッコ(P)

録音:1979年8月1日祝祭大劇場ライヴ
ORFEOR-632041
シューベルト:弦楽四重奏曲第12番「四重奏断章」
ルトスワフスキ:弦楽四重奏曲(1964)
ラヴェル:弦楽四重奏曲 ヘ長調
ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第13番〜フィナーレ
ラサールSQ

録音:1976年8月20日、ザルツブルク、モーツァルテウム、ライヴ
ORFEOR-633041
ショパン:ピアノ・ソナタ第3番 ロ短調 Op.58
ヤナーチェク:ピアノ・ソナタ「1905年10月1日」
ムソルグスキー:組曲「展覧会の絵」
ルドルフ・フィルクスニー(P)

録音:1957年8月16日、ザルツブルク、モーツァルテウム、ライヴ

ORFEOR-634042(2CD)
コルンゴルト:歌劇「死の都」 トルステン・ケルル(T:パウル)
アンゲラ・デノケ(S:マリエッタ、マリア)
ボー・スコウフス(Br:フランク、フリッツ)
ダニエラ・デンシュラーク(Ms:ブリギッテ)他
ドナルド・ランニクルズ(指)VPO、
ウィーン国立歌劇場cho

録音:2004年8月18日、ザルツブルク
エーリヒ・コルンゴルトの名作「死の都」は近年各地で盛んに上演され、初演当時の人気を取り戻していますが、それらの上演の頂点となったのが、昨年2004年のザルツブルク音楽祭での上演でした。トルステン・ケルルとアンゲラ・デノケのコンビはここ数年「死の都」の黄金コンビとなっており、加えてスコウフスが見事なバリトン。そしてなんといってもこの録音の主役はウィーン・フィル!!なんと美しい音色!彼ら以上にコルンゴルトの魔力を完璧に演奏できるオーケストラがあるでしょうか!!!ランニクルズが驚くべき力を入れた指揮も最高。音だけでは分からないとはいえ、ヴィリー・デッカーの演出も好評で、この年のザルツブルク音楽祭のダントツ一番の大アタリだったそうです。  (Ki)
ORFEOR-635041
エディタ・グルベローヴァ
シューベルト:ズライカ I/恋人のそばに
 クレールヒェンの歌/憩いなき愛/エルラフ湖
 流れのほとりにて/蝶々/デルフィーネの歌
 「謀反人たち」のロマンツェ/岩の上の羊飼い
メンデルスゾーン:最初のすみれ/
 ゆりかごのそばで/ズライカ/新しい恋/
 歌の翼に
R・シュトラウス:ブレンターノの詩による6つの歌 Op.68
エディタ・グルベローヴァ(S)
ペーター・シュミードル(Cl)
エリク・ヴェルバ(P)

録音:1980年8月14日、ザルツブルク、モーツァルテウム、ライヴ
ORFEOR-636041
ファスベンダー/シューマン:歌曲集
 言づて Op.77-5、くるみの木 Op.25-3、
 捨てられた娘 Op.64-2、
 そう春なのだOp.79-23、
 歌曲集「女の愛と生涯」Op.42、
 レーナウの詩による3つの歌曲
 メアリー・スチュアート女王の詩 Op.135
 ハイネの詩による5つの歌曲
 ジプシーの歌T、ジプシーの歌、
 春の夜Op.39-12
ブラームス:別れ Op.97-6
ブリギッテ・ファスベンダー(Ms)
エリク・ヴェルバ(P)

録音:1977年8月13日、ザルツブルク祝祭小劇場

ORFEOR-637042(2CD)
チャイコフスキー:歌劇「エウゲニ・オネーギン」 ミレッラ・フレーニ(S)、
ヴォルフガング・ブレンデル(Br)、
ペテル・ドヴォルスキ(T)、
ニコライ・ギャウロフ(Bs)、
ハインツ・ツェドニク(T)他
小澤征爾(指)ウィーン国立歌劇場O&cho

録音:1988年5月20日ウィーン

ORFEOR-638042(2CD)
ドヴォルザーク:歌劇「ルサルカ」 ガブリエラ・ベニャチコヴァー(S;ルサルカ)
ペテル・ドヴォルスキー(T;王子)
エヴァ・ランドヴァー(S;外国の王女)
エフゲニー・ネステレンコ(Bs;水の精)
佐々木典子(第1の森の精)他
ヴァーツラフ・ノイマン(指)
ウィーン国立歌劇場O&cho

録音:1987年4月10日、ウィーン

ORFEOR-640053(3CD)
ロッシーニ:歌劇「ギヨーム・テル(ウィリアム・テル)」 トマス・ハンプソン(Br:ギヨーム・テル)
ジュゼッペ・サッバティーニ(T:アルノール)
ナンシー・グスタフソン(S:マティルド)
エギルス・シリンス(Bs:ジェスレル)
ドーン・コトスキ(S:ジェミ)他
ファビオ・ルイージ(指)
ウィーン国立歌劇場O&cho

録音:1998年10月24日、ウィーン、ライヴ

ORFEOR-643043(3CD)
ワーグナー:歌劇「タンホイザー」 ヴォルフガング・ヴィントガッセン(タンホイザー) 
ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ(ヴォルフラム) 
グレ・ブラウエンスタイン(エリーザベト)
ヨゼフ・グラインドル(ヘルマン) 
ヨゼフ・トラクセル(ワルター・フォン・デア・フォーゲルヴァイデ) 
トニ・ブランケンハイム(ビテロルフ) 
ヘルタ・ヴィルフェルト(ヴェーヌス),ほか, 
アンドレ・クリュイタンス(指)
バイロイト祝祭O&cho

録音:1955年8月9日、バイロイト

ORFEOR-647053(3CD)
ベートーヴェン:ピアノ協奏曲全集
第1番、第2番、第3番*、第4番*、
第5番「皇帝」#/合唱幻想曲#
ルドルフ・ゼルキン(P)
ラファエル・クーベリック(指)
バイエルンRSO,バイエルン放送cho

録音:1977年10月5日、1977年11月4日*、1977年10月30日# 
クーベリックの指揮、録音年代などの条件から、聴く前からとてつもない名演であることは想像できますが、丹念に聴けば聴くほど尋常ならざる感動に襲われることはもちろんのこと、、こんな名演を後世に遺してくれたになんと感謝したらよいのか言葉が見当たりません。とにかくここにはゼルキン74歳の絶頂期の神々しい名演がぎっしり!「第1番」は瑞々しいリズムの躍動が隅々にまで浸透。モーツァルトを思わせる可憐さ兼ね備えながら、あおくまでも音楽の芯は強固に保って豊に音楽が流れます。その好例が第2楽章で、まろやかな詩情を湛えながらも毅然とした精神が音楽の核となっているのが感じ取れます。終楽章は、冒頭の慈しみように開始するのが意外で、全体的にもノリノリで突っ走ることを厳に戒め、格調を維持しています。「第2番」は一層音楽が伸びやかになるとともに、ニュアンスの陰影も濃くなります。クーベリックと完全に価値観を共有しながら音楽全体のイメージを明確に確定付けていることが窺えます。終楽章のさり気ないアクセントを伴うフレージングの推進力はまさにゼルキンの面目躍如。第2主題の決して媚びない語りの妙はこれぞ名人芸!「第3番」はまず冒頭、オケによる長い導入部に感動!かくも微に入り細に入り思いを込めた演奏は類例を知らず改めてクーベリックの芸の奥深さを痛感。そしてピアノが入るとさらに感動に拍車がかかります。最初のテーマが大きな弧を描きつつ持ち前の強靭なタッチで音楽をさらにギュッと凝縮させるのです。ただトリルを繰り返している箇所や、音階で下るだけのシーンなど、通常気にも留めない箇所でいちいちハッとさせられる演奏が他にいくつあるでしょうか?7:38以降での「ベートーヴェンならではの悲壮感」がじわじわ滲む様にも御注目も。なんでもシーンません。第2楽章はより陶酔的な雰囲気を出した演奏もありますが、そこへ陥りすぎることを回避しながら(、常に先に待ち受ける光一点を見つめる清々しい心意気が印象的。したがってどんなに歌っても。決してショパンのような響きにはならないのです。終楽章は、同レーベルのギレリス&セルの恐ろしく強固な名演と双璧の味わい深さ!クラリネット・ソロから長調に転じる3:41から再び短調に戻るまでの瞬間は、まさに奇跡的なニュアンスの連続。さらに凄いのが「第4番」!これはゼルキンが遺した同曲最高の演奏であるばかりか、あまたの名演はと明らかに一線を画す別次元の名演と呼ぶしかありません!聴き所を挙げたらきりがありませんが、弱音での囁がウエットにならず、「心の軋み」をそのまま音価したようなリアルの情感が音の全てに投影されているそんなピアニズムは滅多に耳にすることが出来ないものですし、10:47のように惜しげもなく強音を打ち鳴らすことに象徴されるように、意思の力も並大抵ではありません。しかもそのような強靭な姿勢が決して高圧的なものではなく、ヒューマンなぬくもりと共に聴き手に迫るので、音楽がこれほどまで豊穣に実るのでしょう。オケの攻撃とは裏腹にピアノが切々と独白する独特の楽想を持つ第2楽章は、短いアーティキュレーションで息も絶え絶えといった風情で演奏する場合が多いですが、ここでもゼルキンの大きく息の長いフレージングはどうでしょう!息が長いどころか、楽章全体を一呼吸でフレージングさせているとさえ言いたいほど、隙間なく音楽が充満しているのをお感じいただけると思います。終楽章はもちろん圧巻で、内面で音楽が飽和状態まで燃焼し尽くされています。クーベリックの指揮はここでも単なる伴奏に甘んじていません。「皇帝」は恰幅の良いお爺さんさんのようなそれではなく、バーンスタインとの共演盤ほどではないにせよ推進力を湛えた名演奏。第1楽章のカデンツァの一発勝負的、度胸満点な切り込みはまさに狼!終結は空駆ける天馬の勢い!終楽章は全身を揺さぶるリズムの弾力に思わず身じろぐほど。後半8分以降は白熱の極み!!「今の若い人は技術に走りがち」とよく言われましたが、昨今ではまだ30代でありながら老人のような演奏をする人が散見されるのはどうしたことでしょう?そんな人たちにはこの演奏から発射される強烈な電流を全身に浴び、「夢中になること」を知ってから出直して欲しいと願わずにはいられません。 【湧々堂】

ORFEOR-648054(4CD)
ヴェルディ:「ドン・カルロス」(1867年仏語版) ラモン・ヴァルガス (T:ドン・カルロス)
ボイエ(ボー)・スコヴフス(Br:ロドリーグ)
イアノ・タマール(S:エリザベート)
ナージャ・ミヒャエル(Ms;エボリ公女)
アラステア・マイルズ(Bs:フィリップ2世)
シモン・ヤン(Bs:大審問官) 他
ベルトラン・ド・ビリー(指)
ウィーン国立歌劇場O&cho

録音:2004年10月、ウィーン国立歌劇場、ライヴ

ORFEOR-649053(3CD)
ヴェルディ:歌劇「ドン・カルロ」 フランコ・コレッリ(T:ドン・カルロ)
ニコライ・ギャウロフ(Bs:フィリッポ2世)
エバーハルト・ヴェヒター(Br:ロドリーゴ)
グンドゥラ・ヤノヴィッツ(S:エリザベッタ)
シャーリー・ヴァーレット(Ms:エボリ)
マルッティ・タルヴェラ(Bs:大審問官)
エディタ・グルベローヴァ(S:テバルド) 他
ホルスト・シュタイン(指)
ウィーン国立歌劇場O&cho

録音:1970年10月25日ステレオ
昔から存在は良く知られていた1970年のウィーン国立歌劇場での「ドン・カルロ」、ついにORFの蔵出音源で登場。とにかくキャストが豪華!フランコ・コレッリ,ニコライ・ギャウロフ,シャーリー・ヴァーレットといったイタリアオペラのトップ歌手たちに、ヴェルディはちょっとめずらしいエバーハルト・ヴェヒター、グンドゥラ・ヤノヴィッツ、マルッティ・タルヴェラを交え、とにかくスター尽くしの豪華な歌の饗宴。ことに全盛期の朗々とした美声のギャウロフは、後の録音では聞けない気品があります。しかも端役にエディタ・グルベローヴァが顔を並べるというおいしいオマケまで。ホルスト・シュタインの指揮も意外やキビキビと引き締まって勘所を掴んだもの。たっぷりとヴェルディが味わえる「ドン・カルロ」です!!   (Ki)

ORFEOR-650053(3CD)
モーツァルト:歌劇「魔笛」 ヨーゼフ・グラインドル(ザラストロ)、
ヴィルマ・リップ(夜の女王)、
ヴァルター・ルートヴィヒ(タミーノ)、
イルムガルト・ゼーフリート(パミーナ)、
カール・シュミット=ヴァルター(パパゲーノ)、
パウル・シェフラー(弁者) ほか,
ヴィルヘルム・フルトヴェングラー(指)
VPO,ウィーン国立歌劇場cho

録音:1949年7月27日
フルトヴェングラーはザルツブルク音楽祭で1949、50、51年と、3年連続で「魔笛」を指揮しています。これはその初年度の録音。こんな哲学的深みに満たされた「魔笛」は他にありません。愉快なおとぎ話を目当てで聞くとたまげますが、フルトヴェングラー・ファンなら絶対逃せないものです。1951年の録音もCDになっていますから、マニアなら比較してどっちの演奏の方がどうだと議論するのも楽しいでしょう。録音状態は1949年としてはかなり上の部類です。なお、同内容はTAHRAからも発売されていましたが(FURT1049-51)、現在入手不可能です。   (Ki)

ORFEOR-651053(3CD)
R・シュトラウス:歌劇「アラベラ」、
 4つの最後の歌*
リーザ・デラ・カーザ(S)
アンネリーゼ・ローテンベルガー(S)
D・フィッシャー=ディースカウ(Br)
オットー・エーデルマン(Bs)
イーラ・マラニウク(Ms),
ヨゼフ・カイルベルト(指)VPO
ウィーン国立歌劇場cho
リーザ・デラ・カーザ(S)*
カール・ベーム(指)VPO*

録音:1959年7月29日、1959年7月30日*
この「アラベラ」は、ルドルフ・ハルトマン演出による新製作で、以降ミュンヘンとウィーンで長く「アラベラ」の雛型として用いられたほど完成度の高いものでした。主役の三人、デラ・カーザ、ローテンベルガー、フィッシャー=ディースカウは「アラベラ」のドリームキャスト!この三人とカイルベルトの指揮は、4年後ミュンヘンのプリンツレゲント劇場でのライヴ録音でも聞くことができますが、ここでは新演出ならでは緊張感と、そしてウィーン・フィルのとろける美が絶大。カイルベルトとウィーン・フィルの組合わせは、他には1960年のザルツブルクでの「魔笛」が海賊盤であるくらいの貴重なものです。しかも余白にはカール・ベーム指揮の「四つの最後の歌」!デラ・カーザとベーム&ウィーン・フィルで1953年にDECCAに録音してますが、より成熟したデラ・カーザとライブならではの感動はまた格別。どちらもモノラルながら録音も良好。   (Ki)

ORFEOR-652052(2CD)
モーツァルト:歌劇:「後宮からの逃走」 エリカ・ケート(S)、リザ・オットー(S)
ルドルフ・ショック(T)、マレー・ディッキー(T)、
クルト・ベーメ(Bs)、他
ジョージ・セル(指)VPO
ウィーン国立歌劇場cho

録音:1956年8月7日
セルのキビキビした音楽は、半世紀を過ぎても全く古臭さを感じさせないものもの。そこにウィーン・フィルの滴る音色が加味され、両者の融合が滅多にない見事なモーツァルトを引き出しています。歌手もケート、オットー、ショック、ディッキー、ベーメと、この時期のモーツァルト歌手が見事に揃っており、特に究めつけのベーメのオスミンは最高です!この公演は、祝祭劇場(現在の祝祭小劇場、1300席ほど)ではなく、かつての宮廷劇場、ランデステアター(州立劇場)での上演。席数わずか700席程の小さな劇場なので、歌に台詞に無理をする必要がなくのびのびしていますし、また小劇場ならではの舞台と客席が一体となって密度の高さものとなっています。これはスタジオ録音では絶対に味わえない醍醐味。録音もモノラルながら良好。   (Ki)

ORFEOR-653062(2CD)
バーバー:歌劇「ヴァネッサ」
 +幕間のバーバーの談話
エリナー・スティーバー(S;ヴァネッサ)
ロザリンデ・エリアス(エリカ)
ニコライ・ゲッダ(T;アナトール)
イーラ・マラニウク(Ms;老男爵夫人)
ジョルジョ・トッツィ(Bs;老医師)他
ディミトリ・ミトロプーロス(指)VPO

録音:1958年8月16日ライヴ
バーバーの傑作「ヴァネッサ」、ミトロプーロスとウィーン・フィルのライヴが発掘です!「ヴァネッサ」は、同じ年の1月15日にメトロポリタン歌劇場で初演、大成功を収め、春にはRCAによって録音もされました。そして夏のザルツブルク音楽祭で上演、スティーバー、エリアス、ゲッダ、トッツィらの主要キャストとミトロプーロスの指揮は共通しています。物語は、20年前に恋人アナトールに棄てられたヴァネッサが、彼の同名の息子と出会い、恋に落ちるが、息子アナトールは同時に彼女の姪エリカを誘惑、結局ヴァネッサとアナトールが結婚、エリカは次の「アナトール」が来るまで館で待つことになる、というもの。このザルツブルクの上演は、バーバーへの理解のなさから批評で叩かれしまっていますが、演奏そのものは大変高水準、ミトロプーロスの指揮も、セッション録音より明らかに熱が入っています。ザルツブルクのORFのスタジオに保管されていた秘蔵テープからの蔵出し音源で、モノーラルながら音も上々です。特典に、幕間でのバーバーの談話を収録。  (Ki)
ORFEOR-654052
マーラー:交響曲「大地の歌」
モーツァルト:交響曲第40番
ブリギッテ・ファスベンダー(A)
フランシスコ・アライサ(T)
カルロ・マリア・ジュリーニ(指)VPO

録音:1987年8月2日祝祭大劇場ライヴ
2005年6月14日、91歳で永眠したジュリーニの追悼盤!スタジオ盤でも起用した、お気に入りの独唱陣をそのまま迎えた「大地の歌」は、そのベルリン・フィル盤(84 年 / DG)から3年後のライヴ。ジュリーニ後年のスタイル、途方もなく大きな構えによる音楽運びがよりいっそう深化を遂げており、まさに圧巻。第6楽章「告別」など、時間の流れをほとんど忘れさせてしまうかのような魔法に彩られています。オケの魅力は言うまでもなく、ウィーン・フィルの美しさはため息のでるほど。さらに贅沢にも大地の歌だけでなく、同日のモーツァルトの40番までまとめて聴けるとは!ジュリーニのモーツァルトは事の他少なく、40番もベルリン・フィル(91年 / SONY)、ニュー・フィル(65年 / DECCA)以来。遅めのテンポで進められるうち、耽美的なまでの世界が拡がってゆきます。音質も申し分なし。   (Ki)
ORFEOR-655061
ブルックナー:交響曲第7番 ハンス・クナッパーツブッシュ(指)VPO

録音:1949年8月30日
これはLP時代から一体どれくらいの種類の盤が発売されたやら、という有名な録音。クナッパーツブッシュが指揮したブルックナーの第7交響曲はライヴで2種類しか録音が残されておらず、その一つがこれ。61歳のクナーの張りのある音楽と、ウィーン・フィルの瑞々しい音色が曲想にぴたりとマッチしています。オーストリア放送協会が保管していた、当時の赤白赤(Rot-Weiss-Rot)放送のコピーを使用、1949年のライヴとしては極上といってよい明瞭な音です。  (Ki)

ORFEOR-656052(2CD)
ドヴォルザークとその時代
ドヴォルザーク:4つの歌Op.2#、夕べの歌Op.3**
 4つの歌 Op.82+〜私にかまわないで/小川のほとりで
グリーグ:6つの歌曲Op.48+〜薔薇の季節に/ある夢
ブラームス:4つの歌 Op.43+〜永遠の愛について/五月の夜
ドヴォルザーク:「ジプシーの歌」Op.55*〜私の歌が鳴り響く/愛の賛歌/さあ聞けよトライアングル/わが母の教えたまいし歌/鷹の翼は
 モラヴィア二重唱曲(13曲)(+/#)
黒人霊歌:深い川**/バイ・アン・バイ**/イエスのそばへ逃れて行こう**
フェアウェル:3つのインディアンの歌 Op.32*
キャドマン:4つのアメリカ・インディアンの歌 Op.35〜2曲*
マクダウェル:8つの歌 Op.47〜海*
アイヴズ:わが母の教えたまいし歌*
ドヴォルザーク:愛の歌 Op.83#〜ああ私たちの愛/多くの人の心に死の思いがある/ある家のあたりをさまよい/それが私には分かるのです楽しい希望を持って/お前の甘い眼差しに魅せられ/おおただひとりのいとしい女
ブラームス:4つの厳粛な歌 Op.121**
マーラー:原光#
ドヴォルザーク:「聖書の歌」Op.99*〜雲と暗闇は主のまわりにあり/おお神よ私の祈りを聞きたまえ/主はわが牧者/バビロンの川のほとりに/主に向かって新しい歌を歌え
トマス・ハンプソン(Br)
バーバラ・ボニー(S)
ミシェル・ブリート(Ms)
ゲオルク・ツェッペンフェルト(Bs)
ヴォルフラム・リーガー(P)

録音:2004年8月17日
2004年はドヴォルザークの没後100 年にあたっていたので、多くの記念行事がありました。その中でも世界的に特に注目されたのが、このザルツブルク音楽祭での歌曲の演奏会でした。ドヴォルザークの歌曲と、同時代に生きた作曲家の歌曲を取上げて、ドヴォルザークの時代を浮き上がらせていました。特にあまり知られていない合衆国の歌曲を取上げて大きな成果をあげていました。もちろんザルツブルクならではの歌手の豪華さ!ハンプソンが中心となって、ボニーも加わっています。ミシェル・ブリートは、2005 年4 月に新国立劇場の「フィガロの結婚」でケルビーノを歌って好評を博した南アフリカ出身のドイツのメッゾソプラノ。ゲオルク・ツェッペンフェルトは、まだ若いながらもドレスデンを中心にメキメキ頭角を現している期待の本格バス。知的刺激に満ちたプログラミングと、素晴らしい歌、実に良く出来たCD2 枚です!  (Ki)
ORFEOR-657051
ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ第1番
ブラームス:ヴァイオリン・ソナタ第3番
フランク:ヴァイオリン・ソナタ
ラヴェル:ツィガーヌ
レオニード・コーガン(Vn)
ニーナ・コーガン(P)

録音:1978年8月8日ザルツブルク祝祭大劇場ライヴ
ORFEOR-658051
シュライヤー/シューマン歌曲集
 リーダークライス Op.24、
 リーダークライス Op.39
 歌曲集「詩人の恋」Op.48
ペーター・シュライヤー(T)
アンドラーシュ・シフ(P)

録音:2002年7月9-10日ドレスデン、ルカ教会
2005年7月29日に70 歳を迎えた、ドイツが誇る名テノール、ペーター・シュライヤー。いずれもシュライヤーが得意とし長年歌って絶賛されてきたものだというのは言うまでもないでしょう。ここでも“円熟”としか言いようのない充実した歌を聞かせてくれます。加えて伴奏がアンドラーシュ・シフという豪華さ。 (Ki)


ORFEOR-660513(13CD)
ワーグナー:楽劇「ニーベルングの指輪」 ヴォルフガング・ヴィントガッセン(T ジークフリート,ジークムント)
アストリッド・ヴァルナイ(S ブリュンヒルデ)
ハンス・ホッター(Br ヴォータン,さすらい人)
ヨゼフ・グラインドル(Bs ファーゾルト,フンディング,ハーゲン)
グスタフ・ナイトリンガー(Bs アルベリヒ)
パウル・クーエン(T ミーメ)
ルートヴィヒ・ズートハウス(T ローゲ)
ヘルマン・ウーデ(Br グンター)
グレ・ブラウエンスタイン(S フライア,ジークリンデ,グートルーネ),他,
ハンス・クナッパーツブッシュ(指)
バイロイト祝祭O&cho

録音:1956年8月13,14,15,17日
クナッパーツブッシュは、1951,56,57,58年とバイロイトで「ニーベルングの指環」を上演、その中で最も評価が高いのがこの1956年の公演。ホッター、ヴィントガッセンを始め、綺羅星のように並ぶ大ワーグナー歌手の面々、そして絶好調のクナッパーツブッシュの雄大にして白熱した指揮が、真っ向からガップリと組んで、超ド級の名演が繰り広げられています。バイロイトの歴史でも頂点に君臨する「指環」と言っても過言ではないでしょう。今回のORFEO社のCDは、もちろんバイエルン放送協会の蔵出し音源を使用!バイロイト音楽祭公認!これ以上ない完璧無比の正規盤です!多数のアーティスト写真、舞台写真、ペーター・エメリッヒ氏による紹介文と、盛り沢山の冊子も貴重!  (Ki)
ORFEOR-661041
R・シュトラウス:「エレクトラ」(2種の抜粋) アストリッド・ヴァルナイ(S:エレクトラ)
ジーン・マデイラ(Ms:クリテムネストラ)
ヒルデ・ツァデク(S:クリソテミス) 他
アーノルト・クヴェンネト(指)
ライン・ドイツオペラO&cho*

マライケ・ファン・デア・ルフト(S:エレクトラ)
マルタ・メードル(Ms:クリテムネストラ)
エンリケタ・タレス(S:クリソテミス)
アーノルト・クヴェンネト(指)
ライン・ドイツオペラO&cho+
録音:1964年2月21日*、1964年12月6日+、デュッセルドルフ(モノラル)
ライン・ドイツオペラはデュッセルドルフとデュイスブルクを拠点としている由緒ある歌劇場。2月21日の公演はヴァルナイのエレクトラ、マデイラのクリテムネストラという当り役二人が最高。一方12月6日は何といってもメードルのクリテムネストラがききもの。ファン・デア・ルフトはハーグ生まれのオランダのドラマティック・ソプラノ。指揮のアーノルト・クヴェンネト(1905-1998)は、1951年から1987年までライン・ドイツオペラの指揮者として水準向上に貢献した人物です。   (Ki)

ORFEOR-666053(3CD)
ウィーン・オペラ祭1955年ハイライト
(1)ベートーヴェン:「フィデリオ」(抜粋)
  序曲/第1幕〜囚人の合唱の場面/
  第2幕のフィナーレ]

(2)モーツァルト:「ドン・ジョヴァンニ」(抜粋/独語)

(3)ヴェルディ:「アイーダ」第3幕全曲(独語)

(4)ワーグナー:「ニュルンベルクのマイスタージンガー」第3幕〜ベックメッサーの場面から五重唱まで

(5)ベルク:「ヴォツェック」〜第3幕第1場,第3場

(6)R・シュトラウス:歌劇「ばらの騎士」(抜粋)

(7)R・シュトラウス:「影のない女」第3幕から
(1)マルタ・メードル(S:レオノーレ)
アントン・デルモータ(T:フロレスタン)
パウル・シェフラー(Br:ピツァロ)
ルートヴィヒ・ウェーバー(B:ロッコ)
イルムガルト・ゼーフリート(S:マルツェリーネ)
ヴァルデマール・クメント(T:ヤキーノ)他
カール・ベーム(指)
ウィーン国立歌劇場O&cho
録音:1955年11月5日

(2)ジョージ・ロンドン(Br:ドン・ジョヴァンニ)
エーリヒ・クンツ(B:レポレッロ)
リーザ・デラ・カーサ(S:ドンナ・アンナ)
セーナ・ユリナッチ(S:エルヴィーラ)
アントン・デルモータ(T:オッターヴィオ)
イルムガルド・ゼーフリート(S:ツェルリーナ)
ワルター・ベリー(B:マゼット)
ルートヴィッヒ・ウェーバー(B:騎士長)
カール・ベーム(指)
ウィーン国立歌劇場O&cho
録音:1955年11月6日

(3)レオニー・リザネク(S:アイーダ)
ハンス・ホップ(T:ラダメス)
ジーン・マデイラ(Ms:アムネリス)
ジョージ・ロンドン(Br:アモナズロ)
ゴットロープ・フリック(B:ランフィス)他
ラファエル・クーベリック(指)
ウィーン国立歌劇場O&cho
録音:1955年11月11日

(4)フリッツ・ライナー(指)
ウィーン国立歌劇場O&cho他

(5)ワルター・ベリー(B:ヴォツェック)
クリステル・ゴルツ(S:マリー)
カール・ベーム(指)
ウィーン国立歌劇場O&cho
録音:1955年11月25日

(6)マリア・ライニング(S:元帥夫人)
クルト・ベーメ(B:オックス男爵)
セーナ・ユリナッチ(S:オクタヴィアン)
ヒルデ・ギューデン(S:ゾフィー)他
ハンス・クナッパーツブッシュ(指)
ウィーン国立歌劇場O&cho
録音:1955年11月16日

(7)カール・ベーム(指)
ウィーン国立歌劇場O&cho他
(1)=正規音源では初出。(2)=BMGから全曲発売されたCDと同内容。(3)=正規音源としては初出。(4)=全曲盤ORFEOR-667054と同内容。(5)=andanteから全曲発売されたCDと同内容。(6)=BMGから全曲発売されたCDと同内容。(7)=全曲盤ORFEOR668053と同内容。  (Ki)

ORFEOR-667051
ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ第1番
ブラームス:ヴァイオリン・ソナタ第3番
フランク:ヴァイオリン・ソナタ
ラヴェル:ツィガーヌ
レオニード・コーガン(Vn)
ニーナ・コーガン(P)

録音:1978年8月8日ザルツブルク祝祭大劇場ステレオ・ライヴ
(もちろん完全初出。共演は彼の最良の理解者で、晩年のパートナーであった愛娘ニーナ。ブラームスやラヴェルなど選りすぐりのプログラムで、知性と情熱とのバランスがとれた名手を偲ぶ格好の内容です。  (Ki)

ORFEOR-667054(4CD)
ワーグナー:楽劇「ニュルンベルクのマイスタージンガー」 パウル・シェフラー(Br:ザックス)
ゴットロープ・フリック(Bs:ポーグナー)
エーリヒ・クンツ(Br:ベックメッサー)
ハンス・バイラー(T:ヴァルター)
イルムガルト・ゼーフリート(S:エーファ)
マレイ・ディッキー(T:ダーヴィト)
ロゼッテ・アンダイ(Ms:マグダレーネ)他
フリッツ・ライナー(指)
ウィーン国立歌劇場O&cho

録音:1955年11月14日
大戦で破壊されたウィーン国立歌劇場が再建され、1955年11月5日に「フィデリオ」で柿落としされました(指揮は監督のベーム)。この時は記念行事として、信じられないほど豪華な上演が組まれました。ベームは他に「影のない女」、「ヴォツェック」、「ドン・ジョヴァンニ」(ドイツ語)を、クナッパーツブッシュが「バラの騎士」、クーベリックが「アイーダ」(ドイツ語。そして、その中にあって異彩を放っていたのが、フリッツ・ライナーが指揮した「マイスタージンガー」でした。これはもう絶句ものの大名演!驚くべき引き締まったオーケストラの醍醐味!しかもキャストもシェフラー、クンツ、フリック、バイラー、ゼーフリートらウィーンの名歌手総動員、さらに若きエーベルハルト・ヴェヒターノがナハティガルを歌っています。ORFの蔵出し音源で、音質も年代にしては十分!  (Ki)

ORFEOR-668053(3CD)
R・シュトラウス:歌劇「影のない女」 ハンス・ホップ(T)
レオニー・リザネク(S)
ルートヴィヒ・ウェーバー(Bs)
クルト・ベーメ(Bs)
エリーザベト・ヘンゲン(Ms)
カール・ベーム(指)
ウィーン国立歌劇場O&cho

録音:1955年11月9日
カール・ベームがシュトラウスと個人的に親交があり、作品に深い愛情を持っていたのことは良く知られているます。中でもベームにとっては「影のない女」は格別の作品だったようで、ウィーン、ザルブルクで強力な上演をしばしば行い、この難解な作品の真価を広く知らしめました。当然、ウィーン再建記念公演でも取上げ、大評判をとりました。この直後にDECCAでほぼ同キャストでスタジオ録音を残しています(バラクだけシェフラーに代わっています。ライブの方が熱気が優っているのは当然、壮年期のベームならではのジンジン来るシュトラウス・サウンドが満喫できます。またウィーンの偉大なバス、ウェーバーが渾身の大熱演!ORF収録でウィーン国立歌劇場のライブラリーに保管されていた秘蔵音源からのCD化!  (Ki)
ORFEOR-669051
ベートーヴェン:交響曲第9番「合唱」 ヒルデ・ギューデン(S)
エリーザベト・ヘンゲン(A)、
エーリヒ・マイクト(T)、
ゴットロープ・フリック(Bs) 
ブルーノ・ワルター(指)VPO
ウィーン国立歌劇場cho

録音:1955年11月13日ウィーン国立歌劇場
伝説の演奏がついに正規盤で発売!戦後のワルターとウィーン・フィルのライヴは随分発掘されましたが、これは残る中でも特に大物。ウィーン国立歌劇場がベーム指揮の「フィデリオ」で柿落としをしてちょうど一週間後の1955年11月13日、ワルターはウィーン国立歌劇場で、ブルックナーのテ・デウムと共に、ベートーヴェン第9交響曲を演奏しました。1955年といえば、ワルターの生涯の中でも最も気力の漲ぎっていた時期、加えて記念行事的演奏会、それだけにウィーン・フィルもルーティンなところは一切なく、全パートがフル稼働しているような、熱気と充実感に満ちた演奏になっています。また第3楽章での綿々とした弦、管の美しさはさすがウィーン・フィル!これはワルターの全録音中でも重要な物の一つでしょう。かつて録音状態の悪い海賊盤で流通しただけで、これが正規盤初出。オーストリア放送協会収録で、ウィーン国立歌劇場が保管していた貴重な蔵出音源を使用、1955年のライヴとしては上々の音質になっています。   (Ki)
ORFEOR-670051
モーツァルト:レクイエム、
フリードリヒ・ヘルダーリン(詩):「人間讃歌」*
イルムガルト・ゼーフリート(S)、
ヒルデガルト・レッセル=マイダン(A)、
アントン・デルモータ(T)、
ゴットロープ・フリック(Bs)、
ラウール・アスラン(朗読)* 
カール・ベーム(指)VPO
ウィーン国立歌劇場cho

録音:1955年11月20日,ウィーン国立歌劇場
ベームがモーツァルトのレクイエムに特別の思入れをしていたことは、残された録音(スタジオ2種、映像1種)がすべて素晴らしい名演であることからも明らかでしょう。この録音は、ワルターの第9からさらに一週間後に行われた公演。そのため当時のベームにしても一層気宇が大きく、合唱を雄弁に歌わせています。歌手4人も優秀、オーケストラともども、スタジオの中のガチガチの演奏ではなく、ヒューマンな味のある秀演です。レクイエムの前に、ブルク劇場の名優ラウール・アスラン「未完成交響楽」のサリエーリ役)が、フリードリヒ・ヘルダーリン「人間讃歌」を朗読しており、これもそのまま収録しています。 (Ki)
ORFEOR-671051
ニコライ・ギャウロフ/ウィーン国立歌劇場ライヴ集
ヴェルディ:歌劇「シモン・ボッカネグラ」*、
 「ドン・カルロ」+、「アッティラ」#、「マクベス」**、
ロッシーニ:歌劇「セビーリャの理髪師」++、
チャイコフスキー:歌劇「エフゲニー・オネーギン」##、
ムソルグスキー:歌劇「ボリス・ゴドゥノフ」***
 からのアリア、場面
ニコライ・ギャウロフ(Bs)
エーベルハルト・ヴェヒター(Br;*)
ロハンギス・ヤシュメ(Ms;***)
ヴァルデマール・クメント、
カール・テルカル(T;***)
ヨゼフ・クリップス(指)*
ホルスト・シュタイン+
ジュゼッペ・シノーポリ(指)(#/**)
ミゲル・ゴメス・マルティネス(指)++
小澤征爾(指)##
ロベルト・スタノフスキ***
ウィーン国立歌劇場O&cho

録音:1969年3月28日*、1970年10月25日+、1980年12月21日#、1982年2月7日**、1979年9月1日++、1998年5月20日##、1976年2月21日***、ウィーン国立歌劇場
特に聞きものは「シモン」、クリップスのビックリするほど躍動的な指揮に、ヴェヒターの共演と、白熱の舞台になっています。低声マニアにはたまらないCDです!  (Ki)

ORFEOR-672052(2CD)
ウィーン国立歌劇場再建50周年記念祭
(1)ベートーヴェン:「レオノーレ」序曲第3番
(2)モーツァルト:歌劇「ドン・ジョヴァンニ」〜カタログの歌,ひどい人ですって?…もう言わないで/シャンパンのアリア/ぶってよ,マゼット…第1幕フィナーレ]
(3)R・シュトラウス:歌劇「影のない女」第3幕〜私に委ねられた,彼の愛を私が受けないなら
(4)R・シュトラウス:歌劇「ばらの騎士」第3幕〜マリー・テレーズ!〜幕切れ
(5)ヴェルディ:歌劇「アイーダ」第3幕
(6)ヴェルディ:歌劇「アイーダ」第4幕第1場〜二重唱
(7)ワーグナー:楽劇「ニュルンベルクのマイスタージンガー」第1幕〜前奏曲,リラの花が何とやわらかく,目覚めよ!
(8)ベートーヴェン:歌劇「フィデリオ」第2幕〜フィナーレ
(1)小澤征爾(指)
(2)トマス・ハンプソン(Br:ドン・ジョヴァンニ)、エディタ・グルベローヴァ(S:ドンナ・アンナ)、ミヒャエル・シャーデ(T:ドン・オッターヴィオ)、ソイレ・イソコスキ(S:ドンナ・エルヴィーラ)、イルディコ・ライモンディ(S:ツェルリーナ)、フェルッチョ・フルラネット(Br:レポレッロ)他、メータ(指)
(3)ヨハン・ボータ(T:皇帝)、リカルダ・メルベス(S:皇后)、ファルク・シュトルックマン(Br:バラク)、デボラ・ポラスキ(S:その妻)他、ヴェルザー=メスト(指)
(4)ソイレ・イソコスキ(S:元帥夫人)、アンゲリカ・キルヒシュラーガー(Ms:オクターヴィアン)、ゲニア・キューマイアー(S:ゾフィー)、ゲオルク・ティヒ(Br:ファーニナル)、ティーレマン(指)
(5)ヴィオレタ・ウルマーナ(S:アイーダ)、ヨハン・ボータ(T:ラダメス)、ナディア・クラステヴァ(Ms:アムネリス)、フランツ・グルントヘーバー(Br:アモナズロ)、ガッティ(指)
(6)プラシド・ドミンゴ(T:ラダメス)、アグネス・バルツァ(Ms:アムネリス)、ダニーエレ・ガッティ(指)
(7)ブリン・ターフェル(Br:ザックス)、ティーレマン(指)
(8)ヨハン・ボータ(T:フローレスタン)、デボラ・ポラスキ(S:レオノーレ)、トマス・ハンプソン(Br:ドン・フェルナンド)他、小澤征爾(指)
以上、ウィーン国立歌劇場O&cho

録音:2005年11月5日ウィーン国立歌劇場
2005年の世界のオペラ界の行事の中でも、最も注目されたものが、この11月5のウィーン国立歌劇場再建50周年記念ガラ・コンサート。大戦で破壊された劇場が1955年に再建された時の公演演目を抜粋で演奏して祝すという内容です。ということは出演者たちが豪華なのは当然!指揮者は、ティーレマン、ヴェルザー=メスト、ガッティ、小澤、メータ!歌手も、ソプラノはグルベローヴァ、ポラスキ、ウルマーナ、メルベス、イソコスキ、メッゾはバルツァ、キルヒシュラーガー、テノールはドミンゴ、ボータ、バリトンに至ってはターフェル、ハンプソン、シュトルックマン、グルントヘーバー、バスはフルラネット!これだけの人たちが一夜に結集したのですから、興奮しない方がおかしいというもの。どれもこれもすごい盛り上がりっぷりです。さらにオーケストラはキュッヒル&ヒンクを筆頭に豪華メンバー、会場にはオーストリア大統領ハインツ・フィシャーを始めとする要人がずらりと並び、おまけに往年の名歌手、指揮者も来賓として招かれていたというから、まさに国家的記念祝典。  (Ki)

ORFEOR-680062(2CD)
メルカダンテ:歌劇「誓い」(演奏会形式) プラシド・ドミンゴ(T ヴィスカルド)、
アグネス・バルツァ(Ms ビアンカ)、
マーラ・ザンピエーリ(S エライーザ)、
ロバート・カーンズ(Br マンフレード)、ほか、
ゲルト・アルブレヒト(指)
ウィーン国立歌劇場O&cho

録音:1979年9月9日ウィーン国立歌劇場
ドミンゴ、バルツァ、ザンピエーリという豪華キャストで珍しいオペラ。サヴェリオ・メルカダンテ(1795 − 1870)は、ロッシーニ(1792 年生まれ)とドニゼッティ(1797 年生まれ)とほぼ同世代、ドニゼッティが1838 年にパリに移ってから、ヴェルディの人気が不動になるまでは、イタリアのオペラ界は彼が天下を取っていた大御所でした。またメルカダンテは、フランスのグランドオペラの手法をいち早くイタリアオペラに取り入れた改革者としても知られ、ヴェルディがそこから多くを学んでいることでも有名です。「誓い」は、1837 年にスカラ座で初演された、メルカダンテの代表作。エライーザはヴィスカルドを愛しているが、彼は人妻ビアンカを愛しており、彼女の夫マンフレードは嫉妬、一方ビアンカはかつてエライーザの父の命を救った恩人だった、という複雑な人間関係の中、エライーザはビアンカを助け死んでしまう、という波乱万丈の話。これは1979年9月の、ウィーン国立歌劇場での演奏会形式の上演のライヴ。驚くほど瑞々しいドミンゴとバルツァはもちろん、この前年にスカラ座の「仮面舞踏会」でセンセーションを巻き起こしたザンピエーリと、実に充実したキャスト。さらにご存知アルブレヒトの引き締まった音楽によって、メルカダンテのオペラが生き返っています。 (Ki)

ORFEOR-681062(2CD)
ヴェルディ:歌劇「運命の力」 アントニエッタ・ステッラ(S レオノーラ)、
ジュゼッペ・ディ・ステーファノ(T アルヴァーロ)、
エットレ・バスティアニーニ(Br ドン・カルロ)、
ジュリエッタ・シミオナート(Ms プレツィオジッラ)、ほか、
ディミトリ・ミトロプーロス(指)
ウィーン国立歌劇場O&cho

録音:1960年9月23日
ウィーン国立歌劇場の歴史でも語り草となった伝説の名演が、ORFEOから正規盤として登場!1960年9月の「運命の力」です。約一ヵ月後の11月2日に急逝するミトロプーロスの、神がかったとしか言いようのない絶品の音楽にはただただ圧倒!あまたの「運命の力」の中でも格別の魅力を放っています。しかも歌手は、当時芸術監督だったカラヤンがスカラ座から引っ張ってきたドリームキャスト!ステッラ、ディ・ステーファノ、バスティアニーニ、シミオナートと超強力!ことにディ・ステーファノが渾身の絶唱で、大感動!さらに脇をウィーンの実力派が固めています。ウィーン国立歌劇場に奇跡的に保存されていた、ORF収録のマスターのコピーを使用、音質はこの年代のライヴとしては極めて鮮明です。イタリアオペラ・マニアもミトロプーロス・ファンも飛びつきの名盤です!!!なお、第3 幕のアルヴァーロとカルロの決闘の場面は上演でカットされており、また当時のドイツ語圏の慣習として、第1幕をプロローグとして扱い、序曲がその後に演奏されています。 (Ki)

ORFEOR-682062(2CD)
ジョルダーノ:歌劇「アンドレア・シェニエ」 フランコ・コレッリ(T アンドレア・シェニエ)、レナータ・テバルディ(S マッダレーナ)、エットレ・バスティアニーニ(Br ジェラール)、エリーザベト・ヘンゲン(Ms コワニー伯爵夫人)、ヒルデ・コネツニ(S マデロン)ほか、ロヴロ・フォン・マタチッチ(指)ウィーン国立歌劇場O&cho

録音:1960年6月26日ウィーン国立歌劇場(モノラル)
テバルディ、コレッリ、バスティアニーニという、「シェニエ」にはこれ以上考えようのないほどの強力キャスト。特に全盛期のコレッリは、シェニエを歌うために生まれてきたんじゃないかというほどのハマリ役。ラストのテバルティとの二重唱では、マタチッチの剛毅な音楽とも相まって、扇情の激流にクラクラします。脇にはヘンゲン、コネツニといった往年の名歌手まで起用、もちろん脇はウィーンの実力派が固めています。ウィーン国立歌劇場のライブラリーに残されていた、ORF 収録のマスターのコピーを使用、音質はこの年代のライヴとしては極めて鮮明です。  (Ki)

ORFEOR-683102(2CD)
アントン・デルモータ1944−1981
(1)モーツァルト:「魔笛」から

(2)モーツァルト:「魔笛」から

(3)モーツァルト:「ドン・ジョヴァンニ」から(ドイツ語)

(4)モーツァルト:「ドン・ジョヴァンニ」から(ドイツ語)

(5)モーツァルト:「コジ・ファン・トゥッテ」から

(6)ワーグナー:「ニュルンベルクのマイスタージンガー」から

(7)ベートーヴェン:「フィデリオ」から

(8)ベートーヴェン:「フィデリオ」から

(9)R.シュトラウス:「ばらの騎士」から

(10)R.シュトラウス:「アラベラ」から

(11)R.シュトラウス:「カプリッチョ」から

(13)チャイコフスキー:「エフゲニ・オネーギン」から(ドイツ語)

(14)チャイコフスキー:「エフゲニ・オネーギン」から(ドイツ語)

(15)ショスタコーヴィチ:「カテリーナ・イズマイロヴァ」から(ドイツ語)

(16)プフィッツナー:「パレストリーナ」から

(17)モーツァルト:「魔笛」から
全て、アントン・デルモータ(T)

(1)カール・ベーム(指)VPO
 録音:1950年9月14日、ウィーンDECCA録音
(2)イルムガルト・ゼーフリート(Sパミーナ)
 カール・ベーム(指)ウィーン国立歌劇場O
 録音:1944年11月14−16日、ウィーン
(3)カール・ベーム(指)VPO
 録音:1950年9月14日、ウィーン
(4)セーナ・ユリナッチ(Sドンナ・エルヴィーラ)
 リーザ・デラ・カーザ(Sドンナ・アンナ)
 カール・ベーム(指)ウィーン国立歌劇場O
 録音:1955年11月6日
(5)イルムガルト・ゼーフリート(Sフィオルディリージ)
 パウル・シェフラー(Brドン・アルフォンソ)
 エーリヒ・クンツ(Brグリエルモ)
 カール・ベーム(指)VPO
 録音:1956年8月8日、ザルツブルク
(6)パウル・シェフラー(Brハンス・ザックス)
 ハンス・クナッパーツブッシュ(指)VPO
 録音:1951年9月、ウィーンDECCA録音
(7)エリザベート・シュヴァルツコップ(Sマルツェリーネ)
 ヴィルヘルム・フルトヴェングラー(指)VPO
 録音:1950年8月5日、ザルツブルク
(8)カール・ベーム(指)ウィーン国立歌劇場O
 録音:1955年11月5日、ウィーン
(9)ルートヴィヒ・ウェーバー(Bsオックス男爵)
 エーリヒ・クライバー(指)VPO
 録音:1954年6月、ウィーンDECCA録音
(10)リーザ・デラ・カーザ(Sアラベラ)
 ゲオルク・ショルティ(指)VPO
 録音:1957年6月、ウィーンDECCA録音
(11)Rエリザベート・シュヴァルツコップ(S伯爵夫人)
 パウル・シェフラー(Brラ・ロシュ)
 カール・ベーム(指)ウィーン国立歌劇場O
 録音:1960年5月15日、ウィーン
(12)チャイコフスキー:「エフゲニ・オネーギン」から(ドイツ語)
 レオニー・リザネク(Sタチアーナ)
 ジョージ・ロンドン(Brオネーギン)
 ベリスラフ・クロブチャール(指)ウィーン国立歌劇場O
録音:1955年6月17日、ウィーン
(13)ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ(Brオネーギン)
 ロヴロ・フォン・マタチッチ(指) ウィーン国立歌劇場O
録音:1961年1月26日、ウィーン
(14)ペーター・シュナイダー(指)ウィーン国立歌劇場O
 録音:1973年11月10日、ウィーン
(15)インゲ・ボルク(Sカテリーナ)
 フリッツ・ウール(Tセルゲイ)
 セルジュ・ボド(指)ウィーン国立歌劇場O
 録音:1968年5月10日、ウィーン
(16)ハンス・スワロフスキー(指)ウィーン国立歌劇場O
 録音:1970年5月12日、ウィーン
(17)トーマス・ザンデルリンク(指)ウィーン国立歌劇場O
 録音:1981年1月21日、ウィーン
1950年代を代表するウィーンの名モーツァルト・テノール、アントン・デルモータ(1910−1989)の、ライヴを中心とした録音集です。モーツァルトを得意とした人だけに、「魔笛」のタミーノ、「ドン・ジョヴァンニ」のドン・オッターヴィオ、「コジ・ファン・トゥッテ」のフェルランドと、素敵な歌が記録されています。また、チャイコフスキーの「エフゲニ・オネーギン」のレンスキーとトリケ、ショスタコーヴィチの「カテリーナ・イズマイロヴァ」のジノーヴィなど、珍しいロシアオペラも含まれています。1981年の「魔笛」のタミーノでもまだまだ立派な歌、一世を風靡した名歌手の全貌が収められています。 (Ki)

