湧々堂HOME 新譜速報:交響曲 管弦楽曲 協奏曲 器楽曲 室内楽 声楽曲 オペラ バロック 廉価盤 シリーズもの マニア向け  
殿堂入り交響曲 管弦楽 協奏曲 器楽曲 室内楽 声楽曲 オペラ バロック SALE!! レーベル・カタログ チャイ5



ZIG-ZAG
(フランス)






※表示価格は全て税込み。品番結尾に特に表記のないものは、全て1CDです。
品番 内容 演奏者
ZZT-061105
ラフマニノフ:2台ピアノ&4手のための作品集
組曲第1番「幻想曲」Op.5 、
組曲第2番*、6つの小曲Op.11*
ジョス・フォン・インマゼール(P1)&クレール・シュヴァリエ(P2)、クレール・シュヴァリエ(P1)&ジョス・フォン・インマゼール(P21)*、使用楽器:インマゼール/1897年エラール社製エクストラ・コンサート・グランド・ピアノ、シュヴァリエ/1905 製エラール社製コンサート・グランド・ピアノ

録音:2005年7月4-8日、11月7-8日 コンセルトヘボウ(ブルージュ)
リリースの度に注目を集め、最近ではピリオド楽器によるラヴェルの管弦楽集(ZZT060901)で新感覚の演奏を披露したジョス・フォン・インマゼール。今回のアルバムは、ラヴェルのアルバムでも本人所有の1905 年製エラール・ピアノでの「左手の協奏曲」で見事な演奏を聴かせてくれたクレール・シュヴァリエとの、これもまたエラール製のピアノを使用したラフマニノフの2台ピアノと4手のための作品集。ラフマニノフはニューヨークスタインウェイのイメージが強いですが、若い頃フランスではエラールを弾いたこともあったのでしょう。ここに収められている作品は演奏に使用されているエラール・ピアノとほぼ同時期に作曲されたもの。ラフマニノフが本来イメージした音色が再現されているのではないでしょうか。柔らかく高音の伸びの良いエラールの音色がこれまでの分厚いラフマニノフの演奏とは一味違った印象を与えてくれます。壮麗で華麗な「ラフマニノフぶし」というよりも、ラフマニノフ的な半音階進行による旋律と感情を増幅させる和音、アルペッジョやトリラー風の音型など細部にこだわりを感じさせる演奏で、お互い丁寧に会話をしているような優しい音楽に仕上がっています。
ZZT-070101
バッハ:ヴィオラ・ダ・ガンバ・ソナタ第1番ト長調 BWV.1027、第2ニ長調 BWV.1028、第3番ト短調 BWV.1029、トリオ・ソナタ第4番ホ短調 BWV 528 グィード・バレストラッチ (Gamb)、
ブランディーヌ・ランヌー(Cemb)
バッハのヴィオラ・ダ・ガンバ・ソナタ は、ガンバとチェンバロが織り成す魅力を最大限に引き出した作品です。パオロ・パンドルフォにヴィオラ・ダ・ガンバを師事したパレストラッチは若き俊英ガンバ奏者。驚くべき技巧で難曲を伸びやかにいとも簡単に弾きこなしています。共演のブランディーヌ・ランヌーとの巧みなからみも聴き所です。BWV 528はオルガン独奏用トリオ・ソナタとして知られています。第1 楽章は「教会カンタータ第76番」から転用したもの。
ZZT-070102
パイジエッロ(1740-1816):歌劇「奥様女中」 アッティリオ・クレモネージ(指)
ラ・チェトラ、アントニオ・アベーテ(Bs)、
チンツィア・フォルテ(S)

録音:2006年5月ポワシー劇場
ジョヴァンニ・パイジエッロは、生涯のうちに、オペラを、セリア、ブッファの両分野にわたって、80 曲以上作曲。いわゆるナポリ楽派全盛の18 世紀後半のイタリア・オペラ作曲家の中でもっとも成功を収め、かつ影響力の大きかった人のひとり。この「奥様女中」を発表しペルゴレージの名声をかすめてしまったこともありました。アッティリオ・クレモネージはルネサンスとバロック音楽を専門とするイタリアのチェンバロ奏者・指揮者。アッティリオ・クレモネージの生き生きとした音楽作り、深みのある声で聴くものを魅了するアントニオ・アベーテ、美しい声と容姿、確かなテクニックを兼ね備えたソプラノ、チンツィア・フォルテと絶妙な配役で鮮やかに仕上げています。   (070208Ki)
ZZT-070201
シューマン:幻想曲、交響的練習曲、
メンデルスゾーン
:6つの前奏曲とフーガ
エドナ・スターン(P)
イスラエル出身のピアニスト、エドナ・スターン。「シャコンヌ(ZZT 050601)」では安定感のある落ち着いた演奏を聴かせてくれました。今回のアルバムは、シューマンとメンデルスゾーンの難曲。クララとの結婚を反対され、結婚に至る数年のうちに作曲された作品はどれも創作意欲に満ち溢れたものとなっています。「幻想曲」「交響的練習曲」もそうした時期に作曲された作品で、エドナ・スターンはそうした心情を細やかに読み取り音楽を構成しています。「交響的練習曲」は内声の聴かせ方など音楽センスを感じる演奏。技巧面でも流麗さをみせ、充実したアルバムとなっています。
ZZT-070202
ブラームス:チェロ・ソナタ第1番/第2番 アントニー・ルロイ(Vc)、
サンドラ・ムバラク(P)
輝かしいテクニックと、抜きんでた音楽性をあわせもつ若手2人によるブラームスのチェロ・ソナタ。ブラームスらしい陰々とした重苦しい第1番は、アントニー・ルロイの深みのある音楽性、張りのある低音でブラームスの哀愁がたっぷりと伝わってきます。また充実した晩年の作風を表すような明るい第2 番も朗々と歌い上げ、サンドラ・ムバラクの繊細な伴奏とも上手く呼応しあっています。
ZZT-070301
C.P.E.バッハ:フルート協奏曲イ長調 H438/イ短調 H431/変ロ長調 H435、 フルート・ソナタ イ短調 ジュリエット・ユレル(Fl) 、パトリック・アイルトン(クラヴサン)、ジャン= マリー・トロトゥロー(Vc)、アリ・ヴァン・ベーク(指) オーヴェルニュCO

録音:2006年10月25-28日
C.P.E. バッハはフルート好きのフリードリッヒ大王(2世)の王室楽団員を長年務めていました。C.P.E. バッハの音楽は、バロック と古典派との過渡期の特徴が表れた極めて洗練されたもので、フルート協奏曲はそのどれもが傑作。フルートの技巧と華やかな管弦楽で 瑞々しい音楽を聴かせてくれます。ジュリエット・ユレルは1970年生まれ。1994年にパリ国際室内楽コンクールで第2位、神戸国際フ ルートコンクールで武満賞を受賞し、その才能が広く知られ、1998年よりオランダのロッテルダム・フィルの首席奏者に就任、ヨーロッ パを中心に活動しています。ユレルの実力と音楽性はハイドン:フルート・ソナタ集(ZZT 050503)で証明済みですが、またしてもこ のアルバムで、高度なテクニックと流麗な音楽性を披露し非常に魅力的な演奏を聴かせてくれます。
ZZT-070302
マルカントワーヌ・シャルパンティエ(1643-1704) 1704):声楽作品集
寂しい荒野よH.469、何も恐れずこの森にH.467、もう愛してはいないH.455、世俗モテット「シャルパンティエの墓碑銘」H474、「ル・シッド」のスタンスによるエールH.457-459、カンタータ「地獄へ降りるオルフェウス」H.471、他
ジェラール・レーヌ(指,オート・コントル)、
シリル・オヴィティ(A)、
エドヴィン・クロスレー=メルセル(Bs)、
イル・セミナリオ・ムジカーレ、他

録音:2006年10月9-12日
ジェラール・レーヌとイル・セミナリオ・ムジカーレによるシャルパンティエの声楽作品集。シャルパンティエはイタリア留学中に カリッシミに学びルイ14世時代のフランスの作曲家の中でも、宗教音楽の第一人者。大胆な旋律、洗練されたシャルパンティエの音楽 を鮮やかに描き出したレーヌとイル・セミナリオ・ムジカーレ。彼らのこなれた粋な演奏に脱帽です。
ZZT-070401
アダン・ド・ラ・アル(1245頃−1287/1306):歌曲集
愛は私を傷つけた(シャンソン)、私のいとしい人(ロンドー)、愛の慈悲を下さい(シャンソン)、愛する心から(シャンソン)、人はつねに愛がなんであるか問う(シャンソン) 全17曲
ル・ジャルダン・ド・クルトワジー、
アンヌ・ドラフォッス=クエンティン(S)
アダン・ド・ラ・アルは13世紀のフランス吟遊詩人。音楽史上最後のトルヴェール、ミンストレルとして位置付けられます。作品には 3 声のロンドー、音楽劇「ロバンとマリオンの戯れ」などがあげられます。色気を感じさせる情念の歌の数々が、聴き手の興味をひく演奏 解釈で展開されていきます。   (070803Ki)
ZZT-070501
バッハ:ヴァイオリン協奏曲 第1番BWV.1041、
第2番BWV.1042
BWV.1052(チャンバロ協奏曲第1番)、
BWV.1056(チェンバロ協奏曲第2番)
アマンディーヌ・ベイェ(バロックVn、指)、グリ・インコグニティ[アルバ・ロカ (Vn)、フラヴィオ・ロスコ(Vn)、マルタ・パラモ(Va)、マルコ・チェッカート(Vc)、バルドメロ・バルチェラ(Gamb)、アンナ・フォンターナ(Cemb)]

録音:2007年1月15-19日
2つのオリジナルのヴァイオリン協奏曲(BWV.1041、BWV.1042)と2つの失われたヴァイオリン協奏曲(BWV.1052、BWV.1056)が収 録されています。BWV.1041、BWV.1042はイタリア様式の影響を受けた華やかなトゥッティと名人芸で聴かせるソロが特徴的な作品。現 在はチェンバロ協奏曲として演奏されているBWV.1052、BWV.1056 は、おそらく失われたヴァイオリン協奏曲の編曲であるとされてい ます。アマンディーヌ・ベイェの繊細かつ大胆な妙技を披露し、また グリ・インコグニティの一人一人の高い技術が作品の細かな要 素を丁寧に描き出しています。グリ・インコグニティは2006年アマンディーヌ・ベイェの呼びかけにより結成されたアンサンブル。 このCDは、1984年から開催されているリビエラ海岸恒例のイベント、「モンテカルロ春の芸術祭」公式アルバムです。   (070529Ki)
ZZT-070502
ウェーベルン:弦楽四重奏のための緩徐楽章、
ベルク
:抒情組曲、
シェーンベルク:弦楽四重奏曲第4番
プソフォスQ[田中綾子(Vn)、ブルーエン・ル・メートル(Vn)、セシル・グラッシ(Va)、イングリッド・ショーンロブ(Vc)]

