湧々堂HOME 新譜速報:交響曲 管弦楽曲 協奏曲 器楽曲 室内楽 声楽曲 オペラ バロック 廉価盤 シリーズもの マニア向け  
殿堂入り交響曲 管弦楽 協奏曲 器楽曲 室内楽 声楽曲 オペラ バロック SALE!! レーベル・カタログ チャイ5



BRU ZANE
(イタリア)


旧レーベル名 EDICIONES SINGULARES。イタリアのヴェネツィアにありフランス音楽史の再発見を目指すパラツェット・ブリュ・ザーネと、マドリッドに拠点をおくセメル・ プロジェクストス・ムジカレスは、2012年から共同でエディシオネス・シングラレス(EDICIONES SINGULARES)の名称 でCDのリリースを行なってきましたが、この度、レーベル名をブリュ・ザーネ(BRU ZANE)に改名しました。フランス・ロマン 派音楽文化財団の一部であるパラツェット・ブリュ・ザーネは、19世紀前後のフランス音楽史を再発見することに力をい れています。なかでも、フランス語と英語で作成されたCDブックは、コンサート会場やスタジオでの収録の様子から作品の 解説、初演の状況までを多くの文献と豊富なビジュアルで解き明かし、楽しませてくれます。




※「単価=¥0」と表示されるアイテムは廃盤です。

※表示価格は全て税込み。品番結尾に特に表記のないものは全て1CDです。
品番 内容 演奏者
ES-1032
(2CD+BOOK)
限定盤
NX-E03
アレヴィ(1799-1862):歌劇『キプロスの女王』 ヴェロニク・ジャンス(S)…カタリーナ・コルナーロ(アンドレアの姪)
シリル・デュボワ(T)…ジェラール・ド・クシー(フランスの騎士)
エティエンヌ・デュピュイ(Br)…ジャック・ド・リュジニャン(キプロスの王)
エリック・ユシェ(T)…モチェニーゴ(議員、十人評議会の一員)
クリストフォロス・スタンブリス(Bs)…アンドレア・コルナーロ(ヴェネツィアの貴族)
アルタヴァズ・サルジャン(T)…ストロッツィ(ヴェネツィアの傭兵Braviのリーダー)
トミスラフ・ラヴォア(Bs)…士官/紋章官
フランダース放送cho
パリ室内O(一部古楽器使用)
エルヴェ・ニケ(指)

録音:2017年6月5、7日 シャンゼリゼ劇場、パリ
180ページに及ぶフランス語と英語のブックレット付
1841年12月22日にパリ・オペラ座で初演された『キプロスの女王』。ベルリオーズは「アレヴィの出世作『ユダヤの女』に匹敵する大成功」と 讃え、ワーグナーもまた「アレヴィの新しいスタイルは最も輝かしい形で成功した」と絶賛しました。ドイツではラハナーが『カテリーナ・コルナーロ』 として同1841年、イタリアでもドニゼッティが同じタイトルで1843年に、ほぼ同じストーリーで歌劇を作るなど影響を与えましたが、アレヴィの 作品自体はヨーロッパの歌劇場からいつの日か姿を消しました。2017年にこの名作を蘇らせて大きな話題となったのが、ニケによるシャンゼリ ゼ劇場公演。その前後にセッション収録されたアルバムがこちらです。ニケの熱い統率に導かれた、作品の価値を圧倒的に知らしめる素晴ら しい演奏となっています。

BZ-1033(2CD+BOOK)
限定生産
NX-E03
グノー:歌劇「ザモラの貢ぎ物」 ジェニファー・ホロウェイ(ソプラノ/エルモサ)
ユディト・ファン・ワンロイ(ソプラノ/グザイマ)
エドガラス・モントヴィダス(テノール/マノエル)
タシス・クリストヤニス(バリトン/ベン・サイード)
ボリス・ピンハソヴィチ(バリトン/ハジャール)
ジュリエット・マルス(メゾ・ソプラノ/イグレシア、奴隷)
アルタヴァスト・サルクシャン(テノール/市長、裁判官)
ジェローム・ブーティリエ(バリトン/王、アラビアの兵士)
エルヴェ・ニケ(指)
バイエルン放送cho
ミュンヘン放送O

録音:2018年1月26、28日
ミュンヘン、プリンツレーゲンテン劇場
9世紀、イスラム帝国が支配するイベリア半島(のちのスペイン)。婚礼を目前にしたグザイマでしたが、イスラム王か らの使者ベン・サイードに見初められ、多くの女性たちと一緒に貢ぎ物として王へ送られてしまいます。婚約者のマノエ ルは、彼女を取り戻すために首都コルドバへ乗り込みますが…。ベン・サイードの兄弟ハジャール、狂女エルモサが絡 む愛憎と母子愛の物語。 グノー生誕200周年を機にここで新録音として届けられるのは、1881年に初演された最後の歌劇「ザモラの貢ぎ 物」。初演は成功を持って迎えられましたと伝わりますが、「処女20人の貢ぎ物」など、現代では受け入れづらい時 代性のせいか、今日ではあまり上演されません。しかしサザーランドがレパートリーとしたグザイマのアリア「サラセン人は 言った」ほか、グノーらしい美しい旋律と鮮やかな色彩感に彩られた聴き応えのある作品です。 クリスティの「レ・ザール・フロリサン」への参加前からオペラ座の合唱指揮者を務めていたニケは、現在古楽界で高い 信頼を得ているほか、知られざるフランス・オペラの発掘でも独自の活動を行っており、ここでも生気あふれる指揮で、 祖国の知られざる名作を魅力たっぷりに聴かせます。 175ページに及ぶオールカラー・ブックレット付の豪華仕様。4000組限定。
BZ-1035
(2CD+BOOK)
NX-E03
スポンティーニ:歌劇「オリンピア」 カリーナ・ゴーヴァン(S)…オリンピア
ケイト・アルドリッチ(Ms)…スタティーラ
マティアス・ヴィダル(T)…カッサンドラ
ヨゼフ・ワグナー(Br)…アンティゴネ
パトリック・ボレール(Bs)…法王
フィリップ・スヴァジ(Br)…エルマス
ジェレミー・ロレール(指)
フランダース放送cho
ル・セルクル・ドゥラルモニー(古楽器使用)

