湧々堂HOME 新譜速報:交響曲 管弦楽曲 協奏曲 器楽曲 室内楽 声楽曲 オペラ バロック 廉価盤 シリーズもの マニア向け  
殿堂入り交響曲 管弦楽 協奏曲 器楽曲 室内楽 声楽曲 オペラ バロック SALE!! レーベル・カタログ チャイ5



Paradizo
(アメリカ)



20世紀末以来、パリを拠点にユニークな活躍をみせてきたクラヴサン(Cemb)奏者スキップ・センペのプライベート・レーベルParadizo(パラディゾ)。巨匠グスタフ・レオンハルト門下で研鑽を積み、ソリストおよび古楽アンサンブル「カプリッチョ・ストラヴァガンテ」の主宰者としてルネサンスから18世紀に至る多彩なレパートリーを手がけ、その新鮮な解釈はParadizo立ち上げ以前から世界を驚かせてきました。考え抜かれたアルバム・コンセプトと丁寧なエンジニアリングを通じて、どのアルバムでも古楽器に耳を傾ける喜びを深く実感させてくれます。



※「単価=¥0」と表示されるアイテムは廃盤です。

※表示価格は全て税込み。品番結尾に特に表記のないものは全て1CDです。
品番 内容 演奏者
PA-0001
NX-A11
『PARADIZO』 リコーダーと弦楽による16-17世紀の合奏曲
アントニー・ホルボーン(1545-1602):パラディーゾ(天国)/ため息
 :パドゥアン(パヴァーナ)
 ため息
 :すいかずら
 パヴァン(パヴァーナ)
 ガリアード
ダウランド:おお、今こそ別れねば
 ヘンリー・アンプトン卿の葬儀
ホルボーン:ヘイ・ホー、休日だ
10. ヤーコプ・ファン・エイク(1589/90-1657):スタンディング・マスク/ラウラ *
ザムエル・シャイト(1587-1654):クラント
 「おお隣人ローラント」の調べによるカンツォン
 悲しみのクラント
ヒューム(1569-1645):或るペイヴィン(パヴァーナ) **
アルフォンソ・フェラボスコ2世(1578-1628):4つの音によるパヴァン(パヴァーナ)
シャイト:パドゥアン(パヴァーナ)
ウィリアム・ブレイド(1560-1630):ロートシェンク舞曲
シャイト:戦いのガリアルド
ダウランド:ディゴリー・パイパー船長のガリアード
パーセル:笛のためのエアー
ホルボーン:ミューズの涙
 不寝番
ファン・エイク:蛙のガリアード/クラント *
ダウランド:今はもう離れなくては
トーマス・モーリー(1557/58-1602):蛙のガリアード *
ホルボーン:ヘイ・ホー、休日だ

*リコーダー、ガンバ、チェンバロ
** ガンバ独奏
カプリッチョ・ストラヴァガンテ(古楽器使用)
ジュリアン・マルタン(リコーダー)
スキップ・センペ(チェンバロ、ヴァージナル、オルガン)

録音:2005年
ルネサンスからバロックにかけての合奏曲をエキサイティングに聴かせるカプリッチョ・ストラヴァガンテ。ここではリコーダーのジュリアン・マルタンを中 心に、ヴァイオリンとガンバが入り交じる編成で1600年前後の音楽の真相に迫ります(第2の鍵盤奏者オリヴィエ・フォルタンやヴァイオリンのソ フィー・ジェントらをはじめ、現在ではアンサンブル・マスク名義で活躍している名手が多数参加)。英国の作曲家たちによるコンソートを中心 に、ドイツで活躍したウィリアム・ブレイドやドイツ三大Sと呼ばれる巨匠の一人シャイトの作品も含め、20世紀以降に金管合奏アレンジで有 名になった作曲家たちも多く登場します。
PA-0002
NX-A11
ゲオルグ・フィリップ・テレマン: リコーダーのための作品集
リコーダー、弦楽と通奏低音のための組曲 イ短調 TWV 55:a2
無伴奏フルートのための12のファンタジア より (リコーダーによる演奏)
リコーダー、ヴィオラ・ダ・ガンバ、弦楽と通奏低音のための協奏曲 イ短調 TWV 52:a1
ジュリアン・マルタン(リコーダー)
ジョシュ・チータム(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
カプリッチョ・ストラヴァガンテ(古楽器使用)
スキップ・センペ(Cemb)

録音:2005年
テレマンがリコーダー独奏と合奏のために作曲した有名な組曲、およびヴィオラ・ダ・ガンバが独奏楽器として加わる協奏曲のほか、無伴奏フ ルートのためのファンタジア集から3曲を収録。フランスの俊才リコーダー奏者ジュリアン・マルタンの才能が最大限に発揮され、ガンバ奏者チー タムの闊達な立ち回りも痛快です。リコーダーを軸に、バロック後期の音作りの精緻さが極小編成で味わい尽くせる1枚。
PA-9003
NX-A11
D・スカルラッティ:鍵盤のためのソナタ集
1. ソナタ ホ長調 K 206
2. ソナタ ニ長調 K 443 *
3. ソナタ ヘ短調 K 462
4. ソナタ ヘ長調 K 256
5. ソナタ ヘ長調 K 6
6. ソナタ ヘ短調 K 481
7. ソナタ ハ長調 K 423 *
8. ソナタ ハ長調 K 513〔パストラーレ〕
9. ソナタ ハ長調 K 502*
10. ソナタ ロ短調 K 87
11. ソナタ 変ホ長調 K 193
12. ソナタ ト短調 K 8
13. ソナタ 変ホ長調 K 253
14. ソナタ ニ長調 K 490
15. ソナタ ニ短調 K 517
16. ソナタ ニ長調 K 492 *
17. ソナタ ニ短調 K 32
*=2台のチェンバロによる演奏
スキップ・センペ(Cemb)
オリヴィエ・フォルタン(第2チェンバロ)
使用楽器:フランス18世紀モデルに基づくブルース・ケネディ1985年製作の再現楽器…センペ(ソロ曲)、フォルタン(デュオ曲)
イタリア17世紀の逸名作家のモデルに基づくマーティン・スコヴロネック1959年製作の再現楽器…センペ(デュオ曲)

録音:2006年
かたやフランス18世紀モデル、かたやイタリア17世紀モデル、2種の楽器を使い分けての充実のスカルラッティ作品集。表題のDUENDEとい うのはスペイン語特有の表現で、フランス語の「エスプリ」と同じように翻訳不能な「魔物」「魔の瞬間」などをあらわす言葉ですが、まさにセンペ のスカルラッティ解釈は一瞬ごとの「間/魔」を見据えたかのように、精彩鮮やかな音を紡いでゆくものとなっています。
PA-0005
NX-A11
『無言劇』 ジャン=フィリップ・ラモー: クラヴサン作品集
ト長調とト短調の組曲
1. エンハーモニック(異名同音)(1728)
2. ムニュエ(メヌエット)(1728)
3. ラ・ドフィーヌ(王太子妃)(1747)
クラヴサン合奏曲(2台のクラヴサンによる)
4. ラ・クリカン(1741)
5. ラ・リヴリ(1741)
6. アフリカの奴隷の歌(『優雅なインドの国々』、1734)
イ長調とイ短調の組曲
7. プレリュード(1706)
8. アルマンド(1728)
9. クラント(1728)
10. サラバンド(1728)
11. ラ・トリオンファント(勝ち誇る女)(1728)
ニ短調の組曲
12. ミューズたちの戯れ(1724)
13. 一つ目巨人(1724)
クラヴサン合奏曲(2台のクラヴサンによる)
14. ラ・フォルクレ(1741)
15. ラ・キュピ(1741)
16. ラ・パントミーム(無言劇)(1741)
スキップ・センペ(クラヴサン)
使用楽器:18世紀フランスのモデルに基づくブルース・ケネディ1985年製作の再現楽器

