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RFP-001
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R.シュトラウス:アルプス交響曲op.64 |
エド・デ・ワールト(指)
ロイヤル・フランダースPO
録音:2010年5月14,15日 |
オーケストラ・ビルダーとして揺るぎない評価を得ているデ・ワールトが、機動力に富んだロイヤル・フランダース・フィルを指揮する。しかも演目はR.シュトラウス。これがよくないはずがない!管楽器が活躍する場面での巧みなバランス采配、日の出での爆発的かつ輝かしい描写は見事。滝の場面でのキラキラとした水しぶき、雷雨と嵐の場面の激しさ、最後の結末まで一息に聴かせます。デ・ワールドとオーケストラの腕の確かさと相性のよさを実感できる1枚です! (Ki) |
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RFP-002
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ジェフ・マース(1905-1996):協奏的序曲(1961年)
アルテュール・ミュールマンス(1884-1966): オーケストラのための協奏曲第1番(1953年)
ノルベール・ルソー:オーケストラのための協奏曲第1番op.37より第3楽章スケルツォ(1947年)
アルテュール・ミュールマンス:オーケストラのための協奏曲第2番(1956-7年) |
マーティン・ブラビンス(指)
ロイヤル・フランダースPO
録音:2011年2月10-12日、アントワープ |
マーティン・ブラビンスは、2009年9月からロイヤル・フランダース・フィルの首席客演指揮者を務めています。イギリスとロシアで研鑽をつみ、ムーシンにも師事していたというだけあって、音楽を堅実に響かせるところが魅力のひとつ。ここに収められているのは、協奏曲的な作品群。オーケストラの楽器間の信頼感、それをまとめる指揮者の力量が問われる難曲ばかりですが、丁々発止のアンサンブルは圧巻です。 (Ki) |
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RFP-003
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ヴィム・ヘンデリクス(b.1962):作品集
Tejas(宇宙の音はどのように見えるのだろうか?)(2009)
Skriet(1993)
Levisionidipaura(1990)
ヴァリアシオン(1988) |
マーティン・ブラビンス(指)
ロイヤル・フランダースPO
録音:2010年6月23-25日、アントワープ、クイーン・エリザベスホール |
1962年ベルギー生まれの作曲家、ウィム・ヘンデリクス。もともとは打楽器奏者としてキャリアをスタートしており、ダルムシュタット音楽祭でも演奏していました。刻々と変わる色彩感と力強い表現に満ちた魅力的な作風で、ヨーロッパを中心に数々の賞を受賞しています。ここに収められている作品のうち、Tejasはオーケストランに捧げられたものというだけあって、気合いが感じられます。他の作品を合わせて聴くことにより、ヘンデリクスの作風を俯瞰することができると同時にオーケストラの巧さを様々な角度から実感できる、興味深い一枚です。 (Ki) |
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RFP-004
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マーラー:交響曲第1番ニ長調「巨人」 |
エド・デ・ワールト(指)ロイヤル・フランダースPO
録音:2012年6月25-27日ベルギー、アントワープ、デ・シンゲル(セッション) |
現代屈指の巨匠エド・デ・ワールトが、2011/12年のシーズンより首席指揮者を務めるロイヤル・フランダース・フィルを指揮して、マーラーの交
響曲第 1 番をレコーディングした注目のアルバムが登場します。
【デ・ワールトが得意とするマーラーのシンフォニー】
コンサートとオペラ双方での実績と共に、J.S.バッハ、ハイドン、モーツァルトからワーグナー、シュトラウスにラフマニノフ、さらにはアダムズやライヒの
初演を数多く手掛けて、20世紀に至る幅広いレパートリーを誇るデ・ワールトが、マーラーに力を注いできたことはよく知られています。
デ・ワールトは、オランダ放送フィルの首席指揮者時代(1989−2004)の1992年から1995年にかけて、アムステルダムのコンセルトヘボウで同オ
ケを指揮して、「大地の歌」と第10番を除く9曲からなるマーラーの交響曲全曲録音を完成していたのをはじめ、音楽監督(1977−1985)を務めた
サンフランシスコ交響楽団を指揮して、1997年に第4番をライヴ録音、やはり音楽監督(1986−1995)を務めたミネソタ管弦楽団とも、1981年に
第4番を、1989年に第1番を相次いでセッション録音していたので、ディスコグラフィを通じてデ・ワールトのマーラーに対する強いこだわりがうかが
えます。
【大成功を収めた来日公演直後のレコーディング】
デ・ワールトがあらたな手兵ロイヤル・フランダース・フィルを率いて取り組んだ第1交響曲のアルバムは、2012年6月25日から27日の3日間に亘り、
ベルギー・アントワープの本拠デ・シンゲルでセッション収録されたもので、まさに当コンビが同一演目を取り上げて大成功を収めた来日公演から間もな
い時期にあたります。 6月20日のすみだトリフォニー・ホールでの実演は、両端楽章で絶大な効果を発揮したダブル・ティンパニに鳴りっぷりの良い8本のホルンセクション
、 コントラバス・ソロに導かれる第3楽章など、印象的な場面に事欠かないものでしたが、なによりデ・ワールトの熱い意気込みと堅実な音楽運びのもと、
女性メンバーを数多く擁した若い団員たちのみずみずしい感性がまばゆいばかりの内容でした。
終演後にマエストロ自身も「第1番のレコーディングはきっと素晴らしいものになるにちがいないよ」と満足げな笑顔で語っていたように、このアルバムで