録音:2016年5月31日-6月2日 フィルハーモニー・ド・パリ
イタリアに生まれたスポンティーニは30歳になる頃フランスへ移り、オペラ座などで成功を収め第一帝政時代に人気を博しました が、1819年に初演された「オリンピア」の評判は芳しくありませんでした。その後求められるままにドイツへ向かい、1821年には E.T.ホフマンのドイツ語訳にて改訂版をベルリンで上演、こちらはラストをハッピーエンドに改訂した上に、舞台に象を登場させる などのスペクタクルな演出もあり、大きな成功を収めました。さらに1826年、ハッピーエンドはそのままに、言語をフランス語に戻し て改訂された版をパリで上演。こちらが今回収録された最終版です。のちにベルリオーズにも多大な影響を与えたスポンティーニ の豪華なオーケストレーション、多彩な音楽が大きな魅力の作品です。 舞台は紀元前300年のエフェソス。先のアレクサンドロス大王の娘オリンピアと王位を巡り、対立するカッサンドラとアンティゴネで したが、オリンピアの失踪もあり、流血の事態を避けるために友情を結びます。オリンピアの代わりにアメナイスと結婚することにし たカッサンドラでしたが、実はアメナイスこそ姿を隠していたオリンピアであることを知ったアンティゴネは、カッサンドラへの復讐を誓 います。しかしその半ば、アンティゴネは神の裁きを受け死去。カッサンドラは大王の亡霊とその妃スタティーラの許しを得、改めて オリンピアと結ばれるという物語です。
BZ-1036(2CD+BOOK)
NX-E03

NYCX-10070
(2CD+BOOK)
国内盤仕様
税込定価
オッフェンバック:喜歌劇「ラ・ペリコール」 ラ・ペリコール…オード・エクストレーモ(Ms)
ピキーヨ…スタニスラス・ド・バルベイラク(T)
ドン・アンドレアス…アレクサンドル・デュアメル(Br)
パナテラス…エリック・ウシェ(T)
ドン・ペドロ…マルク・モイヨン(Br)
ほか
マルク・ミンコフスキ(指)
ボルドー国立歌劇場cho
レ・ミュジシャン・デュ・ルーヴル

録音:2018年10月13日 ボルドー国立歌劇場

【国内盤】
日本語解説:山崎浩太郎
歌詞日本語訳付
ペリコールとピキーヨは歌手で恋人同士。ところがお祭りの日も稼ぎが無く、空腹のためまいっています。そこへ現れた医者(実は変装した総督)がペリコール に一目惚れ。腹いっぱい食べさせてあげるからと連れて行ってしまいます。しかし総督は、愛人を宮廷に引き入れるためには形式的な結婚をしていなければ ならないと伝えられ… オペレッタの巨匠オッフェンバックが1868年に完成させた「ラ・ペリコール」は、上演機会のそれほど多い作品ではありませんが、第1幕でペリコールが歌う「いと しい人よ(手紙の歌)」や「ほろ酔いの歌」などが有名な歌劇・ブッフ(風刺やパロディが効いた喜劇)。ミンコフスキが手兵レ・ミュジシャン・デュ・ルーヴルを従 え、今が旬のフランスのキャストを揃えたボルドー国立歌劇場での公演が登場しました。オペレッタらしい高速の掛け合いも楽しい、この上なく華やかなアル バムに仕上がっています。美麗168ページ、オールカラーブックレット付属。
BZ-1037(3CD)
NX-E07
グノー:歌劇『ファウスト』 ファウスト…ベンジャミン・ベルンハイム(T)
マルグリート…ヴェロニク・ジャンス(S)
メフィストフェレス…アンドリュー・フォスター=ウィリアムス(Bs)
ヴァランタン…ジャン=セバスチャン・ブ(Br)
ジーベル…ジュリエット・マルス(Ms)
ヴァグネル…アナス・セガン(Br)
マルト…イングリット・ペルシュ(S)
クリストフ・ルセ(指)
レ・タラン・リリク
フランダース放送cho

録音:2018年6月11,13日
ルセ率いるレ・タラン・リリクによる、グノーの『ファウスト』が登場。ベルンハイムとジャンスなどキャストも粒ぞろいですが、注目すべきは1859年初 演時のオペラ・コミック版を収録している点といえます。この版では音楽のない台詞が入るほか、通常の5幕ではなく4幕となり、追加されたバレ エ音楽も演奏されません。しかし後に音楽が足されたほか多くの改訂により、マルトのユーモアやメフィストフェレスの冷淡な皮肉さなどが薄れて しまうなど、初演版の方が優れていると考えられる点も多く、ルセは明快なスコア整理により、その価値を浮き彫りにしています。BRU ZANE レーベルお馴染みのハードカバー書籍型の装丁で、ブックレットは180ページに及んでいます。 フランス古楽シーンの躍進を支え、リュリやヘンデルなどバロック系作曲家はもとより、トラエッタやサリエリら古典派前後の知られざるオペラ作曲 家たちを痛快な名演で甦らせてきたルセですが、彼がこれほどまで本格的に大管弦楽ありきの19世紀ロマン派音楽をとりあげたのも珍しいの ではないでしょうか。ピリオド解釈の視点から見据えたグノー代表作の「生まれたての姿」、作曲家生誕200周年を飾るにふさわしい話題盤の 登場です。
BZ-1038
(3CD+BOOK)
NX-E07
フェルナン・ド・ラ・トンベルの肖像〜室内楽、合唱作品、管弦楽作品

【DISC 1】
ピアノと管弦楽のための幻想曲
管弦楽組曲第1番『朝の印象』
管弦楽組曲第2番『画集』

【DISC 2】
3つのチェロのための組曲
ピアノ四重奏曲*
●合唱作品#
Le Furet /Au fil de l’eau/Madrigal spirituel /La Voix de l’orgue /Pie Jesu

【DISC 3]
●歌曲
Le Livre de la vie/A la mere de l’enfant mort /Dans l’alcove sombre /Le Secret des vagues
『愛のページ』
アンダンテ・エスプレッシーヴォ*
チェロ・ソナタ*
ペダル・ハープのためのファンタジー・バラード#
【DISC 1】
ハンネス・ミンナール(P)
エルヴェ・ニケ(指)
ブリュッセル・フィルハーモニック

