湧々堂HOME 新譜速報 交響曲 管弦楽曲 協奏曲 器楽曲 室内楽 声楽曲 歌劇 バロック 廉価盤 シリーズ
旧譜カタログ チャイ5 殿堂入り 交響曲 管弦楽 協奏曲 器楽曲 室内楽 声楽曲 歌劇 バロック



Radio France
(フランス)



品番 内容 演奏者
FRF-001
タンスマン:歌劇「誓い」 マリー・ドヴェルロー(S)、
伯爵:ジャン=セバスティアン・ブー(Br)、
ファブリス・ダリ(T)、アラン・ガブリエル(T)
デルフィーヌ・エダン(Ms)、
エリック・ジェノヴェーズ(語り)、
アラン・アルティノグリュ(指)
フランス放送PO、フランス放送cho
。2場から成る「誓い」はバルザックの「ラ・グランド・ブルテッシュ」に基づき、妻の浮気相手のスペイン男を殺害して壁に塗りこむ伯爵の話。1953年に作曲され、翌年クリュイタンスの指揮で放送初演されました。タンスマン自身は「叙情的挿話」と命題しており、作風的にはヴィリズモ風。血なまぐさく狂気に満ちた世界が色彩豊かな管弦楽法で描かれます。アーンやオッフェンバックのオシャレな歌唱で最近注目のドヴェルローが迫真の演技を披露、ピアニストとしても知られる指揮者アルティノグリュの統率力も光ります。   (Ki)
FRF-002(2CD)
マーラー:交響曲第2番「復活」、
マリユス・コンスタン
:管弦楽の為の24の前奏曲(世界初演)
ベルト・モンマール(S)、
オラリア・ドミンゲス(Ms)、
フランス国立放送cho、
レナード・バーンスタイン(指)
フランス国立放送O

録音:1958年11月13日パリ、シャンゼリゼ劇場(モノラル・ライヴ)
ラジオ・フランス収録、INAアーカイヴ音源による正規初出。1960年の作曲者生誕100周年が間近に迫った1958年に、巨匠バーンスタインがフランス国立放送管を振ったマーラーの「復活」ライヴという大注目のタイトルがリリースとなります。20世紀のマーラー・ブームの火付け役を担ったバーンスタイン。さすがに「復活」も好んで取り上げており、まず1963年にニューヨーク・フィルとセッション録音で、1973&1974年にはロンドン響とセッション録音、1987年にはふたたびニューヨーク・フィルとライヴでも録音しています。また、フィナーレのみですが1967年にイスラエル・フィルとコル・イスラエル響とのユダヤ大合同オケを指揮したライヴ、それもヘブライ語歌唱によるという変り種もありました。さて、このたびのフランス国立放送管とのライヴが行われた1958年といえば、ちょうどバーンスタインがニューヨーク・フィルの音楽監督に就任した年でもあり、これから60年代にかけて充実ぶりをみせる時期と重なります。ここでの演奏も、じっくりと踏み込んで開始される第1楽章から、楽想が転換する中間楽章の起伏に富んだ表現といい、大仕掛けなフィナーレの溜めといい、まぎれもなくバーンスタイン流で、爆発的なエネルギーをダイレクトに音楽にぶつける個性の魅力が全開。モノラルながらたいへん鮮烈な音質のため、手に取るように会場のなまなましい気配を感じ取ることができます。なおフランス国立放送管の「復活」ライヴですが、すでに別録音で知られているように、これより一週間後の20日に再演された際には、指揮がシューリヒトへと替わり、ソリストも変更されています。カップリングには、アメリカのテレビ・シリーズ「トワイライト・ゾーン」のテーマで有名なコンスタン(1925−2004)の出世作を収録。これが世界初演となるもので、作曲者によれば24曲のそれぞれが1分から6分ほどの長さの無調作品で、どこかなぞめいた雰囲気がSFの世界を連想させます。
※演奏時間:T.23’08+U.10’55+V.10’10+W.5’34+X.33’49=TT.83’36 (Ki)
FRF-005
R・シュトラウス:アルプス交響曲 クルト・マズア(指)フランス国立O

