湧々堂HOME 新譜速報 交響曲 管弦楽曲 協奏曲 器楽曲 室内楽 声楽曲 歌劇 バロック 廉価盤 シリーズ
旧譜カタログ チャイ5 殿堂入り 交響曲 管弦楽 協奏曲 器楽曲 室内楽 声楽曲 歌劇 バロック


バロック以前・新譜速報5


※発売済のアイテムも含めて、約3ヶ月間掲載しています。
※新しい情報ほど上の段に記載しています。
※表示価格は全て税込みです。



TANIDOS
SRD-367(1CD)
ギター伴奏歌曲集
サルバドル・カストロ・デ・ヒスタウ(1770頃-?):陽気なゴシキヒワは行く/あなたに会えばあなたに話せば/あなたは恋人たちの申し出を信じない/私は愛は娯楽だと思っていた/あなたを見た男があなたを熱愛するのは決まりだ/意志なしであなたが私を理解することはできない
キューピッドを呼んだのは愚か者だ
フランシスコ・V・モリナ(1768-1847):エル・セレニ/ため息のボレロ/ラ・カチュチャのボレロ/アンダルシアのセギディリャ/愛の宣言/愛の優しさ
マリア・ムロ(S)、
ルネ・モラ(ロマンティックG)
スペインの画家フランシスコ・デ・ゴヤ(1746-1828)と同時代のコンポーザー =ギタリストによる、ゴヤ的時代精神を反映した歌曲集。宮廷画家でありなが ら民衆を見つめる視点を持ち続けたゴヤの作品同様、民衆的な雰囲気を持つ 音楽です。
TANIDOS
SRD-370(1CD)
ブルボン朝マドリードのチェンバロ音楽
D・スカルラッティ:ファンダンゴ ニ短調
 ソナタ ト長調 K.144
ホセ・エランド(1700頃-1765):ソナタ変ロ長調
ホセ・デ・ネブラ(1702-1768):グラーヴェ第8旋法/ソナタ ト長調
フランシスコ・クルセリェ(1702-1778):ソナタ イ長調
ホアキン・オシナガス(1719-1789):ソナタ ハ長調
セバスティアン・アルベロ(1722-1757):ソナタ第16番ト調(ドリア調)/ソナタ第18番ロ短調
アントニオ・ソレル(1729-1783):ファンダンゴ
パブロ・カノ(Cemb)
1516年より続いたハプスブルク朝スペイン王家の直系は1700年ついに途絶え、 代わってフランス国王ルイ14世の孫フェリペ5世が国王となりスペイン・ブル ボン王家が誕生しました。当アルバムでは、その後マドリードの王宮と関わっ た作曲家たちの作品が取り上げられています。

ARSIS
ARSIS-4201(1CD)
ジョヴァンニ・バッティスタ・フォンターナ(?-1630):18のソナタ(1−3声の、ヴァイオリンまたはコルネット、ファゴット、キタローネ、ヴィオロンチーノまたは同様のの楽器のための;1641) Vol.2
第1番,第3番,第18番,第13番,第6番,第11番,第5番,第10番,第17番
グルッポ・セイチェント[ラウル・オレリャナ、マルコ・ピアントーニ(Vn)、リカルド・シミアン(リコーダー)、ロドニー・プラダ(ヴィオラ・ダ・ガンバ〔ソプラノ〕)、ラミ・アルクアイ(ヴィオラ・ダ・ガンバ〔バス〕)、ヴィンチェンツォ・オニーダ(Fg)、エドゥアルド・フィゲロア(バロック・ギター、キタローネ)、ダヴィデ・メレッロ(Org) ]

録音:2005年10月25-28日、ルッカ県ピアッツァ・アル・セルキオ(イタリア)、 聖アナスタシオ教会
ARSIS-4200 の続編。ブレーシャに生まれ、ローマ、ヴェネツィア、パドヴァで活躍しパドヴァで没した作曲家・ヴァイオリニスト、フォンターナの追悼として出版されたソナタ集で、手稿から編集されたものと推測されています。モンテヴェルディの時代、イタリア初期バロックの器楽ソナタの様式を伝える重要な作品集です。グルッポ・セイチェントは2002年、エンリコ・ガッティが教鞭を執るミラノ市立音楽院(ミラノ国際音楽アカデミー)古楽科の学生たちによって結成されたアンサンブル。
ARSIS
ARSIS-4216(1CD)
寓意と風景としてのトンボー
F・クープラン:嘆き(ヴィオルのための)/ヴィオル組曲第2番(「葬儀」を含む)
ウィリアム・バベル(1690-1723):サラバンドとトンボー
マラン・マレ(1656-1728):ヴィオル組曲第5巻〜組曲ト短調(「次男マレのためのトンボー」を含む)
ロラン・マレ(1685頃-1750頃):組曲第2番ハ短調
ヴォルフ・ヤコプ・ラウフェンシュタイナー(1676-1754):トンボー(アルマンド)
ペレ・ロス、サビーナ・コロンナ・プレティ(ヴィオラ・ダ・ガンバ)、
エドゥアルド・エグエス(バロックリュート、テオルボ)、
シルビア・マルケス(Cemb)

録音:2006年5月、ウエスカ県ボレア(スペイン)、聖トマス教会
「トンボー」(tombeau)は作曲家が故人への追悼の意を込めて書くた楽曲。バベルは英国の作曲家。ラウフェンスシュタイナーはオーストリアの作曲家・リュート奏者。ロラン・マレはマラン・マレの息子で、作曲家・ヴァイオリン奏者。
ARSIS
ARSIS-4223(1CD)
ルイ・フランソワ・ドプラ(1781-1868):ホルンのための様々な調性の六重奏&四重奏曲集
六重奏曲第1番ハ長調
六重奏曲第2番ハ長調
六重奏曲第3番ホ短調
六重奏曲第4番ニ長調
六重奏曲第5番変ロ長調
六重奏曲第6番ハ長調
四重奏曲第1番ト短調
四重奏曲第2番ト長調
四重奏曲第3番二長調
四重奏曲第4番ト長調
四重奏曲第5番ニ短調
四重奏曲第6番ハ長調
コルニロクィオ[ハビエル・ボネト、オビディ・カルペ、ルイス・F・デルガド、ビセンテ・ヒネル、ビセンテ・ナバロ、フアン・パビア、ハビエル・リソ (Hrn)]

録音:2008年3月、ウエスカ県アレレ(スペイン)、サンティアゴ教会
ドプラはパリ生まれの名ホルン奏者・作曲家。コルニロクィオはハビエル・ボネトによって創設され2000年に正式デビューしたナチュラルホルン・アンサンブル。
ARSIS
ARSIS-4226(1CD)
D・スカルラッティ:ソプラノ独唱のためのカンタータ集
カンタータ「フィッレの仇を討ってやりたい」
ソナタ K.178 L.162(スパニッシュギター独奏)
前奏曲(チェンバロ独奏)
カンタータ「逃げないでおくれ、ニーチェ」
前奏曲(チェロ独奏)
カンタータ「私を求めるのか、おお、愛する人よ」
ソナタ K.175 L.429(スパニッシュギター独奏)
前奏曲(テオルボ独奏)
カンタータ「フィッレよ、もう何も言うまい」
アンコール
マリア・エスパダ(S)、
フォルマ・アンティクア
[ルト・ベロナ(Vc)、エンリケ・ソリニス(アーチリュート、スパニッシュギター)、ダニエル・サピコ(テオルボ)、パブロ・サピコ(スパニッシュギター)、アーロン・サピコ(チェンバロ、指揮)]

録音:2007年12月3-5日、ウエスカ県アレレ(スペイン)
バロックからロマン派オペラ、20世紀音楽まで幅広く活躍しているスペインのソプラノ、マリア・エスパダ(エスパーダ)が登場。アンコールの曲名は不明です。

ALQHAI&ALQHAI
ALQHAI -001(1CD)
エロスの涙〜イタリア初期バロック音楽
ベネデット・フェラーリ(1597-1681):Amanti io vi so dire
サロモーネ・ロッシ(1570頃-1630):トルディリョーネのアリアによるソナタ
フレスコバルディ:喜べおお森よおお風よ
ステファノ・ランディ(1590-1639):Damigella tutta bella
ルカ・マレンツィオ(1553?-1599?):アモールは真珠の涙をこぼし[Liquide perle Amor]
ビセンテ・パリーリャ:アモールは真珠の涙をこぼし(ルカ・マンレンツィオのマドリガーレによる)
フランチェスコ・マリア・バッサーニ:Tocata per B quadro
リッカルド・ロニョーノ(1555頃-1620):Ancor che c'ol partire(チプリアーノ・デ・ローレのマドリガーレによる)
ジョヴァンニ・バッティスタ・ボヴィチェッリ(1594年頃活躍):Io son ferito ahi lasso
サロモーネ・ロッシ:シンフォニア・グラーヴェ
フレスコバルディ:大いなる十字架の下に[A pie della gran Croce]
サロモーネ・ロッシ:ソナタ第5番
ビアージョ・マリーニ(1597頃-1665):Novello Cupido、チャッコーナ(シャコンヌ)による即興
アッカデーミア・デル・ピアチェーレ
[マリビ・ブラスコ((S)、フアン・サンチョ(T)、ビセンテ・パリーリャ(リコーダー)、ラミ・アルクアイ(ヴィオラ・ダ・ガンバ・バス、ヴィオリーノ・ダ・ガンバ)、イレネ・ゴメス(ヴィオラ・ダ・ガンバ・バス)、フアン・ラモン・ララ(ヴィオローネ)、ラムセス・プエンテ(Vn)、バルバラ・セラ(Fg)、ミケル・リンコン(テオルボ、バロックギター)、エンリケ・ソリニス(アーチリュート、バロックギター)、アルベルト・マルティネス・モリナ(Cemb)、アルバロ・ガリド(打楽器)、ファーミ・アルクアイ(ヴィオラ・ダ・ガンバ・バス、ヴィオリーノ・ダ・ガンバ、指揮)]

録音:2006年9月1-5日、セビーリャ(スペイン)、平和の聖母マリア教会
セビーリャ生まれのヴィオル奏者、ファーミとラミのアルクアイ兄弟が創設した自主レーベルからのファースト・リリース。兄弟の主宰するアッカデーミア・デル・ピアチェーレはセビーリャに本拠を置くスペインのアンサンブルですが、なぜか名称はイタリア語。当アルバムでもイタリア音楽を取り上げています。

LR Music
CMBK-0818(1CD)
おお美しき薔薇よ〜エル・エスコリアルの歌曲集IVa24/第3巻
作曲者不詳:1「全きオスの馬に」、4「私は少しもうまくいったことがない」(器楽曲)、9「もし、私が不用意なら/来たれ聖職者よ」(器楽曲)、17「私はあなたに哀れみを請う」、19「我が主よ、いまどちらにいらっしゃるのですか」(器楽曲)
デュファイ:2「厚遇を受けるしもべとして」(器楽曲)、10「気高く淑やかな心よ、すべての女性にもまして艶やかな」(ブクスハイム写本)、11「気高く淑やかな心よ、すべての女性にもまして艶やかな」(器楽曲)、13「数知れぬ挨拶をあなたに」(器楽曲)
ヨハネス・ピュロワ:3「厚遇を受けるしもべとして」
ヨハネス・ベディンガム:5(/ウォルター・フライ)「慰められることのない私のために」、14「麗しき婦人」(器楽曲)、20「おお、美しき薔薇よ/やあ、ロビネ」、21「おお、美しき薔薇よ」(器楽曲)、22「おお、美しき薔薇よ」(6声のための)
エルウェイ・ベヴィン:6「我が愛しのブラウニング」(器楽曲)
バンショワ:7「彼は奴隷になれる」(ブクスハイム写本)、8「彼は奴隷になれる」、15「苦悶の悲しみ、とてつもない激怒」(ブクスハイム写本)、16「苦悶の悲しみ、とてつもない激怒」(器楽曲)
チコーニア:12「おお、美しき薔薇よ」(バチカン写本RU1411)、18「おお、美しき薔薇よ」(器楽曲)(バチカン写本RU1411)
カルロス・メーナ(C-T)、エルネスト・シュミート(指&bfl)、スペクルム[ラミ・アルカイ、アルフレード・バラレス(弓奏ビウエラ)、フアン・カルロス・デ・ムルデル(ビウエラ)、シメオン・ガルドゥフ(サックバット)、ホアキン・ゲラ(ショーム(シリミア))、アルベルト・マルティネス・モリーナ(ポジティフOrg)、フランシスコ・マルティネス・ルビオ(ツィンク)]

録音:2008年10月
録音3作目となる、エル・エスコリアルの歌曲集。今回は、この写本の一番目に収められている名曲「おお、美しき薔薇よ」を中心に、この写本所収の有名作曲家の作品と、その作品に関連のある、他写本の曲を加え、構成されています。この「おお、美しき薔薇よ」は、かつてダンスタブルの代表作として知られていましたが、現在は、ベディンガムの作品と推定されています。また、レオナルド・ジュスティニアーニが書いたこの詩にはチコーニアも作曲しています。このような関連性のある曲を対置することで、この録音で、写本の特色を描き出しています。メーナの歌唱もますます冴え、フォル・ジュルネでの演奏が楽しみです。   (ki)
LR Music
CMBK-0714(1CD)
アルフォンソ5世寛大王の宮廷におけるサンティリャーナ侯爵(その詩による歌曲集)〜エル・エスコリアルの歌曲集IVa24/第2巻
作曲者不詳:1「ああ、なんて嘆き悲しむのでしょう」、2「それは大きな間違いだ」、3「苦しみが始まってから」、4「たとえ1日分の仕事を売るとしても」、5「嘆くなかれ」、6「時祷は決して」、7「ああ、持続する死よ、私はお前の方に行く」、8「ガレー船に乗るお前の奴隷は」、9「そこから始まるにもかかわらず、愛している」、10「愛よ、愛よ、汝の奉仕は」、11「女たちの勝利」、12「先日、ガチョウが争っていた」、14「誇り高き美女の」、15「私のいい人を見ながら死ぬ」、16「おお、貴い宝物よ」、17「愛の神様にお礼を」、18「老婆はいつまでも」
コルナーゴ:13「あんなざまで現われたんだから」
カルロス・メーナ(C-T)、
エルネスト・シュミート(指&bfl)、
スペクルム
[ラミ・アルカイ、アルフレード・バラレス、ホセ・マヌエル・エルナンデス(弓奏ビウエラ)、フアン・カルロス・デ・ムルデル(ビウエラ)、ダヴィド・マヨラル(perc、サントゥール)]

録音:2007年9月
前作では、作曲者不詳のイタリア世俗歌曲に焦点をあて、作品を集めていましたが、2作目となる今回は、ルネサンス期スペインを代表する宮廷人、統治に優れた実績を残した政治家であり、同時代を代表する、傑出した詩人として知られる、第1代サンティリャーナ侯爵、イニゴ・ロペス・デ・メンドーサに焦点をあてています。この時期のスペインは、統治下にあったナポリ王国を通じて、イタリア・ルネサンスの影響を色濃く受けており、侯爵の詩にも曲にも、それが表れています。   (ki)
LR Music
CMBK-0815(1CD)
地中海の芸術
作曲者不詳(セファルディ、15世紀):1「1時に私は生まれ」、2夜曲、3「何故泣くの、清らかな少女よ」
作曲者不詳(朱い写本より、14世紀):4「処女なる御母を讃えん」、5「母なるマリアよ」、6「喜びの都の女王」
ランディーニ:7「愛よ、この娘が」、8「優しいご婦人よ、さらば」、12「かく物思いにふけり」、16「春は来たりぬ」
作曲者不詳(王の写本より、14世紀)9エスタンピー(・レアル)第7番、15エスタンピー(・ロワイヤル)第1番、
17エスタンピー(・レアル)第5番
作曲者不詳(ウエルガス写本より、13-14世紀)10「ベリアルは狡猾なるもの」
F.グアミ:11リチェルカーレ第3番
ティボー4世:13「愛は」
チコーニア:14「うわさされるかぎり」
パオロ・ダ・フィレンツェ:18「ベネディカムス・ドミノ
エルネスト・シュミート(指&bfl)、
スペクルム
[ラミ・アルカイ、アルフレード・バラレス(弓奏ビウエラ)、フアン・カルロス・デ・ムルデル(ビウエラ)、ダヴィド・マヨラル(perc、サントゥール)、セルゲイ・サプリシェフ(Perc)、ランベール・クリマン、フアン・サンチョ(T)、ホセ・エルナンデス、ダヴィド・サガストゥメ(C-T)]

録音:2007年マドリード
中世・ルネサンス初期に作られ、欧州側地中海(スペイン、フランス南部、イタリア)で演奏されていた曲を集めた名曲集。シュミート率いるスペクルムは、変化に富むこれらの曲を、各々の曲の魅力を損なうことなく、同時にアルバムとしてのバランスも良く保った演奏をしています。   (ki)

Laborie
LC-01(1CD)
ラランド(ミシェル=リシャール・ド・)(1657-1726):カルデーニオの祭り クリストフ・コワン(指)
アンサンブル・バロック・ド・リモージュ

録音:2004年10月
ラランド(ドゥラランド)は、モテットが今でも広く知られていますが、「若者のバレエ」や世俗作品も多く書いています。ドン・キホーテにまつわるこれらのバレエ音楽は、どれも当時の宮廷の典雅さに溢れており、フランス・バロックが好きな人にはたまらない曲ばかりです。カルデーニオとは、セルバンテス作の『ドン・キホーテ』の挿入話に登場する人物。『ドン・キホーテ』の原作(カスティーリャ語)は1605年に出版、1612年には英語版がロンドンで出版、翌1613年には舞台化されました。ヨーロッパ中を夢中にさせました。フランスではシャルル=アントワーヌ・コアペル(画家、父はヴェルサイユ宮殿の装飾画家アントワーヌ・コアペル)という人物がこれをバレエの台本へと翻案、ラランドと振付師バロン(幼き日のルイ15世のバレエの教師も勤めた)の協力を得てバレエが完成しました。完全なスコアは残されていませんが、様々な資料から47曲がこのバレエのために作曲されたとされています。この録音では41曲が収録されています。   (Ki)
Laborie
LC-02(1CD)
セバスティアン・ド・ブロサール(1655-1730):グラン・モテ集
イン・コンヴェルテンド・ドミヌス、ミゼレーレ・メイ、デウス、カンティクム・ユシャリスティクム・プロ・パーチェ
デルフィン・コロー(S)、
カテリーヌ・パドゥ(S)、
ジャン=ポール・フォシェクール(C-T)、
ジル・ラゴン(T)、
オリヴィエ・ラルート(Br)、
ジェローム・コレアー(Bs)、
クリストフ・コワン(指)合唱:アクサントゥス(合唱指揮:ロランス・エキルベイ)

録音:2005年秋
ブロサールはフランスの辞書編纂者、愛書家、理論家、作曲家、聖職者などとして活躍した才人。現在ブロサールの名は、フランスでは初めての「音楽辞典」を編纂したことによって知られています。しかし、音楽家としても、シャルパンティエやラランドらと同じくらいに活躍していました。彼は他の音楽家とちがって、合唱隊などに参加せず、個人レッスンで理論と楽譜を学びました。   (Ki)

Dynamic
CDS-637(1CD)
18世紀ヴェネツィアの管楽作品集
ロッティ:二つのオーボエ、ファゴット、通奏低音のための四声のソナタ
プラッティ:オーボエ、ファゴット、通奏低音のためのソナタト長調
ヴィヴァルディ:二つのオーボエと通奏低音のためのトリオ・ソナタト長調RV81
ブレシャネッロ:オーボエ、ファゴットと通奏低音のためのコンチェルト
ステッファーニ:二つのオーボエ、ファゴット、通奏低音のためのアリア
ロッティ:“エコー”ソナタ
プラッティ:オーボエ、ファゴット、通奏低音のためのソナタハ短調
モンタナーリ:二つのオーボエと通奏低音のためのソナタハ長
17世紀後半から18世紀にかけては、ダブルリード木管楽器であるオーボエとファゴットが急速に普及した時代でもありました。とうぜん、これらの楽器を用いた様々な作品が書かれましたが、今日知られている曲は僅か。このCDでは、18世紀ヴェネツィアの作曲家によるオーボエ、ファゴットの作品を収録。ロッティのソナタ、ブレシャネッロ、モンタナーリの作品は、いずれも世界初録音です。アンサンブル・バロッコ・サン・スシは1986年創立の、この分野ではトップクラスの団体。  (Ki)

DACAPO
MAR-8.226019(1CD)
シュッツ:ルカ受難曲SWV480 エヴァンゲリスト…ヨハン・リンデロース
イエス…ヤコブ・ブロック・イェスペルセン
ポール・ヒリヤー(指)アルス・ノヴァ・コペンハーゲン
時としてはかなりの長命を誇ったシュッツ。彼の傑作であるマタイ、ヨハネの2つの受難曲はどれも80歳を過ぎてから作曲されたことにも驚きを禁じ得ません。このルカ受難曲はもう少し若い(と、いっても70歳近い)頃の作品で、バッハの同名の作品と比べると、無伴奏合唱のみを用いた「こじんまりとしたもの」として感じられることでしょう。当時は受難の週には歌舞音曲は忌避事項とされたためもありますが、もしかすると美しく年を重ねたシュッツにはきらびやかな音色は必要なかったのかもしれません。演奏はポール・ヒリヤー率いるアルス・ノヴァ・コペンハーゲン。

RPR
RP-004(1CD)
パイレーツ・オヴ・ザ・バロック
ルクレール:タンブーラン、
シモネッティ:ソナタ ハ短調Op.5-2《海の嵐》、
アルビノーニ
(ジャゾット編):アダージョ、
F・クープラン:パイレーツ・オヴ・ザ・バロック組曲、
ヴィヴァルディ
:合奏協奏曲ニ短調RV.565、
ヴィターリ
:シャコンヌ、
タルティーニ
:海の音を聴け、
ヴィヴァルディ:協奏曲ト長調《海の嵐》RV.433
レッド・プリースト
〔ピアーズ・アダムス(リコーダー)、ジュリア・ビショップ(Vn)、アンジェラ・イースト(Vc)、ハワード・ビーチ(Cemb)〕

録音:2006年11月、チャンプス・ヒル(イギリス)
4人の海賊たちが炸裂させる型破りの"バロック音楽"!1997年の結成以来、ジャンルの枠をフルパワーで吹き飛ばし、想像の斜め上を行く破天荒で圧倒的なパフォーマンスを駆使して全世界を驚嘆の渦に巻き込んできたイギリスのバロック・アンサンブル「レッド・プリースト」の自主レーベル"Red Priest Recordings(RPR)"。2007年の来日公演でも演奏された大反響を呼んだ"パイレーツ・オヴ・ザ・バロック"。タイトルとジャケットが既に想定外。タルティーニ、シモネッティ、そしてヴィヴァルディの「海の嵐」などの"海"にちなんだ作品の演奏も仰天の連続!そしてアルビノーニの「アダージョ」の発見者(作曲者)レモ・ジャゾットを海"賊"にしてしまうという過激な設定もレッド・プリーストならでは。恐るべし。
RPR
RP-002(1CD)
ナイトメア・イン・ヴェニス
ヴィヴァルディ:協奏曲ト短調《夜》RV.439、
ジョンソン
:イギリス幻想組曲
チマ:3声のソナタ、
パーセル
:歌劇《妖精の女王》〜組曲《真夏の夜の夢》
カステッロ:ソナタ第10番、
ルクレール
:悪魔の組曲、
コレッリ
(レッド・プリースト編):ラ・フォリアによる幻想曲
レッド・プリースト
〔ピアーズ・アダムス(リコーダー)、ジュリア・ビショップ(Vn)、アンジェラ・イースト(Vc)、ハワード・ビーチ(Cemb)〕

録音:2001年5月、カナダ
バロック音楽の暗黒面へようこそ・・・。「ナイトメア・イン・ヴェニス」、和訳すると「ヴェニスの悪夢」・・・。しかも幽霊、悪魔、魔女、妖精。闇を連想させるプログラム。不気味さを醸しだす演奏が、ブックレット内にある「バロック音楽の暗黒面(ダークサイド)へようこそ!」というメッセージの説得力を恐ろしいほどに高めています。ヴィヴァルディの「四季」(RP-003)とは対極に位置するレッド・プリーストのもう1つの顔とも言えるでしょう。
RPR
RP-001(1CD)
プリースト・オン・ザ・ラン
カステッロ:ソナタ第3番、オルティス:2つのレセルカーダ、
テレマン
:ソナタ イ短調《ジプシー》、
ナルバエス:カンシオン・デ・エンペラドール、
作曲者不詳
:ルネサンスの饗宴、
サラベルデ
:カンツォーナ第1番、
シュメルツァー
:かっこうソナタ、
ウッチェリーニ
:ラ・ベルガマスカ、
パーセル
:シャコンヌ、
ヘンデル
:愛のアリア、
テレマン:ヴィオラ・ダ・ガンバのためのファンタジア、カッツァーティ、
モンテヴェルディ:ゼフィーロのグラウンド、
ヴィヴァルディ
:協奏曲ニ長調RV.92《逃げる司祭》
レッド・プリースト
〔ピアーズ・アダムス(リコーダー)、ジュリア・ビショップ(Vn)、アンジェラ・イースト(Vc)、ハワード・ビーチ(Cemb)〕

録音:1998年3月、フォード教会(イギリス)
結成の翌年にレコーディングされたレッド・プリーストのファースト・アルバム。冒頭のカステッロからテンションはいきなりMAX!"逃げる司祭"と名付けられた「協奏曲ニ長調RV.92」でのハイスピードで疾走するピアーズ・アダムスのリコーダーからは、驚きを通り越して戦慄すら覚えてしまう・・・。音楽が持つ"エンターテイメント性"や"楽しさ"といった大切な要素が凝縮されているところもレッド・プリーストの大きな魅力です。

Deux-Elles
DXL-1136(1CD)
バード:鍵盤作品集〜ネヴェル夫人のために
ネヴェル夫人のグラウンド、
戦いの組曲より、パヴァン第2番、
パヴァン第1番のためのガリアード、
パヴァン第5番、
パヴァン第5番のためのガリアード、
パヴァン第7番、同第8番、
ネヴェル夫人のためのヴォランタリー、
ウィロビー卿のご帰還、御者の口笛、
セリンガーのラウンド、ファンシー、
ヴォランタリー、バード氏のグラウンド
テレンス・チャールストン(Cemb&ヴァージナル)
テレンス・チャールストンがレコーディングのために選び抜いたバードの鍵盤作品は、イギリスのライブラリーに所蔵されていた未出版の写本からの音楽。チェンバロとヴァージナルを弾きこなすテレンス・チャールストンは、ソリストとしてだけでなくロンドン・バロックのメンバーとしても活躍。またロンドンの王立音楽院では古楽演奏科を創設し、同じくロンドンの王立音楽大学ではチェンバロ科の教授を務めるなど、イギリスの古楽鍵盤楽器奏者でもトップレベルの実力を持つ名匠です。

Dynamic
CDS-596(1CD)
A.スカルラッティ:オラトリオ「ジュディッタ」 ソフィー・ランディ(Sジュディッタ)、
ラファエル・ピション(CTヌルセ)、
カール・ガザロシアン(Tオロフェルネ)、
ジルベール・ベッツィーナ(指)
ニース・バロック・アンサンブル

録音:2008年3月6,7,9日,ニース
父スカルラッティのオラトリオ「ジュディッタ」には、既にいくつか録音がありますが、これはそれらとは異なるものです。一般的なものは、枢機卿ピエトロ・オットボーニの台本による、5人のソリストを要するものでしたが、ここに録音されているものは、アントーニオ・オットボーニ(ピエトロの父)の台本で、ソリストは3人のみ。話そのものは変わらず、ベトリアの美しい婦人ユディトが、アッシリアの軍司令官ホロフェルネスを酔いつぶして首を切り落としたというもの。若く優れた古楽系歌手が起用されているのも注目です。ソフィー・ランディは、2006年にマコンでのコンクールに入賞して一気に注目を浴びた若いソプラノ。ラファエル・ピションは、1984年生まれの若手カウンターテナー。既にコープマンやデュメストルなどとバロック声楽もので競演しています。カール・ガザロシアンは、マルセイユ生まれのテノール。ここ5年ほど、マルゴワール、ミンコウスキ、ヤーコプスらがバロックオペラの公演で起用して注目度が上がっています。   (Ki)

LICANUS
CDM-0822(1CD)
アラゴン王国のアルス・アンティクァ
 タラゴナ、サンタ・クレウス[聖十字架]修道院?(13世紀)
  Ab hac familia(器楽)
  聖母の謙虚さが世に救いをもたらした[Sospitati dedit mundum]
  サンクトゥス/天の軍団はこぞりて御身をたたえる[Te laudant agmina]
  罪を除きたまえ[Crimina tollit]
 タラゴナ県エスカラデイの修道院長
  神の御母よ[Mater Dei]
 タラゴナ、サンタ・クレウス[聖十字架]修道院?(13世紀)
  聖母マリアの生誕を[Nativitas Marie virginis]
  御身はあまたの称賛に値し[Promeneris summe laudis]
  栄光に満てる神の御母は[Gloriose matris Dei]
 ジロナ県リポイの聖マリア修道院(13世紀)
  冬の寒さが緩み[Cedit frigus hiemale]
 タラゴナ県トルトザの大聖堂(13世紀)
  イザヤは歌った[Isaias cecinit]
  春の花の姿で[Veri floris sub figura]
  忠信を捧げる者たちよ、喜べ[Gaudeat devotio fidelium]
 バルセロナ県ムルタのサン・ジェロニ[聖ジェロニモ]修道院(14世紀)
  至高の父の誉を称えるために[Ad honorem summi Patris]
 シビラの歌(ジローナ? 12世紀)
  審判の徴[Iudicii Signum]
カペリャ・デ・ミニストレルス
[ピラル・エステバン(S)、アルベルト・グァルディオラ、ホセ・ピサロ(T)、ダビド・アンティク(リコーダー)、カルレス・マグラネル(ヴィエール)、エフレン・ロペス(中世リュート、ギテルナ)、イグナジ・ジュルダ(Org)、パウ・バリェステル(鈴、打楽器)]、リュイス・ビク・ヴォカーリス(男声合唱)、カルレス・マグラネル(指)

録音:2007年12月29-30日、バレンシア(スペイン)、 ラ・ベネフィセンシア文化センター、アルフォンス・エル・マグナニム・ホール
アラゴン王国に併合されたカタルーニャにおける、古い技法(ars antiqua)による教会ポリフォニー音楽。

Morox Music
KDC-5063
La meraviglia parlante
ダリオ・カステッロ(c.1590-1644):ソナタ第10番、ジョバンニ・パオロ・チーマ:2声のソナタ、
セルマ:カンツォン第1番(バスとソプラノのための)、チーマ:3声のソナタ、
フレスコバルディ:パッサカリアによる100のパルティータ、
マンチーニ(1672-1737):ソナタ第4番イ短調、ランツェッティ:ソナタ第7番ト長調、
ヴィヴァルディ:協奏曲ヘ長調RV100
テアトルム・アフェクトゥム
〔アンドレアス・ベーレン(Rec)、松永綾子(バロックVn)、懸田貴嗣(バロックVc)、渡邊孝(Cemb)〕

録音:2007年7、8月
テアトルム・アフェクトゥムは、ヨーロッパを中心に活躍する若手日本人アーティスト達と、リコーダーのベーレンらによって結成されました。17〜18世紀のイタリア・ドイツの音楽をレパートリーの中心に据える、フレッシュでしなやかな感性と、確かなテクニックのアンサンブル。このディスクでも心地よい疾走感と、雷の閃光のような刺激的なパッセージに満ちたカステッロの作品から、典雅なランツェッティ、実にきらきらと流麗なヴィヴァルディなど、さまざまな魅力を放ちます。
◆渡邊孝(チェンバロ)
怒涛のような即興性と熱い音が魅力で、現在はミラノに在住し、アンサンブル、ソロの両面で活躍。ヘンデル・フェスティバル・ジャパン「タメルラーノ」の指揮、バッハのパルティータ全曲演奏会が好評でした。
◆アンドレアス・ベーレン(リコーダー)
1983年生まれの若手。リコーダーの他にサックスも演奏、ドイツのビッグ・バンドのメンバーも勤めているだけに、抜群のリズム感とアドリブのセンスが光ります。
◆懸田貴嗣(バロック・チェロ)
バッハ・コレギウム・ジャパンやオーケストラ・リベラ・クラシカでもおなじみの存在で、現在はヨーロッパに活動の拠点を置いている、あたたかな音色が魅力のチェリスト。「ラ・ヴェネシアーナ」、アラン・カーティス指揮「イル・コンプレッソ・バロッコ」に参加。
◆松永綾子(バロックヴァイオリン)
桐朋学園大学を経て、オランダ、イタリアで研鑽を積んだ閃きのあるヴァイオリンを聴かせる実力派。「イル・ジャルディーノ・アルモニコ」に参加。(Ki)

