湧々堂HOME 新譜速報: 交響曲 管弦楽曲 協奏曲 器楽曲 室内楽 声楽曲 オペラ バロック 廉価盤 シリーズもの マニア向け  
殿堂入り:交響曲 管弦楽 協奏曲 器楽曲 室内楽 声楽曲 オペラ バロック SALE!! レーベル・カタログ チャイ5



ACANTA
(ドイツ)




※品番結尾に特に表記のないものは全て1CDです。
品番 内容 演奏者

ACANTA-233352
(4CD)
インゲボルグ・ハルシュタイン/リサイタル
■CD1
グローテ:ナイチンゲールの歌
ツェラー:私は郵便配達のクリステル
キュネッケ:輝く月
フロトー:夏の名残のバラ
ファル:世界最愛のひと/それはきっとワルツ
J・シュトラウス:春の声
ヨゼフ・シュトラウス:オーストリア
の村つばめ
J・シュトラウス:ウィーンの森の物語
アルディーティ:くちづけ
ピッピング:ひばりの囀り
プロハ:主題と変奏
リスト(マルシャレク編):愛の夢
シューマン(マルシャレク編):トロイメライ/アリャビエフ:ナイチンゲール
モシュコフスキ(キューン編):小さなナイチンゲールの歌
民謡:緑の森を楽しく歩いた
メーレンス:美しい古都ミュンヘン

■CD2
ショパン(メリハル編):私の心で歌が響く(別れの曲)
ノイエンハウザー:愛の夢
ルノワール:聞かせてよ愛の言葉を
グリーグ:ソルヴェイグの歌
オスカー・シュトラウス:輪舞より
ブダイ:ニースの花束
シュトルツ:ウィーンは夜が一番美しい
ファル:わがシェーンブルン
J・シュトラウス:美しき青きドナウ
ファル:花が夢見ること
ブラームス:冬の夕べの歌
オスカー・シュトラウス:最後のワルツ
カールマン:ジプシー・ヴァイオリンが聞こえる
コール・ポーター:ヴンダバー
■CD3
レハール:私ほどお前を愛した
スッペ:恋は優し
ミレッカー:私が心を捧げる人
ゲーチェ:束の間の歌
レハール:誰が私の心に
J・シュトラウス:故郷の歌を聴けば
 お飲みなさい
 夜風が鳴る
カールマン:いとしい人、はいと言って
レハール:ヴィリアの歌
ミレッカー:夜の誘惑
コール・ポーター:ソー・イン・ラヴ
ファル:ポンパドール夫人より
グロート:何故ナポレオンは待つ
アブラハム:あなたは世界に踏み出す
オスカー・シュトラウス:何故女性はいかなる関係も持つべきでないか
■CD4
ミレッカー:おまえは私の恋人/各音について
J・シュトラウス:海の幸
シュレーダー:ヴェネツィアへ
の挨拶
レハール:私はもう一度家へ
バーンスタイン:私きれいでしょ
シャーマン:チムチム・チェリー/小鳥に餌をやって/スプーン山盛りの砂糖
コール・ポーター:キスミー・ケイト
ゲーチェ:あなたが持っているはずの才能
キュネッケ:私たちのように優雅な
ファル:あなたはとても貞淑
ミレッカー:はい、そういうことです
レハール:まだパリに慣れていません/私は良識ある娘です
全て、インゲボルグ・ハルシュタイン(S)


■CD1
ディートフリート・バーネット(指)ウィーン・ホーフブルクO、
ヴォルフガング・エーベルト(指)スタジオ・オーケストラ、ミュンヘン放送O、
フランツ・マルシャレク&彼のオーケストラ(1962-84年録音)

■CD2
ハインツ・ゲーゼ&彼のオーケストラ、
フランツ・マルシャレク&彼のオーケストラ(1966-71年録音)

■CD3
ハインツ・ゲーゼ&彼のオーケストラ、
ヴォルフガング・エーベルト(指)ベルリンRSO、
フランツ・マルシャレク&彼のオーケストラ(1967-83年録音)

■CD4
アーネスト・ホフマン(指)ゲルトナープラッツ・テアターO、
ハインツ・ゲーゼ&彼のオーケストラ、
ヴォルフガング・エーベルト(指)ベルリンRSO、
フランツ・マルシャレク&彼のオーケストラ(1959-83年録音)
インゲボルグ・ハルシュタイン(1936-)はドイツのソプラノ。可愛らしい容姿で人気がありました。ポップやグルベローヴァのような強烈さやオーラは薄いものの、非常に清楚で綺麗な声質が特徴。1959年から83年までに録音された音源のなかから、彼女の魅力を満喫できる楽曲を4枚にまとめました。ウィーンものやミュージカルはまさに彼女の真骨頂。

ACANTA-233353
(4CD)
忘れ難きルチア・ポップ
CD1
(1)ウェーバー:「魔弾の射手」〜どうして眠れるでしょう/静かに、敬虔な調べよ
(2)モーツァルト:「フィガロの結婚」〜楽しい思い出はどこへ/ズザンナはまだ来ないわ
(3)ロルツィング:「ロシア皇帝と船大工」〜嫉妬は迷惑
(4)プッチーニ:「ジャンニ・スキッキ」〜私のお父さん
(5)ヴェルディ:「リゴレット」〜慕わしい人の名は
(6)マスネ:「マノン」〜さようなら、私の小さなテーブル
(7)シャルパンティエ:「ルイーズ」〜その日から
(8)スメタナ:「売られた花嫁」〜ああ、何という悲しみ
(9)ドヴォルザーク:「ルサルカ」〜白銀の月よ
CD2
(10)ブラームス:乙女の呪いOp.69の9/早まった誓いOp.95の5/乙女の歌Op.107の5/乙女の歌Op.95の6/乙女の歌
Op.85の3/乙女は語るOp.107の3/喪に服する女Op.7の5/あこがれ/どうやって内から入ろうか/静かな夜に/一本
の菩提樹が/雨の歌
(11)マーラー:若き日の歌〜春の朝/緑の森を楽しく歩いた/もう会えない/別離と忌避/いたずらな子をしつけるために/
ハンスとグレーテ/たくましい想像力/夏に小鳥はかわり/思い出
CD3
(12)ドヴォルザーク:民謡風の歌曲Op.73(全4曲)
(13)プロコフィエフ:ロシア民謡集より3曲
(14)コダーイ:ハンガリー民謡集より4曲
(15)ヤナーチェク:モラヴィア民謡集より9曲
CD4
(16)モーツァルト:「魔笛」〜ああ、愛の喜びは露と消え
(17)ゲッツ:「じゃじゃ馬馴らし」〜気の強さは
(18)モンテヴェルディ:「オルフェオ」〜私のすべての憧れ
(19)ヘンデル:「サムソン」〜来たれ、セラフィム
(20)テレマン:詩篇111
(21)J.S.バッハ:カンタータ第51番「もろびとよ、歓呼して神を迎えよ」BWV51
ルチア・ポップ(S)、
クルト・ハイヒホルン(1)(2)(4)-(9)、
ハインツ・ワルベルク(3)(指)
ミュンヘン放送O(1)-(9)(1976、82年)、
ジャフリー・パーソンズ(P)(10)-(15)(1983年)、
クルト・ハイヒホルン(指)ミュンヘン放送O(16)-(18)(1975、82年)、
マリヌス・ヴォールベルフ(指)アムステルダムCO(1979年)(19)-(21)
あっという間に歿後20年となったルチア・ポップ。至宝ともいうべきその録音のなかから、選りすぐりを4枚にまとめました。オペラでのオーラに満ちたヒロインぶりから、ブラームスやマーラーのリートでの抑制と深み、さらにバッハの教会カンタータ第51番「もろびとよ、歓呼して神を迎えよ」全曲での崇高さなど、まさに神業。さらにスメタナ、ドヴォルザーク、ヤナーチェクなど母国作品は震えるほど感動的です。 (Ki)

