湧々堂HOME 新譜速報: 交響曲 管弦楽曲 協奏曲 器楽曲 室内楽 声楽曲 オペラ バロック 廉価盤 シリーズもの マニア向け  
殿堂入り:交響曲 管弦楽 協奏曲 器楽曲 室内楽 声楽曲 オペラ バロック SALE!! レーベル・カタログ チャイ5



Claudio Records
(イギリス)


1978年、DECCAで音響技術を学んだコリン・アットウェルによって設立されたレーベル。ピアノの自然な音色を記録することからはじめ、現在ではライブコンサートの録音を中心に、多くのCDをリリースしています。


※表示価格は全て税込み。品番結尾に特に表記のないものは、全て1CDです。
品番 内容 演奏者
CB-4730C
ウクライナの宗教音楽集第1集マクシム・ベレゾフスキー:作品集
LITURGY
EUCHARISTIC VERSES
ヴィドロズエンニャ室内Cho
ミスチスワフ・ユルチェンコ(指)
18世紀のウクライナにおいて、最も優れた作曲家として讃えられるマクシム・ベレゾフスキーの作品集です。彼はロシア宮廷のオペラ歌手、ヴァイオリニストとして活躍しましたが、その生涯についてはほとんど詳しいことがわかっていません。1773年に30代の若さで急死、この原因についても取り沙汰されていますが、こちらも真相は不明です。作品のほとんども失われてしまい、現在残っているのは正教会のための聖歌のいくつかのみというのも、謎を深める要素となっています。

CB-4834C
歌のカーニヴァル
アルベルト・ネポムセーノ:Cantigas
エルナーニ・ブラーガ:Afro Brazilian Folk Songs
ヴィラ=ロボス:ブラジル風バッハ第5番
プーランク:8つのポーランド民謡
パブロ・エステーベ:DORUMSGAARD
ラヴェル:民謡集より
アネット・セリーヌ(S)
バルダ・シャンバン(P)
ブラジルを代表するソプラノ歌手、アネット・セリーヌは彼女の母親であるフェリシア・ブルメンタールに音楽の手ほどきを受け、その後ミラノで声楽を学びます。パルマの劇場でモーツァルトのコンサート・アリアを歌いデビュー、その後は世界各地の歌劇場とコンサートホールで歌い、多くの宗教曲のレコーディングと、母ブルメンタールとの共演による歌曲の録音をしています。このアルバムは、民謡風の作品を集めたものです。
CB-4835C
ポルトガルの鍵盤作品集第1集
カルバーリョ(1745-1800):ソナタト短調
フレイ・ハシント:ソナタ.ニ短調
ゴメス・ダ・シルバ:ソナタ.ト短調
カルロス・セイシャス(1704-1742):メヌエットイ短調
 ソナタ.ホ短調
 ソナタホ短調/ソナタ.ホ長調
 ソナタ.ハ短調/ソナタ.ヘ短調
フェリシア・ブルメンタール(P)
ポーランドを代表する女性ピアニスト、フェリシア・ブルメンタールはヴァイオリニストの父を持ち、ワルシャワ音楽院でショパン国際ピアノコンクールの創設者であるズビグニェフ・ジェヴィエツキからピアノを学び、またシマノフスキから作曲を学ぶと素晴らしい履歴を持つ人です。彼女のレパートリーはこのアルバムで聞けるポルトガルのバロック音楽から、南米の現代音楽と幅広く、かのヴィラ=ロボスは自作の「ピアノ協奏曲第5番」を献呈しています。そんな彼女を端的に表すこのポルトガルのバロック集は、限りない魅力を有しています。
CB-4836C
ポルトガルの鍵盤作品集第2集
カルロス・セイシャス(1704-1742):ソナタハ長調
ソナタニ短調/ソナタイ短調&イ長調
ソナタニ短調/ソナタハ短調
ソナタ変ロ長調
フーガとメヌエット.イ短調
フレイ・ハシント:トッカータ.ニ短調
作者不詳:トッカータ.ハ長調
フェリシア・ブルメンタール(P)
こちらはセイシャスの作品が中心に収録されています。彼の作品のほとんどは1755年のリスボン大地震で失われてしまいましたが、いくつか残されたこれらのソナタは、当時の雰囲気を想起させるに十分なものです。
CB-4837C
モーツァルトからワイルへ
モーツァルト:春へのあこがれ
メンデルスゾーン:月Op.86-5/ロマンスOp.8-10
 ズライカOp.34-4/早春のすみれOp.19-2
 恋する女が書き写すOp.86-3/春の歌Op.47-3
R.シュトラウス:セレナーデOp.17-2
 明日の朝Op.27-4/献呈Op.10-1
チェチーリエOp.27-2/万霊節Op.10-8
夜Op.10-3
クルト・ヴァイル:SceneauDancing
 Youkali/Nanna'slied/Jenet'aimepas
 BuddyontheNightshift/TangoBallad
ツェムリンスキー:GibeinLiedmirwiederOp.27
 Elend
アネット・セリーヌ(S)
フェリシア・ブルメンタール(P)
アネット・セリーヌとフェリシア・ブルメンタール親子の歌曲リサイタル。ここではモーツァルトからヴァイルまで、古典派から近現代のドイツ、オーストリア歌曲を集めています。センチメンタルな歌からちょっとユーモラスな歌まで表情豊かです。