MA Recordings
M-078A(1CD)
ヴァイス:リュート作品集
ソナタ「L'Infidele異邦人」(ロンドン手稿譜)【アントレ-クーラント-サラバンド-メヌエット-ミュゼット-イザンヌ】
組曲「ヘ長調」、組曲「ニ短調」(ドレスデン手稿譜)
エドゥアルド・エグエス(バロックLute)

録音:2005年6月サン・ベルナルディーノ・デ・シエナ教会(ピエモンテ、イタリア) ワンポイント録音
イスの作品集。ヴァイスは非常に多才なリュート奏者であり作曲家で、完璧な技術で即興や修飾を弾きこなしていました。その才能はバッハもヴァイスの作品を“借用”してしまう程でした。詳しくはエグエスの大ヒット・アルバム「バッハ・リュート作品集VOL.1、VOL.2」(M053A、M054A)で触れられています。ヴァイスは標題をつけたソナタを2曲書いており、「L'infidele(異邦人)」はそのうちの1曲(もう1曲は「LeFameuxCorsaire(有名な海賊)」)。エドゥアルド・エグエスは今回の録音のために2種類の手稿譜からロンドンのものを使用。優美さと鮮烈な効果が共存している作品です。   (Ki)

K617
K617-184(1CD)
プティ・モテ集
アンリ・マダン:「かくも尊き」、
聖処女(聖母マリア)のためのモテット、
「わたしは心を尽くして主に感謝をささげる」、
聖体奉挙のモテット「汝をあがめまつる」、
「天の元后よ」、
修道会設立の共通典礼のためのモテット、
「主よ、王に勝利を与え」、
「慈しみとまことを御心に留められ(新しい歌を主に向かって歌え)」、
「主よ、王に勝利を与え」、
「主よ、わたしの力よ、わたしはあなたを慕う」、
聖母被昇天および処女殉教者の共通典礼のためのモテット
クレランボー:シャコンヌ、ソナタ第1番「アノニマ」
アンヌ=カトリーヌ・ビュシェ(指、Org、Cemb)、
ル・コンセール・ロラン


録音:2006年5月17-20日モーゼル県、ヴァレリスタル、サントーギュスタン礼拝堂
宗教音楽の伝統におけるカンプラの後継者であり、聖職者でもあったマダンは、同時代の最も美しいモテットの作曲家と高く評価されていました。この録音は、その清冽美麗なプティ・モテを集めたもの。特に、トラック12の「主よ、わたしの力よ、わたしはあなたを慕う」は、マダンの作品の中で最も有名で評価の高いもの。ビュシェ率いるル・コンセール・ロランは、これらの曲の美点を余すことなく表現することに成功しています。  (Ki)
K617
K617-195(1CD)
リスボンの花々〜カンソン、ヴィリャンシーコとポルトガル風ロマンセ
マヌエウ・マシャード:「2つの星が」、
 「一歩一歩」、「外へ、外へ出ろ」
マヌエウ・コレーア師:「ああ、イエス、抗議する人を」、
 「教えて、美しい花よ」
ロドリーゲス・コエーリョ:ティエント第3番(第4旋法による)
作曲者不詳:「ポルトガルの娘さん」、
 「歩哨」によるディフェレンシアス
フランシスコ・マルティンス:「丘のふもとにいなさい」、
レズビオ
:「やさしいそよ風」
ペドロ・デ・アラウージョ:第6旋法による作品、
マドレ・デ・デウス
:「はっきりと陽気に拍手せよ」
ロジェリオ・ゴンサルヴェス(指)、
ア・コルト・ミュジカル

録音:2007年4月24-27日スイス、ヴォー州サント・クロワ聖堂
ポルトガルは、アヴィシュ王家の血統が絶えるとスペイン王国との同君連合時代を迎えました。その時代のポルトガルの実情は、経済的には低迷、人口も大幅減少、直前の黄金時代には世界の首都としてわが世を謳歌したリスボンも、イベリア半島の1地方都市と成り下がり、ポルトガル国内にいた作曲家たちも、主にスペインへ流出して行きました。そのような時代に活躍したポルトガル出身の作曲家たちは、かつて、他国の作曲家たちが褒め称えたポルトガル独自の伝統を保ち、質の高い作品を作り続けることで、スペインの宮廷や教会で高い地位を得ていました。この録音は彼らの作品のうち、同君連合が始まった1580年頃から、ブラガンサ王家がポルトガル王朝復古を成し遂げ、政情が落ち着く1700年頃までの間から特徴的なものを選んでいます。たおやかでいて力強い作品の特徴を、ゴンサルヴェス率いるア・コルト・ミュジカルはうまく引き出しています。  (Ki)

Bergen Digital
BD-7062CD(1CD)
ホルベルク・リサイタルT
マルチェロ:ソナタ第2番ニ短調、同第3番ト短調
ペープシュ
:ソナタ第5番変ロ長調、同第2番ニ短調
コレッリ
:ソナタ第11番ト長調、同第8番ホ短調
マルチェロ
:ソナタ第12番へ長調
ベルゲン・バロック
ノルウェーの"ベルゲン・バロック"とは、中世、バロックからコンテンポラリーまでをハイ・レベルでこなすリコーダー奏者フローデ・トールセン、ファンタズムの創設メンバーでもあるガンバ奏者マルック・ルオラヤン=ミッコラのバロック・チェロ、レオンハルトの門弟ハンス・クヌート・スヴェーンのトリオによるピリオド・アンサンブル。3人の世界的奏者で構成されるベルゲン・バロックは、ベルゲン市、ノルウェー文化省文化委員会からサポートを受けるほどの実力と実績を誇ります。通奏低音が築く安定した土台の上をトールセンのリコーダーがその風の如く舞います。

MULTIKULTI PROJECT
MPCD-024(1CD)
¥2730
コルトーナのラウダ集/13世紀イタリアの宗教歌
Laude novella /
Stella nuova / Gloria 'n cielo /
Cristo e nato
O divina virgo flore /
De la crudel morte de Cristo
Iesu Cristo glorioso
Oime lasso / Ave donna santissima
Madonna santa Maria /
Sia laudato san Francesco
Troppo per del tempo /
Magdalena degna da laudare
スカンディクス古楽アンサンブル
[アダタ・カヘル=フリス(歌、リク、ベンディル、ダラブカ)、アグニェシュカ・レシニャク、スルヴィア・ノヴィツカ(歌)、ティモテウシュ・ドルバ(歌、フィデル)、ピオトル・フリス(歌、ウド、ロマネスク・ハープ、リコーダー、ディレクター)、ヤクプ・カブス(歌、ベンディル)]

録音:2008年、クラクフ(ポーランド)
ラウダとは中世・ルネサンス期のイタリアにおいて公式の典礼以外の場で歌われた宗教歌曲で、いわば庶民の賛美歌。13世紀に成立したコルトーナの写本に収められた47のラウダはこのジャンルの貴重な資料です。スカンディクス古楽アンサンブルは1999年、中世音楽、特に声楽の演奏のために創設されたポーランドの団体。

NUMERICA
NUM-1172(1CD)
ルゾフォニアの歌
ペドロ・デ・クリスト(?-1618):AymiDios(ポルトガル)
不詳:Hanacpachapcussicuinnin(ペルー;リマの祈祷書(1631)から)
ガスパル・フェルナンデス(1570-1629):Tleycantimochoquiliya(メキシコ)
不詳(16世紀):Dadmealbricias(スペイン)
ガスパル・フェルナンデス:Toquen,toquenlosrabeles(メキシコ)
不詳(16世紀):Saquiturozentepleta
(ポルトガル、コインブラのサンタクルス修道院)
エウリコ・カラパトゾ(1962-):Tikofuna(モザンビーク)
シマン・バレト(1940-):Bastiana(マカオ)
エイトル・ヴィラ=ロボス(1887-1959):Balaio(ブラジル)
シマン・バレト:KoleLeleMai(東ティモール)
カルロス・エウジェニオ・フェレイラ:BailadosdoConcao(ゴア)
ロウディニョ・バレト(1938-1997)校訂:Ruzarisaibinni(ゴア)
カイミ/グラエスホルム:SaudadedaBahia(ブラジル)
ヴァスコ・マルティンス(1956-):Niscimentod'morna(カボ・ヴェルデ)
マテウス・ダス・ネヴェス(1907-1984):
Nina,boboi,nina(マラッカ)/GingliNona(マラッカ)
エウリコ・カラパトゾ:CoralB(OSerpa)(ポルトガル)
ジャック・シャイー(1910-1999):ViradoMinho(ポルトガル)
テレジタ・グティエレス・マルケス(指)
アンサブル・ペレグリナサン

録音:2008年1月、リスボン国立音楽院、サロン・ノブレ
「ルゾフォニア」とはポルトガルから見た「ポルトガル語圏」のことで、ここでは時代も地域も様々な新旧ポルトガル語圏の合唱曲が集められています。アンサンブルには一部ピアノや打楽器も含まれています。

Ligia Digital
Lidi-0202196-08(1CD)
ジャン・ジル(1668-1705):レクィエム、歌え,ヨルダンの民よ(モテット) アンヌ・マグエ(S)、
ヴァンサン・リエヴル=ピカール(ハイ・テナー)、
ブルーノ・ボテルフ(T)、
アラン・ビュエ(Br)、
レゼルマン室内cho、
ジャン=マルク・アンドリュー(指)
レ・パシオン(モントバン・バロック管)

録音:2008年
ジャン・ジルは南フランス、アヴィニョン近郊のタラスコンに生まれ、エクサンプロヴァンスのサン=ソヴール大聖堂聖歌隊学校でポワトヴァン(カンプラの師でもある)に師事した作曲家。37歳で亡くなるまで南フランスを離れず、エクサンプロヴァンス、アヴィニョン、トゥールーズ等で活躍しました。彼は死期を悟り自分の葬儀のためにこのレクィエムを書いたといわれています。没後、この作品は名声を博し、ラモーの葬儀(1764)、国王ルイ15世の葬儀(1774)でも演奏されるなど、18世紀のフランスにおいて最も愛好されるレクィエムとなりました。「ディエス・イレ」や「リベラ・メ」のような重暗くなりがちな楽章を持たないこともあり、音楽はプロヴァンスの陽光と柔らかな空気、そして純朴な祈りの雰囲気に満ちています。現代人の心をも癒すレクィエムの名作といえるでしょう。

NIBIRU
NIBIRU-0148-2(1CD)
ヤン・ヨセフ・イグナーツ・ブレントネル(1689-1742):晩課(5つの詩篇とマニフィカト)
Dixit Dominus / Confitebor
Beatus vir / Laudate pueri
Laudate Dominum
Magnificat
神への賛歌 Op.3〜Domine non sum gignus
In te confido
Oderit me totus mundus
Parce mihi Domine
Gloria et honore / O beata
ガブリエラ・エイベノヴァー(S)、
レスター・ラルデノイエ(男性アルト)、
ヤロミール・ブジェジナ(T)、
トマーシュ・クラール(Bs)、
アンサンブル・イネーガル、
アダム・ヴィクトラ(指)
プラハ・バロック・ソロイスツ

録音:2008年9月6-9日、プラハ、鎖の下の聖母マリア教会
ブレントネル(ブレントナー)は後期バロック的なコンチェルタート様式を得意としたボヘミアの作曲家で、「神への賛歌」はその特徴がよく表れています。ゼレンカの前作2枚で好評を博したアダム・ヴィクトラ&アンサンブル・イネーガルの精緻な演奏はここでもみごとです。

EMC Records
EMCR-0017(1CD)
王女たちのお気に入り
恋人よバラを見に行こう、
ロンドンデリー・エア、
私は行く道を知っている
美しい君の心が、花咲く日々に、
大胆な近衛兵、ローモンド、
柳の木 、たいまつかざして
キルケニーの少年、
ゴールデン・スランバー、
イタリアン・グラウンド、アヴェ・マリア
平井満美子(S)、
佐野健二(リュート、ヴィウエラ、オルファリオン、アーチリュート)

録音:2008年
「フランス・ルネサンス歌曲と宮廷音楽、イギリスのバラード、イタリアの旋律とアヴェ・マリア。ルネサンスからバロック期に人々を魅了した音楽の数々。イラストレーター村上佳子の夢溢れるイラストも魅力的なアルバムです。」
EMC Records
EMCR-0016(1CD)
Airs Anglois(エール・アングロワ)〜リコーダーとリュートが奏でるイングリッシュ・エアの旋律
1. G. Keller (ケラー):A Ground グラウンド
2. G. Finger(フィンガー):Air エア
3. G. Finger(フィンガー): Symphony シンフォニー
4. G. Binghmam(ビンハム): Adagio アダージョ
5. Anon :Air Allegro エア・アレグロ 6. G. Finger(フィンガー): Air エア
7. Anon :Air Largo エア・ラルゴ 8. Anon : Jigg ジグ
9. A. Parcham(パーチャム): Solo ソロ
10. G. Binghmam(ビンハム):Round O ラウンド・オー
11. G. Finger(フィンガー):A Ground グラウンド
12. G. Binghmam(ビンハム):English Air イングリッシュ・エア
13. G. Finger(フィンガー) :Jigg ジグ
14. G. Finger(フィンガー) :chaconne シャコンヌ
15. G. Finger(フィンガー) :Overture オーバーチュア
16. G. Binghmam(ビンハム):Hornpipe ホーンパイプ
17. G. Finger(フィンガー) :A Farewel フェアウェル
18. G. Finger(フィンガー) :Adagio アダージョ
19. G. Binghmam(ビンハム):Jigg ジグ
20. G. Finger(フィンガー) :A Ground グラウンド
21. G. Finger(フィンガー) :Ciaccona チャッコーナ
奥田直美(リコーダー)、
佐野健二(アーチリュート)

録音:2008年8月
◆奥田直美(リコーダー)
大阪音楽大学短期大学部フルート専攻卒業後、英国ギルドホール音楽院大学院課程 古楽科にてリコーダーをパメラ・トービーに、バロック・フルートとバロック奏法をスティーヴン・プレストンに学び演奏家ディプロマを授与され卒業。更なる研鑽を積み、現在バロック音楽のスペシャリストとして各地で精力的に演奏活動を行っています。
EMC Records
EMCR-0015(1CD)
Santiago de Murcia(サンティアゴ・デ・ムルシア)〜バロックギターによるスペイン宮廷のためのフランス舞踏曲集 佐野健二(バロックギター)

録音:2008年7月
18世紀スペインで最も偉大なギタリストであるムルシアの作品集から25曲を国内はもとよりイギリスでも著名なダンサー湯浅宣子の選曲、監修をもとに佐野健二のバロックギターで演奏、製作された魅力的なアルバムです。
EMC Records
EMCR-0014(1CD)
イタリア・バロック歌曲集Vol.2「アリアンナの嘆き」
ライモンド:リチェルカータ、
カリッシミ:泣けああ泣けああ想い出よ
パレストリーナ:野山は春のよそおい
サンチェス:簒奪者にて暴君
ライモンド:トッカータ、
ストロッツィ
:静かな情念が燃え
フレスコバルディ:勝利の宣言、
モンテヴェルディ
:主を讃えよ、アリアンナの嘆き
平井満美子(ソプラノ:歌)、
佐野健二(リュート、テオルボ型リュート)
EMC Records
EMCR-0013(1CD)
イギリス・ルネサンスのデュエット音楽集
ジョン・ジョンソン、ロバート・ジョーンズ、トマス・キャンピオン、トマス・モーリーによる15の作品
平井満美子(歌)、
佐野健二(ルネサンス・リュート、オルファリオン)

録音:2007年8月
※一部、多重録音によって収録されています。
EMC Records
EMCR-0012(1CD)
イタリア・バロック歌曲集Vol.1「私の涙:ラグリス・ミエ」
バルバラ・ストロッツィ:「私の涙」、他、フレスコバルディ、カリッシミによる8つの作品集
平井満美子(S)、
佐野健二(アーチリュート)

録音:2007年3月
EMC Records
EMCR-0011(1CD)
ヴァイス(1686-1750:ドイツ):ソナタ「不実な女」、
パルティータ.ニ長調
佐野健二(バロック・リュート)
ドレスデンの宮廷付きリュート奏者として活躍し、ルネサンスからバロックへと続いたリュート音楽の隆盛の最後を飾るにふさわしい作品を数多く残したまさに「リュートの知り尽くした」ヴァイスのリュートによる作品集。
◆平井満美子(Mamiko Hirai):神戸女学院大学音楽学部声楽家卒業後、古楽演奏探求の為にE.カークビー、J.キャッシュ、C.ポットらに学ぶ。現在ルネサンスとバロックを中心にイギリス、フランス、イタリア、スペイン、ドイツの幅広いレパートリーを持つ専門家として多くのコンサートや録音で活躍中。「大阪文化祭賞本賞」を 受賞。

Aeolus
AE-10114(1SACD)
ルイ・クープラン・エディションVol.2〜クープラン氏のパッサカリア
組曲ヘ長調/同変ロ長調
同ト短調/同ハ長調
同イ短調/同ニ短調
デュレス・ド・フレスコバルディ
ボブ・ファン・アスペレン(Cemb)
"大クープラン"フランソワ・クープランではなく、敢えてフランソワの叔父ルイ・クープランの鍵盤作品を取り上げるという世界的権威ならではの視点が称賛を浴びてきたシリーズ待望の第2集も、名作「ブラロンシェ氏の墓」を含む充実のプログラム。この第2集でアスペレンが弾いているチェンバロは、1681年にパリで製作された非常に貴重なヴォドリのチェンバロのオリジナルという歴史的銘器。レコーディングは、このチェンバロが保管されているロンドンのヴィクトリア&アルバート・ミュージアムで行われており、ヴォドリ製チェンバロ1681の音色を聴くことのできる唯一の録音でもあります。この「クープラン氏のパッサカリア」とは、同じ17世紀フランスで生まれた作曲者と楽器、アスペレンの学術的研究とレオンハルト直伝の演奏技法という全ての要素がリンクすることによって生まれた芸術品です。

ARTESMON
AS-728-2(1CD)
テレマン:弦楽と通奏低音のための組曲「昔と今の諸国民」ト長調 TWV55:G4
フルート,ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ ニ長調 TWV42:D4
ファゴットと通奏低音のためのソナタ ヘ短調 TWV41:f1
2つのヴァイオリンと通奏低音のためのコレッリ風ソナタ第5番ト短調 TWV42:g4
弦楽と通奏低音のための組曲「ラ・ピュタン」TWV55:G1
ヴェンティ・ディヴェルシ・アンサンブル
[ダニエラ・ソウチコヴァー、くろしま・あき(Vn)、イジー・ポスレドニーヴァ、ペトル・リエス(Cb)、ハナ・ブロジョヴァー(Fl)、ヤン・トゥリ(Ob)、マルチン・ペトラーク(Fg 、アーティスティック・ディレクター)、イジナ・マレショヴァー(Org 、Perc)、フィリプ・ドヴォジャーク(Org)]、ヤン・ケレル、パヴェル・ポリーフカ、ミハエル・クロウティル(Perc)

録音:2007年10月20-23日、プラハ、チェコスロヴァキア・フス派教会
ヴェンティ・ディヴェルシはチェコ・フィルのファゴット奏者マルチン・ペトラークによって2006年春に創設された、モダーン楽器で17−18世紀の音楽を演奏するアンサンブル。

FONORUZ
CDF-2117(1CD)
宮廷の奏楽、喜劇の中の舞曲集
スペイン・バロックのガイヤルド、ハカラ、ホタ、セギディリャ、ファンダンゴ、他
不詳:ゴンゴラのハカラ
 ゴンゴラのガイヤルド
 ゴンゴラのパッサカリア
 フォリア
 チャコナ[シャコンヌ]/ビリャノ
 エル・アマブレ・バリアド
 セギディリャ
サンティアゴ・デ・ムルシア:ホタ、
不詳:ラ・ファボリタ
サンティアゴ・デ・ムルシア:サランベケス
 ファンダンゴ、
ホセ・レクエロ
:スペインのタランテラ
シンコ・シグロス:ミゲル・イダルゴ(G、アーチリュート、ディレクター)、
アントニオ・トラルバ(リコーダー)、
ガブリエル・アレリャノ(Vn)、
ホセ・イグナシオ・フェルナンデス(バンドゥリア)、
ダニエル・サエス(コラチョン)
アントニオ・サエス(Perc)]

録音:2008年7月、スペイン、カサリャ、カルトジオ会教会

DACAPO
MAR-8.226056(1CD)
タヴァナーとチューダー朝の音楽第2集"汝三位一体に栄光あれ"
神よ感謝します/
フェアファックス
:マニフィカト・レガーレ
 ベネディクタ・シット
タヴァナー
:グロリア
ホワイト
:主して日なるキリスト(V)
 主よ御身は祝福されたもう
タヴァナー
:クレド
ホワイト
:主して日なるキリスト(W)
 汝三位一体に栄光あれ
タヴァナー:サンクトゥス
タヴァナー
:ベネディクトゥス
バード:光なり日なるキリスト
 燃えるような太陽が離れゆくとき
タヴァナー
:アニュス・デイ
タリス
:光の消ゆる前に
ポール・ヒリアー(指)
アルスノヴァ・コペンハーゲン
第1集も好評だった「タヴァナーとチューダー朝の音楽」の第2集です。本当に純粋で美しいハーモニーで歌われるシンプルな聖歌と、16世紀に活躍した音楽家たちの賛歌を併せて演奏するという試みはここでも大成功。聴き手の精神を根底から揺さぶるような原始的な感動に包まれること間違いありません。

Proprius
PRCD-2046(1CD)
ヴァリエーションズ
ハインリヒ・イグナツ・フランツ・ビーバー(1644-1704):ガリアルダ、
Hook:Polonesse
トマス・モーリー(1557-1602):手をつなごう/おお、わが愛しの女よ
クリストファー・シンプソン(1605頃-1669):ディヴィジョン・CS
不詳:リュートのガヴォット、
Hook
:Serra Ko:ningsberg
ジョン・プレイフォード(1623-1686)編纂:ノーフォーク公
ボッケリーニ:メヌエット
M・S・スヴェノニウス:Polonesse - Proportio - Serra、
エードルンド
:愉快な夜
テレマン:アッフェトゥオーソ/
 ヴィヴァーチェ
ルクレール(1697-1764):タンブラン、
民謡:O'Mary's
トマス・モーリー:蛙のガリアード、
民謡/バッハ/
エードルンド:Rebens Opfer
マリア・リンダル(指)REバロック

録音:2008年2月7-9日、ストックホルム、スウェーデン・ラジオ・スタジオ3
ルネサンス・バロック音楽と民俗音楽の境目を探究したアルバム。REバロックは1998年にストックホルム・バロック管弦楽団として創設され改称したピリオド楽器オーケストラ。

hr musik
HRMK-03506(1CD)
G,シンメルプフェニヒ:Iocanto/Iomoro,ecco,iomoro他
カッチーニ:麗しのアマリッリ(リュート・ソロVer.含む)
作曲者不詳:バレエ、Inmenonepiuvita/Paduana他
エンリコ・ラデスカ・ディ・フォッジャ:Donnagentil、Duromiocor、Chimisentecantar、Morirodidolor他
ランドグラフ・モリッツ・フォン・ヘッセン:バレエ/クーラント他
ラウレンチーニ・ダ・ローマ:プラエルディウム(前奏曲)
ダウランド:悲しみのパヴァーヌのラクリマ
クラウス・メルテンス(Bs-Br)、
ヨアヒム・ヘルト(Lute)

録音:2005年7月6-9日
17世紀初頭にエリーザベト・フォン・ヘッセンはランドグラフ・モリッツの長女の書からリュート作品とマドリガーレを収集しました。このアルバムはカッセル大学の図書館の425周年記念を祝うために発表された1600年頃とヘッセン家に基づいたリュート音楽から選出して収録しています。美しく安定した歌唱で定評のあるクラウス・メルテンスとドイツの中堅リュート奏者ヨアヒム・ヘルトによる演奏です。(Ki)

K617
K617-211(2CD)
カヴァッリ:歌劇「アポロとダフネの愛」 アンダース・ダーリン(アポロ)、
ローザ・ドミンゲス(ダフネ)他
ガブリエル・ガッリード(指)
アンサンブル・エリマ

録音:2007年11月、2008年4月
ヴェネツィアで、オペラの黎明期に、モンテヴェルディの弟子であったカヴァッリは、詩人のブゼネッロと組んで、「アポロとダフネの愛」を作りました。これは、モンテヴェルディの「ポッペアの戴冠」と並んで、ヴェネツィアでのオペラの誕生時の歴史に燦然と輝きを放つ大作。冒頭のシンフォニアから、全体的にしっとりとした風合いのオペラです。ガッリード率いるアンサンブル・エリマが美しく愛の物語を紡ぎあげてゆきます。(Ki)
K617
K617-206(1CD)
ニコラス・ラドフォード(c.1485-1557):アヴェ・クイユス・コンセプティオ、
ミサ・ベネディクタ・エ・ヴェネラビス、
ドミネ・イエズ・クリステ
エドワード・ヒギンボトム(指)
ニューカレッジ・オックスフォードcho
イギリスの作曲家ルドフォードの作品は、5世紀近くも歴史に埋もれた存在となっていました。しかしこれらの作品はとても充実した手法で書かれており、入り混じり響き合う声に包まれる至福のときを味わえる1枚です。(Ki)
K617
K617-200(1CD)
ポリツィアーノ:オルフェオの物語 フランシス・ビッギ(指)
ラ・コンパーニャ・デル・オルフェオ
ポリツィアーノは、音楽家だけでなく詩人としても名を残しており、ボッティチェリの名画「春」も彼の詩に構想を得ているといわれています。彼による「オルフェオ」の物語。有名なオルフェオとエウリディーチェの物語が、音楽劇仕立てで語りを交えながら進行します。シンプルな器楽による彩りが、オルフェオの悲劇を優しく滋味深く包み込んでいて魅力的です。(Ki)
K617
K617-207(1CD)
ブクステフーデ:われらがイエス・キリストの四肢 タニア・アスペルマイアー、
ステファニー・レヴィダ、サロメ・ハラー(S)、
ロルフ・エーラース(A)、
ジュリアン・プレガルディエン(T)、
ブノワ・アルノール(Bs)、
アルレッテ・シュタイヤー(指)
ラ・シャペル・レーナン、
K617ならではの木の薫りのする録音により、あたたかみのあるブクステフーデとなっています。(Ki)

Audiomax
706-1530-2(1CD)
リューベック聖ヤコブ教会のオルガン
◆シュテルワーゲン・オルガン〜
ブクステフーデ:トッカータ ニ短調BuxWV.155、
トゥンダー:主よわれ汝に望みを抱けり、
ブクステフーデ
:パッサカリア ニ短調BuxWV.161、
ダンクザクミューラー:エスタンピー、
ブクステフーデ
:トッカータ ヘ長調、

◆ポジティブ・オルガン〜
スヴェーリンク:Esce mars、
フローベルガー
:ファンタジア・ソプラ、

◆グランド・オルガン〜
バッハ:トリオ・ソナタ第1番変ホ長調BWV.525、
 前奏曲とフーガ ト短調BWV.542
アルヴィド・ガスト(Org)
ハンザ同盟の代表として隆盛を誇ったリューベック。この都市にある聖ヤコブ教会に設置されているシュテルワーゲン・オルガン(1637年製)、ポジティブ・オルガン(2003年製)、グランド・オルガン(1504年製)を、メンデルスゾーン音大やリューベック音大で教鞭を執る名教授アルヴィド・ガストが演奏。グランド・オルガンやシュテルワーゲン・オルガンと同時代を生きた作曲家たちの音楽が当時の音色で再現されます。

Musiques a la Chabotterie
MC-605007(1CD)
ヴィエノワズリーの音楽1806−1826 〜 リコーダーのための音楽
エベルレ:ソナタ・ブリランテ、
 アンダンテと変奏曲、コンチェルティーノ
ジュボエ:ソナタOp.17/ショル:四重奏曲
クリンゲンブルンナー:12のワルツOp.47
クレーマー:演奏会用ポロネーズ第2番Op.13
チェルマク:ハンガリー風ロマンス第4番
ユーゴ・レーヌ(リコーダー&指揮)、
サンフォニー・ドゥ・マレ
ユーゴ・レーヌとサンフォニー・デュ・マレの新しいアルバム"ヴィエノワズリーの音楽”は、19世紀のオーストリア、ウィーンで親しまれたホット・チョコレートをを味わいながらサロンで聴かれたであろうリコーダー作品を集め、"音楽とチョコレート"をテーマとしたプログラム。サンフォニー・ドゥ・マレの"指揮者"としてだけでなく、"リコーダー奏者"ユーゴ・レーヌの妙技をたっぷりと味わえるところが嬉しい。ホット・チョコレートを飲みながらユーゴ・レーヌの演奏を聴くと、きっと美味しさも感動も大幅UPします。

Jecklin
J-4403-2(1CD)
テレマン:パルティータ第2番ト長調/同第5番ホ短調/同第6番変ホ長調/同第3番ハ短調/同第1番変ロ長調/同第4番ト短調/ソナタ ハ長調/同へ短調
マーティン・チュルヒャー(リコーダー)、ヘンリッテ・バルベ(Cemb)
録音:1970年
リコーダー奏者マーティン・チュルヒャーの技巧が冴えるテレマンの室内楽作品集。録音も良好。
Sedem
(スペイン音楽学協会)
SEDEMCD-17(1CD)
ジュアン・バプティスタ・コメス(1582頃-1643):聖体祭の踊り歌
祭壇での初めの踊り,内庭回廊の休憩祭壇での祈祷(第1−第4),主祭壇での結び、聖体の秘蹟のビリャンシコ
エンデチャス(貴紳);ロマンセとリフレイン,トゥルル、トゥルル、ガレギニャ
ロドリゴ・マドリード(指)カペラ・サエタビス
ピラル・モラル、パトリシア・リョレンス、マリソル・ボウリョサ(S)
クリスティナ・ファウス、ヨランダ・リエラア(A)
アルベルト・グァルディオラ、ヘスス・アルベス(T)
アマデオ・リョリス(Br)、ハビエル・ボイルス(コルネット[ツィンク])
サルバドル・マルティン、ハビエル・マルトス(サックバット)
オビディ・ヒメネス(Fg)
フランセスク・バルデカブレス(Org 、Cemb、副指揮)
録音:2006年12月4日、スペイン、カナリア諸島サンタ・クルス・デ・テネリフェ、 アウディトリオ室内ホール
コメスはリェイダ大聖堂楽長、バレンシア司教座礼拝堂、バレンシア大聖堂、国王フェリペ3世の宮廷礼拝堂副楽長を務めた作曲家で、バレンシアにおいて複合唱形式を確立し、独自の形式によるビリャンシコを発展させました。カペラ・サエタビスは、スペインの鍵盤楽器奏者・音楽学者であるロドリゴ・マドリードによって2000年に創設された古楽演奏団体です。