【DISC 2】
フランソワ・サルク、エルミーヌ・オリオ、アドリアン・ベロン (Vc)
イ・ジャルディーニ(ピアノ四重奏団)*
エルヴェ・ニケ(指)#
フランソワ・サン=ティヴ(Org)#
フランダース放送cho#

【DISC 3]
ヤン・ブロン(T)、ジェフ・コーエン(P)
エマニュエル・ベルトラン(Vc)* 
ナビラ・シャジャイ(Hp)#

録音:2017年3月-5月 ロマン派フランス音楽センター、ヴェネツィア
天性の強靭な気質と好奇心のため、フェルナン・ド・ラ・トンベルは、フランス・ロマン派の作曲家達の中でも特殊な立ち位置にいると言えま す。彼は様々な様式の折衷のようでありつつ、どれとも異質であるというような作品を多く残しており、それらの曲自体の素晴らしさもさることな がら、19世紀から20世紀への転換点のフランスにおける、社会的芸術的な動きを体現しているという点で再評価されるべき作曲家です。 今回のアルバムはその作品を多方面から鑑賞することが出来るもので、オペラのようなニュアンスを取り込んだ管弦楽作品から、内省的な室 内楽作品や、ルネサンスのマドリガルを思わせるような合唱曲までを収録しています。最初に収録された、荘厳な「ピアノと管弦楽のための幻 想曲」を聴くだけでも、トンベルのひらめきの素晴らしさを十分に感じることが出来るでしょう。
BZ-1040
(2CD+BOOK)
NX-E03
ジャン=バティスト・ルモワーヌ(1751-96):「フェードル」 3幕の叙情悲劇 (1786) ユディト・ファン・ワンロイ(S)…フェードル
ユリアン・ベーア(T)…イポリート
タシス・クリストヤニス(Br)…テゼー
メロディ・ルーレジャン(S)…エノーヌ
ジェローム・ブーティリエ(Br)…州の大臣/狩人
リュディヴィーヌ・ゴンベール(S)…愛の女神ヴェヌスの大司祭
パーセルcho
オルフェオO(古楽器使用)
ジェルジ・ヴァシェギ(指)

録音:2019年9月10-13日
ベラ・バルトーク国立コンサートホール、ブタペスト
ドルゴーニュに生まれ、地方巡業の指揮者としてデビューしたルモワーヌは、1770年にその職を捨ててドイツへ向かい、ベルリンでグラウンやキ ルンベルガーなどと学んだ後、オペラ作曲家として再デビューを果たしました。惚れ込んだオペラ歌手とフランスで一緒に生活を始めたのが 1782年。グルックやサリエリといった外国出身の人気作曲家が全盛のパリで、ルモワーヌの作品は堅苦しいという評価でしたが、2作目の悲 劇であった「フェードル」はまずまずの成功を見せたといいます。その後イタリアでさらに研鑽を重ね、帰国後にもいくつかのヒット作を飛ばしまし た。しかし今日その名前はすっかり忘れ去られてしまい、今回日の目を見た「フェードル」も世界初録音となります。
物語はギリシャ神話に題材を得たラシーヌの悲劇を元にしたもの。舞台はテゼーの王宮で、その妻フェードルは継子であるイポリートに恋をして しまい、そこから悲劇が起こります。古楽系やフランスのレパートリーを中心に引っ張りだこのソプラノ、ワンロイのほか、旬の歌手たちが知られざ る作品の魅力を浮き彫りにしています。
BZ-1040
(2CD+BOOK)
NX-E03
ジャン=バティスト・ルモワーヌ(1751-96):「フェードル」 3幕の叙情悲劇 (1786) ユディト・ファン・ワンロイ(S)…フェードル
ユリアン・ベーア(T)…イポリート
タシス・クリストヤニス(Br)…テゼー
メロディ・ルーレジャン(S)…エノーヌ
ジェローム・ブーティリエ(Br)…州の大臣/狩人
リュディヴィーヌ・ゴンベール(S)…愛の女神ヴェヌスの大司祭
パーセルcho
オルフェオO(古楽器使用)
ジェルジ・ヴァシェギ(指)

録音:2019年9月10-13日
ベラ・バルトーク国立コンサートホール、ブタペスト
ドルゴーニュに生まれ、地方巡業の指揮者としてデビューしたルモワーヌは、1770年にその職を捨ててドイツへ向かい、ベルリンでグラウンやキ ルンベルガーなどと学んだ後、オペラ作曲家として再デビューを果たしました。惚れ込んだオペラ歌手とフランスで一緒に生活を始めたのが 1782年。グルックやサリエリといった外国出身の人気作曲家が全盛のパリで、ルモワーヌの作品は堅苦しいという評価でしたが、2作目の悲 劇であった「フェードル」はまずまずの成功を見せたといいます。その後イタリアでさらに研鑽を重ね、帰国後にもいくつかのヒット作を飛ばしまし た。しかし今日その名前はすっかり忘れ去られてしまい、今回日の目を見た「フェードル」も世界初録音となります。
物語はギリシャ神話に題材を得たラシーヌの悲劇を元にしたもの。舞台はテゼーの王宮で、その妻フェードルは継子であるイポリートに恋をして しまい、そこから悲劇が起こります。古楽系やフランスのレパートリーを中心に引っ張りだこのソプラノ、ワンロイのほか、旬の歌手たちが知られざ る作品の魅力を浮き彫りにしています。

BZ-1041
(2CD+BOOK)
NX - E03
サン=サーンス:歌劇「銀の鈴」 エレーヌ…エレーヌ・ギュメット(S)
ローザ…ジョディ・デヴォス(S)
コンラッド…エドガラス・モントヴィダス(T)
ベネディクト…ユー・シャオ(T)
スピリディオン…タシス・クリストヤニス(Br)
パトリック…ジャン=イヴ・ラヴォー(T)
物乞い…マチュー・シャピュイ(T)
レ・シエクル(管弦楽/古楽器使用)
アクサンチェス(合唱)
フランソワ=グザヴィエ・ロト(指)