オリヴィエ・フォルタン(第2クラヴサン)
使用楽器:18世紀フランスのモデルに基づくエミール・ジョバン 1983年製作の再現楽器

録音:2006年

◆付属DVD
※18世紀に建てられたパリのサロンでの演奏を数曲収録。無観客。
※ NTSCとPALが両面になったデュアル・ディスクですので、再生時には、「NTSC」と書かれた面を上にしてプレイヤーにセットしてください。
Paradizoの自然派録音が冴えるクラヴサン(Cemb)・アルバム。クープランを18世紀のドビュッシーとするならさしずめラヴェルに相当する 存在ともいえるラモーの、4つの鍵盤作品集から名曲を厳選。本来クラヴサン独奏にヴァイオリンとヴィオラ・ダ・ガンバの伴奏がつく『クラヴサン 合奏曲集』からの作品は、オリヴィエ・フォルタンとの息の合った2台のクラヴサンでの演奏が楽しめます。17世紀の伝統の延長線上ともいえる 最初の曲集からすでに現れつつあった個性がどう開花してゆくのか。のちに「無言ではない劇」オペラの大家にもなったラモーの、言葉のない音 作りの世界を堪能できる1枚です。
PA-0006
NX-A11
マラン・マレ、サント=コロンブ師(1630/40-1691/1701): ヴィオール作品集
マレ:『ヴィオール曲集 第3集』-ハ短調の組曲
1. プレリュード(123)
2. ファンタジアとドゥーブル(124/125)
3. アルマンド(126)
4. クラント(127)
5. 荘重なサラバンド(128)
6. ジグ(129)
7. ロンド(130)
8. ムニュエ(メヌエット)(133)
サント=コロンブ師:第48コンセール
9. ラ・ラポルテ
10. ラ・ベル(美しさ)ラポルテのパサカーユ(パッサカリア)
11. シャコンヌ・ラポルテ
マレ:『ヴィオール曲集 第5集』-ト短調の組曲
12. プレリュード(63)
13. アルマンド「ラ・マリアンヌ」(70)
14. ジグ「ラ・パゴド(東洋寺院の塔)」(67)
15. サラバンド(66)
マレ:『ヴィオール曲集 第3集』および『ヴィオール曲集 第5集』-ト調の組曲
16. プレリュード(92)
17. アルマンド「ラ・マニフィーク」とドゥーブル(96/97)
18. クラント(98)
19. 荘重なサラバンド(99)
20. 英国風のジグ(100)
21. ジグ「ラ・プレシューズ(気取り)」(77)
22. バドミントン遊び(87)
23. シャコンヌ(83)
マレ:『ヴィオール曲集 第1巻』より
24. 二つのヴィオールのためのサラバンド ニ短調(69)
※カッコ内の数字は
マレの各曲集における通し番号
ジョシュ・チータム
(6弦&7弦バス・ド・ヴィオール〔ヴィオラ・ダ・ガンバ〕)
ジュリアン・レオナール
(第2バス・ド・ヴィオール、通奏低音)
スキップ・センペ(クラヴサン〔チェンバロ〕)

録音:2008年
◆付属DVD
※ 18世紀に建てられたパリのサロンで
の演奏を数曲収録。無観客。
※ NTSCとPALが両面になったデュアル・ディスクですので、再生時には、「NTSC」と書かれた面を上にしてプレイヤーにセットしてください。
映画『めぐりあう朝』のモデルとなった音楽家師弟、サント・コロンブ師とマレに光を当てたプログラム。マレは17世紀の偉大な弦楽器演奏の伝 統をひくサント・コロンブから多くを学びながら独特な作風で18世紀までフランスのヴィオール芸術を生き延びさせた名匠ですが、ここではあえ て後期の通奏低音つき作品を中心に選び、二つのヴィオールが対等な対話をくりひろげる17世紀のサント・コロンブ師の作品とのコントラスト を明確に打ち出してゆきます。その後で最後に師匠直系ともいえる最初期のヴィオール二重奏を収録するというプログラムも絶妙。カプリッ チョ・ストラヴァガンテで通奏低音を支える名手でもあるジョシュ・チータムの妙技が隅々まで冴え渡り、センペの通奏低音奏者としての腕前も ぞんぶんに味わえる、フランスを活動拠点とするプレイヤーたちならではの機知と洞察に富んだ名演。
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NX-A11
『フランスの作品を集めて』 〜バロックとロココのクラヴサン音楽家たち〜
ルイ・マルシャン(1669-1732)プレリュード -『クラヴサン曲集 第1巻』(1699)より
ジャック・デュフリ(1715-1789):ラ・ド・ベロンブル -『クラヴサン曲集 第3巻』(1758)より
 レ・グラース(装飾)-『クラヴサン曲集 第3巻』(1758)より
 ラ・フェリクス -『クラヴサン曲集 第2巻』(1748)より
 ロンド -『クラヴサン曲集 第1巻』(1744)より
マルシャン:シャコンヌ -クラヴサン曲集 第1巻(1699)より
アルマン=ルイ・クープラン(1727-1789): ロンド「不屈」-『クラヴサン曲集』(1751)より
デュフリ:ロンド「ラ・フォルクレ」-『クラヴサン曲集 第3巻』(1758)より
バルバストル(1727-1799):ジグ「ラ・リュジェアック」-『クラヴサン曲集 第1巻』(1759)より
デュフリ:シャコンヌ -『クラヴサン曲集 第3巻』(1758)より
ミシェル・コレット(1709-1795):レゼトワール(星々)-『クラヴサン曲集 第1巻』(1734)より
バルバストル:ラ・シュザンヌ -『クラヴサン曲集 第1巻』(1759)より
ジョゼフ・ニコラ・パンクラス・ロワイエ(1705-1755):アルマンド -『クラヴサン曲集 第1巻』より(1746)
 ラ・デリクール -『クラヴサン曲集 第1巻』(1759)より
 序曲「ラ・ド・カーズ」 -『クラヴサン曲集 第1巻』(1759)より
デュフリ:ロンド「ラ・ポトゥアン」-『クラヴサン曲集』より(1746)
ロワイエ:スキタイ人の行進 -『クラヴサン曲集 第1巻』より(1746)
スキップ・センペ(クラヴサン〔チェンバロ〕)
※使用楽器:フランス18世紀のモデルに基づくブルース・ケネディ1985年製作の再現楽器