もまた来日公演そのままの充実の成果が期待できるものとおもわれます。
なお、デ・ワールト指揮によるマーラーの第1番は、上記のオランダ放送フィルとの全集中のライヴ録音が1993年10月に行われていたので、ミネソ
タ管との第1回目の録音からおよそ23年、前作からおよそ18年8か月ぶり、このたびのロイヤル・フランダース・フィルとの演奏はデ・ワールトにとっ
て3種目の内容ということになります。 (Ki) |
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RFP-005
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ドヴォルザーク:交響曲第8番ト長調op. 88
弦楽四重奏曲第12番ヘ長調op. 96「アメリカ」(デイヴィッド・ワルター編曲による木管五重奏版)* |
エド・デ・ワールト(指)
ロイヤル・フランダースPO
ロイヤル・フランダース・フィルハーモニー木管五重奏団*
録音:2011年11月5−11日ベルギー、ブリュッセル、フラジェ(セッション)
2012年11月26 & 27日ベルギー、メヘレン、モートルミュジーク・ストゥディオ(セッション)* |
2011年の同楽団首席指揮者就任後の11月にセッションを組んで録音されたもので、屈指のオーケストラ・ビルダーであるワールトの手堅い音楽づくりと、
実力あるフレッシュなメンバーの意気込みとが巧い具合にブレンドされて、前作のマーラーに迫る聴きごたえのする演奏内容が期待されるところです。
カップリングは、オケのセレクト・メンバーから編成された木管五重奏団による「アメリカ」四重奏曲。オーボエの世界的名手で、モラーゲス木管五重奏
団の設立メンバーとして、アンサンブルを知り尽くしたデイヴィッド・ワルターの絶妙なアレンジにより、オリジナルの親密な雰囲気はそのままに、色彩感
あふれる仕上がりがじつに新鮮です。 (Ki) |
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RFP-006
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アドルフ・サミュエル:交響曲第6番ニ短調op. 44
ジョゼフ・ジョンゲン:3つの交響的楽章op. 137 |
マーティン・ブラビンズ(指)
ロイヤル・フランダースPO
録音:2012年2月29日-3月3日/ベルギー、アントワープ、Kristus
Koningkerk(セッション) |
ベルギー南部リエージュに生まれたジョゼフ・ジョンゲン(1873-1953)は、濃厚な味わいの和声を基調とする作風が、同じくオルガニストでもあった
同郷のフランクや、どこかドビュッシーやラヴェルあたりの印象主義もおもわせたりと、器楽、室内楽作品を中心に近年日本でも人気の作曲家。1951年
作の「3つの交響的楽章」はジョンゲン最後の作品。全曲は、ノクチュルヌ、舞曲集、トッカータの3部から成り、ジョンゲンが辿り着いた境地ともいう
べき、びっくりするほど現代的なひびきが顔をのぞかせているのも注目です。
ジョンゲンと同じくリエージュ出身のアドルフ=アブラハム・サミュエル(1824-1898)は、メンデルスゾーンとマイアベーアに師事した作曲家であると同
時に、指揮者、評論家、教育者としても活躍した人物。
ユダヤ教徒であったサミュエルはのちにカトリックに改宗していますが、交響曲第6番は「天地創造」の物語を題材にしたもので、4つの楽章は順に、「創
世記」「エデン」「カイン」「光を照らし給え!−賛美と歓喜」と題されています。全部で7曲を数える交響曲は、いずれもサミュエルと親交のあったベルリ
オーズのはっきりとした影響が認められると云われ、ここでも管弦楽法を駆使した壮大な内容を聴くことが出来そうです。 (Ki) |
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RFP-008
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フランク:交響詩「のろわれた狩人」
ジョゼフ・カラーツ:オルガン協奏曲*
ジョゼフ・ジョンゲン:協奏的交響曲op. 81(1926) |
ペーテル・ヴァン・デ・ヴェルデ(Org)
ペーテル・ビルーン(指)
ロイヤル・フランダースPO
録音:2013年6月8 & 9日/ベルギー、アントワープ、ノートルダム大聖堂(ライヴ)
*=世界初録音 |
スへイフェン1891年製作によるロマンティック・オルガンを使用したカラーツとジョンゲンの作品。
アントワープに生歿したジョゼフ・カラーツ(1838-1901)は、交響曲第3番「オルガンつき」を書いたサン=サーンス(1835-1921)とほぼ同時
代を生きたオルガニスト、カリヨン奏者で作曲家。ちょうどこのレコーディングで使用された大聖堂のオルガニストを務めてもいたカラーツはオペラや交響
曲も手がけ、多数のオルガン曲を残していますが、唯一のオルガン協奏曲はこれが世界初録音になります。
オルガンと管弦楽のための「協奏的交響曲」は、多作家のジョンゲンにあって最も成功したもののひとつと云われ、20世紀の作品をおもわせる無調への
ゆるやかな接近もみとめられます。 1972年アントワープ近郊のドゥールに生まれたペーテル・ヴァン・デ・ヴェルデは、9歳から独学でオルガンを弾き始め、王立フランドル音楽院に進み、
名手スタニスラス・ドリマーカルの最後の高弟として幾多の賞を授与され、卒業後は、ルイ・ティリー、ナジ・ハキム、ウェイン・マーシャルらのマスター
クラスを受講し、さらなる研鑽を積んでいます。2002年初頭に師ドリマーカルの後継者として、アントワープ・ノートルダム大聖堂の常任オルガニストに
任命されると共に、アントワープ・サン・ミシェル教会のオルガン奏者も務めています。
指揮者のペーテル・ビルーンは、ロンドン響が主催するドナテッラ・フリック国際指揮コンクールでオランダ人初のファイナリストとなった俊英。 (Ki) |
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