湧々堂HOME 新譜速報: 交響曲 管弦楽曲 協奏曲 器楽曲 室内楽 声楽曲 オペラ バロック 廉価盤 シリーズもの マニア向け  
殿堂入り:交響曲 管弦楽 協奏曲 器楽曲 室内楽 声楽曲 オペラ バロック SALE!! レーベル・カタログ チャイ5



Soli Deo Gloria (S.D.G)
(イギリス)



ジョン・エリオット・ガーディナーのレーベル。「Soli Deo Gloria」とは、“ただ神の栄光のために”という意味。ガーディナーはARCHIVレーベルにバッハのカンタータ集を録音していましたが、全曲の完成には至りませんでした。その企画を引き継ぐ形で立ち上げられたレーベルが、この「Soli Deo Gloria」(S.D.G)です。



品番 内容 演奏者
SDG-101(2CD)
バッハ:教会カンタータ全集 Vol.1
第167番「もろびとよ神の愛を讃えまつれ」BWV.167
第7番「われらの主キリス、ヨルダンの川に来たり」BWV.7
第30番「喜べ贖われし群れよ」BWV.30
第75番「乏しき者は食らいて」BWV.75
第39番「飢えたる者に汝のパンを分かち与えよ」BWV.39
第20番「おお永遠そは雷のことば」BWV.20
ジョアン・ラン、ジリアン・キース(S)
ウィルケ・テ・ブルンメルストローテ(A)
ポール・アグニュー(T)
ディートリヒ・ヘンシェル(Bs)
ジョン・エリオット・ガーディナー(指)
イングリッシュ・バロック・ソロイスツ
モンテヴェルディcho
録音:2000年6月23-26日ロンドン・セント・ジャイルズ・クリップルゲート教会
ARCHIVレーベルのバッハのカンタータ集録音は、実際には十数枚のリリースがあっただけ。中途半端に終わった企画を惜しむ声に応えるかたちで、今回SDG レーベル(ただ神の栄光のために Soli Deo Gloriaの略)からリリースです!ガーディナーの解釈は、アカデミックな考察のみならず、教会で演奏されるバッハのカンタータは、円熟のガーディナーの指揮とあいまって、モンテヴェルディ合唱団の透明で柔和な表情と共に、じっくりと語りかける浸透力が魅力! (Ki)
SDG-104(2CD)
バッハ:教会カンタータ全集 Vol.8
◆三位一体後の第15の日曜日の為のカンタータ集*
「何ゆえに悲しむや、わが心よ」BWV.138
「神の御業はすべて善し」BWV.99
「すべての地にて歓呼して神を迎えよ」BWV.51
「神の御業はすべて善し」BWV.100

◆三位一体後の第16の日曜日のためカンタータ集+
「来たれ、汝甘き死の時よ」BWV.161
「誰が知ろう、わが終わりの近いことを」BWV.27
「最愛の神よ、われいつの日に死なん」BWV.8
「キリストこそ わが生命」BWV.95
マリン・ハルテリウス(S)*
キャサリン・フーグ(S+
ウィリアム・タワーズ(CT)*
ロビン・タイソン(CT:+)
ジェイムズ・ジルクリスト(T)*
マーク・パドモア(T)+
ピーター・ハーヴェイ(Bs)*
トマス・ガスリー(Bs)*
ジョン・エリオット・ガーディナー(指)
イングリッシュ・バロック・ソロイスツ
モンテヴェルディcho
録音:2000年9月8日ブレーメン・ウンゼア・リーベン・フラウエン教会ライヴ*、2000年10月7日サンティアゴ・デ・コンポステーラ・サント・ドミンゴ・デ・ボナヴァル教会・ライヴ+
8 曲のカンタータを収録、コラールを中心とした感動的なBWV.138、ソプラノとトランペットが華やかなBWV.51、オーボエ・ダ・カッチャが活躍するBWV.8、コラール引用が鮮やかな効果を上げるBWV.95 など、多彩な人気作が揃っています。ガーディナーの指揮はいつもながら、知的で緻密な音楽に抒情性豊かな明るさを見事なもの。  (Ki)
SDG-107(2CD)
バッハ:カンタータ集 Vol.24
◆復活祭後の第3主日(ユビラーテの主日)の為の*
第12番「泣き、嘆き、心配し、怯え」BWV.12
第103番「あなた方は泣き叫ぶでしょう」BWV.103
第146番「我々は多くの苦難を経て」BWV.146
◆復活祭後の第4主日の為の+
第166番「汝はいずこに行くや」BWV.166
第108番「私が去るのは、あなた方にとって有益である」BWV.108
第117番「讃美と栄光が至高の宝に」BWV.117
ブリギッテ・ゲラー(S)*
ウィリアム・タワーズ(C.T)*
マーク・パドモア(T)*
ジュリアン・クラークソン(Bs)*
ロビン・タイソン(CT)+
ジェイムズ・ジルクリスト(T)+
スティーヴン・ヴァーコー(Bs)+
ジョン・エリオット・ガーディナー(指)
イングリッシュ・バロック・ソロイスツ
モンテヴェルディcho
録音:アルテンブルク・城教会*、ウォーリック・聖マリア聖堂参事会教会+
CD1は、ユビラーテの主日のためのカンタータ集。ロ短調ミサへの転用があることでも知られるBWV.12、高いリコーダーが活躍するBWV.103、チェンバロ協奏曲 BWV 1052と同じ音楽が聞かれるBWV.146など、個性も様々。CD2は、控えめな編成がかえって効果的なBWV.166、風格に満ちた傑作BWV.108、喜びに溢れたBWV.117と、こちらも名曲揃い。ガーディナーの神経の行き届いた演奏と、優秀なソリストたちについてはいまさらいうまでもないでしょう!CD1は、アルテンブルクのお城の教会での録音。ここにあるトロスト製オルガンは、バッハ自身テスト演奏したことがあり、またバッハの弟子として有名なヨハン・ルートヴィヒ・クレプス(1713-1780)が1756年から亡くなるまでこの教会のオルガニストを務めたそうです。CD2は英国ウォーリック(ワーウィック)の聖マリア聖堂参事会教会での録音。1806年建立の由緒ある教会です。 (Ki)
SDG-110(2CD)
バッハ:カンタータ集
◆三位一体後第19日曜日*
第48番「われ悩める人、われをこの死の体より」
第5番「われはいずこにか逃れゆくべき」
第90番「汝らに怖ろしき終わり熟しつつあり」
第56番「われは喜びて十字架を負わん」
◆宗教改革記念日+
第79番「主なる神は日にして盾なり」
第192番「いざやもろびと、主に感謝せよ」
第80番「われらが神は堅き砦」
ジョアン・ラン(S)、ウィリアム・タワーズ(CT)
ジェイムズ・ギルクリスト(T)
ピーター・ハーヴィー(Bs)
ジョン・エリオット・ガーディナー(指)
イングリッシュ・バロック・ソロイスツ
モンテヴェルディcho
録音:ポツダム救世主教会*、ヴィッテンベルク城教会+
名曲80番も収録。最後のコラールでも「堅き砦」である神をあらわすような堅固な音。【CD1】におさめられているカンタータが演奏される日は、イエスが中風の患者を癒す場面が書かれた福音書の1 節が読まれる礼拝の日。56番のバス・ソロカンタータも実にじっくりと歌いこまれています。 (Ki)
SDG-113
クリスマス・カンタータ集
第91番「賛美を受けたまえ汝イエス・キリストよ」BWV.91*
第121番「キリストをわれらさやけく頌め讃うべし」BWV.121+
第40番「神の子の現れたまいしは」BWV.40#
第110番「笑いはわれらの口に満ち」BWV.110**
キャサリン・フージェ(S)*/+
ジョアン・ラン(S)**
ロビン・タイソン(CT)*/#
ウィリアム・タワーズ(CT)+/**
ジェイムズ・ギルクリスト(T)
ピーター・ハーヴィー(Bs)
ジョン・エリオット・ガーディナー(指)
イングリッシュ・バロック・ソロイスツ
モンテヴェルディcho
クリスマスおよびその翌日(降誕節第2日曜日)の礼拝のために書かれたカンタータばかりをあつめた一枚組の登場です。91番の冒頭合唱曲は、見事なフーガで書かれており、ミサ曲ヘ長調BWV 233にも転用されています。121番はイエス誕生の物語の音絵巻。40番はバスのアリアが実に見事。110番は、「管弦楽組曲」の序曲を冒頭合唱曲に転用した華やかな作品で、バッハのクリスマス音楽を代表するもののひとつです。冒頭合唱曲を聴いていると本当に笑い声がきこえてくるような気がします。 (Ki)
SDG-114
世界初録音を含むカンタータ集
バッハ:ソプラノアリア「すべては神とともにあり神なきものはなし」*
カンタータ第182番〜シンフォニア/天の王よ汝を迎えまつらん
第54番〜罪に手むかうべし
第71番〜新しい統治が
第155番〜投げよ私の心、を投げよ
第78番〜われらは急ぐイエスの許へ
第190番〜イエスは、わたしのすべてです
第151番〜甘き慰めなるかなわがイエスは来ませり
第159番〜事は成った/イエスよあなたの受難は
エリン・マナハン・トーマス(Boy-S)*
ジョアン・ラン、マリン・ハルテリウス、
ジリアン・キース(S)
ナタリー・シュトゥッツマン(A)
ロビン・タイソン、
ジェイムズ・ギルクリスト(T)
ピーター・ハーヴィー(Bs)
ジョン・エリオット・ガーディナー(指)
イングリッシュ・バロック・ソロイスツ
モンテヴェルディcho
※*=新発見、世界初録音
2005年6月上旬(発表されたのは6月7日)、J.S.バッハの直筆の楽譜が発見されたというニュースが世界中をかけめぐりました。ご記憶にある方もいらっしゃるのでは。このたび、ガーディナーひきいるイングリッシュ・バロック・ソロイスツの手によって実際の音となり蘇りました。このアリアは、1713年10月にヴィルヘルム・エルンスト公の52歳の誕生日に際して、同公の信条だった「Alles mit Gottund nichts ohnユ ihn(すべては神とともにあり、神なきものはなし)」で始まる、ヨハン・アントン・ミリウスの12節の詩に曲を付けたものです。ソプラノ、弦楽器、鍵盤楽器のためのアリアで、バッハがザクセン=ワイマール公国の宮廷オルガニストを務めていたころの作品。バッハの未知の声楽作品が発見されたのは1935年以来70年ぶりのことです。 (Ki)
SDG-115(2CD)
バッハ:カンタータ集
第155番「わが神よいつまでああいつまでか」BWV.155
第3番「ああ神よ、いかに多き胸の悩み」BWV.3
第13番「わがため息わが涙は」BWV.13
第81番「イエス眠りたもうわれ何を望むべき」BWV.81
第14番「神もしこの時われらと共にいまさずば」BWV.14
第26番「ああいかにはかなきああいかに空しき」BWV.26
モテット「イエスよ、わが喜び」BWV.227
ジョアン・ラン(S)、キャサリン・フーグ(A)
リチャード・ウィン・ロバーツ(CT)
ジュリアン・ポッジャー、
ウィリアム・タワーズ、
ポール・アグニュー(T)
ジェラルド・フィンリー、ペーター・ハーヴェイ(Bs)
ジョン・エリオット・ガーディナー(指)
モンテヴェルディcho
イングリッシュ・バロック・ソロイスツ
顕現節とは、1月6日、東方の博士たちが厩の飼葉桶に憩う御子を捜し当てて、その誕生を祝った事を記念する祝日です。この日に朗読されるのは、イエスの生涯の預言的なことや、イエスの奇蹟についてなどが書かれた聖句で、いずれのカンタータも鮮やかな絵巻物語のように、聖句の物語を再現。バロック・ソロイスツの面々のうまさも際立ちます。カンタータ第26 番は、補填としていれられた楽曲ですが、これがまた名曲。充実した2 枚組となっています。 (Ki)
SDG-118(2CD)
バッハ:カンタータ集
第22番「イエス12 弟子を召寄せて」BWV.22
第23番「汝まことの神にしてダビデの子よ」BWV.23
第127番「主イエス・キリスト真の人にして神よ」BWV.127
第159番「見よわれらエルサレムにのぼる」BWV.159
補遺:第127番「主イエス・キリスト真の人にして神よ」
第182番「天の王よ、汝を迎えまつらん」BWV.182
第54番「罪に手むかうべし」BWV.54(復活節前第3日曜日)
第1番「輝く曙の明星のいと美わしきかな」BWV.1
ルース・ホルトン、
マリン・ハルテリウス(S)
クラウディア・シューベルト、
ナタリー・シュトゥッツマン(A)
ジェイムズ・オクスレー、
ジェイムズ・ギルクリスト(T)
ペーター・ハーヴェイ(Bs)
ジョン・エリオット・ガーディナー(指)
モンテヴェルディcho
ケンブリッジ・クレア&トリニティ・カレッジcho
イングリッシュ・バロック・ソロイスツ
第22番と23番のカンタータは、ライプツィヒのトーマス・カントル採用試験に際して作曲、演奏されたもの。22番は器楽パートの活躍も多い、当時のモダンな様式で書かれているのに対し、23 番は厳粛な雰囲気で書かれており、バッハが自分の作風の広さを審査員にみせようとしたことがうかがわれます。第182 番は、冒頭の器楽のみによって奏されるソナタが印象的です。第54番のアルトのためのカンタータをシュトゥッツマンが歌っているのも聴きものです。 (Ki)
SDG-121(2CD)
バッハ:カンタータ集 Vol.26(聖霊降臨節の為のカンタータ集
第34番「おお永遠の火、おお愛の源よ」BWV.34
第59&74番「人もしわれを愛せば、わが言を守らん」BWV.59&74
第68番「げに神はかくまで世を愛して」BWV.68
第172番「歌よ、響け」BWV.172
第173番「高く挙げられし血肉よ」BWV.173
第174番「われいと高き者を心を尽して愛しまつる」BWV.174
リサ・ラーション(S)
ナタリー・シュトゥッツマン(A)
デレク・リー・レイギン(CT)
クリストフ・ゲンツ(T)
パナヨティス・イコノム(Bs)
ジョン・エリオット・ガーディナー(指)
イングリッシュ・バロック・ソロイスツ
モンテヴェルディcho
教会暦でもっとも重要な祝日のひとつ、聖霊降臨節のためのカンタータ集です。聖霊降臨節は、キリストの昇天の10日後、使徒たちに聖霊がくだり、皆が様々な言語で話すようになり、キリストの教えが本格的に世に広まるようになったものです。バッハのカンタータ中唯一、ソプラノとバスの二重唱で幕を開ける第59番、華やかな合唱の第172番、ヴァラエティに富んだ内容です。ガーディナー自身の、バッハやキリストに対する思いが色濃く反映されている、パッションに満ちた演奏です。 (Ki)
SDG-124(2CD)
バッハ:カンタータ集
◆三位一体節後第14日曜日の為のカンタータ*
第25番「汝の怒りによりてわが肉体には全きところなく」BWV25
第78番「イエスよ汝はわが魂を」BWV78
第17番「感謝の備えものを献ぐる者はわれを讃う」BWV 17
◆ミカエルの祝日の為のカンタータ#
第50番「いまやわれらの神の救いと力と」BWV 50
第130番「主なる神よわれらこぞりて汝を頌め」BWV 130
第19番「かくて戦い起これり」BWV 19
第149番「喜びと勝利の歌声は」BWV 149
マリン・ハルテリウス(S;*/#)
ロビン・タイソン(C.T)*
リチャード・ウィン・ロバーツ(CT;#)
ジェイムス・ギルクリスト(T);*/#)
ピーター・ハーヴィー(Bs)*/#)
ジョン・エリオット・ガーディナー(指)
イングリッシュ・バロック・ソロイスツ、
モンテヴェルディcho
CD1 に収められている曲は、三位一体節後第14日曜日のために書かれています。この日の礼拝では、イエスがらい病患者を癒す場面の聖句が読まれます。3 曲とも比較的大きめの編成で、曲も手のこんだもの、目のつまったものとなっています。特に第78番は、後にロ短調ミサ曲の「クルツィフィクスス(十字架につけられ)」にも転用されている第1曲のコラール合唱曲の主題が、聴くものの心にズシッと響く、カンタータの中でも1,2をあらそう人気曲。かの鈴木雅明氏も大学でこのカンタータを初めて演奏した時に、あらためてバッハの素晴らしさに気付かされたという曲でございます。ミカエルの祝日のために書かれたカンタータもいずれも華やかな合唱曲が特徴的。魅力的な2 枚組みとなっています。 (Ki)
SDG-127
バッハ:カンタータ集
◆降誕節第3日の為のカンタータ
第151番「甘き慰めなるかなわがイエスは来ませり」BWV 151
第133番「われ汝にありて喜び」 BWV 133
第64番「見よ父のわれらに賜いし愛の」 BWV 64
◆降誕節第2日(殉教者ステパノの記念日)の為のカンタータ
第57番「試練に耐えうる人は幸いなり」 BWV 57
ジリアン・キース、
キャサリン・フーグ、ジョアン・ラン(S)
ロビン・タイソン(CT)
ウィリアム・タワーズ(T)
ジェイムス・ギルクリスト(T)
ピーター・ハーヴィー(Bs)
ジョン・エリオット・ガーディナー(指)
イングリッシュ・バロック・ソロイスツ、
モンテヴェルディcho
華やかな合唱曲で始まる151番、まるでオペラのような濃い楽曲構成の57 番。クリスマスのカンタータなだけにバッハの筆の勢いも日常礼拝のためのカンタータとはまた一味ちがって、どれもとても楽しめる内容です。今年のクリスマス・シーズンにむけてバッハ・ファン必携の内容の1 枚です。  (Ki)
SDG-128(2CD)
バッハ:復活節のためのカンタータ集
「キリストは死の縄目につながれたり」BWV4、
「天は笑い、地は歓呼す」BWV31、
「喜べ、汝ら もろ人の心よ」BWV66、
「われらとともに留まりたまえ」BWV6
、「イエス生きたもうと知る心は」BWV134、
「われは生く、わが心よ、汝の憂いは喜びと化さん」BWV145
ジョン・エリオット・ガーディナー(指)
モンテヴェルディcho、
イングリッシュ・バロック・ソロイスツ、
アンガラード・グルフィッド・ジョーンズ(S)
ギリアン・キース(S)、
ダニエル・テイラー(A)、
ジェイムス・ギルクリスト(T)、
ステファン・ヴァーコー(Bs)