CB-4944C
旅へのいざない
ドビュッシー:ロマンス
 夜の星/マンドリン
 ひそやかに/あやつり人形たち
 月の光
デュパルク:戦っている国へ
 ミニョンのロマンス/悲しき歌
 旅へのいざない
ワーグナー:君を待つ
ビゼー:君の心を開け/愛の歌
グラナドス:悲しみに沈む女1
悲しみに沈む女2/悲しみに沈む女3
オブラドルス:その柔らかな黒髪で
ヴィラ=ロボス:詩人の歌XVIII
 この道/ビオラ・ケブラダ
オバーリエ:青い鳥Op.2
アネット・セリーヌ(S)
クリストファー・グールド(P)
アネット・セリーヌの母ブルメンタールはポーランド人ですが、戦争時に、ユダヤ人迫害から逃れるためにブラジルに亡命、その後ブラジル国籍を取得したため、セリーヌもブラジル国籍を持っています。もちろん生まれた時からブラジル音楽とスペイン音楽に親しんでいた彼女、ヴィラ=ロボスやグラナドスの歌曲を得意としているのです。

CB-5045C
ショパン:ワルツ集
第1番変ホ長調Op.18/第2番変イ長調Op.34-1/第3番イ短調Op.34-2/第4番ヘ長調Op.34-3/第5番変イ長調Op.42/第6番変ニ長調Op.64-1/第7番嬰ハ短調Op.64-2/第8番変イ長調Op.64-3/第9番変イ長調Op.69-1/第10番ロ短調Op.69-2/第11番変ト長調Op.70-1/第12番ヘ短調Op.70-2/第13番変ニ長調Op.70-3/第14番ホ短調遺作/第15番ホ長調/第16番変イ長調/第17番変ホ長調
フェリシア・ブルメンタール(P)
ブルメンタールの最強のレパートリーがこのショパンの作品です。マズルカの演奏も定評がありますが、このワルツも素晴ら香気が漂う独自の世界が構築されたものです。
CB-5047C
アネット・セリーヌ〜様々な歌曲を歌う
ヴァルデマール・エンリケ(1905-1995):Uirapuni
 Tamba Taja/Rolinha
 Heide Morrer Cantando
 Coco Penerue/Tremdo Alagoas
ヴィラ=ロボス:詩人の歌XVIII
 この道/ビオラ・ケブラダ
ジョイメ・オバーリエ(1894-1955):青い鳥Op.21
レイナルド・アーン(1875-1948):彼女の とりことなって/艶なる宴
 私の詩に翼があったなら
ラフマニノフ:歌わないで美しい人よ
 春の泉/ライラック/ヴォカリース
ストラヴィンスキー:チリンボン
グリンカ:疑い
キュイ:ツァールスコエ・セローの像
アントン・ルビンシテイン:夜
アネット・セリーヌ(S)
クリストファー・グールド(P)
アネット・セリーヌが歌う南米とロシア、フランス歌曲です。ヴァルデマール・エンリケは主にギター音楽で知られる作曲家ですが、歌曲もなかなか甘く美しいもの。懐かしいスタイルを持った抒情的な歌いまわしが歌の魅力をひきたてています。

