湧々堂HOME 新譜速報: 交響曲 管弦楽曲 協奏曲 器楽曲 室内楽 声楽曲 オペラ バロック 廉価盤 シリーズもの マニア向け  
殿堂入り:交響曲 管弦楽 協奏曲 器楽曲 室内楽 声楽曲 オペラ バロック SALE!! レーベル・カタログ チャイ5



Melba
(オーストラリア)


オーストラリアのレーベル。名称は同国の生んだ伝説的なソプラノ歌手ネリー・メルバにあやかり、創設にはやはり同郷のジョーン・サザーランドとリチャード・ボニング夫妻もかかわりました。オーストラリアの新進音楽家や団体を積極的に紹介することに力を入れ、興味深い録音を続々とリリースしています。


※「単価=¥0」と表示されるアイテムは廃盤です。

※表示価格は、全て税込み。品番結尾に特に表記のないものは、全て1CDです。
品番 内容 演奏者
MR-301084(2CD)
バッハ:オルガン作品集
トッカータ, アダージョとフーガ BWV564
さまざまな手法による18のライプツィヒ・コラール集BWV651-668
「高き天よりわれは来たり」によるカノン風変奏曲 BWV769
パッサカリア BWV582
ジョン・オドネル(Org)
MR-301085
プッチーニ:名アリア集
ヴィッリ、エドガール、マノン・レスコー、
ラ・ボエーム、トスカ、
蝶々夫人、つばめ、修道女アンジェリカ、
ジャンニ・スキッキ、
トゥーランドット、そして小鳥は、太陽と愛
シェリル・ベイカー(S)、
リチャード・ボニング(指)ヴィクトリアO
MR-301086
ラフマニノフ:ピアノソナタ第2番
 前奏曲ト短調 Op.23 の 5、
 前奏曲ト長調 Op.32 の 5 
ショパン:スケルツォ第3番 Op.39、
 練習曲ハ長調 Op.10 の 1 
リスト:ヴェネツィアとナポリ、
 メフィスト・ワルツ第1番、
 超絶技巧 練習曲〜荒野の狩り
デーヴィッド・トン(P)
MR-301087
エロルド:バレエ音楽「夢遊病の女」 リチャード・ボニング(指)ヴィクトリアO
MR-301088
スコット・デイヴィー(P)
バッハ:ゴルトベルク変奏曲〜アリア
武満徹:雨の樹素 描U
ヴィラ=ロボス:ブラジル風バッハ第4番〜コラール、
 壊れたオルゴール
ヒナステラ:アルゼンチン舞曲第2,3番
ドビュッシー:雪の上の足跡
スクリャービン:焔に向 かって
カウエル:小品、バンシー
ショスタコーヴィチ:ポルカ
ベートーヴェン:ピアノソナタ第7番〜レント
ガーシュウィン:前奏曲第2番
ファッツ・ウォーラー:ア リゲーター・クロール
アーレン(ジャレット編):虹の彼方 に
グノー(リスト編):ファウストのワルツ
リゲティ:テ ンポ。ヂ・ヴァルツェロ
ラヴェル:ラ・ヴァルス
スコット・デイヴィー(P)
MR-301089(2SACD)
ワーグナー:ラインの黄金 ジョン・ブレッヒェラー(Br ヴォータン)、
ティモシー・デュフォア(Br ドンナー)、
アンドルー・ブランズドン(T フロー)、
クリストファー・ドイグ(T ローゲ)、
エリザベス・キャンベル(Ms フリッカ)、
ケイト・ラドナー(S フライア)、
ライアン・キーガン(Ms エルダ)
ジョン・ウェグナー(Br アルベリヒ)、
リチャード・グリーガー(T ミーメ)、
アンドルー・コリス(Bs ファーゾルト)、
デイヴィッド・ヒバード(Bs ファーフナー)、
ナタリー・ジョーンズ(S ヴォークリンデ)、
ドナ=マレー・ダンロプ(S ヴェルグンデ)、
ザン・マッケンドリー=ライト(Ms フロースヒルデ)、
アッシャー・フィッシュ(指)アデレードSO

録音:2004年
先に発売された「ワルキューレ」では、辺境の地のオペラハウスのイメージを覆す実にしっ かりとした演奏に驚きと賞賛の声があがりました。これにはアッシャー・フィッシュの指揮と、日本ではあまり知られていない オーストラリアやニュージーランドの歌手の高い実力の成果です。この「ラインの黄金」でも歌手はかなり高い水準。アルベリ ヒ役のジョン・ウェグナーは、ドイツ生まれながら幼い頃オーストラリアに移住したバリトン。彼はワーグナーのバリトン役と してドイツでもかなり有名で、ギュンター・ノイホルトが指揮した「指環」全曲盤ではヴォータンとさすらい人を歌っています。 ローゲを歌うクリストファー・ドイグは、ニュージーランド出身、ウィーン国立歌劇場のメンバーとして長年活躍しここで「マ イスタジンガー」のヴァルターを歌ったこともあるほどの人。エルダのライアン・キーガンは、オーストラリア生まれでドイツ を拠点に活躍するアルト。フライアのケイト・ラドナーもオーストラリア出身、シュトゥットガルトでのノイエンフェルス演出 のモーツァルト「後宮からの逃走」のDVDで印象的なブロンデを歌っていたソプラノです。さらにオランダのベテラン・バス= バリトン、ジョン・ブレッヒェラーや、オーストラリアを代表するメッゾ、エリザベス・キャンベルの実力は、「ワルキューレ」 で証明済み。 (Ki)
MR-301091(4SACD)
ワーグナー:ワルキューレ リサ・ガスティーン(S ブリュンヒルデ),
スチュアート・スケルトン(T ジークムント),
デボラ・リーデル(S ジークリンデ),
リチャード・グリーン(Bs フンディング),
ジョン・ブレッヒェラー(Br ヴォータン),
エリザベス・キャンベル(Ms フリッカ)他
アッシャー・フィッシュ(指)アデレードSO