アイゼナハ、聖ゲオルグ教会(バッハが洗礼を受け、聖歌隊員として歌って幼少時代を過ごした教会)
復活節は、ルター派にとって最重要の祝祭です。ここに収録されたカンタータはすべて復活節のために書かれた作品です。カ ンタータ第4番は、バッハの初期の作品のひとつで、一曲目のシンフォニアではキリストの死をあらわす重苦しい気分に満ち、 一転二曲目ではキリストが蘇ったことを象徴する活気のある「ハレルヤ」コーラスで閉じられ、続くアリア、コラール群もどれ も緻密に書かれており、劇的なドラマ性に満ちた音楽作りが特徴。バッハのカンタータの中でも人気曲のひとつです。31番も、 祝祭的な雰囲気の合唱で始まるこれまた人気曲。第66番は世俗カンタータからの改作というだけあって、うきうきとした気分 の作風です。第6番は、キリストは常にわれわれと共に歩んでいる、という幸福感をかみしめたような作品。第134 番はソロが 中心の曲、145番も喜びに満ちた作品です。どの曲も実に手のこんだ充実の仕上がり、アイゼナハのバッハとルターゆかりの地 での録音だけに、演奏者の気合いも充分な仕上がりとなっています。 (Ki)
SDG-131(2CD)
バッハ:復活節後第1日曜日のためのカンタータ集
「主よ、われ汝をあおぎ望む」BWV 150、
「死人の中より甦りしイエス・キリストを覚えよ」BWV 67、
「この同じ安息日の夕べ」BWV 42、
「平安 汝にあれ」BWV 158
復活節後第2日曜日のためのカンタータ集
「イスラエルの牧者よ耳を傾けたまえ」BWV 104、
「われは善き牧者なり」BWV 85、
「主はわが信実なる牧者」BWV 112
ジョン・エリオット・ガーディナー(指)
モンテヴェルディcho、
イングリッシュ・バロック・ソロイスツ、
キャスリーン・フーグ、ギリアン・キース
、ダニエル・テイラー、ウィリアム・タワーズ、
チャールズ・ダニエルズ、ノルベルト・メイン、
スティーブン・ヴァーコー

録音:アルンシュタット、エヒテルナッハ
復活節第1、第2 日曜日のためのカンタータ集。今度の録音の舞台は、バッハが18 歳の時に新教会のオルガニストに指名された地、アルンシュタット。バッハが初めて書いたといわれる第150番のカンタータは、パッヘルベルのシャコンヌの主題と同じものが出てくるため、パッヘルベルへのオマージュともいわれる作品(小林義武氏の説)。終曲の合唱は、ブラームスが交響曲第4番の終楽章を書く際に手本としたことでも有名です。第67番は、「ヨハネ受難曲」の初演(1724年)を終えた後の新作。この時期のバッハのカンタータの中で傑作とする声も多いものです。教会カンタータでフルートが登場するのもこの作品が初めて。「教会コンチェルト」と題されている第42番は、冒頭のシンフォニアから明るい気分に満ちている名曲。ほかにもパストラール風の104、85、112 番も、シンプルながら各楽器が織り成す美しい響きにうっとりしてしまいます。バッハゆかりの地をめぐりながらの録音だけに、聴く感慨もひとしおです。 (Ki)
SDG-134(2CD)
バッハ:カンタータ「わが魂よ、主を頌めまつれ」BWV 69a、
「霊と心は驚き惑う」BWV 35、
「主を頌めまつれ、力つよき栄光の王をば」BWV 137、
「汝の主なる神を愛すべし」BWV 77、
「汝ら、キリストの者と名のるともがら」BWV 164、
「ただ汝にのみ、主イエス・キリストよ」BWV 33
ギリアン・キース(S)、
ナタリー・シュトゥッツマン(A)、
クリストフ・ゲンツ(T)、ヨナタン・ブラウン(Bs)、
ジョン・エリオット・ガーディナー(指)
モンテヴェルディcho、
イングリッシュ・バロック・ソロイスツ

録音:2000年9月10&17日 ケーテン、フランクフルト
カンタータ69a番は、1723年にかかれましたが、当時のバッハのカンタータの中では規模の大きいもの。のちに改作され市参事会の交代 式の音楽としても用いられました。トランペット3本を含む冒頭の合唱曲から、華やかな魅力に溢れています。33番は、3曲目のアルトの アリアが傑出した作品。イエスを信頼する強い気持ちに満ち溢れた歌詞を、シュトゥッツマンが堂々と歌い上げます (Ki)
SDG-137
バッハ:モテット「主にむかいて新しき歌をうたえ」BWV225、
カンタータ「出で立て、信仰の道に」BWV 152、
カンタータ「新たに生まれし嬰児」BWV 122、
カンタータ「神は頌むべきかな!いまや年は終わり」BWV 28、
カンタータ「主にむかいて新しき歌を歌え」BWV 190
ギリアン・キース、キャサリン・フーグ、
ジョアンヌ・ルン(S)、ダニエル・テイラー(A)、
ジェームス・ギルクリスト(T)、
ピーター・ハーヴェイ(Bs)、
ジョン・エリオット・ガーディナー(指)
モンテヴェルディcho、
イングリッシュ・バロック・ソロイスツ

録音:2000年12月31日 ニューヨーク
モテットの中でもよく演奏される、「主にむかいて新しき歌をうたえ」を含む、人気カンタータ集。この2000年12月31日のコンサー トは、SDGのこの「巡礼シリーズ」の最終録音というだけあって思いいれもひとしお、モテットの歌詞の一語一語が心にしみる名演奏となっ ています。※録音自体は最終日に行われましたが、このCD シリーズ自体はまだ続きます。  (Ki)
SDG-138(2CD)

バッハ:カンタータ集Vol.27
◆聖霊降臨節第3日の為のカンタータ*
ブランデンブルク協奏曲第3番ト長調 BWV.1048
カンタータ「待ちこがれし喜びの光」BWV.184
カンタータ「彼は己の羊の名を呼びて」BWV.175
◆三位一体節の為のカンタータ#
カンタータ
「こよなく待ちこがれし喜びの祝い」BWV.194
カンタータ「傲りかつ臆するは」BWV.176
カンタータ「霊と水の聖なる洗礼よ」BWV.165
カンタータ「主に賛美あれ」BWV.129
リサ・ラーソン(S)*
ナタリー・シュトゥッツマン(A;*)
クリストフ・ゲンツ(T)*、ステファン・ロゲス(Bs)*
ルース・ホルトン(S;#)
ダニエル・テイラー(A;#)
ポール・アグニュー(T);#)
ペーター・ハーヴィー(Bs)#)
ジョン・エリオット・ガーディナー(指)
モンテヴェルディcho
イングリッシュ・バロック・ソロイスツ
SDG-141(2CD)
バッハ:カンタータ集Vol.3
◆三位一体後第4、5日曜日の為のカンタータ*
カンタータ「まじりけなき心」BWV.24
カンタータ「永遠の愛の憐み満てる心」BWV.185
カンタータ「われ汝に呼ばわる、
主イエス・キリストよ」BWV.177
カンタータ「神はいにしえよりわが王なり」BWV.71
◆三位一体後第5日曜日の為のカンタータ#
カンタータ
「深き淵よりわれ汝に呼ばわる主よ」BWV.131
カンタータ「尊き御神の統べしらすままにまつろい」BWV.93
カンタータ「見よわれ多くの漁る者を遣わし」BWV.88
マグダレーナ・コジェナー(S)*
ナタリー・シュトゥッツマン(A;*)
ポール・アグニュー(T);*、ニコラ・テステ(Bs)*
ジョアンヌ・ラン(S;#)、ウィリアム・タワーズ(A;#)
コビー・ファン・レンスブルク(T);#)
ペーター・ハーヴィー(Bs)#)
ジョン・エリオット・ガーディナー(指)
モンテヴェルディcho
イングリッシュ・バロック・ソロイスツ
SDG-144(2CD)
バッハ:カンタータ集vol.25
復活節後第5日曜日のためのカンタータ
カンタータ第86番「まことに、まことに汝らに告ぐ」BWV86、
カンタータ第87番「今までは汝らなにをもわが名によりて求めしことなし」BWV87、
カンタータ第97番「わがなすすべての業に」BWV97
昇天節後(復活節後)第6日曜日のためのカンタータ
カンタータ第44番「人々汝らを除名すべし」BWV44*、
カンタータ第150番「主よ、われ汝をあおぎ望む」BWV150*、
カンタータ第183番「彼らみな汝を待ち望む」BWV183*
ジョン・エリオット・ガーディナー(指)
モンテヴェルディcho、
イングリッシュ・バロック・ソロイスツ、
キャサリン・フーグ(S)、
ロビン・タイソン(A)、
スティーヴ・ダヴィスリム(T)、
ステファン・ローゲス(Bs)、
ジョアンヌ・ルン(S)*、
ダニエル・テイラー(A)*、
ポール・アグニュー(T)*、
パナヨティス・イコノムー(Bs)*