ACANTA-233355
(4CD)
ディーター・クレッカー〜クラリネットの探検家
(1)ホフマイスター:クラリネット協奏曲
(2)シャハト:クラリネット協奏曲
(3)ダンツィ:六重奏曲
(4)シューベルト:岩上の羊飼いD.965
(5)ラハナー:歌の翼に
(6)シュポーア:6つのドイツ語歌曲
(7)フォーゲル:協奏交響曲第1番
(8)アーベル:ヴァイオリン,オーボエ,クラリネットのための協奏曲変ロ長調
(9)バッコーフェン:協奏交響曲
(10)ダンツィ:協奏交響曲
(11)モーツァルト:木管八重奏のためのセレナード(ディヴェルティメント)変ロ長調K.196f
(12)同:イエス、甘き思い出/神なる主/希望にK.390
(13)同:ディヴェルティメント変ホ長調K.226
全て、ディーター・クレッカー(Cl)

(1)(2)(3)
ヤープ・シュレーダー(指)コンチェルト・アムステルダム、コンソルティウム・クラシクム(1972年録音)
ヘレン・ドナート(S)、クラウス・ドナート(P)(1982年録音)

(7)(8)(9)(10)
カール=オットー・ハートマン(Fg)、ヤープ・シュレーダー(Vn)、ピエール・フェ(Ob)、ヴァルデマール・ヴェンデル(Cl)、ヤープ・シュレーダー(指)コンチェルト・アムステルダム(1972年録音)

(11)(12)(13)
レン・ドナート(S)、クラウス・ドナート(指)スークCO、コンソルティウム・クラシクム
(1972、87年録音)
2011年惜しくも亡くなったディーター・クレッカー(1936-2011)。明るい音色を持つ名手というだけでなく、稀代のクラリネット音楽研究家として、埋もれた作品、知られざる作品の驚くべき発見を多数行いました。録音も非常に多く、大半は彼の演奏でしか聴くことのできない貴重なものとなっています。その偉業から4枚にまとめたアルバムの登場。協奏曲、室内楽から歌曲のオブリガートまで多彩で、クラリネットの表現力の幅広さに驚かされます。
ACANTA-233493
ブラームス:歌曲集
愛のまことOp.3の1/私の歌Op.106の4
エオリアン・ハープに寄せてOp.19の5
墓地にてOp.105の4/荒野を越えてOp.86の4
海辺の庭でOp.70の1/失望Op.72の4
菩提樹に霜がおりてOp.106の3
雨の歌/おお涼しい森よOp.72の3
ああ、おまえはもう一度私をOp.32の5
秘めたるあこがれOp.91の1
聖なる子守歌Op.91の2/乙女の歌Op.107の5
五月の夜Op.43の2/セレナードOp.106の1
聖夜/永遠の愛についてOp.43の1
ブリギッテ・ファスベンダー(Ms)
アーヴィン・ゲージ(P)
トーマス・リーブル(Va)

録音:1982年
ドイツのベテラン、ブリギッテ・ファスベンダーのブラームス・アルバム。「ばらの騎士」のオクタヴィアンや「こうもり」のオルロフスキー役で宝塚のようなカッコ良さを見せるファスベンダーですが、低く落ち着いた声質はブラームスにピッタリ。ヴィオラのオブリガート付きの作品も魅力的で、しびれます。 (Ki)

ACANTA-233354
(4CD)
ハインツ・ホッペ〜心に沁みる歌声 ハインツ・ホッペ(T)
ロベルト・シュトルツ(指)シュトルツO
ヴィルヘルム・シュテファン(指)ハンブルクRSO、
フランツ・マルシャレク(指)彼のオーケストラ、フェルディナント・ライトナー(指)ミュンヘンPO
ホルスト・シュタイン(指)スタジオ・オーケストラ
ゲオルク・ショルティ(指)フランクフルト歌劇場O

録音:1957-1986年
民謡からオペラまで幅広い芸風を持ち味にしたハインツ・ホッペ(1924-1993)。彼の歌唱をたっぷり収めた4枚組のアルバムです。収録曲の多くはオペレッタのアリアで、ウィーン情緒あふれる作品などで示される独特の味わいは、まさに彼の独壇場。伴奏を務める指揮者たちも魅力です。
ACANTA-233483
ブラームス:ドイツ・レクイエムop.45(4手のピアノのための編曲版) ハンス=ペーター・ステンツル(P)、
フォルカー・ステンツル(P)

録音:2011年10月19&20日
ピアノ・デュオ界の第一線で活躍するハンス=ペーター&フォルカー・ステンツル兄弟が、ブラームスの「ドイツ・レクイエム」の4手連弾版を収録し た注目の新譜をリリース!1869年、ライプツィヒで全曲初演を行った年にブラームス自身が手掛けた編曲版ですが、今なお殆ど取り上げられる機会に恵 まれないだけに、ファン必聴のアルバムです。これまで知られざる多くの連弾作品を世に伝播し、ブラームスの作品にも造詣深いデュオだけに期待も高ま ります!
「ドイツ・レクイエム」といえば、オーケストラと合唱が織りなすポリフォニックな響きが最大の魅力の一つ。ロンドン版として2台ピアノと合唱、ソロ 歌唱の編成のものも知られています。しかし、ここで繰り広げられている清澄なピアノの音色だけが作り上げるハーモニーには、オーケストラと合唱では決 して生み出すことのできない、絶美の透明感と幽玄さがあります。原曲の大編成ではぼやけてしまうコーラス・ラインの輪郭がくっきりと響き渡るのもピア ノならでは!一つ一つ丁寧に展開されていくハーモニーの運びに、ブラームスが作品に込めたポリフォニックな響きの魅力がさらに際立って感じられます。 20年以上にわたってアンサンブルを組んでいるステンツル兄弟の息の合ったアンサンブルはさすがの一言。「ドイツ・レクイエム」が持つ新たな魅力に気 付かせてくれる注目の1枚に仕上がっています! (Ki)
ACANTA-233484
リコーダーの魅力
P.ローズ:トール・P 
K.ワイル:『ハッピーエンド』より「スラバヤ・ジョニー」 
J.ロキタ:バルカノロジー 
ワイル:海賊ジェニー 
ドビュッシー:「子供の領分」〜小さな羊飼/ゴリウォッグのケークウォーク/ジャンボの子守歌/人形のセレナード
ワイル:ユーカリ(タンゴ・ハバネラ)
A.マウラー:「ルース」〜喜び/ケント /タンゴ 
廣瀬量平:イディル I  
D.ギルスピー:チュニジアの夜
フラウタンド・ケルン(リコーダー・コンソート)
ティルマン・シュミット(Cb)、
トルステン・ミュラー(Perc.)、
アルブレヒト・マウラー(Vn&ゴシック・フィドル)
ラウタンド・ケルンは1990年に結成されたリコーダー・コンソート。ドイツの女性リコーダー奏者4人からなる団体で、リコーダー・コンソートの 草分け的存在ともいえる名門ブリュッヘン・コンソートに引き続く実力派として世界的に活躍しています。バロックや古典作品にとどまらず、現代音楽やパー カッションを取り入れた独創的な演奏活動のスタイルでも注目を集めている当団。本アルバムも、ドビュッシーやマーラーといったクラシック・ジャンルと、 ワイルやギルスピーなどのジャズ・ジャンルの作品をコンピレーションした興味深いプログラム構成となっています。クラシックからは、ドビュッシーのピア ノ組曲「子供の領分」や『三文オペラ』などの劇作品で一世を風靡したK.ワイルの歌曲を、そしてジャズからは屈指の名手ギルスピーの代表作「チュニ ジアの夜」を収録。マウラーの「ルース」は古楽を思い起こさせる素朴なハーモニーと、現代音楽を思わせる複雑なリズムの掛け合いが魅力の作品。ヴァ イオリンは作曲者のマウラー自身が担当しています。驚くほど粒のたった発音、複雑なリズムにおいても崩れることのないアンサンブルは見事。パーカッショ ンや弦楽器と共に、多彩な曲調を万華鏡のごとき音色の変化で魅せてくれます。古楽のレパートリーでは決して知ることのできない、既存のリコーダーの 表現の可能性を見せてくれる、衝撃のアルバムといえましょう! (Ki)
ACANTA-233494
(2CD)
R.シュトラウス:歌劇「エレクトラ」 クリテムネストラ:グスタ・ハマー(A)、
エレクトラ:エルナ・シュリューター(S)、
クリソテミス:アンネリーズ・クッパー(S)
エギスト:ペーター・マルクヴォルト(T)、
オレスト:ロバート・ヘイガー(Br)
オイゲン・ヨッフム(指)ハンブルクPO
ハンプルク国立歌劇場Cho

