湧々堂HOME 新譜速報:交響曲 管弦楽曲 協奏曲 器楽曲 室内楽 声楽曲 オペラ バロック 廉価盤 シリーズもの マニア向け  
殿堂入り交響曲 管弦楽 協奏曲 器楽曲 室内楽 声楽曲 オペラ バロック SALE!! レーベル・カタログ チャイ5



OBSIDIAN
(イギリス)


イギリスの古楽レーベル。レーベルの名前「OBSIDIAN(オブシディアン)」はガラス質の火成岩、黒曜石(黒曜岩)のこと。洗練された黒曜石の輝きは、古代からのメッセージのように神秘的であり、その闇から放たれる光は多くのことを教えてくれるようでもあります。OBSIDIANレーベルは、そのような過去からの光とメッセージを今に伝えるべく設立されました。フレットワークやアンドルー・ローレンス=キングなどイギリスが誇る古楽の巨匠たちの参加にも注目です。




※「単価=¥0」と表示されるアイテムは廃盤です。

※表示価格は全て税込み。品番結尾に特に表記のないものは全て1CDです。
品番 内容 演奏者
OBSCD-701
ジョスカン・デ・プレ:ミサ、モテット、ションソン集
「御身以外の方を愛することなど」(オケゲムのシャンソンによる)
ミサ曲「御身以外の方を愛することなど」(キリエ/グロリア/クレド/サンクトゥス(ただひとり奇蹟を行う御身)/アニュス・デイ)、
あらゆる良いものに満ち、
千々の悲しみ、
アヴェ・マリア、
以前運命の女神は、
ダヴィデこの悲しみの歌もて、ただそれだけ、
美しい愛を、
サンクトゥス・ダン・オートル・アメ(Sancus'D'ungaultreamer')、
主、御父の光と輝き、
ラ・ベルナルディーナ、
ヴィクティマエ・パスカリ・ラウデス、御身以外の方を愛することなど、
さようなら、わが愛するものたちよ、
ジョスカンのファンタジー、
ただひとり奇蹟を行う御身
アラミレ、
デイヴィッド・スキナー(指)、
アンドルー・ローレンス=キング(Hp)

録音:2007年5月24日、7月26-27日聖ミカエル教会、オックスフォード
ヴォーカル・アンサンブルのアラミレとアンドルー・ローレンス=キングによるジョスカン・デ・プレの作品集。ジョスカン・デ・プレのミサ曲D'ungaultreamer/ダン・オートル・アメ、同名のオケゲムのシャンソン、ダン・オートル・アメが原型となったモテットなどを含んだシャンソンやモテットを含んだアルバムです。デイヴィッド・スキナーにより2005年に創設されたヴォーカル・アンサンブル、アラミレは音楽の密度が濃く、繊細でストレートな表現で美しく歌い上げます。またバロック・ハープの名手アンドルー・ローレンス=キングが加わり、表現に一層の幅が広がり、素晴らしい演奏を聴かせてくれます。 (Ki)
OBSCD-702
トマス・トムキンズ〜心が乱れた時の悲しみのパヴァーヌ
パヴァーヌT、
全能の神よ、すべての叡智の泉よ、わが祈りを聞きたまえ、
おお主よ、テ・デウム(第5篇)、
ファンシー、歓呼せよ(第5篇)、
おお主よ、どれほど多くの、
パヴァーヌZ、
天からこう告げる声が聞こえた、
マニフィカト(第5篇)、
心が乱れた時の悲しみのパヴァーヌ、
ヌンク・ディミティス(第5篇)、
パヴァーヌ[、
主よ、私をどうか覚えておいてください、
ダヴィデが聞いたとき私の助けはどこからくるのだろうか
フレットワーク、アラミレ

