湧々堂HOME 新譜速報: 交響曲 管弦楽曲 協奏曲 器楽曲 室内楽 声楽曲 オペラ バロック 廉価盤 シリーズもの マニア向け  
殿堂入り:交響曲 管弦楽 協奏曲 器楽曲 室内楽 声楽曲 オペラ バロック SALE!! レーベル・カタログ チャイ5



Timpani
(フランス)



※「単価=¥0」と表示されるアイテムは廃盤です

※品番結尾に特に表記のないものは、全て1CDです。
品番 内容 演奏者
1C-1003
ブラームス:ピアノ作品集Vol.1
ピアノ・ソナタ第3番ヘ短調Op.5
4つのバラードOp.10
フランソワ・ケルドンクフ(P)
1C-1004
リスト:トランスクリプションとパラフレーズ
「ノルマ」の回想(原曲:ベッリーニ)
春(原曲:ショパン)
「リゴレット」〜演奏会用パラフレーズ
(原曲:ヴェルディ)
春の夜(原曲:シューマン)
ファウスト交響曲〜グレートヒェン
(原曲:リスト/カーロイ・モクシャーリ編曲)
愛の歌(原曲:シューマン)
「トリスタンとイゾルデ」〜愛の死(原曲:ワーグナー)
カーロイ・モクシャーリ(P)

録音:1990年11月13日-15日、サル・アディアール、パリ
1C-1005
弦楽四重奏の為の作品集
ベルク:抒情組曲
デュティユー:夜はかくの如く
ウェーベルン:緩徐楽章
ルートヴィヒSQ

録音:1991年頃
1C-1014
ブラームス:ピアノ作品集Vol.2
ピアノ・ソナタ第1番ハ長調Op.1
スケルツォOp.4
ピアノ・ソナタ第2番嬰へ短調Op.2
フランソワ・ケルドンクフ(P)

録音:1991年-1992年頃
1C-1033
ジャン・クラ:ピアノ作品集
ダンス/海の風景/私的な詩
アラン・ジャコン(P)
1C-1043
ライネッケ:ホルンとオーボエとピアノの為の三重奏曲
ホルンとピアノの為の夜想曲
ホルンとクラリネットとピアノの為の三重奏曲
リュック・ヴァン・マルク(Hrn)
ファブリス・メリノン(Ob)
オリヴィエ・ダルトヴェル(Cl)
リュック・ドヴォ(P)
1C-1045
モーリス・ドラージュ(1879-1961):歌曲集(全30曲)
インドの4つの詩
3つのメロディ/3つの詩/満悦
子供/7つの俳諧
ロンサールと女神
我が愛しき人の歌
アヴィニョンの娘たち
ジャン・ド・ラ・フォンテーヌの2つの寓話
波濤を越えて(1924)*
Les Colombes
Trois Poemes desenchantes
侍の死
サンドリーヌ・ピオー(S) 
ジャン・ポール・フシェクール(T)
ビリー・エイディ(P)

録音:1998年9月、ヴィラ・ルヴィニー、ルクセンブルク
世界初録音
1C-1048
エディト・カナート・デ・チジ(1950-):ヴァイオリン協奏曲「 Exultet 」*
12の弦の為の「 Sioel 」
チェロ協奏曲「 Moira 」)#
ローラン・コルシア(Vn;*)
ソニア・ヴィーダー=アサートン(Vc;#)
パスカル・ロフェ(指)
ロレーヌPO

録音:1998年3月&7月
1C-1053
デュパルク:歌曲全集
旅への誘い/恍惚/波と鐘/エレジー
フィレンツェのセレナード/嘆き/悲しき歌/
ため息/遺言/逃走(二重唱)/ギャロップ
セレナード/ミニョンのロマンス
戦いのある国へ/ローズモンドの館
フィディレ/前世
ミレイユ・ドランシュ(S)
ヴァンサン・ル・テクシエ(Br)
ギ・フレフテル(T)
フランソワ・ケルドンクフ(P)
1C-1054
ブゾーニ:歌劇「嫁選び」〜組曲
武装した組曲
ジャン・フランソワ・アントニオーリ(指)
ティミショアラPO
1C-1055
ガスパリアン(1960-):A管クラリネットとピアノの為の「幕間」
メーリケの詩による連作歌曲
[問いと応え/満たされぬ愛/さらば/教会の塔で]
フルートとピアノの為の「推進」
4つのサクソフォーンとピアノの為の五重奏曲
ピアノの為のバラード
ヴァイオリンとピアノの為のソナタ
シルヴィー・ユー(Cl)
マリエ・コバヤシ(Ms)
エマニュエル・オフェール(Fl)
永野英樹(P)
ジャン・テル=メルゲリアン(Vn)
ヨーコ・ヤマザキ(P)
ジェラール・ガスパリアン(P)
ジャン・ルデュー・サクソフォンSQ
1C-1056
モーリス・オアナ:奇跡の書(管弦楽の為の)
タマリットの書(チェロと管弦楽の為の)*
シナクシス(2台のピアノ、4人の打楽器奏者と管弦楽の為の)+
アンッシ・カルットゥネン(Vc)*
パスカル・ドワイヨン、
クリスティアン・イヴァルディ(P)+
べアトリス・ドーダン&ルクセンブルクPOの
打楽器奏者たち(Perc;+)
アルトゥーロ・タマヨ(指)ルクセンブルクPO

録音:2000年1月&2月、ルクセンブルク音楽院
1C-1058
アンドレ・カプレ:歌曲集
歌曲集「古い宝石箱」[夢/子守歌/暗い森で/森]
来たれ!見えざる笛・・・*
悲しみの十字架/苦悩/傾聴*
歌曲集「ラ・フォンテーヌの3つの寓話」
[からすと狐/蟻ときりぎりす/狼と子羊]
歌曲集「5つのフランス語のバラッド」
[夜明けの鐘/輪になって/我らの藁葺きのコテージ
真夏の夜の夢/船上の別れ]
リオネル・ペントル(Br)
アラン・ジャコン(P)
エティエンヌ・プラスマン(Fl)*
1C-1061
プーランク:歌曲集
月並み(バナリテ)
[オルケニーゼの歌/ホテル/ワロン地方の小さな沼/パリへの旅/すすり泣き]
村人の歌[目の粗い「ふるい」の歌/祭りに行く若者/美しい春/乞食/浮気娘の歌/軍曹の帰還/そんな日、そんな夜/よい一日/割れた貝殻/破れた旗のような額/瓦をふいた家型の馬車/まっしぐらに/道ばたの草/君を愛したい、それだけ/熱烈で残忍な人/ふたりは夜を作った]
陽気な歌[浮気な情婦/酒の歌/マドリガル/運命の女神への祈り/酒盛りのクプレ/
オフランド(捧げ物)/美しい青春/セレナード]
カリグラム[スパイする女/変容/南に向かって/雨が降る/追放された美女/蝉のように/旅]
ピエール・イヴ・プリュヴォー(Br)
シャルル・ボイセ(P)
1C-1063
ジェルメーヌ・タイユフェール(1892-1983):ヴァイオリン、チェロ、ピアノの為の作品集
ピアノ三重奏曲/遅くなく静かに(ピアノ三重奏の為の)/
ヴァイオリン・ソナタ第1番/第2番/
ヴァイオリンとピアノの為のソナティネ/
ヴァイオリンとピアノの為の子守歌/
ヴァイオリンとピアノの為のアダージョ/
ヴァイオリンとピアノの為のパストラーレ
クリスティーナ・アリアーニョ(P)
マッシモ・マラン(Vn)
マヌエル・ツィガンテ(Vc)
1C-1070
アンリ・ソーゲ:歌曲集
印象派の詩による6つの歌/孤島
内部の空間/強さと弱点
月明かりの下で/いやな奴
ジャン=フランソワ・ガルデイユ(Br)
ビリー・エイディ(P)
1C-1072
ガブリエル・デュポン(1878-1914):ピアノと弦楽四重奏の為の詩曲*
ピアノ組曲「砂丘にたつ丘」
フランソワ・ケドルンキュフ(P)
ルーヴィニSQ*
1C-1074
タイユフェール:ピアノ作品集
即興曲/ロマンス/牧歌 ニ長調/
ドビュッシーへのオマージュ/シシリエンヌ
フランスの花/田園の演奏会/
アルザスの家で
遅いワルツ/パルティータ、他
クリスティーナ・アリアーノ(P)
1C-1075
クラウス・フーバー(1924-):大管弦楽の為のテネブレ
ピアノと17人の奏者の為の室内協奏曲「INTARSI」
管弦楽の為の3つの小品「PROTUBERANZEN」
ハープ,ホルンと室内管弦楽の為の「ジェイムズ・ジョイス・チェンバー・ミュージック」
ミヒャエル・ヴェンデベルク(P)
ジョヴァンナ・レイターノ(Hp)
ミクローシュ・ナジ(Hrn)
アルトゥーロ・タマヨ(指)
ルクセンブルクPO
1C-1077
ポール・ル・フレム(1881-1984):ピアノ五重奏曲 ホ短調*
ヴァイオリン・ソナタ.ト短調+
フィリップ・コック(Vn)+
アラン・ジャコン(P)
ルービニュイSQ*

録音:2003年11月-2004年1月
1C-1080
セヴラック:ピアノ作品集
ひなたで水浴びする女たち/
5つの絵画的練習曲「セルダーニャ」
夾竹桃の下で
騒ぎ立てるニンフ、あるいは不謹慎な牧羊神
ビリー・エイディ(P)

録音:2000年8月、パリ
1C-1082
ルーセル:詩篇80
異教徒の祭典の為のファンファーレ
フランク族の軍歌/バレエ「エネアス」
ベンジャミン・バターフィールド(T)
ブラムウェル・トーヴィー(指)
ルクセンブルクPO
ヨーロッパ合唱アカデミー
1C-1085
ジャン・クラ(1879−1932):歌曲集
〜5つの四行詩、パンの笛、噴水、
叙情詩の捧げ物、 夕暮れの甘さ、
海の黄昏、 映像、 2つの歌
カトリーヌ・エストレーユ(S)、
リオネル・ペイントル(Br)、
アラン・ジャコン(ピアノ)、他
1C1025の品番変更再発売。ジャケットをデジパック化しての再発売。
1C-1086
イヴォ・マレク(1925−):管弦楽のための「ソノリス・カウサ」
ヴァイオリンと管弦楽のための「オッターヴァ・アルタ」
管弦楽のための「エクゼンプラ」
ラファエル・オレグ(Vn)、
アルトゥーロ・タマヨ(指)ルクセンブルクPO
クロアチアの作曲家イヴォ・マレクの生誕80年を記念して製作され、ディアパゾン・ドールで高い評価を受けたCD。演奏は1986年チャイコフスキー国際コンクール、ヴァイオリン部門の覇者ラファエル・オレグ。
1C-1089
ガブリエル・デュポン(1878-1914):歌曲集
雨/秋の歌/暖炉/運命に
マンドリン/死者たちの日
アニー/夜に/怯え/動物の世界
秋の詩/冬の一日
雨にぬれた庭/優しさ(1908)
ナッツの実の歌
2つのメロディー
アルフレド・ドゥ・ミュゼの2つの詩
優しさ(1911)/夏のたそがれ
フロランス・カッツ(Ms)
リオネル・ペントル(Br)
マリー=カトリーヌ・ジロー(P)
1C-1090
オーリック:バレエ音楽「フェードラ」
バレエ音楽「画家とモデル」
ルトゥール・タマヨ(指)ルクセンブルクPO
反印象主義を掲げた「フランス6人組」の1人として知られているオーリック。多数の舞台作品(バレエ音楽)や映画音楽の作曲家としてもしられており、コクトーやピカソとの親交も深かった作曲家。タマヨ&ルクセンブルク・フィルのコンビは、クセナキス作品集などでお馴染みのTimpaniの代表的アーティスト。
1C-1091
ヴィエルヌ:歌曲集Vol.2
愛の詩Op.48/月の白薔薇/愛と夢のスタンスOp.29/
恋人たちの時間Op.18-1
ミレイユ・ドランシュ(S)
フランソワ・ケルドンクフ(P)
3C-1092J(3CD)
フルトヴェングラー:室内楽作品集
ヴァイオリン・ソナタ第1番ニ短調/第2番ニ長調
ピアノ五重奏曲ハ長調
アレクシス・ガルペリン(Vn)、
カン・ドンスク(Vn)、
フランシス・ケルドンクフ(P)、
シネ・ノミネQ
ティンパニーの記念すべき第1作目である「1C-1001」と「1C-1018」、「1C-1029」の3タイトルをセット化した新装再発売盤。世紀の大指揮者フルトヴェングラーが書き上げた室内楽作品を存分に楽しむことの出来るセット。

1C-1093
ロパルツ:交響曲全集Vol.1(世界初録音)
交響曲第1番「ブルターニュのコラールによる」
交響曲第4番
セバスチャン・ラング=レッシング(指)
ナンシーSO
フランスの貴重な作品の録音を次々とリリースし、多くの支持を受けているTimpaniから注目のシリーズ“ロパルツの交響曲全集”がスタート!デュボワ、マスネそしてフランクの下で作曲を学んだロパルツは、ナンシー音楽院の院長をつとめるなど後進の育成にも尽力したフランスの作曲家。特に合唱曲、歌曲や器楽の作品の評価が高く、トロンボーンのための「演奏会用小品」は世界中で重要なレパートリーとして演奏が行われている。交響曲全集は全3巻のリリースを予定しており今後のリリースが楽しみなところ。第1巻の演奏はフランス東部の都市ナンシーを本拠地とするナンシー交響楽団。レッシングはナンシー交響楽団の音楽監督、タスマニア交響楽団の芸術監督を兼務している期待の指揮者です。
1C-1094
ジャン・ルイ・アゴブ(1968−):管弦楽のための作品集
3本のクラリネットと管弦楽のためのコンチェルト・グロッソ「ジェネレイション」
管弦楽のための「フォナル」
チェロと管弦楽のための「フォイアマン」
ピアノと管弦楽のための「リトラット・コンチェルタンテ」
ミシェル・ポルタル(Cl)、
ポール・マイヤー(Cl)、
アラン・ビラール(Cl)、
クサヴァー・フィリップス(Vc)、
アレクサンドル・パリー(P)、
フランシス=クサヴァー・ロス(指)
ストラスブールPO

※ストラスブール・フィルハーモニック管弦楽団創立150周年記念盤
フランスの古豪、ストラスブール・フィルの創立150周年を記念して特別製作された記念盤。現在、同管弦楽団のコンポーザー・イン・レジデンスをつとめるフランスの若手作曲家アゴブの4作品を収録。フランスの若手作曲家とフランスの古豪オケのコラボレーションはまさにTimpaniならでは。
1C-1095
ロパルツ 組曲「氷島の漁夫」
チェロと管弦楽のための狂詩曲
組曲「コロンヌのオイディプス」
アンリ・デマルケ(Vc)、
キリル・カラビッツ(指)ブルターニュO
交響曲集第1巻(1C-1093)が各方面で反響を呼び、日本での再評価が著しいフランスの作曲家ロパルツの管弦楽作品集。デマルケは、ルクセンブルク・フィルをバックに“ジャン・クラ”の作品集で見事な演奏を聴かせてくれている1970年生まれのチェリスト。ウクライナの若きマエストロ、カラビッツが、1989年創設という若いオーケストラ、ブルターニュ管弦楽団を率いている点も、Timpaniならではの意欲的な組み合わせ。
1C-1096
ピエルネ:ミュージック・ホールの印象
ヴァイオリンと管弦楽のための「バスク風ファンタジー」
管弦楽のための組曲「Izeyl」
牧歌風の主題によるディヴェルティスメント
フィリップ・コッホ(Vn)、
ブランウェル・トヴェイ(指)ルクセンブルクPO
1863年にフランス、メッツで音楽家の両親のもとに生まれたガブリエル・ピエルネ。マスネに作曲を、フランクにはオルガンを師事し、1882年にはカンタータ「エディート」でローマ大賞を受賞するなど華々しい活躍を見せた。ピエルネの作品には、パリ音楽院時代の友人でもあったドビュッシーらフランス印象派の作品とは一味違い、ロマン派の雰囲気も併せ持っているという特徴があります。ヴァイオリンのフィリップ・コッホは、グリュミオーの下でヴァイオリンを学び、現在はルクセンブルク・フィルでコンサート・マスターをつとめている実力者。 
1C-1097
ロパルツ(1864−1955):交響曲全集Vol.2(世界初録音)
交響曲第2番へ短調/交響曲第5番ト長調
セバスチャン・ラング=レッシング(指)
ナンシーSO
Vol.1(1C-1093)が日本のみならず、世界中から大きな反響を受けたフランスの作曲家ロパルツの交響曲。待望の第2弾は1900年に作曲された「交響曲第2番」と1944年に作曲されたロパルツ最後の交響曲である「交響曲第5番」というカップリング。演奏はVol.1でも好演を聴かせてくれた、ナンシー交響楽団の音楽監督とタスマニア交響楽団の芸術監督を兼務する期待の指揮者ラング=レッシングと、フランス東部の都市ナンシーを本拠地とするナンシー交響楽団のコンビが引き続き担当。   
1C-1099
ロパルツ:弦楽四重奏曲全集Vol.1
弦楽四重奏曲第3番ト長調
弦楽四重奏曲第2番ニ短調
スタニスラスSQ
ティンパニーからの交響曲全集、管弦楽曲集などのリリースによって評価、人気ともに急上昇中のロパルツ・シリーズに弦楽四重奏曲全集が追加!弦楽四重奏曲全集は今回のリリースを皮切りに、スタニスラス弦楽四重奏団の演奏で2007年の完結予定として交響曲全集と並行したリリースが予定されています。スタニスラス弦楽四重奏団は、フランスの室内楽団スタニスラス・アンサンブルの弦楽セクションのメンバーによって1984年に結成されたアンサンブル。ロパルツに縁の深いフランスの都市ナンシーを中心に活動の場としており、デュティーユやクラムなどの作品やコンテンポラリーなど現代作品の演奏に定評があります。 

