湧々堂HOME 新譜速報: 交響曲 管弦楽曲 協奏曲 器楽曲 室内楽 声楽曲 オペラ バロック 廉価盤 シリーズもの マニア向け  
殿堂入り:交響曲 管弦楽 協奏曲 器楽曲 室内楽 声楽曲 オペラ バロック SALE!! レーベル・カタログ チャイ5



NMC
(イギリス)


NMCは、イギリスとアイルランドの優れた現代クラシック音楽で世界中のリスナーを繋ぎ、過去30年以上にわたって、一流の作曲家やアーティストと協力した高品質な録音を300点近くリリースしてきました。2015年には「現代音楽の発展への顕著な貢献」に対して、権威あるロイヤル・フィルハーモニック協会の「レスリー・ブージー賞を受賞。コリン・マシューズは、「NMCの創設者兼エグゼクティヴ・プロデューサーとしての英国現代音楽へのユニークな貢献」が認められ、グラモフォン賞2017の「特別功労賞」を受賞しています。


※価格は全て税込み。品番結尾に特に表記のないものは、全て1CDです。
品番 内容 演奏者
NMC-D001
ジョナサン・ハーヴェイ:Bhakti ガイ・プロセロー(指)スペクトラム
NMC-D002
M.フィニッシー、J.ウェイル、C.ニューマン、H.スケンプトンの作品 マイケル・フィニッシー(p)
NMC-D003
「メアリー・ウィーゴールドのソング・ブック」〜イギリス人作曲家による14の短い歌集
バートウィスル、ナイマン 他
キース・ティペット,
ドミニク・マルドウニー(指)
コンポーザーズ・アンサンブル、
メアリー・ウィーゴールド(S)
NMC-D004
ジェイムス・ディロン:東11番通り、窓と天蓋、ラ・ファム・インヴィジブル リチャード・ベルナス(指)
ミュージック・プロジェクツ/ロンドン
NMC-D005S
ハワード・スケンプトン:レント マーク・ウィグルスワース(指)BBC響
NMC-D006
フィリップ・カシアン:弦楽四重奏曲第1番、
マーティン・バルター:とり憑かれた場所からの歌と舞踏、
デイヴィッド・ノコラス:弦楽四重奏曲
ビンガムSQ
NMC-D007
デイヴィッド・ラムスデイン:エドワード・ジョン・アイルのためのアリア、何を歌いましょう エルガー・ハワース(指)ジェミニ、
メアリー・ウィーゴールド、ジェイン・マニング(S)、
バリー・ガイ(Cb)、ジョン・バッデレイ、ジョン・ライ(語り)
NMC-D008
サイモン・ホルト:・・・era Madrugada,
カンチオーネ、影の王国、すずめの夜
ライオネル・フレンド(指)
ナッシュ・アンサンブル、フィオナ・キム(MS)、
ガレス・ハルス(ob)
1993年BBCミュージック・マガジン トップ40 ※1993年グラモフォ批評家賞。
NMC-D009
バートウィスル:儀式の断片、メリディアン、メレンコリアT オリヴァー・ナッセン(指)
ロンドン・シンフォニエッタ&ヴォイセズ、
アントニー・ペイ(Cl)、メアリー・キング(Ms)、
マイケル・トンプソン(Hrn)、
クリストファー・カンペン(Vc)、タンストール(Hrp)
NMC-D010S
アンジェイ・パヌフニク:チェロ協奏曲、 ヒュー・ウルフ(指)LSO
ムスティスラフ・ロストロポーヴィチ(Vc)
NMC-D011
エリザベス・ルティエンス:室内協奏曲、
はつせの谷、10の器楽のための6つのテンポ、
トリオレット 他
ロジャー・モントゴメリー(指)
ジェインズ・ミンストレルズ、ジェイン・マニング(s)
1993年グラモフォン 批評家賞
NMC-D013S
バリー・ガイ:雨上がりに リチャード・ヒコックス(指)
シティ・オブ・ロンドン・シンフォニア
NMC-D014
ビル・ホプキンス:アナタンダン、2つの詩、
 ペンダント、センセーション、
アンソニー・ギルバート:10オア9オサナズ 他
リチャード・ベルナス(指)
ミュージック・プロジェクツ、
ロンドン、アリソン・ウェルズ(s)、
アレクサンダー・バラネスク(Vn)
NMC-D015M
ロビン・ホロウェイ:管弦楽のための協奏曲第2番 オリヴァー・ナッセン、
ステファン・アスバリー(指)BBC響
1994年グラモフォン、ベスト・コンテポラリー・レコーディング賞
NMC-D016
ジルズ・スウェイン:クライ ジョン・プール(指)BBCシンガーズ
NMC-D017M
ロジャー・スモーレイ:パルシズ・フォー・5×4・プレイヤーズ リチャード・バーナス(指)BBC響
NMC-D018S
ドミニク・マルドウニー:オーボエ協奏曲 マイケル・ティルソン・トーマス(指)LSO、
ロイ・カーター(ob)
NMC-D019
「波の歌」
コリン・マシューズ:3つのエニグマ、
マイケル・フィニッシー:Doves Figary、
アレクサンダー・ゴエル:ソナタ、
M-A・ターネイジ:揺りかごの眠り、
 反復の眠り、子守唄の眠り、
ロジャー・スモーレイ:エコーU、
ゴードン・クロス:波の歌
アレクサンダー・ベイリー(Vc)、
アンドリュー・ボール(p)
NMC-D020S
デイヴィッド・ソウワー:出発の憂鬱、
ヴィク・ホイランド:ジ・アザー・サイド・オブ・ジ・エアー
ロルフ・ヒンド(p)
NMC-D021S
アンソニー・パワーズ:記憶の部屋、
デイヴィッド・マシューズ:ピアノ・ソナタOp.47
ウィリアム・ハワード(p)
NMC-D022
ジェラルド・バリー:室内楽作品集
ピアノ四重奏曲第1番他
D.N.ムヒードラ(指)ヌア・ノス、
河合ノリコ(P)、マイケル・ダルシー(Vn)
NMC-D023
アレクサンダー・ゴエル:ピアノ協奏曲、
1楽章の交響曲
オリヴァー・ナッセン、
リチャード・ベルナス(指)
ロンドン・シンフォニエッタ、
BBCスコティッシュSO、
ピーター・ゼルキン(p)、
NMC-D024M
マーク-アンソニー・ターネイジ:オン・オール・フォーズ、
ハンギング・マンへの哀歌、サラバンド
オリヴァー・ナッセン(指)
ナッシュ・アンサンブル、
マーティン・ロバートソン(sax)、
フィオナ・キム(MS)、
イアン・ブラウン(p)、
クリストファー・V・カンペン(Vc)
1995年ザ・ワイヤー ベスト・レコード賞
NMC-D025
J.ウェイル、P.P.ナッシュ、J.コノリー、
A.バウルド、B.エリアス、A.ペイン、G.ギルバートの作品
ロジャー・モントゴメリー(指)
ジェーンズ・ミンストレルズ、
ジェーン・マニング(s)
NMC-D026
ジョン・ランバート:「ポートレイト」
ファミリー・アフェアーズ他
デイヴィッド・S-アンダーソン(指)ビンガムSQ、
サウンズ・ポジティヴ、シャルレ・ラミレス(g)、
アンソニー・アーロンズ(trp)、アルビオン・ギターQ
1995年ザ・ワイア ベスト・レコード賞
NMC-D027S
ニコラス・サックマン:さんざし アンドリュー・デイヴィス(指)BBC響
NMC-D028S
デイヴィッド・ソウワー:Byrnan Wood アンドリュー・デイヴィス(指)BBC響
NMC-D029
ジョン・ウールリッチ:借りてきた翼 他 ディエゴ・マッソン(指)
コンポーザーズ・アンサンブル、
メアリー・ウィーゴールド(s),ブロドスキーQ、
ジェーン・アトキンス(Va)
NMC-D030
ブリテン:イリュミナシオン、
シンフォニア・ダ・レクイエム、
ミケランジェロの7つのソネット
ジョン・バルビローリ(指)、
ベンジャミン・ブリテン(指,P)CBS響、NYO、
ピーター・ピアーズ(T)
録音:1941年
NMC-D031
「新しい活動の場」 1996年NMCサンプラー
バートウィスル、パヌフニク、ターネイジ、ブリテン他
ベンジャミン・ブリテン、オリヴァー・ナッセン、
アンドリュー・デイヴィス(指)、BBC響、
ロンドン・シンフォニエッタ、
ナッシュ・アンサンブル、
ピーター・ゼルキン他
NMC-D032
「アンコール!」
ハワード・スケンプトン:レント、
ドミニク・マルドウニー:オーボエ協奏曲、
バリー・ガイ:雨上がりに
マーク・ウィグルスワース(指)BBC響、
ロイ・カーター(ob)、
マイケル・ティルソン・トーマス(指)LSDO、
リチャード・ヒコックス(指)
シティ・オブ・ロンドン・シンフォニア
NMC-D033
コリン・マシューズ:ザ・グレイト・ジャーニー
フーガ、夜の仮面
ライオネル・フレンド(指)ナッシュ・アンサンブル
デイヴィッド・W-ジョンソン(Br)、
パトリツィア・クエッラ(s)
NMC-D034
キャサリン・ノーマン:ロンドン、トリリング・ワイヤー キャサリン・ノーマン、ジョナサン・クーパー(Cl)
NMC-D035
“Klang”〜エレクトロアコースティック・コレクション1
 ジョンティ・ハリソン、マイク・ヴォーガン、
アリステア・マクドナルズ、ニコラス・ヴィルゴの作品
ソニック・アーツ・ネットワーク(テープ、cemb、Sop-sax)
NMC-D036
“Mixed”〜エレクトロアコースティック・コレクション2
マイケル・ローザス・コビアン、ジョセフ・ハイド、
ジョン・ケファラーケル、ライミル・フィシュマン、
オースティン・フェルナンデス、サラ・コリンズの作品
ソニック・アーツ・ネットワーク
(テープ、bas-cl,バス・アコーディオン、チャランゴ ・・ボリビアの民族楽器)
NMC-D037S
アンソニー・ペイン:時間の矢 アンドリュー・デイヴィス(指)BBC響
NMC-D038
ジョン・ホワイト:ピアノ・ソナタ集 ロジャー・スモーレイ(p)
NMC-D039
ロビン・ホロウェイ:管弦楽のための協奏曲第3番 マイケル・ティルソン・トーマス(指)LSO
NMC-D040S
ミカエル・フィニッシー:レッド・アース マーティン・ブラビンス(指)BBC響
NMC-D041S
リチャード・バレット:ヴァニティ アルトゥーロ・タマヨ(指)BBC響
1997年BBCミュージック・マガジン ベスト・レコード賞
NMC-D042S
バートウィスル:パルス・サンプラー、
サイモン・ホルト:バンシー、メリンダ・マックスウェル:哀歌
メリンダ・マックスウェル(ob)、
リチャード・ベンジャフィールド(Perc)
ヤン・グルイスイゼン(p)
NMC-D043
ミカエル・フィニッシー:マーズ+ヴィーナス他 ミカエル・フィニッシー(指)イクシオン、
チャールズ・ムター(Vn)
1999年グラモフォン 批評家賞
NMC-D044
ジェイムズ・ウッド:2・メン・ミート、
ファイノメナ、ヴェナンチオ・ムバンデが樹々と会話したこと
ジェイムズ・ウッド(指)クリティカル・バンド、
ニュー・ロンドン室内cho、
スティーヴン・シュイック(Perc)、
加藤クニコ(マリンバ)
NMC-D046M
ジョナサン・ロイド:交響曲第4番 マーティン・ブラビンス(指)BBC響
NMC-D047M
マーティン・バトラー:オ・リオ、フィックスト・ダブルズ アルトゥーロ・タマヨ(指)、
マーティン・ブラビンス(指)BBC響
NMC-D048S
ミナ・キール:チェロ協奏曲、バラード マーティン・ブラビンス(指)
BBCスコティッシュSO、
アレクサンダー・バイリー(Vc)、
マルティナ・バイリー(p)、
NMC-D049
デイヴィッド・ベッドフォード:12アワーズ・オブ・サンセット、
交響曲第1番、リコーダー協奏曲
マーティン・ブラビンス(指)、
ジャク・V・スティーン(指)BBC響、
クローチ・エンド祝祭cho、
ピアーズ・アダムス(リコーダー)、
NMC-D050(3CD)
バートウィスル:歌劇「オルフェウスのマスク」 アンドリュー・デイヴィス&マーティン・ブラビンス(指)
BBC響、シンガーズ、マリー・エンジェル(S)、
ジョン・ガリソン(T)、ペーター・ブロンダー(T)
1998年グラモフォン ベスト・コンテンポラリー・レコーディング賞
NMC-D051
「NMCラウンド・アップ」1998年NMCサンプラー
エルガー(ペイン)、ジョン・ホワイト、ピーター・ポール・ナッシュ他
アンドリュー・デイヴィス、
マイケル・ティルソン・トーマス、BBC響、LSO
NMC-D052
解説「エルガー:交響曲第3番のスケッチ」 アンドリュー・デイヴィス(指)BBC響、
ロバート・ギブス(Vn)、デイヴィッド・O・ノリス(p)
アンドリュー・ペインによるD053の詳細解説
NMC-D053
エルガー:交響曲第3番
(未完、アンソニー・ペインによる校訂)
アンドリュー・デイヴィス(指)BBC響
1998年クラシックCD リーダーズ賞、1998年ミュージック・マガジン批評家賞、1998年インディペンデント・クラシックCD賞、1998年タイムズ クラシックCDオブ・ザ・イヤー賞
NMC-D054(2CD)
アレクサンダー・ゴエル:歌劇「アリアンナ」 ウィリアム・レイシー音楽監督、
アリアンナ・アンサンブル、ルビー・フィロジェン(S)
NMC-D055
ピーター・ポール・ナッシュ:交響曲第1番、
アポリネールの合唱曲第1〜3集
マーティン・ブラビンス、
サイモン・ジョリー(指)BBC響、BBCシンガーズ
NMC-D056
アンソニー・ペイン:風と雨の交響曲、
天空の歌の流れ、イヴニング・ランド、
賛歌とカデンツァ、かげろうの一日
ロジャー・モントゴメリー(指)
ジェインズ・ミンストレルズ、ジェイン・マニング(S)
NMC-D057(2CD)
「スペクトラム」
30のイギリス人作曲家による、学生と愛好家のための50のピアノ・ソロ作品集 
タヴナー、コリン・マシューズ他
サリア・マイヤーズ(p)
NMC-D058
ゴードン・クロス:チェロ協奏曲、
朝の想い出、ある場所の行進曲
マーティン・ブラビンス(指)BBC響、
スーザン・ビックレイ(Ms)、アレクサンダー・ベイリー(Vc)
NMC-D059
サイモン・ベインブリッジ:アド・オラ・インチェルタ、
4 プリモ・レヴィ・セッティングス
マーティン・ブラビンス(指)BBC響、
ナッシュ・アンサンブル、スーザン・ビックレイ(Ms)、
キム・ウォルカー(Fg)
NMC-D060(2CD)
ジュディス・ウェイル:歌劇「チャイニーズ・オペラの夜」 アンドリュー・パロット(指)スコティッシュCO、
マイケル・チャンス(C.T)、
カール・デイモンド(T)、マイケル・ジョージ(Bs)、
アデイ・グラメット(S)
NMC-D061
フィリップ・カシアン:ダーク・インヴェンション、
室内協奏曲、静けさの時に・・・、
ブルー・サーカス、ムジカ・メカニカ、ソー・ロンリー
ステファン・アスバリー(指)
バーミンガム・コンテンポラリー・ミュージック・グループ、
メアリー・キング(Ms)、マルク・V.D.ヴィエル(Cl)
NMC-D062
「主題と変奏曲」
ホルスト、ティペット、オールドハム、
バークレイ、ブリテン、ウォルトン、H.シアール、
G.ウイリアムス、アーノルド、O.ナッセン他の作品
ヤク・ヴァン・スティーン(指)BBC響
NMC-D063M
フランシス・バート:そして神は語りき  リチャード・エドリンガー(指)
ユナイテッド・フィルハーモニック・ヴィエナ、
アンティフォナcho、ブリジット・ピンター(Ms)、
チェイン・デイヴィッドソン(Bs-br)
NMC-D064
ブライアン・エリアス:ラメント、ラトゥシンスカヤの歌 尾高忠明、マーティン・ブラビンス(指)
BBC響&シンガーズ、メアリー・キング(Ms)、
キャセリーン・ウィンーロジャーズ(Ms)
NMC-D065
ロバート・サクストン:天体への尺度、
弦楽四重奏のための幻想曲 他
クリストファー・オースティン(指)
ブリュネル・アンサンブル、テレサ・カヒル(S)、
ポール・シルヴァースローン(Va)、
ジョン・コンスタブル、ジョン・マクカビ(p)
NMC-D066
ファーニホウ:レマ・アイコン・エピグラム、
リチャード・バレット:詠唱 他 
イアン・ペイス(p)
2001年ザ・ワイヤー レコード・オブ・ザ・イヤー。
NMC-D067
デイヴィッド・マシューズ:イン・ザ・ダークタイム、シャコンヌ ヤク・V.スティーン(指)BBC響
NMC-D068
アンソニー・ギルバート:ドリーム・カルーセルズ、
獣の四重奏曲他
クラーク・ランデル(指)、
ティモシー・レイニッシュ(指)
RNCMニュー・アンサンブル&ウインド・オーケストラ、
ジョン・ターナー(Rec)、ピーター・ローソン(P)
NMC-D069
「プライム・カッツ」2000年NMCサンプラー
ブリテン、タヴナー、エルガー、ウォルトン 他
マーティン・ブラビンス、アンドリュー・パロット、
アンドリュー・デイヴィス(指)BBC響、他
NMC-D070
ヒュー・ウッド:交響曲、コーモスからの場面 アンドリュー・デイヴィス(指)BBC響、
ジェラルディン・マクグリーヴィー(S)、
ダニエル・ノーマン(T)
2001年グラモフォン 批評家賞。
NMC-D071
ジョン・ウールリッチ:床屋の時計、
オーボエ協奏曲、マシンの中の幽霊、ヴィオラ協奏曲
マーティン・ブラビンス(指)BBC響、
ニコラス・ダニエル(Ob)、
ラース・アンダース・トムター(Va)
NMC-D072
ヴィク・ホイランド:イン・トランジット、ヴィクセン マーティン・ブラビンス(指)BBC響
NMC-D073
「ラブ・フロム・ア・ストレンジャー」〜4つのイギリスの映画音楽
ブリテン:ラブ・フロム・ア・ストレンジャー、
ロベルト・ジェラード:ディス・スポーティング・ライフ、
エリザベス・ルティエンス:頭骨、
リチャード・ロドニー・ベネット:兵士の帰還
ヤク・ヴァン・スティーン(指)BBC響
NMC-D074
セア・ムスグレイヴ:メメント・ヴィタエ、ヘリオス、四季 ニコラス・クレメール(指)スコティッシュCO、
ニコラス・ダニエル(Ob)、
ヤク・V・スティーン(指)BBC響
NMC-D075
「白の部屋」
G.バリー、S.ビーミッシュ、R.ボイル、
P.カシアン、E.フィルソヴァ、J.ハッセ、
P.ヘラウェル、D.ノッツ、O.リーチ、C.マシューズ、
D.マシューズ、P.ノヴァーク、R.パヌフニク、
D.ランズウィック、E.ラシュトン、H.スケンプトン、
S.ワーベック、J.ウェイル、J.ウールリッチの作品
ザ・シューベルト・アンサンブル
NMC-D076
「ザ・ホクストン13」
R.ベイカー、M.ベラミー、
O.ベッティソン、J.コール、T.デイヴィス、
S.ヘイデン、M.ヘイエス、A.ケイ、R.リーチ、
J.パウエル、D.プロッチャード、J.シンプソン、
A.ストウトの作品
ピーター・ウィーゴールド(指)
コンポーザーズ・アンサンブル
NMC-D077
リエル・クレスウェル:アナケ、
チャールズ・アイヴズのテーマによるヴァリエーション他
ヘブライズ・アンサンブル
NMC-D078
「ステイト・オブ・ザ・ネイション2001」からのライヴ R.アイレス、P.バチェラー、L.ベッドフォード、J.カトラー、T.デイヴィス、L.ゴーヴズ、R.ヒンド、D.ホーン、J.トーマス、F.トレイナーの作品 ピエールーアンドレ・ヴァラド(指)
ロンドン・シンフォニエッタ、
ロルフ・ヒンド(p)
NMC-D079
「燃え盛る炎」
D.ブレル、J.ディロン、M.フィニッシー、C.フォックス、R.キーレイ、O.ナッセン、N.マウ、B.ランズ、R.レッドゲート
サラ・レオナール(S)、
アントン・ルコスツェヴィーツェ(Vc)、
コッラド・カノーニチ(Cb)
NMC-D080
「輝く未来」
J.ビンガム、M.バトラー、P.コプレイ、J.カトラー、
M.フィニッシー、G.フィトキン、A.ゴーブ、
W..ヒコックス、E.D.ヒューズ、N.ルファヌ、
C.マクドウォール、J.フィッブス、G.プール、
D.ソウワー、P.スカルソープ、V.シュタインハルト、
R.シュトット
ザ・シューベルト・アンサンブル
NMC-D081
ジョン・ブラー:プロエンサ、ザ・シアター・オブ・メモリー マーク・エルダー(指)BBC響、
サラ・ウォルカー(Ms)
NMC-D082
ヒュー・ウッド:ヴァイオリン協奏曲、チェロ協奏曲 デイヴィッド・アサートン(指)
ロイヤル・リヴァプールPO、
マノウグ・パリキアン(Vn)、
モレイ・ウエルシュ(Vc)
NMC-D083
ロジャー・スモーレイ:ショパンのテーマによる変奏曲、
ピアノ三重奏曲、ポールズ・アパート、薄明かり 他
フィリップ・ヘッドラム(指)コンティヌム、
ダグラス・フィンチ(p)
NMC-D084
デイヴィッド・マシューズ:カンティガ、答唱聖歌、
セプテンバー・ミュージック、交響曲第4番
ジョン・ケアウェ(指)
ボーンマス・シンフォニエッタ、
ジル・ゴメス(S)、
マルコム・ナバロ(指)
イースト・オブ・イングランド・オーケストラ
NMC-D086
ジョン・カスケン:チェロ協奏曲、ヴァガンザ他 ジョン・カスケン(指)ノーザン・シンフォニア、
ハインリヒ・シフ(Vc)
NMC-D087
ナイジェル・オズボーン:フルート協奏曲、
私はゴヤ、エセーニンの想い出、鎌
リチャード・ヒコックス(指)
シティ・オブ・ロンドン・シンフォニア、(S)、
ステファン・ヴァルコー(Br)、
フロリアン・キット(Vc)、ピーター・ヒル(p)
NMC-D088
バートウィスル:時の勝利、ガーウェインの旅行 エルガー・ハワース(指)フィルハーモニアO
NMC-D089
クリス・デンチ:イク(ス)ラン[ズ],ファンク、ドラフトグラス他 サンドロ・ゴーリ、フランク・オルウ(指)
エリジョン、ピーター・ネヴィル(perc)、
カール・ロスマン(Cl)、デボラ・ケイサー(Ms)、
ステファン・ロビンソン(ob)
NMC-D090(2CD)
ジュディス・ウェイル:ピアノ協奏曲、
ピアノ三重奏曲、247の弦楽器の為の音楽、
ピアノ四重奏曲 他
ザ・シューベルト・アンサンブル、
ウィリアム・ハワード(p)、
ドムス、スーザン・トメス、ペトラ・カセン(p)
NMC-D091
ジェイムス・ディロン:ザ・ブック・オブ・エレメンツ 河合ノリコ(p)
NMC-D092
アンドリュー・スパーリング:“Uzandara”
ニック・ヘイエス、マイケル・フィニッシー、
ロジャー・レッドゲイト、ハワード・スケンプトン、
マイケル・パーソンズ、ティモシー・ソルター、
ガブリエル・ジャクソン、ローレンス・クレインの作品
アンドリュー・スパーリング(cl)、
ナンシー・ルファー(fl)、l
サリア・マイヤーズ(p)、
クリス・ブラニク(per)、ダブル・イメージ
NMC-D093
ルパート・バウデン:室内歌劇「水兵の物語」、
海の獣
ゲイリー・チェウン(指)アンサンブル、
アレクサンダー・グローヴ(T)、
フローラ・マッキントッシュ(S)、
アンドリュー・ヘギー(Br)
NMC-D094
サイモン・ホルト:凧、足の粘土、
エコ・パヴァーヌ、鉛のブーツ、リリス
サイモン・ラトル、
マーティン・ブラビンス(指)
バーミンガム・コンテンポラリー・ミュージック・グループ、
リナート・シャハム(Ms)、
ロルフ・ヒンド(p)、
ウルリッヒ・ハイネン(Vc)
NMC-D095(2CD)
アレクサンダー・ゴエル:変容、ロマンツァ、
音楽の捧げ物、太陽を見よ、詩篇、シンフォニア
デイヴィッド・アサートン、
オリヴァー・ナッセン(指)
ロイヤル・リヴァプールPO、
ロンドン・シンフォニエッタ、
モレイ・ウエルシュ(Vc)、ジーニー・テイムス(S)
NMC-D096(2CD)
アレクサンダー・ゴエル:歌えアリエル、モーゼの死 オリヴァー・ナッセン、
ステファン・クレオバリー(指)、
CUMS合唱団、ルーシー・シェルトン、
サラ・レオナード、アイリーン・ハルス(S),
マイケル・チャンス(C.T)
NMC-D097
ロビン・ホロウェイ:ヴァイオリン協奏曲、
 ホルン協奏曲
マティアス・バーメルト(指)スコティッシュCO、
エルンスト・コヴァチク(Vn)、バリー・タックウェル(Hrn)
NMC-D098
マイケル・ナイマン:オン・ザ・フィドル、
ジェイムス・マクミラン:木へのキス、
ブライアン・エリアス:幻想曲、
ナイジェル・オズボーン:Taw-Raw、
ステファン・モンタギュー:フォーク・ダンス、
ジョン・ウールリッチ:ザット・イズ・ナイト、
アンソニー・パワーズ:太陽の光の下に、
ジェイムス・マクミラン:イン・ザ・ディファレント・ワールド、
スチュワート・ジョーンズ:kothektche
マデレイン・ミッチェル(Vn)、
アンドリュー・ボール(p)
NMC-D099
ニコラス・サックマン:メルド、
ダイアナ・ブレル:金、
ジェフリー・プール:ルシフェル
ジェイムズ・ゴールレイ(指)
RNCMブラス・アンサンブル、
フィリップ・ミード(p)

