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器楽曲L〜リスト



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リスト/LISZT
葬送曲、バラード第2番、婚礼、愛の夢第3番、超絶技巧練習曲第10番、暗い雲、
ペトラルカのソネット第123番、他全11曲
ウラディミール・ブーニン(P) 1997年 デジタル録音
Hanssler
94-051
“もう一人の知られざるブーニンによる、黒光りする圧倒的ピアニズム!”
有名なスタニスラフとは無関係のこのブーニンは、メルジャーノフ門下の凄腕ピアニスト。リスト弾きとして知られるだけあって。圧倒的な技巧を大放出していますが、深い呼吸と共に、内面で成熟させた音のみを抽出し、がっちり構築していく手腕が素晴らしく、高潔で重量感溢れるリストを堪能させてくれます。特に「バラード第2番」!これ1曲だけでも、このCDの価値は不滅でしょう。重低音が唸りを上げる壮絶な結末まで、息もつかせぬ緊張の連続なのです!

メフィスト・ワルツ第1番、ダンテを読んで、スペイン狂詩曲、死者の追憶、孤独の中の神の祝福、エステ荘の糸杉、瞑想、悲しみのゴンドラ(初版と第2版)、タランテラ、他
スティーヴン・ハフ(P) 1987年〜1991年 デジタル録音
VIRGIN
5614392[VI]
(2CD)
“凄腕ハフの鮮烈極まりないリストが、2枚で1枚価格!!”
ヴィルトゥオーゾと呼ばれるピアニストは多く存在しますが、マシンのような精巧なタッチで、色彩と呼吸の妙を余すところなく羽ばたかせることが出来るピアニストは、ハフの他に何人いるでしょうか?激変する楽想に完全に対応しきった「死者の追憶」は、後半の瞑想的な美しさが忘れられず、「スペイン狂詩曲」も、この曲の数少ない音楽的な説得力万全の名演奏。「ダンテを読んで」は、気高いダイナミズムを極限まで発揮しながら、弱音では深いリリシズムを湛えて、これまた極美!

ハンガリー狂詩曲第2番&第6番、メフィスト・ワルツ、ため息、愛の夢第3番、ラ・カンパネッラ、忘れられたワルツ
ヴァディスワフ・ケンドラ(P) 1965年 ステレオ録音
BERLIN CLASSICS
BC93572
“ポーランドの名手、ケドラが繰り広げるコクと香りを込めたリスト!”
ケンドラ最晩年のリスト。戦後初のショパン・コンクールで、ダヴィドヴィチ、ステファンスカと1位を競い合った彼の比類なき音色の深み、呼吸の妙をたっぷり堪能できます。力で威圧するのではなく、風格でふわっと聴き手を包んでしまう独特の呪縛!そこから抜け出すのは至難の業です。「ハンガリー狂詩曲第2番」最後のオリジナル・カデンツァは、絶対の聴きもの!思わず背中に電流が走ります!

ピアノ・ソナタ、巡礼の年第2年〜婚礼、ラ・カンパネッラ、ハンガリー狂詩曲第11番
+ショパン:夜想曲Op.34-1、練習曲「木枯らし」、ラヴェル:鏡〜蛾、リャードフ:音楽玉手箱〜おどけたワルツ
テレンス・ジャッド(P) 1977年〜1978年ステレオ録音(ソナタはライヴ)
Chandos
CHAN-10004
“自己犠牲をも辞さない、ジャッドのピアニズム!”
全て初登場音源。ジャッドのピアニズムを「力みが多い」とか「決して精緻ではない」と評したものもありますが、一見破天荒な打鍵をそのように感じるか、パッションの炸裂と感じるか、それは聴く人の感じ方次第ではないでしょうか?私は全面的に後者です。タッチが汚いだけで独り善がりの演奏とはまるで次元が異なり、何と言っても無機的に響く音がどこにも見当たりません。一定の緊張感を貫くだけでも至難のリストのソナタ、左右の声部において立体的にバランスを取りながらわずか4分間の中に迫真のドラマを築いた「カンパネッラ」に触れただけでも、そう感じないわけにはいきません。是非、ご自身の耳で確かめて頂きたいと思います。