録音:1944年
第2次世界大戦中のハンブルクでのライヴ。戦争末期のドイツで、当時最高のキャストを集め、このような大規模なオペラを上演しているのも驚きですが、全体に独特の異様な緊張感をみなぎらせているのも歴史の証言と申せましょう。エレクトラ役のシュリューターが熱演で、ヨッフムの指揮も光ります。 (Ki)
ACANTA-233495
ブラームス:愛の歌Op.52(全18曲)
新・愛の歌Op.65(全15曲)
6つの合唱曲Op.93a
5つの歌Op.104
マルティン・ガリング&ミヒャエル・ロイシュナー(ピアノ・デュオ)、
ヘルムート・リリング(指)
ゲヒンガー・カントライ
ブラームスの「愛の歌」と「新・愛の歌」は魅力的なピアノ連弾曲に声楽アンサンブルが付けられています。これをヘルムート・リリングが指揮するという超豪華盤。ピアノ・デュオがちょっと懐かしの名であるマルティン・ガリングというのも嬉しい限り。深刻でないブラームスの魅力全開です。 (Ki)
ACANTA-233496
イタリア・オペラ中の合唱曲
(1)ベッリーニ:「ノルマ」〜ノルマがやってくる/戦争だ
(2)ドニゼッティ:「ドン・パスクアーレ」〜なんと果てしない騒ぎ
(3)ヴェルディ:「ナブッコ」〜行け、わが思いよ
(4)同:「十字軍のロンバルディア人」〜おお主よ、ふるさとの家々を
(5)同:「マクベス」〜抑圧された祖国よ
(6)同:「イル・トロヴァトーレ」〜今はたわいない遊びだが/ジプシーの合唱
(7)プッチーニ:「蝶々夫人」〜ハミング・コーラス
(8)同:「トゥーランドット」〜どうして月の出が遅いのか
(9)レオンカヴァッロ:「道化師」〜ドン・ディン・ドン
(10)マスカーニ:「カヴァレリア・ルスティカーナ」〜オレンジの花は香り
マウリツィオ・アレーナ(指)
フィオレンティーノ・マッジオ・ムジカーレO&cho
フェソーレ音楽学校少女Cho
タリア・オペラの名アリアを集めたアルバムは多々あるものの、名合唱曲集というのは意外にありません。こうして聴くと、オペラ中の合唱がいかに魅力的で、効果をあげる役割をなしているか納得できます。 (Ki)
ACANTA-233497
ベルリン・フィル12人のチェリスト
(1)フンク:組曲ニ長調
(2)クレンゲル:讃歌
(3)ブラッハー:ブルース・エスパニョラ・ルンバ
(4)フランセ:オーバード
ベルリン・フィル12人のチェリスト

録音:1975年
2012年も来日公演で熱狂の盛り上がりを見せてくれたベルリン・フィル12人のチェリスト。1972年結成の彼らの最初期の記念すべき録音の登場です。40年前の録音で、今日でも彼らの十八番として披露される4作品が収められています。完璧な技術とアンサンブルは現在と変わりませんが、若々しいエネルギーが圧倒的で、ロックバンドのようなノリの良さ。当時世界中の話題になったのも実感できる凄さです。
ACANTA-233498
ヴィヴァルディ:マンドリン作品集
(1)2つのマンドリンとギターのための合奏協奏曲RV532
(2)リュート協奏曲
(3)オーボエ協奏曲ハ長調
(4)マンドリン協奏曲ハ長調
(5)ヴィオラ・ダモーレとリュートのための協奏曲ニ短調
(6)2つのオーボエのための協奏曲ハ長調
ジークフリート・ベーレント(指)
ドイツ・マンドリン・オーケストラ
(1)越智敬、越智シルヴィア(Mand)、エルフィ・ゲルメシン、佐々木忠(G)
(3)ピエール・フェイト(Ob)
(4)越智敬(Mand)
(5)佐々木忠(Lute)、ライマー・ペータース(Vdm)
(6ピエール・フェイト、ディートヘルム・ヨナス(Ob)

録音:1975年
イツで成功した日本人マンドリン奏者で作曲家の越智敬(1934-2010)。彼の妙技に接することのできる貴重なアルバムの登場です。彼はドイツでマンドリンの奏法に改革を行ない、マンドリン界の巨星として尊敬されています。彼の朋友のギタリスト兼作曲家ジークフリート・ベーレントが編曲と伴奏を務めているのも魅力。マンドリン・オーケストラの表現力の深さに驚かされます。 (Ki)
ACANTA-233499
(2CD)
フリードリヒ二世宮廷のフルート音楽

(1)フリードリヒ大王:序曲「羊飼いの王様」
(2)クヴァンツ:フルート協奏曲「ポツダムのために」
(3)C.P.E.バッハ:フルート協奏曲ト長調Wq.169(H.445)
(4)ベンダ:フルートソナタ.ホ短調
(5)C.P.E.バッハ:無伴奏フルートソナタハ短調
(6)グラウン:フルートソナタ.ニ長調
(7)クヴァンツ:フルートソナタ.ハ短調
(8)フリードリヒ大王:フルート協奏曲第3番ハ長調
(1)ペーター・グルケ(指)ベルリン室内O
(2)エベルハルト・グンネルタール(Fl)、ハインツ・シュンク(指)ベルリン室内O
(3)ヴェルナー・タスト(Fl)、ヴォルフ=ディーター・ハウシルト(指)ワイマール・シュターツカペレ室内O
(4)カール=ハインツ・パッシン(Fl)、ジークフリート・パンク(Vc)、マリア・ブラウティハム(Cem)
(5)マリア・ゴルトシュミット(Fl)
(6)エッカルト・ハウプト(Fl)、フランク・ダイク(Gmb)、アルミン・タールハイム(Cem)
(7)ヴェルナー・タスト(Fl)、ホルスト・クラウス(Gmb)、ベルント・カスパー(Cem)
(8)ヴェルナー・タスト(Fl)、ペーター・グルケ(指)ベルリン室内O
ひとかどの音楽家だったフリードリヒ二世(大王)は当時プロシャ第一線の音楽家たちを宮廷に招き、親しく交流しました。このアルバムはフリードリヒ二世を縦軸に、フルートを横軸にしたもので、作曲家も演奏者も曲ごとに変ります。独奏はいずれもドイツのベテラン。ドイツならではの芸風を味わせてくれます。 (Ki)