録音:2017年6月26、27日 パリ・フィルハーモニー・スタジオ
サン=サーンスが1865年に初めて書いた歌劇「銀の鈴」は、紆余曲折を経て1877年2月23日にパリのオペラ・コミック座で初演されました。 台本はオッフェンバックの「ホフマン物語」も手掛けた2人です。美しい魔女の愛を得るための金貨、それを手に入れるためには銀の鈴を鳴らさ なけらばなりません。しかしその鈴を鳴らすたびに、周りの誰かが犠牲になっていきます。最初はコンラッドの義理の父、次は彼の親友の一人… そんな悪夢が描かれています。ここで使用されているのは1914年の最終版で、作曲から50年の間、10回もの改訂が行われたと言います。 目を引くのは豪華な歌手陣で、フランス・オペラと歌曲いずれも高い評価を得ているエレーヌ・ギュメット、バロックから19世紀まで幅広いレパー トリーで近年急速に人気を高めているジョディ・デヴォス、現代オペラでも活躍するエドガラス・モントヴィダス、19世紀フランスの作品を特に得 意としているタシス・クリストヤニスといった面々を、ロトが手堅くまとめています。管弦楽はもちろん、19世紀以降の作品に古楽器を使ったピリ オド奏法で申し分ない実績をあげてきた手兵レ・シエクル、そして合唱には少数精鋭でピリオド解釈への対応も高く評価される声楽アンサンブ ル、アクサンチェスを起用。サン=サーンスのキャリア初期の知られざる大作に光を当て、その魅力を鮮烈に表現しています。フランス語のリブ レットと英訳、ふんだんな資料画像を掲載した140ページにも及ぶカラーブックレット付き。
BZ-1044
(1CD+BOOK)
NX-D11
アンドレ・メサジェ(1853-1929):「情熱的に」 (1926年初演) 全3幕のミュージカル ケティ・スティーヴンソン…ヴェロニク・ジャンス(S)
ロベール・ペルスヴァル…エティエンヌ・デュピュイ(Br)
ジュリア…ニコール・カー(S)
ウィリアム・スティーヴンソン…エリック・ユシェ(T)
エレーヌ・ル・バロワ…シャンタル・サントン・ジェフリ(S)
ハリス…アルマンド・ノゲラ(Br)
ミュンヘン放送O
シュテファン・ブルニア(指)

録音:2020年12月12-13日、プリンツレーゲンテン劇場、ミュンヘン
フランスの人々がワーグナーやドイツ音楽を強く意識していた時代に育ち、オペラ・コミック座の指揮者としてドビュッシー「ペレアスとメリザンド」や G.シャルパンティエ「ルイーズ」といった傑作の初演も手掛けながら、自身も舞台音楽の作曲家として時代の寵児になっていったアンドレ・メサ ジェ。オペレッタの傑作「ヴェロニク」(1898)やバレエ音楽の至宝「2羽の鳩」などでフランス音楽ファンを捉えていますが、他にもまだ数多くの名 品が埋もれているのがいかに惜しいことか……と改めて実感させられるアルバム。すでに歌劇作曲家としての名声を不動のものにしていた晩 年、「狂乱の時代」と呼ばれた両大戦間に新作として世に送り出された「情熱的に」は、大西洋をヨットで横断してきたアメリカの大富豪と元 女優の夫妻、その家政婦らが恋の国フランスでくりひろげる騒動を描くフランス語ミュージカル。打楽器なしの室内管弦楽編成オーケストラとと もに、オペレッタの粋を知り尽くしたメサジェが1920年代の流行感覚をほどよく取り入れ織り上げた音楽は、徹底して優美でありながら機知に 富み、ミュージカルの、というよりむしろ「フランス近代音楽の」傑作と呼びたい味わいに満ちています。Bru Zaneレーベルならではの220ペー ジにも及ぶブックレットには、音楽史的考察や当時の証言など盛りだくさんの記事、そして台本も掲載され全て英訳付き。ジャンス、ジェフリ、 ユシェらフランス最前線の名歌手たちによる歌唱演技の堂に入った素晴らしさは言うまでもなく、全体の流れを適切にまとめてゆくブルニアのタ クトも絶品です。

BZ-1045
(1CD+BOOK)
NX-D11
サン・サーンス:歌劇「黄色い王女」 Op. 30
歌曲集『ペルシャの歌』 Op. 26(独唱と管弦楽版)*
「黄色い王女」
レナ…ユディト・ファン・ワンロイ(S)
コルネリウス…マティアス・ヴィダル(T)
声…アナイス・コンスタン
フィリップ・エステフ(Br)*
ジェローム・ブティリエ(Br)*
エレオノール・パンクラツィ(Ms)*
アルタヴァスト・サルキシャン(T)*
アナイス・コンスタン(S)*
アクセル・ファニョ(S)*
トゥールーズ・キャピトル国立O
レオ・フセイン(指)

録音:2021年2月11-13日ラ・アール・オ・グラン、トゥールーズ、フランス
初めて劇場に掛けられたサン=サーンスの歌劇である「黄色い王女」は、1872年にオペラ・コミック座で初演されました。当時ヨーロッパで始 まっていたジャポニズムの影響を受けた作品ですが、サリヴァンの「ミカド」が1885年、ゴッホの「花魁(おいらん)」が1887年、プッチーニの「蝶々 夫人」が1904年の発表ですので、その最初期の作品といえます。 舞台はオランダ。レナはコルネリウスに恋をしていますが、コルネリウスの方は絵に描かれた日本の女性に夢中で、「ミン」と名付け強く恋焦がれ ていました。ある日薬物を飲んで夢うつつとなったコルネリウスは日本にいるものと夢想し、レナをミンと勘違いします。これを強く咎められたコル ネリウスは、正気を取り戻し、晴れてレナと結ばれるという物語。 初演は失敗に終わりましたが、5音音階の使用や和楽器を模した音色、洗練されたメロディなどの魅力にあふれています。また、万葉集巻二 に収められた「うつせみし 神に堪(あ)へねば 離(さか)り居て〜」といった和歌や、「こんにちは、良い天気でございます」などの日本語がそのま ま登場するなど、日本人にとっては特に興味深い一面も。ワンロイとヴィダルという現在のフランス声楽界を代表する二人で聴けるのも嬉しいと ころです。 併せて収録された『ペルシャの歌』は元々独唱とピアノのための作品ですが、これを2人の独唱、合唱と管弦楽に発展させた『ペルシャの夜』 Op. 26bをもとに、『ペルシャの歌』の6曲に前奏曲と間奏曲を合わせた形へと再構成した版が、ここには収録されています。現在フランスで 注目されている歌手たちが1曲ごとに登場するという、気の利いた演出も聴き逃せません。こちらも当時のヨーロッパから見た、エスニックな魅力 にあふれた作品です。