音:2005年11月、2006年3月
2003年にメンデルスゾーンの弦楽四重奏曲をリリース(ZZT.030702)、2006 年にはラ・フォル・ジュルネで明るく大らかな演奏で聴衆 を魅了したプソフォス四重奏団。今回は新ウィーン楽派を取り上げています。彼女たちの表現しえる全ての手段を使ったとも思える勢 いのある表現力には圧倒されます。(「モンテカルロ春の芸術祭」公式アルバム)
ZZT-070601
バルトーク:弦楽四重奏第2番&第5番 パーカーSQ[ダニエル・チョン(Vn)、キム・カレン (Vn)、ジェシカ・バードナ(Va)、キム・ケヒョン(Vc)]
アメリカの若手カルテット、パーカー弦楽四重奏団。2005年ボルドー室内楽国際コンクール優勝、2005年コンサート・アーティスト・ ギルド・コンペティション1 位などの受賞歴をもち、アメリカの新聞各紙に絶賛され注目を集めている実力派。現在アメリカを中心にコ ンサート活動を行うかたわら、2002、2003年とニューイングランド音楽院の名誉弦楽四重奏団に選ばれ、同音楽院で学んでいます。バル トークの第2 番の弦楽四重奏曲は第1 番から10年後に作曲され、ちょうどバレエ音楽「かかし王子」やオペラ「青ひげ公の城」といった 大作を書き上げた時期と重なり、バルトークの作風の転換期となっています。一方、第5番は晩年の様式が顕著に表れた作品。   (070803Ki)
ZZT-070602
フォーレ:チェロ作品集
ロマンス Op.69、ヴォカリーズ- 練習曲、エレジーOp.24、チェロ・ソナタ第1 番イ長調Op.109、セレナードOp.98、蝶々Op.77、シシリエンヌOp.78、チェロ・ソナタ第2 番ト短調Op.117 子守歌Op.16、初見視奏曲イ長調*、夢のあとに、3 つの無言歌Op.17
グザビエ・ギャニュパン(Vc 使用楽器:ガン&ベルナルデル (パリ)1878 年製) ジャン- ミシェル・デイェズ(P 使用楽器:エラール1902 年製) ジェレミー・ビエ(Vc)*
精妙な美しさに満ちたフォーレのチェロ作品。「エレジー」「シシリエンヌ」「夢のあとに」などに比べて演奏される機会の少ないソナタ ですが、1 番2 楽章の甘美で安らかな旋律、2番3楽章の変化に富んだ主題の色彩感など短いながらにフォーレの清香な音楽性を感じ取る ことが出来ます。深く響き渡るチェロの音色、重厚で艶のあるピアノ、フォーレの切なくも甘美な音楽に心酔です。 グザビエ・ギャニュパンは、フランスの弦楽四重奏の正当な継承者、美しい音色で定評のあるロザムンデ弦楽四重奏団の一員として高く 評価されています。   (070803Ki)
ZZT-070802
ベートーヴェン:バイオリン・ソナタ第1番〜第3番 ジョス・ファン・インマゼール(フォルテピアノ:クリストファー・クラーク製作ワルター1988 年製)、ミドリ・ザイラー(Vn:イタリア18 世紀中期製バロックヴァイオリン)
シューベルト:ヴァイオリン・ソナタ(ZZT060501)で清冽な演奏を聴かせてくれたミドリ・ザイラー&インマゼールによるベートーヴェ ン。このアルバムから、インマゼールとミドリ・ザイラーはベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタ集の全曲録音を開始。また2008年か らアニマ・エテルナとインマゼールもベートーヴェンの交響曲全曲録音をスタートさせる予定と今後のZIG-ZAG Territoires のリリース は大注目です。ベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタの創作は初期に集中しており、このアルバムに収録されている作品12 の1、2、3番までの3曲のソナタはサリエリに献呈されています。この作品群はモーツァルトの影響を強く受けていて、ピアノパートが重視される 傾向がみられます。作品群全体としては、ヴァイオリンの明るい色調を前面に出した若々しい陽気な雰囲気に溢れています。第3番はピ アノパートが自由奔放、アルペッジョを用いて華やかに聴かせ、優しく美しいヴァイオリンのメロディーを効果的に響かせています。イ ンマゼールの音楽の愉悦感、遊び心も刺激され、ザイラーとの会話も一段と弾んでいるよう。   (070816Ki)
ZZT-070901
COLORS
Grey/Green/Yellow/White
Brown/Orange/Purple/Red
Blue/Cream
ジェラール・レーヌ(CT)、
ブルーノ・アンジェリーニ(P)、
ジャン・フィリップ・ヴィレ(Cb)、ラモン・ロペス(Prec)

作曲:ブルーノ・アンジェリーニ(Cream のみジャン・フィリップ・ヴィレ)、 作詞:ジェラール・レーヌ
音楽界の既成の概念や慣習にとらわれることのない音楽活動を繰り広げている進歩的な4人のミュージシャンによるアルバム。作詞をし ているジェラール・レーヌは特異なキャリアをもった歌手。初期はロックミュージシャンとして活動し、後に古楽の大家クリスティ、ヘレ ヴェッヘとカウンターテナー歌手として共演するなど類稀な才能の持ち主。フランスの個性派ジャズ・ピアニスト、ブルーノ・アンジェリー ニ。衝撃のコントラバス奏者ジャン・フィリップ・ヴィレなど高名なジャズ・プレイヤーと共演。夏の日差しのような、グリーン、イエロー、 オレンジのカラーサウンドが眩しい1枚です。   (Ki)
ZZT-070902
ヴィヴァルディ:協奏曲集「調和の霊感」より
協奏曲第1番ニ長調RV549、協奏曲第4番ホ短調 RV550、協奏曲第7番ヘ長調 RV567、協奏曲第10番ロ短調 RV580、3つのヴァイオリンのための協奏曲ヘ長調RV551、4つのヴァイオリンのための協奏曲変ロ長調RV553
キアラ・バンキーニ(Vn & 指)、
アンサンブル415
ZIG-ZAG Territoires 設立10周年を記念してキアラ・バンキーニによるヴィヴァルディの録音がリリースされます。ヴェネツィアのピ エタ養育院の女生徒楽団のために書かれた作品から12曲をまとめた「調和の霊感」の中から4つのヴァイオリンを中心とした作品を収録。 端正な演奏、繊細な表情付けで上品に聴かせるバンキーニ。軽妙なリズム感、緻密な構成、音楽の流れはシンプルでありながら説得力を 感じさせる演奏です。   (070816Ki)
ZZT-071001
マドリガーレ集
ルッツァスコ・ルッツァスキ、ルドヴィコ・アゴスティーニ、ジュリオ・チェーザレ・バルベッタの作品
ドニ・レザン=ダドレ(指)
アンサンブル・ドゥルス・メモワール
イタリア北部の都市フェラーラは13世紀に入るとエステ家が支配するようになっていました。エステ家は代々、芸術・文化を手厚く保護し、数多くの芸術家たちがここに傑作を残しています。フェラーラが公国となった15世紀後期からは、華やかなルネサンス文化が花開くこととなりました。フェラーラ公エルコレ1世はヨーロッパ中から優れた音楽家を集めていて、ジョスカン・デ・プレもその一人でした。そして16世紀になるとフェラーラはイタリア一華やかな文化都市となり、フェラーラ公で一番の芸術好きのアルフォンソ2世はかつてないほどの規模で音楽家を呼び芸術に享楽していました。その中で彼は3人のソプラノによるアンサンブル「コンチェルト・デッレ・ドンネ・ディ・フェラーラ」を結成。彼女たちはアルフォンソ2世お気に入りの秘密の女声アンサンブルとなり、宮廷内で極秘に演奏を行っていました。その時にルッツァスキ、アゴスティーニなどが彼女たちを指導し作品を提供しています。このアルバムはそうした当時の華やかさと、彼女たちの秘密のコンサートを味わうことのできる1枚。
ZZT-071002
オルフェ〜カンタータとエール
ランベール、ルイ=ニコラ・クレランボー、F.クープラン、ラモー、シャルパンティエらの作品
シリル・オヴィディ(T)、イリアード・アンサンブル

録音:2007年4月
ウィリアム・クリスティに見出されバロック界へと転身した若手テノール歌手シリル・オヴィディと2003年に結成された古楽グループ、イリアード・アンサンブル。シリル・オヴィデは美しいフランス語の響きを活かした多彩な歌声と変幻自在な音色を使い分けています。  (Ki)
ZZT-071101
ショパン:ピアノ・ソナタ第3番、子守歌
リスト:ノクターン「夢のなかに」、
 ピアノ・ソナタ ロ短調
ム・イェ・ウー(P)
第32回ロン=ティボー国際コンクール(ピアノ部門)入賞の中国期待のピアニスト、ム・イェ・ウ- によるショパン、リストの王道プ ログラム。彼は1985 年北京生まれ。5歳でピアノを始め、1994年9歳で香港のピアノ・コンクールで優勝。1998年12歳の時に「中国で 最も有望な若手演奏家」に選ばれた逸材です。演奏は若さに走ることのない落ち着いた演奏で、豊かな歌心が感じられる1枚です。
ZZT-071102
THE VOICE IN THE VIOLIN
G. パオロ・チーマ:宗教的コンチェルトより、
G. マルコ・ウッチェリーニ:ソナタ、コレンティとアリア集Op.4 より、
G. バティスタ・フォンターナ
:ソナタ第2番/第3番、
モンテヴェルディ
:戦いと愛のマドリガーレ、
リカルド・ロニョーニ
:別れのときは、
ダリオ・カステッロ
:現代的なソナタ・コンチェルターテ第2巻より、カルロ・ジェズアルド:マドリガーレ第5巻より、
ジョヴァンニ・バッサーノ:リチェルカーレ、
フレスコバルディ
:歌曲集アリエ・ムジカーリ第1巻〜「そよ風ふけば」、
G. アントニオ・パンドルフィ・メアッリ
:ソナタ「ラ・チェスタ」、
フランチェスコ・マリア・ヴェラチーニ
:ウト、レ、ミ、ファ、ソ、ラによるカノン
エンリコ・オノフリ(Vn& 指)イマジナリウム[アレッサンドロ・タンピエーリ(Vn)、マルグレット・コル(Hp)、リカルド・ドーニ(クラヴサン、Org)、アレッサンドロ・ パルメリ(Vc)、マリア・クリスティーナ・ヴァシ(A)]