録音:2004年11,12月
辺境の地のオペラハウスのイメージがありますが、そこは経済的に豊かなアデレードだけあって、かなりしっかりした演奏です。ことにイスラエル出身で、ここ数年世界中の大劇場で活躍しているアッシャー・フィッシュの引き締まった指揮が見事。アデレード交響楽団も優秀で、第1幕の冒頭から豊かでありながら重っ苦しくならない音楽に惹きつけられます。歌手は当然地元オーストラリア出身のリサ・ガスティーン、スチュアート・スケルトン、デボラ・リーデル、エリザベス・キャンベルといった人たちが大活躍。特にリサ・ガスティーンは、既にロンドンのロイヤル・オペラでのブリュンヒルデ役として高い評価を得ています。また新生代のヘルデンテノールとして大きな期待がかかるスチュアート・スケルトンのジークムント、ジークリンデやトスカを歌いつつ、ノルマなどの19世紀前半のイタリアオペラもこなすデボラ・リーデルも、絶叫咆哮タイプではない、ワーグナーの音楽の美しさをじっくりしっとり聞かせてくれる人たち。さらにオランダのベテラン・バス=バリトン、ジョン・ブレッヒェラーを配して、実は結構強力なキャストです。 (Ki)
MR-301095(4SACD)
ワーグナー:ジークフリート ゲイリー・ライドアウト(T;ジークフリー ト )、
リサ・ガスティーン(S;ブリュンヒ ルデ )、
リチャード・グリーガー(T;ミー メ)、
ジョン・ブレッヒャー(Br;ヴォータン)、
アッシャー・フィッシュ(指)アデレードSO
MR-301099(4SACD)
ワーグナー:神々の黄昏 ティモシー・マサード(T;ジークフリート )、
リサ・ガスティーン(S;ブリュンヒルデ )、
ドウッチョ・ダル・モンテ(Bs;ハーゲン)、
ジョ ナサン・サマーズ(Br;グンター)、
アッシャー・ フィッシュ(指)アデレードSO
MR-301104(1SACD)
フランス・イタリア珍品アリア集
グノー:サッフォー、シバの女王、
 サン・マール、サモラの 貢物 
サン=サーンス:エティエンヌ・マルセル
ゴメス:サ ルヴァドル・ロサ 
ポンキエルリ:マリオン・デロルメ
ジョルダーノ:アンドレア・シェニエ、
 アドリアーナ・ルクヴルール、シベリア
レオンカヴァルロ:チャタートン、ザザ
チレア: グローリア 
マスカーニ:イザボー、はい、という女
エリザベス・ホワイトハウス(S)、
リチャード・ボニング(指)ヴィクトリアO
MR-301105(1SACD)
ショスタコーヴィチ:交響曲第 10 番 アレクサンドル・アニシモフ(指)
オーストラリア青年O
MR-301106(1SACD)
マスネ:アリア集
恋人、大伯母、マグダラのマリア、
聖処女、イヴ、エロディアード、
ル・シッド、サッフォー、グリセリディス
天使ケルビム、アリアーヌ
ロザムンド・イリング(S)、
リチャード・ボニング(指)
オーストラリア歌劇場O
MR-301107(1SACD)
愛の力〜イギリス・オペラ・アリア集
ウォレス:ラーライン、マリターナ、
 愛の勝 利、琥珀色の魔 女 
バルフ:魔 除 け、ロシェールの包囲、
 カスティー リアの薔薇、山の女精、
 サタネッラ、 清教徒の娘、
 アルトワの娘
サリヴァン:アイヴァンホー、
 ペルシャの薔薇
デボラ・リーデル(S)、
リチャード・ボニング(指)
オーストラリア歌劇場O
MR-301108(1SACD)
R・シュトラウス:歌曲集
ひそやかな誘い/万霊節/セレナード
憩えわが心/明日の朝/献呈
たそがれの夢/私は恋を抱いて
愛の賛歌/誘惑/ばらの花環
解き放たれて/子守歌
懐かしい面影/森の喜び
吟遊詩人の歌
カプリッチョ〜月光の音楽
ばらの騎士〜ワルツ組曲第2番
スティーヴ・ダヴィスリム(T)、
シモーネ・ ヤング(指)ヴィクトリアO
MR-301109(1SACD)
ピーター・ドーソン愛唱曲集
フローラル・ダンス、最後の 和音、
マナレーへ続く道、他全20 曲
グレゴリー・ユリシッチ(B-Br)、
デーヴィッド・ ロイド=ジョーンズ(指)
スマニアSO
MR-301110
プッチーニ・パッション
「ヴィッリ」〜私が小さな花だったら
「エドガール」〜さらばわが愛よ
「マノン・レスコー」〜柔らかなレースにくるまれていても/一人淋しく
「ラ・ボエーム」〜私の名はミミ/ムゼッタのワルツ/さようなら
「トスカ」〜歌に生き愛に生き
「蝶々夫人」〜ある晴れた日に/坊やのお母さんは/名誉に死なん
「つばめ」〜ドレッタの美しい夢/甘く神聖な時
「修道女アンジェリカ」〜母もなく
「ジャンニ・スキッキ」〜私のお父さん
「トゥーランドット」〜王子様お聞き下さい/冷たき心も
歌曲「そして小鳥は」/「太陽と愛」
シェリル・バーカー(S)、
リチャード・ボニング(指)ヴィクトリアO
オーストラリアの歌姫シェリル・バーカーがプッチーニの最も美しいアリアを厳選して歌った魅惑のアルバム。聴きたい曲がほぼすべて網羅されているのが圧巻。もともとバーカーは「ラ・ボエーム」のミミ役でブレイクした経緯があり、彼女にとっても最愛の作曲家とのこと。プッチーニの愛したヒロインたちの可憐さとドラマティックな盛り上がりはまさにバーカーにぴったり。プッチーニならではの絶美のメロディと、なつかしのリチャード・ボニング指揮(健在!)による華麗なオーケストラ・サウンドにたっぷりひたれるゴージャスな一時間をお届けします。 (Ki)
MR-301111
幻の楽器オフィクレイドのアルバム
ダニェリー:ファンタジー・ヴァリエ
プロクター:オフィクレイド協奏曲よりアダージョ
ドメルスマン:序奏とポロネーズ Op.10
エルガー:ロマンス/クンマー:変奏曲
ラフマニノフ:ヴォカリーズ
ヘンデル:さくらんぼよりなお赤く
グリーグ:君を愛す
クローゼ:エアヴァリエ
ピアソラ:オブリヴィオン
ニック・バーン( オフィクレイド)、
デーヴィッド・ミラー(P)
MR-301112
ロジャー・スモーリー:ピアノ五重奏曲
ホルン,ヴァイオリン,ピアノのための三重奏曲
弦楽四重奏曲第2番
ロジャー・スモーリー(P)、
ダリル・ポールセン(Hrn)、
ポール・ライト(Vn)、オーストラリア SQ
MR-301113
ショパン:チェロ・ソナタ Op.65
ラフマニノフ:チェロ・ ソナタ Op.65
カッツ=チェルニン:フェニックス物語
ペイジェエ & ペイシャン・ウン(Vc)、
トン(P)
MR-301114(2SACD)
サン=サーンス:歌劇「エレーヌ」
ペルシャの夜 Op.26b
ロザムンド・イリング(S;エレーヌ )、
スティーヴ・ダヴィスリム(T;パリス )、
ザン・マッケンドレー=ライト(CA;パラ)、
リアンヌ・ケネディ(S;ヴィーナス)、
ギヨー ム・トゥルニエール(指)ヴィクトリアO
MR-301115
ラヴェル:ツィガーヌ
ヴァイオリン・ソナタ第2番
ハバネラ形式による小品
2つのヘブライのメロディ
ヴァイ オリンとチェロのためのソナタ
クリスチャン・ウィンザー(Vn)、
アンソニー・ロマニウク(P)、
ミシェル・ウッド(Vc)
MR-301116
シューマン:アダージョとアレグロ Op.70
マックスウェル・デイヴィス:大鷲
ガンサー・シュラー:夜想曲
エサ=ペッカ・サロネン:ホルン・ミュージックT
プーランク:悲歌「デニス・ブレイン追悼」
マラン・マレ:バスク人
ヒンデミット:ホルン・ソナタ
バッハ:ジーグ BWV1009
ケッティング:イントラーダ
フワン:アンコール、ご主 人様
リン・ジアン(Hrn)、
ベンジャミン・マーティン(P)
MR-301117(1SACD)
ダマース:ホルン協奏曲/狂詩曲
ケクラン:詩曲 Op.70b
デュカス:ヴィラネル
サン=サーンス:コンクー ル用小品 Op.94
マーシャル=ホール:幻想曲
ベン・ジャックス(Hrn)、
バリー・タックウェル(指) ヴィクトリアO、
クイーンズランドO
MR-301118
チェリー・ライプ〜 18、19 世紀の歌の宝箱 デボラ・リーデル(S)、
リチャード・ボニ ング(指)
アルカディア・レーンO
MR-301119(1SACD)
シューベルト:冬の旅(全曲) スティーヴ・ダヴィスリム(T)、
アンソニー・ロマニウク(P)
MR-301120(1SACD)
ブリテン編:イギリス民謡集より(24 曲 ) スティーヴ・ダヴィスリム(T)、
シモーネ・ヤング(P)
MR-301121(1SACD)
モーツァルト:ケーゲルシュタット・トリオ K.498
 パパミーナ組曲(エマーソン編)
メンデルスゾーン:弦楽四重奏曲第2番 Op.13
ポール・ディーン(Cl)、
ブレット・ディーン(Va)、
スティーヴン・エマーソン(P)、
タイナリー SQ
MR-301122(1SACD)
モーツァルト:クラリネット協奏曲 K.622
クラリネット五重奏曲 K.581
ポール・ディーン(Cl)、
ギヨーム・トゥルニエール(指)
クイーンズランドO、グレインジャー SQ
MR-301123(1SACD)
ヴィエルヌ:魔人 Op.35/エロス Op.37
 絶望のバラー ド Op.61/プシケ Op.33
ショーソン:愛と海の詩 Op.19
スティーヴ・ダヴィスリム(T)、
ギヨーム・ トゥルニエール(指)
クイーンズランドO
MR-301124(1SACD)
ギャラント・バスーン
テレマン:ソナタ ホ短調/イ短調/ヘ短調
バッハ:3つのソナタ BWV1030-1032
マシュー・ウィルキー(Fg)、
ニール・ペレス・ ダ・コスタ(Cem)、
ケース・ボースマ(Cb)
MR-301125(1SACD)
バッハ:6つのトリオ・ソナタ BWV525-530 クリストファー・レンチ(Org)
MR-301126
ケクラン:ヴィオラソナタOp.53
 4つの小品
ジョンゲン:ヴィオラとピアノのためのコンチェルティーノOp.111
 序奏と舞曲Op.102
 アンダンテ・エスプレッシーヴォ
 アレグロ・アパッショナートOp.79
ロジャー・ベネディクト(Va)、
ティモシー・ヤング(P)、
ベン・ジャックス(Hrn)