Musiques a la Chabotterie
MC-005(2CD)
リシュリュー枢機卿時代の音楽
ブジニャック:カンターテ・ドミノ、Heu! Suspiro、ファンファーレ、Ha! Plange、赤子の口から、すべての民よ、O mors
コンスタンタン:ラ・パシフィク/作曲者不詳:テ・デウム/フォルメ:ムジカ・シンプレックス/ガンテーズ:喜びのミサ/ボエセ:深き淵より/フォルメ:主よ王を救いたまえ/ジャン・デマレ・ド・サン=ソルラン:宮廷バレエ《フランスの武器の繁栄》(Ballet de la Prosperite des armes de France)
カトリーヌ・パドー(S)、エレーヌ・リシェ(S)、ステファニー・レヴィ(オート・コントル)、エドモン・ユルトレー(T)、トーマス・ファン・エッセン(Br)、シドニー・フィエロ(Bs)、ユーゴ・レーヌ(指)ラ・サンフォニー・ドゥ・マレ、クール・ドゥ・マレ、ヴェンデ音楽協会cho
録音:2008年4月&5月
ラモーのオペラ「オシリスの誕生、またはパミリーの祭り」(MC 002)、ルベルの音楽悲劇「ウリッセ」(MC 003)、レーヌのソロによるヘンデルの「リコーダーのための6つの協奏曲」(MC 004)など古楽ファン注目の録音を続々と発表してきたユーゴ・レーヌ率いるラ・サンフォニー・ドゥ・マレ。リリース第4弾は、「三銃士」の悪役としても知られ、16世紀フランスの政治家にしてルイ13世の宰相を務めた "リシュリュー枢機卿時代の音楽" がテーマ。カトリック教会の聖職者と政治家という2つの顔を持ったリシュリュー枢機卿とリンクするかのように、ここでは当時の宗教音楽と世俗音楽という2つのカテゴリーを収録。リシュリュー枢機卿によって絶対王政の基礎が築かれた時代を生きた音楽家たちの歴史に埋もれた作品の優れた手腕が、レーヌ&ラ・サンフォニー・ドゥ・マレの演奏で証明されます。
Aeolus
AE-10671(1SACD)
カバニーリェス:ティエント、パサカーリェとガリャルダス(全13曲)
レオン・ベルベン(Org)
バレンシア大聖堂の首席オルガニスト、少年聖歌隊員の音楽教育係を務めるなど、17世紀後期から18世紀初頭の同地の音楽に大きな影響を与えたフアン・カバニーリェス(1644−1712)。バレンシアで生まれバレンシアで没したカバニーリェスの大部分はオルガン作品であり、その中でもティエントが最も数多く、そして最も優れています。
アスペレン、コープマン、レオンハルトから薫陶を受け、ムジカ・アンティクァ・ケルンではチェンバロ奏者として活躍するオランダ期待の鍵盤奏者レオン・ベルベンが、スペインのバスク自治州アタウンのサン・マルティン教会に設置されているロレンツォ・デ・アラゾラ(1761)製作の歴史的オルガンでカバニーリェスの音楽を弾きます。
CFM
CFM-38(1CD)
バロック協奏曲集〜ブルク城から
ヴァレンティーニ(1680頃〜1735):ソナタ第6番ハ長調/
コレッリ:ソナタ ホ長調Op.5-4/ヴァレンティーニ:ソナタ第9番イ短調/
ディエゴ・オルティス:「ヴィオール音楽のためのクラウズラの変奏及びその他のジャンルの技法」よりレセルカーダ(5曲)(1553)/
ヴァレンティーニ:ソナタ第10番ハ長調/
パオロ・ベネデット・ベリンツィアーニ:ソナタ ハ短調Op.3-8/
マルチェッロ:協奏曲ニ短調/ヴァレンティーニ:ソナタ第1番ヘ長調
ズザンネ・エールハルト(バロックfl、バロックcl)、マティアス・アイセンベルク(Org)
ズザンネ・エールハルトはクラリネットとバロック・フルートを学び、現在はベルリンとケルンを中心に活動している。フルートとオルガンは音色的に似た部分が多く、相性がよい。作品も普段あまり聴く機会のないものなので一聴の価値あり。
Paradizo
PA-0006(1CD+DVD)
マレ:ヴィオールのための作品ハ短調〜LivreIII、サント=コロンブ:コンチェルトXLVIII
マレ:ヴィオールのための作品ト短調〜LivreV、ヴィオールのための作品ト調〜LivreIII/V、
2つのヴィオールのためのサラバンド〜LivreI
ジョス・チートハム(ヴィオラ・ダ・ガンバ)、ジュリアン・レオナール(ヴィオラ・ダ・ガンバ)、スキップ・センペ(Cemb)
録音:2008年
スキップ・センペのレーベル「Paradizo」最新盤。センペと共演することの多い若手ガンバ奏者、チートハムをソリストにしたアルバムです。このレーベルは何といってもサウンドが豊か。このアルバムでも、ヴィオラ・ダ・ガンバの音色がしっとりとした質感で美しくとらえられており、CDの冒頭から背筋がゾクっとしてしまいます。また、センペのチェンバロも、ゴージャスで肉付きのよい和音でガンバを美しく彩ります。17世紀のヴィルトゥオーゾ・ガンバ奏者マレの名作と、マレの師匠であったサント=コロンブの作品の豊かさを心ゆくまでたのしめます。演奏シーンが収録されたDVDつき(PALとNTSC対応の両面ディスク)。  (Ki)
CHERRY RED
ACMEM-161CD(1CD)
ウィリアムバード:合唱作品集
4声のミサ曲、5声のミサ曲、マニフィカート、今こそ去らせたまえ、Ave Verum Corpus
サー・デーヴィス・ウィルコックス(指)ケンブリッジ・キングスカレッジcho


MBF
MBF-1108(20CD)
ヴェルサイユ音楽200年〜フランス・バロックの中心への旅

CD-1
ボエセ:エア・ド・クール/バラール:リュート曲集/作曲者不詳:リュート曲集

モニク・ザネッティ(S)、クレア・アントニーニ(Lute)
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CD-2
ボエセ:エア・ド・クール/リシャール:エア・ド・クール/シャンシィ:エア・ド・クール/ムリニエ:エア・ド・クール/ランベール:エア・ド・クール/シャンボニエール:クラヴサン曲集/デュブイソン:リュート曲集/ゴーティエ:リュート曲集

バンジャマン・ペロー(Lute)、ブランディーヌ・ラヌー(クラヴサン)、ジェラール・レーヌ(指)イル・セミナーリオ・ムジカーレ
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CD-3
リュリ:歌劇《イシス》(抜粋)、歌劇《アマディス》(抜粋)
ヴェロニク・ジャンス(S)、オリヴィエ・シュネーベリ(指)ムジカ・フロレア
-----------------------------------------------------------
CD-4
デトシュ:音楽悲劇《カリロエ》(抜粋)/コラッス:歌劇《アシールとポリュクセーヌ》(抜粋)/マレ:音楽悲劇《セメレ》より シャコンヌ/シャルパンティエ:歌劇《メデ》(抜粋)
ステファニ・ドゥスラック(Ms)、アリス・ピエロ(Vn)、エルヴェ・ニケ(指)コンセール・スピリチュエル
-----------------------------------------------------------
CD-5
クープラン:王宮のコンセール第1番、第2番/ラランド:王宮のサンフォニー/リュリ(子):王宮のコンセール

マレク・シュトリンツル(指)ムジカ・フロレア
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CD-6
クープラン:3つのルソン・ド・テネブレ/シャルパンティエ:聖母マリアへの連祷H.83*、ミゼレーレH.193*

パトリシア・プティボン(S)、ソフィー・デイヌマン(S)、ウィリアム・クリスティ(指)レ・ザール・フロリサン、ジョエル・スービエット(指)*、アンサンブル・ジャック・モデルン*
-----------------------------------------------------------
CD-7
デュモン
:エクスルタト・アニムス、マニフィカト/リュリ:ミゼレーレ*/デマレ:深き淵より+

フィリップ・ピエルロ(指)リチェルカーレ・コンソート、コレギウム・ヴォカーレ、オリヴィエ・ シュネーベリ(指)*、ヴェルサイユ・バロック音楽センター聖歌隊*、ムジカ・フローレア*、エルヴェ・ニケ(指)+、コンセール・スピリチュエル+
-----------------------------------------------------------
CD-8
シャルパンティエ
:死者のためのミサ曲H.10/ブロサール:主が帰られる時*/デマレ:主よ、いつまでもわれを+

フィリップ・ピエルロ(指)リチェルカーレ・コンソート、コレギウム・ヴォカーレ、クリストフ・コワン(指)*、アクサントゥス室内合唱団*、リモージュ・バロック・アンサンブル*、ウィリアム・クリスティ(指)+、レ・ザール・フロリサン+
-----------------------------------------------------------
CD-9
ラモー
:歌劇《イッポリートとアリシー》(抜粋)/歌劇《エベの祭り、またはオペラの才能》(抜粋)*/歌劇《イッポリートとアリシー》(抜粋)*/歌劇《ゾロアストル》(抜粋)*

ヴェロニク・ジャンス(S)、ジャン=ポール・フシェクール(T)、ベルナルダ・フィンク(Ms)、ロラン・ナウリ(Br)、マルク・ミンコフスキ(指)ルーヴル宮音楽隊、クリストフ・ルセ(指)*、レ・タラン・リリク*
-----------------------------------------------------------
CD-10
ルベル&フランクール
:シルフの王、ゼランドール

ベネディクト・トラン(S)、マティアス・ヴィダル(T)、フレデリック・ハース&ミラ・グロデニュ(音楽監督)、オゾニア
-----------------------------------------------------------
CD-11
ブラモン
:エジーヌ

ヴィルジニー・ポション(S)、カロリーヌ・ミュテル(S)、ジャン=セバスチャン・ブー(Br)、アルノー・マルゾラーティ(Bs)、ル・ヌーヴォー・カラクテレス
-----------------------------------------------------------
CD-12
モンドヴィル
:主は王/ラモー:主が帰られる時

ウィリアム・クリスティ(指)レ・ザール・フロリサン
-----------------------------------------------------------
CD-13
カンプラ
:われ主に感謝せん/モンドヴィル:ニシ・ドミヌス/バルバストレ:ディジョンのオルガン曲集より*/コレット:器楽のためのノエルより*/ダカン:ノエルの新しい曲集Op.2より*

ルイ・カストラン(指)ル・パルナス・フランセ、オリヴィエ・ラトリー(Org)*
-----------------------------------------------------------
CD-14
ラランド
:カルデーニオのフォリア(抜粋)/モンドヴィル:ソナタ(サンフォニーOp.3-4)*、ソナタ(サンフォニーOp.3-6)*

クリストフ・コワン(指)リモージュ・バロック・アンサンブル、マルク・ミンコフスキ(指)*、ルーヴル宮音楽隊*
-----------------------------------------------------------
CD-15
サッキーニ
:コロンヌのオイディプス(抜粋)/ピッチンニ:ディドー(抜粋)、棄てられたディドーネ (抜粋)

ロベルタ・インヴェルニッツィ(S)、アントニオ・フローリオ(指)カペッラ・デッラ・ピエタ・デ・トゥルキーニ
-----------------------------------------------------------
CD-16
サッキーニ
:ダルダノス序曲/クロイツァー:アベルの死(抜粋)/モンシニー:脱走兵(抜粋)/ルシュー:洞穴(抜粋)/ゴセック:サビニ人より 組曲/フィリドール:ノルウェー王女エルネリンデ(抜粋)/グレトリ:ル・ヒューロン序曲*、偽りの魔法(抜粋)*、嫉妬深い恋人(抜粋)*

ピエール=イヴ・プリュヴォ(Br)、ギ・ファン・ワース(指)レザグレマン、イザベル・プールナール(S)*、ジェローム・コレア(指)*、レ・パラダン*
-----------------------------------------------------------
CD-17
ゴセック
:サンフォニー・コンセルタント ニ長調より Allegro/ルデュック:サンフォニー変ホ長調/リジェル:サンフォニー 二短調

ジェレミー・ロレール(指)ル・セルクル・ド・ラルモニー
-----------------------------------------------------------
CD-18
バルバストレ
:前奏曲ハ長調/モーツァルト:ピアノ・ソナタ第8番イ短調K.310/ジャダン:ソナタ ニ長調Op.5-2/モーツァルト:ドゼードの「ジュリー」の《リゾンは眠った》による9つの変奏曲ハ長調K.264

アンドレアス・シュタイアー(ピアノフォルテ)
-----------------------------------------------------------
CD-19
ドヴィエンヌ
:フルート四重奏曲イ短調Op.66-1/ヴァション:木管四重奏曲へ短調Op.5-3/カンビーニ:木管四重奏曲ト短調Op.5-3/ボッケリーニ:フルート五重奏曲変ホ長調Op.21-6

アレクシス・コセンコ(フルート)、カンビーニQ
-----------------------------------------------------------
CD-20
ゴセック
:この場所は恐ろしきかな/ジルースト:わが魂よ、主に祝福を与えよ/リジェル:出エジプト記*/セジャン:スイスのノエル+/ラスクー:フルートのための小品+/バルバストレ:マルセイエーズ行進曲とサ・イラ+

ジャン=クロード・マルゴワール(指)レザグレマン、ナムール室内cho、オリヴィエ・シュネーベリ(指)*、ヴェルサイユ・バロック音楽センター聖歌隊*、オーケストラ・フォリー・フランセーズ*、オリヴィエ・ラトリー(Org)+
世界を代表するバロック音楽のスペシャリストたちの演奏によるルイ13世からルイ16世の時代に活躍したフランス・バロックの大家たちの作品を集めた話題の豪華ボックス・セットがこの"ヴェルサイユ音楽200年"!
ヴェルサイユ・バロックセンター(CMBV)が2007年に創立20周年を迎えたことを記念して実現した"ヴェルサイユ音楽200年"には、ニケ&コンセール・スピリチュエルやクリスティ&レ・ザール・フロリサン、ミンコフスキ&ルーヴル宮音楽隊、ソリストではプティボンやシュタイアーなど世界的アーティストたちが勢揃い。
リュリ、シャルパンティエ、クープラン、ラモーといった大作曲家たちの作品だけでなく、日本ではあまり知られていないフランス・バロック時代の音楽家たちの作品など、文字通り隆盛を誇ったフランス・バロックの歴史を知ることの出来る価値あるボックス・セットです。2007年にヴェルサイユ宮殿で行われたライヴ録音を中心とした充実のラインナップに130ページのブックレット付き。お見逃しなく!
Audiomax
705-0369-2(1CD)
クロムニェジーシュ城のソナタとセレナード
シュメルツァー:騎馬バレエからの3つの小品/ヴェイヴァノフスキー:5声のソナタ、ソナタ(Tribus Quadrantibus)
作曲者不詳:ソナチナ/ヴェイヴァノフスキー:10声のソナタ、イントラーダ、食卓のためのバレット
シュメルツァー:ソナタ/ヴェイヴァノフスキー:5声のソナタ/ビーバー:6声のバレット
トランペット・コンソート・フリーデマン・インマー、ザルツブルク・バロックアンサンブル
録音:1989年4月
17世紀中期のモラヴィア地方クロムニェジーシュ城で活躍したビーバーやシュメツツァー、ヴェイヴァノフスキーの宮廷音楽集。ケルン音楽大学やスヴェーリンク音楽院で教授職にあるバロック・トランペットの第1人者フリーデマン・インマーが1988年に設立した"トランペット・コンソート・フリーデマン・インマー"の輝かしいサウンドが、当時のクロムニェジーシュ城の宮廷音楽を再現。バロック・トランペットが用いられた華やかなファンファーレ風のやソナタを中心に、モラヴィアの宮廷音楽の醍醐味を名手たちの演奏でじっくりと味わえます。
LIR Classics
LIR-005(1CD)
おお、愛しき君よ〜イギリスのヴァージナル音楽の150年
作曲者不詳(16世紀):貴婦人ケアリーのドンプ/タリス:幼子が私たちに生まれました、Ex more docti mistico 、解き明かしたまえ主よ、汝聖三位一体に栄光あれ、この主の証聖者は、異邦人の救い主よ、A Poynct
バード:プレリュード、ガリアルダ、おお愛しき君よ、ヴォルタ舞曲、プレリュード、パヴァン、ガリアルダ/ブル:アイリッシュ・トイ、Dr. Bulles Griefe、ジグ
ファーナビー:ジル・ファーナビーの夢、ガリアルダ、ファーナビーのコンシート
ギボンズ:プレリュード、ギボンズ氏のグラウンド、イタリアのグラウンド、パヴァン
パーセル:プレリュード、アルマンド、クーラント、サラバンド、ジグ、新しいグラウンド、新しいアイルランドのチューン、リゴードン、Sefauchi's Farwell、メヌエット、グラウンド
デイヴィッド・ポロック(ヴァージナル)
ブライトン、エジンバラの国際音楽祭への出演や、イギリスのバロック・アンサンブル、パルナシアン・アンサンブルのメンバーとして活動する鍵盤奏者デイヴィッド・ポロックによる16世紀〜17世紀イギリスの鍵盤作品集。ポロックはこの録音にイアン・タッカーが製作したアントワープの名工アンドレアス・リュッカース1620製のミュゼラー・ヴァージナルのレプリカを使用。作曲者たちが意図した音色の再現に取り組んでいます。

Paradizo
PA-0005(1CD)
ラモー:作品集
チェンバロのための作品〜異名同音(1728)、メヌエット(1728)、ドーフィン(1747)
コンセール用作品(2台チェンバロのための)〜クリカン、リヴリ、「優雅なインドの国々」
クラヴサン〜プレリュード(1706)、アルマンド(1728)、クーラント(1728)、サラバンド(1728)、トリオンファント(1728)
チェンバロのための作品〜ミューズの会談、キュクロプス
コンセール用作品(2台チェンバロのための)〜フォルクレ、クピ、パントマイム
スキップ・センペ(Cemb)、オリヴィエ・フォーティン(Cemb)
ラモーの過激にして濃厚な音世界。1台によるソロ作品でも相当ゴージャスな世界がたのしめますが、2台チェンバロになればその豊かさは3倍にも4倍にもなって薫り立ちます。あまりにもゴージャスなので快感すらおぼえる名演奏です。映像も演奏風景満載で、センペの指運びの見事さを耳でも目でも楽しめます。

Metronome
METCD-1083(1CD)
グレース・ダヴィッドソン〜ポートレート
ビンゲン
:めでたし気高き方/レオ:幸いなるかな女王/マンチーニ:Quanto dolce e quell'ardore/バッハ:復活祭オラトリオより/ダウランド:彼の金髪も時が銀色に変えてしまった/パーセル:メアリー女王の誕生日のためのオード《来たれ、汝ら芸術の子》より/コジェルフ:Sola digna tu fuisti/モーツァルト:モテット《踊れ、喜べ、幸いなる魂よ》K.165
グレース・ダヴィッドソン(S)、ペネロペ・ラプソン(ディレクター)、フィオーリ・ムジカーリ
スペインのグロッサ(Glossa)からリリースされている録音が高評価を集めているマイケル・ヌーン&アンサンブル・プラス・ウルトラの中心メンバーであり、シックスティーン、テネブレ、モンテヴェルディ合唱団、ポリフォニー、イングリッシュ・コンソート、エクス・カシドラといった世界に名立たる演奏団体でメンバー、ソリストとして目覚しい活躍を見せるイギリスの古楽&バロック・シーンに現れた美しき新星グレース・ダヴィッドソン。メトロノーム・レーベルから登場する初のソロ・アルバムは、2003年の初共演から今日まで素晴らしい関係を築いてきたフィオーリ・ムジカーリとのコンビによるアリアと宗教歌曲集。ビンゲンからモーツァルトまでの700年を音楽で表現するというコンセプトを持ったグレース・ダヴィッドソンのポートレートにはレオやコジェルフの珍しい作品が取り入れられるなど、豊富なレパートリーと抜群の選曲センスが今後のさらなる飛躍を予感させます。   (0808)
Metronome
METCD-1072(1CD)
ロベール・ド・ヴィゼー(c.1660−b.1732):テオルボのための小品集
テオルボのための小品集二短調/同ト長調/リュリの作品のテオルボ編曲/テオルボのための小品集イ短調/嘆き〜ヴィゼー嬢へのトンボー
フレッド・ヤコブス(フレンチ・テオルボ)
オランダの名門スヴェーリンク音楽院が輩出した世界有数のテオルボ奏者、フレッド・ヤコブスのソロ・アルバムとなるロベール・ド・ヴィゼーの作品集!ヤコブスはオランダ・バッハ協会、ガブリエリ・コンソートなどのメンバーとして、またソリストとしての活躍も目覚しく、バロックのスペシャリストとして定評のあるオランダのソプラノ歌手ヨハネッテ・ゾマーとの共演による「レスプリ・ガラ」(CCSSA 24307)の演奏は記憶に新しいところ。太陽王ルイ14世のギターの師でもあったロベール・ド・ヴィゼーの音楽はフランス・バロックにおけるテオルボ、ギター作品の象徴とも称されており、同時代の作品を得意とするヤコブスにとってこの上ないプログラム。ルイ14世も聴いたであろうヴィゼーの音楽が持つ心地よい響きが安らぎを与えてくれます。   (0808)

SOLITON
SCD-075-2(1CD)
オリヴァ大聖堂の大オルガン
ヘンデル:オラトリオ「メサイア」〜ハレルヤ(*)/不詳:オリヴァ大聖堂のタブラチュア譜集〜ダンス組曲(*)
バッハ:われら苦しみの極みにあるとき BWV641(+)/前奏曲イ短調 BWV543(+)
バッハ(グノー編)):アヴェ・マリア(#)
バッハ:トッカータとフーガ ニ短調 BWV565(*)/目覚めよと呼ぶ声あり BWV645(**)
テオドール・デュボワ(1837-1924):トッカータ(**)/イン・パラディスム(*)
ジャック・ニコラ・レメンス(1823-1881):ファンファーレ(#)
シューベルト:アヴェ・マリア(++)/ヴィドール:オルガン交響曲第5番〜トッカータ(##)
ギルマン:ヘンデルの「頭を上げよ」の主題による行進曲(*)
サミュエル・セバスティアン・ウェスリー(1810-1876):コラール・ソング(##)
レオン・ボエルマン(1862-1897):ゴシック組曲 から トッカータ(*)
ロマン・ペルツキ(Org)*、ブワジェイ・ムシャウチク(Org)+、ハンナ・ディス(Org)#、カタジナ・オルシェフスカ(Org)**、スタニスワフ・クフャトコフスキ(Org)++、ゲディミン・グルッバ(Org)##
ARSIS
ARSIS-4212(1CD)
コンタリーニ写本の世俗歌曲集
ホセ・マリーン(1619-1699)?:Apostemos/Filis, el miedo ha de ser/Recibe, adorada ausente/Que dulcemente suena/Clarin del prado/Pensamiento que en tu dano/Flores, ya contra vos
フアン・イダルゴ(1614頃-1685)?:Entre bato y flora/Perdone el amore/En los floridos paramos
フアン・デル・バド(1625頃-1691):Ruisenor que volando vas
不詳:Que muero contento/Presto me desenganaste, Belilla/De nubes de una tristeza/Ay que soy tamborilero Quiero y no saben que quiero/Por la salud de Amarilis/Tanta capia de hermosura/Durmiendo estaba una tarde/Con Anton se caso Gila
エストレーリャ・エステーベス(S)、マヌエル・ビラス(P)
録音:スペイン、ウエスカ県ボレーア、聖トマス教会
ヴェネツィアのサン・マルコ寺院図書館所蔵の「コンタリーニ写本」に収められた、17世紀後半にイベリア半島で隆盛していた世俗歌曲("tono umano", "tonada")28曲のうち20曲を世界初録音。
ARSIS
ARSIS-4213(1CD)
17世紀イタリア、スペイン、ポルトガル、フランスの歌曲集
不詳:Que he o que vejo - Pues quexar se(「エルヴァスの歌集」から)(*)
アントニオ・マルケス・レスビオ(1639-1709):Ay dolor, quao mal me tratas(*)
ベネデット・フェッラーリ(1597頃-1681):Quando prendon riposo(*)
カッチーニ(1550頃-1618):Tu ch'hai le penne amore(*)
モンテヴェルディ(1567-1643):Si dolce e'l tormento(*)
ジローラモ・カプスベルガー(1580頃-1651):トッカータ第2番
モンテヴェルディ:Oblivion soave(*)、ベネデット・フェッラーリ:Amor, io mi ribello(*)
アレッサンドロ・ピッチニーニ(1566-1683):トッカータ
ベネデット・フェッラーリ:Deggio amarvi(*)/Al fin del mar d'amore(*)
カッチーニ:Dolcissimo sospiro(*)、ホセ・マリーン(1619-1699):Ojos(*)
不詳:A quien me quejare(*)、フアン・イダルゴ(1614頃-1685):Quien es amor ?(*)
ジョゼフ・シャバンソー・ド・ラ・バル(1633-1678):Si c'est un bien que l'esperance (*)/ Sospiri(*)
ロベール・ド・ヴィゼ(1650頃-1700?):前奏曲
ジョゼフ・シャバンソー・ド・ラ・バル:Quand on vous dit, que l'on vous ayme(*)
マルティン・オロ(C.T)*、モニカ・プスティルニク(アーチLute、バロックG)
録音:2006年11月、スペイン、ウエスカ県アレーレ、サンティアゴ教会
マルティン・オロとモニカ・プスティルニクはともにアルゼンチンのブエノスアイレスに生まれ、バーゼルのスコラ・カントールムで学びました。オロはルネ・ヤーコプス、リチャード・レヴィット他、プスティルニクはホプキンソン・スミスに師事。両者ともすでに数々のレーベルに録音を行っています。
ARSIS
ARSIS-4217(1CD)
17−18世紀中南米のビリャンシーコ、サイネーテ、カンターダ&バターリャ
バルタサル・デル・アルカサル(1530-1606)の詩による即興:Comienza la Fiesta con una Xacara al vuelo
ホセ・デ・ネブラ(1702-1768):Que es esto vengativa ardiente sana ?
不詳:Batalla Farmosa / Un Monsiur y Estudiante
エステバン・ポンセ・デ・レオン修道士(1692-175?):Venid, venid, Deydades
ロクェ・チェルーティ(?-1760):A cantar un Villancico
マティアス・ドゥランゴ(1636-1698):Pues mi Dios ha nacido
ホセ・デ・オレホーン・イ・アパリシオ(1705-1765):Ah del gozo
フォルマ・アンティクァ[マリビ・ブラスコ、オラーリャ・アレマーン(S)、シャビエ・サバータ(男性A)、フアン・サンチョ(T)、リュイス・コイ(コルネット[ツィンク])、ジュアキン・ゲラ(Fg、ソプラノ・シャリュモー)、アレハンドロ・ビリャール(リコーダー)、チュス・カストロ、ジュリアーノ・ブオージ(Vn)、アントニオ・クラレス(Va)、ウルコ・ララニャーガ、ルート・ベローナ(ヴィオローネ)、フェデリコ・アブラハム(Cb)、エンリケ・ソリニース(アーチLute )、アンドレス・ゴメス(Cemb)、ダビド・バルデース(Perc)、ダニエル・サピーコ(テオルボ)、パブロ・サピーコ(スパニッシュギター、チャランゴ)、アーローン・サピコ(Cemb)、ディレクター) ]
録音:2006年11月9-13日、スペイン、ウエスカ県アルケサル、聖ミゲル教会
ARSIS
ARSIS-4219(1CD)
17&18世紀のリコーダー、ヴィオラ・ダ・ガンバとチェンバロのための音楽
ディエゴ・オルティス(1510頃-1570頃):ラ・フォリアによるレセルカーダ[リチェルカーレ]第8番、ラ・スパーニャによるレセルカーダ第2番、ラ・スパーニャによるレセルカーダ第3番、ラ・スパーニャによるレセルカーダ第4番、「甘き記憶」(ピエール・サンドラン作曲)によるレセルカーダ、ラ・フォリアによるレセルカーダ第4番
アントニオ・デ・カベソン(1510-1566頃):アヴェ・マリス・ステラによるディフェレンシアス[変奏曲]第11番、イタリアのパヴァーヌによるディフェレンシアス
ルイス・ベネガス・デ・エネストローサ(1510頃-1557)/アントニオ・デ・カベソン:「牛の見張りをしておくれ」によるディフェレンシアス
ジョヴァンニ・バッサーノ(1585頃-1617?):リチェルカーレ第1番/スザンナはある日(オルランドゥス・ラッスス作曲)/リチェルカーレ第5番
ジョヴァンニ・パオロ・チーマ(1622頃活躍):3声のソナタ
アウレリオ・ヴィルジリアーノ(1590頃活躍):「春は丘を彩り」(パレストリーナ作曲)によるリチェルカーレ
ジョヴァンニ・バッサーノ/リッカルド・ロニョーニ(1550頃-1620以前):「別れの時」(チプリアーノ・デ・ローレ作曲)
アンドレア・チーマ(1606-1627頃活躍):カプリッチョ
ダリオ・カステッロ(1590頃-1630頃):2声のソナタ第4番
アンドレア・ファルコニエーリ(1585/1586-1656):「甘き記憶」とコッレンテ[クーラント]
バルトロメ・デ・セルマ・イ・サラベルデ(1580頃-1638以降):カンツォン第3番
マシュー・ロック(1630頃-1677):組曲第4番
フェルナンド・パス(リコーダー)、ラウラ・サリーナス(ヴィオラ・ダ・ガンバ)、アルムデナ・ミエルゴ(Cemb)
録音:2007年7月16-20日、スペイン、ウエスカ県アレーレ、サンティアゴ教会

K617
K617-209(1CD)
ビクトリア(1548?〜1611):晩課(未出版ローマ手稿譜より)
ラ・コロンビーナ
録音:2008年2月
1975年、ローマのヴィットーリオ・エマヌエーレ2世国立図書館で、知られざる130の手稿譜が発見されました。これらはいまだに作品目録に正式に加えられていませんが、これらがビクトリアの作品であることは、今や様々な研究による明らかだとされています。それぞれの聖歌はおそらくある一つの祝祭日に歌われたと考えられますが、ここでは一連の晩課の礼拝音楽として提示されています。どれも美しい作品ばかりで、天才の知られざる名曲が今またここに一つ新たに世に知らされることとなります。
K617
K617-199(1CD)
シュッツ:イエス・キリストの復活の物語SWV50、ムジカーリッシェ・エクセークヴィエンSWV279,280,281
ブノワ・アレ(指)ラ・シャペル・レナーヌ、アスペルマイヤー、アレ(S)、ケンマーレン(Ms)、ゲッチェル&エーラース(A)、アレ、フォン・シュターデ、モルヴェ(T)、ブノワ・アルノー&ドミニク・ヴェルナー(Bs)
録音:2007年7月
イタリアから持ち込まれた新しい様式と、ルター主義のために極めて輝かしく豪華な音世界が特徴のシュッツの2大楽曲。10人の優れた歌い手、6つのヴィオール、厚い通奏低音セクションのメンバーが、巨匠の描いた豪華な音世界を色鮮やかに見事に描いています。  (Ki)
K617
K617-200(1CD)
アンジェロ・ポリツィアーノ:オルフェオ物語(1480)
フランシス・ビッギ(指)オルフェオとその友人/マキシム・バティステッラ(オルフェオ、セイレーン)他、メルクリウスとその音楽家/ジュリー・マツィッレ(Fl)、クリストフ・バルサ(Lute)
ポリツィアーノは、ルネサンス時代に活躍した人文主義者で、とりわけ詩人として歴史に名を残している人物です。ここに録音された音楽劇は、彼の詩による物語に曲をつけたもの。古来、詩というものは、実際に声を出して読みあげられるもので、それを聴くために人が集まりました。そこでは詩人(あるいは読み手)は聴き手の眼前に、詩のもつ世界を色鮮やかに映し出すことが要求され、読み手は美しい声と詩にあった抑揚、さらに演劇的要素も交えて詩を朗読していました。朗読ではなく、音楽という媒体を用いて、偉大なる詩を聴き手に伝えようとしたのがこの1枚。構想から実際に音楽として完成するまで実に2年という時間がかかったということですが、オルフェオの物語が生き生きと再現されています。  (Ki)
Musique a la Chabotterie
MC-003(2CD)
ジャン=フェリ・ルベル(1666−1747):音楽悲劇《ウリッセ》
ギュメット・ロランス(Ms)、ステファニー・レヴィダ(S)、ベルトラン・チュベレ(Br)、セリーヌ・リッチ(S)、ウジェニー・ヴァルニエ(S)、ヴァンサン・リエーヴル=ピカール(A)、トーマス・ファン・エッセン(Br)、ベルナール・デレトレ(Bs)、ユーゴ・レーヌ(指)ラ・サンフォニー・デュ・マレ、ラ・クール・デュ・マレ
録音:2007年7月9日〜10日
『ラモーのオペラ「オシリスの誕生、またはパミリーの祭り」が古楽ファンの間で大きな話題となったリコーダーの名手ユーゴ・レーヌ率いるピリオド・オーケストラ「ラ・サンフォニー・デュ・マレ」。ラモーに続く新たなリリースは、「四大元素」の作曲者としてその名を知られるフランス・バロックの音楽家ジャン=フェリ・ルベルの音楽悲劇「ウリッセ」の全曲録音!リュリを師と仰ぐルベルの創作時期は大きく3つに分類されており、このギリシャ神話の「ウリッセ」を題材とした5幕のオペラは初期の1703年に作曲されています。オーケストラのパフォーマンスはもちろんのこと、ソプラノのギュメット・ロランスを筆頭にソリストも実力者揃い。
Audiomax
705-0459-2(1CD)
ムファット:調和の捧げもの(1682)
ソナタ第1番ニ長調/第2番ト短調/第3番イ長調/第4番ホ短調/第5番ト長調
アンドルー・マンゼ(リーダー&Vn)、ラ・ストラヴァガンツァ・ケルン
録音:1992年7月20日〜22日
バロック・ヴァイオリンの巨星アンドルー・マンゼをリーダーをとして1988年に結成されたケルンのピリオド・オーケストラ、「ラ・ストラヴァガンツァ・ケルン」の録音が登場!ラ・ストラヴァガンツァ・ケルンが1992年にオーディオマックス・レーベルに録音を行った「調和の捧げもの」は、初期の合奏協奏曲の様式を持ったムファットの代表作の1つとして知られています。流れるような穏やかな旋律、厚みのある豊かなハーモニー、旋律を際立たせる通奏低音など、ラ・ストラヴァガンツァ・ケルンのムファットはどれをとっても一級品。
◆『Audiomax』レーベル
名門デトモルト音楽大学で知られるドイツ北東部の都市デトモルトのレーベル。ドイツのレーベルらしい堅実な作りと上質なサウンドが特徴。
Audiomax
706-1151-2(1CD)
トランペットとオルガンのためのバロック音楽
ムーレ:ファンファーレ・シンフォニー/ヘントのルイエ:ソナタ 二短調/クレプス:Es ist gewislich an der Zeit/C・P・E・バッハ:オルガン前奏曲ニ長調Wq.70-7/A・スカルラッティ:シンフォニア ニ長調/ヴィヴァーニ:ソナタ第1番/ヘンデル:シバの女王の入場/パーセル:組曲ニ長調/バッハ:コラール《われを憐れみたまえ、主なる神よ》BWV.721、主よ人の望みの喜びよ/テレマン:協奏曲/クラーク:組曲
ヨアヒム・プリケット(Tp&コルネット)、アルヴィド・ガスト(Org)
録音:2002年4月17日〜19日
インゴ・メッツマッヒャーが音楽監督に就任したベルリン・ドイツ交響楽団の首席トランペット奏者ヨアヒム・プリケットと、メンデルスゾーン音大やリューベック音大で教鞭を執る名教授アルヴィド・ガストのデュオによるバロック音楽集。ブランデンブルク大聖堂を舞台として、バッハやヘンデル、パーセル、テレマンなどの定番レパートリーが輝かしいサウンドに乗って荘厳に響きます。ちなみにプリケットは、ピッコロ・トランペット&コルネットはタイン製、C管トランペットはバック製の楽器を使用。

