湧々堂HOME 新譜速報: 交響曲 管弦楽曲 協奏曲 器楽曲 室内楽 声楽曲 オペラ バロック 廉価盤 シリーズもの マニア向け  
殿堂入り:交響曲 管弦楽 協奏曲 器楽曲 室内楽 声楽曲 オペラ バロック SALE!! レーベル・カタログ チャイ5



WAON RECORDS
(日本)


ワオンレコード(Waon Records)は、2004年5月からスタートしたレーベル。代表(プロデューサ兼エンジニア)小伏和宏は、オープンリールテープレコーダーの時代からの長い音楽録音の経験や、CDが世に出る前からPCM録音を導入した長いデジタル録音の経験と実績、また、自身声楽家としてバッハ・コレギウム・ジャパンの立上げなどに参加した経験から得た多くの人脈と音楽経験をCDの制作に惜しみなく投入しています。


※表示価格は、全て税込み。品番結尾に特に表記のないものは、全て1CDです。
品番 内容 演奏者
WAONCD-010
クルムフォルツ:ハープの為の6のソナタ Op.8 摩寿意英子(Harp),太田里子(Fl)

録音:録音:2004年5月
ジャン・バティスト・クルムフォルツ(1742-90)はプラハ近郊に生まれ、ハープ奏者としてパリで活躍し、その発に大きく貢献した人物。彼のハープ曲は今でも人気なものばかりです。この作品8 のソナタ集も聞いているとうっとりと幸福な気分になれます。摩寿意英子は日本のハープ界の大御所。サンタ・チェチーリア音楽院を最優秀で卒業した腕前はまさに世界のトップレベル。この録音では1770年頃のナデルマン製作のシングルアクションハープを使用、これが大変に高貴で雅な美音で驚かされます。オブリガートのフルートを奏でる太田里子は、有田正広にも師事した名手、当然ここでもピリオド・フルートでこれまた絶美。 (Ki)
WAONCD-020(2CD)
バッハ:フルート・ソナタ全集
フルートとオブリガート・チェンバロのためのソナタ.ロ短調 BWV.1030/イ長調 BWV.1032/変ホ長調 BWV.1031/ト短調 BWV.1020
フルートと通奏低音のためのソナタ.ホ短調 BWV.1034/ホ長調 BWV.1035/ハ長調 BWV.1033
無伴奏フルートのためのパルティータ.イ短調 BWV.1013
福永吉宏(Fl),小林道夫(Cemb)

録音:2004年10月5−7日
福永は20 年にも渡ってバッハのカンタータを演奏しつづけ、バッハの音楽の語法を熟知しているだけに、押しも押されもせぬ正攻法の横綱バッハ。ヘルムート・ハンミッヒ製作の銀管フルートと木管フルートを使い分けています。福永自身の筆による解説も読み応えあり。 (Ki)
WAONCD-040
バロック時代のオランダの作曲家達による器楽作品集
ワセナール伯ユニコ・ウィルヘルム:ソナタ第1番ヘ長調、
アンドレアス・ハンマーシュミット原曲
:イントラーダ、
作者不詳
:アメリカ、
作者不詳
:アイルランドの王子、菩提樹の下で、朽ちた風車、宮廷のサラバンダ、
ワセナール伯ユニコ・ウィルヘルム
:ソナタ第3番ト短調、
スウェーリンク
:緑の菩提樹の下で、
ヤコブ・ファン・アイク:ダフネが美しい娘だったとき、
ヤコブ・ファン・アイク原曲
:パヴィアの戦い、
ジョヴァンニ・ジャコモ・ガストルディ原曲
:武器を取って集まれ、
ヤコブ・ファン・アイク:おどけ者、
ニコラス・ヴァレット:物乞いのファンタジー、
ピエトロ・アントニオ・ロカテッリ:ソナタ作品2‐4 ト長調、
ピーター・マイヤー:イギリスのイントレ、
作者不詳
:ファンタジア、3つの小さなブランド、
ヤン・ピータースゾーン・スウェーリンク
(?):まぬけなサイメン、
ワセナール伯ユニコ・ウィルヘルム:ソナタ第2番ト短調
ルストホッファーズ[本村睦幸(リコーダー)
櫻田亨(リュート、テオルボ、バロックGー)、
上尾直毅(Cemb 、オルガン、ミュウゼット、打楽器)]
名プロデューサー&エンジニアの小伏和宏氏率いるワオンレコード第4弾です。今回は、オランダのバロック音楽を中心としたプログラム。現在もそうですが、17,18 世紀、オランダは海に開かれているという土地柄もあり、ヨーロッパ各地の多様な人種が行き交っていました。そのなかで様々な文化交流がなされ、音楽活動もきわめて盛んでした。そんなオランダで生み出された音楽を集めたこのアルバムからは、バロック器楽の生きた姿が色鮮やかに浮かび上がってきます。ルストホッファースの名前は、ファン・アイクの「笛の楽園(Der Fluyten Lust-hof)」から取ったもので、「楽園の住人達」の意です。花岡和生の一番弟子である本村睦幸、佐藤豊彦の愛弟子の櫻田亨、レオンハルト、ホーホラントらの後継者である上尾直毅、3 人の気鋭の古楽奏者たちによる超一級のアンサンブルにどっぷり浸かれる、たのしい一枚です。 (Ki)
WAONCD-041
オランダバロックの愉悦〜バロック時代のオランダの作曲家達による器楽作品
ファン・エイク:おどけ者
作者不詳:朽ちた風車、アメリカ
 アイルランドの王子、3つの小さなブランド 
ファン・エイク原曲:パヴィアの戦い
ジョヴァンニ・ジャコモ・ガストルディ原曲:武器を取って集まれ
スウェーリンク:緑の菩提樹の下で
ロカテッリ:ソナタ作品2‐4 ト長調
アンドレアス・ハンマーシュミット原曲:イントラーダ
ワセナール伯ユニコ・ウィルヘルム:ソナタ第1番ヘ長調
ニコラス・ヴァレット
:物乞いのファンタジー
ヤコブ・ファン・エイク:ダフネが美しい娘だったとき
ワセナール伯ユニコ・ウィルヘルム:ソナタ第3番ト短調
作者不詳:菩提樹の下で
ヤン・ピータースゾーン・スウェーリンク(?):まぬけなサイメン
ワセナール伯ユニコ・ウィルヘルム:ソナタ第2番ト短調 
ピーター・マイヤー:イギリスのイントレ
作者不詳:ファンタジア、宮廷のサラバンダ
ルストホッファース【本村睦幸(リコーダー)
櫻田亨(リュート、テオルボ、バロックギター)
上尾直毅(チェンバロ、オルガン、ミュウゼット、打楽器)】

録音:2005年10月
好評ながら廃盤となっていたWAONCD040を176.4kHzハイサンプリングPCMで再編集したもの。曲順にも変更を加え、よりいっそうお楽しみいただける1枚になって、「オランダバロックの愉悦」が生まれ変わりました。★オランダのバロック音楽を中心としたプログラム。現在もそうですが、17,18世紀、オランダは海に開かれているという土地柄もあり、ヨーロッパ各地の多様な人種が行き交っていました。そのなかで様々な文化交流がなされ、音楽活動もきわめて盛んでした。そんなオランダで生み出された音楽を集めたこのアルバムからは、バロック器楽の生きた姿が色鮮やかに浮かび上がってきます。ルストホッファースの名前は、ファン・アイクの「笛の楽園(DerFluytenLust-hof)」から取ったもので、「楽園の住人達」の意です。本村睦幸、櫻田亨、上尾直毅、3人の気鋭の古楽奏者たちによる超一級のアンサンブルにどっぷり浸かれる、たのしい一枚です。 (Ki)
WAONCD-060
7台の総ガット弦リュートによる名曲集

フランチェスコ・ダ・ミラノ(1497−1543):ファンタジア40、33、
ハンス・ノイジドラー(1508−1563):お気に召すまま、
ラテン舞曲
「ヴァシャ・メーザ(パッサメッツォ)とフップフ・アウフ」、
作者不詳&フランシス・カティング
:グリーンスリーヴズ(1600ca.)、
ダウランド:ラクリメ(涙のパバーヌ)、メランコリー・ガリアード、
ニコラス・ヴァレット
(1585−1650):菩提樹の下で、
 デカパン道化師、
ピエトロ・パオロ・メリイ
(17 世紀):カプリッチョ「偉大なマティアス」、
 コレンテ「王妃」
エネモン・ゴーティエ(老ゴーティエ)(1575−1651):メッサンジョーに捧げるトンボー、
 カナリー、メッサンジョーの遺言、
ロベール・ド・ヴィゼ
(c.1650-c.1725):リュリ氏の序曲「ヴェルサイユの洞窟」、
 パッサカイェ(パッサカリア)、
バッハ:プレリュード(ド短調)、
ヴァイス:ファンタジー(ド短調)、
 チャコーナ(ソ短調)
櫻田亨(Lute) 
使用楽器: 6コース・ルネッサンスリュート、8コース・ルネッサンスリュート、10 コース・ルネッサンスリュート、13 コース・アーチリュート、11 コース・バロックリュート、14 コース・テオルボ、14 コース・バロックリュート
7種類のリュートを、曲の時代やイメージに合わせて巧みに選択し、それぞれの曲でやすらぎと深い瞑想のような世界を繰り広げています。DSD録音による、ガットの振動の最後の余韻から櫻田の息遣いまですべてをとらえ尽したクリアにしてあたたかみのある音色も特筆に価します。櫻田亨は、日本ギター専門学校、オランダのデン・ハーグ王立音楽院を卒業。ギターを(故)高久慶三郎、リュートを佐藤豊彦に師事しました。滞欧中は、フランス・ブリュッヘン、トン・コープマンらの指揮によるオペラ等に参加する他オランダをはじめヨーロッパ各地でコンサート、CD録音に活躍。帰国後は、レパートリーに応じて中世・ルネッサンス・バロックの各リュート、テオルボ、ビウエラ、バロックギター、19世紀ギターと各種の楽器を使い分け、ソリストおよび通奏低音奏者として活躍しています。後進の指導にもあたりながら、日々やすらぎの音色を私達に届けてくれています。 (Ki)
WAONCD-080
フランチェスコ・バルサンティ(1690-1772):リコーダーソナタ集(ロンドン1724 年)全6曲
第1番ニ短調、第2番ハ長調、第3番ト短調、第4番ハ短調、第5番ヘ長調 、第6番変ロ長調
本村睦幸(リコーダー)、

平尾雅子(ヴィオラ・ダ・ガンバ)、
櫻田亨(リュート)、
上尾直毅(Cemb、Org)
バルサンティは、1690年にイタリアのルッカに生まれ、1714年にロンドンにわたり活躍した管楽器奏者・作曲家です。18世紀初頭、 ロンドンではリコーダーの黄金時代を迎えていました。そのような頃、1724年にバルサンティが最初の曲集として出版したのが6つの リコーダーソナタ集です。ロンドンで出版された多くのリコーダー作品の中にあって、このバルサンティのソナタ集は、リコーダー音 楽の喜びを感じさせる叙情性と議校正の双方に満ち溢れており、リコーダーソナタの最高傑作に挙げられます。本村が奏でる音色は澄 み切った美しいもの。通奏低音の演奏陣も、レオンハルト、ホーホラントの愛弟子の上尾、「やすらぎのガット(WAONCD-060)」でも魅 惑の音色を聴かせた櫻田、そして世界的なガンバ奏者の平尾と完璧な布陣。澄みきったリコーダーと、あたたかみのある通奏低音が、 魅惑の世界を紡ぎ上げます。なお、第1 番の第1、2、4楽章、第4番では、手ふいごオルガンが用いられており、ほんわかした音色が たのしめるのもポイント。

WAONCD-110
バロックな対話
作者不詳:ああ 別れが苦しみの理由となり
ダニエル・パーセル(c.1664-1717):最愛の人よ最も美しい人よ
ヘンリー・パーセル(1659-1695):トランペットを吹き鳴らせ、薔薇よりも甘く、つかの間の音楽
マシュー・ロック(c.1621/3-1677):アルマンド ト短調
パーセル:恋の病から飛び立とうとしても
トーマス・オーガスティン・アーン(1710-1778):チェンバロソナタ第3番ト長調
ヘンリー・ロウズ(1596-1662):キスの対話
ヘンデル:いくつもの矢が私の心を射す、ジェミニアーニ:チェロソナタ 変ロ長調
パーセル:ニューグラウンド〜ここに神々が示される
ジョン・ブロウ:ああ天よ!私は何を聴いているのでしょう?
パーセル:運命の時が、私の平穏は永遠に失われ
ラ・スフェラ・ムジカーレ、広瀬奈緒(S)、
ジッド・エル・ブシュラ(C.T)、
マリア・ザッカリアドゥ(バロックVc)、
林美枝(Cemb)
ラ・スフェラ・ムジカーレは、2003年RoyalCollegeofMusic古楽コンクール第1位をはじめ、2005年古楽コンクール<山梨>アンサンブル部門トップ、2006年ブルージュ国際古楽コンクールHonorableMention受賞など、その音楽性は折り紙付きのアンサンブル。全員でのアンサンブルはもちろん、メンバーそれぞれのソロ、アカペラデュオなど、このアンサンブルの魅力を余さず納めたアルバムです。  (Ki)
WAONCD-120
ベートーヴェン:61鍵の時代
ヴァイオリン・ソナタ第5番「春」
ピアノ・ソナタ第1番op.2-1ヘ短調
ピアノ・ソナタ第18番op.31-3
上尾直毅(フォルテピアノ)、
荒木優子(Vn)

録音:2008年9月
すでに多くのアンサンブルで、優れた通奏低音、鍵盤奏者として高い評価が定着している上尾直毅の実質的ソロ初アルバム。ウィーン式アクションを備えたフォルテピアノによるベートーヴェン。同様に高い評価を得ているヴァイオリニスト、荒木優子が、名曲「春」で共演。ベートーヴェンが31歳になるまでに書いた20曲のピアノ・ソナタは、音域が5オクターブ(61鍵)のフォルテピアノを駆使して書かれたものです。繊細なウィーン式アクションを備えたその楽器は、彼の創作を大いに手助けしました。このCDにはその時期の最初と最後にあたる作品が収められています。わずか7,8年の間にベートーヴェンの音楽が大きく変化したこと、彼がフォルテピアノにいかに大きな可能性を見出していたかを感じ取っていただけるでしょう。さらに、やはりその5オクターブの時期の最後の名曲、ヴァイオリン・ソナタ「春」も収録しました。ヴァイオリンに、OLCなどで活躍している荒木優子を迎えているのも注目です。
◆上尾直毅・・・東京藝術大学器楽科ピアノ専攻を卒業後、チェンバロを本格的に学び始める。在学時ピアノを辛島輝治氏に、チェンバロを山田貢、鈴木雅明、渡邊順生の各氏に師事。1992年第6回古楽コンクールで「通奏低音賞」を受賞。ヘレヴェッヘ指揮、デン・ハーグ王立音楽院の古楽オーケストラとベートーヴェンのピアノ協奏曲第3番を共演、たまたま客席にいたクルタークに絶賛される。レパートリーは、バロック音楽はいうまでもなく、中世ルネサンスから古典派ロマン派音楽まで、驚嘆すべき広範囲にわたっており、自らの感性と音楽史的観点とを融合させた独自の世界を展開させている。荒木優子・・・桐朋女子高等学校音楽科を経て、1996年桐朋学園大学音楽学部ヴァイオリン科卒業。卒業演奏会に出演。1997年、桐朋学園オーケストラと共演。1998年同大学研究科修了。同年文化庁より派遣され、トルコ、イスラエルでのコンサートに出演。ヴァイオリンを辰巳明子氏に、バロックヴァイオリンを若松夏美氏に師事。 第45回全日本学生音楽コンクール奨励賞受賞。第10回川崎音楽賞コンクール第3位、第7回日本モーツァルトコンクール各入賞。第7回ザルツブルク国際モーツァルトコンクールディプロマ。 バッハ・コレギウム・ジャパンのコンサート、レコーディングに参加するなど、バロックヴァイオリン奏者としても活発に活動している。現在、桐朋オーケストラ・アカデミー並びに桐朋学園短期大学室内楽講座嘱託演奏員。 (Ki)
WAONCD-130
皇帝のビウェラ、市民のリュート
ナルバエス:「クラロス伯爵」による変奏曲
「ファンタジア」第2巻第2番
「ファンタジア」第2巻第6番
リシャフォーの「我、無気力に塞ぎ込む」
「ファンタジア」第1巻第2番
「低音上の対位法」
「ファンタジア」第2巻第4番
「牛を見張れ」による変奏曲
「ファンタジア」第2巻第3番
「皇帝の歌」(ジョスカン(?)の「千々の悲嘆(かなしみ)」
ノイジードラー(1508〜1563):ジョスカン(?)の「千々の悲嘆(かなしみ)」
オルガン風プレアンベル(プレリュード)
ホフハイマーの「あなたの意のままに」
ラピチーダの「タンネルナックにて」
ジョスカンの「さらば恋人よ」
素敵なイタリア舞曲」
イサークの「泉流れて」
イサークの「異教の女」
掻き鳴らし奏法による宮廷舞曲
櫻田亨(ビウェラ、Lute)