録音:2000年5月、2000年6月*
ガーディナーのバッハ、最新盤は復活節後のカンタータ集。小編成ながらも慰めの気分に満ちた美しい第87番、初期に書かれた150番など、興味深い作品が並びます。
SDG-147(2CD)
バッハ:カンタータ集
三位一体後第8日曜日のためのカンタータ、主なる神われらの側にいまさずしてBWV178
神よ願わくばわれを探りてBWV136、
人よ汝はさきに告げられたり善きことの何なるかBWV45
三位一体後第10日曜日のためのカンタータ*、
考え見よわれを襲いしこの痛みにBWV46*
われらより取り去りたまえ主よBWV101*、
主よ汝の目は信仰を顧みるにあらずやBWV102*
ジョン・エリオット・ガーディナー(指)
イングリッシュ・バロック・ソロイスツ、
モンテヴェルディcho、ジョアンヌ・ルン(S)、
ロビン・タイソン、ダニエル・テイラー(A)、
クリストフ・ゲンツ(T)、
ブラインドリー・シェッラート、
ゴットホルト・シュヴァルツ(Bs)

録音:2000年8月13日、2000年8月27日*
ガーディナーも「非常に素晴らしいカンタータ」と愛してやまない、ドラマティックな178番が収録されているのが魅力。合唱が活躍するカンタータのため、モンテヴェルディ合唱団のうまさを改めて認識することができます。また、通奏低音奏者は録音の際に「マタイ受難曲よりも、集中と高度な音楽性を要求される」と語っているほど、アリアも合唱も凝った内容となっています。他にも、美しいアリアが魅力の45番、また、リコーダーの活躍する46番など、聴き所満載の2枚組となっています。
SDG-150(2CD)
[CD1]バッハ:新年のためのカンタータ集
カンタータ第143番「わが魂よ、主を頌めまつれ」BWV143
カンタータ第41番「神は喜び叫ぶ声と共に昇り」BWV43
カンタータ第16番「主なる神よ、汝をわれらは讃えまつらん」BWV16
カンタータ第171番「神よ、汝の誉れはその御名のごとく」BWV171
[CD2]バッハ:新年後第1日曜日のためのカンタータ集
カンタータ第153番「見たまえ、御神、いかにわが敵ども」
カンタータ第58番「ああ神よ、いかに多き胸の悩み」
ジョン・エリオット・ガーディナー(指)
モンテヴェルディcho、
イングリッシュ・バロック・ソロイスツ、
ルース・ホルテン、
サリー・ブルース・ペイン(S)、
ルーシー・バラード、
チャールズ・ハンフリーズ(A)、
ジェイムス・ギルクリスト(T)、
ピーター・ハーヴェイ(Bs)
第41番は、1725年1月1日に演奏された、祝祭的な雰囲気が魅力のカンタータ。小型チェロ(ヴィオロンチェロ・ピッコロ)が用いられていた頃の作品で、特に4曲目のテノールのアリアでのオブリガートでは、その音色が聴き手の耳を奪う輝きを放っています。2枚目に収録の第58番は、1727年1月5日の礼拝時に演奏されたカンタータ。マタイ受難曲の完成間近(同年4月11日に初演)で、いよいよバッハの筆にも脂が乗っているのが感じられる名作です。親密な雰囲気の二重唱カンタータ(合唱を含まない)で、魂とイエスの対話劇のように仕立てられています。その他の作品も、クリスマス直後で新年を祝う気持ちに溢れた豪華な作品が並んでいます。 (Ki)
SDG-153(2CD)
バッハ:カンタータ集Vol.20
「おのがものを取りて行け」BWV144、
「われはわが幸に満ち足れり」BWV84、
「われは神の御胸の思いに」BWV92、「天より雨下り雪落ちて」BWV18、
「軽佻浮薄なる精神(こころ)の者ども」BWV181、「主よわれらを汝の御言葉のもとに留めたまえ」BWV126
ギリアン・キース(S)、
アンガラード・グルフィッド・ジョーンズ(S)、
ロビン・タイソン(A)、
ジェームス・ギルクリスト(T)、
ステファン・ロージェス(Bs)、
モンテヴェルディcho、
ジョン・エリオット・ガーディナー(指)
イングリッシュ・バロック・ソロイスツ

録音:2000年2月
復活節前第9、8日曜日のためのカンタータ集。神の御言葉について説いた聖句が読まれる日曜日のため、どのカンタータも「言葉」そのものに重点を置いています。84番はソプラノ・ソロのためのカンタータ。終曲のコラールは、神への純粋な信仰を表現しています。ガーディナーはコーラスに「ア・カペッラ」でコラールを歌わせており、歌詞がいっそう印象深く響きます。   (Ki)
SDG-156(2CD)
バッハ:三位一体後第7日曜日のためのカンタータ集
カンタータ「われらに救いの来たれるは」BWV9、
カンタータ「満ち足れる安らいうれしき魂の悦びよ」BWV170
モテット「義人ほろぶれども」、
カンタータ「魂よ、つまずくなかれ」BWV186*
カンタータ「汝なんぞ悲しみうなだるるや」BWV107*、
カンタータ「彼らみな汝を待ち望む」BWV187*
ジョン・エリオット・ガーディナー(指)
モンテヴェルディcho、
イングリッシュ・バロック・ソロイスツ、
ジョアンヌ・ルン(S)、
マイケル・チャンス(C-T)、
ジェームス・ギルクリスト(T)、
ステファン・ヴァーコー(Bs)、
キャサリン・フーグ(S)*、
リチャード・ウィン・ロバーツ(C-T)*、
コビー・ファン・レンスブルク(T)*、
ステファン・ロジェ(Bs)*

録音:2000年7月、2000年8月*
長大な二重唱が魅力の186番、後にバッハ自身が自らのト短調ミサ曲にも転用した187番など、充実のカンタータ集。イングリッシュ・バロック・ソロイスツの合奏の上手さ、モンテヴェルディ合唱団の合唱の見事さが際立つ曲が並びます。また、170番はアルトのソロ・カンタータで、世界的カウンターテナー、マイケル・チャンスの肩の力の抜けた歌唱が見事です。  (Ki)
SDG-159(2CD)
バッハ:カンタータ集vol.9
[CD1]三位一体後第17日曜日の為のカンタータ集
「その御名にふさわしき栄光を主に捧げまつれ」BWV148
「ああ、愛しきキリストの徒よ、雄々しかれ」BWV114
「おのれを高うする者は、卑うせられ」BWV47
モテット「み霊はわれらの弱きを助けたもう」BWV226

[CD2]三位一体後第18日曜日の為のカンタータ集
「主キリスト、神の独り子」BWV96
「神にのみわが心を捧げん」BWV169
「汝平和の君、主イエス・キリスト」BWV116
コラール「汝の御座の前に われはいま進み出で」BWV668
ジョン・エリオット・ガーディナー(指)
イングリッシュ・バロック・ソロイスツ
モンテヴェルディcho

ソリスト:[CD1]キャサリン・フーグ(S)、
フランチェス・ブーン(A/BWV148)、
ロビン・タイソン(A/BWV47)、
シャルル・ハンフリー(A/BWV114)、
マーク・パドモア(T)、ステファン・ロジェ(Bs)
[CD2]キャサリン・フーグ(S)、
ナタリー・シュトゥッツマン(A)、クリストフ・ゲンツ(T)、
ゴットホルト・シュヴァルツ(Bs)

録音:2000年10月14日(CD1)、2000年10月22日(CD2)
フルートの美しい序奏に導かれて始まるパドモアのソロが印象的な114番を収録。また、148番では、冒頭の華麗な合唱曲でトランペットが活躍、2つの合唱フーガも壮大で聴き応え満点です。169番はアルトのソロ・カンタータ。シュトゥッツマンが、聖句の内容を深く掘り下げ、知的でやわらかな声で聴く者の魂に呼びかけます。カンタータのほかに収録されているモテットとコラールも興味深い選曲です。モテットは、トーマス教会の付属学校校長であった、J.エルネスティの葬儀で演奏されたもの。墓地などでも演奏できるように、無伴奏でも演奏可能な作品となっています。コラールBWV668は、バッハの絶筆とみなされてきた作品で、失明したバッハが、友人に口述筆記させたものだといいます。 (Ki)
SDG-162(2CD)
バッハ:待降節第1日曜日のためのカンタータ集
[CD1]
カンタータ「いざ来ませ、異邦人の救い主よ」BWV61
カンタータ「いざ来ませ、異邦人の救い主よ」BWV62
カンタータ「喜び勇みて羽ばたき昇れ」BWV36
[CD2]
カンタータ「目を覚まして祈れ!祈りて目を覚ましおれ!」BWV70
カンタータ「道を備え、大路をなおくせよ」BWV132
カンタータ「心と口と行いと生きざまもて」BWV147
ジョン・エリオット・ガーディナー(指)、
イングリッシュ・バロック・ソロイスツ、
モンテヴェルディcho
[CD1]ソリスト:ジョアンヌ・ルン(S)、
ウィリアム・タワーズ(A)、ヤン・コボウ(T)、
ディートリヒ・ヘンシェル(Bs)

[CD2]ソリスト:ブリギット・ゲラー(S)、
マイケル・チャンス(A)、ヤン・コボウ(T)、
ディーチリヒ・ヘンシェル(Bs)

録音:2000年12月
待降節は、キリストの誕生を祝うクリスマスを目前にひかえた大切な時期。この時期のために書かれたカンタータはどれも充実、名曲がズラリと並びます。まずなんといっても嬉しいのが、2枚目の最後に収録されている147番「主よ、人の望みの喜びよ」です。輝かしいファンファーレ、美しい合唱。ガーディナーの棒と、モンテヴェルディ合唱団のうまさが際立ちます。他の曲も、キリストの誕生を待ち望む祝祭感に溢れた作品ばかり。実にうれしいセットの登場です。 (Ki)
SDG-165(2CD)
バッハ:カンタータ集+シュッツ
[CD1]
バッハ:「ああ神よ、天よりみそなわし」BWV2「わがこころは主をあがめ」BWV10
シュッツ:天は神の栄光を讃えSWV386
バッハ:カンタータ「もろもろの天は神の栄光を語り」BWV76

[CD2]
バッハ:「わがうちに憂いは満ちぬ」BWV21
「ああ主よ哀れなる罪びとわれを」BWV135
フルート,ヴァイオリン,チェンバロのための協奏曲イ短調BWV1044
[CD1]リサ・ラルソン(S)、
ダニエル・テイラー(A)、
ジェームス・ギルクリスト(T)、
スティーヴン・ヴァーコー(Bs)

[CD2]キャサリン・フーグ(S)、
ロビン・タイソン(A)、
ヴァーノン・カーク(T)、
ジョナサン・ブラウン(Bs)
ジョン・エリオット・ガーディナー(指)
イングリッシュ・バロック・ソロイスツ、
モンテヴェルディcho

録音:2000年7月(ライヴ/CD1サン=ドニ大聖堂CD2チューリヒ)
シュッツのモテット、バッハの三重協奏曲も入った魅力的な2枚組の登場。特にシュッツのモテットは、ガーディナーが6歳のころ、父親が歌ってくれた記憶も鮮明に残っている、ガーディナーのお気に入りの作品。カンタータでは、バッハの青年時代に書かれた、二部から成る記念碑的な21番が目玉。冒頭のシンフォニアは、様々な語法を駆使し、嘆きの表現がなされた心に迫る楽章。三重協奏曲は、ブランデンブルクの第5番に似ているようでもあり、バッハの息子たちの前古典派を思わせる作風でもあります。CD1は特にサン=ドニ大聖堂でのライヴ録音ということもあり、音響も臨場感もいっそうバッハの世界を盛り上げます。 (Ki)
SDG-168(2CD)
J.S.バッハ:カンタータ集
■三位一体節後第20日曜日のためのカンタータ集
 「ああ、いまわれ婚宴に行かんとして」BWV162
 「われは行きて汝をこがれ求む」BWV49
 「装いせよ、おお、わが魂よ」BWV180
■三位一体節後第21日曜日のためのカンタータ集*
 「われ信ず、尊き主よ、信仰なきわれを助けたまえ」BWV109
 「深き悩みの淵より、われ汝に呼ばわる」BWV38
 「神なしたもう御業こそいと善けれ」BWV98
「われはわが依り頼みを」BWV188
マグダレーナ・コジェナー(S)、
サラ・ミンガルド(A)、
クリストフ・ゲンツ(T)、
ペーター・ハーヴェイ(Bs)
ジョアンヌ・ルン(S)*、
ウィリアム・タワーズ(A)*、
ポール・アグニュー(T)*、
ゴットフリート・シュヴァルツ(Bs)*

録音:2000年11月(ライヴ)
ガーディナーによるバッハの最新盤は、コジェナーら豪華ソリストが参加。Disc1に収録の第49番カンタータは、ソプラノとバスの二重唱カンタータ。コジェナーが世界に認められ、世界で活躍するきっかけともなったバッハ作品だけに、彼女の思い入れも格別。救い主に愛される魂の喜びを歌うソロ・アリアにうっとりさせられます。ほかにも、コラールが有名な98番や、ヴィオロン・チェロ・ピッコロが活躍する180番など、聴きどころ満載の2枚です。 (Ki)
SDG-171(2CD)
バッハ:カンタータ集 VOL.12
[CD1]
カンタータ「われ哀れなる人、われ罪のしもべ」BWV55
カンタータ「エフライムよ、われ汝をいかになさんや」BWV89
カンタータ「備えて怠るな、わが霊よ」BWV115
カンタータ「おお永遠、そは雷の言葉」BWV60