NMC-D100
2003年NMCサンプラー
O.ナッセン、ファーニホウ、バートウィスル 他
オリヴァー・ナッセン、マーティン・ブラビンス、
デイヴィッド・アサートン、BBC響、
ザ・シューベルト・アンサンブル他
NMC-D101(2CD)
コリン・マシューズ:ソナタ第5番「ランドスケープ」、
チェロ協奏曲第1番、
ヒドゥン・ヴァリアブルズ、
メモリアル、クワトレイン、
マシーンズ・アンド・ドリームズ  
ジョン・ケアウェ(指)
ロンドン・シンフォニエッタ、ベルリンRSO、
アレクサンダー・バイリー(Vc)、
マイケル・ティルソン・トーマス(指)LSO
NMC-D102(2CD)
ロバート・サクストン:歌劇「カリタス」、
ヴァイオリン協奏曲他
ディエゴ・マッソン(指)
イングリッシュ・ノーザン・フィルハーモニア、
タスミン・リトル(Vn)、
マティアス・バーメルト(指)BBC響、
ジョン・プールBBCシンガーズ、
スチュアート・ベッドフォード(指)ECO
NMC-D103
「ティペットの回想」〜1940年代からの録音集
ティペット:ピアノのための幻想ソナタ(録音:1941年)、
 二重弦楽合奏のための協奏曲(録音:1943年)、
 弦楽四重奏曲第2番(録音:1947年)、
タリス:Spem in alium(録音:1948年)
フィリス・セリック(p)、
ワルター・ゲール(指)管弦楽団、ゾリアンQ、
マイケル・ティペット(指)モーリー・カレッジcho
NMC-D104
マイケル・ティペット:交響曲第2番、第4番 マイケル・ティペット(指)BBC響

録音:1993年 
ティペットのラスト・レコーディング。
NMC-D105
アンソニー・ギルバート:茜色の舞踏の輪の中に、
ある瞬く光、アンライズ、虹を見つめながら
クラーク・ランデル、
ゲイリー・ウォルカー(指)R
NCMウインド・アンサンブル、
スーザン・ビックレイ(Ms)、
アンドリュー・デイヴィス(指)BBC響、
アンソニー・マーウッド(Vn)
NMC-D107
ジェラルド・バリー:収容所にて、
ジェイムス・クラーク:ピアノ三重奏曲、練習曲、
 インディペンダンス・パート1、島、孤独、
マイケル・フィニッシー:静かな夜に、
 必要かつより詳細な思考、独立カドリーユ
アンドレ・リスティク(p)、
ガブリエル・プリン(Vc)、
ジュリーーアン・デローム(Vn)、
トリオ・フィボナッチ
NMC-D109M
ロバート・シンプソン:交響曲第3番(1962)、
 クラリネット五重奏曲(1968)*
ヤッシャ・ホーレンシュタイン(指)LSO、
バーナード・ウォルトン(Cl)*、エオリアンSQ*

録音:1970年6月5日、1970年8月5日*
シンプソンといえば20世紀イギリス最大の交響曲作家としてハイペリオン・レーベルから全集シリーズが出ていました。ここでは名匠ヤッシャ・ホーレンシュタインがロンドン響で大作第3番を振っているのがうれしいところ。シンプソンの作風は20世紀の前衛音楽運動とは一線を画した真摯な折衷主義といえるもので、ショスタコーヴィチのほか、バルトーク、バックスなどの影響を強く受けた、現代のロマン主義と言えるドラマティックな音楽です。ホーレンシュタイン・ファンはもちろん、これからシンプソンに親しみたい方にもお薦め。クラリネット五重奏曲は室内楽としては破格の規模(34分)を持つ作品で、交響曲とは違ったシンプソンの内省的な側面を知ることが出来る20世紀の数少ないクラリネット五重奏曲の秀作。 
NMC-D110
マイケル・フィニッシー:モールドン、
パーム・サンデー、
Vertue、わすれな草、ロンドンの覚書、
アニマ・クリスティ
ジェイムス・ウイークス(指)
エグザウディ、リチャード・ジャクソン(Br),
フィリップ・ハワード、マイケル・フィニッシー(p)、
ハワード・スケンプトン(アコーディオン)、
イエスティン・デイヴィース(A)
NMC-D111