録音:2008年10月、2009年11月
ビウェラ音楽は、「楽器の収集家で音楽愛好家であったカール5世と共に生まれ、共に消えた」といっても大げさではない。中音域が最も良く鳴り、高音と低音は弱い。対位法の音楽に適している。一方同時代の6コースリュートは細かくて速いパッセージや、舞曲のリズム作りには好都合である。歴史的なガット弦によって演奏されることによって、2つの楽器の違いがはっきりと聴き分けられることもこのCDの目的の1つである。(商品帯より)
櫻田亨は、日本ギター専門学校でギターを学んだあと、オランダのデン・ハーグ王立音楽院でリュートを佐藤豊彦に師事。ソリストとしてのみならず、通奏低音奏者として、共演者の意図を十分に汲み取って盛り立てる柔軟な音楽性は、多くの演奏家から信頼を集めています。リュートソロCDに、好評発売中の「やすらぎのガット」(WAONCD060)があります。ビゥエラとリュートの魅惑の音色が堪能できる貴重な一枚。このディスクをかけると、時間の流れる速度がふっと変わるようです。 (Ki)
WAONCD-140
リコーダー1本による万華鏡
ヤコプ・ファン・エイク:期待に胸躍るフィリス
〈デイヴィジョンフルート第2巻〉〜ペープシュ氏のプレリュード/モーガン氏のシャコンヌ/ヒルズ氏のディヴィジョン
マショー:私はその花を愛する、
アウレリオ・ヴィルジリアーノ
:バッターリャによるリチェルカータ
ジョゼフ・ボダン・ド・ボワモルティエ:組曲Op.35-6、
ローラント・モーザー:曼荼羅華
エルネスト・クレーメル:ディヴェルティメントOp.4-3、
篠原眞
:Fragmente〈断片〉
ジョヴァンニ・バッサーノ:リチェルカータ第3番、
バッハ
:パルティータ、
作者不詳
:トリスタンの嘆き
本村陸幸(リコーダー)

録音:2008年7月
リコーダーは長い歴史を持つ楽器で、初期の楽器は、13世紀以前にすでに存在していました。このCDでは、14世紀から20世紀までの600年におよぶ、無伴奏リコーダーの広大なレパートリーを巡る旅にお誘いしましょう。中世、ルネサンス、初期バロック、後期バロック、モダンの各種タイプのリコーダー10本を駆使して、千変万化のリコーダーソロ世界がすべて凝縮された必聴の1枚です。  (Ki)
WAONCD-150
8人の作曲家のカプリッチォ集
フレスコバルディ:戦いのカプリッチォ
 フランドルの旋律に基づくカプリッチォ
ポリエッティ(?-1683):カッコウのカウリッチェット
 ロッシニョーロのカプリッチォ
ブクステフーデ:ラ・カプリッチオーザ(BuxWV250)
ニコラウス・アダム・シュトルンク(1640-1700):第一旋法のカプリッチォ
ゲオルク・ベーム:カプリッチォニ長調
ヨゼフ・フックス(1660-1741):カプリッチォ ト長調
W.F.バッハ:カプリッチォ ニ短調
バッハ:最愛の兄の旅立ちに寄せてBWV992
寺村朋子(Cemb)

録音:2009年5月
「カプリッチォ」と称するからには、楽曲構成であれ、書法や技法であれ、円杉術であれ、何か意表をつく点がみられなければなりません。このCDに収めれられた作品は、いかにも気楽そうに感じさせながら、徐々に核心に迫っていく奥深さをもた作品ばかりです。8人の作曲家は、いずれも当時は非常に高く評価されており、今日真価が問われてもよい音楽家ばかりです。彼らのように優れた音楽家が持つ着想の妙を紹介してくれる1枚です。 (Ki)
WAONCD-160
ネオ・バロック〜融け合う時空
バッハ:ファンタジーと未完のフーガハ短調BWV906(パブロ・エスカンデにより完成)
エスカンデ:パルティータ1番(序曲/間奏曲T/カプリッチョ/間奏曲U/グラウンド/間奏曲V/ジーグ)
モーツァルト、パブロ・エスカンデ*:組曲KV39(9序曲/アルマンド/クーラント/サラバンド*、ガヴォット*、ジーグ*)
エスカンデ:パルティータ2番(前奏曲/間奏曲T/ブルレスカ/間奏曲U/フーガ/間奏曲V/ジーグ)
三橋桜子(Cemb/フレンチ・タスカンモデル、堀栄蔵製作(1992年))

録音:2009年9月
古楽に精通し、アルゼンチンの香りのする新しい音楽を創出するパブロ・エスカンデと、チェンバリスト三橋桜子の二人が協力して作り上げる新しいチェンバロ作品集です。ギリシャ旋法を用い、ネオバロックスタイルでエスカンデが作曲したパルティータ1番(2006)とパルティータ2番(2008)に加え、J.S.バッハの新しい試みを感じさせるハ短調のファンタジーとフーガの未完フーガをエスカンデがバッハの書法で完成、さらにめったに演奏されることのないモーツァルトの組曲KV399の不完全な形式を、エスカンデがモーツァルトの書法に則り、補完。偉大な天才の残した曲の新しい姿とともに、現代に新生した新しいバロックをお楽しみいただけるアルバムです。
エスカンデは、1971年アルゼンチン生まれの若手俊英作曲家。ビルスマや舘野泉親子らから委嘱を受けたり、自作で共演したりもしています。2007年アメリカアリエノール作曲コンクールにて名誉賞を受賞。2008年丹波の森国際音楽祭のシンボルアーティストに選ばれています。
三橋桜子は、都立芸術高校ピアノ科を経て、東京芸術大学のチェンバロ科を卒業、ユトレヒト音楽院に留学しました。これまでにチェンバロを、鈴木雅明、シーベ・ヘンストラ、ピエール・アンタイ、アリーン・ジルベライシュ、通奏低音を多田逸郎、小島芳子、オルガンを早島万紀子の各氏に師事。1998年ブルージュ国際古楽コンクール、セミファイナリスト受賞。2000年京都・青山音楽賞受賞。2001年山梨古楽コンクール3位入賞(1位なし)。内外でソリストとして、通奏低音奏者として幅広く活躍しています。バッハでの蠢く半音階のうねりに呑み込まれそうになる、迫力の演奏。エスカンデ作品での絶妙な「間」を感じさせる演奏。三橋のマルチ奏者としてのセンスが光ります。 (Ki)
WAONCD-170
『バッハとイタリア』
前奏曲とフーガト長調BWV541
イタリア風のアリアと変奏イ短調BWV989
オルガン協奏曲ト長調BWV592
トリオ・ソナタ.ハ短調BWV526
協奏曲ヘ長調BWV978
フーガBWV579
トッカータ,アダージョとフーガ.ハ長調BWV564
吉田愛(Org)

録音:2009年4月18,19日サン・ジュゼッペ教会(イタリア、ボルツァーノ市)
【アンドレア・ゼーニ制作(2006年)a’=440Hz】
生涯ドイツを離れることのなかったバッハですが、海外からドイツを訪れる芸術家との交流や、ヨーロッパ各地で出版、写譜された楽譜を手に入れることにより、同時代の様々な国の作品を研究し、自ら音楽に積極的に取り入れ発展させていきました。とりわけバッハが強く感化されたのはイタリアの音楽でした。そのイタリアらしい明るい音楽をバッハは絶妙に作曲・編曲されております。このCDには、バッハがヴァイマール時代に作曲した数多くの鍵盤作品を中心にイタリアに繋がる曲を収録されております。バッハは様々な作曲家の曲の編曲を残しておりますが、ただ編曲するのではなく、基の素材を上手く調整し直し、新たな作品を生み出しました。例えば、前奏曲とフーガ ト長調のフーガはヴィヴァルディ作曲「調和の霊感」作品3-11/Vの主題をもとに作曲され、またヨハン・エルンスト公子(1696-1715)作曲の合奏協奏曲をオルガン編曲した協奏曲ト長調では原曲での合奏とソロの部分の対比を、オルガンの2段の鍵盤を使い分けることで模倣しております。
■吉田愛 プロフィール
東京都出身。武蔵野音楽大学器楽科オルガン専攻卒業。新人演奏会後、渡独。2001年ドイツ・リュ―ベック音楽大学を卒業、及び同大学院を最優秀で修了。ディプロマ(学位)及びドイツ国家演奏家資格取得。オルガンを藤枝照久、M.ハーゼルベック、L.ギエルミに、即興演奏をJ.エッスルに、チェンバロと通奏低音をH.J.シュノアに師事。在独中、ラッツェブルク大聖堂をはじめ、北ドイツの国教会でアシスタントオルガニストを務めた。1996年、オランダ・マーストリヒト国際オルガンコンクール第2位。 (Ki)
WAONCD-180
バッハ:トランスクリプション集
ソナタイ短調BWV965(J.A.ラインケン:”ホルトゥス・ムジクス”パルティータ1番からの編曲
コンチェルトニ長調BWV972(A.ヴィヴァルディop.3-9からの編曲)
フーガ変ロ長調BWV954(J.A.ラインケン:”ホルトゥス・ムジクス”パルティータ2番からの編曲)
ソナタ短調ニ短調BWV964(ヴァイオリン・ソナタBWV1003からの編曲)
三和睦子(Cemb)
(使用楽器:アンソニー・サイディー/2005年パリ、アンソニー・サイディー‘フレデリック・バル製作、アンンリ・エムシュ1751年モデル)

録音:2008年
パリ在住の気鋭のチェンバロ奏者、三和睦子のデビュー・アルバム。バッハが修行時代から敬愛していたラインケンの室内楽やヴァイマール時代に流行したヴィヴァルディの協奏曲、ケーテン時代の自作の無伴奏ヴァイオリン・ソナタを独奏鍵盤のために編曲したものが収められた興味深い内容です。三和の演奏は、独特の間の取り方、独特の溜めなど、随所に魅力が輝いていて、聴く人の心に不思議とフィットするもの。涙がこぼれるような装飾音が美しいラインケンの作品、ヴィヴァルディ作品の華やかな和声など、バッハの編曲の妙を三和の変幻自在のセンスのきらめきが浮かび上がらせます。
■三和睦子プロフィール
桐朋学園大学古楽器科チェンバロ専攻卒業。及び同大学研究科修了。相愛大学古楽器科非常勤講師を経て、兵庫県新進芸術家海外留学助成事業の一期生として、ベルギー・ゲント王立音楽院に留学し、’96年最高栄誉賞付ディプロマを得て卒業。同年、オーストリア・スティフトメルク古楽コンクールで特別賞を受賞。1996年よりブリュージュ国際古楽コンクール公式伴奏者。2000年には、第1回シメイ・バロック声楽コンクール公式伴奏者をつとめる。ソリストとして、ブリュージュ・ムジカ・アンティクワ古楽音楽祭、ユトレヒト古楽音楽祭、アムステルダム・バッハフェスティバル、フライブルグ(スイス)国際音楽祭等に出演。また、室内楽奏者として、イル・フォンダメント(P.ドンブレヒト指揮)、レザグレマン、ベルギー・フランドルオペラ座、ベートーヴェン・アカデミー等と共演する。1999年から2006年まで、ゲント王立音楽院講師をつとめる。チェンバロを故鍋島元子、鈴木雅明、J.ホワイトローの各氏に文化庁芸術家在外研修員として、パリでN・デ・フィゲイレド氏に師事。 (Ki)
WAONCD-190
C.P.E.バッハ:ソナタニ短調Wq/51-4
L.クープラン:組曲イ短調
ダングルベール:ドゥ・シャンボニエール氏のトンボー
バッハ:フランス組曲第6番ホ長調BWV817
プレリュード,フーガとアレグロ変ホ長調BWV998
野口詩歩梨(Cemb)

録音:2010年6月1-3日
クオリティの高い録音でファンを集めているワオンレコード最新盤は、チェンバロのソロ・アルバム。チェンバロの魅力がぎゅぎゅっと詰まった宝箱のような魅力的な一枚です。
私がチェンバロの音色を初めて耳にしたのは、幼いころ自宅にあった「子と母の名曲アルバム」という一枚のLPレコードでした。チェロのカザルスやヴァイオリンのティボーなど、有名な演奏家達の演奏が収められていた中で、ランドフスカ女史がヘンデルの「調子のよい鍛冶屋」をチェンバロで演奏していました。それまで聴いたことのない不思議な音色がすっかり気に入った私は、その曲の始めにレコードの針を戻しては、何度も繰返し聴いていたのを覚えています。その後十数年間ピアノを学んでいた時も、バロック時代のバッハやヘンデルの作品が大好きでした。音楽大学に進んで実際に古楽器の世界を知り、何のためらいもなくチェンバロの道に進みましたが、振り返ると既にピアノを弾いていたよりも長い年月が過ぎようとしています。今回ソロCD録音という機会を得て、大バッハの名曲をはじめ、情緒豊かなクープランのプレリュード、衝撃的なエマヌエルのソナタ・・・など、長い間ずっとあたためてきたお気に入りの作品を選び、一枚のCDにぎゅっと詰め込みました。これらの作品は、演奏者として向き合う度に毎回異なったチェンバロとのかかわり方を教えてくれる、私にとって大切な曲ばかりです。5年後10年後、色や香りや味わいが、時間の経過とともに変化していくワインに似ているかもしれません。チェンバロという楽器のもつ「しなやかさ」や「力強さ」が、輝きのある音色とともに皆様に届きますように。(野口詩歩梨)
=野口詩歩梨(のぐち・しほり)・プロフィール=
福井県・敦賀市の生まれ。幼少の頃から母の手ほどきでピアノを弾きはじめる。仁愛女子高等学校音楽科卒業。桐朋学園短期大学進学後にチェンバロを中心としたバロック音楽と出会い、同校ピアノ科を経て翌年東方学園大学古楽器科へ入学。桐朋学園大学音楽学部子楽器科(チェンバロ専攻)卒業。同大学研究科修了。ピアノを伊原道代、雨田信子、チェンバロを故・鍋島元子、アンサンブルを有田正広、本間正史、中野哲也の各氏に師事。さらにクイケン兄弟、L.U.モルテンセン氏などのレッスンを受ける。これまでにM.ラリュー、F.アーヨ、中野哲也、本間正史など数々の音楽家や室内オーケストラと共演。また”音の輝きをもとめて”と題したリサイタルシリーズや、アンサンブル“ブラヴォー!バロック”のコンサートは、各方面より高い評価を得る。NHK教育「ふえはうたう」のほか、古楽情報誌「アントレ」制作ビデオに出演。近年は、アンサンブル山手バロッコ主催「山手西洋館シリーズ」へ出演するなど、ソリスト、通奏低音奏者として幅広く活動している。 (Ki)

WAONCD-200
甘き喜びのうちに
富山鹿島町教会礼拝奏楽より〜アドヴェントからクリスマス


〈礼拝の開始と御言葉に耳を傾けられるようにとの祈り〉
1.中世のキャロル:「甘き喜びのうちに」
2.J.M.バッハ:「甘き喜びのうちに」
3.J.C.H.リンク:「いとも尊いイエスよ、われらはここにて」

〈待望(I)〉
4.J.S.バッハ:「いざ来ませ、異邦人の救い主よ」
5.コラール:「いざ来ませ、異邦人の救い主よ」(和声:J.S.バッハ)
6.G.M.トラバーチ:第3旋法による3つの主題によるリチェルカータ

〈預言〉
7.コラール:「一輪のバラの花が萌え出で(エッサイの根より)」
8.J.ブラームス:「一輪のバラの花が萌え出で」

〈天使による良い知らせ〉
9.J.S.バッハ:「高き天よりわれは来たれり」

〈天使、羊飼いの讃美〉
10.C.ウェスレー:パストラーレ
11『.讃美歌21』278番「暗き闇に星光り」(松原葉子編曲)
12.J.S.バッハ:「ほめ讃えられよ、汝イエス・キリストよ」
13『.讃美歌21』259番「いそぎ来たれ、主にある民(神の御子は今宵しも)」(松原葉子編曲)
14.O.ギボンズ:ヴォランタリー

〈マリアの讃歌、すべてのものらの礼拝と讃美〉
15.D.ブクステフーデ:「マニフィカト(わが魂は主をあがめ)第9旋法」
16『.讃美歌21』255番「生けるものすべて」(松原葉子編曲)
17.J.S.バッハ:「全能なる神に讃美あれ」
18.E.クレンケル:「いざ歌い、喜べ」
19.B.カー:シチリアの歌に基づく変奏曲より
20.O.アーベル:「われは汝の馬槽の前に立ち」

〈待望(II)と成就〉
21.J.ボワヴァン:第4旋法による容易なプレリュード
22.松原葉子:「久しく待ちにし」による前奏曲
23『.讃美歌21』231番「久しく待ちにし」

〈讃美と安らぎ、平和〉
24.G.P.チーマ:カンツォーン第4番「安らぎ」
25『.讃美歌21』264番「きよしこの夜」(松原葉子編曲)
松原葉子(リード・オルガン)