録音:2009年2月イワキ・オーディトリウム(メルボルン)
イギリス・ヴィオラ界の重鎮としてレスペクトされながら、2002年にオーストラリアへ渡り、シドニー交響楽団の首席奏者兼芸術監督も務めているロジャー・ベネディクト。楽譜は容易に入手できるものの、何故か録音にめぐまれぬケクランとジョンゲンのオリジナル作品という大歓迎の新録音の登場です。熱狂的なファンのいるベルギーの作曲家ジョゼフ・ジョンゲン(1873-1953)は数篇のヴィオラ曲を残していますが、いずれもフランス印象派風のデリケート極まりない絶美の世界に陶酔させられます。ヴィオラ音楽の印象を変えさせられます。 (Ki)
MR-301127
レスリー・ハワード〜ラフマニノフ
ラフマニノフ
:ピアノソナタ第1番ニ短調Op.28
同第2番変ロ短調Op.36(原典版)
アンダンテ・マ・ノン・トロッポ(1917)
オリエンタル・スケッチ
断章(1917)
晩祷Op.37〜第5曲「主よ、今汝の言に従い」(作曲者編)
レスリー・ハワード(P)
リスト大全集をはじめ、アントン・ルビンシテインのピアノソナタ全集やグラズノフなど、技巧的な大曲を得意とするピアニスト、レスリー・ハワードがラフマニノフに挑戦しました。それもあまりの難解さゆえ、ピアニストが避けて通るといわれるピアノソナタ第1番と、やはり難しすぎるソナタ第2番の原典版という所がさすがハワード。ハワードの解釈は明快でピアノの音も透明で美しいため、余裕の技巧と相まりラフマニノフの音が厚くややがさばった音楽を、すっきりとわかりやすく語ってくれます。曲の良さを初めて明らかにしてくれたと申せましょう。さらにラフマニノフが1917年に作った作品番号のない小品3篇もハワードの演奏で聴くことが出来るのが嬉しい限り。さらにさらに、無伴奏合唱の名作「晩祷」の第5曲のラフマニノフ自身によるピアノ編曲も収められているのも注目。ラフマニノフ・ファンは絶対に見逃せないアルバムです。 (Ki)
MR-301128
レイ・チェン〜ストラヴィンスキー
ストラヴィンスキー:イタリア組曲
ディヴェルティメント(「妖精の口づけ」に基づく)
協奏的二重奏曲
歌劇「マヴラ」〜ロシア乙女の歌
バレエ音楽「ペトルーシュカ」〜ロシア舞曲
レイ・チェン(Vn)、
ティモシー・ヤング(P)