Olive Music
om-014(1CD)
サントネ・ライヴ
トレボル:He, Tres doulz Roussignol/マショー:Foy Porter、Mors sui/作曲者不詳:Indescort、Adyen matres belle/サンレーシュ:このうららかな美しい季節に/ソラージュ:Helas! je voy mon cuer/ペルージャ:Cogliendo per un prat'ogni fior bianco、O sommo specchio、La fiera Testa/バンショワ:Je loe amours et ma dame mercye、Tristre Plaisir et douleureuse joie、Filles a marier/デュファイ:もし私の顔が青いなら、美しい人よどんな過ちを犯したのか
アンサンブル・サントネ〔ユリア・シュミット(S)、エロディ・ウィマー(Fl)、オリ・ハーメリン(Lute)、シラード・シェレジ(フィドル)〕
ジル・フェルドマンとケース・ブッケを中核として、演奏、パッケージの両方で質の高いアルバムを発表しているオリーヴ・ミュージック。ワインの名産地としても知られるブルゴーニュ地方コート・ドゥ・ボーヌ地区のサントネ村を自らの名前に冠した「アンサンブル・サントネ」は、トロッシンゲンの州立音楽大学で出会った4人の音楽家たちにより結成された古楽アンサンブル。ドイツ期待の若きソプラノ、ユリア・シュミットの愁いを帯びた歌声が印象的な演奏。

LIR Classics
LIR-007(1CD)
涙の聖母〜17世紀イタリアの聖歌とカンタータ
ディンディア:Piange Madonna 、O del cielo d'amor/ガリアーノ:E morto, il tuo Signore、Tu languisci e tu mori、Gioite, gioite/モンテヴェルディ: 聖母の嘆き/フレスコバルディ:Dove, dove Signor、Oscure selve、Aria di passacaglia、Dopo si lungo error、A pie della gran croce/サラチーニ:Tra le pompe di Morte、Aspra fu la ferita/カッチーニ:Vedro'l mio sol、 Fillide mia、Filli, mirando il cielo/カリッシミ:Ferma lascia ch’io parlo
ナンシー・ロング(Ms)、トラジコメディア
録音:1988年1月19日&20日
『LIR Classics』は、イギリスのインディペンデント・レーベル。アーティストから提供された録音のCD化を行い、新人アーティストやアンサンブルの世界進出をサポートしています。
ハイペリオンからリリースされているシュトックハウゼンのシュティムンク(CDA 66115)の録音にも参加しているアメリカのメゾ・ソプラノ歌手ナンシー・ロングと、1987年にリュートのスティーヴン・スタッブス、ハープのアンドルー・ローレンス=キング、ヴィオラ・ダ・ガンバのエリン・ヘッドリーの3人によって結成された「トラジコメディア」の初共演盤。当時のヨーロッパの中でも特に隆盛を誇った17世紀イタリアの音楽という揺るぎないコンセプトがアルバムの価値をさらに高めています。バロック・ファン要チェック!

Deux-Elles
DXL-1129(1CD)
王室礼拝堂の4人の紳士たち
タリス:世の救い主よ、おお,聖なる宴よ、Derelinquit impius/タイ:茂みのなかに、イン・ノミネ/バード:それは泣きに泣き、5声のイン・ノミネ第3番/タイ:I lift my heart to Thee、6声のイン・ノミネ、キリストは復活し/タリス:When shall my sorrowful sighing slake、イン・ノミネ第2番/トムキンズ:Oyez! Has any found a lad?/バード:6声のファンタジア第1番、この快く楽しい5月/トムキンズ:6声のパヴァン、6声のガリアルド/タリス:聞き入れたまえ、われは願う/タイ:イン・ノミネ/トムキンズ:Turn unto the Lord、イン・ノミネ第1番、Who is me/バード:諸々の異邦人よ主をほめまつれ
クレア・ウィルキンソン(Ms)、ローズ・コンソート・オヴ・ヴィオールズ
高音質のサウンドと質の高い演奏で古楽ファンを中心に高い支持を得ているイギリスのレーベル、ドゥーゼル(Deux-Elles)の最新盤。16世紀のイギリス音楽の発展に大きな足跡を遺したトマス・タリス、クリストファー・タイ、ウィリアム・バード、トマス・トムキンズ、すなわち「王室礼拝堂の4人の紳士たち」が作曲したヴィオール合奏の音色に浸れる作品集です。時折登場するクレア・ウィルキンソンの歌声も見事なアクセントとしてヴィオール合奏に華を添えています。

OLIVERIUS
OL-0009-2(1CD)
バッハとそのルーツ〜ブクステフーデとJ・S・バッハ
ブクステフーデ:前奏曲とフーガ嬰へ短調、バッハ:ヴァイオリン・ソナタ イ長調 BWV1015(*)、ブクステフーデ:シャコンヌ ホ短調、バッハ:ヴァイオリン・ソナタ ト長調 BWV1021(*)、ブクステフーデ:パッサカリア ニ短調、バッハ:ヴァイオリン・ソナタ ホ短調 BWV1023(*)、ブクステフーデ:前奏曲とフーガ ト短調
アレシュ・バルタ(Org)、ヴァーツラフ・ナーヴラト(Vn)*
録音:2005年6月23-24日、プラハ、イルハーリフの聖ミハウ教会
青年時代のバッハに圧倒的影響を与えたブクステフーデのオルガン作品と、ヴァイオリンとオルガンで演奏されるバッハのヴァイオリン・ソナタを交互に配置したアルバム。ヴァーツラフ・ナーヴラトはチェコの古楽演奏において先導的役割を果たした一人。もちろんここでもバロックヴァイオリンを弾いています。
STUDIO MATOUS
MK-0058-2(1CD)
ゴシック期ボヘミアのクリスマス
[受胎告知]
  Mittitur archangelus / Poslal Buh Anjela
[降臨節]
  Kyrie Virginitatis amator / Pangat odas pariter
  Ave coronata - Alma parens - Ave coronata / Salve lux fidelium
  Stirps regalis - Gloriose Domine a 2 / Stirps regalis a 3
  Pulcherima rosa a 1 / Pulcherima rosa a 4
  Prelustri elucencia (Petrus Wilhelmi de Grudencz)
  Precista panno Marya / Sicut cedrus exaltata sum
  Ave virgo, castitatis / Zdravas ciesarovno
[降誕祭]
  Ave maris stella / Cedit meror eminus a 4 / Cedit meror eminus a 3
  Congaudemus pariter - En lux inmensa / Radujme se vespolek
  Gaude Dei genitrix - Gaude virgo mater - Gaude virgo Maria
  Angelis cantantibus / Insignis infantule
  Dies est laetitiae - Prisel nam den vesely a 1 / Dies est laetitiae a 3
  Magnum miraculum / Radujme se vsickni - Radujme se, veselme se
  Unde gaudent angeli - Eya Dei ierarchia - Nostra iocunda
  Anjele radost jmeli - Eja, panna porodila - Mudrost mudrosti
  Solis praevia / Fulgent nunc natalitia
[ボヘミアのクリスマス・キャロル]
  Jezis nas spasitel / En virgo parit filium
  Stala se jest vec divna / Dietky mlade i stare
  Velice preuteseny den - Mladi, stari - Mudrost mudrosti
  De promemus laudes / Zvestujem vam radost / More festi querimus
[新年]
  In hoc anni circulo a 2 / In hoc anni circulo a 3
[顕現日]
  Tria sunt munera - Videntes stallam - Reges tharsis
  Zdavna prorokove - Pan Jezis narozeny - Tri kralove
ルカーシュ・マトウシェク(指)アルス・カメラーリス、ズサナ・マトウシュコヴァー、オルドジシュカ・ムシロヴァー(Ms)、ハヌシュ・バルトニュ(ポジティヴOrg、小型Cemb、中世ダルマー)、ミラン・ランゲル(ポジティヴOrg)、ルカーシュ・マトウシェク(リコーダー、ゲムスホルン、ダブルパイプ、クルムホルン、コルナムーザ、ショーム、ゴシックハープ、ミカノン、シンバル)、イジー・リフテル(フィドル、レベック、シトラ)
ゲスト参加…ミラダ・チェハロヴァー(S)、ヤン・ミクシェク、ルボミール・モラヴェツ、リハルト・スポルカ(C.T、T)、ミハエル・ポスピーシル(Br)
録音:2007年9-10月、1992年10月、プラハ・チェコ同胞団福音教会
すべて作曲者不詳の作品。ゴシック期のボヘミア(チェコ)の音楽をまとめて収録したアルバムとして稀少価値があります。
STUDIO MATOUS
MK-0806-2(1CD)
チェコとバロック期のヨーロッパ
ビーバー:トランペット,オーボエとオルガンのためのソナタ第10番ト短調
ジャン・バティスト・ルイエ(1653-1728):オーボエとオルガンのためのソナタ ハ長調
ボフミール・フィンゲル(1656-1723):トランペット,オーボエとオルガンのためのソナタ ニ長調
不詳:すべての旋法のためのトランジトゥス(ボヘミア、バコフのオルガン曲集(1747以前)から)
不詳:フーガ ハ長調(ボヘミア、プルゼニュ地方のオルガン曲集 から)
ジョヴァンニ・ブオナヴェントゥーラ・ヴィヴィアーニ(1638-1692頃):トランペットとオルガンのためのソナタ第1番
不詳:フーガ ト短調/フーガ ハ長調(シレジア、オパヴァ近郊、スラフコフのオルガン曲集 から)
ウィリアム・コーベット(1675頃-1748):トランペット,オーボエとオルガンのためのソナタ ハ長調 Op.1-12
不詳:前奏曲ニ長調/「幸福な日(Dies est laetitiae)」の主題によるフーガ(モラヴィア、イェムニツェのオルガン曲集[18世紀]から)
フランチェスコ・ジェミニアーニ(1680頃-1762):オーボエとオルガンのためのソナタ ホ短調
ボフミール・フィンゲル:トランペット,オーボエとオルガンのためのソナタ ハ長調
バロック・ミュージック・トリオ[パヴェル・フロマートカ(Tp)、ドゥシャン・フォルティーン(Ob)、トマーシュ・トホン(Org)]
録音:2007年7月、チェコ、フルチーン、聖ヤン・クシチテル教区教会
モダーン楽器使用。
NUOVA ERA
231575-372(3CD)
レオナルド・レーオ:歌劇「 Amor vuol sofferenza」
Marilyne Fallot(Alessandro)、Giovanna Donadini(Camilla)、Marilena Laurenza(Vastarella)、Vitalba Mosca(Eugenia)、Hyun Lee(Ridolfo)、Domenico Colaianni(Mosca)、Piero Guarnera(Fazio)、Daniele Moles(指)Nuova Orchestra Sacariatti di Napoli
世界初録音 。

FLORA
FLORA-1507(1CD)
マラン・マレ:シャリヴァリ
ヴィオール曲集第3巻(1711)、組曲ト長調/組曲ハ短調/組曲ニ長調
フィリップ・ピエルロ(ヴィオラ・ダ・ガンバ[ソロ])、ライナー・ツィパーリング(ヴィオラ・ダ・ガンバ)、モード・グラットン(Cemb)、エドゥアルド・エグエス(テオルボ、ギター)
録音:2007年7月25-27日、ベルギー、ブラ=シュル=リエンヌ
RICERCARレーベルでマレのヴィオール曲集全曲録音を目指しながら中断の憂き目に遭ってしまったピエルロが、FLORAで録音を再開しました。FLORAからは『音階』(FLORA 0603)に続く2枚目のマレとなります。アルバム・タイトルにもなっている曲「シャリヴァリ」は「どんちゃん騒ぎ」といった意味で、プログラムの最後を飾っています。
CANTATE
C-58030(1SACD)
音楽礼拝−アンドレアス・ホーファー(1628/29-1684)
〜ビーバー、ヴァレンティーニらの作品〜
アンドレアス・ホーファーは、ザルツブルク大聖堂の楽長を務めた人物。当時ザルツブルクの大聖堂はヨーロッパの音楽の殿堂的な存在で
した。ホーファーの助手として、かの有名なビーバーも働いていたというから相当の大物だったことがうかがわれます。  (Ki)

LICANUS
CDM-0721(1CD)
ダウランド:「ラクリメ、または七つの涙」(1604)
最初の涙,デンマーク王のガイヤルド、よみがえった最初の涙,エセックス伯のガイヤルド,苦しみの涙,サー・ジョン・スーチのガイヤルド,悲しみの涙,ヘンリー・ノエル氏のガイヤルド,強いられた涙,ジャイルズ・ホビー氏のガイヤルド,愛情深い涙,ニコラス・グリフィス氏のガイヤルド,真実の涙,トマス・コリアー氏のガイヤルド,常にダウランド、常に悲しく,ディゴリー・パイパー船長のガイヤルド,サー・ヘンリー・アンプトンの葬礼,バクトン氏のガイヤルド,ニコルズ夫人のガイヤルド,ジョン・ラントン氏のパヴァーヌ,ジョージ・ホワイトヘッド氏のアルマンド
カルレス・マグラネル(指)カペーリャ・デ・ミニストレルス[ラファエル・ボナビータ(Lute)、カルレス・マグラネル(ソプラノ・ヴィオル)、ジョルディ・コメーリャス(テナー・ヴィオル)、クララ・エルナンデス、リクサニア・フェルナンデス、ルネ・ボッシュ(バス・ヴィオール)、パウ・バリェステル(Perc)]
音:2006年10月29-30日、11月1日、スペイン、バレンシア、 ラ・ベネフィセンシア文化センター、アルフォンス・エル・マグナーニム・ホール
RTVE
RTVECD-65292(1CD)
恋する心〜16世紀スペインの音楽にのせて歌うスペイン詩集
ソンニア・L・リバス=カバリェーロ&ベレン・ユステ(アダプテーション):El Rey de Reyes(アナ・デ・ヘスス作詩/メーナ作曲)、
Dichoso el corazon enamorado(マリア・デ・サン・ホセ?作詩/バルデラーバノ作曲)(*)、
Suma de perfeccion(フアン・デ・ラ・クルス作詩/作曲者不詳、セファルディム伝承曲)、
Vivo sin viver en mi(フアン・デ・ラ・クルス作詩/作曲者不詳、「王宮の歌集」所収)、
Noche oscura(フアン・デ・ラ・クルス作詩/ミラン作曲)、
Del verbo divino(フアン・デ・ラ・クルス作詩/作曲者不詳、セファルディム伝承曲)(*)、
Donde vas con tanta gala ?(アナ・デ・サン・バルトロメ作詩/作曲者不詳、「王宮の歌集」所収)、
Llegueme a par de este rio(アナ・デ・サン・バルトロメ作詩/オルティス作曲)、
Oh dulce Jesus(アナ・デ・サン・バルトロメ作詩/作曲者不詳、「王宮の歌集」所収)、
Zagalas, Y que buscais ?(アナ・デ・サン・バルトロメ作詩/ミラン作曲)(*)、
Oh hermosura que excedeis !(テレサ・デ・ヘスス作詩/作曲者不詳、「王宮の歌集」所収)、
Ya toda me entregue y di(テレサ・デ・ヘスス作詩/ミラン作曲)、
Se el padecer con amor(テレサ・デ・ヘスス作詩/作曲者不詳、「王宮の歌集」所収)(*)、
Quien os trajo aca, Doncella(テレサ・デ・ヘスス作詩/作曲者不詳、「王宮の歌集」所収)、
Sea mi gozo en el llanto(テレサ・デ・ヘスス作詩/デ・ラ・トーレ作曲)(*)、
En la fiesta de los Reyes(テレサ・デ・ヘスス作詩/エンシーナ作曲)、
Por que llorax, blanca nina ?(セファルディムのロマン
ソンニア・L・リバス=カバリェーロ(S)、フアン・カルロス・デ・ムルデル(ビウエラ)、ロウルデス・G・ビセンテ・デ・ベラ(Perc)*
録音:スペイン国営放送局音楽スタジオ2

Disc Auvers
FAE-005(1CD)
「パトリシア・プティボン」
ストラデッラ:「洗礼者ヨハネ」〜‘Vagheninsedelgiordano’,‘Questelagrimeesospiri’,‘Su,su,sucoronatemiperlavittoria’
ヴィヴァルディ:モテット「正しい怒りの激しさに」 RV626
A.スカルラッティ:シンフォニア第2番ニ短調
ラモー:「優雅なインド」〜‘愛の神よ、運命の厳しさを感ずるとき’、「プラテー」〜フォリーのアリア
パーセル:「ディドーとエネアス」よりシャコンヌ
ヘンデル:「ジューリオ・チェーザレ(ジュリアス・シーザー)」〜‘もしあなたが私に憐れみを感じてくださるなら’、「アリオダンテ」〜Neghittosiorvoi’
パトリシア・プティボン(S)、パトリック・コーエン=アクニーヌ(指)レ・フォリー・フランソワーズ
録音:1998年6月(ライヴ)
フランスが生んだおそるべきソプラノ、パトリシア・プティボンの貴重なライヴ音源の登場。パトリシア・プティボンは、フランスのモンタルジー生まれ。音楽学で学士号を取得した後にパリ高等音楽院で声楽の勉強を開始しました。1995年に一等賞で卒業。ウィリアム・クリスティにその才能を見出され、エクサンプロヴァンス音楽祭、バスティーユ・オペラ座、ミラノ・スカラ座などで共演を重ねています。この録音は、1998年、デビューして早い段階で出演したオーヴェル・シュル・オワーズ音楽祭のライヴ録音。お得意のバロックものを中心としたプログラムで、彼女の巧さと、機転の利いた歌いまわし、もちろんその美声が存分に味わえる1枚となっています。4月上旬から日本でも来日公演が予定されています。麗しい舞台姿とその歌声で、私たちを魅了してくれることでしょう。   (Ki)

C.A.B
CAB-0702(1CD)
トリスキリアン/Do durch der Werlde...
不詳(13世紀):Ave donna santissima(コルトーナのラウダ集 から)
マイスター・アレクサンダー(13世紀):Do durch der Werlde...(イェーナ歌集(14世紀)から)
ラインバウト・デ・ヴァケイラス(1150/60頃-1207):Kalenda Maia
ヒルデガルト・フォン・ビンゲン(1098-1179):O viridissima virga
不詳(13世紀):Fol e a desmesura(聖母マリアのカンティガ集 から)
マルティン・コダス(13世紀):Eno sargado en Vigo(カンティガス・デ・アミーゴ から)
トリスキリアン[ユーレ・バウアー(歌、テノールハルパ、ポンマー)、ディルク・キリアン(歌、ニッケルハルパ、フィデル、ネイ、手回しオルガン、ハープ、ウード、ツォウラス、バグパイプ、歌)、シルヴィア・レーマイアー(ハープ、歌、ニッケルハルパ)、トーマス・ヴァラート(タル、ベンディル、ドゥフ、ダラブカ、シュルティ、スプーン) ]
制作:2007年
収録時間約29分のミニ・アルバム。
Deux-Elles
DXL-911(1CD)
カウンターテナーのためのデュエットと歌曲
パーセル:トランペットを吹き鳴らせ、もし音楽が恋の糧なら、束の間の音楽、In vain the am'rous flute、ここに神々が示された、おお豊かなる保護者、One charming night、No resistance is but vain、彼女はどこにいても私を避ける、O ravishing delight、愛しいアストレアから、夕べの讃歌/P・ハンフリー:父なる神への賛歌/ブロウ:Ah heav'n! What is't I hear?、Quam diligo legem tuam、わが心は定まりて
ライランド・エンジェル(C.T)、マーク・チャンバース(C.T)、ローレンス・カミングス(Cemb,Org)
録音:1999年
イギリス屈指のカウンターテナー、ライランド・エンジェルとマーク・チャンバースが歌うパーセルとその同世代の作曲家たちの作品による17世紀の歌曲集。バス・ヴィオールの市瀬礼子、リュートなどの竹内太郎が通奏低音として演奏に加わっているところもポイント。
Deux-Elles
DXL-853(1CD)
ヴァース・アンセム集
J・ブル:全能の神/T・ウィールクス:おお主よ耳を傾けたまえ/トムキンズ:神の栄光を上に高く/M・ロック:Lord, let me know mine end/ギボンズ:This is the record of John/P・ハンフリー:Hear O heavens/W・チャイルド:Behold, how good and joyful/M・ワイズ:主の道を整えよ/パーセル:主を恐るる者は幸いな/M・グリーン:Lord, let me know mine end/W・ボイス:O where shall wisdom be found?
エドワード・バルビエリ(指)コンソーシアム
録音:1998年
■指揮者のバルビエリによって結成されたロンドンを拠点とする合唱団コンソーシアムが歌うオルガン伴奏の付いたヴァース・アンセム集。16世紀のジョン・ブルから18世紀のウィリアム・ボイスの作品を年代順に収録しており、ガレス・プライスのオルガンが表現の幅を広げています。

Romeo&Julia Koren
RJ-007(1CD)
うるわしの乙女
マショー:Dame se vous m'estes/作曲者不詳(15世紀):Pusique je suy amoureux de vous/C・ジャヌカン:ある日奥さんが眠っていた時/ジョスカン・デ・プレ:はやく私にキスしておくれ、スカラメッラ/C・ジャヌカン:ヴェルノンの粉ひき娘は、愛と死と人生は/ダウランド:来たれ深き眠り、羊飼いが木蔭で/J・ファーマー:美しいフィリス/作曲者不詳:Amor Mi Fa Cantar A La Francesca、Eh vatene segnor mio/J・バスケス:De los akamos vengo/スザート:パッサ・メディオ
ベノワ・マルンベリ(指)ロメオ&ジュリエットcho、ピエール・ノルダール(Luteリュート&Perc)、ラウリ・アンティラ(Cb)
ストックホルムを拠点に活動中のマルンベリ&ロメオ&ジュリエット合唱団がアレンジを施したマショーやジョスカン、ダウランドなど14世紀〜16世紀の作品集。思わず耳を傾けてしまう創造性豊かなアレンジと絶妙のハーモニー特徴的。
Euridice
EUCD-42(1CD)
1723年のオルガン
スヴェーリンク:われらに御子が生まれたもう/ブクステフーデ:トッカータ ト長調BuxWV.165、フーガ ト長調BuxWV.175、コラール《いかにうるわし暁の星》BuxWV.223、カンツォーナ ハ長調BuxWV.166、フーガ変ロ長調BuxWV.176、前奏曲とフーガ ト短調BuxWV.163/G・ベーム:3つのパルティータ/W・ボイス:ヴォランタリー ニ長調/バッハ:パストラーレ ヘ長調BWV.590
ビョルン・ボイセン(Org)
18世紀当時はトーテン・ホフ教会に設置されており、現在はノルウェー民族博物館に所蔵されている歴史的オルガンの演奏による作品集。
BERLINCLASSICS
BC0184232(1CD)
EternalMusicintheSistineChapel
パレストリーナ、デュファイ、ジョスカン・デ・プレ、フェスタによる教会音楽、ミサ曲集(曲目詳細不明)
LaCappellaSistina
ARLU Discos
ARLAD-026(1CD)
仏バロック/チェロの巨匠の知られざる名曲集
ジャン=バティスト・マス(1700頃-1757):2つのチェロのためのソナタ第6番(第1巻 から)
ジャン=バティスト・バリエール(1707-1747):ソナタ第4番(第3巻 から)
ミシェル・コレット(1709-1795):ソナタ第5番 Op.20「孤独の快楽」
ボッケリーニ:ソナタ第2番 G.6
[ボーナス・トラック]イ・スンヨンによる即興:ベルガマスカ
アンサンブル・バッソルム・ヴォクス[イ・スンヨン(Vc、ディレクター)、イ・セヒ(Vc)、ジョアキン・アラウ=ペラエス(テオルボ、バロックG)、車田真美新(Cemb)]
録音:2006年7月、ドイツ、ボンバハ、聖ゼバスティアン教区教会
2004年ドイツで結成された古楽アンサンブル、バッソルム・ヴォクスはバロックチェロ、ヴィオラ・ダ・ガンバをはじめとする低音楽器、通奏低音楽器(テオルボ、バロックギター、チェンバロ)、打楽器という構成。主なレパートリーはあまり知られていない17世紀−18世紀のチェロ・ソナタと、オスティナート・バスにもとづく即興演奏。「バッソルム・ヴォクス(Bassorum vox)」とはラテン語で「バスの声」「低音の響き」という意味です。

BERLIN CLASSICS
BC-0013982(1CD)
テレマン:ターフェルムジーク(抜粋)
ルートヴィヒ・ギュトラー詩ヴィルトゥオージ・サクソニエ
ARSIS
ARSIS-4215(1CD)
パルドゥシュ・ド・ヴィオルのための音楽
フォルクレ(1672-1745):ラ・ビュイソン(シャコンヌ)、ウードリーヌ[Heudeline](?-?):組曲ニ短調、シャルル・ドレ(?-?):パルドゥシュと通奏低音のための3つのロンド、ジャン=バティスト・バリエール(1707-1747):パルドゥシュと通奏低音のためのソナタ第4番ト短調、N・ロジェ[Roget](?-?):フルートとパルドゥシュのためのソナタ ハ長調、ジョゼフ・ボダン・ド・ボワモルティエ(1689-1755):パルドゥシュと通奏低音のためのソナタ第2番ト短調、マラン・マレ(編曲者不詳):王のロンド/ロンド・ダルマス[Rondo Dalmace]
ガビネーテ・アルモニコ [ホセ・マヌエル・エルナンデス(パルドゥシュ・ド・ヴィオル)、メルセデス・プリエト・ビリャール(フラウト・トラヴェルソ)、ミゲル・デ・バルコ・ディアス(Cemb)、ヘスス・サンチェス(バロックG)
録音:2007年4月30日、5月1-2日、スペイン、ウエスカ県アレーレ、サンティアゴ教会
パルドゥシュ・ド・ヴィオルは18世紀前半にフランスで流行した、ヴィオル族の中で最も小型で最も高い音域を持つ楽器。当時、女性がヴァイオリンを構える姿はエレガントさを欠くとされ、パルドゥシュ・ド・ヴィオルはヴァイオリンに代わる「レディーのヴィオル」として女性に愛好されました。もちろん男性が演奏することもあり、マレも弾いていたそうです。
Anthonello Mode
AMOE-10006(1CD)
デュファイ:あなたの美しい目を見て、あなたの慈悲が得られるでしょうか、古謡「娘さん結婚めさるな」(器楽)(作者不詳)**、フランス風バッロ「恋人」(器楽)(ドメニコ・ダ・ピアチェンツァ?)、ああどうしましょう私はどうなるのでしょう、美しい女は塔の下に座る、フランス風バッロ「プティ・リャンス」(作者不詳)(器楽)、あなたの美しい目を見て、バッサダンツァ「キューピッド」(器楽)(グリエルモ・エブレーオ)、美しい処女太陽をまとった方、私の魂は溶けてしまいました*、コンスタンティノープルの聖母教会の嘆き*、親しき友よ(器楽)、私の顔が蒼いのは、バッサダンツァ「スペインの王」(器楽)(アントニオ・コルナッツァーノ?)(器楽)
アントネッロ−花井尚美(S)、濱田芳通(リコーダー、コルネット)、石川かおり(ヴィオラ・ダ・ガンバ、フィードル)、なかやまはるみ(ヴィオラ・ダ・ガンバ、レベック)、西山まりえ(ハープ、オルガネット)、及川豊(T)*、藤沢エリカ(ダルシマー)**
録音:2006年8月30日〜 9月1日 神奈川県立相模湖交流センター
15世紀を代表する作曲家の一人ギヨーム・デュファイは、中世音楽の伝統を引き継ぎながらも様々な点でそれを刷新し、新しいルネサン ス音楽を生み出した巨匠。難解な中世の音楽がデュファイの手で親しみやすい音楽へと生まれ変わりました。そこには現代人が持つ和声感 覚の原点も見出すこともできる。特にブルゴーニュ宮廷で愛好されたフランス語歌曲シャンソンの作品には名作が多くあります。
Cello Classics
CC-1016(1CD)
初期イタリアのチェロ作品集
ドメニコ・ガブリエリ(1651−1690):リチェルカーレ第1番ト短調、同第6番ト長調、ソナタ ト長調(第1稿)、リチェルカーレ第7番ニ短調、同第5番ハ長調、同第3番ニ長調、2台のチェロのためのカノン、ソナタ イ長調、リチェルカーレ第4番変ホ長調、同第2番イ短調、ソナタ ト長調(第2稿)/フランチェスコ・ロニョーニ(?−b.1626):「ある日のスザンナ」より/ジローラモ・フレスコバルディ(1583−1643):カンツォーナ第5番、同第7番、同第8番/バルトロメオ・デ・セルマ・イ・サラヴェルデ(fl.1638):ファンタジア第9番
リチャード・タンニクリフ(Vc&バスVn)、ジェームズ・ジョンストン(Cemb&Org)、パウラ・シャトーヌフ(テオルボ)、セバスティアン・コンベルティ(Vc)
自身もチェロの名手だったドメニコ・ガブリエリの現存する全てのチェロ作品を収録したこの「初期イタリアのチェロ作品集」。他にもロニョーニ、フレスコバルディ、サラヴェルデなど16世紀から17世紀にかけてイタリアで活躍した音楽家たちのチェロ作品を凝縮しており資料的価値も充実した作品集に仕上がっています。
鬼才ベズノシウクが率いるエイヴィソン・アンサンブルの主席チェロ奏者、エイジ・オブ・エンライトメント管の客演主席奏者などを務めるイギリスのチェリスト、タンニクリフの優れた感性が作品に新たな息吹きを与えています。また曲によって「C・D・G・A」と「C・G・D・G」の2種類のチューニングを使い分けている点も要注目。
Deux-Elles
DXL-913(1CD)
アチェンド〜モンテヴェルディの時代の音楽
A・チーマ:ノヴェッラ、4声のジェンティレ/G・ブオナメンテ:6声のソナタ/A・グランディ:おお何と貴女は美しい/A・バンキエリ:4声のフェリシアーナ/C・メールラ:5声のカンツォーナ/A・フェッラボスコ:Quoniam tu, Domine/W・バード:女王のアルマン/A・モルタロ:4声のマルヴェッツァ/G・スピアルド:Suono del Ballo de' Selvaggi/A・グランディ:めでたし女王、シオンよ汝の救い主を讃えよ/C・マルヴェッツィ:6声のシンフォニアと間奏曲第4番&第5番/作曲者不詳:古風なシンフォニア/G・カヴァッシオ:モラーリ、ビッナーニ/A・バンキエリ:L’Alcenagina/G・ピッキ:パッサメッツォ/H・デッラ・マリア:スパニョレッタ
ロバート・ハワース(ディレクター)、イングリッシュ・コルネット&サクバット・アンサンブル
初期バロック時代のイタリアの巨星、クラウディオ・モンテヴェルディと同じ時代を生きた音楽家たちが書いた器楽合奏のための作品集。16世紀後期の大作曲家ジョヴァンニ・ガブリエリの作品を彷彿させるような見事な作品の数々は、当時の作曲様式の魅力を改めて知らせてくれます。1993年にロンドンの音楽大学で研鑽を積んだコルネット、サクバット奏者を中心として結成されたイングリッシュ・コルネット&サクバット・アンサンブル。ヘンデルのメサイア(ダブリン初演版/CKD 285)で一躍有名となったダンディン・コンソートとの共演で、1999年にエジンバラとアバディーンで演奏されたモンテヴェルデイの「聖母マリアの夕べの祈り」が絶賛を博すなど、イギリス有数の古楽器アンサンンブルとして活動を続けています。
SATIRINO
STRN-031(1CD)
ラモーのオペラ&バレエ・トランスクリプション集
「ダルダニュス」〜序曲 / 第1メヌエット / リゴードン1&2 / 前奏曲−眠り / 第2の優しいメヌエット / 急速なリ/トルネッロ / タンブラン1&2 / シャコンヌ
歌劇「カストールとポリュクス」〜エベの入場 / エベのための第1 エール / エベのための第2エール / 第1&第2 ガヴォット / パスピエ1&2 −エール
歌劇「ピグマリオン」〜序曲 / 美の三女神… / ジーガ / パントマイム / コントルダンス
「優雅なインドの国々」〜ミュゼットとロンド / ポーランド風エール / 恋人たちのエール / ボスタンジのための第1&第2エール / ガヴォット / 花々のためのエール / バラのための優しいエール / 花々のためのガヴォット / 花々のための快活なガヴォット / 北風とバラのためのエール / 西風のエール / 西風とバラのための快活なエール / 第1ガヴォット、第2ガヴォットとロンド / シャコンヌ
ケネス・ワイス(Cem) ※使用楽器1749年以前パリ、ジャン=クロード・グジョン製作 (1784年パリ、ジャック・ヨアヒム・シュヴァネン修復)、1761年パリ、ジャン=アンリ・エムシュ製作] 録音:2003年7月7-9日パリ、シテ・ド・ラ・ミュジク
アルバム一曲目からオケ顔負けの豊かな表現力。数々の性格的な小品が並ぶなか、ひとつひとつの情景が目に浮かぶようです。このア ルバムでワイスは2 種の楽器を弾き分けています。