録音:2007年6月11-14日シドニー・サセックス・カレッジ教会(ケンブリッジ)
17世紀前半イギリスは激動の中にありました。1642年勃発したピューリタン革命に破れ1649年に国王チャールズ1世は公開処刑。トマス・トムキンズはこの処刑後、「心が乱れた時の悲しみのパヴァーヌ」を作曲しました。ルネサンス黄金期を代表する作曲家トムキンズはこの激動の時代、ピューリタン革命前後のイギリスの不安と混迷を鎮める音楽を書き続けました。演奏はイギリスの新鋭ヴァーカル・アンサンブルとヴィオールの名人集団フレットワーク。イギリス古楽界の層の厚さを感じさせる見事な演奏です。 (Ki)
OBSCD-703
フィリップ・ヴェルドロ:チューダー王のためのマドリガル集
1.Italia mia benche 'l parlar sia indarno
2.Con l'angelico riso
3.Quanto sia lieto il giorno
4.Lasso che se creduto
5.O dolce note
6.Madonna qual certezza
7.Afflicti spirti mei
8.Dentr'al mio cor
9.Quando nascesti Amore?
10.Piove dagli occhi della donna mia
11.Pur troppo donn'in van tant'ho sperato
12.I vostri acuti dardi
13.Chi non fa prova Amore
14.Lieta e madonna et io pur come soglio
15.Con lacrim'et sospir
16.Donna se fera stella
17.Ognun si duol d'amore
18.Altro non e 'l mio amor che 'l proprio inferno
19.Madonna io v'amo et taccio
20.Si suave e l'inghanno
21.Se ben li occhi mia infermi
22.Cortese alma gentile
23.Quanta dolceca Amore
24.Donna che sete fra le donne belle
25.La bella donna a cui donast' il core
26.Deh quanto e dolc'amor
27.Donna leggiadra et bella
28.Madonna per voi ardo
29.Amor io sento l'alma
30.Ultimi miei sospiri
アラミレ デイヴィッド・スキナー(指)
リンダ・セイス(Lute&ルネサンスHp)

録音:2006年4月27,28日、10月31日 聖ミハエル教会(オクスフォード)
フィリップ・ヴェルドロは16世紀前半イタリアにおけるマドリガーレの重要な作曲家。フランス生まれながらイタリアで生活し1520年頃からフィレンツェ大聖堂の教会楽長を務め、マドリガーレの創始者とも言われています。ヴェルドロのマドリガーレを集め、アラミレの見事なアンサンブルでまとめて聴く貴重な1枚です。 (Ki)
OBSCD-704
ルートヴィヒ・ゼンフル(1486-1543):ミサ・パスカリス、モテット、歌曲集
1.Missa Paschalis (Kyrie)
2.Missa Paschalis (Gloria)
3.So ich sie dann
4.Carmen in Re
5.Im Maien
6.Missa Paschalis (Sanctus)
7.Missa Paschalis (Agnus Dei)
8.Ach Elslein
9.Ich Stuend
10.Wohl auf
11.Ave Maria (super Josquin)
12.Was wird
13.Carmen in La
14.So man lang macht
15.Fortuna ad voces musicales
16.Quis dabit oculis (Festa; arr. Senfl?)
クイントエッシェンシャル
アンドリュー・ローレンス=キング(Hp)
クリストファー・ワトソン(T)
ロバート・マクドナルト(Bs)
ケンブリッジ・シドニー・サセックス大学cho
デイヴィッド・スキナー(指)

録音:2008年5月、7月 ケンブリッジ・シドニー・サセックス大学 聖エメラム教会(レーゲンスブルク)
ルートヴィヒ・ゼンフルは当時ヨーロッパを牽引する作曲家でマクシミリアン1世にも寵愛され宮廷作曲家に任命されています。この録音はゼンフル宗教音楽セレクションの一環で、オルガニストと5人の管楽器奏者によるアンサンブル、クイントエッシェンシャルとローレンス=キングによるシリーズ・アルバム。シンプルで感動的な旋律線が特徴的なゼンフルの作品を堪能できる内容です。 (Ki)
OBSCD-705
ジョン・タヴァナー:よき羊飼イエス・キリストよ
作者不詳:王のパヴァーヌ
作者不詳:イングランドの喜び
ヘンリー8世:コンソート第12番
作者不詳:恋する貴婦人
ヘンリー8世:タンデルナーケン