ORFEOR-684062(2CD)
セーナ・ユリナッチ/名唱集
モーツァルト:「フィガロの結婚」から/ユリナッチ(Ms ケルビーノ)、カラヤン(指)VPO<'50.6.EMI録音>、
プフィッツナー:「パレストリーナ」から/ユリナッチ(S イギーノ),クリスタ・ルートヴィヒ(Ms シッラ)、ロベルト・ヘーガー(指)ウィーン国立歌劇場O<'64.12.16ライヴ>、
R・シュトラウス:「ナクソス島のアリアドネ」から/ユリナッチ(S 作曲家)、パウル・シェフラー(Br 音楽教師)、ジェス・トーマス(T テノール歌手)、クリスタ・ルートヴィヒ(S プリマドンナ)、レリ・グリスト(S ツェルビネッタ)、他、ベーム(指)VPO<'64.7.26ライヴ>、
R・シュトラウス:「バラの騎士」から/ユリナッチ(Ms オクターヴィアン)、マリア・ライニング(S 元帥夫人)、ヒルデ・ギューデン(S ゾフィー)、クナッパーツブッシュ(指)ウィーン国立歌劇場O<'55.11.16ライヴ>、
ベートーヴェン:「フィデリオ」から/ユリナッチ(S マルツェリーネ)、フルトヴェングラー(指)ウィーン国立歌劇場O<'53.10.12ライヴ>、
モーツァルト:「ドン・ジョヴァンニ」(ドイツ語)から/ユリナッチ(S ドンナ・エルヴィーラ)、ジョージ・ロンドン(Br ドン・ジョヴァンニ)、エーリヒ・クンツ(Br レポレッロ)、ベーム(指)ウィーン国立歌劇場O<'55.11.6ライヴ>、
プッチーニ:「蝶々夫人」から/ユリナッチ(S 蝶々さん)、エルマンノ・ロレンツィ(T ピンカートン)、ベリスラフ・クロブチャール(指)ウィーン国立歌劇場O<'61.3.25ライヴ>、
モーツァルト:「フィガロの結婚」から/ユリナッチ(S 伯爵夫人)、ハインツ・ワルベルク(指)VPO<'62.7.26ライヴ>、
モンテヴェルディ:「ポッペアの戴冠」から/ユリナッチ(S ポッペア)、ゲルハルト・シュトルツェ(T ネローネ)、カラヤン(指)ウィーン国立歌劇場O<'63.4.1ライヴ>、
チャイコフスキー:「エウゲニ・オネーギン」から/ユリナッチ(S タチアーナ)、ロヴロ・フォン・マタチッチ(指)ウィーン国立歌劇場O<'61.1.26ライヴ>、
ヤナーチェク:「イェヌーファ」から/ユリナッチ(S イェヌーファ)、マルタ・メードル(Ms コステルニチカ )、ヤロスラウ・クロンブホルツ(指)ウィーン国立歌劇場O<'64.4.7ライヴ>、
ヴェルディ:「ドン・カルロ」から/ユリナッチ(S エリザベッタ),プラシド・ドミンゴ(T カルロ)、シルヴィオ・ヴァルヴィーゾ(指)ウィーン国立歌劇場O<'68.6.17ライヴ>、
プッチーニ:「トスカ」から/ユリナッチ(S トスカ)、カルロ・コッスッタ(T カヴァラドッシ)、クリュイタンス(指)ウィーン国立歌劇場O<'66.12.15ライヴ>、
R・シュトラウス:「バラの騎士」から/ユリナッチ(S 元帥夫人)、クリスタ・ルートヴィヒ(Ms オクターヴィアン)、ハインツ・ワルベルク(指)ウィーン国立歌劇場O<'72.6.21ライヴ>
セーナ・ユリナッチ(S)
セーナ・ユリナッチは、1921年ボスニアに生まれたソプラノ。父がクロアチア人、母がウィーンの女性。ザグレブで学び、ここで1942 年にデビュー。1944年、23歳の時にカール・ベームの招きでウィーン国立歌劇場と契約、戦後にメキメキと頭角を現し、1950年代から1970年代まで広く活躍しました。1983年に舞台から引退。ソプラノながらメッゾもよく歌い、ことに「バラの騎士」のオクターヴィアンは彼女の最大の当たり役。このCD2枚には、1950年から1972年まで、20年以上の録音を収録。ケルビーノ、オクターヴィアン、作曲家といった彼女の得意の役から、伯爵夫人、元帥夫人といったより成熟した役、エリザベッタ、蝶々さん、トスカといったイタリアオペラのヒロイン、さらにイェヌーファやタチアーナといったスラヴ系のオペラまで、ユリナッチの芸の幅の広さには、改めて驚かされます。指揮者は、ウィーン国立歌劇場だけに、カラヤン、ベーム、クナッパーツブッシュ、クリュイタンス、マタチッチら、大変豪華。ユリナッチのファンはもちろん、ユリナッチをよく知らない人にもお勧めです。  (Ki)
ORFEOR-685091
リーザ・デラ・カーザ/アリア集
モーツァルト:「ドン・ジョヴァンニ」,
 「イドメネオ」、
ワーグナー
:「マイスタージンガー」、
アイネム:「ダントンの死」、
R.シュトラウス
:「カプリッチョ」,
 「アラベラ」からの場面
リーザ・デラ・カーザ(S)、
カール・ベーム(指)、
ヤロスラウ・クロンプホルツ(指)、
ハインツ・ワルベルク(指)、
ヨゼフ・クリップス(指)、
ジョルジュ・プレートル(指)、
ヨゼフ・カイルベルト(指)、ウィーン国立歌劇場O

録音:1955-71年
1960年代のドイツを代表するソプラノの一人、リーザ・デラ・カーザがウィーン国立歌劇場で歌った舞台のライヴ録音です。注目は、まず「マイスタージンガー」。1961年5月27日の公演で、オットー・ヴィーナーのザックス、ヴォルフガング・ヴィントガッセンのヴァルター、指揮はハインツ・ワルベルク。「アラベラ」は1964年6月21日の公演で、ヨゼフ・カイルベルトの指揮。ORFEOD’ORからは1958年のザルツブルク音楽祭での全曲録音がCDされていますが、もちろんそれとは別の演奏。「ダントンの死」は、1967年11月9日の公演で、ヨゼフ・クリップスの指揮。「イドメネオ」は1971年3月14日の公演で、指揮はヤロスラウ・クロンプホルツ。海賊盤で出回っているものと同一と思われます。これのみステレオ録音。「ドン・ジョヴァンニ」は、1955年の歌劇場再建記念公演でのもので、BMGからCDになっていたもの。ドイツ語による上演です。「カプリッチョ」は1964年3月21日の公演で、ORFEOR734082で全曲盤の出ているもの。   (Ki)

ORFEOR-688139(9CD)
ヴァリッシュ〜ワーグナー:初期 3 作

(1)ワーグナー:「妖精」

(2)ワーグナー:「恋愛禁制」

(3)ワーグナー:「リエンツィ」
全て、ウォルフガング・サヴァリッシュ(指)

(1)クルト・モル(Bs 妖精の王)
リンダ・エスサー・グレイ(S アーダ)
カリ・レヴァース(S ファルツァーナ)クリスツィナ・ラキ(S ツェミーナ)
ジョン・アレクサンダー(T アリンダル)
ジューン・アンダーソン(S ローラ)
ローラント・ヘルマン(Br モラルト)
ヤン=ヘンドリック・ロータリンク(Bs ゲルノート)
シェリル・ステューダー(S ドロラ)
ノルベルト・オルト(T グンター)
カール・ヘルム(Bs ハラルト)
フリードリヒ・レンツ(T 使者)
ローラント・ブラハト(グロマの声)
バイエルンRSO、Cho
録音:1983年7月、ミュンヘン(ライヴ)

(2)ヘルマン・プライ(Br フリードリヒ)
ヴォルフガング・ファスラー(T ルツィオ)
ローベルト・シュンク(T クラウディオ)
フリードリヒ・レンツ(T アントーニオ)
キース・エンゲン(Bs アンジェロ)
ザビーネ・ハス(S イザベラ)
パメラ・コバーン(S マリアーナ)
アルフレート・クーン(Bs ブリゲッラ)
ライムント・グルンバッハ(Br ダニエリ)
マリアンネ・ザイベル(S ドレッラ)
ヘルマン・シャペル(Br ポンティオ・ピラト)
バイエルン国立O
バイエルン国立歌劇場Cho
録音:1983年7月、ミュンヘン(ライヴ)

(3)ルネ・コロ(T リエンツィ)
シェリル・ステューダー(S イレーネ)
ヤン=ヘンドリク・ロータリング(Bs シュテファノ・コロンナ)
ヨーン・ヤンセン(Br アドリアーノ)
ボド・ブリンクマン(Br パオロ・オルシーニ)
カール・ヘルム(Bs 枢機卿)
ノーベルト・オルト(T バロンチェリ)
キース・エンゲン(Bs チェッコ・デル・ヴェッキオ)
カルメン・アンホルン(S 和平の使者)
ライムント・グルムバッハ(Br ミラノ公使)
ハンス・ヴィルブリンク(Br ロンバルディア公使)
フリードリヒ・レンツ(T ナポリ公使)
アルフレート・クーン(Bs バイエルン公使)
ヘルマン・ザペル(T 伝令)
バイエルン国立O
バイエルン国立歌劇場Cho
録音:1983年7月6日、ミュンヘン(ライヴ)
2013年2月22日に亡くなったドイツの名指揮者、ヴォルフガング・サヴァリッシュによるワーグナー初期三作の録音がセットになりました! ワーグナー指揮者として高名だったサヴァリッシュは、ワーグナーの没後100年に当たる1983年にバイエルン国立歌劇場でワーグナーの全オペラを演奏、 この時、珍しい「妖精」、「恋愛禁制」、「リエンツィ」の3作を取り上げ話題となりました。これら3作はライヴ録音され、まず「妖精」が、しばらくして「恋 愛禁制」と「リエンツィ」がORFEOから発売されました。いずれもサヴァリッシュとバイエルン国立歌劇場の優秀なオーケストラと合唱団による優秀な 演奏というのが嬉しいものです。 歌手も大物が投入されています。「妖精」にはクルト・モルの他、若き日のシェリル・ステューダー、ジューン・アンダーソン、ヤン=ヘンドリック・ロー タリンクらが加わっています。「恋愛禁制」はなんと言ってもヘルマン・プライが目玉、そしてローベルト・シュンクとザビーネ・ハスが加わっています。「リ エンツィ」は、極め付けのルネ・コロのタイトルロールを筆頭に、ステューダー、ロータリングも参加。本来男装メッゾソプラノ役のアドリアーノを、オラ ンダ出身のハイバリトンのヨーン・ヤンセンに歌わせているのが特徴です。いずれにおいても、準主役、脇役にはバイエルン国立歌劇場の優秀なアンサン ブル歌手たちが支えており、ローラント・ヘルマン、ノルベルト・オルト、カール・ヘルム、フリードリヒ・レンツ、ローラント・ブラハト、キース・エン ゲンなど、実力派の名前が並んでいます。 BOXの仕様は30ミリ厚の紙製クラムシェルタイプ、9CDがお得な価格での発売となります。 (Ki)

ORFEOR-690074(4CD)
ワーグナー:「パルジファル」 トーマス・スチュワート(Br アンフォルタス)、
ハンツ・ハーゲナウ(Bs ティトゥレル)、
ハンス・ホンター(Br グルネマンツ)、
ジョン・ヴィッカーズ(T パルジファル)、
グスタフ・ナイトリンガー(Bs クリングゾル)
、バルブロ・エリクソン(Ms クンドリー)他
ハンス・クナッパーツブッシュ(指)
バイロイト祝祭O&cho

録音:1964年8月13日(モノラル)
クナッパーツブッシュ最後のバイロイト出演となった、1964年の「パルジファル」です。さらに言えば、この時が彼の最後の指揮でした。まさにクナの白鳥の歌。演奏は、最晩年のクナの深 い世界が遺憾なく発揮されており、高名な1962年のPHILIPS録音よりもさらに深く大きくなっているのには驚かされます。特に第1幕の場面転換の音楽の巨大さには思わず畏怖の念を感ずるほど。歌手は、ホッター、ナイトリンガーといったバイロイトの常連に、カナダの偉大なテノール、ヴィッカーズや、スウェーデンのメッゾ、バルブロ・エリクソンなど新鮮なメンバーを加えたもの。ヴィッカー ズのパルジファルはこれが唯一の録音。もちろん正規盤初発売。バイエルン放送協会蔵出し音源で、音質は驚くほど新鮮になりました! (Ki)

ORFEOR-691063(3CD)
ワーグナー:歌劇「ローエングリン」 シャーンドル・コーニャ(T;ローエングリーン)
エリーザベト・グリュンマー(S;エルザ)
フランツ・クラス(Bs;国王ハインリヒ)
エルネスト・ブランク(Br;テルラムント)
リタ・ゴール(Ms;オルトルート)
エーベルハルト・ヴェヒター(Br;軍令使)他
ロヴロ・フォン・マタチッチ(指)
バイロイト祝祭O&cho

録音:1959年8月4日
マタチッチのワーグナーは定評あるところですが、全曲録音はごく僅か。この「ローエングリーン」は、マタチッチがたった一回だけバイロイト音楽祭に出演した時のもの。柔和な弾力性に富んでいながら、熱気も高いマタチッチのワーグナーの特性が見事に発揮されています。歌手も、前年のヴィーラント新演出初年度に大評判となったコーニャを始め、グリュンマー、ゴール、ブラン、クラス、そしてヴェヒターと、実に豪華。もちろん、バイエルン放送蔵出し音源で、音も上々!ワグネリアンも、マタチッチ・ファンも大喜びの素晴らしいライヴ録音、あらゆるショップで歓迎される優れものです!  (Ki) 

ORFEOR-692092(2CD)
ワーグナー:歌劇「さまよえるオランダ人」 ヘルマン・ウーデ(Brオランダ人)
アストリッド・ヴァルナイ(Sゼンタ)
ルートヴィヒ・ウェーバー(Bsダーラント)
ヴォルフガング・ヴィントガッセン(Tエリック)
ヨゼフ・トラクセル(T水夫)ほか
ハンス・クナッパーツブッシュ(指)バイロイト祝祭O&cho

録音:1955年7月22日,バイロイト祝祭劇場
空前の活況を示した1950年代のバイロイト音楽祭の中にあって、1955年にクナッパーツブッシュが指揮した「オランダ人」は、強烈な個性を放った名演でした。ヴォルフガング・ワーグナー新演出のプロダクションで、もともとヨゼフ・カイルベルトが担当でしたが、それに対してクナが「わしにも振らせろ」と強引に割り込み、結果7月22日、30日、8月3日の公演をクナが指揮、さらに8月7、15、19日の公演をカイルベルトが指揮しました。クナッパーツブッシュとしても、この機会にどうしても指揮したかったのでしょう。カイルベルトの上演はDECCAが録音し、ステレオCDが発売されています。一方クナの上演は初日がバイエルン放送協会によって収録され、海賊盤としてLPやCDで何度も発売されていましたが、ついにORFEOから初の正規盤として世に出ます。故黒田恭一氏が「この《オランダ人》は海が主役だ」と述べたように、大きくうねるクナッパーツブッシュの音楽は、物語の背後に存在する広大な海原を感じさせるようなもので、そのスケールの大きさは他に類を見ないものです。しかもキャストは、オランダ人のウーデ、ゼンタのヴァルナイ、ダーラントのウェーバー、水夫のトラクセルと、いずれも当時のバイロイトでも最上のもの。しかもエリックには偉大なヘルデン、ヴィントガッセンを配するという贅沢さ。「オランダ人」に、まるで後期の作品のような大きな世界を感じさせてくれます。ワーグナー指揮者クナッパーツブッシュを語る上で欠かせない録音です! (Ki)

ORFEOR-696072(2CD)
レオニー・リザネク/ウィーン国立歌劇場ライヴ
チャイコフスキー:「エウゲニ・オネーギン」/レオニー・リザネク(S タチアーナ)、ジョージ・ロンドン(Br オネーギン)、ベリスラフ・クロブチャール(指)「録音:1955年6月17日(モノラル)]
ヴェルディ:「アイーダ」/レオニー・リザネク(S アイーダ)、ラファエル・クーベリック(指)[録音:1955年11月11日(モノラル)]
プッチーニ:「トスカ」/レオニー・リザネク(S トスカ)、ワルター・ベリー(Br スカルピア)、ニーノ・ヴェルキ(指)[録音:1962年5月28日(モノラル)
スメタナ:「ダリボール」/レオニー・リザネク(S ミラダ)、ヨゼフ・クリップス(指)[録音:1969年10月19日(ステレオ)]、
ケルビーニ:「メデア」/レオニー・リザネク(S メデア)、ブルーノ・プレヴェディ(T ジャゾン)、ホルスト・シュタイン(指)[録音:1971年1月31日(ステレオ)]、
ワーグナー:「ローエングリン」/カタリーナ・リゲンツァ(S エルザ)、レオニー・リザネク(S オルトルート)、ペーター・シュナイダー(指)[録音:1985年1月4日(ステレオ)
ワーグナー:「パルジファル」/ジークフリート・イエルザレム(T パルジファル)、レオニー・リザネク(S クンドリー)、ホルスト・シュタイン(指)[録音:1979年3月18 日(ステレオ)]
マスカーニ:「カヴァレリア・ルスティカーナ」/レオニー・リザネク(S ルチア)、ジュリアス・ルーデル(指)[録音:1981年6月12月(ステレオ)]
ヤナーチェク:「イエヌーファ」/ガブリエラ・ベニャチコヴァ(S イエヌーファ)、レオニー・リザネク(S コスチェルニチカ)、ハインツ・ツェドニク(T シュテヴァ)、ヴァーツラフ・ノイマン(指)[録音:1991年4月15日(ステレオ)]
R・シュトラウス:「影のない女」/レオニー・リザネク(S 皇后)、エリーザベト・ヘンゲン(Ms 乳母)、カール・ベーム(指)[録音:1955年11月9日(モノラル)]
R・シュトラウス:「影のない女」/レオニー・リザネク(S 皇后)、ヘルベルト・フォン・カラヤン(指)[録音:1964年6月11日(モノラル)]
R・シュトラウス:「影のない女」/レオニー・リザネク(S 皇后)、ビルギット・ニルソン(S バラクの妻)、ワルター・ベリー(Br バラク)、カール・ベーム(指)[録音:1977年1月16日(ステレオ)]
R・シュトラウス:「エレクトラ」/ビルギット・ニルソン(S エレクトラ)、レオニー・リザネク(S クリソテミス)、カール・ベーム(指)[録音:1965年12月16日(モノラル)]
R・シュトラウス:「ナクソス島のアリアドネ」/レオニー・リザネク(S アリアドネ)、カール・ベーム(指)[録音:1967年11月20日(モノラル)]
R・シュトラウス:「ばらの騎士」/レオニー・リザネク(S 元帥夫人)、クリスタ・ルートヴィヒ(S オクターヴィアン)、ヒルダ・デ・グローテ(S ゾフィー)、ヨゼフ・クリップス(指)[録音:1971年10月3日,モスクワ(ステレオ)]
R・シュトラウス:「サロメ」/レオニー・リザネク(S サロメ)、グレース・ホフマン(Ms ヘロディアス)、ハンス・ホプフ(T ヘロデ)、カール・ベーム(指)[録音:1972年12月22日(ステレオ)]
全て、ウィーン国立歌劇場O&cho

ORFEOR-697072(2CD)
モーツァルト:歌劇「コジ・ファン・トゥッテ」 グンドラ・ヤノヴィッツ(S フィオルディリージ)、
クリスタ・ルートヴィヒ(Ms ドラベッラ)、
アドルフ・ダラポッツァ(T フェランド)、
ワルター・ベリー(Bs グリエルモ)、
エーベルハルト・ヴェヒター(Br ドン・アルフォンソ)、
オリヴェラ・ミリヤコヴィッチ(S デスピーナ)、
ヨーゼフ・クリップス(指)
ウィーン国立歌劇場O&cho

録音:1968年9月22日,ウィーン国立歌劇場,ライヴ録音
これがクリップスのライヴ、これがクリップスのモーツァルト!!ヨーゼフ・クリップス(1902-1974)はウィーンの名指揮者。戦後すぐの困難な時代には、ウィーン国立歌劇場はクリップスが支えたようなもの。クリップスはモーツァルトに定評があり、多数の交響曲の他、「後宮からの逃走」(2種)、「ドン・ジョヴァンニ」を録音しています。この1968年の「コジ・ファン・トゥッテ」を聞くと、それらの録音と随分印象が異なるのに驚かされます。穏やかで優しい温もりのあるモーツァルトなのは同じでも、ずっと音楽が生き生きして、豊かな幸福感に満ち溢れています。そしてクリップスがオーケストラから引き出すウィーンの薫り!これこそクリップスの本領発揮のモーツァルトです。歌手は、ヤノヴィッツとルートヴィヒの黄金の姉妹に、オペレッタから宗教曲まで幅広く活躍したダラポッツァに、ベリーとヴェヒターというウィーンのベテラン男声低音の二人。豪華です!!モノラルですが、音は良好です。 (Ki)

ORFEOR-698072(2CD)
ヴェルディ:歌劇「オテロ」 プラシド・ドミンゴ(T オテッロ)、
レナート・ブルゾン(Br イヤーゴ)、
アンナ・トモワ=シントウ(S デズデーモナ)、
クルト・リドル(Bs ロドヴィーコ)、
カルディ・カルードフ(T カッシオ)ほか、
ズビン・メータ(指)
ウィーン国立歌劇場O&cho

録音:1987年5月10日
ドミンゴのオテッロを筆頭に、ブ ルゾンのイヤーゴ(二人とも声がまだ瑞々しいこと!)、そしてスカラ座来日公演でもデズデーモナを歌ったトモワ=シントウと強力キャ スト。そのトモワ=シントウと同じブルガリア生まれで、フェニーチェ歌劇場やソフィア歌劇場のプリモテノーレとして来日したことも あるカルードフがカッシオを歌っています。ウィーンに縁の深いメータ、ちょうど1985年からフィレンツェ歌劇場の首席指揮者を務めオ ペラに本腰を入れていた時期だけに、非常に積極的な音楽作りで守り立てています。  (Ki)

ORFEOR-699073(3CD)
ドミンゴ/ウィーン国立歌劇場ライヴ
ヴェルディ:「椿姫」第1幕前奏曲/プラシド・ドミンゴ(指)[1993年9月11日]

ヴェルディ:「ドン・カルロ」から/プラシド・ドミンゴ(T カルロ)、ベリスラフ・クロブチャール(指)[1967年5月25日,モノラル]、
ヴェルディ:「ドン・カルロ」から/プラシド・ドミンゴ(T カルロ)、ワルトラウト・マイヤー(Ms エボリ)、レオ・ヌッチ(Br ポーザ)、ファビオ・ルイージ(指)[1992年5月19日]、
ヴェルディ:「トロヴァトーレ」から/プラシド・ドミンゴ(T マンリーコ)、ライナ・カバイヴァンスカ(S レオノーラ)、フィオレンツァ・コッソット(Ms アズチェーナ)、カラヤン(指)[1978年5月1日]、
ヴェルディ:「オテロ」から/プラシド・ドミンゴ(T オテッロ)、バルバラ・フリットリ(S デズデーモナ)、ダニエル・オーレン(指)[1997年2月18日]、
プッチーニ:「ボエーム」から/プラシド・ドミンゴ(T ロドルフォ)、ミレッラ・フレーニ(S ミミ)、アルベルト・リナルディ(Br マルチェッロ)、ガルシア・ナヴァロ(指)[1987年12月29日]、
プッチーニ:「西部の娘」から/プラシド・ドミンゴ(T ディック・ジョンソン)、シルヴァーノ・カローリ(Br ジャック・ランス)ほか、レナード・スラットキン(指)]1988年4月12日]、
プッチーニ:「トスカ」から(アンコール付き)/プラシド・ドミンゴ(T カヴァラドッシ)、ファビオ・ルイージ(指)[1991年6月27日]、
ジョルダーノ:「アンドレア・シェニエ」から/プラシド・ドミンゴ(T シェニエ)、ネッロ・サンティ(指)[1981年3月30日]、
レオンカヴァッロ:「道化師」から/プラシド・ドミンゴ(T カニオ)[1994年4月16日]、
ベッリーニ:「清教徒」前奏曲/プラシド・ドミンゴ(指)[1994年5月5日]、
メルカダンテ:「誓い」から/プラシド・ドミンゴ(T ヴィスカルド)、ゲルト・アルブレヒト(指)[1979年9月9日]、
マイヤベーア:「預言者」から/プラシド・ドミンゴ(T ジャン)、フランツ・ハブラタ(Bs ザカリ)、トルステン・ケルル(T ジョナス)、マルチェッロ・ヴィオッティ(指)[1998年5月27日]、
オッフェンバック:「ホフマン物語」から/プラシド・ドミンゴ(T ホフマン)、クリスティアン・バデア(指)[1993年12月20日]、
ビゼー:「カルメン」第2幕間奏曲/プラシド・ドミンゴ(指)[1995年11月1日]、
ビゼー:「カルメン」から/プラシド・ドミンゴ(T ジョゼ)、エレナ・オブラスツォワ(Ms カルメン)、ハインツ・ツェドニク(T レメンダド)ほか、カルロス・クライバー(指)[1978年12月9日]、
ビゼー:「カルメン」から/プラシド・ドミンゴ(T ジョゼ)、アグネス・バルツァ(Ms カルメン)、ピンカス・スタインバーグ(指)[1992年9月1日]、
サン=サーンス:「サムソンとデリラ」から/プラシド・ドミンゴ(T サムソン)、アグネス・バルツァ(Ms デリラ)、ジョルジュ・プレートル(指)[1990年12月22日]、
マスネ:「エロディアード」から/プラシド・ドミンゴ(T ジャン)、マルチェッロ・ヴィオッティ(指)[1995年2月12日]、
チャイコフスキー:「スペードの女王」から/プラシド・ドミンゴ(T ヘルマン)、リタ・ゴール(Ms 伯爵夫人)、小澤征爾(指)[1999年5月29日]、
ワーグナー:「ローエングリーン」から/プラシド・ドミンゴ(T ローエングリーン)、カタリーナ・リゲンツァ(S エルザ)、ペーター・シュナイダー(指)[1985年1月4日]
ワーグナー:「ワルキューレ」から/プラシド・ドミンゴ(T ジークムント)、ワルトラウト・マイヤー(S ジークリンデ)、ヒルデガルト・ベーレンス(S ブリュンヒルデ)、クリストフ・フォン・ドホナーニ(指)[1992年12月19日]、
ワーグナー:「パルジファル」から/プラシド・ドミンゴ(T パルジファル)、ホルスト・シュタイン(指)[1991年9月1日]
プラシド・ドミンゴ(T)、
いずれもウィーン国立歌劇場O&cho
プラシド・ドミンゴがウィーン国立歌劇場にデビューしたのは、1967年5月のヴェルディ「ドン・カルロ」のこと。以来40年に渡って、様々な役を歌って舞台に立っています。この3枚組のCD には、そのデビューの「ドン・カルロ」から、1999年までの33年の録音が収録されています。この1 セットで歌手ドミンゴの変遷がほぼ網羅されているわけです。加えて彼の指揮も楽しめるというサーヴィス。共演者も非常に豪華!ファンにはたまらないドミンゴ尽くしです。 (Ki)


ORFEOR-700051
(1SACD)
ベートーヴェン:交響曲第7番 カルロス・クライバー(指)
バイエルン国立O

録音:1982年5月3日ミュンへン国立劇場(ステレオ・ライヴ)
この「第7番」は、屈指のベストセラー「第4番」(ORFEOR.100841)と同日に行われた演奏で、1986年のライヴと双璧の素晴らしいさ!クライバーらしさを貫徹しきった時の凄さをまざまざと思い知らされる激演です。第1楽章冒頭のトゥッティは意外なほど優雅で繊細。いつもの活力を漲らせて推進するのは0:53以降で、ここから第2の序奏のようにくっきりと音像を現出させているのが特徴的。腰を抜かすのが主部冒頭の駆け上がりの威力!クライバー特有の筋肉質の音が間髪を入れず噴出し、4:14の弦の血しぶきの凄まじさは空前絶後!しかもアンサンブルも鉄壁。展開部の緊張感がまた壮絶で、特に金管の容赦ない強奏は、心臓を破る激烈さ。第2楽章も獲物を虎視眈々と狙う獣のような緊張で貫き、真の安らぎが訪れるのはヴァイオリンに主題を受け渡して以降。しかし、その弦の波しぶきがこれまた決死のうねりを見せます。最後は例によって父クライバー譲りのピチカートで締めくくりますが、その響きのリアルさと意味深さを最も強く感じさせるのがこの録音。バイエルン国立管とクライバーのコンビの演奏は、時々オケがあまりに強烈なクライバーの指揮に乗り切れないこともありますが、第3楽章は完全なる一体化が実現していることを痛感させ、スケルツォ的な軽さを排した魂の燃焼が感動的。終楽章は当然燃えまくりですが、決して綺麗とは言えない全体の音色が、激烈な迫力に更に拍車を掛けている点がポイント。色艶をあえてバッサリ削ぎ落としたようなこの響きこそが、クライバーがこの曲に求めていたものに思え、最後の3分間では本物の絶叫に遭遇するのです!あまりの凄まじさに会場もあっけにとたれたのか、拍手が沸き上がるまで微妙に間があるのも頷けます。  【湧々堂】

ORFEOR-701072(2CD)
モーツァルト(R・シュトラウス編):歌劇「イドメネオ」 ロバート・ギャンビル(T イドメネオ)、
カミッラ・ニールント(S イズメーネ)、
ブリッタ・シュタルマイスター(S イリア)、
イリス・フェルミリオン(Ms イダマンテ)他
ファビオ・ルイージ(指)
シュターツカペレ・ドレスデン、
ドレスデン国立歌劇場cho

録音:2006年8月25日フェルゼンライトシュー レでのライブ
これがただの「イドメネオ」じゃない、なんとシュトラウス版!歌詞はドイツ語です。シュトラウスによって ところどころ思い切った近代化を施された「イドメネオ」は、シュトラウスに定評の高いルイージにはピッタリ。歌手は、来日公演で タンホイザーを歌うギャンビル、サロメとエリーザベトを歌うニールントに加え、実力派のドイツのメッゾ、フェルミリオンに、ここ 数年で台頭の著しいドイツのソプラノ、シュタルマイスターと、超強力。演奏会形式とは思えない緊張感の漲った演奏になっています。 (Ki)
ORFEOR-702061
ディアナ・ダムラウ〜歌曲リサイタル
ベルク:初期の7つの歌
マーラー:天上の生活
ツェムリンスキー:トスカーナ地方の民謡によるワルツの歌(6曲)
ヴォルフ:メーリケの詩による5つの歌曲
R・シュトラウス:少女の花 Op.22(4曲)
 花束を作ろうと Op.68-2。愛の神 Op.68-5
マーラー:誰がこの歌を作ったのか
ヴォルフ:小さなものでも/ペンナに私の恋人がいる
リスト:それは、きっと素晴らしいこと
ディアナ・ダムラウ(S)
シュテファン・マティアス・ラーデマン(P)

録音:2005年8月31日ザルツブルク音楽祭、ライヴ
今、ドイツの若いソプラノの中では人気・実力とも圧倒的なのが、このディアナ・ダムラウ。バイエルン州東部の町、ギュンツブルク出身、ヴュルツブルク音楽院で学び、ドイツの地方劇場で歌った後、1999 年にバイエルン国立歌劇場に「ナクソス島のアリアドネ」のツェルビネッタでデビュー。以降は破竹の勢いで、ザルツブルク音楽祭には2001 年に初登場以来毎年出演、2004年12月ににはスカラ座再建公演のサリエリ「見出されたエウローパ」でタイトルロールを務めました。2005 年にメトにデビュー。ツェルビネッタや「魔笛」の夜の女王が当たり役のように、高音とコロラトゥーラに優れている一方、中音域の瑞々しさ、豊かな表現力も卓越していて、リートでも大変高い評価を得ています。この2005年ザルツブルク音楽祭でのリサイタルでも、特に後半のヴォルフ、シュトラウスは極上!大歌手でも若い旬の頃しか味わえない滴るような新鮮さがたまりません。  (Ki)
ORFEOR-703062(2CD)
モーツァルト:歌劇「ポントの王ミトリダーテ」 ブルース・フォード(T;ミトリダーテ)
ヴェッセリーナ・カサロヴァ(Ms;ファルナーチェ)
シンディア・シーデン(S;アスパージア)
クリスティアーネ・エルツェ(S;シーファレ)他
ロジャー・ノリントン(指)
カメラータ・ザルツブルク

録音:1997年2月1日ライヴ
なんとノリントンの「ミトリダーテ」が登場!1997年のモーツァルト週間のライヴで、その年の夏のザルツブルク音楽祭でも全く同じキャストで上演されました。ノリントンの溌剌とした音楽の素晴らしいこと!当時破竹の勢いで国際舞台に活動を広げていたカサロヴァを始め、ロッシーニ・テノールとして知られるブルース・フォードのタイトル・ロールなど、キャストも優秀。少年モーツァルトのイタリアオペラを、充実した演奏でどうぞ!  (Ki)

ORFEOR-704077(7CD)
ジョージ・セル〜ザルツブルク音楽祭ライヴ 1958-1968
(1)モーツァルト:交響曲第33番&第41番

(2)ハイドン:交響曲第92番「オックスフォード」

(3)アイネム:管弦楽の為のバラードOp.23(ヨーロッパ初演)
ウォルトン:管弦楽の為のパルティータ*
プロコフィエフ:交響曲第5番

(4)モーツァルト:ピアノ協奏曲第9番「ジュノム」

(5)ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第3番、
 「エグモント」序曲、交響曲第3番「英雄」

(6)グルック:「アルチェステ」序曲*
モーツァルト:ピアノ協奏曲第27番、
R.シュトラウス:家庭交響曲

(7)ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第4番

(8)ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第5番「皇帝」*

(9)ブルックナー:交響曲第7番(1885年ノヴァーク版)
全て、ジョージ・セル(指)

(1)ACO[1958年8月6日]

(2)フランス国立放送O[1959年8月3日]

(3)ACO[1958年8月8日]

(4)[ルドルフ・フィルクスニー(P)、ACO
 [1958年8月6日]

(5)ルドルフ・フィルクスニー(P)、チェコPO
 [1963年8月4日祝祭大劇場]

(6)クリフォード・カーゾン(P)、BPO
 [1964年8月10日祝祭大劇場]

(7)クリフォード・カーゾン(P)、
 シュターツカペレ・ドレスデン
 [1965年8月2日]

(8)クリフォード・カーゾン(P)、VPO
 [1968年8月21日ステレオ・ライヴ]]

(9)VPO[1968年8月21日ステレオ・ライヴ]
未発表の音源を多数含む、セルのザルツブルク音楽祭における貴重なライヴがボックスで急遽リリース。しかも、1968年8月21日の「皇帝」と、ソニー盤ではモノラルのようであったブルックナー第7番がステレオ・テイクで出現!
まず目を引 くのはベルリン・フィルとの祝祭大劇場でのコンサート。後光が射し込まんばかりの威容が眩しいグルックに、同年1月に手兵クリー ヴランドとスタジオ収録を終えたシュトラウスと、当日の演目をまるごと収めています。なかでも嬉しいことにモーツァルトの27番では、この曲にふさわしい名手カーゾンがソリストに迎えられています。なお、カーゾンとはベートーヴェンの4番と「皇帝」、さら に名手フィルクシュニーとはベートーヴェンの3番といった具合に、あらたに収録された協奏曲では、知られざる豪華共演が楽しめる のも大きな魅力といえるのではないでしょうか。格調高きモーツァルトやハイドンから、やはりアンサンブルが凄みをきかせるウォル トン、アイネムまで、セルの至高の音楽性が刻印されたかけがえのないライヴ。これはファンの方には必携のセットとなるでしょう。 オーストリア放送提供の正規音源使用。 (Ki)
ORFEOR-705061
モーツァルト:歌劇「バスティアンとバスティエンヌ」*
 歌劇「劇場支配人」#
イレアーナ・コトルバス(S;バスティエンヌ;*)
トーマス・レールベルガー(T;バスティアン;*)
ペーター・ヴァン・デア・ビルト(Bs;コラス;*)
エディタ・グルベローヴァ(S;マダム・ヘルツ;#)
クリスティーナ・ラキ(S;マドモワゼル・ジルバーラング;#)
トーマス・モーザー(T;ムッシュ・フォーゲルザング;#)
イシュトヴァーン・ガーティ(Bs;ブフ;#)
レオポルド・ハーガー(指)モーツァルテウムO*.#

録音:1969年7月31日レジデンツ*/1976年7月29日モーツァルテウム#、以上ライヴ
「バスティアンとバスティエンヌ」と「劇場支配人」という、決して有名ではないけれどとても楽しいモーツァルトの2品を収録。12歳の時の作品「バスティアンとバスティエンヌ」は、少年らしさが出た佳作。西側で有名になったばかりの頃のコトルバスが可憐な歌を聞かせてくれます。「劇場支配人」は、半分以上が演劇ということで上演が少ない作品ですが、音楽は大変優れたもの。こちらも、破竹の勢いで名声を上げていた頃のグルベローヴァが出演、さらにこれがザルツブルク音楽祭のデビューだったモーザーも出演。名歌手の若い頃を楽しむに打ってつけのCDです。  (Ki)
ORFEOR-706061
クララ・ハスキル/ピアノ・リサイタル
モーツァルト:ピアノ・ソナタ第10番K.330,
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第18番
シューベルト:ピアノ・ソナタ第21番
クララ・ハスキル(P)

録音:1957年8月8日ザルツブルク,モーツァルテウム
以前SALZBURGERFESTSPIELDOKUMENTEから出ていたものと同じ内容。ORFEOの取り扱いで、安定供給が可能となりました。モーツァルト、ベートーヴェン、シューベルトからそれぞれ一曲ずつソナタを演奏しています。ハスキルはスタジオの中だと時々神経質さが上回ってしまうこともありますが、このリサイタルでは繊細さと熱気が見事に融合され、ハスキルの魅力の真髄に溢れています。モーツァルトの、細部まで神経の通っていながら、決して力まない美しさ。またベートーヴェンの、特に終楽章のプレスト・コン・フォーコの急速で湧き立つ音楽に、一抹の翳りが走る絶妙の美!そして何と言ってもシューベルト、この深みは絶品と言うほかありません!!!これはハスキルというピアニスト語る上で絶対に外せない録音でしょう。なお、同年8月23日、エジンバラでの同内容のリサイタルもTAHRA(TAH362)からCD化されています。  (Ki)

ORFEOR-707062(2CD)
トーマス・ハンプソン/米国歌曲集
マクダウェル:ああかわいいバラ/海
レフラー:ヘレンに、トムリンソン:夕べの歌
リッター:二人の古参兵の為の哀歌
ブリッジ:最後の祈り
ヴォーン・ウィリアムズ:澄んだ夜中/喜べ船乗り仲間よ喜べ!
カステルヌォーヴォ=テデスコ:ルイジアナ
ヒンデミット:あそこの沼地で歌おう
スタンフォード:勇気はあるのかおお魂よ
ゴールド:出発、カーゲン:ドラム
ワイズガル:シロ
ボールズ:ブルー・マウンテン・バラーズ(4曲)
ローレム:早朝のアダムのように
ナギンスキ:下を向いてごらん、美しい月よ
バーンスタイン:あなたの言ったことに
スティル:悲しみ
ナイルズ:私の恋人の髪の色は黒い
フォスター:夢路より
ヒンデミット:私は間で/あああなたは持ち上げる/打て!打て!太鼓を叩け!
ロイター:太鼓/ある暗い娘の為の歌
パーレン:体験/私もアメリカだ
ベイコン:黄海の岸/荒々しい夜/柵を下げろ/延期なしの創作
バーガー:心/孤独な人々、ハーゲマン:裕福な男
ナギンスキ:リチャード・コリー
ローレム:下を向いてごらん美しい月よ/神々
コルンゴルト:祝詞/患者、他
トーマス・ハンプソン(Br)
ヴォルフラム・リーガー、
マルコム・マルティノー(P)

録音:2001年8月12日17、22日/2005年8月22日(コルンゴルトのみ)
2001年のザルツブルク音楽祭では、4回に渡って<アメリカの歌声が聞こえる>と題された演奏会が開かれました。ここではそのうち、ハンプソンがピアノ伴奏で歌った曲を集めています。ハンプソンは、埋もれてしまった米国の歌曲の復興に積極的で、国会図書館に眠っていた自筆楽譜に新たな生命を吹き込み、高い評価を得ています。ここに収録されている数々の曲からも、ハンプソンの熱い想いが伝わってくるようです。さらに2005年のリサイタルから、コルンゴルトの歌曲を収録しています。 (Ki)
ORFEOR-708061
ハンプソン/2005年ザルツブルク・ライヴ
メンデルスゾーン:歌の翼に Op.34-2/古いドイツの春の歌 Op.86-6
マイヤベーア:おいで/ばらを、百合を、鳩を、太陽を/人間嫌い
マーラー:私の歌をのぞき見しないで/私はやわらかな香りをかいだ/真夜中に/私はこの世に忘れられ/美しさのゆえに愛するなら
ツェムリンスキー:太鼓と笛 Op.8-3/麦畑での戦死 Op.8-4/茶色いびいどろの靴をはいて Op.22-1/陽光に満ちた夕暮れの花の萼 Op.22-2/民謡 Op.22-5/私の心の海で Op.22-6
シェーンベルク:ゲオルク・フォン・フルンツベルクは自分のことをどう歌ったか Op.3-1/失われた大軍 Op.12-1/あなたの金の櫛を頂きたい Op.2-2/期待 Op.2-1
ベルク:大好きな美しい女性/眠れないいくつもの夜/遠くの歌/墓碑銘
ツァイスル:夜が始まる/叫び声
トーマス・ハンプソン(Br)
ヴォルフラム・リーガー(P)

録音:2005年8月18日ザルツブルク音楽祭、ライヴ
トーマス・ハンプソンが、ユダヤ系や新ウィーン楽派といった、ナチスによって「禁じられ、追放された」作曲家の作品を集めています。ハンプソンの柔らかな美声が会場の隅々にひたひたと行き渡るようなメンデルスゾーンの「歌の翼に」から、CDに録音するほど好んでいる、珍しいマイヤベーアの歌曲も素晴らしいもの。しかし本領はやはり近代歌曲でしょう。ツェムリンスキーのとろけてしまいそうな世紀末美にまみれた「茶色いびいどろの靴をはいて」、若々しい抒情性がハンプソンにピタリのベルクの初期歌曲集、これまた絶品のシェーンベルクの作品2の2曲、そしてお得意のマーラー、とくに「私はやわらかな香りをかいだ」の吸い込まれてしまいそうなソットヴォーチェなど、どれもこれもクラクラ来てしまいます。ハンプソン・ファンはもちろん、普段リートはあまり聞かないという19 世紀末音楽マニアにもお勧めです!  (Ki)

ORFEOR-709062(2CD)
ザルツブルク音楽祭〜モーツァルト:歌曲集

(1)クローエに寄す K.524/ひめごと K.518
 ルイーゼが不実な恋人の手紙を焼いた時 K.520
 アリア「私の胸は喜びに踊り」K.579
 別れの歌 K.519/春への憧れ K.596
(2)満足 K.473/子供の遊び K.598
 かわいい糸紡ぎ娘 K.531
 孤独に寄せて K.391/すみれ K.476
 アリエッタ「鳥たちよお前たちは毎年」 K.307
 カンツォネッタ「静けさは微笑みながら」 K.152
 アリア「私の胸は喜びに踊り」 K.579
(3)希望に寄せて K.390/満足 K.349
 偽りの世 K.474/おいでいとしのツィターよ K.351
 すみれ K.476/別れの歌 K.519
 夕べの想い K.523/クローエに寄す K.524
 夢に見る姿 K.530/
 アリエッタ「寂しく暗い森で」 K.308
 小カンタータ「無限なる宇宙の創造者を崇敬する
 君たちよ」 K.619
(4)小さなフリードリヒの誕生日 K.529
 かわいい糸紡ぎ娘 K.531/ひめごと K.518
 魔法使い K.472
(5)小カンタータ「無限なる宇宙の創造者を崇敬する君たちよ」 K.619
(6)すみれ K.476/何と不幸せなことか K.147
 アリエッタ「寂しく暗い森で」 K.308/
 アリエッタ「鳥たちよお前たちは毎年」 K.307
 満足 K.473/魔法使い K.472
(7)ルイーゼが不実な恋人の手紙を焼いた時 K.520
 すみれ K.476/夕べの想い K.523
 アリエッタ「鳥たちよ、お前たちは毎年」 K.307
 アリエッタ「寂しく暗い森で」 K.308
 カンツォネッタ「静けさは微笑みながら」 K.152
 アリア「私の胸は喜びに踊り」K.579
 小カンタータ「無限なる宇宙の創造者を崇敬する君たちよ」 K.619
(1)イルムガルト・ゼーフリート(S)、
 エリック・ウェルバ(P)
 [録音:1958年8月7日モノラル]

(2)インゲボルク・ハルシュタイン(S)
  エリック・ウェルバ(P)
  [録音:1968年8月19日、モノラル]

(3)ペーター・シュライアー(T)
 イェルク・デムス(P)
  [録音:1975年8月1 日祝祭小劇場ステレオ]

(4)ヴァルター・ベリー(Br)
 エリック・ウェルバ(P)
 [録音:1981年7月31日祝祭小劇場ステレオ]

(6)エディト・マティス(P)
 ハインツ・メジモレック(P)
 [録音:1983年8月5日祝祭小劇場ステレオ]

(7)エディタ・グルベローヴァ(S)
 アーウィン・ゲイジ(P)
 [録音:1984年8月4日祝祭小劇場ステレオ]
ザルツブルク音楽祭というと、ついオペラやオーケストラ・コンサートばかりに目が向いてしまいますが、もちろんリサイタルも毎年極めて充実しています。このCD には、1958年のゼーフリートから1984年のグルベローヴァまで、7人の歌手のリサイタルから、モーツァルトの歌曲、演奏会用アリアなどを選りすぐっています。最大の注目は、なんといってもグルベローヴァ、1984年の若々しい歌声が聞けます。しかも「夕べの想い」、「静けさは微笑みながら」 と「無限なる宇宙の創造者を崇敬する君たちよ」の3曲は、おそらくセッション録音もしていない貴重なもの。ゼーフリートは、既に1957年のリサイタル(ORFEOR 297921)や1969年のリサイタル(ORFEOR 505991)がCD になっていますが、これは1958年のものから。親しみやすい可憐な声は、モーツァルトのリートにぴったり。インゲボルク・ハルシュタインは1960年代を中心に活躍したミュンヘン出身のソプラノ、繊細で可憐な歌です。そして全盛期のシュライアー、ドナート、マティスら、おなじみのモーツァルト歌手の美しさもすばらしいものです。
ORFEOR-710081
R.シュトラウス:ブルレスケ、
ベートーヴェン:交響曲第7番
フリードリヒ・グルダ(P)、
カール・ベーム(指)VPO

