湧々堂HOME 新譜速報: 交響曲 管弦楽曲 協奏曲 器楽曲 室内楽 声楽曲 オペラ バロック 廉価盤 シリーズもの マニア向け  
殿堂入り:交響曲 管弦楽 協奏曲 器楽曲 室内楽 声楽曲 オペラ バロック SALE!! レーベル・カタログ チャイ5



Anima Records
(フランス)


ピアニストのベルトラン・ジロー氏が主催するフランスのレーベル。ベルトラン・ジロー氏自身の録音やフランスの若手音楽家の演奏などを積極的に録音、リリースしています。ベルトラン・ジロー氏はアンドラーシュ・シフ、ブルーノ・カニーノらに師事、その後数々の音楽祭に出演、近年はジャン・フランセ国際音楽コンクールの芸術監督を勤めるなど後進の才能の発掘にも尽力しています。



※品番結尾に特に表記のないものは、全て1CDです。
ANM1-00900001
プロコフィエフ:ピアノ・ソナタ第5番Op.38/135
ヒナステラ:ピアノ・ソナタ第1番Op.22
シマノフスキ:ピアノ・ソナタ第3番Op.36
バルトーク:ピアノ・ソナタSz.80
エフゲニー・スタロドゥプツェフ(P)

録音:2010年4月
ロシアの若手ピアニスト、エフゲニー・スタロドゥプツェフ。収録作品はアイロニーを漂わせたプロコフィエフ、ラテンのエキゾチズムと神秘を感じさせるヒナステラのソナタ。シマノフスキのピアノ作品の中でも難曲とされるピアノ・ソナタ第3番、バルトーク唯一のピアノ・ソナタ。情熱と繊細さに満ちた演奏を聴かせてくれます。1981年生まれ。モスクワ中央音楽院を1999年に卒業後、2006年までモスクワ音楽院でナターリヤ・トゥルーリ教授のもと研鑽を積む。パルナッソス国際ピアノコンクールなど世界各地の国際コンクールで優勝、ロシア、ドイツ、ハンガー、ポーランド、スペインなどで演奏活動を行い、その実力は世界から注目を集めています。また作曲家としても才能を持ち、木管楽器、弦楽器、ハープのための室内楽曲作品があります。 (Ki)
ANM1-10300001
ショーソン:ピアノ三重奏曲ト短調Op.3
テオドール・デュボワ:センチメンタル・プロムナード
ジョルジュ・プファイファー(1835-1908):ピアノ三重奏曲ニ短調Op.103
トリオ・アルカディス

録音:2011年1月10-12日パリ
ショーソン、デュボワ、プファイファーのフランスの作曲家3人によるピアノ三重奏曲を集めたアルバム。若きショーソンの情熱が込められたピアノ三重奏曲は、抒情的な美しさと香り豊かで繊細な音楽。気品ある美しさを漂わせる完成度の高いアンサンブルを聴かせてくれます。そしてシャンパーニュ地方の小さな村ロスネーに生まれたデュボワ。パリ音楽院でトマに師事し、恩師の死後1896年から1905年までパリ音楽院の院長を務めます。作曲家としては多作であり、「対位法とフーガ」「和声法、理論と実践」など音楽理論家としても著書を残しています。この「センチメンタル・プロムナード」はピアノの静かな旋律から始まり、それをヴァイオリンとチェロがなぞるように奏でる、静寂の音楽。ヴェルサイユ生まれのピアニスト兼作曲家のジョルジュ・プファイファー。カルクブレンナーの弟子でピアニストであった母からピアノの手ほどきを受け、父はプレイエルの楽器店を経営していました。彼はバレエ、オペレッタ、ピアノ曲、室内楽、管弦楽曲など様々なジャンルの作品を作曲しました。彼はサン=サーンスと同じくフランスの作曲家としては珍しく3曲の協奏曲を作曲しています。このピアノ三重奏曲はフランスらしい瀟洒さに富み、洗練された響きの作品です。トリオ・アルカディスは2001年にパリとリヨンの国立高等音楽院の優秀な若手3人によって結成された三重奏団。 (Ki)
ANM1-10300002
フランスのチェロ・ソナタ
マルセル・ソラージュ(1894-1970):チェロ・ソナタ.ヘ短調
ピエール=オクターヴ・フェルー(1900-1936):チェロ・ソナタ.イ長調
ポール・ヴィアルド(1857-1941):チェロ・ソナタ
オディール・ブラン(Vc)
ジュヌヴィエーヴ・アイバニーズ(P)