BZ-1047
(1CD+BOOK)
NX-D11
サン=サーンス:歌劇「フリネ」
※アンドレ・メサジェ(1853-1929)作曲によるレチタティーヴォを伴う1896年版(世界初録音)
娼婦フリネ…フロリー・ヴァリケット(S)
執政官の甥ニシアス…シリル・デュボワ(T)
執政官ディセフィル…トマ・ドリエ(Bs)
女奴隷ランピト…アナイス・コンスタンス(S)
シナロペクス…フランソワ・ルジエ(T)
アゴラジーヌ、伝令…パトリック・ボレール(Bs)
ルーアン・ノルマンディ歌劇場O
ル・コンセール・スピリチュエルcho
エルヴェ・ニケ(指)

録音:2021年3月31日-4月2日ルーアン・ノルマンディ歌劇場、ルーアン(フランス北部ノルマンディ地方)
長命で多作ながら限られた作品ばかりが注目され、見過されている傑作も多いサン=サーンス。近年はヴェネツィアに本拠を置くロマン派フラ ンス音楽センターPalazetto Bru-Zaneが、忘れられた彼の重要作品の復権に情熱を注ぎ、注目すべき成果を上げてきました。作曲家歿 後200周年の2021年に最新録音がなされた今回の新譜もその一つ。「フリネ」は古代ギリシャの伝説的娼婦フリネが不当な辱めまがいの 裁判を経て救われる伝説をもとに、1861年に上り調子の大画家ジェロームが描いた有名な絵画にインスピレーションを得てまとめられた歌 劇。1893年、台詞朗読を伴うオペラ=コミークとして上演され大成功を収めながら、20世紀以降は顧みられなくなった不遇の傑作です。こ こでは原作の台詞部分も音楽で埋めるべく、初演3年後に若手世代の人気作曲家アンドレ・メサジェがレチタティーヴォを追補したヴァージョ ンで演奏(この版での世界初録音)。台本の弱さを補って余りある見事さが特筆されるサン=サーンス自身の音楽も含め、才人エルヴェ・ニ ケのタクトはここでも本領を発揮。注目度の高いプロジェクトの数々で知られるルーアン歌劇場のオーケストラが、古楽器演奏を出発点とし たニケの解釈を鮮やかに音にしてゆきます。ヴァリケット、デュボワ、コンスタンスら最前線の名歌手たちも存在感たっぷり各登場人物の個性を 演じ歌い、Bru Zaneレーベルならではの充実ブックレットとともに、当時のサン=サーンスの作風充実を知るにうってつけのアルバムとなってい ます。
BZ-1048
(2CD+BOOK)
NX-E03
オッフェンバック:夢幻歌劇「月世界旅行」 カプリース…ヴィオレット・ポルシ(Ms)
ファンタジア…シェヴァ・テオヴァル(S)
ヴラン、富豪の男性、商人、買物客…マチュー・レクロアール(バス=バリトン)
キパスパルラ、鍛冶屋…ピエール・デレ(T)
顕微鏡、買物客、商人…ラファエル・ブレマール(T)
ポポット、富豪の女性…マリー・ルノルマン(Ms)
コスモス、警視監、コジニュス、商人…ティボー・デプラント(Br)
フランマ、アジャ、富豪の女性、女鍛冶屋…リュディヴィーヌ・ゴンベール(S)
サボテン、パラバス…クリストフ・ポンセ・ド・ソラージュ(T)
モンペリエ=オクシタニー国立O&cho
ピエール・デュムソー(指)

録音:2021年9月2-4日 ル・コラン、サル・ベラカーサ、モンペリエ(フランス南部ラングドック地方)
多作で知られるフランス19世紀オペレッタの王オッフェンバック。既に数多くの作品が録音されている一方、未だ全曲録音が現れないままの 傑作もありますが、今回Bru Zaneレーベルが手がけた「月世界旅行」もまさにそうした作品の一つ。マルク・ミンコフスキ指揮ルーヴル宮音楽 隊の古楽器演奏(Archivレーベル)による抜粋で、初めて接した方も多いかもしれません。ビゼー「カルメン」と同じ1875年、つまりオッフェン バックが亡くなる5年前に発表されたこのオペレッタは、彼が晩年に模索していた「夢幻もの」の第5作にあたる意欲作。空想科学小説の祖 ジュール・ヴェルヌの同題作品を参考にしながら自由に組み上げられた台本のもと、夢幻物語と近代的科学小説の要素をかけあわせた展 開は大いに人気を博し、パリでも翌年・翌々年にかけ再演が相次いだほかウィーンやロンドンでも上演されました。オッフェンバックの真骨頂と もいうべき華やぎと充実した構成の面白さを、ドビュッシー「ペレアスとメリザンド」(ALPHA752/NYCX-10240)の名演も記憶に新しい俊 才デュムソーが鮮やかに表現。歌手陣の役作りも見事で、このレーベルならではの図版満載の充実したブックレット(仏語・英語)とともに作 品の真価をじっくり堪能できます。
BZ-1049
(3CD+BOOK)
NX-E09
マイアベーア:「悪魔のロベール」 ロベール(ノルマンディ公)…ジョン・オズボーン(T)
ベルトラン(悪魔)…ニコラ・クルジャル(Bs)
アリス(ロベールの異父妹)…アミーナ・エドリス(S)
イザベル(シチリアの王女)…エリン・モーリー(S)
レンボー(吟遊詩人)…ニコ・ダルマナン(T)
アルベルティ、司祭…ジョエル・アリソン(バス=バリトン)
伝令…パコ・ガルシア(T)
コリフェ1…マルジョレーヌ・オロー(S)
コリフェ2…レナ・オリー(S)
騎士…オリヴィエ・ベクレタウイ(T)
騎士、賭博者3…リュク・セニェット(T)
騎士、賭博者1…ジャン=フィリップ・フルカード(T)
騎士、賭博者2…シモン・ソラス(Br)
ボルドー国立歌劇場cho
ボルドー=アキテーヌ国立O
マルク・ミンコフスキ(指)

