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リッカルド・カパッソ(指) |
キエフ国立放送交響楽団 |
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Avvennimenti
AVV-021496(1CD)
RICCARDO CAPASSO |
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演奏時間: |
第1楽章 |
14:55 |
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第2楽章 |
12:37 |
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第3楽章 |
6:19 |
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第4楽章 |
12:39 |
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カップリング/なし |
“発見の連続!スコアの指示にまだ掘り下げる余地があったとは!” |
リッカルド・カパッソは、シェルヘンやグイに学んだイタリアの指揮者。イタリアをはじめ、ロシアやウクライナでの活躍も顕著で、2005年には、プーチン大統領の要請で第二次世界集結60周年記念式典でヴェルディのレクイエムを指揮しています。後進の指導も熱心に行っているようですが、この録音を聞く限り、指揮者としての力量は新人以下と言っても過言ではありません。作品の全体像のみならず、響きにもテンポにもビジョンがまるで感じられず、オケの掌握もあまりにも甘いのです。最初はオケの力量不足によるものかと思いましたが、終楽章のティンパニの出遅れ以外に目立った欠陥もないので、聴後にはオケの自然な表現意欲をが無秩序な指揮によって削ぎ落とされてしまったのでは?という感を強めた次第です。いくらライヴとはいえ、第3楽章冒頭のテンポが決まらない事などあり得るでしょうか?終楽章210小節からのティンパニ強打がいかにもロシア的野趣に溢れて素晴らしい効果を上げていることなど、指揮者の意志が実を結んでいる点も数える程度には存在しますが、それ以外の箇所は、まるでリハーサルさえ行わなかったのでは?と疑いたくなります。
終演後の盛大な拍手も収録されていますが、こういう演奏を恥ずかしげもなく発売してしまう神経が全く理解できません。【2023年11月湧々堂】 |
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第1楽章のツボ |
ツボ1 |
冒頭クラリネットは、付点リズムが複付点のように聞こえる。響きもニュアンスも単調。弦は厚みと陰影を欠く。 |
ツボ2 |
標準的なテンポ。木管の響きは美しく調和。 |
ツボ3 |
やや響きが痩せ気味。 |
ツボ4 |
スコア通りで、特に特徴なし。熱い共感を滾らせる素振りも見られない。 |
ツボ5 |
冒頭のスフォルツァンドがぎこちないが、それがかえって味。テンポも落とし、共感は十分に伝わる。 |
ツボ6 |
特徴なし。 |
ツボ7 |
響きが貧弱。人数が少ないのだろうか? |
ツボ8 |
響きの調和と制御が今ひとつ取れていない気がする。 |
ツボ9 |
19分音符は曖昧。わずかにテンポアップ。直前のティンパニが入魂の響き!その後もわずかにテンポアップするが、響きに凝縮力がないので迫力を欠く。 |
第2楽章のツボ |
ツボ10 |
冒頭の低弦は、ニュアンスが単調。ホルンは、ヴィブラートたっぷり。インテンポながら心のこもった歌を披露。技術的にも文句なし。 |
ツボ11 |
盛り上がりに欠ける。呼吸も深いとは言えない。 |
ツボ12 |
わずかにテンポアップするが、切り替えのコントラストがボケ気味。クラリネットは、第1楽章冒頭同様、いかにも平板。 |
ツボ13 |
ニュアンスが殆ど感じられない。 |
ツボ14 |
呼吸の浅いフレージングの典型。強弱以外のニュアンスが見当たらない。 |
ツボ15 |
響きの制御がまるでなされていない。そもそもリハーサルもシていないのでは? |
第3楽章のツボ |
ツボ16 |
わずかにテンポを落とし適しするが、ぎこちない。 |
ツボ17 |
ニュアンスをあぶり出せず、音符を再現するのに精一杯。 |
ツボ18 |
完璧ではないが、そこそこ綺麗なラインを形成している。 |
第4楽章のツボ |
ツボ19 |
初めて意志が感じられる響きに遭遇!全体が強固に結束して勇壮なニュアンスを確実表出。なぜ他の箇所でこれが出来なかったのか? |
ツボ20 |
ホルン裏方に徹している。 |
ツボ21 |
ティンパニは一定音量で、強弱変化なし。テンポは標準的。 |
ツボ22 |
アクセントを完全に無視。他の箇所のスラーまで無視! |
ツボ23 |
意志薄弱。 |
ツボ24 |
テンポを早めるが、ニュアンスが伴わない。 |
ツボ25 |
意志のない弱音。 |
ツボ26 |
そのままイン・テンポ。いかにもなし崩し的な流れ。 |
ツボ27 |
2つの8分音符が装飾音的に奏でられるのはおそらく奏者のセンスだろうが、3連音の破綻がない点も含め、立派な響き。 |
ツボ28 |
462小節のティンパニが1小節出遅れる大珍事!8分音符の音価は長め。 |
ツボ29 |
確信と輝きに満ちた立派な響き。別のオケと入れ替わったかのよう。 |
ツボ30 |
弦は音を短く切るが、トランペットはテヌート。 |
ツボ31 |
トランペットはスコア通り。 |
ツボ32 |
そこそこ明快。 |
ツボ33 |
ややリテヌートして締めくくる。付点2分音符の後に無意味な全休止が挿入された等に聞こえてしまう。、 |