録音:2010年1月/イワキ・オーディトリウム(メルボルン)
1989年生まれ、カーチス音楽院でアーロン・ロザンドに師事、2009年にエリザベート王妃国際コンクールで最年少出場ながら見事優勝を果たした台湾のヴァイオリニスト、レイ・チェン。今年6月にも来日公演が予定されるなど、現在将来を最も嘱望される若手のひとり。このアルバムはストラヴィンスキーのヴァイオリンとピアノのための作品を網羅したものですが、「イタリア組曲」はペルゴレージ、「ディヴェルティメント」はチャイコフスキー作品に基づいているため、旋律的な魅力も手ぬかりなし。レイ・チェンの鮮やかな技巧と誠実さあふれる丁寧な演奏はさすがの一言に尽きます。大器の印明瞭な逸材です。 (Ki)
MR-301129
(1SACD)
ピュア・ディーヴァ〜ジョアン・ハモンドへのトリビュート・アルバム
チャイコフスキー:「エフゲニー・オネーギン」〜手紙の場
ヴェルディ:「オテロ」〜柳の歌/アヴェ・マリア
 「ドン・カルロ」〜あなた様はこの世の虚しさを
ドヴォルザーク:「ルサルカ」〜月に寄せる歌
コルンゴルト:「死の都」〜マリエッタの歌
オッフェンバック:「ホフマン物語」〜逃げてしまったの、雉鳥は
パーセル:「ディドとエネアス」〜わたしが地中に横たえられた時
セットル:シャドウス
埴生の宿
サマセットの緑の丘陵
庭の千草
シェリル・ベイカー(S)、
ギヨーム・トゥルニエール(指)
クィーンズランドSO
ティモシー・ヤング(P)
ジョアン・ハモンド(1912-1996)はオーストラリアの国宝的オペラ歌手。オーストラリアのみならず世界のオペラ・ハウスで活躍しましたが、1960年に心臓発作を起こして引退、以後は教育やヴィクトリア州立歌劇場の芸術監督に携わり、同国の声楽発展に多大な貢献をしました。当アルバムはハモンドの愛弟子シェリル・ベイカーが恩師の十八番のオペラ・アリアに挑戦、トリビュート盤としました。また、彼女に捧げられたオーストラリアの作曲家セットルの「シャドウス」、両親の故郷イギリスの愛唱歌までも収めています。ハモンドに対するベイカーのレスペクトが強く表れた感動的名唱です。 (Ki)
MR-301130
サン=サーンスのオペラ中のバレエ音楽
サン=サーンス:「ヘンリー8世」〜全2曲
「アスカニオ」〜全12曲
「エティエンヌ・マルセル」〜全6曲
「野蛮人」〜全4曲
ギヨーム・トゥルニエール(指)
ヴィクトリアO
サン=サーンスのバレエ音楽といえば「瀕死の白鳥」くらいしか思い浮かびませんが、パリ・オペラ座系作曲家だけあって、オペラの中に美しく効果的なバレエを挿入しています。しかしそのオペラ自体大半が上演されず埋もれてしまっているため、せっかくのバレエにも接する機会がありません。それを残念に思う指揮者トゥルニエールは、サン=サーンスのオペラからバレエ音楽だけを抜粋して復活させることに力を入れています。当アルバムに収められたナンバーも、ほとんどが初めて耳にするものですが、サン=サーンスのメロディ・メーカーとしての才とオーケストレーションの魔術に1時間にわたってひたれます。バレエ音楽ファン必聴の1枚です。 (Ki)
MR-301131(1SACD)
アルカディア・ロスト
ヴォーン=ウィリアムズ:揚げひばり
 組曲「野の花」
 ウェンロック・エッジ
ブリテン:シンフォニア・ダ・レクイエム
マイケル・ダース(Vn)、
ロジャー・ベネディクト(Va)、
カンティレーション、
スティーヴ・ダヴィスリム(T)、ハマーSQ、
マーク・ウィグレスワース(指)シドニーSO

