湧々堂HOME 新譜速報: 交響曲 管弦楽曲 協奏曲 器楽曲 室内楽 声楽曲 オペラ バロック 廉価盤 シリーズもの マニア向け  
殿堂入り:交響曲 管弦楽 協奏曲 器楽曲 室内楽 声楽曲 オペラ バロック SALE!! レーベル・カタログ チャイ5



Quintone
(オランダ)



2007年に発足したオランダの新興インディペンデントレーベル。レーベル。開始当初は、ベネルクス圏出身の演奏家を起用し、バロック音楽とオランダ人作曲家の現代音楽に特化したレーベルでした。レーベルの特色である音質の良さが評価された後は更にレパートリーを広げ、古典や後期ロマン派まで幅広く録音を開始。これまではオランダ国内のみで展開していたレーベルですが、2012年からワールドワイドでの販売がスタートしました。



※品番結尾に特に表記のないものは、全て1CDです。
品番 内容 演奏者
Q-1002
ロークス・デ・グロート:シバシャクティT(Shankara-Durga)
シバシャクティU(Bhairav-Bhairavi)
エルネスト・ロンボート(Hrn)
ドゥルバ・ゴーシュ(サーランギー)
ヒンドゥー教において、シバとシャクティは男性と女性の原型のようなものとされています。シバは意識の根源であり、シャクティは宇宙の創造の源。また瞑想とエネルギーの関係にも近いものでしょうか。第1章ではシバとシャクティが絡み合い、歓喜を迎える様子が描かれています。彼らはお互いの身体を飲み込み、また反発しあうのです。決して溶け合うことはなく、いつまでも二重性を保ったまま、果てしない快楽を追求しつつのですが、第二部ではシバは第三の目を覆われ、暗い宇宙へ放り出されることとなります。愛しい恋人から引き離されて・・・。インドの伝統楽器サーランギーとイングリッシュ・ホルンという全く異なる文化において発展してきた2つの楽器の音色は、この音楽の目指す方向性を描き出すのに最適であり、異文化の融合としても素晴らしい役割を担っています。何かを発見できる不思議な1枚です。
Q-06001(1SACD)
バッハ一族による鍵盤楽器の協奏曲集
バッハ:ハープシコード協奏曲ニ短調 BWV1052
C.P.E.バッハ:オルガンと弦楽,通奏低音のための協奏曲ト長調 W34
J.C.バッハ:ピアノと弦楽,通奏低音のための協奏曲(1770)
ピーター・ヤン・ベルダー(ハープシコード、オルガン、ピアノ)
ムジカ・アンフィオン
ピーター・ヤン・ベルダー(指)
バッハ一族と言っても、彼らが活躍した時代は広範囲に渡り、また音楽史的にはバロックから古典派への過渡期でもありました。そのため、時代を追うに連れ対位法を駆使した複雑な音楽から、メロディを重視した明快なものへと、その作品の色合いはかなり違ってきます。ここで聴けるのは、父である大バッハと、次男であるカール・フィリップ・エマヌエル、そして第11子であるヨハン・クリスチャンの3つの作品です。これらの曲を通して、テレマン以前の音楽から、モーツァルト、ベートーヴェン、そして現代までの音楽の流れが見えてくるような気がします。各々の楽器の響きも耳を捉えて離しません。
Q-07001(1SACD)
チェコの作曲家たちの135年間にわたる活躍
スメタナ:わが故郷より
ドヴォルザーク:4つのロマンティックな小品Op.75
ドヴォルザーク:ソナティナ.ト長調 Op.100
フィビヒ:アレグロ
ノヴァーチェク:常動曲
ヤナーチェク:ヴァイオリン・ソナタ
シュルホフ:無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ
マルティヌー:5つのマドリガル・スタンザ
スク:5つの小品Op.17
イヴォンヌ・スメウラース(Vn)
サンデル・シッティヒ(P)
チェコの作曲家と言えば、大抵の人はドヴォルザークかスメタナを思い浮かべることでしょう。また、最近何かと話題のヤナーチェクも忘れる訳には行きません。しかし、他の作曲家ってどんな人がいるの?そんな疑問に答えるのが、この2枚組のアルバムです。スメタナからシュルホフまで135年に渡る時代に書かれたヴァイオリン曲を聴きながら、波乱に満ちたチェコの歴史を振り返ってみたいものです。
Q-08001-2(2SACD)
バッハ:ヨハネ受難曲(1725年版) ニコ・ファン・デル・メール(指)
コンチェルト・ダムステルダム
ラ・フリア
マハテルト・バウマンス(S)
マールテン・エンヘルチェス(A)
マルセル・ベークマン(T)
マタイス・ファン・デ・ウールド(Bs)
フランス・フィセリエール(イエス)
ニコ・ファン・デル・メール(福音史家)
