VOX AUDIOPHILE EDITION
エリート・レコーディングズ制作音源の最新リマスター・プロジェクト始動。1965年に創設され、自然な音場空間とクリアな音像の録音によって世界のオーディオ・ファイルたちを唸らせたエ
リート・レコーディングズ。彼らがVOXレーベルに残した録音から評価の高かったものを選び、24bit/192kHzでリ
マスターするプロジェクトが始動。イギリスを代表する録音エンジニアの一人マイク・クレメンツがアナログ・マス
ターテープからのデジタル化を担当し、イギリスの大手録音プロダクションのK&A
Productionsがマスタリングを実施。「自然でダイナミックで正確」(米Stereophile)と評されたエリート・レコーディングズの名録音が最新
技術でリフレッシュされたシリーズはジャケット右上の「AUDIOPHILE
EDITION」が目印です。 |
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VOXNX-3012CD(1CD)
NX-B03 |
モーツァルト:ピアノ協奏曲第17番 ト長調 K.453
ピアノ協奏曲第27番変ロ長調 K.595 |
ミネソタO
スタニスラフ・スクロヴァチェフスキ(指)
録音:1978年 |
ワルター・クリーンは1928年オーストリア生まれ。ピアノをアルトゥーロ・ベネデッティ・ミケランジェリに、作曲をパウル・ヒン
デミットに師事した。ブゾーニ国際ピアノ・コンクールで優勝し、国際的に活躍。ウィーン古典派とロマン派の解釈で高
く評価されました。日本ではNHKSOとの共演やNHK教育テレビの趣味百科「ピアノでモーツァルトを」を通じ
て、特にモーツァルト弾きとして今も敬愛されています。十八番としていた第27番の第3楽章ではモーツァルトの歌曲
「春へのあこがれ」K.596に基づく自作カデンツァを演奏しています。
エリート・レコーディングズの制作、24bit/192kHzリマスターによるVOX
AUDIOPHILE EDITIONの1枚。 |
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VOXNX-3013CD(1CD)
NX-B03 |
ラフマニノフ:交響曲第2番ホ短調 Op.27
ヴォカリーズ Op.34 No.14 |
セントルイスSO
レナード・スラットキン(指)
録音:1978年10月 セントルイス、パウ
エル・ホール(交響曲)
1979年 録音場所不詳(ヴォカリーズ) |
レナード・スラットキンとセントルイスSOは1970年代半ばから1980年代冒頭にかけて、交響曲とピアノ協奏曲に合唱交響曲「鐘」やカンタータ「春」
までも含むラフマニノフの管弦楽作品全集をVoxに録音しました。その中から交響曲第2番とヴォカリーズを新リマスターでカップリング。交響曲第2番はグラ
ミー賞の最優秀オーケストラ録音と最優秀録音技術の2部門にノミネートされた名演名録音です。
日本での初出時にも『レコード芸術』誌で「オーケストラをバランスよくまとめながら、息づくように自然なルバートを駆使して、ラフマニノフのなめらかな旋律をほ
れぼれするほどつややかに歌わせている」(小石忠男氏による演奏評)、「広々とした音場の中にオケが展開する。奥行きもとれ、解像度高く、それでいて
全体はよく融け合っています。音はしなやかで艶があり、パートの定位ははっきりしていて、歪みや混濁は出ていない」(相澤昭八郎氏の録音評)と高く評価
されました。 スラットキンは交響曲第2番を30年後にデトロイト響と再録音しており、自家薬籠中におさめた作品を引き締まったテンポでドライヴして熱気と勢いを感じさ
せる演奏となっています。一方の当盤では端正な造形で細部まで丁寧に彫琢し、この曲がまだ定番とは言えなかった当時において曲の真価を伝えようとす
る真摯で熱い思いが伝わって来るような演奏となっています。最新リマスターによってリフレッシュされたサウンドをお楽しみください。
エリート・レコーディングズの制作、24bit/192kHzリマスターによるVOX
AUDIOPHILE EDITIONの1枚。 |
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VOXNX-3014CD(1CD)
NX-B03 |
ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番
ピアノ協奏曲第3番ニ短調 OP.30 |
アビー・サイモン(P)
セントルイスSO
レナード・スラットキン(指)
録音:1975年11月(第2番)&1976年8月(第3番) |
1920年ニューヨーク生まれのピアニスト、アビー・サイモン(1920-2019)とスラットキン、セントルイス響によるラフマニ
ノフのピアノ協奏曲全集より、人気曲第2番と第3番のカップリング。
サイモンは3歳にしてラジオで聴いた音楽をピアノで完璧に再現できたといいます。5歳でピアノを学び始め、カーティス
音楽院でヨーゼフ・ホフマンに師事しました。自身を「19世紀のピアニスト」と呼び、ラフマニノフやプロコフィエフなどヴィ
ルトゥオーゾ・ピアニストでもあった作曲家の作品に強い親近感を持っていました。評論家からは、ギラギラした超絶技
巧を前面に出すことを避け、うつろいやすい繊細さや詩情を漂わせた演奏が高く評価され、辛口評論家として知られ
たハロルド・ショーンバーグは「スーパーヴィルトゥオーゾ」と絶賛しました。
ここに収録された2曲の演奏時間は31分50秒と39分36秒で現代の平均よりはやや短いのですが、第2番は大げ
さにならない範囲での滑らかなテンポ操作と絶妙な歌い口によって表情豊かな音楽が奏でられていて「速さ」を感じさ
せません。一方第3番は冒頭から鮮やかな快速テンポ。曲を通じて緩急の幅が第2番より大きくとられ、よりドラマ
ティックな高揚が随所で聴かれます。スラットキンの「付け」の巧さにも感心。
エリート・レコーディングズの制作、24bit/192kHzリマスターによるVOX
AUDIOPHILE EDITIONの1枚。 |
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VOXNX-3017CD(1CD)
NX-B03 |
ベートーヴェン:序曲と劇音楽集
序曲「レオノーレ」第1番ハ長調 Op.138
序曲「レオノーレ」第2番ハ長調 Op.72a
序曲「レオノーレ」第3番ハ長調 Op.72b
序曲「フィデリオ」 ホ長調 Op.72c
劇音楽「アテネの廃墟」 Op.113より
序曲
トルコ行進曲 変ロ長調
行進曲と合唱 変ホ長調「Schmuckt die Altare」* |
ミネソタ・バッハ・ソサエティ*
ミネソタO
スタニスラフ・スクロヴァチェフスキ(指)
録音:1978年-79年 録音場所不詳 |
スクロヴァチェフスキが黄金時代を築いたミネソタOとのVOX録音は、堅固な造形、力強い推進力、密度の
高い響きを持ち、演奏・録音共に評価の高いものが揃っています。ここではベートーヴェンのドラマティックな作品とスク
ロヴァチェフスキ&ミネソタ管のベストマッチを聴くことが出来ます。
24bit/192kHzリマスターによるVOX AUDIOPHILE
EDITIONの1枚。 [1]-[4]はエリート・レコーディングズの制作、
[5]-[7] はDennis Ronneyのプロデュース、ミネアポリスのSound
80Studiosの制作。 |
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VOXNX-3018CD
NX-B03 |
ガーシュウィン:ピアノと管弦楽のための作品集
ピアノ協奏曲 ヘ調(1925)
セカンド・ラプソディ(1931)
アイ・ガット・リズム変奏曲(1934)
ラプソディ・イン・ブルー(1924) |
ジェフリー・シーゲル(P)
セントルイスSO
レナード・スラットキン(指)
録音:1974年6月18-19日 |
ガーシュウィンの管弦楽作品の全貌がまだ広く知られているとは言えなかった1974年に、VOXはスラットキ
ンとセントルイス響を起用してピアノを含む管弦楽作品をクアドラフォニック方式のLP3枚組のセットで発
売。ノリ良く、精度の高い演奏により、ガーシュウィンのシンフォニックな作品の魅力を広く世に知らしめまし
た。このCDにはピアノと管弦楽による作品を集めています。
ピアノのジェフリー・シーゲルは1942年シカゴ生まれ。1968年のエリザベート王妃国際コンクール・ピアノ部
門で3位入賞、アメリカの「ビッグ・ファイヴ」をはじめ、ベルリン・フィル、ロンドン響など世界の主要オーケスト
