湧々堂HOME 新譜速報: 交響曲 管弦楽曲 協奏曲 器楽曲 室内楽 声楽曲 オペラ バロック 廉価盤 シリーズもの マニア向け  
殿堂入り:交響曲 管弦楽 協奏曲 器楽曲 室内楽 声楽曲 オペラ バロック SALE!! レーベル・カタログ チャイ5



CALLIOPE
(フランス)


1972年に創設されたフランスの歴史あるレーベル。ジャック・ル・カルヴェの引退後、「Calliope」レーベルは同じフランスの「Indesens」レーベルの傘下に入り、新録音、過去の名演の復刻を活発に行っています。


※表示価格は全て税込み。品番結尾に特に表記のないものは全て1CDです。
品番 内容 演奏者
CAL-1101
フランスのロマンス集
ナーデルマン:オスカルからマルヴィナへ
ジャダン:ウェルテルの死、シャンソン
ボワエルデュー:思い出、15歳のミラ、とても素敵なお友達
ゲーユ:ボレロ、それは彼女からではない
ランベール:スミレの花
ロマニエシ:忘却の彼方、私はまだ彼を愛している
ピエール=ジャン・ガラ:夕方の時間、愛のバラ
ジョセフ=ドミニク=ファブリ・ガラ:オルタンスへの不満
ドムニチ:・シャルマン・リュイソー
シルヴィ・ニセフォール(S)、
東海林悦子(ハープ/エラール1810年頃製作)

録音:年月日不詳
フランスにおけるトルバドゥール・スタイルの「ロマンス」の黄金時代である1800年前後、1795年〜1815年のソプラノとハープのためのデュオを集めた美しいアルバム。
フランスのソプラノ、シルヴィ・ニセフォールとの共演で1810年頃に製作されたエラールのシングル・アクション・ハープを奏でているのは、日本人ハーピストの東海林悦子。東京芸術大学などで研鑽を学んだ後に渡仏。パリを中心にフランス各地で活躍中の名手です。
CAL-1102
ショスタコーヴィチ:弦楽四重奏曲集
弦楽四重奏曲第1番ハ長調 Op.49
弦楽四重奏曲第3番ヘ長調 Op.73
弦楽四重奏曲第8番ハ短調 Op.110
ルートヴィヒSQ

録音:2011年6月、パリ(フランス)
1985年に創設されヴァイオリンのジャン=フィリップ・オドリを中心に20年以上という長いキャリアを歩み続けてきたフランスのクヮルテット、ルートヴィヒSQによるショスタコーヴィチ・プログラム。
パリのシャンゼリゼ劇場やシテ・ドゥ・ラ・ミュージック、オペラ=コミック座、ロンドンのウィグモア・ホール、ニューヨークのマーキン・コンサート・ホールなど、世界各地で活躍してきた実績を持つクヮルテットです。
CAL-1103
ブルッフ&ワインガルトナー:室内楽作品集
ブルッフ:七重奏曲 Op.posth.
ワインガルトナー:八重奏曲 Op.73
フランス八重奏団、
ジェフ・コーエン(P)

録音:2010年2月、オーネー=スー=ボア(フランス)
979年にクラリネット奏者のジャン=ルイ・サジョによって創設されたアンサンブル、フランス八重奏団が取り上げたのは19〜20世紀の2人の偉大な音楽家の知られざる室内楽作品。
「ヴァイオリン協奏曲」があまりにも有名なブルッフの「七重奏曲」はメンデルスゾーンからの影響が色濃い作品。対して19世紀末〜20世紀末の大指揮者フェリックス・ワインガルトナーの作曲家としての一面を知らせてくれる「八重奏曲」は、ワーグナーに代表されるドイツ音楽の流れを汲む作品です。

CAL-1205
エスケシュ:エスキス集 ティエリー・エスケシュ(Org)、
エリック・オービエ(Tp)、
アンサンブル・ソリ=トゥッティ

録音:2001年&2007年、パリ(フランス)
作曲家、オルガニスト、そしてインプロヴァイザーとして多彩な活動を繰り広げているフランスの鬼才、ティエリー・エスケシュ(1965−)の自作自演集。
デュリュフレの後任としてパリのサン=テティエンヌ・デュ・モン教会のオルガニストに就任し、フランスが世界に誇るオルガニスト、さらには即興演奏家としての地位を確立したエスケシュの作品集には、同じくフランスを代表するトランペット奏者であるエリック・オービエが参加。エスケシュの作曲家、オルガニスト、即興の全ての要素が詰まった作品集です。
CAL-1206
パガニーニ:ヴァイオリンとファゴットのためのデュエット集
パガニーニ:演奏会用二重奏曲第1番、
 演奏会用二重奏曲第2番
 演奏会用二重奏曲第3番
ソロモンズ:フロレアート・ローザ・ディヴィーナ
コンブ=ダミアン:オマジオ
パヴェル・エレット(Vn)、
フランク・ルブロワ(Fg)

録音:2011年、リニェール=ソンヌヴィル(フランス)
1990年に再発見されたパガニーニの「ヴァイオリンとファゴットのための3つの演奏会用二重奏曲」と、2人の現代作曲家の2つの二重奏曲をカップリング。
このパガニーニの「3つの二重奏曲」はアッカルドたちによって1997年に録音が行われたものの、その点数は未だ少ないだけに当盤も貴重と言えるでしょう。
ヴァイオリンのパヴェル・エレットは人気アニメ「のだめカンタービレ」にソリスト役で出演して大注目を集めたチェコの名手。名古屋フィルのコンマスを務めていたことでも有名です。
CAL-1210
ショパン:ワルツ集&チェロ・ソナタ
ワルツ第1番変ホ長調 Op.18「華麗なる大円舞曲」/ワルツ第3番イ短調 Op.34-2「華麗なる円舞曲」/ワルツ第8番変イ長調 Op.64-3/ワルツ第4番ヘ長調 Op.34-3「華麗なる円舞曲」/ワルツ第7番嬰ハ短調 Op.64-2/ワルツ第10番ロ短調 Op.69-2/ワルツ第14番ホ短調 Op.posthume/ワルツ第9番変イ長調 Op.69-1「別れ」/ワルツ第2番変イ長調 Op.34-1「華麗なる円舞曲」/ワルツ第12番ヘ短調 Op.70-2/ワルツ第6番変ニ長調 Op.64-1「小犬」/ワルツ第13番変ニ長調 Op.70-3/ワルツ第11番変ト長調 Op.70-1/ワルツ第5番変イ長調 Op.42「大円舞曲」/チェロ・ソナタ ト短調 Op.65*
アニー・ダルコ(P/ベーゼンドルファー)、
アンドレ・ナヴァラ(Vc)*、
エリカ・キルヒャー(P)*

録音:1977年&1984年、レバノンのノートルダム聖母教会(パリ、フランス)
アニー・ダルコとアンドレ・ナヴァラの「オールド・カリオペ音源」からの貴重なショパン・プログラム!
14歳の若さでパリ音楽院に入学し、20世紀前半のフランスを代表する女流ピアニストであり教育者、マルグリット・ロンに師事したマルセイユ出身の名女流ピアニスト、アニー・ダルコ(1920−1998)がベーゼンドルファーで奏でたショパンの薫り高き「15曲のワルツ」。独特の間合い、フレージング、陰影に富んだ豊かな表情は流石の一言です。
対する「チェロ・ソナタ」は、フレンチ・チェロ・スクールの系譜に連なる20世紀の巨匠アンドレ・ナヴァラ(1911−1988)と名女流エリカ・キルヒャーのデュオによる艶やかで変幻自在、そして時には逞しさをも感じさせる名演。
旧カリオペの録音の数々を収録した名エンジニア、ジョルジュ・キッセルホフの手によるナヴァラ、ダルコのショパンは格別です!
CAL-1211
バッハ:2声のインヴェンションと3声のシンフォニア
インヴェンション第1番ハ長調 BWV.772/シンフォニア第2番ハ短調 BWV.788/シンフォニア第3番ニ長調 BWV.789/シンフォニア第4番ニ短調 BWV.790/シンフォニア第5番変ホ長調 BWV.791/インヴェンション第6番ホ長調 BWV.777/インヴェンション第7番ホ短調 BWV.778/インヴェンション第8番ヘ長調 BWV.779/シンフォニア第9番ヘ短調 BWV.795/インヴェンション第10番ト長調 BWV.781/シンフォニア第11番ト短調 BWV.797/シンフォニア第12番イ長調 BWV.798/1インヴェンション第13番イ短調 BWV.784/インヴェンション第14番変ロ長調 BWV.785/インヴェンション第15番ロ短調 BWV.786/シンフォニア第14番変ロ長調 BWV.800/1シンフォニア第13番イ短調 BWV.799/インヴェンション第12番イ長調 BWV.783/インヴェンション第11番ト短調 BWV.782/シンフォニア第10番ト長調 BWV.796/インヴェンション第9番ヘ短調 BWV.780/シンフォニア第8番ヘ長調 BWV.794/シンフォニア第7番ホ短調 BWV.793/シンフォニア第6番ホ長調 BWV.792/インヴェンション第5番変ホ長調 BWV.776/インヴェンション第4番ニ短調 BWV.775/インヴェンション第3番ニ長調 BWV.774/インヴェンション第2番ハ短調 BWV.773/シンフォニア第1番ハ長調 BWV.787/シンフォニア第15番ロ短調 BWV.801
シャンタル・スティリアーニ(P/プレイエル1910年製No.150884)