[CD2]
カンタータ「幸いなるかな、おのが御神に」BWV139
カンタータ「各々に各々のものを」BWV163
カンタータ「偽りの世よ、われは汝に頼まじ」BWV52
カンタータ「目覚めよ、とわれらに呼ばわる物見らの声」BWV140
ジョン・エリオット・ガーディナー(指)
モンテヴェルディcho
イングリッシュ・バロック・ソロイス
ツヒラリー・サマーズ(A)、
ウィリアム・ケンダル(T)、
ペーター・ハーヴェイ(Bs)

[CD1]ジョアンヌ・ルン(S)、
ロビン・タイソン(A)、
ジェームス・ギルクリスト(T)、
ペーター・ハーヴェイ(Bs)

[CD2]
ギリアン・キース(S/BWV139,52)
スーザン・ハミルトン(S/BWV163,140)

録音:2000年11月
人気の140番、そしてアルバン・ベルクのヴァイオリン協奏曲最終楽章の冒頭にあらわれる増4度進行の音型が印象的なコラールを含む60番を収録。55番は、バッハがテノールソロのために書いた唯一のカンタータで、ガーディナーの信頼厚いジェイムス・ギルクリストが感動的な歌唱で聴かせます。55、89、115番はそれぞれ器楽パートも歌唱パートも充実しています。 (Ki)
SDG-174(2CD)
バッハ:カンタータ集 VOL.18

[CD1]
カンタータ「いと高きところには神に栄光あれ」BWV191
カンタータ「キリストの徒よ、この日を彫り刻め」BWV63
カンタータ「いと尊きインマヌエル、虔しき者らを率いたもう君候」BWV123*
カンタータ「人々シバよりみな来たりて」BWV65*

[CD2]
カンタータ「いと尊きわがイエスは見失われぬ」BWV154
カンタータ「いと尊きイエス、わが憧れよ」BWV32
カンタータ「わがイエスをば われは放さず」BWV124
ジョン・エリオット・ガーディナー(指)
イングリッシュ・バロック・ソロイスツ、
モンテヴェルディcho

[CD1]
クラロン・マックファデン(S)、
ベルナルダ・フィンク(A)、
クリストファー・ゲンツ(T)、
ディートリヒ・ヘンシェル(Bs)
マグダレーナ・コジェナー(S)*、
サリー・ブルース=ペイン(A)*、
ジェームス・ギルクリスト(T)*、
ペーター・ハーヴェイ(Bs)*

[CD2]
クラロン・マックファデン(S)、
マイケル・チャンス(A)、
ジェームス・ギルクリスト(T)、
ペーター・ハーヴェイ(Bs)

録音:[CD1]1999年12月、2000年1月/[CD2]2000年1月
コジェナー、ガーディナー録音では特におなじみのマイケル・チャンス、そしてアーノンクールとの来日も待ち遠しいベルナルダ・フィンクらがソリストとして参加した豪華2枚セット。クリスマスの時期の礼拝のために書かれたカンタータがずらりと並び、特にBWV63は冒頭から華やかな合唱曲が鳴り響く人気曲。他の作品ではイエスの受難を思わせる劇的な雰囲気の曲など、ヴァラエティに富んだ充実の2枚組です。 (Ki)
SDG-177
「永遠の火」
バッハのカンタータよりの合唱曲集
「おお永遠の火、おお愛の源よ」BWV34〜第1曲合唱、
「汝らは泣き叫び」BWV103より第1曲合唱、
「われらが神は堅き砦」BWV80より第1曲合唱、
「主なる神われらの側にいまさずして」BWV178より第1曲コラール合唱、
「われらより取り去りたまえ、主よ」BWV101より第1曲コラール合唱、
「飢えたる者に汝のパンを分かち与えよ」BWV39より第1曲合唱、
「泣き、嘆き、憂い、怯え」BWV12より第1曲合唱、
「傲りかつ臆するは」BWV176より第1曲合唱、「かくて戦い起これり」BWV19より第1曲合唱、
「たれぞ知らん、わが終わりの近づけるを」BWV27より第1曲合唱、
「おお永遠、そは雷の言葉」BWV20より第1曲合唱、
「魂よ、つまずくなかれ」BWV186より第1曲合唱、
「キリストこそわが生命」BWV95より第1曲合唱、
「いと尊き御神よ、いつわれは死なん」BWV8より第1曲合唱
ジョン・エリオット・ガーディナー(指)
モンテヴェルディcho、
イングリッシュ・バロック・ソロイスツ
カンタータの冒頭をかざる合唱曲には、聴衆の心をひきつける華やかなもの、また、カンタータの内容を見事に反映させた内容の濃いものがたくさんあります。これまでの録音の中から、冒頭合唱曲のいいとこどりの1枚。モンテヴェルディ合唱団の上手さが際立ちます。 (Ki)
SDG-178(6CD)
バッハ:クリスマスのためのカンタータ集
CD1: 【降誕節第1日】
カンタータ「キリストの徒よ、この日を彫り刻め」BWV63
カンタータ「いと高きところには神に栄光あれ」BWV191
CD2: 【降誕節第1日】
「賛美を受けたまえ、汝イエス・キリストよ」BWV91
「笑いは、我らの口に満ち」BWV110
【降誕節第2日】
「キリストをわれらさやけく頌め讃うべし」BWV121
「神の子の現れたまいしは」BWV40
CD3: 【降誕節第3日】
「試練に耐えうる人は幸いなり」BWV57
「見よ、父のわれらに賜いし愛の」BWV64
「甘き慰めなるかな、わがイエスは来ませり」BWV151
「われ汝にありて喜び」BWV133
CD4:
【モテット】「主にむかいて新しき歌をうたえ」BWV225
【降誕節後の日曜日のためのカンタータ】
「出で立て、信仰の道に」BWV152
「新たに生まれし嬰児」BWV122
「神は頌むべきかな!いまや年は終わり」BWV28
【新年のためのカンタータ】
「主にむかいて新しき歌を歌え」BWV190
CD5: 【新年のためのカンタータ】
「わが魂よ、主を頌めまつれ」BWV143
「神は喜び叫ぶ声と共に昇り」BWV41
「主なる神よ、汝をわれらは讃えまつらん」BWV16
「神よ、汝の誉れはその御名のごとく」BWV171
CD6: 【新年後の日曜日のためのカンタータ】
「見たまえ、御神、いかにわが敵ども」BWV153
「ああ神よ、いかに多き胸の悩み」BWV58
「人々シバよりみな来たりて」BWV65
「いと尊きインマヌエル、虔しき者らを率いたもう君候」BWV123
ジョン・エリオット・ガーディナーし
イングリッシュ・バロック・ソロイスツ、
モンテヴェルディCho

録音:1999-2000年
これまでにリリースしたカンタータ・シリーズから、クリスマスに関連したカンタータを集めたボックスセット。大変お買得です! (Ki)
SDG-185
J.S.バッハ:カンタータ集VOL.28〜昇天祭のためのカンタータ
カンタータ第43番「神は歓呼の声とともに上がり」BWV43
カンタータ第37番「信じて洗礼を受けるものは」BWV37
カンタータ第128番「ただキリストの昇天にのみ」BWV128
カンタータ第11番「御国にまします神をたたえよ」BWV11(昇天祭オラトリオ)
ジョン・エリオット・ガーディナー(指)
イングリッシュ・バロック・ソロイスツ、
モンテヴェルディCho
レネケ・ルイテン(S)
メグ・ブラグレ(A)
アンドルー・トータス(T)
ディートリヒ・ヘンシェル(Bs)