録音:2006年
太陽王ルイ14世が君臨した17世紀後半、数々のクラヴサン奏者=作曲家たちの活躍により大いに発展したフランスの鍵盤音楽様式。そ の後イタリア音楽との出会いを経て18世紀には豪奢でオーケストラ的な響きも聴かれるようにになります。古典派前夜、ピアノ登場直前のそ うした豊穣な音世界を、細やかさと柔和さを意識したセンペの名解釈で存分に味わえます。
PA-0008
NX-A11
イタリア・ルネサンスのマドリガーレにもとづく器楽装飾芸術
ジョヴァンニ・ピエールルイージ・ダ・パレストリーナ(1525/26-1594)/フランチェスコ・ロニョーニ(生年不詳-1626以降)編(1620): 私の恋人は美しい
チプリアーノ・デ・ローレ(1515/16-1565)/リッカルド・ロニョーノ(1550頃-1620以降)編(1592): 別れのとき
ジョスカン・デプレ(1440頃-1521)/1504年以前の声楽作品によるリコーダー合奏: 主よ、あなたに望みをかけます
ピエール・サンドラン(1490頃-1561以降)/ドロン・シャーウィン編(2009): 甘き思い出
ジャック・アルカデルト(1505頃-1568)/ディエゴ・オルティス(1510頃-1576)編(1553): おお、幸福なわたしの両目
アルカデルト/ヴィンチェンツォ・ルッフォ(1508頃-1587)編(1564): おお、幸福なわたしの両目
サンドラン/ルブリンのヤン(生歿年不詳、16世紀中盤に活躍)編(1537-48): 甘き思い出
サンドラン/1538年の声楽作品によるガンバ合奏: 甘き思い出
ジャコモ・フォリアーノ(1468-1548)/1500年頃の声楽作品によるリコーダー合奏: 婦人よ、この愛をあなたに捧げます
デ・ローレ/ドロン・シャーウィン編(2009): 別れのとき
デ・ローレ/1582年の声楽作品によるガンバ合奏: 別れのとき
パレストリーナ/ロニョーニ編(1620):丘は緑に
デ・ローレ/ジローラモ・ダッラ・カーザ(生年不詳-1601)編(1584): 青空がかおをみせる時
デ・ローレ/ジョヴァンニ・バティスタ・スパーディ(生歿年不詳、17世紀前半に活躍)編(1609): 別れのとき
マルケット・カーラ(1470-1525)/1517年の声楽作品によるリコーダー合奏: 心のなかで歌おう
フォリアーノ/1500年頃の声楽作品によるリコーダー合奏: 婦人よ、この愛をあなたに捧げます(リプライズ)
パレストリーナ/ドロン・シャーウィン編(2009): わたしは傷ついた
パレストリーナ/バルトロメオ・セルマ・イ・サラベルデ(1595-1638以降)編(1638): 丘は緑に
カーラ/アンドレア・アンティーコ(1480頃-1538)編(1517): 心のなかで歌おう
サンドラン/オルティス編(1553)甘き思い出
サンドラン/オルティス編(1553)甘き思い出(別ヴァージョン)
オルランドゥス・ラッスス/ドロン・シャーウィン編(2009): スザンナはある日
ドロン・シャーウィン(木管コルネット)、ジュリアン・マルタン(リコーダー)
ジョシュ・チータム(ヴィオラ・ダ・ガンバ)、スキップ・センペ(チェンバロ、ヴァージナル)
フランソワーズ・ジョアネル(Hp)
カプリッチョ・ストラヴァガンテ(ガンバ合奏&リコーダー合奏)

録音:2009年
ルネサンス末期からバロック初期にかけ、器楽奏者たちは優れた歌唱技術を誇る歌手たちの技芸に負けじと大いに腕を磨き、即興で装飾を 盛り込んで演奏する技法を飛躍的に発展させました。そんな時代の作法を身につけ世界的に活躍する現代の精鋭古楽器奏者たちが、 400-500年前の音楽の生々しい実像をありありと蘇らせてくれます。「甘き思い出」「別れの時」など、この種の変奏の原曲として名高い作 品を網羅した選曲も絶妙です。
PA-0010
NX-A11
『宮廷舞踏の作法』 〜ルネサンスとバロックの舞踏劇
第1部
1. マラン・マレ:序曲 〜歌劇「アルシオーヌ」より
2. リュリ: 「夜」のためのプレリュード〜舞踏劇「愛の勝利」より
3. マレ:牧神たちと森の精たちのエール 〜歌劇「アルシオーヌ」より
4. リュリ:序曲 〜歌劇「ロラン」より
第2部
5. リュリ:悪鬼たちのエール 〜歌劇「アルセスト」より
6. リュリ:序曲 〜歌劇「アティス」より
7-11. リュリ:ディヴェルティスマン「魔法の島の喜び」 より【7. 序曲 8. 第1のアントレ】
9. オーボエによる、牧羊神とその取り巻きのための行進曲
10. 半羊神とモロンの場面
11. 王が食卓に向かう時のための、弦楽合奏とリコーダー群によるロンド
12. リュリ:パサカーユ 〜歌劇「アルミード」より
第3部
13. ウィリアム・ブレイド(1560-1630):6声のパドゥヴァーナ
14-17. ミヒャエル・プレトリウス(1571-1621)『テルプシコーレ』より【14. ヴォルト(CCX) 15. クラント(LXV) 16. クラント(LXIV) 17. クラント(CXXXVI)】
18. ルイージ・ロッシ(1597頃-1653):ファンタジア「オルフェオの涙」
第4部
19. リュリ:序曲 〜「ヴェルサイユの大ディヴェルティスマン」より
20. ゲオルク・ムファット(1653-1704):サンフォニー 〜組曲「不寛容」より
21. リュリ:3人の魔法使いのアントレ 〜ディヴェルティスマン「愉快な牧歌劇」より
22. ムファット:サラバンド 〜組曲「不寛容」より
23. リュリ:魔法使いたちのシャコンヌ/3人の魔法使いのエール
24. ムファット:シャコンヌ 〜組曲「不寛容」より
25. リュリ:魔法使いたちのシャコンヌ
カプリッチョ・ストラヴァガンテ「王の24人のヴァイオリン」(古楽器使用)
スキップ・センペ((指)クラヴサン〔チェンバロ〕)
オリヴィエ・フォルタン(クラヴサン)
ユディト・ファン・ワンロイ(S)…23
ベンジャミン・アルンニ(Br)…10、23
アラン・ビュエ(Bs)…10、23