ロイヤル・クワイアブックからモテット集より(大英帝国図書館所蔵)
サンプソン:Salve radix
サンプソン:Psallite felices
Benedictus de Opitiis: Sub tuum presidium
サンプソン: Quam pilcra est
作曲者不詳:Hec est preclarum
ジャコタン: Beati omnes
ヘンリー8世:コンソート第13番
ヘンリー8世:私の心よ
ヘンリー8世:ああマダム
ヘンリー8世:Though some saith
フィリップ・ヴェルドロ:Nil majus superi vident
ヘンリー8世:コンサート第8番
ヘンリー8世:さようならマダム
ヘンリー8世:真実の愛に
フェアファックス:Lauda vivi alpha et oo
アラミレ デイヴィッド・スキナー(指)
アンドリュー・ローレンス=キング(Hp)

録音:2006年4月、2008年5月、9月 聖マグダラのマリア教会、聖ミカエル教会、ケンブリッジ・シドニー・サセックス大学
≪OBSIDIAN≫…イギリスの古楽レーベル。レーベルの名前「OBSIDIAN(オブシディアン)」はガラス質の火成岩、黒曜石(黒曜岩)のこと。洗練された黒曜石の輝きは、古代からのメッセージのように神秘的であり、その闇から放たれる光は多くのことを教えてくれるようでもあります。OBSIDIANレーベルは、そのような過去からの光とメッセージを今に伝えるべく設立されました。フレットワークやアンドルー・ローレンス=キングなどイギリスが誇る古楽の巨匠たちの参加にも注目です。
2009年はイギリス国王ヘンリー8世戴冠500年をむかえた記念の年でした。ヘンリー8世は作曲家を優遇し、また自身でも作曲家を行うなど音楽愛好家として知られています。そのヘンリー8世の写本(大英帝国図書館所蔵)から15曲選び、ジョン・タヴァナーらの作品6曲をカップリングしたアルバム。古楽ハープ界のスター、アンドリュー・ローレンス=キングも参加し、イギリスの新鋭古楽アンサンブル、アラミレがイギリスに脈々と流れる音楽の歴史を伝えてくれる1枚です。 (Ki)
OBSCD-706(2CD)
トマス・タリス&ウィリアム・バード:聖歌集(カンティオネス・サクレ)1575 デイヴィッド・スキナー(指)アラミレ

録音:2009年2月、3月、2010年1月フィッツァラン教会、アランデール城
古楽研究家であり演奏者でもあるディヴィッド・スキナー率いる合唱団アラミレは、全30巻からなる15世紀から英連邦が発足した1930年代頃までのイギリス教会音楽を演奏&録音するプロジェクトを始動させました。最初のリリースは、当時の出版社の計画通りトマス・タリスとウィリアム・バードの聖歌集です。タリスとその弟子であったバードは、1575年エリザベス1世から楽譜出版販売の許可を受け、彼らの聖歌集からそれぞれ17のモテットを選び出版しました。これらの作品は、その後の教会音楽の重要なレパートリーとして受け継がれています。 (Ki)
OBSCD-709
トリニティ・キャロル・ロール〜中世イギリス聖歌集
恵みあふれる聖マリア
クリスマス、クリスマス、クリスマス
アルマ・レデンプトリス・マーテル(救い主のうるわしき母)
いざ、われら歌わん
ノエル、われら歌わん
かように徳高きバラはなし
喜べ喜べ、他、全18曲
デイヴィッド・スキナー(指)アラミレ
【グレース・デイヴィッドソン(S)
クレア・ウィルキンソン(Ms)
ニコラス・トッド(T)、
サイモン・ウォール(T)、
アンドリュー・ローレンス=キング(Hp、プサルテリウム)、
ミカエル・グレビル(プレクトラム・リュート)、
パメラ・トービー(リコーダー、ゲムショルン)】