録音:2012年5月11-12日聖ジャイルズ・クリップルゲート教会、ロンドン、ライヴ
復活したイエス・キリストが天に昇ったことを祝う昇天祭のために書かれた作品です。昇天節の音楽は「昇天祭オラトリオ」とも称されるカンタータ第11 番をはじめ傑作揃い。カンタータ第43番は2部構成のトランペットを含む華やかなカンタータ。テノールの美しいアリアが印象的なカンタータ第37番。 イエスの昇天に従い我も昇らんと高らかに歌う伸びやかなカンタータ第128番。トランペットやティンパニが活躍する華やかなカンタータ第11番。ドラ マティックかつ宗教的感動も得られる名演です。 (Ki)
SDG-186(56CD)
J.S.バッハ:カンタータ全集〜巡礼(2000)
(1)バッハ:カンタータ集 Vol.1(SDG101)
カンタータ 「人々よ、神の愛をたたえよ」BWV167
カンタータ「われらの主キリスト、ヨルダンの川に来たり」BWV7
カンタータ「喜べ、救われし群よ」BWV30
カンタータ 「貧しき者は食せられん」BWV75
カンタータ 「飢えたる者に汝のパンを分かち与えよ」BWV39
カンタータ 「おお永遠、そは雷のことば」BWV20
(2)バッハ:カンタータ集 Vol.2(SDG165)
CD1
バッハ:カンタータ「ああ神よ、天よりみそなわし」BWV2
カンタータ「わがこころは主をあがめ」BWV10
シュッツ:天は神の栄光を讃え SWV386
カンタータ「もろもろの天は神の栄光を語り」BWV76
リサ・ラーション(S)ダニエル・テイラー(C.T)
ジェームス・ギルクリスト(T)、 スティーヴン・ヴァーコー(Bs)
CD2
カンタータ「わがうちに憂いは満ちぬ」BWV21
カンタータ「ああ主よ、哀れなる罪びとわれを」BWV135
フルート、ヴァイオリン、チェンバロのための協奏曲イ短調 BWV1044
(3)バッハ:カンタータ集 Vol.3(SDG141)
CD1
カンタータ「まじりけなき心」BWV24
カンタータ「永遠の愛の憐み満てる心」BWV185
カンタータ「われ汝に呼ばわる、主イエス・キリストよ」BWV177
カンタータ「神はいにしえよりわが王なり」BWV71
CD2
カンタータ「深き淵より、われ汝に呼ばわる、主よ」BWV131
カンタータ「尊き御神の統べしらすままにまつろい」BWV93
カンタータ「見よ、われ多くの漁る者を遣わし」BWV88
(4)バッハ:カンタータ集 Vol.4(SDG156)
CD1
カンタータ「われらに救いの来たれるは」BWV9
カンタータ「満ち足れる安らい、うれしき魂の悦びよ」BWV170
モテット「義人ほろぶれども」
CD2
カンタータ「魂よ、つまずくなかれ」BWV186
カンタータ「汝なんぞ悲しみうなだるるや」BWV107
カンタータ「彼らみな汝を待ち望む」BWV187
(5)バッハ:カンタータ集 Vol.5(SDG147)
カンタータ「主なる神われらの側にいまさずして」BWV178
・カンタータ「神よ、願わくばわれを探りて」BWV136
・カンタータ「人よ、汝はさきに告げられたり、善きことの何なるか」BWV.45
カンタータ「考え見よ、われを襲いしこの痛みに」BWV46
カンタータ「われらより取り去りたまえ、主よ」BWV101
カンタータ「主よ、汝の目は信仰を顧みるにあらずや」 BWV102
(6)バッハ:カンタータ集 Vol.6(SDG134)
カンタータ「わが魂よ、主を頌めまつれ」 BWV69a
カンタータ「霊と心は驚き惑う」BWV35
カンタータ「主を頌めまつれ、力つよき栄光の王をば」BWV137
カンタータ「汝の主なる神を愛すべし」BWV77
カンタータ「汝ら、キリストの者と名のるともがら」BWV164
カンタータ「ただ汝にのみ、主イエス・キリストよ」BWV33
(7)バッハ:カンタータ集 Vol.7(SDG124)
CD1
カンタータ「汝の怒りによりてわが肉体には全きところなく」 BWV25
カンタータ「イエスよ、汝はわが魂を」 BWV78
カンタータ「感謝の供えものを献げる者は、われを讃う」 BWV17
CD2
カンタータ「いまや、われらの神の救いと力と」 BWV50
カンタータ「主なる神よ、われらこぞりて汝をたたえん」 BWV130
カンタータ「かくて戦い起れり」 BWV19
カンタータ「喜びと勝利の歌声は」 BWV149
(8)バッハ:カンタータ集 Vol.8(SDG104)
カンタータ 「いかなれば汝は悲しみくずおるるや」BWV138
カンタータ 「神のみわざはよきかな」BWV99
カンタータ 「全地よ、神に向かいて歓呼せよ」BWV51
カンタータ 「神のみわざはよきかな」BWV100
カンタータ 「来たれ、汝甘き死の時よ」BWV161
カンタータ 「だれぞ知らんわが終りの近づけるを」BWV27
カンタータ「いと尊き御神よ、いつわれは死なん」BWV8
カンタータ 「キリストこそわが生命」BWV95
(9)バッハ:カンタータ集 Vol.9(SDG159)
CD1
カンタータ「その御名にふさわしき栄光を主に捧げまつれ」BWV148
カンタータ「ああ、愛しきキリストの徒よ、雄々しかれ」BWV114
カンタータ「おのれを高うする者は、卑うせられ」BWV47
モテット「み霊はわれらの弱きを助けたもう」BWV226
CD2
カンタータ「主キリスト、神の独り子」BWV96
カンタータ「神にのみわが心を捧げん」BWV169
カンタータ「汝 平和の君、主イエス・キリスト」BWV116
コラール「汝の御座の前に、われはいま進み出で」BWV668
(10)バッハ:カンタータ集 Vol.10(SDG110)
カンタータ「われ悩める人、われをこの死の体より」BWV48
カンタータ「われはいずこにか逃れゆくべき」BWV5
カンタータ「怖ろしき終わり汝らを引きさらう」BWV90
カンタータ「われは喜びて十字架を負わん」BWV56
カンタータ「主なる神は太陽にして楯なり」BWV79
カンタータ「いざ、もろびと神に感謝せよ」BWV192
カンタータ「われらが神は堅き砦」BWV80
(11)バッハ:カンタータ集 Vol.11(SDG168)
CD1
カンタータ「ああ、いまわれ婚宴に行かんとして」 BWV162
カンタータ「われは行きて汝をこがれ求む」 BWV49
カンタータ「装いせよ、おお、わが魂よ」 BWV180
CD2
カンタータ「われ信ず、尊き主よ、信仰なきわれを助けたまえ」 BWV109
カンタータ「深き悩みの淵より、われ汝に呼ばわる」 BWV38
カンタータ「神なしたもう御業こそいと善けれ」 BWV98
カンタータ「われはわが依り頼みを」 BWV188
(12)バッハ:カンタータ集 Vol.12(SDG171)
CD1
カンタータ「われ哀れなる人、われ罪のしもべ」BWV55
カンタータ「エフライムよ、われ汝をいかになさんや」BWV89
カンタータ「備えて怠るな、わが霊よ」BWV115
カンタータ「おお永遠、そは雷の言葉」BWV60
CD2
カンタータ「幸いなるかな、おのが御神に」BWV139
カンタータ「各々に各々のものを」BWV163
カンタータ「偽りの世よ、われは汝に頼まじ」BWV52
カンタータ「目覚めよ、とわれらに呼ばわる物見らの声」BWV140
(13)バッハ:カンタータ集 Vol.13(SDG162)
カンタータ「いざ来ませ、異邦人の救い主よ」BWV61
カンタータ「いざ来ませ、異邦人の救い主よ」BWV62
カンタータ「喜び勇みて羽ばたき昇れ」BWV36
カンタータ「目を覚まして祈れ!祈りて目を覚ましおれ!」BWV70
カンタータ「道を備え、大路をなおくせよ」BWV132
カンタータ「心と口と行いと生きざまもて」BWV147
(14)バッハ:カンタータ集 Vol.14(SDG113)
カンタータ第121番「キリストをわれらさやけく頌め讃うべし」BWV121
カンタータ第40番「神の子の現れたまいしは」BWV40
カンタータ第110番「笑いは、我らの口に満ち」BWV110
(15)バッハ:カンタータ集 Vol.15(SDG127)
カンタータ第151番「甘き慰めなるかな、わがイエスは来ませり」BWV151
カンタータ133番「われ汝にありて喜び」BWV133
カンタータ64番「見よ、父のわれらに賜いし愛の」BWV64
カンタータ第57番「試練に耐えうる人は幸いなり」BWV57
(16)バッハ:カンタータ集 Vol.16(SDG137)
モテット「主にむかいて新しき歌をうたえ」 BWV225
カンタータ「出で立て、信仰の道に」 BWV152
カンタータ「新たに生まれし嬰児」 BWV122
カンタータ「神は頌むべきかな!いまや年は終わり」 BWV28
カンタータ「主にむかいて新しき歌を歌え」 BWV190
(17)バッハ:カンタータ集 Vol.17(SDG150)
カンタータ「わが魂よ、主を頌め讃えよ」BWV143
カンタータ「イエスよ、いま讃美を受けたまえ」BWV41
カンタータ「主なる神よ、汝をわれらは讃えまつらん」BWV16
カンタータ「神よ、汝の誉れはその御名のごとく」BWV171
カンタータ「見たまえ、御神、いかにわが敵ども」BWV153
カンタータ「ああ神よ、いかに多き胸の悩み」BWV58
(18)バッハ:カンタータ集 Vol.18(SDG174)
CD1
カンタータ「いと高きところには神に栄光あれ」BWV191
カンタータ「キリストの徒よ、この日を彫り刻め」BWV63
カンタータ「いと尊きインマヌエル、虔しき者らを率いたもう君候」BWV123*
カンタータ「人々シバよりみな来たりて」BWV65*
CD2
カンタータ「いと尊きわがイエスは見失われぬ」BWV154
カンタータ「いと尊きイエス、わが憧れよ」BWV32
カンタータ「わがイエスをば われは放さず」BWV124
(19)バッハ:カンタータ集 Vol.19(SDG115)
CD1
カンタータ第155番「わが神よ、いつまで、ああいつまでか」BWV155
カンタータ第3番「ああ神よ、いかに多き胸の悩み」BWV3
カンタータ第13番「わがため息、わが涙は」BWV13
CD2
カンタータ第81番「イエス眠りたもう、われ何を望むべき」
カンタータ第14番「神もしこの時われらと共にいまさずば」
カンタータ第26番「ああいかにはかなき、ああいかに空しき」
モテット「イエスよ、わが喜び」BWV227
(20)バッハ:カンタータ集 Vol.20(SDG153)
カンタータ「おのがものを取りて、行け 」BWV144
カンタータ「われはわが幸に満ち足れり」 BWV84
カンタータ「われは神の御胸の思いに 」BWV92
カンタータ「天より雨下り、雪落ちて」 BWV18
カンタータ「軽佻浮薄なる精神(こころ)の者ども」 BWV181
カンタータ「主よ、われらを汝の御言葉のもとに留めたまえ」 BWV126
(21)バッハ:カンタータ集 Vol.21(SDG118)
CD1
カンタータ「イエス12弟子を召寄せて」BWV22
カンタータ「汝まことの神にしてダビデの子よ」BWV23
カンタータ「主イエス・キリスト、真の人にして神よ」BWV127
カンタータ番「見よ、われらエルサレムにのぼる」BWV159
補遺:カンタータ「主イエス・キリスト、真の人にして神よ」(モンテヴェルディ合
唱団のみによる演奏)
ルース・ホルトン(S)クラウディア・シュー
CD2
カンタータ「天の王よ、汝を迎えまつらん」(棕櫚の日曜日のための)
カンタータ「罪に手むかうべし」(復活節前第3 日曜日)
カンタータ「輝く曙の明星のいと美わしきかな」(受胎告知の祝日)
(22)バッハ:カンタータ集 Vol.22(SDG128)
CD1
カンタータ「キリストは死の縄目につながれたり」BWV4
カンタータ「天は笑い、地は歓呼す」BWV31
カンタータ「喜べ、汝ら もろ人の心よ」BWV66
CD2
カンタータ「われらとともに留まりたまえ」BWV6
カンタータ「イエス生きたもうと知る心は」BWV134
カンタータ「われは生く、わが心よ、汝の憂いは喜びと化さん」BWV145
(23)バッハ:カンタータ集 Vol.23 (SDG131)
カンタータ「主よ、われ汝をあおぎ望む」BWV150
カンタータ「死人の中より甦りしイエス・キリストを覚えよ」BWV67
カンタータ「この同じ安息日の夕べ」BWV42
カンタータ「平安 汝にあれ」BWV158
カンタータ「イスラエルの牧者よ、耳を傾けたまえ」BWV 104
カンタータ「われは善き牧者なり」BWV85
カンタータ「主はわが信実なる牧者」BWV112
(24)バッハ:カンタータ集 Vol.24 (SDG107)
CD1
カンタータ「泣き、嘆き、心配し、怯え」BWV12
カンタータ「あなた方は泣き叫ぶでしょう」BWV103
カンタータ「我々は多くの苦難を経て」BWV146
CD2
カンタータ「汝はいずこに行くや」BWV166
カンタータ「私が去るのは、あなた方にとって有益である」BWV108
カンタータ「讃美と栄光が至高の宝に」BWV117
(25)バッハ:カンタータ集 Vol.25 (SDG144)
CD1
カンタータ「まことに、まことに汝らに告ぐ」BWV86
カンタータ「今までは汝らなにをもわが名によりて求めしことなし」BWV87
カンタータ「わがなす すべての業に」BWV97
CD2
カンタータ「人々汝らを除名すべし」BWV44
カンタータ「主よ、われ汝をあおぎ望む」BWV150
カンタータ「彼らみな汝を待ち望む」BWV183
(26)バッハ:カンタータ集 Vol.26 (SDG121)
カンタータ「おお永遠の火、おお愛の源よ」BWV34
カンタータ「人もしわれを愛せば、わが言を守らん」BWV59&74
(全8曲から成り、前半4曲がBWV59、後半4曲がBWV74)
カンタータ「げに神はかくまで世を愛して」BWV68
カンタータ「歌よ、響け」BWV172
カンタータ番「高く挙げられし血肉よ」BWV173
カンタータ「われいと高き者を心を尽して愛しまつる」BWV174
(27)バッハ:カンタータ集 Vol.27 (SDG138)
CD1
ブランデンブルク協奏曲第3番ト長調BWV1048
カンタータ「待ちこがれし喜びの光」BWV184
カンタータ「彼は己の羊の名を呼びて」BWV175
CD2
カンタータ「こよなく待ちこがれし喜びの祝い」BWV194
カンタータ「傲りかつ臆するは」BWV176
カンタータ「霊と水の聖なる洗礼よ」BWV165
カンタータ「主に賛美あれ」BWV129
(28)バッハ:カンタータ集 Vol.28 (SDG185)
カンタータ「神は歓呼の声とともに上がり」BWV43
カンタータ番「信じて洗礼を受けるものは」BWV37
カンタータ「ただキリストの昇天にのみ」BWV128
カンタータ「御国にまします神をたたえよ」BWV11(昇天祭オラトリオ)
(29)バッハ:カンタータ集(Archiv463582)
カンタータ「すべてただ神の御心のままに」BWV72
カンタータ「主よ、汝の御心のままにわれはあらん」BWV73
カンタータ「御心は、つねに成し遂げられる」BWV111
カンタータ「わが片足はすでに墓穴に入りぬ」BWV156
(30)バッハ:カンタータ集(Archiv463585)
カンタータ「新たしき契約の喜びの時」BWV83
カンタータ「私は満ち足りています」BWV82
カンタータ「安らぎと喜びもてわれはゆく」BWV125
カンタータ「われはその御名を言いあらわさん」BWV200
(31)バッハ:カンタータ集(Archiv463590)
カンタータ「われ何ぞ世を思いわずらわん」BWV94
カンタータ「人々よ、神の愛をたたえよ」BWV168
カンタータ「主よ、汝の下僕の審きにかかずらいたもうなかれ」BWV105
(32)バッハ:カンタータ集(Archiv463591)
カンタータ「心せよ、汝の敬神の偽りならざるかを」BWV179
カンタータ「天より雨くだり雪おちて」BWV199
カンタータ「主イエス・キリスト、汝こよなき宝」BWV113
全て、ジョン・エリオット・ガーディナー(指)
イングリッシュ・バロック・ソロイスツ、
モンテヴェルディCho

(1)ジョアンヌ・ラン(S)
ジリアン・キース(S)、
ウィルケ・テ・ブルンメルストローテ(Ms)
ポール・アニュー(T)、
ディートリヒ・ヘンシェル(Br)
録音:2000年、ロンドン、セント・ジャイルズ・クリップルゲート

(2)

CD1
リサ・ラーション(S)
ダニエル・テイラー(C.T)
ジェームス・ギルクリスト(T)、
スティーヴン・ヴァーコー(Bs)
CD2
キャサリン・フーグ(S)、
ロビン・タイソン(C.T)
ヴァーノン・カーク(T)、
ジョナサン・ブラウン(Bs)
録音:2000年7月パリ、サン=ドニ大聖堂(CD1)、
チューリヒ、フラウミュンスター教会(CD2)
(3)
CD1
マグダレーナ・コジェナー(S)
ナタリー・シュトゥッツマン(A)
ポール・アグニュー(T)、
ニコラ・テステ(Bs)
CD2
ジョアンヌ・ルン(S)
ウィリアム・タワーズ(A)
コビー・ファン・レンスブルク(T)、
ペーター・ハーヴェイ(Bs)

(4)
CD1
ジョアンヌ・ルン(S)、
マイケル・チャンス(C.T) 
ジェームス・ギルクリスト(T)、
ステファン・ヴァーコー(Bs)、
CD2
キャサリン・フーグ(S)、
リチャード・ウィン・ロバーツ(C.T) 
コビー・ファン・レンスブルク(T)、
ステファン・ロジェ(Bs)、

(5)ジョアンヌ・ルン(S)
ロビン・タイソン(A) 
ダニエル・テイラー(A)
クリストフ・ゲンツ(T)、
ブラインドリー・シェッラート、ゴットホルト・シュヴァルツ(Bs)

(6)ギリアン・キース(S)
ナタリー・シュトゥッツマン(A) 
クリストフ・ゲンツ(T)、
ヨナタン・ブラウ(Bs)

(7)
CD1
マリン・ハルテリウス(S) 
ロビン・タイソン(C.T) 
ジェームズ・ジルクリスト(T)、
ピーター・ハーヴィー(Bs)、
CD2
マリン・ハルテリウス(S) 
リチャード・ウィン・ロバーツ(C.T) 
ジェームズ・ジルクリスト(T)、
ピーター・ハーヴィー(Bs)、

(8)マリン・ハルテリウス(S)
キャサリン・フージ 
ロビン・タイソン(C.T)
マーク・パドモア(T)、
ジェイムズ・ジルクリスト(T)
ピーター・ハーヴェイ(Bs)、
カタリーネ・フーゲ トマス・ガスリー

(9)

CD1
キャサリン・フーグ(S)
フランチェス・ブーン(アルト BWV148)
ロビン・タイソン(アルト BWV47) 
シャルル・ハンフリー(アルト BWV114)
マーク・パドモア(T)、
ステファン・ロジェ(Bs)
CD2
キャサリン・フーグ(S)
ナタリー・シュトゥッツマン(A) 
クリストフ・ゲンツ(T)、
ゴットホルト・シュヴァルツ(Bs)