録音:2021年9月20-27日、ボルドー国立歌劇場
ワーグナーの音楽が多くの人々を虜にする前まで、イタリアのベルカント・オペラと並んで全欧州で人気だったフランスのグランド・オペラ。その最 大の立役者の一人であるドイツ出身のユダヤ人作曲家マイアベーアは、1831年にパリで初演された「悪魔のロベール」で圧倒的な人気を わがものにし、その後の「ユグノー教徒」(1836)や「アフリカの女」(1864)で確固たる地位を得ました。「悪魔のロベール」は19世紀を通じて 絶大な人気を誇り、コルンゴルト「死の都」(1920)の原作となったロダンバックの小説『死都ブリュージュ』(1892)にも上演の場面が象徴的 に出てくるほど。後にワーグナー称揚の機運が高まった結果、ワーグナーとその周辺が必死でネガティヴ・キャンペーンを張ったマイアベーアの音 楽は20世紀にひとたび忘れられそうになりましたが、近年のフランス19世紀音楽復興の流れの中で再評価は急速に進展。知られざるフラン ス歌劇の復権に尽力する名匠ミンコフスキもその作品上演に熱心で、良好な関係を続けているボルドー国立歌劇場での象徴的傑作「悪 魔のロベール」録音がついに実現しました。 舞台は中世シチリアの都パレルモ。 “悪魔の子”ロベールはシチリア王女イザベルと相思相愛でありながら、正体を隠して彼に近づき彼の魂 をわがものにしようとする父の悪魔ベルトランの謀略で無一文にされた末、その助力や甘言に惑わされます。一時はベルトランの仲介で得た 魔力で敵を斥けイザベルに近づくことに成功しますが、パレルモで再会した異父妹アリスのはたらきかけで我に返り、魔力の助けを失い囚われ の身に。魂を売ればイザベルに近づけるぞと言い募るベルトラン。しかしロベールはアリスから受け取った母の遺言状に従って誘惑を斥け、ベル トランは地獄へ引き戻され恋人たちは結ばれることに……ベルトランが呼び出す尼僧たちの亡霊のバレエや終幕の大きな場面転換など、見 せ場に事欠かない全5幕の一大スペクタクルを、ミンコフスキの圧倒的なドライブと精緻な解釈のもと、厳選歌手陣による確かな解釈で聴け るのは画期的というほかありません。演奏の充実もさることながら、BRU ZANEレーベルならではの図版満載充実解説(仏・英語)も頼もし く、マイアベーアとフランス19世紀オペラの真価を再認識してゆくうえで必携の決定的録音と言ってよいでしょう。