録音:2009年9月28日、12月7日、2010年5月6日、6月21日 日本基督教団富山鹿島町教会礼拝堂(富山市)
一人の教会オルガニストが、日々礼拝を営む際に使用するオルガンを用いての、待降節〜クリスマスにかけての音楽集。リードオルガンのストレートに心に響く音色、松原の真摯な歌心がすべて捉えられた優秀録音。「きよしこの夜」の、天上から降り注ぐ天使たちの合唱を思わせるような雰囲気は感動的。クリスマスの時期に、こうした音楽を聴いて心静かな時を過ごすのも大変よいものです。=松原葉子(オルガン)=1973年、富山生まれ。幼少の頃よりピアノを始める。15歳より教会での礼拝奏楽に携わり、教会音楽の学びを志す。フェリス女学院大学音楽学部楽理学科卒業。オルガンを林佑子、宮本とも子、三浦はつみ、作曲を岡島雅興、松本日之春、土田英介、音楽学を寺本まり子、秋岡陽の各氏に師事。2000年「立教学院創立125周年記念教会音楽作曲コンクール」3位入賞。日本オルガン研究会、日本リードオルガン協会、日本賛美歌学会会員。日本基督教団富山鹿島町教会オルガニスト。 (Ki)
WAONCD-210
ヘンデル:フルート・ソナタ集
(1)ホ短調HWV379(op.1-1a)
(2)ト長調HWV363b(op.1-5) 
(3)ロ短調HWV367b(op.1-9)
(4)イ短調HWV374(ハレソナタ第1番)
(5)ホ短調HWV375(ハレソナタ第2番)
(6)ロ短調HWV376(ハレソナタ第3番)
(7)ニ長調HWV378
福永吉宏(Fl/ヘルムート・ハンミッヒ銀管No.436( (4)(5) )、銀管No.12( (1)(2)(3)(6) )、木管No.228( (7) ))
上尾直毅(Cemb/ Bruce Kennedy, Amsterdam 1993, after Michael Mietke, Berlin)

録音:2010年3月30,31日&4月1日/滋賀県立高島市立ガリバーホール
ベテラン福永と、名手上尾によるヘンデル・ソナタ集。 「このソロソナタ集は、緩徐楽章における美しい旋律、早い楽章におけるソロとバスの2 声で書かれていながらも多声部の教会作品を思わせるような響き を持つ対位法的手法、複数ある楽章のうちの幾つかに舞曲楽章を織り交ぜながら1 曲のソナタを形作る方法など、基本的にはコレッリ以来多くの作曲家 がすでに行ってきた様々な伝統的なスタイルを踏襲している。しかしながら、それら伝統的な形式の上に成り立つ個々の楽章を観た時、ヘンデル以外に書 きようがないこの上もなく甘く切ない旋律や、激しく猛り狂う感情の世界が確かに存在し、さすが劇作品を熟知した作曲家の手によるものだと深く驚嘆さ せられる。」(〜ブックレットより) 旧東ドイツの名匠ヘルムート・ハンミッヒは生涯に役460 本のフルートとピッコロを製作しました。彼のフルートは、銀管・木管ともいわゆるモダン楽器 ですが、ヘンデルのフルート・ソナタを演奏するのにとてもふさわしい資質を持っている楽器としてここの録音では3 本の楽器が曲にあわせて選択・使用 されています。芯の太い音質、柔らかなニュアンス、自在な即興演奏を可能にする抜群のコントロール性といった楽器の素晴しい可能性を、名手福永が 見事に引き出しています。上尾のサポートも光ります。音の芯が見事にとらえられた優秀録音ぶりも注目です。 (Ki)
■福永吉宏(ふくなが・よしひろ)
1981年、京都・バッハ・ゾリステンを創立・主宰、バッハの教会カンタータ200曲全曲を20 年計画で全曲演奏する連続演奏シリーズは、2005年11月に最終回を迎え完奏、各メディアで報道され注目を浴びた。フルート奏者として活躍する傍ら、各地にてレクチャーコンサート等を開催するなど、その活動は多彩。
■上尾直毅(うえお・なおき)
上尾は東京芸術大学のピアノ科を卒業してからバロック音楽の学びを深めるため、チェンバロを本格的に始める。チェンバロのほか、フォルテピアノ、ミュゼットやクラヴィコードも得意としている。
WAONCD-220
パイプ・オルガン連弾4手の対話
(1)J.C.バッハ:ソナタ(デュエット) へ長調 Op.18 No.6
(2)モーツァルト:アンダンテと5つの変奏曲 ト長調 KV 501
(3)J.C.F.バッハ:4手のためのソナタ イ長調
(4)ホミリウス:わが希望は神にあり、装いせよ、我が魂よ、キリストは死の縄目に繋がれたり#
(5)C.P.E.バッハ:ソナタ.ヘ長調 Wq70/3, H84*
(6)モーツァルト:自動オルガンのための幻想曲 ヘ短調 KV608
(7)ベートーヴェン:フルート時計のためのアダージョ WoO33/1
(8)ヘッセ:オルガン4手のための幻想曲 ニ短調 Op.87
吉田愛[オルガン(プリモ)、ソロ*]、
アレックス・ガイ[オルガン(セコンド)、ソロ#]

録音:2012年5月4-6日、イタリア、フィエンメ渓谷
【(1)-(3)ダイアーノ、サン・トマゾ教区教会、(4)(5)カヴァレーゼ、聖母被昇天教区教会、(6)-(8)プレダッツォ、サン・フィリッポ・エ・ジャコモ教区教会】
世界的オルガニスト吉田愛とイタリアの名手アレックス・ガイがデュオを組んだ “Organ Duo” による「4手の対話」と題されたアルバムが発売。吉田 愛のデビュー・アルバム「バッハとイタリア」(WAONCD-170)はレコード芸術で特選盤となり注目されました。
このアルバムは18〜19世紀のドイツ、オーストリアで愛された連弾作品を集めたもので、曲の個性に合わせ3つのオルガンを用いました。使用楽器 はいずれも北イタリア・トレンティーノ州のフィエンメ渓谷にある教会のオルガンで透き通る響きが魅力です。さまざまなストップを駆使して豊かな音色を 生みだすことのできるオルガンですが、連弾で弾くことによりその可能性は数倍にも膨れ、さらに豊かな響きを作り出してくれます。二人の息がぴったりと 合った一糸乱れぬ演奏にも注目です。なお、ブックレットには教会内部の写真がおさめられております。  (Ki)
■吉田愛 (オルガン)
東京都出身。武蔵野音楽大学卒業後、渡独。ドイツ・リューベック音楽大学、同大学院に於いてディプロマ及びドイツ演奏家資格を最優秀にて取得。現 在はイタリアを拠点にヨーロッパ各地、アメリカ、日本において幅広く活躍している。初のソロのCD「バッハとイタリア」(WAONCD-170)はレコード芸 術誌特選盤に選ばれ注目された。 アレックス・ガイ( オルガン ) イタリア・ヴェネト州出身。ミラノ市立音楽院で古典奏法をロレンツォ・ギエルミに師事。ガエタノ・カッリード国際オルガンコンクールで第3位など、数々 の受賞歴をもつ。現在は北イタリア・ドロミテ山麓のアンドレア・ゼーニ・オルガン工房に於いてパイプの整音を中心にオルガン製作に携わり、パイプオ ルガンという楽器を探求し続けている。
WAONCD-230
ラモー:クラヴサン曲集
クラヴサン曲集(1706)
 プレリュード/アルマンド
 第2アルマンド/クーラント/ジーグ
 第1サラバンド&第2サラバンド
 ヴェニシエンヌ/ガヴォット
 メヌエット
クラヴサン曲集(1724)
 アルマンド/クーラント
 ロンドー形式のジーグ
 ロンドー形式の第2ジーグ
 鳥のさえずり
 第1リゴドン、第2リゴドンとドゥブル
 ロンドー形式のミュゼット
 タンブーラン/村人たち
 優しい嘆き/女神たちの対話
 つむじ風
新クラヴサン曲集(1729-30)
 トリオレ/未開人/異名同音
三和睦子(Cemb)

使用楽器:アンリ・エムシュ 1751年製(オリジナル/フレデリック・ハース氏所蔵) A=405Hz

録音:2012年7月1-3日、フランワレ教会(ベルギー、ナミュール市郊外)
ヨーロッパと日本で活躍する実力派、三和睦子の新譜。2010年にリリースした日本では初めてとなるソロCD「J.S.バッハ:トランスクリプション集」はレコード芸術で特選盤および優秀録音に選ばれました。今回の作品は、フランス・バロックの粋、ラモーのクラヴサン曲集。各曲の性格を巧みに描き分けながら、情感たっぷりに奏でています。ラモーも弾いたのでは、といわれているアンリ・エムシュのオリジナルの名器を用いており、豊かで鮮烈な音色も魅力。フランス・バロックの魅力がここに詰まっています。
【三和睦子〜プロフィール】
桐朋学園大学古楽器科チェンバロ専攻卒業後、同大学研究科修了。相愛大学古楽器科チェンバロ専攻非常勤講師を経て、兵庫県新進芸術家海外留学助成事業の第一期生として、ベルギー・ゲント王立音楽院に留学。1996年最高栄誉賞付ディプロマを得て卒業。同年、オーストラリア・スティフトメルク古楽コンクールで特別賞を受賞。
1996年よりブリュージュ国際古楽コンクール公式伴奏者をつとめる。ソリストとしては、ブリュージュ国際古楽音楽祭、ユトレヒト古楽音楽祭、フライブルク(スイス)国際音楽祭、リューベック・オペラ座コンサートシリーズなどに出演。また室内楽奏者としては、イル・フォンダメント、レ・ザグレマン、ベルギー・フランドルオペラ座(ロイ・グッドマン、ポール・グッドウィン)、ブラジル・サンパウロ市立劇場(ニコラウ・デ・フィゲイレド)などと共演する。1996年から2006年までゲント王立音楽院講師。チェンバロを故 鍋島元子、鈴木雅明、ジョン・ホワイトローの各氏に、文化庁芸術家在外研修員としてパリでニコラウ・デ・フィゲイレド氏に師事。現在、ヨーロッパ、日本で演奏活動を行っている。
<使用楽器について>
アンリ・エムシュは、18世紀を代表するフランスの楽器製作家で、現在、世界で5台のオリジナルが現存しています。この録音の使用楽器は1751年に
製作され、当時ラモーが仕えていた、財務官「ラ・ププリニエール家」が所有していたため、ラモー自身も弾いたのではないか、と言われています。
WAONCD-240
メンデルスゾーン、ヴォルフ、ラインベルガーの歌曲集
メンデルスゾーン:ただ主だけが Op.112-1
夜の歌 Op.71-6
ヴォルフ:今こそわたしはあなたのもの「スペイン歌曲集」より
歩きましょう マリア「スペイン歌曲集」より
ああ 御子の瞳は「スペイン歌曲集」より
メンデルスゾーン:前奏曲とフーガ Op.37-1
ラインベルガー:6つの宗教的歌曲 Op.157[見よ、どれだけの愛を/私は主のもの/もし すべてのひとが/主の祈り/夜の祈り/アヴェ・マリア]
ヴォルフ:眠れる御子よ「メーリケ歌曲集」より
 祈り「メーリケ歌曲集」より
青木洋也(C.T)
浅井美紀(Irg;マナ オルゲルバウ社製(日本)1990年)

録音:2012年9月23-26日、水戸芸術館、エントランスホール
優秀録音で定評のあるWaon Recordsの最新盤は、バッハ・コレギウム・ジャパンをはじめいくつもの古楽アンサンブルでソリストを務める日本を代 表するカウンターテナー青木洋也がメンデルスゾーン、ラインベルガー、ヴォルフの近・現代の宗教曲を通常のピアノ伴奏ではなくパイプオルガンの伴奏で 歌っているアルバムです。オルガン伴奏が指定されながらピアノ伴奏で演奏されることが多いヴォルフの歌曲は本来の姿を取り戻したと言えます。青木洋也 の天から舞い降りてきたような透き通った歌声とパイプオルガンの音色とが見事に融合し、美しい響きと祈りに満ちた演奏を披露しております。クリスマス の時期にぴったりの 1 枚です。 使用楽器は水戸芸術館のパイプオルガンで、2011の東日本大震災によって被害を受けましたが、修復作業を経て、2012年4月1日に「復活記念コ ンサート」が行われました。当録音は記念コンサートでも演奏した浅井美紀です。2012年9月の当録音は再生したオルガンの音を聴くことができます。 (Ki)
WAONCD-250
イエスよ、わが喜び〜富山鹿島町教会 礼拝奏楽より「受難と復活」
<罪の悔い改めと赦しへの希求>
1. J.パッヘルベル:ああ主よ、哀れな罪びとなる我を
2. J.S.バッハ:我を憐れみ給え、おお、主なる神よ BWV 721
<闇から光へ、死から生へ>
3. S.シャイト:光にして日なるキリストよ[第2節]
4. J.S.バッハ:我らは感謝す、主イエス・キリストよ BWV 1096
<インテルメッツォT>
5. P.ブルーナ:第2旋法のティエント・デ・ファルサス
<けがれなき子羊の受難>
6. J.S.バッハ:おお汚れなき神の小羊 BWV 1095
7. J.S.バッハ:心より愛するイエスよ、あなたはいかなる悪事
を BWV 1093
<復活の主>
8. D.ブクステフーデ:我らの救い主、イエス・キリストは死に
打ち克ち BuxWV 198
9. G.ベーム:キリストは死の縄に縛められ
<インテルメッツォU>
10. G.フレスコバルディ:聖体奉挙のトッカータ
<信仰告白>
11. J.S.バッハ:我らはみな一なる神を信ず BWV 1098
<受難と復活の主の栄光>
12. J.S.バッハ:イエスよ、わが喜び BWV 1105
13. J.S.バッハ:苦しみを受け給うキリストに栄光あれ
BWV 1097
<キリストにならいて ──天の御国へ──>
14. J.ブラームス:おお、いかに幸いなるかな、汝ら信仰
篤き者らよ
15. J.S.バッハ:キリストは、わがいのち BWV 1112
16. E.P.パーカー(松原葉子編曲):ナルドの香油
松原葉子(リードオルガン/ヤマハリードオルガンNo.5)日本楽器製造1962年製造(No.1139574)

録音:2012年4月16日、6月5日、10月16日、11月20日 日本基督教団富山鹿島町教会礼拝堂(富山市)
前作「甘き喜びのうちに」(WAONCD-200)でも真摯な音楽が静かなヒットを呼んだ松原葉子の新作の登場。今回は、彼女が礼拝で奏でているレパー トリーから選曲・収録されたもの。両足で交互にペダルを踏み、空気を送り、金属製の自由振動リード(フリーリード)を振動させて音を出すリードオル ガン。実に微妙な音のニュアンスの可能性を秘めたこの楽器から、松原は、真摯な祈りの音楽を引き出しています。どの曲も慈しむように演奏されており、 心打たれる1 枚です。 (Ki)
WAONCD-260
静寂の語らい〜C.P.E.バッハ:作品集
幻想曲 イ長調(識者と愛好家のための曲集第4巻より)
スペインのフォリア Wq.118-9(H.263)
「アンナ・マグダレーナ・バッハの音楽帳」より
 行進曲 ニ長調 BWV Anh.122/ポロネーズ ト短調 BWV Anh.123/行進曲 ト長調 BWV Anh.124/
 ポロネーズ ト短調 BWV Anh.125/チェンバロのための独奏曲 BWV Anh.125
ソナタ 変ホ長調 Wq.65-7(H.16)
ソナタ.イ短調 Wq.49-1(H.30)
ソナタ.ト長調 Wq.62-19(H.119)
幻想曲 嬰ヘ短調 Wq.67(H.300)
上尾直毅(クラヴィコード)
使用楽器:3/ クラヴィコード 小渕晶男 2008製作 音域:GG/BB-d3、共有弦式
ヨハン・ヤコブ・ドーナットがライプツィヒで1700 年に製作した楽器を元に音域を拡張したモデル
1,2,4,5,6,7/クラヴィコード 小渕晶男 2009年製作 音域:FF-f3、専有弦式
クリステァイン・ゴットヘルフ・ホフマンがロンネブルクで1784 年に製作した楽器のレプリカ
調律:上尾直毅

録音:2013 年 3 月6-9 日、アートコートギャラリー
使用マイク:改良型金田式無指向性 DC マイク 2013 年毛利忠晴製作
クラヴィコードは、ヨーロッパの楽器の中で最も音量の小さな楽器ともいえる繊細な鍵盤楽器。というと、消え行ってしまいそうなかよわい音色かと思 われるかもしれませんが、この録音を聴くとクラヴィコードの実に豊かな音色におどろかされることでしょう。上尾氏はC.P.E.バッハの若い頃の作品((3) の「アンナ・マグダレーナ・バッハの音楽帳」)では鍵盤に対して弦の数が少ない共有弦式、それ以外のものは、すべての鍵盤に対しコースと呼ばれる2 本一組の弦が張られた専有弦式の楽器を採用。フォルテピアノを思わせるような力強い表情をみせる瞬間もあれば、リュートのような穏やかな音色もあり、 実に様々な表情です。作品自体も、親しみやすい旋律のものから、激しい和声変化を伴うものまで様様々。作曲家として、そして、「正しい鍵盤奏法への 試論」の出版(これはツェルニーやベートーヴェンにも影響を与えた本)など理論家としても名を成したC.P.E.バッハ。生誕300年という記念の年に、 またひとつ魅力的な盤が登場しました。 (Ki)
WAONCD-270
「カンシオン」
ラミレス:アルフォンシーナと海(ホセ・ルイス・ゴンザレス編)
ポンセ:サラバンド
ヴィラ=ロボス:エチュード第11番/第1番
トロバ:ブルガレーサ(柴田健編)
モンポウ:カンシオン(〈カンシオンとダンス〉第6番より) (柴田健編)
ソル:魔笛の主題による変奏曲
アルベニス):アストゥリアス
バリオス:大聖堂
ヴァイス:シャコンヌ、パッサカリア
ルビラ:ロマンス(ジャック・マーシャル編)
タレガ:アルハンブラの想い出、ラグリマ
福山 敦子[ギター/使用楽器:Ignacio Fleta (1957) No.107]