(10)
ジョアンヌ・ラン(S)、
ウィリアム・タワーズ(C.T) 
ジェイムズ・ジルクリスト(T)、
ピーター・ハーヴィー(バリトン)
(11)
CD1
マグダレーナ・コジェナー(S)サラ・ミンガルド(A)
クリストフ・ゲンツ(T)、 ペーター・ハーヴェイ(Bs)
CD2
ジョアンヌ・ルン(S)ウィリアム・タワーズ(C.T)
ポール・アグニュー(T)、 ゴットフリート・シュヴァルツ(Bs)

(12)
CD1
ジョアンヌ・ルン(S)
ロビン・タイソン(A) 
ジェイムス・ギルクリスト(T)、
ペーター・ハーヴェイ(Bs)
CD2
ギリアン・キース(ソプラノ:BWV 139, 52)
スーザン・ハミルトン(ソプラノ:BWV 163, 140)
ヒラリー・サマーズ(A)
ウィリアム・ケンダル(T)、 
ペーター・ハーヴェイ(Bs)

(13)
ジョアンヌ・ルン(S)、
ブリギット・ゲラー(S)、
マイケル・チャンス(A)、
ウィリアム・タワーズ(A)、
ヤン・コボウ(T)
ディーチリヒ・ヘンシェル(Bs)、

(14)
キャサリン・フーグ(ソプラノ/BWV91,121) 
ジョアンヌ・ルン(ソプラノ/BWV110)
ロビン・タイソン(アルト/BWV40,91
ウィリアム・タワーズ(アルト/BWV110,121)
ジェイムズ・ギルクリスト(テノール/BWV40,91,110,121)
ペーター・ハーベイ(バス/BWV40,91,110,121)

(15)ジリアン・キース(S)
キャサリン・フーグ(S)
ジョアンヌ・ルン(S)
ロビン・タイソン(A) 
ウィリアム・タワーズ(T)、
ジェイムズ・ジルクリスト(T)、 
ピーター・ハーヴィー(Bs)

(16)
ギリアン・キース(S)
キャサリン・フーグ(S)
ジョアンヌ・ルン(S)
ダニエル・テイラー(A) 
ジェームス・ギルクリスト(T)、
ピーター・ハーヴェイ(Bs)

(17)
ルース・ホルトン(S)サリー・ブルース・ペイン(S)
ルーシー・バラード(A) チャールズ・ハンフリーズ(T)、 
ジェイムズ・ジルクリスト(T)、 ピーター・ハーヴィー(Bs)

(18)
CD1
クラロン・マックファデン(S)、
ベルナルダ・フィンク(A) 
クリストファー・ゲンツ(T)、
ディートリヒ・ヘンシェル(Bs)
マグダレーナ・コジェナー(S)*、
サリー・ブルース=ペイン(A)*
ジェームス・ギルクリスト(T)*
、ペーター・ハーヴェイ(Bs)*
CD2
クラロン・マックファデン(S)
マイケル・チャンス(A) 
ジェームス・ギルクリスト(T)、
ペーター・ハーヴェイ(Bs)

(19)
CD1
ジョアンヌ・ルン(S) リチャード・ウィン・ロバーツ(A) 
ジュリアン・ポッジャー(T) ジェラルド・フィンリー(B)
CD2
ジョアンヌ・ルン(S)
キャサリン・フーグ(A) 
ウィリアム・タワーズ(T)
ポール・アグニュー(B) 
ペーター・ハーヴェイ(Bs)

(20)
ギリアン・キース(S)、
アンガラード・グルフィッド・ジョーンズ(S)
ロビン・タイソン(A)、
ジェームス・ギルクリスト(T)、
ステファン・ロージェス(Bs)、

(21)

CD1
ルース・ホルトン(S)
クラウディア・シューベルト(A) 
ジェームス・オクスレー(T)、
ペーター・ハーヴェイ(Bs) 
ケンブリッジ=クレア・アンド・トリニティー大学Cho
CD2
マリン・ハルテリウス(S)
ナタリー・シュトゥッツマン(A) 
ジェームス・ギルクリスト(T)、
ペーター・ハーヴェイ(Bs)

(22)
アンガラード・グルフィッド・ジョーンズ(S)
ギリアン・キース(S)
ダニエル・テイラー(A)
ジェイムス・ギルクリスト(T)、
スティーヴン・ヴァーコー(Bs)

(23)
キャスリーン・フーグ(S)
ギリアン・キース(S)
ダニエル・テイラー(C.T)、
ウィリアム・タワーズ(T)、 
チャールズ・ダニエルズ(T)、
ノルベルト・メイン(Bs) 
スティーヴン・ヴァーコー(Bs)

(24)

CD1
ブリギッテ・ゲラー(S)、
ウィリアム・タワーズ(C.T)
マーク・パドモア(T)、
ジュリアン・クラークソン(Bs)、
CD2
ロビン・タイソン(C.T) 
ジェイムズ・ジルクリスト(T)
スティーヴン・ヴァーコー(Bs)、

(25)

CD1
キャサリン・フーグ(S)
ロビン・タイソン(A)
スティーヴ・ダヴィスリム(T)、
ステファン・ローゲス(Bs)
CD2
ジョアンヌ・ルン(S)
ダニエル・テイラー(A)
ポール・アグニュー(T)、
パナヨティス・イコノム(Bs)

(26)

リサ・ラーション(S)
ナタリー・シュトゥッツマン(A) 
デレク・リー・レイギン(C.T)、
クリストフ・ゲンツ(T)、
パナヨティス・イコノム(Bs)

(27)
CD1
リサ・ラーソン(S)、
ナタリー・シュトゥッツマン(A)、
クリストフ・ゲンツ(T)、
ステファン・ロゲス(Bs)、
CD2
ルース・ホルトン(S)
ダニエル・テイラー(A)、
ポール・アグニュー(T)
ペーター・ハーヴェイ(Bs)、

(28)
レネケ・ルイテン(S)、
メグ・ブラグレ(A)、
アンドルー・トータス(T)、
ディートリヒ・ヘンシェル(Bs)、

(29)
ジョアン・ラン(S)
サラ・ミンガルド(A)
ジュリアン・ポッジャー(T)、
スティーヴン・ヴァーコー(Br)

(30)

ロビン・タイソン(C.T)、
ポール・アグニュー(T)、
ペーター・ハーヴェイ(Bs)

(31)
キャサリン・フーグ(S)
ダニエル・テイラー(C.T)
ジェームズ・ジルクリスト(T)、
ペーター・ハーヴェイ(Bs)

(32)

マグダレーナ・コジェナー(S)
ウィリアム・タワーズ(C.T)
マーク・パドモア(T)、
 ステファン・ロゲ(Bs)
バッハ没後250年企画として、ガーディナーとイングリッシュ・バロック・ソロイスツ&モンテヴェルディ合唱団により実現された壮大な企画「バッハ: カンタータ巡礼」は、全世界の聖地を巡礼して、バッハの全カンタータを演奏するというものでした。ドイツ・グラモフォンはこのツアーと並行してレコーディ ングをおこない、いくつかのアルバムをリリースしましたが、ドイツ・グラモフォンからの企画は頓挫してしまいました。それを引き継ぐかたちで、ガーディ ナー自身の “モンテヴェルディ・プロダクションズ” の “Soli Deo Gloria” レーベルから、28巻に渡ってリリースされてきました。
この全集は、SDGレーベルのCD51枚とドイツ・グラモフォンからリリースされていた4枚のCD、そして英・独のカンタータのテキストとオリジナル・ ブックレットのデータが入ったCD1枚、そしてカンタータ番号によるインデックスがついたブックレットという全56枚組の豪華仕様です。 すでに廃盤となっているタイトルもあるので、大変貴重なセット内容となっています。 (Ki)
SDG-701
サンチャゴへの巡礼
12世紀のカリクスティヌス写本、
トマス・ルイス・デ・ビクトリア、
ヤコブス・クレメンス・ノン・パパ、
パレストリーナ、ギヨーム・デュファイ、
クリストバル・デ・モラーレス、
ラッスス、ムートン、他の作品
ジョン・エリオット・ガーディナー(指)
モンテヴェルディcho
録音:2005年5月
※布製特別装丁による豪華CD
2004年にコンビ結成40 周年をむかえたガーディナーとモンテヴェルディ合唱団による、「サンチャゴへの巡礼」最新盤登場です。キリスト教では、ちょうど日本のお遍路さんのように、フランスを始発点として、スペインの聖地サンチャゴ・デ・コンポステラへと巡礼する伝統があります。ガーディナーとモンテヴェルディ合唱団は、巡礼の旅路に沿って、その道中にある教会や修道院に立ち寄っては、16世紀から17世紀にかけてイベリア半島で生み出された宗教合唱曲を中心に演奏してきました。その音楽巡礼の旅を経てロンドンに戻った彼らによって演奏されたのがこのディスクです。「音楽巡礼」の旅を経て結束をかため、さらに高みへ昇った彼らと一緒に、音楽巡礼を追体験できる、きわめて壮大な一枚となっています。    (Ki)

SDG-702
ブラームス:交響曲第1番、
 埋葬の歌Op.13、運命の歌Op.54、
メンデルスゾーン:われら人生のただ中にありてOp.23-3
ジョン・エリオット・ガーディナー(指)
オルケストル・レヴォリューショネル・エ・ロマンティーク、
モンテヴェルディcho
録音:2007年秋、ロンド
ン&パリ、ライヴ
ピリオド奏法で演奏することの意義をつくづく痛感させられる名演奏!一見現代的でスタイリッシュな演奏に聞こえますが、聴けば聴くほど、学究的な窮屈さを超えた有機的なアゴーギク、響きの素晴らしさに終始心を奪われます。第1楽章序奏部は早めのテンポで颯爽と進行しながらも主旋律にホルンが虚横列に覆い被さり、ベートーヴェン的な闘志が横溢。主部はすっきりとした造形とテンポ、引き締まったリズムを絶やしませんが、一切無機質に陥らず、響きは常に雄渾。第2楽章は歌のセンスに溢れ、0:45からの弦のポルタメントの得も言われぬセンスとそれに続くオーボエの共感溢れるフレージングは心に染みます。第3楽章はスピード感が溢れ、リズムは芯から躍動。終楽章に至っては感動の極み!オケがガーディナーの柔軟なフレージングに完全に手足となって応えきっており、ブラームスならではの重厚なサウンドの獲得にも成功しています。アルペンホルンの主題はかつてないほど朗々と鳴り渡り、絶妙な強弱の陰影を伴ってニュアンス満点。第1主題は、まさにノンヴィブラートによる奏法がかくも説得力を持つものかと、認識を新たにされるかとも多いことでしょう。各声部の連動力も半端ではく、弦の両翼配置の効果とも相まって、夢のようなニュアンスが次々とあぶり出されるのです。11:15から次第にクレッシェンドするティンパニ連打の意味深さも必聴!【湧々堂】
SDG-703
ブラームス:交響曲第2番、
 アルト・ラプソディop.53、
シューベルト:水の上の精霊の歌D714、
 タルタロスの群れD583、御者クロノスにD369
ジョン・エリオット・ガーディナー(指)
オルケストル・レヴォリューショネル・エ・ロマンティーク、
モンテヴェルディcho、
ナタリー・シュトゥッツマン(A)

録音:2007年10月、11月/サレ・プレイエル(ライブ)
ガーディナー率いるSDGレーベルのブラームス交響曲シリーズ第2弾は、交響曲第2番。カップリングにはシュトゥッツマンによるアルト・ラプソディほか、という魅力的なプログラム。ガーディナー自身、ブラームス交響曲全曲プロジェクトに際し、それぞれどのようなプログラムを組むべきか悩んだとのことですが、この第2番とブラームスの声楽作品、さらに、ブラームスの同時代や少し前の時代に生きた作曲家の声楽作品を組み合わせることにより、ブラームスの第2番に息づく声楽的要素をより鮮やかに浮かび上がらせることができたといいます。冒頭のアルト・ラプソディは、最近声に柔らかさが加わり魅力を増したシュトゥッツマンが、旅人の絶望から希望までを真摯に歌い描きます。聴者は彼女の歌声により、交響曲世界への心の準備ができるのです。メインの交響曲では、冒頭のホルンの、オリジナル楽器独特の伸びる響きとあたたかさが、私たちの五感と心をやわらかくほぐしてくれます。最終楽章では、ガーディナーの指揮のもと、古典派の形式とロマン派的愛が至上のバランスで共存。終結部では管楽器の音色も見事、輝きを放ち勝利のうちに曲をとじます。   (Ki)
SDG-704
ブラームス:5つのリート」op.41〜私は角笛を苦しみの谷(現世)で鳴らす
2つのホルンとハープの伴奏による女声合唱のための4つの歌〜ハープは鳴り響く
5つの歌op.104〜夜警「静かな胸の音」
13のカノンop.113〜もの憂い恋のうらみ
運命の女神の歌op.89(1882)
交響曲第3番ヘ長調op.90
悲歌op.82(1881)
ジョン・エリオット・ガーディナー(指)
オルケストル・レヴォリューショネル・エ・ロマンティーク