ゲーリー・カーペンター:作品集
音楽の玉突き遊び/ダ・カーポ/距離
ファン・アセンデルフトのフェルメール
ブラックにちなんで/映画館

クラーク・ランデル、
ゲーリー・カーペンター(指)アンサンブル10/10、
パメラ・ナッシュ(Cemb)

録音:2006・2007年
NMC-D112
ブリテン:映画音楽集
夜間郵便列車(1935-36)、
持参金/ロッシーニ組曲(1935)、王の紋章(1935)、
黒人(1935)、海への道(1936)、電報(1935)、
大英帝国の平和(1936)、
メーターの背後の男たち(1936)、
炭鉱夫の顔(1935)、
君が愛を示そうとしている時に(1935)
マーティン・ブラビンス(指) バーミンガム現代音楽グループ、
バーミンガム市響cho、
バーミンガム・キング・エドワード学校cho、
サイモン・ラッセル・ビール(語り)、
メアリー・カリュー(S)

録音:2006年
ブリテンはいくつか映画音楽を手がけているが、全て記録映画、教育用映画のためのもので劇映画のためのサントラではありません。彼は生活のために勤めたイギリス郵政局映画部で後にイギリスの大詩人となるW.H.オーデンと出会い深い影響を受けることになります。それから二人で協力して映画を制作し音楽を作曲した(夜間郵便列車、炭鉱夫の顔)。作曲家としての地位が確立してから後は映画の仕事から離れますが、後にイギリス文部省の依頼でつけた教育映画「オーケストラの楽器」の音楽が後に「青少年のための管弦楽入門」になるなど、ブリテンにとって映画音楽は縁の深い分野であったようです。
NMC-D113(2CD)
ジョン・カスケン:ゴーレム リチャード・ベルナス(指)
ミュージック・プロジェクツ・ロンドン
NMC-D114
クリストファー・フォックス:門を開けよ
 シオンの栄誉ある一瞥
 ミズーリ・ハーモニー
 アメリカン・コーラス(ウォルト・ホイットマン、ソング、アメリカ、トラ ンスクリプション)
ベンジャミン・ベイル(Org)
ジェームズ・ウィークス(指)エグザウディ(EXAUDI,合唱)
NMC-D115
スチュアート・マックレイ(1976b):作品集
ヴァイオリン協奏曲
「カウント・ウゴリーノの死」から2つの場面
モトゥス*
ステアリング・コーラス
イラン・ヴォルコフ(指)BBCスコティッシュSO
クリスティアン・テツラフ(Vn)
ロレ・リクセンベルク(Ms)
スザンナ・マッキ(指)バーミンガム現代音楽グループ*

録音:2005-2006年
NMC-D116

デイヴィッド・ソウアー(1961b):管弦楽曲集
引き出し、交響組曲「朝から真夜中まで」*、
水の記憶#、最も幸せな主役*
スザンナ・マルッキ(指)バーミンガム現代音楽グループ、
マーティン・ブラビンス(指)バーミンガム現代音楽グループ、
マーティン・ブラビンス(指)BBC響*

録音:2006年
ソワーはカーゲルに作曲を師事していることから前衛的なシアター・ピースかと思いきやジョン・アダムスかと思わせるエンターテイメント性の強い音楽。映画音楽的なところがあって楽しめます。指揮は注目の女性指揮者スザンナ・マルッキとイギリスものには定評のあるマーティン・ブラビンス。
NMC-D118
南のラメント、真夜中の太陽、
千年紀の日没のためのコラール、
頭がない騎手(テープを伴う)、感謝祭の聖歌、
ハロウィンのびっこの幽霊(テープを伴う)、
銀河の彼方、剣の舞、パラメル・ヴァ、
俳句(ライヴ・エレクトロニクスとテープを伴う)、
かぼちゃの上に夜霜が降りる、
おばあちゃんの屋根裏部屋にある何か、
バービカンのマース・Cのために、
アイヴズの後に〜4つの習作
フィリップ・ミード(P)、
スティーヴン・モンタギュー(P、プリペアードP、エレクトロニクス、指)
モニカ・アコスタ(声)
エリシアン四重奏団
ナンシー・ラファー(Fl、Piccolo)
ロンドン・スーザ・バンド
NMC-D119
エドウィン・ロクスバラ(Edwin Roxburgh):作品集
クラリネット協奏曲(1995)/土星(サターン)(1982)*
リンダ・メリック(Cl)、
作曲者(指)
ロイヤル・ノーザン・カレッジ・オヴ・ミュージックSO
ピーター・スターク(指)*
ハートフォードシャイア・カントリー・ユースO*
NMC-D120

マーティン・バトラー(1960-)作品集
アメリカの輪唱/シウォードの川の歌
スーザンの川の歌/ナサニエルのモビール
葬式
ピアノ五重奏のためのスカルラッティの2つのソナタ
夜の続唱/ウォールデン湖の雪

シューベルト・アンサンブル【ウィリアム・ハワード(P)、サイモン・ブレンディス(Vn)、ダグラス・パターソン(Va)、ジェーン・サーモン(Vc)、ピーター・バコーク(Cb)】

録音:2006年6月

NMC-D121
ジュリアン・アンダーソン(1967b):作品集

(1)エデン/(2)イマジンド・コーナー
(3)4つのアメリカの合唱曲
(4)交響曲/(5)時祷書
(1)マーティン・ブラビンス(指)
(2)(4)サカリ・オラモ(指)
(3)サイモン・ハルシー(指)
(1)〜(4)バーミンガム市SO
(3)バーミンガム市SO合唱団
(5)オリヴァー・ナッセン(指)バーミンガム現代音楽グループ、ロンベルト・コッチオリ&スコット・ウィルソン(ライヴ・エレクトニクス)

録音:2003-2006年
NMC-D122(2CD)
ジェラルド・バリー:歌劇「英知の園」 ロバート・ホウリハン(指)
アルメイダ・アンサンブル、
アンジェラ・タンストール(S)、
ジェレミー・バッド(Treb)、
リチャード・ジャクソン(Bs-Bar)、
ポール・ハリー(T)、
ステファン・リチャードソン(Bs)、
バディング・ヴェローナ・ジェイムス(C.A)、
ニコラス・クラプトン(C-T)
NMC-D123(2CD)
ブライアン・ファーニホー:オペラ「影の時」
台本/チャールズ・バーンスタイン
ユルイェン・ヘンペル(指)「
ニコラス・ホッジス(P、スピーカー)
マッツ・シャイデッガー(G)
シュトゥットガルト新ボーカル・ゾリステン、
Nieuw アンサンブル
NMC-D124
エリザベス・リュティエンス(1906-1983):室内楽作品集
プレサージュ〜オーボエ・ソロのための(1963)
モテット(1953)、木管三重奏曲(1963)、
マニフィカトとヌンク・ディミティ(1965)、
弦楽三重奏曲(1964)、愛の詩、
幻想的三重奏曲、星々の国
ジェームズ・ウィークス(指)EXAUDI(エグザウディ,室内cho)
ENDYMION(フルート、オーボエ、クラリネット、ピアノ、ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ)

録音:2006年
NMC-D125

セイディー・ハリソン:作品集
思いがけない光/隠れた光/ゲダの編み込み
ルスネのための歌曲集〜リトアニアの7つの民謡
…天使が私の開いた本を読む…
3つの歌曲と記憶での花嫁の旅

ルスネ・マタイティテ(Vn)、
ドナタス・カトクス(指)ヴィリニュス聖クリストファーCO、
セルゲユス・オクルシュコ(P)、他

録音:2004・2005・2006年

NMC-D126
サイモン・ベインブリッジ(1952b):作品集
(1)二重オーケストラのためのファンタジア
(2)ヴィオラ協奏曲
(3)コンチェルタンテ・イン・モト・ペルペテュオ
(1)サイモン・ベインブリッジ(指)BBC響
(2)ワルター・トランプラー(Va)
マイケル・ティルソン・トーマス(指)
ロンドン・シンフォニエッタ
(3)サイモン・ベインブリッジ(指)
コンポーザーズ・アンサンブル

録音:1982-1990年
コンティヌム・レーベルからの復刻音源
NMC-D127
ロジャー・マーシュ(1949-):アルベール・ジローの「月に憑かれたピエロ」

ヒリヤード・アンサンブル、
レッド・バード、ジュース、
イーボー・シンガーズ、
ポール・ゲームソン(指)、
リンダ・ハースト(Ms)、
ジョー・マーシュ(語り)

録音:2005年12月・2002年

NMC-D128

サイモン・ホルト(1958-):ピアノ作品集
トーロマキア、ア・ブック・オブ・カラーズ、
黒いランタン、クロップス・ラスト・バイト、
ニグレド

ロルフ・ハインド(P)

録音:2008年

NMC-D129
デイヴィッド・ブレイク(1936b):作品集
(1)ヴァイオリン協奏曲
(2)クリシュナ賞賛
(1)アイオナ・ブラウン(Vn)
ノーマン・デル・マー(指)フィルハーモニアO
(2)テレサ・カヒル(S)
デイヴィッド・ブレイク(指)
ノーザン・シンフォニア

録音:1979年(ARGOレーベルで出ていたものの再発売)
NMC-D130
アンソニー・ペイン(1936b):何もない風景、
森の生活者、結び目と糸、
エドワード・トーマスの詩、石と、
もの悲しい場所が歌う
ジェーン・マニング(S)、
ロジャー・モントゴメリー(指)
ジェーンズ・ミンストレル(室内アンサンブル)

録音:2006年
アンソニー・ペインは未完だったエルガーの交響曲第3番を補筆・完成させたことで、一躍有名になった作曲家。ペインはイギリス近現代の作曲家たち、つまりヴォーン・ウィリアムス、バックス、ラッブラ、ブリテンらの伝統を引き継いだ、全体に曇り空のようなトーンを持つメランコリックな作品を作曲します。歌手のジェーン・マニングはペイン夫人、ジェーンズ・ミンストレルは作曲家本人が組織した器楽アンサンブルでともに作品に深い理解を示しています。
NMC-D132
エドウィン・ロクスバラ(1937-):「氷の下の反映〜ピアノのための冒険」
氷の下の反映/若いピアニストのためのミロの鏡/6つの練習曲/ピアノ・ソナタ/2つの小品/前奏曲とトッカータ/迷宮/序奏とアラベスク
トン・デュオ【長谷川和香&ジョゼフ・トン】、
セーリア・マイアーズ、竹之内博明、
ピーター・オハガン、サリー・メイズ、
カール・ルチマイア、ジョージ・キング、
ジェームズ・ヤング(P)

録音:2006年11月
NMC-D133
「しなやかな倍音〜ドナチャ・デニヒー(1970-)作品集」
眠る魅力的な人/アイルランド人
がらくた箱の欺瞞/しなやかな倍音
軽い足取り/売春婦
アンサンブル・アンテグラル、
タティアナ・コレヴァ(Perc)、
クラッシュ・アンサンブル、ダラ・モーガン(Vn)、
ガヴィン・マロニー(指)RTEアイルランド国立SO、
ジョアンナ・マグレガー(P)

録音:2003-2007年
NMC-D134
ジョー・カットラー(1968b):作品集
(1)バートルブース/(2)アーカイエ
(3)Sal’s Sax(塩のサックス)/(4)夢の賞賛のなかで
(5)チェロと弦楽のための音楽
(6)クラヴィノーバ・ミュージック
(1)A.スパーリング(Cl),(2)D.モーガン(Vn)、
(1)(2)(5)R.マイケル(Vc),
(1)(2)(6)M.デュレア(P)、
(3)オルケスト・デ・エレプリース、
(4)S.レオナルド(S)、S.グートマン(P)、
(5)C.ヘイズルウッド(指)
BBCコンサート・オーケストラ

録音:1996-2007年
NMC-D135
ハワード・スケンプトン(1947-):合唱・室内楽作品集
室内協奏曲/クラリネット五重奏曲/精神の声
火の橋/「繊細なもの」からの組曲/1年のロンドー
起きろ、私の愛/ベンいつか
バーミンガム現代音楽グループ、
ジェームズ・ウィークス(指)エクサウディ

録音:2007年1・4月
NMC-D138(2CD)
ハリソン・バートウィッスル(1934-):「パンチとジュディ」〜悲劇的喜劇又はこっけいな悲劇、1幕の歌劇(1968) スティーヴン・ロバーツ(Br)、
ジャン・デ・ガエターニ(Ms)、
フィルス・ブリン・ジュリソン(S)、
デヴィッド・アサートン(指)
ロンドン・シンフォニエッタ、他

録音:1979年6・7月
NMC-D141
ジョナサン・ハーヴェイ(1939):管弦楽曲集
(1)静かな滞在/(2)身体曼荼羅(Body Mandala)
(3)タイム・ピーセス(時の小品)/(4)ジャスミンの白
(5)純粋な土地にむかって・・・
(1)-(5)イラン・ヴォルコフ(指)BBCスコティッシュSO,
(1)アヌ・コムシ(S)
(4)ステファン・ソリオム(Vn)

録音:2007年
いまや現代イギリス作曲界の重鎮ハーヴェイの主要な管弦楽曲を収録。ハーヴェイは初期にはシェーンベルク、ベルク、メシアンの影響を受けていたが、やがてシュトックハウゼンの影響を受け、ブーレーズの招きでIRCAMで電子音響を研究を行ったことが今の作風を大きく決定づけた。それはスペクトル楽派にも繋がる音響音楽で、《静かな滞在》では倍音に基づく調性的音響による潮の満ちひきのような変化が美しく、《身体曼荼羅》はチベット仏教の読経にインスピレーションを得た重低音が鳴り響くダイナミックな作品。
NMC-D143
リチャード・バレット作品集
誰もが逃走を(チェロ独奏のための)
アース(トロンボーンと打楽器のための)
アナザー・ヘブンリー・デイ(クラリネット、エレキギター、ベースのための)
ネガティヴズ(6人の奏者のための)
写本T(6人の奏者のための)
エリション(アンサンブル)【F.ゴーワクリー(Vc)、D.バックリー(エレキG)、K.ボアースマ(Db)ほか】
録音:1993-1993年
※Etceteraレーベルで出ていたもの
NMC-D145
ハープシコードとエレクトロニクスのための作品集
ポール・ホイッティ:セブン・ページズ1
ジェームズ・ディロン:旋回音
ポール・ディブリー:INVV
ポール・ニューランド:1-2
マイク・ヴォーン:イン・メモリアム
ポール・ニューランド:3-4
ポール・ディブリー:INVT
ソーラブ・ウドゥマン:秋の大地を吹き渡る吐息
サム・ヘイデン:火花
ポール・フィッティ:セブン・ページズ2
ジェーン・チャップマン(Cemb)
録音:2007年
NMC-D146
エドワード・ラッシュトン(1972b):歌劇「店」(The Shops) パトリック・ベイリー(指)ジ・オペラ・グループ

録音:2007年、BBC第3放送との共同制作
NMC-D148
ハリソン・バートウィッスル作品集
(1)カルメン・アルカディア・メカニカ・ペルペトゥム
(2)シルバリー・エア
(3)シークレット・シアター
エルガー・ハワース(指)
ロンドン・シンフォニエッタ

録音:1987年
※Etceteraレーベルで出ていたもの
NMC-D149
コリン・マシューズ:室内楽作品集
2重弦楽四重奏のためのディヴェルティメント
オーボエ四重奏曲第1番*
トリプティーク**
木管五重奏のための5つのコンチェルティーノ#
弦楽四重奏曲第2番##
オリヴァー・ナッセン(指)
ディヴェルティメンティ・アンサンブル、
ディヴェルティメンティ・アンサンブル*、
メリンダ・マックスウェル(Ob)*、
シューベルト・アンサンブル**、
ハフナー・ウィンド・アンサンブル#、
ブランディスQ##