バッハが生涯愛し、また何度も改定を施した「ヨハネ受難曲」。通常は劇的な合唱で始まる版が演奏されますが、この1725年版は、後に『マタイ受難曲』の第1部の終曲に置かれることになるコラール「人よ、お前の大きな罪を嘆くがよい」で始まります。なぜバッハが冒頭にこの合唱を持ってきたのか(後の改定では元に戻してしまった)、また何曲かの重要な曲を差し替えたのか理由は不明ですが、一つの形として聴くのは大変興味深いものです。テノール歌手として知られるニコ・ファン・デル・メールが福音史家と指揮を担当。全体を覆う柔らかいトーンの合唱と、重厚な響きの管弦楽が調和した壮大な史劇として表現されています。この曲に何を求めるかは、聴き手によって違うのでしょうが、語り手によって全く違う世界を見せてくれるバッハの懐の深さにも感嘆の声を上げたいアルバムです。 
Q-07002(1SACD)
ボスマンズとブリッジ
ブリッジ(1879-1941):チェロ・ソナタ(1913-1917)
 エレジー(1904)/セレナーデ(1903)
 瞑想曲(1912)
ヘンリエッテ・ボスマンズ(1895-1952):チェロ・ソナタ(1919)/
ボスマンズ:静かな夜(1926)
マイケ・ラーデマーカース(Vc)
マタイス・フェルスホール(P)
ヘンリエッテ・ボスマンズは、コンセルトへボウOの首席チェリストであったアンリ・ボスマンズと、ピアニスト、サラ・ベネディクトスの娘として生まれました。父アンリは彼女が1歳の時にこの世を去り、以降、母が彼女にピアノを教え、17歳でコンセルトへボウにデビューします。19歳から作曲を始め、その5年後にはヴァオリン・ソナタが公開の席で演奏されるなど、その才能が高く評価されるようになりました。その作品の殆どは室内楽か歌曲でしたが、どれもが凝縮された音で書かれ、単なる「女性の手慰み」とは一線を画した骨太の音楽を聴くことができます。ブリッジの作品については何もいうこともないでしょう。イギリス音楽らしからぬ前衛さが愛されている作曲家です。
Q-08003(1SACD)
アルカン&ショパン:チェロ・ソナタ集
アルカン演奏会用ソナタホ長調 Op.47
ショパン:チェロ・ソナタト短調Op.65
ヨブ・テル・ハール(Vc)
ヴォーン・シュレップ(P)
※エラール・グランド1846年製)
ショパンとアルカン。ともに素晴らしいピアニストとして名を馳せた人。同時代の作曲家として直接の交流はなかったものの、同じ時代の空気の中で生きてきた2人です。この2曲のチェロ・ソナタは共に、当時の名チェリスト、オーギュスト・フランショームのために書かれていて、比較的演奏機会の多いショパンの作品は、彼が晩年になって、「ピアノの次に愛した楽器」チェロの魅力が遺憾なく発揮された完成度の高いもの。身を寄せ合って歌い紡ぐかのような名曲です。アルカンの作品はほとんど耳にする機会のないものですが、リスト以上にピアノ曲に超絶技巧を持ち込んだ彼らしく、このチェロ・ソナタも非常に高度な技巧を要するピアノ・パートに驚かされます。牧歌的に始まる第1楽章ですが、中間部は短調に転じ、悪魔的嘲笑とも思えるパッセージの応酬が見事です。歴史的ピアノの表情豊かな音色にも耳を奪われます。
Q-08004(1SACD)
ベートーヴェン:交響曲第2番(ベートーヴェン自身によるピアノ三重奏編)
ピアノと管楽器のための五重奏曲変ホ長調 Op.16(ベートーヴェン自身によるピアノ四重奏編)
ファン・スィーテン・ソサエティ
イーゴリ・ルハーゼ&フランク・ポールマン(Vn)
ベルナデッテ・フェルハーゲン(Va)
ヨプ・テル・ハール(Vc)
バート・ファン・オールト(ヴァルター製フォルテピアノ…2000年クリス・メーネ復元)
ベートーヴェンの意欲作であった交響曲第2番は、ウィーンで初演され好評を博すも、それは一部の貴族など上流社会の間のみの話であって、庶民はなかなかオーケストラを聴くことさえかなわなかったのです。そのため、ベートーヴェンは自ら、この自信作を室内楽形式に編曲し、一般家庭で手軽に演奏できるように仕立てあげました。全体的にコンパクトになっていますが、音楽性が全く損なわれていないのはさすがです。「ピアノと管楽器のための五重奏曲」は、当時のアマチュア演奏家たちが挙って演奏した形態で、親密ない響きが愛されています。こちらもベートーヴェンが、もう少し小さい形へと書き換えています。こちらは管楽器ののどかな響きが、緊張感あふれるアンサンブルへと変貌しています。
Q-08005(1SACD)
クレメンティ:ピアノ・デュオ集
二重奏曲Op.3-1/二重奏曲Op.3-2
二重奏曲Op.3-3/二重奏曲Op.6
二重奏曲Op14-1/二重奏曲Op.14-2
二重奏曲Op.14-3
ガリナ・ドラガノワ&ヴァシリー・イリサフスキー(ピアノ・デュオ…ブロッドウッド 1798年製)