エステ荘の噴水、ヴェネツィアとナポリ+ヒナステラ:ピアノ・ソナタ第1番、バーバー:ピアノ・ソナタ、
ショスタコーヴィチ:24の前奏曲とフーガ より、バラキレフ:イスラメイ、ラヴェル:鏡〜悲しい鳥たち
テレンス・ジャッド(P) デジタル録音
Chandos
CHAN-9914
“ジャッドの霊妙なピアニズムを思い知らされる感動の一枚!!”
「エステ荘の噴水」の潤いと憂いを湛えたトリルの何という美しさ!全ての音を感じ切っている「ヴェネツィアとナポリ」や、ラヴェルの冒頭の長い持続音に漂う神秘に触れると22歳という早過ぎる死が悔やまれてなりません。一方「イスラメイ」のコーダは、常軌を逸したテンションで技巧炸裂!圧巻はヒナステラで、全くムラのないタッチで南米のエキゾチックな香気とタンゴの血の躍動を伝え切っており、作品自体の魅力も含めて強力にオススメしたい逸品です!

交響曲第2番、交響曲第5番「運命」 (原曲:ベートーヴェン)
コンスタンチン・シチェルバコフ(P) 1998年 デジタル録音
NAXOS
8.550457
“真のヴィルトゥオーゾの威力を大発揮したシチェルバコフの感動作!”
カツァリス以来、ベートーヴェンの交響曲のリスト編曲版の録音は何種類か発売されましたが、このシチェルバコフ盤の登場によって、当分の間、これに太刀打ちできるCDが出るとは思えません。かつての録音は、リストのピアニスティックな面に照準を合わせていたように思いますが、シチチェルバコフは明らかに原曲のオーケストラの響きを意識しており、あの和声の広がり、量感、闘志までもピアノで再現し尽くしていると言っても過言ではありません。「第2番では冒頭の和音の叩きつけからベートーヴェンの精神が漲り、ピンと張り詰めたタッチの冴えが、音楽にハリとコシを与えています。主部に入ると、テンポの安定感、リズムの弾力が凄まじく、聴きながら思わず体が動いてしまうこと請け合い!コーダの声部バランスを見事に取りながらの熱い高揚もシチェルバコフならでは。終楽章の細かいパッセージの音の輪郭の克明さも素晴らしく、しかも難曲に挑戦しているというスリルを超えた、ベートーヴェンと一体となろうとする表現意欲の凄さで終始圧倒するのですから、感動もひとしおです。「第5番」も、オケと比べて聴き劣りするなどと言わせない、強靭なタッチと集中力が横溢!特にこの曲では、全休止の多さや長い持続音をピアノでどこまで克服できるかが問題ですが、今までの演奏は、ピアノの特性上、持続音はトリルで引っ張るしかないという限界を感じることがほとんどでした。ところがここではそのトリル自体が「つなぎ」以上の意味を持って響き、長い休止の間も、音楽が寸断されず、緊張感が持続しているのです。彼が単に腕の達者なピアニストでないことは、この事実だけでも明らかです。安易なオケ演奏などひとたまりもない彼のピアニズムを是非体感してみてください!

「フィガロの結婚」の2つの主題による幻想曲(ブゾーニ編曲)、「ドン・ジョヴァンニ」の回想、「ノルマ」の回想、
「リゴレット」パラフレーズ、ギンズブルク:「セヴィリアの理髪師」のラルゴによるトランスクリプション
グレゴリー・ギンズブルク(P) 1948年〜1958年 モノラル録音
BMG(Melodiya)
74321-33210
“名匠ギンズブルクが奏でる、豪華絢爛プログラム!!”
ゴリデンヴェイゼル門下で、超絶的な技巧を持ち、凄まじくカロリー価の高い演奏を繰り広げるギンズブルクの録音は少ないので、この復刻は貴重です。彼が良く取り上げたリストの編曲集が収められていますが、とにかくパワーの炸裂ぶりは常軌を逸しています!そうかと思うと、「ドン・ジョヴァンニ」の“お手をどうぞ”の場面のツェルリーナとのやりとりの細やかな表情付けで、驚きのセンスを見せるというように、その魅力にはまったら、なかなか抜け出せないことは必至です!しかし、聴く側も相当のスタミナを使うことを覚悟しなければなりません。