録音:2013年7月23-25日/滋賀県高島市立ガリバーホール[5.6448MHz DSD Recording & 192kHz 24bit Editing]
関西出身の天才少女ギタリストとして注目された福山敦子。人生の伴侶でもある優れたギター奏者、柴田健とのデュオ活動でも知られていますが、そん な福山がこの度ソロ・アルバムをリリース致します。彼女の詩的情緒がいかんなく発揮された「アルフォンシーナと海」やアルバムのタイトルにもなってい るモンポウの「カンシオン」は心に沁みる演奏です。
【福山敦子 ギター】
兵庫県出身。同志社大学卒業。9歳よりギターを川西 勇、近藤敏明、吉川二郎氏に、ギターデュオをアンリ・ドリーニ、伊藤亜子夫妻、南米音楽をレイ・ゲー ラに師事。’ 79年、第6回日本ギターコンクールに於いて13歳最年少優勝、以来ラジオ番組レギュラー出演、東京、大阪、京都、韓国・ソウルなど各 地で演奏活動を行う。’88年、夫君柴田 健と「柴田 &福山デュオ」を結成。以後二重奏を専門にしている。’92年、フランス・モンテリマール国際ギターデュ オコンクール入賞。その後、国際万博「花と緑の博覧会」、中華民国古典ギター協会の招待による台北、高雄等でのリサイタルなど活躍の場を広げ、フランス・ ニースに招かれた演奏会ではニース・マタン紙により絶賛され、2001年、2003年にはドイツ・ヴァイカースハイム国際音楽祭にゲスト奏者として招聘され、 同時に国際コンクール審査も行う。2010年にはフランス・トゥルネイ国際ギター週間に招かれるなど海外公演も多い。2002年大阪府八尾市文化賞受賞。 CDは “DUO-1”、“DUO-2 タンゴ組曲”“DUO-3 巴里讃歌”の3枚を発表。またフランス・ドゥラトゥール社よりオール頁カラー、イラストも自身による日、 仏、英語「子供の為の教則本 vol.1」が出版されている。現在、日本ギターコンクール審査員。
WAONCD-280
花影の小径/堤聡子(P)×才村昌子(銅版画)の世界/企画監修:平野一郎
シューマン:森の情景
ショパン:バラード 第2番
ラヴェル:悲しみの鳥
平野一郎:二つの海景 (2004-2011)
 ♀.祈りの浜 ♂.怒れる海民の夜
クララ・シューマン:ロマンス (1836)
ショパン:バラード 第3番
ショーソン(平野一郎編):リラの花咲く頃 (1886)
堤聡子(P)

録音:2013年7月17-19日 石川県津幡町文化会館シグナスホール 2.8224MHz DSD DC-mic
「花と女性をモチーフとする才村昌子さんの銅版画のコンセプトに響き合いつつ、それ自体もまた香りや気配に満ちた密やかな世界」(堤聡子)を持つ 作品が並んだディスク。ロマン主義全盛期を生きたショパン、シューマン、そしてクララ・シューマンから、ラヴェル、ショーソン、そして日本の作曲家、 平野一郎の作品が収録されています。
ピアニストの堤は、京都市立芸術大学音楽学部卒業後、ソロ・室内楽での活動の他、作曲家とのコラボレーションをはじめ、新作の初演等にも継続的 に取り組んでいます。
銅版画の才村昌子は、書籍の装画、新聞連載、CDジャケット、美術館展覧会リーフレットなど、幅広い芸術表現分野において視覚表現を手がけています。 このディスクでも、ジャケットだけでなく、ブックレットの中に挿入された彼女の版画から、ピアノの調べと相俟った物語を見ることができます。
作曲の平野一郎は、京都府出身。現実と幻想、現代と太古を融け合わせ、忘れられた伝説や異界の音風景を今に蘇らせつつ、多彩な音楽世界を拓い ています。ここに収録されている「二つの海景」は、佛教行事、神道祭式にゆかりのある、信仰と伝承音楽に喚起された作品です。 (Ki)

WAONCD-300
テレマン:12の無伴奏ファンタジア TWV 40:2-13(ハンブルク1731年末)
第1番 イ長調、第2番 イ短調、第3番 ロ短調、第4番 変ロ長調、第5番 ハ長調、第6番 ニ短調、
第7番 ニ長調、第8番 ホ短調、第9番 ホ長調、第10番 嬰ヘ短調、第11番 ト長調、第12番 ト短調
本村睦幸(リコーダー)

録音:2014年10月8-10日神奈川県立相模湖交流センター
[5,6447MHz DSD Recording& 192kHz 24bit Editing/ 改良型金田指揮無指向性DCマイク 2013年 毛利忠晴製作]
――前回の録音「無伴奏リコーダー600年の旅」を作ったときにも、当然のように、テレマンの無伴奏ファンタジアの1曲を加えるつもりでいました。 言うまでもなく、これらのファンタジアは、無伴奏旋律楽器のための最重要なレパートリーのうちでも珠玉のものだからです。しかし、そう思って12のファ ンタジアを隈なく譜読みするうちに、これはこの全曲を収録した録音を改めて作るほかないと考え始めました。それぞれのファンタジアが、短いながら、 プレリュードとフーガ、ソナタ、序曲、コンチェルトのエッセンスを凝縮したような、独自の魅力を放っています。各曲の最後にある気楽な舞曲楽章でさえ、 どれも驚くほど異なる性格を持っています。一本の旋律線だけで、どれだけ多彩な表現ができるか、その広がりこそがこの曲集の最大の魅力と言ってよい でしょう。――本村睦幸(ライナーノーツより)
本村睦幸について 本村睦幸は、アムステルダムでワルター・ファン・ハウエとジャネット・ファン・ウィンガーデンに師事した後、90年代にオランダを拠点とした活動を続け、 2001年に帰国した。アンサンブル〈ルストホッファース〉などを経て、現在は東京を中心にレパートリーを網羅的に取り上げるリサイタルシリーズを展開 しているほか、アンサンブルのための現代作品の委嘱初演など、リコーダー音楽の世界を広げる活動が注目されている。前作≪無伴奏リコーダー600年 の旅≫では、中世から現代音楽に至るまでの様々な様式に対する深い洞察と圧倒的テクニックで、リコーダー1本だけでの演奏がどれだけ多彩であるかを 聴かせたが、今回のこの録音では、後期バロックの時点でテレマンが提示した無伴奏音楽の可能性を遺憾なく表現しきっている。リコーダー特性を十二 分に活かして、現代の管楽器からは得られない表現を追求してきた本村ならではの演奏といえるだろう。(ライナーノーツより) (Ki)
WAONCD-310
(HQCD)
バッハ:無伴奏ヴィオラ・ダ・ガンバのための組曲
第2番 ホ短調 BWV 1008
第5番 ニ短調 BWV 995
宇田川貞夫(ヴィオラ・ダ・ガンバ/アンドレア・カスタニェリ/パリ、1720-1730年作)

録音:2015年11月1-4日、アートコートギャラリー(大阪)
電流伝送型マイクロホン(ショップスMK2H無指向性カプセル付き)
2015年 毛利忠晴(ピュアートレコーズ)製作
[ 5.6448MHz DSD Recording & 192kHz 24bit Editing ]
J.S.バッハが書いたヴィオラ・ダ・ガンバのための作品で現存するのは、13。しかし実際には、ガンバのための作品をバッハはもっと書いていて、しか しそれらは音楽史の中で失われてしまったのではないだろうか、という、ガンバ奏者宇田川貞夫の考えから生みだされた1枚。組曲第2番ホ短調の原曲 は無伴奏チェロ組曲第2番(ニ短調)。宇田川氏自身の編曲により、ホ短調で演奏されています。また、第5番は無伴奏チェロ組曲第5番をバッハ自身がリュー ト用(ト短調、BWV 995)に編曲したものをさらにガンバのために宇田川氏が編曲したものです。ガンバの美しい音色に存分に浸ることのできる魅力の プログラムです。
「バッハが編曲した無伴奏ヴィオラ・ダ・ガンバのための組曲の楽譜が、バッハの息子カール・フィリップ・エマヌエル・バッハから王様フリードリッヒ・ウィ ルヘルム2世に献上され、王様からフォルクレーへ提供され演奏されたという、途方もない空想の結果として、音楽史の中で失われてしまったのかもしれ ない、無伴奏ヴィオラ・ダ・ガンバのための組曲をフランス・ロココ風に再現してみたい。」とは演奏者の宇田川氏がライナーノートに寄せた言葉。
ベルギー・ブリュッセル王立音楽院に学び、ヴィオラ・ダ・ガンバをヴィーラント・クイケンに師事し、各地で多彩な演奏活動を展開している宇田川貞 夫が永年あたためてきた思いのこもった、音楽の愉悦のきわみの1枚です。氏の熱き魂が生みだした音楽を余すところなくとらえた、電流伝送型マイク(ピュ アートレコーズ製)を使用したペアマイクステレオDSD録音。 (Ki)
WAONCD-320
La Voix〜ラ・ヴォア
ステーファノ・ランディ(1587-1639):小さなセミが歌ってる
 子鳥よ
 なぜお前はまだ矢を放つのだ
ジョヴァンニ・フェリーチェ・サンチェス(1600頃-1679):嘆きの調べをそよ風に乗せて
ジャコモ・カリッシミ(1605-1674):今やシリウスは
ジョヴァンニ・フェリーチェ・サンチェス:悲しみの聖母
タルクィーニオ・メールラ(1594/95-1665):今は眠りの時だから、おやすみ、わが子よ
ベネデット・フェッラーリ(1603/04-1681):宗教的カンタータ「この茨のとげが」第1部/第2部/第3部/最終第4部
タルクィーニオ・メールラ:それはとんでもない思い違いというものだ
小林木綿(S)
高本一郎(リュート/アーリーギター)【使用楽器:アーチリュート/Carlos Gonzalez 2002、
キタラ・バロッカ/Sakae Ishii 2011】
宇田川貞夫(ヴィオラ・ダ・ガンバ/Andrea Castagneri 1720-1730, Paris)
録音:2015年11月20日/日本福音ルーテル東京教会(ライヴ録音)
ライナーノート解説:今谷和徳
5.6448MHz DSD録音、192kHz 24bit編集
バロック時代の声楽作品を中心に魅力的な演奏活動を展開しているソプラノの小林木綿(こばやし・ゆう)の、喜びに満ち、ゆるぎない力の漲った歌声。 17世紀に活躍したイタリアの5人の作曲家たちがのこしたソプラノのための独唱曲の数々。プログラムの前半に世俗的な愛の歌、後半に宗教的な性格を 持つ歌が並べられています。
小林木綿(こばやし・ゆう)は、第三十三回ブルージュ国際古楽コンクール第二位受賞(声楽で歴代最高位)。古楽コンクール<山梨>でも審査員奨 励賞受賞。その演奏はヴィーラント・クイケン氏からも絶賛されました。2005年にスタートしたリサイタルシリーズ “La Voix” はいずれも高い評価で支 持され、これは2015年に開催されたその第5回 “La Voix X” のライヴ録音。アンコール曲を含めた全曲を収録しています。通奏低音の名手二人とと もに繊細絶美のバロック歌唱が展開されています。ワオンレコードならではの高品質のレコーディングで、はっとさせられるような美しい歌声が見事にとら えられています。
高本一郎(たかもと・いちろう) 5歳からギターを始め「読売ギターコンクール銀賞」受賞。フランス国立ストラスブール音楽院にてリュートを学ぶ。ルーヴル美術館でのソロコンサート、 フランスおよび国内のTV・ラジオ出演、タイ・マレーシアなどアジア公演、クルーズ船「飛鳥」のショー音楽、市川海老蔵「源氏物語」公演、江原啓之「ヒー リングタイム」公演などに多数参加。さらに、オペラ、演劇、バレエ、能狂言、落語の舞台、国内外の音楽祭への出演、CM音楽制作、多数のCD録音 に参加するなど多彩な演奏活動を展開しながら、作曲活動にも専心している。
宇田川貞夫(うだがわ・さだお) 横浜生れ。ヴィオラ・ダ・ガンバを大橋敏成氏に師事。1974年、ベルギー・ブリュッセル王立音楽院に留学。ヴィオラ・ダ・ガンバをヴィーラント・クイケン、 室内楽をパウル・ドンブレヒトの両氏に師事。在学中、ヨーロッパ各地でコンサート、テレビ、ラジオ等に出演。1978年同音楽院をディプロマを得て卒業。 帰国後は、リサイタルを始め、シリーズ演奏会、音楽祭などを企画するなどし、各地で多彩な演奏活動を展開している。現在、東京古楽集団主宰、東京 モンテヴェルディ合唱団指揮者、セシル・レコード・プロデューサー。 (Ki)
WAONCD-330
(HQCD)
平野一郎:≪四季の四部作≫春夏秋冬 吉川真澄-女声(無伴奏女声独唱)

録音:2017年4月25-28日、能楽堂 嘉祥閣(京都)
電流伝送型マイクロホン(ショップスMK2H無指向性カプセル付き), 2015年
毛利忠晴(ピュアートレコーズ)設計製作(2016年改造)
電流伝送型マイクロホン用プリアンプ PT-CMP01, 2015年
毛利忠晴(ピュアートレコーズ)設計製作(2016年改造)
Recorder: TASCAM DA-3000
DSD to PCM converter: Weiss Sracon-DSD
[ 5.6448MHz DSD Recording & 192kHz 24bit Editing ]
豊かな音場、演奏者の息遣いをとらえた優秀録音で人気のワオンレコードより、最新録音の登場。ソプラノ歌手、吉川真澄の委嘱による、平野一郎作 曲の、無伴奏女声独唱のための≪四季の四部作≫―「春の歌」「夏の歌」「秋の歌」「冬の歌」です。奏者の身体をいわば依代【よりしろ】として、自然に 満ちる声や音が、奏者の声やボディ・ランゲージなどで再現されていく、特殊発声やボディ・パーカッションを含む表現の可能性を極限まで追求する作品 です。2015年、この作品の全曲初上演を軸とする〈DUOうたほぎリサイタル〜春夏秋冬〉公演は、サントリー芸術財団より佐治敬三賞を受賞しました。 ―「これらの作品は、季節の自然にみちる声音を特殊発声やボディ・ランゲージをも用いる無伴奏声楽曲としたものであるが、どの曲も原初への独創的 な探求を踏まえており、太古の霊的な響きがいま呼び覚まされるような趣がある。吉川はその襞に深く入りこみ、巫女のようなひたむきさでその霊性を表 現して、会場を一種宗教的な感動に包んだ。」(佐治敬三賞・贈賞理由)―  2017年4月、京都御所近くの能楽堂、嘉祥閣にてレコーディングが行われました。生演奏(舞台上演)が前提である、ボディ・ランゲージなども多 用された作品が、ワオンレコードのすぐれた録音技術でどのようにとらえられているかも注目です。 (Ki)
WAONCD-340
(HQCD)
松原智美〜クラシックアコーディオン
セヴラック:「休暇の日々から」第1集
エルッキ・メラルティン:蝶のワルツ Op.22 NO17
モーツァルト:グラスハーモニカのためのアダージョ KV356(617a)
 「あぁ、ママに言うわ」による12の変奏曲 KV265(300e)
シベリウス:エチュード Op.76 NO2(ピアノのための13の小品op.76第2曲)
 ポプラ Op.75 NO3(ピアノのための5つの小品op.75第3曲)
細川俊夫:メロディア
グリーグ:夏の夕べ Op.71 NO2
松原智美(アコーディオン/PIGINI Sirius)

録音:2017年9月20-22日、エブノ泉の森ホール(小)
日本には数少ないクラシックアコーディオン奏者、松原智美のソロ・アルバム。6オクターブに及ぶ音域と数種の音色を持つ左右ともにボタン式鍵盤の 楽器で奏でる世界の名曲集です。
クラシックアコーディオンの奏者は日本ではまだ数が少ないですが、ヨーロッパおよびアジアの音楽大学では専攻科もあり、専門の奏者も数多くいます。 松原智美は、大阪に生まれ、8歳からアコーディオンに親しみ、高校卒業後、渡仏し、パリ市立音楽院を経て、フォルクヴァング芸術大学(ドイツ)・アコー ディオン科芸術家コースを修了しています。マックス・ボネ、御喜美江に師事しています。
セヴラックの「休暇の日々から」第1集の全8曲(ピアノ曲)はどれも懐かしさと優しさに満ちた音楽。モーツァルトの「あぁ、ママに言うわ」による 12の変奏曲(きらきら星変奏曲)では超絶技巧に圧倒されます。細川俊夫がユン・イサンに学んでいるときに書かれた「メロディア」は、本ディスクで 唯一のアコーディオンのためのオリジナル作品ですが、雅楽のような、静謐の世界から生まれる笙を思わせる作品です。
「選曲した作品たちは、細川俊夫のメロディアを除けば全てピアノ作品だ。モーツァルト、セヴラック、シベリウスとメラルティン、そしてグリーグ。決し て派手ではないが、じんわりと温かいこれらの作品を練習しているうちに、ある日「水彩画---in Watercolors」という言葉が浮かんだ。アコーディオン は蛇腹から送った風でリードを振動させて発音する。風を送り続ける限り、音は鳴り続け、その間に音量を変化させたり、ヴィブラートをかけたりするこ ともできるが、しかし打鍵によって発音するピアノの音のような芯はない。音に芯が無いため、モーツァルトやセヴラックの作品には非常に苦労したのだが、 その芯の無さゆえに水彩画のようなやさしいタッチで表現することが出来ると気づいた。水彩画は、そのタッチの柔らかさと透明感が魅力である。このア ルバムを、そんな一枚の水彩画のように味わっていただければ・・・と願っている。」(松原智美/ライナーノートより) (Ki)
WAONCD-350
(HQCD)
めぐりあう時〜吉田愛/アレックス・ガイ
〜アンドレア・ゼーニ・オルガン 日本福音ルーテル大分教会〜