録音:1985年
ホルストの「惑星」の補作として「冥王星」を作曲したり、デリック・クックと共にマーラーの交響曲第10番の全曲版を完成させたことで知られる作曲家コリン・マシューズの作品集。彼の作風は表現主義ありウェーベルンばりの点描主義あり、また擬古典的ありと、かなり多様な様式と技術を持った作曲家であることがわかります。
NMC-D150(4CD)
NMCレコード創立20周年記念委嘱作品集
委嘱作曲家/J.アンダーソン、J.ディロン、
サイモン・ホルト、藤倉大、ジェームズ・マクミラン、
M.フィニシー、P.M.デイヴィス、D.マシューズ、
ジョナサン・ハーヴェイ、ギャヴィン・ブライヤーズ、
ジョン・ホワイト、マーク=アンソニー・タネジ、
ハリソン・バードウィッスルほか全110トラック
エリザベス・アサートン(S)、
スーザン・ビックリー(Ms)、
ジェイムズ・ボウマン(C-T)、
マイケル・チャンス(C-T)、
ハウ・ワトキンス(P)ほか多数
制作:2009年
NMC-D152
デヴィッド・マシューズ(b.1943):作品集
恐るべき美女(シェイクスピア「アンソニーとクレオパトラ」第2幕第2場による)
クラリネット五重奏曲
マリーナ(T.Sエリオットのテキストによる)
弦楽三重奏曲第1番、第2番
ウィンター・パッション
ライオネル・フレンド(指)ナッシュ・アンサンブル
スーザン・ビックリー(MS)、
スティーヴン・ロジス(Br)

録音:2009年
デヴィッド・マシューズはニコラス・モーと同期でベンジャミン・ブリテンのアシスタントを長く務めるなどイギリス音楽界の中心で活躍し、今やイギリス作曲界の重鎮と言っても過言ではない存在。最新作を含む作品群はブリテン、バルトーク、ショスタコーヴィチの影響を感じさせる渋く手堅い作風のなかに硬質の抒情を漂います。
NMC-D153
セア・マスグレイヴ(1928-)の音楽
(1)乱流の風景(2003)
(2)冬の夕暮れのための歌(1995)
(3)2のカンパニー(Two’s Company)(2005)
(1)(2)オスモ・ヴァンスカ(指)
(3)イルジー・ビエロフラーヴェク(指)
(1)(3)BBC響、(2)BBCスコティッシュSO
(2)リサ・ミルン(S)、
(3)エヴェリン・グレニー(Perc)、
(3)ニコラス・ダニエル(Ob)

録音:(1)2005年、(2)1998年、(3)2007年BBCプロムス・ライヴ
NMC-D156
ハリソン・バートウィスル(b.1934):管弦楽曲集
夜の黒い鳥(2004)
夜の影(2001)/アヌビスの嘆き(1994)*
ライアン・ウィグルスワース(指)ハレO
オーウェン・スレード(Tub)*

録音:2010年8月
かつてピーター・マクスウェル・デイヴスと並んでマンチェスター楽派と呼ばれたイギリス作曲界の重鎮バートウィスルの久々の大規模オーケストラ作品を一挙紹介。目にも鮮やかなまばゆいばかりの華麗なオーケストレーション、うねり渦巻き、ほとばしる音響と旋律の運動、はじける活き活きとしたリズムなど、現代音楽でありながら聴き手の生理的欲求と期待を満足させてくれるエンターテイメント性に富んだ作品ぞろい。2011年英グラモフォン誌レコード賞ノミネート・ディスク。
NMC-D158
ピーター・ウィーゴールド(b.1950):作品集
カーラチャクラ
地球よ、栄えある賓客を迎えよ
バラ/地球と星
ピーター・ウィーゴールド(指)
ノート・イネガル(アンサンブル)
サウスバンク・シンフォニア
メリンダ・マクスウェル(コール・アングレ)、
ジュリエット・フレイザー(S)、
マーティン・バトラー(P)

録音:2009年
ピーター・ウィーゴールドは現代イギリスの中堅世代に属する作曲家でBBCプロムスのために度々オーケストラを作曲している。カーラチャクラとはチベット密教の最奥義である無上ヨーガ・タントラの代表的な聖典のことで、同名の曲はチベット密教の世界観を表現しようとしたもの。「地球よ、栄えある賓客を迎えよ」はコール・アングレの呪術的な旋律に美しい弦楽のハーモニーが絡んで神秘的。「地球と星々」はジャズのイディオムも感じさせる佳作。
NMC-D161
ソロとデュオ〜エドウィン・ロクスバラ(b.1937):作品集
独り言3(Vn solo)
伴奏つきのフルートの音楽(Fl,Pf)
独り言2(Va solo)
回転する世界の静止点で・・・(Ob,Electronics)
独り言4(Vc solo)
オーブ(ダンサーと打楽器のためのバレエ)
デヴィッドのためのデュオローグ(Va duo)
スルキ・ユー(Vn)、M.コックス(Fl)、
N.クレイトン(P)、M.ムラート(Va)、
H-Y.フアン(Va)、E.ロクスバラ(Ob)、
L.キャサリー(Electronics)、
M.マックロード(Vc)、N.リード(Perc)

録音:2008年
エドウィン・ロクスバラ(b.1937)はリヴァプール出身のイギリスの作曲家でオーボエ奏者としても活動しています。作曲をナディア・ブーランジェとダラピッコラに学んだ、正統的(?)なヨーロッパの前衛音楽の様式を継承した手堅い作風の作曲家だが、自らオーボエを吹く「回転する世界の静止点で・・・」ではオーボエの特殊奏法とオーボエの音を(おそらくリアル・タイムで)変調させて作ったコンピュータ音響の絶妙のタペストリーが実験的で面白い。
NMC-D164
デビュー・ディスク・シリーズ〜「ヒュー・ワトキンズ(b.1976):作品集
(1)チェロと8楽器のためのソナタ
(2)4つのスペンサー・ピース
(3)3つのオーデン歌曲集
(4)ヴァイオリン独奏のためのパルティータ
(5)グッディソン四重奏曲第4番「イン・マイ・クラフト・オア・サレン・アート」
(1)ポール・ワトキンズ(Vc)、
 アン・ブラウン(指)ナッシュ・アンサンブル
(2)(3)ヒュー・ワトキンズ(P)
(3)(5)マーク・パッドモア(T)、
(4)アリーナ・イブラギワ(Vn)
(5)エリアス四重奏団

録音:2010-2011年
ヒュー・ワトキンズはイギリス・サウスウェールズ出身の若手作曲家でケンブリッジのキングズ・カレッジとロンドン王立音楽院で学んだ。作風は12音技法、モード、調性的な語法、クラスターなどの諸様式を柔軟に併用・折衷しつつ様々な音響イベントを息もつかせず繰り出します。W.H.オーデンの詩による「3つのオーデン歌曲集」は自由な無調の伴奏に調性的な旋律が歌われるブリテンを思わせる抒情的な作品。ブリテンからオリヴァー・ナッセンへと連なるイギリス現代音楽の新保守派の最先端に位置する俊英作曲家です。
NMC-D168
デビュー・ディスク・シリーズ〜サム・ヘイデン(b.1968):作品集
(1)システム/エラー
(2)出席/欠席
(3)見当違い
(4)モジュール方式
(1)トリオEKL【菅野みえこ(Vn)、アンヌ・ラ・ベルゲ(Fl)、クレア・エドワーズ(Perc)】
(2)(4)エンノ・ポッペ(指)アンサンブル・モザイク
(3)ユージン・ウゲッティ(指)エリシオン・アンサンブル
録音:2010-2011年
サム・ヘイデンはマイケル・フィニシーとジョナサン・ハーヴェイに師事し1995年にはベンジャミン・ブリテン国際作曲コンクールに優勝している。ヴァイオリン、フルート、打楽器が終始フリー・ジャズのようにぶつかり合う攻撃的な「システム/エラー」、いらいら・せかせかしたモティーフとノイズが神経を逆なでする「見当違い」、同じように常に緊張した音響が聴き手をいらつかせるファーニホーばりの「モジュール方式」など、ヨーロッパ前衛(特に「新しい複雑性」)の好きなリスナーにはお薦め。
NMC-D172
デビュー・ディスク・シリーズ〜藤倉大(b.1977)作品集
(1)シークレット・フォレスト
(2)ルビコン
(3)ファントム・パルス
(4)エターナル・エスケープ
(5)オケアノス
(1)高関健(指)アール・レスピラン
(2)ケイト・ロマノ(Cl)、
(3)ミシェル・チェルッティ(指)ルツェルン・パーカッション・グループ、
(4)エードリアン・ブラッドバリー(Vc)、
(5)オケアノス【メリッサ・ホールディング(筝)、ロビン・トンプソン(笙)、ケイト・ロマノ(Cl)、ジニー・ショー(Ob)、ブリジット・キャリー(Va)】

録音:(1)2008年11月5日紀尾井ホール
(2)(4)(5)2011年1月15-16日ロンドン
(3)2006年9月11日、ルツェルン

※日本語オビ・解説付き
藤倉大は大阪に生まれ、今や 20 年以上を英国で過ごしている。英国ではロックスバラ、ランズウィック、ベンジャミンに師事。これまでハダースフィールド国際音楽祭作曲家賞、ロイヤル・フィルハーモニック作曲賞、国際ウィーン作曲賞、パウル・ヒンデミット賞、第57 回尾高賞および第19 回芥川作曲賞、中島健蔵音楽賞、エクソン・モービル賞をはじめ、数々の著名な作曲賞を受賞しています。 ロンドンでは、BBC プロムスから2 つの委嘱を受けているほか、コントラバス協奏曲がロンドン・シンフォニエッタによって初演されています。2013 年には《atom》がBBC 交響楽団によってイギリス初演される予定である。藤倉の音楽はフランスでも受け入れられ、多数の委嘱が行われている。中でも彼の初めてのオペラ作品(演出:勅使川原三郎、シャンゼリゼ劇場・ローザンヌ歌劇場・リール歌劇場による共同制作)はそれらの頂点と言える。ドイツでは、ドゥダメルとシモン・ボリバル・ユース・オーケストラに捧げられた作品である、《Tocar y luchar》がベルリンでヨーロッパ初演された。ほかにもミュンヘン室内管弦楽団の委嘱で《Grasping》を作曲。 これまでに共同作業を行った指揮者には、ブーレーズ、エトヴェシュ、ノット、ドゥダメル、リープライヒ、山田和樹らが挙げられる。国際的な共同委嘱がますます増えており、2012/13 シーズンには、木管楽器・打楽器ソリストとオーケストラのための《Mina》がシアトル交響楽団、バンベルク交響楽団、名古屋フィルハーモニー交響楽団によって、それぞれの大陸で初演される予定である。 今回のこの作品集は藤倉のこれまでの軌跡を知る上で大変貴重なディスクです。
(ANCORAシリーズ)
NMC-D175M
オリヴァー・ナッセン:作品集
(1)交響曲第3番
(2)トランペッツ(ソプラノと3つのクラリネットのた
めの)
(3)「オフィーリアの踊り」第1集
(4)「コーシング」(室内オーケストラのための)
(5)カンタータ(オーボエと弦楽三重奏のための)
(6)交響曲第2番(ソプラノと室内オーケストラの
ための)
(1)マイケル・ティルソン・トーマス(指)
 フィルハーモニアO
(2)オリヴァー・ナッセン(指)、
 リンダ・ハースト(S)、マイケル・コリンズ(Cl)、
 エドワード・ピリンガー(Cl)、
 イアン・ミッチェル(Cl)
(3)(4)(6)オリヴァー・ナッセン(指)
 ロンドン・シンフォニエッタ
(5)ナッシュ・アンサンブル
(6)エレーン・バリー(S)

録音:(1)(3)1981年5月、(2)(4)(5)(6)1983年8月
※UNICORN-KANCHANAで出ていたもの
イギリス現代作曲界は大変多様で活発に活動しているが、オリヴァー・ナッセンはいわゆるクラシックの流れを汲む伝統的な現代音楽の作曲家としてジョージ・ベンジャミンと共にいまやイギリスの重鎮的存在となっています。このディスクではそんな彼が20代に作曲した作品を収録。ナッセンは16才で自作の交響曲第1番を自らロンドン響を指揮して初演したほどの早熟で、ここに収められた作品のいずれもが若書きとは無縁の高い完成度を持っています。自ら作曲家でもあるティルソン・トーマスの的を得たシャープな指揮ぶりが聴き所。
NMC-D180
マイケル・フィニシー(b.1946):弦楽四重奏曲第2番(2006-07)
弦楽四重奏曲第3番(2007-09)*
クロイツァーQ
【P.S.スカーヴェド(Vn)、
M.トランダフィロフスキ(Vn)、
モーガン・ゴフ(Va)、ニール・ハイド(Vc)】

録音:2007年3月、2010年11月*
※METIERレーベル,MSVCD92011
フィニシーは王立音楽院で学んだ後、イタリアで研鑽、現在はイギリスの幾つかの音楽大学で教鞭を執っています。厳しい表現主義的無調音楽で新ウィーン楽派の影響のもと、クラスターの多用など厳しい表現のなかに突然、鳥の鳴き声がテープで流されたり(弦楽四重奏曲第3番)とアカデミックな現代音楽の作法の中にも独自の詩学が拡がります。 現代音楽を得意とするスカーヴェド率いるクロイツァー四重奏団は先にフィニシーの弦楽四重奏作品集(弦楽四重奏曲第1番も含む)を録音しています。
NMC-D185
ディアドレ・グリビン(b.1967):弦楽四重奏作品集
《メロウは歌った》〜弦楽四重奏のための
《島の人々》〜ソプラノ、トランペットと弦楽四重奏のための
《海を渡る》〜メゾ・ソプラノと弦楽四重奏のための
アナホーリッシュ〜ソプラノ、ハープと弦楽四重奏のための
《捕鯨船が見たもの》〜弦楽四重奏のための
パトリシア・ロザリオ(S)、
ロア・リクセンバーグ(MS)、
マーク・オキーフ(Tp)、
クリオナ・ドリス(Hp)、
RTEヴァンブラ四重奏団

録音:2011年
ディアドレ・グリビンは北アイルランド、ベルファースト出身の女性作曲家。デンマークでペア・ノアゴーに師事した。弦楽四重奏を中心とした作品には印象主義、北欧音楽の影響が感じられ、ドビュッシー、師匠のノアゴー、ラウタヴァーラの音楽を思わせる。「海を渡る」は 7 世紀の中国の詩にインスパイアされた作品でロックンロールのリズムとベンジャミン・ブリトゥンの叙情性が聴き取れます。
NMC-D186
ケネス・ヘスケス(b.1968):作品集
(1)季節のためのリズム
(2)光の本(モホリー・ナジーの後に)
(3)偶像
(4)ヴンダー・カンマー・コンツェルト(素晴らしい室内協奏曲)
(5)神のような速さで過ぎる夏の終わりに
(1)(3)(5)クリストフ=マティアス・ミュラー(指)ロイヤル・リヴァプールPO
(2)(4)クラーク・ランデル(指)アンサンブル10/10(ロイヤル・リヴァプールPOのメンバー)