1C-1100
デュパルク:旅への誘い、ミニョンのロマンス、悲しき歌〜〔1C-1054より〕/ブロッホ:前奏曲、詩篇第114番、詩篇第137番〜〔1C-1052より〕/ヴィエルヌ:嘆きと絶望Op.38より〜〔1C-1040より〕、愛の詩Op.48より〜〔1C-1091より〕/ロパルツ:歌劇「故郷」より〜〔2C-2065より〕 ミレイユ・デランシュ(S)、フランソワ・ケルドンクフ(P)、デイヴィッド・シャローン(指)、ジャン=イヴ・オッソンス(指)、ルクセンブルクPO
Timpaniの中心アーティストの1人であるミレイユ・デランシュの既発売タイトルから音源を集めたベスト盤に、Timpaniの2006年版カラーカタログを封入した初回完全限定盤。ミレイユ・デランシュはストラスブールでピアノ、オルガン、サクソフォーン、そして声楽と多数の専攻を学んだソプラノ奏者。これまでにドホナーニ、シャイー、ミンコフスキといった巨匠やトップクラスのオーケストラとの共演も多数。クセナキスの管弦楽作品集、ロパルツの交響曲全集など根強い人気を誇るフランスの老舗Timpani。これまでのリリースが網羅されているカラーカタログは、ファン必携! 
2C-1110(2CD)
ピエルネ:室内楽作品全集Vol.1
(1)ヴァイオリンとピアノの為の即興的幻想曲Op.4
 ヴァイオリン・ソナタOp.36
 ヴァイオリンとピアノの為のセレナードOp.7
 ヴァイオリンとピアノの為の子守歌Op.8
 ヴァイオリンとピアノの為のアンダンテ

(2)ピアノ五重奏曲Op.41

(3)管楽五重奏の為の「田園曲」

(4)クラリネットとピアノの為のカンツォネッタOp.19

(5)フルート,チェロとピアノの為の室内ソナタOp.48

(6)ファゴットとピアノの為の「演奏会用前奏曲」Op.53

(7)管楽の為の前奏曲とフゲッタOp.40

(8)オーボエとピアノの為の小品 ト短調Op.5

(9)フルート,オーボエ,クラリネット,トランペット,ホルンと2つのファゴットの為の田園風変奏曲Op.30

(11)ファゴットとピアノの為の「演奏会用独奏曲」Op.35

(11)ヴァイオリンとピアノの為の「スペインの踊り子」

(12)バレエ「旋回」

(13)アルベール・サマンの詩「 Nuit divine 」
ルクセンブルク・フィルハーモニック管のソリストたち

(1)フィリップ・コッホ(Vn)、クリスティアン・イヴァルディ(P)
(2)クリスティアン・イヴァルディ(P)、ルヴィニーSQ
(3)エティエンヌ・プラスマン(Fl)、フィリップ・ゴンザレス(Ob)、ジャン=フィリップ・ヴィヴィエ(Cl)、デイヴィッド・サットラー(Fg)、ミクローシュ・ナジ(Hrn)
(4)オリヴィエ・ダルトヴェル(Cl)、クリスティアン・イヴァルディ(P)
(5)エティエンヌ・プラスマン(Fl)、アレクサンドル・フラムチン(Vc)、クリスティアン・イヴァルディ(P)
(6)デイヴィッド・サットラー(Fg)、クリスティアン・イヴァルディ(P)
(7)エティエンヌ・プラスマン、マルクス・ブレニマン(Fl)、フィリップ・ゴンザレス(Ob)、ジャン=フィリップ・ヴィヴィエ(Cl)、デイヴィッド・サットラー、フランソワ・バティスト(Fg)、ミクローシュ・ナジ(Hrn)
(8)フィリップ・ゴンザレス(Ob)、クリスティアン・イヴァルディ(P)
(9)エティエンヌ・プラスマン(Fl)、フィリップ・ゴンザレス(Ob)、ジャン=フィリップ・ヴィヴィエ(Cl)、デイヴィッド・サットラー、フランソワ・バティスト(Fg)、ミクローシュ・ナジ(Hrn) アダム・リシェル(Tp)
(10)デイヴィッド・サットラー、クリスティアン・イヴァルディ(P)
(11)フィリップ・コッホ(Vn)、クリスティアン・イヴァルディ(P)
(12)フィリップ・コッホ、ファビアン・プルディチッツィ(Vn)、イラン・シュナイダー(Va)、ヴァンサン・ゲラン(Vc)、ティエリー・ガヴァール(Cb) エティエンヌ・プラスマン(Fl)、オリヴィエ・ダルトヴェル(Cl)、デイヴィッド・サットラー(Fg)、アダム・リシェル(Tp) 、ジル・エリティエ(Tb) ジュリア・ノウルズ(P)
(13)フィリップ・コッホ(Vn)、ジュリア・ノウルズ(ハルモニウム)、レミ・フランク(Vo)
弦楽器と木管楽器のために書かれた作品を中心に17曲を収録。演奏はティンパニーへ数々の録音を行っている高機能オーケストラ、ルクセンブルク・フィルの実力者たちが勢揃い。
1C-1101
ダンディ:海辺の詩Op.77
交響的変奏曲「イスタール」Op.42
地中海ニ部作Op.87
エマニュエル・クリヴィヌ(指)
ルクセンブルクPO
2000年まで音楽監督を務めたリヨン国立管を一流オケにまで育て上げた名匠クリヴィヌの手綱さばきと、ルクセンブルク・フィルのハイスペックな機動性、豊かな表現力にご注目! 
1C-1102
グノー:交響曲第1番ニ長調
交響曲第2番変ホ長調
エルヴェ・ニケ(指)
ベートーヴェン・アカデミー
ニケが2004年より主席指揮者兼音楽監督を務めるベートーヴェン・アカデミーは、1993年に設立されたベルギーのオーケストラ。今回のリリースがニケとベートーヴェン・アカデミーのコンビによる初録音。伝統的な形式を発展させ、後にビゼーやマスネ、サン=サーンスへと影響を与えたグノーの交響曲。フランス音楽への造詣において他の追随を許さないニケにとって最適のプログラムであり、この作品のファースト・チョイスとなること必至!
1C-1112
ユーグ・デュフール(1943-):ヴィオラと管弦楽の為の「白い杉」*
管弦楽の為の「シュルジュール」
ジェラール・コセ(Va)
ピエール=アンドレ・ヴァラード(指)
ルクセンブルクPO
2C-2114(2CD)
ブッソッティ(1931-):ソリストと合唱、管弦楽の為の「カタログの歌」 マルクス・ブレンニマン(Fl)
オリヴィエ・ラルエット(Br)
フィリップ・カーン(Bs)
フィリップ・コッホ(Vn)
イラン・シュナイダー(A)
アルトゥーロ・タマヨ(指)
ルクセンブルクPO

録音:2006年9月
1C-1113
クセナキス:管弦楽作品全集Vol.5
メタスタシス/ピトプラクタ/ST/48
アホリプシス/シルモス/ヒケティデス
アルトゥール・タマヨ(指)ルクセンブルクPO

録音:2006年
1958年のブリュッセル万博フィリップス館の建設にも携わるなど建築家としても高い名声を誇ったクセナキスが、1954年から1964年にかけて生み出した初期の管弦楽作品を収めたこの第5巻。フランスの建築家コルビュジエが提唱した建築物の基準数法の数列である「モデュロール」に基づいて作曲され、ロスバウトの指揮により初演が行われたクセナキスのデビュー作「メタスタシス」。確率論を作曲に取り入れた「ピトプラクタ」や「ST/48」など文字通り計算し尽くされたクセナキスの野心作が所狭しとひしめいており、第1集から第4集に勝るとも劣らない強烈な音圧と衝撃が次々と押し寄せます。大井浩明の壮絶な演奏が作品の代名詞ともなった「シナファイ」、「エリフソン」の2大ピアノ協奏曲へと続くクセナキスの世界が、タマヨとルクセンブルク・フィルという最良の理解者たちによって繰り広げられます。
1C-1115
ロパルツ:弦楽四重奏曲全集Vol.2
弦楽四重奏曲第4番ホ長調
第5番ニ長調「幻想曲風」/第6番へ長調
スタニスラスSQ
も第5番と第6番は世界初録音。スタニスラス弦楽四重奏団は、フランスの室内楽団スタニスラス・アンサンブルの弦楽セクションのメンバーによって1984年に結成されたアンサンブル。ロパルツに縁の深いフランスの都市ナンシーを中心に活動の場としており、デュティーユやクラムなどの作品やコンテンポラリーなど現代作品の演奏に定評があります。
1C-1116
サン・サーンス:交響曲第2番、
チェロ協奏曲第2番、組曲Op.49
ジェローム・ペルノー(Vc)、
ニコラス・シャルヴィン(指)ブルターニュO
ここで取り上げられているのはサン=サーンスの名作交響曲第3番「オルガン付き」ではなく、1859年に24歳という若さで書き上げた「交響曲第2番」とその約40年後となる1902年に作曲された「チェロ協奏曲第2番」のカップリング。フランスのナントに生まれた気鋭のチェロ奏者ペルノー、オーボエ奏者として名を馳せ、指揮者へと華麗な転身を果たしたシャルヴィン、そしてロパルツの管弦楽作品集(1C-1095)でその実力を証明したブルターニュ管といった演奏者陣の組み合わせもティンパニーならでは。
1C-1117
ピエルネ:紀元1000年
序曲「大聖堂」
フランシスコ会の風景
リオネル・パントレ(Br)、
ジャック・メルシエ(指)ロレーヌ国立O、
ニコラ・ド・グリニーcho
合唱を伴い演奏時間約35分を要する管弦楽曲「紀元1000年」を中心とした収録3作品は、19世紀後期から20世紀前半のフランス音楽に大きな足跡を残したピエルネの卓越した作曲技法によって生み出された逸品です、ピエルネの故郷でもあるフランス北東部に位置する、ロレーヌ地域圏の首府であるメス。今回の演奏には、このメスを本拠地とし、ジャック・メルシエ率いるロレーヌ国立管弦楽団が抜擢されています。このロレーヌ国立管、首都パリのオーケストラを凌ぐ勢いと演奏を聴かせてくれており、ピエルネの作品集をより充実した内容に仕上げています。
1C-1118
ロパルツ:室内楽作品集
ピアノ三重奏曲*/弦楽三重奏曲#
前奏曲、海画と海*
アレクシス・ガルペリーヌ(Vn)
セシリア・ツァン(Vc)
ジャン・ルイ・アグノエール(P)
アンサンブル・スタニスラス

録音:1995年*/2006年#
1C-1119
ダンディ:室内楽作品集
2本のフルート,トランペットと弦楽四重奏のための「古風な形式による組曲」
木管七重奏のための「歌と踊り」
ピアノと弦楽四重奏のための「五重奏曲」
フルート,ハープ,ヴァイオリン,ヴィオラとチェロのための「組曲」
ルクセンブルク・フィルハーモニック管弦楽団のソリストたち、フランソワ・ケルドンクフ(P)

録音:2007年5月6月
独創的な編成とスタイル。ダンディの室内楽作品集。好評を博したクリヴィヌ&ルクセンブルク・フィルによる管弦楽作品集(1C-1101)に続く室内楽作品集。師であるフランクだけでなくワーグナーからも色濃く影響を受けたダンディ。室内楽作品にも既存の概念にとらわれない革新的な編成による魅力的な作品を残しています。またパリ音楽院の教育改革案を退けられたダンディは、ボルドとギルマンと共に1894年にスコラ・カントルムを創設。教育者としても当時のフランスに多大な功績を残した音楽家です。ピエルネの室内楽作品集(2C-1110&2C-1111)でのハイ・パフォーマンスで話題を呼んだルクセンブルク・フィルのソリストたちが再び参上。特にフルート奏者マーカス・ブレンニマンの芯を持った素晴らしい音色による活躍が見事!
1C-1120
ジャン・クラ:合唱、声楽とオルガンの為の作品集
合唱とオルガンの為の「聖者を讃える賛歌」
ソプラノとオルガンの為の「天使のパン」
4声のミサ曲
ソプラノ,ヴァイオリンとオルガンの為の「アヴェ・ヴェルム」
男声合唱の為の「モンターニュの舞曲」
ソプラノとオルガンの為の「アヴェ・マリア」
合唱とオルガンの為の「天の女王、喜びませ」
オルガンの為の「結婚行進曲」
ゾフィー・マラン=ドゴール(S)
ピエール・ファラゴ、
ヴァンサン・リゴー(Org)
ピエール・カルメル(指)
ル・マドリガル・ド・パリ

録音:2007年5月-6月全曲
世界初録音
1C-1121
ロパルツ(1864−1955):弦楽四重奏曲全集Vol.3
弦楽四重奏曲第1番ト短調
アルベリク・マニャールの名による小幻想曲
スタニスラスSQ
クセナキスの管弦楽作品集と並ぶティンパニ(Timpani)・レーベルの支柱として定着したロパルツのシリーズ。このロパルツ・シリーズの1つとして2006年に始動した「弦楽四重奏曲全集」も今回の第3集で完結!最終巻となる第3巻には、師であるフランクからの影響を色濃く受けた最初の弦楽四重奏曲である「第1番」。第1次世界大戦の影響によって非業の死を遂げた親友、アルベリク・マニャールに対するトリビュートとして書かれた「小幻想曲」の2作品をカップリング。ロパルツに縁の深いフランスの都市ナンシーを拠点とするアンサンブル、スタニスラス弦楽四重奏団は第1巻、第2巻に引き続きここでも健在。
1C-1123
ポール・ル・フレム(1881-1984):管弦楽作品集
歌劇「海の魔女」(1947)からの2つの間奏曲
[ L'appel de dahut /
Ys engloutie renait dans le reve ]
ピアノと管弦楽の為の幻想曲 *
交響曲第1番イ長調 (1906/1908)
マリー=カトリーヌ・ジロー(P)*
クロード・シュニッツラー(指)
ブルターニュO