DIES
DIES-200609(1CD)
マルティン・デ・ビリャヌエバ(1555頃?-1605):教会音楽集
イエスは苦悶のうちに(聖木曜日のためのモテット)、エレミヤの哀歌 から 聖土曜日の第1のレクツィオ、ミゼレーレ(詩篇50)、聖母のミサ、キリストは己を低くして(聖週間のアンティフォナ)、ヨハネ受難曲
ロランド・ガルシーア(指)エル・エスコリアル修道院聖歌隊、レアル・カピーリャ・エスクリアレンセ
録音:2005年8月、エル・エスコリアル修道院講堂および個室17番、 1999年6月、エル・エスコリアル修道院旧教会
マルティン・デ・ビリャヌエバは1586年にグラナダからエル・エスコリアル修道院に移りアーカイヴと聖遺物の管理責任者を務めた神父で、鍵盤楽器奏者・作曲家でもありました。

RED PRIEST
PR-004(1CD)
パイレーツ・オヴ・ザ・バロック
ルクレール
(レッド・プリースト編):タンブーラン、ジョヴァンニ・パウロ・シモネッティ:ソナタ ハ短調Op5-2「海の嵐」、アルビノーニ(ジャゾット編):アダージョ、F・クープラン(ハワード・ビーチ編):「バロックの海賊」組曲、ヴィヴァルディ:合奏協奏曲 ニ短調RV565, 協奏曲「海の嵐」RV433、ヴィターリ(レッド・プリースト編曲):シャコンヌ、タルティーニ:「海の響き」
レッド・プリースト[ピアーズ・アダムス(Rec)、 ジュリア・ビショップ(Vn)、アンジェラ・イースト(Vc)、 ハワード・ビーチ(Cmeb)]
RED PRIEST
PR-002(1CD)
ナイトメア・イン・ヴェニス
ヴィヴァルディ:ナイトメア協奏曲「夜」、合奏協奏曲 イ短調、ロバート・ジョンソンらによる「英国幻想」組曲、パーセル:「妖精の女王」組曲、ジョヴァンニ・パオロ・チマ(17世紀):三声のソナタ イ短調、ダリオ・カステッロ(17世紀):ソナタ・デチマ、ルクレール:デモン・エア第1番〜第3番、レッド・プリースト:コレッリのラ・フォリアによる幻想曲
レッド・プリースト[ピアーズ・アダムス(Rec)、ジュリア・ビショップ(Vn)、アンジェラ・イースト(Vc)、ハワード・ビーチ(Cmeb)]
RED PRIEST
PR-003(1CD)
ヴィヴァルディ:合奏協奏曲集「四季」、コレッリ:クリスマス協奏曲 ト短調 Op6-8
レッド・プリースト[ピアーズ・アダムス(Rec)、ジュリア・ビショップ(Vn)、アンジェラ・イースト(Vc)、ハワード・ビーチ(Cmeb)]
RED PRIEST
PR-001(1CD)
プリースト・オン・ザ・ラン
ダリオ・カステッロ(17世紀):ソナタ第3番、ディエゴ・オルティス(1510 〜 1570):2つのスペイン舞曲、テレマン:ソナタ イ短調「ジプシー」、ヴィオラ・ダ・ガンバのためのファンタジア、ルイス・デ・ナルバエス(1500 〜 1555):カンシオン・デ・エムペラドール、バルトロメ・デ・セルマ・エ・サラベルデ(17世紀):スペインのカンツォーナ、シュメルツァー:カッコーソナタ、ウッチェリーニ:ラ・ベルガマスカ、パーセル:グラウンド 二人で一緒に、ヘンデル:アリア・アモローザ、モンテヴェルディ(マウリツィオ・カツァッティ編):ゼフィーロのグラウンド、ヴィヴァルディ:協奏曲 ニ長調RV92「司祭逃走中」
レッド・プリースト[ピアーズ・アダムス(Rec)、ジュリア・ビショップ(Vn)、アンジェラ・イースト(Vc)、ハワード・ビーチ(Cmeb)]

Paradizo
PA-9004(1CD+Bonus)
インテルメディオ集(1589年)〜フェルディナンド・デ・メディチとクリスティーヌ・ド・ロレーヌの結婚式のためのフィレンツェの音楽劇
アルヴェッツィ(1547-1599)、アルキレイ(1550-1599)、マレンツィオ、カッチーニらの作品
ボーナスCD:スキップ・センペインタビュー
スキップ・センペ(指)カプリッチョ・ストラヴァガンテ・ルネッサンス・オーケストラ、コレギウム・ヴォカーレ、ドロテー・ルクレール(S)、モニカ・マウク(S)、パスカル・ベルタン(A)、アントニ・ファヤルド(Bs)
このCD に収められているのは、1589年に執り行われた、フェルディナンド・デ・メディチとクリスティーヌ・ド・ロレーヌの結婚式で 上演された音楽劇の、幕間劇のための音楽です。1539 年から、メディチ家は劇の幕間にインテルメディオ(幕間劇)を上演するという伝 統を発展させました。これは、劇の幕間を、休憩やカーテンを上げたり下げたりすることで場つなぎするのではなく、音楽のついた軽め の劇を上演することでお客さんをリフレッシュさせるためのものでした。次第にこの幕間劇は凝ったものになり、ついにはメインの演劇 を食ってしまったほどです。このCD に収録されているのはその中の至高のものばかり。センペが率いる名手達の演奏によって、中世の薫 りが色濃くたちのぼります。
Paradizo
PA-9001(1CD)
リコーダーのためのコンソート・ミュージック&エア集
ホルボーン:パラディーゾ―ためいき、ダウランド:パドヴァ、ホルボー ン:ためいき、スイカズラ II、ホルボーン:パヴァーヌ、ガイヤルド、ダウランド:ああ今私は別れなければならない、サー・ヘンリー・アンプトンへの告別、ホルボーン:ハイ・ホー・ホリデイ III、ファン・エイク:スタンディング・マスク―ラウラ、シャイト:クーラント、シャ ンソン、クーラント・ドロローザ、ヒューム:パヴァーヌ、アルフォンソ・フェラバスコ:4つの音符によるパヴァーヌ、シャイト:パドヴァ、ウィリアム・ブレイド:舞曲 IV、シャイト:戦いのガイヤルド、ダウランド:キャプテン・ディゴリー・パイパーのガイ ヤルド、パーセル:リコーダーのためのエア、ホルボーン:昨ミューズの涙、ファン・エイク:カエルのガイヤルド、クーラント、ダウランド:私は別れなければならない、トーマス・モーリー:カエルのガイヤルド、ホルボーン:ハイ・ホー・ ホリデイ
ジュリアン・マーティン(リコーダー)、スキップ・センペ(指、Cemb、Org)、カプリッチョ・ストラヴァガンテ
録音:2005年
Paradizo
PA-9002(1CD)
テレマン:リコーダー,弦と通奏低音のための序曲 イ短調、リコーダーのためのファンタジア ロ短調/ホ短調/イ長調、リコーダー,ヴィオラ・ダ・ガンバ,弦と通奏低音のための協奏曲
ジュリアン・マーティン(リコーダー)、ジョシュ・チートハム(ヴィオラ・ダ・ガンバ)、スキップ・センペ(指、Cemb)、カプリッチョ・ストラヴァガンテ
録音:2005年
スキップ・センペのお墨付き天才リコーダー奏者、ジュリアン・マーティンは、パリの国立高等音楽院を首席で卒業、カプリッチョ・ ストラヴァンガンテのソロ奏者でもあります。リコーダー1本で世界中をツアーで駆け巡り、そのカリスマ性溢れる音楽と説得力のある 演奏で聴く者を魅了しています。センペとの霊感溢れるアンサンブル、その超絶技巧、そして驚異的なまでによく通る音色で我々を魅了 します。

MULTIKULTI PROJECT
MPCD-022(1CD)
ツィプリアン・バジリク(1535頃-1600頃):人の一生の危うさについて/主の優しさ/敬虔の歌/日曜日の祈り(主の祈り)/新しい歌/詩篇70「御身を、主よ、われ信頼す」/詩篇79「異国民らが御身よりの相続物に入り込み」」/詩篇127「主を畏れる者は皆幸いなり」/詩篇129「深き淵より、われ御身に向かい叫びぬ、主よ」/人の一生の危うさについての歌/新しいクリスチャンの歌
ボルヌス・コンソート[ロベルト・ラヴァティ(男声カントゥス)、ロベルト・ポジャルスキ(男声アルト)、マルチン・ボルヌス=シュチチンスキ、ツェザリ・シフマン(T)、ミロスワフ・ボルチンスキ、スタニスワフ・シュチチンスキ(Bs)]
録音:2005年6月24日、ポーランド、ヴロツワフ、聖エルジビェタ教会図書室
ツィプリアン・バジリクの生涯についてはほとんど情報が残されていませんが、ポーランドのシェラジで生まれ、主としてリトアニアの貴族ラジヴィウ家に仕えたいたこと等がわかっており、その作品は「プワヴィ歌集」と「ザモシチ歌集」に収められています。当録音では「ザモシチ歌集」から選ばれた曲が歌われていますが、これらは教会用の音楽ではなく、家庭または宮廷で歌われていたと考えられています。ディジパック内側の写真では、ボルヌス・コンソートが卓を囲んで座って歌っている演奏会の模様を見ることができます。演奏はボルヌス・コンソートにしては穏健な部類に属し、上記のような曲の雰囲気をよく醸し出しています。
MULTIKULTI PROJECT
MCD-014(1CD)
オケゲム:レクイエム(死者のためのミサ)
ボルヌス・コンソート[ミロスワフ・ボルチンスキ、マルチン・ボルヌス=シュチチンスキ、ロベルト・ラヴァティ、ロベルト・ロジャルスキ]、スコラ・グレゴリアーナ・シレジエンシス
録音:2004年6月25-27日、ヴロツワフ、オストロヴィエ・トゥムスキム、聖ペテロ&パウロ教会
古楽マニアから「ポーランドのアンサンブル・オルガヌム」とも称されるボルヌス・コンソートによる、フランドル楽派の大作曲家オケゲムの名作レクイエム。野太い地声、ゴリゴリとした謡いまわし。「美しい」「清らかな」「透明な」「流麗な」といった形容の対極にある演奏ながら、なぜか繰り返し聴いてしまい、そのうち不思議な癒し感に浸れてしまうという、麻薬的魅力のあるアブナイ音楽です。
Deux-Elles
DXL-917(1CD)
18世紀フランスのチェンバロ作品集
F・クープラン:序曲第7番、神秘なバリケード、田園詩、羽虫/フォルクレ:フォルクレ、ルクレール/クープラン:逸楽、ささいなこと/ラモー:リヴリ、エンハーモニク、エジプトの女/ダンドリュー:調和/F・クープラン:前奏曲第1番、憂い、第2アルマンド、陰鬱、お気に入り、茶目/J・デュフリ:フォルクレ
テレンス・チャールストン(Cemb)
録音:2000年1月
ロンドン・バロックのメンバーとしても活躍する鍵盤奏者テレンス・チャールストンが、ルッカース(1624年)とパスカル・タスキン(1769年)のレプリカといった2台のチェンバロを録音に使用。クープラン、フォルクレ、ラモー、ダンドリュー、デュフリ・・・18世紀当時から現在に至るまでその名前と作品が語り継がれてきた大作曲家たちの鍵盤作品の魅力をこの1枚のディスクで堪能できます。録音面も非常に優秀。

SOLITON
SCD-073-2(1CD)
テレマン:コラール・カンタータ「イエス、わが喜び」、テオフィル・アンドレアス・フォルクマル(1686-1768):ヴァイオリン・ソナタ第1番ハ長調(*)、クラート・ビュトナー(1616-1679):テ・デウム
コンスタンティ・アンジェイ・クルカ(Vn)*、アリナ・コヴァルスカ・ピンチャク(指)カペッラ・ジェダネンシス
録音:2005年11月28日、12月3日、グダンスク、神の慈悲教会
2つの教会合唱作品の間に置かれたフォルクマルのソナタをポーランドの名手クルカが弾いているのがポイントです。フォルクマルはポーランドのシュチェチン(シュテッティン)に生まれグダンスク(ダンツィヒ)で教会オルガニストを務めた作曲家。ビュトナーはドイツのテューリンゲンに生まれ、グダンスクの聖カタジナ教会楽長を務めた作曲家ですが、その作品が録音されるのは極めて稀です。
※CDプラス仕様でビデオクリップ等が収められておりますが、動作保証はいたしかねますのであらかじめご了承ください。当方の環境(Windows XP)ではビデオクリップは再生できましたが他のファイルは開けませんでした。
FUTUREX CLASSICS
FCD-01213(1CD)
グダニスクの古楽の宝 Vol.1 14-17世紀
不詳:O Maria Rubens Rosa(*)
フランシスクス・デ・リヴーロ:Laudamus Dominum(+)/O vos omnes qui transitis(+)
不詳:Fantasia primi toni(#)/Fantasia quinti toni(#)/Vater unser im Himmelreich(#)/Deus in adiutorium (Lasso)(#)
ペトルス・デ・ドルジーナ[ピオトル・ドルジンスキ]:Preambulum Nr.1, Nr.2(**)/Veni redemptor gentium(**)/Resonet in laudibus(**)/Deus in adiutorium meum intende(**)
ディオメデス・カート:Canzona Diomedis(**)
ヨハン・ヴァニング:Vox clamantis in deserto(+)/Omnis qui se exaltat(+)
ニコラウス・ツァンギウス:Congratulamini nunc omnes(+)
アンドレアス・ハーケンベルガー:Dulcis Iesu(+)/Congratulamini nunc omnes(+)
パウル・ジーフェルト:Res aequa confiteri - Psalm 92(+)/Fantasia a 3(#)
カスパール・フェルスター:Sonata a 7(+)
ヴォイチェフ・ポスピェフ(T)*、カペッラ・ジェダネンシス(+)、ボグスワフ・グラボフスキ(Org)#、ヤン・ヤンツァ(Org)**
解説書は添付されておりません。あらかじめご了承ください。
FUTUREX CLASSICS
FCD-01214(1CD)
グダニスクの古楽の宝 Vol.2 17-18世紀
エーヴァルト・ヒンツ:ただ御身にのみ、主イエス・キリストよ(*)
クリストフ・ヴェルナー:白光の女神/さあ、歌おう
クラート・ビュトナー:アリア・スナミティカ[Aria Sunamithica]
マルチン・ミェルチェフスキ:勝利のミサ
ヨハン・イェレミアス・ドゥ・グライン:世の救い主よ、よくぞ来ませり
マクシミリアン・D・フライスリヒ:主は言われた
ヨハン・ヴァレンティン・メーダー:シャコンヌ
フリードリヒ・クリスティアン・モールハイム:オルガンのための3つのトリオ(+)
テオフィル・アンドレアス・フォルクマル:ソナタ第1番
ウルバン・ミュラー:オフェルトリウム
カペッラ・ジェダネンシス(*,+以外)、ボグスワフ・グラボフスキ(Org)*、ヤン・ヤンツァ(Org)+
フォルクマルのソナタは上記 SOLOTON SCD 073-2 に収録されているものと同じ曲ですが、クルカのクレジットは無く、試聴してみたところやはり別テイクでした。ヴァイオリン・ソロはカペッラ・ジェダネンシスのメンバーが務めているようです。解説書は添付されておりません。あらかじめご了承ください。

K617
K617-203(2CD)
モンテヴェルディ:「オルフェオ」
ヴィクトール・トレス(Br オルフェオ)、アドリアーナ・フェルナンデス(S エウリディーチェ)、グローリア・バンディテッリ(Ms 使者)、マリア・クリスティーナ・キール(S 希望,音楽)、アントーニオ・アベーテ(Bs カロンテ)、フリオ・ザナージ(Bs プルトーネ)、ロベルタ・インヴェルニッツィ(S プロセルピナ)、マウリツィオ・ロッサーノ(T アポッロ)、他、ガブリエル・ガッリード(指)アンサンブル・エリマ、アントーニオ・イル・ヴェルソcho
録音:1996年7月18−23日
モンテヴェルディの「オルフェオ」が1607 年にマントヴァで初演されてから、今年は400 年。それを記念して、K617 が名盤、ガッ リード指揮のCD をお買い得で再発。数ある「オルフェオ」の中でも、ラテン的な明快さと果汁の滴るような美感では筆頭の演奏だけ に、廉価盤での再発はありがたいもの。ディジパック仕様で、歌詞はついていません。さらに、ブックレット記載の指示(フランス語) に従うと、ガッリード指揮のモンテヴェルディの「聖母マリアの夕べの祈り」をダウンロードすることができます(2008年1月31日までの期間限定)。   (071109Ki)
ARSIS
ARSIS-4206(1CD)
死なせてください〜「新音楽」リサイタル
カッチーニ(1546頃-1618):星に語ったものだった(「新音楽」から)(*)
フレスコバルディ:トッカータ第2番(「トッカータ集第2巻」から)、暗き森(「アリエ・ムジカーリ第2巻」から)(*)
モンテヴェルディ:わが憔悴した眼差しが(「マドリガーレ集第7巻」から)(*)
フレスコバルディ:パッサカリアによるパルティータ(「トッカータ集第2巻」から)、そよ風吹けば(「アリエ・ムジカーリ第1巻」から)(*)、チャコーナによるパルティータ(「トッカータ集第2巻」から)
カッチーニ:いとも甘いため息(「新音楽」から)(*)
フレスコバルディ:かくも私を蔑むか(「アリエ・ムジカーリ第2巻」から)(*)、トッカータ第7番(「トッカータ集第2巻」から)
カッチーニ:されば死なねばならぬのか(「新音楽」から(*))
モンテヴェルディ:死なせてください[アリアンナの嘆き](オペラ「アリアンナ」から)(*)
ヒッポカンプス[レイチェル・エリオット(S)*、ゴンサーラ・マルティン・シェルマン(朗読)*、アルベルト・マルティネス・モリーナ(Cemb)]
録音:スペイン、ウエスカ県アルケサール、聖ミゲル教会
カッチーニの「新音楽」(1602年フィレンツェにて刊行)の出版400年を記念し2002年にスペインで行われたヒッポカンプスのリサイタル・プログラム。歌詞を語ることを重視した「新音楽=第二の作法」を際立たせるため、まず歌詞(詩)がスペイン語で語られ(ときには前奏に乗せ、ときには歌のフレーズ間にも挿まれ)、歌が始まる形がとられ、曲間にはフレスコバルディの鍵盤楽曲が間奏曲風に置かれています。
レイチェル・エリオットはケンブリッジのセルウィン・カレッジ、ギルドホール音楽演劇学校で学んだ英国のソプラノで、イ・ファジョリーニ、コンコルディア、ニュー・ロンドン・コンソート、レザール・フロリサン、イル・セミナリオ・ムジカーレ等で活躍、スペインではヒッポカンプスに参加しています。ゴンサーラ・マルティン・シェルマンは1969年マラガ県ロンダ生まれのスペインの女優で、当プログラムのためにヒッポカンプスに特別参加しました。なお外装には「ヒッポカンプス」の表記はなく、奏者3名が併記されております。
ARSIS
ARSIS-4210(1CD)
御耳を傾けたまえ〜17世紀フランスの音楽
クロード・ル・ジュヌ(1528-1600):主よ、御耳を傾けたまえ(詩篇86)(*)
アンリ・デュモン(1610-1684):3声のシンフォニア(+)
クロード・ル・ジュヌ:4声のファンタジア第2番
ウスタシュ・デュ・コロワ(1549-1609):「アヴェ・マリス・ステラ」による4声のファンタジア(*)
ニコラ・メトリュ(1610頃-1663頃):2声のファンタジア第16番
ウスタシュ・デュ・コロワ:天は全地に(詩篇19)(*)−3声のファンタジア
ジャン=ニコラ・ジョフロワ(1633-1694):アルマンド形式のトンボー(+)
ピエール・フランシスク・カルベル(?-1611):ミヒャエル・プレトリウスの「テルプシコーレ」からの舞曲(4曲)(+)
クロード・ル・ジュヌ:「天の元后に祝福あれ」による5声のファンタジア(*)
ニコラ・メトリュ:2声のファンタジア第9番
クロード・ル・ジュヌ:神は立ち上がり(詩篇68)(*)
パスカル・ド・レストカール(1539/40-1584):ファンタジア
アンリ・デュモン:3声のパヴァーヌ(+)
ウスタシュ・デュ・コロワ:ソ・ファ・レ・ミによる5声のファンタジア(*)
マルカントワーヌ・シャルパンティエ(1643-1704):ヴィオルのための4部のコンセール(+)
ウスタシュ・デュ・コロワ:「サルヴェ・レジナ」による4声のファンタジア(*)
ジャン=ニコラ・ジョフロワ:ヴィオル三重奏とチェンバロのためのディアローグ(+)
カトリーヌ・ラッサル(S)*、シルビア・マルケス(Cemb)+、バンケット・ムジカーレ[ペレ・ロス、シュルショ・バレーラ、クララ・エルナンデス、 サビーナ・コロンナ・ペトリ、イツィアル・アトゥーチャ(ヴィオル)]
録音:2006年2月、スペイン、ウエスカ県ボレーア、聖トマス教会
宗教的・政治的混乱期であった17世紀のフランス。控え目でほの暗さや渋みさえ漂う音楽は、18世紀の華やかなそれとはかなり趣を異にします。ペレ・ロスを中心としたアンサンブルによる演奏がその雰囲気をみごとに醸し出しています。

PNEUMA
PN-950(1CD)
アラルコスの戦い(1195)
アンダルシア伝承曲:神は壮大なり(ダルク・ラム・アル=マヤ)(器楽)
ペイレ・ダルヴェルニャ:ばらの花咲く季節が好きだ
ベルナルト・デ・ヴェンタドルン:ひばりが陽の光に向かい(器楽)
フォルケト・デ・マルセーヤ:この先は理を知らず
アンダルシア伝承曲:アラルコスの子守歌(器楽)
ベルトラン・デ・ボルン:二人の王についてのシルヴェントを半分作りたい
アンダルシア伝承曲:恋する者は皆(ブタイヒ・ラム・アル=マヤ)(器楽)
ペイレ・ヴィダル:スペインはいと良き国
ガヴァウダン:主よ、われらの罪により、ビリャ・レアルの夢(聖母マリアのカンティガ第377番による)(器楽)
ギラウト・デ・カランソン:良き主なる神よ、どうして耐えればよいのか?
アンダルシア伝承曲:君の不在(キダム・ヒディヤス・ムチャルキ)(器楽)
エドゥアルド・パニアグア(指)ムシカ・アンティグア[セサル・カラソ(歌、ビオラ・デ・ブラーソ)、ルイス・アントニオ・ムニョス(歌、フィドゥラ、パンデーロ)、エドゥアルド・パニアグア(骨笛、フルート、ダルブーガ、タル)、ハイメ・ムニョス(骨笛、カバル、コルナムーサ、バグパイプ、タンボリール)、ホタ・マルティネス(サンフォーナ)、フェリペ・サンチェス(リュート、シトラ、太鼓)、ワフィル・シャイクヘルディネ(アラブ・リュート)、ダビード・マヨラル(太鼓、ダルブーガ、パンデーロ、ダフ、タル)]
録音:2007年
アルフォンソ8世率いるカスティーリャ軍とムワッヒド朝イスラム軍が激突したアラルコスの戦い(1195年、カスティーリャ敗北)からナバス・デ・トロサの戦い(1212年、カスティーリャ&カトリック連合軍大勝利)にかけての時代、アルフォンソ8世のために歌われた十字軍の歌とトルバドゥールの歌を収録したアルバム。
PNEUMA
PN-980(1CD)
カタルーニャのカンティガ/モンセラート修道院
アルフォンソ10世(1221-1284)編纂:聖母マリアのカンティガ集〜第168番「リェイダの女」/第113番「モンセラートの岩」/第194番「吟遊詩人を羨んだ騎士」/第146番「アルベーザから来た若者」/第48番「モンセラートの泉」/第311番「雷に打たれて死んだ男のモンセラートでの復活」/第57番「モンセラートの巡礼者と追い剥ぎ」/第154番「カタルーニャのいかさま師の矢」/第312番「恋人と戯れようとした騎士」
エドゥアルド・パニアグア(指)ムシカ・アンティグア[セサル・カラソ(歌、ビオラ)、ルイス・アントニオ・ムニョス(歌、フィドゥラ)、フェリペ・サンチェス(リュート、シトラ、ビウエラ・デ・ペニョーラ)、ハイメ・ムニョス(タロタ、コルナムーサ、バグパイプ、アハベーバ、ファビオル、小太鼓)、ダビード・マヨラル(ダルブーガ、ドゥンベク、ダフ、パンデレータ)、エドゥアルド・パニアグア(プサルテリウム、リコーダー、鐘、ダルブーガ、ゴング、カラーカ、鈴、ガラガラ、タル) ]
録音:2007年
「黒い聖母像」で知られるスペイン、カタルーニャの聖地モンセラートへの巡礼にまつわるカンティガを収録。
PNEUMA
PN-990(1CD)
アルフォンソ10世(1221-1284)編纂:聖母マリアのカンティガ集〜第47番「酔った修道士」/第39番「モンサンミシェルの火事」/第288番「聖ダンスタン」/第85番「イングランドのユダヤ人の改宗」/第135番「アリスとフェリクスの物語」/第82番「豚の姿をした悪魔」/第6番「少年歌手」/第296番「カンタベリーの修道士」
エドゥアルド・パニアグア(指)ムシカ・アンティグア[セサル・カラソ、イサベル・ウルサイス、マリア・ルス・アルバレス(歌)、ペドロ・アダラーガ、ルイス・アントニオ・ムニョス、ダビード・カブレーラ、エミリオ・ゴメス、ペドロ・リャレーナ(合唱)、ハイメ・ムニョス(アハベーバ、リコーダー、フルート、バグパイプ)、ダビード・マヨラル(ダルブーガ、太鼓、パンデーロ、パンデレータ、ダフ)、エドゥアルド・パニアグア(プサルテリウム、ダルシマー、リコーダー、鐘、ゴング、口琴、フルート)、ジュゼプ・マリア・リベリェス(ハープ)、アナ・アルカイデ(鍵盤ビオラ)、カルロス・ベセイロ(サンフォーナ)、ワフィル・シェイク(スイセン、リュート)、マヌエル・パスクアル(コルネット[ツィンク])、ルイス・デルガード(パンデーロ)、エンリケ・アルメンドロス(ガイタ・チャロ、小太鼓)]
録音:2007年2-6月

Metronome
METCD-1082(1CD)
ゼレンカ:レクイエム ハ短調ZWV.45/ミゼレーレ ハ短調ZWV.57/エレミアの哀歌ZWV.53より
グレース・ダヴィッドソン(S)、ジェームズ・ボーマン(C.T)、ベンジャミン・ヒューレット(T)、サイモン・ホワイトリー(Bs)、フィオーリ・ムジカーリO&cho
ボヘミアで生を受けドレスデンで活躍したバロック時代の作曲家ゼレンカは、ドレスデン宮廷での目覚しい活躍によって同世代の大バッハからも称賛されたほどの才能の持ち主。また戦争によって大半が焼失してしまったものの、数多くの優れた宗教作品によって「ボヘミアのバッハ」と呼ばれ現在再評価が進んでいる作曲家でもあります。知られざるバロック音楽に精通するイギリスの女流音楽家ペネロペ・ラプソンによって1983年に結成されたフィオーリ・ムジカーリの洗練された演奏がゼレンカの作品を感動的に響かせています。

Gaudeamus
CDGAU-363(1CD)
ビーバー:1681年のヴァイオリン・ソナタ集(1681)Vol.2
ソナタ第1番イ長調/同第4番ニ長調/同第6番ハ短調/同第8番ニ長調
モニカ・ハジェット(Vn)、ソネリー
ビーバーの代表作「ロザリオのソナタ」を完結させたハジェット&ソネリーが同じくビーバーの「1681年のヴァイオリン・ソナタ集」の完結に乗り出した! この「1681年のヴァイオリン・ソナタ集」はザルツブルク大司教マックス・ガンドルフに献呈された作品。ハジェット&ソネリーは第1巻(CDGAU 203)でグラモフォン賞受賞するなど絶大な評価を獲得しており、ファン待望の続編が遂に登場となります。

Deux-Elles
DXL-1126(2CD)
ギボンズ:鍵盤楽器のための作品全集
ファンタジアMB10/パヴァーヌMB17/ガイヤルドMB24/グラウンドMB26/マスク〜いと美しき乙女MB43/ファンタジアMB14/アルマンM35/ガイヤルドMB25/グラウンド〜イタリアのグラウンドMB27/マスク〜リンカーンズ・インMB44/プレリュードMB2/アルマンMB37/アルマンMB36/ファンタジアMB6/ファンタジアMB5/ハットンの娘のガイヤルドMB20/ガイヤルドMB23/ガイヤルドMB21/ファンタジアMB9/パヴァーヌMB16/グラウンド〜Whoop, do me no harm, good man MB31/グラウンド〜Peascod time, or, The hunt’s up MB30/ファンタジアMB7/アルマンMB33/フランスのクラントMB38/クラントMB39/マスク〜Welcome home MB42/プレリュードMB1/ヴァースMB4/ファンタジアMB11/アルマンMB34/クラントMB40/ファンタジアMB13/マスク〜The temple mask MB45/グラウンド〜The Queens's command MB28/グラウンド〜深い緑の森よMB29/フランスのエアーMB32/プレリュードMB3/ファンタジアMB8/パヴァーヌMB15/ガイヤルドMB22/マスク〜ナンのマスク、もしくはフランスのアルマンMB41/パヴァーヌ〜ソールズベリの道MB18/ガイヤルド〜ソールズベリの道MB19/ファンタジアMB12
ダニエル=ベン・ピエナール(P)
17世紀初期のイギリスにおける最大の作曲家の1人に数えられるオーランド・ギボンズ。ギボンズの名高い教会音楽に並ぶ個性を持った鍵盤作品での優れた手法も当時の音楽に多大な影響を残している。その全曲を取り上げたのは南アフリカの若き天才ピアニスト、ダニエル=ベン・ピエナール。14歳でリストのピアノ協奏曲を弾いてデビューを果たしたピエナールはイギリス留学を経て世界各地で活躍を見せており、ヴァイオリン奏者の川畠成道との共演などで日本へも頻繁に来日しています。

Deux-Elles
DXL-1044(1CD)
14の銀の弦〜トッカータ、パルティータと舞曲
カプスベルガー:トッカータ第9番、同第10番、パッサカリア イ短調、カンツォーネ第1番、バッロ第1巻、パッサカリア ニ短調、トッカータ第2番、“カプスベルガー”、アルペジアータ、カナリオ/ピッチニーニ:トッカータ第8番、Partite variate sopra la folia aria Romanesca、コレンテ第1番、トッカータ第3番、ガリアルダ第1番、トッカータ第4番、Partite variate sopra quest’ aria francese detta l’Alemana、コレンテ第4番、トッカータ第10番
マシュー・ワーズワース(テオルボ)、ゲイリー・クーパー(cemb,Org)、マーク・レヴィ(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
録音:2001年12月&2002年6月
イタリアの初期バロック時代に作曲家、リュート&テオルボの奏者として名声を得た2大巨頭、カプスベルガーとピッチニーニの作品集は登場アーティストが凄い。チャンネル・クラシックスにデビューを果たした盲目の天才奏者マシュー・ワーズワースを主役として、伴奏でチェンバロとオルガンを担当するのはなんと名手ゲイリー・クーパー!加えてイギリスのアンサンブル「コンコルディア」を率いるヴィオラ・ダ・ガンバ奏者マーク・レヴィも馳せ参じるなど見事な顔触れが実現。もちろん演奏も抜群!