録音:2006年7月20-22日
現在、古楽界屈指の気鋭の音楽家エンリコ・オノフリ率いるイマジナリウムによる、17世紀前半イタリアの作曲家によるヴァイオリン 作品を中心としたアルバム。17世紀、ヴァイオリンは歌の伴奏から独立したソロ楽器として発展を遂げた期間であり、次々と銘器が誕生 しました。人の歌う声が演奏の基本とされた歌心に満ちた素晴らしい作品もまた多く生み出されました。ヴァイオリンの名手としても知 られる作曲家ウッチェリーニやフォンターナなどの作品を鬼才エンリコ・オノフリは深い造詣と鮮烈な解釈で引き締まった美しい演奏を 聴かせくれます。
ZZT-080101
バッハ/コルトレーン
J.S.バッハ:フーガの技法〜コントラプンクトゥスI(ラファエル・アンベール即興)
J.コルトレーン:クレッセント
J.S.バッハ:クラヴィーア協奏曲第5番BWV1056〜「ラルゴ」(オルガン演奏Ver.Sax演奏Ver.)
黒人霊歌「He nevuh said a mumbalin' word」
J.S.バッハ:幻想曲 BWV542(byアンドレ・ロッシ)
J.S.バッハ:ミサ曲ロ短調 BWV232”Crucifixus”
J.S.バッハ:フーガの技法〜コントラプンクトゥス\(byマンフレッドQ.)
J.コルトレーン:Song of Praise、
J.S.バッハ:モテット「イエスよ、わが喜びよ」BWV227
J.S.バッハ:カンタータ第170番「満ち足りた安らぎ、魂の愉悦」
R.アンベール:B-A-C-H、
J.コルトレーン:The Father, the Son and the Holy Ghost
M.ルター:喜びと平安もて我は死なん
J.コルトレーン:Revernd King
A.ロッシ:コラール
J.S.バッハ:カンタータBWV45「人よ汝に善きこと告げられたり」
ラファエル・アンベール(Sax)、
アンドレ・ロッシ(Org)、
ジャン=リュック・ディ・フレイヤ(Perc)、
ミシェル・ペレス(Cb)、
マンフレッド・クヮルテット、ジェラール・レーヌ(C-T)

録音:2007年7月
モダン・ジャズ史上、最高のサックス奏者ジョン・コルトレーン。2007年の彼の没後40年に録音されたアルバム。フランスのジャズ・サックス奏者ラファエル・アンベールとオルガニストのアンドレ・ロッシの素敵な出会いによりこの企画は生まれました。バッハとジャズが相性の良いのは広く知られたことですが、この演奏はその想像をはるかに上回る面白いもの。バッハの作品の主要な部分はマンフレッド・クヮルテットとアンドレ・ロッシによって演奏され、ジャズ陣営のラファエル・アンベール、ジャン=リュック・ディ・フレイヤ、ミシェル・ペレスらが即興的に聴かせます。逆にコルトレーンのテーマをジャズ・マンが奏でマンフレッド・クヮルテットとの親密な対話を繰り広げています。バッハとコルトレーンの祈りの歌をリンクさせ神秘的な曲に仕上げ、幅広いジャンルの音楽を歌いこなすカウンターテナー、ジェラール・レーヌがカンタータ第170番「満ち足りた安らぎ、魂の愉悦」を官能的に歌い上げるなど、絶妙な選曲と配置で心地よいが強い意志の感じられるアルバムです。   (Ki)
ZZT-080201
ソル:12のセギディーリャス・ボレラス グザヴィエ・ディアス=ラトール(G)
ラベリントス・インジニオソス

録音:2007年11月13-16日(カタロニア)
ギター奏者のグザヴィエ・ディアス=ラトールと彼が率いるアンサンブル、ラベリントス・インジニオソスによるスペイン音楽集のガスパル・サンスのギター作品(ZZT061002)に続く第2弾。古典派ギターの第一人者フェルナンド・ソルのギター伴奏による歌曲、セギディーリャス・ボレラスを収録しています。セギディーリャスはスペインに広く伝わる舞曲の形式。辛らつな歌詞とスペインの伝統的な舞曲はヨーロッパのサロンに取り入れられ流行しました。このアルバムは主にギター曲で知られているソルの新たな一面を教えてくれます。ソルはもちろんギター作品で高い評判を得ていましたが、このセギディーリャスも大変人気があった作品群。1976年にブライアン・ジェファリ氏の編成により刊行されたギター伴奏による楽譜に基づいた演奏。次回のグザヴィエ・ディアス=ラトールのスペイン音楽シリーズはフランシスコ・ゲラウの作品を録音予定。  (Ki)
ZZT-080203
ピエール・ダニカン・フィリドール(1681-1731):オーボエと通奏低音のための組曲[ニ短調/ト短調/ハ長調/ニ短調/ト短調] アントワーヌ・トゥレンチーク(Ob)、
アルフレード・ベルナルディーニ(Ob)、
ラッサンブレ・デ・オネスト・キュリュ
ピエール・ダニカン・フィリドールは17から18世紀に活躍したフランスの音楽家一族フィリドール家の一員。一族の中ではフランソワ=アンドレ・ダニカン・フィリドールが有名ですが、その大叔父ミシェル・ダニカン・フィリドールはオーボエ奏者としても活躍しジャン・オトテールとショーム(オーボエの前身)を元として楽器の改良を行った人物です。オーボエ奏者のアントワーヌ・トゥレンチークは、オーボエの発展に大きく貢献したフィリドール家の一人であるピエール・ダニカンの作品に光を当てるべく、このアルバムを発表しました。ピエール・ダニカンはオーボエ奏者、フルート奏者としても活躍していましたが、宮廷の正式なポストがなかったためヴィオール奏者として在籍していたこともあったとのこと。流麗ながらも悲哀を感じさせる美しい音楽です。  (Ki)
ZZT-080301(2CD)
アントワーヌ・フォルクレ:クラヴサン曲集
組曲 第5番、組曲 第2番、組曲 第1番、組曲 第3番、組曲 第4番
ブランディーヌ・ランヌー(Cemb)
※使用楽器:アンソニー・サイデイ1988年製(アンドレアス・ルッカース(1636)/アンリ・エムシュ(1763)モデル)

録音:2007年11月
ヴィオールの名手アントワーヌ・フォルクレのヴィオール曲集をアントワーヌの死後、息子のジャン=バティスト・アントワーヌがクラヴサン用に編曲した曲集。悪魔のようにヴィオールを弾いたと言われるアントワーヌ・フォルクレ。ヴィオールからの編曲ということもあり、典雅なラモーなどの作品と異なり、厚みを増した音域の幅を感じさせる重厚、荘厳といった言葉がぴったりとくるような作品です。ブランディーヌ・ランヌーの自由でファンタジーに溢れた独特の演奏が充分に発揮され、静かな情熱を感じさせる魅力的な内容。この録音に使用された楽器の製作者、アンソニー・サイデイは徹底した製作復元で定評のある人物。モデルとなったのは1636年にアンドレアス・ルッカースが製作したチェンバロを1763年にアンリ・エムシュが大幅改造したもの。美しさと力強さを兼ね備えた音色が印象的な楽器です。
ZZT-080302
サント=コロンブのトンボー〜作曲家たちの肖像
サント=コロンブ:プレリュード/二つのヴィオールのための協奏曲第1番
マラン・マレ:サント=コロンブ氏を悼むトンボー/リュリ氏を悼むトンボー/マリアンヌ
J.B.フォルクレ:ラボルド/ラモー/クレール/フォルクレ/クープラン
デニス・ゴーチェ:ゴーチェのトンボー、
ラモー:ラモー/フォルクレ
マリアンヌ・ミュレ(指&Gamb)
アンサンブル・スピラーレ

録音:2007年11月12-17日
このアルバムは17世紀フランスのヴィオールの名手サント=コロンブと同時代のフランスの作曲家たちの肖像を描いた内容。17世紀から18世紀のフランスの作曲家たちがトンボーを軸に同時代の作曲家や自身の思い出を作品に残しています。マリアンヌ・ミュレ率いるアンサンブル・スピラーレは、このアルバムを「響きの博物館」として偉大な作曲家たちの作品に敬意を評し、彼らたちへのトンボーとして大切に作られた1枚。  (Ki)
ZZT-080401
ショパン:練習曲Op.10、バラード(全4曲)、
ユーグ・デュフール:Lalignegravissantlachute(ショパンへのオマージュ)
ニ−マ・サルケチク(P)

録音:2008年2月
イラン出身の25歳若手ピアニストのニーマ・サルケチクは、パリ国立高等音楽院ジョルジュ・プルーデルマッハフランソワ=フレデリック・ギイらに師事。研究熱心な注目の若手ピアニストです。デビュー・アルバムは王道のショパン。2008年4月には、フランスの注目のピアニスト、アレクサンドル・タロー、カロリーヌ・サジュマンらとともにショパン・リサイタルを行い、その際にこのアルバムに収録されているフランス現代音楽の中心を担うユーグ・デュフールによるショパンへのオマージュの作品も演奏されました。この作品はフランスの画家でもあり詩人のタル・コートの詩から引用されています。  (Ki)
ZZT-080502
作者不詳:Lieto ti prendo e poi (Aria del Tasso)*、
タルティーニ:ソナタ第17番ニ長調
作者不詳:Depo Clorinda le sue spoglie inteste*、
タルティーニ:ソナタ第24番ニ長調
タルティーニ:ソナタ第13番ロ短調
作者不詳:Intanto Erminia fra l’ombrose piante
タルティーニ:ソナタ(ブレイナードA3)イ短調
パオロ・ロリ:Solitario bosco ombroso*
タルティーニ:ソナタ第2番ロ短調
タルティーニ:Solitario bosco ombroso
キアラ・バンキーニ(Vn) 、パトリツィア・ボヴィ(S)*

録音:2006年、2007年
バロック・ヴァイオリン界を牽引するキアラ・バンキーニによるタルティーニのソナタ集。難曲「悪魔のトリル」で有名なイタリア後期バロックの 巨匠タルティーニ。作品の多くがヴァイオリン・ソナタとヴァイオリン協奏曲で同時代のイタリアの作曲家と異なり宗教音楽やオペラなどの作品はあ りません。ヴァイオリンの奏法に関する著書も残しているなど自身もヴァイオリンの名手でありました。キアラ・バンキーニのしなやかなボウイング、 鮮やかな技巧をみせ、聴き応えのある1 枚となっております。またイタリアの叙事詩人タッソのアリアを曲間に収録。歌はアッシジ生まれのソプラノ、 パトリツィア・ボヴィ。彼女は幼いときから音楽の才能を見出されペルージャの音楽院でセルジオ・ペゼッティに師事。古楽アンサンブル・ミクロロ グスのメンバー、また各地の音楽祭で引っ張りだこの注目の古楽ソプラノ歌手です。伸びやかな息づかい、まろやかな音色が魅力的です。  (Ki)
ZZT-080503
モーツァルト:クラリネット五重奏曲、クラリネット四重奏曲変ホ長調K.380/374f(原曲:ヴァイオリン・ソナタ第36番K.380)、変ロ長調K.378/317d(原曲:ヴァイオリン・ソナタ第34番K.378) フローラン・エオー(Cl)、
マンフレッドSQ[ルイジ・ヴェッキオーニ(Vn)マリー・ビュロー(Vn)、ヴィンシャン・ベランジェ(Va)クリスチャン・フォルフ(Vc)]