録音:2007年6月12&13日、オランダ
ピアノのためのソナチネや「グラドゥス・アド・パルナッスム」で知られる作曲家クレメンティは、他にも数多くのピアノ曲を書いています。かのベートーヴェンも「クレメンティのピアノ曲はモーツァルトのものよりもピアニスティックで素晴らしい」と感想を漏らしたと伝えられるほどに、当時高く評価されていました。独奏曲はもちろんのこと、この4手のための作品も、とにかく技巧的で華麗さに満ち溢れています。作曲家が活躍した当時のピアノを使ったこの演奏。19世紀初めの賑わいも見事に伝えます。
Q-08006(1SACD)
パーセル:声楽作品集〜ひとときの音楽
おお!潔白なシダリアよ
ひとときの音楽
お前の姿を見るたびに我が心は
われは愚痴やへつらいに負けじ
ああ、恋することは何と楽しいことか
輝かしい太陽にも、もはや楽しみはあらじ
日陰の冷たく心地よき流れの中で
音楽が愛の糧であるならば
リッチモンドの丘の上で
人の目を逃れて
私のアクメリアが微笑む時
私はあわてて関係ないと誓った
私は美しいチェチーリアに恋をした
悲しみのチェリアの臥すところをごらんなさい
ああ何と悲しきわが運命
誰もフロレラの魅力には耐えられない
わが苦しみのすべてが君の憐れみを呼び起こすにはあらず
運命の時は足早にやってくる
彼女は恋し、愛をうちあける
聞いていないのかい、私のフィリス
彼らは慈悲深いようだが
愛しいアストレアから
シーリアは千の魅力を
我らは偽りの態度を装えど空し
幾多の方法を私は試みた
恋の病から飛び立とう
マールテン・コニングスベルガー(Br)
フレッド・ヤーコプス(テオルボ)

録音:2008年10月
テオルボ伴奏で聴くパーセル(1659-1695)の歌曲の数々。バリトンのコニングスベルガーのアプローチは確かにロマンティックであり、最近の古楽的唱法に親しんでいる人には若干の違和感があるかも知れませんが、ここは「歌」として楽しむのもありではないでしょうか。もちろん全体的に品良くまとまっていて、愛や悲しみ、喜びの感情をじっくりと味わえます。
Q-08007(1SACD)
バッハ:アルトのためのカンタータ集
喜ばしい安息。好ましい魂の歓喜BWV170
いざ、罪に抗うべしBWV54
心も魂も乱れはてBWV35
マールテン・エンヘルチェス(C.T)
クラース・ストック(指)
コンチェルト・ダムステルダム
ヴィンセント・ファン・ラール(Org)

録音:2008年10月、ドルドレヒト(オランダ)
今、オランダで最も注目されているカウンターテナー、エンヘルチェスによる感動的なバッハのソロ・カンタータ集です。彼は1984年に生まれ、4年間聖歌隊でボーイ・ソプラノを担当。1995年にはハーレム少年合唱祭にて、ヘンデルの「戴冠式アンセム」でソロを歌い注目を浴びました。また、リガの大聖堂で行われたアレグリ「ミゼレーレ」の録音ではソリストとして参加。ここでも素晴らしい歌唱を披露しています。16歳の時にカウンターテナー歌手へと転向し、マタイ受難曲のアルトでデビュー。その後バッハの数々の作品を始め、バロック期のオペラなどでも幅広く活躍し、その名声を飛躍的に高めています。幾分硬質ながら、伸びやかな声が魅力です。
Q-09001(1SACD)
ウェーバー:作品集
クラリネット五重奏曲変ロ長調Op.34J.182
舞踏への勧誘Op.65J.260
フルート三重奏曲Op.63J.259*
ファン・スィーテン・ソサエティ
【メンバー:マリオン・モーテン(Fl)*
フランク・ファン・デン・ブリンク(Cl)
バルト・ファン・オート(P)
フランク・ポールマン(Vn)
イゴール・ルハージェ(Vn)
ベルナデッテ・フェアハーゲン(Va)
ヨブ・テル・ハール(Vc)】

録音:2008年6月9-11日
まるで協奏曲のようにクラリネットが活躍する「クラリネット五重奏曲」は、ウェーバー(1786-1826)の室内楽作品の中でもとりわけ高い人気を誇っています。技巧的なパッセージが多いのは、当時のミュンヘン宮廷Oのソロ・クラリネット奏者ハインリッヒ・ベールマンに触発されて書かれた作品であるためで、完璧に演奏するためには恐ろしいまでのテクニックを要求されます。ここでは、そんな苦労(?)は全く感じることのない、滑らかで美しいメロディをとことん楽しめます。フォルテピアノで聴く「舞踏への勧誘」、こちらも緊密なアンサンブルが美しい「フルート三重奏曲」と、知られざるウェーバーの魅力を堪能できることでしょう。
Q-09004(1SACD)
メンデルスゾーン:室内楽作品集〜若き天才
ピアノと弦楽のための六重奏曲Op.110(1824)*
クラリネット・ソナタ変ホ長調(1824)
ピアノ三重奏曲ハ短調(1821)
ファン・スィーテン・ソサエティ
【バルト・ファン・オート(P)
フランク・ポールマン(Vn)
イゴール・ルハージェ(Vn)
ベルナデッテ・フェアハーゲン(Va)
ルーベン・サンダース(Va)*
ヤーリング・バルタ(Vc)
ヨブ・テル・ハール(Vc)
角谷朋紀(Cb)
フランク・ファン・デン・ブリンク(Cl)>】

録音:2009年6月,7月
オランダの名手たちによる若きメンデルスゾーンの才気溢れる作品集。この3曲は全て10代前半の作品で、姉ファニーとともに自宅での週末演奏会で披露されたものと言われています。これがまた素晴らしい出来映えの溢れるような才能が迸る美しい作品群です。ファン・スィーテン・ソサエティはピリオド楽器によるアンサンブルで、ここでも1830年製のツィーラー、フォルテピアノを始めとし
Q-09005(2CD)
トン・デ・レーウ:ピアノ作品全集
ピアノ・ソナタ第2番
前奏曲/パルティータ(1946)
小組曲/4つのリズミカルな練習曲
ダンス・レント/3つのアフリカの練習曲
パストラーレ/リディア組曲
6つの舞曲/人は自分の道をゆく
パルティータ(1943)/ピアノ・ソナタ第1番
3つのインヴェンティ/3つのソナチネ
4つの前奏曲/フランス民謡による変奏曲
5つの練習曲/9つのラーサ
左手と右手/告別
ルネ・エッカート(P)