録音:2007年11月29日パリ、シャンゼリゼ劇場(ライヴ)
生涯に渡り登山愛好家であったシュトラウスが、山登りの体験や大自然の印象をいつか音楽で描写したいという数十年来の構想を、持ち前の華麗なるオーケストレーションを駆使してついに結実させたのが、管弦楽の最後の大曲「アルプス交響曲」。1915年に作曲者指揮で世界初演が行われたのち、いち早く1925年にフリートが世界初録音を行い、シュトラウス自身も1936年にミュンヘン放送響と、1941年にバイエルン国立管と録音しています。シュトラウスと親交の深かったベームはエキスパートにふさわしく、「アルプス交響曲」を1939年にベルリン放送響と録音、1952年にRIAS響と録音、1957年にはシュターツカペレ・ドレスデンと録音しています。【ハイファイ録音時代の到来とともに人気が爆発した「アルプス交響曲」】「アルプス交響曲」は、ウインド・マシーンやサンダー・マシーンなどの特殊楽器まで擁する大編成のオーケストラから繰り出されるサウンドの醍醐味満点の作品という理由からでしょう。当初より「アルプス交響曲」の人気は高かったようで、ほかに主だったところでは、1952年にクナッパーツブッシュとコンヴィチュニー、1953年にミトロプーロス、1964年にはムラヴィンスキーといった大物指揮者たちがそれぞれ録音しています。やがて録音技術が飛躍的に向上したアナログ完成期からデジタル時代にかけて、カラヤン(1980年)やショルティ(1979年)をはじめとして録音点数が急増します。近年も依然として、ルイージ&シュターツカペレ・ドレスデン(2007年)やビシュコフ&ケルンWDR響(2007年)などの録音が発表され鑑賞機会が広がるいっぽう、最近ではこのたびのマズア&フランス国立管のケースを含めて、ヤンソンス&ロイヤル・コンセルトヘボウ管(2007年ライヴ)、ハイティンク&ロンドン響(2008年ライヴ)、フィリップ・ジョルダン&パリ国立オペラ座O(2009年ライヴ)と、実演でも腕に自信のある団体がこぞって取り上げて収録する傾向にあるようです。
マズアはフランス国立管と、2002年にベートーヴェンの交響曲第2番と第6番(V4971・廃盤)を、2005年にチャイコフスキーの交響曲第5番(V5040)を、そして2006年にショスタコーヴィチの交響曲第7番(V5071)を、いずれもライヴで録音して音楽監督としてのたしかな成果を収めており、さらにまた、マズアは2008/09年のシーズンより終身名誉音楽監督のポストにあることからも現在におけるフランス国立管との良好な関係がうかがえます。1983年にもマズアは「アルプス交響曲」を当時の手兵ゲヴァントハウス管とPHILIPSへセッション録音をおこなっています。前回より24年ぶりの再録音という巨匠マズアの境地とともに、これまでの流れでみせてきたようにフランス国立管の熱い取り組みにも注目したいところです。 (Ki)
FRF-006
ブルックナー:モテット集
 ここは神が造り給うた所WAB.23(1868)
 正しい者の口は知恵を語りWAB.30(1879)
 アヴェ・マリアWAB.6(1861)
 キリストは従順であられたWAB.11(1884)
 王の御旗は翻るWAB51(1892)
 パンジェ・リングァWAB.33(1868)
 エッサイの若枝は芽吹きWAB.52(1885)
ミサ曲第2番ホ短調WAB.27(第2稿/1882)
ノルベルト・バラチュ(指)フランス放送PO
フランス放送cho

録音:2000年5月30日パリ、サル・プレイエル(ライヴ)
1928年ウィーンに生まれ、歌手としてウィーン少年合唱団からウィーン国立歌劇場合唱団まで登りつめたノルベルト・バラチュは、1968年から1983年までウィーン国立歌劇場の首席合唱指揮者を務め、また30年近くバイロイト音楽祭で合唱指揮を手がけ、さらにウィーン・フィル、ロイヤル・フィル、大阪フィルをも指揮する実力派。すみずみまで合唱音楽を知り尽くした巨匠バラチュがフランス放送合唱団を振ったラジオ・フランス・シリーズの一枚は、2000年にサル・プレイエルでおこなったコンサートの模様をおさめたもの。崇高かつ神秘的な美観が交響曲にも相通じる、ブルックナーの宗教合唱曲はライヴらしい自然な熱のこもり具合も印象的な内容で、やわらかくぬくもりのあるハーモニーに心を奪われます。器楽の加わるミサ曲でも、コーラスと溶け合うふんわりとしたひびきにバラチュの耳の良さをあらためて実感されることでしょう。 (Ki)
FRF-007
ドビュッシー:聖セバスティアンの殉教 イザベル・ユペール;語り(聖セバスティア)
ソフィー・マラン=デュゴール;(S/処女エリゴーヌの声、Vox Sola、天の声、
ケイト・アルドリッヒ(Ms/双子の兄弟マルク、Vox Sola)
クリスティーヌ・クノッレン(Ms /双子の兄弟マルケリアヌス)
ダニ エ ーレ・ガッティ(指)フランス国立O
ラジオ・フランスcho(合唱指揮:マティアス・ブラウアー)