録音:2010年12月27-29日
フランスの作曲家によるチェロ・ソナタ。フランス音楽史上忘れてはならない重要な作曲家3人を取り上げています。マルセル・ソラージュは時代の過渡期に活躍した女性作曲家。パリ国立音楽院は1785年創立当初は、女性は器楽科のみ入学を許され、1850年までは作曲科は男性しか受け入れていませんでした。20世紀に入り少しずつ女性にも扉が開かれ始めたその頃に、マルセル・ソラージュはフランス人の両親の元ペルーで生まれました。幼少の頃パリへ渡り、直ぐに音楽院でナディア・ブーランジェと共にピアノと伴奏法を学び、その後作曲の才能を開花させます。このチェロ・ソナタは1919年に作曲。3つの楽章からなる作品で、雄々しい主題から始まる第1楽章、装飾的で歌うような美しい第2楽章が続き、強いリズムと渦巻くフレーズの第3楽章で華やかに締めくくります。交通事故のため36歳の若さで夭折したピエール=オクターヴ・フェルー。リヨン出身で家族によって音楽の才能を見いだされます。大学では物理・化学を専攻、同時にフローラン・シュミットに作曲を学びました。彼は8歳から教会で演奏するなど幼いころ評判のピアノ弾きでありましたが、指先の事故により作曲へ転向しました。パリへ渡った後、室内アンサンブル「トリトン」を設立。評論、執筆活動を積極的に行っていました。このチェロ・ソナタは亡くなる4年前に作曲され、伝統的な作曲スタイルを好んだ、緻密な作品です。19世紀ヨーロッパ音楽界を席巻したオペラ歌手・作曲家ポリーヌ・ガルシア=ヴィアルドの息子ポール・ヴィアルド。彼は優秀なヴァイオリニストでもあり、姉マリアンヌの婚約者であったフォーレのヴァイオリン・ソナタ第1番を献呈されています。彼のチェロ・ソナタは気品と豊かな抒情を湛えた美しい作品です。 (Ki)
ANM-100500001
オリヴィエ・グレフ(1950-2000):室内楽作品集
「OiAkashe」Op.170(チェロとピアノ)、
チェロとピアノのための小品Op.167、
チェロとピアノのための小品Op.173、
チェロ独奏のための「No」Op.154、
「ヴェニ・クレアトール」Op.103(チェロとピアノ)、
ヴァイオリンとピアノのための小品No.1Op.83、
ヴァイオリンとピアノのための小品No.2Op.84、
コレットのカプリスOp.185(ヴァイオリン独奏)、
ヴァイオリンとピアノのための小品No.3Op.104、
ピーター・フィリップスによる変奏曲(ヴァイオリンとピアノ)、
ピアノのためのロンド「四十二番街」Op.33a、
ジョルジュ・オーリック(オリヴィエ・グレフ編):「さらばニューヨーク」Op.349(ピアノ,フルート,クラリネット,ヴァイオリン,チェロ)
デルフィーヌ・バイロン(Vc)
ベルトラン・ジロー(P)
シュー・ゴデフロイ(Vn)
フレデリック・シャトゥー(Fl)
アレクサンドレ・シャボー(Cl)

録音:2009年12月9-10日、2010年1月7日サン=マルセル寺院(パリ)
2000年に50歳で急逝したオリヴィエ・グレフ。2010年は没後10年を記念した録音がいくつかリリースされ、グレフの再評価が高まってきています。この室内楽作品集は、パリ管弦楽団のチェロ奏者デルフィーヌ・バイロン、ANIMAレーベルの主催者でもありピアニストのベルトラン・ジローらグレフの音楽に共感する音楽家が集まり録音。美しい陰影を描くチェロとピアノの作品「ヴェニ・クレアトール」。ジョルジュ・オーリックのピアノ作品をグレフが室内楽用に編曲した「さらばニューヨーク」などジャズ風にアレンジされた作品など、独自の作風を確立したグレフの作品を幅広く取り上げています。 (Ki)
ANM1-10900001
ストラヴィンスキー:イタリア組曲(全6曲)
ブロッホ:「パール・シェム」〜第2曲「ニーグン(即興)」
ヒンデミット:無伴奏ヴァイオリン・ソナタop31-2(全4楽章)
シェーンベルク:幻想曲Op..47
ラヴェル:ツィガーヌ(原曲版)
ノア・ベンディックス=バルグレイ(Vn)
保都玲子(P)

録音:2011年3.5日
※日本語解説付
2011年パリのヴィブラルテ国際コンクールで堂々の優勝を飾り、今最も注目される新進気鋭のヴァイオリニスト、ベンディックス=バルグレイが待望の新盤をリリース!同年5月より名門ピッツバーグ交響楽団のコンサートマスターに選ばれ、今後ますますの活躍が期待されるヴァイオリニストです。本CDは『20世紀初頭音楽の旅』というタイトル通り、第一次大戦から1950年にかけてヨーロッパ各地で作曲された作品が収録したもの。伝統的な音楽の継承か、新しい音楽の創造か――大きな岐路に立たされた20世紀初頭の作曲家たちは、激動の時代の中で果敢に各々の道を切り開いていきました。独特の和声法で魅せるストラヴィンスキー、ヒンデミット、プロコフィエフ、十二音技法で新たな表現を開拓したシェーンベルク、自国の伝統の外に活路を見出したブロッホ、ラヴェル…本CDでは同時期に作曲された作品が収録されており、各作曲家独特のスタイルや響きを聴き比べることができます。どの曲も難易度が高く、ベンディックス=バルグレイの卓越した演奏技術も存分に堪能できます。シュトゥックハウゼン・プレーヤーとしてフランス・ドイツを中心に活躍する保都玲子の伴奏に乗せ、生き生きとした演奏を見せてくれます。(日本語解説付) (Ki)
ANM1-11000001
ヤナーチェク:霧の中で
スクリャービン:5つの前奏曲op.74
シェーンベルク:6つの小さなピアノ曲op.19
ドビュッシー:前奏曲集〜第2集(全曲)
ジェローム・グランジョン(P)

録音:2011年3月、サン・マルセル教会
※日本語解説付き
20世紀初期、音楽のみならず芸術全体が新しい表現を求めて「霧」の中をさまよっていた時代に書かれた作品たち。チェコ、ロシア、オーストリア、フランスのそれぞれの作曲家が、自分の独特な表現法を確立していった作品に光を当てます。
ジェローム・グランジョンは、若くして国立パリ高等音楽院ピアノ科、室内楽科を一党で卒業し、チッタ・ディ・セニガリア国際ピアノコンクール入賞。文学と音楽を融合させたコンサートを開催、教育者とし世界各地でワークショップを行うなど多岐に渡る活動を展開しています。 (Ki)
ANM1-20400001
プーランク:歌曲集
2つの詩〔1.アンナの庭園にて/2.もっと早く歩こう〕
陽気な歌〔1.浮気な情婦/2.酒の歌/3.マドリガル/4.運命の女神への祈り/5.酒盛りのクプレ/6.捧げ物/7.美しい青春/8.セレナード〕
ロズモンド
動物詩集〔1.らくだ/2.チベットの子羊/3.いなご/4.いるか/5.ざりがに/6.鯉〕
2つの歌〔1.二十日ねずみ/2.雲〕
冷気と火〔1.視線/2.朝に枝を燃やし/3.すべては消え去り/4.庭の暗闇で/5.冷気と火を結合せよ/6.ほほえむ人/7.流れる大河〕
2つの詩〔1.セー/2.華やかな宴〕
パリの風物〔1.ラッパを吹く/2.あなたはもう書かないの〕
ロンサールの詩〔1.属詞/2.墓碑銘/3.踊り歌/4.私はもはや屍にすぎない/5.彼女の小姓に〕
平和への祈り
4つの詩〔1.うなぎ/2.郵便はがき/3.映画を見に行く前に/4.1904年〕
ホテル(「月並み」より第2曲)
フィリップ・カントール(Br)、
ソフィー・リヴ(P)