録音:2011年9月1-3日、レン図書館(ケンブリッジ)
イギリス屈指のヴォーカル・アンサンブル「アラミレ」による中世イギリスのキャロル集。「OBSIDIAN」レーベルより中世聖歌集を数々リリースしてきた 「アラミレ」が今回焦点を当てるのは、中世時代のイギリスで作られたクリスマス聖歌集『トリニティ・キャロル・ロール』です。『トリニティ・キャロル・ ロール』とは、幅18cmの羊皮紙の上に、およそ2mにわたって当時のポリフォニー聖歌が書き記された聖歌集のこと。その詳細は未だ謎に包まれていま すが、中世イギリスのポリフォニー・キャロル集としては最古の曲集といわれています。本アルバムでは、30曲にも及ぶ希少な作品群の中から、中世イギ リス聖歌の中でもよく知られた「かほどの美徳あるバラはなからんTher is no rose of swych vertu」、「アルマ・レデンプトリス・マーテル」ほか、珠玉 の18曲が収録されています。現代の私たちの耳にはどこか神秘的に聴こえる中世英語の響きと、素朴でありながら深い響きをもつ古楽器とのハーモニー は絶品。過剰な飾り気を排した素朴でストレートな歌手たちの歌声によって、心にすっと沁み入る極上の響きが生み出されています。世界的ハープ奏者の アンドリュー・ローレンス=キング、バロック・リコーダー界を牽引する名手パメラ・トービーらの見事な演奏も聴き所です! (Ki)
OBSCD-710
シェーンベルク:レチタティーヴォによる変奏曲Op.40
レーガー:ベネディクトゥスOp.59-9
創作主題による変奏とフーガOp.73
マルティン・ザウター(Org)
シェーンベルクとレーガーのオルガン作品集。シェーンベルクの「レチタティーヴォによる変奏曲」は、1941年に作曲された唯一のオルガン作品で、主題、 10の変奏曲、カデンツァとフーガからなります。1943年に出版されたスコアは、アメリカのプリンストン大学の教会にある1928年に建造されたスキナー・ オルガンのレジストレーションが記されています。本アルバムは、そのオルガンを使って録音され、1940年代の音楽様式を反映したものとなっています。 続いてオルガン音楽の巨匠レーガー。5分程の短い作品である「ベネディクトゥス」は、次の40分近く演奏時間がかかる大作「変奏とフーガ」の序奏の ような形で、収録されています。そして、その「変奏とフーガ」は、30分にわたる変奏曲が核となる作品で、優れたハーモニーと堅固な構造は、プリン ストンのオルガンの特色にあった作品と言えるでしょう。 (Ki)
OBSCD-711
ヘンデル:平和と祝祭
戴冠アンセム、合奏協奏曲Op.3-2、
アン王女の誕生日のためのオード
司祭ザドク HWV.258
汝の御手は強くあれHWV259
合奏協奏曲Op.3-2,HWV313
わが心は麗しい言葉にあふれHWV261
アン王女の誕生日のためのオードHWV74
主よ、王はあなたの力によって喜びHWV260
ラルス・ウルリク・モルテンセン(指)
ヨーロッパ連合バロックO
ケンブリッジ・クレア・カレッジCho
このアルバムは、ロンドンの聖ジョン・スミス・スクエアで行われた1714年にハノーヴァーのゲオルグ・ルートヴィヒがジョージ1世としてイギリス国 王に即位してから300周年を祝うコンサートのライヴ録音。 ヘンデルは1710年にハノーファー選帝侯により宮廷楽長に任命されましたが、その職を放棄し1712年イギリスのロンドンに渡ります。ロンドンではオ ペラを中心に順調に成功をおさめており、宮廷からの祝祭用の音楽、また1713年には気に入られていたアン王女の誕生日のための音楽などを作曲して いました。しかし1714年アン王女が崩御すると、ヘンデルが職を辞したハノーファー選帝侯がジョージ1世としてイギリスに迎えられました。そこで「水 上の音楽」を機嫌取りのために作曲したという逸話などがありますが、その真意は定かではありません。いずれにしてもヘンデルは王の交代後も宮廷のた めに作品を多く書き、さらにジョージ2世の戴冠式のために作曲した「司祭ザドク」HWV258、「汝の御手は強くあれ」HWV259、「主よ、王はあなた の力に喜びたり」HWV260、「わが心は麗しい言葉にあふれ」HWV261の4つの合唱曲からなる戴冠式アンセムを作曲しています。このアンセムは現 在でもイギリス国王の戴冠式で演奏される曲で、ヘンデルらしい力強く華やかで優雅な雰囲気が漂う作品です。 (Ki)
OBSCD-712(2CD)
スパイの合唱本
キャサリン・オブ・アラゴンとヘンリー 8 世のための合唱曲集
アラミレ
イングリッシュ・コルネット&サックバット・アンサンブル
デイヴィッド・スキナー(指)
この合唱曲集は、大英図書館の音楽的「宝」である貴重な曲集です。1516年頃ヘンリー8世とその最初の妻キャサリン妃へ捧げられた34のモテッ トが含まれています。1516 年頃といえば、娘メアリーを出産した頃。当時フランドル、フランスなど各地の人気作曲家ジョスカン・デ・プレ、ジャン・ムー トン、ハインリヒ・イザークらの曲が収録されています。これは、当時写本制作を行っていたフランドルの工房「アラミレ」のピエール・アラミレが刊行 し、国王夫妻に捧げました。アルバムのジャケット写真にもあしらわれている様に、美しく豪華な装丁で当時の技術の高さがうかがえます。また演奏は、 ルネサンス期の音楽の専門家デイヴィッド・スキナー率いるヴォーカル・アンサンブル・アラミレとイングリッシュ・コルネット&サックバット・アンサン ブルの本領が発揮されています。 (Ki)
OBSCD-714
クロフト(1678〜1727):アンセム集
アンセム集とオルガン独奏曲
葬儀の典礼とオルガン独奏曲
ケンブリッジ・シドニー・サセックス大学Cho
デイヴィッド・スキナー(指)