録音:2007年11月16日サレ・プレイエル(ライヴ)
2008年10月4,5,8日ロイヤル・フェスティヴァルホール(ライヴ)
好評のガーディナーによるブラームス交響曲シリーズ、第3弾の登場。第3番交響曲は冒頭から管の音色がきわめて印象的に響きます。続くかけあいも、楽器間の呼吸の交わされ方が実に濃密にして緻密。第3楽章の有名な旋律では、フレーズのひとつひとつに細かな彫琢が施され、どのパートのどの音にも神経が通っており、思わず息をのむ感動的な美しさです。合唱曲では、世界最高峰の合唱団、モンテヴェルディ合唱団の魅力を余すところなく味わうことができます。勝利の女神の歌では、ホルンによる狩の主題が聴かれ、オーケストラの面々のうまさを再認識できます。 (Ki)
SDG-705
ブラームス交響曲シリーズ/完結編
ベートーヴェン:序曲「コリオラン」
ガブリエリ:サンクトゥス、ベネディクトゥス(12声)
シュッツ:「サウル、サウル、なぜ私を迫害するのか」SWV415
バッハ:合唱「私の目は常に主に注がれています」「主は私の足を」〜カンタータ『主よ、われは汝を求む』BWV150より
ブラームス:宗教的歌曲「惜しみなく与えよ」op.30(合唱)
ブラームス:混声8部合唱曲「祭典と記念の格言」op.109
ブラームス:交響曲第4番
ジョン・エリオット・ガーディナー(指)
オルケストル・レヴォリューショネル・エ・ロマンティーク
モンテヴェルディcho

録音:2008年10月5-8日(ロイヤル・フェスティヴァル・ホール/ライヴ)
SDGレーベルのガーディナーによるブラームス交響曲シリーズの完結編の登場です。第4番と、この作品をブラームスが書くにあたって特に大きな影響を受けた作品という、いつもながら思慮に富んだカップリング。2年間にわたるガーディナーの「ブラームスとその先駆者たち」プロジェクトでは、ブラームスだけではなく彼が影響を受けた作曲家たちの作品を同時に取り上げて、ブラームスの創作の足跡を様々な角度からたどってきました。今回のメイン・プログラムである第4番交響曲は、バロック音楽の影響を濃厚に受けています。終楽章は、バッハのカンタータ150番の合唱曲「私の目は常に主に注がれています」の直接的な影響がみられ、また、ベートーヴェンのコリオラン序曲に負っている部分も大きいです。このことについては、ガーディナーがブックレットでディスクの分数を示唆しながら詳しく語っています。また、ブラームスは、ガブリエリやシュッツの作品の指揮をするのが好きだったということは意外と知られていない事実。彼らの作品の影響を、ブラームスの宗教的歌曲に聴くことができます。それぞれの曲の演奏が素晴らしいことは言うまでもありませんが、すべてのプログラムが有機的意味合いをもっているため、ブラームスの魅力、それぞれの作品の魅力が互いに高められており、この1枚は何倍もの価値をもったものとなっています。 (Ki)

SDG-706
ガーディナー/2度目のドイツ・レクイエム
シュッツ:ダヴィデの詩篇集〜第8曲「あなたの住まいはいかに麗しいことか」SWV29
 ガイストリッヒェ・コアムジーク〜第23曲「今からのち主にあって死ぬものは幸いである」SWV391
ブラームス:ドイツ・レクイエム*
ジョン・エリオット・ガーディナー(指)
キャサリン・フーグ(S)
マシュー・ブロック(Br)
モンテヴェルディcho
オルケストル・レヴォリューショネル・エ・ロマンティーク

録音(ライヴ):2007年10月28日ロイヤル・フェスティヴァル・ホール、11月18日
2008年8月19日*
ガーディナー、満を持してのドイツ・レクイエム再録音の登場。1990年に録音された盤も名演として名高いですが、実に約20年の時を経ての再録音であり、これまでにもブラームスの交響曲などを共に幾度も手がけてきた手兵オルケストル・レヴォリューショネル・エ・ロマンティークの練り上げられた音色と、同じく兵ぞろいのモンテヴェルディ合唱団による見事な合唱が織り成す世界は絶品。第4曲の「いかに愛すべきかな、なんじのいますところは、万軍の主よ」の優しい出だしとその後の流れる音楽に涙し、第6曲目の「われらここには、とこしえの地なくして」の激しい管楽器も合唱も、技術の素晴らしさにあらためて驚かされる出来栄えとなっています。このドイツ・レクイエムは、ブラームス個人のゆるぎない宗教観を反映しているといわれます。ブラームス自身ルター派の洗礼を受けており、ルター派の聖書のテキストをしていること、また、「キリスト」という言葉や「復活」にまつわる部分がないこと、そして、死者の鎮魂のためというよりも、今を生きている者への慰めとしてのレクイエムであることなどがその理由です。ここに収録されているシュッツの作品は、テキストの選択やテキストへの音楽のつけ方などにドイツ・レクイエムとの類似がみられ、いかにブラームスがシュッツをよく研究していたか、がわかる内容となっています。 (Ki)
SDG-707(2CD)
高価格帯
バッハ:ブランデンブルク協奏曲(全曲) ジョン・エリオット・ガーディナー(指/第1、2番)
イングリッシュ・バロック・ソロイスツ
〔コンサートミストレス:カティ・デブレツェニ(Vn)、
レイチェル・ベケット(rec,Fl)、
マルコルム・プラウド(Cem/5番)ほか〕

録音:2009年1月(5番のみ2009年4月)
SDGレーベルから、ガーディナーの指揮によるブランデンブルク協奏曲の登場です!真っ白い大きな画面に、太い筆で様々な色を一筆描きで思いっきり塗りたくっていくような爽快感と、グイグイと進む豪快なリズム感を併せもった演奏となっています。第1番のホルンのいななき具合は実に絶妙。通奏低音パート、チェンバロがジャランジャランと掻き鳴らされるさまも壮麗で見事。きわめて軽やかに奏でられる第2番の冒頭のトランペット・ソロは聴きもの。それぞれの奏者の上手さ、アンサンブルの見事さに圧倒される演奏です。
ガーディナーのブランデンブルク協奏曲に関するコメント(抄訳)「私は今まで、ブランデンブルク協奏曲を録音したいという衝動をずっとおさえてきた。この作品で、指揮者ができることなどないに等しいのではないか?ただ、第1番と第2番だけは、演奏せず、コーディネイトをする存在がいてもおかしくない、大規模で複雑な作品である。ここでの私の役割は、演奏者たちに、それぞれが絶妙なバランスで響くようコントロールし、励まし、演奏者が確認できるようにすることだった。ブランデンブルク協奏曲は、舞曲にインスパイアされた作品であると私は考えている。演奏者たちは、ダンスを踊るように息をし、動かなくてはならない。他者との間隔を常に考え、体の動き、流麗さとタイミングの一致などを常に念頭において演奏しなくてはらない。これまでのバッハ・プロジェクトに素晴らしい貢献をしてきてくれたイングリッシュ・バロック・ソロイスツのメンバーたち、そしてデブレツェニという素晴らしい‘真の’コンサートミストレスの存在が、ここでお聴きいただける、この素晴らしいアンサンブルを可能なものにした。ブランデンブルク協奏曲は、バロックのジャズであり、ロックンロールである。もしこの意見を疑う向きがおられるなら、第1番と3番の第3楽章を是非お聴きいただきたい。様々な声部が絡み合い、複雑なヘミオラのリズムを形成している様は圧巻だ。」 (Ki)
SDG-710
サンティアゴ・ア・カッペッラ〜Santiago acappella
モンセラート写本:聖処女マリア
ゲレーロ(1528-1599):最も神聖なる乙女よ
アロンソ・ロボ(1555-1617):預言者エレミアの哀歌
ポルトガルW世(1603-1656):神聖なる十字架
ビクトリア:おお、光と闇よ
 おお、全なる御身
ゲレーロ:2人の天使
アロンソ・ロボ:悲しみに沈んで
カルドーソ(1566-1650):下界にいるものは死ぬことはない
フィリップ・ロジエ(c.1561-1596):救い主なるわれらが主よ
ジョン・エリオット・ガーディナー(指)
モンテヴェルディcho
エリン・マナハン・トマス(S)
グレース・デヴィッドソン(S)、
エリン・マナハン・トマス(S)、
サミュエル・エヴァンス(Br)

録音:y
2004年4月30-5月2日
中世・ルネッサンスのスペインをめぐる音楽の歴史旅。2000年、ガーディナー率いるモンテヴェルディ合唱団は、バッハの宗教カンタータを演奏するためにヨーロッパの13の国々とアメリカを回る巡礼ツアーを行いました。この巡礼は演奏者たちにも大きな出来事で、2004年夏にサンチャゴの巡礼と題した大きな宗教的にも意味のあるツアーを実施することになりました(1964年に設立されたモンテヴェルディ合唱団の40周年記念ツアーでもありました)。このCDは、その巡礼ツアーの少し前に録音されたもので、16〜17世紀のスペインおよびヨーロッパ各国に伝わる豊かな作品が取り上げられています。モンセラート写本(通称「赤い本」)は、音楽が口頭伝承されていた時代と筆記伝承になる時代の端境期に残された写本。ヨーロッパ中で何世紀にも渡って演奏された音楽が掲載されている、まさに古典中の古典。他の作品も長い歳月を生き抜いた作品だけあって、普遍的な力と魅力に満ちています。世界最高峰のクオリティを誇るモンテヴェルディ合唱団による、古より伝わる至高のポリフォニーの世界を存分に味わうことができます。(ユニバーサルSpainから、以前、SantiagoACapellaというタイトルでリリースされていたものと同内容です。) (Ki)
SDG-711
モーツァルト:交響曲第39番変ホ長調K543
交響曲第41番「ジュピター」
ジョン・エリオット・ガーディナー(指)
イングリッシュ・バロック・ソロイスツ

録音:2006年2月(カドガン・ホール/ライヴ)
2006年2月、ロンドンで行われたコンサートの幻の音源が世界発売となりました!もともとはコンサートの直後に主にロンドンの聴衆のためだけにプレスされた完全限定盤であったこのCDですが、このたびめでたく全世界で発売されるはこびとなりました。ガーディナー率いるイングリッシュ・バロック・ソロイスツによるモーツァルトと聞くだけでいやでも期待が高まりますが、演奏も録音も期待以上の出来栄えです。39番のメヌエット楽章でのクラリネットの音色も妙なる美しさ。40番の終楽章の対位法の見事さ、そして各パートの完璧な連携には息つく暇もありません。ロイヤル・フィルの本拠地でもあるカドガン・ホールの大きすぎないサイズがまさにガーディナー率いるイングリッシュ・バロック・ソロイスツの編成にぴったり、ライヴの熱気もあいまって、最強のモーツァルトの登場です。 (Ki)
SDG-712(2CD)
バッハ:ヨハネ受難曲(全曲) マーク・パドモア(福音史家/T)、
ハンノ・ミュラー=ブラッハマン(イエス/Bs)、
ピーター・ハーヴェイ(ピラト)
ベルナルダ・フィンク(A)、
ジョアンナ・ルン(S)、
キャサリーン・フーグ(S)
ジョン・エリオット・ガーディナー(指)
イングリッシュ・バロック・ソロイスツ(カティ・ドゥブレティーニ/コンサートミストレス)
モンテヴェルディcho

録音:2003年3月22日/ケーニッヒスルッター、カイザードーム大聖堂(ライブ)
ガーディナー、ついに待望のヨハネ受難曲再録音の登場です。アルヒーフのものが1986年録音ですから、実に約20年の時を経てのもの。この間にガーディナーはロマン派のレパートリーなどでも充実した演奏を展開、また、カンタータの巡礼の旅もたゆまず続けていました。しかもライブ録音とあって、ものすごい緊迫感。バッハが劇的に描いたキリストの物語が最高の状態で教会に響き渡ります。声楽のソリスト陣が充実しているのも嬉しい限り。パドモアといえば、今ハルモニアムンディでのシューベルト歌曲集の録音でもその充実ぶりが目覚ましいテノールで、ヘレヴェッヘの受難曲でもエヴァンゲリストを務めたいわばバッハのエキスパート。語り部としての、受難の物語との適切な距離感、そしてヨハネ受難曲独特の劇的表現の部分も見事なバランスで歌いきっています。他のソリストも現在のバッハ演奏シーンを語る上で書くことのできない存在ばかりがそろっています。オーケストラのイングリッシュ・バロック・ソロイスツの面々の巧さは、各パートが突き刺さって覆いかぶさるように始まる冒頭から圧倒的で、ものすごい説得力と迫力。アリア楽章でのソロの素晴しさは言うまでもありません。また、ヨハネ受難曲は、群衆としての合唱の劇的な表現が魅力のひとつでありますが、世界最高のバッハ演奏声楽家団体のひとつであるモンテヴェルディ合唱団の充実した合唱が胸に迫ります。どこをとっても最高のレヴェルでの演奏が展開されていて、最初から最後まで息つく暇もない秀演の登場となりました。 (Ki)
SDG-715
ヨハン・クリストフ・バッハ(1642-1703):Welt, gute Nacht
主よ、こちらを向いて私をあわれんで下さいHerr, wende dich und sei mir gnaedig (Dialogus)
涙とともに上がれ Mit Weinen hebt sich’s an (Aria)
おお神よ、あなたはいったい Wie bist du den, o Gott (Lamento)
正義を、さもなくば現世に死を Der Gerechte, ob er gleich zu zeitlich stirbt (Motet)
ああ、私が水を十分にもっていれば Ach, dass ich Wassers g’nug haette (Lamento)
おそれるな Fuerchte dich nicht (Motet)
今私の生命をもって Es ist nun aus mit meinem Leben (Aria)
友よ、あなたは美しい Meine Freundin, du bist schoen (Dialogus)
ジュリア・ドイル、キャサリン・フーグ(S)
クレア・ウィルキンソン(Ms)
ニコラス・マルロイ(A/T)
ジェームス・ギルクリスト、ジェレミー・ブッド(T)
マシュー・ブルック、ペーター・ハーヴェイ(Bs)
ジョン・エリオット・ガーディナー(指)
イングリッシュ・バロック・ソロイスツ