録音:2009年4月9日(ライヴ)/シャンゼリゼ劇場
ダニエーレ・ガッティと、彼が音楽監督を務めるフランス国立管によるドビュッシーの「聖セバスティアンの殉教」の登場。管弦楽版ではなく、語り・ 声楽を伴う版での録音です。神秘的で美しい和声、ミステリアスで異教的な要素を思わせる色彩、抒情、感情のひだに寄り添う劇性と官能的なハーモニー を併せ持った、ドビュッシーの魅力に詰まった作品です。
このドビュッシーの「聖セバスティアンの殉教」は、当時のセレブ的詩人、ガブリエーレ・ダヌンツィオが書いた4000行から成る聖史劇の詩のための 付随音楽です。実際にすべての詩を朗読しながら上演すると4時間以上もかかる大作。しかしその中でドビュッシーの音楽は一時間弱分ほどしかないこと から、今日では完全版で演奏されることはほとんどなく、このように音楽部分を抜粋してか、四曲の抜粋から成る交響的断章(「百合の園」「第一幕の法 悦の踊りとフィナーレ」「受難」「よき羊飼い」)として演奏されています。ガッティ率いるフランス国立管、という夢のような布陣で、しかも語り手にはフ ランスの女優(映画「ピアニスト」で主演をつとめた)イザベル・ユペールを起用した豪華な上演のこのライヴ録音は、歓迎すべきものといえましょう。
ドビュッシーがこの作品の作曲の契約書にサインをしたのは1910年12月、詩が書き上がる予定日は翌11年3月、そして初演は5月、とすべてがギ リギリの状態の中での契約でした。このような明らかに困難と思われる仕事を引き受けたのは、当時のドビュッシーの経済状態の困難さがあったから、と されています。リハーサルまでにピアノ譜を、そして本番までにオーケストラスコアを仕上げなければならないというギリギリの状態だったため、オーケス トレーションの大部分を信頼おける友人、アンドレ・カプレに委ねています(もちろんすべてドビュッシーの細かなチェックが入っています)。さらに、契 約時には、ダヌンツィオの四幕劇に対して、各幕への4曲の交響的前奏曲、三曲の舞曲、五声のマドリガル、寡婦たちの哀歌とフィナーレという音楽を つけることがうたわれていましたが、実際に出来あがってきたダヌンツィオのテキストは五幕でした。そんな中迎えた初演もトラブル続きで、さらに初演で 主演をつとめたバレエ・リュスのダンサー、イダ・ルーヴィンシュタインはユダヤ人だったため、セリフのフランス語にも訛りがあったことを指摘されるなど 困難な状況でした。しかし、そんな状況での初演で、ドビュッシーは、自分が構想に描いていたような魅惑の和声の宮殿が彼の目の前に現れ涙した、とい う記録が残っています。この作品が、彼の芸術的発展における特別な存在であることは間違いないでしょう。
ドビュッシーの音楽語法の総決算的に様々な要素が濃密に詰まったこの作品を、ガッティとフランス国立管弦楽団は神秘性たっぷりに、ドビュッシーの 和声の味わいと色彩を見事に汲み取り演奏しています。CDで聴いていても、セバスティアンの恍惚とした表情や、燃え盛る炭の上での舞い、受難の舞い が目の前にたちのぼってくるような力演となっています。