K617
K617-193(1CD)
ジャン・ジル(1668-1705 1705):モテット集
グラン・モテ「神の御名をほめたたえよ」、「我が心決意したり」、「我、喜びに満ちたりて」、「神殿の幕は裂け」、プチ・モテ3 曲
ギ・ローラン(指)レ・フェット・ドルフェ
録音:2006年11月
南仏を拠点に活動したフランス盛期バロックの作曲家ジャン・ジルのモテット集。傑作「レクイエム」以外はほとんど紹介される機会 のないジャン・ジルの作品。この「レクイエム」は、1705年2月5日37歳の若さで亡くなった彼自身の葬儀で初演されたと言われ、また 当時非常に人気のあったこの作品はルイ15世やラモーの葬儀の際にも演奏されていたよう。優美な旋律、ドラマティックでありながら静 かな神秘性に満ちた名曲「レクイエム」同様、ここに収録されているグラン・モテも天上の美しさを湛えた作品です。レ・フェット・ド ルフェを率いるギ・ローランによる研究成果を感じさせるアルバムです。   (070822Ki)
IM LAB
IMLCD-103(2CD)
ルイ14世の宮廷の音楽
オトテール:リコーダーと通奏低音のための組曲 Op.5 No.1、F・クープラン:王宮のコンセール第2番、オトテール:2つの高音楽器のための組曲 Op.8 No.3、マラン・マレ:音階/夢見る女
ノヴァヤ・ゴッランディヤ・バロック・アンサンブル[パーヴェル・アンドレーエフ(フラウト・トラヴェルソ)、ユリア・ルリエ(ヴィオラ・ダ・ガンバ、ソプラノ・ヴィオル)、ミハイル・ブレッヘル(Cemb)]
録音:1998-2002年
ノヴァヤ・ゴッランディヤは1989年、サンクトペテルブルクでパーヴェル・アンドレーエフによって創設されたピリオド楽器アンサンブル。

ACANTHUS
ACANTHUS-20002(1CD)
ヤコプ・シュタイナーの楽器
ビーバー:「技巧的で楽しい合奏」から 前奏曲,アリアと13の変奏、ウィリアム・ヤング(?-1662):無伴奏ヴィオラ・ダ・ガンバ組曲、ビーバー(?):無伴奏ヴァイオリンのためのバレット、ドメニコ・ガブリエッリ(1659-1690):無伴奏ヴァイオリンのためのリチェルカーレ(1689)、ビーバー:「ロザリオのソナタ」から 無伴奏ヴァイオリンのためのパッサカリア ト短調
マリア・バーダー=クビツェク、アニタ・ミッテラー(Vn)*、クリストフ・コワン(Vc+,ヴィオラ・ダ・ガンバ#)、ゴードン・マレイ(ポジティヴ・オルガン) /使用楽器:アプザムにてヤーコプ・シュタイナー製;1668年(南ダコタ大学ナショナル音楽博物館蔵),1670年頃(個人蔵)(*)、1673年(ヴィンタートゥール音楽コレギウム蔵)(+)、1673年(ウィーン美術史博物館蔵)(**)
録音:2003年5月8-12日、古楽器博物館
ストラディヴァリウスに匹敵する評価を受けていたオーストリアの弦楽器製作家ヤコプ・シュタイナー(1617?-1683)による楽器を揃えて使用した貴重な録音。ガンバの名手コワンの登場もちょっとした驚きです。
ACANTHUS
ACANTHUS-94001(1CD)
16&17世紀ドイツの舞曲、恋愛歌とマドリガル
パウル・ホーフハイマー(1549-1537):Hertzliebstes Bild/Und vollt ihr horen neur Mar(*)
ルートヴィヒ・ゼンフル(1490頃-1543):Es taget vor dem Walde(*)
パウル・ホーフハイマー:Ade mit Lied(*)
ハンス・ユーデデンキューニヒ(1445頃-1526):Das erste Priamel/Wo soll ich mich hin keren/Rossina ain welscher Dantz/Ain Hoff Dantz mit zway Stimen
ヨハネス・ヘーア(1489-1553):Es gieng guot Troscher uber Land(*)
ハインリヒ・イザーク(1450以前-1517):La la ho ho
ゲオルク・フォルスター(1510頃-1568):Herzliebster Wien(*)
ヨハネス・ヘーア:Die Vollen Bruedren(*)
ハインリヒ・イザーク:Las rauschen/Mich freut ein Bild(*)/E Scheidens Gwalt(*)
ハンス・ノイジードラー(1511以前-1563):Preambel/Mein einigs A/L'Amora Isaac/Zart schone Fraw/Welscher Tantz Wascha mesa
ヨハン・ヘルマン・シャイン(1586-1630):カンツォン第31番
ハンス・レオ・ハスラー(1564-1612):Tanzen und Springen(*)
エラスムス・ヴィトマン(1572-1634):Clara, Catharina, Euphrosina/Sophia; Feinslieb, du hast mich gfangen(*)/Bransle de Villages; Das Herz tut mir aufspringen(*)
ミヒャエル・プレトリウス(1571-1621):クーラント・サラバンド第106番
ダニエル・フリデーリツィ(1571-1638):Ade, ich muss nun Scheiden(*)
ウィリアム・ブレイド(1560-1630):パヴァーヌ第9番/ガイヤルド第9番
クヌート・ショッホ(T(*))、マリアンネ・リューティ&マンフレート・ハラス(指)、アンサンブル・ガリアルダ・バーゼル、マリアンネ・リューティ、ヴェロニク・ダニエルス、マンフレート・ハラス、ベアーテ・クノープロッホ、エヴァ・クラスタン、アンドレアス・シェーニ(ルネサンス・リコーダー)、ピーター・クロトン(ルネサンスLute)
録音:1992年7月10-12日、スイス、ブーベンドルフ、改革派教会
ACANTHUS
ACANTHUS-94003(1CD)
ジェームズ朝のマスクと劇場音楽
トマス・モーリー:今こそ五月/「インナー・テンプルとグレイズ・インのマスク」からの組曲
ジョヴァンニ・コペラリオ:五月祭の柱/美しいニンフ/ニンフの踊り
ロバート・ジョンソン:The Flatt Pavan/The Flatt Masque
ウィリアム・ブレイド:王妃のイントラーダ
ジョン・アドソン:アドソンのエア、不詳:寝取られ夫のマスク
ロバート・ジョンソン:妥協者/機知に富むワトソン/組曲「Fantasticall Creatures」
ロバート・ジョンソン:第二の魔女の踊り/妖精のマスク
ジョヴァンニ・コペラリオ:踊りの休みの間に
ロバート・ジョンソン:サチュロスのマスク/組曲「獣たち」
不詳:蜂/熊たちの踊り/鳥たちの踊り/ヒヒたちの踊り
ジョヴァンニ・コペラリオ:「インナー・テンプルとグレイズ・インのマスク」から グレイズ・イン/「ヘイ卿のマスク」からの組曲
トマス・キャンピオン:Now Hath Flora、トマス・ルポ:見世物と毎夜の酒宴
トマス・キャンピオン:Move Now with Measured Sound
ジョージ・ウェイガンド(指)イクステンポア・ストリング・アンサンブル、ウィリアム・ソープ(Vn)、ローズマリー・ソーンディクラフト(トレブル・ヴィオル、バス・ヴィオル)、サリー・オーエン(チェンバロ、テナー・ヴィオル)、ロビン・ジェフリー(テオルボ、バンドーラ、リュート)、ジョージ・ウェイガント(リュート、バンドーラ、オルファリオン)、マンフレート・ハラス(リコーダー、バス・ヴィオル)
録音:1992年4月5-7日、ロンドン、オールセインツ教会
ACANTHUS
ACANTHUS-94005(1CD)
16&17世紀イングランドのコンソート音楽、歌曲とリュート音楽
不詳(1600頃)/ニコラウス・ブレイヤー(1591-1630以後):私のロビンは緑の森へ行った−クーラント
不詳(1600頃):ダフネが美しいフォイボスから逃げ去ったとき(*)−私のつま先をくすぐって
ジョン・ベネット(1600頃)/ミヒャエル・プレトリウス(1571-1621):ヴィーナスの鳥たち(*)−クーラント(パッキントンのパウンド)
ジョヴァンニ・コペラリオ(1575頃-1626):ファンタジー
不詳(1600頃):この楽しく快き春(*)−苺の葉/愛の光(ガイヤルド)
クリストファー・タイ(1505-1572):イン・ノミネ「叫び」
ウィリアム・マンディ(1529頃-1572):ファンタジア
ジョン・ダウランド(1563-1626):ファンシー/盲をたたえよ目よ(盲目の羨ましさ)(*)
ロバート・ホワイト(1538-1574):イン・ノミネ
ナサニエル・パトリック(?-?):死に備えよ(*)
ピーター・フィリップス(1560-1628):パヴァーヌと悲しみのガイヤルド
ウィリアム・ブレイド(1560-1630):ガイヤルド第7番
ジョン・ダウランド:ご婦人向きのすてきな小物(*)/デンマーク王のガイヤルド
トマス・キャンピオン(1567-1620):What harvest half so sweet is(*)
ウィリアム・ブレイド:スコットランド舞曲
アントニー・ホルボーン(?-1602):すいかずら(アルマンド)−妖精のラウンド(ガイヤルド)、マサイアス師のガイヤルド
ジョン・ダウランド:今こそ別れねばならない(*)
ウィリアム・ブレイド:パヴァーヌとガイヤルド第4番
クヌート・ショッホ(T)*、ピーター・クロトン(ルネサンスリュート)、マリアンネ・リューティ&マンフレート・ハラス(指)アンサンブル・ガリアルダ・バーゼル、マリアンネ・リューティ、マンフレート・ハラス、エヴァ・クラスタン、ヴェロニク・ダニエルス、ベアーテ・クノープロッホ、アンドレアス・シェーニ(ルネサンス・リコーダー)
録音:1996年6月14-16日、スイス、ブーデンドルフ、改革派教会
ACANTHUS
ACANTHUS-94007(1CD)
リコーダーの技法 リコーダーとオルガン
テレマン:ソプラノリコーダーと通奏低音のためのメトーディシュ・ソナタ ト長調
ダニエル・パーセル(1660-1717):アルトリコーダーと通奏低音のためのソナタ ニ短調
ヘンデル:音楽時計(オルガン)にための小品集
ヨハン・クリスティアン・シックハルト(1680頃-1762):アルトリコーダーと通奏低音のためのソナタ イ短調 Op.17 No.3
ジョン・スタンリー(1713-1786):リコーダーと通奏低音のためのソナタ ニ短調/オルガンのためのヴォランタリー Op.5 No.8
ヨハン・クリストフ・ペープシュ(1667-1752):アルトリコーダーと通奏低音のためのソナタ へ長調
ジョン・バストン(18世紀):協奏曲第2番ハ長調(ソプラノリコーダーとオルガンのための編曲版)
マンフレート・ハラス(リコーダー)、ヘルベルト・ダイニンガー(Org)
録音:1998年8月13-15日、ドイツ、ブランジンゲン、福音教会
ACANTHUS
ACANTHUS-94009(1CD)
愛の歌 ギター伴奏歌曲集
マヌエル・ガルシーア(1775-1832):スペインの奇想詩集/Baxelito nuevo,Y no lo digo por mal
マウロ・ジュリアーニ(1781-1829):3つのカヴァティーナ(Op.39 から)/Par che di giubilo,Alle mie tante lagrime,Confuso, smarrito
フェルナンド・ソル(1778-1839):3つのセギディーリャ・ボレーラ/Cesa de atormentarme,Mis descuidados ojos,Si dices que mis ojos
マルエル・ガルシーア:Tus ojuelos/El dinero/Que tentacion de risa
フェデリコ・モレッティ(1765-1838):好奇心
マウロ・ジュリアーニ:3つのドイツ語歌曲 Op.98;別れ,別れ,セレナード
ヴィラ=ロボス:ギターのための前奏曲第1番/モディーニャ
ロベルト・ジェラルド(1896-1970):死と乙女/闘牛
エヴァ・チャポ(S)、ペーター・カーステンス(G)
録音:1991年3月8日、スイス、バーゼル、ライヴ
ACANTHUS
ACANTHUS-94010(1CD)
チェンバロの歴史的名器 Vol.1
ウィリアム・バード(1542-1623):涙のパヴァーヌ/さらば、喜びよ−運命、わが敵よ/ローランド、またはウィルビー卿のいらっしゃいませ/私がウォルシンガムへ行ったとき/ウィルソンの、またはウォルジーのワイルド/ソールズベリー伯爵;パヴァーヌ,第一のガイヤルド,第二のガイヤルド/ファンタジア/御者の口笛/鐘
トマス・トムキンズ(1573-1656):スタッフォード伯爵;パヴァン,ガイヤルド/この狂乱の時勢の悲しきパヴァーヌ/グラウンド/バラフォスタスの夢
デイヴィッド・レイ(Cemb)
録音:1998年10月26-28日、イギリス、オックスフォード州チャーベリー/使用楽器:1623年、アントワープ、アンドレアス・リュッケルス製(1996年、デイヴィッド・レイ修復)
ACANTHUS
ACANTHUS-94011(1CD)
バロックからクラシックへのオルガン音楽
ゲオルク・ベーム(1661-1733):前奏曲とフーガ ハ長調、ヨハン・ゴットフリート・ヴァルター(1684-1748):パルティータ「イエス、わが喜び」、バッハ:トリオ・ソナタ第3番ニ短調 BWV527、カール・フィリップ・エマヌエル・バッハ:ソナタ変ロ長調 Wq.70 No.2、ヨハン・ルートヴィヒ・クレープス(1713-1780):幻想曲ヘ長調−イタリア風幻想曲ヘ長調−前奏曲ハ長調、クリスティアン・ハインリヒ・リンク(1770-1846):フルート協奏曲ヘ長調 Op.55
ヘルベルト・ダイニンガー(Org)
録音:1999年?、ドイツ、レールラッハ、キリスト教会
ACANTHUS
ACANTHUS-94012(1CD)
チェンバロの歴史的名器 Vol.2
バッハ:パルティータ第5番ト長調 BWV829、ヨハン・クリスティアン・バッハ(1735-1782):ソナタ第6番ハ短調 Op.5 No.6、ジュスト・フェルディナンド・テンドゥッチ(1735-1790):ソナタ第3番ヘ長調、ヨハン・クリスティアン・バッハ:ソナタ第4番変ホ長調 Op.5 No.4、バッハ:イタリア協奏曲 BWV971
デイヴィッド・レイ(Cemb)
録音:2000年1月24-26日、イギリス、オックスフォード州チャーベリー/使用楽器:1766年、ロンドン、アメリクス・バッカース製(1999年、デイヴィッド・レイ修復)
イタリア生まれのカストラート歌手、セネシーノことジュスト・フェルディナンド・テンドゥッチが購入し所有していたチェンバロを使用。テンドゥッチ、バッカース、および楽器修復に関する資料(テキスト112ページと写真87枚)を収めたCD-ROM付きですが、動作保証はいたしかねますのでご了承ください。
ACANTHUS
ACANTHUS-94013(1CD)
チェンバロの歴史的名器 Vol.3 偉大なるイギリスのチェンバロ
ヘンデル:組曲第7番ト短調、ジョゼフ・ケルウェイ(1702-1782):ソナタ第2番ト短調、ヨハン・クリスティアン・バッハ(1735-1782):ソナタ変ロ長調 Op.17 No.6、ヘンデル:シャコンヌ ト長調
デイヴィッド・レイ(Cemb)
録音:2000年5月22-24日、イギリス、オックスフォード州チャーベリー/使用楽器:1773年、ロンドン、バーカット・シュディ&ジョン・ブロードウッド製(1993年、同社修復/2000年、デイヴィッド・レイ最終修復)
英国で最大、ヨーロッパでも最大級の歴史的チェンバロとされる楽器を使用しています。
ACANTHUS
ACANTHUS-94014(1CD)
チェンバロの歴史的名器 Vol.4 ドイツのチェンバロ
ヤン・アダム・ラインケン(1623-1722):組曲第7番ト長調、テレマン(バッハ編):協奏曲ト長調、ヨハン・ゴットリープ・ゴルトベルク(1727-1756):前奏曲とフーガ ヘ短調、ヨハン・クリストフ・グラウプナー(1863-1760):組曲ハ長調、パッヘルベル:シャコンヌ ヘ短調、ザクセン=ヴァイマール公ヨハン・エルンスト(1696-1715)(バッハ編):協奏曲ニ短調
デイヴィッド・レイ(Cemb)
録音:2002年5月20-22日、イギリス、オックスフォード州チャーベリー/使用楽器:1623年、アントワープ、アンドレアス・リュッケルス製(1996年、デイヴィッド・レイ修復
ACANTHUS
ACANTHUS-94015(1CD)
チェンバロの歴史的名器 Vol.5
D・スカルラッティ:ソナタ ニ短調 K.1/ト長調 K.2/ニ短調 K.9/嬰ヘ短調 K.25/ロ短調 K.27/ニ長調 K.96/ト長調 K.13/ト長調 K.14/ト長調 K.105/変イ長調 K.127/ヘ長調 K.44/ハ長調 K.132/ハ長調 K.133/ト長調 K.125/ニ長調 K.140/ニ長調 K.119
デイヴィッド・レイ(Cemb)
録音:2002年1月20-22日、イギリス、オックスフォード州チャーベリー/使用楽器:1768年、ロンドン、ジェイコブ・カークマン製(2001-2002年、デイヴィッド・レイ修復)
ARSIS
ARSIS-4209(2CD)
ミカエル・ナヴァルス[ミゲル・ナバーロ]:聖フェルミンのための第一晩課[晩課 Viesperas]
アントニオ・デ・カベソン(1510-1566):讃歌「アヴェ・マリス・ステラ」によるグローサ
ミゲル・ナバーロ(1563頃-1627):序唱「神よ、急ぎてわれを救いたまえ」
マス・ルイス・デ・ビクトリア(1548-1611):詩篇110「われは主に感謝せん」
ミゲル・ナバーロ:詩篇109「主を畏れる者は幸いなり」
フランシスコ・ゲレーロ(1527-1598):詩篇112「しもべらよ、主をたたえよ」
ミゲル・ナバーロ:詩篇116「主をたたえよ」/讃歌「神よ、御身の戦士の」/マニフィカトへの序奏/マニフィカト第8旋法[聖母交唱 La Salve]
セバスティアン・アギレーラ・デ・エレディア(1561-1627):聖母交唱によるティエント
ミゲル・ナバーロ:起ちて急げ/御身は完全に美しい
アントニオ・デ・カベソン:聖母交唱への序奏
ミゲル・ナバーロ:サルヴェ・レジナ
アントニオ・デ・カベソン:讃歌「アヴェ・マリス・ステラ」によるグローサ
ダビッド・ギンダーノ・イガレータ(指)ノヴァ・ルクス・アンサンブル
録音:2007年2月16-18日、スペイン、オルコイェン、聖ミゲル教会
スペイン、ナバーラ地方の中心都市パンプローナの守護聖人である聖フェルミンのための晩課を、パンプローナ出身で当地の大聖堂楽長を務めたその名もナバーラの作品を中心に構成したアルバム。詩篇等の前後にはグレゴリオ聖歌によるアンティフォンが斉唱されます。ノヴァ・ルクス・アンサンブルはパンプローナ室内合唱団を母体として2006年に創設された声楽アンサンブル。ここでは器楽奏者(ツィンク、アルト・サックバット、テナー・サックバット、ファゴット、オルガン)も参加しています。
ARSIS
ARSIS-4207(1CD)
オルガンの低音とともに イタリア・バロックのヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ集
ジョヴァンニ・アントニオ・パンドルフィ・メアッリ(17世紀):「ラ・チェスタ」
ミケランジェロ・ロッシ(1602-1656):トッカータ第9番
ジョヴァンニ・アントニオ・パンドルフィ・メアッリ:「ラ・ステッラ」[星]
マルコ・ウッチェリーニ(1603頃-1680):ソナタまたはトッカータ第6番「私の奥様」
ジョヴァンニ・サルヴァトーレ(1610頃-1688頃):カンツォン・フランチェーゼ第3番擬第1旋法
バルトロメオ・モンタルバーノ(1598頃-1651頃):シンフォニア第2番「ツァンビーニ」
ジョヴァンニ・デ・マックェ[ジャン・ド・マック](1550頃-1614):コンソナンツェ・ストラヴァガンティ
バルトロメオ・モンタルバーノ:シンフォニア第4番「ジェローソ」
ジョヴァンニ・サルヴァトーレ:カンツォン・フランチェーゼ第4番第7旋法、バッロ「ベルガマスカ」による
ベルナルド・ストラーチェ(17世紀):チャッコーナ[シャコンヌ]
ダリオ・カステッロ(17世紀):ソナタ第1番
ジョヴァンニ・ガブロリーリ(1557-1612):トッカータ第1旋法
ダリオ・カステッロ:ソナタ第2番
クラウディオ・メールロ(1533-1604):カンツォン「ラ・イロニカ」
ジョヴァンニ・バッティスタ・フォンターナ(?-1630):ヴァイオリン独奏ソナタ第3番
ラウル・オレリャーナ(Vn)、ダヴィデ・メレッロ(Org)
録音:2004年11月15-17日、イタリア、チェゼーナ、聖ドメニコ教会/使用楽器:19世紀終盤、フランス、不詳作者製(*)
南米チリ出身、ミラノ市立音楽院古楽科でエンリコ・ガッティに師事したラウル・オレリャーナが、師の得意とする17世紀イタリアのヴァイオリン音楽に挑戦した注目すべきアルバム。ダヴィデ・メレーリョはやはりミラノ市立音楽院古楽科でロレンツォ・ギエルミに師事したイタリアのオルガニスト。当時の「ソナタ」は「器楽曲」のような意味合いです。

K617
K617-194(1CD)
マシュー・ロック(1622-1677):付随音楽「テンペスト」抜粋、ファンタジー、クーラント、シンフォニア、サラバンド、現在の私の喜び(ジョヴァンニ・バッティスタ・ドラーギ)、夢の神…汝はどこに(ジョヴァンニ・バッティスタ・ドラーギ)、パーセル:「ゴルディウスの結び目はほどかれた」、「予言者,またはダイオクリオージャン」、「インドの女王」、「真似事の結婚」「ドン・キホーテの滑稽な物語」、「結婚の悲運、知らずに不貞を働くことに」抜粋、遺作として〜偉大なるマシュー・ロックの死に捧げる歌(1677)
ベンジャミン・ペロ(指)ラ・レヴーズ
1660年代のイギリスは急速に経済、芸術、音楽が発展。1642年の劇場封鎖から活動を再開した劇場や居酒屋、賭博場などで街が賑わっ ていた王政復古期。まさに17 世紀のイギリスを生きた、破天荒な劇作家の生涯を描いたジョニー・デップ主演の映画「リバティーン」の時代。(リバティーン・サウンドトラックMNRCD.104) 王政復古時代のイギリス文学を支配し「英国批評文学の父」と呼ばれるジョン・ドライデンやトマス・シャドウェルなど著名な劇作家たちは有能な音楽家と手を組み次々と作品を発表していきました。このアルバムは、その時代に代表される作曲家マシュー・ロックとヘン リー・パーセルの劇音楽を集めた1枚。マシュー・ロックはトマス・シャドウェルの台本による《テンペスト》に音楽を担当。そのなか の「序幕の音楽(カーテン・チューン)」でロックはクレシェンドを音楽史上初めて使用し、話題を呼びました。またロックは重要な出版 人ジョン・プレイフォードとも親交があり、このアルバムでも彼の出版からいくつかの作品が収録されています。   (070807Ki)
K617
K617-196(1CD)
フランシスコ・ゲレーロ(1528-1599) :モテット集「霊的なカンシオンとビリャネスカ」
ラ・コロンビーナ[ケル・アンドゥエサ(S)、ホセ・エルナンデス・パストール(A)、ホセ・ベネット(T)、ホセ・カブレ(Br)]
16世紀後半スペイン教会音楽を代表する作曲家ゲレーロのモテット集。この曲集「霊的なカンシオンとビリャネスカ」は17 世紀以降 の和声法を予感させる手法で作曲されています。歌いやすい旋律線、進歩的な和声構造で時代を先取りしていたものと思われます。彼は この時代の作曲家の中では最も多く旅行をし、エルサレムへの巡礼も行い、また2度も海賊に襲われるなど各地を飛び回っていました。し かし、その時代の作曲家たちの多くがそうであったように、故郷セビーリャで多くを暮らし、生涯を閉じています。また彼の死後、肖像 画や伝記が発表されるなどスペインでの名声の高さを物語っています。   (070807Ki)
Deux-Elles
DXL-1047(1CD)
マシュー・ロック(c.1622−1677):鍵盤楽器のための作品全集
メロシージア(1673)/組曲ニ短調(ウィリアム・グリゴリーによる)/Musicks hand-Maide(1663/1678)/音楽の現行慣習を擁護する(1673)/アルマンド ト長調/パヴァン ニ短調/組曲ニ長調/クラント イ短調/2つの舞曲/グラウンド ニ長調/プレリュード/ヴォランタリー
テレンス・チャールストン(Cemb、ヴァージナル、Org)
録音:2001年9月
テレンス・チャールストンは、カークビーとの来日経験を持ちソリストとしてだけでなくロンドン・バロックのメンバーとしても活躍するイギリスの実力派鍵盤奏者。室内楽と劇音楽の大家として知られるマシュー・ロック。この作品集には、イギリスに現存する重要資料でもある「メロシージア」などの著作に含まれた作品や未出版の作品など数少ない鍵盤音楽を収録しています。

Ameson
ASCP-0403(1CD)
シャルパンティエ:真夜中のミサ曲/ミサ曲《マリアの昇天》
ジャン=フランソワ・フレモン(指)ヴェルサイユ少年cho、シンフォニー・サン=ジュリアン
ヴェルサイユ少年合唱団がノートルダム大聖堂のオルガニスト、ピエール・ベギーニュによって創設されたのは約60年前の1946年。1980年からは現在の指揮者であるジャン=フランソワ・フレモンが着任しています。透き通るハーモニーによるシャルパンティエは荘厳な雰囲気を存分に醸しだしています。

CANTUS
C-9614(1CD)
エアからグラウンドへ〜 17世紀イギリスの合奏曲
パーセル:4声のソナタ集よりソナタ第4番ト短調Z805、同第6番(シャコンヌ)ハ短調Z807、グラウンド ハ短調ZD221、同ニ短調Z668、パヴァーヌ イ長調Z748、シンフォニア ニ短調、ロック:ブロークン・コンソート集第1巻(1660)より組曲第2番ト長調、リトル・コンソート集(1651)より組曲第6番ヘ長調、2挺のバス・ヴィオールのための二重奏曲集(1652)より組曲ニ短調/ニ長調、ジェンキンス:ファンシー ト短調(1650頃)、エア・ディヴィジョン ト短調(1650頃)
トリプラ・コンコルディア
録音:1996年10月イタリア、モンテヴァルキ
マイケル・ナイマンが「英国式庭園殺人事件」で素材にしている、パーセルのZD221 など、初期バロック・イギリスの、グラウンドを初 めとする合奏曲は、ミニマル・ミュージックによく引用されています。そのグラウンドを中心に、パーセル、ロック、ジェンキンスという 当時を代表する作曲家の、グラウンドに関連する曲種を集めたのがこの録音。トリプラ・コンコルディアは、時代様式に忠実に、同時に、 その曲種の未来の可能性を感じさせる演奏をしています。  (070727Ki)
CANTUS
C-9632(1CD)
タブラチュア譜〜ルネサンス・ギターのための音楽
ル・ロワ:ファンタジア第1番&第2番、パヴァーヌ「もし私がそのようであるなら」、パヴァーヌ、ガイヤルド「もし私がそのようであるなら」、ガイヤルド、「戦争」によるパヴァーヌ、前のパヴァーヌによるガイヤルド、ブルゴーニュのブランル第1番〜第3番、同第5番、同第6番、ブレサン/ル・ロワ:ファンタジア第5番、「おお、乱れた足取りは」、「ラララ、私は」、バスダンス「恋の駆け引き知りたがる娘に」、バスダンス風、トゥルディヨン、プレリュード、鶴のファンタジア、パヴァーヌ「愛を失い、我が心は張り裂け痛む」、パヴァーヌ、前のパヴァーヌによるガイヤルド、ガイヤルドモルレ:ファンタジア第1番&第2番、「我が目よ、涙を降らせ」、ヴィラネスカ、ガイヤルド「5歩」、「クラロス伯」による変奏曲、パドゥアーヌ「きれいな木へ」、ガイヤルド、「わが口元は微笑み」、「セラフィム」、リーパによるファンタジア
マイケル・クラドック(ルネサンスG)[1989 年ローレンス・K・ブラウン製]
録音:2000年5月スイス、ブリスフェルデン
パリで活躍した演奏家・作曲家にして、出版に携わった3人、アドリアン・ル・ロワ(c1520-1598)、ギョーム・モルレ(c1510-1558 以 降)グレゴワール・ブレサン(1547-60活躍)の作品集。当時は宗教対立による政情不安な空気が張り詰め、王家はヴァロワ朝からブルボ ン朝へ、つまり、摂政として実権を保持したカトリーヌ・メディシスからアンリ4世王へと移り変わった時代でした。そのような中にあっ て、王侯貴族を慰めたインティメットな曲の数々をクラドックが真摯に演奏しています。  (070727Ki)
CANTUS
C-9705(2CD)
中世ルネサンスの楽器辞典
[CD1]擦弦楽器(中世ヴァイオリン、フィドル、ヴィオラ・ダ・ガンバ、16・17 世紀のヴァイオリンとヴィオラ)、發弦楽器(中世とルネサンスのハープ、ダルシマー、中世とルネサンスのリュート、ビウエラ、シターン)、中世とルネサンスのリコーダーとフルート
[CD2]鍵盤楽器(中世とルネサンスのオルガン、クラヴィコード、ヴァージナル、ハープシコード、ハーディ=ガーディ)、管楽器(中世とルネサンスのコルネット、サックバット、トロンボーン、トランペット、バグパイプ、ショーム、ボンバルド、クルムホルン、バスーン)
アンドルー・ローレンス=キング、ブリジット・レーヌ、 ドミニク・ヴェラール&アンサンブル・ジル・バンショワ、マリア・クリスティーナ・キール、 ギユメット・ロランス、コンチェルト・パラティーノ、 エリク・ファン・ネーベル&クッレンデ・コンソート、 イェーテボリ大学アンサンブル、イン・スティル・モデルノ、ラ・レヴェルディ、他多数
中世ルネサンスの楽器は、図版や実物を見たり、演奏を聴いたりする機会はあるものの、モダン楽器と比べた場合、楽器の音を明確に意 識して聴く機会は少ないようです。このアルバムは、比較的短い曲を選び、個別の楽器の音がしっかりと聴き取れるよう、楽器によっては 独奏、伴奏、アンサンブルという風に、幾つかの演奏形態をそれぞれ収録。この楽器の音はどんな音だったかという疑問に、すぐに答えら れる、理想的な、楽器の音の辞典となっています。  (070727Ki)

