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協奏曲B〜ブルッフ


レーベルと品番、ジャケット写真は管理人が所有しているものに拠っていますので、現役盤と異なる場合があります。



ブルッフ/BRUCH

EMI
5732512
ブルッフ:ヴァイオリン協奏曲第1番、コルンゴルト:ヴァイオリン協奏曲Op.35*、主題と変奏*
ウルフ・ヘルシャー(Vn)、ブルーノ・ヴァイル(指)バンベルクSO、
ウィリー・マッテス(指)シュトゥットガルト放送O*
録音:1983年、1974年*(全てステレオ)
“甘さで酔わせない男のダンディズム!”
ロスタル、ギンゴールド、ガラミアンなどに学んだヘルシャーの録音は決して多くありませんが、この録音を聴くと気軽に録音を量産できないのも無理からぬことと納得できます。とにかく設計が緻密で、表情も丹念を極めているのです。まず、第1楽章の最初の滑り出しから内省的な気品をたたえた音色が心を捉えます。主部に入ると、弓圧は強いながら強引さを感じさせない凛とした風情は、男の哀愁そものの。第2主題も決して媚びず、フレーズを細かい文節で分けずに一息でニヒルに語りかけます。その第2主題の後半のトリルが、音の隅々まで磨き抜かれ、心の震えと共鳴するように奏でられる瞬間にもご注目を!ヘルシャーのヴァイオリンが外面的な華やかさと無縁であることは、第2楽章でいよいよ明白となります。音色はどこまでも美しいのに、その美しさを表に立てることなく、ストイックなまでに音符の一つ一つを紡ぎ出すことに専心しているのです。終楽章は毅然としたリズムの立ち上がり方が実に見事ですが、一切弾き飛ばしをしない真摯な姿勢に貫かれ、ここでもロマン派の協奏曲然とした濃厚なニュアンスよりも、様式の美しさを真剣に表出。感情に任せて濃密にアプローチすることも可能な曲ですが、この独特のダンディズムで貫かれた演奏は、そんな安易さとは一線を画し、今まで気付かなかったブルッフの真摯な作風に感じ入る瞬間が少なくなりません。ヴァイルのストレートな指揮ぶりも、ヘルシャーのそのようなスタンスを背後からしっかり支え、見事なコンビネーションを形成しています。

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