録音:2009-2012年
ケネス・ヘスケスはリヴァプール出身で15才で最初の管弦楽曲を書き、19 才でサー・チャールズ・グローヴスより作曲の委嘱を受けている俊英。王立音楽院ではエドウィン・ロックバーグに師事し、1995年にはタングルウッドでレナード・バーンスタインの指導を受け、またその後アンリ・デュティーユにも師事しています。こうした経歴からもおよそ推察できるように、彼の音楽は古典派から新ウィーン楽派に至る西洋音楽の伝統にしっかりと基盤を置いた、堅固な構成とよい意味での常識的なストーリー展開によって進む。効果的できらびやかな管弦楽法など、オーケストラのダイナミズムが充分楽しめます。
NMC-D189
ジョン・カスケン(b.1949):管弦楽作品集
ヴァイオリン協奏曲(1995)*
管弦楽のための協奏曲(2007)
ファーネを越えるオリオン(1984)
マルクス・シュテンツ(指)ハレO
ゾフィア・ヤッフェ(Vn)*

録音:2013年3月、11月、マンチェスター
ジョン・カスケンはヨークシャー出身のイギリスの作曲家でバーミンガム大学で学んだ後、ポーランドに渡り、ルトスワフスキに数年、師事した。オペラから管弦楽、協奏曲とあらゆるタイプの作品を発表しており、無調、セリー技法を基本としながらもところどころに調性やモード的な語法を用いたドラマティックな作風が特徴。1990 年に来日し武満が主催する音楽祭「今日の音楽」で個展を催したこともある。ヴァイオリン協奏曲はセリー技法が根底にあるようだが、急緩急の伝統的な 3 楽章からなり、第2 楽章のブリテンやバックスら20 世紀イギリスの作曲家を思わせるメランコリックな抒情性格別。「ファーネを越えるオリオン」は神話に基づいた交響詩で大管弦楽の機能と色彩を最大限に生かした大作。近現代イギリス音楽の好きな人は必携。 指揮はOehms レーベルのマーラー・シリーズやN 響への客演でお馴染のマルクス・シュテンツ。

NMC-D191
ジョセフ・フィブス(b.1974):作品集
(1)フレックス〜ピアノ,フルート,ヴァイオリン,チェロのための
(2)《夜の影》からの2つの歌曲〜テノールとピアノのための
(3)薔薇の賛美歌〜ソプラノと弦楽四重奏のための
(4)岸辺から岸辺へ〜カウンター・テナーとギターのための
(5)エージャ〜弦楽四重奏のための
(6)月の葬礼〜カウンター・テナーとピアノのための
(1)アリッサ・フィルソヴァ(P)、
(1)ジョアンナ・ショウ(Fl)、
(1)マリージ・プロマッヒャー(Vn)、
(1)ブライアン・オケーン(Vc)
(2)ベン・オルデン(T)、
(2)(6)アンドリュー・プラント(P)、
(3)ヘレン=ジェーン・ハウエルズ(S)
(3)(5)ナヴァラSQ、
(4)(6)マイケル・チャンス(C.T)、
(4)ジェームズ・ボイド(G)

録音:2012年11月
名カウンター・テナー、マイケル・チャンスが登場!イギリス新抒情主義の旗手、フィブスの最新作品集。ロンドン出身のフィブスはバードウィスル、スティーヴン・スタッキーに作曲を師事、作品はサロネン、レナード・スラトキンらによって演奏されています。無調、モード、調性を柔軟に折衷しながら、現代的でスマートなリリシズムが特色。「フレックス」は 4 つの楽器が目まぐるしく動き回る渦の中から、次第に蜘蛛の糸のようなしなやかでゆったりとしたメロディが紡ぎ出されます。世界的なカウンター・テノール、マイケル・チャンスが歌う歌曲集「岸辺から岸辺へ」ではギターの典雅な伴奏に乗せられてバロック音楽を現代によみがえらせた幻想的な世界が現われます。
NMC-D192
リチャード・コーストン(b.1971)作品集
(1)ミレニアム・シーンズ
(2)ノットゥルノ
(3)カワセミは火を捕える
(4)記憶の固執
(5)室内交響曲
(1)ニコラス・コロン(指)ハレO
(2)(3)(4)ゲーリー・コーネリウス(指)
(5)ライアン・ウィッグルスワース(指)
(2)-(5)バーミンガム現代音楽グループ

録音:(1)2013年10月マンチェスター、
(2)-(4)2013年9月バーミンガム
(5)2013年2月バーミンガム
リチャード・コーストン(Richard Causton)はロンドン出身の若手でエドウィン・ロクスバラ、ハワード・スケンプトンらに師事、作品はBBC 響、ロンドン・シンフォニエッタなどによって演奏されている。「ミレニアム・シーンズ」はホイッスルや自動車のサイレンのような金管のファンファーレがさながらストリートの喧騒を思い起こさせる。作曲者本人によればブーレーズ、シュトックハウゼン、リゲティほか多くの現代の大作曲家の影響を受けているとのことだが、むしろブリティッシュ・ロックとの関係を推測させる独自の世界を築いている。藤倉大がブレークした「デビュー・ディスク・シリーズ」での発売。
NMC-D194
マーク=アンソニー・タネジ(b.1960):(1)アンダンス(2011)
(2)クライング・アウト・ラウド(2002-3)
(3)ノー・レットアップ(2003)
(1)ティム・マレイ(指)アンダンス・バンド
(2)(3)ポール・ホスキンズ(指)ランバートO

録音:(1)2013年4月18日、(2)(3)2013年10月27日
多様なイギリス現代音楽界にあってもなお異彩を放つ存在のマーク=アンソニー・タネジはマイルス・デイヴィスらモダン・ジャズの影響を受け、強いリズムやジャズ和声の他、ストラヴィンスキー、パンク・ロックの要素を取り入れた独自の折衷様式で 1990 年代に一躍時代の最先端に躍り出た。またサイモン・ラトルに高く評価されバーミンガム市響のコンポーザー・レジデンスを務めその際書かれた管弦楽曲「3 人の叫ぶ教皇 」は彼の代表作となった。このアルバムでは21 世紀に入ってからのバレエのために書かれた作品が集められており、タネジの相変らず反骨精神あふれるパンクな世界を楽しむことができる。意図的に書かれたストリート・バンドのような薄っぺらな響きのヒステリックな叫び、デフォルメされたラグタイムのリズム、破滅を予感させるクラスター、そして吹き荒れる音の嵐のほんの合間にかすかに聴こえるリリカルなメロディ。これぞまさにタネジ・ワールドである。
NMC-D195
ベン・フォスケット作品集
(1)5 つの夜の小品
(2)ホーネットII
(3)トランペットから
(4)オン・フロム・フォー
(5)ダイナソー
(6)「風の遠吠え」への5 つの歌曲
(1)リチャード・ウットリー(P)
(2)マーク・ヴァン・デ・ウィール(Cl)、
 ジェフリー・パターソン(指)ロンドン・シンフォニエッタ
(3)ニコラス・コロン(指)ハレO
(4)ニコラス・コック(指)プサッファ
(5)エリック・ラム(Fl)
(6)ラファエル・ケネディ(S)、
 ジャン=フランソワ・ベッケール(ソプラノSax)

録音:2012-14年
フォスケットはイギリスの若手作曲家で王立音楽院でエドウィン・ロックスバラとサイモン・ベインブリッジに作曲を師事、彼のヴァイオリン協奏曲は 2002年にオリヴァー・ナッセン指揮ロンドン・シンフォニエッタによって初演され注目された。またBBC プロムスにおいてBBC 交響楽団のための新作が委嘱された他、数々のダンス・カンパニーのための音楽を担当、近年はオペラの作曲にも取り組んでいる。
NMC-D198
〜デビュー・ディスク・シリーズ〜
ジャスト・スタッフ・ピープル・ドゥ〜ラリー・ゴーヴス作品集

(1)個人的な関係の動向〜Chamber Orch
(2)末端大破〜Vc
(3)青であるもの、白であるもの、黒であるもの〜Pf,Chamber Orch,Electronics
(1)マーティン・ブラビンズ(指)ロンドン・シンフォニエッタ
(2)オリヴァー・コーツ(Vc)
(3)サラ・ニコルズ(P)、アンドレ・デ・リッダー(指)ロンドン・シンフォニエッタ、サウンド・インターメディア(電子音響)

録音:2012-14年
ゴーヴスはイギリスの若手作曲家の一人でアンソニー・ギルバートとマイケル・フィニシーに作曲を師事した。彼はナッシュアンサンブル、ロンドン響他の多くのアンサンブルとコラボレーションする一方でサウンドデザイナーや神経科学者とも協力しあい、創作の刺激にしている。アカデミックで堅実な現代音楽の書法の作曲家。
NMC-D199
ヘレン・グライム(b.1981)作品集
(1)尾流雲/(2)色あせた大気のなかへ
(3)クラリネット協奏曲/(4)冷泉
(5)誰もが歌った/(6)夜の歌
(7)真夜中近く
(1)(3)(7)マーク・エルダー(指)
(2)(4)-(6)ジェームズ・フィリップス(指)
(1)(3)(5)-(7)ハレO
(2)(4)ハレ・ソロイスツ
(3)リンゼイ・マーシュ(Cl)

録音:2013-2014年
ヘレン・グライムはスコットランド出身の若手作曲家でエディンバラで学んだ後、王立音楽院でジュリアン・アンダーソン、エドウィン・ロックスバラに師事している。作品はロンドン響、BBC スコットランド響によって取り上げられている。作風は無調によるが、楽器法や音色に対する感性に非凡な才能が感じられ、管弦楽の移り行く色彩の変化を楽しむことが出来ます。

NMC-D200(2CD)
バートウィッスル(b.1934):歌劇「ガウェイン」全2幕 マリー・エンジェル(S)、
アン・ハウエルズ(MS)、
リチャード・グリーガー(T)、
ペネロープ・ウォルムスリー=クラーク(S)、
オマール・エブラヒム(Br)、
アラン・ユーイング(B)、
ジョン・マースデン(T)、
フランソワ・ルルー(Br)、
ケヴィン・スミス(C-T)、
ジョン・トムリンソン(B-Br)
エルガー・ハワース(指)
ロイヤル・オペラ・ハウスO&cho

録音:1994年4月20日コヴェント・ガーデン
(Collins Classicsの復刻盤)
ジョン・オグドン、ピーター・マクスウェル・デイヴィスらとともにマンチェスター楽派と称されるイギリス作曲界の重鎮バートウィッスルの 4 作目のオペラ。因みにバートウィッスルは現在までに 8 つのオペラを発表している。ガウェインはアーサー王物語に登場する円卓の騎士の一人でアーサー王の甥でもあり、片腕であったガウェインの伝説はアーサー王物語の重要な部分を構成している。バートウィッスルは彼の伝説を現代の視点から捉え直し、普遍的な人間の性を描き出す表現主義的なオペラとして作曲している。
NMC-D201
ヒュー・ウッド(b.1932):歌曲集
(1)ローリー・リー歌曲集
(2)D.H.ロレンス歌曲集
(3)ギリシャの島々
(4)野性のシクラメン
(1)クレア・マッコールディン(Ms)
(2)(4)ジェームズ・ジルクライスト(T)
(3)ロデリック・ウィリアムズ(Br)
(1)(3)レイン・バーンサイド(P)
(2)(4)サイモン・レッパー(P)

録音:2014 年
ヒュー・ウッドはイギリスの音楽家の一家に生まれオックスフォードのニューカレッジに学んだ。室内楽、歌曲、管弦楽など多くの作品を発表しており、BBC のプロムスでも度々取り上げられている。本CD では歌曲が集められており、いずれもイギリスの詩人の詩によるもの。調性と自由な無調の折衷による近代的なリリシズムが感じられる。
NMC-D202
シャルロッテ・ブレイ(b.1982)作品集
(1)静寂の速度で
(2)雪の中で燃え盛る炎
(3)オネイロイ/(4)リプレイ
(5)イエロー・リーヴからの歌
(6)コート・イン・トゥリー・トップ
(1)サー・マーク・エルダー(指)
 オールドバラ・ワールO
(2)ルーシー・ショーファー(Ms)、
 バーミンガム現代音楽グループ
(3)ヒュー・ワトキンス(P)
(4)ヒュー・ワトキンス(P)、
 バーミンガム現代音楽グループ
(5)クレア・ブース(S)、
 アンドルー・マシューズ=オーウェン(P)
(6)アレクサンドラ・ウッド(Vn)、
 オリヴァー・ナッセン(指)
 バーミンガム現代音楽グループ

録音:2011-14 年
シャルロッテ・ブレイはイギリスの若手作曲家でバーミンガム音楽院で学んだ後、王立音楽院でマーク・アンソニー=タネジに師事した。管弦楽曲に非凡な才能を発揮し、ロンドン響、ロンドン・フィルなどによって作品は盛んに演奏されている。収録されているオーケストラのための「静寂の速度で」は2012 年にBBC のプロムスにより委嘱、世界初演され話題を呼んだ彼女の代表作でヴァレーズやストラヴィンスキーを思わせる管弦楽のもりもりと隆起する音のダイナミズムが魅力的。
NMC-D203
「海鷲」〜ホルンのための作品集
(1)P.M.デイヴィス:海鷲
(2)ジェラルド・バリー:ジャバーウォッキー
(3)コリン・マシューズ:スリー・カード(Three of a kind)
(4)ヒュー・ワトキンス:三重奏曲
(5)デヴィッド・マシューズ:ホルンと弦楽のための五重奏曲
(6)M-A.タネジ:偉大な男のための祈り
(7)ロビン・ホロウェイ:ホルン,チェロ,ピアノのための三重奏曲
リチャード・ワトキンス(Hrn)
(2)マーク・パッドモア(T)
(2)(6)ポール・ワトキンス(Vc)
(3)(4)ヒュー・ワトキンス(P)
(4)ローラ・サミュエル(Vn)
(5)ナッシュ・アンサンブル