FRF-012(1SACD)
ストラヴィンスキー:結婚(1923年現行版)*
結婚(1919年版。1、2場のみ)#
ピアノラのための練習曲(ルネ・ボス打込みによるヤマハ・ミディピアノ)
ヴィルジニー・ペシュ(S)、
カタリン・ヴァルコーニ(A)、
ピエール・ヴァエロ(T)
ヴァンサン・ムネ(Bs)、
ルネ・ボス(指)フランス国立放送cho
打楽器アンサンブルad’ONF、
スコプ・ピアノQ*
フランソワーズ・リヴァラン、
フランソワ・ゴーチエ(ツィンバロン)、
モントリオールSMCQ打楽器アンサンブル、
ハイナー・スコプ(ハルモニウム)、
ルネ・ボス(ヤマハ・ミディピアノ打込み)#

録音:2005年8月、2006年9月フランス放送スタジオ
ストラヴィンスキーのバレエ・カンタータ「結婚」といえば、4台のピアノと打楽器が織りなす原始的で強烈な音響で知られていますが、その形態に落ち着くまで3度オーケストレーションが試みられました。まず1917年に大管弦楽用に執りかかるものの中断、同年秋に小管弦楽用も試みたものの、これも中止、1919年にはピアノラ(自動ピアノ)、ハルモニウム、2台のツィンバロン、打楽器のための版に着手し、第2場までほぼ完成させますが、演奏の困難さが予測されたゆえ、これも断念しました。その1919年版を指揮者のルネ・ボスが2005年に蘇らせた興味深い録音が出現しました。現行の1923年版も併録されているのも嬉しく、両版の違いを実感できます。
4人の名ピアニストがガンガン弾きまくる1923年に対し、1919年版のピアノは1台、それも自動ピアノというのがユニーク。ここでは指揮者ボスがヤマハのミディピアノに自ら打込み、それを披露しています。カップリングの「ピアノラのための練習曲」も同様で、最新テクニックで人間の運動神経を越えた超絶演奏を実現させるだけでなく、ボスの意気込みと偏執マニアぶりもうかがい知ることができます。いずれも自然で迫力に満ち、コンピューター演奏とは思えぬ熱がこもっています。さらに、ハンガリーの民俗楽器ツィンバロンを2台駆使して独特の色彩を生み出しているほか、足踏みオルガンのハルモニウムも敬虔かつ鄙びた味を出していて面白さの連続、聴き手を全く飽きさせません。資料としても貴重の極みで、ロシア音楽ファン必携の1枚と申せましょう。 (Ki)
FRF-013(6CD)
演奏家のノートvol.1〜ピアニスト・カッサール編
[CD1]楽興の時op.94D.780より
[CD2]ピアノ・ソナタ第17番D.850〜1,2楽章
[CD3]即興曲集op.14〜第1番/第4番
[CD4]「白鳥の歌」D957〜アトラス/彼女の絵姿/海辺で/影法師
[CD5]ピアノ・ソナタ第19番D.958〜1,2楽章
[CD6]ピアノ・ソナタ第21番変ロ長調D.960
フィリップ・カッサール(P)

録音:2008〜2011年、ラジオ・フランス・スタジオ(フランス)
ラジオ・フランスで放送されていたカッサール司会のシューベルト紹介の番組の選りすぐり6枚組CDの登場です。ラ・フォル・ジュルネに来日以来、日本でも人気急上昇中のフランス人ピアニスト、フィリップ・カッサール。近年は独自解釈によるドビュッシーの演奏で注目を浴びているカッサールですが、シューベルトもまた彼の得意とするレパートリーの1つです。フランスでシューベルトについてのエッセイを出版するほど、この作曲家に熱意を持って向き合ってきました。シューベルトの特定のピアノ作品をテーマに掲げ、その作品のW.ケンプ、バドゥラ・スコダらの演奏の音源を流しながら、演奏の合間や途中でカッサールが語りの解説を入れる(フランス語)という趣向のラジオ番組で、2008年~2011年の間に放送されました。また、テーマとなっているピアノ作品を理解する上で重要な他ジャンルの作品(ディースカウ歌唱、リヒテルのピアノによる「ブルックの丘で」など)もあわせて紹介されていて、貴重な音源を垣間見(垣間聴き)ながら、シューベルトの世界を堪能できる興味深いセットとなっています。 (Ki)
FRF-019(4CD)
カミーユ・モラーヌ生誕100周年記念盤
[CD1]
ドビュッシー:歌劇「ペレアスとメリザンド」第1幕、第2幕
[CD2]同曲 第3幕、第4幕
[CD3](1)同曲第5幕
(2)ビゼー:ミラクル博士(全1幕)
[CD4]
(1)ルコック:オペレッタ「心と手」より抜粋(1960年11月録音)
(2)セヴラック:「梟」(1957年7月15日録音)
フォーレ:(3)夜想曲op.43-2(1959年録音)
(4)伴奏op.85-3(1959年録音)
(5)無言の贈り物op.92(1957年録音)
(6)ルーセル:雨にぬれた庭op.4-3(1966年録音)
(7)オッフェンバック:喜歌劇「フォルテュニオの歌」(1958年録音)
(8)ラヴェル:かわせみ(1958年録音)
(9)デュパルク:嘆き(1954年録音)
(10)ドビュッシー:歌劇「ペレアスとメリザンド」第4幕第3場抜粋(1952年4月29日録音)
(11)ラヴェル:「ロンサールの己が魂に」(1960年6月23日録音)
[CD1]-[CD3(1)]
カミーユ・モラーヌ(Br、ペレアス)、
シュザンヌ・ダンコ(S、メリザンド)、
クリスティアーヌ・ゲイロー(Ms、ジュヌヴィエーヴ)、
アンドレ・ヴェシェール(Bs、アルケル王)、
マルセル・ヴィニュロン(Br、羊飼い、医者)、フランス国立放送cho
デジレ=エミール・アンゲルブレシュト(指)
フランス国立放送O