CB-5151C
アラン・ブッシュ:作品集
ヴァイオリン協奏曲Op.32
6つの小品Op.99*
弦楽四重奏のための「ダイアレクティツク」
マヌーグ・パリキアン(Vn)
ノーマン・デル・マール(指)BBC響
アラン・ブッシュ(P)*
メディチSQ
イギリスの作曲家、ピアニスト、アラン・ブッシュ(1900-1995)の作品集です。マルクス主義の支持者として知られ、その作品にも幾分共産主義の香りが漂うなど、なかなか興味深い人です。

CB-5256C
キム・ミンジン/ヴァイオリン・リサイタル
ラロ:スペイン交響曲Op.21
サラサーテ:カルメン幻想曲Op.25
ウィリアム・クロル:バンジョーとフィドル(J.ブラッドバリー編)
プロコフィエフ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ.ニ長調Op.115
タルレガ:アルハンブラの思い出(R.リッチ編)
キム・ミンジン(Vn)
バリー・ワーズワース(指)LSO
韓国生まれのヴァイオリニスト、キム・ミンジンの演奏するヴァイオリン名曲集です。7歳でロンドンのパーセル音楽学校に入学、その直後に並はずれた才能を発揮し、11歳でイタリアに留学、その翌年にはベルリンSOとラロの「スペイン交響曲」を演奏してデビューしました。彼女は2010年に愛器を盗まれるも、2013年に無事発見されたことでも注目されていました。
CB-5258C
エルガー:海の絵Op.37/4つの歌
ヴォーン・ウィリアムズ:フレデグンデ・ショーヴによる4つの詩
 4つの最後の歌
クレール=ルイーズ・ルカス(Ms)
ジョナサン・ダーンボロー(P)
イギリスを代表する2人の作曲家、エルガー(1857-1934)とヴォーン・ウィリアムズ。彼らはそれぞれ数多くの独創的な歌曲を書きましたが、2人が用いた詩の作者はほとんど重なりがありません。にもかかわらず、どれもが自然であり、英語の抑揚が存分に生かされた歌曲となっています。このアルバムには繊細な感性が溢れる4つの歌曲集が収録されています。
CB-5259
ショパン:作品集
バラード第1番ト短調Op.23
バラード第2番ヘ長調Op.38
バラード第3番変イ長調Op.47
バラード第4番ヘ短調Op.52
幻想曲ヘ短調Op.49
ニコラス・ウィックハム=アーヴィング(P)
18世紀のヴィルトゥオーゾ・ピアニズムを正しく継承していると言われるピアニスト、ウィックハム=アーヴィングのショパン作品集。全体に漂う香気はとても懐かしく、耳に優しいものです。

CB-5366C
ジェンニ・ロデッティ:宗教合唱作品
Devotion that Moves the Heart
第1 部/第2 部/第3 部
ディヴィッド・テンプレ(指)
フランシス・リンチ(S)、
マーガレット・キャメロン(S)
ジェニ・ロディッティ(A)
エリンマ・クドネル(A)
ベリンダ・サイク(A)
ロビン・グリーン(T)
スティーブン・ローレンス(T)
ジュリアン・ジェンセン(T)
マイク・ヘンリー(Bs)
ジェームズ・ローレンス(Bs)
デビッド・ウィッカム(キーボード)
チベット仏教を由来とする祈りと愛の歌。不確実性の時代に捧げるこの作品は、様々なものを内包しながらも、聴き手に瞑想と喜びをもたらします。
CR-5468C
ミハエル・マイヤー:逃げるアタランタ-50のフーガ レイチェル・プラット(S)
エミリー・ファン・エヴェーラ(S)
ルーフス・ミュラー(T)
リヒャルト・ヴィストライヒ(Bs&指)
薔薇十字思想の擁護者で、医学と哲学の博士号を持ち、神聖ローマ帝国皇帝ルドルフ2世にも仕えたという錬金術師ミハエル・マイヤー。(1569-1622)生没年もはっきりしない彼の代表作「逃げるアタランタ」(1618年出版)は、神話の神々や英雄たちと錬金術の関係性を説くもので、ギリシャ神話に登場する女狩人アタランテをテーマに錬金術の奥義が寓意の形で表現されているのだそうです。この書には50枚の銅版画が掲載され、その一つ一つにラテン語の六行詩と、フーガが添えられてます。しかし、その「フーガ」は対位法は駆使されているものの、バッハの作品のような厳格なものではなくあくまでも歌い交わしであり、思想を理解するための補助として考えるのが良いというものなのです。