VAI
VAIA-10662
(2CD)
ハンガリー狂詩曲(全曲)
アレクサンダー・ボロフスキー(第1番)、ベンノ・モイセイヴィチ(第2番)、
エルヴィン・ニレジハージ(第3番)、アール・ワイルド(第4番)、
シューラ・チェルカスキー(第5番)、ミッシャ・レヴィツキ(第6番)、
マルク・ハンブルク(第7番)、マルコム・フレーガー(第8番)、
ヨゼフ・ヴィラ(第9番)、ギョマール・ノヴァエス(第10番)、
アルフレッド・コルトー(第11番)、ホルヘ・ボレット(第12番)、
クラウディオ・アラウ(第13番)、ヴァレリー・ブクリンスキー(第14番)、
ソロモン(第15番)、ジョルジ・シフラ(第16番)、
スヴャトスラフ・リヒテル(第17番)、ルイス・ケントナー(第18番)、
ジャニス・ウェーバー(第19番)
1938年(第1番)、1940年(第2番)、
1978年ステレオ(第3番)、1979年ステレオ(第4番)、
1946年(第5番)、1927年(第6番)、
1934年(第7番)、1973年ステレオ(第8番)、
1977年ステレオ(第9番)、1962年(第10番)、
1926年(第11番)、1979年ステレオ(第12番)、
1952年(第13番)、1994年ステレオ(第14番)、
1932年(第15番)、1974年ステレオ(第16番)、
1987年ステレオ(第17番)、1969年ステレオ(第18番)、
1993年ステレオ(第19番)
“壮観!19人のピアニストによる19の狂詩曲!!”
9人のヴィルトゥオーゾの大饗宴!これらの曲をらくらくと弾きこなすピアニストは今や珍しくありませんが、これを聴くとヴィルトゥオジティの意味合いが往年のピアニストと現代のピアニストでは違っていることを思い知らせれます。最も顕著なのが色彩と生命力!独特の香気も、メカニックに偏りすぎたピアニズムからは湧き上がりようもない魅力です。モイセイヴィチの「第2番」は、自作のカデンツァのセンスと、押し付けがましくならない華麗なタッチの放射が魅力的。80年代に来日もした伝説のピアニストニレジハージの「第3番」は実に貴重な逸品!現実離れした重低音は落雷のような破壊力で、こんなピアノの音は聴いたことがありません!パデレフスキの孫弟子にしてショパンのひ孫弟子にあたるレヴィツキの「第6番」は、前半の風格美とフリスカの重量感が鮮烈。フレーガーの「第8番」は速いフリスカ前半部のチャーミングな風情に彼の音楽性の痛感。リスト弾きとして知る人ぞ知るヴィラの「第9番」は、その表現の幅が驚異的!冒頭は土臭さをたっぷり放ちながら音色美も兼ね備え、最後の1分はもはや音の拷問!コルトーの「第11番」は細部にちまちま拘らず、音を塊として放出する豪放さと、艶やかな音色に、この人の偉大さを再認識。ボレットの「第12番」はベヒシュタインと思われるピアノから漂うまろやかなニュアンスで魅了し、決して打楽器的な叩き付けを行わずに味わい深い演奏を聴かせます。ロシアの俊英ブクリンスキーの「第14番」は、なんと彼が15歳の時の録音で若さ爆発!ピアノを壊すことを楽しみに弾いているのではと思いたくなるほどの暴れ方が痛快!ソロモンが弾く「第15番」は、神々しい打鍵が横溢。シフラの「第16番」は、彼の最後の輝きとも言うべき凄みで圧倒し、確信に満ちた表情が淀みなく襲い掛かります。なんとリヒテルが「17番を取り上げているのが貴重!彼独特の気高さを失わずに、容赦なく強靭な打鍵の雨あられ!たった2分半の演奏ですが、彼の最大のサービス精神と破格のピアニズムを垣間見ることができます。これだけ濃密な演奏を一度に聴きとおすことは困難ですが、きっと自分だけの珠玉の名演が見つかることでしょう。
※VAIレーベルのCDは最近はほとんどがCD-R仕様となっています。あらかじめご了承下さい。

パガニーニによる大練習曲(1838年版)、ショパン:パガニーニの思い出、シューマン:パガニーニの奇想曲による演奏会用練習曲
ニコライ・ペトロフ(P) 1982年 ステレオ録音
英OLYMPIA
OCD144
(廃盤)
“ニコライ・ペトロフの芸術的な真価を痛感させる傑作!”