録音:2007年3月
モーツァルトの室内楽の最高峰作品、クラリネット五重奏曲を含むクラリネットの音色を存分に味わうことのできる1枚。フローラン・エオーはフランスの若手のなかでも抜群の腕前とセンスを持ったクラリネット奏者。1991年パリ高等音楽院卒業。同年、トゥーロン国際コンクール優勝。その後ヨーロッパ各地のオーケストラ、フェスティヴァルなどに招かれ、ソリスト、室内楽奏者として活躍。現在、ルュイユ・マルメゾン音楽院教授。  (Ki)
ZZT-080601
マルセル・ペレス:コンテンプレイション(オルガンのための作品集)
〜古代エジプトの死者の書に基づく

L'aube de la Nuit, Les lueurs de la Paix, Heliopolis, Le Vougernail de l'Orient
Le Faucon d'Or, Le passage, L'ancien des jours
マルセル・ペレス(Org)
1973年に刊行された古代エジプト人の死後の世界観を浮かび上がらせた「死者の書」。マルセル・ペレスは、この「死者の書」からペレ ス独自に読み取り1つの感覚で音の調和と光の幾何学を悟る訓練を行い、その結果独自の記譜法を考案。この作品では、その記譜法に則り、 それぞれの楽章は「古代エジプトの死者の書」の章に基づき作曲されています。(Ki)
ZZT-080701
ビーバー:宗教的・世俗的弦楽曲集(全12曲) レ・プレジール・デュ・パルナッス【ダヴィッド・プランティエ(Vn)マーヤ・アムライン(Vc)、アンドレア・マルキオル(Cemb) 野入志津子(Lute)】

録音:2007年9月
古楽ヴァイオリン界の寵児ダヴィッド・プランティエ率いるレ・プレジール・デュ・パルナッスの新録音。ヨーロッパを中心に活躍する日本人リュート奏者、野入志津子やスコラ・カントルムで学んだヴィルトゥオーゾにより2004年に結成されたアンサンブル。17世紀の名匠ビーバーは、ヴァイオリン音楽や室内楽、宗教音楽などに斬新かつ技巧的な手法を用い、なお且つ神秘性や深みもある傑作を書いています。この宗教的・世俗的弦楽曲集もビーバーらしい美しく清らかな旋律としっかりとした楽曲構成が見事に融合した作品。レ・プレジールの演奏も素晴らしく古楽ファン必聴のアルバムです。  (Ki)
ZZT-080702
ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第10番変ホ長調 op.74「ハープ」
ショスタコーヴィチ:弦楽四重奏曲第5番変ロ長調 op.92
アトリウムSQ[アレクセイ・ナウメンコ(Vn)、アントン・イリューニン(Vn)、ドミトリー・ピツルコ(Va)、アンナ・ゴレヴァ(Vc)]

録音:2008年2月18-22日
世界的な2つの弦楽四重奏国際コンクールで優勝経験のあるロシア出身の若手カルテット、アトリウム弦楽四重奏団。2000年にターネフ Q.のチェリスト、ジョセフ・レヴィンソン氏のもとで学んでいたサンクト・ペテルブルク音楽院の学生4 人により結成。2003年にはロンド ン、2007年にはボルドー国際弦楽四重奏コンクールで優勝し世界的に注目を集めています。世界レベルの演奏家のみが持つ、音楽性、高度 な技術、安定したアンサンブルを聴かせてくれます。(Ki)
ZZT-080803
ヴィヴァルディ:協奏曲集『四季』Op.8-1〜4、ヴァイオリン協奏曲RV.578a、
ヴァイオリン協奏曲RV.372、
ヴァイオリン協奏曲RV.390
アマンディーヌ・ベイエ(バロックVn、指)、
グリ・インコグニティ

録音:2008年1月14-18日レ・グリース・アルマンド
フランスの女流バロック・ヴァイオリニスト、アマンディーヌ・ベイエが遂に「四季」を録音。ヴィヴァルディの代名詞でもある有名人 気曲「四季」は、それぞれの楽章にソネットが付いており、鳥、犬の声、雷鳴、などの具体的描写を取り込み、多くの聴き手の心を掴む楽 曲です。それだけに数多くの名演奏、名録音を残しているこの作品を、ベイエはどうアプローチしているのか興味をそそられます。  個性を強調するだけの過激な解釈だけではなく、計算された意外性と多様性を見事に表現。随所にちりばめられたベイエ流のエッセンスが 心地よい刺激となっています。この名曲にスマートに切れ込む明晰さとテクニックを兼ね備えた好演がまた一つ生まれました。
ZZT-080801
ゼレンカ:ミサ・ヴォティヴァZWV18 コレギウム1704、
ヴァーツラフ・ルクス(指)
フランス、サブレ・バロック音楽祭の30周年を祝うアルバム。ミサ・ヴォティヴァはゼレンカ晩年の1739年に作曲。この頃ゼレンカは重病に侵されていましたが、その後回復することができ神への感謝の気持ちを表したのがこの作品です。それまでの作品に比べ長大であり、典礼上では長すぎる程の曲となっており、それまでの宮廷の縛りから解き放たれたゼレンカ自身の神への捧げものとも言える作品でしょう。ゼレンカ最高のミサ曲とも言える「ミサ・ヴォティヴァ」をヴァーツラフ・ルクス率いるコレギウム1704が、ゼレンカの祈りと想いを感動的に表現しています。コレギウム 1704はチェコの鍵盤古楽器奏者ヴァーツラフ・ルクスが1991年に創設したピリオド楽器アンサンブル。   (Ki)
ZZT-080901
サティ:ピアノ作品集
グノシエンヌ(No.1,2,3)、
星たちの息子への3つの前奏曲、
「天国の英雄的な門」への前奏曲、
ばら十字団のファンファーレ、
3つのジムノペティ、4つのオジーヴ
クレール・シュヴァリエ(P) 
使用楽器:1905年エラール製

録音:2008年4月4日、3月31日 スタジオ・セクエンツィア(モントレイユ、パリ)
インマゼールとの共演などで知られる女流ピアニスト、クレール・シュヴァリエがエラール製ピアノで演奏したサティの作品集。エラールの持つ典雅で高貴な響き。無駄な音を省いた音色勝負のサティの音楽。そして、シュヴァリエが丹念に音楽を作り込み生まれた演奏は、数多ある録音の中でも最上級の美しさを誇っています。   (Ki)
ZZT-080902
ヤナーチェク:ピアノ作品集
「草陰の小径を通って」第1集(10曲)、
ピアノ・ソナタ 変ホ長調「1905年10月1日、街頭にて」(2楽章)、霧の中で(4曲)
エレーヌ・クヴェール(P)

録音:2006年11月27日、12月1日
世界の音楽誌から注目を集めたエレーヌ・クヴェールのデビューCD、ハイドンのソナタ集(ZZT030502)、ベートーヴェン・ソナタ集(ZZT2041001)から一段と成長を見せるエレーヌ・クヴェールが聴かせるヤナーチェク作品集。故郷モラヴィアの民謡を採譜した成果が見て取れる「草陰の小道を通って 第1集」。民族復興運動に関心を示し、政治にインスパイアされた作品「ピアノ・ソナタ」。幻想的な美しさを持つ「霧の中で」。ヤナーチェク独特の色彩とリズムをすんなりと体に染み込ませ、悲痛なまでの激情をストレートに表現しています。エレーヌ・クヴェールはパリ音楽院を卒業後、レオン・フライシャー、アンドレアス・シュタイアー、アリシア・デ・ラローチャ、そして名教師ディミトリー・バシキーロフ、マリー=フランソワーズ・ビュッケらに師事。その後もリスボンのラ・フォル・ジュルネやラ・ロック・ダンテロン国際ピアノ・フェスティバルなどで活躍している若手ピアニスト。   (Ki)

ZZT-081001
古いローマの聖歌集〜クリスマスのミサ
徹夜祭のミサ、真夜中のミサ、
暁のミサ、日中のミサ
マルセル・ペレス(指)
アンサンブル・オルガヌム

録音:2008年3月
浸透しつつあるグレゴリオ聖歌に対して、それ以前のカトリック音楽はまだまだ認知されておりません。ここではグレゴリオ聖歌と区別 するために「古いローマの聖歌集」と題してアンサンブル・オルガヌムによるクリスマス・ミサを収録。前半が深夜のミサ、後半が日中の ミサという構成。マルセル・ペレスの熱心な研究・復元演奏は、エルサレムとギリシアの音楽由来を示す重要な鍵となり、初期のキリスト 教の唱法、コーランの詠唱との違い、後のグレゴリオ聖歌へと変貌していく旋律線を辿る貴重な資料となるでしょう。(Ki)
ZZT-081002
シルヴェストロ・ガナッシ(1492-1557):どんな時も君を愛していた(Io amai sempre)
マドリガーレ、モテット、リチェルカーレ、トッカータ&ファンタジー(1520 年& 1550 年)
ピエール・ボラーニョ(リコーダー)、
マリアンヌ・ミュレール(ヴィオール)、
マッシモ・モスカルド(Lute)、
フランシス・サン- ティヴ(クラヴサン)

録音:2008年5月12-16日
シルヴェストロ・ガナッシは1500年代初頭の聖マルコ大聖堂のリコーダー奏者。ガナッシはリコーダーの聖書とも言うべき「ラ・フォンデガーラ」(1535年)を刊行。現在でもリコーダー練習者の最も手本となる入門書です。またガナッシは「レグーラ・ルベルティーナ」(ヴィオールのため)、「レッティオーネ・セコンダ」(ヴィオールとリュートのための)の奏法本も出版しています。ここでは、マドリガーレ、リチェルカーレを中心にリコーダー奏者のピエール・ボラーニョの研究を元に収録しています。(Ki)