BZ-2002(4CD)
NX-E07
レナルド・アーン(1874-1947):歌曲全集
【DISC 1】
『ラテン詩の試み』 Etudes latines (独唱とピアノのための作品のみ抜粋
01 Neere [no.2] 2:55
02 Salinum [no.3] 2:06
03 Lyde [no.5] 2:33
04 Vile potabis [no.6] 1:10
05 Tyndaris [no.7] 1:38
06 Pholoe [no.8] 1:38
07 Phyllis [no.10] 3:35
『ヴェネツィア』 Venezia
08 Sopra l’acqua indormenzada [no.1] 3:14
09 La barcheta [no.2] 2:35
10 L’avertimento [no.3] 1:43
11 La Biondina in gondoleta [no.4] 4:15
12 Che peca! [no.5] 2:25
13 La primavera [no.6] 1:45
『灰色の歌』 Chansons grises
14 Chanson d’automne [no.1] 1:52
15 Tous deux [no.2] 1:42
16 L’Allee est sans fin [no.3] 1:33
17 En sourdine [no.4] 2:52
18 L’Heure exquise [no.5] 2:16
19 Paysage triste [no.6] 2:07
20 La Bonne Chanson [no.7] 1:34
未出版の歌曲 Unpublished melodies
21 Adoration (Hymne a Cleo) 2:07
22 Fleur de mon ame 1:51
『椿姫』 La Dame aux camelias
23 Mon reve etait d’avoir un amant [no.1] 2:35
24 C’est a Paris ! [no.2] 1:28
25 Au fil de l’eau [no.3] 2:08
【DISC 2】
『第1歌曲集』 Premier Recueil
01 Reverie [no.1] 1:55
02 私の詩に翼があったなら
Si mes vers avaient des ailes [no.2] 2:10
03 Mai [no.3] 2:00
04 Paysage [no.4] 2:57
05 L’Enamouree [no.5] 3:21
06 Seule [no.6] 2:03
07 La Nuit [no.7] 2:25
08 Offrande [no.8] 2:31
09 Trois Jours de vendange [no.9] 3:11
10 Infidelite [no.10] 2:40
11 Fetes galantes [no.11] 2:06
12 Cimetiere de campagne [no.12] 3:08
13 Fleur fanee [no.13] 2:58
14 L’Incredule [n.14] 1:54
15 Les Cygnes [no.15] 4:29
16 D’une prison [no.16] 2:31
17 Dernier Voeu [no.17] 1:07
18 Seraphine [no.18] 2:11
19 Nocturne [no.19] 1:43
『ロンデル』 Rondels (独唱とピアノのための作品のみ抜粋)
20 Je me metz en vostre mercy [no.2] 1:29
21 Le Printemps [no.3] 1:37
22 L’Air [no.4] 3:55
23 La Paix [no.5] 2:31
24 La Peche [no.7] 1:50
25 Quand je fus pris au pavillon [no.8] 1:12
26 Les Etoiles [no.9] 3:17
27 L’Automne [no.10] 1:28
28 Le Souvenir d’avoir chante [no.12] 1:57
【DISC 3】
『傷ついた葉』 Les Feuilles blessees
01 Dans le ciel est dresse le chene seculaire [no.1] 1:31
02 Encor sur le pave sonne mon pas nocturne [no.2] 2:12
03 Quand reviendra l’automne avec ses feuilles mortes [no.3] 1:37
04 Belle Lune d’argent [no.4] 2:12
05 Quand je viendrai m’asseoir [no.5] 1:22
06 Eau printaniere [no.6] 2:30
07 Donc, vous allez fleurir encor [no.7] 2:09
08 Compagne de l’ether [no.8] 2:48
09 Pendant que je medite [no.9] 1:25
10 Roses en bracelet [no.10] 0:54
11 Aux rayons du couchant [no.11] 3:37
『第2歌曲集』 Second Recueil *
12 Quand la nuit n’est pas etoilee [no.1] 3:00
13 Cantique
(sur le bonheur des justes et le malheur des reprouves) [no.2] 3:05
14 La Delaissee [no.3] 2:24
15 La Chere Blessure [no.4] 2:50
16 Theone [no.5] 2:20
17 Chanson au bord de la fontaine
[from incidental music to Meduse] [no.8] 3:16
18 Sur l’eau [no.9] 3:30
19 Les Fontaines [no.13] 1:48
20 A Chloris [no.14] 2:52
21 Le Rossignol des lilas [no.15] 1:47
22 A nos morts ignores [no.16] 3:12
23 Ma jeunesse [no.17] 2:35
24 Le Plus Beau Present [no.18] 2:29
25 Puisque j’ai mis ma levre [no.19] 3:56
26 La Douce Paix [no.20] 3:53
* 下記は同一作品なので省略
no.6 = ロンデル no.12、no.7 = ロンデル no.8、
no.10 = 傷ついた葉 no.8、no.11 = ロンデル no.3、
no.12 = 傷ついた葉 no.5
【DISC 4】
『第3歌曲集』 Troisieme Volume *
01 Aimons-nous ! [n.1] 2:30
02 A une etoile [n.2] 2:15
03 Dans l’ete [n.3] 2:07
04 Au pays musulman [n.4] 5:49
05 Oh! For the wings of a dove! [n.8] 1:47
06 Adieu [n.9] 3:16
07 J’ai cache dans la rose en pleurs [no.10] 1:51
08 Naguere, au temps des eglantines [no.11] 2:18
09 Danse, petite sirene
[from incidental music to Meduse] [no.12] 2:15
10 Le Marchand de marrons [no.13] 1:38
11 Vocalise-Etude
(Souvenir de Constantinople) [no.17] 3:53
* 下記は同一作品なので省略
no.5, 6, 7 = 翼なき愛
no.14, 15, 16 = 椿姫
『発見された9つの歌曲』 Neuf Melodies retrouvees
12 Je me souviens [no.1] 3:22
13 La Vie est belle [no.2] 1:45
14 L’Amitie [no.3] 3:12
15 Chanson [no.4] 2:06
16 Nais [no.5] 2:25
17 La Nymphe de la source [no.6] 3:03
18 Au rossignol [no.7] 1:56
19 Ta main [no.8] 1:11
20 Sous l’oranger (Tango habanera) [no.9] 3:06
『5つの小さな[英語の]歌』 Five Little Songs
21 The Swing [no.1] 2:00
22 Windy Night [no.2] 0:53
23 My Ship and I [no.3] 1:46
24 The Stars [no.4] 2:26
25 A Good Boy [no.5] 1:48
『翼なき愛』 Love without Wings
26 Ah! Could I clasp thee in mine arms! [no.1] 1:37
27 The Fallen Oak [no.2] 1:39
28 I know you love me not [no.3] 1:34
タシス・クリストヤニス(Br)
ジェフ・コーエン(P)

録音:2018年11月-2019年2月
ロマン派フランス音楽センター、ヴェネツィア
フランス歌曲の世界で有名といえばまず、ショーソン、デュパルク、ドビュッシー、フォーレやプーランクなどが挙げられますが、それらの中でひとき わ愛らしい個性が光り、控えめながらも一部で根強い人気を誇る作曲家といえば、レナルド・アーンであると言えます。「ロマン派の時代」と 「狂騒の20年代」を繋ぐ「ベルエポック」を象徴する歌曲を書いた彼は、マルセル・プルーストの恋人であり、そして何よりも、わずか12歳の頃 に作曲された彼の最も有名な作品「私の詩に翼があったなら」(DISC2-2)を初め、多くの親しみやすい歌曲を発表しています。 しかし、歌曲の専門家たちが口を揃えてアーンの作品が持つ素晴らしい個性を認めていながら、驚くべきことに彼の歌曲の3/4ほどはこれまで 録音されたことがないか、ごく小さなレーベルに私的に録音されただけなのです。この状況を憂いたパラツェット・ブリュ・ザーネ(ロマン派フランス 音楽センター)は、独唱とピアノのために書かれたアーンの歌曲の全曲録音を計画、タシス・クリストヤニスとジェフ・コーエンの積極的な協力を 得、この素晴らしいアルバムが誕生することとなりました。
BZ-2003(2CD)
NX-D07
フランク:歌曲、二重唱曲全集
【Disc 1】
1. 夕暮れの鐘(1889)
2. 夜想曲(1884)
3. 壊された花瓶(1879)
4. 薔薇と蝶(1860頃)
5. 薔薇の結婚(1873頃)
6. バンガドールの首長(1847頃)
7. ニノン (1851)
8. リー(1874頃)
9. ロビン・グレイ (1843)
10. もしそれが美しい芝生なら(第1作) S(1847?)*
11. もしそれが美しい芝生なら(第2作) (1857)
12. 愛するr(1849)
13-18. 六つの二重唱曲(1888) *
【Disc 2】
1. 天子と幼き子(1846)
2. 過ぎゆくがいい、いつも通り !(1860頃)
3. 回想(1846)
4. 犠牲者たちに(1887)
5. パリ(1870)
6. 祖国 (1871)
7. 三人の追放者(1848)
8. この地では、人は夕暮れに天幕を畳む
9. シルフ(大気の精) (1843)**
10. 聖なる行列(1889)
ヴェロニク・ジャンス(S)*
ジェフ・コーエン(P)
エンリーコ・グラツィアーニ(Vc)**