露OLYMPIA

パガニーニをテーマとした作品集。さっそくショパンからうっとり…。これがあの剛腕ペトロフとは信じられない程しっとりと詩情がゆったりと流れ、音色は濡れたようにきらめき、美しいホール・トーンを生かした録音も手伝って、夢のような空間が広がります。この曲を聴くときに真っ先に棚から取り出したいCDです。シューマンの第4曲も同様で、陰鬱なロマンを湛えながら心から歌われる最初のフレーズは心に染みます。リストは最大の聴きもの!通常弾かれる一つ前の華麗なバージョンを選択しているのもペトロフならでは。1曲目はタイトルにもなっているトレモロの均質な美しさがグリッサンドとの区別かつきにくいほど完璧な上タッチが極上!“ラ・カンパネッラ”は、センス満点のアゴーギクと重心の低いリズム沸き上がりがまず耳を捉え、鐘の音を模したタッチのきらめきと、この1983年版特有のハーモニーの豊かな広がりも存分に堪能。第2曲では、ペトロフの詩的センスとマシンのような打鍵が同時に味わえます。終曲は、頻出する左右の声部のリズムのずれを完全に調和させて弾き切るのはもちろんながら、どんな細かい音でも、その末端まで血が通って、音楽的な響きに熟しきっているという驚異的演奏!

ペイン狂詩曲*、ペトラルカのソネット第104番*、ピアノ・ソナタ*、ハンガリー狂詩曲第12番*
グノーの「ファウスト」のワルツ
#、葬送曲*、小人の踊り#、ピアノ協奏曲第1番
シモン・バレル(P)、デイヴィッド・ブロックマン(指)オーケストラ 1946年、1947年*、1949年#、カーネギー・ホール
モノラル録音
APR
CAPR-7007(2CD)
廃盤)
“バレル特有の高貴なヴィルトゥオジティ全開のリスト作品集!”

APRCD-5621

APRCD-5622
APRCD-5623

APRCD-5624
古今を通じてヴィルトゥオーゾと呼ばれるピアニストは多く存在しますが、ここに聴くバレルのように、その技巧自体が音楽的が説得力を孕んでいるピアニストは決して多くないのではないでしょうか?「ペトラルカのソネット」が、まず心を捉えます。テーマが高音で囁き始める箇所の艶やかさと高貴な佇まいは、何度聴いてもうっとりさせられますし、その後のゴージャスな展開も見語!「ソナタ」は冒頭主題の地にしっかり足が着いたテンポの安定感と鋭い切込みが一つになって、早速壮絶なドラマを打ち立て、グランディオーソに入ってからの深いコクを湛えた表情を経て、アンダンテに入ってからの抜群の粒立ちのタッチと格調高い情感のうねりは、バレルの芸術の見事な結晶です。「スペイン狂詩曲」も他では聴けない至芸!ホタ・アラゴネーザに入ってからのリズムの沸き立ち方、美しくきらめく弱音と容赦ない打鍵のコントラストは素晴らしく、コーダでのスペイン的なエキゾシズムを超えた次元での神々しいく推進力は、指揮者のミトロプーロスにも似た超人的な凄みに溢れています。超人的といえば、「ハンガー狂詩曲」のコーダ!聴きながら、目の前で何が起こっているのか認識できなくなるほどの異常ヴォルテージ!!
※以下のように年代ごとに収録曲をまとめ直して各曲発売中。

APRCD-5621[1946年カーネギーホール・ライヴ集]…リスト:ピアノ協奏曲第1番、バッハ:半音階的幻想曲とフーガ二短調、ベートーヴェン:ピアノ・Pソナタ第31番、ショパン:幻想曲ヘ短調(一部のみ)、グラズノフ:練習曲ハ長調、ウェーバー:ピアノ・ソナタ第1番より、リスト:小人の踊り、「ファウスト」からのワルツ、ショパン:バラード第4番(初めの14小節欠落)
APRCD-5622['47.3.9.カーネギーホール録音集]…ショパン:幻想曲、夜想曲第8番、リスト:ハンガリー狂詩曲第12番、ペトラルカのソネット104番、葬送曲、スクリャービン:練習曲Op.8-10、ラフマニノフ:前奏曲Op.32-12/Op.23-5
APRCD-5623[1947年カーネギーホール・ライヴ集]…ゴドフスキー:《ルネサンス組曲》〜第8番/12番/6番、リスト:ピアノ・ソナタ、ショパン:バラード第1番、即興曲第1番、ブリューメンフェルド:左手のための練習曲、バラキレフ:イスラメイ、スクリャービン:練習曲Op.8-12、ラフマニノフ:V.R.のポルカ、シューマン:幻想小曲集Op.12〜夢のもつれ、ウェーバー:ピアノ・ソナタ第1番〜プレスト
APRCD-5624[1949年カーネギーホール・ライヴ集]…ショパン:アンダンテ・スピアナート、華麗なる大ポロネーズ、スケルツォ第3番、ワルツ第5番、練習曲Op.10より、リスト:こびとの踊り、ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第27番、シューマン:謝肉祭



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