録音:1993年10月、レンヌ、ライヴ
1C-1124
ピエルネ:歌劇「ソフィー・アルヌー」
バレエ・ド・クール
ソフィー・マラン=ドゥゴール(S)、
ジャン=セバスチャン・ブ(Br)、
ドリス・ランプレヒト(Ms)、
ニコラ・シャルヴァン(指)ルクセンブルクPO
ピエルネが音楽活動の後期となる1926年に完成させた「ソフィー・アルヌー」は、ラモーやグノーの歌い手として18世紀後半のフランスで人気を博した実在のプリマ・ドンナ、ソフィー・アルヌーを題材とした1幕のオペラ。盟友ガブリエル・ニゴンの台本によるこの「ソフィー・アルヌー」では、ピエルネの卓越したオーケストレーションはもちろんのこと、声楽面にも熟達した作曲技法が発揮されていす。カップリングの「バレエ・ド・クール(宮廷のバレエ)」は、キャリアの中期となる1901年から1904年にかけて書かれた6曲で構成された作品この「ソフィー・アルヌー」では、「サン=サーンス:交響曲第2番」(1C1116)でタクトを執ったマエストロ、ニコラ・シャルヴァンとクセナキスの作品集でお馴染みの高性能オーケストラ、ルクセンブルク・フィルがコンビを結成。またソフィー役のソフィー・マラン=ドゥゴールを筆頭にソリストにも第一線で活躍するアーティストが起用されるなど、初となる「ソフィー・アルヌー」の録音に華を添えています。
1C-1125
ダンディ:交響曲第1番イ短調「イタリア」(世界初録音)
ピアノ,フルート,チェロと弦楽のための協奏曲ロ短調Op.89
ブリジット・エンゲラー(P)、
マガリ・モニエ(Fl)、マルク・コペイ(Vc)、
リオネル・ブランギエ(指)ブルターニュO
注目の収録内容は、若き日のダンディによって1872年に作曲された作品番号無しの最初の交響曲、交響曲第1番「イタリア」と晩年の1926年に書かれたピアノ、フルート、チェロをソロとした協奏曲の2作品。普仏戦争から帰還したダンディが国民音楽協会に加わった翌年に作曲された「交響曲第1番」は、ビゼーとマスネからも称賛された初期の傑作でです。また「協奏曲ロ短調Op.89」ではベテランらしい巧みな作曲技法が余すことなく発揮されており、ソロの使い方も実に見事。スコラ・カントルムを創設するなど、フランスの楽壇に大いなる足跡を残したダンディの初期と晩年の2つの傑作。要注目!
1C-1126
ロパルツ:小交響曲/パストラール
田園風セレナード/ディヴェルティメント
パスカル・ヴェロ(指)ブルターニュO
「ロパルツ」の名前とその作品を一気に世界へと広めたティンパニ。ロパルツ・ブームの原点とも言える作品集第1弾がこのアルバム。パスカル・ヴェロは現在東京フィルの主席客演指揮者を務めており、新星日響時代から日本とは馴染みの深いリヨン生まれのフランス人指揮者。1C-1034からの移行再発売。(今回の移行再発売に伴い「1C-1034」は廃盤となります。)
1C-1127
ヴィエルヌ:交響曲イ短調
ピアノと管弦楽のための「詩曲」
フランソワ・ケルドンクフ(P)、
ピエール・バルトロメ(指)リエージュPO
日本の学校のチャイムにも用いられている「ウェストミンスターの鐘」に代表されるオルガン作品の大家ヴィエルヌ。ヴィエルヌの交響曲とピアノ協奏曲というオルガンがメインではない作品のカップリングもティンパニらしい選曲。1C-1036からの移行再発売。(今回の移行再発売に伴い「1C-1036」は廃盤となります。)
1C-1128
リリー・ブーランジェ:作品集
歌曲集「空の森林開拓地」
3つのピアノ小品/4つの歌曲
ジャン=ポール・フシェクール(T)
ソニア・ド・ボーフォル(Ms)
アラン・ジャコン(P)
1C-1129
オネゲル:劇付随音楽「世界の戯れの物語」
コンチェルト・ダ・カメラ(室内協奏曲)
エティエンヌ・プラスマン(Fl)、
ニコラ・シャルヴァン(イングリッシュホルン)、
アルトゥール・タマヨ(指)ルクセンブルクPO
クセナキスの作品集で凄まじいレベルの演奏を繰り広げているタマヨ&ルクセンブルク・フィルによるオネゲル。フルートとイングリッシュホルン、弦楽オーケストラのためにかかれた「コンチェルト・ダ・カメラ」、劇付随音楽の「世界の戯れの物語」はどちらも貴重な音源。1C-1050からの移行再発売。(今回の移行再発売に伴い「1C-1050」は廃盤となります。)
1C-1130
マルティヌー:室内楽作品集Vol.1
夜想曲/幻想曲/ロンド/室内音楽第1番
フランソワ・ケルドンクフ(P)、
ジャック・チャムケルテン(オンド・マルトノ)
、マーク・フォスター(指)ルクセンブルクPO
6曲の交響曲や多くの協奏曲など400曲を超える膨大な数の楽曲を作曲した20世紀チェコを代表する作曲家マルティヌー。ルクセンブルク・フィルのソリストたちの活躍だけでなくだけでなく、オンド・マルトノを含む珍しい編成による「幻想曲」にも要注目。1C-1060からの移行再発売。(今回の移行再発売に伴い「1C-1060」は廃盤となります。)
1C-1131
クセナキス:管弦楽作品全集Vol.3
シナファイ(連接)〜ピアノと86人の奏者のための
ホロス〜89人の奏者のための
エリダノス〜68人の奏者のための
キアニア(暗き紺碧の国)〜90人の奏者のための
大井浩明(P)、
アルトゥール・タマヨ(指)ルクセンブルクPO
ティンパニ・レーベル最大のベストセラー・タイトル、大井浩明&ルクセンブルク・フィルによるクセナキスの「シナファイ」がデザインを一新して遂に復活!テレビなどのメディアに多数取り上げられ爆発的な話題を呼んだクセナキスの「シナファイ」。10段楽譜に記された16声部の演奏を要求される超難曲に挑む大井浩明の熱演には言葉を失うこと必至。1C-1068からの移行再発売。
(今回の移行再発売に伴い「1C-1068」は廃盤となります。)
1C-1133
フローラン・シュミット:アントニーとクレオパトラOp.69
幻影Op.70
ジャック・メルシエ(指)ロレーヌ国立O
豪華絢爛!フローラン・シュミットの世界!日本では特に吹奏楽の超難曲「ディオニソスの祭」の作曲者として高い知名度を誇り、今年2008年が没後50年となるフローラン・シュミット。シェイクスピアの戯曲を題材として作曲された「アントニーとクレオパトラ」は、「詩篇第47番」の壮麗な響きや、「サロメの悲劇」、「ディオニソスの祭」で見られる民族的で荒々しいリズムなど、シュミットの特色が存分に盛り込まれた大作です。また「アントニーとクレオパトラ」に続いて作曲された「幻影」は、今回のリリースが世界初録音。フローラン・シュミットの豪華絢爛で迫力に満ちた音世界は圧巻の一言!
1C-1134
ジャン・クラ:ピアノ五重奏曲
弦楽四重奏曲
アラン・ジャクオン(P)、ルーヴィニュイSQ
ジャン・クラの作品集の中でも特に高い評価を得ていたピアノ五重奏曲&弦楽四重奏曲のアルバムがディジパック仕様となって新装再発売。19世紀フランス音楽の様々な魅力を取り入れたクラの傑作を楽しめます。1C-1066からの移行再発売。(今回の移行再発売に伴い「1C-1066」は廃盤となります。)
1C-1135
フィリップ・ゴーベール(1879−1941):交響曲(世界初録音)
海の歌/協奏曲(世界初録音)
マルク・スーストロ(指)
ルクセンブルクPO

録音:2008年1月
絶好調ティンパニ(Timpani)が2008年後半最大の目玉として強力にプッシュする注目の最新作は、両大戦下のフランスで同国を代表するフルート奏者、指揮者、そして作曲者として活躍したフィリップ・ゴーベールの管弦楽作品集!3曲のフルート・ソナタを含むフルートのための名作、通称"タファネル・ゴーベール"と呼ばれる世界的に有名なフルート奏者のためのエチュード、モイーズを育て自身はパリ音楽院管の首席奏者を務めるなどフランス・フルート界の巨匠として君臨したゴーベール。指揮者としても高名だったゴーベールは他の作曲家の作品の録音は比較的数多く行ったものの、自身の管弦楽作品の録音についてはSPレコード時代を含めても極僅かな数だっただけに、今回のリリースはその作品、しかも大作「交響曲」の全容を知ることを可能にした快挙と言っても過言ではないでしょう。オリエンタルな情景が浮かぶ「海の歌」、管楽器の巧みな使い方が実に見事な「協奏曲」、そして印象派の作曲家たちに通じる作風を感じさせる「交響曲」(第4楽章冒頭で鳴り響くホルンとトランペットは絶品!)は、どれも20世紀フランスの知られざる傑作。
クセナキスのシリーズなどでお馴染みの高性能オーケストラ、ルクセンブルク・フィルを振るのはマルク・スーストロ。堅実なタクト捌きによってオーケストラをコントロールするスーストロと、それに答えるルクセンブルク・フィルがゴーベールの管弦楽作品を余すことなくじっくりと聴かせてくれます。
1C-1136
クセナキス:管弦楽作品全集Vol.4
第2ピアノ協奏曲「エリフソン」 〜ピアノ独奏と88人の奏者のための/
アタ〜 89人の奏者のための
アクラタ〜16の管楽器のための
クリノイディ〜 71人の奏者のための
大井浩明(P)、
アルトゥール・タマヨ(指)ルクセンブルクPO
大反響を巻き起こした「シナファイ」に続くクセナキス2番目のピアノ協奏曲「エリフソン」を収録した注目盤。「シナファイ」と同じく前代未聞の難易度を誇る「エリフソン」でもクセナキスから信頼を寄せられていた大井浩明とタマヨ&ルクセンブルク・フィルが強烈な演奏を展開しています。
1C-1084からの移行再発売。
1C-1137
オアナ:室内楽作品全集
4つの即興曲/ネウマ/シルト/サウク
夜想曲/サチュロス/キプリス
ルクセンブルク・フィルハーモニックOのソリストたち、
パスカル・ドゥヴァイヨン(P)