録音:2011年7月( パリ)
アンサンブル・クレマン・ジャヌカンのバリトンとしても名を馳せるバリトン、フィリップ・カントールによる、プーランク歌曲集の登場。そのレパートリー は古楽のみにとどまらず、ソロ活動からオペラはもちろんのこと、ヴィス率いるクレマン・ジャヌカンでの芝居っ気たっぷりの歌唱までをもこなしてしまうと いう、非常に多才な活動を展開しています。彼のフランス語による歌唱は大変耳あたりが良く、声自体が美しいことはもちろんのこと、フランス語の響き も実に美しいので、フランス歌曲にあまり馴染みのない方でもお楽しみいただけることでしょう。ユーモアとアイロニーに溢れる “エスプリの作曲家・プー ランク” の世界観を、カントールのエネルギッシュな歌声でご堪能下さい。ピアニストのソフィー・リズとは大変親交が深く、今回の録音の他に「ドビュッ シー歌曲集」(ANM 90900001)でも共演しています。 (Ki)
ANM1-20400002
スクリャービン:ピアノ作品集
ピアノ・ソナタ第2番 op.19
マズルカ op.25-8
マズルカop.40-1, 2
プレリュード op.15-2, 4
エチュード op.2-1
5つのプレリュード op.16
ファンタジア op.28/2つの詩曲
「たよりなさ」4つの小品op.51-1
「苦しみ、悲痛な」「劇的アレグロ」「ゆっくりした、漠然と、あいまいな」(5つの前奏曲op.74より1,3,4)
ピアノ・ソナタ第10番 op.70
マズルカ ハ長調op.25-2
保都玲子(P)

録音:2011年11月
ヨーロッパで活躍する保都が極めたスクリャービンの世界。芯まで響くタッチで描かれるスクリャービン特有のうねりや、「たよりなさ」などで聴かせる、 煙ったような和音の神秘的な美しさが、聴き手にぐぐっとせまってきます。 =保都玲子プロフィール= 国立音楽大学付属中学ピアノ科、付属高校フルート科で学んだ後パリに留学。パリ・エコールノルマルのフルート科にて工藤重典氏に師事、ディプロマ・コンサー ティストを首席で卒業 (同時にイダ・リベラ、アラン・マリオン、ジャン=ピエール・ランパルから教えを受ける)。ふとした事からアラン・マリオンの推薦によ りパリ国立高等音楽院(CNSMDP)フルート科のピアノ伴奏者として就任。その後ピアノをドイツ、シュトゥットゥガルト国立音楽大学ソリストコースで、オレ グ・マイセンベルクに師事、首席卒業。スイス、チューリッヒ音楽院にてオメロ・フランシェシュに師事、ランドール賞受賞。エフゲニー・マリーニン、ジャッ ク・ルヴィエ、ジャン・ユボー、ジャン・ケルネルらのもとでも研鑽を積む。ジョルジュ・ドンとの出会いをきっかけに、音楽・ダンスにも強い興味をもってい る。2001年から2007年にかけてドイツ今世紀最大の作曲家シュトックハウゼンが開催したシュトックハウゼン・セミナーで、ピアノ曲14曲を学ぶ。2005 年には、ピアノ曲10番の演奏に対し、作曲家自身から日本人初シュトックハウゼンベストパフォーマンス賞を受賞。ロン・ティボー、ランパル・コンクール、 ロストロポーヴィチ・コンクールなどの公式伴奏者もつとめている。2000年にパリ国立高等音楽院の初見科教授に就任。2009年9月よりライセンスレベ ルの伴奏科の教授としても後進の指導にあたっている。 (Ki)
ANM1-20900001
クトゥノウスキー:フルートとピアノの為の「熱狂的な時間のうちに」
独奏フルートの為のタンゴ・スタイルによる12のエチュード
クラリネットと弦楽四重奏の為の「海にある塔」
独奏ピアノの為の「見事に変貌したクラヴィーア」よりサラバンド
独奏ピアノの為の「ピーター・エンバーレイの夢」
ベルトラン・ジロー(P)、
フレデリック・シャトゥー(Fl)、
アレクサンドル・シャボ(Cl)、
モンティセリQ

録音:2012年1月、サン・マルセル教会(パリ)
マルタン・クトゥノウスキー(1968*)は、アメリカ、ヨーロッパ、日本、南米にわたり世界的に活躍する現代作曲家。スペインやアルゼンチンの音楽 を取り入れた作品を多く手掛け、マルタ・アルゲリッチやミネソタ交響楽団など名だたる演奏家たちによって初演が行われています。スペインの詩人グスタ ボ・ベッケルの詩をモチーフにした「熱狂的な時間のうちに」と、イギリスの民謡にインスピレーションを受けたという「ピーター・エンバーレイの夢」は、 2011年に作曲されたばかりの新作。前者はベルトラン・ジローとフレデリック・シャトゥー自身が初演を担当したものになります。独奏フルートの「12 のエチュード」は、ピアソラ・タンゴを思わせる曲調で、タンゴを好むクトゥノウスキーらしい作品といえましょう。エチュードらしく、随所に技巧的な旋 律が散りばめられ、名手シャトゥーの妙技が光ります。いずれの作品もどこかロマン派的、あるいは印象派的な響きを思わせる抒情的なハーモニーが美し く、艶やかな旋律の数々に魅入られます。ここまで本格的にクトゥノウスキーの作品のみを収録したアルバムは未だ少なく、彼の作品を聴き始めるにはぴっ たりな希少盤と申せましょう! (Ki)