録音:2009年8月25.27.28日,9月9日
オランダ音楽センター(Muziekcentrum Nederland…MCN)の共同制作である、オランダを代表する現代作曲家トン・デ・レーウ(1926-1996)のピアノ作品集です。2010年月9日に彼のピアノ曲全集の新版が発行されたのを記念しての録音となります。若干の作品は以前から録音があり、その斬新な作風が評価されていましたが、ここで纏めて聴いてみると、作曲家の作風の変遷が理解できるのではないでしょうか?最初に聴くなら「フランス民謡による変奏曲」がおすすめ。誰もが知っている「月のひかりに」が少しずつ崩壊していき、最後はフーガとして立ち現れます。

Q-10001
ツァッホウ:クリスマス・カンタータ集
「わが心は主をあがめ」
「主よ、われ汝だけをもち得るなら」
「われと共に主をあがめよ」
「わが魂よ、主をほめたたえよ」
コンスタンツェ・バッケス(S)
カペラ・フリジエ
アカデミア・アムステルダム
ルトガー・レミー(指)

録音:2009年8月31日,9月1,2日
ハレで聖母教会のオルガニストとして活躍(後任はバッハバッハ!)、その時代にハレにやって来たヘンデルの最初の音楽教師も務めたフリードリヒ・ヴィルヘルム・ツァッホウ(1663-1712)のクリスマス・カンタータ集です。この録音は、当時は大変人気を誇ったものの、現代ではほとんど忘れられてしまったこの作曲家の作品を掘り起し、ブクステフーデとバッハを繋ぐ「教会音楽の歴史」を再構築するものです。全てクリスマスのカンタータだけあって喜びに満ちた作品で、ソプラノのバッケスの歌唱は、暖かみに溢れた清冽なものです。
Q-10002(1SACD)
ブルックナー&ロット:弦楽四重奏曲集
ブルックナー:弦楽四重奏曲 ハ短調
ハンス・ロット(1858-1884):弦楽四重奏曲 ハ短調
イスラエルSQ
【イーガル・トゥネー(第1Vn)
アヴィタル・シュタイナー(第2Vn)
アミト・ランダウ(Va)
ズヴィ・マシュコウスキ(Vc)】
ブルックナーの作品における割合のほとんどは交響曲が占めていますが、少数であるものの、室内楽や宗教曲にも素晴らしい作品があることはご存知の通りです。とは言え、室内楽で知られているのは、あのいかにもブルックナーらしい「弦楽五重奏曲」であり、こちらの四重奏曲は耳にする機会もありません。何といっても、こちらは習作で、その上、彼が没して10年を経てから発見されたもの。本当に知る人ぞ、と言った幻の作品です。かたやハンス・ロットは「マーラーのライバル」であり「夭逝の作曲家」として知られる人。これまでも、いくつかの作品を聴くことができますが、この弦楽四重奏曲からも才能の発露が感じられます。イスラエル弦楽四重奏団の緊迫感ある演奏です。
Q-10003
シューベルト:作品集〜シューベルトとフルート
「しぼめる花」による序奏と変奏曲Op.160,D802
ヴァイオリン・ソナタ(ソナチネ)ニ長調Op.137-1.D384(フルート編)
「冬の旅」(T.ベームによるフルート編)〜おやすみ/菩提樹
「白鳥の歌」D957(T.ベームによるフルート編)〜漁師の娘/セレナード/海辺にて/鳩の使い/岩の上の羊飼いOp.129.D965*
マリーネ・シュネーマン(Fl)
バルト・ファン・オート(P)
フランシーヌ・ファン・デル・ヘイデン(S)*

録音:2010年4月27-29日
アルペジョーネ・ソナタをフルートで演奏することは比較的多いのですが、ここではヴァイオリン・ソナタをフルートに置き換え、この作品に新しい表情を付け加えることに成功しています。もともとフルートのための「しぼめる花〜」、近代フルートを完成させたテオバルト・ベームの編曲によるいくつかの歌曲(これはメロディの装飾が楽しいです)での表情豊かな笛の音色も良いですが、本来はクラリネット(もしくはチェロ)のオブリガードで歌われる名曲「岩の上の羊飼い」では、ここではフルートが優しく歌に寄り添っていて、クラリネットの領域に一歩踏み込んだフルートの可能性を感じさせてくれるでしょう。
Q-10004
シモンズ・コンダクツ・シモンズ〜マライン・シモンズ:作品集
クワーカーズの伝説Op.58a
ファイヴOp.48a
バス・コンティニューOp.48b
マライン・シモンズ(指)
シモンズ・アンサンブル