録音:2010年8月フレデンブルク、レイツヘ・レイン、ユトレヒト(ライヴ)
「王の24人のヴァイオリン」とは17世紀のフランス王室で、宮廷舞踏や音楽劇に起用されていた24人の楽員からなる弦楽合奏団のこと。中 音域や低音域まで含めたヴァイオリン属の演奏者が24人、という意味で、ここではヴェルサイユ・バロック音楽センター監修のもと、大小のヴィ オラをはじめルイ14世時代に使われていたモデルの楽器が復元製作されて使われています。これらにリコーダーやオーボエ属の楽器を加えた 当時の編成をフランス古楽界の名手たちが再現。古い伝統をひくルネサンス期の作品を適宜加えながら、17世紀フランスを鮮やかに蘇らせ る選曲と解釈が映える、自ら舞踏家でもあったルイ14世の宮廷にタイムスリップするような1枚です。
PA-0011
NX-A11
ミヒャエル・プレトリウス(1569/73-1621)とウィリアム・ブレイド(1560-1630)の舞踏音楽
第1部
プレトリウス:パッサメーゼ(286)
 ガリアルド(285)
 酒神のバレ(278)
 水夫たちのバレ(280)
プレトリウス:ガリアルド(307)
 ガリアルド(287)
 バレ(246)/ブレイド:スコットランドの舞曲(1617/16)
 雄鶏たちのバレ(254)
 ベツレヘムに嬰児がお生まれになり-『シオンのミューズ』より
第2部
 バレ(260)
 ポワトゥーのブランル(2-1, 2-3)/ポワトゥーのブランル・ドゥーブル(9 -3 )
 エスパニョレット(26)
ブレイド:パドゥヴァーナ(1614/1)
 ガリアルト(1614/1)
作者不詳:ダフネが、美しきポイボスの元を去ったとき
プレトリウス:松明のブランル(15)
 嬰児がわたしたちにお生まれになった-『シオンのミューズ』より
第3部
ブレイド:カンツォン(1609/5)
ブレイド&ロバート・ベイトマン:ナデシコの花(1607/44)
ブレイド:パドゥヴァーナ(1614/21)
 アルマンド(1609)
 ガリアルト(1614/9)
プレトリウス:ブーレ(32)
 ガヴォット(1/1, 2)
 喜びに湧け、シオンの娘よ-『シオンのミューズ』より
第4部
ブレイド:パドゥヴァーナ(1614/8)
 アルマンド(1609/2)
プレトリウス:スパニョレッタ(27/2)
 クラント(64)
 ガリアルト(1609/14)
 村のブランル(14/5)
 ヴォルト(210)
 クラント(65)
ヘッセン方伯モーリッツ(1572-1632):ヴィルヘルム・コイデル氏のパドゥヴァーナ
アントニー・ホルボーン(1545-1602):ヘイ・ホー、休日だ(1599)
ジョン・ベネット(1575頃-1614):美の女神に仕える鳥たち
カプリッチョ・ストラヴァガンテ・ルネサンス・オーケストラ(古楽器使用)
スキップ・センペ(ヴァージナル、ティオルビーノ、指揮)

録音:2011年
16世紀のフランスで発達した宮廷舞踏は、ユグノー戦争の混乱を避けてフランスを離れた音楽家たちによってドイツ語圏にも伝わりました。こ こでは中部ドイツで活躍したプレトリウスが、そうしたフランス人たちから学んだことの集大成である合奏曲集『テルプシコーレ』を中心に、ハンブ ルクやベルリンで活躍した英国人ブレイドのいくつかの曲集からも選曲。ヴァイオリン、リコーダー、木管コルネット、サックバットなど多彩な古楽 器の響きとともに400年前の豪奢な響きをたっぷり味わえます。
PA-0012(5CD)
NX-E3
『21世紀の覚書』〜スキップ・センペとカプリッチオ・ストラヴァガンテの歩み〜
【DISC 1】 ルネサンスの器楽芸術
1. ミヒャエル・プレトリウス(1569/73-1621): パッサメーゼ(286)
2. ジョン・ダウランド:パドゥアン(パヴァーナ)
3. アントニー・ホルボーン(1545-1602):パラディゾ(天国)/ため息
4. ダ・パレストリーナ(1525/26-1594):わたしの恋人は美しい(ロニョーニ編、1620)
5. ジョスカン・デ・プレ(1440頃-1521):主よ、あなたに望みをかけます(器楽による演奏)
6. ジョン・ベネット(1575頃-1614):美の女神に仕える鳥たち
7. チプリアーノ・デ・ローレ(1515/16-1565):別れのとき(ドロン・シャーウィン編、2009)
8. ザムエル・シャイト(1587-1654):悲しみのクラント
9. ダウランド:涙のパヴァーン(ウィリアム・ランドール編曲による鍵盤独奏版)
10. ウィリアム・バード(1539/43-1623):プレルディウムとグラウンド
11. バード:パヴァーン「ウィリアム・ピーター卿」 〜『ネヴィル夫人の曲集』より
12. バード:女王陛下のアルメイン/ヒュー・アシュトンのグラウンド(MB 20)
13. ジョン・ブル(1562/63-1628):エリザベス女王の半音階的パヴァーン(MB 87)
14. バード:6声のファンタジア
15. ピーター・フィリップス(1560頃-1628)/トーマス・モーリー(1557/58-1602)編)):フィリップスのパヴァーン
16. ダウランド/モーリー編)):ディゴリー・パイパー船長のガリアード
17. ジャコモ・フォリアーノ(1468-1548):婦人よ、この愛をあなたに捧げます
18. デ・ローレ:別れのとき(器楽による演奏)
19. 作者不詳:ダフネが、美しきポイボスの元を去ったとき
20. ウィリアム・ブレイド(1560-1630):パドゥヴァーナ(1614/8)
21. プレトリウス:たいまつのブランル(15)
22. ピエール・サンドラン(1490頃-1561以降): 甘き思い出(器楽による演奏)
【DISC 2】 イタリア・バロックとその周辺
1. ジョヴァンニ・ガブリエーリ(1554/57-1612): カンツォン第2番
2. クリストファノ・マルヴェッツィ(1547-1599):30声の「おお幸運に恵まれた日よ」 〜『ラ・ペッレグリーナ』より
3. マルヴェッツィ:6声のシンフォニア 〜『ラ・ペッレグリーナ』より
4. マルヴェッツィ:6声の「いとも愛らしきシレーナたちよ」〜『ラ・ペッレグリーナ』より
5. パーセル:パヴァーン 変ロ長調
6. モンテヴェルディ: アリアンナの嘆き
7. モンテヴェルディ:西風が戻ってきた〜『第6マドリガーレ集』(1614)より (器楽による演奏)
8. ビアージョ・マリーニ(1594-1663):ソナタ「ラ・ヴァリアータ(変化)」
9. アントニオ・デ・カベソン(1510-1566):装飾音付のパバーナ
10. エルナンド・デ・カベソン(1541-1602): 甘き思い出(鍵盤独奏版)
11. カベソン:「牛を見張れ」による変奏曲
12. ジャック・アルカデルト(1507-1568):白く愛おしき白鳥
13. ホルボーン:パヴァーン「葬送」
14. パーセル:笛のためのエアー
15. カベソン:騎士の単旋律歌による変奏曲
16. ルーカ・マレンツィオ(1553/54-1599):18声の「おおペトロの娘たちよ」 〜『ラ・ペッレグリーナ』より
17. マルヴェッツィ:6声の「麗しく、美しき静謐の君」 〜『ラ・ペッレグリーナ』より
18. エミーリオ・デ・カヴァリエーリ(1550頃-1602):おお、なんと新たな奇蹟が 〜『ラ・ペッレグリーナ』より