ANM1-30300001
エレーナ・ロメロ:ピアノ作品全集
2つの冬の前奏曲
道化師の踊り/ソナタ.ニ長調
「ファルスタ」に基づくフーガ
ソナタ.ト短調
トゥーリナへ捧げる歌
アルバイシンでの夜に
田舎の踊り/日は沈み子は眠る
ピアノのためのシャンソネット
ピアノのための「ギター・ソング」の主題に基づく2つの楽章
3つの音に基づく歌と踊り
ピアノのための3つの小品
主題に基づく幻想曲
ピアノあるいはオルガンのための3つの楽章
夜想曲「田園詩」/暗示
アルベルト・ポルトゥゲイス(P)

録音:2010 年2月、セント・ポール大聖堂(ロンドン)
ャブリエのピアノ作品全集(ANM1 30300002)に引き続き、Anima Recordsレーベルからピアノ・ファン必見の希少なピアノ全集がリリースされ る運びとなりました! エレーナ・ロメロ(1908-1996)は、スペインのマドリードに生まれた20世紀の女流作曲家。ピアニストとして活躍する傍ら、数々の作品を残しました。 12歳という若さでピアニストとしてデビューした彼女は、その前半生にスペイン内戦を経験します。動乱の中でなおコンサート活動を続けた彼女が、本 格的に作曲活動を始めるのは1940年代のこと。本アルバムでは、彼女が1942年から1991年までにわたって残したピアノ作品を一挙収録しています。 作品の多くは母国スペインにまつわるものが多く、新古典主義の響き、ロマン主義の響き、バロックの響き…様々な響きを取り入れつつも、その根底には 母国スペインの地域色を感じさせる旋律が聞こえてきます。どこかラヴェルに近い響きも思わせる、不思議な和声の混じりこんだ独特の響きは魅力的。時 に愉しく、時に哀切な旋律が胸を打ちます。全体的に超絶技巧で魅せるというよりも、シンプルな音構成の中に深い味わいを持たせた作品ばかり。夜に一人、 オーディオ・ルームでじっくりと集中するにはとっておきの音楽が詰まっています。 今回、歴史の陰に埋もれてしまったロメロの作品に光を当てたのは、2011年に70歳を迎えた往年の名手アルベルト・ポルトゥゲイス。スペイン語を 公用語とするアルゼンチン出身ということで、ロメロの作品が持つ民族情緒あふれる響きを見事に表現しています! (Ki)

ANM-30500001
井原和子〜ファースト・アルバム
(1)J.スペンサー:平和への声〜フルートとマリンバ、ヴァイヴ、打楽器のための
(2)J.M.ダマーズ:演奏会用ソナタ〜フルートとピアノのための
(3)ハイドン:ピアノ・ソナタ第23番ヘ長調Hob.XVI:23(井原和子によるフルート2本のための編曲版)
(4)J.スペンサー:トゥリー・ソング〜フルートとマリンバのための
(5)R.シャンカール(田中紫織 編):魅惑の夜明け(ラーガ「TODI」に基づく)〜フルート、マリンバと打楽器のための
(6)伝承曲:アメイジング・グレイス(岩崎敏信によるフルート・ソロのための編曲版)
井原和子(Fl)、
(3)ミヒャエル・ハーゼル(Fl)、
(1)(5)田中紫織(マリンバ、Perc.)、
(2)保都玲子(P)

録音:(2)(3)ラ・ショー=ド=フォン(スイス)、(1)(4)(5)(6)熱田文化小劇場(名古屋)
2006年にシュトックハウゼン・コンクールコンサートにて優勝を飾り一躍注目を集めたフルート奏者、井原和子がANIMA RECORDSよりファースト・ アルバムをリリースいたします!ベルリン・フィルの中核を担うフルート奏者であり、井原の師でもある名手ミヒャエル・ハーゼルほか、田中紫織、保都玲 子らを共演者に迎え、様々な編成のフルート作品を織り交ぜたプログラムとなっています。現代作曲家たちの作品を多く含んでおりますが、いずれ作品も 親しみやすい旋律で、フルート・ソロの優美な音色と伴奏楽器の特色を活かしたアンサンブルが魅力的。アルバムタイトルにもなっている、15人のノーベ ル平和賞女性受賞者に捧げられたスペンサーの「平和への声」では、マリンバやその他打楽器との掛け合いに聴き入ります。ハイドンの「ピアノ・ソナタ.第23番」は、井原がハーゼルと共演すべく、このアルバムのために編曲したもの。原曲の魅力を活かしつつ、フルート2本ならではの清廉な響きを活か した編曲に仕上がっています。最後に収録されたアメイジング・グレイスはフルート・ソロのための編成版による演奏。ジャズ・トロンボーン奏者の岩崎 による編曲とあって、ところどころに特殊奏法やジャズの要素が盛り込まれている興味深い作品です。
【井原和子】 武蔵野音楽大学卒業後、ケルン国立音楽大学院、および同大学現代音楽科を修了。フルートを高久進,西田直孝、H・Mミュラー、K・パスフェアら に師事すると共に、現代音楽を P・エトヴシュに師事。電子音楽の発展に貢献したケルン楽派の先駆者であるK.シュトックハウゼンとの造詣も深い。 2006年にシュトックハウゼン・コンクールコンサートにて優勝。 近年ではシュトックハウゼンの音楽から、さらに舞台芸術発展させるべく欧州の多くの作曲家と電子音楽、劇場音楽を始めとしダンサーとのコラボレーショ ン等にも参加し、新しいパフォーマンスを展開している。2009年に帰国して以降、日本を拠点に国内外での演奏活動を続けている。

ANM1-30700002
2つのヴァイオリンとピアノのための小品集
アーン:トリオ・ソナタ.ホ短調
ショスタコーヴィチ:2つのヴァイオリンとピアノのための5つの小品(全5曲)
キュイ:5つの小品(全5曲)
ドヴォルザーク:ユモレスク
モシュコフスキ:2つのヴァイオリンとピアノのための組曲(全4曲)
イ・サンヒ(Vn)、
チュ・シンユン(Vn)、
ベルトラン・ジロー(P)