[CD3(2)]カミーユ・モラーヌ(Br)、
ミシェル・アメル(T、シルヴィオ)、
ドニス・ブールサン(S、ロレット)、
フレダ・ベッティ(S、ヴェロニク)、
モーリス・ソレ(指)ランス国立放送O

録音:ペリアスとメレザンド:1952年4月29日、シャンゼリゼ劇場ライブ録音(パリ)、
ミラクル博士:1952年2月18日、シャンゼリゼ劇場ライブ録音(パリ)
2010年1月に惜しまれながらこの世を去ったバリトン歌手、カミーユ・モラーヌ。1950年代にデビューして以来、その甘く艶やかな歌声で一世を風靡し続けた名歌手が2011年に生誕100周年を迎えたことを記念し、RADIOFRANCEレーベルより記念アルバムがリリースされます!名匠アンゲルブレシュト屈指の名演と名高い1952年録音の「ペレアスとメリザンド」を全曲収録!メリザンドへの愛を甘美かつ情熱的に歌い上げるモラーヌの歌声には圧巻の一言です。メルザンドを歌うのはベルギーの歌姫シュザンヌ・ダンコ!2人の情熱的な掛け合いと、アンゲルブレシュト率いるオーケストラとの情緒豊かなハーモニーは鳥肌もの。初演50周年を記念する演奏会にふさわしい歴史的名演といえましょう!「ミラクル博士」は若きビゼーが作曲したオペレッタ。オッフェンバック企画のオペレッタへの応募作品で第1等を取った作品で、「カルメン」を想起させるリズミカルな旋律と軽やかな掛け合いが魅力の作品です。ペレアス役で披露する歌声とは全く異なり、“バリトン・マルタン”(フランス歌手界特有のテノールとバリトンの間の声域を歌う歌手)の王と呼ばれたモラールの軽やかな歌声を堪能できます。さらに、4枚目にはモラールを追悼して2010年に放送されたラジオ番組を収録。モラールがこれまで録音してきた様々な歌曲と共に、モラールの肉声インタビューやコメントの数々(仏語)も聴くことが出来ます。往年の名歌手を讃えるにふさわしい、聴き所満載の名アルバムです! (Ki)

FRF-020(8CD)
限定盤
フランス国立管弦楽団〜80年の歴史


■[CD1] フランスの伝統
(1)ドビュッシー:夜想曲
(2)ラロ:「イスの王」序曲
(3)ルーセル:バッカスとアリアーヌ
(4)プーランク:村人の歌
(5)マニャール(1865-1914):Hymn to justice(正義への賛歌)op.14

■[CD2] 1950年代のレパートリーの拡張
(1)ベートーヴェン:序曲「コリオラン」
(2)マーラー:さすらう若人の歌
(3)R.シュトラウス:ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら
(4)ベルク:ペーター・アルテンベルクの絵はがきの文による5つの管弦楽伴奏歌曲 op.4
(5)ラヴェル:2つのヘブライの歌
(6)ストラヴィンスキー:火の鳥(組曲)

