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ラロ/LARO |
MYTHOS NR-5004-N NR-5004-G NR-5004-PRO |
ラロ:スペイン交響曲(全5楽章)、ノルウェー狂詩曲 |
ドゥヴィ・エルリ(Vn)、デジレ・エミール・アンゲルブレシュト(指)LPO | |
録音年:不詳.使用盤:仏Ducretet Thomson 320C 124 | |
“ソロも指揮も絶品!最高に薫り高い「スペイン交響曲」!” | |
エルリは1928年生まれ。1955年のロン・ティボー・コンクールで優勝。パリ音楽院の名教師としても知られる人です。持ち前の美音を駆使し、まさにフランスの粋なセンスを全身から滲ませる音楽作りは、一度体験したら病みつき必至!「スペイン交響曲」の第1楽章冒頭、リズムをグッと溜め込んでから一気に放出するセンスにさっそくイチコロ!第2主題の慎ましく可憐なニュアンスも心に染みます。第2楽章も香り高く、ヴィブラートからこぼれる甘美なニュアンスで魅了。第3楽章の音の高低差をしなやかに切り替える技も魅了的。頻出する3連音は微妙に先走り、直後に自然にテンポを取り戻しますが、これがまた粋!第2主題の音の切り上げ方も見事。アクロバットのような技巧の冴えを前面に出さず、音の質感を保ちながら一切音色に濁りを見せないところに、芸術性の高さを痛感させます。この演奏の空前の素晴らしさを更に確信させるのが終楽章!まずは、まさに琴線を振るわせる高音トリルにご注目を。端正な構築力を感覚も十分に生かされ、情熱的な楽想をガリガリと弾きまくるだけでは表出し得ない美しいいフォルムが立ち上がるのです。更に骨の髄まで解けそうなのがアンゲルブレシュトの指揮!その指揮の魅力と共にエルリの副主題の奏で方は全曲中の白眉!エルリの絶品のピアニッシモの直後に入るオケの合の手(特に4:36の木管!)で、何も感じない人がいるでしょうか!こんな技をさらっとできるセンスは極めて貴重です。伝説のヴァイオリニスト芸風に見事な花を添える指揮としていくら賞賛してもし尽くせません。音質も実に良好。この曲のファンのみならず、これ必聴です! |
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