録音:2012年7月、ムードン(フランス)
「Anima Records」レーベルの主催者でもあるフランスのピアニスト、ベルトラン・ジローが、フランスで活躍する2人のアジア人女流ヴァイオリニ ストと共に、2つのヴァイオリンとピアノのための小品を集めた最新盤をリリースいたしました!18世紀イギリス最大の作曲家として知られトマス・アーン (1710-78)、19世紀チェコ国民楽派最大の作曲家アントニン・ドヴォルザーク(1841-1904)、ロシア5人組の1人に数えられ、アマチュアリズム の作風で知られるセザール・キュイ(1835-1918)、19世紀から20世紀初頭のヨーロッパの一世を風靡したピアニスト兼作曲家のモーリッツ・モシュ コフスキ(1854-1925)、20世紀を代表する作曲家であるドミトリー・ショスタコーヴィチ(1906-75)の5人の作品を集めた、国籍も時代も多彩な プログラムになっています。ショスタコーヴィチの「5つの小品」は『馬あぶ』『人間喜劇』『司祭と下男バルドの物語』『明るい川』というバレエ組曲から、 2つのヴァイオリンとピアノ用に編曲された小品集。郷愁漂う絶美の旋律が何よりの聴きものです。肩肘の張っていないベルトラン・ジローの流麗なピアノ と共に、イ・サンヒとチュ・シンユンの軽妙な二重奏が映えます。収録されている楽曲はいずれも親しみやすい旋律が印象的なものばかりで、サロンを思 わせる典雅なアンサンブルに聴き入るアルバムに仕上がっています。 (Ki)
ANM1-30700001
ギーゼキング:フルートとピアノのためのソナチネ
ピエルネ:フルート・ソナタ ニ短調Op.36
ミヨー:フルートとピアノのためのソナチネ
タクタキシヴィリ:フルート・ソナタ.ハ長調
キム・ミヒ(F)、ベルトラン・ジロー(P)

録音:2012 年 1 月/ラ・ショー・ド・フォン
キム・ミヒは韓国出身。10歳の時にアラン・マリオンに認められ、彼をはじめアンドラーシュ・アドリヤーン、ピエール=イヴ・アルトーに師事。1988 年に行われた第5回ジャン=ピエール・ランパル国際フルート・コンクールで入賞。現在、パリのエコール・ノルマル音楽院の教授を務めるほか「フルーティ ング・アップ」という独自のメソードを開発し、世界的にも注目されています。当アルバムには近代フルートの名ソナタが集められています。大ピアニスト、ギー ゼキングのソナチネはフランス風の極めて美しい作品で、ピアノ・パートの効果も光ります。グルジアのタクタキシヴィリのソナタも美しいメロディに満ちた 旧ソ連の名フルート曲。ミヤザワ・フルート使用。 (Ki)

ANM1-40100001
エドアルド・ブルーニ:旋法の芸術 Vol.1
6つの旋法的舞曲(2010-12)〜4手連弾のための
ペネロープによる海(ピナ・ソヴィッラ詩による歌曲集) (2011-14)
6つの旋法的前奏曲(2010-13)〜ピアノ独奏のための
6つの旋法的旋律(2010)〜クラリネットとピアノ
アルス・モーディ・アンサンブル【エドアルド・ブルーニ、モニク・チオーラ(P)、レティツィア・グラッシ(声)、マヌエラ・ヴェットーリ(Cl)】

録音:2013-14年リーヴァ・デル・ガルダ
エドアルド・ブルーニは 1975 年生まれのイタリアの作曲家兼ピアニスト。トレント音楽院でピアノをアルナルド・コーエン、ラーザリ・ベルマン、アン ドラーシュ・シフに、作曲をルイス・バカロフに学びました。彼は2010年以降旋法とリズムの可能性を追求していて、ここに収められた4作品はいずれ もその考えに基づいていますが、音楽自体は親しみやすく、美しいメロディを満喫できます。作曲者自身を含むアルス・モーディ・アンサンブルが高度な 演奏を聴かせてくれます。 (Ki)
ANM1-40100003
ラヴェル:歌曲集
博物誌/草の上/暗く果てない眠り
大風は海から/おもちゃのクリスマス
聖女/夢/5つのギリシャ民謡
花のマント/クレマン・マロの2つの風刺詩ロンサールここに眠る/何と打ち沈んだ
ドゥルシネア姫に思いを寄せるドン・キホーテ
フィリップ・カントール (Br)、
ソフィー・リヴ (P)

録音:2013年7月27 - 29日/ブノワト・マドレーヌ・シャペル(シャトー・ティエリ)
クレマン・ジャヌカン・アンサンブルのバリトンを担当していたカントールが、ドビュッシー (ANM90900001)に次ぎラヴェルに挑戦しました。最初期の「暗 く果てない眠り」から最後の作となった「ドゥルシネア姫に思いを寄せるドン・キホーテ」まで、ラヴェルの全創作期をやわらなか歌唱でじっくり俯瞰できます。 さらに「博物誌」での動物表現の巧さはクレマン・ジャヌカン・アンサンブルの至芸を彷彿させます。 (Ki)

ANM1-40300002
エドアルド・ブルーニ:ピアノ音楽1992-2002
4つの小品 (1992-3)(前奏曲変ホ短調/間奏曲第1番ヘ短調/ワルツ嬰ハ短調/間奏曲第2番ニ短調)
ミレーナのための2つのワルツ (1995)
3つのワルツ (1999-2000)
ピアノ・ソナタ.(2002)
エドアルド・ブルーニ(P)
【Yamaha CFV】