録音:1957年8月25日(モノラル・ライヴ)
1957年のORFオリジナルテープの保存状態も良いのでしょうが、セルのセットも同様のフーバー氏のマスタリングが成功しています。ちょっとモノラル離れのレンジ感でホッホライナーと思われる大迫力のティンパニーや7番コーダの金管の爆発的強奏など見事に、爽快に捉えられています。グルダのピアノも美しく、聴き惚れました。幸福な一枚。  (Ki) 
ORFEOR-711081
ブラームス:ヴァイオリンソナタ第3番
バッハ:無伴奏ヴァイオリンパルティータ第1番、
ベン=ハイム
:ソナタ.ヘ調
サン・サーンス:序奏とロンドカプリチョーソ、
ラヴェル
:ツィガーヌ
ショパン(フランチェスカッティ編):マズルカOp.68-4、
サラサーテ
:サパテアード
ジノ・フランチェスカッティ(Vn)、
エウジェニオ・バニョーリ(P)

録音:1958年8月25日(モノラル・ライヴ)
コンサート完全収録。輝かしいフランチェスカッティのヴァイオリンが堪能出来る1枚で、御当地で大変有名な演奏会の完全CD化。バニョーリは作曲家カゼッラの弟子の知性派ピアニスト。こちらも音質良好!  (Ki)

ORFEOR-712062(2CD)
大ピアニストによるモーツァルト

(1)ピアノ・ソナタ第10番K.330(3種の演奏)

(2)・ピアノ・ソナタ第12番へ長調 K.332

(3)・ピアノ・ソナタ第11番「トルコ行進曲付き」

(4)ピアノ・ソナタ第8番 イ短調 K.310

(5)パイジェッロ「哲学者気取り」の「主に幸いあれ」による6つの変奏曲

(6)ピアノ・ソナタ第8番イ短調 K.310

(7)・ピアノ・ソナタ第14番 ハ短調 K.457
(1)-1
クララ・ハスキル(P)[録音:1957年8月8日]、

(1)-2
グレン・グールド(P)[録音:1959年8月25日モーツァルテウム]

(1)-3
シューラ・チェルカスキー(P)[1961年7月31日モーツァルテウム]

(2)
ヴィルヘルム・バックハウス(P)[1962年7月28日モーツァルテウム]

(3)
ヴィルヘルム・バックハウス(P)[1966年7月30日モーツァルテウム]

(4)
クラウディオ・アラウ(P)[1956年8月23日モーツァルテウム]

(5)(6)
エミール・ギレリス(P)[録音:1971年8月6日モーツァルテウム、ステレオ]

(7)
クリフォード・カーゾン(P)[1974年8月26日ステレオ]

ORFEOR-713062(2CD)
モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲第5番「トルコ風」
(4種の演奏)
(1)アルテュール・グリュミオー(Vn)
 ベルンハルト・パウムガルトナー(指)
 ザルツブルク・モーツァルテウムO
 録音:1956年8月5日モノラル
(2)エリカ・モリーニ(Vn)
  ジョージ・セル(指)  フランス国立放送O
  録音:1959年8月3日モノラル
(3)ナタン・ミルシテイン(Vn)
  カール・ベーム(指)
  シュターツカペレ・ドレスデン
  録音:1961年8月13日モノラル
(4)W・シュナイダーハン(Vn,指)VPO
  録音:1973年8月4日ステレオ
モーツァルトのヴァイオリン協奏曲の中でも人気の高いイ長調K.219の「トルコ風」を4種収録しています。ヴァイオリニストも指揮者も個性豊かで、第1楽章の印象的なヴァイオリンの出を比べるだけでも興味津々、4種続けて聞いてもそれぞれに楽しめてしまいます。グリュミオーの艶のある華やかさ、モリーニのひたむきな歌、ミルシテインの意思の強く気品高い美しさ、弾き振りのシュナイダーハンのまさにウィーン風の柔らかさ、それぞれに魅力的です。指揮では、意外なことにセルが一番テンポが遅くじっくり構えているのが面白いです。お好みの演奏を聞くも良し、4種とっかえひっかえするも良しの、楽しい2CDです。  (Ki) 
ORFEOR-714061
インゲ・ボルク名唱集
ベートーヴェン:「フィデリオ」から/アルトゥール・ローター(指)ベルリン市立歌劇場O<'51.12>、
メノッティ
:「領事」(ドイツ語)から/アルトゥール・ローター(指)ベルリン市立歌劇場O<'51.12>、
ウェーバー
:「オイリアンテ」から/ジュリーニ(指)フィレンツェ五月祭O<'54.5.8>、
ワーグナー
:「さまよえるオランダ人」から/ジャン・フルネ(指)モンテカルロ歌劇場O<'55>、
ヴェルディ
:「アイーダ」(ドイツ語)から/ハンス・ミュラー=クライ(指)シュトゥットガルトRSO<'53.7.10>、
ジョルダーノ
:「アンドレア・シェニエ」から/リチャード・タッカー(T)、カート・ハーバード・アドラー(指)管弦楽団<'54>
ヴェルディ
:「トロヴァトーレ」(ドイツ語)から/ピアノ伴奏<'43>、
ミレッカー
:「ドゥバリー」から、レハール:「エファ」から/アレクサンダー・クランハルス(指)チューリヒ・トーンハレO団員<'38>、
エルヴィン
:容易じゃないわ<'36.5.15>、
インタビュー
<'06.9.18>
インゲ・ボルクは、1921年マンハイム生まれのドラマティック・ソプラノ。一家はユダヤ系の大商人で、第二次世界大戦中はスイスに移住。1951年、バーゼルでのメノッティの「領事」でデビュー、その成功によってウィーンやベルリンでも歌うようになりました。とりわけR.シュトラウスのヒロインで成功を収め、サロメ、エレクトラ、ヘレナ、皇后、バラクの妻などで絶賛されました。さらに、ワーグナーをはじめとする諸々のドイツオペラはもちろん、イタリアオペラでも人気を博しました。このCD には、彼女のキャリアの初期、1950年代前半の録音が中心になっています。さらに、女優を目指していたという十代の頃のミュージカルナンバーやオペレッタの歌、そして2006年の肉声と、たいへん充実した内容です。 (Ki)
ORFEOR-718071
ハルトマン:交響的讃歌、
ヴァイオリンと弦楽のための葬送協奏曲*、
ピアノと管楽器,打楽器のための協奏曲#
ヴォルフガング・シュナイダーハン(Vn)、
マリア・ベルクマン(P)、
ラファエル・クーベリック(指)バイエルンRSO

録音:1975年10月9日、1973年12月7日*、1972年3月23日#(全てステレオ・ライヴ)
カール・アマデウス・ハルトマンは、1905年に生まれ63年に亡くなったドイツを代表するシンフォニストの1人で、作風は片山杜秀氏いわく暴力的。またフーガにおいて は地獄の高圧釜の沸騰状態などといわれハイボルテージの作風が人気。バルトーク好きの方にはすんなりといきそうなそれ。当CD の交響的讃歌も名作ながらあまり録音がなく、終楽章なども春の祭典かペトルーシュカを彷佛とさせ、ハルトマンならではの圧縮のハイ ボルテージの音楽が聴き手を直撃。クーベリックの演奏がまた輪をわけたすさまじさ。ハルトマン入門に最適の一枚と言えましょう。 ちなみにピアノのベルクマンはシュトゥットガルト放送(南ドイツ放送)協会史上最多録音者でテープ数500本! (Ki)

ORFEOR-719071
ドヴォルザーク:序曲「フス教徒」、
ブラームス:ヴァイオリン協奏曲
ヘンリク・シュリンク(Vn)、
ラファエル・クーベリック(指)バイエルンRSO

録音:1967年1月11日ウィーンコンツェルトハウス(ステレオ)
かつてヴァイオリンにうるさいマニアやライヴCDファンの間で大いに話題となったブラームスがついに正規盤CD化。正に両大家の 燃え上がるようなブラームスでシュリンクの数ある同曲の録音の中でもとびきりの1枚。かつて出回っていたCDより明らかに音質は向 上。音の鮮度が全く違います。まさに正規盤での発売の甲斐があったと申せましょう。しかもおまけのフス教徒が予想を上回る怪物的 演奏で、終始盛り上がっている曲ですが、クーベリックのメリハリが天才芸でテーマの英雄的なりっぷり、コーダの尋常ならざる快テ ンポでの追い込みと、弾みきったリズム感など唖然とさせられます。両曲ともすばらしいステレオ録音です。なお、同シリーズ、マスタリングが、トーン・アイヒンガーからmsmスタジオのクリストフ・シュティッケル氏にチェンジ!今までのアイヒンガー・サンドと異なり、 あまりノイズリダクションをかけず、鮮烈で華のあるサウンドに変身している点も注目です! (Ki)
シェリングによるブラームスの協奏曲のライヴ録音はどれも高水準のものばかりですが、これは音質も含め、彼の音楽性と精神力、技巧の確実性の点で最高位に位置するもの。音楽は常に内面へと向かい、第1楽章の最初の一音も鋭く切り込むものの決して感情をぶちまけて強音を立てず、深部を抉る気迫を見せ付けます。6:23からの第2主題の美しさは、「音楽美の原点」と言いたいほどの素晴らしさで、単なる美音ではない様式美とフレージングの清潔さ、並々ならぬ共感が一体となった佇まい全体の美しさは、心を捉えて離しません。第2楽章は、幻想の彼方を見つめて亡羊とした雰囲気で進行する例もありますが、シェリングは憧れを抱きつつ、現実の目の前の音の流れを見据えることを同時に成し遂げ、厳格なフォルムの中で熱い思いを刻印し尽します。5:22以降の高音のポジションのなんという正確さと余韻!終楽章も途切れることのない集中力が作品全体をきりっと引き締めています。第2主題へ滑り出す際のしなやかな呼吸の妙は特に聴きもの。  【湧々堂】
ORFEOR-720071
ショパン:ポロネーズ第5番Op.44、
バラード第4番、スケルツォ第4番*、
ブラームス:パガニーニの主題による変奏曲、
リスト:ドン・ジョヴァンニの回想、
メンデルスゾーン:カプリッチョOp.16の2
シューラ・チェルカスキー(P)

録音:1951年1月21日*、1953年3月5日ケルンの西ドイ ツ放送局
チェルカスキー最盛期ならでは の恐るべき超絶技巧と、ねっとりと濃厚な美音が全開の至芸を聴くことができます。難曲として知られるリストの「ドン・ジョヴァン ニの回想」の凄まじさは鳥肌モノです。 (Ki)

ORFEOR-721072(2CD)
シューマン:幻想曲ハ長調*、
ブラームス:6つのピアノ曲Op.118*、
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第32番、
ショパン:ワルツOp.64の2、子守歌、
即興曲(全4曲)
シューベルト:幻想曲D.934
ヴィルヘルム・ケンプ(P)、
ヘディ・ギグラー(Vn)

録音:1956年10月20日*、1960年3月24日 ケル ンの西ドイツ放送局
いずれ もケンプならではの滋味あふれる巨匠芸が味わえますが、シューベルトの幻想曲とショパンに注目。ケンプのショパンはデッカにもあ りますが、ワルツは他では聴けない珍品と申せましょう。第1回エリザベート王妃国際コンクールで6位のオーストリアのヴァイオリ ニスト、ギグラーとのシューベルトも温かな音楽に満ちています。 (Ki)

ORFEOR-722071(2CD)
レーガー:ピアノ協奏曲ヘ短調 Op.114*、
シューベルト:ピアノソナタ第21番 D960、
シューマン
:6つの間奏曲 Op.6
エドゥアルト・エルドマン(P)、
ハンス・ロスバウト(指)ケルンRSO

録音:1951年3月19日*、1950年4月18日 ケルンの西ドイツ放送局(モノラル)
非常に知的な演奏で知られたドイツのピアニスト、エドゥアルト・エルトマン (1896-1958)が、とてつもなく難しく長大なレーガーの協奏曲に挑戦しています。ロスバウトの名伴奏ともに、一見地味ながら実は凶暴なこの協奏曲の本性をさらけ出しています。 (Ki)
ORFEOR-723071
ワーグナー:ジークフリート牧歌、
ブラームス
:交響曲第4番
ハンス・クナッパーツブッシュ(指)
ケルンRSO

録音:1953年5月8日,ケルン,フンクハウス
海賊盤で伝説となっていたクナッパーツブッシュの録音がついに正規盤で登場! 1953年5月8日の公演のライヴ録音です。クナッパー ツブッシュのブラームスでは、第3交響曲が有名で録音も多数残されていますが、第4交響曲はわずかに2種が残るだけ。このケルンでの 演奏は、クナッパーツブッシュの指揮した交響曲の中でも最も豪演として名高いもの。ブラームスを完全にワーグナーの同時代人として 捉え切った深いロマンティシズムに彩られた演奏です。ジークフリート牧歌は、過去に発売されたCD もわずかな珍しい音源。こちらはリ ラックスムードの中に豊かな喜びが繰り広げられています。どちらもWDR の蔵出し音源を使用、音の鮮度も上がりました!  (Ki)
ORFEOR-724071
ブルックナー:交響曲第8番 ヨゼフ・カイルベルト(指)ケルンRSO

録音:1966年11月4日,ケルン,フンクハウス(ステレオ)
ブルックナーとカイルベルト、どちらもドイツ気質丸出しの音楽性ゆえ、相性は合いそうなのですが、CD で聞けるのは6番、9番 (TELEFUNKEN)と、4番、7番(N 響とのライヴ)だけ。傑作第8交響曲を聞きたい!というのは、カイルベルト・ファンの念願でした。それがついに叶えられます!1966年のケルン放送へのライヴ録音で、ステレオです。カイルベルトの指揮は、期待通り骨太で一本木なもの。 ハース版を使用しつつも、随所にロマンティックな表情を見せ、動的な情感が醸されており、決して生真面目一本の無粋なブルックナー になっていないのがカイルベルトの見事なところ。ケルン放送交響楽団がそれに立派に応えています。ライヴといっても放送用の少人数 の入りだったのか、ノイズもあまり多くなく、蔵出し音源の新鮮さもあって、この年代としてはかなり聞きやすいもの。近年は稀になっ た男気のブルックナーに胸を熱くできることでしょう。  (Ki)
ORFEOR-725085(5CD)
チェリビダッケ& ケルン放響ライヴ
(1)シューベルト:劇音楽「ロザムンデ」序曲
  ラヴェル:「マ・メール・ロワ」組曲
  ブラッハー:パガニーニの主題による変奏曲
(2)チャイコフスキー:交響曲第6番「悲愴」
(3)ヒンデミット:ウェーバーの主題による交響的変容

(4)ストラヴィンスキー:バレエ「火の鳥」組曲(1919年版)
  ブラームス:交響曲第1番
(5)メンデルスゾーン:「真夏の夜の夢」序曲
  シューベルト:交響曲第2番
  R.シュトラウス:交響詩「ドン・ファン」
  ラヴェル:バレエ「ダフニスとクロエ」第2組曲
(6)ブラームス:ドイツ・レクィエム
全てセルジュ・チェリビダッケ(指)ケルンRSO

(6)アグネス・ギーベル(S)、ハンス・ホッター(Br)
ハンス・バッヘム(Org)、ケルン放送cho

(1)録音:1957年10月21日
(2)録音:1957年10月21日
(3)録音:1958年9月29日
(4)録音:1958年9月29日
(5)録音:1958年10月5日
(6)録音:1957年10月28日

ORFEOR-726143(3CD)
クーベリック/ケルン放送響ライヴ集1960-1963
(1)シューマン:チェロ協奏曲イ短調Op. 129
(2)ハイドン:交響曲第101番「時計」
(3)ハイドン:交響曲第102番
(4)シューマン:ピアノ協奏曲
(5)シューマン:交響曲第3番「ライン」
(6)メンデルスゾーン:序曲「フィンガルの洞窟」
(7)ドヴォルザーク:ピアノ協奏曲
(8)メンデルスゾーン:交響曲第5番「宗教改革」
全てラファエル・クーベリック(指)
ケルンRSO

(1)ヤーノシュ・シュタルケル(Vc)
 録音:1961年4月10日
(2)録音:1963年5月31日
(3)録音:1961年4月10日
(4)クラウディオ・アラウ(P)
 録音:1963年5月31日
(5)録音:1962年9月20日
(6)録音:1962年1月25日
(7)ルドルフ・フィルクシュニー(P)
 録音:1960年2月22日
(8)録音:1963年10月18日
収録場所:すべてケルン、フンクハウス、ザール1
製作:ケルンWDR
2014年6月29日に生誕100周年を迎えたチェコ出身の名指揮者ラファエル・クーベリック。ライヴを中心にクーベリックの名演奏の数々をリリース してきたORFEOからまたひとつアニヴァーサリー・イヤーを飾る最高の一組が登場します。 ケルンWDRのアーカイヴ音源を使用したCD3枚組のボックス・セットは、1960年代初めにクーベリックがケルン放送響を指揮した複数のコンサートか ら編まれたもので、おそらくすべて正規盤としては初出の内容とおもわれます。  演奏の特徴として、作品の本質を的確に掴み、カチッと端正でありながら、ここぞというところでは熱のこもった部分にも事欠かないという、実演にお けるクーベリックの持ち味がよく表われており、しかもメンデルスゾーンの「宗教改革」やハイドンの「時計」&102番などセッション録音の存在しない レパートリーが含まれるプログラム構成がおおいに興味をかきたてます。  そのうえ、3曲収録されている協奏曲がまた聴きもの。フィルクシュニー、シュタルケル、アラウと、ソリストがみな大物ばかりというのがなんとも嬉し い限りで、ここでしか聴けない特別な内容となっています。  チェコ出身のクーベリックにとって、ドヴォルザークはキャリアを通じて特別な作曲家であり、すべての作品も特別な作品であり続けましたが、ドヴォルザー クのピアノ協奏曲におけるソリストは、同じくチェコの名手フィルクシュニーが務めています。1948年の政変でクーベリックが祖国を離れる以前、1946年に第1回プラハの春音楽祭がクーベリックのもとで催された際にも、クーベリックの指揮でフィルクシュニーは同曲を演奏しており、ここで同じ顔合わ せが実現したことになります。  シューマンのチェロ協奏曲はシュタルケルが好んで取り上げていた得意曲で、すでに1957年のジュリーニ指揮フィルハーモニア管とのセッション録音、 1962年のスクロヴァチェフスキ指揮ロンドン響とのセッション録音、1994年のデニス・ラッセル・デイヴィス指揮バンベルク響との共演盤と3種の異演 をかぞえるほど。交響曲第3番と同年の作で濃厚なロマン薫る内容に、ここでも36歳の若きシュタルケルが熱い思いのたけをぶつけて圧巻。  シューマンの協奏曲を弾くアラウといえば、この1年後の1964年に同じクーベリックとの顔合わせでおこなったブラームスの第1協奏曲ライヴ盤 (ORFEOR.500991)があり、そこでの美しく、スケールおおきなピアノがたまらなく印象深いものでした。パワフルなクーベリックの音楽運びも特筆も ので、相性の良さからくる熱演ぶりが思い起こされるので、ここでの内容にもおおいに期待が持てそうです。 (Ki)

ORFEOR-728082(2CD)
ヴェルディ:レクイエム アントニエッタ・ステッラ(S)、
オラリア・ドミンゲス(A)、ニコライ・ゲッダ(T)、
ジュゼッペ・モデスティ(Bs)、
ウィーン楽友協会cho、
ヘルベルト・フォン・カラヤン(指)ウィーンSO

録音:1954年11月26日ウィーン、ムジークフェラインザール(ライヴ) 
※ロート・ヴァイス・ロート放送グループによる収録/ウィーン交響楽団アーカイヴからの正規復刻
カラヤン生誕100年アニヴァーサリー、超強力リリース第2弾。スタジオ、ライヴ合わせて、少なくとも17種の録音が確認されているカラヤンの「ヴェルレク」。ウィーン響とは初顔合わせという点も注目される1954年のヴェルレクは、1955年の第九(ORFEOR729081)同様にウィーン響のアーカイヴに収蔵されていた、ロート・ヴァイス・ロート放送グループ収録のオリジナル・マスターからの復刻による完全初出という超強力な内容です。カラヤンがN響に初来日した1954年、この時期ウィーン響とは10月にブルックナーの5番(ORFEOR.231901)、演奏会形式で「カルメン」を、さらに11月に入り当「ヴェルレク」公演の直前にはチャイコフスキーの4番(ORFEOR.275921)を取り上げており、両者が密接な関係にあったことがうかがえます。なにより公演当時46歳のカラヤンが生み出す熱くエネルギッシュな音楽は、たしかに人を惹きつけてやまないカリスマの魔力。このカラヤンを強力にバックアップする声楽陣も魅力的な顔ぶれ。テノールには前述の「カルメン」でドン・ホセ役のゲッダ。ソプラノはヴェルディ歌いとして華開くことになる、デビューまもない当時25歳のステッラが抜擢されています。そして、ライヴのみならず録音にもひんぱんに起用されていたウィーン楽友協会合唱団がここでも存分に力を揮っています。  (Ki)
ORFEOR-729081
ベートーヴェン:交響曲第9番「合唱付」 リーザ・デラ・カーザ(S)、
ヒルデ・レッスル=マイダン(A)、
ヴァルデマール・クメント(T)、
オットー・エーデルマン(Bs)、
ウィーン楽友協会cho、
ヘルベルト・フォン・カラヤン(指)ウィーンSO

録音:1955年6月25日ウィーン、ムジークフェラインザール(ライヴ)
※音源:ロート・ヴァイス・ロート放送グループによる収録/ウィーン交響楽団アーカイヴからの正規復刻
壮年期のカラヤンがウィーン響と行った第九のライヴは、ウィーン響のアーカイヴに収蔵されていた、ロート・ヴァイス・ロート放送グループ収録のオリジナル・マスターからの復刻ということで音質も万全です。1955年といえばカラヤンがフルトヴェングラーの後任としてベルリン・フィルの芸術監督および常任指揮者に就任した記念すべき年。また翌年からはザルツブルク音楽祭の芸術監督を務めるなど、まさに輝かしい前途が約束されていた時期だけに覇気に満ちた表現が特徴となっています。ソリストには女王デラ・カーザを筆頭に当時のベスト・メンバーが、また前年のフィルハーモニアとの録音にも参加していたエーデルマンやウィーン楽友協会合唱団なども参加してこの上ない充実ぶり。これはファンならずとも絶対に見逃すことの出来ないアルバムといえるでしょう。
=トラック・タイム=
T.15’12+U.9’52+V.15’29+W.25’00=TT.66’39   (Ki)
ORFEOR-730071
ユリア・ヴァラディ/ウィーン国立歌劇場ライヴ
(1)ワーグナー:「さまよえるオランダ人」、
ヴェルディ
:(2)「運命の力」,
 (3)「アイーダ」,
 (4)「トロヴァトーレ」,(5)「オテロ」
ユリア・ヴァラディ(S)、
(1)フランツ・グルントヘーバー(Br),ウルフ・シルマー(指)、
(2)ジュゼッペ・ジャコミーニ(T),マルチェッロ・ヴィオッティ(指)
(3)マリヤーナ・リポヴシェク(Ms),フランツ・グルントヘーバー(Br),クリスティアン・バデア(指)
(4)ジュゼッペ・ジャコミーニ(T),シュテファン・ショルテス(指)
(5)ジュゼッペ・ジャコミーニ(T),ドナルド・ラニクルズ(指)ウィーン国立歌劇場O

録音:(1) 1993年1月18日,(2) 1993年5月5日,(3) 1993年6月5日,(4) 1996年2月24日,(5) 1996年5月9日
バイエルン国立歌劇場で活躍したユリア・ヴァラディは、1993年から96年までウィーン国立歌劇場でも歌っていました。ここに収録さ れているのはその時期のライヴ録音。いずれも彼女の得意とした役だけに、ドラマティックな声と表現力が楽しめます。このCDのお楽しみ はもう一つ、ジュゼッペ・ジャコミーニとの共演。時間的にはあまり多くないとはいえ、「オテロ」第3幕のデズデーモナとの場面が収録されているのは、ファンには要注目です。  (Ki)
ORFEOR-731071
グゥンドラ・ヤノヴィッツ/オペラ・アリア集

(1)モンテヴェルディ:「ポッペアの戴冠」から
(2)ベートーヴェン:「フィデリオ」から(2種)
(3)スメタナ:「売られた花嫁」から(ドイツ語歌唱)
(4)モーツァルト:「ドン・ジョヴァンニ」から*
  ヴェルディ:「シモン・ボッカネグラ」から#
(5)ヴェルディ:「ドン・カルロ」から
(6)ウェーバー:「魔弾の射手」から
(7)ワーグナー:「ニュルンベルクのマイスタージンガー」から
(8)モーツァルト:「コジ・ファン・トゥッテ」から*
  R・シュトラウス:「ナクソス島のアリアドネ」から#
(9)モーツァルト:「フィガロの結婚」から
(1)ヤノヴィッツ(S;ドルシッラ)、オットー・ヴィーナー(Br;オットーネ)、カラヤン(指)[1963年4月1日モノラル]
(2)ヤノヴィッツ(S;マルツェリーネ*/レオノーレ#)、ルチア・ポップ(S;マルツェリーネ#)他、カラヤン(指)*/1962年5月25日モノラル*
 バーンスタイン(指)#/1978年1月24日ステレオ#]
(3)ヤノヴィッツ(S;マリー)、ワルデマール・クメント(T;ハンス)、クロンプホルツ(指)[1965年10月28日モノラル]
(4)ヤノヴィッツ(S;ドンナ・アンナ*/アメーリア#)、クリップス(指)*.#/1967年7月15日*、1969年3月28日#、モノラル]
(5)ヤノヴィッツ(S;エリザベッタ)、フランコ・コレッリ(T;カルロ)、シュタイン(指)[1970年10月25日ステレオ]
(6)ヤノヴィッツ(S;アガーテ)、ベーム(指)[1972年5月28日]
(7)ヤノヴィッツ(S;エーファ)、カール・リッダーブッシュ(Bs;ザックス)、ドホナーニ(指)[1975年10月21日ステレオ]
(8)ヤノヴィッツ(S;フィオルディリージ*/;アリアドネ#)、ベーム(指)[1975年5月22日*、1976年11月20日#、ステレオ]
(9)ヤノヴィッツ(S;伯爵夫人)、シェーンヴァント(指)[1990年2月7日ステレオ]
以上、全てウィーン国立歌劇場O
1970年代を中心に活躍した名ソプラノ、グンドゥラ・ヤノヴィッツの、ウィーン国立歌劇場でのライヴ録音を集めたものです。初期の 娘役から、全盛期のプリマドンナ役まで、いずれもヤノヴィッツならではのクリアな美声を堪能できます。既に全曲盤が出ているものも ありますが、初出のもの、正規盤では初のものもあり、貴重音源あれこれです。 (Ki)

ORFEOR-732072(2CD)
ウェーバー:歌劇「魔弾の射手」 グンドゥラ・ヤノヴィッツ(S アガーテ)、
エーベルハルト・ヴェヒター(Br オットカール)、
マンフレート・ユングヴィルト(Bs クーノ)、
フランツ・クラス(Bs 隠者)、
レナーテ・ホルム(S エンヒェン)、
ハインツ・ツェドニク(T キリアン)ほか、
カール・ベーム(指)
ウィーン国立歌劇場O&cho

録音:1972年5月28日(ステレオ)
カール・ベームは膨大な録音を残していますが、意外なことにドイツオペラの傑作「魔弾の射手」は録音がありませんでした。今回登場するのは、1972年5月28日のウィーン国立歌劇場でのライヴ。ウィーンオットー・シェンクによる新演出の初日でした。時にベーム77歳、しかし最晩年のような老いはまだ微塵も感じられません。スタジオでは時に音楽が真面目になり過ぎるベームが、キビキビしたテン ポで裁きつつも、音楽を豊かに膨らませ、最高です。ウィーンのオーケストラもベームの棒に見事にくらいついています。そして豪華な 歌手たち。ベームお気に入りのキング、ヤノヴィッツ、ヴェヒター、クラスら、この当時のベストの布陣です。ORFの蔵出しのステレオ音源で、音も文句なし。 (Ki)

ORFEOR-733082(2CD)
ビゼー:歌劇「カルメン」 クリスタ・ルートヴィヒ(Msカルメン)、
ジェイムズ・キング(Tドン・ジョゼ)、
エバーハルト・ヴェヒター(Brエスカミーリオ)、
ジャンネッテ・ピロウ(Sミカエラ)、
ルチア・ポップ(Sフラスキータ)、
マレー・ディッキー(Tレメンダド)、
エーリヒ・クンツ(Brダンカイロ)、他、
ロリン・マゼール(指)
ウィーン国立歌劇場O&cho

録音:1966年2月19日,ウィーン
クリスタ・ルートヴィヒ80歳記念発売!ORFEOがまた貴重な音源を世に出してきました。1966年にウィーン国立歌劇場で上演された「カルメン」です。これが驚くばかりの豪華キャスト。カルメンには、名メッゾ、ルートヴィヒ。当時37歳のルートヴィヒのカルメンは、意外やかなり奔放なカルメン。ジョゼは名ヘルデン、キング。そしてエスカミーリオにはヴェヒター。ミカエラには、この役を当たり役としたギリシャ系イタリア人のピロウ。フラスキータには26歳のポップ。そして56歳のベテラン、クンツがダンカイロ。さすがは天下のウィーン国立歌劇場です。指揮は、ベルリン・ドイツオペラの音楽監督に就任したばかりの若きマゼール。切れ味鋭い怪しく光る「カルメン」になっています。モノラルながら、録音も比較的聞きやすいもの。   (Ki)

ORFEOR-734082(2CD)
R・シュトラウス:歌劇「カプリッチョ」 ジョルジュ・プレートル(指)
ウィーン国立歌劇場O&cho
リーザ・デラ・カーザ( S) 、
ロバート・カーンズ(Br)、
ワルデマール・クメント(T)、
ワルター・ベリー(Bs)、
オットー・ヴィーナー(Bs )、
クリスタ・ルートヴィヒ(Ms)、
ペーター・クライン(T)、
ルチア・ポップ(S)、
フリッツ・ヴンダーリヒ(T)、
アロイス・ペルネストルファー(Br)

録音:録音:1964年3月21日ウィーン国立歌劇場(モノラル者)
窮めつけの伯爵夫人、デラ・カーザを筆頭に、カラヤンお気に入りのバリトン、カーンズの伯爵、そしてクメント、ベリー、ヴィーナー、ルートヴィヒ、クラインとウィーンの名歌手が並び、トドメはポップとヴンダーリヒの超豪華脇役! 指揮は当時39歳のプレートル。プレートルは『カプリッチョ』を得意とし、度々取り上げています。ここでも、知的かつ骨太というプレートルの特徴が作品を大いに生かしています。モノラルながら良好な録音状態です。 (Ki)
ORFEOR-735091
ビョーナー/全盛期のミュンヘン・ライヴ
ヴェルディ:「運命の力」,「仮面舞踏会」、
プッチーニ
:「トゥーランドット」
ベートーヴェン:「フィデリオ」、
ワーグナー:「神々の黄昏」からの場面
イングリッド・ビョーナー(S)、
エリアフ・インバル(指)、
レオポルト・ハーガー(指)、
ネッロ・サンティ(指)、
ヴォルフガング・サヴァリッシュ(指)
バイエルン国立O
録音:1967-76年
ノルウェイ出身の名ソプラノ、イングリッド・ビョーナー(1927−2006)は、1960、70年代にドラマティックソプラノとして活躍しましたが、実力のわりに録音が少なく、日本ではその真価が伝わっていませんでした。このCDには、彼女の全盛期のバイエルン国立歌劇場でのライヴ録音が集められています。注目は、サヴァリッシュが指揮をした1976年6月30日の「神々の黄昏」でしょう。プロローグの二重唱(ジークフリートはジーン・コックス)と第3幕の幕切れ(最後まで収録されていますので、サヴァリッシュの指揮もたっぷり楽しめます)の合計30分強を収録。ビョーナーの瑞々しくも凛々しいブリュンヒルデは実に見事。同じくサヴァリッシュ指揮の「フィデリオ」は1974年7月26日のライヴ。ビョーナーのイタリアオペラの録音は今まで余りありませんでした。「運命の力」は1974年2月3日のライヴ。若い頃のインバルが指揮。「仮面舞踏会」は1970年2月15日のライヴ。指揮はなんとハーガー。そして「トゥーランドット」は、1967年3月30日のライヴ(これのみモノラル)。この頃まではドイツ語の上演で、ジーン・コックスのカラフ、クレア・ワトソンのリューと、かなり面白いキャストです。ビョーナーの北欧の声は、まさに氷の姫君、ゾクゾクさせられます! (Ki)
ORFEOR-736081
モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲第5番、
ショスタコーヴィチ:ヴァイオリン協奏曲第1番*
ダヴィド・オイストラフ(Vn)、
エフゲニー・ムラヴィンスキー(指)
レニングラードPO

録音:[1956年6月21日、1956年6月23日* 、ウィーン・ムジークフェライン・ザール(ライヴ)]
ショスタコーヴィチのヴァイオリン協奏曲第1番は、オイストラフの独奏、ムラヴィンスキー&レニングラード・フィルにより1955年10月29日に世界初演されました。同じメンバーによる約1年後1956年11月30日レニングラード・ライヴのメロディア音源は名演の誉れ高いですが、その半年前の未知の音源が出現しました。それも西側ウィーン・ムジークフェラインザールでのライヴ。メロディア音源以上に音色は鮮明で、オイストラフならではのつやつやとした美音、ムラヴィンスキーならではの緊張感あふれる大きな音楽作りなど、全盛期の二大巨匠の凄さを改めて実感できます。モーツァルトの「ヴァイオリン協奏曲第5番」はCetraやStradivariusから発売されたこともありますが、今回はマスター・テープからの正規発売。端正かつ推進力にあふれ、理想的なモーツァルト演奏となっています。ムラヴィンスキー・ファン、ショスタコーヴィチ・ファン必携の一枚です。 (Ki)

ORFEOR-741073(3CD)
S・ヴェーグ/ザルツブルク・モーツァルト・マチネー1988-1993
[CD1]
(1)カッサシオン ト長調KV.63、(2)ピアノ協奏曲第11番、(3)ディヴェルティメント第10番ヘ長調KV.247
[CD2]
(1)カッサシオン 変ロ長調KV.99、(2)ピアノ協奏曲第8番、(3)ディヴェルティメント ニ長調KV.136、(4)交響曲第25番
[CD3]
(1)ディヴェルティメント第1番KV.113、(2)ピアノ協奏曲第13番、(3)アリア「わからないわあの人の悩みは」KV.582、(4)レチタティーヴォとアリア「どうしてあなたを忘れられよう…心配しなく、ともよいわ、愛しい人」KV.505、(5)セレナード第13番「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」
全て、シャーンドル・ヴェーグ(指)
カメラータ・アカデミカ・ザルツブルク
[CD1](1)ジェラール・コルステン(Vn)、
(2) アンドラーシュ・シフ
[CD3](2)(4)アンドラーシュ・シフ(P)、
(3)(4)ダフネ・エヴァンゲラトス(Ms)
録音:[CD1](1)(3) 1989年8月6日、(2) 1990年8月12日モーツァルテウム(ライヴ)
[CD 2](1)(2)(4) 1990年8月12日、(3) 1989年8月6日モーツァルテウム(ライヴ)
[CD3](1)(5) 1993年7月25日、(2)(3)(4) 1988年7月31日モーツァルテウム(ライヴ)、全てステレオ
1997年に名匠ヴェーグが世を去ってことしで10年。これを記念してオルフェオから手兵カメラータ・アカデミカ・ザルツブルクとのモー ツァルト・アルバムがリリースされます。生地ゆかりのコンビが奏でるモーツァルトづくしは5年分のマチネーから編まれたもの。アイネ・ クライネ、ディヴェルティメント、小ト短調交響曲などの名曲をふんだんに収めたきわめつけの内容となっています。しかもコンチェルト のソリストは、全集録音でお互いにパートナーであったシフ。きらきらと美しい音色で、オケとのみごとな掛け合いが聴かれます。 (Ki)
ORFEOR-742071
バッハ:パルティータ第2番、
ショパン
:ピアノ・ソナタ第2番「葬送」、
ラヴェル
:高雅で感傷的なワルツ、
シューマン:謝肉祭
ゲザ・アンダ(P)

録音:1972年8月15日ザルツブルク・モーツァルテウム(ステレオ・ライヴ)
1952年ザルツブルク音楽祭にデビューして以来、常連として活躍したアンダ。これはちょうど20年後、この2年後には世を去る彼にとっ て最後のソロ・リサイタルとなった1972年のライヴを収めたものです。いずれもヴィルトゥオーゾとしてならした彼のピアノを存分に楽 しめます。なお、べーム&ウィーン・フィルとともに、1974 年の夏にもう一度だけ音楽祭に登場して、得意としたモーツァルトの第18番 のコンチェルトを弾いています。  (Ki)
ORFEOR-743071
ヴィヴァルディ:ヴァイオリン・ソナタ ニ長調RV.10、
バッハ
:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第1番ト短調BWV.1001、
モーツァルト
:ヴァイオリン・ソナタ第24番ハ長調KV.296、
ブラームス
:ヴァイオリン・ソナタ第3番、
マリア=テレジア・フォン・パラディス
:シシリエンヌ(アンコール)、
バッハ:無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第3番BWV.1006〜プレリュード
ナタン・ミルシテイン(Vn)、
ワルター・クリーン(P)

録音:1963年7月31日ザルツブルク・モーツァルテウム(モノラル・ライヴ)
1957年のソロ・リサイタル、1956年「クロイツェル」ほかにつづく、ロシア生まれの名手ミルシテインによるザルツブルク音楽祭ライ ヴ第3弾。数々の別録音でも知られるとおり、いつ聴いてもさすがというほかない折り目正しきバッハ。モーツァルトやヴィヴァルディで は甘美な音色が映え、官能的な香り漂うブラームスを経てアンコールにいたるまで比類なき職人芸が光ります。これを絶妙にサポートする のはミケランジェリに師事したオーストリアのクリーン(1928-1991)。  (Ki)
ORFEOR-744071
チェーザレ・シエピ/1956年ザルツブルク音楽祭ライヴ
リュリ:「アマディス」,「アルセスト」、
ボーイト
:「メフィストーフェレ」、
ヴェルディ:「シチリアの晩鐘」,
 「シモン・ボッカネグラ」、
ロッシーニ
:「アルジェのイタリア女」,
 「セビリアの理髪師」、
ゴメス
:「サルヴァトール・ローザ」からのアリア
シューマン:君は花のように Op.25-24,
 私は恨まない Op.48-7
ブラームス:おおぼくが帰り道を知っていたら Op.63-8,
 甲斐なきセレナード Op.84-4、
モーツァルト:アリア「この美しい手と瞳のために」 K.612、
ラヴェル
:ドゥルシネア姫に思いを寄せるドン・キホーテ
チェーザレ・シエピ(Bs)、レオ・タウプマン(P)

録音:1956年7月27日
チェーザレ・シエピの伝説的ライヴが、ついにORFEOから正規盤で発売です。1956年7月27日、モーツァルテウム大ホールで行われた リサイタルです。シエピの深々としたバスの美しさは例えようもないもの。イタリアオペラのアリアが素晴らしいのは当然!ここではシエ ピの別の顔がたくさん。リュリの格調の高さ!ドン・ジョヴニのセレナードを思わせる誘惑の魔力に満ちたモーツァルト、そして孤独の苦 味が走るラヴェル、どれもこれも絶品。これこそシエピの全録音の中でもとりわけ優れたものに間違いありません。オリジナルのテープを 使用した音源によって、モノラルながら驚くほど新鮮な音で楽しむことができます。  (Ki)
ORFEOR-745071
ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第1番、
ピアノ協奏曲第4番
フリードリヒ・グルダ(P & 指)ウィーンSO

録音:1953年1月21日コンツェルトハウス大ホール(モノラル・ライヴ) ※音源:ロート・ヴァイス・ロート放送グループ
なんと22歳の若さのグルダ弾き振りライヴによるベートーヴェンが登場します。ともに曲調とうまくはまって、目の前で音楽がいきい きと弾み駆け抜けてゆくさまはたまらなくスリリング。よく知られるグルダのキーワード、ジャズのスタイルにちょうど開眼する時期に あたることもあり、とにもかくにも即興性にあふれる音楽づくりはちょっとほかに見当たらないほど個性的です。ロート・ヴァイス・ロー トの正規音源より復刻。 (Ki)
ORFEOR-746071
ブラームス:交響曲第3番、
シューマン
:ピアノ協奏曲、
R.・シュトラウス:交響詩「ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら」
フリードリヒ・グルダ(P)、
ヨゼフ・カイルベルト(指)ウィーンSO

録音:1955年5月4日ウィーン・ムジークフェライン大ホール(モノラル・ライヴ) 
※音源:ロート・ヴァイス・ロート放送グループ
ケルン放送響とのブル8ライヴ(ORFEOR.724071)につづく、ドイツの名匠カイルベルトの貴重なライヴ。才気と若さいっぱいのグルダ とのシューマンだけでも大満足なところへ、メインのブラームスがまたさらなる聴きもの。バイエルン放送響との2 番(66年ライヴ / ORFEOR.553011)がファンを大いに沸かせましたが、この3番でも旋律を情感たっぷりに歌わせてグイグイと引き込みます。奇しくもクレ ンペラーが同じくウィーン響を振った同曲の演奏が同時にリリースとなるため、両者によるアプローチの違いを確かめてみるのも興味の 尽きない作業といえるでしょう。ロート・ヴァイス・ロートの正規音源。  (Ki)
ORFEOR-747071
ブラームス:交響曲第3番、
ベートーヴェン
:交響曲第7番
オットー・クレンペラー(指)
ウィーンSO

録音:1956年3月8日ウィーン・コンツェルトハウス(モノラル・ライヴ) 
※音源:ORF
巨匠クレンペラーがウィーン響を振った大注目のライヴ。それもプログラムの中身がベートーヴェンとブラームスというのだからもう 最高です。両曲とも快速で、きびしいまでの造形美を打ち出した辛口演奏。とくにブラームス3番はきわめて貴重です。対位法の鬼クレ ンペラーの巨大な芸風がロート・ヴァイス・ロートの正規音源によるたいへん生々しい音質で味わえます。  (Ki)
ORFEOR-748071
ブラームス:アルト・ラプソディ、
マーラー
:交響曲「大地の歌」
オラリア・ドミンゲス(A)、
セット・スヴァンホルム(T)、
パウル・クレツキ(指)ウィーンSO、
ウィーン楽友協会男声cho

録音:1954年11月12日ウィーン、ムジークフェライン大ホール(モノラル・ライヴ) 
※音源:ロート・ヴァイス・ロート放送グループ
アナログ初期にかけてマーラーの普及に大きく貢献したエキスパート、クレツキによる「大地の歌」ライヴ。クレツキではこれまで59 年のスタジオ盤が唯一の録音でしたが、ここでもユダヤ系を理由に悲惨をきわめた自身の生涯を重ね合わせるかのような痛切にして濃厚 な表現が胸を打ちます。魅力のソリストは伝説のヘルデンテノール、スヴァンホルムに加え、1928 年メキシコ生まれのドミンゲス。カラ スと同時代を生きたコントラルトはエキゾチックな独特の声質で人気を集めました。特異な世界観に彩られた当作品でもスパイスの役目を果たしています。ロート・ヴァイス・ロートの正規音源より復刻。  (Ki)


ORFEOR-753084(4CD)
ワーグナー:楽劇「ニュルンベルクのマイスタージンガー」 テオ・アダム(Brザックス)、
ギネス・ジョーンズ(Sエファ)、
トーマス・ヘムズリー(Bsベックメッサー)、
ワルデマール・クメント(Tワルター・フォン・シュトルツィング)、
ジャニス・マーティン(Msマグダレーネ)、
ヘルミン・エッサー(Tダーヴィット)、
カール・リッダーブッシュ(Bsポーグナー)
 ゲルト・ニーンシュテット(Bsコートナー)、
クルト・モル(Bs夜番)他、
カール・ベーム(指)バイロイト祝祭O&cho

録音:1968年7月25日,バイロイト音楽祭(ステレオ)
ついに幻の上演が登場!この公演は「マイスタージンガー」生誕100年を記念したもので、ベームが指揮に当たり、大変な話題となったものでした。ところが、ドレスリハーサルの後になってザックス役のワルター・ベリーが降板、急遽ダブルで予定されていたテオ・アダムが全日ザックスを歌い、大喝采を受けました。あくまで噂ですが、この時の「マイスタージンガー」は某社が録音を予定していたものの、この主役の交代によって不可能になってしまい、ベームは「マイスタージンガー」全曲の録音を残さず終いになってしまったそうです。ベームらしい硬質の響きのワーグナーは「マイスタージンガー」でも素晴らしいものです。モーツァルトやバッハの名テノールとして知られるワルデマール・クメントが意外に素晴らしいワルター。世代交代時期のようで、エファにはギネス・ジョーンズ、夜番にはクルト・モルといった、後のバイロイトの大歌手が登場しています。ちなみにツォルン役にギュンター・トレプトウが出演しています。音質の劣悪な海賊盤は出ていましたが、これは見事なステレオ。祝祭劇場の響きを自然に捉えた音は、雑音を嫌ってマイクを近づけすげた音より好ましいでしょう。40年前のバイロイトの興奮を、ぜひ!!  (Ki)
ORFEOR-754081
ベートーヴェン:交響曲第9番「合唱」 エリーザベト・シュヴァルツコップ(S)、
エリーザベト・ヘンゲン(A)、
ハンス・ホップ(T)、
オットー・エーデルマン(Bs)、
ヴィルヘルム・フルトヴェングラー(指)
バイロイト祝祭O&cho

録音:1951年7月29日バイロイト音楽祭ライヴ・音源:バイエルン放送
「レコード芸術」2007年9月号(※詳細はP.70 〜 74、P.211 〜 214 をご参照ください)にて大きく取り上げられた、フルトヴェング ラー・センター盤「バイロイトの第九」。そもそも会員向け頒布という性格のため、同センターへの入会が必須条件という特殊CD でした が、弊社とORFEO との粘り越しの交渉の末このたび市販流通化が実現しました。 EMI とはちがう、フルトヴェングラー1951年「バイロイトの第九」のまったく新たなソース。演奏内容についてはすでに折り紙つき。こ のバイエルン放送音源による録音の意味はいくら言葉を費やしても尽くせません。
ORFEOR-755071
テレサ・シュティッヒ=ランダル
モーツァルト
:「後宮からの逃走」,「フィガロの結婚」、
ベッリーニ
:「ノルマ」、
ヴェルディ
:「オテッロ」,「トラヴィアータ」、プッチーニ:「ボエーム」、
チャイコフスキー:「エウゲニ・オネーギン」、
R・シュトラウス:「ナクソスのアリアドネ」からのアリア
テレサ・シュティッヒ=ランダル(S)、
マックス・シェーンヘル(指)、
アントン・ハイラー(指)、
クルト・リヒター(指)ウィーン大放送O

録音:1953,56,59年
2007年7月17日に亡くなった、米国生まれのソプラノ、テレサ・シュティッヒ=ランダルがウィーンで放送用に歌ったアリア集です。 シュティッヒ=ランダルは1927年、コネッチカット生まれ。若くしてトスカニーニに才能を認められ、「アイーダ」と「ファルスタッフ」 の放送で彼女を起用。その後彼女はヨーロッパ、特にフランスで活躍し、モーツァルトを得意としました。近代的知性と洗練さを感じさ せつつも、どこか翳りのある美しさと潤いを感じる彼女の歌には、今でも熱烈なファンがいます。このCD には、モーツァルトの「後宮か らの逃走」や「フィガロの結婚」のような彼女の得意としたものだけでなく、商業録音で残さなかった珍しい曲が多数。特に聞きものは 「ボエーム」のミミ、意外なほど素晴らしい名唱!シュティッヒ=ランダルのファンはもちろんですが、レパートリー的に彼女をあまり聞 くことのなかったオペラファンにこそお勧めです。 (Ki)
ORFEOR-756081
レオンカヴァッロ:歌劇「道化師」 プラシド・ドミンゴ(Tカニオ)、
イレアナ・コトルバス(Sネッダ)、
マッテオ・マヌグエッラ(Brトニオ)、
ハインツ・ツェドニク(Tベッペ)、
ヴォルフガング・シェーネ(Brシルヴィオ)他、
アダム・フィッシャー(指
)ウィーン国立歌劇場O&cho