■[CD3] ORTFからONFへ
(1)プロコフィエフ:ロミオとジュリエット 組曲第1番&第2番(抜粋)
 〔組曲第2番より- モンダーギュー家とキャピュレット家、少女ジュリエット、ジュリエットの墓の前のロメオ/第1組曲より- ティボルトの死〕
(2)ラヴェル:シェエラザード
(3)ストラヴィンスキー:春の祭典

■[CD4] 旅の仲間

(1)トマ:レーモンあるいは王妃の秘密の序曲
(2)ドビュッシー:海
(3)ケルビーニ:「ロドイスカ」序曲
(4)ハイドン:交響曲第39番 ト短調

■[CD5] 20世紀から21世紀へ

(1)ベルリオーズ:序曲「海賊」
(2)ショスタコーヴィチ:交響曲第1番
(3)ワーグナー:「トリスタンとイゾルデ」〜前奏曲と愛の死
(4)ラヴェル:ダフニスとクロエ 組曲第2番

■[CD6] 頂上決戦その1
(1)チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲
(2)プロコフィエフ:ピアノ協奏曲第3番

■[CD7] 頂上決戦その2

(1)ブラームス:ヴァイオリン協奏曲
(2)ドヴォルザーク:チェロ協奏曲 ロ短調

■[CD8] 初演
(1)デュティユー:交響曲第1番
(2)プーランク:モンテ・カルロの女
(3)クセナキス:ST 48
(4)ルチアーノ・ベリオ:カルモ
全て、フランス国立O