録音:2010年3月13日
幻想的な作風で知られる若手作曲家マライン・シモンズ(1982-)と彼のアンサンブルである「シモンズ・アンサンブル」のデビュー・コンサート(ドレスリハーサル含む)の録音です。もともとはピアノ独奏のために書かれたという「クワーカーズの伝説(この言葉はルーマニア語のブルーベリー(coacaza)か来ているそう)」で、彼の妻との会話の中でインスピレーションを得た作品。ベースの効いたノリの良い曲です。他2曲も楽しいです。
Q-10005
ブラームス:歌曲集
プラーテンとダウマーによるリートと歌Op.32
5つの歌Op.72
低音のための6つのリートOp.86
5つのリートOp.106
マールテン・コーニンフスベルハー(Br)
ケルヴィン・グラウト(P)
ブラームスはその生涯に200曲ほどの歌曲を作曲し、ロマン派の歌曲レパートリーに重要な貢献を果たしました。内容も、陽気な民謡調の曲から、メランコリックでロマンティックな曲まで広範囲にわたり、その感情のスペクトルの美しさは例えようもありません。内省的な性格だったブラームスは、マーラーやヴォルフのように、直截的な「甘美なる死への憧れ」を描くことはあまりなかったのですが、やはりこの時代を支配する雰囲気からは逃れることは不可能だったようで、Op.86の歌曲集などは、まさに後期ロマン派の音楽そのものと言ってもよいでしょう。コーニンフスベルハーの歌唱は知的であり、ブラームスの渋さを伝えるには最適なのではないでしょうか。
Q-10007
ヤン・フリエンド:Jets d'Orgue ヤン・ハーゲ(Org)

録音:2009年11月10.16.17日
オルガンの巨大な音響をフルに生かした「響きの祭典」とも言える壮大なる音の叙事詩。自然かつ生き生きとしたパワーと、何千もの音色のパターンを組み合わせた目もくらむような音の洪水は、最初は戸惑うものの、そのうち快感へと変化します。全く新しい音楽です。
Q-10008
シューマン:幻想曲ハ長調Op.17
ラフマニノフ:練習曲集「音の絵」Op.39
アレクサンドル・ドロズドフ(P)

録音:2010年3月
オランダの新聞に一言「アレクサンドル・ドロズノフは聴衆の心に語りかける」と評されたというロシアのピアニスト。確かにこの深い表現力を伝えるには、却って余計な言葉は不要でしょう。上品さ、繊細な感性、詩的な表現力、様々な賛辞は聴き手の心の中で繰り返されていくはずです。このCDに記録された2つの作品も、とりわけ聴き手のイマジネーションを喚起するものです。

Q-11001(1SACD)
シューベルト:作品集〜シューベルト・アット・ホーム
ギター四重奏曲D96
岩の上の羊飼いD965
ピアノ五重奏曲イ長調「ます」
フランシーヌ・ファン・デア・ヘイデン(S)
ファン・スィーテン・ソサエティ
【イズハール・エリアス(G)
マリオン・モーテン(Fl)
フランク・ファン・デン・ブリンク(Cl)
マリア・ヴァーエルヴォ(Cb)】
バルト・ファン・オート(P)
イゴール・ルハージェ(Vn)
ベルナデッテ・フェアハーゲン(Va)
ヨブ・テル・ハール(Vc)

録音:2009年9年-11月
オランダを代表するピリオド楽器のアンサンブル「ファン・スィーテン・ソサエティ」によるシューベルトの作品集。曲の形態に合わせて、各々の楽器の名手を揃え極上のアンサンブルを聴かせます。ここではシューベルトの3つの作品が演奏されていますが、なかでも「ます」でのスリリングな演奏がイチオシです。ほとんどノン・ヴィヴラートのヴァイオリンと危なげのないフォルテピアノ。爽快で輝かしくエキサイティングです。もし自宅でこんな演奏会が行われたとしたら、と想像するだけでも楽しい1枚です。
Q-11003
シューベルト:歌曲集「冬の旅」 マールテン・コニングスベルガー(Br)
ロジャー・ブラウン(P)

録音:2002年7月3-6日
レーベルを代表するバリトン歌手コニングスベルガーによるシューベルトの「冬の旅」。彼はこの曲から極めて親密なドラマを引き出しています。滑らかな声、そして美しいレガートと完璧なドイツ語はもちろんのこと、各曲に秘められたドラマを次々と明かす彼の歌唱は、シューベルトが、この孤高の歌曲集で人々に伝えたかったことを、もう一度考えたくなるような素晴しさです。ピアノのブラウンも息のあった演奏を聴かせます。