録音:1985年6月6日,ウィーン
なんと言ってもカニオがドミンゴ!しかも1980年代半ばという、ドミンゴ全盛期のカニオです。気迫の歌唱には唯圧倒!そしてネッダはなんとコトルバス、これは珍しい記録です。トニオをマヌグエッラが渋く好演。さらにベッペにツェドニク、そしてシルヴィオにはシェーネという、ウィーンらしい配役がまた嬉しいもの。指揮は、当時まだ35歳だったアダム・フィッシャー。翌年スカラ座にデビューするなど、国際的な名声を高めている頃で、勢いが感じられます。充実の「道化師」、オペラファンならぜひ! (Ki)

ORFEOR-757082(2CD)
プッチーニ:歌劇「トゥーランドット」 ビルギット・ニルソン(Sトゥーランドット)、
レオンタイン・プライス(Sリュー)、
ジュゼッペ・ディ・ステーファノ(Tカラフ)、
ニコラ・ザッカリア(Bsティムール)、
ペーター・クライン(Tアルトゥム)、
コスタス・パスカリス(Brピン)、
アロイス・ペルネストルファー(Bs役人)他、
フランチェスコ・モリナーリ=プラデッリ(指)
ウィーン国立歌劇場O&cho

録音:1961年6月22日,ウィーン国立歌劇場
20世紀後半最大のトゥーランドット歌いと言えば、これはもう間違いなくビルギット・ニルソンでしょう。ライヴを含め数種の録音が残されている中でも、充実度の高いものの一つがこのウィーンでのライヴ。ニルソン全盛期の声は澄み切った美しさと超人的な強靭さが両立した、まさに氷の姫君。リューを歌うレオンタイン・プライスは、既にヨーロッパで有名になり、この年の1月についにメトでもプリマドンナとしてデビューしたばかり、日の出の勢いがあります。そしてカラフは、ディ・ステーファノ、イタリアの心意気を見せてくれます。特筆すべきは名匠モリナーリ・プラデッリが指揮するウィーンのオーケストラ、これが大変に美しいこと!ニルソンの冷え冷えとした声にウィーンの艶やかな弦が絡むと、その鮮やかな対比にゾクゾクさせられます。第2幕のトゥーランドットの登場の場面は聞きもの!モノラルながら、ORF収録のテープは当時のライヴとしては十分良好です。  (Ki)

ORFEOR-758083(3CD)
クリスタ・ルートヴィヒ/1955-1994

(1)モーツァルト:「フィガロの結婚」から

(2)R・シュトラウス:「ナクソス島のアリアドネ」から

(3)モーツァルト:「コジ・ファン・トゥッテ」から

(4)モーツァルト:「コジ・ファン・トゥッテ」から

(5)ロッシーニ:「チェネレントラ」から

(6)ベートーヴェン:「フィデリオ」から

(7)ワーグナー:「タンホイザー」

(8)ベルク:「ヴォツェック」から

(9)R・シュトラウス:「影のない女」

(10)R・シュトラウス:「カプリッチョ」

(11)プフィッツナー:「パレストリーナ」から

(12)ワーグナー:「ローエングリン」から

(13)ビゼー:「カルメン」から

(14)R・シュトラウス:「ばらの騎士」から

(15)R・シュトラウス:「ばらの騎士」から

(16)ヴェルディ:「マクベス」から

(17)アイネム:「老婦人の訪問」

(18)ヴェルディ:「ルイザ・ミラー」

(19)ベルリオーズ:「トロイの人々」から

(20)ワーグナー:「ラインの黄金」から

(21)チャイコフスキー:「スペードの女王」から

(22)ヴェルディ:「ファルスタッフ」から

(23)ドビュッシー:「ペレアスとメリザンド」から

(24)R・シュトラウス:「エレクトラ」から
(1)ルートヴィヒ(Ms;ケルビーノ)、ベーム(指)VPO[録音:1957年7月30日ザルツブルク音楽祭]
(2)ルートヴィヒ(Ms;作曲家)、ベーム(指)VPO[録音:1955年8月6日ザルツブルク音楽祭]
(3)ヒルデ・ギューデン(S;フィオルディリージ)、ルートヴィヒ(Ms;ドラベッラ)、ワルデマール・クメント(T;フェランド)、ヴァルター・ベリー(Br;グリエルモ)、他、カール・ベーム(指)[録音:1966年4月2日]
(4)ルートヴィヒ(Ms;ドラベッラ)、ヴァルター・ベリー(Br;グリエルモ)、クリップス(指)[録音:1968年9月22日]
(5)ルートヴィヒ(Ms;チェネレントラ)、ワルデマール・クメント(T;ドン・ラミーロ)、ヴァルター・ベリー(Br;ダンディーニ)、ルートヴィヒ・ウェルター(Bs;アリドーロ)他、エレーデ(指)[録音:1962年9月3日/ドイツ語歌唱]
(6)ルートヴィヒ(S;レオノーレ)、カラヤン(指)[録音:1962年5月25日]
(7)ハンス・バイラー(T;タンホイザー)、ルートヴィヒ(Ms;ヴェーヌス)、カラヤン(指)[録音:1963年1月8日]
(8)ヴァルター・ベリー(Br;ヴォツェック)、ルートヴィヒ(S;マリー)、レオポルド・ルートヴィヒ(指)[録音:1963年5月19日]
(9)ヴァルター・ベリー(Br;バラク)、ルートヴィヒ(S;染め物屋の妻)、カラヤン(指)[録音:1964年6月11日]
(10)ルートヴィヒ(Ms;クレロン)、リーザ・デラ・カーザ(S;伯爵夫人)、ヴァルター・ベリー(Br;オリヴィエ)、オットー・ヴィーナー(Bs;ラ・ロシュ)、ロバート・カーンズ(Br;伯爵)、プレートル(指)[録音:1964年3月21日]
(11)セーナ・ユリナッチ(S;イギノーノ)、ルートヴィヒ(Ms;シッラ)、ヘーガー(指)[録音:1964年12月16日]
(12)クレア・ワトソン(S;エルザ)、ルートヴィヒ(Ms;オルトルート)、ヴァルター・ベリー(Br;テルラムント)、ベーム(指)[録音:1965年5月16日]
(13)マゼール(指)[録音:1966年2月19日]
(14)ルートヴィヒ(S;元帥夫人)、ギネス・ジョーンズ(S;オクタヴィアン)、バーンスタイン(指)[録音:1968年4月13日]
(15)ルートヴィヒ(S;元帥夫人)、ヒルダ・デ・グローテ(S;ゾフィー)、クリップス(指)[録音:1971年10月3日モスクワ]
(16)クリスタ・ルートヴィヒ(S;マクベス夫人)、シェリル・ミルンズ(Br;マクベス)他、ベーム(指)[録音:1970年4月18日ステレオ]
(17)ルートヴィヒ(Ms;クレア)、エーベルハルト・ヴェヒター(Br;アルフレート・イル)、カール・テルカル(T;コビー)[録音:1971年5月23日ステレオ、初演]
(18)フランコ・ボニゾッリ(T;ロドルフォ)、ルートヴィヒ(Ms;フェデリーカ)、エレーデ(指)[録音:1974年1月23日(ステレオ)]
(19)ギィ・ショベ(T;エネ)、ルートヴィヒ(Ms;ディド)、ニコラ・ギュゼレフ(Bs;ナルバル)他 アルブレヒト(指)[録音:1976年10月17日ステレオ]
(20)ハンス・ゾーティン(Bs;ヴォータン)、ブリギッテ・ファスベンダー(Ms;フリッカ)、ヨゼフ・ホプファーヴィーザー(T;フロー)、ルートヴィヒ(Ms;エルダ)、メータ(指)[録音:1981年3月22日ステレオ]
(21)ルートヴィヒ(Ms;伯爵夫人)、キタエンコ(指)[録音:1982年11月22日ステレオ、ドイツ語]
(22)ヴァルター・ベリー(Br;ファルスタッフ)、ルートヴィヒ(Ms;クイックリー夫人)、マゼール(指)[録音:1983年2月22日ステレオ]
(23)フランスオワ・ル・ルー(Br;ペレアス)、ニコライ・ギャウロフ(Bs;アルケル)、ルートヴィヒ(Ms;ジュヌヴィエーヴ)、アバド(指)[録音:1988年6月11日ステレオ]
(24)ヒルデガルト・ベーレンス(S;エレクトラ)、ジュヌヴィエーヴ(Ms;クリテムネストラ)他、ホルライザー(指)[録音:1994年12月14日ステレオ/ルートヴィヒ最後のオペラ]
以上、特記以外全てウィーン国立歌劇場O&cho
録音:1955年-1994年
クリスタ・ルートヴィヒ80歳記念発売。20世紀後半を代表する名メッゾソプラノ、クリスタ・ルートヴィヒ。ベルリン生まれですが、ウィーン国立歌劇場を愛し、長く出演し続けました。このCD3枚には、1955年から引退する1994年までの様々なライヴを収録しています。しかも初めて表に出る音源も多数。最も注目すべきは、1968年のバーンスタイン指揮による「ばらの騎士」でしょう。第1幕の元帥夫人のモノローグから幕切れ前まで、たっぷり24分弱収録。またベーム指揮の「マクベス」も、3場面を計およそ20分収録。そして、とてもオペラ引退の舞台とは思えないほど堂々としたクリテムネストラを歌う「エレクトラ」。さらに、珍しいロッシーニの「チェネレントラ」や、短い期間のドラマティック・ソプラノ時代の録音と、ルートヴィヒ・ファンならずとも大満足の充実した内容です。  (Ki)


ORFEOR-765082(2CD)
R・シュトラウス:歌劇「インテルメッツォ」 ヘルマン・プライ(Brロベルト・シュトルヒ)、
ハニー・シュテフェク(Sクリスティーネ)、
アニー・フェルバーマイヤー(Sアンナ)、
フェリー・グルーバー(Tルンマー男爵)、
アルフレート・ペル(Br公証人)、
ユディト・ヘルヴィヒ(S公証人の妻)、
ワルディマール・クメント(T楽長シュトロー)、
オスカー・チェルヴェンカ(Br商工業顧問官)、
アロイス・ペルネストルファー(Br法律顧問官)、
ルートヴィヒ・ウェルター(Bs宮廷歌手)、
ヨゼフ・カイルベルト(指)
ウィーン国立歌劇場O&cho

録音:1963年5月1日、ウィーン国立歌劇場(モノラル)
1963年にアン・デア・ウィーン劇場で上演されたシュトラウスの「インテルメッツォ」。指揮はなんとカイルベルト!彼ならではの骨格のガッシリした音楽に、ウィーンの魅惑的な音色が加わることで非常に良い結果を生み出しています。歌手は1960年代前半のウィーンのベストキャスト。ことに若きプライの美声は最高!シュテフェクのツンとすましたようなクリスティーネも適役。さらにクメント、ペル、ペルネストルファーなど脇も強力です。録音はモノラルながら良好です。  (Ki)

ORFEOR-766082(2CD)
ヴェルディ:歌劇「マクベス」 シェリル・ミルンズ(Brマクベス)、
クリスタ・ルートヴィヒ(Msマクベス夫人)、
カール・リッダーブッシュ(Bsバンクォー)、
カルロ・コッスッタ(Tマクダフ)、
エヴァルト・アイヒベルガー(Tマルコム)他
カール・ベーム(指
ウィーン国立歌劇場O&cho

録音:1970年4月18日,ウィーン国立歌劇場(ステレオ)
ウィーン国立歌劇場でのヴェルディ「マクベス」。指揮はなんと御大カール・ベーム!ベームのヴェルディは録音が極めて少なく、それだけでも貴重。テンポはゆったりめながら、緊張感のある音楽で「マクベス」の狂気を掘り出しています。歌手も豪華。タイトルロールには、当時国際的名声を獲得して間もないシェリル・ミルンズ。若々しい勢いのある歌です。マクベス夫人は、なんとクリスタ・ルートヴィヒ、強靭な声で絡みつくようなマクベス夫人は絶品。さらにバンクォーにはカール・リッダーブッシュという贅沢さ。マクダフには1970年代の重要なイタリア人テノールであるカルロ・コッスッタも加わっています。海賊盤では流布していたものの、蔵出し音源によって遥かに鮮明な音質になりました。   (Ki)

ORFEOR-767092(2CD)
プッチーニ:歌劇「蝶々夫人」 セーナ・ユリナッチ(S蝶々夫人)、
エルマンノ・ロレンツィ(Tピンカートン)、
コスタス・パスカリス(Brシャープレス)、
ヒルデ・レッセル=マイダン(Msスズキ)、
グンドゥラ・ヤノヴィッツ(Sケイト・ピンカートン)、
ペーター・クライン(Tゴロー)、他
ベリスラフ・クロブチャール(指)
ウィーン国立歌劇場O&cho

録音:1961年3月15日,ウィーン国立歌劇場でのライヴ
蝶々さんを歌うのはセーナ・ユリナッチ。彼女は1957年にウィーン国立歌劇場にデビューしたときに蝶々さんを歌って大絶賛され、しばらく「ウィーンの蝶々さんといえばユリナッチ」と決まっていたほどの当たり役でした。ピンカートンには、ウィーン国立歌劇場で20年以上に渡って活躍したイタリア人テノール、エルマンノ・ロレンツィ。シャープレスにはギリシャ出身で、1960,70年代にヴェルディ・バリトンとして活躍したコスタス・パスカリス。スズキはウィーンのベテランメッゾ、ヒルデ・レッセル=マイダン。そしてケイト・ピンカートンがまだ23歳のグンドゥラ・ヤノヴィッツ!驚くべきは名匠ベリスラフ・クロブチャールの指揮。40年に渡ってウィーン国立歌劇場の指揮者として活躍したクロブチャールですが、元々1953年5月15日に「蝶々夫人」を指揮したことが始まり。故郷の先輩で師匠のマタチッチ譲りのスケール雄大なプッチーニには、泣かずにはいられません!   (Ki)

ORFEOR-768093(3CD)
プッチーニ:「三部作」
(1)歌劇「外套」、
(2)歌劇「修道女アンジェリカ」、
(3)歌劇「ジャンニ・スキッキ」
(1)レナート・ブルゾン(Brミケーレ)、
 マリリン・チャウ(Sジョルジェッタ)、
 ウラディーミル・アトラントフ(Tルイージ)、
 ハインツ・ツェドニク(Tティンカ)他
(2)ピラール・ローレンガー(S修道女アンジェリカ)、
 シェシュティン・マイヤー(Ms公爵夫人)、
 マルガレーテ・ベンス(A修道院長)、
 アクセル・ギャル(S修道長)、
 チェスラワ・スラニア(Ms修練長)他
(3)ワルター・ベリー(Bsジャンニ・スキッキ)、
 ソーナ・ガザリアン(Sラウレッタ)、
 ヨルディ・ラミーロ(Tリヌッチョ)、
 ハインツ・ツェドニク(Tゲラルド)、
 マリヤーナ・リポヴシェク(Msチェスカ)、
 エーリヒ・クンツ(Bsスピネッロッチョ医師)他
以上全て、ゲルト・アルブレヒト(指)
ウィーン国立歌劇場O&cho

録音:1979年2月11日
プッチーニの「三部作」は、どれも個性たっぷりの1幕ものオペラ3つをまとめた面白い作品ですが、歌手を大人数揃えなければならないので、一挙上演はなかなかありません。この録音は1979年にウィーン国立歌劇場が一挙上演した時の録音。さすがはウィーン、国際色豊かな面々を集めています。「外套」では、イタリアの名バリトン、ブルゾンに、ドイツ系アメリカ人でシュトゥットガルトで活躍したチャウ、そしてソ連の強靭テノール、アトラントフというビックリのキャスティング。「修道女アンジェリカ」では、スペインの名花ローレンガーと、スウェーデン人メッゾのマイヤーの南北対決。一方、「ジャンニ・スキッキ」では、タイトルロールのベリーを始め、ウィーンで活躍していた人が集められています。スピネッロッチョ役は、なんとクンツ!もうすぐ70歳になろうという頃です。また「外套」では、日本人として初めてウィーン国立歌劇場の専属歌手になった白石敬子の声がちょっとだけ聞けます。   (Ki)
ORFEOR-769091
ワルター・ベリー/1955−1993
モーツァルト:「フィガロの結婚」,
 「ドン・ジョヴァンニ」,「コジ・ファン・トゥッテ」
ベートーヴェン:「フィデリオ」
ワーグナー:「ローエングリーン」,「パルジファル」
R.シュトラウス:「バラの騎士」,
 「影のない女」,「カプリッチョ」
ベルク:「ヴォツェック」
ヴェルディ:「ファルスタッフ」からの場面
ワルター・ベリー(Bs-Br)
カール・ベーム(指),
ヘルベルト・フォン・カラヤン(指),
レナード・バーンスタイン(指),
ホルスト・シュタイン(指),ロリン・マゼール(指),
ペーター・シュナイダー(指)ウィーン国立歌劇場O

録音:1955-1993年
戦後のウィーンを代表するバス・バリトン、ワルター・ベリー(1929−2000)の、ウィーン国立歌劇場でのライヴ録音を収録したもの。珍しい音源としては、バーンスタインが指揮した1968年4月13日の「バラの騎士」の第2幕幕切れが約12分たっぷり収録されています。1983年2月2日の「ファルスタッフ」は、当時音楽監督だったマゼールの指揮。ベリーのタイトルロールともども、非常に個性的な「ファルスタッフ」です。1966年4月2日の「コジ・ファン・トゥッテ」は、まだドイツ語で歌われていますが、ヒルデ・ギューデン、クリスタ・ルートヴィヒ、ワルデマール・クメントら、充実したキャストによる上演です。その他、何らかの形で全曲録音として聞けるものも多いものの、ベリーの至芸を楽しめること間違いなしです。「パルジファル」(シュタイン指揮、1979年)、「ファルスタッフ」、「カプリッチョ」(シュナイダー指揮、1993年)はステレオ。 (Ki)
ORFEOR-771082(2CD)
ベートーヴェン:歌劇「フィデリオ」 クリステル・ゴルツ(Sレオノーレ)、
ジュゼッペ・ザンピエーリ(Tフローレスタン)、
オットー・エーデルマン(Bsロッコ)、
セーナ・ユリナッチ(Sマルツェリーネ)、
パウル・シェフラー(Brドン・ピツァロ)、
ワルデマール・クメント(Tヤキーノ)、
ニコラ・ザッカリア(Brドン・フェルナンド)、
エーリヒ・マイクート(T囚人1)、
ヴァルター・ベリー(Bs囚人2)ほか、
ヘルベルト・フォン・カラヤン(指)VPO、
ウィーン国立歌劇場cho
録音:1957年7月27日,ザルツブルク,フェルゼンライトシューレ(モノラル)
1956年、カラヤンはザルツブルク音楽祭の音楽監督に就任、1957年の音楽祭はカラヤン色が急速に広まったものでした。この「フィデリオ」はその年の開幕公演のライヴ。1950年代のカラヤンの特徴である颯爽としてダイナミックな演奏が存分に生かされた演奏です。サロメやエレクトラ役で知られるクリステル・ゴルツのレオノーレ、当時のカラヤンのお気に入りテノールとして活躍した、ジュゼッペ・ザンピエーリのフローレスタン、さらにオットー・エーデルマンのロッコ、セーナ・ユリナッチのマルツェリーネ、パウル・シェフラーのドン・ピツァロは当時のウィーンのベスト・キャスト。帝王カラヤンの全盛期を偲ぶに最適なライヴでしょう。音質もモノラルながら、1957年としては上々の部類ではないでしょうか。 (Ki)

ORFEOR-772082(2CD)
ヴェルディ:歌劇「ファルスタッフ」 ティト・ゴッビ(Brファルスタッフ)、
ローランド・パネライ(Brフォード)、
エリーザベト・シュヴァルツコップ(Sフォード夫人)、
アンナ・モッフォ(Sナンネッタ)、
アンナ・マリア・カナリ(Msページ夫人)、
ジュリエッタ・シミオナート(Msクィックリー夫人)、
ルイジ・アルヴァ(Tフェントン)他、
ヘルベルト・フォン・カラヤン(指)VPO、
ウィーン国立歌劇場cho
録音::1957年8月10日,ザルツブルク,祝祭劇場(モノラル)
これまた1957年のザルツブルク音楽祭で大きな話題になった公演。カラヤンはトスカニーニが指揮した「ファルスタッフ」に痛く感激し、ことのほか思い入れのあるオペラだったそうです。そしてザルツブルク音楽祭で取り上げたのがこの上演でした。前年にEMIへ録音したキャストとは、ゴッビ、シュヴァルツコップ、パネライ、モッフォ、アルヴァなどが共通しており、アンサンブルは見事に出来上がっています。後年に取り上げた時に比べ、若々しく張りのある音楽が《ファルスタッフ》の生命力を生かしているように思われます。これまた、帝王カラヤンの全盛期を実力を見せつける名演です。  (Ki)

ORFEOR-773084(4CD)
カラヤン/1957年ザルツブルク音楽祭オーケストラ・コンサート
[CD1](初出)
ブルックナー:交響曲第8番ハ短調
[CD2]
モーツァルト:交響曲第35番「ハフナー」*、
 ピアノ協奏曲第21番*、交響曲第41番「ジュピター」*
[CD3]
ブラームス
:ドイツ・レクイエム
[CD4](全て初出)
テーオドル・ベルガー:シンフォニア・パラボリカ[初演]*、アイネム:ピアノ協奏曲Op.20#、
オネゲル
:交響曲第3番「典礼風」*
全てヘルベルト・フォン・カラヤン(指)
VPO、BPO*、
ゲザ・アンダ(P)、リーザ・デラ・カーザ(S) 
ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ(Br)、
ゲルティ・ヘルツォーク(P)#、ウィーン楽友協会cho
録音:[CD1]1957年7月28日祝祭劇場(ライヴ)[ORFによる収録]
[CD2]1957年7月29日モーツァルテウム(ライヴ)[ORFによる収録]
[CD3]1957年8月22日フェルゼンライトシューレ(ライヴ)[ORFによる収録]
[CD4]1957年8月13日モーツァルテウム(ライヴ)[ORFによる収録]
1957年は、前年のザルツブルク音楽祭芸術総監督就任から、本格的にカラヤンが改革に乗り出した最初のシーズンで、手兵ベルリン・フィルが初めて音楽祭に登場したのもこの年。期間中に行なわれた4つのコンサートを網羅した当セットでは、このうちCD2のモーツァルト、CD3のブラームスが過去にそれぞれDGGとEMIより復刻されているものの、ほかはすべて初出という大注目の内容となっています。祝祭劇場におけるウィーン・フィルとのブルックナーの第8番は、いつにもまして自信と覇気に満ちたアプローチが大きな魅力。次第に高揚してゆくアダージョも切に訴えかけるものがあります。カラヤンとウィーン・フィルは同年4月17日にムジークフェラインザールでも同じ第8番を取り上げていますが(ANDANTE廃盤)、ふたつの演奏時間はほぼ同じ(80分半)。後年の録音(1979年や1988年)との比較では全体で3分ほど早いという結果が出ています。さらに興味深いのが、ベルリン・フィルを率いての8月13日モーツァルテウムにおけるライヴ。得意のオネゲルがまず、これがカラヤン?ベルリン・フィル?と耳を疑うほど冒頭から思いのほか過激。当時のカラヤンの凄さを伝える最高のサンプルといえます。そして、ともにカラヤン唯一の録音である珍品、作曲家ブラッハー夫人ヘルツォーク独奏のアイネムとベルガー世界初演が、音で聴けるのもファンにはまた無上の喜び。ベルリン・フィル芸術監督、ウィーン国立歌劇場総監督、さらにはザルツブルク音楽祭芸術総監督とつぎつぎにポストを掌中に収めてゆく、この時期のカラヤン。これこそはまさに「帝王」時代の幕開けを告げる栄光のドキュメント。  (Ki)

ORFEOR-774083(3CD)
ジョージ・セル&BPO
モーツァルト:交響曲第29番、ピアノ協奏曲第25番、交響曲第40番、
ドビュッシー:海*、
メンデルスゾーン
:ヴァイオリン協奏曲ホ短調*、
ベートーヴェン:交響曲第3番「英雄」*
レオン・フライシャー(P)、
ナタン・ミルシテイン(Vn)、
ジョージ・セル(指)BPO

録音:1957年8月3日ライヴ、1957年8月9日ライヴ*(全てモノラル)
音質が大変良好で驚愕。8月9日のライヴは初出!8月3日分は他レーベルより出ていましたが比べものになりません。初出のエロイカや40番のマッシブな迫力はセルならではでベルリンフィルがそれに輪をかけた熱演で聴き手を大いに魅了します。恐ろしく充実の1セットと申せましょう。  (Ki) 
ORFEOR-775081
バッハ:イギリス組曲第3番、
ベートーヴェン
:ピアノソナタ第23番「熱情」
シューマン:交響的練習曲Op.13、
 交響的練習曲から除かれた5つの変奏曲
バッハ:パルティータBWV825〜ジーグ
ルドルフ・ブッフビンダー(P)

録音:2004年(デジタル)
実に誠実で味わいとテクニックもあり、押しも押されぬ巨匠となったブッフビンダー教授の最新録音ともいえる逸品の1枚。録音もえらく優秀。近年の教授の充実ぶりを認識せしめた名ライヴで、しみじみ聴き惚れました。まさに誠実は力なり!と申せましょう。  (Ki)

ORFEOR-776082(2CD)
ドイツ歌曲とロシア歌曲
シューベルト:ズライカ1D.720、
 ズライカ2D717、
 話せと命じないで下さいD.726、
 ただあこがれを知る者だけがD.310、
 このままの姿でいさせて下さいD.727、
 君よ知るや南の国D.321、
ブラームス:アルトのための2つの歌Op.91、
 ジプシーの歌Op.103(8曲)
ムソルグスキー:歌曲集(6曲)、
チャイコフスキー
:なぜ?Op.28-3、
 彼はとても私を愛していたOp.28-4、
 セレナードOp.63-6、灼熱の灰のあるごとくOp.25-2、
 狂おしい夜Op.60-6、
 昼の光が満ちようとOp.47-6
◆アンコール…R・シュトラウス:夜Op.10-3、ブラームス:僕の恋は新緑だOp.63-5、シューベルト:至福D.433
マリヤーナ・リポヴシェク(Ms)、
エリザーベト・レオンスカヤ(P)

録音:1987年8月5日
スロヴェニアのリュブリャナに生まれたマリヤーナ・リポヴシェクは、1980,90年代にドイツ語圏で活躍したメッゾソプラノ。ワーグナーのメッゾ役や、シュトラウスの「影のない女」の乳母役として知られました。一方で歌曲も得意としており、ここではドイツ・リートからシューベルトとブラームスを、ロシア歌曲からムソルグスキーとチャイコフスキーを取り上げています。どちらも全盛期の歌手の充実感の感じられるもの。伴奏がレオンスカヤというのも驚きです。 (Ki)

ORFEOR-783092(2CD)
ヴェルディ:歌劇「ファルスタッフ」 ワルター・ベリー(Bsファルスタッフ)
ジョルジョ・ザンカナーロ(Brフォード)
フランシスコ・アライサ(Tフェントン)
ピラール・ローレンガー(Sアリーチェ)
クリスタ・ルートヴィヒ(Msクイックリー夫人)
パトリシア・ワイズ(Sナンネッタ)
ハインツ・ツェドニク(T医師カイウス)
ほか
ロリン・マゼール(指)ウィーン国立歌劇場O&cho

録音:1983年2月2日,ウィーン(ステレオ・ライヴ)
ロリン・マゼールは、1982年にウィーン国立歌劇場の監督に就任(指揮者としてはカラヤン以来)、精力的な活動をして高い評判を得ますが、様々な事情から僅か2年で辞任に追い込まれてしまいました。そのためこの時期のオペラの録音は少なく、ウィーンでのマゼールの真価は良く伝わらないままでした。この「ファルスタッフ」はそうした穴を大きく埋めるものです。1983年2月2日のライヴで、およそ一発録音のライヴ録音とは思えないほど完成度の高い音楽には驚嘆するしかありません。ヴェルディの込み入った音楽を、マゼール一流の切れ味鋭い指揮で鮮やかに捌きながら、時には甘い旋律をうっとりと歌わせています。マゼールらしく、ヴェルディがあちこちに意味深く書き込んでいる音楽をパッと浮き上がらせるのも見事。これを聞くと、マゼールが20年くらい時代を先取りしていて、保守的なウィーンから反発を食らったようにも思えるほどです。歌手もまた大変豪華。ウィーンの大ベテラン、ベリーの大らかなファルスタッフを筆頭に、ザンカナーロ、アライサ、ローレンガー、ルートヴィヒと大歌手の名前が並びます。またナンネッタには、1980年代のウィーン国立歌劇場で娘役として大活躍したワイズ、そしてご存知ツェドニクのカイウス。もちろんウィーンのオーケストラの艶やかな音色も聞きもので、優れたステレオ録音で楽しめます。マゼール絶頂期の貴重なオペラのライヴをお楽しみください! (Ki)

ORFEOR-784102(2CD)
ヴェルディ:歌劇「ルイーザ・ミラー」 フランコ・ボニゾッリ(Tロドルフォ) 
リリアン・スーキス(Sルイーザ・ミラー)
ジュゼッペ・タッデイ(Brミラー) 
ボナルド・ジャイオッティ(Bsワルテル伯爵)
クリスタ・ルートヴィヒ(Msフェデリーカ) 
マルコム・スミス(Brウルム)ほか
アルベルト・エレーデ(指)
ウィーン国立歌劇場O&cho

録音:1974年1月23日,ウィーン国立歌劇場(ステレオ・ライヴ)
素晴らしい「ルイーザ・ミラー」が初登場!ロドルフォのアリア「穏やかな夜に」ばかりが有名だった「ルイーザ・ミラー」は、1970年代になって俄かに注目を浴び、各地で上演され、録音も数種現れました。この録音は、ウィーン国立歌劇場が久々に取り上げた新制作上演の初日のもの。ロドルフォには、この役を得意としたボニゾッリ。当時35歳の瑞々しい声と情熱的な歌はすごぶる魅力的。ミラーには大バリトン、タッデイ、伯爵にメトで大活躍したイタリアのバス、ジャイオッティ、そして脇役のフェデリーカにルートヴィヒを配するという贅沢な配役は、ウィーンのプレミエならでは。スーキスはリトアニア出身でドイツに移住したソプラノ。1970年代に欧米で広く活躍していました。日本では若い頃ばかりが知られているエレーデ、実はドイツ語圏ではイタリアオペラの巨匠として知られており、ここでも知情のバランスの取れた見事なヴェルディを聞かせてくれます。 (Ki)

ORFEOR-785092(2CD)
スメタナ:歌劇「売られた花嫁」(ドイツ語) ワルデマール・クメント(Tイェニーク)
イルムガルト・ゼーフリート(Sマリー)
ハンス・ブラウン(Brクルシナ)
ヒルデ・コネツニ(Sルドミラ)
ルートヴィヒ・ウェルター(Bsミヒャ)
ロゼッテ・アンダイ(Msハータ)
マレー・ディッキー(Tヴァシェク)
オスカー・チェルヴェンカ(Bsケチャル)
ほか
ベリスラフ・クロブチャール(指)
ウィーン国立歌劇場管O&cho

録音:1960年11月11日,ウィーン(ライヴ)
スメタナのオペラの代表作と言えば「売られた花嫁」。スメタナのオペラは通常チェコ国内でしか上演が盛んではありませんが、この「売られた花嫁」だけはドイツ語圏での上演も非常に盛んです。このCDには、1960年にウィーン国立歌劇場で取り上げられたクルト・ホノルカによるドイツ語訳詞の上演が収録されています。これはギュンター・レンネルトの演出で前年に新製作されたもので、カラヤン時代のウィーン国立歌劇場の成果として充実した舞台の一つに数えられるものでした。歌手は、おなじみクメント、ゼーフリートを始め、当時のウィーンの名歌手が多数出演。指揮は、クラウスとマタチッチの弟子として有名なクロブチャール。東欧風のローカル色と、カラヤン時代のウィーンのインターナショナルな気風とが上手くかみ合った名演になっています。 (Ki)
ORFEOR-786102(2CD)
ロルツィング:歌劇「密猟者」 カール・デンヒ(Brバクルス) 
レナーテ・ホルム(Sグレートヒェン)
ゲオルク・フェルカー(Brエーベルバッハ伯爵)
ヒルデガルト・レッセル=マイダン(Ms伯爵夫人)
ワルデマール・クメント(Tクロンタル男爵)
イルムガルト・ゼーフリート(Sフライマン男爵夫人)
アニー・フェルバーマイヤー(Msナネッテ) 
ペーター・クライン(Bsパンクラティウス)
ハインツ・ワルベルク(指)ウィーン国立歌劇場O&cho

録音:1960年10月31日,ウィーン国立歌劇場(ライヴ)
1830、40年代、ドイツ語圏で高い人気を誇ったアルベルト・ロルツィング(1801−1851年)、その代表作の一つがこの「密猟者」。原作はアウグスト・フォン・コツェブという18世紀末から19世紀初頭にかけての大人気劇作家の戯曲で、変装と騙し合いが交錯し、実の兄妹、姉弟が知らずに惹かれあうという際どさもあって、いかにも大衆受けする話です。今までにも全曲CD、抜粋CDはありましたが、舞台上演のライヴはこれが初めて。劇場の生の雰囲気が歌芝居にうってつけです。カラヤン時代のウィーン国立歌劇場は手抜かりがなく、こうした作品でも、ゼーフリート、クメント、デンヒ、ホルム、レッセル=マイダンら、一流の歌手を揃えています。N響の指揮者としてお馴染みのワルベルク(1923−2004)のツボを心得た指揮も見事。 (Ki)

ORFEOR-787102(2CD)
ニコライ:歌劇「ウインザーの陽気な女房たち」 マックス・プレープストル(Bsサー・ジョン・ファルスタッフ)
カール・シュミット=ヴァルター(Brフルート氏)
キース・エンゲン(Bsライヒ氏)
リヒャルト・ホルム(Tフェントン)
パウル・クーエン(Tシュペールリヒ)
ルドルフ・ヴュンツァー(Br医師カイウス)
アンネリース・クッパー(Sフルート夫人)
リリアン・ベンニングゼン(Msライヒ夫人)
リゼロッテ・フェルザー(Sアンナ・ライヒ)
ハンス・クナッパーツブッシュ(指)
バイエルン国立O&cho

録音:1957年12月14日、ミュンヘン
ンザーの陽気な女房たち」のライヴ録音、ハインツ・アルノルトによる新演出の初日で、完全な初出音源です。ワーグナーで高名なクナですが、「ウインザーの陽気な女房たち」にはとりわけ愛着があったようで、亡くなる1964年まで度々指揮しています。気宇壮大なワーグナーのオペラとはまた異なった、カペルマイスターとしてクナの魅力を楽しめます。歌手は基本的に皆バイエルン国立歌劇場のメンバーで、とりわけ国際的なスターはいないものの、皆たいへんに実力のある人たち。ミュンヘンでありとあらゆるバス役を引き受けたプレープストル、戦前からのスター・バリトンのシュミット=ヴァルター、米国のバスで2年前にバイエルン国立歌劇場のメンバーになったばかりのエンゲンと、強力な男声低音陣。テノールには、モーツァルト・テノールとして活躍したホルムと、強烈な個性で知られるクーエンと対照的。一番のスターは、1930年代末からプリマドンナとして活躍しているクッパーでしょう。ベンニングゼンはウィーン生まれで、長いことミュンヘンで活躍した人。 (Ki)

ORFEOR-788122
リスト:交響詩「前奏曲」
ラヴェル:左手のためのピアノ協奏曲
ブラームス:交響曲第1番ハ短調op. 68
ロベール・カ サドシュ(P)
セルジウ・チェリビダッケ(指)ウィーンSO

録音:1952 年10月30日/ウィーン、コンツェルトハウス(ライヴ・モノラル)
音源:ウィーン交響楽団アーカイヴ提供/ロート・ヴァイス・ロート放送グループ収録
1952年10月30日に、チェリビダッケがウィーン響を指揮してウィーンのコンツェルトハウスでおこなったコンサートの模様をライヴ収録したアルバム がORFEOよりリリース。音源には、正規の許諾を得て、ロート・ヴァイス・ロート放送グループ収録による、ウィーン交響楽団アーカイヴ保有のテープ が使用されています。
メインのブラームスの第1交響曲は、近頃ウィーン響の自主レーベルを通じても発売されましたが、ここでは前半のプログラムであるリストの「前奏曲」 と、名手ロベール・カサドシュをソリストに迎えたラヴェルの「左手のための協奏曲」とを含め、当夜の模様をすべて収めているのがたいへん価値あると ころといえるでしょう。  繊細な美観と雄渾な表現のあざやかな対比で楽曲の魅力を的確につかんだリストに加え、カサドシュの高雅な気品を湛えたピアノが雄弁に歌うラヴェル もまた次元の異なるすばらしさで、夢のような一夜に心ゆくまで浸ることができます。 (Ki)
ORFEOR-789101
ルチア・ポップのリート・リサイタル
シューベルト:少年D692/茂みD646
 流れD693/蝶々D633/薔薇D745
 溢れる愛D854私の心へD860
 泉のほとりの若者D300
 恋する女の手紙D673/孤独な男D800
シェーンベルク:4つの歌曲Op.2
R.シュトラウス:オフェーリアの3つの歌Op.67-1/3
 私の眼Op.37-4/わが子にOp.37-3
 サフランOp.10-7/もの言わぬ花々Op.10-6
 父は言ったOp.36-3/万霊節Op.10-8
シューベルト:シルヴィアにD891/至福D433
ルチア・ポップ(S)
アーヴィン・ゲイジ(P)

録音:1984年7月25日,ミュンヘン,クヴィリエ劇場
ルチア・ポップ(1939−1993)が1984年7月に、ミュンヘンの由緒ある劇場、クヴィリエ劇場で行ったリート・リサイタルのライヴ録音です。44歳のポップは円熟期へと向かおうとする頃。温かみのある瑞々しい美声に円熟した味わいが加わり、包み込むような安心感を与えてくれます。得意のシューベルトを中心としつつ、R.シュトラウスとシェーンベルクを加えたプログラム。ポップはシェーンベルクの4つの歌曲Op.2を好んでいたようで、前年のエジンバラ音楽祭でのリサイタルでも歌っています(BBCL4148)。このミュンヘンでのライヴは、小ぶりの劇場ということで聴衆との一体感が強く感じられ、CDを聞きながら自分も劇場で聞いているような気分になります。 (Ki)

ORFEOR-792113(3CD)
ドヴォルザーク:歌劇「ルサルカ」 カミッラ・ニールンド(Sルサルカ)
ピョートル・ベチャワ(T王子)
アラン・ヘルト(Bsヴォドニック・河童)
エミリー・マギー(S外国の令嬢)
ビルギット・レンメルト(Msイジェババ・魔法使い)
アダム・プラチェツカ(T森番)
エヴァ・リーバウ(S皿洗いの少年)
アンナ・プロハスカ(S第1の木の精)
ステファニー・アタナソフ(S第2の木の精)
ハンナ・エステル・ミニュティロ(Ms第3の木の精)
ダニエル・シュムッツハルト(Br猟師)
フランツ・ヴェルザー=メスト(指)
クリーヴランドO
ウィーン国立歌劇場cho

録音:2008年8月17日ザルツブルク、モーツァルト・ハウス(旧祝祭小劇場)(ザルツブルク音楽祭におけるライヴ・デジタル)
2008年のザルツブルク音楽祭はカラヤン生誕百年を記念して盛大に行われましたが、中でも白眉と絶賛を博したドヴォルザークの歌劇「ルサルカ」の待望のCD化です。『ルサルカ』は、フケー「ウンディーネ」やアンデルセン「人魚姫」をヒントに、水の精ルサルカと人間の王子との悲恋を、民族情緒溢れる旋律とワーグナー流のライトモチーフでドラマティックに描いた傑作。この上演では、森の妖精たちを「娼婦」に読み替えたヨッシ・ヴィーラーとセルジョ・モラービトによる演出が賛否を巻き起こしたのに対して、フランツ・ヴェルザー=メスト指揮する音楽面は聴衆から圧倒的な支持を獲得しました。特筆すべきは、わざわざアメリカから連れてきてザルツブルク音楽祭のピットに初めて入れたクリーヴランド管弦楽団のクウォリティの高さ!セル、ドホナーニなど中欧の名指揮者たちの薫陶を受けたこのオケのもつ格調高い音色と精緻なアンサンブルはドヴォルザークのスコアから極めて説得力に満ちたサウンドを生み出して感動的です。ヴェルザー=メストの指揮も極めて誠実でバランスのとれたもの。ドヴォルザークの民族的な旋律を巧みに生かしつつも情緒に溺れることなく全体を構築し、作品の素晴らしさを改めて実感させてくれます。歌手は、新国立劇場に度々登場して日本でもお馴染みのニールントによる清純なルサルカが絶品、先日のメトロポリタン・オペラ来日公演で絶賛されたベチャラもリリックな表現とドラマティックな声量の両方を求められる難易度の高い王子役で驚異的な絶唱を聴かせます。他にも2011年11月の新国立劇場公演でイジェババを歌うレンメルト、情熱的な外国の令嬢役のマギー、ヴォドニク役のヘルトの性格表現、そして木の妖精役に今売り出し中のアンナ・プロハスカを起用するなど端役に至るまで充実した配役。舞台上演のライヴ録音であることを忘れさせるほど細部まで完璧な演奏で、この魅力的な作品を鑑賞する上で強力なファーストチョイスが登場した言えるでしょう。録音も劇場空間をよく捉えていて、優秀です。 (Ki)

ORFEOR-793093(3CD)
オッフェンバック:歌劇「ホフマン物語」(エーザー版) プラシド・ドミンゴ(T;ホフマン)
キャスリン・マルフィターノ(S;ステッラ,オランピア,アントニア、ジュリエッタ)
アン・マレー(Ms;ニクラウス,ミューズ)
ジョゼ・ヴァン・ダム(Br;リンドルフ,コッペリウス,ミラクル,ダペルトゥット)他
ジェイムズ・レヴァイン(指)VPO、
ウィーン国立歌劇場cho

録音:1981年8月6日
1980年代、カラヤン色が一層濃厚になったザルツブルク音楽祭は豪華さを増していましたが、その中にあっても特に評判が高かったのが1980年新演出の「ホフマン物語」でした。ドミンゴのタイトルロールとレヴァインの指揮、ウィーン・フィル、そして名演出家ジャン=ピエール・ポンネルの舞台と豪華なアーティストを起用、さらに1978年に出版されたばかりのフリッツ・エーザーの新校訂譜を使用、あらゆる点で完璧を求めた上演は大成功を収めました。このプロダクションは1981、82年と再演され、このCDに収録されているのは1981年の再演の初日です。この年には、ヒロイン四役に当時33歳のマルフィターノ、ニクラウスには32歳を目前にしたマレーと、若い二人の女声歌手が新たに抜擢され目覚しい結果を出し、「ホフマン物語」に新しい時代が到来したことを告げています。もちろん、若々しい声のドミンゴの熱唱にはただ圧倒されるしかありません。伝説の歴史的公演を、優れたステレオ録音でお楽しみください! (Ki)
ORFEOR-794092(2CD)
ヘンツェ:歌劇「午後の曳航」 緑川まり(S黒田房子)
高橋淳(T黒田登)
三原剛(Br塚崎竜二)
小森輝彦(Br第1号)他
ゲルト・アルブレヒト(指)イタリアRSO

録音:2006年8月26日
現代最高のオペラ作曲家、ハンス・ヴェルナー・ヘンツェは、三島由紀夫の小説「午後の曳航」をもとにオペラを制作、まず1990年にベルリンでドイツ語の「裏切られた海」として初演をし、さらに大幅な改訂をした後、2006年のザルツブルク音楽祭で日本語版「午後の曳航」として改めて発表。これはその時の演奏会形式上演のライヴ録音です。緑川をはじめ、高橋、三原、小森といった、日本を代表する歌手たちはザルツブルクでも高い評価を得ました。大作曲家が挑んだ日本語オペラ、日本人なら聞かずにはいられません! (Ki)
ORFEOR-795091
グルダ&サヴァリッシュのモーツァルト
モーツァルト:交響曲第25番ト短調K.183
 ピアノ協奏曲第14番変ホ長調K.449
 交響曲第40番ト短調K.550
フリードリヒ・グルダ(P)
ヴォルフガング・サヴァリッシュ(指)
ロイヤル・コンセルトヘボウO

録音:1958年8月2日ザルツブルク、モーツァルテウム(モノラル:ORF収録)
若き日のサヴァリッシュがかなり強烈でジョージ・セルをほうふつとさせる徹底した楷書演奏。その強い意志みなぎる指揮ぶりがライヴならではの感興を呼び、モーツァルトとは思えぬ熱気爆発。モーツァルト・ファン必聴の2 大ト短調でございます。14 番の協奏曲の第2 楽章は隠れた名曲中の名曲で、かつてあるモーツァルト団体が催したアンケートで協奏曲部門10 位に入る知る人ぞ知る傑作にして名旋律!ぜひ、御一聴を。グルダはさすが。文句なしのすばらしさです。 (Ki)

ORFEOR-796091
バックハウス&ベームのブラームス
モーツァルト:ピアノ協奏曲第27番
ブラームス:ピアノ協奏曲第2番*
ヴィルヘルム・バックハウス(P)
カール・ベーム(指)VPO

録音:1960年8月2日ザルツブルク祝祭大劇場(ライヴ・モノラル:ORF録)、1968年8月18日ザルツブルク、祝祭大劇場(ライヴ・モノラル:ORF収録)*
ブラームスの演奏会を聴いた吉田秀和氏は「私がバックハウスの実演に接したのは1968年夏のザルツブルクであった。この巨匠晩年も晩年、彼が死ぬ1年前のこと。彼を聴いてみてびっくりしたのは、まず音楽の美しさであった。私の聴いたのはブラームスの協奏曲第2番だった。あの曲のソロ冒頭の低音の『深深とした厚み』とでもいいたくなるような感触が格別だった…」と激賞されております。ベームの伴奏もたいへんな堂堂ぶりでかくも重厚な迫力はほかに例をみません。また、モーツァルトもスタジオ盤(1955年)以上にウィーン・フィルの甘美なポルタメントが炸裂していて、第2楽章など、まるであちら側につれていかれそう!一度聴いたら忘れられません。新マスタリングも成功しており、かつての音よりえらく濃厚です。 (Ki)