ラ・主要指揮者と共演して来ました。当録音ではキレのあるテクニックを活かし、スラットキンともどもガーシュ
ウィンのスコアに真正面から取り組み、その真価を明かしています。
広がりと奥行きを備えた音場、ピアノとオーケストラとのバランス、管楽器群の見事な定位など、マーク・オー
ボートの録音センスと相まって、選曲・演奏・録音が揃った名盤と言えるでしょう。
ブックレットには初出LPの解説書から該当作品の解説と8枚の写真が転載されています。 |
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VOXNX-3019CDD
NX-B03 |
ガーシュウィン:管弦楽作品集
パリのアメリカ人(1925)
子守歌(弦楽オーケストラ版1920)
プロムナード(室内オーケストラ版1937)
キューバ序曲(1932)
キャットフィッシュ・ロウ− 「ポーギーとベス」からの組曲 |
ジョン・コーマン(Vn・ソロ)
ユアン・タン(Vc・ソロ)
ジョージ・シルフィーズ(クラリネット・ソロ)
バーバラ・リーバーマン(P・ソロ)
デイヴィッド・モートランド(バンジョー・ソロ)
セントルイスSO
レナード・スラットキン(指)
録音:1974年 |
ガーシュウィンの管弦楽作品の全貌がまだ広く知られているとは言えなかった1974年に、VOXはスラットキンとセント
ルイス響を起用してピアノを含む管弦楽作品をクアドラフォニック方式のLP3枚組のセットで発売。ノリ良く、精度の高
い演奏により、ガーシュウィンのシンフォニックな作品の魅力を広く世に知らしめました。このCDにはそこから管弦楽作
品を集めています(ソロ・ピアノをフィーチャーした作品集も続けてリリース予定)。
これらの作品にはオーケストラの中の楽器にソリスティックな見せ場が多々あり、広がりと奥行きを感じさせる音場の中
にソロ楽器が浮かび上がるマーク・オーボートの録音マジックが一層の効果を挙げています。選曲・演奏・録音が揃っ
た名盤と言えるでしょう。プロムナードではアンドレ・コステラネッツが使ったパート譜が使われています。
ブックレットには初出LPの解説書から該当作品の解説と7枚の写真が転載されています。 |
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VOXNX-3022CD
NX-B03 |
チャイコフスキー:交響曲第4番ヘ短調 Op. 36
幻想序曲「ロメオとジュリエット」 |
ユタSO
モーリス・アブラヴァネル(指)
録音:1972-73年 |
1972年から73年にかけてVOXに録音したチャイコフスキーの交響曲全集の録音は1972年から73年にかけて。ユ
タ響の音楽監督就任から25年目で、オケとの関係も円熟していたことが想像されます。復刻第1弾に選ばれたのは
交響曲第4番と「ロメオとジュリエット」。若いころは斬新な解釈で物議を醸したというアブラヴァネルですが、ここでは
整った様式感による演奏を聴くことができます。明るめの音色と相まって、音楽の陽性な面が浮かび上がる傾向があ
りますが、陰影も熱気も十分。交響曲の各楽章、「ロメオとジュリエット」の各場面もしっかりと性格付けされていま
す。 |
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VOXNX-3023CD
NX-B03 |
チャイコフスキー:交響曲第5番ホ短調 Op. 64
祝典序曲「1812年」 Op.49(1880) |
ユタSO
モーリス・アブラヴァネル(指)
録音:1972-73年
1974年LP初リリース
総収録時間:61分 |
アブラヴァネル&ユタ響のチャイコフスキー:交響曲全集は、明晰な解釈と明快な造形そして晴れやかな
サウンドが特徴。この2曲では強弱緩急のメリハリを大きくつけて、ドラマティックかつ爽快な仕上がりになって
ます。その中で第2楽章のホルン・ソロはたっぷりとしたテンポで朗々と歌い上げていて印象的。今回のリマス
ターにより弦の強奏でのザラツキが軽減され、木管にはみずみずしさが、金管にはヌケの良さが加わりまし
た。 ブックレットには初出時のジャケット写真が掲載されています。 |
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