Anthonello Mode
AMOE-10007(2CD)
モンテヴェルディ:「聖母マリアの夕べの祈り」
花井尚美(S)、高山潤子(S)、七条信明(T)、谷口洋介(T)、小笠原美敬(Bs)、春日保人(Bs)、濱田芳通(指)アントネッロ、ラ・ヴォーチェ・オルフィカ(合唱)
録音:2007年6月1日 東京カテドラル・ライヴ
満場の東京カテドラルの豊かな残響のもと、ユニークな独唱陣、最大編成のアントネッロでのぞみ曲を知り尽くした合唱団による即興性に溢れた演奏は、聴衆を同音楽祭史上最大に沸せました。   (070725Ki)
FLORA
FLORA-1006(1CD)
ヒューム大佐のインドへの旅
トバイアス・ヒューム(1569頃-1646): ヒューム大佐のパヴァン(*)/兵士のガリアード−兵士の行進曲(*)/聴け聴け(*)/ガンバの精神(*)/ポーランドのエア−ポーランドのヴィラネル(*)/わが貴婦人はかわいらしい物を持っている(*)/早く私をくすぐって−ティッケル、ティッケル(*)/さらばかわいい恋人よ(*)/私は憂鬱(*)、ドゥルバ・ゴーシュ:川辺の日の出(+)、トバイアス・ヒューム:死(*/+)、ドゥルバ・ゴーシュ:ヒュームに捧げる一曲(+/#)、不詳:トリスターノの嘆き(*/+)
フィリップ・ピエルロ(リラ=ヴァイオル(*))、ドゥルバ・ゴーシュ(サーランギー(+)、歌(#))、ニティランジャン・ビスワス(タブラ(+))、ロセリーネ・シンプレラーレ(タンプーラ(+))
イングランドあるいはスコットランド出身、職業軍人としてスウェーデンとロシアの軍隊で将校を務めた「ヒューム大佐」ことトバイアス・ヒュームは優れたアマチュア音楽家でもあり、ヴィオルの名手として活躍、リラ=ヴァイオル(小型のヴィオラ・ダ・ガンバ)のための作品集を2巻出版しました。彼の作風は非常に個性的で、しばしば異常であるとも評されるほどでした。フィリップ・ピエルロが圧倒的な演奏で聴かせます。このアルバムではヒュームがインドを旅し去っていくという架空の設定がなされており、後半では北インドの代表的擦弦楽器サーランギーの名手ドゥルバ・ゴーシュが登場。打楽器タブラとシタールに似た楽器タンプーラを従えて「川辺の日の出」を演奏、「死」はピエルロのソロに即興的に絡みながら切れ目なく「ヒュームに捧げる一曲」へと続き、ここでは歌も披露、さらに続いて中世ヨーロッパの名曲「トリスターノの嘆き」へとなだれ込み怒涛のコラボレーションで幕を閉じます。ディジパック仕様。英語のブックレット付きですが楽曲の解説は収録されておりません。
FLORA
FLORA-1106(1CD)
17世紀前半ローマのハープ音楽
不詳:スパニョレット/トッカータ/ラ・モニカ/ガリアルダ/サルタレッロ、フレスコバルディ:トッカータ II/パッサカリアによるパルティータ、不詳:マントヴァのアリア、ジョヴァンニ・バッティスタ・フェッリーニ(1600-1674):トッカータ、フレスコバルディ:バレット/バレットのコッレンテ/聖体奉挙のためのトッカータ/チャッコーナの様々なパルティータ[Ciaconna in partite variate]、不詳:チャコーナ、フレスコバルディ:トッカータ VIII/パッサカリア、不詳:ルッジェーロ/フィレンツェのアリア/大公のバッロ/ファヴォリータ
ジョヴァンナ・ペッシ(アルパ・ドッピア[バロック・ダブルハープ])、エドゥアルド・エグエス(テオルボ、ギター)
録音:2006年8月、ブラ=シュル=リエンヌ
スイスのバーゼルに生まれたジョヴァンナ・ペッシは7歳でハープを弾き始め、13歳のときに1800年エラール製のハープに出会ったことからピリオド楽器に目覚め、オランダのハーグでエドワルト・ウィッツェンブルグに、バーゼルのスコラ・カントールムでハイドルン・ローゼンツヴァイクに師事、さらにトロッシンゲン州立音楽大学でロルフ・リスレヴァンにダウランドからJ・S・バッハに至るリュート音楽の語法を学びました。タイトルの「Liquide Perle」を直訳すると「真珠液」。収録されている作曲者不詳の楽曲はキージ写本に収められたものです。観音開きディジパック仕様。ブックレットは添付されておらず、ホームページでプログラム・ノートを公開と表記されておりますが、現時点で確認できません。なにとぞご了承ください。
FLORA
FLORA-1206(1CD)
ウィリアム・ローズ(1602-1645):ハープ・コンソート組曲集
ハープ・コンソート組曲ト短調(*)、リラ・ヴァイオル独奏練習曲集ト長調(+)、ハープ・コンソート組曲ニ短調(*)、リラ・ヴァイオル独奏練習曲集ト短調(+)、ハープ・コンソート ト長調(*)、リラ・ヴァイオル独奏練習曲集ニ短調(+)、ハープ・コンソート ト長調(*)
ソフィー・ゲント(Vn(*))、ジョヴァンナ・ペッシ(Hp(*))、エドゥアルド・エグエス(テオルボ(*))、フィリップ・ピエルロ(ヴィオラ・ダ・ガンバ(*)、リラ・ヴァイオル(+))
録音:2006年8月、ブラ=シュル=リエンヌ
ウィリアム・ローズは、熱心な王党派の一員としてピューリタン反乱軍と戦い命を落とした作曲家。兄ヘンリー・ローズが声楽曲のみを作曲したのとは対照的に他分野にわたり数多くの作品を残し、なかでもコンソートのための器楽作品が重要とされています。ここではフィリップ・ピエルロのヴィオラ・ダ・ガンバを核としたコンソートが、その真髄を響かせます。ヒュームのアルバム同様、ピエルロが聴かせるソロ楽曲も圧倒的です。観音開きディジパック仕様。楽曲解説完備のブックレット付き。

K617
K617-201(2CD)
アントニオ・マッツォーニ(1717-1785):歌劇「アミンタ―羊飼いの王様」
アンナ・マリア・パンツァレッラ(アミンタ)、セリーヌ・リッチ(タミーリ)、レイフ・アルーン=ソレン(アレッサンドロ)、デルフィーヌ・ギロ(エリーザ)、マリーナ・パルド(アジェーノレ)、ファン・バウティスタ・オテーロ(指)レアル・コンパーニャ・オペラ・デ・カマラ
ボローニャの作曲家マッツォーニ(1717-85)の「アミンタ―羊飼いの王様」は、1756年、スペインのマドリードで作曲・初演さ れたオペラ・セリアです。ひとりの羊飼いが実は王位継承者だったというストーリーは、同じ年にヴィーンでグルックが、その20年 近く後にはモーツァルトも手掛けています。マッツォーニの作曲のきっかけは、ファリネッリという当時人気だった実力派カストラー トによる委嘱でした。演出兼指揮者のオテーロは、メタスタージオのリブレットに忠実に作曲されたこの作品を、情念を含み、繊細な 表現をもち、「ファリネッリの声」と呼ばれる奇跡的な技巧を魅せる作品であると語っています。18世紀のオペラを得意のレパートリー するオテーロと彼の率いるアンサンブル、そしてラモーやリュリのオペラでも高い評価を得ているアンナ・マリア・パンツァレッラを タイトル・ロールに迎え、祝祭的な管弦楽の雰囲気と明るい朗々としたアリアを存分に楽しませてくれる注目の1枚です。また、同名 オペラを生み出した3 人の作曲家の作品を聴き比べるのも興味深いでしょう。  (070719Ki)
K617
K617-198(1CD)
アンリ=ジョゼフ・リジェル(1741-1799):3つのヒエロドラマ
出エジプトLa Sortie d’Egypte、エフタJephte、エリコの陥落La Destruction de Jericho
イザベル・プルナール(S)、フィリップ・ド(T)、アラン・ビュエ(Bs)、オリヴィエ・シュネーベリ(指)レ・フォリ・フランセーズ、ヴェルサイユ・バロック音楽センター聖歌隊
アンリ=ジョゼフ・リジェルはヴェルトハイム出身のドイツ人。本来は「リーゲルRiegel」という名ですが、1767年パリ移住に伴っ て、「リジェルRigel」とフランス語に読み替えました。音楽の基礎をドイツで身につけ、それをフランス・バロック期にあったパリで 開花させた作曲家です。 当盤収録の作品は、彼の交響曲が当時のフランスの楽団コンセール・スピリチュエルによって認められたことがきっかけとなって生ま れました。ヒエロドラマとは、すなわちオラトリオを指し、宗教的な劇音楽を意味します。「出エジプト」(1774)に続いて「エリコの 陥落」(1778)、そして最後に「エフタ」(1783)が作曲されました。第1作は1788年までに32回、第2作は85年までに18回も再演さ れるほどの大成功作品でした(第3作だけは成功にもかかわらず、あまり再演されなかったようですが)。宗教的題材に拠りながら、パ リの典雅で優美な雰囲気を備えたフランス・バロックの代表的なオラトリオと言っていいでしょう。  (070719Ki)
Olive Music
om-010(2CD)
ロベルト・ジーニ、ヴィオラ・バスタルダを弾く
G・バッサーノ:リチェルカータ 第4番/Sig.O・バッサーニ:Toccata per B quadro 、Cosi Le Chiome Rotto、トッカータ/V・ボニッツィ:Dolce Me Moy/H・カベソン:甘き思い出、Ancol que col partire/G・ダッラ・カーザ:甘き思い出、Petit lacquet、Ancol que col partire、青空が顔をみせるとき/O・バッサーニ:Lasso, che mal accorto fui、Cara la vita mia、Vergine bella che di sol vestita、lo son ferito hai lasso/A・ガブリエリ:Petit Jacquet/F・ロニョーニ:野も丘も、Ancol que col partire(2種)、Susana d'Orlando/B・パルメジャーノ:La Bella Netta Ignuda E Bianca Mano/G・フレスコバルディ:トッカータ/A・ヴィルジリアーノ:我が苦しみは生まれる、リチェルカーレ/A・マヨーネ:私は若い娘/A・ノターリ:青空が顔をみせるとき
ロベルト・ジーニ(ヴィオラ・バスタルダ)、マラ・ガラッシ(トリプル・ハープ)、ジョヴァンニ・トーニ(Cemb&Org)、イル・コンチェルト・デッラ・ヴィオール
16世紀から17世紀にかけてイタリアで演奏されたヴィオラ・バスタルダは、小型の低音ヴィオラ・ダ・ガンバとも言うべきヴィオール属の擦弦楽器。特に早いパッセージなど高度な技術を要する独奏作品や即興演奏、そして通奏低音の一部に用いられた楽器。また即興演奏で使用されることが多かったため、ヴィオラ・バスタルダのために書かれた作品の現存する楽譜はごくわずか。ヴィオラ・バスタルダの特性を完全に掌握したロベルト・ジーニが超絶的なヴィルトゥオージティを発揮させた演奏は圧巻の一言。ジーニの演奏はもちろんのこと、マラ・ガラッシやジョヴァンニ・トーニといった強力な共演者たちの見事なサポートも見事。
Olive Music
om-009(1CD)
カルロ・ファリーナ(c.1600−c.1640):パヴァーヌとガリアルド
イル・コンチェルト・デッラ・ヴィオール
カルロ・ファリーナは、マントヴァの宮廷で音楽家としてのキャリアをスタートさせた17世紀イタリアの作曲家。自らもヴァイオリンの名手として活躍したファリーナは、ヴァイオリンの演奏技法の向上と技巧的な書法を生み出したことによって歴史にその名を刻んでいます。リコーダー&ヴィオール奏者であり、オリーヴ・ミュージックのプロデューサーでもあるケース・ブッケ率いるイル・コンチェルト・デッラ・ヴィオールはヴィオールと鍵盤楽器によるアンサンブル。

Natives
CDNAT-08(2CD)
シャルパンティエ(1734−1794):オルガン作品集
行進曲/ミサ曲《Royale de Dumont》/Carillon des morts/ノエルによる12の変奏曲
マリーナ・シェボルキーナ(Org)
ジャン=ジャック・ボヴァレル=シャルパンティエは、18世紀後半における最も有名なオルガニストの1人とされるフランスの音楽家。パリのサン・ヴィクトール王立大修道院、マレ地区のサン・ポール教会のオルガン奏者として当時のフランス音楽界で重要な役割を果たしたとされています。モスクワ出身のロシア人オルガン奏者シェボルキーナは、ヴェルサイユ宮殿王室礼拝堂のオルガニストを務めるなど世界有数のオルガン奏者として活躍しています。

Deux-Elles
DXL-1123(1CD)
ファンタジア、エアとシャコンヌ
パーセル:歌劇《アーサー王》より シャコンヌ、ファンタジア第6番、同第7番、プレリュード、歌劇《ダイオクリージャン》より、ファンタジア第11番、同第12番、劇場のための組曲、《グラウンド上の3声》より シャコンヌ/M・ロック:組曲第4番、劇場のための組曲、組曲第3番
フルータドール、デイヴィッド・ミラー(テオルボ&ギター)
現在イギリス随一のリコーダー四重奏団との呼び声高い「フルータドール」。中世のポリフォニー音楽から現代作品までとレパートリーは幅広く、ラッブラとブリテンの四重奏曲全曲の録音を手懸けるなど探究心に満ちた活動を展開中。イギリスの重要作曲家パーセルとロックの作品での一糸乱れぬアンサンブル能力にはイギリス随一の評価も納得させらます。リコーダー四重奏の自然体を収めた録音技術も非常に優秀。
Deux-Elles
DXL-1054(1CD)
愛に対して全く弱いもの
コレッリ:ソナタOp.1-11/A・スカルラッティ:愛に対して全く弱いもの/G・B・バッサーニ:めでたし天の女王/A・スカルラッティ:ラ・フォリアによる変奏曲、弱り傷ついた/A・コレッリ:ソナタOp.5-1/A・スカルラッティ:おおあなたがたすべての者よ
ライランド・エンジェル(カウンターテナー)、ラ・フォリア・フランシス
録音:2003年7月
ライランド・エンジェルは、イングリッシュ・ナショナル・オペラでモンテヴェルディの「オルフェオ」やブライヤーズの世界初演作品を歌うなど、イギリス、アメリカ、フランスを中心に活躍中のカンターテナー奏者。シンガポール響とはヘンデルの「メサイア」で共演を行うなど世界中を飛び回っています。
Bella Musica
BM-31.2419(1CD)
ブクステフーデ:前奏曲、フーガとシャコンヌ ハ長調BuxWV.137/バッハ:ただ愛する神の摂理にまかせBWV.647、いざ来たれ異教徒の救い主よBWV.659、前奏曲とフーガ ハ短調BWV.544/G・ホミリウス:Straf mich nicht in deinem Zorn、Mein Gott das Herze bringe ich dir/C・フランク:コラール第3番/パッヘルベル:高き天よりわれは来たり、輝く暁の星のいと美わしきかな/ダカン:ノエル]
ウィンフリート・エンツ(Org)
Integra Records
ING-1001(1CD)
リナウンスメント
S・S・ウェスリー(フォーショウ編):ヘレフォード/バッハ(フォーショウ編):ノット・ソー・サッド/クリスチャン・フォーショウ:リナウンスメント(放棄)/作曲者不詳(フォーショウ編):モータル・フレッシュ(新版)/ラモー(フォーショウ編):歌劇《ボレアド》からの組曲/ダウランド:ただ私だけを/G・カーペンター:歌曲集《悲哀と信心》
クリスチャン・フォーショウ(ソプラノ&アルトSax、Org、キーボード)、グレース・デヴィッドソン(S)、スティーヴ・ロダー(Org)、イアン・ケープ(Perc)、ジョビィ・バーゲス(Perc)、サンクチュアリー・ヴォイセズ
ファースト・アルバムとなった「サンクチュアリー(QTZ 2009)」が英アマゾンのクラシカル・チャート、ラジオ・ニュージーランド・クラシカル・チャートで堂々の第1位に輝くなど、イギリスを中心に大ブレイクを果たしたサクソフォン奏者クリスチャン・フォーショウ。 自らの音楽を世に提示するためフォーショウ自らが設立した「インテグラ・レコーズ(Integra Records)」よりリリースされるセカンド・アルバムがこの「リナウンスメント」。 ソプラノと合唱、即興性にあふれるサクソフォンの奏でる音楽が再びリスナーに深い癒しを与えてくれます。

Deux-Elles
DXL-1124(1CD)
アルバータス・ブリン(1621−1671):鍵盤楽器のための作品集
組曲イ短調、同へ長調、同ニ短調、同ニ長調、同イ短調、同ニ長調、同ニ短調、同ニ長調/Towle Towle、前奏曲、アン・アルマン、グラウンド/ギボンズ:オルガンのための3つのヴォランタリー
テレンス・チャールストン(Cemb、Org)
録音:。2006年7月26日−27日、11月19日
トムキンズから音楽の指導を受け、1638年にはその後任としてセント・ポール大聖堂のオルガン奏者に就任したアルバータス・ブリン。国王付きオルガニストとして重用されるなど演奏家としても非常に有能だったブリンの作品は、特に組曲が次世代に多大な影響を与えるなど歴史に大きな足跡を残しています。テレンス・チャールストンは、ソリストとしてだけでなくロンドン・バロックのメンバーとしても活躍中の鍵盤奏者。ここでは作品によって3種類のチェンバロとオルガンを使い分けて音の表情を巧みに表現しています。
Deux-Elles
DXL-1083(1CD)
メディチ家のハープシコード写本
L・ロッシ:パッサカリア/G・デ・マッケ:ガリアルド第1番&第2番、リチェルカーレ/F・ランバルディ:トッカータ/フェルディナンド・デ・メディチ(1673−1713):プレリュード・カンタービレ、牧歌風パッサカリア、フランス風アリア(6種)、前奏曲(2種)、トッカータ(2種)、パッサカリア、アルマンド/G・マルティーニ:ソナタ第4番/M・B・デ・ネブラ:パストレーラ第4番/A・ソレル:ファンダンゴ
アーポ・ハッキネン(Cemb)
録音:2006年4月3日
フィレンツェ音楽院の図書館で発見された小さな1冊の本。そこには隆盛を誇ったメディチ家の大公子フェルディナンド・デ・メディチによって書かれた未出版の作品が収められており、今回の世界初録音となるレコーディングが実現となりました。アーポ・ハッキネンは、スヴェーリンク音楽院ではアスペレンにチェンバロを師事し、現在ヘルシンキ・バロック管弦楽団の音楽監督を務めているフィンランドのアーティスト。デ・マッケのリチェルカーレ、フェルディナンド・デ・メディチの全曲は世界初録音。
Resonance(ASV)
CDRSN-3105(1CD)
テレマン:オーボエ・ソナタ変ロ長調、同ト短調、同イ短調、同ホ短調、同ト短調/ヘンデル:オーボエ・ソナタ第1番ハ短調、同変ロ長調、同第6番ト短調、同第3番ヘ長調
マリリン・ズプニク(Ob)、マルク・シューマン(Vc)、レイモンド・レッパード(Cemb)

C.A.B
CAB-10(2CD)
マネッセ写本
CD-1:放送劇「マネッセ写本」
プロローグ/収集の発想/マネッセ写本/作業場訪問/タンホイザー
ナイトハルト/ウルリヒ・フォン・リーヒテンシュタイン
オットー・フォン・ボーテンラウベン
ヴァルター・フォン・デア・フォーゲルヴァイデ/エピローグ
 
CD-2:音楽トラック
アルフォンソ10世(賢王)編纂:聖母マリアのカンティガ から(1260頃)
不詳(1300頃):ドゥクツィア(モンペリエ写本 から)
  S'on me regarde/E Dame jolie/Ich mouz klagen
ナイトハルト・フォン・ロイエンタール(1180頃-1240頃):
  Maienzeit/Blozen wie den anger
不詳(900頃):Fontanet
不詳(1100頃):サルタレッロ
ギヨーム・ド・マショー(1300頃-1377):Douce Dame jolie
不詳(ノートルダム楽派;1100頃):Flos filius ejus(オルガヌム)
不詳(1500頃):Adoramus te Christe(モンテカッシーノ写本 から)
ワルター・フォン・デア・フォーゲルヴァイデ:パレスチナの歌(1200頃)
クリスティアン・ブリュックナー(語り手)、ヤン・ブルディンスキ(筆写家、朗読)、ヴォルフガング・クリンデマン(リュディガー・マネッセ、中世ドイツ語朗読)、ハリー・キューン(ヨハネス・マネッセ、朗読)、ビルゲ・テツナー(語り手)、ウルリケ・ヒュプシュマン、ユリア・ヴィーデヴァルト(朗読)、カペラ・アンティクァ・バンベルジェンシス、ヴォルフガング・シュピンドラー、アンドレアス・シュピンドラー、アンケ・シュピンドラー、トーマス・シュピンドラー、シュテファン・ヘニシュ、スザンネ・グロービシュ、トーマス・ツァプフ ルーペルト・シェレンベルガー(サウンドエンジニア)
中世のミンネゼンガーたちの作品を多数収録したドイツの国宝的文献「マネッセ写本(ハイデルベルク大歌謡本)」を取り上げた放送劇とその音楽トラックをCD化したものです。写本編纂の立案者であるチューリヒの富裕市民リュティガー・マネッセ(?-1304)と息子ヨハネス・マネッセ(?-1298)も劇中人物として登場します。
CD-2にはパソコン再生用マルチメディア・ディスクとなっており、美しい写本の一部を見たり、詩の朗読を聴いたりすることもできます。
C.A.B
CAB-113(1CD)
トリスキリアン werltenklanc
スウェーデン伝承曲:Sackpipslat fran Dalby
トルコ伝承曲:Yarim gitti
オスヴァルド・フォン・ヴォルケンシュタイン(1377-1445):Do frayg amors
キリアン作詞作曲:Tam Lin
ノルウェー伝承曲:Tam Lin's Lullaby
キリアン作曲:Flodderbollerdans
セファルディム伝承曲:Abre tu puerta
キリアン作詞作曲:Wo Konig Arthurs schlaft
トルコ伝承曲:Bedir geliyor
トリスキリアン作詞作曲:Helut
スウェーデン伝承曲:I himmelen
キリアン作曲:Phrygisch ? - Phrystyck !
ヤコプ・シュヴァイガー(1630-1663)作詩/キリアン作曲:Cynthia
ブルガリア伝承曲:Sladina Jana/Rada Pere I・II
エルドムンテ・フォン・ナッサウ=ザールブリュッケン(1750頃):Warum(侯妃ゾフィーの歌集 から)
トリスキリアン
[ジュール(歌、バス・ニッケルハルパ、ニッケルハルパ、チスター、クルムホルン、笛、シャルマイ)、キリアン(歌、ハープ、ブズキ、手回しオルガン、ニッケルハルパ、ギター、ツォウラス、バグパイプ、ガイダ、シャルマイ、ホーミー歌唱、モンゴル・オーボエ、ブリキ笛)、シルヴィア(歌、ハープ、ニッケルハルパ)、ウアリー(ダヴル、ダラブカ、リク、ダフ、トムバク、ドホッラ、サントゥル、ゴング、シンバル、オーシャンドラム、ラーメントロンメルン、小打楽器)]、
ゲスト参加〜トム・ジョン・ウォルフ(ネイ、コーラス)、カタリーナ・ドゥストマン(笑い声)、セリーナ・モカ・ドゥストマン(歌声)、マルコ・アンブロジーニ(マウルトロンメル、ヴァイオリン)
制作:2005年
多様な民族音楽を演奏しながら個性豊かなトリスキリアン。中世音楽ファンも楽しめること請け合い。オリジナルの「Helut」はセファルディム風の佳曲です。
ARSIS
ARSIS-4200(1CD)
フォンターナ(?-1630):18のソナタ(1−3声の、ヴァイオリンまたはコルネット、ファゴット、キタローネ、ヴィオロンチーノまたは同様のの楽器のための;1641) Vol.1
第14番,第2番,第4番,第12番,第15番,第9番,第7番,第8番,第16番
グルッポ・セイチェント[ラウル・オレリャーナ、マルコ・ピアントーニ(Vn)、リカルド・シミアン(リコーダー)、ラミ・アルカイ(ヴィオラ・ダ・ガンバ)、ヴィンチェンツォ・オニーダ(Fg)、エドゥアルド・フィゲロア(バロックG、キタローネ)、ダヴィデ・メレッロ(Org)]
録音:2005年4月6-8日、イタリア、ルッカ県ピアッツァ・アル・セルキオ、 聖アナスタシオ教会
ブレーシャに生まれ、ローマ、ヴェネツィア、パドヴァで活躍しパドヴァで没した作曲家・ヴァイオリニスト、フォンターナの追悼として出版されたソナタ集。手稿から編集されたものと推測されています。モンテヴェルディの時代、イタリア初期バロックの器楽ソナタの様式を伝える重要な作品集です。グルッポ・セイチェントは2002年、エンリコ・ガッティが教鞭を執るミラノ市立音楽院(ミラノ国際音楽アカデミー)古楽科の学生たちによって結成されたアンサンブルです。

Anthonello Mode
AMOE-10004(1CD)
天正遣欧使節の音楽/アントネッロ
【プロログ】
[1]パッサメッツォ上の五木の子守唄、[2]漆黒の南蛮履、[3]とりこてあ(アロンソ)、[4]夜は暗うて[5]こんけららばれ
【出航】
[6]牛飼いとお針箱
【国王フェリペ 2 世謁見】
[7]いと甘き覚え》(カベソン)、[8]あめまりあ(ゲレーロ)、[9]川内の子守唄[10]ファンタシア(カレイラ)
【舞踏会】
[11]花の舞、[12]スパニョレッタ(カローゾ)
【伊東マンショの郷愁】
[13]日向木挽唄
【ローマにて】
[14]馬上にて、[15]らおだて、[16]そなたはさながら清らなり(バッサーノ)、[17]でんでれん、[18]天主のサントスは来たりて(サカラメンタ提要)
【関白秀吉謁見】
[19]−[20]こんけららばれ(カレイラ/ナルバエス)
【中浦ジュリアンの回想】
[21]中浦手毬唄、[22]いと甘き覚え(オルティス)、[23]誰人が幸いなるか存じてをる(ヴェッキ)、[24]ろどりごまるちねす殿(作者不詳)
【中浦ジュリアンの殉教】
[25]らだにあす、[26]こんけららばれ、[27]パライゾに
アントネッロ[ 濱田芳通(音楽監督/コルネタ/フラウタ)石川かおり(ビオラ・ダルコ)、西山まりえ(アルパ/クラボ)春日保人(歌/篠笛/一節切)、花井尚美、藤沢エリカ、岡庭弥生(歌)わだみつひろ(タンボール)矢野薫(クラボ)]、【賛助、及び特別出演】三浦一雄、皆川達夫、大平紀之、ケント・ラフ、鈴木克精、細川大介(歌)、中村孝志(トロンベタ)
録音:2007年3月27〜28日東京・関口台スタジオ/24bit 96KHz
世界的なリコーダー&コルネット奏者、濱田芳通が10年以上構想を練りあげた企画がついに音盤上に実現!!キリスト教が伝来してから 秀吉がバテレン追放令を発するまでの数十年間は、日本人が西洋音楽に接した最初の時代であり、この時期に根付いた音楽の影響は、今日 想像するよりも遥かに大きかったと考えられます。今日に至るまで日本人の精神に根付いたこの時代の音楽を、天正遣欧使節の歩みを通じ て多角的に検証する大企画です。 天正使節の生い立ちを描くプロログからはじまり、ヨーロッパでの謁見(スペイン国王フェリペ二世、ローマ教皇グレゴリオ13世)、関白 秀吉の御前演奏の再現と続き、フィナーレではキリシタン禁止令後も地下に潜伏して布教を続けた中浦ジュリアンの悲劇的な最期(10ヶ月 の投獄の後、穴吊りの刑に処せられ死亡)までを音楽として描いています。アントネッロのリーダー濱田芳通は、足かけ10年以上、現在ま で残っている記録・資料を可能な限り参照した上、この時代の作品を通り一遍に再現するのではなく、独自のアレンジを施して、この時代 に天正使節によってもたらされた西洋音楽の影響が、21世紀のわれわれ現代人にまで及んでいることを知らしめるべく精魂を傾けた渾身の 一枚。 とにかく聴き所満載のこのアルバムですが、フィナーレ「中浦ジュリアンの殉教」は、マタイ受難曲の逮捕=裁判のシーンにも匹敵すると いってもいいほどの感動的な音楽。司祭と信者たちによる重厚な応答からはじまり、やがて声が減っていき、(キリスト教の迫害によりど んどん信者が減っていく様子を表現している。)ついに呼応者が誰もいなくなる…。それは隠れキリシタンの時代となったことを表現し、こ こで日本人先唱者として一節歌うのは「洋楽渡来考」で知られる皆川達夫氏(立教大学名誉教授)。最後のアンティフォナ《ぱらいぞに》は、 皆が天国へ行きますように…という願いが込められています。 今回もジャケット・アートワークはさそうあきら氏(漫画家- 現在公開中の映画「神童」の原作者)によるもの。西洋絵画をあしらったあ りがちな古楽ジャケットとは一線を画するものに仕上がっています。   (070523Ki)
CARUS
83.192[CA](1CD)
ブクステフーデ:カンタータ作品集
「わが魂よ主をたたえよ」Bux WV.67*、「主よ汝を信ず」Bux WV.35、「おお、慈悲深く優しく神々しい父よ」Bux WV.82*、「Entreisst euch, meine Sinnen」Bux WV.25*、「Schonster Jesu, liebstes Leben」Bux WV.8*、「Was mich auf dieser Welt betrubt」Bux WV105、「おお神の都」Bux WV.87、「主に向かって新しき歌を歌え」Bux WV.98、「神は世をかくのごとく愛したもう」Bux WV.5
バルバラ・シュトイデ(S)、ヴォルフガング・カチュナー(指)ラウテン・カンパニー
録音:2006年10月
*印=世界初録音

Gaudeamus
CDGAM-361(1CD)
エッセンシャル・ジョスカン
ジョスカン・デ・プレ:御身ただひとり奇蹟をなす者/サルヴェ・レジナ/主よ、われらの罪により/神のみ母なるけがれなき乙女/サヴォアの羊飼い/わが愛よさらば/われに口づけを/キリエ/グローリア/クレド/サンクトゥス/ベネディクトゥス/アニュス・デイ/アヴェ・マリア
エドワード・ウィッカム(指)クラークス・グループ
オケゲムを筆頭にフランドル楽派の作品のスペシャリストであるウィッカム&クラークス・グループ。エッセンシャル・オケゲム(CDGAM 357)の次のベスト盤はエッセンシャル・ジョスカン!