録音:2009年10月、2010年2月/シドニー・オペラハウス、イワキ・オーディトリウム
純イギリス的な香りのアルバムが英連邦オーストラリアで制作されました。ヴォーン=ウィリアムズは1908年にパリでラヴェルに短期間師事しますが、組曲「野の花」は音響面でその影響を色濃く受けています。ハープとチェレスタ、ヴォカリーズの合唱を含む編成で、エキゾチックな東洋色が不思議な魅力。ヴィオラのソロも妖艶です。SACDハイブリッドの高音質録音で楽しめます。 (Ki)
MR-301132
蓮の花開く
ツェムリンスキー:クラリネット,チェロ,ピアノのための三重奏曲Op.3
メシアン:世の終りのための四重奏曲
アンサンブル・リエゾン
【デーヴィッド・グリフィス(Cl)、
スヴェトラーナ・ボゴサヴレーヴィチ(Vc)、
ティモシー・ヤング(P)】、
ウィルマ・スミス(Vn)

録音:2009年6月、12月/イワキ・オーディトリウム
オーストラリアから期待の団体が登場です。2006年結成のアンサンブル・リエゾン。クラリネット、チェロ、ピアノのトリオで、気のあった仲間ならではの緊密な合奏能力と、フレッシュな感性が魅力です。メシアンの難曲「世の終りの四重奏曲」では、メルボルン交響楽団のコンサートマスター、ウィルマ・スミスも加わり、感動的な演奏を繰り広げます。 (Ki)
MR-301133(2SACD)
ワーグナー:ニーベルングの指環ハイライト
(1)「ラインの黄金」〜前奏曲/そうよ大丈夫よ/神々のヴァルハラ城への入場