ACANTA-233552
カレーラス/各地の復帰コンサート

(1)グリーグ:君を愛する
トスティ:魅惑
トルドラ:小唄
カタルーニャ民謡:鳥の歌
モンポー:私にはお前は海のように思える
ソロサーバル:「港の酒場女」−そんなことはあり得ない
ヴィヴェス:移民
プッチーニ:「トゥーランドット」−誰も寝てはならぬ

(2)ベッリーニ:「カプレーティとモンテッキ」−ああ、清らかな魂の君よ
 優雅な月よ
スカルラッティ:ガンジス川から日が昇り
ボノンチーニ:お前を讃える栄光のために
ロッシーニ:「試金石」−あの気高い眼

(3)アーン:素敵な時
デュパルク:ロズモンドの館
モンポー:君の上にはただ花ばかり
トゥリーナ:決して忘れない
オブラドス:柔らかい髪の毛

(4)ララ:グラナダ
全て、ホセ・カレーラス(T)

(1)ヴィンチェンツォ・スカレーラ(P)
録音:1988年7月21日、バルセロナ

(2)ロナルド・シュナイダー(P)
録音:1988年11月8日、バルセロナ

(3)ヴィンチェンツォ・スカレーラ(P)
録音:1988年8月13日、ペララダ

(4)ヴィンチェンツォ・スカレーラ(P)
1988年9月16日、ウィーン
ホセ・カレーラスが白血病から生還、復帰した直後のライブ録音を集めています。 1988年7月21日のバルセロナのサン・ジュアン通りの凱旋門での野外コンサートは、カレーラスが病に倒れて以降、初めて人々の前で歌ってみせた、 まさに復帰公演。広場には人々が溢れ、気によじ登って復帰したカレーラスの歌を聞いた人もたくさんいたとか。 1988年11月8日の演奏会は、バルセロナのリセウ大劇場でのもの。ロッシーニの「試金石」(カレーラスは若い時にこのオペラの全曲初録音に参加し ています)のアリアが珍しいもの。 1988年8月13日の演奏会は、カタルーニャのフランス国境に近い町、ペララダの由緒あるペララダ城の庭園で行われたもの。アーン、デュパルク、モン ポー、トゥリーナ、オブラドスと、フランス、カタルーニャ、スペインと凝った作品が並んでいます。そしてカレーラスの本格的復帰演奏会と言われている 1988年9月16日、ウィーン国立歌劇場での演奏会から、カレーラスお得意のララのグラナダを収録。カレーラス・ファンはもちろん、オペラ・ファンな ら感動間違いなしの1枚です。 (Ki)
ACANTA-233553
(2CD)
カレーラス/復帰を祝うガラコンサート
(1)ロッシーニ:『セビリアの理髪師」−私は町のなんでも屋
(2)ポンキエッリ:「ジョコンダ」−自殺!
(3)プッチーニ:「マノン・レスコー」−なんと素晴らしい美人
(4)プッチーニ:「ボエーム」−私はミミと呼ばれています
(5)チレーア:「アドリアーナ・ルクヴルール」−身も心も疲れ果て
(6)ヴェルディ:「ドン・カルロ」−彼女は私を愛したことがない
(7)マスカーニ:「カヴァレリア・ルスティカーナ」−ママも知る通り
(8)ロッシーニ:『セビリアの理髪師」−中傷はそよ風
(9)ヴェルディ:「アイーダ」−勝って帰れ
(10)チレーア:「アルルの女」−ありふれた話だ(フェデリーコの嘆き)
ルカ・カノーニチ(T) ホセ・カリャド(指)
(11)マスネ:「ル・シッド」−泣け、私の眼よ
(12)ゲレーロ:「セヴィリャーノ亭の客」−忠実な勝利の剣よ(剣に寄せる歌)
(13)ヴェルディ:「アッティラ」−ローマの前で私の魂は
(14)ヴェルディ:「運命の力」−平安を
(15)ドニゼッティ:「愛の妙薬」−人知れぬ涙
(16)ベッリーニ:「ノルマ」−清らかな女神よ
(17)ワーグナー:「ローエングリーン」−はるかな国に
(18)ヴェルディ:「オテッロ」−無慈悲な神の命ずるままに(イヤーゴのクレード
(19)プッチーニ:「マノン・レスコー」−一人捨てられて
(20)ヴェルディ:「トラヴィアータ」−プロヴァンスの海と陸
(21)ヴェルディ:「シモン・ボッカネグラ」−心に炎が燃える
(22)ドビュッシー:「放蕩息子」−アザエル!あなたはなぜ私のもとを去ったの
(23)ララ:グラナダ
(1)レオ・ヌッチ(Br)、カルロ・フランチ(指)
(2)ゲーナ・ディミトローヴァ(S)、カルロ・フランチ(指)
(3)ペテル・ドヴォルスキー(T)、カルロ・フランチ(指)
(4)ソーナ・ガザリアン(S)、カルロ・フランチ(指)
(5)ジャコモ・アラガル(T)、ホセ・カリャド(指)
(6)ルッジェーロ・ライモンディ(Bs)、カルロ・フランチ(指)
(7)エレナ・オブラスツォワ(Ms)、カルロ・フランチ(指)
(8)フェルッチョ・フルラネット(Bs)、カルロ・フランチ(指)
(9)ナタリア・トロイツカヤ(S)、ホセ・カリャド(指)
(10)ルカ・カノーニチ(T)、ホセ・カリャド(指)
(11)モンセラート・カバリエ(S)、ホセ・カリャド(指)
(12)プラシド・ドミンゴ(T)
(13)サミュエル・レイミー(Bs)、カルロ・フランチ(指)
(14)アプリーレ・ミッロ(S)、ホセ・カリャド(指)
(15)ヴィンチェンツォ・ラ・スコーラ(T)、カルロ・フランチ(指)
(16)マーラ・ザンピエーリ(S)、カルロ・フランチ(指)
(17)ルネ・コロ(T)
(18)シルヴァーノ・カローリ(B)、カルロ・フランチ(指)
(19)エヴァ・マルトン(S)、ホセ・カリャド(指)
(20)ファン・ポンス(Br)、ホセ・カリャド(指)
(21)アントニオ・オルドネツ(T)、ホセ・カリャド(指)
(22)イレアナ・コトルバス(S)、ホセ・カリャド(指)
(23)ホセ・カレーラス(S)、カルロ・フランチ(指)