録音:2011/2014 年
ホルン奏者リチャード・ワトキンスのために書かれたホルンを含む室内楽曲集。ワトキンスは長くフィルハーモニア管弦楽団の首席を務め、退団後はナッシュ・アンサンブルとロンドン・ウィンズで活動している。P.M.デイヴィス、デヴィッド・マシューズ、タネジらイギリス作曲界の重鎮たちの新作がまとめて聴ける注目盤。
NMC-D204M
ニュー・ミュージック・コレクション:合唱編
(1)ジュリアン・アンダーソン:4つのアメリカの合唱〜エデン
の美しい谷
(2)ジャイルズ・スウェイン:クライ〜スカイ
(3)ロバート・サクストン:私は夜明に目ざめるだろう〜第4 曲
(4)マイケル・フィニシー:ロンドンのわかりやすい雑草
(5)R.R.ベネット:呪文〜睡眠の呪文
(6)ブリテン:辺境で〜壁の時計
(7)アンソニー・ペイン:フェニックス・ミサ〜グローリア
(8)クリストファー・フォックス:門を開けろ
(9)アレクサンダー・ゲール:モーゼの死〜光を放つ男に
(10)バートウィッスル:子午線〜T
(11)ハワード・スケンプトン:炎の橋
(12)エリザベス・ラッチェンス:マニフィカト
(13)ブリテン:石炭の表情〜シフトが終わった
(1)ハルシー(指)
 バーミンガム市Cho
(2)(3)プール(指)BBC シンガーズ
(4)(8)(11)(12)ウィークス(指)
 エグザウディ
(5)ウィルコックス(指)
 フィルハーモニアO、バッハCho、
(6)スキッドモア(指)Ex カテドラ
(7)プール(指)
 BBCシンガーズ、
 フィリップ・ジョーンズ・ブラスEns
(9)クレオバリー(指)
 ケンブリッジ大学
音楽協会Cho器楽Ens
(10)ナッセン(指)
 ロンドン・シンフォニエッタ&Cho
(13)ブラビンズ(指)
 バーミンガム市Cho&現代音楽グループ
NMC-D205M
ニュー・ミュージック・コレクション:電子音楽編
(1)ロジャー・スモーリー:パルス〜モメント16
(2)リチャード・バレット:トランスミッションU
(3)アナ・メレディス:アックスマン
(4)ラジミル・フィッシュマン:ドリーム・オブ・ビーイング
(5)クローディア・モリター:私の好きな音
(6)ドンチャ・デネヒー:pAt
(7)サラ・コリンズ:フォレスト・ピース
(8)バートウィッスル:オルフェウスの仮面〜最初の流れ雲
(9)ポール・ホイッティ:セヴン・ページズ2
(10)イヴリン・フィカラ:島(リミックス)
(11)ジョナサン・ハーヴェイ:バクティ〜U
(12)デヴィッド・ラムズデイン:大きな出会い〜鉱夫の賛歌
(13)デーヴ・プライス:リーのゲム
電子音楽、エレクトロニクス
(1)バーナス(指)BBC 響
(2)エッゲン(指)エリシオン&チカダEns
(3)ジョン・オーフォード(Fg)
(5)マイケル・チャンス(C-T)、
 ジョージ・モスレー(Br)
(6)ジョアンナ・マクグレガー(P)
(8)バリー・アンダーソン&イアン・ディアデン
(9)ジェーン・チャップマン(Cemb)
(13)ノスフェラトゥ
NMC-D206M
ニュー・ミュージック・コレクション:管弦楽編
(1)リチャード・コーストン:ミレニアム・シーンズ〜Part1
(2)ドミニク・マルダウニー:オーボエ協奏曲〜T
(3)ニコラス・モー:ライフ・スタディーズ〜V
(4)リチャード・アイレス:No.36 ホルン・ノンチェルト〜
(5)セア・マスグレイヴ:乱流の風景〜海の怪物との夜明
(6)パヌフニク:チェロ協奏曲〜第2楽章
(7)バリー・ガイ:雨後〜\・]
(8)ジュディス・ウィア:森
(9)エリザベス・ラッチェンス:髑髏〜タイトル
(10)ロビン・ハロウェイ:管弦楽のための協奏曲第2番〜U
(11)グレース・ウィリアムズ:7つの橋変奏曲〜W
(12)ヒュー・ウッド:交響曲第1番〜第1楽章
(13)ジョー・カトラー:チェロと弦楽のための音楽〜止められな

(14)バートウィッスル:ガウェインの旅〜旅
(15)R.R.ベネット:戦士の帰還〜[
(1)コロン(指)ハレO
(2)ロイ・カーター(Ob)、
 ティルソン・トーマス(指)LSO
(3)マリナー(指)ASMF
(4)ウィム・ティンマーマンス(Hrn)、
 クルティヒ(指)ASKO
(5)ヴァンスカ(指)BBC響
(6)ロストロポーヴィチ(Vc)、
 ウルフ(指)LSO
(7)ヒコックス(指)
 シティ・オヴ・ロンドン・シンフォニア
(8)ブラビンズ(指)BBC響
(9)(11)(15)ヴァン・ステーン(指)BBC響
(10)ナッセン(指)BBC響
(12)A.デーヴィス(指)BBC響
(13)ロビン・マイケル(Vc)、
 ハーゼルウッド(指)BBC コンサートO
(14)ハワース(指)フィルハーモニアO
NMC-D207M
ニュー・ミュージック・コレクション:ピアノ編
1.ヒュー・ワトキンス:4つのスペンサー小品〜クライドによる造船
2.サイモン・ホルト:黒いランタン
3.ジュリアン・アンダーソン:クルジュの近くのどこか
4.セイディ・ハリソン:インプレーサ・アモローザ〜ラビリンス
5.マイケル・ゼヴ・ゴードン:思い出に〜かつてあったタンゴ
6.ダイアナ・バレル:小熊
7.ジョナサン・ハーヴェイ:俳句
8.アンソニー・ペイン:賛歌〜トッカータ
9.R.R.ベネット:散歩道
10.リチャード・バレット:管U〜光輝く
11.ジョン・ホワイト:ピアノ・ソナタ第76 番
12.モーガン・ヘイズ:3つのディストレスド・サーフェイス〜黄色い
漆喰を剥がす
13.ジェラルド・バリー:トリオーチック・ブルース
14.タンシー・デーヴィス:抜け穴とリンチピン〜抜け穴
15.ブリテン:変奏曲〜W速く
16.ジェームズ・ディロン:元素の本〜第3 巻の5
17.ジュディス・ウィア:マイケルのストラススペー
18.スティーヴン・モンタギュー:頭の無い騎手
19.ピーター・マックスウェル・デーヴィス:私と一緒に、それと
も・・・?
20.ティペット:幻想ソナタ〜プレスト
21.マイケル・フィニシー:貨物列車ブルーズ
22.ナッセン:オフェーリアのラスト・ダンス
1.14.22.ヒュー・ワトキンス(P)
2.15.ロルフ・ハインド(P)
3.6.7.9.サリア・マイヤーズ(P)
4.ニッキー・ロセフ(P)
5.アンドルー・ゾリンスキー(P)
8.スーザン・ブラッドショー(P)
10.イアン・ペイス(P)
11.ロジャー・スモーリー(P)
12.ジョナサン・パウエル(P)
13.16.河合祝子(P)
17.21.マイケル・フィニシー(P)
18.フィリップ・ミード&スティーヴン・モンタギュー(P)
19.メルヴィン・タン(P)
20.フィリス・セリック(P)
NMC-レーベル25 周年を記念して、壮大な音のカタログともいうべき4つのオムニバスのタイトルが 発売。「合唱編」「電子音楽編」「管弦楽編」「ピアノ編」に分けられていて、NMC-レーベルから発売になっている音源を用い、ブリテン以降のイギリスの 20 世紀・21 世紀音楽を俯瞰する壮大なライン・ナップとなっています。
NMC-D208
ジョン・タヴナー(1944-2013):(1)アフマトーワ・レクイエム(1980)
(2)6つのロシア民謡(1978)
(1)フィリス・ブリン・ジュルソン(S)、
ジョン・シャーリー=カーク(Br)、
ゲンナジー・ロジェストヴェンスキー(指)
BBC響
(2)エリス・ロス(S)、ナッシュ・アンサンブル

録音:(1)1981年8月27日ロイヤル・アルバート・ホール(ライヴ)
(2)1979年9月2日BBCプロムス(ライヴ)
BBC RADIO CLASSICSで出ていたものの
BBC RADIO CLASSICS で出ていたジョン・タヴナーの声楽作品が待望の復活。 アフマトーワ・レクイエムはロシアの詩人アンナ・アフマトーワの詩による 1 時間近くの大作。1930 年代、スターリンの恐怖政治の時代に書かれた抵抗の詩をテキストにしており炸裂する不協和音とドラマティックな展開はショスタコーヴィチ、シュニトケを思わせる。そのせいかロジェストヴェンスキーの棒も自ずと力が入り、さながらショスタコーヴィチの曲かと見まごうほどの熱演。6 つのロシア民謡はソプラノと小編成のアンサンブルのためのロシア民謡の創造的編曲でベリオのフォーク・ソングズを思わせる佳品。
NMC-D211
ハリソン・バートウィッスル(b.1934): (1)天使の戦士(2010)
(2)壊れたイメージで(2011)
(3)ヴィルレー(泉をじっと見つめている間)
デイヴィッド・アサートン(指)
ロンドン・シンフォニエッタ
(1)アンドリュー・ワッツ(C-T)、
ジェフリー・ロイド=ロバーツ(T)、
BBC シンガース、

録音:(1)2011 年(2)2012 年(3)2014 年
2014年、80 歳を超えたイギリスの巨匠バートウィッスルの衰えを知らない力作を3 曲。「天使の戦士(エンジエル・ファイター)」はライプツィヒのバッハ・フェスティバルの委嘱で書かれた 30分余りの大作カンタータで激しいエネルギーが爆発する表現主義風の傑作。「壊れたイメージ」は作曲システムはセリーに基づくと思われるが厳しい中にベルクやブーレーズに通じるリリシズムが漂う。一方、「ヴィルレー」はルネサンス音楽の再構成もしくはリミックス作品でストラヴィンスキーの新古典主義期を思わせるポップで楽しい作品。
NMC-D212
マーティン・バトラー(b.1960)作品集
(1)汚い野獣〜ナレーターとアンサンブルのための
(2)中空の風〜アンサンブルのための
(3)ラヴ・ソングズ・ワルツ〜クラリネットとピアノのための
(4)ルンバ・マシーン〜ピアノのための
(5)秋〜フルートとピアノのための
(6)でこぼこした前奏曲〜ピアノのための
(7)秋のロンド〜アンサンブルのための
(1)(2)(7)ニュー・ロンドン室内アンサンブル
(1)(3)(4)(5)(6)マーティン・バトラー(P)
(1)サイモン・カロウ(ナレーター)
(3)ネイア・アッシュワース(Cl)
(5)ロバート・マナッセ(Fl)
(7)ナヴァーラSQ団員
(7)レオン・ボッシュ(Cb)

録音:2015年2月
マーティン・バトラーはイギリスのベテラン作曲家。王立ノーザン・カレッジで学んだ後、イタリアのルチアーノ・ベリオのもとで研鑽を積み、現在プリンストン大学レジデント・コンポーザー。作品はオペラ、管弦楽曲、室内楽と多岐に渡る。作風は無調、調性、モードなどの諸語法を作品のテーマによって自由に混ぜ合わせた新ロマン主義的傾向のあるものだがストラヴィンスキー、ジャズ、ポップス、ミニマル・ミュージックからの影響も大きい。ジョン・アダムズやグラハム・フィットキンなど、ポスト・ミニマル世代の作曲家たちと共通点の多い楽しい世界。
NMC-D214
〜デビュー・ディスク・シリーズ〜
マーク・ボーデン作品集

(1)リラ〜チェロと管弦楽のための
(2)4つのメモ〜ヴァイオリンとピアノのための
(3)ハートランド〜打楽器と管弦楽のための
(4)突然の光〜管弦楽のための
(1)(3)(4)グラント・レウェリン(指)BBCウェールズSO
(1)オリバー・コーツ(Vc)
(2)パク・ヘユン(Vn)、ヒュー・ワトキンス(P)
(3)ジュリアン・ウォーバートン(Perc)

録音:2016年4月
マーク・ボーデンは近年イギリスで頭角を現してきている若手作曲家。本CDは彼のデビュー・アルバムである。彼はイギリスの多くのオーケストラ、放送局より作品の委嘱を受けており、《リラ》はBBCウェールズ響より委嘱された出世作。作品はヨーロッパの前衛楽派とは一線を画しており、はっきりとしたメロディ、調性も頻繁に現れる。特に《リラ》では伝統的な急緩急の3楽章構成をとる堂々とした21世紀のチェロ協奏曲。《突然の光》はオーケストラを壮麗に鳴らしまくるエンターテイメント性満点の秀作。
NMC-D216
ブレーシング・チェンジ〜現代弦楽四重奏作品集
サイモン・ホルト(1958-):サード・カルテット
ドナチャ・デネヒー(1970-):ザ・ウェザー・オブ・イット*
アンソニー・ギルバート(1934-):天上の神秘#
ジャックQ
ドーリックSQ*
カルドゥッチSQ#
ガイ・ジョンストン(Vc)#

録音:2015年1月19日、2016年7月15日*、2015年6月14日# ウィグモア・ホール(ライヴ)
「ブレーシング・チェンジ」シリーズは、ラドクリフ・トラストと、ウィグモア・ホール、NMC-レコーディングによる共同委嘱によるものです。ジャック四重奏団、ドーリックSQ、カルドゥッチSQという実力派アーティストにより、イギリスの名門ホール、ウィグモア・ホールで新しい弦楽四重奏曲を演奏し録音するという意欲作。イギリスとアイルランドの作曲家による作品は、新鮮で静かな情熱で満たされた音楽です。
NMC-D218(1CD)
サイモン・ホルト(1958-):a table of noises
「ア・テーブル・オブ・ノイズ」(打楽器協奏曲)
「セイント・ヴィート・イン・ザ・ケトル」(管弦楽作品)
「ウィットネス・トゥ・ア・スノウ・ミラクル」(ヴァイオリン協奏曲)*
ニコラス・コロン(指) ハレO
コリン・カリー(Perc)
クロエ・ハンスリップ(Vn)

録音:2014 年7 月29 日、2015年11月9日、57’13
サイモン・ホルトは1958 年生まれのイギリスの現代音楽作曲家。2005 年から2008 年にかけて作曲された3 曲を収録したアルバムです。 2000 年のロイヤル・フィルハーモニック・ソサエティ・ヤングアーティスト賞受賞以来、イギリスを代表する打楽器奏者の一人で、2017 年3 月に日本でおこなわれたスティーヴ・ライヒ80 歳記念「テヒリーム」で見事な演奏を披露したパーカッショニスト、コリン・カリーに、イギリス出身で、名教師ザハール・ブロンの薫陶を受けた若手ヴァイオリニスト、クロエ・ハンスリップがソリストを務めた“パーカッション協奏曲”(2009 年英国作曲家賞)と“ヴァイオリン協奏曲”(2006 年英国作曲家賞)を収録。“セイント・ヴィート・イン・ザ・ケトル”は BBC ウェールズ・ナショナル管弦楽団コンポーザー・イン・レジデンスを務めていたホルトが、ウェールズ出身の作曲家アラン・ホディノット(1929-2008)の名前を冠した「BBC ホディノット・ホール」が2009 年に竣工し、BBC ウェールズ・ナショナル管の新本拠地を祝福する作品として委嘱されたものです。
NMC-D219
〜デビュー・ディスク・シリーズ〜
エミリー・ハワード作品集

(1)マグネタイト〜管弦楽のための
(2)テレノス〜メゾ・ソプラノとバスのための
(3)メスメリスム〜ピアノと管弦楽のための
(4)リヴァイアサン〜アンサンブルのための
(5)太陽光〜管弦楽のための
(6)アフェレンス〜弦楽四重奏のための
(1)(3)(5)アンドルー・グーレイ(指)
ロイヤル・リヴァプール・フィル
(2)ルーシー・ゴッダード(MS)
 サイモン・ホワイトリー(Bs)
(3)アレクサンドラ・ダリエスク(P)
(4)スケープゴート(バリトンSax&Perc)
(6)エリアスSQ

録音:2015年11月
ギリスの若手作曲家を紹介するNMC-デビュー・ディスク・シリーズ。本CDはエミリー・ハワードの初のまとまった作品集。ハワードの作品は2011年のウィーン・モデルン音楽祭をはじめ、BBCプロムス、ロンドン響などでさかんに演奏されている。彼女は当初、オックスフォード大学で数学とコンピュータ・サイエンスを学んだ後、王立ノーザン・カレッジで作曲を学んだ。作品は数学の深い知識の影響が感じられる抽象的な弦楽四重奏曲《アフェレンス》から伝統的なオーケストラを存分に鳴らした聴きごたえのある《マグネタイト》、二人の男女のなまめかしい声(部分的に倍音唱法が使われる)が絡み合う実験的な《テレノス》までとスタイルが幅広い。
NMC-D220
タリク・オリーガン(b.1978):管弦楽作品集
(1)空の天体地図
(2)潜在的なマニフェスト
(3)ライ(Rai)
(4)チャービ(Chaabi)
(5)「闇の奥」からの断片
(1)マーク・エルダー(指)ハレO、
 ハレ・ユースcho、
マンチェスター・グラマースクールcho
(2)-(5)ジェイミー・フィリップス(指)ハレO