ZZT-090101
民族楽器で奏でるマショー
フィリップ・シェレール:Hypnos linea V
アルメニアの伝統歌:夜明けのかすかな光から(バンスリ、シストル)
ピエール・アモン:儀式1(クイシ)
ピエール・アモン:Omaggio Kogui(クイシ、タンブーラ)
ピエール・アモン:儀式2(クイシ)
シェレール:Hypnos linea II(ハーディガーディ、リュート、打楽器)
(セファルディの歌)(バンスリ、シストル、ハーディガーディ、びやぼん、タンブーラ)
ギョーム・ド・マショー:Dame je weil endurer(バンスリ、びやぼん)
ギョーム・ド・マショー:Douce Dame jolie(タンブーラ、セテリナ、ハーディガーディ、びやぼん、タンブーラ)
ギョーム・ド・マショー:Bele doette(ハーディガーディ)
ガエッタ(イスタンピ)(ハーディガーディ、中世のリュート、びやぼん、タンブーラ)
Al Leanezig Izabel(ブルターニュ伝統歌)(ハーディガーディ)
マリア・ラヴィスタ:オフレンダ
ピエール・アモン(フルート、バロック・フルート、3 穴フルートほか/すべてのトラックに参加)
ヴィヴァビアンカルナ・ビフィ(ハーディガーディ)、ミヒャエル・グレビル(シストル、中世リュート)
オーディオ家からも一目おかれたピエール・アモンの演奏集。各地の伝承音楽からマショーの音楽、現代曲まで、様々な種類のフルートや民族楽器 を吹き分けて演奏しています。シェレールやアモン自身の作品も、現代音楽というより、ワールドよりの作風。マショーの作品もビヤボン(口琴の一種) とバンスリで演奏する、というまったく新しい試み。これが不思議とマッチ。当時はこんな音が町に溢れていたのではと思わされるリアルな響きが魅 力的です。 (Ki)
ZZT-090103
コントラストによる新感覚タンゴ
ピアソラ:アディオス・ノニーノ、オブリビオン*、カフェ・1930*、コントラステス、ラ・ミスマ・ペナ、天使のミロンガ、インビエルノ・ポルテーニョ*、タンガータ、サン・ルイ・アン・リル*、オブリビオン(ジャズ・ヴァージョン)
セバスチャン・イラディエル:ラ・パロマ(鳩)
カルロス・ガルデル(アルフレッド・レ・ペラ編):想いの届く日
J.C.サンダース(C.ヴェダーニ編):アディオス・ムチャーチョス
G.H.M.ロドリゲス:ラ・クンパルシータ
アンサンブル・コントラスト【アルノー・ソレッテ(指、Va)ヨハン・ファルジョー(P)、ジュヌヴィエーヴ・ロランソー(Vn)、ラファエル・マーリン(Vc)】
マガリ・レジェ(S)、カリン・ドゥシェー(Ms)、パリ=ソルボンヌcho、ラファエル・アンベール(Sax)、アンドレチェッカレリ(ドラム)
*=ヨハン・ファルジョー、アルノー・ソレッテ共同編曲

録音:2008年10月13-17日(パリ)
19世紀の終わり、アルゼンチンの首都ブエノスアイレスで生まれたタンゴ。今や世界中の人々がその独特のリズムと情熱的で官能的なタンゴに魅了されています。このアルバムにはタンゴの革命児アストル・ピアソラの数々の有名曲から、アルゼンチンの国民的タンゴ歌手カルロス・ガルデルの名曲「想いの届く日」などタンゴの名曲がふんだんに収録されています。2000年に結成された若いグループ、アンサンブル・コントラストのメンバーによるオリジナル・アレンジと現代的な感覚を交えた演奏、ラファエル・アンベールやアンドレチェッカレリらジャズ・シーンで活躍しているアーティストも参加しタンゴの名曲の数々を新しい視点で愉しむことができます。   (Ki)
ZZT-090104
バッハ:さあ来てください異教邦人の救い主〜プレリュード&フーガ
「さあ来てください異教邦人の救い主」BWV659(ブゾーニ編)、
平均律クラヴィーア曲集第1巻第2番ハ短調BWV847、
平均律クラヴィーア曲集第1巻第15番ト長調BWV860、
平均律クラヴィーア曲集第1巻第10番ホ短調BWV855、
「おお愛する魂よ汝を飾れ」(ブラームス:11のコラール前奏曲よりOp.122-5)、
平均律クラヴィーア曲集第1巻第9番ホ長調BWV854、
平均律クラヴィーア曲集第1巻第19番イ長調BWV864、 
平均律クラヴィーア曲集第1巻第6番ニ短調BWV851、
「イエスよ,わたしは主の名を呼ぶ」BWV639(ブゾーニ編)、
平均律クラヴィーア曲集第1巻第12番ヘ短調BWV857、
平均律クラヴィーア曲集第1巻第11番ヘ長調BWV856、
平均律クラヴィーア曲集第1巻第22番変ロ短調BWV867、
「目覚めよと呼ぶ声あり」BWV645(ブゾーニ編)、
平均律クラヴィーア曲集第1巻第21番変ロ長調BWV866、
平均律クラヴィーア曲集第1巻第17番変イ長調BWV862、
平均律クラヴィーア曲集第1巻第7番変ホ長調BWV852
エドナ・スターン(P)

録音:2008年4月
ピアノとフォルテピアノを見事弾きわけニュアンスに富んだ演奏をするエドナ・スターンの新譜はバッハの平均律を軸に構成された意欲的な内容。J.S.バッハはルターが作ったルーテル教会会衆のコラールを自身の教会音楽の中心に据え作曲家活動を行っていました。「さあ来てください、異教邦人の救い主」は典型的な例の一つです。ルーテル教会は待降節第1主日用として選んだこのコラールをバッハは3つのカンタータ(BWV61、62、36)、いくつかのオルガン作品の主題に採用しています。このような関係性は今回のアルバムにも密接に関わっています。エドナ・スターンはバッハの鍵盤作品についてもカンタータ同様の一連の関連的要素を提示しようとしています。エドナ・スターンの新たなアプローチでそれぞれの作品の表情を丁寧に浮かび上がらせています。次回のエドナのアルバムはモーツァルトのピアノ協奏曲が予定されています。   (Ki)

ZZT-090202
アルビノーニ:6つの4声のシンフォニア Op.2
ソナタ第1番ト長調、ソナタ第2番ハ長調、
ソナタ第3番イ長調
ソナタ第4番ハ短調、ソナタ第5番変ロ長調、
ソナタ第6番ト短調
キアラ・バンキーニ(Vn,指)
アンサンブル415

録音:2008年5月26-30日(パリ)
アルビノーニの隠れた名曲作品2。ヴィヴァルディ、マルチェッロ、ロッティなど豊富な人材を輩出した当時のヴェネツィア。アルビノーニもその一人ではありますが、あの有名な「アダージョ」のほか(レモ・ジャゾットによる捏造説あり)作品7、作品9の協奏曲集は良く耳にするでしょう。この秘曲作品2は1700年に出版されたもの。4声のシンフォニアと5声の協奏曲の全12曲からなる作品。ここでは6つのシンフォニアを収録しています。各4楽章形式に、ヴァイオリン2本、ヴィオラ2本、コントラバス、テオルボ、クラヴサンのアンサンブル。快活で色彩に溢れ、美しいメロディー、ヴァネツィア派らしい華やかな作品です。演奏はタルティーニ(ZZT080502)で衝撃的な演奏を聴かせたバロック・ヴァイオリンの巨匠キアラ・バンキーニ率いるアンサンブル415。冴え渡るアンサンブル、明るく爽快なバンキーニの開放的演奏が作品の魅力を際立たせています。
ZZT-090301
「天国と地獄の間で」
ゲラウ:1、6、11(「調和の詩」(1694)より)
マリン:2、3、4、5、7、8、9、10、12、13、14、15(フィッツウィリアム写本より)
ラベリントス・インヘニオソス(ランベール・クリマン(T)、
ペドロ・エステバン(Perc)、
サビエ・ディアス=ラトーレ(G)[2006年マラガ、フリオ・カスタニョス製5弦ギター])

録音:2007年6月11&15日パリ、9区、ドイツ福音教会
ホセ・マリン(1618?−1699)は殺人と強盗の罪で実刑を受けたことがあるにも拘らず、スペインを中心とするヨーロッパ各地で格別の評価を得ていた詩人、作曲家で歌手です。フランシスコ・ゲラウ(17世紀中頃−18世紀初頭)はマリンよりやや後の、修道士、作曲家でギター奏者です。その作品は17世紀スペイン最良のギター音楽という評価を得ています。17世紀初頭、フェリペ2世のもと最盛期を迎えたスペインですが、その黄金世紀は半ばに終焉を迎え、世紀末にはハプスブルク家の血統が途絶え、スペイン継承戦争が勃発します。激動の時代を生き抜き、高い評価の作品を残したマリンは17世紀スペインを体現する作曲家。アルバムは3部に別れ、まさに楽しみから悲しみへと向かうように構成されています。 (Ki)
ZZT-090302
ジョン・コプラリオ:「ヘンリー皇子の早世を悼む哀歌」、
「葬儀の涙」、「名士の仮面
ル・ジャルダン・ド・クルトワジー
アンサンブル・セラドン
録音:2008年6月9-13日
ジョン・コプラリオは、16世紀末から17世紀前半に活躍したイギリスの作曲家。本名はジョン・クーパー。イタリア文化に傾倒し、イタリア訪問からの帰国後イタリア風にジョヴァンニ・コプラリオと名乗るようになりました。コプラリオは洗練され、独創的な作風で同時代の作曲家たちのなかでも傑出していました。器楽曲はもとより、歌曲作品にもその才能を見せ、このアルバムに収められている「葬儀の涙」「ヘンリー皇子の早世を悼む哀歌」には、当時としては個性的で大胆な手法がみられます。 (Ki)
ZZT-090303
レーガー:クラリネット・ソナタOp.49-1、クラリネット・ソナタOp.49-2 フローラン・エオー(Cl) 
パトリック・ジグマノフスキー(P)

録音:2002年7月1-4日
マックス・レーガーのクラリネット・ソナタ作品49を収録したCD。フランスの異才クラリネット奏者フローラン・エオーが安定したテクニックと抜群の音楽センスで聴かせてくれます。ブラームスのクラリネット・ソナタに触発されて作曲したといわれているレーガーのソナタ。非常に魅力的なクラリネット・レパートリーの一つです。鍵盤の名手であったレーガー。このソナタのピアノ・パートも大変高度な技術を必要とします。エオーとデュオを組んでいるジグマノフスキーの切れ味の良い演奏も言うことなし。エオーの自由な発想と味わいのある音色で、作品の良さを再発見させてくれることでしょう。   (Ki)
ZZT-090402
メディテラネア〜トルバドゥールの歌
Aisso com es sobronrada ( ギラウト・リキエル)、I' vo' bene a chi vol bene a me- バラード( ギランデッロ・ダ・フィレンツェ)
Oh bel vision(トスカーナ民謡より/ カルロ・リッツォ)、Or piangiamo, che piange Maria- ラウダ(作者不詳)
Isabella( インストのみ、作者不詳)、Madonna santa Maria- ラウダ(作者不詳)
Bella figliola ca te chiamme Rsa( ナポリ民謡より)、A chantar m' er de co qu'eu no volria- カンソ
IPrincipio di virtu( インストのみ、作者不詳)、Oh re re lu passierelle n'dalla vena- タランテラ
Salterello( インストのみ、作者不詳)、Camini por altas torres、A la una yo naci( インストのみ)
Un pregon pregono el rey、Durme, durme, hermozo hijico( 子守歌)、Nani, nani( 子守歌)
アラ・フランチェスカ
ブリジット・レーヌ(Vo、Hrp、Perc)
ピエール・アモン(Rec、Fl)
カルロ・リッツォ(タンバリン、Vo)