CR-5569C
ショパン:夜想曲集第1集
夜想曲第1番変ロ短調Op.9-1/夜想曲第2番変ホ長調Op.9-2/夜想曲第3番ロ長調Op.9-3/夜想曲第4番ヘ長調Op.15-1/夜想曲第5番嬰ヘ長調Op.15-2/夜想曲第6番ト短調Op.15-3/夜想曲第7番嬰ハ短調Op.27-1/夜想曲第8番変ニ長調Op.27-2/夜想曲第9番ロ長調Op.32-1/夜想曲第10番変イ長調Op.32-2
アドルフォ・バラビーノ(P)
ニキタ・マガロフに学び優れたショパン弾きとして定評のあるアドルフォ・バラビーノの夜想曲第1集。彼の独特のタッチは比類ないものであり、まるで音の一つ一つに命が宿っているかのようです。有名な第2番でのベルベットのような音色は、本当にため息がでるほどです。
CR-5570C
ショパン:夜想曲集第2集
夜想曲第11番ト短調Op.37-1/夜想曲第12番ト長調Op.37-2/夜想曲第13番ハ短調Op.48-1/夜想曲第14番嬰へ短調Op.48-2/夜想曲第15番ヘ短調Op.55-1/夜想曲第16番変ホ長調Op.55-2/夜想曲第17番ロ長調Op.62-1/夜想曲第18番ホ長調Op.62-2/夜想曲第19番ホ短調Op.72-1/夜想曲第20番嬰ハ短調Op.post
アドルフォ・バラビーノ(P)
ショパンの後期の夜想曲は、静かな内面の対話と微妙な表現に満たされています。そんな珠玉の作品から感情の変化を注意深く掬い上げ、絶妙なペダリングを施し、夢のように美しい響きを生み出すバラビーノのピアノは、一度聴いただけでも強く魅了されるものです。本当に美しいものを聴きたい人にオススメの1枚です。
CB-5571C
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ集第1集
ピアノ・ソナタ第1番ヘ短調Op.2-1
ピアノ・ソナタ第2番イ長調Op.2-2
ピアノ・ソナタ第3番ハ長調Op.2-3
セケイラ・コスタ(P)
CB-5572C
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ集第2集
ピアノ・ソナタ第21番「ワルトシュタイン」
ピアノ・ソナタ第23番「熱情」Op.57
ピアノ・ソナタ第27番ホ短調Op.90
セケイラ・コスタ(P)
CB-5573C
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ集第3集
ピアノ・ソナタ第5番ハ短調Op.10-1
ピアノ・ソナタ第6番ヘ長調Op.10-2
ピアノ・ソナタ第7番ニ長調Op.10-3
ピアノ・ソナタ第8番ハ短調「悲愴」Op.13
セケイラ・コスタ(P)
CB-5574C
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ集第4集
ピアノ・ソナタ第4番変ホ長調Op.7
ピアノ・ソナタ第9番ホ長調Op.14-1
ピアノ・ソナタ第10番ト長調Op.14-2
セケイラ・コスタ(P)
ポルトガル出身のピアニスト、音楽教師であるセケイラ・コスタ(1929-)のベートーヴェン・ソナタ集。フランツ・リストの最後の高弟ジョゼ・ヴィアナ・ダ・モッタの薫陶を受け、その後はマルク・ハンブルグに師事。平行してマルグリット・ロンとジャック・フェヴリエに、またスイスでエドウィン・フィッシャーに師事したため、ドイツとフランス双方のピアノ楽派を継承した上で、自らの演奏様式を深めた人。彼の録音の中でもとりわけ評価が高いのがこのベートーヴェンです。