ORFEOR-797111
リゲティ:アトモスフェール
ショスタコーヴィチ:交響曲第10番
ダヴィド・アフハム(指)
グスタフ・マーラー・ユーゲントO

録音:2010年8月14日ザルツブルク音楽祭でのリサイタル(ライヴ)
1983年フライブルク生まれの指揮者ダヴィド・アフハム、待望のデビュー盤。ドイツとインドのハーフのエキゾキックなイケメンながら、2008年にドナテッラ・フリック指揮コンクールで入賞して以来、ロンドン響とグスタフ・マーラー・ユーゲント管弦楽団のアシスタント・コンダクターを務め、2010年にはフランス国立放送管、チューリッヒ・トーンハレ管、ロイヤル・コンセルトヘボウ管、ブロッサム・フェスティヴァルでクリーヴランド管なども振る活躍ぶり。さらに「若き才能のためのベルナルト・ハイティンク基金」の第1号として、ハイティンク自身の薫陶も得ています。リゲティの「アトモスフェール」はキューブリックの「2001年宇宙の旅」に使われて以来、現代音楽としては異例の人気を誇る作品。メインのショスタコーヴィチの交響曲第10番の荒れ狂う過激さも聴きもの。今後、目の離せぬ逸材の出現と申せましょう。 (Ki)
ショスタコーヴィチは、第1楽章では第2主題始まってすぐのニュアンスにご注目。響きは繊細で美しいものの魂は荒廃しており、独特の緊張感を孕んでいます。しかし、第2楽章は4:07という高速で別人のように凶気を発散。オケには一切綺麗な音を出すなと命じたと思われるほどの体当たりぶり。一方で響きの引き締めとアーティクレーションの厳格さに妥協はないのですから、このアフハム、ただの優等生などではありません。第3楽章は、副次楽想で楽天と不安の狭間での揺れる心情を吐露。終楽章も第2楽章同様、響きを強固に凝縮させながら魂から発した音のみを惜しげもなく飛翔させる見事なドライブ能力に驚かされます。頭の良さを誇示するような嫌らしさがなく、しかも作品の捉え方は決して単純思考ではないことは、コーダで空虚に音を撒き散らすような真似をしていないことでも明らかでしょう。
響きのニュアンスを鋭敏に捉えるという点で、併録のリゲティも聴き逃せません。【湧々堂】
ORFEOR-798091
フルニエ/ザルツブルク音楽祭デビュー
ブラームス:チェロ・ソナタ第2番ヘ長調Op.99
コダーイ:無伴奏チェロ・ソナタOp.8
ドビュッシー:チェロ・ソナタニ短調(1915)
チャイコフスキー:ロココの主題による変奏曲
ピエール・フルニエ(Vc)、
フランツ・ホレチェク(P)

録音:1958年8月3日ザルツブルク、モーツァルテウム(モノラル:ORF収録)
ブラームスの演奏会を聴いた吉田秀和氏は「私がバックハウスの実演に接したのは1968年夏のザルツブルクであった。この巨匠晩年も晩年、彼が死ぬ1年前のこと。彼を聴いてみてびっくりしたのは、まず音楽の美しさであった。私の聴いたのはブラームスの協奏曲第2番だった。あの曲のソロ冒頭の低音の『深深とした厚み』とでもいいたくなるような感触が格別だった…」と激賞されております。ベームの伴奏もたいへんな堂堂ぶりでかくも重厚な迫力はほかに例をみません。また、モーツァルトもスタジオ盤(1955年)以上にウィーン・フィルの甘美なポルタメントが炸裂していて、第2楽章など、まるであちら側につれていかれそう!一度聴いたら忘れられません。新マスタリングも成功しており、かつての音よりえらく濃厚です。 (Ki)
ORFEOR-799091
デラ・カーザのリサイタル、ライヴ
シューベルト:笑いと涙D.777、春にD.882
 君はわが憩いD.776、糸を紡ぐグレートヒェンD.118
ブラームス:調べのようにOp.105-1
 野に一人Op.86-2、永遠の愛についてOp.43-1
 僕の恋は新緑だOp.63-5
シェック:私を見るのです、神聖な人よOp.25-16
 深い息でOp.25-15、
ラヴェル:民謡集-フランスの歌,
 イタリアの歌,スペインの歌
R.シュトラウス:星Op.69-1、森の幸せOp49-1
 単調さOp.69-3、解き放たれた心Op.39-4
 父が言いましたOp.36-3、悪天候Op.69-5
リーザ・デラ・カーザ(S) 
アルパド・シャーンドル(P)

録音:1957年8月11日
名ソプラノ、リーザ・デラ・カーザが1957年のザルツブルク音楽祭で行ったリサイタルのライヴ録音です。シューベルト、ブラームス、シュトラウスといった有名曲に加え、同年3月に亡くなったシェックから2曲、さらにラヴェルも収録。アンコールのヴォルフの2曲まで、デラ・カーザの魅力をたっぷり味わえます。 (Ki)

ORFEOR-801091
ジョージ・ロンドン/シューベルト他
シューベルト
:「白鳥の歌」〜アトラス/彼女の肖像/漁師の娘/都会/海辺にて/影法師
イベール:ドン・キショットの4つの歌
ムソルグスキー:「死の歌と踊り」
デュパルク:5つのフランス歌曲*
ジョージ・ロンドン(Bs-Br)
エリック・ウェルバ(P)

録音:1964年6月11日ウィーン、1955年4月8日ニューヨーク* (以上モノラル)
1950、60年代に活躍したバスバリトン、ジョージ・ロンドンは、オペラの分野での活動が広く知られていますが、歌曲でも素晴らしい歌を聞かせてくれました。このCDには、1964年6月11日にウィーンのアン・デア・ウィーン劇場で行われたリサイタルが収録されています。お得意のムソルグスキーはさすが天下一品!また重厚な声で歌われるシューベルト、イベールはたいへんにユニークなものです。録音もモノラルながら良好で、全盛期のロンドンの魅力をたっぷり味わえます。ボーナスとして1955年にニューヨークで歌われたデュパルクを収録。普通のデュパルクとは一風変わった、独自の魅力のある歌です。 (Ki)

ORFEOR-805103(3CD)
グノー:歌劇「ファウスト」 ピョートル・ベチャワ(Tファウスト)
ヨン・グァンチョル(Bsメフィストフェレス)
ソイレ・イソコスキ(Sマルグリート)
アドリアン・エレート(Brヴァランタン)
ミヒャエラ・ゼリンガー(Sシーベル)
ゾリャナ・クシュプラー(Msマルト)
ハンス・ペーター・カンマラー(Brワグナー)
ベルトラン・ド・ビリー(指)ウィーン国立歌劇場O&cho

録音:2009年9月5日,ウィーン(ライヴ)
ウィーン国立歌劇場で昨年上演されたばかりのグノー「ファウスト」がCDに!しかも指揮はド・ビリー!オペラ指揮者としての高い実力が評価されウィーンとミュンヘンでの活動が増しているド・ビリー、この「ファウスト」でもオペラ的な盛り上げの巧さが光り、華やかさも十分でありつつ質感もあって、グノーの音楽にグイグイ引き込まれます。タイトルロールは、ポーランド出身で今やトップテノールと言ってよいピョートル・ベチャワ。定評ある柔らかい美声はもちろん、ファウストの危険な破滅的衝動を見事に表現した歌は大絶賛を浴びました。メフィストフェレスは、韓国人でベルリン国立歌劇場で大活躍しているバス、ヨン・グァンチョル。ワーグナーのバス役などで評価されたグァンチョルの悪魔的な声はメフィストフェレスにピッタリなのはもちろん、フランスオペラに不可欠な軽妙さも欠けておらず、歴代の名メフィストフェレスと並べても遜色ないもの。マルグリートはフィンランドを代表するソプラノ歌手、ソイレ・イソコスキ。伸びやかな美声はこの役にまさに打ってつけ。さらにウィーン生まれのバリトン、アドリアン・エレートのスマートで力強いヴァランタン、男装役を得意にするソプラノ、ミヒャエラ・ゼリンガーと、役者が揃っています。かつては大人気作で録音も多数作られた「ファウスト」も、もう長いこと新録音がありません。一発録りのライヴとはいえ、この優れた演奏のCDはオペラファンに大歓迎されることでしょう! (Ki)

ORFEOR-806102(2CD)
ウィーン国立歌劇場のフレーニ
プッチーニ:「ボエーム」から
 ヘルベルト・フォン・カラヤン(指)
 録音:1963年11月9日
プッチーニ:「ボエーム」から
 プラシド・ドミンゴ(Tロドルフォ)
 アルベルト・リナルディ(Brマルチェッロ)
 ガルシア・ナヴァロ(指)
 録音:1987年12月29日STEREO
プッチーニ:「ボエーム」から
 ルチアーノ・パヴァロッティ(Tロドルフォ)
 オラーツィオ・モーリ(Bsショナール)
 マルガリータ・グリエルミ(Sムゼッタ)
 ヴォルフガング・ブレンデル(Brマルチェッロ)
 録音:1985年1月18日STEREO
プッチーニ:「マノン・レスコー」から
 ペテル・ドヴォルスキ(Tデグリュー)
 ジュゼッペ・シノポリ(指)
 録音:1986年2月2日STEREO
ヴェルディ:「ドン・カルロ」から
 ルイス・リマ(Tドン・カルロ)
 クラウディオ・アバド(指)
 録音:1989年10月7日STEREO
ヴェルディ:「ドン・カルロ」から
 ヘルベルト・フォン・カラヤン(指)
 録音:1979年5月6日STEREO
ヴェルディ:「オテッロ」から
 プラシド・ドミンゴ(Tオテッロ)
 ジェイムズ・レヴァイン(指)
 録音:1982年6月2日STEREO
ヴェルディ:「シモン・ボッカネグラ」から
 ハンス・グラーフ(指)
 録音:1984年5月20日STEREO
ヴェルディ:「アイーダ」から
 ルチアーノ・パヴァロッティ(Tラダメス)
 ロベルト・アバド(指)
 録音:1990年9月5日(ヴェルディ・コンサート)STEREO
チャイコフスキー:「エフゲニ・オネーギン」から
 ヴォルフガング・ブレンデル(Brオネーギン)
 小澤征爾(指)
 録音:1988年5月20日 (全曲ORFEOR637042)STEREO
チャイコフスキー:「スペードの女王」
 ウラディーミル・アトラントフ(Tゲルマン)
 小澤征爾(指)
 録音:1992年5月16日STEREO
ジョルダーノ:「フェドーラ」
 ルイス・リマ(Tロリス)
 ファビオ・ルイージ(指)
 録音:1995年6月14日STEREO
ミレッラ・フレーニ(S)

録音:1963-1995年 ウィーン国立歌劇場ライヴ
20世紀後半の最も偉大なイタリア人ソプラノの一人、ミレッラ・フレーニ。今年で65歳を迎えた記念に、ORFEOが貴重な音源を世に出してくれました。フレーニは1963年のスカラ座での「ボエーム」のミミで大成功、カラヤンが彼女を気に入り同年に同じプロダクションでウィーン国立歌劇場にデビューしました。それからおよそ30年、フレーニはウィーン国立歌劇場で様々な重要な公演で舞台に立ちました。このCDには、そのウィーン・デビューとなるカラヤン指揮の「ボエーム」から始まり、1980年代を中心に収録。中でも初出となるクライバー指揮、パヴァロッティ共演の「ボエーム」や、1986年3月の来日公演で大評判になったシノポリ指揮の「マノン・レスコー」の来日直前の本場での公演(「一人寂しく残され」から幕切れまで)は大注目。また1990年9月のヴェルディ・コンサートでは、パヴァロッティと「アイーダ」の夢の共演が実現。また夫ギャウロフからロシア語の指導を受け、チャイコフスキーまで領域を広げてもいます。2時間半超、フレーニの魅力にドップリ漬かれる素晴らしいCD2枚です! (Ki)

ORFEOR-808109(9CD)
フリードリヒ・グルダ/ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ全集

(1)ピアノ・ソナタ第1番ヘ短調Op.2-1
(2)ピアノ・ソナタ第2番イ長調Op.2-2
(3)ピアノ・ソナタ第3番ハ長調Op.2-3
(4)ピアノ・ソナタ第8番ハ短調Op.13「悲愴」
(5)ピアノ・ソナタ第4番変ホ長調Op.7
(6)ピアノ・ソナタ第5番ハ短調Op.10-1
(7)ピアノ・ソナタ第6番ヘ長調Op.10-2
(8)ピアノ・ソナタ第7番ニ長調Op.10-3
(9)ピアノ・ソナタ第9番ホ長調Op.14-1
(10)ピアノ・ソナタ第10番ト長調Op.14-2
(11)ピアノ・ソナタ第11番変ロ長調Op.22
1(2)ピアノ・ソナタ第12番変イ長調Op.26
(13)ピアノ・ソナタ第13番変ホ長調Op.27-1
(14)ピアノ・ソナタ第14番「月光」
(15)ピアノ・ソナタ第15番ニ長調Op.28「田園」
(16)ピアノ・ソナタ第16番ト長調Op.31-1
(17)ピアノ・ソナタ第17番ニ短調「テンペスト」
(18)ピアノ・ソナタ第18番変ホ長調Op.31-3「狩り」
(19)ピアノ・ソナタ第19番ト短調Op.49-1
(20)ピアノ・ソナタ第20番ト長調Op.49-2
(21)ピアノ・ソナタ第21番「ワルトシュタイン」
(22)ピアノ・ソナタ第22番ヘ長調Op.54
(23)ピアノ・ソナタ第23番ヘ短調Op.57「熱情」
(24)ピアノ・ソナタ第24番嬰ヘ長調「テレーゼ」
(25)ピアノ・ソナタ第25番ト長調Op.79
(26)ピアノ・ソナタ第26番変ホ長調「告別」
(27)ピアノ・ソナタ第27番ホ短調Op.90
(28)ピアノ・ソナタ第28番イ長調Op.101
(29)ピアノ・ソナタ第29番「ハンマークラヴィーア」
(30)6つのバガテルOp.126
(31)ピアノ・ソナタ第30番ホ長調Op.109
(32)ピアノ・ソナタ第31番変イ長調Op.110
(33)ピアノ・ソナタ第32番ハ短調Op.111
(34)「エロイカ」の主題による15の変奏曲とフーガ変ホ長調Op.35
(35)ディアベッリの主題による33の変奏曲ハ長調Op.120
フリードリヒ・グルダ(P)

(1)録音:1953年10月8、9日
(2)録音:1953年10月8、9日
(3)録音:1953年10月8、9日
(4)録音:1953年10月22日
(5)録音:1953年10月15、16日
(6)録音:1953年10月15、16日
(7)録音:1953年10月15、16日
(8)録音:1953年10月15、16日
(9)録音:1953年10月22日
(10)録音:1953年10月22日
(11)録音:1953年10月26日
(12)録音:1953年10月29日
(13)録音:1953年10月29日
(14)録音:1953年11月1日
(15)録音:1953年10月29日
(16)録音:1953年11月6日
(17)録音:1953年11月6日
(18)録音:1953年11月6日
(19)録音:1953年10月15、16日
(20)録音:1953年10月15、16日
(21)録音:1953年11月6日
(22)録音:1953年11月13日
(23)録音:1953年11月20日
(24)録音:1953年11月13日
(25)録音:1953年11月13日
(26)録音:1953年11月27日
(27)録音:1953年11月20日
(28)録音:1954年1月11日
(29)録音:1954年1月11日
(30)録音:1957年11月
(31)録音:1953年11月26日
(32)録音:1953年11月26日
(33)録音:1953年11月27日
(34)録音:1957年11月
(35)録音:1957年11月
収録場所:ウィーン・フンクハウス
(ソナタ:ウィーンRAVAGによるセッション・モノラル)
(Op.35、Op.120、Op.126:ウィーンORFによるセッション・モノラル)
音源提供:ORF
ウィーンの生んだ名ピアニスト、フリードリヒ・グルダが世を去って歿後10年にあたる2010年、ORFEOが大事件を起こしてくれました。なんとグルダにとって、3種目となるベートーヴェンのソナタ全曲録音を復刻リリース!もちろん完全初出の正規音源に拠るもので、フィルアップにはやはり完全初出の「エロイカ」変奏曲とディアベッリ変奏曲、さらには初出レパートリーのバガテルまで含まれるという、ものすごい内容です。
【グルダによるベートーヴェンのソナタ録音】
グルダのもっとも重要なレパートリーのひとつとされるベートーヴェンですが、ソナタではスタジオ・セッションによる2種の全曲録音がよく知られています。ひとつは、英Deccaによって1954年2月にロンドンで開始され、1958年にウィーンのゾフィエンザールで完結したモノラル・セッション録音(全曲のリリースは1973年)。いまひとつは、1967年にオーストリア放送の協力で、墺amadeoのもとクラーゲンフルト・スタジオで一まとめに行なわれたステレオ・セッション録音(1968年にリリース)。グルダによるソナタ録音のほとんどすべては、この2度のセッション・レコーディングに集約されますが、いくつかのナンバーについては、たとえば、第31番のように、1959年のシュヴェツィンゲン音楽祭(hanssler93.704)、1964年のザルツブルク音楽祭(ORFEOR.591021)、1993年のモンペリエといった具合に、別演奏のライヴ録音が存在しているものもあります。
【グルダがベートーヴェンに専念していた時期に行なわれた、最初のセッション録音】
1948年以来、グルダはベートーヴェンのソナタ全曲演奏会シリーズの計画を温めており、これは年代順に取り上げてゆくという先駆けでしたが、じっさいに初めて実現したのは1953/54年のシーズンの始めでした。グルダはオーストリアの5つの都市、クラーゲンフルト、ウィーン、リンツ、グラーツ、ザルツブルクでソナタ全曲を弾いています。このセットに収められているすべてのソナタは、ちょうどグルダがベートーヴェンに専念していたこの時期、1953年10月から1954年1月にかけて、まだソビエトの管理下にあったウィーンのラジオ局RAVAGによってスタジオ収録されたものです。収録当時グルダは24歳。現状で上記を含めた3種のうち、最初のセッション録音にあたるわけですが、じつに3度にもおよぶセッション録音を果たしたピアニストはほかにアルフレート・ブレンデルくらいで、きわめてまれな例ではないでしょうか。どこまでも美しく輝かしく、そして雄弁なピアノの音色。早くから完成されたテクニックを武器に生涯数々の伝説を打建ててきたユニークなピアニストによる超一級のドキュメントとして、また上記2種の全集との相違も含めて、「1953/54年ウィーンでの全集録音」は、今後ますます重要なポジションを獲得していくものと思われます。
【初レパートリーのバガテル、初出音源の変奏曲】
ソナタだけでも十分過ぎるほどの内容ですが、さらにうれしいことにフィルアップもまた貴重。エロイカ変奏曲とディアベッリ変奏曲も、2種目となる初出音源、さらに、6つのバガテルについてはグルダ初出のレパートリーになります。
【仕様について】
紙製スリップケース入りのCD9枚を収めた外箱は、約30ミリ厚のクラムシェル・タイプ。独・英・仏語による68ページのブックレットが付属します。 (Ki)

ORFEOR-809113(13CD)
正規初発売〜C・クラウスの「リング」
ワーグナー:「ニーベルングの指環」
ハンス・ホッター(Bs-Brヴォータン,さすらい人)
アストリッド・ヴァルナイ(Sブリュンヒルデ)
ヴォルフガング・ヴィントガッセン(Tジークフリート)
グスタフ・ナイトリンガー(Bs-Brアルベリヒ)
レジーナ・レズニク(Sジークリンデ)
ラモン・ヴィナイ(Tジークムント)
ヨゼフ・グラインドル(Bsファーフナー,フンディング,ハーゲン)
パウル・クーエン(Tミーメ)
ヘルマン・ウーデ(Brドンナー,グンター)
イーラ・マラニウク(Msフリッカ)
マリア・フォン・イロスファイ(Aエルダ)他
クレメンス・クラウス(指)バイロイト祝祭O&cho

録音:1953年8月8,9,10,12日,バイロイト
この1953年のクラウスのリングは、名演あまたのバイロイト音楽祭の「指環」の中でもとりわけ素晴らしい演奏だったと語り継がれているもの。それはただ単に名歌手、名指揮者が集った豪華な上演というばかりではありません。バイロイト音楽祭1951年に再開されてから手探り状態だった「新バイロイト主義」が、この1953年になってようやく方向性が定まり、それによって後に大物となる若い世代の歌手たちと、ウィーンの名指揮者クレメンス・クラウスの素晴らしい指揮、そしてヴィーラント・ワーグナーの演出がオペラならではの“化学反応”を起こし、輝かしい爆発を起こしているからです。クレメンス・クラウスのバイロイト出演は、ヴィーラント・ワーグナーと対立したハンス・クナッパーツブッシュが出演辞退したため巡って来ました。クラウスの生み出すワーグナーは、明るく美しくしなやかで、躍動感と熱気に満ち溢れています。ドイツ風のドッシリガッシリしたワーグナーと異なり、旋律を伸びやかに歌わせ、場面に合わせてテンポを柔軟に動かして音楽を煽るので、雄弁かつドラマティックな、とてもエキサイティングなワーグナーです。クラウスのバイロイト出演は大好評になりましたが、翌1954年5月にクラウスが急死してしまい、彼のバイロイトはこの一年だけ、「指環」は第2チクルスの1回だけに終わってしまいました。その意味でもこの「指環」は貴重な録音です。1953年の「指環」上演では、1951、52年からの引継ぎ歌手に加え、多くの新しい世代の歌手が投入されました。そして彼らの多くは1950、60年代に活躍する偉大なワーグナー歌手へと成長していきます。特に絶賛されたのが、名ヘルデン・テノール、ヴォルフガング・ヴィントガッセン。この年初めてジークフリートに大抜擢されたヴィントガッセンがいかに新鮮な驚きだったのかは、「ジークフリート」での聴衆の熱狂ぶりで明らかです。39歳のヴィントガッセンは、後の録音と比べて声がずっと若く瑞々しく、たいへん魅力的です。ヴォータン/さすらい人にはハンス・ホッターが初めてフル起用されました。「20世紀の後半の」という括りを入れなくても「最高のヴォータン」と言って過言でないホッター、彼もまた後年よりも遥かに声に張りとツヤ、そして力強さと威力があり、ことに「ラインの黄金」は圧巻。全盛期のホッターがいかに物凄い歌手だったかを証明してくれます。ブリュンヒルデのアストリッド・ヴァルナイは、いまだ「録音で聞ける最高のブリュンヒルデ」に挙げる人も少なくない名ソプラノ。ことに女性らしい感情描写は、その後のブリュンヒルデでヴァルナイを凌ぐ人はいないでしょう。1950年代末になると高音に翳りが出るヴァルナイも、1953年は素晴らしく美しい声で、持ち前の体当たり的歌唱と相まって最高です。バイロイトで実に1975年まで20年以上に渡って頻繁にアルベリヒを歌った「極めつけのアルベリヒ」であるグスタフ・ナイトリンガーもこの頃が全盛期。朗々と響く美声と暗く屈折した感情表現が見事に融合しており、ホッターとの丁々発止はスリリングきわまりありません。ジークムントには、既にオテッロで世界的大成功を収めていたドラマティック・テノールのラモン・ヴィナイを起用。暗く力強い声によってジークムントの悲劇性がいや増しています。他にも、ヨゼフ・グラインドルとルートヴィヒ・ウェーバーの二大名バス、クールでニヒルなエーリヒ・ヴィッテのローゲ、演劇的上手さではいまだこれを凌駕するミーメはないというほど巧いパウル・クーエン、今だったらヴォータンとして引っ張りだこになりそうな素晴らしいバリトン、ヘルマン・ウーデのドンナーとグンター、名コロラトゥーラ・ソプラノ、リタ・シュトライヒの森の小鳥、など、とにかく隅々まで充実したキャストです。今回はバイエルン放送協会所蔵のオリジナル・マスターを使用しています。1953年としてはかなり良好な録音で、従来出回っていた盤よりかなり音質向上が感じられます。また従来のCDの多くでは、初出LPのマスターを転用したためか、LPの面に合わせて切ったテープを再び接合したためにできたと思しき継ぎ目で不自然な空白が生じていましたが、今回はオリジナル・マスターを使用したことで、そうした邪魔な継ぎ目はほぼ一掃されています。1956年のクナッパーツブッシュが指揮した「指環」が、新バイロイト様式が安定した時期のこの上なくスケール雄大な演奏だとすると、このクラウスの「指環」は、新時代への扉が開かれた時特有の、出演者と観客が興奮の渦に巻き込まれるような熱い演奏。クラウスも含め初出演者が多いことであちこちでミスが散見されたりするものの、それでもかまわず新時代へと突き進もうとする演奏は、ワグネリアンはもちろん、あらゆるオペラファンに聞いてもらいたい、奇跡的な名演です。 (Ki)

ORFEOR-811112(2CD)
チャイコフスキー:歌劇「スペードの女王」 ゲルマン:ウラジーミル・アトラントフ(T)、
リーザ:ユリア・ヴァラディ(S)、
伯爵夫人:エレーナ・オブラスツォーワ(Ms)、
リュドミラ・シェムチュク(Ms)、
トムスキー伯爵:アレクサンドル・ヴォロシロ(Br)、
エレツキー侯爵:ボド・ブリンクマン(Br)、
チェカリンスキー:山路芳久(T)、
スーリン:カール・ヘルム(Br)
アルギス・ジュライティス(指)
バイエルン国立歌劇場O&cho、

録音:1984年11月24日/バイエルン国立歌劇場(ライヴ)
バイエルン国立歌劇場の貴重なライヴ音源を世に出す人気シリーズ、今回はジュライティスの「スペードの女王」84年11月公演。アルギス・ジュライティスはソ連時代のボリショイ・バレエで一時代を築いた名指揮者で、オブラスツォーワの夫君。バレエの巨匠と称された彼がオペラを振るのは珍しいと言えます。それは1978年にシュニトケがチャイコフスキーの「スペードの女王」を改編し、ロジェストヴェンスキーがその版を用いてパリ上演を企てた際、ジュライティスとオブラスツォーワ夫妻は新聞「プラウダ」でこれを「国辱」と攻撃し、中止にさせたことに起因します。その両者が6年後、国の威信をかけてボリショイの正統派「スペードの女王」をミュンヘンで示すこととなりました。その任務の重大性ゆえか、驚くほどの緊張感あふれる凄い名演となっています。1966年に行われた第3回チャイコフスキー国際コンクール声楽部門優勝のアトラノトフ十八番のゲルマンは美声、声量、演技いずれも完璧。ソ連時代の演奏家の凄さを改めて実感させられます。リーザ役のヴァラディが絶品。実はヴァラディとたいして年の変わらない祖母役のオブラスツォーワの伯爵夫人も怖いまでに真に迫りまさに神業。カードゲームでゲルマンに勝つチェカリンスキー役を夭折の山路芳久が演じているのも注目。彼の数少ない録音でもあり超貴重。勝ち組を朗々と演じています。 (Ki)

ORFEOR-812112(2CD)
ショスタコーヴィチ:歌劇「ムツェンスクのマクベス夫人」 カテリーナ:アンゲラ・デノケ(S)、
セルゲイ(下男):ミーシャ・ディディク(T)、
ボリス(舅):クルト・リドゥル(Bs)、
ジノーヴィ(カテリーナの夫):マリアン・タラバ(Ten)、
アクシーニャ:ドンナ・エレン(S)、
ボロ服の農民:ミヒャエル・ロイダー(T)、司祭:ヤヌシュ・モナルハ(Bs)、
警察署長:甲斐栄次郎(Br)、
ソネートカ:ナディア・クラステワ(S)、
インゴ・メッツマッハー(指)
ウィーン国立歌劇場O&cho

録音:2009年10月23日ウィーン国立歌劇場(ライヴ)
ショスタコーヴィチの最も先鋭的な問題作「ムツェンスクのマクベス夫人」。これが上演、録音されれば、必ず話題となりますが、非常に刺激的な新録音が登場しました。2009年10月23日にウィーン国立歌劇場で行われたライヴで、現在人気・実力ともに最高のアンゲラ・デノケが主人公カテリーナを演じているのが注目。難技巧に加え、性的な場面や堕ちていく女の哀れさと怖さを体当たりで熱演、カテリーナ本人に思えてしまうほどの没入ぶりが見られ、後半は涙なしには聴けません。イケメンなだけのサイテー男セルゲイはミーシャ・ディディクが甘い声で好演。セクハラ爺のボリスはクルト・リドゥル。ネチネチとしたいやらしさでこれも好演。ショスタコーヴィチがまだ国から弾圧を受ける前、自由な表現ができた時期の作で、かなり急進的かつ不道徳でもあり、性行為を音楽で描写する場面などスターリンを激怒させたと言われます。しかし、どの部分もまさに天才の筆で、聴く者を圧倒、あらゆる演出を音楽が凌駕してしまいます。声楽陣の重要さはもちろんですが、「四幕の交響曲」とも称されるこのオペラは、オーケストラの役割の大きさも命です。そこはさすがメッツマッハー、驚くべき緊張感とコントロールで絶大な効果をあげています。もともとはキリル・ペトレンコが振る予定でしたが、キャンセルのためメッツマッハーが代役を務めたとのことですが、明らかにこちらが正解と断言できる凄さです。寒々とした陰惨さはトラウマになりそうなリアルさ。ロシア音楽に興味を持つ方は必聴の超強力盤です。 (Ki)

ORFEOR-813102(2CD)
ベートーヴェン:歌劇「フィデリオ」 マルタ・メードル(Sレオノーレ)
アントン・デルモータ(Tフローレスタン)
パウル・シェフラー(Brドン・ピツァロ)
ルートヴィヒ・ウェーバー(Bsロッコ)
イルムガルト・ゼーフリート(Sマルツェリーネ)
ワルデマル・クメント(Tヤキーノ)
カール・カーマン(Bsドン・フェルナンド)
カール・テルカル(T第一の囚人)
アルフレート・イェーガー(Bs第二の囚人)
カール・ベーム(指)
ウィーン国立歌劇場O&cho

録音:1955年11月5日,ウィーン
1955年、第二次世界大戦で破壊されたウィーン国立歌劇場が再建され、一連のたいへん豪華な記念上演が行われました。当時の音楽監督ベームはベートーヴェン「フィデリオ」、R.シュトラウス「影のない女」、ベルク「ヴォツェック」、モーツァルト「ドン・ジョヴァンニ」(ドイツ語)を上演。さらにクナッパーツブッシュが「バラの騎士」、クーベリックが「アイーダ」(ドイツ語)、ライナーが「ニュルンベルクのマイスタージンガー」。そしてこけら落としの上演こそが、11月5日の「フィデリオ」でした。「フィデリオ」に思い入れのあるベームは、残された「フィデリオ」の録音すべてが名演ですが、中でもこの1955年の再建記念公演は気合の入り方が違います。長いベームの音楽歴においても、特筆すべき名演です。歌手がまた大物揃い。フルトヴェングラーのお気に入りのドラマティック・ソプラノで、彼がEMI録音でもレオノーレのに起用したマルタ・メードルがここでもレオノーレ。ウィーンのモーツァルト・テノールとして名高いアントン・デルモータがフローレスタン、偉大なバリトン、パウル・シェフラーが凄みのあるピツァロ、ワーグナー・バスとして一世を風靡したルートヴィヒ・ウェーバーが味のあるロッコ、そして名花イルムガルト・ゼーフリートがマルツェリーネ、ウィーンの人々に愛されたテノール、ワルデマル・クメントがヤキーノと、まさに1950年代のウィーンを代表する歌手ばかり。まさにオールスターキャストです。海賊盤ではLP時代から有名だった演奏ですが、音の状態が芳しくない盤ばかりで、演奏の真価が伝わってきませんでした。今回のORFEOのCDは、オーストリア放送とウィーン国立歌劇場が所有していたテープを用いており、海賊盤よりも音質が格段に鮮明になっています。ベーム一生に一度の晴れ姿、素晴らしい上演を蔵出し音源でお楽しみください! (Ki)

ORFEOR-816112(2CD)
ヴェルディ:「歌劇「椿姫」 イレアナ・コトルバス(Sヴィオレッタ)
ニコライ・ゲッダ(Tアルフレード・ジェルモン)
コーネル・マックニール(Brジョルジョ・ジェルモン)
エミー・ローゼ(Msアンニーナ)
クルト・エクヴィルツ(Tガストーネ)
エディタ・グルベローヴァ(Sフローラ)
エルンスト・グートシュタイン(Brドゥフォル男爵)
ハラルト・プレーグルホフ(Bsオビニ侯爵)
ヘルベルト・ラックナー(Bs医師グランヴィル)
マリオ・グッジャ(Tジュゼッペ)
ルドルフ・レッシュ(Bsフローラの召使)
リュボミール・パンチェフ(Br使者)
ヨーゼフ・クリップス(指)
ウィーン国立歌劇場O&cho

録音:1971年12月25日、ウィーン
1971年のクリスマスにウィーン国立歌劇場で上演された「トラヴィアータ」のライヴ録音です。指揮はなんとウィーンの名匠ヨーゼフ・クリップス。さすがウィーンのオーケストラの魅力を見事に引き出しており、これほど柔らかな美しさに溢れたヴェルディは珍しいでしょう、何気ないところでの弦や管のとろけるようにまろやかな魅力はたまりません。オペラ指揮者クリップスの本領を発揮した演奏です。ヴィオレッタは、この役が当たり役だったイレアナ・コトルバス。当時まだ32歳、ウィーン国立歌劇場に所属して国際的名声を高めている最中でした。後年と比べてもなお瑞々しい声で切々とヴィオレッタを歌っています。アルフレードのニコライ・ゲッダは、この頃が一番脂の乗り切った時期。第2幕のアリアでは、当時としては珍しくカバレッタ「おお、恥ずかしいことだ」を歌い、ハイCを伸ばして大喝采を貰っています。ジェルモンは、メトロポリタン歌劇場で活躍した米国のバリトン、コーネル・マックニール。スタジオ録音だと分かりづらいマックニールのとてつもなく巨大な声がはっきり収録されています。スペシャルサプライズに、フローラがエディタ・グルベローヴァ!二日前に25歳を迎えたばかりのグルベローヴァの声が、ほんの少しだけですが楽しめます。さらにアーノンクールのバッハ録音でおなじみのウィーンの万能テノール、クルト・エクヴィルツ、長年活躍した知る人ぞ知る名脇役、エルンスト・グートシュタインと、クリスマス公演ならではの豪華さ。ありがたいことに良好なステレオ録音です。 (Ki)

ORFEOR-817112(2CD)
R・シュトラウス:歌劇「ナクソス島のアリアドネ」 グンドゥラ・ヤノヴィッツ(Sアリアドネ,プリマドンナ)
ジェイムズ・キング(Tバッカス,テノール歌手)
エディタ・グルベローヴァ(Sツェルビネッタ)
アグネス・バルツァ(Ms作曲家)
ワルター・ベリー(Bs音楽教師)
エーリヒ・クンツ(執事長)
ハインツ・ツェドニク(T舞踏教師)
ゲオルク・ティヒ(Brかつら師)
バリー・マクダニエル(Brハレルキン)
クルト・エクヴィルツ(Tスカラムッチョ)
マンフレート・ユングヴィルト(Bsトルファルディン)
ゲルハルト・ウンガー(Tブリゲッラ)
ヒルダ・デ・グローテ(S水のニンフ)
アクセル・ガル(S木のニンフ)
ソーナ・ガザリアン(Msこだま)ほか
カール・ベーム(指)ウィーン国立歌劇場O&cho

録音:1976年11月20日、ウィーン(ステレオ・ライブ)
ORFEOがドエライ音源を発掘してくれました!1976年11月20日に、ウィーン国立歌劇場でフィリッポ・サンユスト新演出で上演された、R.シュトラウスの「ナクソス島のアリアドネ」です。指揮は巨匠カール・ベーム。ベームは1969年にDGにスタジオ録音していますけれど、ウィーンではなくバイエルン放送SOでした。ウィーンとの演奏は、1977―78年のユニテル制作のオペラ映画や、1944年のウィーン国立歌劇場での公演のライヴ、1954年のザルツブルク音楽祭でのライヴなどがありますが、いずれもそれぞれに一長一短がありました。ベーム全盛期の決定盤というものが待ち望まれていたわけですが、そこにこの1976年ウィーン・ライブが登場。その豪華なキャストにはただ驚くしかありません。ベームの「アリアドネ」の常連、ヤノヴィッツのタイトルロール、キングのバッカス、ベリーの音楽教師に加え、当時メキメキと台頭していたグルベローヴァのツェルビネッタにバルツァの作曲家、誰も彼もが歴代最高レベル!そして脇にはツェドニク、ユングヴィルト、エクヴィルツ、ウンガーら実力派歌手が並び、止めに執事長が往年のウィーンの名バリトン、クンツ!これは空前絶後でしょう!もちろんベームの指揮の素晴らしさは改めて言うまでもありません、特殊な性格を持つこの作品の本質をズバリと突いた至芸。しかもウィーンのオーケストラが絶品、小編成だからこそウィーンの音色が強い力となっています。聴衆が熱狂するのも当たり前。すべてひっくるめて、ここには歌劇場が興奮に包まれた時だけに味わえる奇跡の瞬間に満ち溢れています。ORF提供の蔵出し音源を使用、もちろんステレオ。1976年のライヴ録音としては十分良好な音質です。これまでLPやCDでは発売された形跡がない、まったくの初出音源、その奇跡の名演を存分にお楽しみください!(Ki)
ORFEOR-818101
ベートーヴェン:「エグモント」序曲
マーラー:交響曲第4番
イルムガルト・ゼーフリート(S)
ブルーノ・ワルター(指)VPO

録音:1950年8月24日ザルツブルク・旧祝祭劇場(モノラル・ライヴ)[ロート・ヴァイス・ロート放送グループ収録
「大地の歌」と第9交響曲の初演を務め、キャリアの初期よりマーラーの直弟子として作曲者と特別ゆかりの深かったことで知られるワルターですが、ザルツブルク音楽祭も初めの40年間は、マーラーといえばほとんどワルターの独壇場でした。ワルターは1926年に音楽祭でウィーン・フィルと初めて第4交響曲を指揮、その2年後には「大地の歌」のザルツブルク音楽祭初演をおこなっています。ワルターは、マーラーのより良い理解の促進にはこのふたつの作品が最適だと考えていたようで、1931年と1934年に「大地の歌」、1933年と1936年に第4交響曲という具合に、1937年までの間、幾度もこの2作品を取り上げています。なお、マーラー歿後25周年にあたる1936年には、後世名高い第3交響曲の演奏も行っています。このような指揮者の考えを反映してか、ワルターによるマーラーの第4交響曲は現状での録音点数も13種を数えますが、1950年のウィーン・フィルとのライヴ演奏は、かねてより有名な内容でようやく正規音源より初CD化となります。ほかに2種あるウィーン・フィルとの第4交響曲ライヴも、1955年のギューデン、1960年のシュヴァルツコップと、それぞれソリストの個性が花を添えていますが、やはりここではザルツブルク音楽祭の常連だったゼーフリートが凛とした佇まいで格別の魅力です。カップリングの「エグモント」序曲はおそらく完全初出。ワルターにはほかに4種の別演奏が存在しますが、ウィーン・フィルとはこれが唯一のものとなります。 (Ki) (Ki)

ORFEOR-819101
バーンスタイン:交響曲第2番「不安の時代」*
ショスタコーヴィチ:交響曲第5番
シーモア・リプキン(P)*
レナード・バーンスタイン(指)NYO

録音:1959年8月16日ザルツブルク・旧祝祭劇場(モノラル・ライヴ)[ORF収録]
1959年夏、バーンスタイン率いるニューヨーク・フィルはヨーロッパ・ツアーの最中にザルツブルクに立ち寄り、センセーショナルな音楽祭デビューを飾っています。これは旧祝祭劇場最後の年におこなわれた、そのコンサートの模様を収めたもので、すべて正規完全初出、とにかくものすごい内容です。ここでは冷戦下という政治情勢を反映してか、アメリカとソビエトとの作品を並べることによって政治色をも滲ませたプログラム構成となっているのが注目されるところ。(当日はほかにバーバーの「管弦楽のためのエッセイ第2番」も演奏されています。)まず、これより10年前の1949年に31歳のバーンスタインが作曲した交響曲第2番は、半音階主義的、ロマン的、十二音主義、そしてジャズと、自由に手法を組み合わせた作風により、若き才気が爆発した出世作。バーンスタインにとってザルツブルクは、現代アメリカを代表する、成功した作曲家としての自身をヨーロッパでアピールする絶好の機会だったと考えられ、大胆にも自作を持ってくるあたり、いかにもバーンスタインらしい自信の顕れといえるでしょう。超絶技巧を要するピアノ独奏は、ニューヨーク・フィルの副指揮者(1959−1960)でもあったシーモア・リプキン。そして、作曲者のお墨付きを与えられたというショスタコーヴィチの交響曲。バーンスタインとニューヨーク・フィルは交響曲第5番を、この2カ月後の1959年10月20日に、ボストン、シンフォニー・ホールでステレオ・セッション録音、さらに1979年7月に東京文化会館大ホールでライヴ録音しています。とりわけ、後者は緊張感と燃焼度の高さでたいへん有名な内容ですが、バーンスタイン41歳、前年1958年にニューヨーク・フィルの音楽監督、首席指揮者に就任してこれからという時期におこなわれた当演奏は、3種のうちもっとも快速で、特別な空気と気迫に圧倒される壮絶な仕上がりとなっています。 (Ki)
このショスタコーヴィチは、単にホットな演奏というだけでは済まない、使命感と命を掛けた壮絶な演奏!バーンスタインの大得意曲だけに、どんな演奏になるか大方の予想はつきますが、その安易な予想をバッサリとなぎ倒すようなの凄み!直後に行われたセッション録音と比べても、音の線の太さ、表情の濃密さ、説得力の大きさは段違いです。第1楽章の突入から気迫が尋常でなく、フレーズの末端に到るまで血の塊!弦の最高音域の身を切るような呻き、ピチカートの生々しさなど、その確信に満ち溢れたアプローチはとどまるところを知りません。第2楽章は皮肉よりも怒りが優り、幾分前のめりなテンポがその怒りに一層拍車を掛けます。第3楽章は、救済を夢る隙を与えない絶望の淵!9:33以降の頂点は、団員の全てが椅子に腰掛けたまま演奏しているとは思えないほどで、極限の絶叫が続きます。最後の締めくくり、ヴァイオリンのトレモロが続く中、やっと安息を得た至福の空気感とその呼吸の温かみも感動的!終楽章は完全弾丸モード!セッション録音では一種の躁状態にも聞こえなくもありませんが、この録音を聴くと、その超快速の意味は、決して祝典的な明るさではなく、人間の理性を崩壊させた「体制」への怒りの噴出として捉えていることがありありと伝わります。それにしてもなんという集中力!最後の一音まで破綻を見せず、バーンスタインの激情に応えるオケのアグレッシブなアンサンブルにも脱帽です。音質はモノラルながら良質。 【湧々堂】
ORFEOR-820102(2CD)
シューベルト:交響曲第4番「悲劇的」
マーラー:大地の歌
ヒルデ・レッセル=マイダン(Ms)
ヴァルデマール・クメント(T)
ラファエル・クーベリック(指)VPO

録音:1959年8月30日ザルツブルク、旧祝祭劇場(モノラル・ライヴ)[ORF収録]
ザルツブルク音楽祭開始以来、最初の40年間というもの、マーラーを取り上げることは作曲家の直弟子でもあったワルターのほとんど専売特許でした。1960年まで、ワルター以外でマーラーを指揮した例はわずかに2度しかなく、そのいずれもがクーベリックによるもので、1952年に第5交響曲を、そして、ここに収録された1959年の「大地の歌」を指揮しています。翌年1960年のマーラー生誕100周年を控えた1959年に行われた、クーベリックとウィーン・フィルの顔合わせによる「大地の歌」ライヴ。世界初演も果たしたワルターによる1928年の音楽祭初演より30年以上を経ての再演ということでもおおきな注目を集めましたが、この模様については1959年の音楽祭を締め括るにふさわしいみごとな出来ばえであったと、当時、ウィーンのDiePresseも最大級の賛辞を寄せています。こののち、クーベリックは手兵バイエルン放送響との実演ならびに、セッション録音による全集シリーズを通じて、マーラー演奏のあらたな時代を切り開く役割を担うことになる訳ですが、じっさい、ここでの演奏はそうした未来を先取りするもので、マーラー指揮者としてのたしかな適性を示すに十分な内容といえるでしょう。なお、カップリングは、当日前半に演奏されたシューベルトの「悲劇的」。シューベルトとマーラー、互いに「歌曲」が作風の重要なキーワードであることをあきらかにするプログラム構成が秀逸で、翌1960年に行われたEMIへのセッション録音に通じるウィーン・フィルならではの美しい音色もたいへん魅了的。すべてオーストリア放送収録の正規音源による完全初出の内容です。 (Ki)

ORFEOR-821102(2CD)
ベルリオーズ:幻想交響曲
ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第1番
R.シュトラウス:交響詩「ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら」
ゲザ・アンダ(P)
ロリン・マゼール(指)VPO

録音:1963年8月24日ザルツブルク祝祭大劇場(モノラル・ライヴ)[ORF収録]
33歳の若きマゼールがデビューした1963年のザルツブルク音楽祭は、まさしく「マゼールのための年」でした。この年、予定されていたフリッチャイによるあたらしいモーツァルトのチクルスが健康上の理由でキャンセルとなり、急遽代役を探す必要に迫られた音楽祭事務局によって白羽の矢を立てられたのがマゼールで、グスタフ・ルドルフ・ゼルナーのプロダクションによる「フィガロの結婚」を見事に成功へと導きました。また、チェコ・フィルとのコンサートではJ.S.バッハのブランデンブルク協奏曲第4番のあと、マゼール自身の“弾き振り”でモーツァルトのヴァイオリン協奏曲第3番を演奏、ベートーヴェンの第5交響曲を振り終えると聴衆のハートをわしづかみにしたのです。さらに、音楽祭の大詰めでもアクシデントが発生。こんどはウィーン・フィルと共演予定のショルティが突然の出演キャンセルとなり、またしてもマゼールは事務局とオケの双方から代役を任されることになります。マゼールとウィーン・フィルとの初顔合わせとなった第10回、1963年のファイナル・オーケストラ・コンサート。まず前半、スコアの完璧な読み込みに裏付けられ、驚くほど変幻自在に姿を変える「幻想交響曲」から、すでに会場は熱狂状態。後半に入り、ピアニストのエリク・ヴェルバが「いま、なにか特別なことが起きている」と評した名手アンダとのベートーヴェンの第1協奏曲。そして、マゼールの天才的なバトン・テクニックが冴えに冴える「ティル」がまた圧巻というほかなく、決定的な成功を疑う余地は微塵もありません。このアルバムは、そのスリリングな一夜の模様をすべて収めたもので、半世紀近い時を経て初めて日の目をみる最高の内容です。すべて拍手入ります。 (Ki)

ORFEOR-822101
マイナルディ&ゼッキ/ザルツブルク・リサイタル1959
ベートーヴェン:チェロ・ソナタ第4番ハ長調Op.102-1
ブラームス:チェロ・ソナタ第1番ホ短調Op.38
シューベルト:アルペジオーネ・ソナタ.イ短調D.821
エンリコ・マイナルディ(Vc)
カルロ・ゼッキ(P)

録音:1959年8月13日ザルツブルク・モーツァルテウム(モノラル・ライヴ)
同じイタリア出身で、ミラノに生まれたマイナルディ(1897−1976)と、ローマ生まれのゼッキ(1903−1984)といえば、いまなお熱心なコレクターのあいだでとりわけ人気の高い顔合わせ。このふたりが1959年にザルツブルク音楽祭でおこなったリサイタルの模様が、完全初出の正規音源より復刻されます。ここに収められたすべてのプログラムについてマイナルディには別演奏が存在しますが、ベートーヴェンのソナタは、ゼッキとともに1955年から1957年にかけてセッション録音で全集を完成させており(第4番は1957年)、このたびで2種目。ブラームスも1952年頃に同じくゼッキとモノラル・セッション録音しており、さらにシューベルトは1950年のグイド・アルベルト・ボルチアーニとのモノラル・セッション録音が知られており、やはりそれぞれ2種目となります。「わたしの信条と目標は、音楽に奉仕することであって、自分自身を見せるために音楽を利用することではありません。」と綴っていたマイナルディ。演奏当時マイナルディは62歳。円熟期を迎えていた巨匠が奏でる内容に、言葉の重みがまざまざと実感される瞬間の連続で、そのひたむきな音楽にどなたも心をうたれるにちがいありません。(Ki)

ORFEOR-823104(4CD)
エドヴィン・フィッシャー/ライヴ・レコーディングス1946−1954

[CD1]
モーツァルト:ピアノ協奏曲第25番ハ長調KV.503
 ピアノ協奏曲第22番変ホ長調KV.482

[CD2]
モーツァルト:ピアノ三重奏曲ハ長調KV.548
ベートーヴェン:ピアノ三重奏曲第7番「大公」

[CD3] 
シューマン:ピアノ三重奏曲第1番ニ短調Op.63
ブラームス:ピアノ三重奏曲第1番ロ長調Op.8

[CD4]
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第32番ハ短調Op.111
 ピアノ・ソナタ第15番「田園」
 ピアノ・ソナタ第21番「ワルトシュタイン」
全てエドヴィン・フィッシャー(P)

[CD1]
エドヴィン・フィッシャー(P&指)VPO
録音:1946年8月7日ザルツブルク、モーツァルテウム(モノラル・ライヴ)