ドミンゴの録音以外、マドリードSO

録音:1988年8月8日、ヴェローナ
スペインの偉大なテノール、ホセ・カレーラスは、絶頂期の1987年に白血病に倒れ、手術の末、翌年に復帰を果たします。これを祝って1988年8 月8にヴェローナのアレーナで極めて豪華なガラ・コンサートが催されました。ずらりとならぶ22人に歌手に加え、最後にカレーラス本人も登場、グラ ナダを披露しています。豪華な歌手の並んだガラ・コンサートは他にもありますが、ここでは奇跡的復帰を果たしたカレーラスへの喜びで巨大なアレーナ が一体になっているという点で、非常に深い感動のある催しになっています。 なおドミンゴだけは他所での出演のためこのコンサートに出演できず、事前に収録したビデオで参加しています。 (Ki)

ACANTA-233554
(2CD)
ルネ・コロ/オペラ・アリア集
(1)ワーグナー:「ローエングリン」〜名乗りの歌
(2)ウェーバー:「魔弾の射手」〜この苦しみは希望を奪い
(3)ベートーヴェン:「フィデリオ」〜神よ、ここの何という暗さ
(4)ダルベール:「低地」〜聞いたでしょう/ご覧、この1ターレルを
(5)キーンツル:「福音史家」〜責められるものは幸いである
(6)フロトー:「マルタ」〜ああ、かくも汚れなく
(7)ロルツィング:「ウンディーネ」〜父、母、姉妹、兄弟よ
(8)シュルツェ:「黒いペーター」〜私の心の中にある
CD2
(9)ビゼー:「カルメン」〜おまえの投げた花は
(10)マイヤベーア:「アフリカの女」〜素晴らしい国
(11)チレア:「アルルの女」〜いつもの羊飼いの物語
(12)ジョルダーノ:「アンドレア・シェニエ」〜五月の美しい日のように/貴女のそばでは
(13)ヴェルディ:「オテロ」〜私を恐れるな
(14)同:「アイーダ」〜清きアイーダ
(15)同:「イル・トロヴァトーレ」〜いとしの君よ
(16)マスカーニ:「カヴァレリア・ルスティカーナ」〜母さん、あの酒は強いね
(17)プッチーニ:「蝶々夫人」〜さらば愛の巣
(18)同「トゥーランドット」〜誰も寝てはならぬ
ルネ・コロ(T)、
ハンス・ヴァラット(指)フィルハーモニア・フンガリカ(1)(10)(11)(15)、
ヴォルフガング・エーベルト(指)ニュルンベルクSO(2)(7)、
ハンス・ヴァラット(指)ドルトムントPO(3)、
マレク・ヤノフスキ(指)ミュンヘンRSO(4)、
ハインツ・ゲーゼ(指)トルツァー少年Cho&大O(5)、
ハインツ・フリッケ(指)ドルトムントPO(6)(8)、ベルリンRSO(8)(13)-(18)、
ハインツ・フリッケ(指)ベルリンRSO、カーチャ・リッチャレッリ(S)、ホセ・コッラード(指)グラウンケSO(12)

録音:1981-4年
ドイツ・オペラ界を代表する名テナー、ルネ・コロ。脂の乗り切っていた40代の録音から、名作アリアを2枚にまとめた魅力盤の登場です。「ローエングリン」「フィデリオ」といったドイツ物から「カヴァレリア・ルスティカーナ」や「トゥーランドット」などのイタリア物まで、その美声をたっぷり堪能できます。ことに「トゥーランドット」の「誰も寝てはならぬ」は絶品。 (Ki)

ACANTA-233584
(3CD)
オルフ:劇的三部作「勝利」
[CD1] 世俗の賛歌「カルミナ・ブラーナ」
[CD2] 劇的演技「カトゥーリ・カルミナ」
[CD3] 劇的コンチェルト「アフロディーテの勝利」
[CD1]ルート=マルグレート・ピュッツ(S)、
 マイケル・カズンズ(T)、
 バリー・マクダニエル(Br)、
 ローラント・ヘルマン(Bs)
[CD2]ルート=マルグレート・ピュッツ(S、レスビア)、
 ドナルド・グローブ(T)
[CD3]エンリケタ・タレス(S、スポーザ)、
 ブリジット・デュルラー(S、コリフェア)、
 ドナルド・グローブ(T、スポーゾ)、
 ホルスト・R・ラウベンタール(T、コリフェオ)、
 ハンス・ギュンター・ネッカー(Bs、コリフェオ)
フェルディナント・ライトナー(指)、
テルツ少年Cho、ケルン放送Cho、
ケルンRSO

録音:[CD1]1973年、[CD2][CD3]1974年、(2003年リマスタリング)
ドイツ正統派の巨匠ライトナー、ひいてはクラシック・ファン全ての方々に朗報です!このたび、「カール・オルフ・エディション」シリーズの第1弾、第 2弾に分けてリリースされていたライトナー&ケルン放送交響楽団らによるオルフの「勝利」三部作が、ついにコンプリートBOXとしてお買い得価格で発 売されることとなりました!オルフと親交厚かったライトナーが、1973年から1974年にかけてオルフ立ち会いの下で収録を行った本録音。オルフ自身が 指揮棒をとった訳ではありませんが、作曲者の監修の下で行ったということで、自作自演 “的” 録音とも申せましょう。いずれの作品も、見事な独唱に劣 らぬ合唱の素晴らしさが際立ちます。「カルミナ・ブラーナ」では名門テルツ少年合唱団を起用。ケルン放送合唱団の力強い歌声が、三部作全てにおいて 大きな存在感を放っています。「勝利」三部作のひとつの完成形を作り上げた名盤だけに、今回の特別価格での再発は嬉しい限り。まさにファン必携のコ ンプリートBOXです。 (Ki)

ACANTA-233585
ブラームス:ヴァイオリン協奏曲ニ長調Op.77 ジネット・ヌヴー(Vn)
ハンス・シュミット=イッセルシュテット(指)
北ドイツRSO

録音:1948年5月3日ライヴ
不世出の天才女流ヴァイオリニスト、ジネット・ヌヴー(1919~49)が飛行機事故で亡くなる(1949年10月7日)前年のライヴ録音。北ドイツ放響はちょうどシュミット=イッセルシュテットが、初代の首席指揮者(1945年 - 1971年)に就任し、このオーケストラにとって初めての黄金期を築いた頃で燃えたぎるような伴奏が素晴らしく、ヌヴーの4種類あるブラームスの録音の中でも、ファーストチョイスはこれ!と申せましょう。 (Ki)

ACANTA-233586
ワーグナーのピアノ
ワーグナー(リスト編):『ニーベルングの指環』〜ヴァルハラ
 『ローエングリーン』〜エルザの大聖堂への入場 
 『さまよえるオランダ人』〜紡ぎ歌 
リスト:聖ドロテア
リヒャルト・ワーグナーの墓に
4つの忘れられたワルツ第4番 
リヒャルト・ワーグナー―ヴェネツィア
悲しみのゴンドラ第1稿/同曲第2稿
調性のないバガテル
ミケーレ・カンパネッラ(P)

※使用楽器:1876年製スタインウェイ(バイロイトのヴァンフリート館所蔵)
イタリアはナポリ生まれのミシェル・カンパネッラは、世界的リスト弾きの一人としても知られる名手。2011年のリスト・イヤーでの活躍も記憶に新し いカンパネッラが、新たなリスト・アルバムをリリースしました。ワーグナー作品の改編曲や彼への追悼曲などのワーグナー絡みの作品に加え、「悲しみの ゴンドラ」や「調性のないバガテル」といった珠玉の後期作品の数々を収録したアルバムです。リスト後期作品中心のプログラムということで、超絶技巧 的な魅力だけに留まらない叙情性豊かな曲調をたっぷりと堪能できるアルバムといえましょう。カンパネッラは今回の録音に際し、ワーグナーが愛用した 1876年製のスタインウェイを使用!リストもこの楽器を演奏したと言われており、今回のアルバムのコンセプトにまさにぴったり。カンパネッラの演奏は やや硬派ですが、楽器の音色とよくマッチした演奏ともいえましょう。2013年のワーグナー・イヤーを前に、彼が愛した響きに耳を傾けながら、2人の 大音楽家へと思いをはせる1枚です。 (Ki)