バッハ: 前奏曲とフーガ ハ長調 BWV 545
 「いざ来ませ、異邦人の救い主よ」 BWV 659
 「目覚めよ、と呼ぶ声あり」 BWV 645
 「最愛のイエス、我らここに集いて」 BWV 731
 トリオ「主イエス・キリスト、われらを顧みたまえ」 BWV 655
パッヘルベル:「神のみわざは善きかな」による9つの変奏曲
ヨハン・クリスティアン・バッハ :ソナタ イ長調 Op.18 Nr.5
ヴィヴァルディ/バッハ:協奏曲 ニ長調 BWV 972
ドメニコ・ヅィポリ (1688-1726): カンツォーナ ト短調
 奉献唱/聖体奉挙 ハ長調
 聖体拝領後
バッハ:トッカータとフーガ ニ短調 BWV 565
吉田愛、アレックス・ガイ(Org)

録音:2018年1月20,21日/宗教法人日本福音ルーテル大分教会
本格派オルガン奏者、吉田愛とアレックス・ガイの待望の新譜。「めぐりあう時」と題し、バッハを中心に、同時代のドイツとイタリアからの、プロ テスタントとカトリック両音楽家をめぐりあわせた選曲です。吉田とガイの演奏は、18世紀の祈りの音楽と現代の私たちを感動的に巡り合わせてくれます。 2018年4月18日、日本福音ルーテル大分教会の礼拝堂に手鍵盤2弾、足鍵盤付き10ストップのパイプオルガンが完成しました。制作者はイタリ ア北部ドロミテ渓谷にあるドロミテ・ゼーニ工房。整音に評価の高い同工房が日本の教会に納めた最初のオルガン。ドロミテの前に住み、オルガニストと して活躍する吉田愛と、アレックス・ガイがそのオルガンの様々な音色を魅力的に引き出した演奏です。独自の電流伝送マイクペアをオルガンを整音した 位置にセッティング、DSDでリアル&ダイナミックに収録しています。 (Ki)
WAONCD-360(1CD)
(HQCD)
バッハ:無伴奏ヴィオラ・ダ・ガンバのための組曲U
無伴奏ヴィオラ・ダ・ガンバのための組曲第1番 ト長調 BWV 1007(無伴奏チェロ組曲第1番から編)
無伴奏ヴィオラ・ダ・ガンバのための組曲第3番 ニ長調 BWV 1009(無伴奏チェロ組曲第3番から編)
宇田川貞夫(ヴィオラ・ダ・ガンバ/アドレア・カスタニェリ、パリ、1720-30年作)
ヴィオラ・ダ・ガンバによってふくよかにゆったりと紡ぎだされる時空。静かに熱く語る音楽が豊かな音でとらえられています。宇田川氏が考える「J.S.バッ ハはもっと本当はヴィオラ・ダ・ガンバのための作品を書いていて、しかしそれらは音楽史の中で失われてしまったのではないだろうか」という壮大な物語が 生んだバッハ作品集の第2弾の登場です。
第1弾(WAONCD-310)では、無伴奏チェロ組曲第2番および第5番(バッハがリュート用に編曲したものをさらに宇田川氏が編)をヴィオラ・ダ・ ガンバで演奏。この第2弾では、無伴奏チェロ組曲第1番および第3番を、アレンジして演奏しています。
バッハが書いたヴィオラ・ダ・ガンバのための作品で現存するのは、13。しかし実際には、「バッハが編曲した無伴奏ヴィオラ・ダ・ガンバのための 組曲の楽譜が、バッハの息子カール・フィリップ・エマヌエル・バッハから王様フリードリッヒ・ウィルヘルム2世に献上され、王様からフォルクレーへ提供 され演奏されたという、途方もない空想の結果として、音楽史の中で失われてしまったのかもしれない、無伴奏ヴィオラ・ダ・ガンバのための組曲をフランス・ ロココ風に再現してみたい。」とは演奏者の宇田川氏がライナーノートに寄せた言葉。
ベルギー・ブリュッセル王立音楽院に学び、ヴィオラ・ダ・ガンバをヴィーラント・クイケンに師事し、各地で多彩な演奏活動を展開している宇田川貞夫 が永年あたためてきた思いのこもった、音楽の愉悦のきわみの1枚です。氏の熱き魂が生みだした音楽を余すところなくとらえた、電流伝送型マイク(ピュアー トレコーズ製)を使用したペアマイクステレオDSD録音。 (Ki)
WAONCD-370(1CD)
HQCD
ナポリのリコーダーコンチェルト
アレッサンドロ・スカルラッティ :ソナタ第7番ニ長調
ロバート・ヴァレンタイン (1674-1747):ソナタ第2番変ロ長調
ドメニコ・ナターレ・サッロ (1679-1744):コンチェルト ニ短調
ジョヴァンニ・バッティスタ・メーレ (1704 -after 1752):ソナタ第15番 へ長調
ニコラ・フィオレンツァ (?-1764):コンチェルト イ短調
フランチェスコ・バルベッラ (1692-1732):ソナタ第3番ハ長調
フランチェスコ・マンチーニ (1672-1737):ソナタ第19番ホ短調
本村睦幸(リコーダー)
ジュゴンボーイズと仲間たち(古楽アンサンブル)〔中丸まどか、天野寿彦(Vn)/佐藤亜紀子(バロックギター/テオルボ)/山本 徹(Vc)/根本卓也(Cemb)〕

録音:2019年5月13日?15日 品川区立五反田文化センター 音楽ホール
リコーダーの名手、本村睦幸が、オリジナル通りの指孔、運指、ピッチ(a’=405)で再現された斉藤文誉作の2本のリコーダーを用いて、近年、古楽の最も ホットな領域、ナポリの18世紀音楽にその息吹を吹き込むアルバムです。7人の作曲家による7人7色の名曲を〈ジュゴンボーイズと仲間たち〉との共演による 華やかで趣深い音楽をお楽しみください。ワオンレコード初となる室内楽アンサンブル規模のアルバム、カスタムメイドDCアンプマイクと5.6MHZ DSDによ る高音質録音です。
ナポリは、16世紀からいち早く音楽教育に特化した大規模な学校が存在したという点で稀有の都市。ここでは「ナポリ楽派」の祖ともいえるアレッサンド ロ・スカルラッティ(1660-1725、実際にはシチリア島出身)、そしてナポリ出身のマンチーニ(1672-1737、A.スカルラッティ不在期間、宮廷楽長の座を 担ったこともある人物)、サッロ(1679-1744、6歳の頃よりナポリの音楽院で学んだ)、メーレ(1704-1752以降没)、ナポリの音楽院で学んだ)、そしてフィ オレンツァ(?-1764)、バルベッラ(1692-1732、マンチーニが院長を務めていた時期にナポリの音楽院で学んだ)、そしてヴァレンタイン(1674-1747、イギ リス出身、その後ローマで活躍、ナポリでヘンデルのオラトリオの演奏に参加)という7人の作曲家による、生き生きとしたリズム、鮮やかな和声も美しい魅力 的な作品が収められています。 [演奏者プロフィール] 1980年代のアムステルダムに学んだ日本の名手、本村睦幸は、アルバム〈無伴奏リコーダー600年の旅〉(WAONCD-140)で聴かれるように、中世から現代 音楽までの幅広いレパートリーを持ち、その広い視野から「東京リコーダー音楽祭」をディレクターとして伝説的成功に導いたことでも注目を集める。近年は 特に、盟友のリコーダー製作家、斉藤文誉が18世紀リコーダーの最新の調査に基きオリジナル通りのピッチや運指で作る楽器の数々を愛用し、それにふさわ しいレパートリーを探求しています。ワオンレコードからの5番目リリースとなる本アルバムもその成果が反映されたものです。 共演のジュゴンボーイズと仲 間たちは、チェロの山本徹とチェンバロの根本卓也のユニット、ジュゴンボーイズを中心に、気心の知れたメンバーを集めて結成されたアンサンブルです。 山本 徹は、バッハ国際コンクール他で入賞し、現在はバッハ・コレギウム・ジャパン、オーケストラ・リベラ・クラシカ、オルケストル・アヴァン=ギャルド等でも活 躍中のチェリストです。根本卓也は、東京藝大で指揮を、リヨンで通奏低音を学び、現在はオペラ指揮者、作曲家、チェンバロ奏者という多くの顔を持つ。バ ロックから現代に至るまで、特にオペラや劇場音楽に造詣が深い。中丸まどかは、東京藝大とブリュッセルで学び、現在はヒルデブラント・コンソートを始め ベルギーの様々なオーケストラにコンサートミストレスとして参加するほか、ソリストとしても活躍しています。天野寿彦も東京藝大で学び、日本の様々な古楽 オーケストラに参加するほか、リラ・ダ・ブラッチョやヴィオロンチェロ・ダ・スパッラも手がけるなど多彩に活動しています。佐藤亜紀子は、東京藝大のほか、ケル ン、バーゼル、バルセロナで学び、通奏低音奏者として日本の様々な古楽アンサンブルと共演、またリュート独奏曲の演奏にも力をいれている奏者です。
WAONCD-380(2CD)
HQCD
バッハ:平均律クラヴィーア 第1巻(全24曲) 大塚直哉(Org/ポジティフオルガン)
彩の国さいたま芸術劇場所有、2000年ガルニエ製、C-d3, 4stops

録音:2019年7月3-6日、さいたま芸術劇場 音楽ホール
音楽の「旧約聖書」ともいわれるバッハの平均律クラヴィーア曲集。2022年は、平均律クラヴィーア曲集第1巻完成からちょうど300年にあたります。こ れを記念して、大塚直哉がポジティフオルガンで演奏した、第1巻全曲が登場します。大塚直哉は、演奏はもちろん、トークや企画性豊かなコンサート、さらには指揮 活動と、堅実かつ多彩な活動できわめて高い評価を得ております。ここでも、ポジティフオルガンという楽器の魅力を存分に活かしつつ、その知性と人柄までもが にじみでた、あたたかみのある演奏を聴くことができます。バッハによる厳密な対位法の世界をやわらかに解きほぐして展開、聴き手に極上の愉悦の時間をあたえ てくれます。ブックレットには、藤原一弘氏による、調律と調性の歴史をふまえながら、曲集の歴史的意義などについて述べた詳細かつ読みやすい解説もついてお り、耳でよし、読 んで もさらに よし、の 内 容 とな って い ま す。な お 、欧 文タイトル 表 記 は 、バッハ の 出 版 譜 の 表 記 ど お り、「 D a s W o h l t e m p e r i r t e C l a v i e r I 」として おります。 (Ki)
■ライナーノートより
平均律クラヴィーア Das Wohltemperirte Clavier-この不思議な曲集名に出会ったのは、子供の頃のピアノのレッスンや発表会と関係したどこかのタイミ ングだったと思う。どこか惹きつけられる、しかしこのあまり意味のよくわからないタイトルを持ったこの曲集は、付き合っていけばいくほど、勉強していけばいく ほど、バッハの「謎かけ」があちこちに仕掛けられた不思議な曲集であることを思い知らされます。 「うまく調整・調律された」とか、「ちょうどよい温度・気分の」などの意味を併せ持つwohltemperirteという語がClavierにかかると、「うまく調整・調律 された鍵盤楽器」という意味にもなれば、文脈によっては「適温の鍵盤」という意味にもなろう。練習前にはまず調律から、というチェンバロやクラヴィコード奏 者の日常を思うと、またドイツの寒い冬、教会のオルガンの凍るような鍵盤の冷たさを思うと、なんだかいつでも調律がうまい具合になされていて、手のかじかま ない、ちょうどいい温度の鍵盤楽器なんて・・バッハやバッハの周りの人たちの(そして、もちろん現代のわれわれも)夢見る「理想の状況」がうかがえて楽しい。 この心地よい楽器で、24の調、すなわち「あらゆる調」(・・音楽理論上の話ではなく、オクターヴが12に分かれる通常の鍵盤の場合、長調と短調が12ずつの 24の調は実質的に「すべて」の調を意味する)の音楽を楽しむ、というなんと大胆な仕掛けの作品であろうか。 今回は、この作品の想定する「クラヴィーア」としてまず第1に考えられるチェンバロではなくて、(やはり候補の楽器のひとつではある)小型のポジティフ・オ ルガンで演奏することにした。大オルガンとはまた違った、チェンバロやクラヴィコードなどといった有弦鍵盤楽器と共通する機動力・柔軟性を持ちながら、かつ、 空気を送って「息をする」楽器、つまり声楽との共通点もあるという特性を持つポジティフ・オルガンで弾いてみると、対位法のテクスチャーの浮かび上がり方が 独特で、ほかの鍵盤楽器とは違ったものが聞こえてくる。 この曲集には、鍵盤の修行のために苦労する、という側面もあるが、もうひとつの、心地よい、うまく按配された鍵盤楽器によって、思いもかけない遠いところに まで連れていってもらう、という耳の楽しみもある。それを味わっていただけたらこの上ない喜びです。 【大塚直哉】
WAONCD-390
(3HQCD)
バッハ:平均律クラヴィーア 第2巻(全24曲) 大塚直哉(オルガン/ポジティフオルガン)、彩の国さいたま芸術劇場所有、2000年ガルニエ製、C-d3, 4stops、
調律:Garnier 16, a=440Hz(楽器調律:マチュ・ガルニエ)

録音:2020年7月1-4日、2021年2月9-11日、さいたま芸術劇場 音楽ホール
日本語帯・解説付
高く評価されている平均律クラヴィーア第1巻(WAONCD 380)につづき、第2巻の登場。バッハによる厳密な対位法の世界、とりわけ第2巻の特徴でもあ るより複雑なフーガを、見事に解きほぐして展開しているだけでなく、ポジティフオルガン1台とは思えないほどに様々な音色と表情が次から次へとあらわれ、こ の楽器のもつ可能性も見事に引き出されています。大塚自身の執筆によるライナーノートには第2巻について、さらに彩の国さいたま劇場でおこなった自身のシ リーズでの様々な試みなどについて触れられており、大変興味深い内容となっています。 〜(ライナーノートより)〜「第2巻」をどの鍵盤楽器で弾くことを想定しているのか、ということについては、バッハによる自筆のタイトルページが残されていない ので、決定的なことはわからない。しかし、「第1巻」と同じ体裁の曲集であることを考えると、同様に、当時のクラヴィーア(チェンバロ、クラヴィコード、そして 文脈によってはオルガン、生まれたばかりのピアノフォルテなども)どれでも、と考えてよさそうです。チェンバロで弾いても、オルガンで弾いても、クラヴィコー ドで弾いても、それぞれなりの良さが出る「第1巻」に対して、「第2巻」はチェンバロでの演奏が抜きんでて美しい、とこれまでひそかに思っていた。最近では、 第2巻には新しい「ピアノフォルテ」の響きも聞こえてくる、と考える人も増えてきていて、それも一理あると思っていた。しかし、今回あえて、オルガンで弾いてみ ることによって、まだまだきこえていなかったものがたくさんこの中に埋め込まれていたことに気づかされた。聴いてくださる方もここから、なにかいつもとは違っ たものを聞き取ってくださるかもしれない、と楽しみにしています。(大塚直哉)

WAONCD-400
「音楽の鳥獣戯画」
小生物音楽大全

■陸の生き物たち
1P.H.Nordgren/K.Aho:藻岩のリス
2C.Delvizio:ネコ
3J.A.Muro:小さくヒステリックな生き物 (イタチ)
4V.Raasakka:ペットモンキーの手のひら
5M.Parsons:ハリネズミ
6P.Ruders:クロネズミ
7J.Myllarinen:タマオシコガネ
8R.Sigal:カマキリ
9C.Domeniconi:カマキリ
10P.Kumela:太ったハタネズミのためのパッサカリア
11K.Kuokkala:アイアイ
12A.Vilagi:マングース
13I.Hammo:タイリクモモンガ
14J.Hartikainen:クマムシ
15V.-M.Puumala:ニワオニグモとタシギ …つづく…
■空の生き物たち
16V.-M.Puumala:ニワオニグモとタシギ
17O.T.Raihala:ムナジロアマツバメ
18J.F.W.Schneider:アンナハチドリ
19C.Costa:ハチドリ
20P.Korpijaakko:オオボクトウ
21J.Contreras:コウチュウたち
22J.-M.Sanchez-Verdu:マルハナバチ
23J.Vainio:カササギの骨
24R.Talvitie:キクイタダキの女の子
25U.Pulkkis:アワテミミズクの狩り
26J.L.Bellido:テントウムシ
■水の生き物たち
27K.Aho:タイリクスナモグリ
28S.Klemola:ヨーロッパザリガニ
29O.Virtaperko:ヒロクチヨウジウオ
30平野一郎:平家蟹
31A.Yli-Salomaki:アメンボ
32A.Auvinen:チビミズムシ
33M.Leinonen:ガンガゼ
34L.Wennakoski:バルトニシン
35L.Supponen:メキシコサンショウウオ
36M.Pisati:デニース、シルバー、それからホタル
ペトリ・クメラ(ギター/Gabriele Lodi)