(2)「ワルキューレ」〜第1幕への前奏曲/ジークムントの愛の歌/第3幕への前奏曲/争いが父を怒らせても/ホーヨートーホー!/ヴォータンの別れ

(3)「ジークフリート」〜鍛冶屋の歌/ずっと昔から、そして今も

(4)「神々のたそがれ」〜夜明けとジークフリートのラインへの旅/ジークフリートの死と葬送音楽/ブリュンヒルデの告別の歌
(1)ジョン・ウェグナー(Br;アルベリヒ)
 ナタリー・ジョーンズ(S;ヴォークリンデ)
 ドナ=マレー・ダンロプ(S;ヴェルグンデ)
 ザン・マッケンドリー=ライト(Ms;フロースヒルデ)
 アッシャー・フィッシュ(指)アデレードSO他
(2)リサ・ガスティーン(S;ブリュンヒルデ)
 スチュアート・スケルトン(T;ジークムント)
 デボラ・リーデル(Sop;ジークリンデ)
 ジョン・ブレッヒェラー(Br;ヴォータン)
 アッシャー・フィッシュ(指)アデレードSO他

(3)ゲイリー・ライドアウト(T;ジークフリート)
 リサ・ガスティーン(S;ブリュンヒルデ)
 リチャード・グリーガー(T;ミーメ)
 ジョン・ブレッヒェラー(Br;ヴォータン)
 アッシャー・フィッシュ(指)アデレードSO他
(4)ティモシー・マサード(T;ジークフリート)
 リサ・ガスティーン(S;ブリュンヒルデ)
 ドゥッチョ・ダル・モンテ(Bs;ハーゲン)
 ジョナサン・サマーズ(Br;グンター)
 アッシャー・フィッシュ(指)アデレードSO他
これまで各夜の全曲盤【「ラインの黄金」(MR-301089)、「ワルキューレ」(MR-301091)、「ジークフリート」(MR-301095)、「神々 のたそがれ」(MR-301099)】としてリリースされ、非常に評判の高かったフィッシュ&アデレードSOによるワーグナーの「ニーベルングの指環」。 これが2枚組のハイライト版となって登場します。南オーストラリアの都市アデレードはドイツ系の移民が開いたこともあり、本格的なワーグナーのオペラ の伝統が根付いています。バレンボイムのアシスタントから名をあげたイスラエルの指揮者アッシャー・フィッシュが、地元の歌手を中心に、ヴォータンを オランダのベテラン、ジョン・ブレッヒェラーが演じるなどこだわりの配役で大絵巻として描いています。MELBAレーベルのベストセラー、最高のハイラ イト盤と申せましょう。 (Ki)
MR-301137
ジョージ・フレデリック・ボイル(1886-1948):バラード (1921)
ピアノソナタ (1925)/夏 (1921)
ヴァルセット (1921)
即興曲 (1921)/ミヌエット (1921) 
滝の歌 (1921)
ティモシー・ヤング(P)
ジョージ・フレデリック・ボイル(1886-1948)は、フルトヴェングラーと同年に生まれたオーストラリアのヴィルトゥオーゾ・ピアニスト。ブゾーニに師事し、 1910年にはアメリカに移り演奏活動、教育活動を行いました。彼は録音をほとんど残さなかったため、同時代のピアニスト・コンポザーの中では今日忘 却の彼方へ追いやられていますが、魅力的なピアノ曲を残しています。非常にピアニスティックな技法を駆使した難曲揃いで、大作「バラード」はゴドフ スキに、「ピアノソナタ」はアーネスト・ハッチソンに捧げられているのも興味津々で、ゴドフスキやアルカン、ソラブジらの超難曲に興味のある向きを興奮 させる内容となっています。さらにボイルは美しいメロディを紡ぐ才にも恵まれていて、ここに収められた小品に惜しげもなく盛り込まれています。演奏はオー ストラリアの若きヴィルトゥオーゾ、ティモシー・ヤング。これまでレイ・チェンやロジャー・ベネディクトの伴奏はありましたが、ソロとしては初CD。強 靭で正確な指まわりと明るい音色が魅力で、初めて聴くボイル作品の印象を、さらに良くしてくれます。すべて世界初録音、ピアノマニアでも名前しか聞い たことがなかったボイルの作品、ついに味わえる日が来ました。
CDレッドブック仕様(静止画像入りのCD。トラックをクリックすると、静止画像が現れます。)。 (Ki)
MR-301138
CDレッドブック仕様
ロマンティック・クラリネット
ブラームス:クラリネットソナタ第1番ヘ短調Op.120の1
 3つの歌曲編曲【ああ、その目をそらしてOp.57の4/私はその夢を見たOp.57の3/動かぬなまぬるい空気Op.57の8】
シューマン:幻想小曲集Op.73
ブラームス:クラリネットソナタ第2番変ホ長調Op.120の2
ポール・ディーン(Cl)、
スティーヴン・エマーソン(P)
CDレッドブック(静止画像多数)仕様。オーストラリアの名クラリネット奏者ポール・ディーンがブラームスに挑戦。ディーンならではの自然で詩的な音楽性を堪能できます。興味深いのは歌曲3篇をそのままクラリネットで奏していることで、ディーンの歌ごころの豊かさを示しています。
MR-301139
新時代のピアノ・トリオ
ロス・エドワーズ:ピアノ三重奏曲 (1998)
ポール・スタンホープ:ピアノ三重奏曲「とても優しいナイチンゲール」(2007)
マシュー・ハンドソン:ピアノ三重奏曲 (2007)
ニコラス・ブック:トレイラー・ミュージック
ベノー・トリオ
【アミル・ファリド(P)、
イーウェン・ブレインブル(Vc)、
レイクラン・ブレインブル(Vn)】
005年のオーストラリア室内楽コンクールでピアノ三重奏賞を受賞したベノー・トリオ。クリケット好きの彼らが、オーストラリアの伝説的な選手の名 を冠したトリオで、まるでロックバンドのような容姿のとんがった団体として注目されています。デビューとなる当アルバムは、オーストラリアの中堅世代の 作曲家たちの最近作が収められていて興味津々。いずれもポップスやダンスのスタイルを採り入れたノリの良さが特色で、カッコいい音楽。しかしスタンホー プ作品の中間部のような狂気と暴力性もベノー・トリオならではの芸風です。 (Ki)