ACANTA-233587
(2CD)
ヒストリカル・マスター・インストゥルメント
[CD1]
バッハ:音楽の捧げものより
 (1)3声のリチェルカーレ
 (2)6声のリチェルカーレ
(3)C.P.E.バッハ:ソナタ ホ短調 
 【1749年頃G.ジルバーマン製フォルテピアノ使用】
(4)パラディーニ:ディヴェルティメント.ト長調 【1726年B.クリストフォリ製フォルテピアノ使用】
(5)バッハ:幻想曲ハ短調BWV 906【1695年頃製イタリア式チェンバロ使用】
(6)3つのメヌエット BWV 841-843 【1700年頃製ドイツ式チェンバロ使用】
(7)カプリッチョ.ホ長調「ヨハン・クリストフ・バッハをたたえて」 BWV 993【1710年J.H.ハラス製チェンバロ使用
[CD2]
(1)クーナウ:パルティータ第4番ヘ短調【1700年ドナ製クラヴィコード使用】
(2)C.P.E.バッハ:ソナタ変ロ短調 【1730/1740年G.ジルバーマン製チェンバロ(フレットなし)使用】
(3)バッハ:幻想曲とフーガ.イ短調BWV 904【1599年H.ルッカース製チェンバロ使用】
(4)フレスコバルディ:トッカータ.第9番
(5)バッハ:ソナタ.イ長調BWV 963【1594年製H.ルッカース製チェンバロ使用】
[CD1](1)-(4),(6)ワルター・ヘインツ・ベルンシュタイン
(5)・(7)マリア・ブラウティハム

[CD2](1),(2)ヴィンフリート・シュラメク
(3)-(5)アルミン・タールハイム
アルバムタイトルからもお分かりの通り、17世紀から18世紀にかけて製作された鍵盤楽器―フォルテピアノ、チェンバロ、クラヴィコード―を用いた 演奏が収録されたアルバム。バッハ、C.P.Eバッハ、フレスコバルディらバロック期の音楽家たちによる珠玉の鍵盤作品の数々を、当時の響きと共に 堪能できます。フォルテピアノの発明者B.クリストフォリ、バッハからの信頼も厚かったG.ジルバーマン、チェンバロの発展史を語るに欠かせないH.ルッ カース・・・いずれの楽器も現在は美術館などが所蔵し、管理している希少な名器ばかりです。演奏会や録音にもしばしば貸出されるので、すでにその 音を聞いたことがある方も多いかもしれません。とはいえ、様々な名器の音色を2枚組にわたり一挙に聴き比べることができるのは本アルバムならではの 魅力。ピリオド楽器にこだわりのあるファンの方はもちろんのこと、普段聴きなれないという方にもおすすめのアルバムです。 (Ki)
ACANTA-233593
R. シュトラウス:ヨゼフ伝説(バレエ・パントマイム)op.63 ロベルト・ヘーガー(指)
バイエルン国立歌劇場O

録音:1952年
R.シュトラウスの作品を多く手掛けたドイツの巨匠、ロベルト・ヘーガー&バイエルン国立管弦楽団による「ヨゼフ伝説」の歴史的録音がお買い得価 格 で リ リ ース さ れ ま し た!「ヨゼフ伝説」は1914年にパリで初演されたバレエ曲。同時期に作曲された「ばらの騎士」を思わせる華やかさと、「影のない女」 の魔的な響きを兼ね備えた名作です。他の交響詩や歌劇音楽に比べると演奏される機会に恵まれない「ヨゼフ伝説」ですが、R.シュトラウスが作曲した バレエ音楽の中でも指折りの大作。その壮麗さは、バレエ音楽というよりもむしろオペラを聴いているよう!本アルバムはシュトラウス没後間もない1952 年の録音で、バイエルン国立歌劇場、ひいてはドイツ音楽界全体が戦後の再起に奮闘していた時代。数少ない「ヨゼフ伝説」の録音としては、これまで にノイマイヤーが振付を担当したことで話題となったホルライザー&ウィーン・フィルのバレエ公演(1977年)、あるいはシノーポリ&ドレスデン国立歌劇 管(1999年)なども知られておりますが、本アルバムはこれら名盤に先んじる歴史的名盤といえましょう!プログラム、演奏者ともにファン必携のアルバ ムです。 (Ki)
ACANTA-233594
レーガー:ロマンティック組曲op.125
ベックリンによる4つの音詩op.128*
ハンス・シュミット=イッセルシュテット(指)
北ドイツRSO

録音:1967年9月20-22日、1972年1月19-20日*
ドイツ正統派の名匠イッセルシュテット&北ドイツ放送交響楽団によるレーガーの「ロマンティック組曲」と「ベックリンによる4つの音詩」。1967年 と1972年に録音された2つの名演が1つになった注目必至のアルバムがリリースされました。1945年に北西ドイツ放送交響楽団(後の北ドイツ放送 交響楽団)の創立に携わり、1971年まで首席指揮者としてこのオーケストラを支え続けたイッセルシュテット。本アルバムは彼の活動の最晩年、北ドイ ツ放送交響楽団にとっては最初の黄金期の最後を飾る時代の録音になります。収録された2曲は、いずれもドイツの伝統を受け継ぐ重厚な響きと、メン デルスゾーンも思わせる情感豊かな魅力を併せ持った作品。重厚でありながらも決して停滞せず、幻想的かつ神秘的な作品の魅力を自然に引き出すイッセ ルシュテットの指揮は見事の一言。レーガーを聴くならば聞き逃せない、歴史的録音です。 (Ki)
ACANTA-233595
モーツァルト:フルート協奏曲ト長調KV 313
ハイドン:トランペット協奏曲変ホ長調Hob.VIIe:1
カティンカ・パスフェーア(Fl)、
マルクス・シュトックハウゼン(Tp)
カールハインツ・シュトックハウゼン(指)
ベルリンRSO
2007年にこの世を去った現代音楽界の巨匠、シュトックハウゼンがモーツァルトのフルート協奏曲とハイドンのトランペット協奏曲を指揮した名盤が、 「ACANTA」レーベルよりお買い得価格でリリースされました!当時の前衛音楽界の第一線に立つ作曲家が、バリバリの古典派作品を指揮したことで一 躍注目を集め、さらに2曲ともシュトックハウゼン自身が手掛けたカデンツァが使用されたことでも話題となった歴史的録音です。いずれのカデンツァも多 少のクセはありますが、シュトックハウゼンの絶妙な匙加減によって作品全体の雰囲気を壊さない程度におさめられています。フルート・ソロはシュトック ハウゼンからの期待厚かった名手カティンカ・パスフェーア、トランペット・ソロはシュトックハウゼンの長男マルクス・シュトックハウゼンが担当。溌剌と した爽やかな演奏が耳に心地よく、ベルリン放送交響楽団の暖かみのある演奏と共に素晴らしいハーモニーを生み出しています。テンポは快適で、過度な 表現を控えた落ち着いた演奏。この温もりあふれる響きがシュトックハウゼンの指揮棒から引き出されているかと思うと、まさに目から鱗。現代音楽ファン や古典派音楽ファンに限らずあらゆる方々におすすめしたい、今なお注目の名盤です。 (Ki)
ACANTA-233596
(4CD)
メンデルスゾーン:弦楽四重奏曲全集
第3番ニ長調op.44-1/第2番イ短調op.13
弦楽四重奏曲変ホ長調
弦楽四重奏の4つの小品op.8
第1番変ホ長調op.12/第4番ホ短調op.44-2
第5番変ホ長調op.44-3/第6番ヘ短調op.80
バルトルディQ