CR-5581C
イタリアのマンドリン・ソナタ集
ジエルヴァシオ(1725-1785):ソナタ.ニ長調
D・スカルラッティ(1685-1757):ソナタニ短調K89
アディエーゴ・グレッラ:ソナタト長調
エマヌエーレ・バルベッラ(1718-1777):ソナタニ長調
ジュセッペ・ジュリアーノ:ソナタニ長調
ジエルヴァシオ:ソナタト長調
フランセス・テイラー(バロック・マンドリン)
ロベルト・アルトウィンクル(ハープシコード)
アニタ・ステレヴェンス(バロック・チェロ)
18世紀のソナタは大抵規則正しく書かれており、楽章も「速、速、遅」の3つで構成されているものがほとんどです。メロディは軽やかで、それ以前の作曲家たちのように精巧な対位法を施すよりも、音楽の流れを重視したものが多く、自然で明確な音楽となっています。ここに集められたマンドリンのソナタも概ねそのような形となっています。
CR-5585C
ショパン:作品集
ピアノ・ソナタ第2番「葬送」Op.35
即興曲(全4曲)
舟歌嬰ヘ長調Op.60
アドルフォ・バラビーノ(P)
バラビーノが独特のタッチで紡ぎ出す音色は繊細であり、かつ自然な揺らぎを有しています。夜想曲の演奏も素晴らしかったのですが、こちらのピアノ・ソナタと即興曲、そして舟歌は更に表情豊かであり、とりわけソナタでは、ショパンの激しい一面をも感じることができるはずです。聴き終えたあと、必ず心に何かが残ります。
CB-5887C
キメラクロード・ボリング:作品集
バロック&ブルース/センチメンターレ/ジャヴァネーゼ/フガーチェ/アイランダイーゼ/ヴェルサティーレ/ヴェローチェ
:デヴィッド・オリヴァー(Fl)
ヘレン・ポーター(キーボード)
ブライアン・シエルス(Cb)
ロビン・ペイン(ドラムス)
ピアニスト、作曲家、アレンジャー、指揮者として活躍するクロード・ボリング(1930-)の作品集。彼はカンヌで生まれ、大戦を経験後、ジャズの世界に飛び込み感性を磨きました。現在ではジャズだけでなく映画音楽の分野でも独自の世界を構築し、高く評価されています。このアルバムではそんな彼の多彩な才能の片鱗を味わうことができるものです。

CB-5997C
セルゲイ・ベツコルヴァニ〜トリビュート
トゥリーナ:ヴァイオリン・ソナタ第1番Op.51
マルティヌー:5つのマドリガル・スタンザH297
シマノフスキ:ヴァイオリン・ソナタニ短調Op.9
エルガー:ヴァイオリン・ソナタホ短調Op.82
セルゲイ・ベツコルヴァニ(Vn)
ジュリアン・ドーソン(P)
トロント生まれのヴァイオリニスト、セルゲイ・ベツコルヴァニを聴く1枚。彼は1953年にイギリスに来てサドラーズ・ウェルズ歌劇場のメンバーとなり、その後はカナダに戻り、ハリファックスSOのコンサート・マスターを務めます。やがてアメリカに渡り、ニューオリンズSOを経て、1966年にイギリスに戻ります。オーケストラのメンバーとしてだけでなく、多くの室内楽を演奏、1972年にはウィグモア・ホールでデビューを飾りました。芯のある美しい音が魅力的なヴァイオリニストです。