■[CD1]
(1)デジレ=エミール・アンゲルブレシュト(指)、RTF合唱団
 録音:1958年3月20日(ドビュッシー没後40周年祭)、シャンゼリゼ劇場
(2)ポール・パレー(指)
 録音:1970年11月25日、シャンゼリゼ劇場
(3)シャルル・ミュンシュ(指)
 録音:1966年1月1日、バーデン=バーデン
(4)ロジェ・デゾルミエール(指)、ピエール・ベルナック(Br)
 録音:1944年4月24日、サル・ガヴォー(ピエール・シェーファー実験的スタジオ録音)
(5)マニュエル・ロザンタール(指)
 録音:1944年9月28日、シャンゼリゼ劇場(1944年パリ解放後、第1回目のコンサートの記録)
■[CD2]
(1)カール・シューリヒト(指)
 録音:1959年3月24日、シャンゼリゼ劇場(フランス国立管弦楽団25周年記念演奏会)[既出ALT 210/11]
(2)カール・シューリヒト(指)、ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ(Br)
 録音:1957年9月9日、ブザンソン市営劇場[既出TAH 646]
(3)ヨーゼフ・クリップス(指)
 録音:1957年10月10日、シャンゼリゼ劇場
(4) ヤッシャ・ホ ーレンシュタイン(指)、イル マ・コラッシ(S)
 録音:1953年5月4日、シャンゼリゼ劇場
(5)パウル・クレツキ(指)、ヴィクトリア・デ・ロス・アンヘレス(S)
 録音:1955年12月1日、シャンゼリゼ劇場
(6)アンドレ・クリュイタンス(指)
 録音:1956年1月30日、シャンゼリゼ劇場
■[CD3]
(1)セルジュ・チェリビダッケ(指)
 録音:1974年5月29日、シャンゼリゼ劇場
(2)レナード・バーンスタイン(指)、マリリン・ホーン(S)
 録音:1975年9月20日、シャンゼリゼ劇場
(3)ロリン・マゼール(指)
 録音:1980年7月8日、シャンゼリゼ劇場
■[CD4]
(1)レナード・バーンスタイン(指)
 録音:1981年11月21日、シャンゼリゼ劇場
(2)小澤征爾(指)
 録音:1984年5月28日、シャンゼリゼ劇場
(3)リッカルド・ムーティ(指)
 録音:2004年1月15日、シャンゼリゼ劇場
(4)リッカルド・ムーティ(指)
 録音:2008年3月13日、シャンゼリゼ劇場
■[CD5]
(1)シャルル・デュトワ(指)
 録音:1993年12月3日、シャンゼリゼ劇場
(2) クルト・マズア(指)
 録音:2004年9月23日、シャンゼリゼ劇場
(3)ダニエレ・ガッティ(指)
 録音:2013年10月30日、パルマ王立劇場
(4)ダニエレ・ガッティ(指)
 録音:2012年3月28日、シャンゼリゼ劇場
■[CD6]
(1)オイゲン・ヨッフム(指)、クリスチャン・フェラス(Vn)
 録音:1964年4月9日、シャンゼリゼ劇場
(2)クラウディオ・アバド(指)、マルタ・アルゲリッチ(P)
 録音:1969年11月12日、シャンゼリゼ劇場
■[CD7]
(1)ユージン・オーマンディ(指)、アイザック・スターン(Vn)
 録音:1972年1月24日、シャンゼリゼ劇場
(2)シャルル・デュトワ(指)、ヨーヨー・マ(Vc)
 録音:1993年1月21日、シャンゼリゼ劇場
■[CD8]
(1)ロジェ・デゾルミエール(指)
 録音:1951年6月7日、シャンゼリゼ劇場(世界初演)
(2)ジョルジュ・プレートル(指)
 デュニス・デュヴァル(S)
 録音:1961年12月5日、シャンゼリゼ劇場(世界初演)
(3)ルーカス・フォス(指)
 録音:1968年10月26日、テアトル・デュ・ラ・ミュジク・ドゥ・パリ(世界初演)
(4)ルチアーノ・ベリオ(指)、キャシー・バーベリアン(Ms)
 録音:1976年5月14日、サル・プレイエル(パリ初演)
1934年に創立されたフランス国立管弦楽団(創立当時の名称はフランス国立放送管弦楽団)。2014年の創立80年を迎え、貴重な音源を集めた注 目ボックスが発売されるはこびとなりました。
なんといっても注目なのは、初出のアバド&アルゲリッチの共演[CD6]ではないでしょうか。アルゲリッチ(1941年生まれ)は65年にショパン・コン クールで優勝し、まさに天才として世界の注目を集めていました。当時やはり若手として注目されていたアバド(1933年生まれ)が指揮したベルリン・フィ ルとの68年のプロコフィエフとラヴェルの録音は不朽の名盤として名高いもの。この演奏が行われたのは1969年とあって、乗りに乗ったものすごいエ ネルギーの演奏となっております。他にも、チェリビダッケ、ムーティ、バーンスタインら、どの演奏者をとってもスター級の初出音源が一挙に詰め込まれ ております。
さらに注目なのが、質の高い音。ina(フランス国立視聴覚研究所/フランスの全ラジオ・テレビの視聴覚アーカイヴ)のアーカイヴの質の高さは、海 外音源のほか、近年ではAltusなどのレーベルのリリースでも広く知られるところとなっています。古の、細かなヴィブラートの効いた音色のトランペット から、現代でもなお明るく響く管楽器の音色、安定したヴァイオリンの美しさなど、フランス随一のオーケストラの演奏の変遷を、貴重な演奏でたどるこ とのできる、またとないボックスです!限定盤。
■[CD1]は、初代首席指揮者アンゲルブレシュトのドビュッシーで始まります。マニャールの「正義への賛歌」。これは、1944年のパリ解放後第1回の演 奏会で演奏されたもので、当時の空気感までもが伝わってくるような貴重な録音です。
■[CD2]シューリヒトら名匠のもとで、さまざまな新しいレパートリーに挑戦していた頃。シューリヒトの演奏は素晴らしいSTEREO録音という点でも注目 です。
■[CD3]チェリビダッケのプロコフィエフは、5月19日の演奏はALTUSからリリースされておりましたが、この演奏は初出。お得意の演目で、ここでもオー ケストラを見事にコントロールしています。バーンスタインのシェエラザードも、9月17日の演奏はすでに発売されたことがありますが、9月20日のシャ ンゼリゼ劇場での演奏は初出。2014年夏に亡くなったマゼールの春の祭典も初出。さすがの職人技が光っています。
■[CD4]すべて初出。ヨーロッパに活動の拠点を移したバーンスタインが、ドイツ・グラモフォンと契約、数々の名盤を生み出してゆく頃の共演。同曲の9 月17日の演奏はすでに発売されたことがありますが、9月20日のシャンゼリゼ劇場での演奏は初出です。小澤は80年代フランス国立管弦楽団との素 晴らしいビゼー演奏などを録音しています。ムーティ十八番のロドイスカも、いくつかリリースはありますが2004年のものは初出です。堂々たるコーダま で、オーケストラを骨の髄まで鳴らしています。ハイドンも注目です。
■[CD5] デュトワ(1991-2001年)、マズア(2002-2008年)、ダニエレ・ガッティ(2008-2016年までの予定)ら、20世紀から21世紀にかけての音楽監 督の極めつけの名演。
■[CD6]フランスの名ヴァイオリニスト、クリスチャン・フェラス(1933〜1982)は、とりわけ1950〜60年代にかけて著しい活躍ぶりでした。そんなフェ ラスと、巨匠ヨッフムとの貴重な共演。そして天才アルゲリッチの十八番、プロコフィエフのピアノ協奏曲第3番!これは見逃せない競演です!!
■[CD7]アイザック・スターンもヨーヨー・マも初出音源。泣く子もだまる名曲での直球勝負です。
■[CD8]初演(世界初演およびパリ初演)を集めたもの。プレートルのプーランクや、ベリオ夫妻の共演など興味津津です。 (Ki)