(今回の移行再発売に伴い「1C-1071」は廃盤となります。)
スペイン、アフリカなどの民俗音楽にも接し、微分音程や不確定性などの手法を用いた作品を発表したオアナ。フルートのプラスマンやブレンニマン、オーボエのメリノンなど超人集団ルクセンブルク・フィルのソリストたちが、オアナの持ち味でもある呪術的な雰囲気漂う不気味な作風をこれでもかというほど濃厚に仕上げています。
1C-1138
オネゲル:ピアノのための作品集
トッカータと変奏曲H.8/7つの小品H.25
前奏曲,アリオーソとフゲットH.81
2つのエスキスH.173/ロマンドの音楽帳H.52
3つの小品H.166b/サラバンドH.26
アルベール・ルーセルを讃えてH.69
子守歌嬰ヘ長調H.95/ピアノのための小品
観光列車/ショパンの思い出/マタモア
パルティータ*
ジャン=フランソワ・アントニオーリ(P)、
ユ=イン・ソン(P)*
フランスのレーベル、ティンパニ(Timpani)がレーベル創設以来、継続的に録音を行ってきたフランス6人組の1人オネゲル。歌曲、室内楽、管弦楽作品に続くオネゲル・シリーズの最新作となるピアノ作品集では、印象主義の作風を色濃く感じさせる初期の作品から、新古典主義への傾倒を見せた後期作品までを収録しており、知られざる秀作を通じて作風の変遷を知ることが出来ます。オネゲルのピアノ作品を弾くジャン=フランソワ・アントニオーリは、1959年ローザンヌ出身のピアニスト。ドビュッシーをはじめとするフランス印象派のピアノ作品の演奏への評価は非常に高いものがある。またオネゲルの「アンフィオン」(1C-1035)では、指揮者として登壇するなど指揮活動も活発なティンパニの重要アーテストの1人です。
1C-1139
アルカン:室内楽作品集
ヴァイオリンとピアノのための「協奏的大幻想曲」
チェロとピアノのための「演奏会用ソナタ」
ピアノ三重奏曲
オリヴィエ・ギャルドン(P)、
ドン=スク・カン(Vn)、
イヴァン・シフォロー(Vc)
文字通りマルク=アンドレ・アムランの“手”によって一躍世に知られることになったフランス・ロマン派の作曲家アルカンの室内楽作品集。アルカン自身もヴィルトゥオーソ・ピアニストとして活躍していたため、その作品の大多数はピアノ作品であり、室内楽作品自体が少ないため録音も貴重。韓国のトップ・ヴァイオリニスト、ドン=スク・カンなど実力派アーティストたちの共演も色褪せません。1C-1013からの移行再発売。(今回の移行再発売に伴い「1C-1013」は廃盤となります。)
1C-1140
オネゲル:歌曲全集
4つの詩
ポール・フォールの3つの詩
静物画/アポリネルの6つの詩
コクトーの6つの詩/
ヴォカリーズ・エチュード
おお 救い主なるいけにえよ
クローデルの3つの詩/3つの詩篇
倫理学の小講義/6つの田園詩曲
天使のパン/おお、時間よ、飛翔をとどめよ
低声部のための4つのシャンソン
メマーマクイム
ブリジット・バレイス(Ms)、
ジャン=フランソワ・ガルデイユ(Br)、
ビリー・エイディ(P)
4枚に及ぶ室内楽作品集をセット化するなど、ティンパニ・レーベルがその作品の発掘に力を注いできたフランス6人組の1人オネゲルの歌曲集。ラインスドルフの指揮の下、1987年にウィーン国立歌劇場デビューを果たし、アーノンクールやアバドとも共演を重ねるスイスのヴァレー地方生まれのソプラノ奏者ブリジット・バレイスが先に復刻となったショーソンの歌曲全集(2C-2132)に引き続いて歌声を響かせています。
1C-1015からの移行再発売。(今回の移行再発売に伴い「1C-1015」は廃盤となります。)
1C-1141
サティ:ソクラテス
6つの夜想曲最初のメヌエット
ジャン・ベリアール(T)、ビリー・エイディ(P)
このサティもティンパニ初期の意欲作の1つ。ジョン・ケージを魅了したと言われるサティの「ソクラテス」は本来4人の女声と弦楽オーケストラという編成のために書かれた劇音楽だが、ここでは3部からなるテノールとピアノという編成での演奏を聴くことが出来ます。
1C-1020からの移行再発売。(今回の移行再発売に伴い「1C-1020」は廃盤となります。)
1C-1142
ミヨー:歌曲集
リュシール・ド・シャトーブリアンの3つの詩Op.10
ユージェニー・ド・ゲランの未刊のノートよりOp.27
2つの恋歌Op.30/アリサOp.9
フロランス・カッツ(Ms)
セルジュ・シフェルシュタイン(P)
1C-1143
ジョリヴェ:弦楽のための交響曲
陰と陽/アダージョ/時の矢/アンダンテ
マーク・フォスター(指)
サヴォア地方オーケストラ
難曲中の難曲としてプレーヤーの前にそびえ立つ「トランペット協奏曲第2番」など、斬新な作品を発表し続けた20世紀フランスの異才ジョリヴェの弦楽オーケストラのための作品全集。
このジョリヴェの作品集で指揮を振るマーク・フォスターは、メルボルンに生まれた近現代音楽のスペシャリスト。またフランス東部のサヴォワ地方を拠点とするサヴォワ地方オーケストラによる演奏はマイナーオーケストラ・ファンにオススメ!
1C-1027からの移行再発売。(今回の移行再発売に伴い「1C-1027」は廃盤となります。)
1C-1144
シャブリエ:歌曲集
暗い小径/幸福な島/リード(de Banville)/セレナード/ジャンヌの歌/マリエッテのカップル/デュ・ロワの兵隊/Que les amants ont de peines/旅への誘い*/リード(C.Mendes)/鳥の歌/太った七面鳥のバラード/せみ/子あひるたちのヴィラネル/ばら色の豚たちのパストラル/さらば、シュゾン/不遜な願い/君の青い瞳/子供/ルイ・ブラス/すべての花/愛のクレド
アニュエス・メロン(S)、
フランク・レグエリネル(Br)、
フランソワ・ティラール(P)、
フランソワ・シャイール(Fg)*
最近ではアンジェラ・ヒューイットがそのピアノ作品を取り上げるなど、狂詩曲「スペイン」以外の作品も再び脚光を浴びることになった近代フランスの名匠シャブリエ。管弦楽曲でも見られる巧みな手法は歌曲でもされており、シャブリエの歌曲はフランス歌曲の中でも重要な地位を占めています。
1C-1038からの移行再発売。(今回の移行再発売に伴い「1C-1038」は廃盤となります。)
1C-1145
ヴィエルヌ:歌曲集「嘆きと絶望」Op.38
4つのギリシャの詩Op.60
ボードレールの5つの詩Op.45
ミレイユ・デランシュ(S)、
クルスティーヌ・イカール(Hp)、
フランソワ・ケルドンクフ(P)
ノートルダム教会のオルガニストを務め、作曲家としては「ウェストミンスターの鐘」などの優れたオルガン作品を数多く遺した盲目の音楽家ルイ・ヴィエルヌ。 ティンパニ・レーベルではオルガン以外の作品にスポットを当てており、この珍しい歌曲集は「交響曲」(1C-1127)に続く復刻となります。 1C-1040からの移行再発売。(今回の移行再発売に伴い「1C-1040」は廃盤となります。)
1C-1146
プーランク:バレエ音楽「模範的な動物たち」〜ラ・フォンテーヌの寓話による/シンフォニエッタ ジョナサン・ダーリントン(指)ルクセンブルクPO
前出のオネゲル、ミヨーと同じくフランス6人組に名を連ねていた大作曲家プーランク。室内楽作品に比べると管弦楽作品の実演に接する機会は非常に少ないため、ダーリントン&ルクセンブルク・フィルによる作品集の復活は嬉しいところ。ラ・フォンテーヌの寓話を題材とし豊かな作品性を持ったバレエ音楽「模範的な動物たち」は組曲版が用いられることが多いですが、ここでは8曲で構成される全曲版が収録されています。
1C-1041からの移行再発売。(今回の移行再発売に伴い「1C-1041」は廃盤となります。)
1C-1147
モーリス・オアナ:作品集
クロード・ドビュッシーのトンボー(ソプラノ、ピアノ、ツィターと室内管弦楽の為の)*
沈黙者(6人の打楽器奏者と弦楽合奏の為の)+
暗号(チェンバロと室内管弦楽の為の)#
シルヴィー・スレ(S)*
クリスティアン・イヴァルディ(P)+
ラウレ・モラビト(ツィター;*)
ベアトリス・ドーダン&ルクセンブルクPOの打楽器奏者たち(Perc;+)
エリザベト・ホイナツカ(Cemb)#
アルトゥーロ・タマヨ(指)ルクセンブルクPO#
1C-1148
リリー・ブーランジェ:詩篇第24番
兵士の埋葬のために/詩篇第129番
哀しき夕べに/春の朝に/詩篇第130番
仏教の古い祈り
ソニア・ド・ボフォール(S)
マルシャル・ドフォンテーヌ(T)、
ヴァンサン・ル・テキシエ(Br)、
マーク・ストリンガー(指)
ナミュール交響cho、ルクセンブルクPO
高名なブーランジェ姉妹の妹であり「ローマ大賞」受賞という栄誉に輝きながらも、わずか24歳でこの世を去った夭折の天才作曲家リリ・ブーランジェの合唱と管弦楽のための作品集。ローマ大賞の受賞作「ファウストとエレーヌ」に並ぶ代表作である3つの「詩篇」を中心とした作品の完成度は圧倒的であり、高性能オーケストラ、ルクセンブルク・フィルの演奏もポイント。
1C-1046からの移行再発売。(今回の移行再発売に伴い「1C-1046」は廃盤となります。)
1C-1149
ブロッホ:交響詩「冬〜春」/秋の詩
夜に/2つの詩篇/詩篇第22番
ミレイユ・デランシュ(S)、
ブリジット・バレイス(Ms)、
ヴァンサン・ル・テキシエ(Br)、
デイヴィッド・シャローン(指)ルクセンブルクPO
ヘブライ狂詩曲「シェロモ」などで知られるユダヤ系スイス人作曲家ブロッホの管弦楽作品と管弦楽伴奏付き歌曲集。「夜に」以外の4作品は、20代〜30代の頃のブロッホがアメリカに移住する前に手懸けた初期の作品。またこのブロッホの作品集は、2000年に客演のため訪れていた日本で急死したデイヴィッド・シャローンとルクセンブルク・フィルのコンビにとって最初の録音となったもの。
1C-1052からの移行再発売。(今回の移行再発売に伴い「1C-1052」は廃盤となります。)
1C-1151
ジャン・クラ(1879−1932):室内楽作品集
チェロ・ソナタ(世界初録音)
ヴァイオリン,チェロとピアノのための「三重奏曲」
チェロとピアノのための「ラルゴ」(世界初録音)
フィリップ・コッホ(Vn)、
アレクサンドル・フラムチン(Vc)、
アラン・ジャコン(P)
海軍少将としての軍人の姿が本業でありながらも独学で作曲を学び、デュパルクとの出会いによってフランス印象派の作風を身に付けるなど音楽に大きな情熱を注ぎ続けたジャン・クラ。若かりし頃のクラの作品を集めたこの室内楽作品集ではどことなくシューマンやブラームスの面影を感じさせる「チェロ・ソナタ」など、後年のクラの作品とはまた違う側面を知ることができます。"クセナキス"のシリーズでお馴染みのスーパー・オーケストラ、ルクセンブルク・フィルのコンサートマスターとして活躍するコッホ、首席チェロ奏者のフラムチン、ティンパニでもお馴染みの近現代フランス室内楽作品の名手ジャコンなどアーティスト陣も万全。
1C-1152
フローラン・シュミット(1870−1958):ピアノ五重奏曲
ヴァイオリン,ヴィオラ,チェロとピアノのための「偶然」Op.96
クリスチャン・イヴァルディ(P)、
スタニスラスSQ
絶好調ティンパニがシュミットの没後50年という節目の年を記念してリリースするのは、約55分という長大な演奏時間を要する「ピアノ五重奏曲」!全3楽章の中でも特に第2楽章(Lento)の、めまぐるしく移り変わる表情、ピアノと弦楽四重奏が織り成すメランコリックな旋律は、大編成作品の壮大で絢爛な作風とは一味違ったフローラン・シュミットの魅力を確実に感じさせてくれる逸品です。この作品集の主役と言っても過言ではないピアニストは、パリ・エコールノルマルの教授、教育顧問を務めるフランス屈指の室内楽のスペシャリスト、クリスチャン・イヴァルディ。ロパルツの弦楽四重奏曲集を成功へと導いたスタニスラス弦楽四重奏団とのアンサンブルにより、フローラン・シュミットの知られざる一面が聴こえてきます。
1C-1153
マレク:独唱,合唱と管弦楽のためのカンタータ「エピストラ」
チェロと管弦楽のための協奏曲「アルク・アン・チェロ」*
クラウディア・バラインスキ(S)、
マルヤナ・リボウシェク(Ms)、
ロビン・レガーテ(T)、ラルフ・ルーカス(Bs)、
イリア・ラポレフ(Vc)*、
エマヌエル・クリヴィヌ(指)ルクセンブルクPO
クロアチアのザグレブで生まれ、ザグレブ大学で音楽を学び、ピエール・シェフェールが結成した音響研究グループ(GRM)への参加を契機にパリへと活躍の場を移した作曲家イヴォ・マレク(1925−)の作品集第2弾には、2003年から2006年にかけて作曲された大規模作品"カンタータ"と"チェロ協奏曲"の2作品を収録。様々なな要素が複雑に構築されたマレクの大作を、整頓しながらも的確に表現していくクリヴィヌ率いる超高性能オーケストラ、ルクセンブルク・フィルの演奏はやはり凄いです。
1C-1155
オアナ:チェロ協奏曲《暗く青く》
タラーン=ンゴー/ピアノ協奏曲
ソニア・ヴィーダー=アサートン(Vc)、
ジャン=クロード・ペネティエ(P)、
アルトゥーロ・タマヨ(指)ルクセンブルクPO
カサブランカ、バルセロナ、パリなど多くの地で生涯を過ごし、建築家の道を捨て音楽家へと転身を果たした"パリの異邦人"オアナの協奏曲集。師であるジャンドロンとロストロポーヴィチの技巧と音楽性を受け継ぎ、ヨーロッパで脚光を浴びる女流チェロ奏者ヴィーダー=アサートンが弾く「チェロ協奏曲」は、数あるオアナの録音の中でも特に高い評価を得た代表的演奏です。
今回の移行再発売に伴い「1C 1039」は廃盤となります。)
1C-1156
オーリック:歌曲集
アルファベット/燃える頬/3つの間奏曲
ポール・エリュアールの6つの詩
ソニア・ド・ボーフォル(Ms)、
マルシャル・ドフォンテーヌ(T)、
アラン・ジャコン(P)
オネゲル、ミヨー、プーランク、デュレ、タイユフェールと肩を並べた"フランス6人組"の1人、ジョルジュ・オーリック。バレエ音楽「フェードラ」と「画家とモデル」(1C-1090に収録)、数々の映画音楽など多くの傑作を遺した大家の"歌曲集"が復活!
(今回の移行再発売に伴い「1C-1049」は廃盤となります。)
1C-1157
ロパルツ:交響詩《アーサー王の狩り》
弔いの鐘/ショームの夕べ
4つの短い頌歌/4つの詩
セシル・ペリン(S)、
ヴァンサン・ル・テクシエ(Br)、
エマヌエル・クリヴィヌ(指)ルクセンブルクPO
再評価という枠を遥かに超えた"ロパルツ・ブーム"の火付け役となったティンパニのロパルツ・シリーズ。現在2タイトルがリリースされている"交響曲集"(1C 1093&1C 1097)より前にリリースされていた「アーサー王の狩り」をメインとするロパルツの管弦楽作品集は、クリヴィヌのティンパニ初登場となった録音でもあります。クリヴィヌ率いるルクセンブルク・フィルの"管弦楽曲集"は、"交響曲集"でロパルツにハマったファンの方に改めてプッシュしたい1枚。
(今回の移行再発売に伴い「1C 1073」は廃盤となります。)
1C-1158
クセナキス:管弦楽作品全集Vol.2
藺草が茂る土地/シャール/地衣類
対地星
アルトゥーロ・タマヨ(指)ルクセンブルクPO
クセナキスの管弦楽作品集第2巻、遂に復活!10段楽譜に記された16声部の演奏を要求される超難曲「シナファイ」を収録した第3集(1C 1131)がレーベル最大のベストセラー・タイトルとなったティンパニ(Timpani)のクセナキス作品集。クセナキスの作品集は第2ピアノ協奏曲の「エリフソン」を収録した第4集までがリリースされていますが、第3集に次ぐ人気と地位を確保しながらも入手困難の状況が続いてきた第2集がいよいよ復活!超高性能オーケストラ、ルクセンブルク・フィルが放つクセナキスの怒濤の如き音の奔流がすべてのものを跡形もなく押し流す!「シナファイ」、「エリフソン」へと続く衝撃の音楽が再び注目を集める時が来ました。
(今回の移行再発売に伴い「1C 1062」は廃盤となります。
1C-1159
フローラン・シュミット:4手のためのピアノ作品集
小さな眠りの精の一週間/旅のページ
ドイツの想い出
クリスチャン・イヴァルディ(P)、
ジャン=クロード・ペネティエ(P)
「アントニーとクレオパトラ」&「幻影」を収録した管弦楽作品集(1C1133)、ピアノ五重奏曲(1C1152)に続くティンパニ(Timpani)のフローラン・シュミット(1870-1958)作品集第3弾が登場!フローラン・シュミットと言えば「詩篇第47番」や「サロメの悲劇」、「ディオニソスの祭」が真っ先に思い浮かぶが、昨年の没後50年をきっかけとして室内楽作品や器楽作品への注目度も確実に上昇気流に乗っています。現代フランスの重鎮コンビ、イヴァルディとぺネティエによる4手連弾では、師であるフォーレからの影響が見られ、後にバレエ音楽へと改作される「小さな眠りの精の一週間」、2巻10曲で構成される「旅のページ」、ドイツの都市名が各楽章に付けられた「ドイツの想い出」といったフローラン・シュミットの醍醐味満載の3作品を収録。
1C-1160
ジャン・クラ:管弦楽伴奏付き歌曲集
エレジー/3つのメロディ/歌の捧げもの
映像/泉/3つのノエル
イングリット・ペリューシュ(S)、
フィリップ・ド(T)、ライオネル・ペイントル(Br)、
クロード・シュニッツァー(指)ブルターニュO
ロパルツやピエルネ、ダンディと同じく"ティンパニ(Timpani)"が積極的に復興に取り組んでいるジャン・クラ(1879−1932)の作品集もこれで8枚目!恩師デュパルクと出会うまでは独学で作曲を学び続けたジャン・クラの音楽には、ドビュッシー的な印象派の香り、師であるデュパルクからの影響、古典的な要素が同居しています。"海軍司令官"と"作曲家"を両立させるという世にも稀な経歴を持つジャン・クラ。既にオペラ「ポリフェーモ」や歌曲集(1C 1085)が高く評価されており、管弦楽伴奏、弦楽四重奏伴奏付き歌曲集への再評価の機運も高まることでしょう。
1C-1161
オアナ:チェンバロのための作品集
セレスティーヌの鏡
クラヴサンのための2つの小品
これほどタンゴ/聖なるイルクス
昼と夜の聖務日課/ティエント/サラバンド
エリザベト・ホイナツカ(Cemb)、
ベアトリス・ドーダン(Perc)、
ファブリス・メリナン(Ob)、
ミクローシュ・ナジ(Hrn)、
アルトゥーロ・タマヨ(指)ルクセンブルクPO
モロッコのカサブランカでイギリス人の父とスペイン人の母との間に生まれたユダヤ系フランス人作曲家モーリス・オアナも、ティンパニからのリリースによって再評価の気運が高まった音楽家。エリザベト・ホイナツカは、生前のオアナから厚い信頼を受け、作曲家の存命中には多くの初演を任されたベテラン鍵盤奏者。共演者にも世界最高峰のホルン奏者ナジやタマヨ&ルクセンブルク・フィルなど豪華面々が集います。
(今回の移行再発売に伴い「1C-1069」は廃盤となります。)
1C-1162
フォーレ:歌曲集
4つの歌Op.51/シャイロックの歌Op.57-1
シャイロックのマドリガルOp.57-3
5つのヴェネツィアの歌Op.58
2つの歌Op.76/2つの歌Op.83
3つの歌Op.85/2つの歌Op.87
無言の贈り物Op.92/歌Op.94
ヤン・ブーロン(T)、ビリー・エイディ(P)

録音:2009年
1888年から1904年にかけて作曲された「涙Op.51-1」から「山鳩Op.87-2」、1907年に出版された「Op.92&Op.94」の22曲を、ルーセルの「歌曲集」(2C 2150)、クラの「ポリフェーム」(3C 3078)でも美声を響かせたフランスの名テノール、ヤン・ブーロンが歌います。ディスク・リリック・アカデミーよりジェラルド・ムーア賞(最優秀伴奏者賞)を贈られたビリー・エイディの伴奏もこれまた絶妙の録音。
1C-1163
サクル:ピアノ作品集Vol.2
新しい子供の歌/主題と変奏
ヌフ・コント・モロー/独り言
プチ・エグゼルシス・デ・ラ・ソリテチュード
謝肉祭
ビリー・エイディ(P)
作曲家、ピアニスト、音楽評論家、そしてパリ・ショパン・フェスティヴァルのミュージック・アドヴァイザーなど、多彩な才能を持つフランスのアーティスト、ギイ・サクル(1948−)のピアノ作品集。現代で活躍するサクルのピアノ作品からは、印象派的な響きや、ケックランを思わせる旋律など、近代フランス音楽の様々な要素が聴こえてきます。サクルと親交の深いエイディの洗練された演奏もグッド。
1C-1164
クセナキス:管弦楽作品全集Vol.1
アイス〜バリトン、打楽器独奏と管弦楽のための
描かれたもの/痕跡/ノーメナ/ロアイ
アルトゥーロ・タマヨ(指)
ルクセンブルクPO、スピロス・サッカス(Br)、
ベアトリス・ドーダン(Perc)
先にリニューアルされた管弦楽作品集第2巻(1C-1158/M1C-1062)を追う形で"第1集"が新装リリース。10段楽譜に記された16声部の演奏を要求される超難曲「シナファイ」、第2ピアノ協奏曲「エリフソン」へと続くタマヨ&ルクセンブルク・フィルによるクセナキス・レガシーの原点です。
※今回の移行再発売に伴い旧盤の「1C-1057」は廃盤となります。
1C-1165
ドビュッシー:管弦楽作品集Vol.1
交響詩「海」、管弦楽の為の「映像」
エマヌエル・クリヴィヌ(指)ルクセンブルクPO

録音:2009年1月
リヨン国立管やフランス放送フィル時代から定評のあるクリヴィヌの巧みなオーケストラ・コントロール、波やうねりなど"海"の情景を音楽で鮮明に伝えてくれるルクセンブルク・フィルの卓越した表現力に感服。
1C-1166
ジャン・ユレ:室内楽作品集
ヴァイオリン・ソナタ/ピアノ五重奏曲
マリー=ジョゼフ・ジュード(P)
フィリップ・コシュ(Vn)
ルヴィニーSQ

全て世界初録音
知られざる近代フランス音楽の開拓者"ティンパニ(Timpani)"初登場のジャン・ユレ(1877−1930)は、アンジェーからパリに移住後も敢えて名門パリ音楽院へは進まず、フランスのサントギュスタン教会のオルガニスト就任、エコール・ノルマル・ド・ミュージックやモーツァルト教会の設立など、独自の路線を歩み続けたフランスの音楽家。ドビュッシーも称賛の声を寄せられながらも、オルガニストとしての名声が先行したということもあり、これまで作品が脚光を浴びる機会に恵まれてこなかったユレ。優美な旋律と巧みな和声進行、また幻想的で濃厚なオーラを漂わせるユレの室内楽作品集。近代フランス音楽愛好家必聴デス!
1C-1168
ギー・サクル(1948-):歌曲集
ジョルジュ・シェアデの5つの詩*
アポリネールの5つの詩*
扇の為の7つの句(ポール・クローデル詩)#
黒い心(レオン=ポール・ファルギュ詩)*
「語彙集」の6つの詩(ジャン・コクトー詩)#
演奏(ジャン・コクトー 詩)*
6つの新しい扇(ポール・クローデル詩)#
ヴェルレーヌの3つの詩*
ロベール・デノの3つの詩*
「生活必需品」からの4つの例#/
ジョルジュ・シェアデの3つの詩*
フローランス・カス(Ms)#
ジャン=フランソワ・ガルデイユ(Br)*
ビリー・エイディ(P)
1C-1169
デルベ:管弦楽作品集
2つの夜想曲/アダージョ/ジェネス
プレモニティオ・パッショニス/マヌ・タラ
ジャン=フランソワ・アントニオーリ(指)
ティムショハラPO
ジャン・デルベ(1937−1982)は、スイス・ロマンド放送の音楽プロデューサーとしてスイスで活躍したフランス人音楽家。セリー技法、エレクトロ・アコースティック、ジャズなど、様々なジャンル、現代的な技法を拒むことなく受け入れるなど、時代の先端、独自のスタイルを模索し続けた探求者です。
1C-1171
マニャール:管弦楽作品集
正義の賛歌Op.14
古典風の様式による管弦楽組曲Op.2
挽歌Op.9/序曲Op.10/ヴィーナスの賛歌Op.17
マーク・ストリンガー(指)ルクセンブルクPO
ハイペリオンからリリースされた交響曲全集(CDD 22068)が好評を博している近代フランスの作曲家アルベリク・マニャール(1865−1914)は生涯21作しか遺しておらず、クセナキスの作品集でお馴染みの超人集団、ルクセンブルク・フィルの演奏による管弦楽集も非常に貴重な音源として重宝されたもの。
※今回の移行再発売に伴い旧盤の「1C-1067」は廃盤となります。
1C-1172
フォーレ:協奏的小品集
ピアノと管弦楽のための《バラード》Op.19
ヴァイオリンと管弦楽のため《子守歌》Op.16
チェロと管弦楽のための《エレジー》Op.24
ヴァイオリン協奏曲Op.14
チェロと管弦楽のための《ロマンス》Op.69
フルートと管弦楽のための《幻想曲》Op.79
ピアノと管弦楽のための《幻想曲》Op.111
ジャン=マルク・フィリップス=ヴァリャベディアン(Vn)、
アンリ・ドゥマルケット(Vc)、
ジュリエット・ユレル(Fl)、
ジェローム・デュクロス(P)、
モーシェ・アツモン(指)ブルターニュO
ピアノ伴奏版ではなく、敢えてオーケストラ伴奏版のみを取り上げたこだわりのフォーレ。"トリオ・ワンダラー"のフィリップス=ヴァリャベディアンや、ロッテルダム・フィルの美しきフルーティスト、ジュリエット・ユレルなどソリストも名手がズラリと揃う。しかも指揮者は懐かしのモーシェ・アツモン!
1C-1173
ドビュッシー:管弦楽作品集Vol.2
牧神の午後への前奏曲
クラリネットと管弦楽のための狂詩曲
夜想曲/神聖な舞曲と世俗的な舞曲
交響組曲「春」
キャサリン・バイノン(Hp)、
オリヴィエ・ダルテヴェル(Cl)、
エマニュエル・クリヴィヌ(指
ルクセンブルクPO
アクサンチュスcho
録音:2009年9月&2010年9月、ルクセンブルク・フィルハーモニー(ルクセンブルク)
フランスの管弦楽作品の演奏と解釈に最大級の評価を受けてきたクリヴィヌは、「3つの夜想曲」をより理想的な演奏とするため合唱にアクサンチュス合唱団を起用。第3曲「シレーヌ」では、クリヴィヌのタクトがルクセンブルク・フィルとアクサンチュス合唱団を導き、美しく幻想的で神秘的な響き。名匠クリヴィヌのフランス印象主義、ドビュッシーの音楽への情熱がここに結実します!
1C-1174
ピエルネ:バレエ「シダリーズと牧羊神」(全曲版世界初録音) デイヴィッド・シャローン(指)ルクセンブルクPO
メッツ大聖堂カレッジcho