録音:2013年 4月/メトロ・アート・スタジオ(イタリア)
エドアルド・ブルーニは1975年生まれのイタリアの作曲家兼ピアニスト。トレント音楽院でピアノをアルナルド・コーエン、ラーザル・ベルマン、アンドラー シュ・シフに、作曲をルイス・バカロフらに学びました。ブルーニは自身の作風を3つの時期に区分しています。まずは「ロマン的」とする1992-95年で、 ここでは「4つの小品」や「ミレーナのための2つのワルツ」があたります。次は「非現実的」とする1995-2006年で「3つのワルツ」、さらに「英雄的」 な2000-2008年に「ピアノ・ソナタ」が該当します。いずれもメロディアスで美しく、ことに「ミレーナのための2つのワルツ」はショパン風。ブルーニ の演奏もオシャレで、ヤマハCFVの響きも魅力です。 (Ki)
ANM1-40600002
ベートーヴェン:6つのバガテルOp.126
ディアベリのワルツの主題による33の変奏曲Op.120
フェレンツ・ヴィジ(P)

録音:2011 年 7月3 日カンブレー劇場、ユベントス・フェスティヴァル
ルーマニア出身のピアニスト、フェレンツ・ヴィジ。パリ国立高等音楽院でG.フレミー、C.ヒューブ、J.ルヴィエらに師事。その後数々のコンクール で入賞し、フランスを中心に演奏活動を行っています。フレンク・ヴィジは、2000年に行われた浜松国際ピアノコンクールで第4位となり、その回の 受賞者には、ガブリリュクや上原彩子といった現在活躍しているピアニストたちも多く出場していました。このアルバムは、フランスのカンブレーで行 われている音楽祭ユベントス・フェスティヴァルでの演奏。この音楽祭はヨーロッパで活躍する若手演奏家を招き、幅広い時代の音楽を取り上げて、アッ トホームな雰囲気の中で行われます。収録曲は、ベートーヴェン最後のピアノ作品「6つのバガテル」と、その直前に完成させたベートーヴェンのピア ノ技法が駆使された集大成ともいえる「ディアベリのワルツの主題による33の変奏曲」。このベートーヴェン晩年の傑作をフェレンツ・ヴィジは、自分 のもつすべての技を披露するかのように鮮やかな演奏で聴かせます。 (Ki)

ANM1-40800001
プレヴェール &コスマ:シャンソン集
校門を出たら/アフォリズム/夜の音
タクシードライバーの悪夢/美しい星へ
子守歌〜ゲットーの歌(ピアノ独奏)
家族の歌/バルバラ/環
鳥の鳴き声/心配の鳥
ナイチンゲール〜ラングドック組曲(ピアノ独奏)
鋼鉄の娘/ロンドンの魅力/この愛
ヒゲノスリの父〜ラングドック組曲(ピアノ独奏)
子供狩り/心の叫び/割れた鏡
ロックアウト/朝寝坊
惨めさの歌〜ゲットーの歌(ピアノ独奏)
血だらけの唄/余分な厳しさ
チェロとピアノの二重奏曲/外国の祭
赤毛/私はわたしよ/鯨釣り
キャットニップ/目録
フィリップ・バルベー=ライヤ(P)
エロディ・フォンナール、マヤ・ヴィヤヌエヴァ、ジュリー・オルロー(S)、
パトリック・ランゴー(Vc)

録音:2014年8月シャトネ=マラブリ音楽院講堂
詩人ジャック・プレヴェール(1900-1977)と作曲家ジョセフ・コスマ(1905-1969)の黄金コンビは不朽の大名曲「枯葉」で知られますが、他にも 魅力的なシャンソンを多数残しています。ここでは27曲を披露、コスマならではの旋律美を堪能させてくれます。さらにコスマの珍しいピアノ独奏曲が4 篇収められているのも注目。コスマはもともとハンガリー人で、純音楽作品はバルトーク的な作風を示すとされますが、「ラングドック組曲」はこの地方を 代表する作曲家セヴラックを思わす絶美の世界で、ひきつけられます。
フィンランドの血を引くバルベー=ライヤは指揮者としても活躍するピアニスト。コスマならではの退廃の世界をカッコ良さの極みで披露してくれます。 (Ki)

ANM1-41100001
ラヴェル:古風なメヌエット、クープランの墓、亡き王女のためのパヴァーヌ
デュパン:フランス組曲
アルベニス;組曲イベリアより「エル・アルバイシン」「エル・ポロ」「エル・プエルト」
保都玲子(P)

録音:2013年12月18日、19日
※日本語解説付
ラヴェルとアルベニスの名曲、そして2012年に作曲されたデュパンの「フランス組曲」を、フランスを拠点に活発な演奏活動を行っている日本人ピア ニスト、保都玲子が色彩豊かな演奏で送るCDです。 ラヴェルの「古風なメヌエット」と「亡き王女のためのパヴァーヌ」は初期の、そして「クープランの墓」はラヴェルのピアノ曲のなかでは最後の作品。彼 の創作の中で一貫している古典的な佇まいが魅力的です。スペインの作曲家、アルベニスの全4巻からなる組曲「イベリア」は、アルベニスの最高傑作 に数えられる作品。アンダルシアの民族音楽に基づく色鮮やかな組曲の中から取り上げられた3曲「エル・アルバイシン」「エル・ポロ」「エル・プエルト」 はそれぞれジプシー地区、アンドゥルーズ地方の歌と踊り、港町を描いた曲です。エキゾチックな香り漂う情景を、保都玲子のピアノが生き生きと描き出 します。 「フランス組曲」の作曲者、マルク‐オリヴィエ・デュパンは、パリ国立高等音楽院を始めとする多数の音楽機関での活動の一方、オペラ、バレエ、演劇、 映画など多方面での作曲活動を行う人物。「フランス組曲」は、ドキュメント映画「ディエップ1942年8月19日」のために書かれた音楽の一部で、ラモー やクープランらの17世紀、18世紀に書かれたチェンバロ音楽から発想を得たもの。少ない音数で語られる飾り気のない8つの小品から成るこの組曲は、 1つ1つの音符が胸に染み入るよう。保都玲子の選び抜かれた音が光ります。フランスとスペイン、それぞれに味のある音楽風土を持つ2つの国のピアノ 曲を堪能できる1枚です。 (Ki)