MR-301141
リスト編曲版ワーグナー
ワーグナー(リスト編):静かな炉辺で〜「ニュルンベルクのマイスタージンガー」より
紡ぎ歌〜「さまよえるオランダ人」より
巡礼の合唱〜「タンホイザー」より
夕星の歌〜「タンホイザー」より
ヴァルトブルク城への客人の入城〜「ローエングリン」より
エルザの婚礼の行進〜「ローエングリン」より
イゾルデの愛の死〜「トリスタンとイゾルデ」より
ワーグナー:ベティ・ショット夫人のためのアルブムブラット
同:黒鳥館到着
同:アルブムブラット「M侯爵夫人のアルバムに」
アッシャー・フィッシュ(P)
MELBAレーベルにワーグナーの「ラインの黄金」全曲を録音したのをはじめ、オペラ指揮者として頭角を現すフィッシュの新録音はワーグナー作品集。 といっても指揮者としてではなく、ピアニストとして登場。それもリスト編曲の難曲を集め、単なる余技ではなくヴィルトゥオーゾ・ピアニストとして勝負し ています。ワーグナーのオペラを熟知するフィッシュだけに、ワグネリアンを狂喜させるツボを押さえた選曲がさすが。煌めくようなピアニズムでリストの 超絶技巧も楽々こなし、さらにストーリーを語るように描くのは指揮者ならでは。これほど説得力にあふれたリストの編曲は珍しいと申せましょう。余白に ワーグナーのオリジナルのピアノ小品が3篇入っているのも注目。ほとんど知られていませんが、ワーグナーの刻印がはっきり感じられ、ファンならば魅了 されること間違いのない世界です。これもフィッシュの演奏で聴くことができるのは存外の幸福と申せましょう。 (Ki)