録音:2014年6月28日-30日
バロック時代のイギリスの作曲家、ウィリアム・クロフトの教会音楽集。宮廷礼拝堂やウエストミンスター大寺院でオルガニストや聖歌隊長を務めた彼は、 イギリスの偉大な作曲家であるパーセルやタリスの後継者として、典礼音楽を数多く残しました。このCDにもおさめられている「葬儀の典礼」は、イギ リスで長く国葬の音楽として使われています。 同時代に同じイギリスで活躍した作曲家、ヘンデルの影に隠れて日本ではあまり知られていないクロフトですが、その音楽のこの世のものとは思えない美 しさには心が洗われます。 「葬儀の典礼」中の1曲「我らの心の秘密を知りたもう主よ(Thou Knowest, Lord)」は、クロフトではなくパーセルの作。クロフトがパーセルへのオマー ジュとして入れたものです。 (Ki)
OBSCD-715
アン・ブーリン〜ソングブック:16世紀の作曲家らによる曲集
御身はすべてが美しくあり給う(ジャン・ムートン)
悲しみの聖母(ジョスカン・デプレ)
彼女は誰なのか(アントワーヌ・ブリュメル)
私はあなたに楽しみを上げましょう(クローダン・ド・セルミジ)他
アラミレ
クレア・ウィルキンソン(歌)
ヤコブ・へリングマン(リュート)
カースティー・ワトレー(ハープ)
デイヴィッド・スキナー(指)