Q-12001
マーラー:歌曲集「少年の不思議な角笛」 マールテン・コニングスベルガー(Br)
エト・スパンヤールト(P)
1806年から1808年に出版された、アルニムとブレンターノが収集したドイツの民衆歌謡の詩集「少年の不思議な角笛」は、同時期の多くの作曲家たちが曲を付けました。なかでも知られているのが、マーラーの一連の歌曲でしょう。もともと「少年の不思議な角笛」と銘打った歌曲集に含まれているのは、12曲だけですが、マーラーはその他に「若き日の歌」や交響曲の第2番、第3番、第4番にもこの歌詞を用いた歌や、歌と同じメロディの曲が挿入されるなど、この詩集が若きマーラーの創造力の源であったことは間違いありません。ここでは、「若き日の歌」から7曲と、「少年の不思議な角笛」からの10曲を自由に組み合わせ、コニングスベルガー独自の世界を構築しています。喜びと絶望を自在に行き来し、時には実に皮肉な世界を見せてくれる彼の歌唱と、表現豊かなピアノを聴かせるスパンヤールトの掛け合いを存分にお楽しみください。
Q-12002
チェロ・ソナタ集
ショスタコーヴィチ:チェロ・ソナタ.ニ短調Op.40
ラフマニノフ:チェロ・ソナタ.ト短調Op.19
マイケ・ラーデマーケルス(Vc)
マテイス・フェルスホース(P)
ロシアが生んだ2つのチェロ・ソナタです。創作意欲を失くし失意の底にあったラフマニノフが、ようやく気を取り直したのは、ピアノ協奏曲第2番の大成功によるものでした。その直後に書かれたこのチェロ・ソナタは、当然の如く噎せ返るようなロマン性を帯びたものでした。そのおよそ35年後に書かれたショスタコーヴィチの作品も、若干のシニカルさは有しているものの、驚くほどに抒情的であり、その仄暗い美しさが愛されています。当時のショスタコーヴィチは新進作曲家として失敗を成功を繰り返していた時期で、自らの作風の確立を試みていたこともあり、悲劇と喜劇がないまぜとなった彼らしさも見えてくる名作です。ラーデマーケルスとフェルスホースは、ボスマンズとブリッジの作品集(Q07002)でも緊張感に満ちたデュオを聴かせたコンビです。
Q-12003
ヤナーチェクピアノ作品集
霧の中で
ピアノ・ソナタ変ホ長調「1905年10月1日街頭にて」
草が茂る小道を通って
ヘレナ・バシロワ(P)

録音:2012年9月5&6日ドルブレヒトレモンストランセ・ケルク
モスクワに生まれ、現在アムステルダムに住むの若きピアニスト、ヘレナ・バシロワ。彼女のショスタコーヴィチの優れた解釈が、ニューヨーク・タイムズ紙で絶賛されたことで世界中から注目を浴びています。オペラ作曲家、または管弦楽作曲家として知られるヤナーチェク(1854-1928):。彼のピアノ曲は決して数が多いわけではありませんが、そのどれもが彼が追求していたモラヴィア民謡や舞曲、そして土の香りがふんだんに盛り込まれた個性的な作品群です。バシロワの弾くヤナーチェクは、作品の持つ独特の雰囲気と個性を見事に表出したものであり、その夢幻的でロマンティックな楽想の裏に隠された情熱までをも顕わにする強靭な精神性も持ち合わせたユニークなものです。この若き才能、賛美する他ありません。

Q-13002
アリアーガ:弦楽四重奏曲第1番ニ短調
弦楽四重奏曲第2番イ長調
弦楽四重奏曲第3番変ホ長調
イスラエルSQ
「夭逝の天才」という呼び名が最もふさわしいアリアーガ(1806-1826)。彼はモーツァルトの生誕年のちょうど50年後に生まれたこともあり「スペインのモーツァルト」とも呼ばれます。1806年、スペインに生まれ、幼い頃から神童として活躍、パリ音楽院に留学してからも才能が認められ、早いうちから講義助手として活躍を始めました。しかし、20歳の誕生日の目前に急逝。今でも亡くなった原因はわかっておりません。そんな彼ですが、いくつかの作品が現存しており、この弦楽四重奏曲はパリで学んでいた1822年から書き始められたもので、全編に漲る瑞々しい感受性と豊かな音楽性は聴く者の心を捉えて離しません。もし彼があと50年長く生きていたら・・・と考えずにはいられない名作です。
Q-13003
シメオン・テン・ホルト:カント・オスティナート
1.Deel1a/2.Deel1b/3.Deel2/4.Deel3a/5.Deel3b/6.Deel4
トゥーン・ハーゲン(Org)
ミニマル音楽。そのいつ果てるとも知れぬ悠久の音の流れに身を委ねる幸福…。このアルバムはオルガンで奏でるミニマル音楽の見本市のような1枚です。小さなパーツが組み合わされた6つの部分でできていますが、全体を通して一つの巨大な絵画であり、通して聴くことで自然な色調やハーモニーが体験できるようになっています。変化していくオルガンの音色も美しく、ミニマル嫌いの人にも安心して(?)オススメできる優れものです。

Q-14001
モルテ・ドルチェ
ホイヘンス:甘美なる死
ディンディア:ひねもす泣き
ホイヘンス:カッチャ・アモローサ
カプスベルガー:あなたは私を残してどこに
ロッシ:恋とはどんなものか
モンテヴェルディ:甘い光に
カプスベルガー:トッカータ第1番
カッチーニ:アマリッリ、私の美しい人
モンテヴェルディ:かくも甘い苦悩/他
オスカール・フェルハール(C.T)、
ミヒエル・ニエッセン(Lute)

録音:2013年9月−10月
700曲を超える膨大な数の作品を遺した17世紀オランダの作曲家であり、詩人、外交官、科学者という様々な姿を持っていた多才の人、コンスタンティン・ホイヘンス(1596−1687)とその同世代の作曲家たちの歌曲集。
オスカール・フェルハールは1987年、オランダ、ロッテルダム出身の若きカウンタテナー。ハーグ王立音楽院ではマイケル・チャンスやジル・フェルドマンといった古楽唱法のスペシャリストたちの下で研鑽を積み、2010年にはオーストリア・バロック・アカデミーで一等賞を受賞しています。
Q-14002
ベートーヴェン:サロン・シンフォニーズ
ベートーヴェン(フンメル編):交響曲第5番「運命」
ベートーヴェン(リース編):交響曲第3番 「英雄」
ファン・スヴィーテン・ソサエティ
〔バルト・ファン・オールト(フォルテピアノ)、マリオン・モーネン(Fl)、ベルナデット・フェルハーヘン(Va)、ヨブ・テル・ハール(Vc)、ヘレーン・フルスト(Vn)〕