CB-6004C
デ・サラム:イン・コンサート第1集
コダーイ:無伴奏チェロ・ソナタOp.8
ラフマニノフ:ソナタト短調Op.19
グラナドス:インテルメッツォ(G.カサド編)
リムスキー=コルサコフ:くまんばちの飛行
ロハン・デ・サラム(Vc)
ドゥルヴィ・デ・サラム(P)
バッハの「無伴奏チェロ組曲」以降に書かれた独奏チェロのための作品の中で、とりわけ重要なのがコダーイのソナタでしょう。あくまでもバッハの模倣ではなく、しかし古典的な伝統に則ったこの作品は、弾き手にも聞き手にも多くのインスピレーションを与えるものです。1939年英国生まれのスリランカ人チェリスト、ロハン・デ・サラムは現代音楽の擁護者として知られる人ですが、もちろんこのような古典派から近代作品も得意としています。
CB-6005C
デ・サラム〜イン・コンサート第2集
ボッケリーニ:チェロ・ソナタ第6番イ長調G4
ブラームス:チェロ・ソナタ第2番ヘ
長調Op.99
ジェームズ・ディロン(1950-):エオス
R・シュトラウス:チェロ・ソナタヘ長調Op.6TrV115
ラヴェル:ハバネラ形式の小品
ロハン・デ・サラム(Vc)
ドゥルヴィ・デ・サラム(P)
無伴奏作品では極めて緊迫した雰囲気を創り上げるチェリスト、デ・サラムですが、このアルバムに収録されたほとんどの作品では、もっと親密な風情を見せています。傾向の違う諸作品をどれも美しく歌い上げ、説得力のある音楽として聴かせながら、きちんと現代作も盛り込むところがさすがです。
CB-6015C
チャーリー・ハスキンソン:ピアノ作品集
The Waterfall, A little zest from China /A Reason/Believe/Flight/Forest Calm/Blue Lagoon/I'll be there/The eye of the Storm
マリオ・モンタニャーナ(P)
5歳からピアノを始め、イートン・カレッジで学び、数々のピアノ作品を発表しているチャーリー・ハスキンソンの小品集「AnotherWorld」第1集。ヒーリング系の音楽が好きな人にはぴったりはまる曲集です。ジョージ・ウィンストンをもう少し濃くした感じ?とでもいえましょうか。
CB-6016C
パオロ・トスティの「愛の歌」
夢/かわいい口もと/理想/四月/君なんかもう愛していない/別れの歌/それでも/夢を見て、夢を見て、僕の大切な母さん/悲しみ/朝の歌/魅惑/あなたと!/私は泣く/秘密/セレナータ/口づけ/最後の口づけ/Monbien-aime!-私のかわいい人/無駄に祈り/私は死にたいものだ
ジリアン・ザミット(S)
ルチア・ミカレフ(P)
タリア歌曲を学ぶ人、愛する人には欠かせないパオロ・トスティ(1846-1916)の歌曲集。ザミットの歌唱は若干くせがあるものの、曲の雰囲気は良く伝わります。
CB-6017C
イーゴリ・ペレベルゼフ作品集
序曲/ビジネス/11月/パルテニット/対話/郵便局/バスハウス/スマイル/ピロゴフカのメロディ/コクテベル/キッチン*/キャント・エクスプレイン#
グレース・ディヴィッドソン(S)*
イーゴリ・ペレベルゼフ(ヴォーカル)#
リー・レイノルズ(指)LSO
ウクライナで人気を博す作曲家、アレンジャー、イーゴリ・ペレベルゼフの作品集です。そんなすばらしい彼の作品はウクライナ国内だけで聞かれるにはもったいないと、リー・レイノルズが立ち上がり、この録音が実現したといいます。ウクライナの民謡に基づいた数々のメロディは、確かに心が高揚します。
CR-6018C
川村祥子〜ゴルトベルクを弾く
バッハ:ゴルトベルク変奏曲BWV988
バッハ(ブゾーニ編)):シャコンヌニ短調
川村祥子(P)

録音:2013年6月7-8日UKブライトン,セント・バーソロミュー
東京藝術大学を経て、モスクワ音楽院・大学院&研究科を卒業、スイスでアレクシス・ワイセンベルク、ロンドンでアドルフォ・バラビーノ、など世界的ピアニストに師事し、研鑽を続けてきたピアニスト川村祥子(さちこ)さんの演奏するバッハ「ゴルトベルク変奏曲」です。国内外で盛んな演奏活動を行い、すでに高い評価を受けている彼女のバッハには、確かな技巧と音楽性の中に、彼女の師であるバラビーノ氏のショパンを思わせる、柔和な表情と独特の暖かさが感じられます。カップリングのバッハ=ブゾーニのシャコンヌでの、解像度の高い響きもさることながら、白眉は最後の「ラ・カンパネラ」であり、ゆったりめのテンポで、音を一つ一つ慈しむかのようなこの演奏からは、彼女がこのアルバムの最後をこの曲で締めくくりたかった気持ちが強く伝わってくるようです。
CR-6019C
マゼランのプレイリスト〜ギター・デュオ作品集
ファジル・サイ(1970-):リキアの女王
ジョン.W.デュアート(1919-2001):ギリシャ組曲 Op.39
ロウエル・リーバーマン(1961-):夜想曲-幻想曲 Op.69
フランセ(1912-1997):2 つのギターのためのディヴェルスティマン
任光‐Guang Ren(1900-1941):彩雲追月(C.ブルックシャイアによる2 つのギター編)
ローラン・ディアンス(1955-):コム・デ・グラン
アンドリュー・ヨーク(1958-):イヴニング・ダンス
アテネ・ギター・デュオ

録音:2013年6月22-24日UKブライトン,セント・バーソロミュー
ルネサンス時代、史上初の世界一周の偉業を成し遂げたフェルディナンド・マゼラン(1480-1521)。彼が活躍していた時代を、現代の音楽で思い起こすというユニークな1枚です。これらの作品は、マゼランが旅した国の当時の音楽スタイルを用いながらも現代的な音を持つものであり、時代のパイオニアであったマゼランに確かにふさわしいといえるでしょう。アテネ・ギター・デュオは伝統とモダンの両面からこれらの音楽に向き合い、絶妙なパフォーマンスを繰り広げています。何とも探究心溢れる1枚です。