録音:2021年4月16-19日、10月4-5日パラツェット・ブリュ・ザーネ、ヴェネツィア
1822年12月10日、当時オランダ領だったフランス語圏ベルギーの大都市リエージュで生まれ、後年フランスに渡り1890年に亡くなるまで、 同国の近代音楽の躍進に大きく貢献したセザール・フランク。天才児としてデビューし音楽家としての活動歴も長く作品も多岐にわたりなが ら、作曲家としての業績はごく限られた後期の管弦楽曲や合唱曲の他、彼自身が得意としたオルガン音楽の数々とヴァイオリン・ソナタ以外 はなかなか顧みられる機会に恵まれません。生誕200周年となる2022年はその再評価の絶好の機会と言えるでしょう。生涯にわたり作曲 し続けた歌曲の全てを、磨き抜かれた演奏解釈で味わえるBru Zaneレーベルの新録音は、まさに時宜を得た待望のリリースと言ってよい 内容。演奏は近現代音楽と歌曲伴奏で敏腕を発揮してきたピアニストのジェフ・コーエンと共に、有名・無名にかかわらず19世紀フランスの 重要な作曲家たちの歌曲やオペラを録音しているギリシャ出身の俊才バリトン歌手タシス・クリストヤニス。さらに、7曲ある二重唱曲ではフラ ンス語圏の歌劇界と古楽シーンで圧倒的な存在感を放ち続けるヴェロニク・ジャンスが加わる豪華布陣。原典が消失した「犠牲者たちに」 や唯一の手稿譜でのみ伝わる「この地では、人は〜」など珍しい作品も漏らさず収録している点も見逃せません。このレーベルの常通り充実 の極みにあるブックレット解説の読み応えもさることながら、複数異稿も参照しつつ隅々まで丁寧な解釈を聴かせるクリストヤニス&コーエン は近年の録音歴からの期待値を満たして余りある頼もしさ。普仏戦争を経てフランスという国が成立してゆく中、ドイツ音楽にも親しんできた フランクがフランス語歌曲という分野に果たした貢献をじっくり聴き確かめられるアルバムです。
BZ-2004
NX-B09
マスネ:管弦楽を伴う歌曲集
1. 春の思い Pensee de printemps [CD]
2. 詩人と幽霊 Le Poete et la Fantome [VG]
3. 愛の讃歌 Hymne d’amour [ED]
4. 恋する女 Amoureuse [NC]
5. きみがお望みなら、かわいい人よ Si tu veux, Mignone [JD]
6. プロヴァンスの歌 Chant provencal [CS]
7. コロンビーヌの夢 〜管弦楽のための無言劇『アルルカンの物語』より
Reverie de Colombine (du Roman d’Arlequin) 〔管弦楽〕
8. 思い出してください、乙女マリアよ(聖ベルナルドゥスの祈り)
Souvenez-vous, Vierge Marie ! ? Priere de Saint Bernard [VG]
9. 子供たち Les Enfants [JD]
10. 秋の思い Pensee d’automne [CD]
11. 突然のキス Baiser-Impromptu[CS]
12. 愛している Je t’aime [NC]
13. コロンビーヌに A Colombine [ED]
14. 宗教的場面 Scene religieuse〔管弦楽〕
15. 映え抜きの娘 Soeur d’election [VG]
16. 黄昏 〜『田園詩』より Crepuscule (de Poeme pastoral) [JD]
17. 薄明 〜『田園詩』より Aurore (de Poeme pastoral) [CS]
18. ピチュネット Pitchounette [CD]
19. 即興詩人 〜トラステヴェレの追憶
L’improvisatore ? Rimembranza di Trastevere [NC]
20. 花々 Les Fleurs [NC, ED]
21. 愛のメヌエット 〜歌劇「テレーズ」より
Menuet d’amour (de Therese) 〔管弦楽〕
22. 侯爵夫人! Marquise ! [CS]
23. 人の噂 On dit ! [VG]
24. ミュゼット 〜『田園詩』より Musette (de Poeme pastoral) [JD]
25. ミュゼットの歌 La Chanson de Musette [CD]
シャンタル・サントン・ジェフェリ(S)…CS
ジョディ・デヴォス(S)…JD
ニコール・カー(S)…NC
ヴェロニク・ジャンス(S)…VG
シリル・デュボワ(T)…CD
エティエンヌ・デュピュイ(Br)…ED
パリ室内O
エルヴェ・ニケ(指)

録音:2020年11月17-20日 シテ・ド・ラ・ミュジーク、サル・ド・コンセール、パリ
※トラック2, 7, 14, 21以外は全て世界初録音
「ウェルテル」や「タイス」、「エロディアード」など、ベル=エポック期を代表する傑作歌劇で知られるマスネ。オペラ以外にも管弦楽のための組 曲やピアノ協奏曲、無数の歌曲やピアノ曲など、その作曲分野は多岐にわたりますが、歌劇場での大成功が災いしたのか、オペラ以外の作 品の多くは正当な評価を受けることなく、作曲家の歿後は忘れ去られたままになっていました。19世紀フランスの知られざる音楽の復権に尽 力してきたPalazetto Bru Zaneによりここに集められたのは、そうしたマスネ作品の未知領域でも特に光の当たる機会に恵まれていなかっ た管弦楽伴奏付の歌曲。オペラ偏重の過去を見直し芸術性の高い音楽会への嗜好が育まれつつあった19世紀末のフランスでは、オーケ ストラ演奏会に歌手が客演する時に好適なこの曲種の需要が急速に高まり、人気作曲家マスネもそれに敏感に対応したのでした。彼が生 前にオーケストラ編曲した自身の歌曲を中心に幾つかの管弦楽作品も交えた、収録曲の大半が世界初録音という嬉しい選曲を指揮する のは、古楽器演奏の最前線から世に現れ、最近はフランス19世紀作品でも注目すべき実績を上げ続けているエルヴェ・ニケ。歌手陣もフラ ンス語圏を中心に欧州歌劇界を賑わせている俊英揃いの布陣で、精鋭パリ室内Oも精緻な音作りで個々のオーケストレーションの 魅力を最大限に引き出してゆきます。同レーベルの常通り充実したライナーノート(英・仏・独語)も魅力です。


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