【DISC 3】 バロック作品集
1. バッハ:前奏曲とフーガ ハ長調 BWV 545(2台のチェンバロによる演奏)
2. バッハ:ラルゴ イ短調 〜オルガン独奏のためのトリオ・ソナタBWV 529より
(Vnとチェンバロによる演奏)
3. テレマン:ポロネーズ〜リコーダー、弦楽と通奏低音のための組曲 イ短調 TWV 55:a1より
4. バッハ:サラバンド 〜イギリス組曲 第2番 イ短調 BWV 807より
5. テレマン:喜び〜リコーダー、弦楽と通奏低音のための組曲 イ短調 TWV 55:a1より
6. D.スカルラッティ:鍵盤独奏のためのソナタ ニ長調 K 443
7. パーセル:グラウンド上に3声で
8. バッハ:アダージョ・エ・ピアーノ・センプレ 〜チェンバロ協奏曲 第2番ニ長調 BWV 1054より
9. バッハ:チャコーナ(シャコンヌ) 〜無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第2番ニ短調より(チェンバロ独奏による演奏)
10. ブクステフーデ:ヴァイオリン、ヴィオラ・ダ・ガンバと通奏低音のためのトリオ・ソナタ Op.6-1
11. D.スカルラッティ:鍵盤独奏のためのソナタ ホ長調 K 206
12. パーセル:6声のイン・ノミネ
13. パーセル:7声のイン・ノミネ
14. カルロ・ファリーナ(1600頃-1639):酔狂なる奇想の曲(カプリッチョ・ストラヴァガンテ)、またはひとときの音楽の集い
【DISC 4】 クラヴサンまたはヴァージナルのための音楽
1. シャンボニエール(1601/02-1672):アルマンド ハ長調 〜『パルヴィル写本』より
2. ルイ・クープラン(1626頃-1661):パサカーユ ハ長調 〜『ボーアン写本』より
3. L.クープラン:フローベルガー氏に倣ったプレリュード 〜『ボーアン写本』より
4. クープラン:プレリュード イ長調〜『クラヴサン奏法』(1716)より
5. F.クープラン:サラバンド「危険」 〜『クラヴサン曲集 第1巻』(1713)より
6. F. クープラン:2台のクラヴサンのためのアルマンド 〜『クラヴサン曲集 第2巻』(1716・17)より
7. ジャック・デュフリ(1715-1789):ラ・ド・ベロンブル 〜『第3クラヴサン曲集』(1758)より
8. アントワーヌ・フォルクレ(1672-1745)/ジャン=バティスト・フォルクレ(1699-1782)編)): ラ・コタン 〜『クラヴサン曲集』(1747)より
9. デュフリ:ロンドー 〜『第1クラヴサン曲集』(1744)より
10. ジャン=アンリ・ダングルベール(1629-1691):シャンボニエール氏のトンボー 〜『クラヴサン曲集』(1689)より
11. F.クープラン:プレリュード 変ロ長調 〜『クラヴサン奏法』(1716)より
12. 伝シャンボニエール:プレリュード(フローベルガー氏の模倣)
13. シャンボニエール:パヴァーヌ「神々の対話」 〜『クラヴサン曲集』(1670)より
14. A.フォルクレ/J-B.フォルクレ編)):サラバンド「ラ・ドーボンヌ」〜『クラヴサン曲集』(1747)より
15. リュリ/ダングルベール編)):「アルミード」のパサカーユ〜『クラヴサン曲集』(1689)より(2台のクラヴサンによる演奏)
16. ラモー: ラ・ドフィーヌ
17. ラモー:エンハーモニック 〜『新しいクラヴサン曲集』(1728)より
18. A.フォルクレ/J-B.フォルクレ編)):ラ・ラモー 〜『クラヴサン曲集』(1747)より
19. ラモー:ラ・リヴリ 〜『クラヴサン合奏曲集』(1741)より (2台のクラヴサンによる演奏)
20. F.クープラン:寵姫 〜『クラヴサン曲集 第1巻』(1713)より
【DISC 5】 フランス・バロックの世界
1. F.クープラン:サラバンド 〜『趣味の融合』第8コンセール(劇場趣味のコンセール)より
2. F.クープラン:エール・ド・クール「西風がこの場を穏やかにし」
3. リュリ:トルコ人たちの儀式のための行進曲 〜『町人貴族』より
4. マラン・マレ:プレリュード ト短調 〜『ヴィオール曲集 第3巻』(1725)より
5. F.クープラン:ルール 〜『趣味の融合』第8コンセール(劇場趣味のコンセール)より
6. マレ:バドミントン遊び 〜『ヴィオール曲集 第5巻』(1725)より
7. F.クープラン:パサカーユ「ランフィビ(器用貧乏)」 〜『クラヴサン曲集 第4巻』(1730)より
8. リュリ:序曲 〜歌劇「アティス」より
9. サント=コロンブ師(1630/40-1691/1701): シャコンヌ「ラポルテ」
10. アンドレ・カンプラ(1660-1744)&アンドレ=カルディナル・デトゥーシュ(1672-1749):わたしの両目は 〜舞踏劇「優雅なヨーロッパ」より
11. マレ:牧羊神たちと森の精たちのエール 〜歌劇「アルシオーヌ」より
12. リュリ:「夜」のためのプレリュード 〜舞踏劇「愛の勝利」より
13. ミシェル・ド・ラ・バル(1675頃-1745): 心が、そのとき 〜舞踏劇「諸芸術の勝利」より
14. リュリ:半羊神とモロンの場面 〜ディヴェルティスマン「魔法の島の喜び」より
15. リュリ:パサカーユ 〜歌劇「アルミード」より
16. ムファット(1653-1704):サンフォニー 〜組曲「不寛容」より
17. マレ:荘重なサラバンド ト長調 〜『ヴィオール曲集 第3巻』より
18. マレ:シャコンヌ 〜『ヴィオール曲集 第5巻』より
19. リュリ:トルコ人たちの儀式のための行進曲(リプライズ) 〜『町人貴族』より
20. リュリ:序曲 〜歌劇「プシシェ」より
21. カンプラ:眠りの場面 〜舞踏劇「優雅なヨーロッパ」より
22. マレ:ファンタジアとドゥーブル 〜『ヴィオール曲集 第3巻』より
23. リュリ:魔法使いたちのシャコンヌ/3人の魔法使いたちのエール〜ディヴェルティスマン「愉快な牧歌劇」より
24. ムファット:サンフォニー 〜組曲「不寛容」より/リュリ: 魔法使いたちのシャコンヌ(リプライズ) 〜ディヴェルティスマン「愉快な牧歌劇」より
カプリッチョ・ストラヴァガンテ(古楽器使用)
スキップ・センペ(クラヴサン〔チェンバロ〕、ヴァージナル)
オリヴィエ・フォルタン(クラヴサン)
ジュリアン・マルタン(リコーダー)
ドロン・シャーウィン(木管コルネット)
ソフィー・ジェント、シモン・ヘイエリック(Vn)
ジェイ・ベルンフェルド、ジョシュ・チータム(ヴィオール〔ヴィオラ・ダ・ガンバ〕)
マイク/フェントロス(リュート、ビウエラ)
ドロテー・ルクレール、モニカ・マウフ、カリーナ・ゴーヴァン、
ユディト・ヴァン・ワンロイ(S)
ギユメット・ロランス(Ms)