録音:2009年4月16,17,19日(カドガン・ホール・ライヴ)
最も偉大なる作曲家とされています。J.S.バッハはヨハン・クリストフ・バッハのことを「深遠なる音楽家」(「バッハ一族の起源」)とし、多くの影響を受けました。オルガニスト、チェンバロ奏者としての活躍が第一でしたが、声楽作品にも充実したものが残っています。声楽パートは当時彼が指揮していた楽団の技術の問題でそこまで複雑ではありませんが、その分器楽パートが充実しているのが特徴です。アリア、ラメント、モテット、ダイアローグが各2曲ずつ選ばれ、「6つの葬儀と結婚」と題されたコンサートで2009年4月に演奏されたライヴ録音です。「友よ、あなたは美しい」は結婚のお祝いで演奏されたもの。新郎と新婦のデュエットを思わせるほほえましくも美しい楽曲です。バッハ一族の底力をあらためて思い知らされる名曲を、ガーディナーがあざやかに聴かせます。 (Ki)
SDG-716
J.S.バッハ:モテット集
主を頌めまつれ,もろもろの異邦人よ BWV 230
来ませ,イエスよ,来ませ BWV 229
み霊はわれらの弱きを助けたもう BWV 226
イエスよ,わが喜び BWV 227
恐るるなかれ,われ汝とともにあり BWV 228
主に向かいて新しき歌を歌え BWV 225
汝を去らしめず,汝われを祝せずば BWV Anh V.159
ジョン・エリオット・ガーディナー(指)
モンテヴェルディcho
イングリッシュ・バロック・ソロイスツ

録音:2011年、聖ジョセフ・スミス・スクエア(ライヴ)
ガーディナーとモンテヴェルディ合唱団が昨年(2011年)にヨーロッパ(イタリア、フランス、オランダ、ドイツ)で行ったツアーの出発点の地、ロン ドンでのライヴ録音。集中的にモテットを取り上げたのは、1982年ERATOでのレコーディング以来。熱の入った演奏が展開されています。
二重合唱の凝った書法など、バッハが腕によりをかけて書いたモテット。バッハ一族が脈々と作曲し続けてきたモテットは、大バッハ自身にとっても大切 な存在であり、彼の弟子たちにも自作を含めたモテットをよく勉強させたといいます。現代を生きる演奏者にとっても、言葉ひとつひとつ、一音一音で変 わる繊細なニュアンスを表現する技量と、スタミナの両方を必要とする、声楽・合唱作品の最高峰のひとつといえるでしょう。もちろん器楽奏者たちにとっ ても無二の存在といえる魅力的な作品です。
最後に収録された作品は、バッハが書いたかどうかは定かでないとされている作品ですが、他の6つの素晴しいモテット達の締めくくりとしてこれ以上 の作品はないという考えのものと、ここに収録されました。また、BWV118は、自立した器楽パートを持たないという理由で、今回ここには収録されま せんでした。モンテヴェルディ合唱団とイングリッシュ・ソロイスツによるこだわりの見事なアンサンブルを心行くまでご堪能下さい! (Ki)
SDG-717
ベートーヴェン:交響曲第7番イ長調
第5番「運命」 ハ短調
ジョン・エリオット・ガーディナー(指)
オルケストル・レヴォリューショネル・エ・ロマンティーク

録音:2011年11月16日/ニューヨーク・カーネギーホール[ライヴ ]
ガーディナー、待望のベートーヴェン再録音!グラモフォン・レーベルでベートーヴェンの交響曲を録音から20年近くの時を経て初めて、ガーディナー によるベートーヴェン交響曲CDの登場。第7番と第5番といううれしいカップリングです。第7番第3楽章でのしなやかな哀しみ、そして終楽章では 一転して喜びに足も浮き立つような絶妙なテンポとリズムが見事です。第5番終楽章の終盤は聴きもの!カーネギー・ホールを興奮に巻き込んだガーディ ナーの約20年ぶりのベートーヴェン、見逃せません! (Ki)
SDG-718
ベートーヴェン:ミサ・ソレムニス ジョン・エリオット・ガーディナー(指)
モンテヴェルディCho
オルケストル・レヴォリューショネル・エ・ロマンティーク
ルーシー・クロウ(S)
ジェニファー・ジョンストン(Ms)
ジェイムス・ギルクリスト(T)
マシュー・ローズ(Bs)

録音:2012 年10月バービカン・ホール、ロンドン(ライヴ)
ガーディナーのミサ・ソレムニスといえば、アルヒーフ・レーベルで1989年に録音された同じくモンテヴェルディ合唱団との盤も名録音として名高いで すが、23年の月日が経ち再録音された今回も、前回と同様、快速なテンポと個性的なアクセントで切れ味の良く聴かせてくれていますが、さらに精度が 上がり、ORRの技巧的でフレキシブルな演奏、モンテヴェルディ合唱団の重厚さと透明感を兼ね備えたコーラスは絶品です。実際にこの演奏会は、イギ リスのタイムズ紙で「完璧な演奏、そして新たに生み出された、恐るべき生命である」と絶賛されいます。ソリストには、鮮やかな美声で注目のソプラノ、ルーシー・クロウ。BBCラジオ3の「ニュー・ジェネレーション・アーティスト」としても注目を浴び た期待のメゾ・ソプラノ、ジェニファー・ジョンストン。医師としての働いていた異色のキャリアを持つイギリスの実力派テノール、ジェイムス・ギルクリスト。 ロイヤル・オペラ・ハウスやコヴェント・ガーデンなどで活躍する1978年生まれのバス、マシュー・ローズなど、若き実力派を配した布陣。 (Ki)
SDG-719
バッハ:哀悼行事のカンタータ第106番
「神の時こそいと良き時」BWV106
復活祭オラトリオBWV249
ハンナ・モリソン(S)
メグ・ブレイグル(A)
ニコラス・ムルロイ(T)
ペーター・ハーヴェイ(B)
ジョン・エリオット・ガーディナー(指)
モンテヴェルディcho
 イングリッシュ・バロック・ソロイスツ

録音:2013年6月ロンドン
ガーディナーが遂に「復活祭オラトリオ」を録音しました!2013年ガーディナーはこの作品をライプツィヒ・バッハ音楽祭、BBCプロムスと度々演奏 しており、いずれも高い評価を得ています。ガーディナーの手兵、現代世界最高の合唱団の一つモンテヴェルディ合唱団は2014年に結成50年を迎えます。 キリストの復活を祝う明るく美しいバッハの傑作を、透明感溢れる美しいハーモニーと卓越した歌唱により存分に聴かせてくれます。カップリングには、華 やかで喜びに満ちた「復活祭オラトリオ」と対比させるように、哀悼行事のためのカンタータ第106番をアルバム冒頭に収録しています。 ガーディナーは、特有の軽快なテンポとスッキリとした端正な響きで、求心力・推進力溢れる演奏を披露しています。そしてソリスト陣、オケ、そして合唱 を見事に統率し感動的な祈りの世界を表現しています。
「このCDの演奏は、非の打ち所のない完璧な演奏と音楽への強い熱意が合わさった珍しい例である。」(サンフランシスコ・クラシカル・ヴォイス紙)
「期待通りの、透明感溢れ、美しく緻密な演奏である」(クラシックFM)
「冒頭の華やかなシンフォニアは特に壮大で、イングリッシュ・バロック・ソロイスツの壮麗なトランペットが鳴り響き、モンテヴェルディ合唱団が織りなす気品漂う至福の歌唱が嬉々とした音楽を作り出している。」(インデペンデント紙)
SDG-720
VIGULATE!〜イギリス・ルネサンス・ポリフォニー/モンテヴェルディ合唱団&ガーディナー
ピーター・フィリップス:ユダ族の獅子
ロバート・ホワイト:光なり日なるキリスト
トマス・タリス:主よ、聞き入れたまえ、わたしの願いを
 おお、光から生まれた光よ
ウィリアム・バード:聖なる讃美のうちに
 汝の聖なる都市は
 おお主よ、われら囚われの身を
 今こそ主よ、僕を去
らせたまわん/目覚めていよ
トマス・モーリー:私は罪人の死を望まない
ロバート・ホワイト:エレミアの哀歌
ウィリアム・バード:義人らの魂は
トマス・トムキンズ:全能の神よ、すべての叡智の泉よ
ジョン・エリオット・ガーディナー(指)
モンテヴェルディCho

録音:2012 年 6 月ロンドン
2014年3月に設立50周年を迎えるガーディナー率いるモンテヴェルディ合唱団。本アルバムはバード、タリス、モーリー、フィリップス、ホワイトそ してトムキンズの 6 人の作曲家の作品を収録しています。 国家の信仰が揺れ動いたイギリスの宗教改革の時代にヘンリー8世からエリザベス1世までの4代に渡って仕えた作曲家トマス・タリス。そしてタリスに 師事し、優れた才能によってエリザベス一世に寵愛されていたウィリアム・バード。2人もカトリックを信仰しており、自分自身の信仰を秘めながら、典礼 音楽を作曲していましたが、多くの優れた作品を残しています。タイトルの「目覚めていよ(VIGULATE!)」は、エリザベス王朝時代、禁教であったカトリッ ク教徒の立場を貫いたウィリアム・バードの、密かな音楽的な抗議であったと言われています。 また、ピーター・フィリップスはバードらと共に当時名を馳せていた作曲家で、高い作曲技法をもっていました。マドリガルを多く作曲したトマス・モーリー の「私は罪人の死を望まない」。モーリーは比較的明るい雰囲気の作品の印象が強いですが、このような重厚な宗教曲でもその腕を発揮しています。ウェ ストミンスター寺院の楽長などを務め、イギリス国教会のための作品を書いたロバート・ホワイト。旧約聖書のエレミアの哀歌第1章をテキストとする作 品「エレミアの哀歌」は彼の代表作であり、美しく崇高な作品です。そしてタリス、バードらの次の世代にあたるテューダー王朝時代に活躍したトムキンズ。 彼はバードの弟子でイギリスのヴァージナル音楽の最後を飾る作曲家です。 ガーディナーの巧みな合唱指揮者としての手腕と、モンテヴェルディ合唱団の透明感ある歌声、各声部がくっきりと示され明瞭に聴こえてくると、絶妙なタ イミングで合唱が一つに溶け合うという見事な演奏で、イギリスのルネサンス・ポリフォニーの黄金時代を歌いあげています。 (Ki)
SDG-721
ベートーヴェン:交響曲第2番ニ長調Op.36
交響曲第8番ヘ長調Op.93
ジョン・エリオット・ガーディナー(指)
オルケストル・レヴォリューショネル・エ・ロマンティーク

録音:2013年11月30日カドガン・ホール、ロンドン(ライヴ)
ガーディナーとORRによるベートーヴェン交響曲の再録音シリーズ。交響曲第2番と第8番。2013年11月にロンドンのカドガン・ホールで行われ たライヴ収録です。1991年から1994年にかけて録音された前作(DG Archiv)から約20年。2011年カーネギーホールでのライヴ収録された交響 曲第7番、第5番(SDG717)でも聴かれたように高い完成度と綿密に構築されたスタイルを丹念に磨き続けた成果を聴く事ができます。楽団員はリハー サルを研究室のようだと表現しています。多くのアイデアが顕微鏡の台に置かれ、次々と実験されていく。妥協を許さないガーディナーの音楽作りの様子 が感じられます。この交響曲第2番と8番は、ベートーヴェンの交響曲の中でもガーディナーが特に気に入っている作品。交響曲第2番は、ベートーヴェ ンの交響曲にたびたび見られる重い陰鬱さはなく、人生を肯定的に捉えているような明るさがあり、モーツァルトのような軽やかさが感じられる。続く第 8番は、作品の構成も大変優れておりベートーヴェンの芸術家としての冒険心に満ちた作品であると評しています。 (Ki)
SDG-722(2CD)
バッハ:ロ短調ミサ曲 BWV232 モンテヴェルディCho
イングリッシュ・バロック・ソロイスツ
ジョン・エリオット・ガーディナー(指)
ハンナ・モリソン(S)
エスター・ブラジル(Ms)
メグ・ブラグレ(A)
ケイト・サイモンズ=ジョイ(A)
ペーター・ダヴォレン(T)
ニック・プリッチャード(T)
アレックス・アシュワース(Bs)
デイヴィッド・シプリー(Bs)

録音:2015年3月28-31日ロンドン 聖ルカ教会
ガーディナーが「ロ短調ミサ曲」を再録音しました。アルヒーフに録音したのが1985年で当時も「新時代のバッハ」であると賞賛され、この度30年 ぶりに録音され、その音楽に大きな期待が寄せられます。ガーディナーとモンテヴェルディ合唱団、イングリッシュ・バロック・ソロイスツは2015年3 月22日〜27日までこの「ロ短調ミサ曲」をたずさえてヨーロッパ・ツアー(ミュンヘン、フランクフルト、ルツェルン、エクサン・プロヴァンス、パリ) を行いました。そしてロンドンに戻ったメンバーは、3月28日から聖ルカ教会で録音を行いました。コンサート・ツアーでの評価をも高く「比類なきモン テヴェルディ合唱団の歌…緻密な対位法を駆使したバッハの音楽を、こんなにも美しく演奏するとは…」(The Times)と絶賛されています。 コンサート・ツアー前の入念なリハーサルそして本番を重ね、その集大成として録音された本作は、凄まじい集中力とアンサンブルで聴かせる名演とな りました。モンテヴェルディ合唱団の研ぎ澄まされた歌声、イングリッシュ・バロック・ソロイスツの見事なアンサンブル、高水準なソリスト陣、そしてガー ディナーの推進力のある指揮で、全体がその真価を発揮した充実の演奏を聴かせてくれています。 (Ki)


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