録音:2000年5月29日−6月2日
初の完全全曲盤という内容、演奏が評価され、2002年のミデム・クラシカル・アワードに輝いた実績を持ちます。ディジパックによる新装再発売。(今回の移行再発売に伴い旧盤の「1C-1059」は廃盤となります。
1C-1175
ゴーベール:バレエ音楽「騎士と姫君」(世界初録音) マルク・スーストロ(指)ルクセンブルクPO

録音:2009年9月30日&10月2日
前作の「交響曲」や「海の歌」に続き、ティンパニ、スーストロ&ルクセンブルク・フィルが発掘してきたゴーベールの管弦楽作品は、ウクライナ出身の名ダンサー、セルジュ・リファールのために作曲され、パリ・オペラ座で初演が行われた全2幕のバレエ音楽「騎士と姫君」。1941年に完成したこの「騎士と姫君」は、フルート奏者、指揮者、作曲家として両大戦間のフランス音楽に多大な影響を残したゴーベールの集大成とも言うべき作品です。絶妙な管楽器の使い方など自身の演奏家としての経験が反映された巧みな作曲技法、優美で優雅な旋律、時おり顔を見せる印象主義的な響きなど、多彩な魅力に満ちた「騎士と姫君」。ゴーベールはフルートだけじゃない!作曲家ゴーベールの真価が明らかになります。
1C-1176
セヴラック:歌劇《風車の心》 ジャン=イヴ・オッソンス(指)
トゥール・サントル地方SO、
トゥール歌劇場cho、
ジャン=セバスチャン・ブ(Br)、
ソフィー・マラン=ドゥゴール(S)、
ピエール=イヴ・プリュヴォ(Br)、
マリー=テレーズ・ケレル(Ms)、
サビーヌ・ルヴォー・ダロンヌ(S)、他

録音:2009年9月15日−19日
9世紀から続く由緒ある名家に生まれたセヴラックは、パリ音楽院ではなく敢えてスコラ・カントルムに入学。ここで作曲をダンディとマニャール、オルガンをギルマン、ピアノをアルベニスといった大音楽家たちから音楽を学ぶ機会を得たセヴラックは、師であるアルベニスの「ナバーラ」を補筆完成させたことでも知られています。1909年にパリの歌劇=コミック座で初演されたセヴラックの「風車の心」は、自身の故郷サン・フェリクス・ロラゲを舞台とした全2幕の歌劇。作品全体に故郷ラングドック地方の伝統音楽が積極的に採り入れられており、独唱、合唱、オーケストラの全てから南フランスの香りが漂う秀作である。フランス音楽ファン、要チェックのリリースです!
1C-1178
ピエルネ:ピアノ作品集
変奏曲ハ短調Op.42
演奏会用練習曲Op.13
演奏会用組曲の3つの小品Op.40
パッサカリアOp.52
ローラン・ヴァグシャル(P)

録音:2009年12月、ヴァンサンヌ(フランス)
パリ音楽院で作曲をマスネ、オルガンをフランクに学んだピエルネ。このティンパニ盤には、ローマ賞を受賞するなど作曲家として躍進を遂げた初期の作品「演奏会用練習曲」(1887)、中期の「3つの小品」(1903)と「変奏曲」(1918)、そして晩年の「パッサカリア」(1932)が取り上げられており、ピエルネの作曲家人生、作風の変化をローラン・ヴァグシャルが弾くピエルネのピアノ作品がナビゲートしてくれます。
1C-1179
クラ:フルート、ハープと弦楽のための作品集
弦楽三重奏曲
ハープのための「2つの即興曲」
フルートとハープのための「組曲」
フルート,ハープと弦楽のための「五重奏曲」
ジュリエット・ユレル(Fl)、
マリー=ピエール・ラングラメ(Hp)、
フィリップ・グラファン(Vn)、
ミゲル・ダ・シルヴァ(Va)、
アンリ・ドマルケット(Vc)

録音:2010年9月&11月、パリ(フランス)
第一次世界大戦では司令官も務めたフランスの海軍士官であると同時に作曲家でもあったジャン・クラ(1879−1932)。その生涯にわたり"職業軍人"と"作曲家"を両立させたジャン・クラの音楽は、デュパルクや印象派からの影響、ロマン派の特色などを併せ持ちます。ヴァイオリンのグラファンやフルートのユレルなどレコーディングに集まったフランスのトップ・プレーヤーたちの存在が、ジャン・クラの音楽の価値を物語っています。

1C-1182
ルクー:弦楽四重奏のための作品全集
モルト・アダージョ/弦楽四重奏曲
瞑想曲/メヌエット
ドビュッシーQ

録音:2010年3月
ベルギーで生まれフランスでフランク、ダンディから作曲を学んだギョーム・ルクー(1870−1894)。フランク最後の弟子にして夭折の天才ルクーの音楽は、イザイからの委嘱により作曲された「ヴァイオリン・ソナタ」が有名ですが、秋の儚さや憂鬱を感じさせる弦楽四重奏のための作品も隠れた傑作が揃います。ティンパニ(Timpani)初登場となるドビュッシーQは、モーツァルトの"弦楽四重奏版"「レクイエム」で話題を呼んだリヨンを活動拠点とするフランスのSQ。フランス音楽、後期ロマン派など広いレパートリーを持つドビュッシーQの上質の演奏で、ルクーの知られざる魅力をじっくりと どうぞ。
1C-1184C
ジョルジュ・レンツ:天は語る…Z
ミステリアムより「Guyuhmgan」
ミステリアムより「Monh」
ミステリアムより「Ngangkar」
タベア・ツィンマーマン(Va)
エミリオ・ポマリーコ(指)
ルクセンブルクPO

録音:2010年7月 ルクセンブルク フィルハーモニー
ジョルジュ・レンツ(1965-)の連作「天を語る」は実験的で神秘的な音響に満たされた様々な作品が並ぶ興味深いもの。TからZまでの7 つの部分に分かれ、そのZがまた8 つに分かれていて、このアルバムにはZからの3 曲が収録されています。各々の楽器編成は異なり 、「Guyuhmgan」は電子音と管弦楽、「Monh」では管弦楽と電子音、そこに独奏ヴィオラが加わります。「Ngangkar」はオーケストラのみ。宇宙の壮大さと虚無感を併せ持つ絶対的な音楽をお聞きください。
1C-1186
ゴーベール:管弦楽作品集Vol.3
バスク地方にて/ヴァイオリン協奏曲*
チェロと管弦楽のための「物語詩」**
アムピトリテの行列
フィリップ・グラファン(Vn)*、
アンリ・ドマルケット(Vc)**、
マルク・スーストロ(指)ルクセンブルクPO

録音:2011年11月
近代フランスを代表するフルートの巨匠であり、マルセル・モイーズの師、指揮者、フルート作品の作曲家としてその名を知られているフィリップ・ゴーベール(1879−1941)の知られざる管弦楽作品の復興を目指すティンパニ(Timpani)から、スーストロ&ルクセンブルク・フィルのコンビで管弦楽作品集の第3弾。バスクへの想いが込められた「バスク地方にて」や、グラファンをソリストに迎えての「ヴァイオリン協奏曲」など、第3集の選曲も充実。完璧な書法、独創的なアイディア、優れた旋律のセンス、カラフルなオーケストレーションを兼ね備えるゴーベールの管弦楽作品の復活にご注目ください。
1C-1187
カルタン:室内楽作品全集
弦楽四重奏曲第1番
前奏曲とアレグロ(木管楽器とピアノのための六重奏曲)
フルートとクラリネットのためのソナチネ
弦楽四重奏曲第2番(全曲世界初録音)
アンサンブル・スタニスラス、
スタニスラスSQ

録音:2010年6月&2011年2月、サル・ポワレル(ナンシー)
※全曲世界初録音
作曲の師であるデュカス、ルーセルに認められながらも、同世代のリリ・ブーランジェやジュアン・アランと同じく若くして他界したジャン・カルタン。
自身の作風の確立を感じさせる「2つの弦楽四重奏曲」、ISCM音楽祭で絶賛された「ソナチネ」など、カルタンが遺した優れた室内楽作品の全てが、フランス、ナンシーのアンサンブルによって明らかになります。
1C-1188
ル・フレム:独唱、合唱と室内オーケストラのための歌物語「オーカッサンとニコレット」(世界初録音) デルフィーネ・ハイデン(Ms)、
スタニスラス・ド・バルベイラック(T)、
メラニー・ボワヴェール(S)、
アルマン・アラピアン(Br)、
カティア・ヴェレタス(S)、
ニコラ・シャルヴァン(指)サヴォア地方O、
ソリステ・ド・リヨン

録音:2011年3月18日−20日、シャンベリ(フランス)
1984年に103歳(!)でこの世を去ったフランスの長寿作曲家、ポール・ル・フレム(1881−1984)の舞台音楽「オーカッサンとニコレット」の世界初録音!12〜13世紀のフランスで書かれた同名の冒険物語を題材として作曲された「オーカッサンとニコレット」は、"故郷ブルターニュの風景"が音楽に反映されたル・フレム初期の代表作です。指揮は、ピエルネの「ソフィー・アルヌー」(1C-1124)で好演を披露してくれたニコラ・シャルヴァン。中世フランスの物語と近代フランスの音楽が1つとなったル・フレムの秀作が蘇ります!

1C-1189
エマニュエル:管弦楽作品集
ある愉快な物語への序曲Op.3(世界初録音)
交響曲第1番イ長調Op.18
フランス組曲Op.26(世界初録音)
交響曲第2番イ長調「ブルターニュ」Op.25
エマニュエル・ヴィヨーム(指)
スロヴェニアPO

録音:2010年12月、リュブリャナ(スロヴェニア)
19世紀後半〜20世紀前半のフランス音楽界で独立した作風、立場を貫いた異才モーリス・エマニュエル(1862−1938)の管弦楽作品集!フリギア旋法などの中世の旋法、ブルターニュ民謡、オリエント音楽を採り入れたエマニュエルは師であるドリーブと衝突。ローマ賞への参加を禁止され、2人の決別を決定的にした作品こそが「ある愉快な物語への序曲」。エマニュエルの音楽には「フランス組曲」など一部の例外を除き、文学的なあらすじを持ち、「交響曲第2番」は大洪水により海底に消えたブルターニュ地方の伝説都市、イスのグラドロン王のエピソードから着想を得て作曲されています。
1C-1190
ロパルツ:交響曲全集Vol.3
交響曲第3番ホ長調(1906)〜ソリスト、合唱と管弦楽のための
イザベル・フィリップ(S)、
エロディ・メシャン(A)、マルク・ラホ(T)、
ジャン・テジャン(Bs)、
ジャン=イヴ・オッソンス(指)
トゥール・サントル地方SO、
アンサンブル・ヴォーカル・エリック・サティ、
アンサンブル・ヴォーカル・ジャック・イベール、
アンサンブル・ヴォーカル・オーパス37

※録音(ライヴ):2011年5月、トゥール大劇場(フランス)
1894年に就任したナンシー音楽院院長の在任中に作曲された「交響曲第3番」は、4人の独唱、合唱、管弦楽のための3楽章形式の交響曲であり、独唱、合唱が歌うテキストはロパルツ自身が創作したものが用いられています。
1C-1191
マスネ:歌曲集
歌曲集「叙情的表現」
歌曲集「10月の詩」/春が大地を訪れ
手紙/悲歌/人の噂!
アモルよ、祝福したまえ/夕日/夜
生きられた時間/蝉の死
サビーヌ・ルヴォ・ダロン(S)、
サミュエル・ジャン(P)、
マチュー・フォンタナ(Vc)

録音:2011年10月
ローマ賞の受賞者であり普仏戦争には兵士として参戦した経歴を持つフランスの大作曲家ジュール・マスネ(1842−1912)。「マノン」や「ウェルテル」などのオペラで大成功を収めたマスネの忘れられし姿、「歌曲の作曲家」としての才能と光をあてたティンパニ(Timpani)ならではの好企画!「タイスの瞑想曲」に代表されるように稀代のメロディメーカーでもあったマスネは、その生涯で260曲を超える優れた歌曲を遺したフランス歌曲の大作曲家。2009年のマルマンド国際声楽コンクールで第1位に輝いたフランス期待のソプラノ、サビーヌ・ルヴォ・ダロンの歌声が、「マスネの歌曲」の深層へと導いてくれます。
1C-1194C (1CD+DVD)
モーリス・エマニュエル:ピアノのための6 つのソナチネ
ソナチネ 第1番「ブルゴーニュ」
ソナチネ 第2番「牧歌」
ソナチネ 第3番
ソナチネ 第4番「ヒンドゥーの様々な旋法による」
ソナチネ 第5番「フランス風」
ソナチネ 第6番
ローラン・ワグシャル(P)

録音:2012年4月 ヴァンセンヌ coeur de ville
フランス、シャンパーニュ地方のバール=シュル=オーブで生まれブルゴーニュ地域のボーヌで育ったモーリス・エマニュエル(1862-1938)。彼はパリ音楽院で作曲をドリーブに学び、そこで知り合ったドビュッシーと生涯の友人となったことで知られています。とはいえ彼の作品は「印象派」のものとは違う肌触りを持ったもので、どちらかというと東洋系のエッセンスが加えられており、この作風が師のドリーブには敬遠されたとも言われています。この「6 つのソナチネ」は彼の代表作であり、この中には彼が目指したもののすべてが詰まっています。ピアニスト、ワグシャルによる楽曲解説の映像DVD 付き。この魅力的な作曲家を理解するのに役立つはずです。
1C-1195C
ユーグ・デュフール:管弦楽作品集 第2集
Lucifer D'apres PollOC-k
川と山を越える旅
ピエール=アンドレ・ヴァラード(指)
ルクセンブルクPO

録音:2012年4月 ルクセンブルク フィルハーモニー
フランスを中心とする現代音楽の潮流の一つである「スペクトル楽派」は、音響現象を音波として捉え、その倍音を成分ごとに分解し、解析していくという方法をとるやり方です。この方法を提唱した創成期のメンバーの一人であるユーグ・デュフール(1943-)の音楽はTimpani レーベルで既に1 枚リリースされており、その不可思議で幽玄な響きによってディアパソン・ドールなどの多くの賞を受賞しています。2 枚目となるこのアルバムも、絵画作品のようなタイトルを持っていて、これは説明ではなく、音楽の構造を表わす出発点とされています。滞ることのない音の反復は、永遠の時間の流れ、恐怖、カオスなどを表現するための一つのやり方です。
1C-1196C
シャルル・ボルド:歌曲とピアノ曲集
5拍子のカプリース
角笛の音は訴える森に向かって
朝の散歩/緑の風景/祝婚歌
古風なアリアに依って/美しき歌
4つのリズミカルな幻想曲 Op.16 より第1番
哀しき風景
4 つのリズミカルな幻想曲 Op.16 より第2番
憂鬱/私の心は悲しかった
情緒的な議論
4つのリズミカルな幻想曲 Op.16 より第3番
おお我が死者たち/囚人のロンド
4つのリズミカルな幻想曲 Op.16 より第4番
ジーグ形式の舞曲
ソフィー・マラン=ドゥゴール(S)
ジャン・セバスチャン・ブ(Br)
フランソワ・ルネ・デュシャーブル(P)

録音:2012年2月 ヴァンセンヌ coeur de ville
セザール・フランクに作曲を学んだシャルル・ボルド(1863-1909)はバスクの民謡研究を経て、ルネサンスや中世音楽にも深い関心を寄せ、1894年にヴァンサン・ダンディとともに「スコラ・カントルム」(ダンディがパリ音楽院に対抗して設立した音楽学校)の創設に貢献したことで知られています。多くの作品を残しましたが、今ではその中の合唱曲と歌曲のいくつかが知られるのみ。ほとんど忘れ去られてしまった作曲家と言っても過言ではありません。彼の旋律はまるでプーランクのように洗練を極めています。また、このアルバムにもバランス良く配置されている「リズミカルな幻想曲」は、若い頃に研究したバスクのリズムからの影響を強く受けた闊達なものであり、どれもが愛すべき美しい小品です。46 歳という早すぎる死が惜しまれる作曲家です。
1C-1197
アンリ・ラボー:作品集
交響曲第2番ホ短調Op.5
祭列の夜想曲Op.6/エクローグOp.7
ニコラス・コウトン(指)ソフィアPO