ANM1-41200001
ハイドン:ピアノ・ソナタ第50番ハ長調
シマノフスキ:「仮面劇」〜シェエラザード
リスト:メフィスト・ワルツ第1番
ショパン:ポロネーズ変ホ短調Op.26の2
 スケルツォ第1番ロ短調Op.20
 夜想曲ハ短調Op.48の1
 ポロネーズ変イ長調Op.53「英雄」
ミコワイ・ヴァルシンスキ(P)

録音:2014年1月27 - 28日/ダンリン・スタジオ(アルバータ、カナダ)
ミコワイ・ヴァルシンスキはポーランド出身。4歳の時家族でカナダへ移住し、アルバータ音楽大学でピアノを学びました。彼は全く無名なものの自分 のアルバムを作りたいと思い、インターネットでその経費出資者を募い、人々の善意で当CDの発売が実現しました。21世紀演奏家のひとつの道を示唆 した例と申せましょう。

ANM-50400001
リスト:ペトラルカのソネット第47番/104番/123番、
バラード第2番、灰色の雲、
悲しみのゴンドラ、夜、
超絶技巧練習曲第11番「夕べの調べ」、
イゾルデの死(原曲・ワーグナー)
ベルトラン・ジロー(P)

録音:2003年
ANM-50600001
コダーイ:チェロ・ソナタOp.4、9つのエピグラム
ヤナーチェク:物語
プロコフィエフ:チェロ・ソナタ
アニエス・ヴェスターマン(Vc)、
ベルトラン・ジロー(P)

録音:2003年
フランスの女流チェリスト、ヴェスターマンはエヴィアン国際音楽コンクール入賞後、室内楽奏者、ソリストとして活動。彩り豊かな音色と繊細な音楽性が特長的なチェリストです。
ANM1-50900001
マルティン・ミュンヒ:変容
ピアノ・ソナタ第1番Op.6の1 (1976 / 2009)
ピアノ・ソナタ第2番Op.6の2 (1978)
ピアノ・ソナタ第3番Op.6の3 (1979)
ライナー・マリア・クラース(P)
マルティン・ミュンヒは1961年生まれ。ピアニストとして活躍するかたわらヴォルフガング・リームに作曲を学び、ピアノ曲を中心に発表もしています。 1994年以来バンベルク大学でピアノを教え、ハイデルベルク国際ピアノ協会会長、ネッカー音楽祭委員長などを務めています。彼のピアノ・ソナタはいず れも十代の頃の作ですが、第1番と2番はフランス近代音楽風な美しい音響が広がるピアニスティックな曲。第3番は現代的な手法となり、ミュンヒの 多様な作風を披露します。 (Ki)
ANM-51000001
ロマンツァ/イタリアのこだま
モーツァルト:静かに笑わせて、
ベートーヴェン:出発、
シューベルト
:羊飼い、
ベッリーニ:月はとりとめなくしゃべる、
トスティ:最後の歌、理想、他、全20曲
グエン・ズイ・ツォン[NguyenDuy-Thong](C.T)、
ベルトラン・ジロー(P)

録音:2004年
グエン・ズイ・ツォンはトゥルーズ生まれ。パリで音楽と古典文学を学んだ。パーセル、ヘンデル、グルックの歌劇に出演、リサイタルも数多く行っている。また現代音楽にも意欲的で、ベリオ、ベルナール・マーシュの作品を取り上げている。映画俳優としても活躍。
ANM-51100001
ショパン:スケルツォ第1番Op.20、
マズルカOp.17-2,3,4、マズルカOp.24-1,2
幻想曲、夜想曲Op.62-1,2、
幻想ポロネーズ
マティルド・カレ(P)

録音:2005年4月27、28日
※使用楽器:ファツィオーリ
マティルド・カレはジェルメーヌ・ムニエ女史、ジャン・マルク・ルイサダに師事。1998年ソフィア国際音楽コンクール優勝の経験を持つ実力派若手ピアニスト。自由な音楽性と確実な技巧がショパンの音楽をより華やかに、より詩的に奏でています。
ANM-70200001
シューベルト:ピアノ・ソナタ第13番D.664
リスト:ピアノ・ソナタ ロ短調、
シューマン(リスト編):愛の歌
クリストフ・シモーネ(P)
ANM-70700001
モシェレス:憂鬱なソナタ、
ブラームス:ピアノ・ソナタ第3番
ベルトラン・ジロー(P)
ANM-71200001
アルフレート・トカイヤー(1900-1943):作品全集
晩夏(ソプラノ&オケ版)、
過去の女(ソプラノ&オケ版)、
チェンバロと弦楽オーケストラのための小音楽、
弦楽三重奏曲「黙祷」、同「サトネー聖歌」
ピアノ連弾のための2つの行進曲、
ピアノ伴奏歌曲[酒の栄光の歌/夕べ/晩夏/過去の女/だからお前は行くのか、いとしい人/憑依/放浪者/世界は荒れている]
黙祷(vnとp版)、
交響組曲「我が子の一日」(ソプラノ&ピアノ版)
アモリ・ドゥ・クロゼル(指)ルーマニアCO
エルザ・レヴィ(S)、
ベルトラン・ジロー(P,Cem)、
ソフィ・リヴ(P)、セシル・プイロル(Vn)、
ダニエル・ヴァグネル(Va)、
アニエス・ヴェステルマン(Vc)
ANM-81000001
石山聡/フランス・デビュー
フランク:前奏曲,コラールとフーガ、
 人形の嘆き
ルクー:ピアノ・ソナタ*
石山聡(P)