録音:年月日不詳
バッハの傑作中の傑作「2声のインヴェンションと3声のシンフォニア」を「シンフォニア第14番変ロ長調」を山の頂点とする形で、ハ長調からロ短調へと至るピラミッド型の曲順に並び替えるなど、非常にユニークな解釈でこの名作2作品を学習用教材の縛りから解放したシャンタル・スティリアーニの代表作。
1910年製作のヴィンテージのプレイエルの響きとスティリアーニの繊細なタッチのブレンド感も味わい深いものがあります。

CAL-1315
ジャコブ:ピアノのための作品集
ピアノ・ソナタ第5番(1941)
夜想曲(1950−1960)/子守唄(1963)
ピアノ・ソナタ第14番(1950)
ベルナール・アルビュ(P)

録音:2011年3月、フランス
サティの薫陶を受けた若手作曲家たちによるアルクイユ楽派に所属し、ドビュッシーや近代フランスの作風の発展を追求したクレマン・ジャコブ神父(本名:マクシム・ジャコブ/1906−1977)のピアノ作品の数々を収録。
1934年に修道士になって以降に作曲されたピアノ作品の数々は、サティの系譜に連なりグノーを敬愛したジャコブ神父の優れた作曲技法が発揮された佳作揃いです。
ピアニストのベルナール・アルビュは1958年生まれ。トゥールーズ音楽院を一等賞で卒業し、ウルグアイのモンテビデオ国際コンクールでの第2位入賞などの実績を持つ実力派です。
CAL-1317
2本のギターによるラテン音楽集
ヒナステラ:クレオール舞踏組曲 Op.15
モンポウ:「歌と踊り」より 第2番、第5番、第6番
スカルラッティ:3つのソナタ(K.308/K.9/K.430)
グラナドス:詩的なワルツ
ピアソラ:タンゴ組曲
デュオ・レゾナンス〔フレデリク・リュジ(G)、ピエール・ビボー(G)〕

録音:2013年5月、スタジオ・ダダ(ブリュッセル、ベルギー)
ベルギーのブリュッセルを拠点に活躍するフランスのギター・デュオ、デュオ・レゾナンスが繰り広げる熱狂と哀愁のラテン・プログラム。
スカルラッティからグラナドスを経て、モンポウ、ヒナステラ、そしてピアソラへと続くスペイン語圏の作曲家たちの作品の数々。
フレデリク・リュジとピエール・ビボーの見事なコンビネーションが聴きどころです。

CAL-1418
シューベルト&ブラームス:ピアノ作品集
リスト:セレナーデ
シューベルト:3つのピアノ曲 D.946より 第1番、第2番
ブラームス:2つのラプソディ Op.79、
間奏曲第1番イ短調 Op.118-1、
間奏曲第2番イ長調 Op.118-2、
バラード第3番ト短調 Op.118-3
クリストフ・ヴォーティエ(P)

録音:2010年8月24日−27日、スタジオ・クラウディア・サウンド
20世紀ハンガリーの巨匠ジョルジュ・シフラ最後の門弟であり、この偉大なピアニストがその才能を絶賛したというピアニスト、クリストフ・ヴォーティエが奏でる独墺系の重要作、ブラームスとシューベルトの名作の数々――。
シフラの門弟であることを前面に打ち出さず、超絶技巧の持ち主として知られた師とは対極とも思えるスタイルでブラームスやシューベルトの作品を奏でていくヴォーティエ。丁寧かつ奥深い演奏を聴かせてくれます。

CAL-1522
ピアノによるワーグナーの「パルジファル」と「トリスタンとイゾルデ」
リスト:ソナタ風幻想曲「ダンテを読んで」
ワーグナー(カウリン編):舞台神聖祝典劇「パルジファル」より 第1幕への前奏曲、第3幕への前奏曲、
 楽劇「トリスタンとイゾルデ」より 第1幕への前奏曲
ワーグナー(リスト編):楽劇「トリスタンとイゾルデ」より イゾルデの愛の死 S.447
クリストフ・ヴォーティエ(P/スタインウェイ)

録音:2013年11月4日、12月6日&2014年4月4日、スタジオ・クラウディア・サウンド
超絶技巧の代名詞的存在であり、20世紀を代表するヴィルトゥオーゾ、ジョルジュ・シフラの最後の弟子であり、師から独り立ちした後の15年もの歳月を自己の研鑽に費やし、自らのスタイルを確立したフランスのピアニスト、クリストフ・ヴォーティエ。
1937年パリ生まれの作曲家ジャック・カウリンのアレンジによる「ピアノ版ワーグナー」に、リストの作品とリスト編曲のワーグナー作品を加えたのは、師であるシフラへのオマージュ的な要素が色濃く現れているといっても過言ではないでしょう。
「技巧を技巧と感じさせない」スタイルを目指してきたフランスの名手が、その両手でワーグナーとリストの世界を描きます。
CAL-1523
デュカス:ピアノ作品集
ラモーの主題による変奏曲、間奏曲と終曲
ピアノ・ソナタ変ホ長調
嘆きの声、遠くで牧神が(ドビュッシーの墓標)
ハイドンの名による哀しきプレリュード
オリヴィエ・ショーズー(P)

録音:2007年9月、オーディトリアム・ディジョン(フランス)
「魔法使いの弟子」、「交響曲」、「ラ・ペリ」などの有名作の作曲家としてその名を知られているポール・デュカス(パウル・デュカ)が、オペラや管弦楽作品、声楽曲の作曲の傍らで書き上げた見事な完成度のピアノ作品の数々を集めたフランスのレーベルならではの好企画。
オリヴィエ・ショーズーは、レオン・フライシャー、ヴィタリー・マルグリス、ドミトリー・バシキーロフにピアノを学び、アルベニスの「イベリア」での個性的解釈が大きな話題となったフランスのピアニスト。デュカスのピアノ作品集の代表盤の1つです。
CAL-1525
チャイコフスキーの秘密 チャイコフスキー:歌曲集
夜に/私から離れないで/熱い灰の上で/灯り/再会/信じられない/ジプシーの歌/もう忘れられて/ピンピネルラ/木陰で何を歌うのか/騒がしい舞踏会で/どこへ行くの?/狂おしい夜/私の守護神、私の天使、私の友よ/ドン・ファンのセレナード/いさしお/星は穏やかに光り/また、前のように/ただ君ひとり
アレクシス・ヴァシリエフ(C.T)
カーチャ・ネミロヴィチ=ダンチェンコ(P)

録音:2009年7月。フランス放送スタジオ・ロゼ(パリ、フランス)
アレクシス・ヴァシリエフは、イギリスの世界的カウンターテナー、ジェームズ・ボウマンに「印象的な歌声、印象的な存在感」と称賛されたロシアのカウンターテナー。
レジーヌ・クレスパンとヴィオリカ・コルテスの指導を受け、17世紀から21世紀までの幅広いレパートリーを持ち味の1つとしています。
CAL-1528(2CD)
ムソルグスキー:組曲「展覧会の絵」
 夢想、涙ひとすじ、涙ひとすじ
スクリャービン:ピアノ・ソナタ第6番 Op.62、
 2つの詩曲 Op.63、
 ピアノ・ソナタ第7番 Op.64「白ミサ」、
 3つの練習曲 Op.65、
 ピアノ・ソナタ第8番 Op.66、
 2つの前奏曲 Op.67、
 ピアノ・ソナタ第9番 Op.68「黒ミサ」、
 2つの詩曲 Op.69、
 ピアノ・ソナタ第10番 Op.70 
 2つの詩曲 Op.71、
 詩曲「焔に向かって」Op.72 
 2つの舞曲 Op.73/5つの前奏曲 Op.74
ミハイル・ルディ(P)

録音:1980年&1981年
アブデル・ラーマン・エル=バシャや海老彰子といった世界的ピアニストたちが参加した1975年のロン・ティボー国際コンクールのピアノ部門で見事に第1位に輝き、亡命先のフランスで確固たる地位を築いたウズベキスタン出身の名ピアニスト、ミハイル・ルディ。
コンクールの優勝後に収録されたこの録音は、ムソルグスキーの「展覧会の絵」とスクリャービンの作品番号62番以降の後期作品を組み合わせたロシアン・プログラム。
「カリオペ(Calliope)」の創設者にして名プロデューサー、ジャック・ル・カルヴェと名エンジニア、ジョルジュ・キッセルホフの共同作業にリマスタリングを施しています。

CAL-1620
サヴォワ宮廷の作曲家たち
プニャーニ:シンフォニア ト長調
ガスパリーニ:「ミトリダーテ」序曲
ヴィオッティ:ヴァイオリン協奏曲第23番ト長調
ジアイ:シンフォニア ニ長調
オッターニ:「悪意のない恋」序曲
ソミス:4声の序曲
ラインハルト・ゲーベル(指)、
サヴォワ地方O、
ギィ・コマンタル(Vn)

録音:2000年5月、アントワーヌ・リブー・デヴィアン劇場(フランス)
ムジカ・アンティクヮ・ケルン(MAK)の創設者である世界的バロック・ヴァイオリニスト、ラインハルト・ゲーベルがサヴォワ地方Oを振り、サヴォワ侯爵家600周年を記念してレコ―ディング行われたその名も「サヴォワ宮廷の作曲家たち」。
フランスのサヴォワ地方からイタリアのピエモンテ地方にかけての地域を統治していたサヴォワ公の宮廷には、コレッリの門弟ソミスが活躍していたことでも知られています。
このソミスの「4声の序曲」やプニャーニの「シンフォニア」など、サヴォワ宮廷に縁のある音楽家たちが遺した秀作が備えた魅力を、名匠ゲーベルのタクトが巧みに引き出しています。
CAL-1630
20世紀ピアノ作品集
ピゴヴァート:ピアノ・ソナタ「悔悛」(1988)
ベインズ:打ち捨てられた難破船(1920)
ルリエ:フェニックス・パーク夜想曲(1936)
リャトシンスキー:五つの前奏曲 Op.44(1943)
フェインベルク:ピアノ・ソナタ第2番 Op.2(1915)
ジェシー・メブヌ(P)