録音:2012年5月4-6日ソフィアブルガリア・ホール
チェロ教師の父を声楽家の母の元に生まれたアンリ・ラボー(1873-1949)。彼はパリ音楽院で楽理をアンドレ・ジェダルジュ、作曲をジュール・マスネに学び、1920年には勇退したフォーレの後を継ぎ、パリ音楽院の院長に就任します。指揮者としても活躍し、パリ・オペラ座やボストン交響楽団の指揮をしたことでも知られています。現在彼の名は、フォーレの組曲「ドリー」をオーケストレーションしたことでのみ知られていますが、このアルバムでは保守的でありながらも、夢想的かつ独自の道を追求したラボーの天性の資質を感じることができるでしょう。交響曲第2番は、作曲家の名を知らずに聴けばブラームス?とも思えるほどの壮大でドイツ風の重厚な響きを持っています。また、指揮者コウトンの初の「公式」アルバムであり、若き才能ある指揮者の天分が存分に発揮された素晴らしい演奏としても評価されるものです。
1C-1198
モーリス・エマニュエル:歌曲集
アナクレオン風のオデレット<春/セミ/ばら>
音楽<前奏曲/振動/古いカッコウ/松の木の下で/共鳴/ワルツへのお誘い/過去のヴィラネッラ/子守歌/幸福なマーチ/ハンガリーのワルツ/お話、お話!/ポストリュード/>
ヴォカリーゼ・エチュード
イン・メモリアム<お母さんあなたが死を迎える…(息子の声)/チェロとピアノ/窓が閉じている(息子の声)/わが子よ…(母の声)>
フローレンス・カッツ(S)
マリー=カトリーヌ・ジロー(P)
クロード・ルフェビュール(Fl)
ライオネル・ペイントル(Br)
ジャン=マルク・フィリップス(Vn)
アンリ・ドゥマルケット(Vc)
TIMPANIレーベルがずっとその業績を追い続けている作曲家モーリス・エマニュエル(1862-1938)。彼はブルゴーニュ地方のボーヌで育ち、パリ音楽院に入学してからはレオ・ドリーブに作曲を師事し、その時に知り合ったドビュッシーとは終生友情を結ぶことになります。彼の作品には民謡やオリエントの響き、そして異国の旋法がふんだんに取り入れられているだめ、フランス風の音楽を推進するドリーブの意に沿わず、結局ローマ大賞の参加申請すら受け付けてもらえませんでした。しかし、それは一層エマニュエルの作風と探究心を進化させ、ギリシャ音楽の研究家としても認められることになるのです。この歌曲集にも、そんなエマニュエルの美点が発揮されており、至るところに深刻さと陽気さが入り混じった味わいのあるメロディがちりばめられています。
1C-1199
フィリップ・ゴーベール:歌曲集
レ・スタンス<第1番:秋が戻ってくる/第2番:ばらのブレスレット/第3番:美しき銀の月/第4番:私が座ってきた時に/第5番:静かな新しき墓地に/第6番:4月は微笑む/第7番:ああ、時は逃げてゆく>
4つのフランスのバラード<第1番:船乗りの出発/第2番:海の淡い光/第3番:彼らが戦いに勝利したら/第4番:空は明るく、五月は愛おしく>
2つの歌<第1番:夏の晴れた日だから/第2番:純粋な沈黙の中で>
3つの新しいバラード<第1番:あなた、あなた、あなた/第2番:2つの魂/第3番:あなたが私に言ったこと>
6つの詩<エキゾチックな香り/私たちのショウミエールとイヴリーヌ/ここに甘い夜がある/アラリ/ラブリュボアのバリツィー/傷ついた心>
黄金の緑<私は旅行のほこりで覆われていたように/これは白い家/静かな小舟のバランス/街から離れたまま/庭では日の光が降り注ぎ/朝の霧と暗闇の中で/雪が解けて外へ出る>
幸せになるための歌<嘆きの兵士/嘆きの小さな馬/雪の玉/ロンド/別れの船>
メラニー・ポワヴェール(S)
ライオネル・ペイントル(Br)
アラン・ジャコン(P)

録音:2012年9月フランスパリ,サル・コロン
フィリップ・ゴーベール(1879-1941)。彼の名はフルートを愛する人ならお馴染みでしょう。パリ音楽院フルート科の教授であり、またパリ音楽院管弦楽団の首席指揮者も務めています。彼の書いたフルート曲は超絶技巧に彩られながらも、エスプリに富み、12音全てを用いながらも、前衛的な響きを追求するのではなく、色彩感を求めるための音使いであることがわかります。TIMPANIレーベルでは彼のいくつかの作品の世界初演盤をリリースしていますが、今作は極めて珍しい歌曲集となります。あまり知られていませんが、ゴーベールはヴェルレーヌやボードレールらの詩による90曲ほどの歌曲を残しています。これらはフォーレとドビュッシーの中間のような淡い光を放ちますが、時としてメシアンをも思わせる先鋭的な響きもあったりと、何とも美しい曲なのです。

1C-1200
ジャン・クラ:子どもの魂(6手ピアノ版)
はじめてのおたんじょうび
変奏曲/ハバネラ/エヴォカシオン
田園詩/3つのブルターニュの歌
ピアノ協奏曲
アラン・ジャコン(P)
フランソワ・ケルドンキュフ(P)
ローラン・ヴァグシャル(P)
フィリップ・グラファン(Vn)
メラニー・ポワヴェール(S)
ライオネル・ペイントル(Br)
コレット・クラ=タンスマン(P)
ウジェーヌ・ビゴー(指)フランス放送PO
アンリ・デュパルクの友人として知られる作曲家。ジャン・クラ(クラーズとも)。彼はルーセルと同じく、海軍で活躍した「海を愛する作曲家」であり、また任務で訪れた異国の音楽を自作に取り入れた人としても知られています。発明家でもありこの分野でも高く評価されたマルチな才能の持ち主でしたが、このアルバムでは彼の家族や友人たちのために書かれた「個人的」な作品を集めています。彼の3人の娘たちの連弾用に書かれた「子どもの魂」を始め、ただ一人の息子のために書かれたヴァイオリン曲など、親しみと微笑みに満ちた作品が収録されています。ブックレットには何枚かの家族写真も掲載され、この知られざる作曲家を身近なものとして感じることができるはずです
1C-1202
アンドレ・カプレ:管楽アンサンブルのための作品集
ペルシャ組曲
2つの小さな小品/伝説
フルート,オーボエ,クラリネット,ファゴットとピアノのための五重奏曲
ローラン・ワグシャル(P)
エドゥアルド・サボ(Fl)
クァルトゥロ・アルデオ
アンサンブル・イニシウム

録音:2012年11月フランスヴィンセンヌ,コードゥ・ヴィル
アンドレ・カプレ(1878-1925)はドビュッシーの親しい友人であり、「おもちゃ箱」のオーケストレーションの補筆や、「子どもの領分」などの彼のピアノ曲のいくつかをオーケストラ用に編曲したことでも知られています。そんなカプレ、もちろん優れた作曲家でもありましたが、その作品は不当なまでに忘れられてしまい、今ではほとんど耳にすることができません。彼の作風は、比較的知られる「イエスの鏡」でもわかるように、印象主義というよりは、エキゾチックな味わいを持つものであり、どこか異国風で神秘的な音楽です。このアルバムでは管楽器のための室内楽を集めたもので、フルートとピアノによる「小さな小品」での静かな佇まいから、当時はまだあまりなじみのないサクソフォンを用いた「伝説」までと多彩な響きが追求されています。全てのフランス音楽を愛する人にお届けしたいステキな1枚です。
1C-1204
ビゼー:喜歌劇「ミラクル博士」 マリー=ベネディクト・ソーゲ(S)
イサベル・ドゥルエ(Ms)
ジェローム・ビリー(T)
ピエール=イヴ・プリュヴォ(Br)
アヴィニョン=プロヴァンス地方歌劇O
サミュエル・ジャン(指)

録音:2012年9月フランスドゥ・グラン=アヴィニョンル・ポンテ
ビゼーの歌劇と言えば、誰もがあの「カルメン」を思い出すことでしょうが、実はこんなに楽しい作品が存在していたのです。この「ミラクル博士」は彼が18歳の時の作品で、ジャック・オッフェンバックが企画したコンクールへの応募作。この機知に富んだ作品はもちろん第1位を獲得したのでした。この短い作品には、これまで歴史的な録音も存在していたのですが、なかなか耳にする機会がありません。こちらは台詞も全て含んだ完全版で、この作品の全貌を伝えるには格好の演奏となっています。
1C-1205
アンリ・ルベル:ピアノ三重奏曲集
ピアノ三重奏曲第3番ト短調Op.16
ピアノ三重奏曲第5番ハ長調Op.30
ピアノ三重奏曲第7番イ短調Op.37
トリオ・エレジアーク

録音:2012年12月ヴァンセンヌコードゥ・ヴィル
アルザスのミュルーズに生まれたルベル(1807-1880)。彼はボヘミアの名作曲家レイハに師事し、主に室内楽曲を作曲する傍ら、歌曲の作曲にも熱心でした。1851年にパリ音楽院の和声の教授となり、1862年には作曲の教授も兼任しています。そんな彼、現在では、ショパンの葬儀の際に奏された「葬送行進曲」のオーケストレーションを受け持った人として、わずかに名前が知られるのみですが、やはり実際の音楽を聴いてみると、何とも素晴らしい人であったことがわかるでしょう。確かにメンデルスゾーンやシューマン、ブラームスを思わせる部分もありますが、緻密に書き込まれた音の線から浮かび上がる柔らかく優雅な風景は、ドイツ音楽とはまた違った優しい風情を持っています。

1C-1207
ドビュッシー:弦楽四重奏曲
 ハープと弦楽のための舞曲
カプレ:祈り<主の祈り/天使の挨拶/使徒の象徴>
 幻想的な物語
ドビュッシーSQ
フランソワーズ・マセ(S)
マリエル・ノルドマン(Hp)
ヤン・デュボスト(Cb)

録音:2012年12月
ドビュッシー(1862-1918)の弟子であり、友人としても知られるフランスの作曲家、指揮者アンドレ・カプレ(1878-1925)。彼はドビュッシー作品のオーケストレーションを大幅に補筆し、また元々はピアノ曲であった「月の光」や「子どもの領分」のオーケストラ用に編曲した人でもありました。彼自身も多数の作品を残したのですが、そのほとんどは忘れられてしまい、現在ではオラトリオ「イエスの鏡」などの声楽曲と、何曲かの室内楽曲が演奏されるに過ぎません。ここでは、以前ルクーの弦楽四重奏曲集(1C1182)で、とても精緻な演奏を披露していたドビュッシー四重奏団が、その名の通りの見事な演奏を聴かせます。色彩的で煌めきを持つドビュッシー、そして繊細で、浮遊感と先鋭的な響きを持つカプレの作品。比較しながら聴く楽しみは、まさにフランス音楽を知る喜びと言えるでしょう。
1C-1208
シャルル・ボルド:歌曲集第2集
パンセ・オリエンタル
3つのマドリガル・アメルOp.5-1「深き髪」
冬Op.18/4月
私の髪は額の上で微睡む
3つのメロディOp.8
シャンソン/冬の夜
3つのマドリガル・アメルOp.5-3「海」
4つの詩曲<ほこりは日の光の下で舞う/平和は森の静けさ/ああ、この子の香りは干し草のよう/勇気を出して、私の魂は張り裂けそうに痛む>
熟考/外海
3つのマドリガル・アメルOp.5-2「笑い」
小さな報酬、正直な妖精
気を失った愛/主要な風景
ニコラ・カヴァリエ(Bs)
エリック・ウシェ(T)
ソフィー・マラン=ドゥゴール(S)
ジェラルディーヌ・ショヴェ(Ms)
フランソワ・ルネ・デュシャーブル(P)
第1集(1C1196)にはヴェルレーヌの詩を用いた歌曲が収録されており、その繊細なメロディと絶妙なリズムが印象的であったボルド(1863-1909)の歌曲。第2集ではモーリス・プーショール(マラルメの友人)やヴィクトル・ユーゴー、そしてほとんど無名の詩人の詩に曲を付けたものが収められています。こちらもその音楽の揺らめきは眩しいばかりであり、彼の言葉選びのセンスに舌を巻く他ありません。調性が滑らかに移ろっていく様子はフォーレの作品を思い起こさせる瞬間もありますが、ボルドの音楽は常に控えめであり、これを聴いてしまうと、フォーレさえも饒舌に思えてしまうほどに「静かに主張する」音楽です。エリック・ウシェの柔らかいテノールを始めとした歌手たちの絶妙な歌唱にも脱帽です。
1C-1209
ピエルネ:歌曲集
3つの歌/あなたが良く知っている
小舟/あなたは私のツバメを知っていますか
三羽の小鳥/悲しみ/プロヴァンス
羊飼いの歌/愛の賛歌/リトゥルネル
至高の別れ/赤いカーネーション
ヴィラネレ/かわいい/2本のばら
散文での賑やかな物語/こんばんは
ミミ・パソン/水車/カディスの少女
6つのフランス風バラード
サビーヌ・ルヴォ・ダロン(S)
トーマス・ドリー(Br)
サミュエル・ジャン(P)

録音:2013年3月フランスヴィンセンヌ
TIMPANIレーベルの中でも、とりわけ重要な位置を占めているのがピエルネ(1863-1937)の作品です。彼の音楽は世紀末の退廃的な雰囲気と、ロマン派の甘美さを併せ持ち、ものすごく難解な曲があるかと思えば、「小さなお友だち」向けのかわいらしい曲もあり、このギャップを味わうのもピエルネを聴く楽しみと言えるでしょう。この歌曲集にもそれは顕著に顕れており、初期の作品である「3つの歌」(1880年)での愛らしさと、後期の作品である「6つのフランス風バラード」(1921年)を比べることで、その作風の変遷を感じていただけるのではないでしょうか?バリトンのドリーは若干荒削りな声ですが、それが却って曲の魅力を引き立てているようです。
1C-1210
イベール:管楽のための作品集
カプリッチョ/3つの小品
チェロのための協奏曲
2つの断章/2つの「東洋風に」
木管3重奏のための5つの小品
サモス島の庭師
アンリ・ドゥマルケット(Vc)
カリーヌ・デエー(Ms)
アンサンブル・イニシウム
クレマン・マオ=タカーチ(指)

録音:2013年10月,2014年1月
“フランス6人組”の同時代の作曲家でありながらも、彼らとは活動を共にすることなく、独自の路線を切り開いたジャック・イベール(1890-1962)。第1次世界大戦中には海軍士官として従軍し、この時に得た体験を自身の音楽に生かしたことも知られています。初期の作品はドビュッシーから強い影響を受けていましたが、このアルバムに収録されているような、管楽のための作品は、まさに独自の世界観が表出されたもので、少々古典的であり、また溢れるほどの諧謔性を有した楽しいものばかりです。「チェロのための協奏曲」で伴奏を務めるのは、管弦楽ではなく10人の木管合奏というのも興味深いところですし(ソロを務めるのは、名手アンリ・ドゥマルケット)、比較的録音の少ない「サモス島の庭師」や歌曲「東洋風に」などが聴けるのも嬉しいところ。フランスのエスプリをじっくり味わいたい人にオススメの1枚です。
1C-1211
デュカス:ピアノ作品集
ピアノ・ソナタ変ホ短調
牧神のはるかな嘆き
ラモーの主題による変奏曲,間奏曲および終曲
ハイドンの名による悲歌的前奏曲
ローラン・ワグシャル(P)
あの魅惑的なオーケストラ作品「魔法使いの弟子」でおなじみのポール・デュカス(1865-1935)ですが、彼のピアノ作品は思った以上に演奏されており、残念なことに(!)このワグシャル盤が初めてというものではありません。しかし、フランス音楽の化身でもあるワグシャルの演奏は、他の追随を許すことなく、孤高の名演として刻まれるものです。無論、演奏技術はため息の出るほどに高く、全ての箇所に神経の行き届いたもの。ちなみにデュカスのピアノ曲はこの4曲が全てです。他にも多くのピアノ曲が書かれたと推測されますが、自己批判の厳しい人であり、ほとんどは破棄されてしまったようです。トラック5の「牧神のはるかな嘆き」はタイトルの通り、ドビュッシーの追憶として作曲されました。漂うようなメロディの中にドビュッシーのあの名曲の引用が現れます。
1C-1212
フローラン・シュミット:バレエ音楽「小さな妖精は目を閉じる」
1.前奏曲/2.ネズミの祝日/3.草臥れたコウノトリ/4.眠りの精の馬/5.お人形ペルタの結婚/6.石板の文字のロンド/7.絵のなかへの散歩/8.中国の雨傘/9.入祭唱、詠唱と休み
アンリ・ドゥマルケット(Vc)
アリーヌ・マーティン(Ms)
ジャック・メルシエ(指)ロレーヌ国立O
2008年、初めてフローラン・シュミット(1870-1958)作品「アンソニーとクレオパトラ組曲」をリリースして以来、この作曲家の作品を重点的にリリースし、高い評価を受けてきたTIMPANIレーベルですが、今回も珍しい作品の発掘に成功しました。チェロとオーケストラのための「」はチェリストの素晴らしい技巧に支えられた見事な作品であり、極めて繊細な曲想を持っています。あまりにも独特な音楽であるためかこれまで顧みられることもなかったのですが、ここでもう一度広く聴いていただくことで、この作曲家の新たな魅力が伝わることと思います。「小さな妖精は目を閉じる」は、最近相次いでピアノ連弾版「小さな眠りの精の1週間Op.58」としてのアルバムがリリースされましたが(TIMPANI1C1159)、こちらはシュミット自身が後にバレエ音楽へと改編した版で、曲順も微妙に変えられています。ピアノ版よりも更に色彩的で、パーカッションの炸裂や巧みな弦の使い方など、ラヴェルの作品を彷彿させるほどの鮮やかな音楽です。メルシエとロレーヌ国立管弦楽団の演奏は、この作品の魅力を余すことなく伝えるものであることは間違いありません。
1C-1218
フローラン・シュミット:女声合唱のための作品集
6つの合唱曲 Op.81/よい声で Op.91
3つのトリオ Op.99
いきいきとした声で Op.131
5つのリフレイン Op.132
カリオペ=レジーヌ・テオドレスコ(女声合唱)
マリー=セシル・ミラン(P)
レジーヌ・テオドレスコ(指)
こちらはフローラン・シュミット(1870-1958)の女声のための合唱作品集です。ピアノ伴奏、もしくはアカベラの合唱曲は、時に敬虔な面持ちを湛えながらも、彼の初期の作品の「詩編第47番」のような荒々しさも有しているという聴きごたえのあるものです。こちらのアルバムは若きメンバーが集う合唱団の名前「Calliope」が示す通り、以前他のレーベルからリリースされていたものですが、今回TIMPANIレーベルに権利が移り、めでたくの再リリースとなりました。
1C-1219
フローラン・シュミット:ピアノ作品集
黄昏<少し古い墓地/雪/シルフィード/孤独>
影<はるか遠くに聞こえる/ムーア風/この影は私の印象…>
そしてパンは月光を浴びた麦畑のなかに横たわる
子どもらしさ<コーラス/部隊/甘えんぼ/あばれんぼ/ドゥ/蚊/川から救われるモーセ/ひどい>
ローラン・ワグシャル(P)