SIG-11070
レジ・カンポ(1968-):弦楽四重奏曲第1番(2005,2007改訂版「)イザイ弦楽四重奏団に献呈」
弦楽四重奏曲第2番(2006「)エリヤ弦楽四重奏団に献呈」
弦楽四重奏曲第3番~「幸福な影よ」(2007「)ディオティーマ弦楽四重奏団に献呈」
The life & soul of his imagined landscape (2009)
ディオティーマSQ

録音:2009年12月4-6日、ラジオ・フランス
作曲家でマルセイユ音楽院作曲科教授のレジ・カンポの弦楽四重奏曲を集めた1枚。カンポは来日の際に現代音楽について講演を行うなど、日本でも知られる現代作曲家の一人です。躍動感にみなぎる弦楽四重奏曲第1番やモーツァルトの作品のメロディがあらわれる弦楽四重奏曲第2、3番など、ユーモラスで想像力に富んだカンポの音楽はクァルテットの新たな魅力を引き出しております。演奏のディオティーマ弦楽四重奏団は2000年、ロンドン弦楽四重奏コンクールにて「現代音楽賞」を受賞するなど、レパートリーの広さと独創的な解釈が魅力のクァルテットで、オンスロウ:弦楽四重奏曲集(naiveレーベルV5200)をはじめ珍しい作品を中心に録音を行っております。

TEM-316053
LES OMBRES HEUREUSES(満ち足りた木陰)〜アンシャン・レジーム末期のフランスのオルガニストたち
クロード・バルバトル(1724-1799):コンチェルト ニ長調
ミシェル・コレット(1707-1795):5つの小品
ジャン=ジャック・ボーヴァルレ=シャルパンティエ:フーガW イ短調
クロード・バルバトル(1724-1799):6つの小品
ジャン=ジャック・ボーヴァルレ=シャルパンティエ(1734-1794):フーガV イ短調
アルマン=ルイ・クープラン(1727-1789):2つの小品
ジョス=フランソワ=ジョセフ・ブノー(1794没):4つの小品 ホ短調
ギョーム・ラショー(1740-1831):奉献式の協奏的交響曲 ト長調
ミシェル・コレット(1707-1795):グラン・ジュ
オリヴィエ・ボーモン[ボルドー、サン=クロワ教会のオルガン/1791年セバスチャン・エラール兄弟製のオルガナイズド・フォルテピアノ]
アンシャン・レジーム(絶対王政)末期のフランスのオルガン音楽を集めた1枚。マリー・アントワネットにクラヴサンを指導したバルバトルをはじめ、 数多くの教則本を書いたミシェル・コレットなど、18世紀を中心に活躍したフランスの音楽家たちの作品が収録されています。注目なのが、エラール兄 弟製のオルガナイズド・フォルテピアノを用いていること。箱型のオルガンのような外見で、フォルテピアノの機能とオルガンの機能両方を備え、フォルテ ピアノとしてもオルガンとしても、あるいは両方の音色を同時に出すことのできるこの楽器は、18世紀末のフランスにおける人気サロン楽器のひとつでした。 オルガンも、ボルドーの銘器を用いております。 (Ki)


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