録音:2015年3月24日、CRRオーディトリアム(フランス)
ピゴヴァート、リャトシンスキー、そしてフェインベルクといったウクライナ出身の作曲家たちにロシアのルリエ、イギリスの夭折の作曲家ベインズを組み合わせた20世紀のピアノ作品集。
パリのエコール・ノルマル音楽院で学んだ1989年生まれの女流ピアニスト、ジェシー・メブヌは、度々ウクライナを訪れて研鑽を積むなど、特に同国の音楽の演奏に定評があります。
CAL-1631
サティ:ピアノ作品集
6つのグノシェンヌ/鬱陶しい気取り屋の素晴しいワルツ三様/3つのジムノペディ/最後から二番目の想い/愛撫/薔薇十字団の3つの調べ/貧者の夢想/ワルツ「ジュ・トゥ・ヴ」
ステファーヌ・ブレ(P)、
ダニエル・プレヴォ(朗読)

録音:2006年7月、サン・マルセル寺院(パリ、フランス)
生まれ故郷のフランスからアメリカへと渡り、バイロン・ジャニスに弟子入りした後にリスト弾きとしてブレイク。その後、演奏活動を中断し作曲活動に専念するという雌伏の時を経て、再びステージへと戻りその圧倒的なピアニズムを披露し続けている奇才ステファーヌ・ブレ。
フランスの雑誌「マリアンヌ」で「鍵盤の王様」とまで称賛されたステファーヌ・ブレのロシアン・プログラムは、ムソルグスキーの「展覧会の絵」をメイン・プログラムに据え、スクリャービンやラフマニノフなどを組み合わせた本格派プログラム。
近代フランスの音楽史において他の作曲家たちとは一線を画す作風を貫くなど独自色を打ち出し続けたサティとブレの出会いはある意味必然。アンニュイで美しいサティの音楽とブレのピアノとのブレンド感も絶妙です。
名エンジニア、ニコラス・サマルタノスがアーティスティック・ディレクターを務めています。
CAL-1632
チャイコフスキー、ストラヴィンスキー&ムソルグスキー:ピアノ作品集
チャイコフスキー:幻想序曲「ロメオとジュリエット」
ストラヴィンスキー:バレエ音楽「火の鳥」より 3つの小品
ムソルグスキー:組曲「展覧会の絵」
フィリップ・ギヨン=エルベール(P)

録音:2015年6月15日−17日、スタジオ4'33(パリ、フランス)
パリ音楽院、フライブルク音楽大学でピアノ、室内楽、伴奏の各分野で一等賞を授与され、ミシェル・ベロフやデニス・パスカル、ジャン=クロード・ペヌティエといった名匠たちからピアノを学んだ同国期待の実力者フィリップ・ギヨン=エルベールによるロシアン・プログラム!
アルタリンナ(Artalinna)レーベルでは、作曲者が4手連弾用に編曲したリムスキー=コルサコフの「シェエラザード」からの2曲をピアノ独奏版に再編曲し収録するなど、ギヨン=エルベールのロシア音楽への情熱はかなりのもの。特に「展覧会の絵」での色彩感、変幻自在で壮大なスケールの演奏は、その実力の高さを如実に表してくれています。
CAL-1633(2CD)
メシアン:幼子イエスに注ぐ20の眼差し ジャン=リュック・エロール(P/スタインウェイ)

録音:2016年3月23日−25日、スタジオ4'33(パリ、フランス)
メシアンの後妻、イヴォンヌ・ロリオに師事し、パリ音楽院を一等賞で卒業したジャン=リュック・エロールが描くメシアンの大作「幼子イエスに注ぐ20の眼差し」。
イヴォンヌ・ロリオ直伝の解釈によるエロールのメシアンの演奏は、フランスの若手世代の中で屈指の評価を得ており、新世代のメシアン弾きとして大きな注目を集めています。
CAL-1634
牧歌〜ボナル:フランス語の歌曲集
バルベリーヌの唄/願い/松の木がうたうとき/森へ!/哀しいメヌエット*/砂丘の花/似ていること/小唄/夢みる子供の不満 */甘やかな不満/哀しい小唄/いいなづけ/王宮の執事さん */母は農婦だった/船乗りの子守唄/むなしい祈り/ニコルを寝かしつけるために/アヌティーヌの唄/夜啼鶯/蒼ざめた夜/おくればせのクリスマス */鐘塔に上ろう/矢と唄と/ポーランドの唄/ちいさな笛/ピレネーのクリスマス *
ロズリーヌ・マルテル=ボナル(S)、
デイヴィッド・モウ(P)

録音:2015年6月15日−18日、スタジオ・セクエンツァ(モントルイユ、フランス)
パリ音楽院で作曲をフォーレに、オルガンをギルマンとヴィエルネに学び、サン=メダール教会やブローニュ=ビヤンクールのノートル=ダム教会、そして師の1人であるトゥルヌミールの後任としてサン=クロチルド教会のオルガニストとしても活躍したジョゼフ・エルマン・ボナル(1880−1944)。フランス6人組の時代の美しく優雅な知られざるフランスの歌曲にスポットライトをあてた好プログラムです。
CAL-1635
モーツァルト&ベートーヴェン:ピアノ作品集
モーツァルト:ピアノ・ソナタ第10番ハ長調 K.330、
 幻想曲ニ短調 K.397、
 アダージョ ロ短調 K.540
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第14番「月光」
モーツァルト:トルコ行進曲
ステファーヌ・ブレ(P)

録音:2015年3月21日−23日、スタジオ・セクエンツァ(モーツァルト)、1999年9月、ブローニュ=ビヤンクール文化センター(ベートーヴェン)
故郷フランスを離れて訪れたアメリカでバイロン・ジャニスに弟子入りし、リスト弾きとして名声を高めた後に作曲活動に専念すべく演奏活動を中断。充電期間を経て再びステージへと戻り、その異才を発揮しているフランスの奇才ステファーヌ・ブレ。
フランスの人気雑誌「マリアンヌ」で「鍵盤の王様」と大絶賛されるなど、母国で圧倒的な評価を得ているブレが音楽史上の2人の天才のピアノ作品をカップリング。ベートーヴェンの「月光」での表現力、モーツァルトの作品での躍動感のコントラストはお見事です。
CAL-1636
ロシアのピアノ芸術
ムソルグスキー:組曲「展覧会の絵」
スクリャービン:前奏曲 Op.22-3、練習曲 Op.2-1、練習曲 Op.8-12
ラフマニノフ:楽興の時第3番ロ短調 Op.16-3、
 楽興の時第4番ホ短調 Op.16-4、
 前奏曲ハ短調Op.23-7、
 練習曲「音の絵」Op.39より 第1曲ハ短調 Op.39-1
リムスキー=コルサコフ(ラフマニノフ編):熊蜂の飛行
ストラヴィンスキー:練習曲 Op.7-4
ステファーヌ・ブレ(P/スタインウェイ)

録音:2005年−2009年、サン・マルセル寺院(パリ、フランス)
生まれ故郷のフランスからアメリカへと渡り、バイロン・ジャニスに弟子入りした後にリスト弾きとしてブレイク。その後、演奏活動を中断し作曲活動に専念するという雌伏の時を経て、再びステージへと戻りその圧倒的なピアニズムを披露し続けている奇才ステファーヌ・ブレ。
フランスの雑誌「マリアンヌ」で「鍵盤の王様」とまで称賛されたステファーヌ・ブレのロシアン・プログラムは、ムソルグスキーの「展覧会の絵」をメイン・プログラムに据え、スクリャービンやラフマニノフなどを組み合わせた本格派プログラム。
輪郭のはっきりとした硬質のタッチ、煌びやかな高音、変幻自在のデュナーミクとアゴーギグによって展開される"ロシアのピアノ芸術"は、そのフランス国内での圧倒的な評価の高さを証明してくれています。
CAL-1637(1CD+DVD)
ショパン:ピアノ作品集
ピアノ・ソナタ第2番変ロ短調 Op.35「葬送」
夜想曲第8番変ニ長調 Op.27-2
夜想曲第13番ハ短調 Op.48-1
24の前奏曲 Op.28
ミハイル・ルディ(P)

録音:2005年8月22日−27日、オペラ・バスティーユ(パリ、フランス)

ボーナスDVDはPAL方式のため、同方式に対応したプレーヤーでのみ再生可能です。予めご了承下さい。
ウズベキスタンのタシケントに生まれ、モスクワ音楽院でヤコフ・フリエールに師事したミハイル・ルディ。ロシアン・ピアノ・スクールの系譜に連なる存在であると同時、活躍の場をフランスへと移し、西欧のピアニズムを採り入れ独自のスタイルを築き上げた名ピアニストが奏でるショパンの世界。
ルディと言えばヤンソンス&レニングラード・フィルとのラフマニノフやチャイコフスキーが非常に有名だが、フランスに腰を落ち着けて取り組んだショパンの演奏も、詩情に溢れた好演奏です。
CAL-1639
ベルリオーズ(リスト編):幻想交響曲
リスト:イデー・フィクス 〜ベルリオーズの旋律によるアンダンテ・アモローソ
ピエール・レアク(P/スタインウェイ)