録音:2014年3月4日−6日、オランダ
ベートーヴェンのライバルであり親友ヨハン・ネポムク・フンメルが編曲した第5番「運命」。ベートーヴェンの弟子フェルディナント・リースが編曲した第3番「英雄」。
バルト・ファン・オールトやマリオン・モーネン、ヨブ・テル・ハールなどオランダの名手たちのピリオド楽器演奏によって、当時のサロンでも親しまれたであろうベートーヴェンの偉大なる交響曲が鮮やかに蘇ります。
Q-14003
ラヴェル:クープランの墓
ミヨー:ルネ王の暖炉
フランセ:木管五重奏第1番
ファルカス・ウィンド・クインテット・アムステルダム〔ヘルマン・ヴァン・コゲレンベルグ(Fl)、ハンス・ウォルターズ(Ob)、マルセル・ジェラエズ(Cl)、レムコ・エデラール(Fg)、フォンス・フェルスパーンドンク(Hrn)〕
ファルカス・ウィンド・クインテットのデビュー・アルバムは、モーリス・ラヴェル、ダリウス・ミヨー、ジャン・フランセの3人の作曲家による、20世紀フランスの木管五重奏のための音楽。ロイヤル・コンセルトヘボウ管、オランダ・フィル、オランダ放送フィル、ハーグ・レジデンティ管、ミュンヘン・フィルなど、一流のオケで活躍する名手たちによる魅惑の木管五重奏をどうぞ。
★演奏風景
ラヴェル: https://www.youtube.com/watch?v=-CDGTFJzdl4
ミヨー:  https://www.youtube.com/watch?v=QeG7xgRkbwA
フランセ: https://www.youtube.com/watch?v=aXufZIUPZbs
Q-14004(3CD)
バッハの無伴奏チェロ組曲と現代作曲家&即興の結合
バッハ:組曲第1番ト長調 BWV.1007
グバイドゥーリナ:無伴奏チェロのための10の前奏曲より 第3番 Con sordino - Senza sordino
バッハ:組曲第2番ニ短調 BWV.1008
クルターグ:メッセージ=コンソレーション
バッハ:組曲第3番ハ長調 BWV.1009
ペンデレツキ:スラヴ風に
バッハ:組曲第4番変ホ長調 BWV.1010
ブリテン:テーマ・ザッハー
バッハ:組曲第5番ニ短調 BWV.1011
シュニトケ:音の手紙
バッハ:組曲第6番ニ長調 BWV.1012
エレクトリック・チェロによるインプロヴィゼーション:コンスタント、ディスタント
マイケ・ラーデマーカース(Vc、エレクトリックVc)

録音:2013年9月、2014年2月&7月
オランダの女流チェリスト、マイケ・ラーデマーカースによる意欲的なバッハ録音が登場。チェロの聖典、バッハの「無伴奏チェロ組曲」全曲を番号順に並べ、1曲ごとに、ソフィア・グバイドゥーリナ、ジョルジュ・クルターグ、クシシュトフ・ペンデレツキ、ベンジャミン・ブリテン、アルフレット・シュニトケら近現代作曲家による独奏チェロのための作品を挟み、最後にエレクトリック・チェロ(Yamahaのサイレント・チェロ SV-110)によるインプロヴィゼーションを収録。
バッハと現代の作品を組み合わせることによって、ヒストリカルなパフォーマンスが注目されがちな現代に於いて、より現代的なアプローチからバッハを読み解き、真に"オーセンティック"な組曲を目指したラーデマーカース。確かな実力と優れた解釈でバッハと現代作曲家、そして即興を結びつけ、新たな「聖典」の姿を魅せてくれます。
Q-14005
ダーン・マネケ:ソワイオン・プリュ・ヴィト
フォー・ブルドン
アーク1 弦楽四重奏
ソワイオン・プリュ・ヴィト
トン・デ・レーウの墓
合唱とハーモニウムのためのオラトリオ 「最後の7つの言葉」
イングリット・ファン・ディングステー(Vn)、ファン・ディングステーSQ、コーエン・スタイト(バス・クラリネット)、エーヴァウト・ヴァン・ディングステー(Vc)、ハンス・レーンダース(指)スタジアム・コラール、ディルク・ルイメンス(ハーモニウム)
聖ゲルトルーディス教会では教会オルガニストを務め、優れた演奏家として活躍しながら、スヴェーリンク音楽院で作曲賞を受賞し、作曲家、オルガニスト、また合唱団の指揮やスヴェーリンク音楽院の教授職も務めるオランダの作曲家、ダーン・マネケ(Daan Menneke, 1939−)の作品集。