[CD2] 
ヴォルフガング・シュナイダーハン(Vn) 
エンリコ・マイナルディ(Vc)
録音:1952年8月9日ザルツブルク、モーツァルテウム(モノラル・ライヴ)

[CD3]
ヴォルフガング・シュナイダーハン(Vn) 
エンリコ・マイナルディ(Vc)
録音:1953年8月8日ザルツブルク、モーツァルテウム(モノラル・ライヴ)

[CD4]
録音:1954年7月28日ザルツブルク、モーツァルテウム(モノラル・ライヴ)
[ロート・ヴァイス・ロート放送グループ収録]
2010年に歿後50周年を迎えるエドヴィン・フィッシャー(1886−1960)はバーゼルに生まれ、ドイツ・ピアニズムを代表する名教師マルティン・クラウゼに師事したのち、ドイツで活躍した名ピアニスト。バドゥラ=スコダやブレンデル、バレンボイムの師としても知られるフィッシャーの演奏は人間性あふれるもので、内面的であると同時に深い音楽性がその特徴として挙げられます。このたびORFEOより登場する4枚組のセットに収められた演奏はそうしたフィッシャーの特徴がよく反映されたものとして、フィッシャーのファンにはよく知られている内容です。クーレンカンプ亡きあとに加わったシュナイダーハン、マイナルディとフィッシャーが組んだ黄金のトリオ演奏、ベートーヴェンのソナタはすべて別のレーベルからCDリリースされていますが、ようやく正規音源での初出となります。当音楽祭の名物プログラムであった、ウィーン・フィルとの“弾き振り”スタイルのモーツァルトの協奏曲もともにEMIよりCD化されていますが、こうした形でまとめて聴けるのはなによりです。 (Ki)

ORFEOR-824102(2CD)
ゲザ・アンダ/ショパン・リサイタル
ショパン:24の前奏曲Op.28
12の練習曲Op.10
12の練習曲Op.25
ゲザ・アンダ(P)

録音:1965年7月27日ザルツブルク、モーツァルテウム(ライヴ・モノラル)
ハンガリー出身のヴィルトゥオーゾ・ピアニスト、ゲザ・アンダは、1950年代中頃からモーツァルテウムでも教鞭を取り始めたこともあり、ザルツブルク音楽祭の常連でした。過去にORFEOからは1956年に行われたシューマン・プログラム(ORFEOR.295921)、1972年の演奏でシューマンにJ.S.バッハ、ラヴェル、ショパンを収めたアルバム(ORFEOR.742071)などがリリースされていますが、折しも2010年のアニヴァーサリーに合わせて、アンダが1965年に行ったショパン・リサイタルが登場します。ここではまず、アンダ唯一の全曲演奏として知られる作品10のエチュードが、ようやく正規初CD化される点に注目。つづいて、エチュード作品25全曲は、アンダによるショパン演奏のなかでももっとも録音点数が多く、順に、1955年5月ルートヴィヒスブルクでのモノラル・ライヴ録音、1955年7月ケルンでのモノラル・放送用セッション録音(AU23409)、1956年ロンドンでのHMVへのモノラル・セッション録音、1960年ザルツブルクでのモノラル・ライヴ録音、1965年9月アスコーナでのステレオ・ライヴ録音に続いて、このたびで5番目にして6種目となります。アンダによる前奏曲集全曲は、このたびで3種目。ほかに1957年ケルンでのモノラル・放送用セッション録音、1959年ベルリンでのドイチュ・グラモフォンへのモノラル&ステレオ・セッション録音が知られています。得意のシューマンと同様に、激情渦巻くアンダによるショパン演奏。初出音源による得意のエチュード作品25も興味深いところですが、エチュード作品10と前奏曲も長らく入手難となっていた内容だけに、このたびのリリースは広く歓迎されるものとおもわれます。(Ki)

ORFEOR-825101(1CD)
ゲッダ/ザルツブルク音楽祭・リサイタル・デビュー
ピッチンニ:おお夜よ神秘の女神よ
ファルコニエーリ:きれいなかわいい燃えるような瞳よ
レスピーギ:夜/真っ赤な美しい唇
 ストルネッロを歌う女
バリッラ・プラテッラ(1880−1925):ラ・ストラーダ・ビアンカ
フランク:行列WV88
ドビュッシー:美しき夕べ
 マンドリン
フォーレ:ネルOp.18-1
 捨てられた花Op.39-2
グリンカ:舟歌
 ああ、かわいい美しい娘
チャイコフスキー:かれは私をとても愛していたOp.28-4
 ドン・ファンのセレナードOp.38-1
リムスキー=コルサコフ:ニンフOp.56-1
 モミと棕櫚Op.3-1
ラフマニノフ:ここは素晴らしいOp.21-7 ああ、わたしの畑よOp.4-5
ムソルグスキー:牡山羊
 星よ、おまえはどこに
ショスタコーヴィチ:「ユダヤの民俗詩」Op.79より、みじめさについての歌
ラフマニノフ:「アレコ」より、
 若いジプシー娘のロマンス
ロシア民謡:鐘の音は単調に鳴り響く
 道に吹雪が吹き荒れて
シューベルト:夜と夢D827
ニコライ・ゲッダ(T)
エリク・ヴェルバ(P)

録音:1959年8月18日ザルツブルク・モーツァルテウム(モノラル・ライヴ)[ORF収録]
1925年ストックホルムに生まれ、一世を風靡した名テナー、ゲッダがザルツブルク音楽祭に初登場したのは1957年。「後宮からの逃走」のベルモンテを歌い、セル指揮ウィーン・フィルによるリーバーマンの「女の学校」の世界初演(ORFEOR.429962)にも参加しています。そして、1959年には「コジ・ファン・トゥッテ」のフェランド役ですっかりザルツブルク音楽祭の顔なじみとして存在感を示すと同時に、ゲッダは待望のソロ・リサイタル・デビューを果たしました。ここでは、バロック・アリアに始まり、レスピーギのレアなナンバー、ドビュッシーやフォーレといったフランスもの、ラフマニノフやショスタコーヴィチまで広大なレパートリーを誇ったゲッダの姿を垣間見ることができます。なかでもロシア歌曲は、ロシアの血を引く父を持ち、ロシア語も堪能だったゲッダならではのプログラムといえるでしょう。いずれの作品でも、やわらかく、わかわかしく伸びのある声がたまりません。 (Ki)

ORFEOR-826103(3CD)
シュヴァルツコップ/シューベルト&ヴォルフ:歌曲の夕べ〜ライヴ・レコーディングス1953−1963
(1)ヴォルフ:「ゲーテの詩による歌曲」
現象/つれない娘/改宗した女/アナクレオンの墓/花の言づて/公現祭
(2)ヴォルフ:ニュメート/めぐりくる春/羊飼い/フィリーネ
(3)ヴォルフ:「メーリケの詩による歌曲」
春に/妖精の歌/さようなら/眠れる幼な子イエス
(4)ヴォルフ:クリスマス・ローズに/癒えた者が希望に寄する歌/明け方に/眠りに寄せて/夜明け前の楽しいひととき/飽くことを知らぬ恋/子供とミツバチ/コウノトリの使い/風の歌/問わず語り/ネズミ捕りの呪文
(5)ヴォルフ:「アイヒェンドルフの詩による歌曲」
夜の魔法/ジプシーの少女
(6)ヴォルフ:「ゴットフリート・ケラーの6つの詩による昔の歌」
お入りなさい、気高い戦士たち/恋人はフィンクのように歌うと/青臭いお坊ちゃん/朝霧のなかを私はさすらう/炭焼きの女房は酔っている/明るい月のなんと輝かしいことか
(7)ヴォルフ:スペイン歌曲集(ハイゼとガイベルの訳詩による)
宗教的なリートより
罪を負い、辛苦の果てにわたしは来ました/主よこの地には何が芽生えるのでしょう
世俗的なリートより
花でわたしを覆ってね/君のあんよを痛めたのはだれ/鳴れ、鳴れ、わたしのパンデーロ/進軍のラッパが鳴っている/わたしの恋人を誘惑した人なんか/
愛を信じてはだめよ/口さがない人たちは/わたしの髪の陰で/さあ、もう行かなくちゃ、わたしの恋人
(8)ヴォルフ:イタリア歌曲集(ハイゼの訳詩による)
どんなに長い間わたしは待ち望んでいたことでしょう/何をそんなに怒っているの/まあ、お若いかた/恋人がわたしを食事に招いてくれた
(9)ヴォルフ:だれがあなたを呼んだの/さあ仲直りしようよ/もう乾いたパンなど食べないわ/まあ、お若いかた/ああ、もしあなたの家が透けて見えたら/言ったわね、わたしが侯爵夫人でないくせにと/ちょっと黙ってておくれ/奈落にのみ込まれるがいい/ペンナにわたしの恋人がいる
(10)シューベルト:どんなに慕っていることかD510/さすらいびとの夜の歌D224/水の上で歌うD774/愛は裏切ったD751/至福D433/孤独な人D800/鳥D691/緑野の歌D917/付随音楽「ロザムンデ」〜ロマンス「満月は丘の上に輝き」D797/3b/糸を紡ぐグレートヒェンD118/君はわが憩いD776/シルヴィアにD891/わたしのクラヴィーアにD342
恋はいたるところにD239/6/ガニュメートD544/恋人のそばにD162/漁師の歌D881/子守歌D498/音楽に寄すD547/野薔薇D257
【ボーナス】
(11)シューベルト:「美しき水車小屋の娘」〜いらだち
エリーザベト・シュヴァルツコップ(S)

(1)ヴィルヘルム・フルトヴェングラー(P)
 録音:1953年8月12日ザルツブルク・モーツァルテウム(モノラル・ライヴ)

(2)ジェラルド・ムーア(P) 
 録音:1958年7月27日ザルツブルク・モーツァルテウム(モノラル・ライヴ)

(3)ヴィルヘルム・フルトヴェングラー(P)
 録音:1953年8月12日ザルツブルク・モーツァルテウム(モノラル・ライヴ)

(4)ジェラルド・ムーア(P) 
 録音:1957年8月19日、1958年7月27日、1963年8月17日ザルツブルク・モーツァルテウム(モノラル・ライヴ)

(5)ヴィルヘルム・フルトヴェングラー(P)
 録音:1953年8月12日ザルツブルク・モーツァルテウム(モノラル・ライヴ)

(6)ジェラルド・ムーア(P)
 録音:1958年7月27日ザルツブルク・モーツァルテウム(モノラル・ライヴ)

(7)ジェラルド・ムーア(P)
 録音:1957年8月19日、1958年7月27日、1963年8月17日ザルツブルク・モーツァルテウム(モノラル・ライヴ)

(8)ヴィルヘルム・フルトヴェングラー(P)
 録音:1953年8月12日ザルツブルク・モーツァルテウム(モノラル・ライヴ)

(9)ジェラルド・ムーア(P)
 録音:1957年8月19日ザルツブルク・モーツァルテウム(モノラル・ライヴ)

(10)ジェラルド・ムーア(P)
 録音:1960年8月13日ザルツブルク、モーツァルテウム(モノラル・ライヴ)

(11)ジェラルド・ムーア(P)
 録音:1956年8月7日ザルツブルク、モーツァルテウム(モノラル・ライヴ)

収録:ロート・ヴァイス・ロート放送グループ(1953年)、ORF(1956−1963年)
20世紀を代表する偉大なソプラノ、シュヴァルツコップは、1953年から1964年にかけてザルツブルク音楽祭の期間中、モーツァルテウムで10回のリサイタルを行っています。そのうちの大部分がヴォルフの歌曲に充てられ、唯一1960年だけがオール・シューベルト・プログラム。1956年と1962年はヴォルフとシューベルトはもちろん、ブラームスやR.シュトラウスといった複数の作曲家の作品を歌っています。1960年のシューベルトの夕べのほか、もっとも重要なヴォルフをたっぷり収めた、この4枚組のセットは、ザルツブルク音楽祭におけるシュヴァルツコップの輝かしきハイライトと呼べる内容です。すべてのリサイタルで伴奏を務めたムーアのピアノがまたすばらしいのですが、大指揮者フルトヴェングラーがピアノ伴奏を受け持っているナンバーが聴けるのはなんともぜいたくなかぎり。まるでオケのように雄弁なピアノが、シュヴァルツコップの破格の歌をさらに濃いものにしています。

ORFEOR-834118
(18CD)
フルトヴェングラー/ウィーンでの演奏会 1944−1954

(1)モーツァルト:交響曲第40番
 ベートーヴェン:「レオノーノ」序曲第3番
 シューベルト:「ロザムンデ」間奏曲第3番
(2)ブルックナー:交響曲第8番
(3)ベートーヴェン:交響曲第3番「英雄」
(4)フランク:交響曲 ニ短調
 ブラームス:交響曲第2番
(5)モーツァルト:2つのピアノのための協奏曲 変ホ長調 K.365
(6)ピアノ協奏曲第22番
(7)ベートーヴェン:交響曲第9番「合唱」
(8)ブラームス:ドイツ・レクィエムから
(9)ブラームス:ハイドンの主題による変奏曲
 ヴァイオリンとチェロのための協奏曲
 交響曲第1番 ハ短調 Op.68
(10)バッハ:マタイ受難曲 第1部
(11)ベートーヴェン:交響曲第1番
(12)マーラー:「亡き児を偲ぶ歌」
 ベートーヴェン:交響曲第3番「英雄」
(13)グルック:「アウリスのイフィジェニー」序曲
 フルトヴェングラー:交響曲第2番
(14)ベートーヴェン:交響曲第9番「合唱」
(15)ブルックナー:交響曲第8番
(16)バッハ:マタイ受難曲
全てヴィルヘルム・フルトヴェングラー(指)、
特記ないもの以外は全てVPO

(1)録音:1944年6月2、3日ウィーン
(2)録音:1944年10月17日ウィーン
(3)録音:1944年12月19日ウィーン
(4)録音:1945年1月28日ウィーン
(5)パウル・バドゥラ=スコダ(P)、ダグマール・ベッラ(P)、録音:1949年2月8日、ウィーン
(6)録音:1952年1月27日、ウィーン
(7)イルムガルト・ゼーフリート(S)、ロゼッテ・アンダイ(A)、ユリウス・パツァーク(T)、オットー・エーデルマン(Bs)、ウィーン・ジングアカデミー、録音:1951年1月7日ウィーン
(8)イルムガルト・ゼーフリート(S)、ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ(Br)、ウィーンSO、ウィーン・ジングアカデミー、録音:1951年1月25日、ウィーン
(9)ウィリ・ボスコフスキー(Vn)、エマヌエル・ブラベッツ(Vc)、録音:1952年1月27日ウィーン
(10)イルムガルト・ゼーフリート(S)、ヒルデ・レッセル=マイダン(A)、ユリウス・パツァーク(T)、ハンス・ブラウン(Br)、オットー・ヴィーナー(Br)、ウィーン・ジングアカデミー、録音:1952年4月9日、ウィーン
(11)録音:1952年11月29日、ウィーン
(12)アルフレート・ペル(Br)、録音:1952年11月30日
(13)録音:1953年2月22日
(14)イルムガルト・ゼーフリート(S)、ロゼッテ・アンダイ(A)、アントン・デルモータ(T)、パウル・シェフラー(Br)、ウィーン・ジングアカデミー、録音:1953年5月30日
(15)録音:1954年4月10日
(16)エリーザベト・グリュンマー(S)、マルガ・ヘフゲン(A)、アントン・デルモータ(T)、ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ(Br)、オットー・エーデルマン(Br)、ウィーン・ジングアカデミー、録音:1954年4月15日
ORFEOからフルトヴェングラー・ファンが大喜びのセットが登場。1944年から1954年までのウィーンでの録音がドドッとまとめて18CD!第二次 世界対戦中のマグネトフォンコンツェルト(磁気テープ録音の放送用聴衆なし録音)や、数々のライヴ録音が収められています。中には他に入手が容易で ない録音も含まれていますので、要注目です。この冬はこの18枚で熱くなりましょう! (Ki)

ORFEOR-83611(2CD)
スメタナ:連作交響詩「わが祖国」 ロヴロ・フォン・マタチッチ
ウィーンRSO(オーストリア放送響)

録音:1982年1月15日ウィーン、ムジークフェライン大ホール(ライヴ・ステレオ)[ORF]
1968年のNHK交響楽団とのライヴ演奏でも知られるように、マタチッチはこの作品にたいへん思い入れが強いようで、1982年1月のオーストリア放送響との最後の公演曲目のひとつとして、ぜひとも「全曲演奏」でと、マタチッチたっての強い希望でコンサートが実現したものです。「黄金のホール」ウィーンのムジークフェラインザールでの収録もポイントに挙げられる内容は、すでに国内では別のレーベルからリリースされて、19世紀末生まれで古き良き伝統を汲むマタチッチの共感たっぷり、かたまりのような巨大な音楽づくりが、熱心なファンから絶大な支持を得ていました。 (Ki)









ORFEOR-837112
(2CD)
マーラー:交響曲第2番ハ短調「復活」 キャスリーン・バトル(S)
クリスタ・ルートヴィヒ(Ms)
ウィーン国立歌劇場cho
ジェイムズ・レヴァイン(指)VPO

録音:1989年8月19日ザルツブルク、祝祭大劇場(ライヴ・ステレオ)[ORF収録]
とろける弱音から灼熱の高揚まで、あらゆる条件を満たした奇跡的名演奏!89分という演奏時間が象徴するように、レヴァインがVPOという名器を率いて臨んだこの演奏の意気込みは尋常ではなく、そのVPOの最良の持ち味の全てを出し尽くして極めて入念で彫りの深い演奏を繰り広げており、ライヴ盤として発売されたディスクの中でも最高峰に位置する名演と言えましょう。
第1楽章冒頭の切り込みからその意気込みは如実に現れ、VPOの弱点とも言えるアンサンブルの縦の線の緩みも皆無で、本当の本気モードであることを窺わせます。その集中力は終楽章まで途切れることはありません。皮の衝撃を直に感じさせるティンパニの強固な打ち込み、ゴリゴリ唸る低弦の抉りも鮮烈。第2主題の弦のピアニッシモの囁きは甘美さの限りを尽くし、展開部ではさらに彫琢の度を高め、内面から吹き出す情念が最高潮に達しますが、それは決して感覚的な響きではなく、熱いニュアンスが飽和状態から破裂する寸前で封じ込めたような独特の緊張を保持しているのです。こういう技がレヴァインの棒から生まれるとは意外に思われる方も多いことでしょう。19:01からの弱音の意味深い訴えかけもVPOならではで、一音も聴き逃せません。最後の下降音型はかなり遅目のテンポで締めくくりますが、これもあざとさ皆無で、不思議な余韻を残すのです。
第2楽章は、まず出だしの操作性を感じさせない自然発生的なテンポ感が最高。しかも響きが終止内側に向かって微かな不安を孕み、舞曲的な愉悦に傾かない内省的な歌が涙を誘います。
第4楽章は、熟成を極めたルートヴィヒの歌唱がこれ以上考えられないほどの含蓄を誇り、金管コラールやヴァイオリン・ソロと絡んだ際のイマジネーション豊かな空間表出は溜息が出るほどの美しさ!
終楽章はどんなに言葉を尽くしても足りない感動の嵐!激烈な開始の後の最弱音の動機がこれまた夢の様な幻想を湛えて唖然。ヴァイオリンのトレモロに乗せた動機が現れるまでのシーンの味わい深さも信じ難く、人間的な温もりの全てを内包したようなそのニュアンスは他に類例を見ません。行進曲調の展開部は響きの凝集力が強烈な緊張を生み、そのスケール感たるやVPOの演奏史上でも稀と思われる凄み!夜鶯を表すフルートとピッコロの巧さも驚異的。合唱が加わると、男声と女声のユニゾンの音量バランスのあまりの絶妙さに驚愕。ルートヴィヒのソロはここでも心を打ち、馥郁たるバトルの美声とのコントラストも聴きもの。そして圧巻のコーダ!ここまで愛の絶対的な愛の力を信じて徹底注入し、塊として放出された響きに過去出会ったことはありません。録音も雰囲気満点で、ウィーン・フィルの美観をあますところなく捉えています。【湧々堂】

【若きレヴァインとザルツブルク音楽祭】
このライヴよりひと月ほど前の1989年7月16日に、それまで30年以上に亘りザルツブルク音楽祭の“帝王”として影響力を保持していたカラヤンが世を去っています。1973年よりメトロポリタン歌劇場の首席指揮者に任命され、1976年には同歌劇場の音楽監督に就任したレヴァインは、1970年代半ば以降、カラヤンよりザルツブルク音楽祭におけるオペラハウスとコンサートの両面で広範囲に重要な仕事を任されるようになります。レヴァインは、モーツァルトのオペラ・シリーズをスタートさせて、1976年に「ティトーの慈悲」、1978年に「魔笛」、1983年に「イドメネオ」、1986年に「フィガロの結婚」のプロダクションで好評を博すと同時に、1980年から3年連続でオッフェンバックの「ホフマン物語」、1987年と88年はシェーンベルクの「モーゼとアロン」を上演しています。
【“ウィーン・フィル”とのザルツブルク音楽祭コンサート・デビューを飾ったプログラム】
そもそも1975年にレヴァインはロンドン響を指揮してザルツブルク音楽祭のデビューを飾っていますが、ウィーン・フィルとの顔合わせでオーケストラ・コンサートが初めて実現したのは1977年8月21日のことでした。このときレヴァインは34歳の若さでしたが、モーツァルトのピアノ協奏曲第12番を自らの弾き振りで演奏した後のメイン・プログラムこそが、マーラーの「復活」でした(独唱はバーバラ・ヘンドリックスとジェシー・ノーマン)。この1977年以降、レヴァインはウィーン・フィルとともに、シューマンやシューベルト、ブラームスのオーケストラ作品を次々と取り上げていきますが、1979年にベルリオーズの「レクィエム」、1981年にハイドンの「四季」、1982にストラヴィンスキーの「エディプス王」、1984年にメンデルスゾーンの「エリヤ」、1987年にハイドンの「天地創造」、1991年にベートーヴェンの「ミサ・ソレムニス」といった声楽を伴う大曲を継続的に取り上げていることからも、じきに音楽祭に欠かせない存在として目を瞠る活躍をみせていたことがわかります。
【レヴァインとウィーン・フィルによるマーラーの交響曲演奏】
「マーラー指揮者」としてのレヴァインのキャリアを一躍不動のものとしたのが、1974年から1980年にかけて、シカゴ響、フィラデルフィア管、ロンドン響と3つの名門オケを振り分けておこなった、番号付きの8つの交響曲のセッション・レコーディング。レヴァインにとって、マーラーの交響曲は名門ウィーン・フィルともぜひとも取り上げるべきレパートリーだったのでしょう。ザルツブルク音楽祭では上記2度の「復活」のほかに、レヴァインはウィーン・フィルを指揮して、1983年には第7交響曲を演奏しており、さらにウィーン・フィルとはムジークフェラインザールでもマーラーの交響曲を取り上げ、1982年5月に第6番、1989年6月に第2番、1990年に第3番を演奏していました。
【ウィーン・フィルと12年ぶりに臨んだ「復活」ザルツブルク音楽祭再演】
1965年から1999年のあいだに、ザルツブルク音楽祭でウィーン・フィルはマーラーの「復活」を5度演奏しています。ちなみに、レヴァイン以外の顔ぶれとは、クラウディオ・アバド(1965年。このときがアバドのザルツブルク音楽祭デビュー)、ロリン・マゼール(1993年)、サイモン・ラトル(1999年)の3人です。こうしてみるとレヴァインが、1977年と1989年と2度に亘り「復活」を指揮しているのはやはり異例のことであり、レヴァインの特別な意気込みがそのまま窺い知れるという以上に、1989年の演奏内容もまたウィーン・フィルの長きにわたるマーラー演奏の伝統の一部にしっかりと位置づけられるものであるということがあらためて実感されます。絶賛を浴びた一連のセッション録音の記憶もたしかに、集中力の高さと鮮烈でメリハリの利いた音楽運びはここでも絶好調で、当時、ミュンヘン・アーベントツァイトゥング紙、ウィーンのディー・プレッセ紙の批評でも激賞されていました。
【名メッツォを再起用、ルートヴィヒが歌う「原光」】
ここでも第4楽章「原光」を歌うメッツォはクリスタ・ルートヴィヒ。同じレヴァイン指揮のイスラエル・フィル盤に続いての起用で、ほかにも1975年のメータ盤、1987年のバーンスタイン盤と、ゆたかな経験に裏打ちされた深々とした歌唱はもはや孤高の境地ともいうべきもので、この場面はひときわ感動的。対するソプラノは、可憐で清楚な歌声の魅力と、なにより日本では1986年以来テレビコマーシャルの効果で爆発的人気の絶頂にあったキャスリーン・バトル。バトルは、1982年のスラトキン指揮セントルイス響のセッション録音、同じく1982年のメータ指揮ニューヨーク・フィルのライヴ録音でも同パートを歌っていました。
=レヴァインの「復活」トラック・タイム=
・ウィーン・フィル/1989年8月  T.23’28”+U.10’52”+V.10’42”+W.4’47”+X.38’13”=TT.89’05”
・イスラエル・フィル/1989年2月 T.22’09”+U.10’40”+V.11’03”+W.4’55”+X.36’13”=TT.85’00”

ORFEOR-838112(2CD)
シューベルト:「ロザムンデ」序曲
ベルク:ヴァイオリン協奏曲
ブルックナー:交響曲第9番(原典版)
クリスチャン・フェラス(Vn)
ヨーゼフ・カイルベルト(指)BPO

録音:1960年8月17日ザルツブルク、祝祭大劇場(ライヴ・モノラル)[ORF収録]
ドイツの名匠ヨーゼフ・カイルベルト(1908−1968)は、記録によると、戦後1957年から1962年にかけて毎年ザルツブルク音楽祭に出演し、オペラとコンサートの双方でウィーン・フィルとの共演を重ね、おもにモーツァルトのオペラやシンフォニーの数々を演奏していますが、1959年からの3年間はオーケストラ・コンサートにウィーン・フィルではなく、一年ごとにフランス国立放送管、ベルリン・フィル、シュターツカペレ・ドレスデンを率いて登場しています。このたびORFEOの「ザルツブルク音楽祭ドキュメント」に加わるアルバムは、1960年8月17日にカイルベルトがザルツブルク音楽祭でただ一度きり、ベルリン・フィルを指揮した演奏会当日の模様を収めたもので、名手フェラスを迎えたアルバン・ベルクの協奏曲と並び、メイン・プログラムにブルックナーの第9交響曲を取り上げているという、全篇ポイントだらけのものすごい内容となっています。カイルベルトによるブルックナーの交響曲録音では、1956年にハンブルク州立フィルとセッション録音した第9番や、1963年にベルリン・フィルとセッション録音した第6番がかねてより有名で、ORFEOからは1966年にケルン放送響を指揮した第8番のライヴ・レコーディングもリリースされていますが、そのいずれもがドイツ本流の伝統を汲んだ剛直なスタイルとスケールの大きさが特徴的で、みごとな演奏内容を示していました。ここでは、そうしたカイルベルトの指揮に加えて、カラヤン色に染まり切る以前、古くからの響きをとどめた時期のベルリン・フィルが相手である点にも注目したいところです。いっぽう、前半に演奏されたベルクのヴァイオリン協奏曲は、プレートル指揮パリ音楽院管とのセッション録音(1963年)をはじめ、アンセルメ指揮スイス・ロマンド管とライヴ録音(1957年)、フレッチャ指揮ベルリン放送響とライヴ録音(1964年)していることからもわかるように、フェラスがもっとも得意とする作品として以前より知られるものです。なお、カイルベルトとフェラスの顔合わせということでは、1967年におこなわれたフランス国立放送管とのライヴで取り上げたベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲が屈指の出来ばえとしてファンには強く記憶されていたので、フェラスのザルツブルク音楽祭デビューという機会に実現したこちらの内容にもおおいに期待が持てそうです。 (Ki)

ORFEOR-839112
(2CD)
ベートーヴェン:交響曲第4番変ロ長調Op.60
モーツァルト:ピアノ協奏曲第23番イ長調KV.488
R.シュトラウス:家庭交響曲Op.53
フリードリヒ・グルダ(P)
フランツ・コンヴィチュニー(指)
シュターツカペレ・ドレスデン

録音:1961年8月4日ザルツブルク、祝祭大劇場(ライヴ・モノラル)[ORF収録]
1961年のザルツブルク音楽祭のオーケストラ・コンサートでは、全11公演のうち、レギュラーのウィーン・フィルが6公演を、残りの5公演をシュターツカペレ・ドレスデンが演奏しています。シュターツカペレ・ドレスデンを指揮した顔触れは、ジョージ・セルとミルティアディス・カリディスのほか、過去に同オケの首席指揮者を務めた3人、カール・ベームとヨーゼフ・カイルベルト、そしてフランツ・コンヴィチュニーというものでした。ORFEO恒例の人気シリーズ「ザルツブルク音楽祭ドキュメント」よりリリースされるのは、コンヴィチュニー(1901-1962)が世を去る前年に、ザルツブルク音楽祭にただ一度だけ登場して、かつての手兵を指揮した演奏会の模様を収めたものです。
【名盤『エロイカ』を彷彿とさせる手兵とのベートーヴェン】
コンヴィチュニーによるベートーヴェン演奏といえば、1949年より亡くなる時点までカペルマイスターのポストにあったゲヴァントハウス管とのセッションによるステレオ全集録音(1959.1961)が、このドイツの名匠による代表的録音として知られていますが、1954年に、首席指揮者在任中(1953-1955)のシュターツカペレ・ドレスデンを指揮して、モノラル・セッション録音した「エロイカ」もまたファンの間では高い人気があります。そこでは、雄渾なアプローチと筋肉質のフォルムによる造詣がとにかく見事で、このオケ独特の音色とともにマッシブな存在感を示していました。それより7年後の同じ顔合わせによるベートーヴェンの第4交響曲は、コンヴィチュニーにとって上記ゲヴァントハウス管とのシリーズ進行中という時期にも重なることから、充実の内容を期待できるのではないかと思われます。
【『モーツァルト弾き』グルダによるピアノ協奏曲第23番】
モーツァルトの第23番でピアノを弾くのはフリードリヒ・グルダ(1930-2000)。グルダといえばやはりモーツァルト。ザルツブルク音楽祭におけるオーケストラとの共演で、グルダはモーツァルトのピアノ協奏曲を弾く機会が多く、ほかにも1958年にサヴァリッシュ指揮コンセルトヘボウ管と第14番、1960年にミュンヒンガー指揮ウィーン・フィルと第25番、1968年にミュンヒンガー指揮シュトゥットガルト・クラシック・フィルと第20番、1970年にアバド指揮ウィーン・フィルと第20番、1974年にアバド指揮ウィーン・フィルと第27番という具合に、コンスタントに取り上げています。グルダの弾くモーツァルトの第23番では、のちのアーノンクールとのセッション録音(1983年)や、ロスバウト指揮南西ドイツ放送響とのライヴ(1962年/93.129)などもありましたが、当時31歳のグルダのいきいきとした表情や閃きをここでも確かめられるはずです。
【作曲家ゆかりのオケによる『家庭交響曲』】
当日最後のプログラムであった家庭交響曲は、作曲者ゆかりのシュターツカペレ・ドレスデンと、ベートーヴェンからワーグナー、シュトラウスやレーガーに至るドイツものをレパートリーの中心に据えていたコンヴィチュニーの両者にとって、まさにきわめつきといえる内容で、当コンビは1956年に同曲のモノラル・セッション録音をDGに行ってもいました。シュトラウスが大編成のオーケストラを念頭に、持てる管弦楽法の粋を凝らして書き上げた作品だけあって、各種管楽器の見せ場もふんだんで、ライヴの自然な流れのなかに、ここでも圧倒的な手ごたえを与えてくれるものと期待されます。 (Ki)
ORFEOR-840121
メシアン:世の終わりのための四重奏曲 カロリン・ヴィトマン(Vn)、
イェルク・ヴィトマン(Cl)、
ニコラス・アルトシュテット(Vc)、
アレクサンダー・ロンクィッヒ(P)

録音:2008年7月26日、モーツァルテウム(ザルツブルク音楽祭・ステレオ・ライヴ)
シアン生誕100周年を迎えた2008年のザルツブルク音楽祭で、現代音楽界の次代を担う若手実力派イェルク&カロリン・ヴィトマン兄妹らを中心 とするメンバーが演奏して、おおいに話題となった「世の終わりのための四重奏曲」のライヴ録音。 「世の終わりのための四重奏曲」は、第二次大戦中にドイツ軍の捕虜となったメシアンが収容所内で作曲、初演したというエピソードで知られ、ピアノ、ヴァ イオリン、チェロ、クラリネットというユニークな編成は、メシアン自身がピアノを弾き、収容所で出会った音楽家たちと演奏するためであったとされています。 当時置かれていた極限状況を反映してのことでしょうか、「ヨハネの黙示録」第10章を題材とし、6日間の天地創造と7日目の安息日の後に不変の平穏 が約束された8日目が訪れる…という構想に基づき、安息日を最終8楽章目に置いているのが特徴といえましょう。四重奏のユニゾンで行われる楽章も あれば、複雑なアンサンブルを織り成す楽章もあり、さらには独奏で完結する楽章もあり…各楽章のコンセプトに合わせた、多彩な楽器編成が見られる のも印象的な作品です。クラリネット独奏曲として特に有名な第3楽章では、W.リームなどの作品も得意とするイェルク・ヴィトマンが、長大なクレッシェ ンドと幅広い音域を縦横無尽に走り回る素早いパッセージからなる難曲を見事に演奏しきっています。また、名手ベルガメンシコフの最後の愛弟子の一人、 ニコラス・アルトシュテットによる第5楽章の美しいチェロ・ソロも聴き所。室内楽のキャリアも豊富なベテラン、アレクサンダー・ロンクィッヒと共に、 永久に途切れることのないような静謐な美しさに満ちた音空間を作り出しています。 (Ki)
ORFEOR-841111
クライバーン〜ザルツブルク音楽祭1964
ブラームス:間奏曲イ短調Op.118の1
 バラードト短調Op.118の3
ベートーヴェン:ピアノソナタ第23番「熱情」
バーバー:ピアノソナタ変ホ短調Op.26
ショパン:ピアノソナタ第3番ロ短調Op58
ヴァン・クライバーン(P)

録音:1964年8月3日ザルツブルク音楽祭、モーツァルテウムでのリサイタル(ライヴ)
凄い音源の初出です。1958年に行われた第1回チャイコフスキー国際コンクールで衝撃的な優勝を果たし、時代の寵児となっていたクライバーンが、1964年のザルツブルク音楽祭に出演した際の貴重な記録。音はモノラルながら、彼のクリアなタッチははっきり聴きとれます。彼の十八番ばかりをあつめているのも嬉しい限りですが、この頃のクライバーンの演奏は本当に凄いのひと言に尽き、ただならぬオーラと、エネルギーが横溢しています。なかでも、母国アメリカの誇るピアノ音楽として得意としたバーバーのピアノソナタが圧巻。ホロヴィッツに捧げられたこのソナタは、とてつもなく難しい技巧が要求されますが、クライバーンはホロヴィッツのアクの強さとは別次元の、すっきりと明るいスピーディさで聴く者の心をとらえて離しません。1972年のスタジオ録音よりもはるかに霊感に満ちた演奏と申せましょう。ショパンのピアノソナタ第3番とベートーヴェンの「熱情」もナイーヴな情感と切れ味の良さが痛快。全体を通じての集中力の凄さ、演奏後に思わず拍手してしまいそうになるほどの興奮を与えてくれます。 (Ki)

ORFEOR-842111
モーツァルト:6つのドイツ舞曲KV.571
交響曲第36番「リンツ」
フリーメーソンのための葬送音楽ハ短調KV.477
ピアノ協奏曲第22番変ホ長調KV.482
アレクサンダー・ロンクィッヒ(P&指)
ザルツブルク・モーツァルテウムO

録音:2009年8月9日ザルツブルク、モーツァルテウム(ライヴ)
1960年ドイツのトリーアに生まれたピアニスト、アレクサンダー・ロンクィッヒが、2009年にモーツァルテウムで行ったモーツァルト・マチネーの模様を収めたアルバム。バドゥラ=スコダや、アンジェイ・ヤシンスキ(ツィメルマンを輩出し、ショパン・コンクールの審査委員長を歴任したことで知られる)、ハンガリーの名手イロンカ・デッカース=クースラーに師事したロンクィッヒは、16歳でイタリアのアントニオ・カーサグランデ・ピアノコンクールで第1位を獲得して以降注目を集め、ピアニストとして古典から現代まで広範なレパートリーをこなして評価を得るとともに、室内楽でもクリスティアン・テツラフ、ヴェロニカ・ハーゲンといった顔ぶれとも共演を重ねてきました。さらに、ロンクィッヒは近年、オーストリアやイタリアで、マーラー・チェンバー・オーケストラ、カメラータ・ザルツブルク、マントヴァ室内管といった、室内オーケストラを率いて、モーツァルトの協奏曲を弾き振りするコンサートを頻繁に開いています。 (Ki)
最初の「ドイツ舞曲」から絶品!カッチリとした造形力を発揮しながらも心からの愉悦のニュアンスを表出し、従来型のモーツァルテウムならではの純朴なモーツァルトを聴かせてくれます。終曲中間部の華々しい箇所も変に騒々しくならず、趣味の良さを窺わせます。そうなると当然「リンツ」も期待が高まりますが、これまた素晴らし演奏。弦はヴィブラートを抑制しながらも音楽の瑞々しさは確保され、エキセントリックな刺激に走らずに丁寧にニュアンスを紡ぎ出します。第2楽章では弦のシルキーなテクスチュアが心に染み、ピアニストとしての余技を超えた音色への配慮が一級のものであることを確信させます。第3楽章は中間部での歌心と目の詰んだハーモニーにうっとり。終楽章はテンポのセンスが実に良く、全楽章を通じての構成力に一貫性が確保されていることに気付かされます。「フリーメーソン」ではオケの音楽センスをたっぷり堪能できます。内声を抉り出して彫りの深い表現を実現していますが、その手法が悲痛なニュンスの誇張に傾むくことなく、自然な緊張感を炙り出しながら一気に音楽を凝縮させ、5分弱という時間があっと言う間に流れます。ロンクィッヒの指揮者としてのセンスが本物であることを実感した後に聴く協奏曲は、第1楽章のオケの導入からニュアンスが華やぎ、まさにニュアンスの宝庫!オケが伴奏の域をでない弾き振りとはわけが違います。そして登場するピアノのなんというデリカシー!タッチの圧力も強弱の振幅も抑制させていますが、粒がまろやかで、あのカーゾンのような陰影が宿っているので、たとえ弱音でも音楽が脆弱にならずに語りかけてくるのです。白眉は第2楽章!次々と登場する楽想のそれぞれが明確に主張しながら、それらがバラバラに分断せれずに強固に連動しているのは、ロンクィッヒの構成力と音楽感知能力の双方が並外れていることの証明でしょう。ここまで音楽本来のニュアンスの豊かさに機敏に反応した演奏は久しぶりに聴いた気がします。終楽章はピアノのみならず、木管の目まぐるしく速い走句の楽しさが徹底的に表出されていることに象徴されるように、ニュアンスのあまりの多彩さに終始唖然!穏やかな3拍子の中間部に入ると忽ちエレガントな空気に一変し、そのコントラストは夢のようです。音の厚みがシンフォニックに過ぎず、軽過ぎもしないさじ加減の絶妙さも功を奏し、モーツァルトの全ピアノ協奏曲の中で最もモーツァルトが本当に全てを出し尽くした作品は、この22番の終楽章ではないかと思うほどの表現力!ロンクィッヒが奏でるモーツァルトには今後も目が離せません。【湧々堂】

ORFEOR-843112(2CD)
ヴェルディ:歌劇「マクベス」 ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ(Brマクベス)
グレース・バンブリー(Sマクベス夫人)
ペーター・ラッガー(Bバンクォ)
ボジェナ・ルク=フォチッチ(Ms侍女)
エルマンノ・ロレンツィ(Tマクダフ)
フランシスコ・ラザロ(Tマルコム)
アロイス・ペルネルシュトルファー(B医者)
ヴァルター・ラニンガー(Bマクベスの従者)
ヘルベルト・ラックナー(B刺客)
ウィーン国立歌劇場cho
ザルツブルク音楽祭室内cho
ヴォルフガンク・サヴァリッシュ(指)VPO

録音:1964年8月7日フェルゼンライトシューレ(ザルツブルク音楽祭モノラル・ライブ)
(ORFオーストリア放送音源)
1956年、ザルツブルク音楽祭音楽監督に就任したカラヤンはその目玉企画として「ヴェルディ・チクルス」を打ち出し、「ファルスタッフ」を皮切りに「ドン・カルロ」「イル・トロヴァトーレ」「オテロ」「アイーダ」を自ら指揮して大成功を収めますが、1964年の「マクベス」は例外的にサヴァリッシュによる指揮とオスカー・フリッツ・シュー演出で上演され、今日まで語り継がれる大変な名演となりました。まず特筆すべきは当時40歳のサヴァリッシュの指揮。後年の大家然としたオーソドックスなものとは全く趣を異にした、若々しく燃えあがる演奏が圧倒的です。この上演では前奏曲がカットされいきなり緊迫した魔女の場面からはじまりますが、この演出が情熱的な指揮にぴったりはまり、最初から最後まで耳が離せません。マクベスが祝宴の席でバンクォの亡霊を見る場面(二幕)など、フィッシャー=ディースカウによる迫真の歌唱と相まって今だ聴いたことのない凄まじい迫力!一方、マクベス夫妻の緻密な性格表現も巧みで、サヴァリッシュの偉大な才能を改めて認識させられます。歌手では、フィッシャー=ディースカウとバンブリーがともに「明るめ」の声でマクベス夫妻を演じていることが大きな特徴。フィッシャー=ディースカウの演じるマクベスでは、かつては皆から尊敬を集めた勇士であったことを思い出させ、その凋落ぶりの悲劇性が一層際立っています。バンブリーは、同時期(1962年)にやはりサヴァリッシュ指揮で「タンホイザー」をバイロイトで歌った際の「黒いヴィーナス」という評そのもの。醜さを強調されがちなマクベス夫人像とは一線を画す、美しくしなやかな解釈は、原作にある「きれいは汚い、汚いはきれい」というシェイクスピアの謎掛けに応える、非常に説得力のあるものです。録音はモノラルながら、劇場的感興をよく捉えた優れたもの。聴き逃せない爆演です! (Ki)
ORFEOR-844121
フィッシャー=ディースカウ〜ザルツブルクでの最後の演奏会
モーツァルト
:アダージョとフーガ.ハ短調KV 546
ピアノ協奏曲第18番変ロ長調KV 456
交響曲第30番ニ長調KV 202
交響曲第32番(序曲)ト長調KV 318
コンスタンチン・リフシッツ(P)
ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ(指)
モーツァルテウムO

録音:2006年8月6日ザルツブルク、モーツァルテウム(ライヴ・ステレオ)
2012年5月に86歳で歿したディートリヒ・フィッシャー=ディースカウは、歴史と伝統あるザルツブルク音楽祭においても、1951年にフルトヴェン グラーとの共演でマーラーの「さすらう若人の歌」を歌いデビューしてから半世紀に亘り、バリトン歌手に、語り手、そして指揮者として重要な役割を果 たしました。 2006年8月6日に、フィッシャー=ディースカウがモーツァルテウム管弦楽団を指揮した内容は、ザルツブルクでの最後の演奏会を収録したもので、オー ル・モーツァルト・プログラムとなっています。 荘厳なる「アダージョとフーガ」で開始され、単一楽章形式の「序曲」とも呼ばれる交響曲第32番で閉じられるという構成のなかでも、ひときわ目をひ くのがリフシッツをソリストに立てたピアノ協奏曲第18番。 2002年12月にフィッシャー=ディースカウの指揮でブラームスのピアノ協奏曲第2番を演奏したときの模様(ORFEO810102)も心に迫るものがありま したが、やはりここでもリフシッツは、もはやただのソリストとしてではなく、偉大なる音楽家と対話する誠実なパートナーとしての姿を強く印象付けてい ます。 (Ki)

ORFEOR-845122
(2CD)
(1)マスカーニ:歌劇「カヴァレリア・ルスティカーナ」

(2)レオンカヴァッロ:歌劇「道化師」
(1)
プラシド・ドミンゴ(T トゥリッドゥ)
レオニー・リザネク(S サントゥッツァ)
アストリッド・ヴァルナイ(Ms ルチア)
ベニト・ディ・ベッラ(Br アルフィオ)
ルース・ファルコン(S ローラ)

(2)
プラシド・ドミンゴ(T カニオ)
テレサ・ストラータス(S ネッダ)
ベニト・ディ・ベッラ(Br トニオ)
ノルベルト・オルト(T ペッペ)
ヴォルフガング・ブレンデル(Br シルヴィオ)
ネッロ・サンティ(指)バイエルン国立O
バイエルン国立歌劇場Cho

録音:1978年12月25日、ミュンヘン
ドミンゴがダブルで主役を歌ったマスカーニの「カヴァレリア・ルスティカーナ」とレオンカヴァッロの「道化師」のライヴ録音が登場。ドミンゴのカヴァ &パリといえば、1976年の第8次NHKイタリア歌劇団公演が語り草になっているほど、30代後半の若きドミンゴの十八番でした。ここでもドミンゴな らではの逞しい声と知的な役の掘り込みが効いています。「カヴァレリア・ルスティカーナ」では、なんとレオニー・リザネクがド迫力のサントゥッツァ。ア ストリッド・ヴァルナイのルチアというのも嬉しいもの。「道化師」では、当時40歳のテレサ・ストラータスがネッダ。ベニト・ディ・ベッラはイタリア歌 劇団公演でもトニオを歌った人。シルヴィオをまだ31歳の若手だったヴォルフガング・ブレンデルが歌っています。どちらもネッロ・サンティがこの上なく 見事にまとめています。ミュンヘンのクリスマス公演の興奮をステレオ録音でお楽しみください!