MR-301144
世界初録音! 2台8手によるマーラーの「復活」
マーラー:交響曲第2番ハ短調「復活」(ハインリヒ・フォン・ボックレット編・2台ピアノ8手版)
ブライアリー・カッティング、アンジェラ・ターナー、スティーヴン・エマーソン、スチュワート・ケリー(P)
マーラーの交響曲第2番「復活」は1894年に完成されました。その初演に先立ち、ベーン編曲による2台ピアノ4手版で試演されましたが、1895年にハインリヒ・フォン・ボックレットが4人のピアニストのための2台ピアノ8手用編曲を行いました。さらに4年後の1899年にブルーノ・ワルター が1台ピアノ4手版編曲をしたため、作曲者公認のものとして3種のピアノ・デュオ編曲が知られています。ベーンの2台版、ワルターの連弾版はすで に録音が存在しますが、2人の独唱と合唱、オルガンやバンダまで含む大編成の原曲は4本の手に余るため、倍の8手による効果と表現力が強みを発揮 します。
オーディオが生まれる以前、大規模なオーケストラ曲を鑑賞する手段はピアノ用編曲が一番でした。そのなかで2台ピアノを4人で演奏する8手は、 多くの音を再現できるだけでなく、技術的負担も軽減され、さらに演奏に加わる楽しみもあることで、今日の想像以上にポピュラーで多くの編曲が産み出 されました。この「復活」もそのひとつで、19世紀後半の愛好家の音楽需要が伺える点でも重要な資料と申せましょう。
4人で弾くため、クライマックスの盛り上がりと音量はすさまじいのひとことに尽きますが、全体としては思いのほかすっきりしていて室内楽的なのに驚 かされます。独唱や合唱の部分も工夫がなされていて思わずひきこまれる世界となっています。
演奏の4名はいずれもオーストラリアの実力派。ブライアリー・カッティングとアンジェラ・ターナーはデュオを組んでもいて、絶妙なバランスを聴かせ てくれます。 (Ki)
MR-301145
荒野の声
ハンス・ガル:ヴィオラ・ソナタOp.101
クシェネク:ヴィオラ・ソナタOp.117
ガル:即興曲
クシェネク:無伴奏ヴィオラ・ソナタOp.92の3
ガル:ヴィオラとピアノのための組曲Op.102a
ロジャー・ベネディクト(Va)
ティモシー・ヤング(P)
ハンス・ガル(1890-1987)とエルンスト・クシェネク(1900-1991)は同世代で、ともにオースリア出身のユダヤ系作曲家。ナチスを逃れガルはイギリスへ、 クシェネクはアメリカへ渡り、それぞれの新天地で手掛けたヴィオラ曲を集めています。いずれもヴィオラの貴重なオリジナル・レパートリーで、ガルの3 篇は世界初録音。明るく楽天的で、おとぎ話のような世界が超オススメ。
現代オーストラリアを代表するヴィオラ奏者ロジャー・ベネディクト。22歳でロンドン・フィルに入団、29歳でフィルハーモニア管の首席奏者、2002 年からはシドニー交響楽団の首席を務めています。技術の高さに加え、レパートリーの広さも特徴。 (Ki)
MR-301146
大戦の痕跡〜イギリス・ピアノ曲集
ディーリアス:3つの前奏曲 (1925)
バックス:ピアノ・ソナタ第3番嬰ト短調 (1929)
ヴォーン=ウィリアムズ:ギボンスの歌曲第13番による讃美歌前奏曲 (1928)
ブリッジ:ピアノ・ソナタ.(1925)
チャップリン(マーティン編曲):スマイル
ベンジャミン・マーティン(P)
イギリスには魅力的なピアノ曲が多々ありますが、作曲者の名は有名であっても、あまりポピュラーとはいえません。ここでは主に1920年代後半に 作られた作品を集めています。
日本では昭和の始まりの時期。ヨーロッパでは第1次世界大戦が1918年に終結しましたが、ソ連が誕生しスターリンが政権を掌握、イタリアではファ シストが独裁政権を確立、ニューヨークでは株が大暴落して世界大恐慌が始まるなど、世界が不穏な情勢に包まれていました。
ディーリアスの前奏曲はいずれも1分そこそこの小品ですが、透明かつ儚なげで、とびきりの美しさ。バックスのピアノ・ソナタ第3番とヴォーン=ウィ リアムズの珍しいピアノ曲は、いずれも名女流ハリエット・コーエンに捧げられた興味深いもの。ヴォーン=ウィリアムズの曲は一度も臨時記号が現れ ないのが、1920 年代の作品らしからぬ感覚。ブリッジのピアノ・ソナタは戦死した友人の追悼作で、悲痛な感情に満ちています。最後の演奏者マーティ ン自身編によるチャップリンの「スマイル」に癒されます。 ベンジャミン・マーティンは「新世紀一の才能ある若手」と賞されたオーストラリア期待の星。ジュリアード音楽大学でジョン・ブラウニングに師事、 BISレーベルでもマルティン・フレストとの共演盤があります。 (Ki)
MR-301148(2CD)
レイナルド・アーン:2台ピアノ&連弾曲全集
■2台のピアノのための
ひもときしリボン(12のワルツ)(1915)
傷病兵の眠りのために(全3曲)(1915)
メランコリックなカプリス (1897)
スケルツォ・レント (1891)
■連弾のための
アリアと牧歌の形式による小品 (1896)
7つの子守歌 (1904)
ライネッケの旋律によるあどけなき変奏曲 (1905)
アイルランド民謡による3つの前奏曲 (1893)
シャルル・ルヴェーデの主題による変奏曲 (1892)
レスリー・ハワード、マッティア・オメット(ピアノ・デュオ)

録音:2014年3月8-9日(2台ピアノ)、2015年2月22日(連弾)/サラ・デッラ・パルディ(パドヴァ)
イナルド・アーンの器楽曲は、予想外に隠れファンが多いのに驚かされます。歌曲同様に美しく人好きのする音楽でありながら、主に楽譜の入手が困 難なため手掛ける人々が少なかったので大歓迎と申せましょう。 そして待望のピアノ・デュオ作品全集の登場です。四半世紀前にヴァロワ・レーベルからフセイン・セルメットとクンウー・ペクによる「全集」と銘打っ たシリーズが開始されましたが、Vol.1以降リリースされずに終わりました。このアルバムは全2巻で全曲収録となっています。 アーンの音楽はベル・エポック期のパリならではの白粉の匂いのするよう色気と、芳醇なワインのような味わいが魅力。ここに収められた各曲もメロディ の美しさと洗練されたセンスに陶酔させられます。
演奏はハイペリオン・レーベルのリスト・ピアノ曲全集で知られるレスリー・ハワード。テクニックはもちろん、透明なタッチと上品な歌心が特徴で、アー ンの音楽にピッタリ。チッコリーニが激賞した若手のマッティア・オメットと極上の世界をつくりあげています。 (Ki)


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