録音:2005年
他レーベルからリリースされていたアルバムの移行盤です。ローラン・ワグシャルの冴えた技巧と解釈が高く評価された名演です。
1C-1220
クセナキス:管弦楽作品集第5集
メタスタシス/ピトプラクタ/ST/48
アホリプシス/シルモス/ヒケティデス組曲
ルクセンブルクPO
アルトゥーロ・タマヨ(指)

録音:2006年5月フランスルクセンブルク・フィルハーモニー

※1C1113からの移行盤、BOX(5C1177)からの分売。
1C-1221
バンジャマン・ゴダール:弦楽四重奏曲全集
弦楽四重奏曲第1番ト短調Op.33
弦楽四重奏曲第2番イ長調Op.37
弦楽四重奏曲第3番イ長調Op.136
エリゼSQ

※全て初録音
実にたくさんの作品を残しているのに、そのほとんどは忘れられてしまい、現在では、オペラ「ジョスラン」の中の1曲「子守歌」が知られているという作曲家、バンジャマン・ゴダール(1849-1895)。最近になって、ヴァイオリン協奏曲も少しだけ人気が出始めていますが、まだまだ彼の全容を知ることは不可能です。今回の弦楽四重奏曲も世界初録音というのですから、まだまだ知られざる名作に出会うことは多いはずです。この3つの弦楽四重奏曲は、実に優雅で美しい風情を持っています。先進的な作品を期待すると肩すかしを食らうかもしれませんが、恐らくそれがゴダールの最大の美点であり、特徴なのでしょう。エリゼ弦楽四重奏団の丁寧な演奏が、作品を引き立てています。
1C-1222
プーランク:ポール・エリュアールの詩による歌曲集
歌曲集「画家の仕事」<パブロ・ピカソ/マルク・シャガール/ジョルジュ・ブラック/ファン・グリス/パウル・クレー/ジョアン・ミロ/ジャック・ヴィヨン>
歌曲集「ある日ある夜」<よい一日/こわれた貝殻/破れた旗のような額/瓦を葺いた家形馬車/まっしぐらに/みすぼらしい草/君を愛したいだけ/熱烈で残忍な姿/ふたりは闇をつくる>
5 つの詩<眠っている男は休めるだろうか/彼女を抱いて/光る水の羽/ガラスの前をうろつく女/恋する女>
歌曲集「冷気と炎」<視線/朝に枝を燃やし/すべては消え去り/庭の暗闇で/冷気と火を結合せよ/ほほえむ人/流れる大河>
手は心の意のまま
…それにしても死ぬとは
このやさしい小さな顔/磁器の歌
歌曲集「燃える鏡」
ピエール=イヴ・プリュヴォ(Br)
シャルル・ブワセ(P)

録音: 2014 年8 月
フランスの詩人ポール・エリュアール(1895-1952)。ダダイズム、シュールレアリスムの先鋒者であり、実に波乱万丈に富んだ人生を送った人でした。さて一方プーランク(1899-1963)は20 歳の時にアポリネールの詩に曲を付けたのを皮切りに、様々なスタイルを模索しながら次々に歌曲=メロディを作曲していきます。エリュアールの詩を使って書いたのは34 曲。代表的な作品が「画家の仕事」で、当時の名画家たちの作風や制作風景までをも描写した詩に洒脱な曲が付されています。もちろん言葉と音楽は密接に結びついていて、歌手には繊細で完璧な表現が求められます。バリトン歌手プリュヴォは以前もプーランクの歌曲集(1C1061)をリリースしているベテラン。美しい歌声に安心して身をゆだねることができます。
1C-1230
イベール:バレエ音楽集
バレエ音楽「放浪の騎士」演奏会用組曲<風車/受刑者たちのダンス/黄金時代/コメディアンと終曲>
バレエ音楽「ジュピターの恋」<序曲/エウロパの誘拐:娘たちのアンサンブル/エウロパの誘拐:エウロパのソロ/エウロパの誘拐:娘たちのアンサンブル/エウロパの誘拐:牡牛の入場とエウロパの誘拐/レダ:マーキュリーとジュピテルの入場/レダ:レダのヴァリアシオン/レダ:ジュピターの入場とヴァリアシオン/レダと白鳥のパ・ド・ドゥ/ダナエ:ダナエと2人の見張りの入場/ダナエ:ダナエのヴァリアシオン/ガニメーデ:入場とメルキュールのヴァリアシオン/ガニメーデ:入場とガニメーデのヴァリアシオン/ガニメーデ:アパラシオンと鷲のヴァリアシオン/ガニメーデ:ガニメーデと鷲のパ・ド・ドゥ/ジュノンの帰還:ジュノンとアイリスのダンス/ジュノンの帰還:ジュピターの入場の前奏曲/ジュノンの帰還:ジュピターとジュノンの神格化>
ジャック・メルシエ(指)ロレーヌ国立O

録音:2014年10月21-24日メッツアルセナル
フランスの「6人組」と同時代に活躍した作曲家ジャック・イベール(1890-1962)。このアルバムに収録された2曲はどちらも世界初録音であり、フランス音楽ファンにとっても嬉しい1枚となることは間違いありません。バレエ音楽「放浪の騎士」の主人公はお馴染みドン・キホーテ。彼の妄想の世界を描いた映画(1933年、ゲオルク・ヴィルヘルム・パプスト監督)では、バス歌手のシャリアピンが主演を務め、劇中歌をイベールが作曲しましたが、この演奏会組曲は、その中から主要曲が選択されています。バレエ音楽「ジュピターの恋」は、神話に登場するジュピターを巡る恋物語を舞台化したもので、イベール自身もこの作品を指揮した記録がありますが、それは完全なパフォーマンスではなく、完全な形で演奏されたのは、これが世界初演となります。フランス音楽のオーソリティ、メルシエの説得力ある演奏で。
1C-1231
レイナルド・アーン:エステ家のベアトリーチェの舞踏会
バレエ音楽「エステ家のベアトリーチェの舞踏会」
コンセール・プロヴァンス
セレナーデ*
.祭りの夜へのディヴェルスマン*
ジュリアン・ヴェルン(Fl)
フランソワ・ルモワンヌ(Cl)
フランク・シボルド(Fg)
ジュリアン・デスプランケ(コルネット)
アンサンブル・イニシウム
サヴォア地方O
ニコラス・シャルヴァン(指)

録音:2014年10月
*…初録音
もともとはベネズエラの生まれで、父はドイツ系ユダヤ人、母はスペインのバスク人であった作曲家レイナルド・アーン(1874-1947)。3歳の時にフランスに移住し、マスネ、サン=サーンスに師事し、わずか15歳で「私の詩に翼があったなら」を作曲。将来を多いに嘱望され、その後は1912年にフランスに帰化し、再びベネズエラに戻ることはなく、フランス人として一生を終えました。多くの作品を書きましたが、現在知られているのは、もっぱら20歳になる前の作品であり、このアルバムに収録されたような管弦楽作品や室内楽はほとんど聞かれることがありません。とりわけ管楽四重奏によるセレナーデと、異国的な風情を持つ「祭りの夜へのディヴェルスマン」は世界初録音となります。
1C-1232
クセナキス:ピアノのための作品集
ヘルマ/エプリアリ/霧
ア・ル「ラヴェルヘのオマージュ」
6つのシャンソン/ジーア*/L.1
エール・ポピュレール/アレグロ・モルト
ステファノス・トモプーロス(P)
ラケル・カマリーナ(S)*
マッテオ・チェザリーニ(Fl)*

録音:2010年10月フランスパリ、
Timpaniレーベルが力を入れているクセナキス作品。ピアノ曲も素晴らしいもの、革新的なものがたくさんあります。なかでも「ピアノのための記号論的音楽」と副題が付けられている「ヘルマ」は彼が考えていた近代的数学理論を活用した作品であり、完璧に演奏することは困難であるとも言われる曲です。「6つのシャンソン」は初期の作品で、この時期に書かれたものは、ほとんどクセナキスによって破棄されたのですが、この曲集は無事生き残りました。まだまだ調性的であり、後期ロマン派の香りを残した作品です。ピアニスト、トモプーロスはクセナキス作品の権威で、よき理解者でもあります。
1C-1233B07
ギィ・サクル:歌曲集第2集
マックス・ジャコブの詩による8つの小品<セーヌ川/あなたは間違っています、私の良き天使/レンヌ通りを歩いて/手品師/あなたの耳/家で/ベッドの足元で/神秘>
ジャン・タルデューの詩による2つの歌<純粋な神なんて期待できない/私の心は夜のとき>
ジュール・ロマンの詩による2つの歌<ここでは静かな一日/今日は気分が悪い>
ライナー・マリア・リルケのフランス語の詩による2つの歌<冬、死/灯りを消して、ろうそくで/シュペルヴィエルによる3つの歌/年齢/大草原/朝>
光と影(ジャン・コクトー)
4つの最後の扇(ポール・クローデル)<ばらの花は私を呼ぶ/扇/雨が降った/あなたの耳に問いかける>
アンリ・ド・レニエの詩による3つのエピグラム<私のフルート/ここに咲くばら/閉じこもらないでください>
ジーン・ペレリンの詩による2つの歌<歌う息/私が休息するとき>
「にんじん」のアルバム(ジュール・ルナール)<にんじん/提案/ルピック夫人/ゴッドファーザー/アーネスティとフェリックス/連絡先/ルビック氏/木馬/ママ>
フロランス・カッツ(Ms)
ジャン=フランソワ・ガルデイル(Br)
ビリー・エイディ(P)
フランスのピアニスト、作曲家ギィ・サクル(1948-)。歌曲を含む数多くの作品は、サティやプーランクの流れ を汲む流麗な佇まいを持ち、あたかもフランス音楽の伝統を復活させるかのような懐かしさを有しています。彼 が歌曲を作る時に選ぶ詩も、ヴェルレーヌやコクトー、アポリネールなど良く知られた作家が多く、これらの美 しい詩と融合したしなやかなメロディは、聴き手の耳に鮮烈な印象を残します。
1C-1234
シャルル・ケクラン;歌曲と合唱作品集
1.9つのロンデルOp.14-第7曲;秋(独唱、女声合唱とピアノ版)
2.7つのロンデルOp.8-第2番;冬
3.5つのロンデルOp.1-第3番;春
4.9つのロンデルOp.14-第9番;戦争(独唱、女声合唱とピアノ版)
5.7つのロンデルOp.8-第7番;平和
6.5つの歌曲Op.5-第4番;メヌエット
7.9つのロンデルOp.14-第1番;一日
8.月の光Op.9(メゾ・ソプラノ,テノール,女声合唱とピアノ版)
9.9つのロンデルOp.14-第8番;星(独唱、女声合唱とピアノ版)
10.7つのロンデルOp.8-第3番;貴重な物
11.7つのロンデルOp.8-第6番;午前中
12.晴れた空にOp.4-1
13.9つのロンデルOp.14-第6番;大地(独唱、女声合唱とピアノ版)
14.5つの歌Op.5-第3番;愛の歌
15.5つの歌Op.5-第5番;お望みならば
16.3つの歌Op.17-第3番;顕現節
17.5つの歌Op.5-第1番;プロムナード・ガラント
18.3つの歌Op.17-第1番;ハチドリ
19.5つの歌Op.5-第2番;次の収穫
アナイク・モレル(Ms)…1-3.7-12.16-18
ジュリアン・ベーア(T)…1.4.6.8.10.11.12.14.15.19
ニコラ・ジューヴ(P)…1-19
カリオペ女声Cho…1.4.5.8.9.12.13.17
レジーネ・テオドレスコ(指)…1.4.5.8.9.12.13.17

録音:2015年2月フランスリヨン
日本において、シャルル・ケクラン(1867-1950)という作曲家はまだその一部の面しか知られていません。いくつかのピアノ曲、そして「ジャングルブック」をはじめとしたいくつかの管弦楽曲、ほんの少しの室内楽…恐らく録音の少なさもあり、まだまだケクランが普遍的な知名度を得るには時間がかかりそうです。この歌曲、合唱曲はそんなケクランの知られざる面を認知させるのに役立つのではないでしょうか。15歳から作曲を始めたケクランは、徴兵のため一度は音楽から離れますが、その後1889年にパリ音楽院に入学し、マスネ、フォーレ、ジュダルジュに師事します。その後は作品番号で220を越える極めて多くの作品を書き、晩年は無調にも興味を示すなど、多彩な音楽を生み出しました。ここに収録された歌曲のほとんどは、1890年に書かれた「月の光」などキャリアの初期から1909年頃に書かれたもので、これらは間違いなく20世紀のフランス歌曲の重要なレパートリーです。シンフォニックな響きを持つピアノパート、柔軟な歌のパート、これが融合して機知に富んだメロディが生まれるのです。
1C-1235B07
ジョセフ・ギィ・ロパルツ:ヴァイオリン・ソナタ集第2集
ヴァイオリン・ソナタ第1番ニ短調
チェロ・ソナタ第1番ト短
ヴァイオリン・ソナタ第3番イ長調
ジャン・マルク・フィリップ=ヴァルジャベディアン(Vn)
アンリ・ドゥマルケット(Vc)
フランソワ・ケルドンキュフ(P)

録音:2015年9月.10月
0世紀初頭のフランスで活躍したギィ・ロパルツ(1864-1955)。ドビュッシーと同世代の生まれながら作品に 印象派風の作風を取り入れるのはかなり後期になってからで、初期から中期にかけては、彼が師事したフランク の影響が感じられる緊密な音楽を書いていた人です。このアルバムはTimpaniレーベルのロパルツ室内楽作品の 第6集で、知られざる作品を聞く喜びを存分に味わうことができます。1907年に作曲されたヴァイオリン・ソ ナタ第1番は冒頭こそ沈痛ですが、すぐに流麗なメロディが溢れ出し、それより少し前のチェロ・ソナタ第1 番はフォーレを思わせるピアノのさざめきに乗って歌うチェロが印象的。1927年のヴァイオリン・ソナタ第3 番は、すっかり独自の作風を身につけたロパルツの姿を見ることができます。
1C-1236
アントワーヌ・マリオット:都市の印象・歌曲 他
ピアノのための「都市の印象」(1914-1919)
.歌曲集「親密」(1925
歌曲集「掛け物」(1924)
サビーヌ・ルヴォ・ダロン(S)
ダニエル・ブルメンタール(P)

録音: 2015 年9 月
アントワーヌ・マリオット(1875-1944)。この名前が広く知られたのは、以前彼の歌劇「サロメ」がリリースされた時かもしれません。オスカー・ワイルドの戯曲サロメのオペラといえば、誰もがリヒャルト・シュトラウスの絢爛豪華な作品を思い浮かべますが、こちらのマリオットの作品はシュトラウスの3 年後に完成されたもので、シュトラウス作品とはまた違う妖しさに満ちた作品だったのです。このアルバムはそんなマリオットのピアノ曲と歌曲を収録したものです。印象派と新古典派の狭間にあるような肌触りの音楽は、なかなか独創的であり、決して耳に優しい音楽ではありませんが、一度でも聞いたら心奪われること間違いありません。また「掛け物」とは、日本ブームのフランスで「掛け軸」がそのままフランス語になった言葉です。東洋趣味がそのまま表れた不思議な音楽です。
1C-1237B07
ルイ・ティリオン:ピアノ三重奏曲Op.11(1910)
弦楽四重奏曲Op.10(1908)
ローラン・ワグシャル(P)
ソレンヌ・パイダッシ(Vn)
セバスティアン・ヴァン・カイク(Vc)
スタニスラスQ<ローラン・コセ(Vn)/ベルトラン・メニュ(Vn)/マリー・トリプレ(Va)/ジャン・ド・スペングラー(Vc)>