録音:1993年/リマスタリング:2016年(サイモン・ランスロット、スタジオ・オディマト)
ピエール・レアク(レアック)は、一等賞を獲得したパリ音楽院でイヴォンヌ・ルフェビュール、イヴォンヌ・ロリオ、ジェルメーヌ・ドヴェーズ、ジャン・ユボー、マルセル・ボフィスといった錚々たるピアニストたちに師事し、パウル・バドゥラ=スコダやシェベーク・ジェルジ、ゲザ・アンダの下でも研鑽を積んだ知る人ぞ知るフランスの巨匠ピアニスト。
オリヴィエ・メシアン国際ピアノ・コンクールで第1位を獲得し、フランス国立高等音楽院(CNSM)でイヴォンヌ・ロリオのアシスタントを務め、特にフランスではバッハの「ゴルトベルク変奏曲」のスペシャリストとして名を馳せています。
ピエール・レアクが取り組んだリスト編曲のピアノ版「幻想交響曲」。ピアノ1台による「イデー・フィクス(固定楽想)」、大編成のオーケストレーションの表現は並大抵のことではないが、流石は隠れた巨匠ピエール・レアク。各声部を明瞭に響かせ、ピアノ1台で「幻想交響曲」の壮大な世界を描き切っています。

CAL-1740
ヴィヴァルディ:4声のための12の協奏曲「パリ協奏曲集」
パリ協奏曲第5番ハ長調 RV.114
パリ協奏曲第6番ト短調 RV.154
パリ協奏曲第7番イ長調 RV.160
パリ協奏曲第3番ハ短調 RV.119
パリ協奏曲第10番ニ長調 RV.121
パリ協奏曲第1番ト短調 RV.157
パリ協奏曲第4番ヘ長調 RV.136
パリ協奏曲第8番ニ短調 RV.127
パリ協奏曲第11番ト長調 RV.150
パリ協奏曲第12番イ長調 RV.159
パリ協奏曲第2番ホ短調 RV.133
パリ協奏曲第9番変ロ長調 RV.164
イル・デリリオ・ファンタスティコ、
ヴァンサン・ベルナール(指)

録音:2015年10月12日−14日、ベランクール教会(フランス)
EUバロック・オーケストラに参加した後、ラ・チェトラ・バロック・オーケストラや、フライブルク・バロック・オーケストラ、アンサンブル・ジル・バンショワ、RIAS室内合唱団などと共演を重ね、2009年にはリヨン大聖堂のオルガニストに就任した古楽演奏家、ヴァンサン・ベルナールが率いるイル・デリリオ・ファンタスティコのヴィヴァルディ「パリ協奏曲集」。
パリ音楽院やリヨン国立高等音楽院、バーゼル・スコラ・カントルム、フライブルク音楽大学などで古楽奏法を学んだ若き実力者たちによるピリオド・アンサンブルが、パリに現存する12の協奏曲コレクション「パリ協奏曲集」(新たに作曲されたのは2曲のみで、残りはヴィヴァルディが既存の作品を巧妙に編集し1つの作品集としてまとめたもの)を、フランスの洗練されたサウンドで聴かせてくれます。
レコーディング・エンジニアはトリトナスのマーカス・ハイランドが担当。優秀録音盤です。
CAL-1741
ハイドン:チェロ協奏曲集
チェロ協奏曲第1番ハ長調 Hob.VIIb.1
チェロ協奏曲第2番ニ長調 Hob.VIIb.2
クセーニャ・ヤンコヴィチ(Vc)、
セント・ジョージ・ストリングス

録音:2012年11月30日、コララッチ・ホール(ベオグラード、セルビア)
1981年にフィレンツェで開催されたガスパル・カサド国際コンクール優勝の実績を持ち、ソリストとしてだけでなく、ドイツのデトモルト音楽大学の教授、ジャコメッティ、トンプソンとのアンサンブル、ハムレット・ピアノ・トリオのメンバーとしても活躍するセルビア出身のロシア系チェリスト、クセーニャ・ヤンコヴィチ。
1733年にグレゴリオ・アントニアッツィが製作した銘器を手に奏でるハイドンの協奏曲2作品では、生まれ故郷のセルビア、ベオグラードで1992年に創設された弦楽オーケストラ、セント・ジョージ・ストリングスと共演。
弦楽合奏の伴奏によるハイドンでは、ヤンコヴィチの艶やかな音色、力強さと繊細さの両面を併せ持つ表現力が際立っています。
CAL-1742
ユダヤの歌と愛の歌
ファルコヴィッチ:シム・シャロム
伝承曲:ウネタネ・コトフ、ケヴァコラット、ベロシュ・ハシャナ
ラヴェル編:メイヤルケ・マイン・スーン
ラヴェル:カディッシュ
カレンダレヴァ&オプレア:ヴォカリーゼ
伝承曲:雅歌/伝承曲:海の歌
リムスキー・コルサコフ:ヘブライの歌
フォーレ:夢のあとに
ビゼー:ハバネラ、セギディーリャ
ゼハヴィ:エリ・エリ
アルガツィ:ヒネ・マ・トヴ
伝承曲:ム・アダブル
ソフィア・ファルコヴィチ(Ms)
イルミナシオンCO
ガブリエル・ブルゴアン(指)

録音:2016年2月14日(フランス)
フランスにおいて初のユダヤ教のハッザーン(カントール)に選ばれたメゾ・ソプラノ、ソフィア・ファルコヴィチが歌うユダヤの歌と、大作曲家たちがヘブライ(ユダヤ)を題材として作曲した作品の数々。
フランス国立高等音楽院の音楽家たちで結成された室内オーケストラが、ヘブライの雰囲気を巧みに際立たせ、ファルコヴィチの歌声を引き立てています。
CAL-1743
ラフマニノフ:悲しみの三重奏曲
ピアノ三重奏曲第1番ト短調「悲しみの三重奏曲」
ピアノ三重奏曲第2番ニ短調「悲しみの三重奏曲」Op.9(偉大な芸術家の思い出)
アラン・ボール(P)、
ベルナール・マテルン(Vn)、
エリザベート・ボーシェ(Vc)

録音:2015年4月、サン・マルセル寺院(パリ、フランス)
ラフマニノフの2つの「悲しみの三重奏曲」で特に重要な役割を果たしているピアニストのアラン・ボールは、アメリカのユタ州出身で名門ジュリアード音楽院で学んだピアニスト。ヴァン・クライバーンやマルグリット・ロンなどの国際ピアノ・コンクールでの入賞歴を持つ名手です。
パリ音楽院でヴァイオリンと室内楽で一等賞を獲得したヴァイオリンのマテルン、ブリュッセル王立音楽院で同じく一等賞をに輝いたチェロのボーシェとのアンサンブルが、ロシアのロマンティシズムを濃密に描きます。
CAL-1744
シューマン:謝肉祭 Op.9、
 クライスレリアーナ Op.16
ビゼー(ホロヴィッツ編):カルメン変奏曲
モシュコフスキ:練習曲 Op.72-6
リスト(ホロヴィッツ編):ラコッツィ行進曲
ステファーヌ・ブレ(P)

録音:1999年−2008年
カルナバル(カーニヴァル/謝肉祭)」をテーマとした華やかなプログラムを組んだのは、バイロン・ジャニスの門弟であり、ウラディミール・ホロヴィッツのアシスタントを務めたこともあるパリ出身のコンポーザー=ピアニスト、ステファーヌ・ブレ。かのジュリーニもそのテクニックと音色を称賛したというエピソードの持ち主でもあります。
ピアニストとしてだけでなく作曲家としても活躍するブレ。ホロヴィッツによるビゼーとリストのアレンジ2作品を組み込んだプログラムでは、ブレのヴィルトゥオージティが遺憾なく発揮されています。
CAL-1745
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第29番「ハンマークラヴィーア」
6つのバガテル Op.126
ピエール・レアク(P)

録音:2006年2月、パリ(フランス)
一等賞を獲得したパリ音楽院でイヴォンヌ・ルフェビュール、イヴォンヌ・ロリオ、ジェルメーヌ・ドヴェーズ、ジャン・ユボー、マルセル・ボフィスといった錚々たるピアニストたちに師事し、パウル・バドゥラ=スコダやシェベーク・ジェルジ、ゲザ・アンダの下でも研鑽を積んだ知る人ぞ知るフランスのベテラン、ピエール・レアク(レアック)。
オリヴィエ・メシアン国際ピアノ・コンクールで第1位を獲得し、フランス国立高等音楽院(CNSM)でイヴォンヌ・ロリオのアシスタントを務めた経歴を持つレアクのベートーヴェン・プログラムは「ハンマークラヴィーア」と「6つのバガテル」の2作品。楽聖ベートーヴェンがその創作活動の晩年に書き上げたピアノ芸術のための2つの傑作で巨匠レアクは、ベテランならではの説得力に長けた懐の深い演奏を聴かせてくれています。サウンド・エンジニアはニコラスサマルタノス。カツァリスの「ベートーヴェン・クロノロジカル・オデッセイ」でも重要な役割を果たした敏腕エンジニアです。
CAL-1747
シマノフスキ&ラヴェル:弦楽四重奏曲集
シマノフスキ:弦楽四重奏曲第1番Op.37
ラヴェル:弦楽四重奏曲ヘ長調
シマノフスキ:弦楽四重奏曲第2番Op.56
ヨアヒムSQ〔ズビグニェフ・コルノヴィチ(Vn)、ヨアンナ・レツレル(Vn)、マリー=クレール・メロー(Va)、ローラン・ランヌー(Vc)〕