録音:2007年6月18-20日(パリ)
南仏、地中海に面した地域で歌われていたトルバドゥールの歌を集めた1枚。アラ・フランチェスカの清々しい演奏は、地中海の香り高いメロディーを存分に楽しむことができます。収録されている歌は、聖母マリアへのラウド、イタリア・トレチェント、エスタンピー、バルスーズ、フォルクローレなど多岐に渡り中世の地中海沿岸を音楽で旅をするような感覚を味わうことができます。   (Ki)
ZZT-090403(2CD)
F・クープラン:2つのミサ曲よりなるオルガン曲集
教区のためのミサ、修道院のためのミサ
オード・ウルテマットゥ(Org:サン・ジェルヴェ教会)

録音:2004年サン・ジェルヴェ教会(パリ)
クープラン一族が活躍しF.クープランが1685年から38年間オルガン奏者を務めたパリのサン・ジェルヴェ教会のオルガンを使用した録音。サン・ジェルヴェ教会は画家、ユトリロの残した絵画『パリのサン・ジェルヴェ教会』でも有名なパリで最も古い界隈、4区のパリ市庁舎の裏手にある教会。演奏は1989年からサン・ジェルヴェ教会のオルガニストを務めるオード・ウルテマットゥ。F.クープランはサン・ジェルヴェ教会のためにこの「2つのミサ曲よりなるオルガン曲集」を作曲。クープラン初期の代表作であり唯一のオルガン作品。<教区のためのミサ>、<修道院のためのミサ>の2つのオルガン・ミサ曲が収められています。17世紀のフランス・オルガン音楽の充実度が示された作品です。 (Ki)
ZZT-090501
ジャン・アンリ・ダングルベール(1628-1691):クラヴサン組曲
ト長調、ニ短調、ト短調
ロラン・スチュアート(Clavn)
※使用楽器:ヨハネス・ルッカース(1638年製モデル)
録音:2008年10月27-31日リヨン
ジャン・アンリ・ダングルベールは17世紀フランス、ルイ14世のクラヴサン奏者として活躍し、彼の作品の多くはクラヴサンのために書かれています。フランス・バロック音楽の最盛期の生き生きとした空気が伝わってくる音楽です。ダングルベールの旋律線に美しく含まれた装飾音は、あのバッハも参考にしたと言われています。この組曲はクラヴサン独特の華麗さと細やかなタッチに溢れた魅力的な作品です。 (Ki)
ZZT-090502
バッハ:カンタータ集
第78番「イエスよ、汝わが魂を」 BWV78
第12番「泣き、歎き、憂い、怯え」BWV12
第150番「主よ、われ汝をあおぎ望む」BWV150
モテット「おおイエス・キリスト、わが命の光」BWV118
フランソワーズ・ラセール(指)アカデミア
ヴェロニカ・ヴィンター(S)
ダミアン・ギヨン(A)
マルセル・ビークマン(T)
ブノワ・アルヌール(B)
録音:2008年12月3-5日、2009年1月5-7日
フランソワーズ・ラセール率いるアカデミアによるバッハのカンタータ集。傑作揃いのカンタータのプログラミングにはいつも頭を悩ませるというフランソワーズ・ラセールが今回選んだ作品は、コラール「イエス、わが喜び」とつながる曲を選曲しています。まず「泣き、歎き、憂い、怯え」BWV12。嘆きのシャコンヌ形式で作られた第2曲は、のちに「ロ短調ミサ」の「十字架につけられ」に転用された悲痛な悲しみを持つカンタータ。同じく「イエスよ、汝わが魂を」 BWV78、「主よ、われ汝をあおぎ望む」BWV150も同じシャコンヌ形式(低音主題を何度も反復し、バスの上にソプラノ、アルトがのり楽想を発展させていく)で書かれた素晴らしい合唱曲を持つ作品です。この様な厳粛な雰囲気を持つカンタータをフランソワーズ・ラセールは見事に聴かせてくれます。 (Ki)
ZZT-0906011
ゴシック期の音楽
キリエ(トゥルネー写本)、
グロリア(バルセロナ-APT写本)、
アレルヤ-聖霊来たりたまえ(聖歌)、
クレド(バルセロナ-APT写本)、
プレフィス、サンクトゥス(トゥルネー写本)、
オッフェルトリウム-神よ御身がわれらになしたまえること果たしたまえ、
アニュス・デイ(トゥルネー写本)、
イントロイト-スピリトゥス・ドミニ(聖歌)、
イテ・ミサ・エスト-神に感謝せよ(トゥルネー写本)
マルセル・ペレス(指)アンサンブル・オルガヌム
録音:2009年1月
14世紀になるとアヴィニョンに教皇庁が移り「トゥルネーのミサ」「バルセロナのミサ」「アプト写本(プロヴァンス地方)」など通作したポリフォニー・ミサが多く作られました。ギョーム・マショーより古い時代。その後教皇庁はローマに移転され、アヴィニョンは衰退するのですが、700年を経た音楽が放つ激しいエネルギーは失われることなく、私たちのもとに届きます。マルセル・ペレス率いるアンサンブル・オルガヌムの強烈なパワーがより一層音楽に深みを与えています。 (Ki)
ZZT-090802
ニコラ・マッテイス(C.1650-C.1700):ヴァイオリンのためのエアー集〜憂鬱な疑似協和音 アマンディーヌ・ベイエ(バロックVn&Cond)
グリ・インコグニティ[ロナルド・ロペス(バロックG、テオルボ)
フランチェスコ・ロマーノ(バロックG、テオルボ)(バルドメロ・バルチェラ(Gamb) 
アンナ・フォンターナ(Cemb)]

録音:2009年3月16-20日
ニコラ・マッテイスはナポリ生まれ、1670年以後イギリスに渡り名声を得たヴァイオリニスト、作曲家。自由な楽想、親しみやすい旋律、マッテイス自身のヴァイオリンも非常に甘美な演奏だったようで、たちまち人気を集めたとされています。ここで収められている作品集は、不協和音と半音階を表情豊かに用い、より技巧的に名人芸を披露できる曲となっています。バロック・ヴァイオリン界の花アマンディーヌ・ベイエはこの作品を演奏するにあたり、マッテイスがヴァイオリンを低く構え演奏している肖像画を目にし、なるべく忠実にマッテイスの作品を再現するために、同様のスタイルを今回の録音で採用しているということです。
ZZT-090803
ゼレンカ晩年の大作オラトリオ
ゼレンカ:オラトリオ「贖い主の墓前の悔悟者」
マリアナ・レヴェルスキ(A:マッダレーナ)、
エリック・シュトクローサ(T:ダヴィデ)、
トビアス・ベルント(Bs:ピエトリ)
ヴァーツラフ・ルクス(指)コレギウム1704、
コレギウム・ヴォカーレ1704

録音:2008年11月11-14日(トロイ城、プラハ)
この作品はザクセン選帝候フリードリヒ・アウグスト二世の命により1736年聖金曜日の為に作曲されました。演奏はミサ・ヴォティヴァ(ZZT080801)で人々の心をつかみ、近年ゼレンカの作品を熱心に演奏しているコレギウム1704。作品の核により迫るためにコレギウム1704はプラハのトロイ城に出向いて録音しています。 (Ki)
ZZT-090901
ラウデウス〜朝の祈り、信心会の歌声
Djanam, Djanam...(Rumi)
Poiche'l mio largo pianto(Lassus, Roland de)
Con doglia e con pieta(Ferraro, Maistre Jhan de)
Alma che scarca(Anonym)
Bia Bia deldareman, Ey yare man, Ey yare man...(Rumi)
Io ti vengo, Giesu, drieto(Anonym)
O pane del ciel(Anonym)
Ya Hou Ya man Hou(Rumi)
Al pie del duro sasso(Anonym)
Piangi ingrato core(Anonym)
Piangete egri mortali(Willaert, Adrian)
Dimmi dolce Maria(Anonym)
Cor maligno e pien di fraude(Animuccia, Giovani)
ドゥルス・メモワール
ドニ・レザン=ダドル(指)
録音:2008年12月15-19 日
ドニ・レザン=ダドル率いるドゥルス・メモワールによる16 世紀イタリアの信心会の音楽とイスラムのスーフィーの音楽を対話させたディスク。イスラム 圏のスーフィー教団の音楽は、神への祈りの儀式として重要な役割を果たしていました。彼らの恍惚の儀式として踊りとズィクル(神の名を呼ぶこと)、音 楽(単純な一連の音に合わせて歌ったり、語ったりする)から成っています。このように信者を神秘的陶酔に導く音楽は両文化では、正統派からは認めら れていませんでした。異文化ながら両者に共通点を見出したドニ・レザン=ダドルは、その儀式の普遍性に魅了されこのアルバムを作り上げました。 (Ki)
ZZT-090902
フォーレ:歌曲集
夕暮Op.83-2/イスファハンの薔薇Op.39-4/ばらOp.51-4/
消え去らぬ香りOp.76-1/アルペッジョOp.76-2/金の涙 Op.72*
閉ざされた庭 Op.106
【1.聴許/2.あなたが私の目を見入るとき/3.使い女/4.私はおまえの心に身を委ねよう/5.ニンフの神殿で/6.薄暗がりで/7.私には大切なのです、愛の神よ/8.砂の上の墓碑銘】
イヴの歌Op.95
【1.楽園/2.最初の言葉/3.燃えるばら/4.神の輝きのように/5.白い夜明け/6.生きている水/7.めざめているのか、
太陽の香り/8.白いばらの香りの中で/9.たそがれ/10.おお死よ、星くずよ】
カリーヌ・デエイェ(Ms)
エレーヌ・リュカス(P)
ステファン・ドゥグー(Br)*

録音:2009年2月16-20日
非常に洗練された旋律、気品漂う珠玉の作品が揃う、フォーレの歌曲集。ここでは初期の甘美な作風のものではなく、中期から後期の凛とした力強さを備えた作品を中心に取り上げています。フォーレの円熟期の傑作「イヴの歌」、「閉ざされた庭」など美しい旋律美だけはない、奥深い音楽性が表出した心を揺さぶられる作品。フランスの歌姫カリーヌ・デエイェのシルクのような艶やかな歌声は、やわらかい光が射すような美しい光景が浮かびあがらせています。