BERLIN CLASSICS
BC0013892(1CD)
バロック室内音楽集
ヘルテル、マンシーニ、プレンツェル、トレッリ、フィンガー、J.C.バッハ、テレマン
ルートヴィヒ・ギュトラー(指)ライプツィヒ・バッハ・コレギウム
BERLIN CLASSICS
0033142BC(2CD)
モンテヴェルディ:歌劇「オルフェオ」
マックス・マイリ、エルフリーデ・トレッチェル、エヴァ・フライシャー、ヘルムート・クレプス、ゲルダ・ランマース、ウェルナー・カール、ヘルムート・コッホ(指)ベルリン放送CO
LR Music
CMBK-0610(1CD)
「大いなる願望と甘美なる経験〜エル・エスコリアルの歌曲集IV a 24 /コロンブス時代の詩と音楽」
「女たちの勝利」、「おお、神よ、あなたは100回ごとにわたしにお命じになり」、「時祷は決して」、(シネ・ノミネ)、「女性よ、嘆きなさい、そして、貞節な恋人たちを求めなさい」、「私の心が欲することをよく知っている」、「大気の妖精たち」、「そのあたりに聖母はお戻りになり」、「大いなる願望と甘美なる経験」、「私の心が欲することをよく知っている」、「私にはできない」、「欲する者が話せ」、「それぞれの愛についてのことは」、「老婆はいつまでも」、「軽蔑は、決してこの喜びをもたらさない」
(ボーナス・トラック):「喜びの国の女帝」、「アーメン」
エルネスト・シュミート(指)、スペクルム
最初アラゴン王国として、後にスペイン王国として、15世紀半ば以降、ナポリ王国の王位を兼ねた関係上、スペインのエル・エスコリアルの蔵書には、ルネサンス期に花開いていたイタリア世俗音楽の重要な写本が含まれています。今回、録音されたのは、そのうちの最初期の写本で、フランス語の2曲を含む、作曲者不詳の美しい世俗音楽の数々が収められています。   (070329Ki)

Deux-Elles
DXL-1120(1CD)
パーセル:歌劇《妖精の女王》Z.629(抜粋)
クリストファー・モンクス(指)、アルモニコ・コンソート、オーケストラ・オヴ・ザ・バロック
エンジニア出身のプロデューサー、パトリック・ネイラーによって1998年に設立されたイギリスの新興レーベル「Deux-Elles(ドゥーゼル)」。「古楽」、「20世紀音楽」、「子供向け作品」をレパートリーの柱としており、水準の高い演奏が数多くラインナップされています。また、プロデューサーであるパトリック・ネイラーのエンジニア時代の経験が活かされたハイクォリティの録音も大きな特徴。タイトルによっては、イギリスの名エンジニアであるトニー・フォークナーも収録に参加するなど演奏と音質の両面へ注目が集まること必至し。
「Deux-Elles(ドゥーゼル)」のメイン・アーティストの1つであるバロック&ルネサンス音楽の演奏団体「アルモニコ・コンソート」。パーセルが作曲を行った数々の劇音楽の中でも特に高い人気を誇る「妖精の女王」。アルモニコ・コンソートは、8人の歌手と小編成のバロック・オーケストラというシンプルな編成でパーセルの醍醐味を伝えてくれます。
Deux-Elles
DXL-1096(1CD)
フランチェスコ・スカルラッティ(1666−c.1741):主は言われた/ミサ曲/ミゼレーレ
エマ・カークビー(S)、クリストファー・モンクス(指揮)、アルモニコ・コンソート、コンチェルト・ガレーゼ、イングリッシュ・コルネット&サクバット・アンサンブル
ドメニコ・スカルラッティの父であるアレッサンドロ・スカルラッティの弟にあたるフランチェスコ・スカルラッティの宗教作品集。7人という小編成のアンサンブルを伴奏とする16声の合唱が壮麗なハーモニーを聴かせてくれます。そして、なんといってもエマ・カークビー。その歌声は絶品。
Deux-Elles
DXL-1112(1CD)
ビクトリア:レクレツィオ《わが心は生活に疲れたり》、死者のためのミサ曲/A・ロボ:モテトゥス《わがハープは悲しみの音に変わり》
クリストファー・モンクス(指)アルモニコ・コンソート
スペイン・ルネサンス時代の宗教音楽の最大傑作と言っても過言ではないビクトリアのレクイエム。タリス・スコラーズによる名演が存在する同曲ですが、2004年9月にオックスフォード・マートン・カレッジ・チャペルで収録された当盤の演奏も名演の一角に食い込む素晴らしいスケール。

Musique a la Chaboterie
MC-002(1CD)
ラモー:オペラ《オシリスの誕生、またはパミリーの祭り》
ユーゴ・レーヌ(指)ラ・サンフォニー・デュ・マレ
録音:2005年10月27日と28日ライヴ
リコーダーの名手としても活躍中のユーゴ・レーヌが1987年に結成したピリオド楽器によるオーケストラ「ラ・サンフォニー・デュ・マレ」。今回のリリースは、バロック時代のフランス・オペラのスペシャリストとして名高い同コンビの新シリーズ「コレクション・ラモー」の第1弾となります。  (070313)

Gaudeamus
CDGAU-362(1CD)
イン・メモリア〜追悼のための中世の歌曲集
グレゴリオ聖歌:入祭唱〜主よ、永遠の安息を彼らに与え/ヨハネス・デ・サルト(fl.c.1430−40):ローマ人の王/作曲者不詳(15世紀イギリス):グローリア/デュファイ:めでたし天の女王/オケゲム:Mort, tu as navre/作曲者不詳(15世紀イギリス):クレド/ジョスカン・デ・プレ:主よ、われらを解き放ちたまえ/J・オブレヒト:Mille Quingentis/ジョスカン・デ・プレ:森のニンフ泉の女神、天にまします我らが父よ、アヴェ・マリア/イザーク:Quis Dabit Capiti Meo Aquam?/グレゴリオ聖歌:昇階唱〜主よ、永遠の安息を彼らに与え
エドワード・ウィッカム(指)クラークス・グループ
オケゲムを筆頭にフランドル楽派の演奏に大きな定評を持つクラークス・グループ。世界初録音曲などを含む中世ルネサンス時代の巨匠たちの作品やグレゴリオ聖歌を組み合わせたアルバム。

Natives
CDNAT-07(1CD)
クプレ・ド・フォリー
マラン・マレ(1656−1728):クプレ・ド・フォリー(スペインのフォリア)/アラベスク/夢みる女/迷宮/サラバンド/シャコンヌ/ムーリネ/人の声/ギター/サント・コロンブのためのトンボー/パヴァーヌ
フィリップ・フロン(ヴィオール)、ラクリメ・コンソート
オルガン作品のリリースを行ってきたフランスのレーベル「ナティーフ(Natives)」の最新盤はマラン・マレの作品集!ヴィオールという楽器の代名詞的存在でもあるマレの作品を演奏するのは、ブリュッセル王立音楽院ではヴィーラント・クイケンの下で研鑽を積むなど、クイケン後を担う逸材として期待を浴びているフィリップ・フロンとラクリメ・コンソートの強力コンビ。様々な表情や色彩感に満ちたマレの世界が抜群の演奏によって表現されており、寄せられている期待への証明と言える。また、各声部が鮮明に浮かび上がる優秀録音が演奏に華を添えています。
Gaudeamus
CDGAX-550(5CD)
オケゲム・コレクション
オケゲム(c.1420−1497):めでたし元后/ミサ「ミ・ミ」/うるわしき救い主の御母よ/種々の比率によるミサ曲/ミサ・ド・プリュ・ザン・プリュ/クレド/喜びたまえマリアよ/ミサ曲《今はただ死を待つばかり》/レクイエム/Intemerata Dei mater/アヴェ・マリア/ミサ曲《見よ主のはしためを》/任意の旋法によるミサ曲/天の恵みが/第5旋法によるミサ曲/S'elle M'amera/可愛いカミュゼット/ミサ曲《武装した人》/ミサ・シネ・ノミネT&U/ミサ・オー・トラヴァイユ・シュイ
エドワード・ウィッカム(指)クラークス・グループ
ウィッカム&クラークス・グループの代名詞とも言えるオケゲムの作品集。既にリリースされたベスト盤「エッセンシャル・オケゲム」(CDGAM 357)に続いて、これまでにクラークス・グループが録音を行ってきたオケゲムの作品集を1つにまとめた総収録時間6時間以上に及ぶセットが登場!「レクイエム」(CDGAU 168)がグラモフォン・アウォードを獲得し、ミサ「ミ・ミ」(CDGAU 139)が同賞にノミネートされるなど世界的名声を獲得してきた演奏がギッシリと詰まったオケゲムの決定盤です。

LR Music
LAU-004(1CD)
ネブラ:証聖者の夕べの祈り(証聖者共通典礼の夕べの祈りの聖務に基づく再構成)
ネブラ:「夕べの祈りの唱句」(オルガン曲)、グレゴリオ聖歌:「神よ、速やかにわたしを救い出し」、グレゴリオ聖歌:第1 アンティフォナ「まず、5タラントを預かった者が」、ネブラ:第1詩篇(109番)「わが主に賜った主の御言葉」、グレゴリオ聖歌:第2アンティフォナ「忠実な良い僕だ」、第2 詩篇(110番)「わたしは心を尽くして主に感謝をささげる」(作曲者不詳:第2,4,8,10 唱句(オルガン曲)、ネブラ:第6 唱句(オルガン曲)、グレゴリオ聖歌:第3 アンティフォナ:「主人がその家の使用人たちの上に立てて」、ネブラ:第3 詩篇(111番)「いかに幸いなことか、主を畏れる人、主の戒めを深く愛する人は」、グレゴリオ聖歌:第4 アンティフォナ:「主人が帰ってきたとき」、第4 詩篇(112 番)「主の僕らよ、主を賛美せよ」(作曲者不詳:第2,4唱句(オルガン曲)、ネブラ:第8唱句(オルガン曲)、グレゴリオ聖歌:第5 アンティフォナ:「あなたがたの髪の毛までも」、ネブラ:第5詩篇(116番)「すべての国よ、主を賛美せよ」、グレゴリオ聖歌:讃歌「この主の証聖者は」、グレゴリオ聖歌:マニフィカートへのアンティフォナ:「現世を軽蔑し、世俗の物事に打ち勝つ、この者は」、ネブラ:「マニフィカート(わたしの魂は主をあがめ)」、グレゴリオ聖歌:「我ら、父と子、聖霊」、ネブラ:詩篇115番「わたしは信じる」
アンヘル・レカセンス(指)ラ・グランド・シャペル、スコラ・アンティクァ
録音:2006年6月3-5 日ベルギー、アントワープ、聖母マリア礼拝堂 エルゼンフェルト
ホセ・デ・ネブラ(1702-1768)は、若くして名声を得、新大陸にまで名が知られていた、18世紀スペインの最も優れた作曲家の一人。オペラを含む、全ての舞台音楽と宗教曲を数多く作曲したことで知られています。今回の録音は、トラック3 と7 を除いて世界初。証聖者の祝日における夕べの祈りのための日課に基づいた演奏で、祈りの場におけるネブラの真摯な表現が現代に蘇ります。   (070201Ki)
Musique En Wallonie
CYP-3608(1CD)
ヨハネス・ティンクトリス(ca.1430−ca.1511):ミサ・ロム・アルメ/ミサ・シネ・ノミネ第1番
エドワード・ウィッカム(指揮)、クラークス・グループ
録音:1997年
15世紀フランドル出身の作曲家であり当時最大の音楽理論家でもあったティンクトリス。ティンクトリスの著書はルネサンス音楽に関する非常に重要な資料として知られています。現存している作品は少ないものの、流れるようなポリフォニーと中声部、低声部を重視して書かれた声楽曲はティンクトリスの名声を証明する見事な作品と言えます。オケゲムを筆頭にフランドル楽派の作品のスペシャリストであるウィッカム&クラークス・グループの演奏も秀逸です。   (060131)
Musique En Wallonie
CYP-3609(1CD)
14世紀のモテットとコンドゥクトゥス
Parce virgo/神よ、わたしを救い出し/Benedicta et venerabilis es(モテット第1番)/モテット第2番/サルヴェ・レジナ/モテット第3番/キリエ第11番(モテット第8番)/キリエ第9番(モテット第10番)/モテット第17番/主なる神をたたえよ(モテット第18番)/モテット第19番/Ecce jam(モテット第21番)/モテット第22番/Alleluia ! Letabitur Justus(モテット第27番)/この日こそ(モテット第29番)
アン・マリー・ドゥシャン(指揮)、アンサンブル・ヴェナンス・フォルトゥナ
録音:1996年
聖ヤコブ教会で演奏されていたとされる未出版、作曲者不明のアルス・アンティクワのレパートリーから選ばれた16曲の作品を収録。時代の変遷の狭間に埋もれてしまった珠玉の作品の数々をアンサンブル・ヴェナンス・フォルトゥナが神秘的に歌い上げています。  (060131)
Musique En Wallonie
CYP-3615(1CD)
フィオッコ(1654−1714):第5旋法によるミサ・コンチェルタータ/サルヴェ・レジナ/レジナ・チェリ/アルマ・レデンプトリス/アヴェ・レジナ・コエロルム
アントニオ・フローリオ(指)カペッラ・デ・トゥルキニ、ナミュール室内cho
録音:1996年
17世紀ヴェネツィアで生まれベルギーのブリュッセルへと活躍の場を移したピエトロ・アントニオ・フィオッコは、後にベルギー音楽に多大な貢献を果たすフィオッコ兄弟の父でもあります。イタリア・バロックのスペシャリストであるカペッラ・デ・トゥルキニと、ワロン地方のナミュール室内合唱団のコンビが質の高い演奏を展開。  (060131)
Musique En Wallonie
CYP-3611(1CD)
ダニエル・ダニエリス(1635−1696):ウプサラのモテット(全11曲)
クリストフ・ルセ(Org&Cemb)、ステファニー・レヴィダ(S)、フランソワーズ・マセ(S)、ジャン=フランソワ・ノヴェリ(T)、ジェローム・コレアス(Br)、他
リエージュ近郊のヴィゼに生まれたダニエル・ダニエリスはリエージュ大聖堂のオルガニスト、ギュストロの宮廷楽長、そしてヴァンヌ大聖堂の音楽監督などを歴任した作曲家兼オルガン奏者です。  (060131)

BERLIN CLASSICS
0013862BC(1CD)
ヴィヴァルディテレマン:オーボエ協奏曲集
ブルクハルト・グラツナー(Ob) 、ヘルムート・ヘンヒェン(指)ベルリンCO
ALPHEE
ALPHEE-9308002(1CD)
サント=コロンブ:2挺のヴィオールのためのコンセール集
アンヌ・マリ・ラスラ(Gamb)、シルヴィ・モケ(Gamb)
録音:1993年1月
マレの師であり、ヴィオールの名演奏家にして作曲家として知られるサント・コロンブが2挺のヴィオールを対等な扱いで作 曲したコンセール集。クイケンやサヴァールの門下で有名な団体で活躍していたラスラとモケは、2挺のヴィオール各々が旋律 と伴奏を巧みに受け渡しあいながら複雑に絡み合うことで表現される、清澄で瞑想的な世界を聴かせてくれます。   (070111Ki)
ALPHEE
ALPHEE-9506045(2CD)
ロック:コンソート・ミュージック集
「我が従兄弟のためのコンソート集」(24曲5組曲)、「4声部のためのコンソート集」(24曲6組曲)
アンサンブル・オルランド・ギボンズ[J・ アンタイ、ラスラ、モケ、上村香(Gamb)]
録音:1991年スイス、ヌーシャテル州、フェナン寺院
王政復古時代のイギリスに生き、歌劇や器楽曲で知られるロックの、コンソート集の名品による2枚組。各々がサヴァールや クイケンという名手の門下で、かつ、レ・ザール・フロリサンやラ・プティット・バンドのような有名な団体で活躍していた4 人の、息の合ったアンサンブルが、ロックの雅やかな世界を余すことなく再現しています。   (070111Ki)
ALPHEE
ALPHEE-9611007(1CD)
グレゴリオ聖歌:レクイエム
グレゴリアン・ド・メディテラネ聖歌隊
録音:1994年10月シルヴァカーヌ修道院
フランスの各時代、各地域に残されたグレゴリオ聖歌の歌い方を生かし、単声で歌うのみならず、オルガヌムやフォブルドン によるポリフォニーの曲を適宜混ぜた録音。特に、「ディエス・イレ(怒りの日)」は、短長のリズムによるラテン語詩の格を生 かした、特徴ある歌い方となっています。   (070111Ki)
Brana Records
BR-0022(1CD)
スペインとポルトガルの鍵盤楽器のための作品集Vol.2
ラファエル・アングレス(1730−1816):アダージェット、フガート変ロ長調/アントニオ・ソレール(1729−1783):ソナタ ト短調/マテオ・フェレール(1788−1864):ソナタ ニ長調/ジョゼフ・フレシネ:ソナタ イ長調/作曲者不詳:トッカータ ハ長調/カルロス・セイシャス(1704−1742):フーガ イ短調、ソナタ ハ長調、メヌエット イ短調、トッカータ ニ短調、ソナタ へ短調、ソナタ ハ短調、ソナタ ニ短調
フェリシア・ブルメンタール(P)
1942年にブラジルへ渡り、1954年にヨーロッパへ戻るまでリオデジャネイロを中心に南米ツアーなど広く活躍したブルメンタール。ラテンの気質に満ちあふれたスペインとポルトガルの作品は、ブルメンタールがブラジルで培った魅力を存分に伝えてくれます。

Olive Music
om-008(1CD)
ルイ・マルシャン(1669−1732):クラヴサン組曲(1754)/クラヴサンのためのエアー集
マリオ・マルティノリ(Cemb)
2003年に発見された18世紀中頃のフランス音楽を収めた132ページ及ぶ写本の中に含まれていたマルシャンの知られざる作品集。マルシャンの弟子や友人によって集められたと推測される写本の中からマルシャンの作品、そしてマルシャンの作品と思われるものが選ばれており、ブックレットには小品それぞれの詳細が掲載されています。イタリアのジェノアで生まれたマルティノリはアスペレンの弟子であり、卓越で革新的な技法を見せる18世紀フランスの小品集を劇的に、そして美しく奏でています。

Musique En Wallonie
CYP-3616(1CD)
フィオッコ(1654−1714):春(Le Retour de Printemps)/ソナタ ハ長調/カンタータ《Tutto acceso d'amore》/ソナタ ト短調/アリア《告げよ、愛の神よ》
キャロリーヌ・ペロン(S)、ジュリー・ハスラー(S)、ラファエル・ケネディ(S)、ジル・ゲナール(C-T)、フィリップ・ノンクル(オートコントル)、ヴァンサン・ブーショ(Br)、ユーゴ・レーヌ(指)ラ・サンフォニー・デュ・マレ、他
17世紀ヴェネツィアで生まれ、ベルギーのブリュッセルへと活躍の場を移したピエトロ・アントニオ・フィオッコは、後にベルギー音楽に多大な貢献を果たすジョゼフとエクトールのフィオッコ兄弟の父でもあります。アントニオ・フィオッコの現存する作品は宗教音楽が多数を占めており、器楽作品などの音源は貴重と言えます。1999年のライヴ録音。
K617
K617-189(1CD)
クスコ大聖堂でのコーパス・クリスティの祝祭
ガブリエル・ガリード(指)アンサンブル・エリマ、スコラ・カントルーム カンターテ・ドミノ、ミヒャエル・ゲース(合唱指揮)
独ELOQUENCE
4428723[EL](2CD)
モンテヴェルディ:歌劇「オルフェオ」
エミリア・ペトレスク(S)、アンナ・レイノルズ(A)、イアン・パートリッジ、ナイジェル・ロジャーズ(T)、ジェイムス・ボウマン(C-T)、スタッフォード・ディーン(Bs)、他、ユルゲン・ユルゲンス(指)カメラータ・アカデミカ・ハンブルグ、アカデミー室内管、モンテヴェルディcho
DG原盤。

LAMMAS
LAMM-185D(1CD)
サウンズ・フロム・ザ・ハート ケンティッシュタウン、聖サイラス教会のオルガン
ダンドリュー:オフェルトリウム ニ短調、アントワーヌ・ドルネル(1680頃-1765以後):オルガン曲集 〜 テノールのレシ,バスとトランペット管のソプラノ,対話形式のレシ、バッハ:トッカータとフーガ ニ短調 BWV565/主よ人の望みの喜びよ、シャルパンティエ:サンフォニー=コンセルタント風ノエル、アレクサンドル・ピエール・フランソワ・ボエリ(1785-1858):聖木曜日のミサのためのオフェルトリウム、復活の日のためのオフェルトリウム、リスト:バッハの名による前奏曲とフーガ、テオドール・デュボワ(1837-1924):6つの小品 から 幻想曲,フーガ、フランク:3つのコラール から 第3番イ短調
ピーター・セントジョン・ストークス(Org)/使用楽器:1994年、コープマン・ハート製
録音:2005年1月28日、ケンティッシュタウン、聖サイラス教会
LAMMAS
LAMM-190D(1CD)
ギボンズ教会&世俗作品集
銀色の白鳥/今ぞ主への賞賛は歌われ/全能にして永遠なる神/偉大なる主/ガリアード/前夜と同じく/汝キリストとともに再び立ち上がるならば/前奏曲/ダヴィデの息子にホサナ/泣かせておくれ/これはヨハネの記録なり/おお汝中心なる宝珠よ/グラウンド/おお王なる神よ/おお主よ御身の怒りで/われわれの人生とは何か/パヴァン/来たれ聖霊/見よ言葉は肉体となりて
ロバート・シャープ(指、Org独奏)、トルロ聖歌隊、クリストファー・グレイ(Org伴奏)
録音:2005年6月20-21、23日、トゥルロ大聖堂
LAMMAS
LAMM-191D(1CD)
サウンズ・オヴ・フォザリンゲイ フォザリンゲイ、聖母諸聖教会のオルガン
クリスティアン・リッター(1648頃-1717):ソナティナ ニ短調、ョン・スタンリー(1712-1786):ヴォランタリー ニ長調、ジョン・トラヴァーズ(1703頃-1758):ヴィランタリー ハ長調、F・クープラン:修道院のためのミサ から 4章、スウェーリンク(1562-1621):「緑の菩提樹の下で」による変奏曲、ブクステフーデ:シャコンヌ ホ短調/われらが神はかたき砦(コラール前奏曲)/来たれ聖霊主なる神(コラール前奏曲)、バッハ:フーガ ト長調 BWV577/おお人よ汝の罪の大いなるを嘆け BWV622(コラール前奏曲)/前奏曲とフーガ 変ホ長調「聖アン」BWV552
マルコム・アーチャー(Org)/使用楽器:2000年、ヴィンセント・ウッドストック製
録音:2005年7月26日、フォザリンゲイ、聖母諸聖教会
LAMMAS
LAMM-194D(1CD)
天上のハーモニー ブラックバーン大聖堂聖歌隊の三人のボーイソプラノ
モンテヴェルディ(1567-1643):人々よ馳せ来たれ(+)/面影よ呪われよ(#)、シャルパンティエ(1643-1704):天使の糧(+)、トムキンズ(1572-1656):ファンタジー(**)、ヘンデル(1685-1759):「ロデリンダ」〜あなたは不安なのですか?(*)、オラトリオ「セメレ」〜あなたがどこを歩くとも、「メサイア」〜主は羊飼いとして群れを養い(+)、正しきことを述べる者の足はなんと美しいことか(+)、バッハ(1685-1750):マニフィカト〜 わが魂は喜び踊る(+)、「アンナ・マグダレーナ・バッハの音楽帳」〜御身わがそばにあらば(+)、「狩のカンタータ」〜羊は安らかに草を食み(#)、パーセル:ヴォランタリー ト長調/夕べの讃歌(#)、ジョゼフ・コーフ(1740-1820):私の罪が私に勝ち(*)、モーリス・グリーン(1696-1755):異教徒らはその光に向かいて進む(+)、マシュー・ロック(1621/22頃-1677):おお、主イエス・キリストよ(+/*)、不詳(エガートン):その歌は甘美だった、ジェイムズ・ネアーズ(1715-1783):主において喜べ汝ら正しき者たちよ(+)、ペーテル・コルネット(1570/80-1633):ファンタジア(**)、モーリス・グリーン:空虚な影の中を歩む者(+/*)、ジョゼフ・コーフ:われは主をほめたたえん(+/*)、トマス・アーン(1710-1778):蜂が蜜を吸うところで(*)、ウィリアム・クロフト(1678-1727):ヴォランタリー ニ短調(**)、ペラム・ハンフリー(1647-1674):父なる神への讃歌(+)、マイケル・アーン(1740-1786):陽気な若者から心配事は飛び去り(*)、リチャード・デーリング(1580頃-1630):天にて喜ぶ(+/*)
ダニエル・アダムス(Boy-S(*))、ジェイムズ・ホールディング(Boy-S(+))、トマス・クロクソン(Boy-S(#))、リチャード・タナー(Org伴奏)、グレッグ・モリス(Org独奏(**))
録音:2002年3月11-13日、4月8-9日、8月23日、ブラックバーン大聖堂
LAMMAS
LAMM-184D(1CD)
ヒルデガルト・フォン・ビンゲン(1098-1179):おお聖餐よ、ペルゴレージ:スターバト・マーテル、ジャン・フランソワ・ラルエット(1651-1728):言い表せぬほどの奇跡、シャルパンティエ:善良で忠実な僕、リチャード・ディアリング(1580頃-1630):おお善良なるイエスよ、ヤン・バプティスト・フェリート[Verrijt](1610頃-1650):イエスの御名において、 モンテヴェルディ:のびのびと心を響かせて[Ut queant laxis]、われは御身に感謝す主よ[Confitebor tibi]
エマ・カークビー(S)、キャスリン・デンリー(Ms)、サイモン・ジョンソン(指)聖アルバン修道院少女聖歌隊、ロンドン・バロック
録音:2005年2月14-16日、5月11日、聖アルバン大聖堂および修道院教会堂
1996年に創設された聖アルバン修道院少女聖歌隊の10周年を記念して、カークビー、デンリー、ロンドン・バロックをゲストに招いて録音されたアルバムです。
Gaudeamus
CDGAM-357(1CD)
エッセンシャル・オケゲム
オケゲム(c.1420−1497):うるわしき救い主の御母よ/S'elle M'amera/可愛いカミュゼット/マ・メストレス/死を待つ以外に/オフェルトリウム/キリエ/グローリア/クレド/サンクトゥス/ベネディクトゥス/アニュス・デイ/汚れなき御母
エドワード・ウィッカム(指)クラークス・グループ
オケゲムの「レクイエム」(CDGAU 168)がグラモフォン・アウォードを獲得し、ミサ「ミ・ミ」(CDGAU 139)がノミネートされるなど輝かしい実績を誇るウィッカム&クラークス・グループ。同コンビによるオケゲムの録音の中から厳選した作品をまとめ、ディジパック仕様へと新装を行ったオケゲムのベスト盤。    (061130)

Musique En Wallonie
CYP-3607(1CD)
ニコラ・オトマン(ca.1610−1663):ヴィオールのための組曲/テオルボのための小品集/エール・ア・ボワール集
ソフィー・ワティヨン(バス・ヴィオール)、パスカル・モンテイエ(テオルボ)、マリー=クロード・ヴァラン(S)、パスカル・ベルタン(C-T)、ファブリス・ショミエンネ(Bs)
17世紀フランスのリュート奏者であり、ヴィオラ・ダ・ガンバ奏者としても活躍したニコラ・オトマンの世界初録音となった作品集。ベルギーのブリュッセルに生まれ、その後フランスへ帰化したとされているオトマンはサント・コロンブの師匠でありフランス・ヴィオール楽派の礎を築いた重要な作曲家として歴史にその名を残しています。
Musique En Wallonie
CYP-3606(1CD)
マテオ・ロメロ(1575−1647):スペイン宮廷の音楽
主よわれを許したまえ/わたしの魂は主をあがめ/主は言われた/Ojos Suspended/Entre dos mansos arroyos/Ay que me muero de zelos/No Vayas Gil al Sotillo/A Quien Contrare Mis Quejas/Bullicioso y claro arroyuelo/ロメリコ・フロリド/Carason donde estuvistes/Pascador que das al mar
エリク・ファン・ネーヴェル(指)アンサンブル・ヴォーカル&インストゥルメンタル《クレンデ》
録音:1985年
マテオ・ロメロは生まれ故郷であるベルギーのリエージュからスペインのマドリードへ移り住み、ハプスブルク朝のフェリペ3世とフェリペ4世の時代に宮廷に仕えた音楽家。ネーヴェル&クレンデはフランドル地方の作曲家の作品を網羅するなど、ベルギー有数の古楽演奏団体として幅広い活動を行っています。
Musique En Wallonie
CYP-3605(1CD)
ジャック・ド・サン・リュック(a.1616−ca.1708):リュートのための小品集
組曲嬰へ短調/同ニ長調/同イ長調/同ニ長調/同ト長調
スティーブン・スタッブス(バロックLute)
録音:1995年
17世紀ブリュッセルで宮廷と王室礼拝堂のリュート、テオルボ奏者を務めていたジャック・ド・サン-リュックが書き上げた作品を集めた珍しいタイトル。アメリカ、シアトル出身のスタッブスは20を超える録音や数多くのコンサートへ出演するなど、活発な演奏活動を続けるリュートやテオルボといった古楽器演奏のスペシャリストです。
Jecklin
JD-622-2(1CD)
メルポ
18世紀イギリス:アリア・ディ・カメラより/ロレンツォ・ダ・フィレンツェ(14世紀):ア・リコルタ・ブブ/ギランデルス・ダ・フロレンティア(14世紀):I vo' bene/ギョーム・ド・マショー(1300−1377):Le Lay de la rose/ジュリオ・カッチーニ(1545−1618/エイク編曲):我が麗しのアマリッリによる変奏曲/ヤコブ・ファン・エイク(1590−1657):《Slaep o zoete slaep》による変奏曲/レジナ・イルマン(1957−):メロディー/コンラッド・スタインマン(1951−):即興曲第1番〜第3番、シジフォス、Xero/ローランド・モーザー(1943−):...das also alles mehr Gesang und reine Stimme ist...
コンラッド・スタインマン(バロックFl)
録音:1988年
1982年に開催された第1回ブルージュ国際リコーダー・コンクールを制覇したスイスの達人スタインマンが、数々のバロックフルートを携えて卓越したテクニックを披露!
GAMUT
GAMUT-C-105(1CD)
カルロ・テッサリーニ(1690頃-1766):ラ・ストラヴァガンツァ Op.4(1735)、序曲,ヴァイオリン協奏曲,パルティータ,2つのヴァイオリンのための協奏曲,シンフォニア,ヴァイオリン協奏曲
リサ・ラウテンバーグ、ヤロスラフ・リス(Vn)、ヨジャ・カラス(指)テッサリーニ・コンソート、ミロン・シュワーガー(Vc;通奏低音)、エドワード・クラーク(Cemb)
録音:2004年5月26-27日、USA、コネチカット州、 ハートフォード大学ワイルド・オーディトリアム
テッサリーニはイタリアのリミニに生まれたヴァイオリニスト・作曲家。「ラ・ストラヴァガンツァ」は彼がモラヴィア(現チェコ東部)の首都ブルノの枢機卿シュラッテンバッハの宮廷に仕えていた時期に作曲された、6部から成る作品集です。モダン楽器を使用。奏法もピリオド的ではありません。
STUDIO MATOUS
MK-9003-2(1CD)
ビザンチンの教会音楽 スラヴの典礼
 ナティシン[Hnatyshyn]:神の御母なる聖母よ喜びたまえ(*)、ボルトニャンスキー:御父に栄光あれ、ボルトニャンスキー/ナティシン:御身に向かい、神の御母よわれらは行く、ボルトニャンスキー:高僧入り来る、平和の連祷、ステツェンコ:神を祝福せよわが魂よ、ハイヴォロンスキー:聖なる神、アレルヤ、主よ憐れみたまえ、ロマーキン:ケルビム讃歌、ジダーノフ:聖なるかな聖なるかな聖なるかな、サドフスキー:われら御身をたたえん、ボルトンニャンスキー:御身の栄光をたたえるはまこと正しき、レオントヴィチ:主の祈り、リヴォフ:御身の神秘なる晩餐にわれの参ずるを許したまえ、ヴェーデリ:われらの唇が満たされんことを、ボルトニャンスキー:主の御名に祝福あれ、それから幾年も過ぎ、ラフマニノフ:われら御身をたたえん、ナティシン:神の御母なる聖母よ喜びたまえ(*)
オルガ・マンドヴァー(指)、ダグマル・コホウトヴァー(指)*、聖ウラディミール大聖堂cho
録音:2005年11月、プラハ、クレメント教会


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