録音:2015年5月
ヘンリー八世の6人の妻のうち最も悪名高いアン・ブーリン。王妃の侍女でありながらヘンリー八世を虜にしたアンは、ヘンリー八世と当時の王妃キャ サリンとの離婚問題を巡る教皇との対立など、当時のイギリスの大混乱の火付け役でした。最期は反逆罪、姦通罪の疑いをかけられロンドン塔に監禁、 処刑された彼女は、様々なエピソードからしたたかな悪女と言われますが、音楽をたしなむ一面もあったといわれます。このCDにおさめられているのは 彼女が10代の頃から「アン・ブーリン ソングブック」として集めていた彼女のお気に入りの作品の数々です。彼女が処刑されるまでずっと彼女の持ち物 の中にあったと言われる「アン・ブーリン ソングブック」は、その後500年間行方不明になっていましたが、最近になって発見されました。演奏を手掛 けているのは、「アン・ブーリン ソングブック」発見後初めて蘇演をしたアラミレ。最後に収録されている「O Deathe rock me asleep(おお死よ、わ れを眠りに)」は「アン・ブーリン ソングブック」にはない曲ですが、アンが処刑の日まで監禁されていた部屋から見つかった詩による曲で、作詩者はア ン本人ではないかと言われています。 運命に翻弄される前の音楽好きな少女だったアン、処刑前に静かに死を見据えるアンなど、悪女として語られることの多い彼女の別の一面を垣間見ること ができる一枚です。 (Ki)
OBSCD-716
キャサリン・パーと宗教改革の歌〜トマス・タリス作品集
1. Gaude Gloriosa Dei Mater
2. When Jesus Went, [Salvator Mundi II]
3. O Lord, Give Thy Holy Spirit
4. Hear the Voice and Prayer
5. Purge Me, O Lord
6. Solfaing Song
7. Verily, Verily, I Say Unto You
8. If Ye Love Me
9. O Lord, in Thee Is All My Trust
10. Libera Nos
11. The Litany
12. Fantasia [O Sacrum Convivium]
13. Se Lord and Behold
アラミレ
フレットワーク
デイヴィッド・スキナー(指)
超一流の古楽演奏!声楽アンサンブルの「アラミレ」とヴィオール・アンサンブル「フレットワーク」が共演した、トマス・タリスの作品集です。タリス が仕えていたイングランド王ヘンリー8世の6番目にして最後の王妃、キャサリン・パーをテーマに掲げ、悠久の音楽を聴かせます。 (Ki)
OBSCD-717
ルクレツィア・ボルジアの娘〜16世紀修道院のモテット集
1. Tribulationes civitatum audivimus
2. Suscipe verbum, virgo Maria
3. Haec dies quam fecit Dominus
4. Ego sum panis vitae
5. O salutaris hostia
6. Veni sponsa Christi
7. Salve sponsa Dei
8. Hodie Simon Petrus
9. Ave sanctissima Maria
10. Sicut lilium inter spinas
11. Angelus Domini descendit
12. Felix namque es
13. Angustiae mihi sunt
14. O beate Christi confessor
15. Iste est Joannes
16. Angeli archangeli troni
ムジカ・セクレタ
セレスティアル・セイレーン

録音:2016年
史上最も悪名高い、当時の教皇アレクサンドル6世の娘 ルクレツィア・ボルジアは、政治に利用された波乱万丈の人生で知られています。波乱とスキャ ンダルに満ちた人生であった彼女ルクレツィアの3番目の結婚相手、フェラーラ公エルコレ・デステの嫡男アルフォンソ1世・デステ。彼女はアルフォンソ との間に6人の子どもを出産しています。その中で修道院に入った娘エレオノーラ・デステの生涯について詳細は明らかにされていませんが、1543年に ヴェネツィアで出版された本の中で、作曲家としての才能を持っていたことが分かっています。この本は匿名となっていますが、フェラーラのコルプス・ドミ ニ修道院についての記述があり、エレオノーラが不詳の作曲家であることを示唆していると考えられています。これは修道女のための初期ポリフォニー音 楽であり、ムジカ・セクレタとセレスティアル・セイレーンによる研究によって、その姿が明らかにされます。 (Ki)
OBSCD-718
「皇帝のフィドラー」
ヨハン・ハインリヒ・シュメルツァー(1623-1680):1つの弦楽器のためのソナタ集(6曲)
ヨハン・カスパール・ケルル(1627-1693):パッサカリアニ短調
ダヴィッド・アーヴィング(Vn)
ハンナ・レーン(トリプルハープ)
トミー・アンダーソン(テオルボ)
ジョン・オドネル(チェンバロ、オルガン)
ラウラ・ヴォーン(ヴィオラ・ダ・ガンバ、リローネ)
フェルディナンド3 世やレオポルド1 世からも熱い支持を受けたオーストリアの作曲家シュメルツァーは、ヴァイオリンのヴィルトゥオーゾとしても知られていま す。ここに収録された6曲のソナタ集はドイツ語圏における最初期のヴァイオリン・ソナタ。緻密に書き込まれた音楽から、作曲家のヴァイオリンに対する確か な知識と技術がうかがえます。またシュメルツァーは、ストラディバリ以前に名ヴァイオリン制作者として名を馳せたヤコブ・シュタイナーによる楽器を使っていた 可能性が高いとされています。このアルバムではシュタイナー製ヴァイオリンのレプリカが使用されており、華麗なヴァイオリン音楽誕生の瞬間を疑似体験できま す。同時代のオルガニスト、ケルルが書いたオルガンのためのパッサカリアをカップリング。 (Ki)
OBSCD-719
闇から光へ
アントワーヌ・ブリュメル:聖金曜日のエレミアの哀歌(完全版)