録音:2015年12月、シャトー・エーセルオー(フランス)
ポーランドとフランスの弦楽器奏者たち(それぞれ2名ずつ)で構成されているアンサンブル、ヨアヒムSQ。既にダンディやフランクの優れた録音を残しており、近代フランス音楽のスペシャリストとしての地位を確立している、ヨーゼフ・ヨアヒムの名を冠するアンサンブルです。
今回のレパートリーは、アンサンブルの構成と同じく、"ポーランド"のシマノフスキと、"フランス"のラヴェルをカップリング。両作曲家、両国のコントラスト、また共通項の表現にトライした好企画です。
CAL-1748
アデライード王女のヴァイオリン
ギニョン:ソナタ Op.4-5、ソナタ Op.4-3
マチュー:三重奏曲 Op.2-3、
三重奏曲 Op.2-6
ドーヴェルニュ:ソナタ Op.1-4、ソナタ Op.1-6
アンサンブル・カンタン・ル・ジュヌ〔ジャン=クリストフ・ラマック(Vn)、アニェス・ラマック(Vn)、カロル・カリーヴ(Vc)、フランソワーズ・ドペルサン(Cemb)〕

録音:2017年4月21日−24日、ドメーヌ・マダム・エリザベス(フランス)
バロック後期のフランスにおける宮廷で愛された"ヴァイオリン"の芸術の魅力を紐解く、フランスのレーベルならではの充実のプログラム。
イタリアで研鑽を積みルクレールのライバルとも称された当時のヴァイオリンのヴィルトゥオーゾの1人、ジャン=ピエール・ギニョン(1702−1774)や、作曲家ジュリアン・アマブル・マチュー(1734−1811)、コンセール・スピリチュエルのディレクターも務めたヴァイオリニストのアントワーヌ・ドーヴェルニュ(1713−1797)の「トリオ・ソナタ」を収録。
フランスのピリオド・アンサンブルが、ルイ15世の王女たちを魅了し、宮廷でも演奏されたであろう当時のヴァイオリン芸術を現代に響かせます。
CAL-1749
寄港地
ラフマニノフ:ピアノ三重奏曲第1番ト短調「悲しみの三重奏曲」、
 ヴォカリーズ(コーヌス編)
ゲンリク・ワーグナー:ベラルーシの踊り/ゴレロヴァ:ホロヴォディ
マルタン:アイルランド民謡による三重奏曲
デルクロー:セヴェンヌ地方の寄港地/セファルディの伝承曲集(トリオ・アーク編)
トリオ・アーク〔アントニーナ・ザラヴァ(Vc)、レナート・カムヒ(Vn)、トマ・デルクロー(P)〕

録音:2017年7月10日−12日、ピュトー音楽院(フランス)
トリオ・アークは、2011年にパリ、ブリュッセル、リヨンで学んだ3人の若手音楽家たちによって結成された室内楽団。拠点であるフランスのみならず、ベラルーシ、ボスニア・ヘルツェゴビナなど東欧にも活躍の場を求めるなど、活発な活動を展開しています。
この「寄港地」はメンバーそれぞれの故郷や縁の地であるベラルーシ、スイス、フランス、バルカン半島、そしてセファルディの音楽を巡るプログラム。ラフマニノフの名作で幕を明け、欧州各地の民族的要素が次々と現れる興味深い内容となっています。

CAL-1850
シャブリエ:ピアノ作品集
絵画的な10の小品/気まぐれなブーレ
即興曲/シパイの行進/バレエの歌
カプリース
アニー・ダルコ(P)

録音:1974年
※リマスタリング:シモン・ランスロット(2018年)
14歳の若さでパリ音楽院に入学し、20世紀前半のフランスを代表する女流ピアニストであり教育者、マルグリット・ロンに師事したマルセイユ出身の名女流ピアニスト、アニー・ダルコ(1920−1998)の「オールド・カリオペ音源」が復刻!
1938年にパリ音楽院を一等賞で卒業したものの、第二次世界大戦の開戦の影響を受け、困難なキャリアを歩むことになったアニー・ダルコ。
この「シャブリエ」は、1946年のジュネーヴ国際音楽コンクールで第2位を受賞し、その名を世界に広げた後、1974年に旧カリオペ(Calliope)の創設者で芸術監督だったジャック・ル・カルヴェのプロデュースによって録音された演奏。
豊かな表情と色彩感、大胆なダイナミクスが印象的なアニー・ダルコのシャブリエがリマスタリングを施されて蘇ります。
CAL-1851
モーツァルト:ピアノ作品集
ピアノ・ソナタ ヘ長調 K.533/494
ロンド イ短調 K.511
グルックの「メッカの巡礼」の「愚かな民が思うには」による10の変奏曲ト長調 K.455
ピアノ・ソナタ第4番変ホ長調 K.282
アダージョ ロ短調 K.540
ジーグ ト長調 K.574
クリスティアン・シャモレル(P)

録音:2017年10月、ラ・ショー・ド・フォン音楽ホール(スイス)
クリスティアン・シャモレルは、ヴィオッティ国際音楽コンクール(ヴェルチェリ、イタリア)、ベートーヴェン国際ピアノ・コンクール(ウィーン、オーストリア)などでの入賞歴を持ち、同郷の女流ヴァイオリニスト、レイチェル・コリー・ダルバの室内楽における重要なパートナーとしても活躍するスイス、ローザンヌ出身の実力派ピアニスト。
スイスのオーケストラとの共演、歌曲と室内楽のための「モン・ミュージカル」音楽祭の主宰などその活動は幅広く、アンデサンス(Indesens)とカリオペ(Calliope)からリリースされた2枚のアルバムが、ICMA賞(国際クラシック音楽賞)の年間最優秀録音賞にノミネートされるなど、特にフランス語圏では絶大な評価を得ている期待のピアニストです。
丁寧なタッチから生まれるクリアな音色、巧みなダイナミクスのコントロールが光るモーツァルトは、数々の名演を生み出しているスイスのラ・ショー・ド・フォン音楽ホールでの録音です。
CAL-1853(2CD)
ドビュッシー:前奏曲集(全2巻) シルヴィ・ニースフォール(P)

録音:2016年−2017年、コララッチ・ホール(ベオグラード、セルビア)
シルヴィ・ニースフォールは、パリ国立高等音楽院(CNSMP)ではオーケストレーションなどのクラスで一等賞を獲得し、パリ=ソルボンヌ大学では音楽学の博士号を取得するなど、現在はピアニスト、音楽学者として活躍する才女。
フランスを中心にドイツやイタリア、ハンガリー、フィンランド、ギリシャなどヨーロッパ各国にソリストとして招かれるなど、その実力は高い評価を受けています。このドビュッシーの傑作「24の前奏曲」では、残響の少な目の録音、演奏と作品の特徴とが上手く組み合わさっています。
CAL-1854
ショパン:ピアノ作品集
練習曲第1番ハ長調 Op.10-1/ポロネーズ第1番嬰ハ短調 Op.26-1/バラード第3番変イ長調 Op.47/即興曲第2番嬰ヘ長調 Op.36/幻想曲ヘ短調 Op.49/夜想曲第16番変ホ長調 Op.55-2/夜想曲第14番嬰ヘ短調 Op.48-2/ポロネーズ第6番変イ長調 Op.53《英雄》/ポロネーズ第7番変イ長調 Op.61《幻想》
フィリップ・ギヨン=エルベール(P/YAMAHA CFX)

録音:2016年11月14日−15日、スタジオ4'33(イヴリー=シュル=セーヌ、フランス)
パリ音楽院でミシェル・ベロフやジャン=クロード・ペヌティエ、マリア・ジョアン・ピリス、アルド・チッコリーニといった名匠たちにピアノを師事し、同じくフライブルク音楽大学でもピアノ、室内楽、伴奏の各分野で一等賞を授与された輝かしい経歴を持つフランスのピアニスト、フィリップ・ギヨン=エルベール。
2つのポロネーズでの幻想性、ヒロイズムなど、ショパンのピアノ作品の華麗なる作風を「YAMAHA CFX」で奏でた好演です。
CAL-1857
ブラームス&リゲティ:ホルン・トリオ集
ブラームス:ホルン三重奏曲変ホ長調 Op.40/リゲティ:ホルン三重奏曲
アンドレ・カザレ(Hrn)、ギュイ・コマンターレ(Vn)、シリル・ユヴェ(P)

録音:1989年9月1日−3日、フランス放送スタジオ103(パリ、フランス)
1980年から名門パリOの首席ホルン奏者を務めているアンドレ・カザレを中心としたこのブラームス&リゲティのホルン三重奏曲集は、フランスのディスク大賞(Le Grandアンドレ・カザレ(Hrn)、ギュイ・コマンターレ(Vn)、シリル・ユヴェ(P) prix du Disque)に輝いた名盤中の名盤。
1986年からフランス放送フィルのコンサートマスターを務める名手ギュイ・コマンターレや、クラウディオ・アラウの高弟で、同氏の系譜を継ぐ最有力者とも称されているピアノのシリル・ユヴェなど、カザレの共演者たちもフランスを代表する名手揃い!
リゲティからも「解釈のレベルが本当に非常に高い」と絶賛されたカザレの名盤で、ブラームスとリゲティのコントラストを存分にお楽しみください!
CAL-1858(2CD)
ベートーヴェン:チェロ・ソナタ全集
チェロ・ソナタ第1番ヘ長調 Op.5-1
チェロ・ソナタ第2番ト短調 Op.5-2
チェロ・ソナタ第3番イ長調 Op.69
チェロ・ソナタ第4番ハ長調 Op.102-1
チェロ・ソナタ第5番ニ長調 Op.102-2
ヘンデルのオラトリオ「ユダス・マカウベス」の主題による12の変奏曲ト長調 WoO.45
モーツァルトの「魔笛」の「恋を知る男たちは」の主題による7つの変奏曲変ホ長調 WoO.46
モーツァルトの歌劇「魔笛」の「恋人か女房か」の主題による12の変奏曲ヘ長調 Op.66
クセニア・ヤンコヴィチ(Vc)、
ネナド・レチッチ(P)