Q-15001
ハイドン:十字架上のキリストの最後の7つの言葉(リエヴォネン編曲木管五重奏版) ファルカス・ウィンド・クインテット・アムステルダム

録音:2015年
オリジナルの管弦楽版とともに、作曲者自身の編曲による弦楽四重奏版など様々な編成で親しまれているハイドンの名曲「十字架上のキリストの最後の7つの言葉」。ファルカス・ウィンド・クインテット・アムステルダム(ファルカス・クインテット・アムステルダム)による録音は、フィンランド出身の鍵盤楽器奏者&作曲家、エレ・リエヴォネンの編曲による、木管五重奏版!
ファルカス・ウィンド・クインテット・アムステルダムは、ミュンヘン・フィルの首席フルート奏者ヘルマン・ヴァン・コゲレンベルグを始めとして、オランダ国内外で活躍する5人の管楽器奏者によって1997年に結成されたアンサンブル。フルート、オーボエ、クラリネット、ファゴット、ホルンの暖かな音色で、「十字架上のキリストの最後の7つの言葉」が新鮮に響きます。
Q-15003
ピクチャーリング・スクリャービン
アレクサンドル・スクリャービン:マズルカ.ホ短調Op.25-3、
 前奏曲イ短調Op.11-2、
 前奏曲ホ短調Op.11-4、
 前奏曲嬰ヘ短調Op.11-8、
 前奏曲ホ長調Op.11-9、
 前奏曲ロ長調Op.11-11、
 前奏曲変イ長調Op.11-17、
 ピアノ・ソナタ第4番Op.30、
 詩曲嬰ヘ長調Op.32-1、
 前奏曲変ロ短調Op.37-1、
 2つの小品Op.57、
 2つの前奏曲Op.67、
 ピアノ・ソナタ第9番「黒ミサ」
ジュリアン・スクリャービン:前奏曲Op.3-1、
 前奏曲Op.3-2、前奏曲(1919)
セロニアス・モンク(ロマン・ロファルスキ編):アスク・ミー・ナウ
ヘレナ・バシロヴァ(P)

録音:2015年2月28日−3月3日
ヘレナ・バシロヴァは、デビュー・アルバム「ヤナーチェク:ピアノ作品集(Q 12003)」がヨーロッパのメディアで絶賛され、日本、インド、アメリカ、ロシア、デンマークの公演に繋がり、国際的な活動を拡げているロシア生まれ、オランダ育ちのピアニスト。セカンド・アルバム「ピクチャーリング・スクリャービン」は、自らもヴィルトゥオーゾ・ピアニストとして活躍したアレクサンドル・スクリャービン(2015年で没後100周年)の晩年のリサイタルに似た構成。更に、11歳で夭逝した息子ジュリアン・スクリャービンの作品と、セロニアス・モンクの作品をリンクさせて終わるという、秀逸なプログラムにも注目。
Q-15004
ピアノ三重奏曲集
シャミナード:ピアノ三重奏曲第2番イ短調 Op.34
ショーソン:ピアノ三重奏曲ト短調 Op.3
アトランティック・トリオ〔ヤネケ・ファン・プローイエン(Vn)、アンスフリード・プラット(Vc)、バス・フェルヘイデン(P)〕

録音:2015年6月15日、ヒルフェルスム(オランダ)
19世紀末、ドビュッシーやダンディ、フォーレなどパリ中のエリートが集まったフランス国民音楽協会のサロン。ショーソン宅で行われたサロン(ル・サロン・ド・ショーソン)で当時脚光を浴びながらも、現在では忘れられてしまっているシャミナードとショーソンの優れた室内楽が現代に蘇る。
アトランティック・トリオは、セシル・シャミナード、フリードリヒ・ゲルンスハイム、パウル・ユオンなどの忘れられた傑作の復興に情熱を燃やすオランダのアンサンブル。
Vimeoにて、プロモーション映像がご覧になれます!
https://vimeo.com/143726944
Q-15005
シューマン:ハイネ歌曲集(弦楽四重奏伴奏版)
歌曲集 「詩人の恋」 Op.48(ヴィム・テン・ハーフェ編)
リーダークライス Op.24(ヴィム・テン・ハーフェ編)
哀れなペーター Op.53-3(ボブ・ジマーマン編)
マールテン・コニングスベルガー(Br)、
マタンギSQ

録音:2015年7月20日−22日、ロッテルダム
ダウランドからジャズまで幅広いレパートリーを持ち、アムステルダムとパリの音楽院で教鞭を執るオランダのバリトン、マールテン・コニングスベグガーが歌うシューマンは、ピアノではなくSQによる伴奏版!

Q-16001
キー・コネクションズ 〜 ピアノとオルガンのためのサロン&シンフォニック・ミュージック
デマレスト:幻想曲ハ短調、大アリア
ギルマン:スケルツォ・カプリチオーソ Op.36
ラフマニノフ:交響的舞曲 Op.45より 第1楽章(ヴィム・ドーズ編/世界初録音)
シベリウス:アンダンテ・カンタービレ
フランク:前奏曲、フーガと変奏曲 Op.18
サン=サーンス:6つの二重奏曲 Op.8より カヴァティーナ、スケルツォ
デュプレ:バラード Op.30
ヴィム・ドーズ(Org/track 1-2, 7-9)
スザンナ・フェールマン(Org/track 3-6)
ミルサ・アダミ(P)

録音:2016年1月14日−15日、オランダ
室内用の小型オルガン「ハーモニウム」のために書かれた作品や、ヴィム・ドーズ自身によるトランスクリプションなどによる、「オルガンとピアノのデュオ」という珍しい編成の作品集。ヴィム・ドーズとスザンナ・フェールマンの夫婦が、ハールレム・フィルハーモニーのカヴァイエ=コル・オルガンを弾き、アルバニア出身のピアニスト、ミルサ・アダミと見事なデュオを披露。


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