録音:2018年3,5月/2019年4,9月
フィンランド出身の人気ギター奏者、ペトリ・クメラによる、小動物や昆虫のためのソロ・ギターの小品集CD。生き物たちを描いた唯一無二の作品集です。世界 各地の作曲家(カレヴィ・アホ、ノルドグレンや平野一郎らも参加)により提供された収録曲35曲は、すべてそれぞれ特定の小動物を描いたもので、愉快なもの から真面目なもの、超絶技巧、瞑想的、そして驚くような作品まで、ありとあらゆるスタイルを網羅しています。一つ一つの楽曲が、題材となった生き物の特徴や性 格を描き、リスナーに豊かな情景が広がる物語を提供してくれます。ペトリ・クメラが愛をこめて演奏しており、かわいい小生物のイラストがブックレットから飛び出 てくるような感覚にもなります。全テキストの和訳付き。オリジナルブックレット(フィンランド語、すべて日本語ブックレットに翻訳が掲載されています)には小生 物の愛らしいイラスト満載。耳でも目でも楽しい1枚です。
ペトリ・クメラは、国際的に評価の高い、フィンランド国内でも屈指の人気のクラシックギター奏者。オリジナリティと多芸さで知られ、古楽器にも長けながら、現 代の存命の作曲家とも制作をしています。また、作曲家としてもラジオ・テレビ局に多くの楽曲を提供している存在です。
この商品は、外国流通盤に、ワオンレコードのプロデューサー・小伏和弘氏が制作監修した日本語ブックレットと帯が付いたものです。小伏氏の録音によるディス クではありません。
The Recording Industry´s EMMA-award (フィンランドのグラミー賞) 受賞 The Finnish Broadcasting Company (YLE フィンランド国営放送) The Record of The Year award 受賞 フィンランドで出版された最も美しい芸術音楽CD 受賞  ※以上フィンランド版

WAONCD-500
HQCD
MONOLOGO VIA CORDA/ 独絃哀歌
エングルンド(1916-1999):独奏ヴァイオリンの為の「遮られたアリオーゾ」
ハチャトゥリアン:独奏ヴァイオリンの為の「ソナタ=モノローグ」
ノルドグレン(1944-2008):ヴァイオリン独奏の為のソナタ 作品104
バッハ:無伴奏ヴァイオリンの為のパルティータ第2番 ニ短調 BWV 1004
ヤンネ舘野(Vn)

録音:2020年11月11-13日、品川区立五反田文化センター 音楽ホール
フィンランドと日本を2つの故郷とするヴァイオリン奏者、ヤンネ舘野が無伴奏のアルバムをリリースします。同郷の作曲家であるノルドグレン、エングルンド、さ らにハチャトゥリャンの作品をモダン・ヴァイオリンで、そしてバッハのパルティータ第2番をバロック・ヴァイオリンで収録しています。
エングルンドは20世紀フィンランドを代表する作曲家の一人で、ここに収録されたのは彼の残した数少ないヴァイオリン独奏曲の一つ。緩急緩で構成された、内 省的な作品。ハチャトゥリャンの作品は、中世の吟遊詩人たちの音楽を思わせる静かで瞑想的な部分に始まり、超絶技巧の部分を経て、ふたたび静謐へと姿を消し ていきます。フィンランドのノルドグレンの作品は、カレリア地方に伝わる「泣き歌」に題材をとった、微分音を用いて悲しみの揺らぎが表現されたもの。静謐から 紡ぎ出される音楽は、人々の悲しみや嘆きを代弁しているようで深い共感をおぼえます。豊かな響きをあまさずとらえた録音にも注目です。そしてアルバムの掉尾 を飾るのは、バッハの無伴奏パルティータ第2番。ここで舘野はヴァイオリンをバロック・ヴァイオリンに持ち替えて演奏しておりますが、楽器や時代の違いを超え たバッハの普遍性にあらためて感じ入るとともに、昨今の世界の状況、そして我々におそいかかる様々な困難が、ヤンネ舘野の演奏によって昇華され、慰めや力が 与えられるよう。まさに渾身の1枚です。 (Ki)
WAONCD-510
(HQCD)
クレランボーの至宝〜カンタータ・組曲・ソナタ
ニコラ・クレランボー:ソナタ集より ソナタ第6番「ランプロンプチュ(即興曲)」
オルガン曲集第1巻(1710)より 第一旋法による組曲 抜粋[室内楽編曲:根本卓也]
カンタータ・フランセーズ集 第1巻(1710)より独唱とサンフォニーのためのカンタータ第3番「オルフェ」
ソナタ集よりソナタ第2番「ラ・フェリシテ(幸福)」
レ・ゾルフェ【横町あゆみ(歌)、相川郁子(フラウト・トラヴェルソ)、佐藤駿太(Vn)、折口未桜(ヴィオラ・ダ・ガンバ)、根本卓也(Cemb)

録音:2021年1月6-8日品川区立五反田文化センター 音楽ホール
フランスのバロック時代のカンタータ(カンタータ・フランセーズ)や室内楽をレパートリーの核として活動しているアンサンブル、レ・ゾルフェによる、クレラン ボーの珠玉の作品集の登場。
太陽王ルイ14世に認められたニコラ・クレランボーは、フランス・バロックの至宝と称される作曲家です。その生涯に5冊のカンタータ集と5 曲の独立したカンタータを世に送り出しました。フランスで生まれたフランス語によるカンタータは、カンタータ・フランセーズと呼ばれ、3つのレシタティフとエー ルが口語に現れ、最後のエールは教訓が述べられるのが(特に初期に)よくあるパターンでしたが、クレランボーの作品は必ずしもこれには則っておらず、エール の途中でレシタティフに移行するなど、自由な作風で独特の魅力を放っています。ここに収録された「オルフェ」は、クレランボーのみならず、カンタータ・フラン セーズを代表する名作。題材は有名なオルフェオ(オルフェ)とエウリディーチェ(ユリディス)からとられています。オルフェオが黄泉の国でエウリディーチェを返 してほしいと訴え、連れ戻すことが許された喜びの場面で終わっており、音楽もロ長調で関われたエールで締めくくられた、クレランボーのオリジナリティにもあ ふれた名作。ほかに収録されたソナタなども、それぞれの楽章のキャラクターが際立った演奏で、みごとな即興も展開されております。楽器の音色をなまめかし く濃厚にとらえた録音も、大変に素晴らしく、優美で繊細なクレランボーの世界が豊かに広がります。 (Ki)
WAONCD-520(2CD)
HQCD
ピアノフォルテ イン グリーン
平野一郎:歌を覚える鳥のソナチネ (2012)
ヤナーチェク:草陰の小径にて 第1集(1901-1908)
平野一郎:白象の夢〜黒鍵と白鍵のエチュード〜*オリジナル・ヴァージョン(2006)
バルトーク:ソナチネ(1915)
 セーケイ人たちとの夕べ(1908)
 豚飼いの踊り(1908-1909)
ヤナーチェク:ピアノ・ソナタ 1905年10月1日 街頭にて
平野一郎:二つの海景(2004-2011)
田中綾(P)

録音:2021年6月15-17日、高島市立ガリバーホール(滋賀県)
丹後の宮津出身のピアニスト、田中綾による、ヤナーチェク、バルトーク、平野一郎作品集。タイトルの「フォルテピアノ」はフォルテおよびピアノの表現であり、 グリーンとは、ハンガリーや現在彼女が移住している滋賀県蒲生群の農村の景色。田中はコダーイ音楽研究所に留学していた経歴を持ち、また、とくに歌(合唱) との共演も多く、彼女が奏でるピアノはオーケストラのような音響と音色で鳴り響きながら、人の声のように様々な情動を聴き手によびおこさせる、濃厚なもの。 演奏会のとき、ステージ袖から登場するのではなく、どこからともなく裸足で現れ、今その瞬間に生まれたように音楽を奏でていきます。精巧に調律されたピアノ で、1ミリの狂いもないタッチで、作曲者たちが音符に込めた色や風景、作曲家の心情までをも浮かび上がらせていきます。その音色をCDにするために、今回 384kHz 24bitによる編集が行われました。ホールの空気から、音符ひとつひとつから立ち上る様々な香りや風景、そして作曲家たちの声がなまめかしく聴きと れる、究極の2枚組となっています。
(ブックレットより抜粋)ヤナーチェク、バルトーク、平野一郎という作曲家たちは、それぞれ生まれた場所も年代も異なりますが、古くから伝わる文化が危機に さらされる難しい時代の中で、自分たちの真の音楽を探求しているというところで繋がっています。小さな村の歌や踊りを深く研究するうちに、それぞれに独自の 作曲語法を生み出し、命がけで守らなければ永遠に忘れ去られてしまうあらゆる声を、楽譜に刻んでいきました。彼らの楽譜を開くと、草原や海辺の原風景とそこ に暮らす人々、ひそんでいる小さな生きもの、そしてもっと前からそこにいたであろう、目に見えないものたちが飛び出してきます。暗闇に消えかけていたかすか な灯りが、蛍の光のようにぽつぽつと点り、皆さんの心にひろがっていきますように。―田中綾ー
田中綾=略歴:丹後の宮津にて6才よりピアノを始める。恩師、辻阪乙絲子に学ぶ。作陽音楽大学ピアノ科卒業後、故・西内玲の声楽クラス専属ピアニスト、四国 学院大学非常勤講師を経て、2001年にハンガリーのコダーイ音楽研究所へ留学。ピアノをサボー・オルショヤ、民俗音楽をコダーイの弟子イットゼーシュ・ミハー イ(2018年6月12日没)に師事。在学中、シャロルタ・コダーイ奨学金、コダーイ財団奨学金を受給。ボヤイヤーノシュ・ギムナジウム合唱団の専属ピアニストと してヨーロッパ各地へ演奏旅行。イットゼーシュ・ミハーイ、合唱指揮者でコダーイ研究所創設ディレクターのエルデイ・ペーテル両氏の推薦により、スロバキアでの 国際コダーイ会議に出席、「21世紀の日本でのコダーイ哲学の可能性について」スピーチを行う。コダーイ研究所修了リサイタルにて平野一郎「祈りの浜」を委嘱・ 初演。2016年やわた市民音楽祭の「八幡大縁起」初演にて合唱団のコレペティトゥアをつとめる。2018年ラ・ヴェリテ与謝公演に出演、「歌を覚える鳥のソナ チネ」を初演。2019年よりイリーナ・メジューエワに師事。ピアノリサイタル「草陰の小径にて」を2020年7月に音楽ホール奏美(大津市)、同11月に宮津会 館(宮津市/ 2021年3月で閉館)にて開催。宮津会館閉館直前の2021年3月、作曲家・平野一郎の世界2021「海の聲〜ほろびても滅びえぬもの〜」に合 唱団の練習ピアニストとして参加、合唱団員として、幻の校歌「天かける橋」を初演。 (Ki)
WAONCD-540
(HQCD)
日本語の夢と目醒め
平野一郎:邪宗門・魔睡 (2012) 
女声とピアノによる連作歌曲
 詩|北原白秋 
1 No.1:邪宗門扉銘
2 No.2:邪宗門秘曲
3 No.3:室内庭園
4 No.4:赤き僧正
5 No.5:赤き花の魔睡
6 No.6:空に眞赤な
7 No.7:接吻の時

武満徹:ソングスより
 編曲|鷹羽弘晃
詞|武満 徹 8,10,12
詞|谷川俊太郎 9,11,14
詞|秋山邦晴 13
8 翼 
9 恋のかくれんぼ 
10 小さな空
11 死んだ男の残したものは
12 明日ハ晴レカナ、曇リカナ
13 さようなら
14 うたうだけ
林光:アメリカ・アメリカ
  竜の尻尾を見つけた黒い犬のことなど
  詞|佐藤 信
吉川真澄(うた)
河野紘子(P)(1-7)、
水戸見弥子(8-14)、Momo(15)

録音:2021年11月24-26日、富士見市民文化会館キラリ☆ふじみ メインホール
現代音楽のエキスパート吉川真澄による、平野一郎、武満徹、林光の歌曲。日本語の詞に寄り添い、時に激しく渡りあう三者三様の音楽を、それぞれに個性きわだ つ三人のピアニストと共に収録した1枚です。
特殊発声やボディ・パーカッションで、自然に満ちる声や音を再現したWAONCD-330「平野一郎「四季の四部作〜春夏秋冬」」(本作などを実演した舞台で 2015年佐治敬三賞を受賞)とはまた違って、今回は、ことばのある作品を選んで演奏しています。
「邪宗門・魔睡」は、平野一郎が14歳の時から魅了されていた北原白秋の「邪宗門」をモノオペラにしたものがもととなった作品。もともとは全6章からなり、 15楽器と指揮者、そして声(母音唱や歌唱、朗唱、朗読などおよそ6段階に大別される多様な発声が要求される)、という編成ですが、吉川真澄がこの作品の第I部 「魔睡」をぜひ連作歌曲として再編してほしいと平野に打診して完成したのがここに収録されたもの。現実とも夢ともつかない吉川の言葉の表現に、世界に引き込 まれます。
武満作品は、鷹羽弘晃のあらたな編曲を得ての録音。林光作品は未出版ですが、「アメリカ」にまつわる佐藤信(劇作家・演出家)の詩に林光が、語るようにうた い、かと思うとうたうように語り、時にシャウトやウェスト・サイド・ストーリーの断片、ジャズまでもが登場する音をつけた作品。少ない音符とコードネーム、リズム のアウトラインを記した譜面がそのまま遺されているだけの作品なので(委嘱者の伊藤淑と林光による録音が存在)、奏者は大胆にアプローチすることが求められる 作品です。 (Ki)

WAONXA-046
(2DVD-ROM)
オランダ・バロックの愉悦
ヤコブ・ファン・アイク:おどけ者
作者不詳:朽ちた風車
作者不詳:アメリカ
作者不詳:アイルランドの王子
作者不詳:3つの小さなブランド
ヤコブ・ファン・アイク原曲:パヴィアの戦い
ジョヴァンニ・ジャコモ・ガストルディ原曲:武器を取って集まれ
スウェーリンク:緑の菩提樹の下で
ピエトロ・アントニオ・ロカテッリ:ソナタ作品2‐4 ト長調
アンドレアス・ハンマーシュミット原曲:イントラーダ
ワセナール伯ユニコ・ウィルヘルム:ソナタ第1番ヘ長調
ニコラス・ヴァレット:物乞いのファンタジー
ヤコブ・ファン・アイク:ダフネが美しい娘だったとき
ワセナール伯ユニコ・ウィルヘルム:ソナタ第3番ト短調
作者不詳:菩提樹の下で
ヤン・ピータースゾーン・スウェーリンク(?):まぬけなサイメン
ワセナール伯ユニコ・ウィルヘルム:ソナタ第2番ト短調
ピーター・マイヤー:イギリスのイントレ
作者不詳:ファンタジア
作者不詳:宮廷のサラバンダ
ルストホッファース
WAONCD041のハイレゾ・オーディオ盤。DVD-ROMを読み込み可能なディスクドライブを接続したパソコンと、適切なソフトウェア、オーディオ・インターフェース機器をご用意いただく必要があります。通常のCD,SACD,DVDプレーヤーでは再生できません。再生するには、適切なソフトウェアとオーディオ・インターフェース機器を搭載したコンピュータをご用意いただく必要があります。オランダのバロック音楽を中心としたプログラム。現在もそうですが、17,18世紀、オランダは海に開かれているという土地柄もあり、ヨーロッパ各地の多様な人種が行き交っていました。そのなかで様々な文化交流がなされ、音楽活動もきわめて盛んでした。そんなオランダで生み出された音楽を集めたこのアルバムからは、バロック器楽の生きた姿が色鮮やかに浮かび上がってきます。ルストホッファースの名前は、ファン・アイクの「笛の楽園(DerFluytenLust-hof)」から取ったもので、「楽園の住人達」の意です。本村睦幸、櫻田亨、上尾直毅、3人の気鋭の古楽奏者たちによる超一級のアンサンブルにどっぷり浸かれる、たのしい一枚です。 (Ki)
WAONXA-048
(DVD-ROM)
「オランダバロックの愉悦」バロック時代のオランダの作曲家達による器楽作品
ファン・エイク:おどけ者
作者不詳:朽ちた風車
作者不詳:アメリカ
作者不詳:アイルランドの王子
作者不詳:3つの小さなブランド
ファン・エイク原曲:パヴィアの戦い
ジョヴァンニ・ジャコモ・ガストルディ原曲:武器を取って集まれ
スウェーリンク:緑の菩提樹の下で
ロカテッリ:ソナタ作品2‐4 ト長調
アンドレアス・ハンマーシュミット原曲:イントラーダ
ワセナール伯ユニコ・ウィルヘルム:ソナタ第1番ヘ長調
ニコラス・ヴァレット:物乞いのファンタジー
ファン・エイク:ダフネが美しい娘だったとき
ワセナール伯ユニコ・ウィルヘルム:ソナタ第3番ト短調
作者不詳:菩提樹の下で 
スウェーリンク(?):まぬけなサイメン
ワセナール伯ユニコ・ウィルヘルム:ソナタ第2番ト短調 
ピーター・マイヤー:イギリスのイントレ
作者不詳:ファンタジア
作者不詳:宮廷のサラバンダ
ルストホッファース【本村睦幸(リコーダー)
櫻田亨(リュート、テオルボ、バロックギター)
上尾直毅(チェンバロ、オルガン、ミュウゼット、打楽器)】