CR-6021C
CR-60216D
(DVD-AUDIO)
ショパン:ピアノ協奏曲第2番
子守歌変ニ長調Op.57
マズルカOp.17-4イ短調
マズルカOp.24-1ト短調
マズルカOp.63-2ヘ短調
マズルカOp.63-3嬰ハ短調
マズルカOp.68-2イ短調
マズルカOp.68-4ヘ短調
アドルフォ・バラビーノ(P)
リー・レイノルズ(指)LSO

録音:2014年10月14日.11月14-15日セント・バーソロミューヘンリー・ウッド・ホール
日本にも何度か来日し、その美しく繊細な音色で聴衆を魅了してきたピアニスト、アドルフォ・バラビーノ。彼のショパンはビロードのような滑らかさと、深く沈みこむような音色が特徴ですが、今回はロンドンSOとのショパンの協奏曲でその真価を問います。豪壮な第1番ではなく、柔和な第2番というのも彼らしい選曲であり、とりわけ第2楽章の抒情的で夢見るような音色は、他に類を見ないものです。第3楽章のポーランドの民俗舞曲「クラコーヴィアク」の特徴的なリズムを際立たせた処理も素晴らしく、若きショパンの苦悩と情熱を見る思いがします。同時収録の子守歌と、マズルカも、まさにバラビーノならではの選曲で、内省的な美しさが溢れています。
CB-6026C
ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第1番嬰へ短調Op.1
パガニーニの主題による狂詩曲Op.43*
セケイラ・コスタ(P)
ロイヤルPO
クリストファー・シーマン(指)

録音:1994年、1991年*
ポルトガル出身のピアニスト、セケイラ・コスタの伝説的名演とされるラフマニノフの2つのピアノと管弦楽のための作品です。20世紀の名人たちの伝統を継ぐコスタは、このラフマニノフでも、ロマンティックな解釈と、華やかな技巧を全面に押し出し、適度にテンポを揺らすという、極めて納得の行く演奏をしています。このCDに収録されたラフマニノフの第1番の協奏曲は、モスクワ音楽院の卒業試験のために作曲された作品で、良く書けてはいたものの、やはり習作の域を出ることがなかったのか、後年になってラフマニノフはこの作品を全面改訂したというエピソードもあります。その点、有名な「パガニーニの主題による狂詩曲」は文句なしの名曲で、もちろんピアニストの名技も思う存分楽しむことができるものです。
CB-6027C
ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番&第4番
ピアノ協奏曲第2番ハ短調Op.18
ピアノ協奏曲第4番ト短調Op.40
セケイラ・コスタ(P)
クリストファー・シーマン(指)
ロイヤルPO

録音:1993年
ポルトガル出身のピアニスト、セケイラ・コスタの伝説的名演とされるラフマニノフ(1873-1943)の2つのピアノと管弦楽のための作品です。20世紀の名人たちの伝統を継ぐコスタは、このラフマニノフでも、ロマンティックな解釈と、華やかな技巧を全面に押し出し、適度にテンポを揺らすという、極めて納得の行く演奏をしています。第1番の協奏曲とパガニーニ変奏曲を収録した前作(CB6026)も素晴らしかったのですが、ラフマニノフの協奏曲の中でダントツの人気を誇る第2番での、落ち着いた演奏には、誰しも納得するに違いありません。スマートさよりも、素朴な土の香りが漂うラフマニノフです。
CB-6028C
ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第3番
組曲第1番「幻想的絵画」Op.5
セケイラ・コスタ(P)
ロイヤルPO
クリストファー・シーマン(指)

録音:1994年
ポルトガル出身のピアニスト、セケイラ・コスタの伝説的名演とされるラフマニノフ(1873-1943)。今回はとりわけ技巧的な第3番と、初期の名作「組曲第1番」という取り合わせです。この第3番でも、これまでと同じようにラコスタの名技が炸裂したもの。どっしりとしたオーケストラと丁々発止のやりとりを聴かせます。独奏作品である「組曲」では、更に個性が煌く演奏であり、第1番の「バルカロール」から独自の世界が広がります。まるでミニマル音楽のような第3番の「涙」の冒頭には思わず息を飲むはずです。ラフマニノフの作品の持つ憂いと重苦しさがよくわかる演奏と言えるでしょう。


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