コレギウム・ヴォカーレ・ヘント(合唱)
録音:1992-2013年
カプリッチョ・ストラヴァガンテが録音してきた数々のディスクから、五つのテーマに合わせてトラックを厳選、丁寧な曲順で組み上げられたアンソ ロジー。このアンサンブルにどんなソリストたちが参加してきたかも含め、四半世紀以上にわたる古楽シーンの歩みを概観しながらバロック以前 の芸術世界を堪能できる好企画となっています。収録曲の7、8割はParadizoレーベルの既発アルバムからのものですが、Deutsche Harmonia MundiやAstree/Naive、Alphaなど他のレーベルで制作された音源も適宜収録されています。縦長の豪華ブックレットには 彼らの歴史を物語る写真も満載。
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ジャン・ジル:死者のためのミサ曲(レクイエム) ユディト・ヴァン・ワンロイ(S)
ロバート・ゲチェル(オートコントル〔高音テノール〕)
フアン・サンチョ(T)
リザンドロ・アバディ(Bs)
ヤス・モイシオ(Ob)
カプリッチョ・ストラヴァガンテ「王の24人のヴァイオリン」(古楽器使用)
コレギウム・ヴォカーレ・ヘント(合唱)
スキップ・センペ(指)

録音:2014年5月、シント・ワルビュルハ教会、ブリュッヘ、ベルギー
フランス18世紀を代表する遅咲きの巨匠ラモーは、齢50を越えた頃から作曲しはじめたオペラの分野で絶大な人気を誇り、丁度モーツァル ト父子がパリを訪れた1764年の逝去は大きな話題となりました。9月27日に行われた追悼式では、作曲者当人が亡くなって半世紀以上 が過ぎていながら人気が衰えていなかった南仏の巨匠ジルの名曲『レクイエム』がとりあげられ、当時フランス王室アカデミーの歌劇場で活躍し ていた2人の大御所作曲家が楽譜に手を入れた版で上演されました。同年コレットが編曲した版よりも早く成立したこの貴重なヴァージョン を、名匠ヘレヴェッヘの合唱団でもあるコレギウム・ヴォカーレ・ヘントと俊英団体カプリッチョ・ストラヴァガンテが復活演奏。作曲家歿後250 周年を記念するにふさわしい充実したライヴとなっており、フランス18世紀音楽の深みを実感できる名演です。
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『2台のチェンバロによるバッハ作品集』
オルガン独奏のための前奏曲とフーガ ハ長調 BWV 545
ラルゴ ハ長調 〜無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ 第3番BWV 1005 より
アダージョ ニ短調 〜チェンバロ独奏のための協奏曲 BWV 974 (A.マルチェッロのオーボエ協奏曲による)より
鍵盤独奏のためのアダージョ ト長調 BWV 968
オルガン独奏のための前奏曲とフーガ ト長調 BWV 541
ラルゲット ニ長調 〜チェンバロ独奏のための協奏曲 BWV 972 (ヴィヴァルディのヴァイオリン協奏曲Op.3-9による)より
オルガン独奏のための協奏曲 ト長調 BWV 592a(ザクセン=ヴァイマール公子ヨハン・エルンストのヴァイオリン協奏曲による)
前奏曲 変ホ長調 〜無伴奏チェロ組曲 第4番 BWV 1010 より
前奏曲 ハ長調 〜鍵盤独奏のためのソナタ BWV 966 (ラインケンのトリオ・ソナタによる)より
オルガン独奏のための前奏曲とフーガ ハ長調 BWV 547
アレグロ ハ長調 〜オルガン独奏のための協奏曲 ハ長調 BWV 595 (ザクセン=ヴァイマール公子ヨハン・エルンストのヴァイオリン協奏曲による)より
アダージョ イ短調 〜鍵盤独奏のためのソナタ BWV 965 (ラインケンのトリオ・ソナタによる)より
オルガン独奏のための協奏曲 イ短調 BWV 593 (ヴィヴァルディの合奏協奏曲Op.3-8による)
前奏曲 イ長調 〜無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ 第3番BWV 1006 より

※編曲…スキップ・センペ、オリヴィエ・フォルタン
スキップ・センペ(Cemb)
使用楽器:18世紀フランスのモデルに基づくブルース・ケネディ製作の再現楽器
オリヴィエ・フォルタン(Cemb)
使用楽器:ベルリンのミートケ18世紀製作モデルに基づくブルース・ケネディ製作の再現楽器

録音:1998年(初出:Astree)
自身も卓越した鍵盤奏者だったバッハは、チェンバロに向かって数多くの門弟たちを育ててきました。その当時を彷彿させるような、2台のチェ ンバロによるバッハ作品の編曲集。足鍵盤まで必要とする声部の多いオルガン作品からの編曲をはじめ、ヴァイオリンやチェロのための無伴奏 作品からの編曲版も盛り込んでいる点は、センペが深く敬愛する師レオンハルトも彷彿させます。Astreeレーベルの稀少盤が、Alpha初期 盤などで神がかり的なエンジニアリングを続けてきた天才技師ユーグ・デショーのリマスタリングで蘇りました。
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バード:鍵盤独奏曲と合奏曲
1. 6声のファンタジア
2-3. パヴァーンとガリアード (MB 32)
4. 女王陛下のアルメイン/ヒュー・アシュトンのグラウンド (MB 20)
5-6. 6声のパヴァーンとガリアード
7. パヴァーン*「千々の悲しみ」
8-9. パヴァーンとガリアード (MB 14)
10. ブラウニング(木の葉は緑)
11. 5声のパヴァーン
12. カーマンの口笛 (MB 36)
13. アイルランドの行進曲 (MB 94)
14. わが主君オクセンフォードのマスク
15. パヴァーン (MB 17)
16. ファンシー (MB 25)
17. プレルディウムとグラウンド
18-19. フィリップ・トレジャンのパヴァーンとガリアード (MB 60)
20. パヴァーン「わが命を奪う美しき女」**/フランスのコラント (MB 21)

*ジョスカン・デ・プレ(1440頃-1521)作曲、ティルマン・スザート1551年刊行の楽譜による
**トワノ・アルボー『舞踏図解(オルケソグラフィ)』(1589)より
スキップ・センペ(Cemb)
※使用楽器:17世紀イタリアのモデルに基づくマルティン・スコヴロネック製作の再現楽器
カプリッチョ・ストラヴァガンテ(古楽器使用)