録音:(1)2015年4月、(2)-(5)2015年7月
タリク・オリーガン(TarikO’Regan)はイギリスの作曲家。ロンドン生まれですが、幼少期はモロッコとアルジェリアで過し、現在はニューヨーク在住。「空の天体地図」は子供の合唱団が使われ、暗い瞬間と対照的に推進力のあるシンコペーションが特徴の活気ある作品です。この作品は、1510年にドイツの博学者アルブレヒト・デューラーよるヨーロッパの最も古い印刷された星図の木版画に触発されたものです。「潜在的なマニフィエスト」はバッハに基づく作品。また「ライ」と「チャービ」はアルジェリアの民族音楽の形式によります。「闇の奥からの断片」はジョゼフ・コンラッドの小説に基づくオリーガンの室内オペラ「闇の奥」の音楽によるもの。何れの作品もミニマル音楽の影響のある調性的なもので親しみやすい。
NMC-D221
エロリン・ウォーレン(b.1958):管弦楽作品集
(1)チェロ協奏曲/(2)飢餓
(3)フォトグラフィ/(4)地球で
(1)マシュー・シャープ(Vc)
(1)(3)ニコラス・コック(指)オーケストラX
(2)フィリップ・ヘッドラム(指)ザ・コンティヌム・アンサンブル&アンサンブルX
(4)ティム・ハリーズ(バス・ギター)、エロリン・ウォーレン(声)、X四重奏団

録音:(1)(3)(4)2015年 (2)2001年
エロリン・ウォーレンはロンドンのキングス・カレッジに学んだアフリカ系女性作曲家。BBCプロムスより委嘱された打楽器協奏曲は高い評価を受けている。現代音楽の他にポップ・ミュージックの分野でも活動しており、作品は調性、モード、無調を折衷したロマンティックなもの。新古典主義時代のストラヴィンスキー、ブリテン風の和声に加えポップス界で磨かれたリリカルで内省的なメロディが魅力的。
NMC-D222
エドワード・カウィー(b.1943):弦楽四重奏曲集
弦楽四重奏曲第 3 番《イン・フライト・ミュージック》(1982-83 /rev2010)
弦楽四重奏曲第4 番 (1984 / rev2010)
弦楽四重奏曲第5 番《鳥の歌のバガテル》 (2003-4)
クロイツァーQ

録音:2014-15年、74:28
カーウィはバーミンガム出身で幼い頃よりサフォークとコッツウォルズの自然に親しみ、音楽と美術に才能を示した。1970 年代にルトスワフスキに師事、その後BBC プロムスでも盛んに作品が取り上げられるようになった。彼の音楽は幼い頃の影響もあり、メシアンと同じく鳥の声、歌が重要な音楽的素材になっている。現代的な語法と20 世紀初頭のイギリスの牧歌的な心象風景が融合したユニークな世界。
NMC-D223
ジェームズ・ウッド(b.1953):作品集
(1)炎の舌
(2)雲のポリフォニー
(1)ジェームズ・ウッド(指)
MDRライプツィヒ放送Cho
Earメッセージ打楽器Q
(2)ロバート・ヴァン・サイス(指)
イェール打楽器グループ

録音:2013-14年
ウッドはナディア・ブーランジェに作曲を師事、打楽器奏者、指揮者としても活動している。「炎の舌」は混声合唱と打楽器四重奏のために書かれた作品でゴスペル・ミュージックの要素、声の多彩な可能性と打楽器の様々な音色がミックスされている。「雲のポリフォニー」ではマリンバによる細かな音の粒子が収縮したり拡散したりとタイトルの通り、雲のような変化を見せる。
NMC-D225
〜デビュー・ディスク・シリーズ〜
マーク・シンプソン(b.1988)作品集

(1)《夜の音楽》〜チェロとピアノのための
(2)《アリエル》〜弦楽四重奏のための
(3)《バーカム幻想曲》〜ピアノのための
(4)《反響と燃えさし》〜クラリネットとピアノのための
(5)《ラヴ・エスケープ》〜クラリネットとピアノのための
(6)《ウン・レガロ(遺産)》〜チェロのための
(7)《風の花》〜オーボエのための
(8)《ただ音楽のみ》〜オーボエとアンサンブルのための
(1)レオナルド・エルシェンブロイヒ(Vc)
(1)アレクセイ・グリニュク(P)
(2)マーキュリーQ
(3)リチャード・アットレイ(P)
(4)(5)マーク・シンプソン(Cl)
(4)ヴィキヌグル・オラフソン(P)
(5)イアン・バックル(P)
(6)ガイ・ジョンストン(Vc)
(7)ニコラス・ダニエル(Ob)
(8)クラーク・ランデル(指)アンサンブル10/10、
ジョナサン・スモール(Cl)

録音:2010-15年
(1)レオナルド・エルシェンブロイヒ(Vc)(1)アレクセイ・グリニュク(P)(2)マーキュリー四重奏団(3)リチャード・アットレイ(Pf)(4)(5)マーク・シンプソン(Cl)(4)ヴィキヌグル・オラフソン(P)(5)イアン・バックル(P)(6)ガイ・ジョンストン(Vc)(7)ニコラス・ダニエル(Ob)(8)クラーク・ランデル(指)アンサンブル10/10、ジョナサン・スモール(Cl)録音:2010-15年、75:17
NMC-D226
戦争の追憶/ブラス・バンドのための音楽
(1)ブリテン(ハインドマーシュ編):機会のための序曲(オケージョナル序曲)
(2)ロビン・ホロウェイ:行進する男たち(戦争の追憶第1番Op.50-1)
(3)ルーシー・パンクハースト:声々(追憶に)
(4)ロビン・ホロウェイ:丘と谷から(戦争の追憶第2番Op.50-2)
(5)ジョン・マッケイブ:マウンセル砦
(6)ブリテンと聖エドムスベリー・ファンファーレによるディヴァージョンズ
(1)(3)(6)イアン・ポートハウス(指)トレデガー・タウン・バンド
(2)(4)フィリップ・ハーパー(指)コリー・バンド
(5)ロバート・チャイルズ(指)コリー・バンド

録音:2016年
イギリスの軍隊、戦争に因んだブラス・バンドのための作品を集めた。映画「ブラス!」でも描かれているようにイギリスではプロ、アマ問わずブラス・バンド活動が盛んで多くの団体が存在する。このディスクに収録された2つの団体はいずれもプロ団体でコリー・バンドは創立が1884年という老舗。現在、王立ウェールズ・カレッジ・オブ・ミュージックのレジデント・アンサンブルである。トレデガー・タウン・バンドは母体の創立が1849年と更に古く、現在はバーミンガム音楽院のレジデント・アンサンブルを務めている。
NMC-D227
コリン・マシューズ(b.1946):作品集
(1)ヴァイオリン協奏曲
(2)《葬列》
(3)チェロ協奏曲第2番
(1)リーラ・ジョセフォウィッツ(Vn)、
 オリヴァー・ナッセン(指)BBC響
(2)リッカルド・シャイー(指)
 ロイヤル・コンセルトヘボウO
(3)アンッシ・カルットゥネン(Vc)、
 ラモン・ガンバ(指)BBC響

録音:(1)2010年7月、(2)1998年12月、(3)2002年4月
つてデリック・クックと協働し、マーラーの交響曲第10番の全曲版のスコアを実際に書き、ホルストの惑星に補足すべく「冥王星」を作曲したイギリス現代音楽界の巨匠、コリン・マシューズの近作を含む充実した管弦楽作品集。才女リーラ・ジョセフォウィッツの華麗なヴァイオリンの妙技が天使のように舞うヴァイオリン協奏曲、リッカルド・シャイーの棒が冴えまくる壮絶な名曲《葬列》、ロストロポーヴィチに献呈されたドラマティックなチェロ協奏曲第2番と聴きどころ満載。
NMC-D229
ケイト・ウィットリー(1989-):アイ・アム アイ・セイ
(1)ヴィオラ協奏曲
(2)ヴァイオリンとピアノの3 つの小品
(3)5 つのピアノの小品
(4)ヴァイオリンとヴィオラのためのデュオ
(5)アイ・アム アイ・セイ
(1)シリー・ラシュコフスキー(Va)
(1)ザ・マルチ・ストーリー・オーケストラ
(1)(5)クリストファー・スターク(指)
(2)(4)エロイザ=フルール・トム(Vn)
(2)ケイト・ウィットリー(P)
(3)ロルフ・ハインド(P)
(4)アッシャー・ザッカルデッリ(Va)
(5)ザ・マルチ・ストーリー・オーケストラcho、
 ジョン・ドネ・プライマリー・スクール
(5)アシュリー・リッチ(Bs)
(5)サラ=ジェーン・ルイス(S)

録音:2016年
ケイト・ウィットリーは作曲家、ピアニスト、プロデューサーとして活躍している若手音楽家。2015年イギリス作曲家賞を、2014 年にボルレッティ=ブイトーニ財団アワードを受賞。2011 年に指揮者のクリストファー・スタークと共に“ザ・マルチ・ストーリー・オーケストラ”を設立し芸術監督に就任。最初の公演はストラヴィンスキーの“春の祭典”で、ロンドン南東部に位置するペッカムの駐車場で行われ、1500 人以上の聴衆を集めた画期的なコンサートとして話題を集めました。 このアルバムでは、2010 年から2016 年までに作曲された作品を収録しています。
NMC-D232
Flux〜新しい音楽、新しいダンス
(1)ギャヴィン・ヒギンズ:アトミック・カフェ
(2)マーク・ボウデン:エアーズ・ノー・オーシャ
ンズ・キープ
(3)シェリル・フランシス=ホード:狂気産業
(4)ケイト・ウィットリー:ヴァイオリンとヴィオラのためのデュオ
(5)クィンタ:捕らえられたテミストクレス
(1)ポール・ホスキンス(指)
(1)ランベール・オーケストラ
(2)フィデリオ・トリオ
(3)オニクス・ブラス
(4)エロイザ=フルール・トム(Vn)
(4)アッシャー・ザッカルデッリ(Va)
(5)クィンタ(Vn、Magnetic Resonator Piano
[磁力共鳴ピアノ]、エレクトロニクス)

録音:2015年〜2016年
ランベール・ミュージック・フェローシップを受けた 5 人の作曲家による新しいダンスのための音楽集。オーケストラや、三重奏曲、ブラスにヴァイオリンとヴィオラのデュオ、そして、クィンタは、自作自演で電磁石で弦を響かせる新たな音色を手に入れたピアノ= Magnetic Resonator Piano とヴァイオリンとエレクトロニクスの演奏など多彩な編成で聴かせます。
NMC-D234
ハワード・スケンプトン(1947-):老水夫の歌
(1)老水夫の歌
(2)オンリー・ザ・サウンド・リメインズ
バーミンガム・コンテンポラリー・ミュージ
ック・グループ
(1)ロデリック・ウィリアムズ(Br)
(2)クリストファー・イェーツ(Va)
(2)マーティン・ブラビンズ(指)

録音:2016年、63’25
ハワード・スケンプトンは1947 年、イギリスのチェスター生まれの作曲家。アコーディオン奏者、教育者としても知られています。実験的でありながらも美しい響きのある 2 作品を収録。“老水夫の歌”は、イギリスの詩人コールリッジの幻想的な物語詩をもとに作曲された作品。“オンリー・ザ・サウンド・リメインズ”は美しく印象的なメロディが、繰り返されながら崩壊し消え去っていく作品です。
NMC-D235
ブライアン・エリアス(1948-):エレクトラの嘆き

ミート・ミー・イン・ザ・グリーン・グレン
ワンス・ディド・アイ・ブリーズ・アナザーズ・ブレス
エレクトラの嘆き*
ニコラス・コック(指)プサッファ
ロデリック・ウィリアムズ(Br)
スーザン・ビックリー(Ms)
イアン・バーンサイド(P)
ニコラス・ダニエル(コーラングレ)
クラーク・ランデル(指)ブリテン・シンフォニア

録音:2012年*、2016年
インド生まれのイギリスの作曲家ブライアン・エリアス。エリザベス・ラッチェンスに作曲を師事。 イギリス・ロンドンで毎年夏開催されるクラシック音楽の一大イベントBBC プロムス。「エレクトラの嘆き」は2012 年のBBC プロムスで演奏されたライヴ録音です。古代ギリシャ三大悲劇詩人の一人であるソポクレスが書いた悲劇「エレクトラ」のテキストを用いて作曲したもの。メゾ・ソプラノのスーザン・ビックリーが元の古代ギリシャ語で歌い、コーラングレと弦楽合奏を伴ってエレクトラの物語と彼女の弟オレステスが父親の殺害に続いて母親と義理の両親に取った復讐を語る。 「鶴」はギリシャ神話に登場する英雄の一人テセウスに関連した儀式「クレーン・ダンス」に触発された劇的でリズミカルなアンサンブル作品です。
NMC-D251
デイヴィッド・ソウワー(b.1961)作品集
「ランペルスティルスキン」組曲
キャッツ・アイ、4 月/3 月
マーティン・ブラビンズ(指)
バーミンガム・コンテンポラリー・ミュージック・グループ

録音:2019年4月
ソウワーはイギリスのヨーク大学で学びマウリツィオ・カーゲルの「カントリー・ムジークとわれらの 海」の英国初演を行った。その後 DAAD 給付金を得てカーゲルに師事、カーゲルの影響からか 舞台作品を中心に多くの作品を発表しています。「ランペルスティルスキン」組曲はバレエ音楽でジ ャズのリズムも現れる、ストラヴィンスキーの新古典主義期の作品に似た佳作。「プルチネルラ」を 今日風にアレンジしたような音楽で面白い。
NMC-D252
デビュー・ディスク・シリーズ〜 ジョアンナ・ベイリー(b.1973)作品集
シンフォニー=ストリート=スーベニーア
トレイン
人工的環境第1-5 番
人工的環境第8 番
プラス・マイナス・アンサンブル

録音:2010/2011年
ジョアンナ・ベイリーは現在ベルリンを拠点に活動する作曲家。リチャード・バレットに電子音 楽を学び、ムジーク・ファブリークやクラングフォルム・ウィーンなどに作品を提供しています。ここに 収められた作品はアコースティックなアンサンブルと電子音響のために書かれたもの。アコース ティックな楽器を電子的に変調させ、ぐにゃぐにゃに歪ませるのが彼女の作品の特徴のようであ る。それは 70 年代の UK プログレシヴ・ロックに通じるものがある。「シンフォニー=ストリート= スーベニーア」の一部では日本の古謡「さくら」のオルゴールが流れ、次第に変調され、見るも (聴くも?)無残な姿となります。
NMC-D256
ジュリアン・アンダーソン(b.1967)作品集
リング・ダンス/髭の生えた淑女
ざくろの色彩/祈り
沈黙に近づく詩(全8 曲)
もうひとつの祈り
ヴァン・ゴッホの青(全5 曲)
マーティン・ブラビンズ(指)
ナッシュ・アンサンブル