録音:2017年、デトモルト(ドイツ)
モダン楽器とピリオド楽器の両方を弾きこなすイタリア生まれの名ピアニスト、パオロ・ジャコメッティ、アムステルダム・シンフォニエッタの音楽監督を務めるイギリスのヴァイオリニスト、カンディダ・トンプソンと共にハムレット・ピアノ・トリオのメンバーとして活躍するセルビア系ロシア人チェリスト、クセニア・ヤンコヴィチ。
ガスパール・カサド国際チェロ・コンクールで優勝した実績を持ち、世界中でソリストや室内楽奏者として活躍する名女流が、楽聖ベートーヴェンのチェロ・ソナタ全曲をレコーディング!
ハムレット・ピアノ・トリオでの優れた演奏も印象的なヤンコヴィチが、「5つのソナタ」と「3つの変奏曲」でベートーヴェンの3つの創作期を網羅。チェロとピアノのデュオで、作曲家ベートーヴェンのハイライトを描いています。もちろん、演奏も抜群の完成度です!
CAL-1859
チャイコフスキー:四季 Op.39
ピアソラ:ブエノスアイレスの四季
トリオ・ボエーム〔ヤスミナ・クラグリッヒ(P)、レフ・マスロフスキー(Vn)、イゴール・キリチェンコ(Vc)〕

録音:2018年8月6日−10日、ヴィルティエリー(フランス)
クラウディオ・アラウの孫弟子でありその系譜に連なるセルビアの首都、ベオグラード出身の女流ピアニスト、ヤスミナ・クラグリッヒが設立したアンサンブル、トリオ・ボエームが、ロシアとアルゼンチンの四季折々の風景を音楽で楽しませてくれる好企画。
レフ・マスロフスキーは、ロシアン・シネマトグラフィック・オーケストラの第1ソロ・ヴァイオリン奏者と、モロッコ王立SOのソリストを兼務するヴァイオリニスト。オデッサ出身のチェリスト、イゴール・キリチェンコもボロディン・クヮルテットのベルリンスキーや、アルバン・ベルク四重奏団のハット・バイエルレ、アラン・ムニエなどに師事し、ロストロポーヴィチからプロコフィエフ音楽祭、リヒテルからは12月の夕べ音楽祭に招聘さえれた経歴を持つベテランです。フランスのピアノ製作者、ステファン・ポレロのレコーディング・ホールとそのピアノ「Op.102}の響きも要注目です。
CAL-1960
テレマン:組曲「ドン・キホーテのブルレスケ」
ヴィオラ・ダ・ガンバ協奏曲 イ長調 TWV.51:A5
序曲「ラ・ビザール(風変わり)」ト長調
序曲ニ長調 TWV.55:D6
トゥールーズ室内O、
ジル・コリアール(指)、
アンヌ・グリエ(ヴィオラ・ダ・ガンバ)

録音:2018年8月28日−30日、トゥルヌフイ(フランス)
後期バロック時代のドイツの大巨匠、テレマンがミゲル・デ・セルバンテスの著作の英雄的な風刺からインスピレーションを得て書かれた「ドン・キホーテのブルレスケ」をメインとするエキサイティングがプログラム!
セルバンテスの作品の登場人物の特色、特異性を見事に表現しているテレマン。ポーランドの民族音楽と共に、テレマンを語るうえで外すことの出来ないフランス音楽からの影響を感じさせる作品が並んでいます。優雅な旋律と主題、卓越したアイディアが随所に光る秀作揃いです。
トゥールーズ室内Oは1953年にマルケヴィチの弟子、ルイ・オーリアコンブに創設された歴史あるオーケストラ。2004年にジャン=ピエール・ヴァレーズやティボール・ヴァルガに師事した実力派、ジル・コリアールが音楽監督に就任してからはピリオド・アプローチを採り入れ、モダン、ピリオドの両方のスタイルを使い分けながら活動するなど注目を集めています。

CAL-1963
日本のメロディー
多忠亮:宵待草/成田為三:浜辺の歌/杉山長谷夫:出船/山田耕筰:この道/日本古謡:さくらさくら/山田耕筰:赤とんぼ/滝廉太郎:荒城の月/梁田貞:城ヶ島の雨/岡野貞一:故郷/弘田竜太郎:浜千鳥/中田喜直:夏の思い出/弘田竜太郎:叱られて/中山晋平:砂山/小山作之助:夏は来ぬ
■ボーナス・トラック
ショパン:チェロ・ソナタ Op.65
アンドレ・ナヴァラ(Vc)、
アニー・ダルコ(P)

録音:1979年11月、パリ(フランス)
20世紀のチェロ界を代表するフランスの巨匠、アンドレ・ナヴァラ(1911−1988)が、マルグリット・ロンの高弟アニー・ダルコとのデュオで奏でた「日本の名旋律集」がカリオペ(Calliope)から復活!
旧カリオペの創設者で芸術監督だったジャック・ル・カルヴェのプロデュースによって録音されたこの「日本のメロディー」は、初出時に10,000枚以上の売上を記録するなど、大ブームを巻き起こした同レーベルを代表する名盤の1つであり、今回のリマスター盤の登場は再び大きな話題を呼ぶことでしょう!
CAL-1965
永遠のノートルダム大聖堂
リスト:王の御旗 S.185、
 十字架への道 S.53(ピアノ伴奏版)、
 アヴェ・ヴェルム・コルプス S.44
グレゴリオ聖歌:王の御旗
ノートルダム大聖堂聖歌隊、
ダヴィド・セリグ(P)、
ニコル・コルティ(指)

録音:2000年11月
ノートルダム大聖堂聖歌隊の2000年台初頭の名唱の1つ、リストの「十字架への道」は、大規模火災に見舞われたフランス、パリのシンボルであるローマ・カトリック教会の大聖堂、ノートルダム大聖堂の復興を祈念して復刻されました。
グレゴリオ聖歌の「王の御旗」で幕を明け、この聖歌を題材としたリストの同名の作品、そして混声合唱、独唱とオルガン(またはピアノ)のための「十字架への道」へと続き、1871年に作曲された「アヴェ・ヴェルム・コルプス」で厳かに、そして感動的に幕を閉じるプログラム構成も秀逸です。
再建への道のりは遠くとも、ノートルダム大聖堂に寄せられる祈り、願いや想いは不変であることを改めて知らせてくれる録音です。
CAL-1967
バッハ:ゴルトベルク変奏曲 BWV 988 ピエール・レアク(P)

※録音:2013年2月11日、サル・アドヤール(パリ、フランス)
ピエール・レアク(レアック)は、一等賞を獲得したパリ音楽院でイヴォンヌ・ルフェビュール、イヴォンヌ・ロリオ、ジェルメーヌ・ドヴェーズ、ジャン・ユボー、マルセル・ボフィスといった錚々たるピアニストたちに師事し、パウル・バドゥラ=スコダやシェベーク・ジェルジ、ゲザ・アンダの下でも研鑽を積んだ知る人ぞ知るフランスの巨匠ピアニスト。
オリヴィエ・メシアン国際ピアノ・コンクールで第1位に輝いた実績を持ち、フランス国立高等音楽院(CNSM)でイヴォンヌ・ロリオのアシスタントを務めるなど、当時の巨匠たちから演奏法や作品の解釈など様々な要素を授かったレアクが満を持して臨んだバッハの「ゴルトベルク変奏曲」。ベテランならではの堂々たる、そしてどこか新鮮な雰囲気を併せ持ったバッハです。

CAL-2066(5CD)
ベートーヴェン:ピアノ協奏曲全集
ピアノ協奏曲第1番ハ長調 Op.15(カデンツァ:ベートーヴェン、ライネッケ&グールド)
ピアノ協奏曲第2番変ロ長調 Op.19(カデンツァ:ベートーヴェン、シュターフェンハーゲン&ベルッチ)
ピアノ協奏曲第3番ハ短調 Op.37(カデンツァ:ベートーヴェン、リスト、ブラームス&フォーレ)
ピアノ協奏曲第4番ト長調 Op.58(カデンツァ:ベートーヴェン、ブラームス&ブゾーニ)
ピアノ協奏曲第5番変ホ長調 Op.73「皇帝」
ジョヴァンニ・ベルッチ(P)、
カスパル・ツェーンダー(指)、
ビール・ゾロトゥルンSO

録音:2015年10月〜2019年5月、パレ・デ・コングレ(ビール/ビエンヌ、スイス)
1965年、イタリアのローマで生まれたジョヴァンニ・ベルッチは、14歳までピアノが弾けなかったものの、突如としてその神懸った才能に目覚め、15歳でベートーヴェンのピアノ・ソナタ全曲を暗譜で演奏できるようになったという凄まじいエピソードの持ち主。
さらには16歳でリストの「死の舞踏」を弾いてデビューを果たし、ロシアの大巨匠ラザール・ベルマンに認められ弟子入りしたというのだから、その経歴にはただただ驚かされます。
師であるベルマンから受け継いだ解釈によりリスト弾きとして名を馳せているベルッチは、前述のエピソードが物語る通り、ベートーヴェン弾きとしてピアノ・ファンの中で知られている存在なだけに、今回のピアノ協奏曲全集の登場は大反響を巻き起こすこと必至です!
ベルッチは5曲の協奏曲全てを録音するにあたり、カデンツァに着目。ベートーヴェン自作はもちろんのこと、ブラームス、リスト、ブゾーニ、フォーレ、ライネッケ、シュターフェンハーゲン、グレン・グールド、そしてベルッチ自身など様々なカデンツァを採用するなど、このピアノ協奏曲全集に懸ける意欲と情熱、こだわりは圧巻です。
イタリアの鬼才ベルッチが5年の歳月をかけて完成させ、満を持して送り出すベートーヴェン。その独特のピアニズムはもちろんのこと、バラエティに富んだカデンツァにも要注目です。
※当タイトルは限定生産品となります。ご注文数に対して十分な数をご用意できない可能性がございます。予めご了承下さい。
CAL-2076
プロコフィエフ:交響的協奏曲ホ短調 Op.125
ハチャトゥリアン:チェロ協奏曲ホ短調
クセニア・ヤンコヴィッチ(Vc)、
クリスティアン・エーヴァルト(指)、
デヤン・サヴィッチ(指)、RTSRSO