録音:1997年(初出:Astree)
英国国教会の全盛期にあってローマ・カトリックに帰依、それでも絶大な名声を保ち続けたルネサンス後期の巨匠バード。その至芸は膨大な 量にのぼる教会音楽のほか、鍵盤独奏のための音楽や合奏曲でも鮮やかに発揮されています。フランス古楽界を盛り上げてきた豪華なソリ ストたちが結集した20世紀末頃のカプリッチョ・ストラヴァガンテによるこのアルバムは、ディレクターであるセンペの独奏トラックの数々もさること ながら、ガンバ合奏とリコーダー合奏それぞれの味わいが生かされた合奏曲の解釈も秀逸!古楽器収録で敏腕を発揮してきた名エンジニア のリマスターで、貴重なアルバムがカタログ復活しました。
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ヴァージナルとハープシコードによる英国ルネサンス鍵盤作品集
1. ウィリアム・バード(1539/43-1623):ウィリアム・ピーター卿のパヴァーン 〜『ネヴィル夫人の曲集』より
2. 作者不詳::舞曲集 ブネット/ドゥヌ・スラ/はにかみ屋のミューズ(マイズ) 〜『マリナー曲集』より v/h
3. マーティン・ピアソン(1571/73-1650/51): 落葉 〜『フィッツウィリアム・ヴァージナル曲集』より
4. ロバート・ジョンソン(1583頃-1633):アルマン 〜『フィッツウィリアム・ヴァージナル曲集』より
5. フェルディナンド・リチャードソン(1558-1618): パヴァーナ 〜『フィッツウィリアム・ヴァージナル曲集』より
6. ジョン・ブル(1562/63-1628):エリザベス女王の半音階的パヴァーン(MB 87) h
7. オーランドー・ギボンズ(1583-1625):4声のファンタジア〜『パーシニア、またはヴァージナルのために初めて印刷された処女曲集』より h
8. トーマス・トムキンズ(1572-1656):2人で弾くためのファンシー(MB 32) h/h
9. ジョン・テイラー(生年不詳-1534頃):パヴァーン 〜『ダブリン・ヴァージナル曲集』より
10. 作者不詳:ガリアード 〜『マリナー曲集』より
11. ピアソン:アルメイン 〜『フィッツウィリアム・ヴァージナル曲集』より
12. ブル:トランペットのパヴァーン(MB 128a)
13. ダウランド:ヘンリー・アンプトン卿の葬儀(1605)
14. トムキンズ:バラフォスタスの夢(MB 62) h
15. ギボンズ:パヴァーン(MB 16) h
16. ピーター・フィリップス(1560頃-1628)/トーマス・モーリー(1557/58-1602)編)): フィリップスのパヴァーン(1599) v/h/h*
17. ルイス・デ・ミラン(1500以前-1561頃): パヴァーン 〜『エル・マエストロ』より v/h
18. バード:パヴァーン(MB 4a)
19. バード:ガリアード(MB 4b)
20. エミーリオ・デ・カヴァリエーリ(1550頃-1602)/ヤン・ピーテルスゾーン・スウェーリンク(1562-1621)編)): 大公の舞踏 v/h
21. モーリー:蛙のガリアード(1599) v/h/h*
22. バード:ソールズベリー伯のパヴァーナ 〜『パーシニア、またはヴァージナルのために初めて印刷された処女曲集』より
23. ニコラス・ストロジャーズ(生歿年不詳、1560-75頃活躍): ファンタジア 〜『フィッツウィリアム・ヴァージナル曲集』より
24. スペインのフアン(生歿年不詳):パヴァーナ v/h
25. ダウランド(ウィリアム・ランドール(生歿年不詳)編): 涙のパヴァーン
26. ダウランド(モーリー編):ディゴリー・パイパー船長のガリアード(1599)

v/h/h*
無印:ヴァージナル独奏
h:ハープシコード独奏
v/h:ヴァージナルとハープシコードによる演奏
h/h:2台のハープシコードによる演奏
v/h/h:ヴァージナルと2台のハープシコードによる演奏
スキップ・センペ(ヴァージナル、ハープシコード〔チェンバロ〕)
オリヴィエ・フォルタン(ハープシコード)
ピエール・アンタイ(ハープシコード) *

録音:2001年 (初出:Astree/Naive)
ヴァージナルとは、16-17世紀の英国を中心に広く人気を誇った室内向け鍵盤楽器のこと。チェンバロより小型で横長の箱型なため場所を 取らず、私生活空間で音楽を楽しむ家財として好まれました。センペは英国で記されたこの楽器のための手稿譜や印刷譜から作品を厳 選、合奏曲の編曲なども盛り込みながら、オリヴィエ・フォルタンとピエール・アンタイの協力を得て2台、3台の鍵盤による演奏も交え、昔日の 音響空間に迫ります。弦をはじく美音の重なりから紡ぎ出される妙なる響きが、Alphaレーベル初期盤での活躍で世界的注目を集めた敏 腕技師ユーグ・デショーのリマスターを経てカタログ復活しました。
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F.クープラン:劇場趣味のコンセール

プロローグ 『シテール島への船出』
1. エール-気高く*
2. 大リトルネル-荘重に*
3. 真面目な歌-寂しい人々-シテール島にて
4. たおやかなエール-ロンド形式で-*
第1ディヴェルティスマン 『西風の安らぎ』
5. 序曲*
6. 軽やかなエール*
7. 真面目な歌「西風がこの場を穏やかにし」
8. ルール-重苦しく*
第2ディヴェルティスマン 『恋心の地図』
9. サラバンド-荘重に、たおやかに*
10. 真面目な歌「あの人がいないからね、とは言ってほしくないの」
第3ディヴェルティスマン 『屈託ない恋人たち』
11. エール-急速に、軽やかに*
12. 酒の歌-ある怠け者の金言「ジャンは来るなり出ていった」
13. 3声のカノン「その女は2枚のカーテンの間で」
14. 3声のカノン「わたしにはもう何もない!」
15. 真面目な歌「羊飼いの娘-喜びを知ったら、さあ恋よ」
第4ディヴェルティスマン 『恋の神の聖堂』
16. 真面目な歌「巡礼者たち-恋の神の聖堂で、シテール詣での巡礼者たちは」
17. 真面目な歌「わたしの心と優しく繋がっているのは」
18. たおやかなエール-遅く*
19. ヴェスタに仕える田園の3人の巫女と3人の悪童の歌「いきなり何の物音だろう、この隠れ家で?」
20. バッコスの仲間たちのエール-きわめて急速に*
第5ディエルティスマン 『魔法の島の喜び』
21. 軽やかなエール*
22. 真面目な歌「ヴォードヴィル-時間はすてきなことに使いましょう」
23. パサカーユ「ランフィビ(器用貧乏)」〜『クラヴサン曲集 第4巻』(1730)より
24. 真面目な歌「ミュゼット-ニレの木蔭で」
25. 真面目な歌「ヴォードヴィル-時間はすてきなことに使いましょう」
帰還 『わたしたちの恋の取り分
26. サラバンド-荘重に、たおやかに*
*『趣味の融合』(1724)第8コンセール「劇場趣味で」の楽章(全楽章収録)
カリーナ・ゴーヴァン、サンドリーヌ・ロンド、イザベル・デロシェ(S)
ヴァンサン・ルコルニエ(Bs)
カプリッチョ・ストラヴァガンテ・オーケストラ(古楽器使用)
スキップ・センペ(クラヴサン〔チェンバロ〕、指揮)