録音:1973年
1970年代に活躍したドイツを代表する名門バルトルディ四重奏団の名盤、メンデルスゾーンの弦楽四重奏曲全集が、「ACANTA」レーベルよりお買 い得価格でリリースされる運びとなりました!現在では老若問わず様々なアンサンブル団体が手掛けているメンデルスゾーンの弦楽四重奏曲の全集録音で すが、当時はまだ交響曲や協奏曲、ピアノ曲や歌曲などの録音が盛んだった時代。メロス四重奏団やラサール四重奏団の全集よりもさらに前、1973年 の録音です。室内楽曲の録音がマイナーであった時代に先んじて行われたバルトルディ四重奏団の弦楽四重奏曲全集は、まさにこのジャンルのパイオニア 的存在といえましょう。そんな記念的名盤がリーズナブルな価格で再発されたのは嬉しい限り。近年活躍する若手アンサンブル団体の演奏と聴き比べるも よし、今なお語り継がれる世界的名手らの妙技にじっくり聴き入るもよし。この機会に是非とも聴いて頂きたい、おすすめのアルバムです! (Ki)

ACANTA-233597
8本のホルンによるワーグナー幻想曲
ワーグナー:「ローエングリン」幻想曲(カール・シュティークラー編)
「ラインの黄金」幻想曲(マンフレート・クリアー編)
「ジークフリート」幻想曲(カール・シュティークラー編)
「トリスタンとイゾルデ」幻想曲(カール・シュティークラー編)
ゲルト・ザイフェルト、
クラウス・マルコウスキ、
ヤン・シュレーダー、
マンフレート・クリアー、
ジークフリート・マハタ、
バリー・ガーベイジ、
クラウス・シュナイダー、
ギュンター・フリッチェ(Hrn)
超優秀録音でバリバリ・ブリブリ吹き鳴らされるホルン!20世紀末に発売されベストセラーとなった名盤の復活です。 バイロイト祝祭管弦楽団は周知の通り、固定のオーケストラではなくドイツを中心に欧米各地からワーグナーに心酔する腕っこきのプレイヤーが集められ ますが、カラヤン時代のベルリンフィルを支えたゲルト・ザイフェルトをはじめ、ホルン界の名人たちが8人集まってワーグナーの世界を堪能させてくれます。 全曲聴くには一番短い「ラインの黄金」でも2時間超、「トリスタン」や「ジークフリート」なら4時間以上を要しますが、この幻想曲なら10数分で楽劇のエッ センスをたっぷり味わうことができます。 (Ki)
ACANTA-233598(3CD)
クリスマス歌曲集〜子どもたちはクリスマスに歌う
讃美歌「諸びと声あげ」、「きよしこの夜」
「いざ歌え、いざ祝え」、
「喜べや讃えよや」、「エサイの根より」
「おお、もみの木よ」(ドイツ民謡) 
ウヴェ・タイマー:民謡歌曲集 ほか
シェーネベルク少年Cho、
ウィーン少年Cho、
ヴェストファーレン・ナイチンゲールCho、
聖トーマス教会少年Cho、
テルツ少年Cho、ケルン少年Choほか
A賛美歌やクリスマス民謡がたっぷりと詰まった聴き応え十分の収録 内容ですが、何よりも注目されるべきは合唱団の豪華な顔ぶれでしょう!2012年に創立800周年を迎えたライプツィヒの聖トーマス教会少年合唱団、 日本でも絶大な人気を誇るウィーン少年合唱団、力強い歌声で多くの人を魅了している名門テルツ少年合唱団などなど、ドイツ・オーストリアが世界に誇 る合唱団が勢ぞろい。世界の第一線で活躍する子供たちによる洗練された歌声がぎゅっと凝縮されたアルバムに仕上がっています。クリスマスといえばや はり子供たちの清澄な歌声なしには語れないというもの。ドイツの伝統的な讃美歌、民謡、そして現代作曲家たちによる民謡調のクリスマス歌曲――クリ スマスの一夜を過ごすに十分な、多彩なプログラムも魅力です。ボーナスCDとして、旋律のみを抽出した “カラオケCD” も同梱。聴くやよし、歌うや よし…ドイツ・オーストリアのクリスマスの響きを堪能できるアルバムです。 (Ki)
ACANTA-233600
クリスマス聖歌集
パレストリーナ:「今日キリストは生れたもう」 
ヘンドル(ガルス):「しもべらよ、共に歌え」、「われらに生まれし御子」 
M.プレトーリウス:「主の生誕のときに」 
ウヴェ・タイマー:民謡歌曲集 
ウヴェ・ハラー:民謡歌曲 ほか全22曲
ウィーン少年Cho
巨匠トスカニーニが『天使の歌声』と評したことでも知られる清澄な歌声で、日本でも絶大な人気を誇るウィーン少年合唱団によるクリスマス聖歌集。 初期バロックの聖歌から民謡調のクリスマス歌曲まで、時代・ジャンルともに多彩なプログラムが収録されています。クラシックからポップスにいたる幅 広いジャンルを巧みに歌いこなす、ウィーン少年合唱団の本領発揮の選曲ともいえましょう。ウィーン少年合唱団出身の現代作曲家ウヴェ・タイマーによ る民謡歌曲集ほか、ウィーンの伝統歌曲も収録。パレストリーナやM.プレトーリウスの厳粛な響きに圧倒される一方で、民謡の響き色濃いクリスマス歌 曲の暖かな響きにほっと一息つく……ウィーンのクリスマスの一夜を思わせるアルバムに仕上がっています。これまでも、いくつものクリスマス・アルバム をリリースしてきたウィーン少年合唱団。ポップス調の歌曲も多く取り入れ、クラシック・ファンに留まらない幅広いファン層からの支持を集めています。 2012年の来日公演でも絶賛された美しい歌声はジャンルを問わず素晴らしいもの。ウィーン少年合唱団と共に、ひとあし先にウィーンのクリスマスの響 きに酔いしれる1枚です。 (Ki)
ACANTA-233651
フォーレ:歌曲集「優しき歌」op.61
ラヴェル:マダガスカル島民の歌
プーランク:世俗カンタータ「仮面舞踏会」FP.60
ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ(Br)
ヴォルフガング・サヴァリッシュ(P)
ベルリン・フィルのメンバーたち
[トーマス・ブランディス(Vn)、
ペーター・ブレム(Vn)、
ライナー・モーク(Va)、
ヴォルフガング・ベッチャー(Vc)、
クラウス・シュトール(Cb)、
カールハインツ・ツェラー(Fl)、
カール・シュタインス(Ob)、
カール・ライスター(Cl)、
マンフレート・ブラウン(Fg)、
コンラディン・グロート(Tp)、
フレディ・ミュラー(Perc)]