録音:2007年9月3-5日、2008年3月26-28日*
石山聡は、日本国内はもとよりフランス、スペインでもコンサート活動を行い、世界を舞台に活躍するピアニスト。また現代音楽作品の世界初演、放送初演等を行うなど意欲的に活動しています。フランスへの留学経験を持つ石山が日本ではなく、フランスのレーベルからデビューするというのは納得。
◆石山聡プロフィール
1987年東京音楽大学卒業。1989年渡仏。エコール・ノルマル・ドゥ・ムジーク・ドゥ・パリにてヴィクトリア・メルキ女史に師事し、1990年ピアノ高等教授資格を取得し修了。フランス・アルベール・ルーセル協会より奨学金を授与。1991年スコラ・カントルムに移りギャビー・カサドシュ女史(ロベール・カサドシュ夫人)に師事し、1992年同音楽院最上級課程、ピアノ演奏家資格を審査員全員一致付きにて取得し修了。1993年トゥールーズ国立音楽院第三課程高等研究科にてテレーズ・デュッソー女史に師事。1994年同音楽院を修了し、再度パリ・エコール・ノルマルに入学し、ピアノ高等コンサーティスト課程においてアキレス・デレヴィニュ氏に師事。滞仏中、ジャック・ルヴィエ、パスカル・ドゥワイヨン、セルジオ・ペルティカロリの諸氏に師事し、また、エフゲニー・マリーニン氏のマスタークラスを受講し薫陶を受ける。1993年J.S.バッハ国際コンクール第二位(パリ)等。1996年日本帰国。帰国後もフランス、ドイツ、ベルギー、イタリア、スペイン等の各地より招かれリサイタル、室内楽、協奏曲のソリストを行う。2008年パリ郊外コロンブ市夏期国際音楽アカデミーにおいては指導教授として招かれている。現在、大分県立芸術文化短期大学准教授。  (Ki)
ANM-81200001
ニコラ・バクリ(1961-):室内独奏曲Op.67(ピアノ、チェロ、フルートのため)
ピエール・ジャンセン(1930-):フルートとピアノのための放浪(世界初録音)
フィリップ・フォルジェ(1970-):フルートとピアノのための朝の2つのポートレート(世界初録音)
マルタン・クトゥノウスキー(1968-):三重奏曲〜ブエノスアイレスY2K
ベルトラン・ジロー(P) 
フレデリック・シャトゥー(Fl)
ディフィーヌ・ビロン(Vc)
フランス現代作曲家によるピアノ、チェロとフルートのための作品集。バクリの「室内独奏曲」は、「15歳の音楽家の不器用ではあるが、ある種完成された音楽を世に出そうと考えました」とバクリが語るように、1977年に作曲者が15歳の時に作曲した主題をもとに1997年自身で手を加え完成させたもの。また、マルタン・クトゥノウスキーの三重奏曲はピアソラの「ブエノスアイレス午前零時」に由来し、ピアソラへのオマージュとして作曲されています。現代音楽に精通した演奏者らによる世界初録音2曲を含む意欲的な内容です。 (Ki)
ANM-90400001(5CD)
モーツァルト:ピアノ・ソナタ全集
第1番ハ長調K.279、第2番ヘ長調K.280、
第3番変ロ長調K.281、第4番変ホ長調K.282、
第5番ト長調K.283
第6番ニ長調K.284、第7番ハ長調K309、
第8番イ短調K.310
第9番ニ長調K311、第10番ハ長調K330、
第11番イ長調K331「トルコ行進曲付き」
第12番ヘ長調K332、第13番変ロ長調K333、
第14番ハ短調K457
第15(18)番ヘ長調K533、
第16(15)番ハ長調K545、
第17(16)番変ロ長調K570、
第18(17)番ニ長調K576
フランソワ・デュモン(P)

録音:2008年2月8-11日ラ・ショ.・ド・フォン音楽院ホール(スイス)
いきなりモーツァルト・ピアノ・ソナタ全曲リリースをしたのはフランスの若手ピアニスト、フランソワ・デュモン。彼は1985年フランス、リヨン出身。パリ国立高等音楽でブルーノ・リグット氏に学び、その後ドミートリー・バシュキロフ氏、レオン・フライシャー氏のもので研鑽を積む。2007年エリザベート王妃国際音楽コンクールのファイナリスト、2007年ジャン・フランセ国際音楽コンクール優勝、2002年スタインウェイ国際コンクール優勝など数々コンクール受賞歴を持ち、世界各国でコンサート活動を行っています。音響に定評のあるスイスのホール、ラ・ショ.・ド・フォン音楽院での録音です。 (Ki)
ANM-90600001
フィリップ・フォルジェ:室内楽作品集
Ventd'Yver(2つのチェロのための)、
Canaa(メゾ・ソプラノとトリオのための)、
チェロ組曲第1番、第2番、
ヒロシゲによるピアノのための5つの閃光
アニエス・ヴェスターマン(Vc) 
パトリック・ランゴ(Vc)
ロゼリーヌ・アルーシェ(Ms)
トリオ・デ・オーヌ

録音:2008年6月27日、2009年3月2-4日
作曲家、合唱指揮者でもあるフィリップ・フォルジェによる室内楽作品集。歌を含んだ作品が多く、その作風は現代社会を独自の目線で切り取った個性的なもの。「Canaa」はレバノン侵攻が起きた2006年に作曲された作品。恐怖の叫びを思い起こさせる悲痛な曲。「ヒロシゲによるピアノのための5つの閃光」は浮世絵師安藤広重(歌川広重)のヒロシゲ・ブルーに触発された作品。「Ventd'Yver」はフィリップ・フォルジェの友人である現代アーティスト、エティエンヌ・イヴェールとのプロジェクトによって作曲された小品集。叙情詩的なチェロ組曲はアニエス・ヴェスターマンの豊かな音色と繊細な音楽性で十分に表現されています。 (Ki)
ANM-90900001
ドビュッシー:歌曲集
マンドリン、3つのシャンソン、
忘れられたアリエッタ、
フランスのシャンソン、
2人の恋人の散歩道、艶なる宴1集
艶なる宴2集、3つのバラード
フィリップ・カントール(Br)
ソフィー・リヴ(P)

録音:2009年5月3-5日
クレマン・ジャヌカン・アンサンブルの名演、名盤に参加していたバリトン歌手フィリップ・カントールによるドビュッシーの歌曲集。柔らかいカントールの歌声とピアノの響きが、繊細なドビュッシーの音楽に溶け合い、不思議な魔力となって独特の歌世界を作り上げています。 (Ki)


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