録音-2000年(初出-Astree/Naive)
フランス・バロックでも指折りのクラヴサン(Cemb)音楽家として有名なクープランですが、生前は教会オルガニストとしても活躍し教会音楽 も多数書いたほか、合奏曲やや恋愛歌・戯れ歌などもかなり残しています。このアルバムでは彼が後年に刊行した、イタリア様式とフランス様 式の邂逅を追求した合奏曲集『趣味の融合』に含まれる「劇場趣味の」という副題をもつ第8コンセールに注目。楽章を自由に並べ直し、 間に「真面目な歌」(真剣な恋愛感情を歌った文学的な歌曲のこと)や「酒の歌」を配してオペラ=バレエ風の舞台音楽仕立てにプログラム を構成。各場面(ディヴェルティスマン)の表題は17〜18世紀の文学や絵画をふまえて添えられており、ヴァイオリン、ヴィオール(ヴィオラ・ダ・ ガンバ)、クラヴサン、管楽器など多様な楽器の音色が映える変化に飛んだ展開でクープランの多様さを浮き彫りにします。Naiveから短期 間だけ流通していた名盤ですが、リマスターを経てParadizoで待望の復活です。
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NYCX-10233
国内盤仕様
税込定価
『トラディション & トランスクリプション』
I
フローベルガー(1616-1667):わが身に来たるべき死への瞑想 - 組曲ニ長調 FbWV 620 より
ヨハン・カスパール・フェルディナント・フィッシャー(1656-1746):二長調のハルペッジョ(ハープ風に) - 音楽のパルナッソス山 組曲第8番『ポリュムニア』 より
ヴァイス(スキップ・センペ編):リュートの為のアルマンド ニ短調
フアン・カバニリェス(1644-1712):ティエント・デ・ファルサ(不協和音のティエント) 第2番
バッハ:前奏曲 ニ短調 BWV 940
II
バッハ:無伴奏ヴァイオリンの為のソナタ 第3番BWV 1005
 編曲者不明(18世紀):アダージョ BWV 968
 グスタフ・レオンハルト編曲:フーガ/ ラルゴ/アレグロ・アッサイ
III
バッハ:ゴルトベルク変奏曲 BWV 988 〜第13変奏
IV
フィッシャー:トッカータ ニ短調 - 音楽のパルナッソス山 組曲第9番『ウラニア』 より
バッハ(レオンハルト編):サラバンド - 無伴奏チェロ組曲 第6番BWV 1012 より
レオンハルト:アダージョ(バッハ:チェンバロ協奏曲第8番 BWV1059 第2楽章の為の)
バッハ(レオンハルト編):ガヴォット I/II- 無伴奏チェロ組曲 第6番BWV 1012 より
パーセル:グラウンド Z. 222
V
ヨハン・クーナウ(1660-1722):前奏曲 ト長調- 新クラヴィーア練習曲集 第1部 パルティータ第5番 より
バッハ(レオンハルト編曲:無伴奏ヴァイオリンの為のパルティータ 第2番BWV 1004 より
 サラバンド/ジガ
VI
バッハ(レオンハルト編):サラバンド- 無伴奏ヴァイオリンの為のパルティータ 第1番BWV 1002 より
パーセル:新しいグラウンド Z. 682
スキップ・センペ(Cemb)
※使用楽器:パリのヴォドリ1681年製に基づくマルティン・スコヴロネック1975年制作楽器=元グスタフ・レオンハルト所有

録音:2019年
※国内盤には日本語解説付き
「Tradition/伝統」と「Transcription/編曲、 楽器の移し替え」をキーワードに、恩師グスタフ・レオンハルトが残したバッハの無伴奏ヴァイオリン曲、無伴奏チェロ曲のチェンバロへの編曲版 と、そのバッハに影響を与えたバロック期の作品を収めたアルバムです。使用している楽器もレオンハルトのコレクションから、彼に影響を与えた ドイツの名チェンバロ製作者マルティン・スコヴロネックの手によるもの。フローベルガーからバッハとその同時代の巨匠たち、そしてレオンハルトか らセンペ自身へと繋がる鍵盤音楽の伝統の流れを、深い慈しみをもって表現しています。
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エリザベス朝時代のオルガン音楽 〜グスタフ・レオンハルト初期秘蔵音源復刻〜
ジョン・マンディ(1555-1630):ロビン(FVB I, p.66)
ジャイルズ・ファーナビー(1563-1640):別れを惜しんで(FVB II, p.317)
 ファンタジア(FVB II, p. 270)
ジョン・ブル(1562/63-1628):栄光あれ、三位一体なる汝に(FVB I, p. 160)
ピーター・フィリップス(1560/61-1628):ファンタジア(FVB I, p. 335)
オーランド・ギボンズ:ファンタジア(MB XX, 6)
 プレリュード(MB XX, 3)
 ファンタジア(MB XX, 8)
トーマス・トムキンズ(1572-1656):グラウンド(MB V, 40)
ウィリアム・バード:ミゼレーレ(FVB II, p. 232)
ファンタジア(FVB II, p. 406)

【出典】ローマ数字は巻数
FVB:『フィッツウィリアム・ヴァージナル・ブック』より
MB:『ムジカ・ブリタニカ(英国音楽大全)』より
グスタフ・レオンハルト(Org)
※使用楽器:アルプ&フランス・カスパー・シュニットガー1721年建造

録音:1962年、聖ミヒャエル教会、ズヴォレ、オランダ
LPレコードからのデジタル・トランスファー
デジタル・レストア&マスター:2022年
デイヴィッド・v.R.ボウルズ/Swineshead Productions LLC
古楽器演奏の歴史に大きな貢献を果たした鍵盤楽器奏者グスタフ・レオンハルト(1928-2012)。2022年1月に歿後10年を迎えたこの 巨匠は早くからレコード録音にも取り組み、半世紀に及ぶ録音歴を通じて膨大な量の音源を残しています。初期録音も多くは DHMや Teldec/Warner、Vanguard ClassicsなどのレーベルからCD化され、深い味わいに満ちた後年の演奏にも通じる作品解釈の確かさ、 入念な選曲からうかがわれる音楽学的慧眼で世界中の人々を驚かせてきました。しかし今回、彼の高弟の一人でもあるチェ ンバロ奏者ス キップ・センペのレーベルParadizoで復刻されたこの1962年のオルガン録音は、これまでのどの復刻企画にも収録がなく、今回がCD初発 売となります。また11曲の収録作品のうちおよそ8曲が、その後再録音されることがなかったレパートリー。プログラムは17世紀の重要写本 『フィッツウィリアム・ヴァージナル・ブック』の収録作を中心に、ルネサンス〜初期バロックの英国鍵盤曲を厳選(一部は当時編纂が進められて いた現代譜『ムジカ・ブリタニカ』を使用)。早くからヨーロッパの古楽器演奏に敏感な反応を見せたボストンの古楽関係者たちの尽力で、同 市Cambridge Recordsが制作したレコードの一つであり、演奏にはレオンハルトの母国オランダのズヴォレ聖ミヒャエル教会に残る貴重な シュニットガー・オルガンが使われています。残念ながらマスター・テープが失われており、状態の良いLPレコードからの復刻となっておりますが、 その不利を全く感じさせない音質。ごく自然な佇まいで各曲の魅力を引き出してゆく若きレオンハルトの名演が、教会内陣の気配までよく伝 えるエンジニアリングで収録されており、Paradizoの丁寧なレストア作業とマスタリングでその機微に触れることができる喜びは計り知れませ ん。当時の古楽復興事情や師の思い出を伝えるセンペの長大なライナーノート(英・仏語)も興味深く貴重な内容です。


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