録音:1975 年11月14日( セッション・アナログ )
20世紀が生んだ「バリトンの王」フィッシャー=ディースカウが、フォーレにラヴェル、プーランクを歌ったアルバムは、ピアノだけでなく、通常とは趣 向を変えた楽器編成が特徴的な内容。 作風に劇的な変化をもたらしたヴェルレーヌの同名詩集に付曲されたフォーレの「優しき歌」のように、転換期にあたる作品というところがラヴェルとプー ランクにも通じ、楽器の選択にもこだわりと試行錯誤のあとがみられます。 こうして聴くと、フィッシャー=ディースカウが幅広いレパートリーを完璧に自分のものとしていたことにあらためて驚かされると同時に、このアルバムでは 共演陣の顔ぶれがなんとも魅力的。 ピアノに名手サヴァリッシュを迎え、そのうえ、ぜいたくにも器楽陣が当時のベルリン・フィルのトップ・メンバーで固められています。コンサートマスター のブランディスほか、フルートのツェラー、クラリネットのライスター、オーボエのシュタインスら首席奏者たちの個性豊かな音色と腕前によって、作曲家 たちが追求した響きの深み、面白さが申し分なく引き出されています。 (Ki)
ACANTA-233669
カレーラス/本格復帰公演・イン・ウィーン
フォーレ:夢のあとに
マスネ:君の青い目を開けておくれ
トゥリーナ:二つの恐れ
ナチョ::君が恋しくて,親しい娘
リスト:ペトラルカの3つのソネット
プッチーニ:太陽と愛,陸と海,知らせがあっても
トスティ:開けておくれ,君なんかもう愛していない,かわいい口もと,最後の歌
カルディッロ:つれない心(カタリ)
ファルヴォ:君に告げよ
ホセ・カレーラス(T)
ヴィンチェンツォ・スカレーラ(P)

録音:1988年9月16日、ウィーン
1987年に白血病に倒れた名テノール、ホセ・カレーラスは、1988年7月に再び人々の前で歌を披露し、徐々に完全復帰を目指します。そして1988 年9月16日、ウィーン国立歌劇場でのリサイタルで大成功を収め、完全復帰を世界にアピールしました。このCDには、アンコールの数曲を除いて、そ の様子が収録されています。世界中に病魔の克服と活動復帰の喜びを歌い上げるようなカレーラスの歌は、ただただ感動的です。 (Ki)
ACANTA-233670
ブラウンフェルス:テ・デウムOp.32〜ソプラノ、テノール、混声合唱、オルガンと大管弦楽のための レオニー・リザネク(S)
ヘルムート・メルヒェルト(T)、
ヘルマン・ヴェルナー(Org.)、
ギュンター・ヴァント(指)
ケルン・ギュルツェニヒCho
ケルンRSO

録音:1952年(ライヴ録音)
巨匠ギュンター・ヴァントが1952 年に行ったブラウンフェルスの「テ・デウム」のライヴ録音。作曲者のヴァルター・ブラウンフェルス(1882-1954)が70歳を迎える年に行われた記 念すべき演奏会になります。まさにファン必携のアルバムと申せましょう! 第一次世界大戦で辛苦を経験した後に才能を開花させたブラウンフェルスは、後期ロマン派への傾きを強く感じさせる独特の作風で一躍注目を集めた 音楽家。1920-30年代のドイツでは、R.シュトラウスにも匹敵する人気を博した作曲家として活躍していました。しかし、自身にユダヤ人の血が流れて いたことからナチスによる迫害を受け、“退廃音楽” とみなされた彼の作品は一気に陽の目を見なくなります。戦後ようやく演奏が再開されるも、やはり戦 時中の抑圧の影響が拭い切れかったのか、R.シュトラウスら同時代の大家たちと比べれば今なお演奏の機会に恵まれにくい作曲家といえます。当初より ブラウンフェルスの音楽性を高く評価し、戦後は彼の作品の演奏に積極的であったヴァント。中でも「テ・デウム」は、「ブラウンフェルスのテ・デウムは ものすごい作品」と絶賛していたことでも知られる大作で、ワーグナーやブルックナーの響きも思わせる壮大なハーモニーに圧倒されます。作品への強い 熱意を感じさせる白熱した演奏会の模様は必聴です! (Ki)
ACANTA-233690
シューベルト:「冬の旅」(テノール版)op.89, D.911 ペーター・アンダース(T)
ミヒャエル・ラウハイゼン(P)

録音:1945年2月23日、3月2日、13日、ベルリン録音方式:モノラル
イツ・リートファンの方に朗報です!激動の20世紀半ばを流星のごとく駆け抜けた名テノール、ペーター・アンダース(1908-1954)による「冬の旅」 がリリースされる運びとなりました!
「冬の旅」はバリトンによる演奏が多く知られておりますが、元々はテノール向けに作曲されています。アンダースが1945年に録音した「冬の旅」は、テノー ル演奏では初録音となるもの。またシューベルトが書いた調性による演奏というのもポイント。シュライアーやヘフリガーらに先んじる、まさに嚆矢と呼ぶ にふさわしい歴史的録音といえましょう。
艶のある甘美な歌声、知的かつドラマティックに歌いこむ見事な表現力で一世を風靡したアンダース。戦後のドイツ・オペラ界を牽引する存在として期 待を一身に背負いながらも、1954年、交通事故によって46歳という若さでこの世を去りました。不遇の30代を過ぎ、ようやく国際的な名声を獲得し 始めた矢先の訃報に、かのクナッパーツブッシュは酷く心を痛めたといいます。今回の録音は終戦間近、彼が国際的に活躍し始める直前ともいえる時期に 行われたもの。やがて世界を虜とする、30代後半の瑞々しい歌声を存分に堪能することができます。しかも、録音場所は陥落直前のベルリン。苛烈な爆 撃に見舞われ、明日をも見えぬ過酷な状況下で稀代のテノールが渾身に歌い上げた「冬の旅」に、ただただ圧倒されます。伴奏を務めるのは、名手ミヒャエル・ラウハイゼン。シュワルツコップやロスヴェンゲといった名歌手たちからの信頼も厚く、20世紀半ばのドイツ・リー ト界を牽引したピアニストです。本録音は、彼が1940年より行っていたヨーロッパのあらゆる歌曲を録音・放送するという大企画の最終盤を飾ったもの でもあります。ラウハイゼンの伴奏による「冬の旅」といえばホッターとの名演も語り草ですが、こちらのアンダースとの共演もそれに劣らぬ歴史的名録 音といえましょう! (Ki)

ACANTA-233703
(4CD)
ブラームス:交響曲第2番ニ長調 Op.73
 交響曲第4番 ホ短調 Op.98
ブルックナー:交響曲第8番ハ短調
ギュンター・ヴァント(指)
ケルン・ギュルツェニヒO

録音:1958年、1960年、1971年
北ドイツ放送交響楽団の首席指揮者の就任前に長らく音楽監督を務めた名コンビの録音集です。ヴァントは同オケに特別の思い入れがあり、同オケが、 ケルン・フィルと名称変更されそうになると激怒したというエピソードがしのばれます。 (Ki)


このページのトップへ


このサイト内の湧々堂オリジナル・コメントは、営利・非営利の目的の有無に関わらず、
これを複写・複製・転載・改変・引用等、一切の二次使用を固く禁じます
万一、これと類似するものを他でお見かけになりましたら、メール
でお知らせ頂ければ幸いです




Copyright (C)2004 WAKUWAKUDO All Rights Reserved.