録音:録音年月日不詳、ベオグラード・コララツ・ホール(セルビア)
1958年、セルビア(旧ユーゴスラヴィア)のニシュで生まれ、9歳でベオグラード・フィルと共演を果たし天才少女としてその名をヨーロッパ各地に広めたクセニア・ヤンコヴィチ。
その後ロシアへと渡り、モスクワ音楽院でステファン・キリアノフ、ムスティスラフ・ロストロポーヴィチに師事した後、ピエール・フルニエ、アンドレ・ナヴァラの下で研鑽を積んだ経歴を持っています。
ガスパール・カサド国際チェロ・コンクールでの優勝後、近年ではモダン楽器とピリオド楽器の両方を弾きこなす名ピアニスト、パオロ・ジャコメッティ、アムステルダム・シンフォニエッタの音楽監督を務めるカンディダ・トンプソンと共にハムレット・ピアノ・トリオのメンバーとして活躍するなど、ソリスト、室内楽奏者として幅広い活動を繰り広げています。
前作のベートーヴェンのチェロ・ソナタ全集(CAL-1858)に続くのは、ロシアの2つのチェロ協奏曲、プロコフィエフとハチャトゥリアンのカップリングであり、スターリン時代の最後の数年間の間に作曲されたこの2つの傑作の聴き比べは非常に興味深いところ。
プロコフィエフとハチャトゥリアンの異なる作曲言語によって作曲されながらも、2人の作曲家の作品が備える特有の演劇的側面という共通点が相乗効果となり、2つの協奏曲の魅力を高めあっています。
CAL-2077
メンデルスゾーン:ピアノ作品集
ロンド・カプリチオーソ ホ長調 Op.14/無言歌第1番ホ長調 Op.19b-1「甘い思い出」/無言歌第5番嬰ヘ短調 Op.19b-5「不安」/前奏曲とフーガ第5番ヘ短調 Op.35-5/無言歌第7番変ホ長調 Op.30-1「瞑想」/練習曲変ロ短調 Op.104b-1/練習曲ヘ長調 Op.104b-2/練習曲イ短調 Op.104b-3/前奏曲とフーガ第1番ホ短調 Op.35-1/無言歌第10番ロ短調 Op.30-4「さすらい人」/幻想曲嬰ヘ短調 Op.28「スコットランド風ソナタ」/無言歌第40番ニ長調 Op.85-4「エレジー」/前奏曲とフーガ第3番ロ短調 Op.35-3/無言歌第12番嬰ヘ短調 Op.30-6「ヴェネツィアの舟歌」
クリスチャン・シャモレル(P)

録音:2019年10月、ラ・ショー・ド・フォン音楽ホール(スイス)
ヴィオッティ国際音楽コンクール(ヴェルチェリ、イタリア)、ベートーヴェン国際ピアノ・コンクール(ウィーン、オーストリア)などでの入賞歴を持ち、同郷の女流ヴァイオリニスト、レイチェル・コリー・ダルバとの名コンビによる好演が記憶に新しいスイス、ローザンヌ出身の国際派ピアニスト、クリスチャン・シャモレル。
アンデサンス(Indesens)とカリオペ(Calliope)からリリースされた2枚のアルバムが、ICMA賞(国際クラシック音楽賞)の年間最優秀録音賞にノミネートされた実績を持つなど、ヨーロッパ、特にフランス語圏では絶大な評価を得ています。
前作の美しい「モーツァルト:ピアノ作品集」(CAL-1851)に続く新作は、ドイツ・ロマン派、メンデルスゾーンのピアノ作品集。シャモレルの持ち味である透明感あふれる音色、丁寧かつ軽やかなタッチ、大胆で巧みなダイナミクスのコントロールが、今回のメンデルスゾーンでも作品の魅力をさらに引き立ててくれることでしょう。スイス、ラ・ショー・ド・フォンの響きも要注目です。
CAL-2078
詩的なヴィジョン
リスト:ペトラルカの3つのソネット(第104番、第123番、第47番)、忘れられたロマンス、孤独な中の神の祝福
リリ・ブーランジェ:古い庭から、明るい庭から、嬰ヘ短調の小品、夜想曲、ある春の日の朝、哀
アンサンブル・ルフレ〔マガリ・レジェ(S)、マリー・ロール・ブーランジェ(P)、フランソワーズ・ドゥーシェ(Va)、ティエリー・デュラン(Fl)〕

録音:2010年&2019年
19世紀最高のコンポーザー=ピアニストであるフランツ・リストと、カンタータ「ファウストとエレーヌ」でローマ大賞を受賞した20世紀フランスの天才女流作曲家リリ・ブーランジェの「詩的」な作品のコントラストを描いたユニークなプログラム。
ボローニャ市立歌劇場の「マスネ:ウェルテル」への参加や、ミンコフスキとの共演、さらには「古楽唱法にも精通するフランスの名花マガリ・レジェの歌声に注目が集まります。

CAL-2183
ハープと共にロシアから
●ロシアの鳥
グリンカ:ひばり
スロニムスキー:火の鳥
アリャビエフ:夜鳴きうぐいす
●ロシアの花
グレチャニノフ:スノードロップ
アレンスキー:スズラン
ラフマニノフ:ひなぎく
●ロシアのバレエ
グラズノフ:バレエ音楽「ライモンダ」より ハープ・ソロ
プロコフィエフ:バレエ音楽「ロメオとジュリエット」より 朝
チャイコフスキー:バレエ音楽「くるみ割り人形」より 花のワルツ
●ロシアの絵画
リムスキー=コルサコフ:白鳥の王女
ムソルグスキー:古城
ルビンシテイン:幻想曲
●ロシアのワルツ
グリボエードフ:ワルツ ホ短調
リャードフ:音楽の玉手箱 Op.32
スヴィリードフ:「吹雪」より ワルツ
アレクサンドル・ボルダチョフ(Hp)

録音:コネクション・スタジオ(イタリア)
9歳でリトアニア国立Oと共演し国際的なデビューを果たし、チューリッヒ芸術大学に留学。
ザハール・ブロン・チェンバーのメンバーとして活躍した後、2015年からは名門ボリショイ劇場のゲスト・ソロ・ハーピストとしても活躍し、さらには「ハープ・フェスティヴァル・チューリッヒ」の創設、さらには2018年のサッカー・ワールドカップの開会式で演奏された楽曲の作曲を担当するなど、マルチな才能を発揮している現代有数のハーピストであるアレクサンドル・ボルダチョフ。
ショパンのピアノ作品をハープでこの上なく美しく奏でた「フレデリック」(CAL2083)に続くボルダチョフの新作は母国「ロシア」をテーマとしたプログラム!
ボルダチョフはこの「ハープと共にロシアから」で、ハープで演奏されるロシア音楽の長い歴史と多様性を表現。
ロシアの鳥や動物、有名なバレエ、有名な絵画にまつわる音楽、そして様々な時代の最も美しいワルツなどをテーマとして厳選されたレパートリーは様々なストーリーを表現しています。
ロシアが誇る天才ハーピストが愛用するサルヴィのハープを通じて、母国ロシアの様々な魅力を伝えてくれる美しいプログラムです!
CAL-2185(2CD)
イマージュ・エフェメール
フィリップ・エルサン(1948-):エフェメール
ドビュッシー:映像 第1集、映像 第2集
サンドラ・シャムー(P)