録音:2019年4月
ジュリアン・アンダーソンはイギリスでコンスタン・ランバート、アレクサンダー・ゲールらに基礎 を学んだ後、渡仏しトリスタン・ミュライユ、メシアン、リゲティらそれぞれ作風の異なる作曲家に 師事した。そうした経歴も反映しているのか、このアルバムでは様々なスタイルを聴くことが出来 る。リング・ダンスはスペクトル楽派的、髭の生えた淑女はメシアンのエコーが聴こえ、ざくろの色 彩ではアジア的なエキゾチックな音楽が聴かれます。イギリスの中堅世代の充実した作品集。
NMC-D260
タンジー・デイヴィス(b.1973):管弦楽作品集
(1)足音の砂丘/(2)自然
(3)「我々は何を見たのか」〜歌劇「世界の狭間」からの組曲
(4)リ・グリーニング(再緑化)
(1)(3)カレン・カメンセック(指)
ノルウェー放送O
(2)オリヴァー・ナッセン(指)バーミンガム・コンテンポラリー・ミュージック・グループ
ヒュー・ワトキンス(P)
(4)イギリス・ナショナル・ユースO

録音:2014-2018年
タンジー・デイヴィスは 10 代の頃ロック・バンドでヴォーカルとギターを担当していたが、 やがて現代音楽に関心を持ち、サイモン・ホルトに作曲を師事した。その後イギリス国内の コンクールに入賞し、BBC 響、ロンドン響などから数多くの委嘱を受け今日に至っています。 「足音の砂丘」では絶え間なく続く響きの色彩と質感の推移で作品が構成され砂漠の砂の 紋様が描かれます。「自然」では細かくせわしなく動き回るモティーフの連鎖が原初的な生命 の発生を思わせる。「リ・グリーニング(再緑化)」は合唱と管弦楽が大地を潤すような活き活き とした音の運動を繰り広げる。いずれも標題といい内容といい自然を題材にした作品が多 く、ヴォーン・ウィリアムスら自然を愛するイギリス音楽の作曲家の系譜を感じさせる。2018 年 に亡くなった作曲家・指揮者オリヴァー・ナッセンの晩年の円熟した指揮ぶりも聴きもの。
NMC-D262
〜デビュー・ディスク・シリーズ〜
マーティン・サックリング(b.1981)管弦楽作品集

(1)「ホワイト・ロード」〜エドムンド・デ・ワールによる
(2)放流/(3)ピアノ協奏曲
(4)旅立ちの風景
イラン・ヴォルコフ(指)
(1)-(3)BBCスコティッシュSO
(4)BBCフィルハーモニック
(1)キャスリーン・ブライアン(Fl)
(3)タマラ・ステファノヴィチ(P)

録音:2013/2020年
マーティン・サックリングはイギリスの若手作曲家でヴァイオリニストでもある。作曲をジョージ・ ベンジャミンに師事、現在王立音楽院で教鞭を執りつつ作曲活動を続けています。師匠ベンジャ ミンの影響からか新印象主義、新ロマン主義的な傾向の作風を持ち、手堅い管弦楽法も相まっ て聴きごたえのある音響空間を作り上げる。ピアノ協奏曲は忙しなく動き回るピアノに管弦楽が 鉄槌を下すようなクラスターを打ち込む。ユーモアがあり、ジャズの影響を感じさせる秀作。
NMC-D265
パラム・ヴィール(b.1952)作品集
(1)「ラーガ・フィールド」〜サロードとアンサンブルのための
(2)「クリシュナの前に」〜管弦楽のための
(3)「星空を駆け巡る」〜タゴールの詩によるソプラノとチェロのための
(4)「ハヤグリバ(馬頭観音)」〜アンサンブルのための
(1)ソーミク・ダッタ(サロード)
エンノ・ポッペ(指)クラング・フォルム・ウィーン
(2)オダリーネ・デ・ラ・マルティネス(指)ロンドン室内O
(3)パトリシア・オークタロニー (S)
ウルヒッヒ・ハイネン(Vc)
(4)ミハ・ハメル(指)シェーンベルク・アンサンブル
パラム・ヴィールはインド系イギリス人作曲家。デリーでインド古典音楽を学んだ後、渡英して 作曲をP.M.デイヴィス、オリヴァー・ナッセンに師事した。「ラーガ・フィールド」はシタールに似た インドの伝統楽器サロードとアンサンブルのための協奏曲。神秘的なサロードの音色とエンノ・ ポッペ指揮によるクラング・フォルム・ウィーンの乾いた響きがインドとヨーロッパの対話を図る。イ ンドの偉大な詩人ラビンドラナート・タゴールの詩による歌曲集「星空を駆け巡る」はソプラノがチ ェロ一本を伴奏にやや表現主義的で緊密な音楽を作り上げる。「ハヤグリパ(馬頭観音)とはヒン ドゥー教の最高神ヴィシュヌの別名であり、仏教では菩薩ととらえられている神をややリゲティ風 の色彩豊かな書法で表現しています。インドの伝統的な音楽や思想をヨーロッパの抽象的な思考 で再解釈、音楽化した秀作です。
NMC-D267
ライアン・ラティマー(b.1990):作品集
(1)ミルズ・メス
(2)フリゲート艦と愚行
(3)ディヴェルティメント
(4)白鯨
(5)スピーキング・オブ・レター&ダンシング
(6)スリンク&スライド
(7)アンティアルキー
(1)オリヴァー・ナッセン(指)ロイヤル・アカデミー・オブ・ミュージック・マンソン・アンサンブル
(2)デヴィッド・テンプル(指)BBCコンサート・オーケ
ストラ&クローチ・エンド・フェスティバルcho
(3)ブリテン・シンフォニア
(4)ゲーリー・ウォーカー(指)ロンドン・シンフォニエッタ
(5)ロジー・ミドルトン(M.Sop)
ダニエーレ・ロジーナ(指)ロキ・アンサンブル
(6)プサッファ
(7)ピエール=アンドレ・ヴァラード(指)LSO

録音:(1)2015 年1 月30 日、(2)2018 年10 月24 日
&11 月16 日、(3)2013 年4 月9 日&26 日、(4)2014
年8 月19-22 日、(5)2021 年5 月6 日、(6)2021 年5
月27 日、(7)2016 年3 月24 日&4 月30 日
ライアン・ラティマーはイギリスの若手作曲家。このディスクは彼のデビュー・アルバム。彼 の音楽はストラヴィンスキー、ポスト・ミニマル(ジョン・アダムスやマイケル・トーキーなど)、ジ ャズ、パンク・ロック、更にはコープランドとバーンスタインまで一緒くたにしてミキサーにか けたようなキッチュでポップな作風。力強いリズムを推進力にして次々と移り変わるメロディ、 音の風景が楽しい。イギリスにはアカデミックな硬派の現代音楽に対してポップスやストリー ト・ミュージックの要素を積極的に取り入れる作曲家がおり、その代表格がマーク=アンソニ ー・タネジだが、その流れを汲む作曲家のようです。ISCM World New Music Days 北京大 会に入選した「アンティアルキー」はいまや世界中で取り上げられている彼の出世作。
NMC-D268
セヴァン・ホロックス=ホパイヤン作品集
(1)ミュートされたライン/ (2)ウェルカム・パーティ/ (3)洞窟画家(語り)/(4)洞窟画/(5)つばめと夜鶯/(6)淑女たち/(7)踊る鳥たち/(8)詩人(語り)/(9)インク壺/(10)愛/ (11)壁と道/(12)2つの間の子守唄/ (13)カセット(スケッチ)
セヴァン・ホロックス=ホバイヤン(Vo、語り、テープ)
(1)(2)(4)-(7)ジョン・ハーグリーヴズ(指)LSO団員
(1)トリッシュ・クロウズ(Sax)、
(1)ティム・ジャイルズ(ドラムス)
(5)(6)(8)(9)(10)ジアザン(Vo、語り)
(10)(12)(13)ガレス・ウィルソン(指)ケンブリッジ・ガートン・カレッジcho ほか

録音:2021年7月19-20日、6月28日
ホロックス=ホパイヤンはアルメニア系イギリス人の作曲家、歌手。生年は不詳。このア ルバムにはソングや室内アンサンブルのための小品が多数収められています。彼女の出自 であるアルメニアの聖歌や民謡を思わせる素朴で清らかな音楽が多く、心を癒される内 容。自ら詩の朗読も行い、その澄んだ声と音楽の透明な響きはケルト音楽やエンヤの世 界とも通底しています。
NMC-D269
ハウス・イヴ・ベドラム/エンクロージャー」〜現代イギリスの実験音楽
(1)ラリー・ゴーヴス(b.1980):ディスタント・エアポート (Fl,A.sax,Gtr,Vc,Elec)
(2)クラウディア・セッサ(1570-c.1617/19)/ラリー・ゴーヴス編曲:私の生きた目I (A.sax solo)
(3)ラリー・ゴーヴス:スージーとバンシーの『郊外の再開発』に触発された音楽
(4)ラリー・ゴーヴス:ボルネオの川(Fl,A.sax,E.Gtr,Vc,Elec)
(5)マシュー・サージェント(b.1984):マター・オブ・マター (Vn solo)
(6)ラリー・ゴーヴス:「旋律楽器とオブジェ、電子音のための音楽」 (Fl,A.sax,Gtr,Vc,Pf,Objects)
(7)サラ・ヘニーズ(b.1979):グロウイング・ブロック (Fl,A.sax,B.Cl,Gtr,Vc,Objects)
(8)クラウディア・セッサ(ラリー・ゴーヴス編):私の生きた目II (Fl,A.sax,Vc)
(9)アンバー・プリーストリー:健康的な空腹をもっとたっぷりと (Fl,A.sax,Gtr,Vc,Elec)
(10)ラリー・ゴーヴス:ネーマイアー2 (A.Fl,A,sax,Vc,Elec)
ハウス・オヴ・ベドラム【キャスリーン・ウィリアムズ(Fl)、カール・レイヴン(A.Aax、Cl)、トム・マッキニー(G)、ステファニー・トレス(Vc)、ラリー・ゴーヴス(Vn, エレクトロニクス) 】
イギリスの現代音楽というとブライアン・ファーニホウやジョージ・ベンジャミン、はたまたイギリ ス在住の藤倉大など、いわゆるアカデミックな教育を受けヨーロッパの伝統を踏まえた上でしっ かりした毛並みのよい(?) 音楽が今の主流で、コーネリアス・カーデューやポーツマス・シンフォ ニアや他の実験的な作曲家の伝統は影を潜めてしまったかのように見えるが、それは間違い。 ビートルズやセックス・ピストルズを生み出したお国柄だけあって反骨精神満載のパンク系(?) 実験音楽は今も健在。このディスクは若手作曲家ラリー・ゴーヴスと彼の有志たちの作品を収録 しており、いずれもアカデミックな路線とは一味も二味も異なる、ユニークな作品を聴くことが出 来る。なおクラウディア・セッサは 16 世紀イタリアの作曲家で彼女の声楽曲をサックスやその他 の楽器で演奏することにより、まるでポスト・モダンのような新鮮な作品に生まれ変わる。イギリス 実験音楽シーンの今を知る上で最適な一枚。中心人物のラリー・ゴーヴスはマンチェスターを 拠点に活動する作曲家。
NMCD-272(1CDR)
ルーク・ベッドフォード:管弦楽作品集
インスタビリティ/アウトブレイズ・ザ・スカイ/イン・ザ・ヴォイシズ・オヴ・ザ・リヴィング*/サクソフォン四重奏と管弦楽のための協奏曲
BBCフィルハーモニック、
BBC響、マーク・パドモア(T)*、
アルシス・サクソフォン四重奏団ほか

録音:2010年〜2021年
ウィグモア・ホール初のコンポーザー・イン・レジデンスを務めるなどイギリス現代音楽を代表する作曲家のひとり、ルーク・ベッドフォード(1978-)のNMCレーベル初となる単独アルバム。ベッドフォードは2000年にロイヤル・フィルハーモニー協会作曲賞、2004年に英国作曲家賞のリスナー賞、2007年にポール・ハムリン・アーティスト賞、2012年にエルンスト・フォン・ジーメンス音楽賞の若手作曲家奨励賞など、数々の名誉ある数多くの賞を受賞し非常に活発なパフォーマンスを見せているアメリカ出身の作曲家、エヴァン・ジョンソン(1980-)のクラリネットと声楽のための無伴奏作品を集めた1枚。演奏はアンサンブル・ムジークファブリークのメンバーであるオーストラリアのクラリネット奏者・声楽家、カール・ロスマンです。賞を受賞しています。音楽評論家のトム・サービスは、ベッドフォードの作品について「陰鬱な表現力を持つ音楽であり、曲をまるで必要から書かれたかのように聴こえさせる独特の性質を帯びている」と正確に表現しました。本作では彼の過去15年にわたるキャリアの中から選ばれた4作品を、著名なアーティストたちによる優れた解釈で聴くことができます。
※当タイトルは、高品質メディア(SONY DADC/Diamond Silver Discs)を使用した、レーベル・オフィシャルのCD-R盤となります。
NMCD-277(1CDR)
マイケル・ゼヴ・ゴードン:諸行無常〜管弦楽作品集
1-7. 「ボホーサ」 管弦楽のための7つの小品
8-10. ヴァイオリン協奏曲
11-23. 諸行無常 
ユッカ=ペッカ・サラステ(指/tr.1-7)
BBC響(tr.1-7)、
キャサリン・ラーセン=マグワイア(指/tr.8-10)、

BBCウェールズ・ナショナルO(tr.8-10)、カロリン・ヴィトマン(Vn/tr.8-10)、
ライアン・ウィグルスワース(指/tr.11-23)、
ロンドン・シンフォニエッタ(tr.11-23)、
ヒュー・ワトキンス(P/tr.11-23)、
イアン・デアデン(エレクトロニクス/tr.11-23)

録音:2009年、2012年、2021年(イギリス)
キングズ・カレッジでロビン・ホロウェイに、その後オリヴァー・ナッセン、ジョン・ウールリッチらにも師事した作曲家、マイケル・ゼヴ・ゴードンは、オペラ、管弦楽、室内楽、合唱と幅広いジャンルの作品を手掛けており、作品の多くは、BBC響、ロンドン。・シンフォニエッタ、ケンブリッジ・キングズ・カレッジ合唱団など、多くの一流音楽家によって演奏されています。ゴードンの作品は、アイヴァース・クラシカル(英国作曲家)賞の合唱部門で2度受賞。エヴァ・ホフマンとの共作『A Pebble in the Pond』では、ラジオフォニック作曲部門でイタリア賞を受賞しています。本アルバムでは、「記憶と喪失」という壮大なテーマに基づいた3つの大規模な作品を収録しています。
※当タイトルは、高品質メディア(SONY DADC/Diamond Silver Discs)を使用した、レーベル・オフィシャルのCD-R盤となります。
NMCD-278(1CDR)
トマス・シマク:ソロ
ソリロキーVII(クラリネットと共鳴ピアノのための)/カテナII/ソリロキーVIII/ソリロキーIX(トランペットと共鳴ピアノのための)/カテナIII - コロナ
アンサンブル・アンテルコンタンポランのソリストたち

録音:2020年&2022年
「表現の深さ、力強い想像力」(英国作曲家賞)、「息をのむほど独創的」(新音楽時報)と称賛されるアルバニア出身のイギリスの作曲家トマス・シマク(1958-)による、無伴奏器楽作品集。シマク4枚目のフル・アルバムであり、NMCからリリースされるのは初となります。それぞれの作品は、各楽器の表現力と技術的特性を掘り下げ検証することを目的としており、非常にヴィルトゥオーゾ的で、1つの楽器では到底不可能と思われるような深みのある表現に到達しています。騒々しいシンコペーションが特徴の「カテナIII」にはCoronaという副題がつけられており、Covid-19の大流行がもたらした壊滅的な影響についてのシマクの考察を聴くことができます。
※当タイトルは、高品質メディア(SONY DADC/Diamond Silver Discs)を使用した、レーベル・オフィシャルのCD-R盤となります。


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