録音:2015年10月
ナンシーに生まれ、オルガニストの父から音楽の手ほどきを受けたルイ・ティリオン(1879-1966)。地元の音楽 院でまずはピアノとオルガン、ヴァイオリン、やがて作曲を学びます。20歳の時にオルガン科の助教授に任命 されますが、戦争で中断、その後はストラスブール音楽院を経て、また1944年からナンシー音楽院で指導にあ たるなど教育者として知られた人です。ある時までは作曲家としても知名度を誇っていましたが、1914年、火 災で作品のほとんどが焼失、その後、1920年に愛妻を亡くし失意の淵に沈んでしまい、その後は教育に専念す ると決意し、作曲活動は止めてしまいました。それでも残された幾つかの作品は素晴らしいものであり、このピ アノ三重奏曲と弦楽四重奏曲もドビュッシーやシャブリエの影響と、フランクの影響がブレンドされた充実の音 楽です。
1C-1239B07
ナポレオン=アンリ・ルベル:ピアノ三重奏曲集
ピアノ三重奏曲第4番ニ長調Op.25「セレナード」
ピアノ三重奏曲第2番変ロ長調Op.12
ピアノ三重奏曲第6番ホ長調Op.34
トリオ・エレジアーク<フランソワ・デュモン(P)/フィリップ・アイシュ(Vn)/ヴァージニー・コンスタン(Vc)>

録音:2015年12月
アルザスのミュルーズに生まれ、レイハとル・スュールに師事、室内楽と歌曲の分野で活躍した作曲家アンリ・ ルベル(1807-1880)。彼のエピソードで最も知られているのは、1849年のショパンの葬儀の際、演奏された「葬 送行進曲」を管弦楽版に編曲したことでしょうか。当時はパリ音楽院の和声の教授と、作曲の教授を務め、アカ デミー・フランセーズの会員に選出されるなど一定の名声を誇っていましたが、彼が没すると時を同じくして、 その作品も忘れられてしまいました。とは言え、このピアノ三重奏曲は叙情性と美しいメロディに溢れており、 フランスの「本格的なロマン派」の作品として評価されるべきでしょう。

2C-1111(2CD)
ピエルネ:室内楽作品全集Vol.2
奇想曲Op.16/チェロ・ソナタOp.46
エクスパンシオンOp.21/三重奏曲Op.45
即興風奇想曲Op.9/自由な演奏と終曲Op.51
序奏と変奏/愛の国への旅
フルート・ソナタOp.36/弦楽三重奏曲
ルクセンブルク・フィルハーモニック管のソリストたち、
ルクセンブルク・サクソフォーン四重奏団、
クリスティアン・イヴァルディ(P)
作曲家&指揮者として19世紀〜20世紀フランス音楽界に大きな足跡を残したピエルネは、室内楽作品に多くの優れた作品を残しており現在でも幅広く演奏が行われています。完結となる今回の第2巻には弦楽器、フルート、ハープ、そしてサクソフォーン四重奏のために書かれた10曲の作品を収録。演奏は、第1巻と同じくクセナキスの管弦楽作品集の演奏などを担当している超高機能オーケストラ、ルクセンブルク・フィルの実力者たちが勢揃い。
2C-2037(2CD)
ジャン・クラ:管弦楽作品集
航海日誌/子供の魂
チェロと管弦楽の為の「伝説」
ピアノ協奏曲
アンリ・デマルケ(Vc)
アラン・ジャコン(P)
ジャン=フランソワ・アントニオーニ(指)
ルクセンブルクPO
2C-2065(2CD)
ロパルツ:歌劇「故郷」 ミレイユ・デルンシュ(S)、ジル・ラゴン(T)、
オリヴィエ・ラルエット(Br)、
ジャン=イヴ・オッソンス(指)
ルクセンブルクPO
ティンパニ・レーベルからリリースされている一連の作品集によってブームを巻き起こしたロパルツの珍しいオペラ録音。ジャケット・デザイン変更による新装再発売で世界初録音となった「故郷」の全曲が復活!
2C-2083(2CD)
フォーレ:8つの小品Op.84
主題と変奏嬰ハ短調Op.73
夜想曲(全13曲)/9つの前奏曲Op.103
ジャン=ポール・セヴィラ(P)
ジャン=ポール・セヴィラは、1959年ジュネーヴ国際音楽コンクールで1位なしの2位を受賞。オタワ大学名誉教授。
2C-2098(2CD)
ヴィエルヌ:ヴァイオリン・ソナタOp.23
ハープのための「ラプソディー」Op.25
ピアノ五重奏曲Op.42
アルトとピアノのための「2つの小品」Op.5
チェロ・ソナタOp.27
オーボエとピアノのための「ラルゴとカンツォネッタ」Op.26
チェロとピアノのための「Soirs Etrangers」Op.56
弦楽四重奏曲Op.12
フランソワ・ケルドンクフ(P)、
オリヴィエ・ガルドン(P)、
アレクシス・ガルプリーヌ(Vn)、
イヴァン・シフォロー(Vc)、
オディーレ・カラシリー(A)、
クリスティアン・モロー(Ob)、
パスカル・ザンロンギ(Hp)、
フィリップス・クヮルテット
既発の「1C-1019」、「1C-2019」の2タイトルを装いも新たにセット化。ルイ・ヴィエルヌはフランスの作曲家でありオルガン奏者として活躍した盲目の音楽家。オルガン交響曲や室内楽曲など優れた作品を数多く残しており、日本の学校のチャイムにもなっている「ウェストミンスターの鐘」の作曲者でもあります。そんなヴィエルヌの室内楽作品を網羅したフランス音楽ファンにとって嬉しいセット。
2C-2122(2CD)
ピエール・ジャメと五重奏団
モーツァルト:フルートとハープのための協奏曲ハ長調K.299
ドビュッシー
:ハープのための舞曲、
 フルート,ヴィオラとハープのためのソナタ、
 亜麻色の髪の乙女
ラヴェル
:前奏曲とアレグロ
ピエルネ
:愛する国への旅、自由な変奏とフィナーレ
ダンディ
:組曲Op.91
ルーセル
:セレナードOp.30
フローラン・シュミット:ロカイユ趣味の組曲Op.84
J・フランセ
:木管五重奏曲
ピエール・ジャメ(Hp)、
ガストン・クリュネル(Fl)、
パリ管楽五重奏団、
ピエール・ジャメ五重奏団、
ギュスターヴ・クロエ(指)、
ピエール・キャプドヴィエル(指)、他

録音:1933年〜1952年
フランスのハープ界の発展に尽力した同国の20世紀を代表する名手ピエール・ジャメの歴史的録音集。同じく20世紀フランスを代表するフルート奏者ガストン・クリュネルとの共演など、協奏曲や室内楽曲が2枚のディスクにギッシリと収められている。
2C-2132(2CD)
ショーソン:歌曲全集 ブリジット・バレイス(Ms)
ジャン=フランスワ・ガルデイユ(Br)
ビリー・エイディ(P)
サンドリーヌ・ピオー(S)
ルートヴィヒSQ
2C-2150(2CD)
ルーセル:歌曲全集
4つの詩Op.3/4つの詩Op.8/炎/2つの中国の詩Op.12/2つの歌曲Op.19/2つの歌曲Op.20/ロンサールの2つの詩Op.26/アナクレオンの頌歌Op.31/アナクレオンの頌歌Op.32/2つの中国の詩Op.35/ヴォカリーズ(第1番)/夜のジャズOp.38/ヴォカリーズ・エチュード(第2番)/わが娘に与えた花/2つの牧歌Op.44/2つの中国の詩Op.47/2つの歌曲Op.50/2つの歌曲Op.55/凶兆
マリー・ドゥヴェロー(S)、ヤン・ブーロン(T)、
ローラン・ナウリ(Br)、
エティエンヌ・プラスマン(Fl)、
ビリー・エイディ(P)、
ジャン=イヴ・オッソンス(指)ルクセンブルクPO
「バッカスとアリアーヌ」、「蜘蛛の饗宴」が代表作として有名なフランスの作曲家ルーセルの作品番号付き歌曲を網羅した歌曲ファン必携の作品集。フランス印象主義から、原始主義を経て新古典主義へと移り変わるルーセルの作風の変化がここに収録された数々の歌曲によって実証されています。
2C-2064からの移行再発売。(今回の移行再発売に伴い「2C-2064」は廃盤となります。)
2C-2185(2CD)
オンスロー:木管楽器のための室内楽作品集
五重奏曲Op.81/六重奏曲Op.30
七重奏曲Op.79/九重奏曲Op.77
アンサンブル・イニシウム、
アンサンブル・コントラスト

録音:2010年10月&12月
イギリス、ドイツ、オーストリア、フランスを渡り歩いたイギリス系フランス人作曲家、ジョルジュ・オンスロー(1784−1853)の室内楽作品集は"木管楽器"が主役!■祖国であるフランスよりも、イギリスやドイツ語圏で活躍したオンスローは、特に室内楽作品を得意としており、各楽器の巧みな使い方、各国で得た経験から生まれた独自の作風は、近年再評価が進んでいます。メンバーがフランスを中心としたオーケストラで活躍するアンサンブル・イニシウムのハイレベルで溌剌した演奏も楽しみ。
2C-2223(2CD)
ルイ・ヴィエルヌ:ピアノ作品全集
12の前奏曲Op.36/子どもの影Op.43
18-19.2つの小品Op.7
葬送の鐘の詩Op.39-第2番「弔鐘」
3つの夜想曲Op.34/ブルゴーニュ組曲Op.17
孤独Op.44
オリヴィエ・ギャルドン(P)

録音:1994年5月.7月フランス
※ Theatre de Poissy 2C2023再発売盤
20年前に録音が行われ人気を保ちつつも廃盤となっていたヴィエルヌ(1870-1937)のピアノ作品全集が再登場します。先天性の白内障のため、視力をほとんど持っていなかったと言われる彼ですが、幼い頃にセザール・フランクのオルガン演奏を聞いて、オルガニストの道を志します。シャルル=マリー・ヴィドールに師事し、やがてはパリ・ノートルダム寺院のパイプオルガン奏者に任命され、生涯その任にあたりました。彼は即興演奏にも優れた才能を発揮しましたが、このピアノ作品はフォーレやシューマンそしてロシア音楽からの影響も感じさせるユニークなものです。自由な楽想に溢れた美しい音楽が並んでいます。
2C-2229(2CD)
レイナルド・アーン:当惑したナイチンゲール ビリー・エイディ(P)

録音:2014年7月
もともとはベネズエラで生まれ、フランスに帰化したレイナルド・アーン(1874-1947)。10歳でパリ音楽院に入学、マスネやサン=サーンスに師事したという彼の作品で、最も知られているのは、歌曲「私の詩に翼があったなら」でしょう。しかしこの歌は彼がなんど12歳の時の作品で、本当に早熟の天才だったのです。TIMPANIレーベルには、なぜかアーンの作品がこれまでになく、この「当惑したナイチンゲール」が初めての作品集となります。1902年から1910年に作曲されたピアノの連作集で、全体は4つの部分に分かれた53曲から出来ています。彼の親友であったマルセル・プルーストの影響が多分にありアーンによると「涙の中で書いた」ものであり、幼い頃の記憶を辿るような感傷的で静かな音楽です。ピアニスト、エイディはTIMPANIレーベルでお馴染みの人。その繊細な表現力が高く評価されています。

3C-3078J(3CD)
ジャン・クラ(1879-1932):歌劇「ポリフェーム」 アルマンド・アラピアン:ポリュフェーメ
ソフィー・マリン・デゴール:ガラテア
ヤン・ブロン:アシス
ヴァレリー・デビゼ:リカ、他
ブラムウェル・トーヴィー(指)
ルクセンブルクPO&cho

4C-1079J(4CD)
オネゲル:室内楽作品集
ヴァイオリン・ソナタ第1番ハ短調 H.17
無伴奏ヴァイオリン・ソナタ ニ短調 H.143
ヴァイオリン・ソナタ第2番ロ長調 H.24
コンクールの小品 H.179
ヴァイオリン・ソナタ第3番ハ長調 H.3
アリオーソ H.214
2つのヴァイオリンの為のソナティネ ト長調 H.29
ヴァイオリンとチェロの為のソナティネ ホ短調 H.80
無伴奏チェロの為のパドゥアーナ ト長調 H.181
チェロ・ソナタ ニ短調 H.20
コントラバスとピアノの為の前奏曲 ホ短調 H.79
ヴィオラ・ソナタ H.28
ピアノ三重奏の為のアリオーソ H.214
クラリネットとピアノの為のソナティネ H.42
2つのフルート,クラリネット,ピアノの為の狂詩曲 H.143
無伴奏フルートの為の「牝山羊の踊り」H.39
フルートとピアノの為のロマンス H.211
2つの楽器とピアノの為の小組曲 H.89
ピッコロ,オーボエ(イングリッシュホルン),ヴァイオリン,チェロの為の「3つの対位法」
フルート,チェレスタ,ヴァイオリン,ヴィオラの為の「対話」H.216
ハープ,ヴァイオリン,ヴィオラ,チェロの為の「序奏と踊り」H.217
トランペットとピアノの為の「イントラーダ」変ロ長調 H.193
トロンボーンとピアノの為の「Hommage du trombone, exprimant la tristesse
de l'auteur absent」H.59
弦楽四重奏の為の「私には誠実な恋人がいる」H.74
ロンサールの歌 H.54
独唱,フルート,楽四重奏の為の「小さな人魚」H.63
弦楽四重奏曲第1番ハ短調 H.15
同第2番ニ長調 H.103/同第3番H.114
ニューヨークの復活祭 H.30
ドン=スク・カン(Vn)
パスカル・ドワイヨン(P)
ラファエル・ウォルフィッシュ(Vc)
アラン・マリオン(Fl)
ミシェル・アリニヨン(Cl)
ミシェル・ベッケ(Tb)
近藤フサコ(Ms)
ルートヴィヒSQ
4C-4228(4CD)
アルベリク・マニャール:室内楽全集
ヴァイオリン・ソナタ.ト長調Op.13
チェロ・ソナタイ長調Op.20
ピアノ三重奏曲ヘ短調Op.18
フルート,オーボエ,クラリネット,ファゴットとピアノのための五重奏曲Op.8
弦楽四重奏曲ホ短調Op.16

<マニャールの室内楽について>
イントロダクション/マニャールの100年後/彼の室内楽について/五重奏曲について/ヴァイオリン・ソナタについて/弦楽四重奏曲について/三重奏曲について/チェロ・ソナタについて
ローラン・ワグシャル(P)
ソレンヌ・パイダッシ(Vn)
カミュ・トーマス(Vn)、エリゼSQ
アンサンブル・イニティウム(管楽アンサンブル)
2014年はマニャール(1865-1914)の没後100年にあたります。彼の父はベストセラー作家で、フィガロ紙編集主幹のフランシス・マニャールでしたが、アルベリクは親の七光りを嫌い、経済的援助は受けずに自立しようと決意します。法律を学び、パリ音楽院ではデュポアとマスネに師事しますが、ヴァンサン・ダンディに心酔し、個人的に彼から4年間作曲法を学びました。第1番の交響曲はダンディに献呈されています。第1次世界大戦注にドイツ兵の襲撃から自宅を守ろうとしたマニャールは、激しい銃撃戦の末、ドイツ兵の放った火が原因で自宅は焼失、その際いくつかのスコアとともに、彼自身も焼死するという痛ましい最期を迎えたことでも知られています。彼の作品はフランス風というより、ダンディの師であったフランク、ひいてはドイツ・ロマン派の影響を受けており、堅固な形式の中に時折見られる循環形式や、叙情的なメロディなど、なかなか興味深い面を持っています。CD4は、彼の作品についてのレクチャー(フランス語)が収録されています。
5C-1177H(5CD)
クセナキス:管弦楽作品集 BOX
バリトン,打楽器独奏と管弦楽の為の「アイス」
描かれたもの/痕跡/ノーメナ/ロアイ
藺草が茂る土地/シャール/地衣類
対地星
ピアノと86人の奏者の為の「シナファイ」*
89人の奏者の為の「ホロス」
68人の奏者の為の「エリダノス」
90人の奏者の為の「キアニア(暗き紺碧の国)」
ピアノ独奏と88人の奏者の為の第2ピアノ協奏曲「エリフソン」*
89人の奏者の為の「アタ」
16の管楽器の為の「アクラタ」
71人の奏者の為の「クリノイディ」
メタスタシス/ピトプラクタ
ST/48/アホリプシス/シルモス
ヒケティデス
大井浩明(P)*
アルトゥール・タマヨ(指)
ルクセンブルクPO
10段楽譜に記された16声部の演奏を要求されるなどピアニストは流血必至という世紀の超難曲「シナファイ」、そのシナファイを上回る前代未聞の難易度を持った第2協奏曲「エリフソン」での大井浩明の壮絶な超人的活躍はもちろんのこと、最良の理解者アルトゥール・タマヨ&ルクセンブルク・フィルによる強烈で圧倒的なクセナキスの世界が約5時間(!)にわたって繰り広げられるという凄まじい収録内容に唖然呆然。「シナファイ」の大ヒットにより社会現象を巻き起こしたクセナキスの音楽が再び炸裂します!


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