ORFEOR-846153(3CD)
モーツァルト:歌劇「ドン・ジョヴァンニ」 ルッジェーロ・ライモンディ(Bs-Br ドン・ジョヴァンニ)
スタッフォード・ディーン(Br レポレッロ)
マーガレット・プライス(S ドンナ・アンナ)
ユリア・ヴァラディ(S ドンナ・エルヴィーラ)
ルチア・ポップ(S ゼルリーナ)
エンリーコ・フィッソーレ(Br マゼット)
ヘルマン・ヴィンクラー(T ドン・オッターヴィオ)
クルト・モル(Bs 騎士長)
ウォルフガング・サヴァリッシュ(指)
バイエルン国立歌劇場O&cho

録音:1973年7月12日、ミュンヘン(ステレオ)
タイトルロールはライモンディ! ヴォルフガング・サヴァリッシュ(1923―2013)は1971年にバイエルン国立歌劇場の音楽総監督に就任、1992年まで精力的に活動しました。20 年以上の充実した期間だったにもかかわらず、サヴァリッシュとバイエルン国立歌劇場によるオペラ全曲録音は決して多くはなく、ことに活動前半にあたる 1970年代は僅か。この1973年の「ドン・ジョヴァンニ」は、バイエルン国立歌劇場音楽総監督に就任した初期のサヴァリッシュの充実振りを伝える貴 重な記録です。あと1ヵ月半で50歳を迎えるサヴァリッシュの指揮はたいへんに気力の漲ったもので、老年に入ってからのドシッと安定した音楽とはだい ぶ趣が異なります。壮年期のサヴァリッシュの武器である知的で明晰な音楽作りによる「ドン・ジョヴァンニ」は、40年以上経った今聞いてもとても新鮮 です。 サヴァリッシュも若ければ、歌手もほとんどが30代前半という若い人たち。タイトルロールはルッジェーロ・ライモンディ。ライモンディといえば艶やか なイタリア的美声が魅力ですが、当時31歳のライモンディの声は輪をかけて甘く瑞々しい!しかも貴族的気品の中にほのかに危険な香りが漂うという素晴 らしいジョヴァンニ。サヴァリッシュの快速テンポに煽られたシャンパンのアリアでは聴衆が熱狂しています。レポレッロは、この役を当たり役とした英国 のバス、スタッフォード・ディーン(36歳)。演技達者なことで知られるディーンの本領発揮で、ライモンディと見事な対を成しています。女声三人が豪華。 ドンナ・アンナは、モーツァルト・ソプラノとして一時代を築いたマーガレット・プライス(32歳)。ドンナ・エルヴィーラは、この年にバイエルン国立歌 劇場に所属し、後にこの劇場の看板ソプラノにのし上がるユリア・ヴァラディ(31歳)。ゼルリーナは、既にドイツで圧倒的人気を博していたルチア・ポッ プ(33歳)。さらにこの後30年以上に渡ってドイツの筆頭バスとして活躍するクルト・モル(35歳)が騎士長という豪華さ。様々な点で当時の勢いの あるサヴァリッシュとバイエルン国立歌劇場の素晴らしさが味わえます。 (Ki)

C-850113DR(3CD)
NX-F01
再プレス
ワーグナー:歌劇「ローエングリン」 ローエングリン…ジェームズ・キング(T)
エルザ・フォン・ブラバント…ヘザー・ハーパー(S)
フリードリヒ・フォン・テルラムント伯爵…ドナルド・マッキンタイア(Br)
オルトルート…グレース・ホフマン(Ms)
ハインリヒ王…カール・リッダーブッシュ(Bs)
ハインリヒ王の伝令…トーマス・ティプトン(Bs)
ブラバントの貴族…ホルスト・ホフマン(T)/ヘルミン・エッサー(T)
ディーター・シュレムベック(Br)/ハインツ・フェルドホフ(Bs)
ルドルフ・ケンペ(指)
バイロイト祝祭O&cho

録音:1967年7月30日バイロイト祝祭歌劇場
この年は、1960年代前半に「指環」を担当した名匠ルドルフ・ケンペが復帰、ヴォルフガング・ワーグナー新演出の「ローエングリーン」を担当しました。当時57歳のケンペの奏でる音楽は実に美しく、ことに「ローエングリーン」は得意とした作品だけに、精緻な美しさが映えています。1967年にケンペがバイロイト音楽祭で指揮をした「ローエングリーン」の録音は、7月21日の初日の録音が海賊盤で出回ったことがありますが、7月30日の公演がステレオ放送されたというのはケンペ・マニアの間では有名なことで、長らく発売が待たれていたものでした。その貴重な録音がようやく日の目を見たわけです。今までまったく発売された形跡はなく、これが完全な初出。ここではタイトルロールが名ヘルデンテノール、ジェイムズ・キングというのも嬉しいもの。実は本来のローエングリーン役はシャーンドル・コーンヤだったのですが、不調のため初日だけで降板、残りの公演をキング、ジェス・トーマス、ヘルミン・エッサー、ジーン・コックスの4人が分担したという珍しい事態になりました。前年からジークムント役でバイロイトに出演していたキングは当時42歳、歌手として絶頂期な上に、ケンペとの相性もよく、まさに理想のローエングリーンになっています。この年は、キング、オルトルートのグレイス・ホフマン、軍令のトーマス・ティプトンが米国、エルザのヘザー・ハーパーが英国の北アイルランド、フリードリヒのドナルド・マッキンタイアがニュージーランドと、英語圏の歌手が大活躍。中でもこれがバイロイト音楽祭初出演だったマッキンタイアは、ここでの成功をきっかけに20年以上もバイロイト音楽祭で活躍することになります。蔵出し音源で音も上々、なによりこの年代のライヴ録音でステレオというのはありがたいものです。ライヴらなではのケンペの魅力をご堪能ください! (Ki)

ORFEOR-851121
ベートーヴェン:交響曲第9番「合唱付き」 ウィルヘルム・フルトヴェングラー(指)
バイロイト祝祭O&cho

ブローウェンスティン(S)、マラニウク(A)、
ヴィントガッセン(T)、ウェーバー(Bs)

録音:1954年8月9日 バイロイト(正規盤初出)
私が彼から受けた最も深刻な感銘は---これも前に書いたことだが---バイロイトできいたベートーヴェンの第9交響曲の演奏から来たものである。 あれは本当にすごかった。その後、私も「第9」を何回、何十回きいたか知れないが、あの時以上の「第9」は、ついに、きいたことがない。フルトヴェ ングラーにとって「第9」はあらゆる交響音楽の王者、至高究極の作品だったように、私にも、あの「第9」はあらゆる管弦楽演奏会の経験の王者だった。 (レコード芸術・別冊「フルトヴェングラー」より1984刊)
フルトヴェングラーは、その後、ザルツブルクで「ドン・ジョヴァンニ」と「フライシュッツ」を、バイロイトで「第9」をきいた。ことに「第9」は感 心した。第3楽章がよかった。第4楽章の歓喜の主題がバスで出た時はずいぶん遅く、それが反復されるたびにだんだん速くなり、次第に盛り上がっていっ て、合唱にもってゆくところは、なんともめざましいばかりだった。 (「音楽紀行」1957刊〜「荘厳な熱狂」より  (Ki)

ORFEOR-856123
(3CD)
モーツァルト:歌劇「フィガロの結婚」 ジョゼ・ヴァン・ダム(Bsフィガロ)
イレアナ・コトルバス(Sスザンナ)
アンナ・トモワ=シントウ(S伯爵夫人)
トム・クラウゼ(Brアルマヴィーヴァ伯爵)
フレデリカ・フォン・シュターデ(Msケルビーノ)
ジュール・バスタン(Bsバルトロ)
ジャヌ・ベルビエ(M:マルツェリーナ)
ハインツ・ツェドニク(Tドン・バジーリオ)
クルト・エクヴィルツ(Tドン・クルツィオ)
ゾルターン・ケレメン(Bsアントーニオ)
ジャネット・ペリー(Sバルバリーナ,第1の娘)
ヘルミーネ・ザイドゥラ(S第2の娘)
ヘルベルト・フォン・カラヤン(指)
ウィーン国立歌劇場O&cho

録音:1977年5月10日、ウィーン(ステレオ)
1977年5月、カラヤンは1964年にウィーン国立歌劇場の音楽監督を辞任してから始めてウィーンのピットに戻り、5月8、12、15日にヴェルディ「トロヴァトーレ」を、5月10、14、18日にモーツァルト「フィガロの結婚」を、そして5月13、16、20日にプッチーニ「ボエーム」を上演、鮮やかに復帰を果たしました。このCDには5月10日の「フィガロの結婚」が収録されています。カラヤンは1972年から1976年までの毎夏ザルツブルク音楽祭で「フィガロの結婚」を上演、このウィーン復帰にはザルツブルクでのジャン=ピエール・ポネル演出の舞台を持ち込んでいます。キャストもザルツブルクでの上演で歌った人が多く起用されており、例えばジョゼ・ヴァン・ダム、トム・クラウゼ、ゾルターン・ケレメンは1972年から、ジャヌ・ベルビエは1973年から、フレデリカ・フォン・シュターデは1974年から高い頻度で出演、当然カラヤンの意図を十分に理解した歌を繰り広げています。その一方で、スザンナにウィーンで大ブレイクしたイレアナ・コトルバスを投入、そして伯爵夫人にアンナ・トモワ=シントウ、バルバリーナにジャネット・ペリーとカラヤン御贔屓のソプラノを起用して、ますます豪華な布陣になっています。カラヤン復帰に沸くウィーンの聴衆の熱狂も込みでお楽しみいただけます。 (Ki)

ORFEOR-857122(2CD)
グルベローヴァ/ウィーン国立歌劇場1977―2010

(1)ドニゼッティ:「ドン・パスクワーレ」(ドイツ語歌唱)〜その眼差しに騎士は,用意はいいわ

(2)ドニゼッティ:「ルチア」〜あたりは静寂に包まれ,裏切られた父の墓で

(3)モーツァルト:「後宮からの逃走」〜どのような責苦があろうとも

(4)モーツァルト:「ドン・ジョヴァンニ」〜失せなさい、ひどい人

(5)モーツァルト:「ルーチョ・シッラ」〜ああ、残酷な危険が

(6)ヴェルディ:「トラヴィアータ」〜ある喜ばしい日,ああ、きっとあの人なのね

(7)J・シュトラウス:「こうもり」〜侯爵様

(8)マスネ:「マノン」〜さようならわたしの小さなテーブル,私が道を歩くと,この静かな部屋…

(9)ドニゼッティ:「マリア・ストゥアルダ」〜薔薇色の光の昼が

(10)ドニゼッティ:「シャモニーのリンダ」〜この心の光が

(11)ドニゼッティ:「ロベルト・デヴェルー」〜行け!死がお前を頭上に抱えた

(12)ドニゼッティ:「ルクレツィア・ボルジア」〜何と美しい

(13)ベッリーニ:「ノルマ」〜ご覧ください、ああノルマよ

(14)ベッリーニ:「清教徒」〜ああ!寺院へ行ってください

(15)R・シュトラウス:「ナクソスのアリアドネ」〜偉大な王女様
(1)エディタ・グルベローヴァ(Sノリーナ)、ハンス・ヘルム(Brマラテスタ)、エクトル・ウルボン(指)ウィーン国立歌劇場O[1977年10月24日、ミュルツツーシュラーク]
(2)エディタ・グルベローヴァ(Sルチア)、ペテル・ドヴォルスキー(Tエドガルド)、ジュゼッペ・パタネ(指)ウィーン国立歌劇場O[1978年3月23日]
(3)エディタ・グルベローヴァ(Sコンスタンツェ)、カール・ベーム(指)ウィーン国立歌劇場O[1979年6月15日]
(4)エディタ・グルベローヴァ(Sドンナ・アンナ)、ジェリー・ハドリー(Tドン・オッターヴィオ)
イヴァン・フィッシャー(指)ウィーン国立歌劇場O[1989年6月13日]
(5)エディタ・グルベローヴァ(Sジューニア)、アルノルト・エストマン(指)ウィーン国立歌劇場O[1991年1月20日]
(6)エディタ・グルベローヴァ(Sヴィオレッタ)、アルフレード・クラウス(Tアルフレード)
ピンカス・スタインバーグ(指)ウィーン国立歌劇場O[1990年9月11日]
(7)テオドール・グシュルバウアー(指)ウィーン国立歌劇場O,ウィーン国立歌劇場cho[1979年12月31日]
(8)エディタ・グルベローヴァ(Sマノン)、フランシスコ・アライサ(Tデ・グリュー)、アダム・フィッシャー(指)ウィーン国立歌劇場O,ウィーン国立歌劇場cho[1983年12月8日]
(9)エディタ・グルベローヴァ(Sマリア・ストゥアルダ)、クルト・リドル(Bsタルボ)
アダム・フィッシャー(指)ウィーン国立歌劇場O[1985年9月28日]
(10)エディタ・グルベローヴァ(Sリンダ)
ブルーノ・カンパネッラ(指)ウィーン国立歌劇場O[1997年10月19日]
(11)エディタ・グルベローヴァ(Sエリザベッタ)、ラモン・ヴァルガス(Tロベルト)
ユ・チェン(Brノッティンガム)、マルチェッロ・ヴィオッティ(指)ウィーン国立歌劇場O,ウィーン国立歌劇場cho[2000年12月7日]
(12)エディタ・グルベローヴァ(Sルクレツィア)、ミケーレ・ペルトゥージ(Bsアルフォンソ)、ペーター・イェロジッツ(Tルスティゲッロ)
フリードリヒ・ハイダー(指)ウィーン国立歌劇場O[2010年10月2日]
(13)エディタ・グルベローヴァ(Sノルマ)、ナディア・クラステヴァ(Msアダルジーザ)
マルチェッロ・ヴィオッティ(指)ウィーン国立歌劇場O[2005年2月5日]
(14)エディタ・グルベローヴァ(Sエルヴィーラ)、カルロス・アルヴァレス(Brリッカルド)
エギルス・シリンス(Bsジョルジョ)
マウリツィオ・ベニーニ(指)ウィーン国立歌劇場O,ウィーン国立歌劇場cho[1996年12月10日]
(15)エディタ・グルベローヴァ(Sツェルビネッタ)、ホルスト・シュタイン(指)ウィーン国立歌劇場O[1996年4月20日]
エディタ・グルベローヴァがウィーン国立歌劇場で歌ったライヴ録音集です。ブラティスラヴァ生まれのグルベローヴァは、20代半ばでウィーン国立歌劇場に進出、ここでスターの座を勝ち取り、現在に至るまで彼女の重要な拠点の一つです。このCD2枚には、1977年から2010年まで、30年以上のウィーン国立歌劇場でのグルベローヴァの名唱を集めています。ことに若い頃のグルベローヴァの舞台の中でも飛び切りの名演として知られる1978年の「ルチア」が部分的にも聞けることはありがたいもの。またグルベローヴァの得意中の得意であるツェルビネッタを、ホルスト・シュタインの指揮で聞けるのも嬉しいことです。1990年の「トラヴィアータ」では、アルフレードは62歳のアルフレード・クラウス、しかし舞台裏から見事なハイCを聞かせ、それを受けたグルベローヴァが一段と気合の入った歌を歌うというスリリングな面白さも楽しめます。またマニアには、ウィーン国立歌劇場の地方公演でのドイツ語歌唱の「ドン・パスクワーレ」という珍品も用意されています。いずれもORFの音源を使用、もちろん優秀なステレオです。グルベローヴァの至芸をお楽しみください。 (Ki)

ORFEOR-861132(2CD)
ヴェルディ:歌劇「エルナーニ」 ニール・シコフ(T エルナーニ)
ミシェル・クライダー(S エルヴィーラ)
カルロス・アルヴァレス(Br ドン・カルロ)
ロベルト・スカンディウッツィ(Bs シルヴァ)
リリアーナ・チューカ(S ジョヴァンナ)
ベネディクト・コーベル(T ドン・リッカルド)
アイク・マルティロシャン(Bs ヤーゴ)

小澤征爾(指)ウィーン国立歌劇O&cho

録音:1998年12月11日
小澤征爾はご存知の通り2002年から2010年までウィーン国立歌劇場の音楽監督を務めましたが、その就任の少し前に同劇場に出演して好評を獲た 「エルナーニ」のライヴ録音が登場しました。「エルナーニ」は1870年代にはウィーン国立歌劇場の人気演目で、その後も1925年まで散発的に上演 がありましたが、それを最後に上演が途絶えてしまいました。73年ぶりの上演とあってウィーン国立歌劇場は力を入れました。12月という重要な時期に 新演出(グレアム・ヴィック)でお披露目。タイトルロールには、情熱的で破滅的人物を歌わせたら天下一のニール・シコフ。難役エルヴィーラには、「ナブッコ」 のアビガイッレでも楽々歌いこなせるミシェル・クライダーと二人の実力の高い米国人歌手を起用、国王ドン・カルロには、1990年代半ばに急速に国際 的評判を高めていたカルロス・アルヴァレスを、シルヴァにはこの役を得意とするロベルト・スカンディウッツィを起用、ツボを押さえた配役になっています。 そして指揮者は、イタリア人マエストロでもウィーンの常連指揮者でもなく、小澤征爾を起用。小澤がウィーン国立歌劇場の新制作上演の指揮を任される のはこれが初めてのことでした。小澤ならではの活気のある音楽によって若き日のヴェルディの傑作が新鮮味を取り戻し、上演の成功に大きく寄与しました。 小澤はこの後、ウィーンに限らずヴェルディのオペラはあまり指揮していませんので、小澤のヴェルディというだけでも貴重です。 ORFによるデジタル収録で、音の状態も上々です。 (Ki)

ORFEOR-862133
(3CD)
ワーグナー:歌劇「ローエングリン」 ジェス・トーマス(T ローエングーリン)
クレア・ワトソン(S エルザ)
ワルター・ベリー(Br フリードリヒ・フォン・テルラムント)
クリスタ・ルードヴィヒ(Ms オルトルート)
マルッティ・タルヴェラ(Bs 国王ハインリヒ)
エーベルハルト・ヴェヒター(Br 伝令)
クルト・エクヴィルツ(T ブラバントの貴族)
フリッツ・シュペルバウアー(T ブラバントの貴族)
ヘルベルト・ラックナー(Bs ブラバントの貴族)
リュボミール・パントチェフ(Bs ブラバントの貴族)
カール・ベーム(指)ウィーン国立歌劇場O&cho

録音:1965年5月16日、ウィーン(モノラル)
1965年5月16日にウィーン国立歌劇場で上演された「ローエングリーン」、 なんと大指揮者カール・ベームの指揮に、ジェス・トーマス、クレア・ワトソン、ワルター・ベリー、クリスタ・ルードヴィヒ、マルッティ・タルヴェラと 名歌手がズラリと並んだ超豪華上演。脇役の伝令がウィーンの名バリトン、エーベルハルト・ヴェヒター、チョイ役のブラバントの貴族の一人がクルト・エ クヴィルツだなんて、ウィーン国立歌劇場ならではの贅沢です。ベームの指揮はいつもながらの剛直で逞しいもので、しかもライヴとあってかなり燃えてい ます。しばしば神秘的に演奏されがちな「ローエングリーン」を、劇的な人間ドラマに鍛え直しています。 モノラルながら聞きやすい音です。 (Ki)

ORFEOR-867121
ロッシーニ:「セミラーミデ」序曲
シューマン:ピアノ協奏曲イ短調Op.54
モーツァルト:協奏交響曲変ホ長調K 364*
スヴャトスラフ・リヒテル(P)
ゲルハルト・ヘッツェル(Vn)
ルドルフ・シュトレング(Va)
リッカルド・ムーティ(指)VPO

録音:1972年8月17日ザルツブルク・祝祭大劇場(ライヴ・ステレオ)
1974年7月27日ザルツブルク・祝祭小劇場(ライヴ・ステレオ)*
“気品のヘッツェルと奥ゆかしさのシュトレングによる含蓄に富んだニュアンス!”
これは実に様々な感動を呼ぶ贅沢な一枚です!
まずは1曲目のロッシーニ。当時のムーティは、クレンペラーの後任としてニュー・フィルハーモニア管の主席に着任したばかり。その超アグレッシブな快演に胸がすく思いです。とにかくダイナミズムの炸裂ぶりが尋常ではなく、テンポも前のめり寸前ですが、造型は決して破綻せず、今日のムーティの牽引力を痛感させられます。VPOも「そう来るならとことん付きあおう!という意気込みで最後まで火花を散らせます。
シューマンはリヒテルの十八番だけに、極めて彫琢豊かな名演奏。濃密なリヒテルのニュアンスに対しムーティは臆することなく自身の感性を確信を持って重ね合わせ、その相乗効果で多彩な音彩を導いています。
それ以上に感動的なのがモーツァルトの協奏交響曲!ソロ奏者もオケも指揮者も、この曲を演奏するために誕生したかのような錯覚を覚える程の安定感!!ヘッツェル、シュトレング両主席奏者は、当然のことながらオケの中に融け合って響かせる術も、ソロとして音楽を先導させる術も全て心得ており、何と言っても音色美、テクスチュアを共有し合っている者同志がハーモニーを繰り広げるのですから、その馥郁たるニュアンスにの魅力はまさに破格のも。その空気感の中ではさすがのムーティも自己主張を全面には出さずに全体の協調を重視しすることで、更に至福のニュアンスに拍車が掛かります。第1楽章第2主題を奏するヘッツェルのソロ(3:03)のなんという気品!それに応えるシュトレングは控えめながら、ヴィオラ奏者としての分を弁えた静かな自己主張に思わず居住まいを正したくなります。
第2楽章では、ヘッツェルがソロを弾き出した途端に涙を禁じえません!過度な感傷を排しながらも切々と紡がれるトーンは一瞬シェリングを思わせますが、一本芯の通った精神が全体を貫き、聴く者を惹きつけて止みません。シュトレングはここでも静かな存在感が光ります。決して出しゃばらず、かと言って影に徹するのでもなく、意味深い下支え役の任務を全うしているのです。8:58からのヴァイオリンとヴィオラのバランス比重の絶妙さ、繊細さも比類なし!
終楽章はオケのソロも作品自体に全てを語らせるということを体で知り尽くしている者同士でなければ築きようもない音楽の流動性、リズムの湧き上がり!これ以上何を望めましょう。ただただ理屈抜きで今生きてる幸せを噛み締めていただきたいと願うばかりです。【湧々堂】

ORFEOR-868121
ブルックナー:交響曲第7番ホ長調 フランツ・ヴェルザー=メスト(指)
グスタフ・マーラー・ユーゲントO

録音:1989年8月18日ザルツブルク、祝祭大劇場(ライヴ・ステレオ)
1960年にオーストリアのリンツに生まれたヴェルザーメストはブルックナーを得意としていて、ほかに第5番、第8番、第9番のソフトもすでにリリース されています。 第7番については、ヴェルザー=メスト初のブルックナー録音であり、1991年8月のプロムスで、翌年9月より音楽監督を務めるロンドン・フィルを指 揮したライヴ録音に次いで、2008年9月に、2002年より音楽監督に就任して現在に至る手兵クリーヴランド管を指揮したセヴェランス・ホールでのコ ンサートの模様をライヴ収録した映像作品を発表していました。 これまでのところ、ヴェルザー=メストによるブルックナーの第7番のアルバムはすべてライヴによる演奏となりますが、ヴェルザー=メスト自身による第 5番のケース同様に、およそ20年近くの隔たりのなかで、より後年の録音になるほど、ゆるやかで全体の演奏時間が長大になる傾向がうかがえます。 ヴェルザーメストとマーラー・ユーゲント管とは、2002年に第8番をウィーン・ムジークフェライン大ホールで演奏したライヴ録音でも、若々しい感性が荒々 しくぶつかり合いながらもソリッドな表現で全曲をまとめ、結果的に相性の良いところをみせていたので、同じ顔合わせということで、ここでもホットで刺 激的な内容を聴かせてくれるものとおもわれます。 (Ki)

ORFEOR-869122(2CD)
ワイセンベルク/1972年ザルツブルク音楽祭ライヴ
ラヴェル:クープランの墓
シューマン:幻想曲ハ長調op.17
ムソルグスキー:組曲「展覧会の絵」
ショパン:夜想曲第20番嬰ハ短調(遺作)
リスト:即興ワルツ
ブラームス:狂詩曲ト短調 
モシュコフスキ:エチュード.ヘ長調
バッハ:主よ人の望みよ喜びよBWV 147
アレクシス・ワイセンベルク(P)

録音:1972年8月7日、モーツァルテウム(ステレオ・ライヴ)
20世紀を代表するピアニストの一人として多くの人を魅了しながら、2012年に惜しむらくもこの世を去った巨匠、アレクシス・ワイセンベルク。これ まで多くの名演を発信してきた「ORFEO」レーベルのザルツブルク音楽祭シリーズから、ついにワイセンベルク1972年の名リサイタルがリリースされる 運びとなりました!10年にも及ぶ突然の活動休止から復活し、輝かしいキャリアを築き上げつつあった全盛期の録音。うれしいことに当日のコンサートの 模様が、アンコールまで余すところなく収録されています。ラヴェルの「クープランの墓」では「クリスタル・クリア」とも称された美しい響きが遺憾なく 発揮されているほか、シューマンの「幻想曲ハ長調」は、難パッセージも物ともせず弾きこなしていく高い演奏技術に圧倒されます。さらに印象的なのは 後半のメイン、ムソルグスキーの「展覧会の絵」。華麗で端正な演奏で魅せた前半とは打って変わり、迫力あふれる強靭なタッチと鮮烈な表現のコントラ ストで一気にワイセンベルクの音世界へと惹き込まれます。来日公演でも話題なった山盛りのアンコールぶりは本公演でも相変わらずで、リスト、ショパ ンといった得意の超絶技巧で聴衆を沸かせた後、J.S.バッハでしっとりとコンサートを締めくくるという心憎い演出。アンコールのナンバーを紹介するワイ センベルクの肉声が聞けるのも感慨深いものがあります。圧巻の超絶技巧、透明感のある極上の音色、安定感のある端正な演奏…ワイセンベルクの魅力 の粋の詰まった、まさにファン必携のアルバムといえましょう! (Ki)

ORFEOR-870121
フォン・シュターデ/1986年ザルツブルク音楽祭ライヴ
フォーレ:イスパハーンのばら
 マンドリン/墓地にて/ばら
R.シュトラウス:3つの恋の歌(全曲)
マーラー:さすらう若人の歌(全曲)
コープランド:なぜ私は天国から締め出されるのか
アイヴズ:平穏/思い出
パサティエーリ:ヴォーカル・モデスティ
カントルーブ:ブロンドの娘のそばで
 どこへ嘆きに行こう/ばらのそばで
 娘さんどちらから来たのですか?
シェーンベルク:ガラテイア
 ギガレッテ
 「アルカディアの鏡」からのアリア
プーランク:華やかな宴
オッフェンバック:喜歌劇『ラ・ペリコール』〜ほろ酔いのアリエット「ああ、素敵な食事だったわ!」
フレデリカ・フォン・シュターデ(Ms)、
マーティン・カッツ(P)

録音:1986年8月18日祝祭大劇場(ザルツブルク音楽祭・ステレオ・ライヴ )
ユーモアあふれる人柄と、麗しい相貌に違わぬ美しい歌声から “フリッカ” の愛称でも親しまれる世界的メッゾ、フレデリカ・フォン・シュターデ。この たび、フォン・シュターデが1986年にザルツブルク音楽祭で行ったリサイタルのライヴ録音がリリースされる運びとなりました!2010年に現役を引退し てしまった今、彼女の全盛期ともいえる1980年代のリサイタルの模様が全て収録された本アルバムは、ファンにとっては聴き逃せない1枚といえましょう。 フォーレやシュトラウス、マーラーのリートを中心に、得意のカントルーブのほか、母国コープランドやアイヴズのナンバー、シェーンベルクのキャバレー・ ソングあたりを自然に織り交ぜてくるのは、ジャズやポピュラーにも通じて多彩なレパートリーを持つフォン・シュターデならではのプログラムといえましょ う。 天にまで届いてしまうかの如く伸びやかな高音の響きと、力みのない自然なヴィブラートから生まれる歌声は絶品!その歌声に息を呑む会場の雰囲気がこ ちらにも伝わってくるよう。卓越した歌唱力をただただ見せつけるのではなく、表現力で魅せるのも素晴らしいところ。多彩な曲調で構成されたプログラ ムを見事な表現力で描き分け、存分に楽しませてくれます。アンコールではプーランクの「華やかな宴」とオッフェンバックのほろ酔いのアリエットを歌い、 衰えぬ声量と愉快なパフォーマンスで最後まで聴衆を惹き付けてくれます。第一人者として世界的歌手たちからの信頼厚きマーティン・カッツのピアノとの 息もぴったり。現役の身を退いた今なお輝き続ける、フォン・シュターデのラヴリー・ヴォイスを余すところなく堪能できる名盤です。 (Ki)

ORFEOR-871121
カレーラス/1981年ザルツブルク音楽祭ライヴ
マスネ:秋の思い/悲歌/青い目を開けて
フォーレ:夢のあとに/いつの日も
トスティ:マリア/もはや君を慕わず
 私は死んでしまいたい/4月
モンポウ:君の上には花ばかり
 君の気配は海のよう
トゥリーナ:忘れないでね
 二つの恐れ/恋狂い
ファリャ:7つのスペイン民謡
トスティ:かわいい口もと
カルディッロ:カタリ・カタリ
トスティ:暁は光から闇をへだて
ララ:グラナダ
プッチーニ:だれも寝てはならぬ
ホセ・カレーラス(T)、
エドアルド・ミュラー(P)

録音:1981年8月16日祝祭大劇場(ザルツブルク音楽祭・ステレオ・ライヴ)
2012年のザルツブルク音楽祭にてソロ・リサイタルを行ったことでも話題沸騰中のホセ・カレーラスが、1981年に同音楽祭で初めてソロ・リサイタ ルをおこなった際のライヴ録音が登場します。 1981年といえば大病に倒れる以前、飛ぶ鳥を落とす勢いのが如き1970年代の躍進をバネに、若きカレーラスがこれから更なる絶頂期へと上り詰める頃。 本録音でも、カラヤンとの『カルメン』、レヴァインとの『ボエーム』など数々の名演を生み出した1982年の活躍も思い起こさせるカレーラスの素晴らし い甘美な歌声をたっぷりと堪能できます。アンコールも含め、コンサートの模様全てが収録されているのも嬉しい限りです。
コンサートのプログラム構成も魅力的な本アルバム。マスネでしっとりとコンサートの幕を上げたかと思うと、そこから終盤のファリャに向けてぐいぐい とテンションをあげていきます。アンコールでは、トスティの「かわいい口もと」やカルディッロの「カタリ・カタリ」といったお馴染みのレパートリーを惜 しみなく繰り出し、艶やかな歌声を存分に披露。ララの「グラナダ」では、途中で拍手が起きてしまうハプニングもあったりと、当時の演奏会場にいるよ うな気分で聴き入るのも、ライヴ録音ならではの楽しみといえましょう。アンコール・ラストのプッチーニの「だれも寝てはならぬ」では、カレーラスなら ではの伸びやかで繊細な歌声に圧倒されます。2012年12月には来日公演も控えており、今なお世界的注目を集めるカレーラス。今となっては聴くこと の叶わない、若き日ならではの瑞々しい歌声にどっぷりと骨抜きにされる必聴の名盤です! (Ki)
ORFEOR-875131
ワーグナー:「ワルキューレ」第1幕 ニーナ・ステンメ(S ジークリンデ)
ヨハン・ボータ(T ジークムント)
アイン・アンガー(Bs フンディング)
フランツ・ヴェルザー=メスト(指)
ウィーン国立歌劇場O

録音:2007年12月2日、ウィーン国立歌劇場
2007年12月2日、ウィーン国立歌劇場でのスヴェン=エリック・ベヒトルフ新演出の「ワルキューレ」初日のうち、第1幕の録音がORFEOから発 売になりました。これはジークリンデにニーナ・ステンメ、ジークムントにヨハン・ボータと、今考える最高の二人が配されているのが大きな特徴。加え て指揮は2010年からの音楽監督就任が決まっていたフランツ・ヴェルザー=メスト。いろいろな意味で話題になった公演でした。ところがこの初日は、 第2幕でヴォータンのユハ・ウーシタロが不調で歌えなくなってしまい交替、ちゃんと上演できたのはこの第1幕だけでした。ですのでここでも第1幕だ けの発売です。 生誕200年の2013年の割には話題になる新しい録音のCDがあまり登場しないワーグナーですが、この「ワルキューレ」第1幕はそうした渇きを潤し てくれることでしょう。 (Ki)

ORFEOR-876133(3CD)
ヴェルディ:「ドン・カルロ」(改訂4幕版) ホセ・カレーラス(T ドン・カルロ)
ミレッラ・フレーニ(S エリザベッタ)
ルッジェーロ・ライモンディ(Bs フィリッポ2 世)
ピエロ・カップッチッリ(Br ロドリーゴ)
アグネス・バルツァ(Ms エボリ公女)
マッティ・サルミネン(Bs 大審問官)
ルイージ・ローニ(Bs 修道士)
マリョン・ランブリクス(S テバルド)
エヴァルト・アイヒベルガー(T レルマ伯爵)
トーマス・モーザー(T 国王の布告者)
エディタ・グルベローヴァ(S 天の声)
ヘルベルト・フォン・カラヤン(指)
ウィーン国立歌劇場O&cho

録音:1979 年 5 月 6 日、ウィーン
ヴェルディ・イヤーの最後にORFEOが凄い音源を出してきました!カラヤン指揮の「ドン・カルロ」、しかもウィーン国立歌劇場でのライヴです!カラヤ ンは1977年5月にウィーン国立歌劇場に復帰すると、1980年までの4年間、5月に同劇場に出演、ザルツブルク音楽祭のプロダクションを歌手ごと持っ てくる形で豪華な上演を行っていました。ヴェルディの「ドン・カルロ」は、カラヤン自身の演出で、ザルツブルク音楽祭で1975―1978年毎夏上演さ れたプロダクションで、全盛期のカラヤンの極めて完成度の高い上演として知られるもの。ウィーン国立歌劇場では1979、1980年と上演され、これは 1979年5月6日初日のライヴです。 カラヤンは1978年9月に「ドン・カルロ」をEMIに録音しており、ホセ・カレーラスのカルロ、ミレッラ・フレーニのエリザベッタ、ピエロ・カップッチッ リのロドリーゴ、アグネス・バルツァのエボリ公女は共通。しかしさすがライヴ、歌手はずっと伸び伸び歌っており、ことにカレーラスのひたむきで情熱的 な歌はこちらの方がずっと胸に迫ってきます。また録音では真面目にまとめがちなカップッチッリも、あり余る声を劇場中に満たして圧倒的。一方、フィリッ ポはルッジェーロ・ライモンディ。ライモンディの同役は、若い頃の録音(EMI、ジュリーニ指揮)とフランス語歌唱の録音(DG、アバド指揮)しかあり ませんでした。当時37歳のライモンディ、この上なく美しく魅惑的なフィリッポを歌っています。対するマッティ・サルミネンが北方的巨声で冷酷な大審 問官を歌い、両者の激突はかなり壮絶なもの。さらに端役にはエディタ・グルベローヴァやトーマス・モーザーが出演しているという贅沢。 特筆すべきはウィーンのオーケストラ。実はザルツブルク音楽祭での上演では常にウィーン・フィルが起用されていたのに、EMI録音と1986年3月のザ ルツブルク復活祭音楽祭での上演ではベルリン・フィルに替わり、響きが著しくドイツ風に傾いてしまいました。ここでのウィーン国立歌劇場管弦楽団は、 さすがウィーン・フィルの母体、カラヤンの重厚な音楽作りを受けても決してシンフォニックにならず、劇場感覚豊かな演奏で「ドン・カルロ」を大いに盛 り上げてくれます。 (Ki)

ORFEOR-877134(4CD)
イルムガルト・ゼーフリート録音集 1944-67年
■CD1:1944年、ウィーン
(1)ハイドン:アリア「情け深い人は」Hob.XXIVb-13 (F.ビアンキの『インドのアレクサンドロス大王』への挿入曲
モーツァルト:『魔笛』より
 (2)「ああ、私にはわかる」
 (3)「あなたも私の花婿」(フィナーレより)
ベートーヴェン:「フィデリオ」より
 (4)「ねえ、俺たちだけだ」
 (5)「かわいそうなヤキーノ!」
(6)ウェーバー:『魔弾の射手』より「まどろみが近寄るように・・・静かに、
清らかな」
 ワーグナー:『ニュルンベルクのマイスタージンガー』より
 (7)「親方、こんばんは!」
  (8)「ああ、ザックス!」
(9)プッチーニ:修道女アンジェリカより「母もなしに」
 R.シュトラウス:『ナクソス島のアリアドネ』より
 (10)プロローグ
 (11)「先生、おゆるしください、音楽は神聖な芸術です」
■CD2:モーツァルトのプリマドンナ
モーツァルト:『フィガロの結婚』より
(1)「恋とはどんなものかしら」
(2)「恋人よ、早くここへ」
(3)『魔笛』より「ああ、私にはわかる」
(4)『羊飼いの王様』より「あの人を僕は愛そう、心変わりはすまい」
(5)『ツァイーデ』より「おやすみ、いとしい人よ、やすらかに」
(6)『エクスルターテ・ユビラーテ』(全曲)
(7)『フィガロの結婚』より「とうとうその時がきたわ」【ドイツ語歌唱】
『コジ・ファン・トゥッテ』より
 (8)岩のように動かずに
 (9)あの人は行ってしまう
コンサート・アリア集
 (10)「私はあなた様に明かしたい、おお、神よ」KV 583
 (11)「どうしてあなたを忘れられようか」KV 505
(12)「もういいの、すべてを聞いてしまったわ〜心配しなくてもよいのですいとしいひとよ」KV 490
■CD3: リート歌手
(1)ハイドン:彼女は決して恋について話さないHob.XXVIa:34、するどい目つきHob.XXVIa:35、亡霊の歌Hob.XXVIa:41
モーツァルト:春へのあこがれ KV 596
(2)シューベルト:漁夫の歌D881、春にD882、水の上で歌うD773、至福D443、ガニュメートD544、アヴェ・マリアD839-3、糸を紡ぐグレートヒェンD118
(3)シューマン:哀れなペーターop.53-3、くるみの木op.25-2、献呈op.25-1
ブラームス:湖上でop.59-2、おまえの青い瞳よop.59-8、憩え、いとしい恋人op.33-9、動かぬなまぬるい空気op.59-8
(4)ブラームス:かわいい恋人よ、素足で来ないでWoO33/12、お姉さん、私たちはいつ家に帰るのWoO33/15、静かな夜にWoO33/42
■CD4:‘彼女はいつも何かを語っている’
(1)ムソルグスキー:子供部屋〜「ばあや、お話して」「部屋の片隅に」「かぶと虫」「お人形を持って」「おやすみの前の祈り」「木馬に乗って」【以上ドイツ語歌唱】
(2)作曲者不詳:「月の光の中のピエロ」「Trimouzet」
アントワーヌ・ルナール:さくらんぼの実る頃【ドイツ語歌唱】
ミヨー:りんごとカタツムリ【ドイツ語歌唱】
コスマ:「冬の子供たちの歌」「鳥さしの歌」「二匹のカタツムリ」「美しい季節」「庭で」「寓話」【ドイツ語歌唱】
■CD1
(1)レオポルト・ルートヴィヒ(指)
 ウィーンSO
 録音:1944年10月ムジークフェライン
(2)(3)カール・ベーム(指)
 ウィーン国立歌劇場O、
 ウィーン児童cho
 録音:1944年11月14-16日ムジークフェライン((2)(3)とも)
(4)(5)レオポルト・ルートヴィヒ(指)
 ウィーンSO、
 ヤキーノ:ペーター・クライン
 録音:1944年10月ムジークフェライン
(6)レポルト・ルートヴィヒ(指)
 ウィーンSO
 録音:1944年10月ムジークフェライン
(7)(8)ザックス役:パウル・シェーファー、
 マグダレーネ:エルゼ・シュールホフ
 カール・ベーム(指)
 ウィーン国立歌劇場O
 録音:1944年12月2-5日ムジークフェライン
(9)レオポルト・ルートヴィヒ(指)
 ウィーン国立歌劇場O&cho
 録音:1944年ムジークフェライン
(10)(11)カール・ベーム(指)
 ウィーン国立歌劇場O
 録音:1944年6月11日

■CD2
(1)カラヤン(指)VPO
 録音:1947年12月11月ムジークフェライン
(3)フルトヴェングラー(指)VPO
 録音:1951年8月6日ザルツブルク・フェルゼンライトシュピーレ
(4)ライトナー(指)ウィーンSO
 録音:1952年9月15日ムジークフェライン
(5)ハリー・ブレック(指)
 ロンドン・モーツァルト・プレイヤーズ
 録音:1953年9月2日ロンドン
(6)ブルーノ・ワルター(指)NYO
 録音:1953年12月27日ニューヨーク
(7)フルトヴェングラー(指)VPO
 録音:1953年8月11日ザルツブルク祝祭歌劇場
(8)(9)カール・ベーム(指)VPO
 録音:1956年8月8日レジデンツホーフ(ザルツブルク)
(10)(11)アンネマリー・ボーネ(P)、
 エルネスト・アンセルメ(指)
 ケルンRSO
 録音:1956年4月9日
(12)フェルディナント・ライトナー(指)
 ウィーンSO
 録音:1952年9月15日ムジークフェライン

■CD3
(1)録音:1956年1月モーツァルテウム
(2)録音:1957年9月ミュンヘン
(3)録音:1954年3月20日ハンブルク
(4)録音:1951年4月28日ミュンヘン
全て、エリック・ウェルバ(P)

■CD4
(1)エリック・ウェルバ(P)
 録音:1958年8月7日
(2)ハインツ・ゲーゼ(指)
 器楽アンサンブル
 録音:1967年4月
ウィーンで活躍したリリック・ソプラノ、イルムガルト・ゼーフリート(1919-1988)の貴重な音源集。ゼーフリートは1919年ドイツに生まれ、1943 年にウィーンに渡り、同年ベーム指揮のマイスタージンガー(エヴァ役)でウィーン国立歌劇場デビュー。親しみやすく愛らしい歌声で活躍しました。このボッ クスにはデビュー翌年44年のエヴァ役が収録されているのをはじめ、彼女の十八番であったモーツァルトのオペラの数々のアリアも収録されており、ゼー フリートの魅力がたっぷり味わえる内容となっています。[CD3][CD4]は初出音源ということで、注目です。ムソルグスキーでの慈愛に満ちた声から、「さ くらんぼの実る頃」の優しい表情、コスマの珠玉の曲まで、様々な魅力がつまった貴重なボックスセットです。リートでピアニストを務めているエリック・ウェ ルバは、シュライアー、クリスタ・ルートヴィヒ、ニコライ・ゲッダなど錚々たる歌手陣とも共演を重ねた、名ピアニストです。 (Ki)


ORFEOR-880132
ヴェルディ:歌劇「オテロ」 ラモン・ヴィナイ(T オテッロ)
カルラ・マルティニス(S デズデーモナ)
パウル・シェフラー(Br イヤーゴ)
ジークリンデ・ワーグナー(Ms エミーリア)
アントン・デルモータ(T カッシオ)
アウグスト・ヤレッシュ(T ロデリーゴ)
ヨーゼフ・グラインドル(Bs ロドヴィーコ)
ゲオルク・モンティ(Bs モンターノ)
フランツ・ビーアバッハ(Bs 伝令)
ヴィルヘルム・フルトヴェングラー(指)VPO
ウィーン国立歌劇場Cho

録音:1951年 8月7日、旧祝祭劇場
フルトヴェングラーがザルツブルク音楽祭で指揮した「オテッロ」の録音がORFEO D'ORから復活です。フルトヴェングラーは1910年代、マンハイ ム国民劇場時代には様々なオペラを指揮していましたが、ヴェルディのオペラは「アイーダ」と「オテッロ」しか指揮したことがなかったそうです。それか ら三十数年経って、なんとザルツブルク音楽祭での「オテッロ」。当時はザルツブルク音楽祭でヴェルディを上演すること自体が異例で、様々な意味で貴重 な録音です。 歌手はかなり豪華です。タイトルロールは、当時極めつけのオテッロだったラモン・ヴィナイ。トスカニーニの録音で歌い、METやスカラ座でも歌っただけに、 役作りは完璧。デズデーモナは、クロアチア出身でウィーンで活躍したソプラノ、カルラ・マルティニス(本名ドラジカ・マルティニス)。イヤーゴは、ウィー ンの名バリトン、パウル・シェフラー。さらにカッシオにアントン・デルモータ、ロドヴィーコにヨーゼフ・グラインドルと、ウィーン国立歌劇場で活躍した 錚々たるメンバーが揃っています。 (Ki)

ORFEOR-881132(2CD)
ケルテス&ベルリン・フィル/初顔合わせ
ベートーヴェン:交響曲第8番ヘ長調op. 93
R.シュトラウス:4つの最後の歌
バルトーク:管弦楽のための協奏曲
エリーザべト・シュヴァルツコップ(S)
イシュトヴァーン・ケルテス(指)BPO

録音:1962 年 8月11日/ザルツブルク、モーツァルテウム(ライヴ・モノラル)
ハンガリーの名指揮者イシュトヴァーン・ケルテス(1929-1973)がザルツブルク音楽祭にデビューを果たしたのは1961年。モーツァルテウム管弦 楽団を指揮して、モーツァルトの「後宮からの逃走」と「ハフナー・セレナード」そのほかを取り上げて大成功を収めました。 このたびORFEO D’ ORの「ザルツブルク音楽祭ドキュメント」に登場するアルバムは、その翌年1962年にケルテスがベルリン・フィルを指揮して、モー ツァルテウムでおこなったコンサートの模様すべてをライヴ収録したものです。 ケルテスはザルツブルク音楽祭で、同じ年に新キャストで「後宮からの逃走」を再演、1963年にオットー・シェンク新演出による「魔笛」を上演しているほか、 1963年と1972年にウィーン・フィルを指揮してオーケストラ・コンサートをおこなっていますが、モーツァルト以外のプログラムを披露したのはこれが 唯一の機会であり、その内容もまたたいへん興味深いものとなっています。  まず、ベートーヴェンの第8交響曲では、深い呼吸の悠然たるテンポ設定が、ほぼ同時期の1960年にバンベルク響を指揮した第2番、第4番のセッショ ン録音をほうふつとさせて絶妙な味わい。すでに音楽祭の常連であったシュヴァルツコップがお得意の「4つの最後の歌」で、美しく気高い佇まいをみせ たあと、やはり圧巻はバルトーク。コダーイに師事したケルテスにとっては、バルトークもまた同じく自らのルーツを呼び覚ます別格の位置づけだからでしょ うか、語法を体得したエキスパートの名にふさわしい熱演ぶり。ヴィルトゥオーゾ・オーケストラの切れ味鋭いサウンドとソリスティックな名技を駆使して、 聴きごたえ満点の出来ばえです。 ちなみに、1962年のザルツブルク音楽祭はベルリン・フィルにとって1957年、1960年に続いて3度目の出演にあたり、カラヤンがヴェルディの「レクィ エム」を指揮したのをはじめ、ケルテスのほかにルドルフ・ケンペ、ウィリアム・スタインバーグともオーケストラ・コンサートをおこなうなど、たいへん 豪華なものでした。  なお、終演後すべてに拍手が入ります。 (Ki)

ORFEOR-882132
(2CD)
シューラ・チェルカスキー/1961年ザルツブルク音楽祭ライヴ
モーツァルト:ピアノ・ソナタ第10番ハ長調K.330
 幻想曲 ハ長調Op.17
ムソルグスキー:展覧会の絵
バーバー:遠足Op.20
ショパン:ノクターンOp.55の1
 アンダンテ・スピアナートと華麗な大ポロネーズOp.22
シューラ・チェルカスキー(P)

録音:1961年7月31日ザルツブルク音楽祭、モーツァルテウムでのリサイタル(モノラル・ライヴ)
超絶的な技巧と、ねっとり濃厚な音色で人気の高いピアニスト、シューラ・チェルカスキー。彼の芸風の魅力が最高潮だった1961年のライヴが初め て日の目をみました。レパートリーの広さでも知られるチェルカスキーながら、他に録音のないものも多く興味津々。
たとえばバーバーの「遠足」全4曲。アメリカ的な語法による技巧的作品ですが、チェルカスキーの手にかかると、面白さ倍増。列車のリズムによる 第1曲など、鉄オタでなくとも興奮させられます。また、チェルカスキーがあまりとりあげないモーツァルトのソナタも貴重。さらに、入手可能盤が技巧 の衰えの目立つ晩年のものであるムソルグスキーの「展覧会の絵」やシューマンの「幻想曲」も超絶技巧とバリバリのチェルカスキー節を聴かせてくれます。 ピアノ好き必聴のアルバムと申せましょう。 (Ki)
ORFEOR-883132
(2CD)
エミール・ギレリス/1976年ザルツブルク音楽祭ライヴ
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第16番ト長調Op.31の1
 ピアノ・ソナタ第12番変イ長調Op.26「葬送」
シューマン:トッカータOp.7
ブラームス:4つのバラードOp.10
シューマン:アラベスクOp.18
エミール・ギレリス(P)

録音:1976年8月9日ザルツブルク音楽祭、祝祭大劇場でのリサイタル(ステレオ・ライヴ)
ギレリスがまだ「鋼鉄のタッチ」の面影を残していた1976年の初出ライヴ。何より録音が良いので、ギレリスの輝くようなピアノの音色と音圧がダイレ クトに伝わってきます。 ベートーヴェンのソナタ2篇は、奇を衒わないオーソドックスな演奏ながら、この安定感と一点の曖昧さもない安心感はギレリスならでは。シューマン の技巧的な「トッカータ」ではギレリスの腕の冴えが光り、ブラームスの「バラード」は曲の構造がはっきり見える明快さ。ギレリスというピアニストがと てつもない巨人だったことを再認識させてくれます。 (Ki)

ORFEOR-884131
シューベルト:「冬の旅」 ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ(Br)、
マウリツィオ・ポリーニ(P)