ZZT-091003
フーガの四重奏
ハイドン:弦楽四重奏曲第35番ヘ短調Op20-5
アルブレヒツベルガー:アダージョとフーガOp.24-4
グレゴール・ヨゼフ・ヴェルナー:フーガ ト短調
モーツァルト:フーガ KV405(J.S.バッハ:平均律クラヴィーア曲集第2巻よりBWV871&876)
グレゴール・ヨゼフ・ヴェルナー:フーガ ニ短調
アルブレヒツベルガー:アダージョとフーガOp.21-4
ハイドン:弦楽四重奏曲第32番ハ長調Op.20-2
リンコントロ四重奏団
録音:2009年6月15-19日
フーガにまつわる弦楽四重奏曲を集めた面白い1枚。モーツァルトのフーガとハイドンのフーガに特徴のある弦楽四重奏曲、そして同時代の作曲家ヴェルナーとアルブレヒツベルガーの作品を収録。フーガ技法はウィーン国立図書館で特別のセクションが設けられ、当時オーストリア皇帝ヨーゼフ2世が非常に喜んだ形式。演奏はピリオド楽器によるカルテット、リンコントロ弦楽四重奏団。テクスチュアが際立ち、音楽の魅力を引き出す彼らの演奏で凝ったアルバム・コンセプトをより楽しむことができます。 (Ki)

ZZT-100102
2台のフォルテピアノ弾き分け〜シューベルト
4つの即興曲Op.90/D.899
4つの即興曲Op.142/D.935*
アレクセイ・リュビモフ(P)

※用楽器:1810年マティアス・ミュラー/エドウィン・ボインク修復)、1830年ヨゼフ・シャンツ/エドウィン・ボインク修復)*

録音:2009年7月13&14日ハーレム(オランダ)
ロシアのピアニストアレクセイ・リュビモフによるシューベルト即興曲全集。ジョン・ケージやテリー・ライリーなど現代音楽家のモスクワ初演を手がけるなど現代音楽の専門家として知られていましたが、古楽への取り組みにも積極的。オリジナル楽器による録音も行っており、ここでは2種類のフォルテピアノを用いています。宝石のような音の美しさは、楽器を熟知し一音一音考え抜かれた奏法は、この躍動的で流麗な即興曲にぴたりと合い、リュビモフならではノスタルジックな世界を作り出しています。 (Ki)

ZZT-100203(2CD)
ショパン:ノクターン全集
2つのノクターンOp.48(第13&14番)
3つのノクターンOp.15(第4.6番)
2つのノクターンOp.27
ノクターン第20番嬰ハ短調
2つのノクターンOp.32(第9.10番)
2つのノクターンOp.55(第15.16番)
2つのノクターンOp.37(第11.12番)
3つのノクターンOp.9(第1.3番)
ノクターン第19番ホ短調Op.72-1
ノクターン ハ短調(遺作)
2つのノクターン(第17.18番)
フランソワ・シャプラン(P)

録音:2009年9月21日、10月2日
フランスのピアニスト、フランソワ・シャプラン。以前リリースしたドビュッシー(PIERREVERANY)やショパンの4つのバラード(Arion)で聴かせた抒情的で色彩豊かな演奏は本国フランスで注目を集めています。ショパン・イヤーを迎えた2010年に発売するのはノクターン全集。ショパンの柔らかく繊細な表現を最大限引き出すためにシャプランはヤマハコンサートグランドピアノを選び、彼自身の理想の音楽を作り上げています。シャプランの自由な発想をノクターンに対する新しい試みとして表現。ショパンの少し気まぐれで親密な告白を、シャプランの抒情的でドラマティックな音楽、全魂を込めた演奏で感動的に聴かせてくれます。 (Ki)

ZZT-100301(2CD)
バッハ:ヨハネ受難曲 ラ・シャペル・レーナン ブノワ・アレ(指)
エヴァンゲリスト:ジュリアン・プレガルディエン(T)、
イエス:ブノア・アルノー(B)、
タニア・アスペルマイアー(S)、
サロメ・アレ(S)、
ジュリアン・フライムス(C-T)、
パスカル・ベルタン(C-T)他

録音:2008年9月5-11日
ブノワ・アレ率いるラ・シャペル・レーナンによるJ.S.バッハの「ヨハネ受難曲」。「ヨハネ受難曲」はJ.S.バッハが4回に分けて改訂していますが、このブノワ・アレの「ヨハネ受難曲」はその4つの稿を組み合わせた新しいヴァージョンで録音されています。新バッハ全集をもとに部分的に各稿を再考し変更しています。また注目はクリストフ・プレガルディエンの息子、ジュリアン・プレガルディエンがエヴァンゲリストで出演しています。父クリストフはバッハのマタイ、ヨハネのエヴァンゲリスト役でその名を轟かせていただけあって、息子ジュリアンの演奏にも期待が高まります。 (Ki)

ZZT-100402
ショーソン:愛と海の詩Op.19(ピアノと弦楽四重奏版)、
弦楽四重奏曲 ハ短調Op.35、
終わりなき歌Op.37
サロメ・アレール(S)
ニコラス・クルーガー(P)、マンフレッドQ

録音:2009年10月27-30日パリ、11区
フランス香気漂う「愛と海の詩」。通常はオーケストラ伴奏ですが、ここではピアノと弦楽四重奏による編曲版です。淡い色彩、得も言われぬ旋律の曲線美、サロメ・アレールの甘美な歌唱は、夢のように美しいショーソンの世界に引き込んでくれます。カップリングはショーソン最後の作品となった弦楽四重奏曲。去っていった恋人への思いが切々と歌われる「終わりなき歌」は室内楽伴奏で歌われています。 (Ki)

ZZT-100501
トビアス・ヒューム:「ヒューム大佐の詩的な音楽」、
 「エア集 第1巻(音楽の諧謔)」より抜粋
エリック・フィッシャー:ヴィオラ・ダ・ガンバのための「Topographic Long-Range(トポグラフィック・ロング・レンジ)」
マリアンヌ・ミュレ(Gamb)
リアム・フェンリー(Gamb)
パウ・マルコス・ヴィセンス(Gamb)

録音:2009 年7 月20-24 日パリ
トビアス・ヒュームは、ヒューム大佐としても知られ、リュート音楽全盛の当時のイギリスでソロ楽器としてヴィオラ・ダ・ガンバの可能性広げた作曲家。 現在ヴィオラ・ダ・ガンバのレパートリーには欠かすことが出来ない作曲家の一人。このアルバムには、ヒュームが出版した曲集「ヒューム大佐の詩的な音楽」 (1607)と、「エア集 第1 巻」(1605)の中から12 曲が収められています。演奏はエスペリオン]]、シャペル・ロワイヤル、アカデミア、また自身の新 鋭グループ、アンサンブル・スピラーレを率いて積極的な活動を行っているガンバ奏者マリアンヌ・ミュレ。柔らかな極上の音色と抜群のテクニックで聴かせ てくれます。 また現代の作曲家エリック・フィッシャーのヴィオラ・ダ・ガンバのための作品を収録。エリック・フィッシャーは、これまでに200 曲以上の作品を書き、そのジャ ンルは多岐にわたっています。フィッシャーは、ヴィオラ・ダ・ガンバの作品を新しく作曲することは、昔の楽器への郷愁で書くのではなく、ヴィオラ・ダ・ ガンバの音色に魅せられ、またヒュームの音楽のヒントを得て今日の楽器として再び作曲したと語っています。 奇才ヒュームが過去と現在で交錯するようなアルバムです。 (Ki)

ZZT-2020601
J・シュトラウス:トリッチ・トラッチ・ポルカ、「こうもり」序曲、チャールダーシュ(「こうもり」より)、ワルツ「北海の絵」、ポルカ・シュネル「突進」、新ピッツィカート・ポルカ、「無窮動」音楽の冗談(第2稿)、ワルツ「春の声」、「ジプシー男爵」序曲、ワルツ「美しく青きドナウ」、エジプト行進曲、ポルカ「ハンガリー万歳」、狂乱のポルカ ヴィヴィアン・ハーグナー(Vn)、
インマゼール(指)アニマ・エネルナ
ミヒャエル・ロートによるベーレンライター新校訂版の楽譜に出会い、インマゼールはヨハン・シュトラウスの音楽に新たな音楽史的な価値を見出し、大変新鮮な演奏で私たちを驚愕させたあのアルバムが特別価格、カタログ付きで再登場!    (061201Ki)

ZZT-2100104
ベートーヴェン:交響曲第5番「運命」
交響曲第4番Op.60*
ジョス・ファン・インマゼール(指)
アニマ・エテルナ(ピッチA=440Hz)

録音:2007年12月20-21日、2005年12月10-12日*  ブリュージュ、コンセルトヘボウ
話題を呼んだオリジナル楽器によるベートーヴェン交響曲全集&序曲集(KDC.5044)。ZigZagレーベルのお買い得シリーズ、ゼブラ・コレクションからSym.5&4のみの分売。古楽オケ最高水準を誇るアニマ・エテルナの洗練されたサウンドに驚かされたリスナーも多いでしょう。インマゼールの綿密な調査・研究により、ベートーヴェンの意図した演奏を可能な限り再現し、新たなベートーヴェン像を作り出しています。新鮮な音色で解放された音楽を生み出した名演「運命」、軽妙なリズムを際立たせたエネルギッシュな4番。インマゼールとアニマ・エテルナのただならぬ研究の成果がひしひしと伝わってくる1枚です。 (Ki)

ZZT-2030102
チャイコフスキー:交響曲第4番、
バレエ音楽「くるみ割り人形」Op.71.a
ヨス・ファン・インマゼール(指)アニマ・エテルナ

録音:2000年9月6日ブリュッセル[ライヴ]
Zig-Zag Territoires の人気シリーズ、インマゼール&アニマ・エテルナによる衝撃のチャイコフスキー。大オーケストラで演奏されるのが常の「交響曲第4番」と「くるみ割り人形」をわずか58名で演奏。4番冒頭の金管も響きが常とはまったく異なりますし、脂ぎっているはずのフィナーレも実に爽やか。ロシア伝統の解釈で植え付けられた厚くて重いイメージと対極にあるこの演奏、チャイコフスキー観が大きく覆されること間違いなしの超問題作です。
ZZT-2030301
ブラームス:クラリネット・ソナタ第1番ヘ短調Op.120-1、第2番変ホ長調Op.120-2 フロラン・エオ(Cl)、
パトリック・ジグマノフスキ(P)

録音:2002年6月25-28日&7月1-4日パリ11 区、ボン・セクール教会
ZZT-2030903
2台ピアノのための作品集
サン=サーンス:「死の舞踏」、
 ベートーヴェンの主題による2台ピアノのための変奏曲集Op.35、
フランク
:前奏曲/ フーガと変奏曲Op.18、
インファンテ:3 つのアンダルシア風舞曲、
プーランク
:「悲歌〜互いの同意のもとに」
 「シテール島への船出」
 「仮面舞踏会」によるカプリッチョ
ヨス・ファン・インマゼール(P;1897 年パリ、エラール社製ピアノフォルテ使用)、クレール・シュヴァリエ(P;1904 年パリ、エラール社製ピアノフォルテ使用)

