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新譜速報: 交響曲 管弦楽曲 協奏曲 器楽曲 室内楽 声楽曲 オペラ バロック 廉価盤 シリーズもの マニア向け  特価品!!
殿堂入り: 交響曲  管弦楽  協奏曲  器楽曲  室内楽  声楽曲  オペラ  バロック レーベル・カタログ チャイ5



チャイコフスキー:交響曲第5番〜全レビュー
TCHAIKOVSKY : :Symphony No.5 in e minor Op.64
ジャンスク・カヒッゼ(指揮)
Jansug Kakhidze



掲載しているジャケット写真と品番は、現行流通盤と異なる場合があります。あらかじめご了承下さい。



チャイコフスキー:交響曲第5番
ジャンスク・カヒッゼ
トビリシ交響楽団
第2楽章ホルン・ソロ:−
HDC CLASSICS
INF-33

MEMORIES
MR-2121(2CD)

CUGATE CLASSICS
CGC-002(2CD)
録音:1999年12月7-9日
演奏時間: 第1楽章 14:07 / 第2楽章 13:23 / 第3楽章 5:36 / 第4楽章 12:50
カップリング/イタリア奇想曲
“実力派指揮者の闇営業?随所に高いセンスを感じさせる好演!”
ハチャトリャンの「ガイーヌ」の極めつけの名盤で知られるカヒッゼは、1936年トビリシ生まれ。なんとムラヴィンスキー同様、ソ連邦人民芸術家の称号を持つ大指揮者です。それだけにこのチャイ5も大きな期待を持って聴きましたが、結果はあまりにも残念なものでした。カヒッゼの指示の不徹底と、オケの力量不足が前面に出てしまい、全ての表情が中途半端で確信に欠け、異様に多い残響と定位がアンバランスな録音のせいもあって、音像のニュアンスがしっかりと伝わらないのです。特に第2楽章のカンタービレや、第3楽章の弦の質感などがあまりにも雑然とし過ぎていて、安心して身を委ねることができません。また、オケの人数が少ないのか、根源的な音のパワー不足も終始付きまといます。ただ、こうしたオケ側のハンディは、指揮者の表現力でカヴァーでき、逆に技術偏重型の演奏では望めない意欲的な演奏も実際に存在するわけですから、これはもうカヒッゼの采配不足と言われても仕方ないでしょう。一方、カップリングの「イタリア奇想曲」はこれよりも明確な表現意思を感じさせ、巨匠風な味わいさえ感じさせますが、これまた残念なことに、後半で同じフレーズが通常より一回多く繰り返されているという奇怪な現象が起きてしまっています。録音データの記載が一切ないのは廉価盤では珍しくありませんが、録音方法にも演奏にも、もう少し自信と誇りを持って欲しいと願わずにはいられません。【湧々堂】
第1楽章のツボ
ツボ1 テンポは標準的。クラリネットは、音の筆致が異様に太く、民族色濃厚だが、バランス感覚、美感に欠ける。
ツボ2 直前で編集の痕跡あり。ここから急に残響が豊かになる。リズムが元気良く弾み、憂いは皆無。その暗さを損なわないように、軽やかに弦が刻み始める。木管の響きは洗練されており、安定している。
ツボ3 多少アクセントが付く。繊細。
ツボ4 主部冒頭の推進力を保ったまま、ストレートに下降線を描く。
ツボ5 最初のタイの2つの音符を長く引っ張る。強弱の付け方が無骨。
ツボ6 特に特徴はないが、堂に入った呼吸。
ツボ7 ここから再び急速なテンポになる。ピチカートはやや機械的。
ツボ8 なかなか美しい。ゆったりとしたテンポで節度を持ち、心からのニュアンスを引き出している。
ツボ9 テンポは特に速くない。16分音符は極めて明快に聞える。実に堂々としているが、ティンパニの拡散音が各パートの音の立ち上がりを打ち消してしまって迫力が減退している。
第2楽章のツボ
ツボ10 弦はフレージングに目立って個性的な面はないが、切々とした詩情が滲み出ている。ルンはヴィブラートとが濃厚。強弱の幅を広く取り、全体の表情もの土臭さ満点。技術的にも万全。ローカル的な味の濃さにおいて比類なし。
ツボ11 平凡なディミニュエンドで沈静していくのみ。
ツボ12 テンポが一段速まる。ピンと張り詰めたクラリネットの音色が印象的。
ツボ13 各和音の響きにムラがある。
ツボ14 音楽が加熱しても、緊張感は高まらない。
ツボ15 とても美しい。響きはどこが雑然としたものを残しているが、フレージングが見事なフォルムを形成している。
第3楽章のツボ
ツボ16 全くテンポを変えない。しかしスムースな移行とは言えない。
ツボ17 なんとなく全体が走り気味。拍節感も曖昧。
ツボ18 限りなくあやしい。
第4楽章のツボ
ツボ19 丁寧だがどこかぎこちない。
ツボ20 ホルンは裏方で埋没。
ツボ21 主部に入るかなり前からティンパニのトレモロが浮き出ている。終楽章冒頭でのクレッシェンドが長く、大強打を実行。しかし急に大人しくなり、存在感がなくなる。テンポは中庸よりやや遅め。弦の刻みは、いかにも量感不足で、フォルテからフォルティッシモへの段階的加熱も無視。しかも、70小節から74小節まで、木管がフルート以外全員サボっている!もしかして、そういうスコアが存在するのだろうか?
ツボ22 全く無視。
ツボ23 一生懸命弾いているのは分かる。バスよりもヴァイオリンの音型に比重を置いたバランス。
ツボ24 テンポを一段速める。直前までピアニッシモだが、この突然の突然のフォルティッシモの準備のためか、直前で音量がクレッシェンド気味になってしまうのが素人臭い。
ツボ25 それなりに鳴っているが、残響が多いため、ズボっとした感じ。
ツボ26 ここでもほとんどテンポを変えない。したがって、主部冒頭のテンポと全く統一が取れていない。
ツボ27 テンポをここからやや速める。テヌート気味の金管がいかにもロシア的。しかし結尾のフレーズで一瞬不安げな吹き方になるのはなぜ?
ツボ28 8分音符の音価はやや長め。最後のティンパニの音の切り上げ方が、実にカッコイイ!
ツボ29 弦のアーティキュレーションがユニーク。
ツボ30 弦もトランペットもレガート気味。
ツボ31 改変なし。
ツボ32 良く聞こえはするが、力感不足。
ツボ33 インテンポ進行。最後の4つの和音の打ち込みは充実度満点。これが他の箇所でも聴けたなら…。


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