録音:1978年8月23日ザルツブルク音楽祭、ザルツブルク小劇場でのリサイタル(ステレオ・ライヴ)
凄い音源の初出です。フィッシャー=ディースカウとポリーニが、1978年のザルツブルク音楽祭でたった一度だけ実現させた「冬の旅」。当時NHK-FMで放送され、今日でも語り草となっているだけでなく、「音源を捜しあててCD化して欲しい演奏」の筆頭とされてきました。それがついに正規発売と なります。
フィッシャー=ディースカウとポリーニという当時最高のスターの共演も驚きながら、ポリーニが歌曲の伴奏をしているという点も非常に珍しいことです。 フィッシャー=ディースカウはデームス、ブレンデル、バレンボイム、ペライア、シフとも録音を残していますが、このポリーニの巧さ、表現力はまさに別次元で、 「冬の旅」録音史上、これほど見事なピアノ伴奏はないと断言できましょう。
53歳のフィッシャー=ディースカウも若々しさと、何かが憑依したような表現力が鬼気迫る世界を作り、シューベルト晩年の音楽の深さ、怖さを垣間 見させてくれます。「冬の旅」を語る上で、絶対に避けて通ることができぬ金字塔CD。誰もが必携のアルバム、本当に凄いです。 (Ki)


ORFEOR-886142(2CD)
R.シュトラウス:歌劇「エレクトラ」 ビルギット・ニルソン(S エレクトラ)
レオニー・リザネク(S クリソテミス)
レジーナ・レズニク(MS-クリテムネストラ)ヴォルフガング・ヴィントガッセン(T エギスト)
エーベルハルト・ヴェヒター(Br オレスト)
フレデリック・ガトリー(Bs オレストの侍者)
マルガレータ・シェーステット(S クリテムネストラの側近の侍女)
マルガリータ・リロヴァ(S クリテムネストラの裾持ち)
ゲルハルト・ウンガー(T 若い従者)
ヘルベルト・ラックナー(Bs 老いた従者)
ダニカ・マスティロヴィッチ(S 監視の女)
グンドゥラ・ヤノヴィッツ(S 女中)ほか
カール・ベーム(指)
ウィーン国立歌劇場O&cho

録音:1965年12月16日、ウィーン/モノラル・ライブ
シュトラウス・イヤーにORFEOが素晴らしい音源を発掘!伝説的な1965年、カール・ベーム指揮ウィーン国立歌劇場での「エレクトラ」がORF所 蔵の蔵出し音源から全曲CD化! 1965年12月16日、ウィーン国立歌劇場ではリヒャルト・シュトラウスの「エレクトラ」が新制作上演されました。ヴィーラント・ワーグナーによる新 演出(1980年の来日公演の際の演出)、偉大なカール・ベームの指揮というだけでも、極めて力の入った上演だとわかるもの。 こうした特別な時のウィーン歌劇場の豪華さは半端なものではなく、それは歌手の名前だけでも分かります。エレクトラは当時最全盛期、圧巻としか言い ようのないビルギット・ニルソン。クリソテミスはベームが長年重用した大ソプラノ、レオニー・リザネク。クリテムネストラは性格的な役を得意としたレジー ナ・レズニク。これだけでも豪華なのに、さらにオレストにはウィーンの名バリトン、エーベルハルト・ヴェヒター、エギストに偉大なヘルデン・テノール、 ヴォルフガング・ヴィントガッセン、若い従者にゲルハルト・ウンガー、そして四人の女中の一人には、既に人気が出ていたグンドゥラ・ヤノヴィッツ!こん な豪華なキャストはまさに空前絶後!! もちろんベームの指揮は素晴らしいことこの上なし!「エレクトラ」に格別の愛着をもつこの大指揮者としてもなお一世一代の気合の入った演奏で、ほぼ 完全にウィーン・フィルであろうオーケストラが終始一貫激しい緊張感を持って唸りを上げています。しかもどんな時でも音が情感を湛えているところがさ すがベーム、さすがウィーン。オレストとの再会の場面ではウィーンの弦もむせび泣いています。 モノラルながらORFの蔵出し音源で、十分音楽を楽しむことのできる音質です。約半世紀前の豪華な一夜を、シュトラウス・イヤーにお楽しみください!! なお、CDリブレットのトラックリストで、第1幕のトラック11が欠けております。訂正表示にての対応とさせていただきます。予めご了承くださいませ。

ORFEOR-887141
フェルッチョ・フルラネット/オペラ・アリア集
ヴェルディ:「ドン・カルロ」より
(1)第1幕「とどまれ!国王の面前で」
(2)第 3 幕「大審問官でございます!」
 第3幕「陛下、お裁きを!」
 第3幕「ああ!どうにもならぬ宿命の疑惑よ」

ムソルグスキー:「ボリス・ゴドゥノフ」より
(3)第2幕ボリスのモノローグ「私は最高の権力を手に入れた」
 第2幕「何の用か?…陛下!」
 第2幕「もういい!…うーん、苦しい!息をつかせてくれ!」

(4)第4幕第1場(1869年版)
 「もうわれわれだけにしてくれ!みんな引き下がれ!
  さらばだ、わが子よ!」
以上すべてウィーン国立歌劇場O
ウィーン国立歌劇場Cho
(1)フェルッチョ・フルラネット(バス:フィリッポ 2 世)
 カルロス・アルバレス(バリトン:ロドリーゴ)
 ミヒャエル・ハラース(指)
 収録:1997年9月16日(ライヴ)
(2)フェルッチョ・フルラネット(バス:フィリッポ 2 世)
 ミリアム・ガウチ(ソプラノ:エリザベッタ)
 エリック・ハーフヴァーソン(バス:大審問官)
 ドローラ・ザジック(メゾ・ソプラノ:エボーリ公女)
 ベネディクト・コベル(テノール:レルマ伯爵)
 ブルーノ・カプローニ(バリトン:ロドリーゴ)
 ヴェコスラフ・シュテイ(指)
 収録:2001年1月19日(ライヴ)
(3)フェルッチョ・フルラネット(バス:ボリス・ゴドゥノフ)
 ミヒャエラ・ゼリンガー(メゾ・ソプラノ:フョードル)
 ヨルマ・シルヴァスティ(テノール:シュイスキー公爵)
 ヴォルフラム・イーゴリ・デルントル(テノール:貴族)
 ダニエーレ・ガッティ(指)
 収録:2007年5月28日(ライヴ)
(4)フェルッチョ・フルラネット(バス:ボリス・ゴドゥノフ)
 ステファニー・ハウツィール(メゾ・ソプラノ:フョードル)
 トゥガン・ソヒエフ(指)
 収録:2012年4月20日(ライヴ)
全てステレオ
イタリアの生んだ世界的バス、フェルッチョ・フルラネットが、「ドン・カルロ」のフィリッポ2世と「ボリス・ゴドゥノフ」を歌ったアルバムは、ウィー ン国立歌劇場における4つの公演から編まれたものです。 フィリッポ2世といえば、フルラネットが1986年にザルツブルク・イースター音楽祭でカラヤンの指揮で歌って一躍脚光を浴びて以来の当たり役。 1949年生まれのフルラネットはいまや押しも押されぬ大御所ですが、やはり舞台での存在感にはすごいものがあり、ここでも貫禄の歌唱を聴かせて います。 アルバム後半、有名な「モノローグ」と「ボリスの別れ」を歌ったボリスも圧巻の出来栄え。2007年のガッティ指揮、2012年のソヒエフ指揮、いず れもおおいに評判を取った内容でこちらもファンには見逃せないところです。 (Ki)

ORFEOR-888143(3CD)
ワーグナー:歌劇「タンホイザー」 ヴォルフガング・ヴィントガッセン(T タンホイザー)
ディートリッヒ・フィッシャー=ディースカウ(Br ヴォルフラム・フォン・エッシェンバッハ)
ヴィクトリア・デ・ロス・アンヘレス(S エリーザベト)
グレース・バンブリー(Ms ヴェーヌス)
ヨーゼフ・グラインドル(Bs へルマン)
ゲルハルト・シュトルツェ(T ヴァルター・フォン・デア・フォーゲルヴァイデ)
フランツ・クラス(Bs ビテロルフ)
ゲオルク・パスクダ(T ハインリヒ・デア・シュライバー)
テオ・アダム(Bs ラインマル・フォン・ツヴェーター)
エルゼ=マルガレーテ・ガルデッリ(Ms 牧童)
ヴォルフガング・サヴァリッシュ(指)バイロイト祝祭O&cho

録音:1961年 8月 3 日、バイロイト
バイロイト音楽祭でも特に歴史的重要度の高い公演のライヴ録音が蔵出音源で登場です。1961年の「タンホイザー」、しかもこれまで出回っていた音 源とは異なる、完全に初出の音源です! 1961年、ヴィーラント・ワーグナーが初めて手掛けた「タンホイザー」は大成功を収めました。演出の斬新さはもちろんですが、音楽だけでも物凄い力 の入れよう。タイトルロールには偉大なヘルデンテノール、ヴォルフガング・ヴィントガッセンが据えられ、さらにヴォルフラムには天下の大バリトン、ディー トリッヒ・フィッシャー=ディースカウ(これが最後の音楽祭出演)。なんという信じがたい豪華さ!一方女声には新風を送り込み、エリーザベトには優し い気品に包まれたカタルーニャの歌姫、ヴィクトリア・デ・ロス・アンヘレス、ヴェーヌスには当時まだ無名だったグレース・バンブリーを抜擢、強い対比 は大当たりになりました。さらに領主へルマンはヨーゼフ・グラインドル、ヴァルターはゲルハルト・シュトルツェ、ビテロルフはフランツ・クラス、ハイン リヒはゲオルク・パスクダ、そして脇役と言うべきラインマルはテオ・アダムと、バイロイトの常連大物歌手をこれでもかと投入、1960年代のバイロイト 音楽祭といえどもこれほど豪華なキャストは珍しいものです。ヴィーラントがいかに勝負に打って出たかが分かるというものです。 そして指揮は30代ながらバイロイトの中核指揮者として大活躍していたヴォルフガング・サヴァリッシュ。知性的で切れ味が良く、若々しい情熱に溢れな がら、ドイツのワーグナーの伝統をもしっかり踏まえたサヴァリッシュの音楽は「タンホイザー」の音楽に打ってつけ、聞いていると気持ちが良くなってく る素晴らしい演奏です。 ところで、1961年の「タンホイザー」は既にLPやCDで出回っていますが、それらは初日の7月23日の録音と言われています。この初日はヴィントガッ センが本調子ではなく、それは録音でも分かります。また開幕公演、新演出初日ということで全体にやや固め。ORFEO社が初日の録音の発売を見送ろ うとしていたところ、バイエルン放送には三日目の8月3日の録音も残されていることが判明、こちらではヴィントガッセンも復調し、固さが抜けてしっか り噛み合った演奏になっています。初日と三日目では、聴衆の咳や舞台上の物音などの場所がまったく異なりますし、三日目では第1幕の終わり近くでヴィ ントガッセンが少しばかり歌詞を落とすなど、明らかに別の演奏だと確認できます。 録音はモノラルながら上々で、歌もオーケストラもどちらも臨場感を楽しめます。このプロダクションは翌1962年の再演のライヴ録音が有名ですが、歌 手の豪華さでは初年度の方が上。バイロイト音楽祭特有の興奮に満ち満ちた演奏、ワグネリアンでなくても聞けば大満足です! なお楽譜は、ドレスデン版を基本にした上で、序曲の途中からヴェーヌスベルクの音楽(やや短くされている)に接続するなど、パリ版を部分的に取り入 れています。 (Ki)


ORFEOR-890142(2CD)
マルタン:「魔法の酒」(ドイツ語歌唱) ユリウス・パツァーク(T トリスタン)
マリア・チェボタリ(S イズー)
エンドレ・コレー(Bs マルケ王)
ヒルデ・ツァデク(Ms ブランギャン)
マリア・イロスファイ(Ms イズーの母)
ダグマル・ヘルマン(白い手のイズー)
アルフレート・ペル(Br 語り手)
ヴィルヘルム・フリードリヒ(Br カエルダン)
カール・デンヒ(Bs オエル公)
フェレンツ・フリッチャイ(指)
ブダペストPO団員,
ウィーン国立歌劇場Cho
アントン・ハイラー(P)

録音:1948年8月24日、ザルツブルク
「魔法の酒」は、フランク・マルタン(1890―1974)が1938年から作曲。元々はロベール・ブリュムという人から依頼された30分程度のマドリ ガル合唱曲で、これが第1部に当ります。この形で1940年にチューリヒでブリュムたちによって初演された後、マルタンは第2部と第3部を追加、 1942年にやはりブリュムによって初演されています。「魔法の酒」は舞台作品ではないのですが、題材がトリスタンとイゾルデの物語ということで当時 新作オペラを舞台に掛けることに積極的だったザルツブルク音楽祭が舞台上演を計画、1948 年にオスカー・フリッツ・シューの演出、カスパール・ネー エルの舞台装置で舞台初演しています。オリジナルの歌詞はフランス語ですが、ここでは作曲者と詩人ルドルフ・ビンディングによるドイツ語訳で歌わ れています。これはその舞台初演でのライヴ録音。前年にアイネムの「ダントンの死」を大成功に導いたフェレンツ・フリッチャイが指揮に当たってい ます。イズーは、ベッサラビア(現モルドバ)生まれの名ソプラノ、マリア・チェボタリ。チェボタリはリヒャルト・シュトラウスに気に入られ、1935年、 まだ25歳の時に「無口な女」初演でアミンタを歌ったほど有望な歌手でしたが、1949年、癌のため39歳で早世してしまいました。彼女の録音その ものが貴重で、ことにこうした20世紀作品は他にほとんど聞けません。トリスタンはウィーン生まれのテノール、ユリウス・パツァーク。第二次大戦直 後のウィーンで活躍した人で、この時期にブルーノ・ワルターが録音したマーラーの「大地の歌」のテノールとして有名です。 1948年のライヴ録音ですが、テープ録音で、帯域が狭く歪っぽいなど限界はあるものの、この年代としてはそれほど聞き苦しくない程度の録音です。 (Ki)

ORFEOR-891141
モーツァルト:交響曲第29番イ長調K.201
ピアノ協奏曲第19番ヘ長調K.459
交響曲第35番「ハフナー」K.385
マウリツィオ・ポリーニ(P)、
カール・ベーム(指)VPO

録音:1980年8月30日ザルツブルク音楽祭、ザルツブルク祝祭小劇場(ステレオ・ライヴ)
またまた驚きの音源が残っていました。ポリーニが1980年のザルツブルク音楽祭でベーム&ウィーン・フィルと共演したモーツァルトの19番。同じ 組み合わせによる1976年4月のセッション録音は名盤の誉れ高いですが、こちらはその4年後のライヴ。
ポリーニは当時34歳、生気あふれる若々しさと輝くような音色が最高。急速楽章でのモーツァルト特有なテンションの高さ、緩徐楽章での透明な味わ いと、観客の興奮にあわせて音楽に没入していくのがライヴならでは。ポリーニの絹のようなつやのある美音にも魅了されます。
当時86歳のベーム、孫ほど年の離れたポリーニの生命力に触発され、驚くほど若々しい音楽を聴かせてくれます。 2篇の交響曲は同年6月のセッション録音もありますが、こちらはライヴ特有の熱気と推進力が強く、いにしえのウィーン・フィルにしかできない魅力 を満喫させてくれます。 (Ki)

ORFEOR-892141
アバド〜ザルツブルク音楽祭ライヴ1979
ベートーヴェン:「プロメテウスの創造物」序曲
シェーンベルク:ワルシャワの生き残りop. 46*
ストラヴィンスキー:「火の鳥」組曲(1919年版)
プロコフィエフ:「ロメオとジュリエット」組曲第1番〜「タイボルトの死」
ムソルグスキー:交響詩「はげ山の一夜」(原典版)#
マクシミリアン・シェル(語り手)*
ウィーン・ジュネスCho*
クラウディオ・アバド(指)
ECユースO
グスタフ・マーラー・ユーゲントO#

録音:1979 年 8月13日ザルツブルク・フェルゼンライトシューレ(ライヴ・ステレオ)、1994 年7月29日ザルツブルク・フェルゼンライトシューレ(ライヴ・ステレオ)#
2014年のORFEO「ザルツブルク音楽祭ドキュメント」の一枚は、ことし1月に世を去ったクラウディオ・アバドを追悼する内容で、いずれの設立に も巨匠が深く関わったふたつのユース・オーケストラを指揮してザルツブルク音楽祭でおこなったライヴ演奏を収録しています。 1976年の設立当初よりアバドが音楽監督を務めたEC(欧州共同体)・ユース・オーケストラ(現在はEU・ユース・オーケストラへと改称)との演奏は 1979年のもの。 アバドが若き音楽家たちを率いたアムステルダム、ボン、パリ、ルクセンブルク、ブリュッセル、ミラノ、ローマを巡る就任ツアーの翌年にあたり、由緒あ る音楽祭の晴れの舞台のお披露目ということで、プログラムにはアバドが得意とするシェーンベルク、ストラヴィンスキーが組まれ、アンコールの「タイボ ルトの死」まで気合いの入った内容となっています。 「ワルシャワの生き残り」では、映画「ニュルンベルク裁判」「遠すぎた橋」で知られるオーストリアの名優マクシミリアン・シェルが迫真の語りを聴かせて くれます。 ウィーン・フィル、ベルリン・フィルをはじめ、ヨーロッパ有数の楽団のメンバーを数多く輩出しているグスタフ・マーラー・ユーゲント・オーケストラもまた、 1986年にアバドの提唱で設立されており、亡くなるまで音楽監督を務めました。ムソルグスキーはアバドが好んでよく取り上げた作曲家ですが、「はげ山 の一夜」は1980年のロンドン響とのセッション録音、1993年のベルリン・フィルとのライヴ録音でもそうでしたが、こだわりの原典版による演奏。 こちらもEC・ユース管同様に、巨匠を慕ってやまない若い音楽家たちとのコラボレーションで生み出される演奏の熱に圧倒される出来ばえです。 なお、このアルバムに収録されているすべての曲目は、以前に音楽祭の自主制作盤としてもリリースされたことがありますが、長らく廃盤が続いていたので、 このたびのカタログ復活は嬉しいところです。 (Ki)
ORFEOR-893141
ブラームス:弦楽四重奏曲第2番イ短調Op.51の2
ショスタコーヴィチ:弦楽四重奏曲第8番ハ短調Op.110
ラヴェル:弦楽四重奏曲ヘ長調
ボロディン SQ

録音:1961年8月7日ザルツブルク音楽祭、モーツァルテウム7(モノラル・ライヴ)
旧ソ連の音楽家が鉄のカーテンの奥にいた1960年代初頭に、ボロディンSQがザルツブルク音楽祭へデビューした貴重な記録。この回はボロディン SQのほか、ヴェーグSQ、アルバン・ベルクSQ、ハンガリーSQも出演するなど「弦楽四重奏サミット」の様相を呈していました。注目はショスタコーヴィ チの8番。今日では彼の弦楽四重奏曲を代表する名作ですが、この前年にあたる1960年の作で、おそらく国外初演と思われます。物凄い緊張感と完璧 なアンサンブル、人間業とは思えぬ演奏が録音に残されていたのは奇跡。空前絶後の名演と申せましょう。 (Ki)

ORFEOR-894142(2CD)
R.シュトラウス:歌曲集

(1)憩え、わが魂よOp.27-1
ひどい天気Op.69-5
父は言った−それだけでは済まないよとOp.36-3
(2)星Op.69-1
森の至福Op.49-1
変わらないことOp.69-3
(3)明日Op.27-4
子守歌Op.41-1
セレナーデOp.17-2
(4)密やかな誘いOp.27-3
帰郷Op.15-5
愛の賛歌Op.32-3
(5)あなたは私の心の王冠Op.21-2
夜Op.10-3
(6)女たちは時にはつつましくOp.21-5
放蕩な男Op.41-4
どうやって私たちはそれらを秘密にしておけるだろうOp.19-4
(7)あなたの眼が私を見た時からOp.17-1
ひどい天気Op.69-5
帰郷Op.15-5
(8)ダリアOp.10-4
イヌサフランOp.10-7
私の想いのすべてOp.21-1
(9)夜にOp.68-1
ささやけ、愛らしいミルテよOp.68-3
アモールOp.68-5
(10)私は愛を抱いてOp.32-1
あなたの青い目でOp.56-4
ツェツィーリエOp.27-2 
(11)ああ恋人よ、もう別れなくてはならないOp.21-3
空の星は美しく、だが冷たいOp.19-3
口を閉ざす者たちOp.10-6.
高鳴る胸Op.29-2
(12)私の心は黙り冷えるOp.19-6
憩え、わが心Op.27-1
解き放たれた心Op.39-4.
(13)「商人の鑑」OP.66から―芸術音楽は商人の喰いものにされている,創造する者は芸術家たち,音楽商と首謀者,ああ、創造する皆様、ああ、商人の方々
(14)目覚めた薔薇WoWAV66
出会いWoWAV72
(15)たそがれの夢 Op.29-1
献呈Op.10-1
セレナーデOp.17-2
(16)なつかしい面影Op.48-1
天の使者Op.32-5
ああ、私は不幸な男だOp.21-4
密やかな誘いOp.27-3
(17)私は花束を編みたかったOp.68-2
矢車草Op.22-1
水蓮Op.22-4
(18)もはやこれ以上はOp.87-3
太陽の輝きの中でOp.87-4
あなたの黒髪を私の頭に広げてOp.19-2
(1)エリーザベト・シュヴァルツコプフ(S) 
 ジェラルド・ムーア(P)
 録音:1956年8月7日、モーツァルテウム モノラル
(2)リーザ・デラ・カーザ(S) 
 アールパード・シャーンドル(P)
 録音:1957年8月11日、モーツァルテウム モノラル
(3)イルムガルト・ゼーフリート(S) 
 エリック・ウェルバ(P)
 録音:1958年8月7日、モーツァルテウム モノラル
 ※CDブックレットでは1961年8月17日となっていますが間違いと思われます。
(4)ニコライ・ゲッダ(T) 
 エリック・ウェルバ(P)
 録音:1961年8月17日、モーツァルテウム モノラル
(5)クリスタ・ルートヴィヒ(Ms) 
 エリック・ウェルバ(P)
 録音:1968年7月27日、モーツァルテウム モノラル
(6)ヘルマン・プライ(Br) 
 ヴォルフガング・サヴァリッシュ(P)
 録音:1970年8月8日、モーツァルテウム
(7)レオンタイン・プライス(S) 
 デイヴィッド・ガーヴィー(P)
 録音:1975年7月28日、祝祭小劇場
(8)ペーター・シュライアー(T) 
 エリック・ウェルバ(P)
 録音:1979年8月12日、祝祭小劇場
(9)エディタ・グルベローヴァ(S) 
 エリック・ウェルバ(P)
 録音:1980年8月14日、モーツァルテウム
(10)ジェシー・ノーマン(S) 
 ジェフリー・パーソンズ(P)
 録音:1980年7月27日、祝祭大劇場
(11)エディト・マティス(S) 
 ハインツ・メジモレク(P)
 録音:1983年8月5日、祝祭小劇場
(12)マリヤーナ・リポヴシェク(Ms) 
 エリック・ウェルバ(P)
 録音:1985年8月10日、モーツァルテウム
(13)ハインツ・ツェドニク(T) 
 コンラート・ライトナー(P)
 録音:1985年8月19日、モーツァルテウム
(14)フレデリカ・フォン・シュターデ(S) 
 マーティン・カッツ(P)
 録音:1986年8月18日、祝祭大劇場
 ※CDブックレットでは1985年8月19日となっていますが間違いと思われます。
(15)フランシスコ・アライサ(T) 
 アーヴィン・ゲイジ(P)
 録音:1987年8月11日、祝祭小劇場
(16)トーマス・ハンプソン(Br) 
 ヴォルフラム・リーガー(P)
 録音:1995年8月1日、モーツァルテウム
(17)ディアナ・ダムラウ(S) 
 シュテファン・マティアス・ラーデマン(P)
 録音:2005年8月13日、モーツァルテウム
(18)ミヒャエル・フォレ(Br) 
 ヘルムート・ドイチュ(P)
2010年8月25日、,祝祭大劇場

※モノラル表記以外はステレオ録音
ザルツブルク音楽祭といえばモーツァルトとR.シュトラウスが二本柱。2014 年のシュトラウス・イヤーを記念して、ORFEO が貴重音源を発掘、CD2 枚 にたっぷり収録してくれました。1956年から2010年まで、ソプラノがエリーザベト・シュヴァルツコプフ、リーザ・デラ・カーザ、イルムガルト・ゼーフリー ト、レオンタイン・プライス、エディタ・グルベローヴァ、ジェシー・ノーマン、エディト・マティス、ディアナ・ダムラウ、メッゾソプラノがクリスタ・ルートヴィ ヒ、マリヤーナ・リポヴシェク、フレデリカ・フォン・シュターデ、テノールがニコライ・ゲッダ、ペーター・シュライアー、ハインツ・ツェドニク、フランシスコ・ アライサ、バリトンがヘルマン・プライ、トーマス・ハンプソン、ミヒャエル・フォレと18人の名歌手たち。いずれも素晴らしい歌唱ばかりです。しかもORF の蔵出音源で音質も良好、1970年以降はステレオ録音です。シュトラウス・イヤーにたっぷりお楽しみください! (Ki)


ORFEOR-900153(3CD)
ワーグナー:歌劇「ローエングリン」 ハンス・ホップ(テノール:ローエングリン)
イングリッド・ビョーナー(ソプラノ:エルザ)
ハンス・ギュンター・ネッカー(バリトン:テルラムント)
アストリッド・ヴァルナイ(メゾ・ソプラノ:オルトルート)
クルト・ベーメ(バス:国王ハインリヒ)
ヨーゼフ・メッテルニヒ(バリトン:伝令)ほか
バイエルン国立歌劇場O&cho
ハンス・クナッパーツブッシュ(指)

録音:1963年9月2日/ミュンヘン、プリンツレゲンテンテアター(モノラル・ライヴ)
ナッパーツブッシュのディスコグラフィにこれまでなかった「ローエングリン」全曲がついに登場。バイエルン国立歌劇場におけるライヴを収めたもので、 バイエルン放送協会蔵出し正規音源使用による、正真正銘、完全初出の内容となります。 バイロイトの常連のヘルデンテノール、ハンス・ホップをタイトル・ロールに据えたこの公演が収録された1963年は、クナッパーツブッシュがバイロイト 音楽祭への最後の出演となった前年にあたります。クナッパーツブッシュ最高の出来との呼び声のバイロイトの「パルジファル」もこの年で、途方もなく巨 大で奥深い世界へと踏み入った、最晩年のクナならではの表現を聴けたように、ここでの出来栄えにはおおいに期待がかかるところです。 クナッパーツブッシュ・ファン、ワーグナー・ファンにとって、これは最大級の話題盤といえるでしょう。 (Ki)


C901162-B(2CD)
バックハウス&クナッパーツブッシュ
ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第4番
交響曲第7番イ長調Op.92
序曲「コリオラン」
交響曲第3番「英雄」*
ヴィルヘルム・バックハウス(P)
ハンス・クナッパーツブッシュ(指)VPO

録音:1954年1月17日、1962年2月17日* ウィーン・ムジークフェライン・モノラル・ライブ
“血の涙で埋め尽くす「7番」第2楽章は、クナ節の究極形!”
1954年1月17日のウィーン・ムジークフェラインで開催されたコンサートの全てと、クナ最晩年の「英雄」を収録。協奏曲以外の全てが、例によって拍手が終わらないうちに演奏が開始されます。
クナのベートーヴェンの最高峰は、音質も含めてブレーメン・フィルとの「第2番」だと思っていました。この「第7番」を聴くまでは。まさに、気力と円熟の絶頂を極めたクナの芸風が高次元で燃焼し尽くされており、ワーグナー風の毒気をふんだんに湛えた音圧に終始打ちのめされるばかりです。第1楽章展開部では、音に込めたニュアンスは破裂寸前まで膨張させながら、その熱を決して外に放射しないので、内燃度は上昇する一方。過去に、再現部9:40からの楽想変化を見事に乗り切った例は殆どありませんが、ここでのクナに柔軟なニュアンス表出は奇跡的な素晴らしさ!コーダの安定感も他に類例を見ません。再送しているテンポはもちろん最低速ですが、どこを切り取っても鈍重に傾かず、大地に根を張ったリズムの躍動が確保されているのもこの曲には相応しく、その特質が終楽章での単なる熱狂とは違う壮絶なドラマに結びついています。それにしても、凄すぎるのは第2楽章!まず、命の灯が消えるような冒頭の和音のニュアンスに鳥肌!その悲しみは次第に増幅し、苦悩し、悶絶を続け、中間では極限まで充血しきった音の塊が怒涛のごとく押し寄せるのです。この楽章しか録音が遺されていなかったとしても、ベートーヴェンの演奏史に永遠に刻まれたと思いますが、そのテンションが全4楽章にわたって敢行されているのですから、生半可な感動では済まないことはご想像いただけることでしょう。【湧々堂】

C907162-I(2CD)
ヴェルディ:歌劇「仮面舞踏会」 グスタフ3世…ルチアーノ・パヴァロッティ(T)/レナート…ピエロ・カップッチッリ(Br)/アメリア…ガブリエーレ・レヒナー(S)/ウルリカ…ルドミラ・シェムチュク(Ms)/オスカル…マグダ・ナドール(S)/クリスティアーノ…ゲオルク・ティッヒ(Br)/ホーン伯爵…フランコ・デ・グランディス(Bs)/リッビング伯爵…イェラン・シミック(Bs)/判事…アレクサンダー・マリ(テノール)/アメリアの召使…フランス・ケーゼマン(T)/ウィーン国立歌劇場O&cho
クラウディオ・アバド(指)

録音:1986年10月26日ウィーン国立歌劇場ライヴ
1963年、27歳でウィーン・デビューをしたパヴァロッティは「愛の妙薬」のネモリーノから「トスカ」のカヴァラドッシまで幅広いレパートリーで聴衆を魅了しています。パヴァロッティの「仮面舞踏会」といえば、1983年にショルティが指揮するナショナル・フィルハーモニーOをバックに、マーガレット・プライス、レナート・ブルゾンらと共演したスタジオ録音が広く知られています。このライヴ録音は、その3年後の演奏で、この年にウィーン国立歌劇場の音楽監督に就任したばかりのアバドの流麗な指揮とともに、実の劇的な歌唱を聞かせるものです。共演者にも注目。この公演の初日は、ショルティの時と同じく、アメリアをマーガレット・プライスが歌ったのですが、2日目の公演では当時25歳のガブリエーレ・レヒナーが代役として登場、様々な重圧にもめげず、堂々たる歌唱を披露しました。また占い師ウルリカ役のシェムチュクの迫力ある声、そしてなんと言ってもレナート役のカップッチッリの嫉妬深さを全面に出した濃い歌唱は、他の追随を許しません。この演奏は当時のウィーンでテレビ放送もされ、多くの視聴者を魅了したことでも知られています。

ORFEOR-908152(2CD)
ベートーヴェン:歌劇「フィデリオ」 トム・クラウセ(バリトン:ドン・フェルナンド)
テオ・アダム(バス:ピツァロ)
ジェームズ・キング(テノール:フロレスタン)
エヴァ・マルトン(ソプラノ:レオノーレ)
オーゲ・ハウグランド(バス:ロッコ)
リリアン・ワトソン(ソプラノ:マルツェリーネ)
トマス・モーザー(テノール:ヤキーノ)ほか
ロリン・マゼール(指)VPO

録音:1983年8月5日/ザルツブルク祝祭大劇場(ステレオ・ライヴ)
前年のプレミアの好評を受けての再演となるマゼールの「フィデリオ」は、8月5日公演初日の模様を収めたもので、歌手の顔触れもほぼ同じで粒ぞ ろい(1982年はフロレスタンがライナー・ゴルトベルク、ヤキーノがイェスタ・ヴィンベルイ)。クラウセのドン・フェルナンド、アダムのピツァロ、キン グのフロレスタンほか、ドラマティック・ソプラノとして当時売り出し中だったマルトンのレオノーレと、キャストもはまっています。  この年のザルツブルク音楽祭は、カラヤンの「ばらの騎士」、ムーティの「コジ・ファン・トゥッテ」と、同じウィーン・フィルを相手にぜいたくなプロ グラムが話題を集めましたが、ようやくソフト化されるこの「フィデリオ」もまた、ウィーン国立歌劇場音楽監督時代(1982-84)のマゼールの真価を伝え る貴重なドキュメントといえ、同じ年の2月のウィーンでの公演「ファルスタッフ」(ORFEOR783092)と並んで、ここでもマゼールの天才的な指揮ぶり を堪能することができます。 (Ki)

ORFEOR-909151
R.シュトラウス:交響詩「ドン・キホーテ」
交響詩「ツァラトゥストラはこう語った」
ヘルベルト・フォン・カラヤン(指)VPO
ルドルフ・シュトレング(Va)
ピエール・フルニエ(Vc)

録音:1964年8月30日ザルツブルク音楽祭(モノラル・ライヴ)
1964年ウィーン・フィル6月定期の目玉であったカラヤン、フルニエ共演のドン・キホーテですが、直前に2人の見解の相違からフルニエがキャンセ ルするという事件が起こり、当時ウィーンの新聞でもとりあげられる事態となりましたが、ザルツブルク音楽祭で劇的に和解、ここで聴かれる大名演の誕 生となりました。両者の気迫が凄まじいものがございます。カラヤンのツァラも大スケール。モノラルながら大変良好な音質です。

ORFEOR-910151
ベーム&VPO/1980年ザルツブルク音楽祭ライヴ
ベートーヴェン:交響曲第2番ニ長調 Op.36
交響曲第7番 イ長調 Op.92
カール・ベーム(指)VPO

録音:1980年8月17日ザルツブルク音楽祭(ステレオ・ライヴ)
ベーム翁の白鳥の歌というにふさわしい格調高い美演!2番の第2楽章などこれほど美しい曲だったか、と目を開かせられるほどのとろける美しさ。ス ケルツォのリズムもイキで晩年離れしています。終楽章も格調のかたまりで、ベーム翁本来の端正な味にあふれております。 第7番も翁の晩年にも関わらず、冒頭からきまっており、これもまた第2楽章が絶品!この味わいの深さは神品といえる域ではないでしょうか。おどろ きました。第3、4楽章とも最晩年のベーム翁とは思えぬリズム感と迫力。さらには終楽章コーダでのマタチッチもかくやと思わせる大爆発、心からうち のめされます。CD化のリクエストが多いのもうなずける大演奏です。ベーム翁の晩年を代表する名演の出現と申せます。音質も自然で素晴らしい。 (Ki)
ORFEOR-911151
リートの夕べ〜シューベルト:歌曲集
歌びと D149
竪琴弾きの歌 D478〔孤独を求める者は、涙とともにパンを食べたことのない者は、われ戸口にしのび行かん〕
白鳥の歌 D957
ハイネの詩による6曲〔アトラス、彼女の絵姿、漁夫の娘、都会、海辺で、影法師〕
ザイドルの詩による1曲〔鳩の使い〕
レルシュタープの詩による7曲〔愛の便り、戦士の予感、春のあこがれ、セレナード、わが宿、遠い国で、別れ〕
ミューズの息子 D764
夕映えの中で D799/シルヴィアに D891
ヘルマン・プライ(Br)
ジェラルド・ムーア(P)

録音:1964年8月14日、ザルツブルク音楽祭(モノラル・ライヴ)
ヘルマン・プライ(1929-1998)のザルツブルク音楽祭ライヴ録音。プライは1960年にメトロポリタンデビュー、1965年にはバイロイトにデビュー するなど60年代はまさに実力・人気ともに世界が認める存在となっていたころ。1964年に行われたザルツブルク音楽祭では、「リートの夕べ」と題して、 3週間の間当時の人気の歌手たちが夜な夜な魅惑のプログラムを展開するという豪華な催しが行われており、プライもその一人として出演したものです。 得意のシューベルトで一夜のプログラムを聴かせます。格調の高さと力強さ、ハリのすべてが絶妙のバランスで、それでいて親しみやすい表情も垣間見ら れるプライの歌唱を満喫できます。名手ジェラルド・ムーア(1899-1987)の味わい深いピアノも必聴。 (Ki)

ORFEOR-912151
グリュミオー/1961年ザルツブルク音楽祭ライヴ
ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ第1番 ニ長調 Op.12-1
ブラームス:ヴァイオリン・ソナタ第1番 ト長調 「雨の歌」Op.78
ストラヴィンスキー:ディヴェルティメント
ドビュッシー:ヴァイオリン・ソナタ.ト短調
アルテュール・グリュミオー(Vn)
イシュトヴァーン・ハイデュ(P)

録音:1961年7月27日/モーツァルテウム(ザルツブルク音楽祭)(モノラル・ライヴ)
ビロードのように美しく洗練の極致といえるヴァイオリニスト、アルテュール・グリュミオー。彼の全盛期である1961年ザルツブルク音楽祭のライヴが 日の目をみました。当日のプログラムはレパートリーの広いグリュミオーらしい選曲で、ベートーヴェン、ブラームス、ストラヴィンスキー、ドビュッシー が演奏されました。
ベートーヴェンといえば1950年代に収録され “世紀の名演” と称されるクララ・ハスキルとの有名な録音がありますが、当ライヴも恐ろしい程の美し さを讃えた名演です。またブラームスとドビュッシーは同年4月の来日公演でも演奏された作品ですが、グリュミオーから紡ぎだされる美音には感動せず にはいられません。ハイデュとのライヴならではの白熱した演奏をお楽しみください。 (Ki)

ORFEOR-917154(4CD)
ワーグナー:楽劇「ニュルンベルクのマイスタージンガー」 ヨゼフ・グラインドル(バリトン:ハンス・ザックス)
テオ・アダム(バス:ポーグナー)
ヴォルフガング・ヴィントガッセン(テノール:ヴァルター)
カール・シュミット=ヴァルター(バリトン:ベックメッサー)
ヴィルフリート・クルーク(テノール:フォーゲルゲザング)
ゲルハルト・シュトルツェ(テノール:ダヴィッド)
エリーザベト・グリュンマー(ソプラノ:エファ)
エリーザベト・シェルテル(アルト:マグダレーナ)
ルートヴィヒ・ヴェーバー(バス:コートナー)ほか
バイロイト祝祭O&cho
ハンス・クナッパーツブッシュ(指)

録音:1960年7月23日/バイロイト祝祭劇場(モノラル・ライヴ)
1960年バイロイト音楽祭開幕公演のクナッパーツブッシュ指揮の「マイスタージンガー」がORFEOより正規リリース。  バイロイトにおけるザックス役デビューとなったグラインドルをはじめ、ヴィントガッセン、グリュンマーらが集った1960年の公演は、数あるクナッパー ツブッシュによる「マイスタージンガー」のなかでもひときわ豪華なキャストが目を引く内容として以前よりたいへん有名なもの。過去に複数のレーベルよ りリリースされていましたが、すべて廃盤で入手難の状態が続いていましたので、このたびのリリースは朗報といえるでしょう。 (Ki)

C-918182DR(2CD)
NX-D04
モーツァルト:歌劇「コジ・ファン・トゥッテ」 フィオルディリージ…マーガレット・プライス(S)
ドラベッラ…ブリギッテ・ファスベンダー(メゾソプラノ)
フェルランド…ペーター・シュライヤー(T)
グリエルモ…ヴォルフガンク・ブレンデル(Bs)
ドン・アルフォンソ…テオ・アダム(Bs)
デスピーナ…レリ・グリスト(S)
ヴォルフガンク・サヴァリッシュ(指)
バイエルン国立歌劇場O&cho

録音:1978年2月25日 ライヴ
Munchen Nationaltheater モーツァルトの「コジ・ファン・トゥッテ」は、その内容(恋人同士を交換する)のため、19世紀には不道徳なオペラと見做され、 ベートーヴェンからワーグナーの時代にはほとんど演奏されることなく、この作品に正統な評価を与えたのはリヒャルト・シュトラウ スとヘルマン・レヴィだとされています。 シュトラウスを敬愛し、彼の歌劇全てを演奏したサヴァリッシュですが、このモーツァルトでは、ロマン派作品とは違う、軽やかで 鮮やかなドラマを表出しており「卓越したモーツァルト指揮者」としてのサヴァリッシュを讃えるにふさわしい見事な演奏を繰り広 げています。1970年代後半における最高の歌手たちによる歌唱も聴きどころです。 *尚、ブックレット表面には「1978年2月28日ライヴ」と記載がありますが、 裏面に記載された1978年2月25日が正しい日付となります。お詫びして訂正いたします。



C-928613DR-L07
(13CD)
ワーグナー:楽劇「ニーベルングの指環」 ルドルフ・ケンペ(指)
バイロイト音楽祭O&cho
ヴォータン…ジェローム・ハインズ(Bs)
さすらい人…ジェームズ・ミリガン(Bs)
ドンナー/グンター…トーマス・ステュワート(Bs-Br)
フロー…デヴィッド・ソウ(T)
ローゲ…ゲルハルト・シュトルツェ(T)
ファーゾルト…ディヴィッド・ウォード(Bs)
ファーフナー/フンディング…ペーター・ロート=エーラング(Bs)
ハーゲン…ゴットロープ・フリック(Bs)
アルベリヒ…オタカール・クラウス(Bs)
ミーメ…ヘロルト・クラウス(T)
フリッカ/ヴァルトラウテ…レジーナ・レズニック(A)
フライア/オルトリンデ…ヴィルマ・シュミット(S)
エルダ/シュヴェルトライテ/第1のノルン…マルガ・ヘフゲン(A)
ヴォークリンデ…インゲボルク・フェルデラー(S)
ヴェルグンデ…エリザベート・シュタイナー(Ms)
フロスヒルデ/ジークルーネ…エリザベート・シェルテル(A)
ジークムント…フリッツ・ウール(T)
ジークリンデ/第3のノルン…レジーナ・クレスパン(S)
ブリュンヒルデ(ヴァルキューレ)…アルトリッド・ヴァルナイ(S)
ブリュンヒルデ(ジークフリート/神々の黄昏)…ビルギット・ニルソン(S)
ゲルヒルデ…ゲルトラウト・ホップ(S)
ヴァルトラウテ…グレース・ホフマン(Ms)
ヘルムヴィーゲ…インゲボルク・フェルデラー(S)
グリムゲルデ…エリザベート・シュタイナー(A)
ロスヴァイセ…ルート・ヘッセ(Ms)
ジークフリート…ハンス・ホップ(T)
森の小鳥…インゲボルク・フェルデラー(S)
グートルーネ…ヴィルマ・シュミット(S)

録音:1961年7月バイロイト音楽祭ライヴ(モノラル)※オリジナルテープより新リマスター
第二次世界大戦の影響で1945年から中断されていたバイロイト音楽祭が再開されたのは1951年のこと。この 年から音楽祭を支えていくことになったヴィーラントとヴォルフガンク・ヴァーグナー兄弟は、資金不足とはい うものの、簡素な舞台演出を巧みに用い、「新バイロイト様式」を創り上げていくことになります。当初は管理、 運営を担っていた弟ヴォルフガンクも1953年から演出に参画し、1960年にはついにヴォルフガンクによる新 演出でリングの全曲上演がなされます。ここで指揮を受け持ったのがルドルフ・ケンペ。既に1950年代からコ ヴェントガーデンで《リング》を上演し、観客を沸かせていた彼は、もちろんバイロイトでも高い評価を得て、 以降1963年までの4年間、《リング》の指揮を担当することとなります。 初登場となった1960年のリングは既に録音がリリースされていますが、この1961年の演奏に関しては正規盤 初出!歌手の顔ぶれも60年盤とは若干の違いがあり、1958年に《パルジファル》のクンドリー役を歌い好評 を得たレジーナ・クレスパンがこの年だけジークリンデ役で登場していたり、前年はヴィントガッセンが演じた ジークムント役を、当時32歳、めきめきと頭角を現し始めたフリッツ・ウールが歌っていたりとかなり興味深 い配役となっています。 前年はヘルマン・ウーデが一人で演じたヴォータンとさすらい人も、この年はジェローム・ハインズとジェーム ズ・ミリガンの2人が担当、またブリュンヒルデ役は前年と同じく、ヴァルキューレではアストリット・ヴァル ナイ、ジークフリートと神々の黄昏ではバイロイトでこの役を始めて歌ったビルギット・ニルソンが担当。圧倒 的な存在感を示しています。

C-930182DR(2CD)
NX-D04
アイネム:歌劇「老婦人の訪問」 クレア(生まれは洗濯屋の億万長者):クリスタ・ルートヴィヒ(Ms)
執事:ハインツ・ツェドニク(T)
アルフレート・イル:エバーハルト・ヴェヒター(Br)
市長:ハンス・バイラー(T)
牧師:マンフレート・ユングヴィルト(Bs)
教師:ハンス・ホッター(Bs-Br)
ホルスト・シュタイン(指)
ウィーン国立歌劇場O&cho

【録音】
録音時期:1971年5月23日
録音場所:ウィーン国立歌劇場
録音方式:ステレオ(ライヴ)
物語は億万長者の未亡人となった老貴婦人・クレアが財政破綻寸前の故郷ギュレン市に突然舞い戻ってきた事からはじま ります。ギュレン市は産業もなく破綻寸前の街。人々は彼女の元恋人アルフレート・イルに財政援助を依頼するように働きか けます。クレアは“条件付き”で多額の寄付金を約束しますが、その条件とは… 1971年5月23日、ウィーン国立歌劇場で世界初演されたゴットフリート・フォン・アイネムのオペラ「老婦人の訪問」(舞台監 督はオットー・シェンク)。フォン・アイネムと同じスイス出身の推理作家フリードリッヒ・デュレンマットの悲劇に基づくこの作品は、 初演時に大好評を博し、翌年10月にはフランシス・フォード・コッポラの舞台監督でサンフランシスコ・オペラによりアメリカ初演 (英語台本はノーマン・タッカー)されました。 世界初演時のこの録音は、ルートヴィヒやヴェヒター、ツェドニクら優れた歌手たちとシュタインが指揮するウィーン国立歌劇場 Oが、緊迫した物語の進行を克明に伝えています。

C938172DR(2CD)
NX-D04
モーツァルト:歌劇「皇帝ティートの慈悲」 ティート…ヴェルナー・ホルヴェーク(T)
ヴィッテリア…キャロル・ネブレット(A)
セリヴィリア…キャサリン・マルフィターノ(S)
セスト…タティアナ・トロヤノス(Ms)
アンニオ…アン・ハウウェルズ(Ms)
プブリオ…クルト・リドル(Bs)
ジェームズ・レヴァイン(指)VPO
ウィーン国立歌劇場cho

録音:1977年8月23日ザルツブルク祝祭劇場(ステレオ・ライヴ)
モーツァルトの死の年に、およそ20日間という短い期間で書き上げられた歌劇「皇帝ティートの慈悲」。傑作であるにもかかわらず 「曲の密度が薄い」という理由などで、19世紀から20世紀にかけて、あまり上演される機会に恵まれませんでした。1960年代以 降、アーノンクールが積極的に取り上げたり、ポネルの素晴らしい演出が功を奏したりで、ようやく上演の機会が持たれるようになり ましたが、この1977年、レヴァイン34歳の頃は、まだ「ティート」を演奏することは極めて挑戦的であると見做されていたようです。し かしここでは、おなじみポネルの演出を用いた安心感と、レヴァインの躍動感溢れる演奏、そして70年代から80年代に活躍した歌 手たちによる息のあったアンサンブルとウィーン・フィルのまろやかな音色。これらがすべて溶け合った見事なパフォーマンスになっていま す。


King InternationalKKC-10000(1SACD)
(税込定価)
ベートーヴェン:交響曲第4番 カルロス・クライバー(指)
バイエルン国立O

録音:1982年5月3日ミュンヘン、ナツィオナールテアーター(ライヴ)
[独ORFEO制作2011年10月最新DSDマスター]
※日本語オビ&解説付き
注:この商品はシングルレイヤーです。ハイブリッド商品ではありませんので、SACD対応のプレイヤー等が必要となります。
カルロス・クライバーがバイエルン国立管弦楽団を指揮してベートーヴェンの第4交響曲を演奏したアルバムは、天才指揮者クライバーの代表的アルバムであるばかりでなく、クラシックというジャンルの枠を超えてすべての音楽ファンを惹きつけてやまない不滅の内容。30年近くに亘り、超ロングセラーを続けるこの怪物アルバムが、弊社キングインターナショナルの熱いリクエストにこたえて、ついにSACDシングルレイヤーで登場します。録音もたいへんすぐれていて、アナログ盤で初リリースされた際にも、オーディオ評論家長岡鉄男氏も絶賛しておりますが、このたびのSACD化にあたり、ほぼ30年ぶりにORFEOがあらたにDSDマスタリングを施した音質は、オリジナルのアナログ盤の風合いに近づけることに成功しています。これは2011年最後で最大の事件と申せましょう。 (Ki)


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