録音:1999年7月12-15日ブリュッセル、ルナ劇場
19世紀後半から20世紀前半に芸術の都を彩ったインマゼールお気に入りのエラール製ピアノによる2台ピアノのための作品集。作 品ごとに第1 奏者と第2 奏者の弾き手を入れ替えていますが、インマゼールとシュヴァリエの息の合った演奏でパリの盛時を今に伝え る内容です。
ZZT-2031101
モンテヴェルディ:「倫理的宗教的森」より洗礼者聖ヨハネのための荘厳ミサ フランソワーズ・ラセール(指) アカデミア
ラセール率いるアカデミアの意欲作として3 枚組でリリースされていたモンテヴェルディ:「倫理的宗教的森」より洗礼者聖ヨハネのための荘厳ミサのみを収録したCD。「倫理的宗教的森」は、いずれも変化に富んだ名曲ぞろいで、厳格なポリフィニー様式による4声のミサと39曲の典礼や聖書に基づく曲からなる作品集。30年間を過ごしたサン・マルコ大聖堂での日々の勤めの集大成であるといえます。
ZZT-2031102
ヘンデル:トリオ ハ短調HWV386A、トリオ ヘ長調HWV389、前奏曲ト短調HWV572、ソナタ ト短調HWV404、トリオ ト短調HWV393、ソナタ ニ短調HWV359A、前奏曲ニ短調HWV562、ソナタ ト長調(HWV252&314 からの再構成) ラッサンブレ・デ・オネスト・キュリュ〔アマンディーヌ・ベイエ(Vn)、アルバ・ロカ(Vn)、アントワーヌ・トランチク(Ob)、シャオ=ピン・クォ(Cemb)、バルドメロ・バルチエラ(Gamb)〕

録音:2003 年3 月17-21 日パリ(11 区)、ボン・セクール教会
イタリアの国際コンクールで優勝した際に、審査委員長を務めていたレオンハルトに特別賞を受けた実力派グループ、ラッサンブレ・ デ・オネスト・キュリュ。楽曲と丁寧に向き合った真摯なアルバムです。
ZZT-2040201
ピッチニーニ:リュートとキタローネのためのタブラチュア曲集第1巻(1623 1623)〜[アリア、コレンテ、カンツォーナ、ガリアルダ、リチェルカーレ、トッカータ、キタローネのためのコレンテ、ガリアルダ、パルティータ、トッカータなど レ・リベルタン〔パスカル・モンテイェ(テオルボ)、
モニカ・プスティルニク(ルネサンスG)、
ジャン=マルク・エーム(Org)〕

録音:2003年6月9-15日 フランス、ヴォークリューズ県、リュベロン地方、メネルブ、サン・リュック教会
16世紀末から17世紀にかけて活躍した作曲家兼リュート奏者ピッチニーニは父、兄弟、息子ともにリュート奏者というリュート奏者一族でした。一家でフェラーラのエステ家に仕え、後年はボローニャで枢機卿に仕えていました。ピッチニーニは2巻のタブラチュア集を出版しここでは1623 年に出版された第1 巻を収録。同時代の作曲家バンキエリが「リュート奏者でピッチニーニに並び立つものはいない」と評しているぐらいピッチニーニは名手であったとされ、作品もその時代の最先端の技法がふんだんに組み込まれた内容です。
ZZT-2040601
バッハ父子のトリオ・ソナタ集
バッハ:ソナタ ニ長調BWV1028/ ソナタ ト長調BWV1039
C.P.E. バッハ:ソナタ ト長調Wq86(H509)/ ソナタ ホ長調Wq162(H580)
W.F. バッハ:2本のフルートと通奏低音のためのソナタ ニ長調
ア・ドゥー・フリュースト・エガール〔ヴァレリー・バルサ(Fl)、ジャン=ピエール・ピネ(Fl)〕、アジェ・スペテール=アナナ(Vc)、ブランディーヌ・ランヌー(Cemb)

録音:2003年2月24、25、27、28日、5月1日パリ(11 区)、ボン・セクール教会
ZZT-2041001
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第1番へ短調Op.2-1、第13番変ホ長調Op.27-1、第28番イ長調Op.101 エレーヌ・クヴェール(P)

録音:2004年4月19-23 日パリ(11 区)、ボン・セクール教会
パリ音楽院でメルレとイヴァルディに、テオ・リーフェン国際ピアノ財団でフライシャー、シュタイアー、ラローチャに師事したクヴェール。清冽さを感じさせる演奏で、ベートーヴェンの前中後期ソナタの特徴をバランス良く表現しています。
ZZT-2041002
ランツェッティ:チェロと通奏低音のためのソナタ集
第7番ト長調、第8番ホ短調、第9番イ短調、第10番嬰ヘ短調、第11番ヘ長調、第12番ニ長調
ガエターノ・ナシッロ(独奏Vc)、
サラ・ベンニーチ(伴奏Vc)、
アンドレア・マルキオル(Cemb)

録音:2004年4月26-30日 コルシカ島、オート=コルス県、ピーニャ、オーディトリアム
イタリア後期バロックの作曲家兼チェロ奏者、サルヴァトーレ・ランツェッティ。ボッケリーニに先駆け、ランツェッティは通奏低 音楽器から独奏楽器へとチェロを用い、その点がこのソナタ集を意義深いものにしています。
ZZT-20403011
ジェミニアーニ:コレッリの作品5 に基づく12の合奏協奏曲集より
第1、3、5、8、10、11 番&ラ・フォリア
キアラ・バンキーニ(指、Vn) 
アンサンブル415

録音:2003年
師コレッリと比べ、より豊かな響きと半音階的な和声や旋律を特徴とするジェミニアーニの合奏協奏曲集。1989年にコレッリの作品 5をHMFに録音してから14年後にジェミニアーニを録音することになったバンキーニ。彼女のバロック音楽活動の原点はコレッリであ り、このアルバムでもそのことを強く感じさせる演奏となっています。(ZZT40301 の分売)
ZZT-2060101(3CD)
ラモー:コンセールによるクラヴサン曲集 (ZZT 2040301 2040301)
F・クープラン:クラヴサン曲集 (ZZT 040401)
ブランディーヌ・ランヌ(Cemb)
ZIG-ZAGの看板アーティスト、 ブランディーヌ・ランヌを お手ごろBOXで。

ZZT-3071001(5CD)
ZIG-ZAG創設10周年記念ボックス
CD1
ジャン=フェリ・ルベル(1666-1747):ヴァイオリンとバッソコンティヌオのためのソナタ集、リュリ氏のトンボー(ソナタ第7番)ハ短調、ソナタ第5番ニ長調「パラス・アテナ」、ソナタ第3番変ロ長調「アポロ」、ソナタ第6番変ロ短調、ソナタ第11番変ロ長調
CD2
ラモー:新クラヴサン曲集(1728)〜第4組曲、第5組曲
CD3
モーツァルト:2台のピアノのための協奏曲 変ホ長調K .365、フルートとハープのための協奏曲ハ長調K.299、ホルン協奏曲第3番
CD4
ボノンチーニ:セレナータ「恋の敵」(1693)
CD5
モンテヴェルディ:マドリガーレ集〜タンクレーディとクロリンダの戦い(第8巻)、ニンファの嘆き(第8巻)、さえぎられた希望(第7巻)、他の者は愛の神について歌えばよい(第8巻)、今や天も地も(第8巻)、他の者は軍神マルスについて歌えばよい(マリーノ 第8巻)、唇よ何とかぐわしく匂うことか(第7巻)
CD1 (ZZT 051102)
アマンディ−ヌ・ベイェ(バロックVn)、ラッサンブレ・デ・オネスト・キュリュ〔アルバ・ロカ(Vn)、アントワーヌ・トランチク(Ob)、シャオ=ピン・クォ(Cemb)、バルドメロ・バルチエラ(Gamb)〕/録音:2005 年6 月20-24 日
CD2 (ZZT 010301より)
ブランディーヌ・ランヌ(Cemb)
CD3 (ZZT 060201)
ジョス・ファン・インマゼール(P&指)、金子陽子(P)、フランク・トゥンス(Fl)、マルヤン・ド・ヘール(Hp)、ウルリッヒ・フュブナー(Hrn)、アニマ・エテルナ/録音:2005年2月27日&3月1日
CD4 (ZZT 030801)
キアラ・バンキーニ(指,第1Vn)、アンサンブル415、アドリアーナ・フェルナンデス(クローリ:S)、マルティン・オロ(ティルシ:C-T)、フリオ・ザナッシ(フィレーノ:Br)/録音:2002年10月7-12日
CD5 (ZZT 051003)
フランソワーズ・ラセール(指)、アカデミア ヤン・ヴァン・エルサッカー(語り手:T)、ギュメット・ロランス(クロリンダ:Ms)、エルヴェ・ラミ(タンクレーディ:T)/録音:2004年12月12-16日
ZIG-ZAG Territoiresレーベル創設10周年記念ボックス!インマゼール、ランヌー、ベイェなど、レーベル屈指のアーティストが特価BOX に終結!美麗化粧箱入りです。

KDC-5044(6CD)
ベートーヴェン:交響曲全集&序曲集
交響曲全集(全9曲)、「プロメテウスの創造物」序曲、序曲「コリオラン」、「エグモント」序曲、「アテネの廃墟」序曲、トルコ行進曲、「献堂式」序曲
ジョス・ファン・インマゼール(指)アニマ・エテルナ、アンナ・クリスティーナ・カーポラ(S)、マリアネ・ベアーテ・シェラン(A)、マルクス・シェーファー(T)、トーマス・バウアー(Bs)、アニマ・エテルナcho

録音:2005年〜2007年
※日本語解説付き
シューベルトの交響曲全集(SONY)でオリジナル楽器による刺激的な演奏をしていたインマゼールですが、このベートーヴェンの全集もかなり手の込んだこだわりの演奏となっています。スコアはシューベルトの交響曲全集と同様ベーレンライター版を用い、ウィーン楽友協会の史料に基づいたインマゼール自身の独自の研究によるもの。すでに1998-1999年のシーズンに行ったベートーヴェン交響曲全曲演奏会でのセッションで第9、5&6番は録音がありますが、インマゼール自身も解説で語っているように、その後も繰り返しベートーヴェンの作品を演奏、研究してきたことによりこの全集は新しい解釈、音色が提示されています。その解説も実に興味深く、楽器、ピッチ、編成、音響、速度など細かく記載してあります。テンポについてはベートーヴェンの定めた指示に従って演奏されているので速めに感じますが、楽曲の全体像を掴んだインマゼールだからこそ出来る表現力で、インマゼール&アニマ・エテルナの目指す理想のベートーヴェンを聴くことが出来ます。


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