録音:2019年&2020年、シラン修道院(フランス)
フランスの作曲家フィリップ・エルサンは、1999年から2003年まで「エフェメール」という、無秩序で不規則な短いピアノ曲を27曲作りました。元々はあるピアニストの依頼により、与謝蕪村の俳句を題材に短い曲を書いたところ、さらに書き続けたくなり、その際に選んだ題材は蕪村のものではなく、松尾芭蕉のものを選び作曲を続けることとなりました。その際に特別なルールを決めることなく作品を作っていったので、最短のものは30秒ほど、最長でも4分ほどの作品群となりました。芭蕉の句からインスピレーションを受けたエルサンは、芭蕉が描く各地の風景に自分の旅の記憶も相まって、様々な国の音楽の影響をこの作品に入れたということです。一つの作品にまとめる際に、27の作品の中からどうしても受け入れられなかった3曲を外し、意図したわけではなかったと語っていますが、24の曲集として完成されました。
1967年生まれのフランスのピアニスト、サンドラ・シャムーは、ヴィオッティ国際音楽コンクールやブゾーニ国際ピアノ・コンクールで優勝を果たしており、ペルルミュテールなどに師事しました。フランスもののドビュッシーはもちろんのこと、様々な情景から想起されたフィリップ・エルサンの「エフェメール」でも、その卓越した表現力を活かした演奏には驚かされます。
CAL-2186(2CD)
世界博覧会
[CD:1]
フランツ・ドップラー(1821-1883):森の小鳥(ピッコロと4本のホルン)
ウジェーヌ・ダマレ(1840-1919):ピツィカート(ピッコロと弦楽合奏)、森のこだま(ピッコロとオーケストラ、ファブリス・ピエール編)
レオン・フォンボンヌ(1858-1940):エア・ヴァリエ(ピッコロとピアノ)
アンリ・ガニャール:Les Pierrots Babillards(2本のピッコロとアコーディオン)
ポール・アグリコール・ジュナン (1832-1903):ヴェルディ「仮面舞踏会」の変奏曲
ウジェーヌ・ダマレ:バラの花束(ピッコロとピアノ)
ポール・アグリコール・ジュナン :ヴェニスの謝肉祭(ピッコロとピアノ)
ウジェーヌ・ダマレ:コオロギの踊り(ピッコロとオーケストラ、ファブリス・ピエール編)、小さなフルートのカプリース(ピッコロとピアノ)、タランテラ(ピッコロとオーケストラ、ファブリス・ピエール編)
[CD:2]
ウジェーヌ・ダマレ:白つぐみ(ピッコロとオーケストラ、ベルナルド・ボエット編)、Feux follets(ピッコロとオーケストラ、ファブリス・ピエール編)、つむじ風(ピッコロとオーケストラ、ベルナルド・ボエット編)
フェリックス・ボイッソン(1846-1921):パイプレット(ピッコロとピアノ)
ウジェーヌ・ダマレ:ピッコロ・ポルカ(ピッコロとピアノ)、鳩(ピッコロとピアノ)
レオン・ルイス・メイヤー(1837-1894):巣(ピッコロとピアノ)
ポール・アグリコール・ジュナン:雨が降るふる、羊飼いの娘さん(ピッコロとピアノ)/ウジェーヌ・ダマレ:L'Alouette(ピッコロとオーケストラ、ベルナルド・ボエット編)、鳥とバラ(ピッコロとオーケストラ、ファブリス・ピエール編)
ヨハネス・ドンジョン(1839-11912):バンボッシュ(ピッコロとピアノ)
ウジェーヌ・ダマレ:気まぐれ(ピッコロとオーケストラ、ベルナルド・ボエット編)
ジャン=ルイ・ボーマディエ(ピッコロ)、
ジャン=マルク・ダルマッソ(Hrn)、
パスカル・ポンジー(Hrn)、
サンドロ・ファイータ(Hrn)、
ディディエ・ユオー(Hrn)、
アンサンブル・インストゥルメンタル・ラ・フォリア、ジャン・ケルナー(P)、
パトリック・ガロワ(ピッコロ)、
ジャン=マルク・ファビアーノ(アコーディオン)、
マクサンス・ラリュー(P)

録音:1978年&1999年(フランス)
19世紀末フランスでは5回に渡って世界的なイベント(博覧会やオリンピックなど)が行われました。その際に、多数の演奏会も開かれ、当時名手として有名だったフルート奏者ポール・タファネルが中心となって音楽会が行われたり、トーマス・エジソンが発明した録音機にフルートやピッコロの作品が残されました。今作はCalliopeの創設者ジャック・ル・カルヴェのプロデュース作品で、19世紀末に活躍した作曲家たちの作品を世界的ピッコロ奏者ジャン=ルイ・ボーマディエが奏でます。パトリック・ガロワやマクサンス・ラリューとの共演にも注目です。
CAL-2187
ナポレオンの時代のハープ作品集
ヤン・ラディスラフ・ドゥシーク(1760-1812):ハープとピアノのための二重奏曲
フランソワ=ジョゼフ・ナーデルマン(1781-1835)&ジャン=ルイ・テュルー(1786-1865):フルートとハープのための夜想曲
ロベール・ニコラ=シャルル・ボクサ(1789-1856):フルートとハープのためのグランド・ソナタ第2番
マルタン=ピエール・ダルヴィマール(1772-1839):ハープとピアノのための二重奏曲
カトリーヌ・ミシェル(Hp)、
モニック・ブーヴェ(P)、
フィリップ・ピエルロ(Fl)

録音:1994年マルメゾン城、リュエイユ=マルメゾン(フランス)
ナポレオンの時代に、フランスで活躍した作曲家たちによるハープのための作品集です。フランスのハープ奏者カトリーヌ・ミシェルは、パリ音楽院を卒業後、1970年フランス放送POに所属しつつ、ソリストとしても活動を開始しました。その後、1978年にはフランス国立歌劇場Oの首席ハープ奏者となり、バーンスタイン、ベーム、ブーレーズ、チェリビダッケなど錚々たる指揮者たちとの共演も果たしています。
元夫であり作曲家であるミシェル・ルグランとのコラボレーションでは、クラシックの枠に留まらず、ジャズとの融合など幅広いジャンルでの活躍をみせています。
カトリーヌ・ミシェルはそのキャリアにおいて、18世紀から19世紀の作品を積極的に取り上げてきており、知られざる作品を演奏するだけでなく出版も行ってきました。そのような活動をしてきた彼女にとって今回の作品を録音したことはまさにライフ・ワークの一環といってもよいでしょう。
ドゥシーク(母親と妻はハープ奏者)とルイ・ティルー(フルート奏者)以外は自身もハープ奏者として活躍した作曲家たちの作品から構成された選曲となっており、とはいえ前出の2人も楽器には精通していたこともあり、ハープを活かしたその作品は、それぞれの作曲家の個性が楽しめる聴き応えのあるものになっています。
CAL-2189
ゴーベール:室内楽作品集
バラード(ヴィオラとピアノのための)/カンタービレとスケルツァンド(コルネットとピアノのための)/パヴァーヌ*(Pのための)/フーガ幻想曲*(フルートとピアノのための)/幸せになるために私を慰める歌(ソプラノとピアノのための)/悲歌的な詩*(ヴィオラとピアノのための)/フルートとピアノのための未出版作品*/ポール・アローザによる2つの詩*(ソプラノとピアノのための)/フィロティス*(フルートとピアノのための)/前奏曲*(Pのための)/組曲(フルートとピアノのための)/水の上*(フルートとピアノ編、原曲:オーギュスタン・ルフォールによる舟歌)
マリー=ルイーズ・デュトワ(S)、
フランソワ・ブリュ(Fl)、
エリック・オービエ(コルネット)、
ブノワ・マラン(Va)、
ロランス・ディース(P)、
パスカル・ギャレ(P)、
アリアーヌ・ジャンドラ(P)、
カトリーヌ・ルグラン(P)、
ジェラール・ギルリー(P)

録音:2019年〜2021年
*世界初録音
モーリス・ラヴェルの友人であり、当時の重要な作曲家、指揮者、フルート奏者であったフィリップ・ゴーベールの室内楽作品集。 「音楽を愛し、音楽を通して、音楽のためだけに生きた」というゴーベールは1905年にローマ大賞の2等を受賞し、1919年からはパリ音楽院のフルート科教授や、パリ音楽院Oの首席指揮者も務めています。本アルバムには8曲の世界初録音作品と貴重な未発表作品が含まれており、作曲家としてのゴーベールの姿に新たな視点を与えてくれます。豊富な資料が掲載されたブックレットも必見。清々しい佳品の数々をフランスを代表する名手たちの演奏でお楽しみください。
CAL-2192
ヴィヴァルディ(?)の図書館〜〜 18世紀初期イタリアの未出版のヴァイオリン・ソナタ集

マニュスクリプト Mus.1-R-70 からの5つのソナタ(ザクセン州立図書館兼ドレスデン工科大学図書館より)(*を除く)
1-4. ヨハン・フリードリヒ・シュライフォーゲル(fl.1707-1749):ヴァイオリン・ソナタ ニ短調
5-8. 作者不詳::ヴァイオリン・ソナタ ニ長調
9-11. 作者不詳::ヴァイオリン・ソナタヘ長調
12-16. ヨハン・ダーフィト・ハイニヒェン(1683-1729):ヴァイオリン・ソナタ ニ長調 HauH 3.2
17. パッヘルベル:前奏曲ト短調 P.410(オルガンの為の)*
18-20. 作者不詳(ヴィヴァルディ?):ヴァイオリン・ソナタ ト短調

マニュスクリプト Mus.2-R-8,52 からのソナタ(ザクセン州立図書館兼ドレスデン工科大学図書館より)
21-28. 作者不詳:ヴァイオリン・ソナタ ニ長調
ヴァンサン・ベルナール(ハープシコード&オルガン)、
シューイン・コン(Vn)、
ディアナ・ヴィナグレ(Vc)、
パルシバル・カストロ(テオルボ&ギター)

録音:2020年11月、ベルモン=シュル=ローザンヌ・プロテスタント教会(スイス)
EUバロック・オーケストラに参加した後、ラ・チェトラ・バロック・オーケストラや、フライブルク・バロック・オーケストラ、アンサンブル・ジル・バンショワ、RIAS室内合唱団などと共演を重ね、2009年にはリヨン大聖堂のオルガニストに就任した古楽演奏家、ヴァンサン・ベルナール。
ヴァンサン・ベルナールがザクセン州立図書館兼ドレスデン工科大学図書館(SLUB Dresden/ザクセン州の地域図書館とドレスデン工科大学の大学図書館が合併して作られ、双方の伝統を尊重して長い正式名称となっている)から発見された手稿譜(マニュスクリプト)から、18世紀初期イタリアの知られざるヴァイオリン・ソナタを発掘。ヴィヴァルディの弟子が慌てて書き写し、未出版のままとなっていた筆写譜より、ヨハン・フリードリヒ・シュライフォーゲル(fl.1707-1749)、ヨハン・ダーフィト・ハイニヒェン(1683-1729)、そして作者不詳(ヴィヴァルディ作と推測される作品を含む)の「ヴァイオリンと通奏低音の為のソナタ」6曲を収録。ヴァルマンステ音楽祭などでヴァンサン・ベルナールと共演してきたシューイン・コン(Sue-Ying Koang)は、リエージュ・フィルの第2ヴァイオリン・リーダーを7年間務めたあと古楽に目覚め、ジュネーヴ音楽学校で歴史的楽器を学んだバロック・ヴァイオリニスト。優美なバロック・ヴァイオリンの音色と躍動する通奏低音によって、18世紀初頭のイタリアの煌びやかな世界へと誘います。


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