録音:2005 年10月

DSD 2.8 MHz
DSD-AUDIO
WAONXA-086
(DVD-ROM)
Exceptional Audio Recording
96kHz 24bit
WAVE
WAONXA-088
(DVD-ROM)
Exceptional Audio Recording
2.8224MHz DSDIFF
フランチェスコ・バルサンティ(1690-1772):リコーダーソナタ集(ロンドン1724年)全6曲
第1番ニ短調/第2番ハ長調/第3番ト短調
第4番ハ短調/第5番ヘ長調/第6番変ロ長調
本村睦幸(リコーダー)
平尾雅子(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
櫻田亨(リュート)
上尾直毅(チェンバロ、オルガン)
野神俊哉(オルガン手ふいご操作)
ルサンティは、1690 年にイタリアのルッカに生まれ、1714 年にロンドンにわたり活躍した管楽器奏者・作曲家です。18 世紀初頭、ロンドンではリコーダーの 黄金時代を迎えていました。そのような頃、1724年にバルサンティが最初の曲集として出版したのが6つのリコーダーソナタ集です。ロンドンで出版された多くのリ コーダー作品の中にあって、このバルサンティのソナタ集は、リコーダー音楽の喜びを感じさせる叙情性と議校正の双方に満ち溢れており、リコーダーソナタの最高傑 作に挙げられます。本村が奏でる音色は澄み切った美しいもの。通奏低音の演奏陣も、「オランダバロックの愉悦」(WAONCD 041)や61鍵の時代(WAONCD 120)などでも素晴らしい演奏を聴かせた名手上尾、「やすらぎのガット(WAONCD 060)」でも魅惑の音色を聴かせた櫻田、そして世界的なガンバ奏者の平尾と 完璧な布陣。澄みきったリコーダーと、あたたかみのある通奏低音が、魅惑の世界を紡ぎ上げます。なお、第1 番の第1、2、4 楽章、第4 番では、手ふいごオル ガンが用いられており、ほんわかした音色がたのしめるのもポイントです。
【再生上の注意】
ワオンレコードのオリジナルマスターをあまさず収めたこの高音質音源をお楽しみ頂くには、DVD-ROM を読み込み可能なディスクドライブを接続 したパソコンと、適切なソフトウェア、オーディオ・インターフェース機器をご用意いただく必要があります。通常のCD、SACD、DVD プレーヤーでは再生できません。
WAONCD-090
うつろな瞳
作者不詳:グリーンスリーブス変奏曲、
パーセル:ソナタト短調、
ジョン・ダニエル:うつろな瞳、
ジョン・ダウランド
:流れよわが涙、
ヨハン・ショップ:涙のパヴァーヌ、
エクルズ
:スコットランド民謡によるグラウンド、
マシュー・ロック
:組曲第4番ホ短調、
トレット
:トレット氏によるグラウンド、
ジョン・ブル:メランコリー・パヴァーヌとガリアルド、
アンヌ・ダニカン・フィリドール:ニ短調
作者不詳:イタリアのグラウンド
ラファエラ・ダンクザークミュラー(リコーダー)、
西谷尚己(ヴィオラ・ダ・ガンバ)、
大塚直哉(Cemb、ヴァージナル)
バロック時代に大流行した歌曲、ダウランドの「流れよ、わが涙」。この作品は実に多くの作曲家たちによって引用・パロディされました。ここにおさめられているダニエルの「うつろな瞳」も実に丁寧な仕事ぶりが印象的な、パロディ作品。印象的な4度の下降音型が、ホロリと落ちる涙を連想させます。演奏者の3人は、同時期にアムステルダム、デン・ハーグなどオランダの音楽院でソリスト・ディプロマを取得したアーティストによるアンサンブル。素晴らしい音響のアートコートギャラリーでの収録で、あたたかみのあるアンサンブルの空気感、それぞれの楽器の魅力が遺憾なくとらえられています。  (Ki)
WAONXA-098
(DVD-ROM)
うつろな瞳
作者不詳:グリーンスリーブス変奏曲
パーセル:ソナタト短調
ジョン・ダニエル:うつろな瞳
ダウランド:流れよ、わが涙
ヨハン・ショップ:涙のパヴァーヌ
エクルズ:スコットランド民謡によるグラウンド
マシュー・ロック:組曲第4番ホ短調
トレット:トレット氏によるグラウン
ジョン・ブル:メランコリー・パヴァーヌとガリアルド
アンヌ・ダニカン・フィリドール:ニ短調
作者不詳:イタリアのグラウンド
ラファエラ・ダンクザークミュラー(リコーダー)
西谷尚己(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
大塚直哉(チェンバロ/ヴァージナル)

DSD 2.8 MHz
DSD-AUDIO

WAONXA-108
(DVD-R)
上畑正和作品集2
光のしずく/白壁の町/こもれび
かざぐるま/Galle/春の光/夕暮れに
上畑正和(リードオルガン)、
崎川晶子(チェンバロ)、
橋本薫明(鳳笙)、
亀井真知子(ハンドベル)

192kHz 24bit
Recording/
High Resolution
Audio Data
2.8224MHz
DSDIFF
(DSD-AUDIO)
音質に定評のあるワオンレコードから、ハイレゾ2.82224MHzDSDIFF盤登場!これらのディスクはDSD対応のプレーヤーや、コンピュータ・ベースのPC-Audioシステム上で再生するもので、通常のCD SACD DVDプレーヤーでは再生できません。

WAONA-116
(DVD-ROM)
96kHz 24bit WAVE
STEREO・WAVE
PC-AUDIO

WAONA-118
(DVD-ROM)
2.8224MHz DSDIFF
STEREO・DSDIFF
DSD-AUDIO
(High Resolution
Audio Data)
バロックな対話
作者不詳:ああ別れが苦しみの理由となり
ダニエル・パーセル:最愛の人よ 最も美しい人よ
ヘンリー・パーセル:トランペットを吹き鳴らせ
 薔薇よりも甘く/つかの間の音楽
マシュー・ロック:アルマンド ト短調 
パーセル:恋の病から飛び立とうとしても 
トーマス・オーガスティン・アーン:チェンバロソナタ第3番ト長調
ヘンリー・ロウズ(1596-1662):キスの対話
ヘンデル:いくつもの矢が私の心を射す
ジェミニアーニ:チェロ・ソナタ変ロ長調
パーセル:ニューグラウンド〜ここに神々が示される
ジョン・ブロウ:ああ天よ!私は何を聴いているのでしょう?
パーセル:運命の時が
パーセル:私の平穏は永遠に失われ
ラ・スフェラ・ムジカーレ
〔広瀬奈緒(S)、マジッド・エル・ブシュラ(C.T)、マリア・ザッカリアドゥ(バロックVc)、林美枝(Cemb)〕

録音:2007年7月4-6日、高島市生涯学習センター・アイリッシュパーク・ガリバーホール

[使用楽器]
バロックチェロ:ロビン・エイチソン 1999年制作 英国製
チェンバロ:1段鍵盤Ruckersモデル(トラック6)春山直岳 2006年制作
2段鍵盤Ruckersモデル 春山直岳2005年制作
英国を中心に活躍のメンバーによる、アンサンブル、ラ・スフェラ・ムジカーレのデビュー盤がハイ・レゾリューションソフトで登場! ラ・スフェラ・ムジカーレは、2003 年Royal College of Music 古楽コンクール第1位をはじめ、2005 年古楽コンクール<山梨>アンサンブル部門トップ、 2006 年ブルージュ国際古楽コンクールHonorable Mention 受賞など、その音楽性は折り紙付きのアンサンブル。全員でのアンサンブルはもちろん、メ ンバーそれぞれのソロ、アカペラデュオなど、このアンサンブルの魅力を余さず納めたアルバムです。高音質により、広瀬の美しい歌声もより一層なまめ かしく響きます。
【再生上の注意】
ワオンレコードのオリジナルマスターをあまさず収めたこの高音質音源をお楽しみ頂くには、DVD-ROMを読み込み可能なディスクドライブを接続したパ ソコンと、適切なソフトウェア、オーディオ・インターフェース機器をご用意いただく必要があります。通常のCD、SACD、DVDプレーヤーでは再生でき ません。
■ハイレゾリューション・オーディオ・データ
パソコンで再生する新しいオーディオ。CDをはるかに凌駕するハイサンプリングと高ビット深度が、溢れる音楽の熱情とともに広大な音場の空気感までを再現します。CD,SACD,DVDプレーヤーでは再生できません。 (Ki)
WAONXA-126
(DVD-ROM)
ハイレゾリューション・オーディオデータ
『61鍵の時代』
ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ第5番「春」
ピアノ・ソナタ第1番op.2-1ヘ短調
ピアノ・ソナタ第18番op.31-3
尾直毅(フォルテピアノ) 
荒木優子(Vn)

録音:2008年9月
ワオンレコードより、好評のハイレゾ・オーディオディスクの登場。今回は、レコード芸術誌でも特選に輝いた『61鍵の時代』のオリジナルマスターをあまさず収録。ぬくもりのある音、ひとつひとつが呼吸しているような音色をたっぷりとお楽しみいただけます。
※DVD-ROMを読み込み可能なディスクドライブを接続したパソコンと、適切なソフトウェア、オーディオ・インターフェース機器をご用意いただく必要があります。通常のCD,SACD,DVDプレーヤーでは再生できません。再生するには、適切なソフトウェアとオーディオ・インターフェース機器を搭載したコンピュータをご用意いただく必要があります。
すでに多くのアンサンブルで、優れた通奏低音、鍵盤奏者として高い評価が定着している上尾直毅の実質的ソロ初アルバム。ウィーン式アクションを備えたフォルテピアノによるベートーヴェン。同様に高い評価を得ているヴァイオリニスト、荒木優子が、名曲「春」で共演。ベートーヴェンが31歳になるまでに書いた20曲のピアノ・ソナタは、音域が5オクターブ(61鍵)のフォルテピアノを駆使して書かれたものです。繊細なウィーン式アクションを備えたその楽器は、彼の創作を大いに手助けしました。このCDにはその時期の最初と最後にあたる作品が収められています。わずか7,8年の間にベートーヴェンの音楽が大きく変化したこと、彼がフォルテピアノにいかに大きな可能性を見出していたかを感じ取っていただけるでしょう。さらに、やはりその5オクターブの時期の最後の名曲、ヴァイオリン・ソナタ「春」も収録しました。ヴァイオリンに、OLCなどで活躍している荒木優子を迎えているのも注目です。 (Ki)
WAONXA-128
(DVD-ROM)
61鍵の時代
ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ第5番 へ長調 op.24「春」
ピアノ・ソナタ第1番 op.2-1 ヘ短調(1795)
ピアノ・ソナタ第18番op.31-3(1801/2)
上尾直毅(フォルテピアノ)
荒木優子(Vn)

録音:2008 年9月

DSD 2.8 MHz
DSD-AUDIO
■ハイレゾリューション・オーディオデータ
CDをはるかに凌駕するダイレクト・ストリーム・デジタルの高密度オーディオデータが、溢れる音楽の熱情とともに広大な音場の空気感までを再現します。
ワオンレコードのオリジナルマスターをあまさず収めたこれらの高音質音源をお楽しみいただくには、DVD-ROMを読み込み可能なディスクドライブを接 続したパソコンと、適切なソフトウェア、オーディオ・インターフェース機器あるいはDSDを再生できるプレーヤーをご用意いただく必要があります。通 常のCD,SACD,DVDプレーヤーでは再生できません。 (Ki)
WAONXA-156
(2DVD+-ROM)
お気に召すまま
フレスコバルディ:戦いのカプリッチォ
 フランドルの旋律に基づくカプリッチォ 
アレッサンドロ・ポリエッティ(?-1683):カッコウのカウリッチェット
ポリエッティ:ロッシニョーロのカプリッチォ 
ブクステフーデ:ラ・カプリッチオーザ(BuxWV250)
シュトルンク(1640-1700):第一旋法のカプリッチォ
ゲオルク・ベーム(1661-1733):カプリッチォニ長調
ヨハン・ヨゼフ・フックス(1660-1741):カプリッチォ ト長調 
W.F.バッハ:カプリッチォ.ニ短調 
バッハ:最愛の兄の旅立ちに寄せて(BWV992
寺村朋子(Cemb)

192kHz24bitWAVE
WAONCD150「お気に召すまま」のハイレゾ・オーディオ盤。DVD-ROMを読み込み可能なディスクドライブを接続したパソコンと、適切なソフトウェア、オーディオ・インターフェース機器をご用意いただく必要があります。通常のCD,SACD,DVDプレーヤーでは再生できません。再生するには、適切なソフトウェアとオーディオ・インターフェース機器を搭載したコンピュータをご用意いただく必要があります。1トラック分が1ファイルとなっています。PDF版ライナーノーツが収録されています。★レコーディングのAD変換の直後から、お届けするまでの間に1度もDigital-Digital変換していません。もともとのレコーディングが192kHz24bitPCMで、編集もそのままのフォーマットで行っています。ノーマライズもしていませんので、音量すらレコーディング時のままです。もちろん96kHzまでの機器をご使用の方のために、96kHz24bitのダウンコンバートデータも収録しております。今回はスイスのHigh-end、Weiss社のSaraconでダウンコンバートしておりますが、ダウンコンバートでも侮れない音質です。 (Ki)
WAONXA-158
(DVD-R)
お気に召すまま〜Capriccio
フレスコバルディ:戦いのカプリッチォ
 フランドルの旋律に基づくカプリッチォ
ポリエッティ(?-1683):カッコウのカウリッチェット
 ロッシニョーロのカプリッチォ
ブクステフーデ(c1637-1707):ラ・カプリッチオーザ(BuxWV250)
シュトルンク(1640-1700):第一旋法のカプリッチォ
ゲオルク・ベーム:カプリッチォニ長調
ヨゼフ・フックス(1660-1741):カプリッチォ ト長調
W.F.バッハ:カプリッチォ ニ短調
バッハ:カプリッチォ[最愛の兄の旅立ちに寄せて(BWV992)
寺村朋子(Cemb)

192kHz 24bit
Recording/
High Resolution
Audio Data
2.8224MHz
DSDIFF
(DSD-AUDIO)
音質に定評のあるワオンレコードから、ハイレゾ2.82224MHzDSDIFF盤登場!これらのディスクはDSD対応のプレーヤーや、コンピュータ・ベースのPC-Audioシステム上で再生するもので、通常のCD SACD DVDプレーヤーでは再生できません。

WAONXA-208
(DVD-R)
甘き喜びのうちに〜Indulcijubilo
富山鹿島町教会礼拝奏楽より〜アドヴェントからクリスマス〜〈礼拝の開始と御言葉に耳を傾けられるようにとの祈り〉
中世のキャロル:「甘き喜びのうちに」
J.M.バッハ:「甘き喜びのうちに」
J.C.H.リンク:「いとも尊いイエスよ、われらはここにて」 〈待望(I)〉
バッハ:「いざ来ませ、異邦人の救い主よ」
コラール:「いざ来ませ、異邦人の救い主よ」(和声:バッハ)
G.M.トラバーチ:第3旋法による3つの主題によるリチェルカータ 〈預言〉
コラール:「一輪のバラの花が萌え出で(エッサイの根より)」
ブラームス:「一輪のバラの花が萌え出で」 〈天使による良い知らせ〉
バッハ:「高き天よりわれは来たれり」 〈天使、羊飼いの讃美〉
C.ウェスレー:パストラーレ
『讃美歌21』278番「暗き闇に星光り」(松原葉子編曲)
バッハ:「ほめ讃えられよ、汝イエス・キリストよ」
『讃美歌21』259番「いそぎ来たれ、主にある民(神の御子は今宵しも)」(松原葉子編曲)
ギボンズ:ヴォランタリー〈マリアの讃歌、すべてのものらの礼拝と讃美〉
ブクステフーデ:「マニフィカト(わが魂は主をあがめ)第9旋法」
『讃美歌21』255番「生けるものすべて」(松原葉子編曲)
バッハ:「全能なる神に讃美あれ」
E.クレンケル:「いざ歌い、喜べ」
B.カー:シチリアの歌に基づく変奏曲より
O.アーベル:「われは汝の馬槽の前に立ち」〈待望(II)と成就〉
J.ボワヴァン:第4旋法による容易なプレリュード
松原葉子:「久しく待ちにし」による前奏曲
『讃美歌21』231番「久しく待ちにし」 〈讃美と安らぎ、平和〉
G.P.チーマ:カンツォーン第4番「安らぎ」
『讃美歌21』
4番「きよしこの夜」(松原葉子編)
松原葉子(リードオルガン)

録音:2009年9月28日、12月7日、2010年5月6日、6月21日 日本基督教団富山鹿島町教会礼拝堂(富山市)


192kHz 24bit
Recording/
High Resolution
Audio Data
2.8224MHz
DSDIFF
(DSD-AUDIO)
音質に定評のあるワオンレコードから、ハイレゾ2.82224MHzDSDIFF盤登場!これらのディスクはDSD対応のプレーヤーや、コンピュータ・ベースのPC-Audioシステム上で再生するもので、通常のCD SACD DVDプレーヤーでは再生できません。
WAONXA-226
(DVD-ROM)
【96kHz 24bit WAVE /PC-AUDIO】

WAONXA-228
(DVD-ROM)
【2.8224MHz DSDIFF STEREO・DSDIFF/ DSD-AUDIO】
(1)J.C.バッハ:ソナタ(デュエット) へ長調 Op.18-6
(2)モーツァルト:アンダンテと5つの変奏曲 ト長調 KV 501
(3)J.C.F.バッハ:4手のためのソナタ イ長調
(4)ホミリウス:わが希望は神にあり、装いせよ、我が魂よ、キリストは死の縄目に繋がれたり
(5)C.P.E.バッハ:ソナタ.ヘ長調 Wq70/3, H84
(6)モーツァルト:自動オルガンのための幻想曲 ヘ短調 KV608
(7)ベートーヴェン:フルート時計のためのアダージョ WoO33/1
(8)ヘッセ:オルガン4手のための幻想曲 ニ短調 Op.87
吉田愛[ Org( プリモ )]、
アレックス・ガイ[Org(セコンド)、]