ジョスカン・デ・プレ、ロイゼ・コンペール、他:声楽作品集
Anonymous: Ave maris stella
 Anonymous: Ave maris stella
 Josquin des Prez: Recordare virgo Mater
 Antonio Moro: Sancta Maria succurre miseris
 Anonymous: Jesus autem cum ieiunasset
 Anonymous: Multiplicati sunt qui tribulant me
 Loyset Compere: Paranymphus salutat virginem
 Anonymous: caro factum est a4
 Anonymous: Salve Regina
デボラ・ロバーツ&ローリー・ストラス(指)
ムジカ・セクレタ

録音:2019年
ブリュメルの『哀歌』はこれまで、2節とリフレインからなる版が知られており演奏されてきました。このディスクでは、16世紀の写本から発見された新たな 17節を追加した「完全版」が演奏されています。またディスクの後半は別の写本によるジョスカンらの作品を収録。修道院の空気が流れてくるような美しい声 楽アルバムです。 (Ki)
OBSCD-720
D.スカルラッティ:ヴァイオリン・ソナタ集
D.スカルラッティ:ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ ニ短調 K.90/ ヘ長調 K.78/ ト長調 K.91
A.スカルラッティ:チェンバロのためのトッカータ第7番『フォリア・モデラート』
D.スカルラッティ:ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ ニ短調 K.89/ ト短調 K.88/ ホ短調 K.81
A.スカルラッティ:チェロと通奏低音のためのソナタ ニ短調 *
D.スカルラッティ:ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ ニ短調 K.77/ イ短調 K.61
ボリス・ベゲルマン(Vn)
アルセナーレ・ソノーロ[アレクサンドラ・コレネワ(Cemb)、ルドヴィコ・ミナージ(独奏チェロ*)、クリスティーナ・ヴィドーニ(Vc)]

録音:2020年2月3-5日/パドヴァ、サラ・デッラ・カリタ
左右の手の交差や素早いアルペジオを駆使した、技巧的かつ華麗な単一楽章のチェンバロ・ソナタを大量に残したドメニコ・スカルラッティ。しかし中にはピアニ スティックな定石書法が影を潜めた、旋律楽器と通奏低音バスの2声部を想起させるテクスチュアのソナタもあります。それがこのアルバムに収録された楽曲たち であり、譜面こそ鍵盤楽器で弾けるように記譜されいるものの、実はヴァイオリン・ソナタとして演奏できるように書かれたとされる作品群なのです。旋律にはヴァ イオリンにふさわしい音域とフレーズが巧みに使われ、その表情の雄弁さはスカルラッティがヴァイオリン書法にもたいへん造詣が深かったことを物語っています。 8曲中7曲が多楽章形式で、残り1曲(K.61)は変奏曲形式という、スカルラッティには珍しい形をとっているのも特徴です。
こちらもあまり聴かれない、父アレッサンドロの器楽作品をカップリング。チェンバロ曲はラ・フォリア変奏曲で、ドメニコの変奏曲との比較が面白いです。チェロ・ ソナタの旋律も美しく、親子そろってメロディの才が光っています。
ボリス・ベゲルマンはモスクワ生まれ。チャイコフスキー音楽院卒業後にパレルモのスカルラッティ音楽院でバロック・ヴァイオリンを学び、優秀な成績で卒業。 あらゆる古楽オーケストラでコンサートマスターやソリストを務め、2017年からはアレッサンドリーニ率いるコンチェルト・イタリアーノのコンサートマスター。また 2014年にアンサンブル「アルセナーレ・ソノーロ」を設立し、DHMへのレコーディングで高い評価を得ました。 (Ki)


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