録音:2012年5月4-6日、イタリア、フィエンメ渓谷
【(1)-(3)ダイアーノ、サン・トマゾ教区教会、(4)(5)カヴァレーゼ、聖母被昇天教区教会、(6)-(8)プレダッツォ、サン・フィリッポ・エ・ジャコモ教区教会】
世界的オルガニスト吉田愛とイタリアの名手アレックス・ガイがデュオを組んだ"Organ Duo"による「4手の対話」のハイ・レゾ盤の登場。
このアルバムは18〜19世紀のドイツ、オーストリアで愛された連弾作品を集めたもので、曲の個性に合わせ3つのオルガンを用いました。使用楽器 はいずれも北イタリア・トレンティーノ州のフィエンメ渓谷にある教会のオルガンで透き通る響きが魅力です。さまざまなストップを駆使して豊かな音色を 生みだすことのできるオルガンですが、連弾で弾くことによりその可能性は数倍にも膨れ、さらに豊かな響きを作り出してくれます。二人の息がぴったりと 合った一糸乱れぬ演奏にも注目です。
【再生上の注意】
ワオンレコードのオリジナルマスターをあまさず収めたこの高音質音源をお楽しみ頂くには、DVD-ROM を読み込み可能なディスクドライブを接続したパ ソコンと、適切なソフトウェア、オーディオ・インターフェース機器をご用意いただく必要があります。通常のCD、SACD、DVD プレーヤーでは再生でき ません。
WAONXA-236
(2DVD-ROM)
WAONXA-238
(DVD-ROM)
ラモー:クラヴサン曲集[クラヴサン曲集(1706)]
プレリュード/アルマンド 
第2アルマンド/ クーラント 
ジーグ/第1サラバンド&第2サラバンド 
ヴェニシエンヌ 
ガヴォット/メヌエット[クラヴサン曲集(1724)] 
アルマンド/クーラント
ロンドー形式のジーグ
ロンドー形式の第2ジーグ 
鳥のさえずり
第1リゴドン、第2リゴドンとドゥブル 
ロンドー形式のミュゼット
タンブーラン/村人たち 
優しい嘆き 20. 女神たちの対話
つむじ風[新クラヴサン曲集(1729-30)] 
トリオレ/未開人/. 異名同音
三和睦子(Cemb)
使用楽器:アンリ・エムシュ1751年製(オリジナル/フレデリック・ハース氏所蔵)
A=405Hz

録音:2012年7月1-3日、フランワレ教会(ベルギー、ナミュール市郊外)

◆2DVD-ROM
High Resolution Audio Dat
176.4kHz/ 24bit WAVE
96kHz/ 24bit
ダウンコンバートデータ
同時収録
STEREO・WAVE
PC-AUDIO

◆(DVD-ROM
High Resolution Audio Data
2.8224MHz DSDIFF
STEREO・DSDIFF
DSD-AUDIO
ヨーロッパと日本で活躍する実力派、三和睦子の新譜。2010年にリリースした日本では初めてとなるソロCD「J.S.バッハ:トランスクリプション集」はレコー ド芸術で特選盤および優秀録音に選ばれました。今回の作品は、フランス・バロックの粋、ラモーのクラヴサン曲集。各曲の性格を巧みに描き分けながら、情感たっ ぷりに奏でています。ラモーも弾いたのでは、といわれているアンリ・エムシュのオリジナルの名器を用いており、楽器の音色も注目ポイント。リッチで鮮烈な 音色に圧倒されます。 (Ki)
【再生上の注意】
ワオンレコードのオリジナルマスターをあまさず収めたこの高音質音源をお楽しみ頂くには、DVD-ROM を読み込み可能なディスクドライブを接続したパソコンと、適切なソフトウェア、オーディオ・インターフェース機器をご用意いただく必要があります。通常のCD、SACD、DVD プレーヤーでは再生できません。
WAONXA-246
(2DVD-ROM)
192kHz 24bit WAVE
WAONXA-248
(DVD-ROM)
192kHz 24bit WAVE
夜の祈り
メンデルスゾーン:ただ主だけが Op.112-1
 夜の歌 Op.71-6,
ヴォルフ:今こそわたしはあなたのもの「スペイン歌曲集」より
 歩きましょう マリ
ア「スペイン歌曲集」より
 ああ 御子の瞳は「スペイン歌曲集」より,
メンデルスゾーン:前奏曲とフーガ Op.37-1,
ラインベルガー:6つの宗教的歌曲 Op.157
 夜の祈り/アヴェ・マリア
ヴォルフ:眠れる御子よ「メーリケ歌曲集」より
 祈り「メーリケ歌曲集」より
青木洋也(C.T)
浅井美紀(Org;マナオルゲルバウ社製(日本)1990年)

録音:2012年9月23-26日、水戸芸術館、エントランスホール
WAONCD-240のハイレゾ音源。 バッハ・コレギウム・ジャパンをはじめいくつもの古楽アンサンブルでソリストを務める日本を代表するカウンターテナー青木洋也がメンデルスゾーン、ラインベル ガー、ヴォルフの近・現代の宗教曲を通常のピアノ伴奏ではなくパイプオルガンの伴奏で歌っているアルバムです。オルガン伴奏が指定されながらピアノ伴奏で演 奏されることが多いヴォルフの歌曲は本来の姿を取り戻したと言えます。青木洋也の天から舞い降りてきたような透き通った歌声とパイプオルガンの音色とが見事 に融合し、美しい響きと祈りに満ちた演奏を披露しております。クリスマスの時期にぴったりの1枚です。 
使用楽器は水戸芸術館のパイプオルガンで、2011の東日本大震災によって被害を受けましたが、修復作業を経て、2012年4月1日に「復活記念コンサート」 が行われました。当録音は記念コンサートでも演奏した浅井美紀です。2012年9月の当録音は再生したオルガンの音を聴くことができます。 (Ki)

【再生上の注意】
ワオンレコードのオリジナルマスターをあまさず収めたこの高音質音源をお楽しみ頂くには、DVD-ROM を読み込み可能なディスクドラ イブを接続したパソコンと、適切なソフトウェア、オーディオ・インターフェース機器をご用意いただく必要があります。通常のCD、SACD、DVD プレーヤー では再生できません。

WAONXA-266
(2DVD-ROM)
192kHz 24bit
STEREO/WAVE
PC-AUDIO
(96kHz/ 24bitも同梱)
WAONXA-268
(2DVD-ROM)
STEREO/ DSDIFF
DSD-AUDIO
5.6448MHz DSDIFF
静寂の語らい〜C.P.E.バッハ:作品集
幻想曲イ長調(識者と愛好家のための曲集第4巻より),
スペインのフォリア Wq.118-9(H.263),
「アンナ・マグダレーナ・バッハの音楽帳」〜行進曲 ニ長調 BWV Anh.122/ポロネーズ.ト短調 BWV Anh.123/行進曲 ト長調 BWV Anh.124/ポロネーズ ト短調 BWV Anh.125/チェンバロのための独奏曲 BWV Anh.125
ソナタ.変ホ長調 Wq.65-7(H.16),
ソナタ.イ短調 Wq.49-1(H.30),
ソナタ.ト長調 Wq.62-19(H.119),
幻想曲 嬰ヘ短調 Wq.67(H.300)
上尾直毅(クラヴィコード)

使用楽器:3/クラヴィコード小渕晶男2008製作
音域:GG/BB-d3、共有弦式,ヨハン・ヤコブ・ドーナットがライプツィヒで1700年に製作した楽器を元に音域を拡張したモデル,
使用楽器:1,2,4,5,6,7/クラヴィコード小渕晶男2009年製作
音域:FF-f3、専有弦式,クリステァイン・ゴットヘルフ・ホフマンがロンネブルクで1784年に製作した楽器のレプリカ,調律:上尾直毅
録音:2013年3月6-9日、アートコートギャラリー
使用マイク:改良型金田式無指向性DCマイク2013年毛利忠晴製作
レコード芸術誌で特選に選ばれるなど、高く評価された上尾直毅のC.P.E.バッハの鍵盤作品集をハイレゾ盤で。クラヴィコードは、ヨーロッパの楽器の中で最も音量の小さな楽器ともいえる繊細な鍵盤楽器。というと、消え行ってしまいそうなかよわい音色かと思われるかもし れませんが、この録音を聴くとクラヴィコードの実に豊かな音色におどろかされることでしょう。上尾氏はC.P.E. バッハの若い頃の作品((3)の「アンナ・マグダレーナ・ バッハの音楽帳」)では鍵盤に対して弦の数が少ない共有弦式、それ以外のものは、すべての鍵盤に対しコースと呼ばれる2本一組の弦が張られた専有弦式の楽器を 採用。フォルテピアノを思わせるような力強い表情をみせる瞬間もあれば、リュートのような穏やかな音色もあり、実に様々な表情です。作品自体も、親しみやすい旋 律のものから、激しい和声変化を伴うものまで様様々。作曲家として、そして、「正しい鍵盤奏法への試論」の出版(これはツェルニーやベートーヴェンにも影響を与 えた本)など理論家としても名を成したC.P.E. バッハ。生誕300 年という記念の年に、またひとつ魅力的な盤が登場しました。 (Ki)
■再生上の注意
ワオンレコードのオリジナルマスターをあまさず収めたこの高音質音源をお楽しみ頂くには、DVD-ROM を読み込み可能なディスクドライブを接続 したパソコンと、適切なソフトウェア、オーディオ・インターフェース機器をご用意いただく必要があります。通常のCD、SACD、DVD プレーヤーでは再生できません。
WAONXA-278
(2DVD-ROM)
5.6448MHz DSDIFF
WAONXA-276
(DVD-ROM)
192kHz 24bit WAVE
カンシオン
ラミレス(1921-2010):アルフォンシーナと海(ホセ・ルイス・ゴンザレス編)
ポンセ:サラバンド
ヴィラ=ロボス:エチュード第11番、第1番
トロバ(1891-1982):ブルガレーサ(柴田健編) 
モンポウ:カンシオン(〈カンシオンとダンス〉第6番より) (柴田健編)
ソル:魔笛の主題による変奏曲
アルベニス(1860-1909):アストゥリアス,
バリオス(1885-1944):大聖堂
ヴァイス(1687-1750):シャコンヌ、パッサカリア
ルビラ:ロマンス(ジャック・マーシャル編) 
タレガ:アルハンブラの想い出、ラグリマ
福山 敦子[G/使用楽器:Ignacio Fleta (1957) No.107]

録音:2013年7月23-25日/滋賀県高島市立ガリバーホール
[5.6448MHz DSD Recording & 192kHz 24bit Editing]
WAONCD-270のハイレゾ音源。 関西出身の天才少女ギタリストとして注目された福山敦子。人生の伴侶でもある優れたギター奏者、柴田健とのデュオ活動でも知られていますが、そんな福山の ソロ・アルバム。彼女の詩的情緒がいかんなく発揮された「アルフォンシーナと海」やアルバムのタイトルにもなっているモンポウの「カンシオン」は心に沁みる 演奏です。 (Ki)
【再生上の注意】
ワオンレコードのオリジナルマスターをあまさず収めたこの高音質音源をお楽しみ頂くには、DVD-ROM を読み込み可能なディスクドラ イブを接続したパソコンと、適切なソフトウェア、オーディオ・インターフェース機器をご用意いただく必要があります。通常のCD、SACD、DVD プレーヤー では再生できません。
WAONXA-296
(2DVD-ROM)
WAVE 192kHz/24bit, down converted WAVE 96kHz/24bit
PC AUDIO
WAONXA-298
(2DVD-ROM)
5.6448MHz DSDIFF
DSD-AUDIO
日出ずる処、牧神の目覺め。 フロラン・シャレール(Ob)
トマ・デルクロー(P)

録音:2014年5月27-30日、滋賀県高島市立ガリバーホール
京都市交響楽団に所属するフランスのオーボエ奏者、フロラン・シャレールと、ジュネーヴ音楽院で後進の指導にもあたっているコンポーザー=ピアニ スト、トマ・デルクローによるオーボエとピアノのための作品集の登場。2013年6月に京都のアンスティチュ・フランセ関西を舞台に開催された公演が もとになった録音です。ケックラン、デュカス、プーランクらのフランス作曲家作品のほか、デルクローの自作、さらに、ポール・クローデル(旧関西日 仏学館設立者)の詩を日本初訳した上田敏の詩に基づく、平野一郎(b.1974)の作品が収録されています。薫り高いひと時を楽しむことができる1枚 です。 (Ki)
【再生上の注意】
ワオンレコードのオリジナルマスターをあまさず収めたこの高音質音源をお楽しみ頂くには、DVD-ROM を読み込み可能なディスクドラ イブを接続したパソコンと、適切なソフトウェア、オーディオ・インターフェース機器をご用意いただく必要があります。通常のCD、SACD、DVD プレー ヤーでは再生できません。
WAONXA-376
(2DVD-ROM)
【WAVE 192kHz/24bit,
down converted WAVE
96kHz/24bit PC AUDIO】
CD,SACD,DVDプレーヤーでは
再生できません。
日本語解説・帯付き


WAONXA-378
(2DVD-ROM)
5.6448MHz DSDIFF
DSD-AUDIO】
CD,SACD,DVDプレーヤーでは
再生できません。
日本語解説・帯付き

ナポリのリコーダーコンチェルト
1. A・スカルラッティ:ソナタ第7 番ニ長調 7’29”
Allegro / Adagio / Fuga / Largo / Allegro
2. ロバート・ヴァレンタイン (1674-1747):ソナタ第2 番変ロ長調 14’39”
Adagio / Allegro / Adagio / Allegro
3. ドメニコ・ナターレ・サッロ (1679-1744):コンチェルト ニ短調 8’05”
Amoroso / Adagio / Allegro
4. ジョヴァンニ・バッティスタ・メーレ (1704 -after 1752):ソナタ第15 番 へ長調 11’18”
Andante / Allegro / Adagio / Allegro
5. ニコラ・フィオレンツァ (--1764):コンチェルト イ短調 8’43”
Grave / Allegro / Grave / Allegro
6. フランチェスコ・バルベッラ (1692-1732):ソナタ第3 番ハ長調 10’07”
Amoroso / Allegro / Adagio / Allegro
7. フランチェスコ・マンチーニ (1672-1737):ソナタ第19 番ホ短調 9’20”
Allegrissimo / Larghetto / Fuga / Moderato / Allegro
本村睦幸(リコーダー)
ジュゴンボーイズと仲間たち(古楽アンサンブル)〔中丸まどか、天野寿彦(Vn)/佐藤亜紀子(バロックギター/テオルボ)/山本 徹(Vc)/根本卓也(Cemb)〕

録音:2019年5月13日?15日 品川区立五反田文化センター 音楽ホール
使用マイク(ステレオペア):DCアンプマイク(改良型金田式) Schoeps MK2H 無指向性カプセル装着
設計・製作:毛利忠晴(ピュアートレコーズ), 2013年作, 2018年改造型
セッティング:Pair microphones A-B stereo
プリアンプ:PT-MPP02 DCアンプマイク専用 非平衡?平衡変換アンプ及び高品位電源
設計・製作:毛利忠晴(ピュアートレコーズ), 2017年
レコーダー:TASCAM DA-3000
マスタークロック:Grimm Audio CC2
DSD to PCM converter:Weiss Saracon-DSD
リコーダーの名手、本村睦幸が、オリジナル通りの指孔、運指、ピッチ(a’=405)で再現された斉藤文誉作の2本のリコーダーを用いて、近年、古楽の最もホッ トな領域、ナポリの18 世紀音楽にその息吹を吹き込むアルバムです。7 人の作曲家による7 人 7 色の名曲を〈ジュゴンボーイズと仲間たち〉との共演による華 やかで趣深い音楽をお楽しみください。ワオンレコード初となる室内楽アンサンブル規模のアルバム、カスタムメイド DCアンプマイクと5.6MHZ DSD による 高音質録音です。
ナポリは、16世紀からいち早く音楽教育に特化した大規模な学校が存在したという点で稀有の都市。ここでは「ナポリ楽派」の祖ともいえるアレッサンドロ・ スカルラッティ(1660-1725、実際にはシチリア島出身)、そしてナポリ出身のマンチーニ(1672-1737、A. スカルラッティ不在期間、宮廷楽長の座を担ったこ ともある人物)、サッロ(1679-1744、6 歳の頃よりナポリの音楽院で学んだ)、メーレ(1704-1752 以降没)、ナポリの音楽院で学んだ)、そしてフィオレンツァ (?-1764)、バルベッラ(1692-1732、マンチーニが院長を務めていた時期にナポリの音楽院で学んだ)、そしてヴァレンタイン(1674-1747、イギリス出身、そ の後ローマで活躍、ナポリでヘンデルのオラトリオの演奏に参加)という7人の作曲家による、生き生きとしたリズム、鮮やかな和声も美しい魅力的な作品が収 められています。
※ワオンレコードのオリジナルマスターをあまさず収めた高音質音源をお楽しみいただくには、DVD-ROMを読み込み可能なディスクドライブを接続したパソ コンと、適切なソフトウェア、オーディオ・インターフェース機器あるいはDSDIFFを再生できるプレーヤーをご用意いただく必要があります。CD,SACD,DVD プレーヤーでは再生できません。 (Ki)


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