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ショスタコーヴィチ/SHOSTAKOVICH |
24の前奏曲、ショパン:24の前奏曲 | |||
アドリエンヌ・クラウズ(P) | 1994年 デジタル録音 | ||
PYRAMID 13510[PY] |
“超一級の芸術品!知られざるハンガリーの逸材による「前奏曲集」の弾き分けの妙!!” | ||
ショスタコーヴィチは、西欧的な洗練を感じるこの作品に、瑞々しい息吹きを与えた快演!クラウズは1967年ハンガリー生まれのピアニストで、シンシナティ・ピアノ・コンクールで優勝を果たしたというくらいで華々しい経歴とは無縁ですが、この各曲の性格描写力、全体の統一感、気品溢れるタッチ・バランスの妙には本物の感性の証です。第1曲のペダリングの自然さ、一音ごとのニュアンスの息づかい、第2曲の洗練されたリズムのスウィング感と、このたった約2分間だけでも芸術的な香気を感じさせますが、急速な第5曲、第12曲や、いかにもショスタコ的なアイロニーを湛えたマーチ風の第6〜8曲では、リズム自体に語らせるセンスが絶妙。ユーモラスで土俗的リズムの第13曲と沈鬱な第14曲が見事に関連付けられて奏でられるのも印象的。一見サロン的な雰囲気ながら、不安の影を随所に差し込む第17曲、第19曲の見事なタッチの制御力に至っては、彼女の芸術的感性を感じずに入られません。ショパンは、ここの曲の性格を克明に描くよりも、全体の連鎖性を重要したスタイルですが、一貫して漲る伸びやかなフレージングが自然な佇まいを見事に形成。細かいパッセージが全く性急な印象を与えずに、豊かな色彩を放つ第8曲、リズムと呼吸が完全に一体化した第12曲、気品を携えたタッチで駆け抜ける第16曲、第17曲の色彩の羽ばたきなど、表面的なテクニックだけでは表出不可能なニュアンスに出会うことが出来ます。ちなみにこのCD、発売当初はヨーロッパではかなり評判となったそうです。 |
交響曲第10番(4手編曲版)、「馬あぶ」のテーマ、「24の前奏曲」からの4曲※ | |||
ドミトリ・ショスタコーヴィチ、サミュエル・ファインベルク(P)、レオニード・コーガン(P) | 1954年〜1956年 モノラル録音 | ||
Russian Revelation RV-70002 |
“ピアニスト、ショスタコーヴィチの恐るべきヴォルテージ!!” | ||
廃盤 ↓ VENEZIA CDVE-44241 (4CD) Monopole MONO-008(2CD) |
これを聴くと、ショスタコーヴィチが第1回のショパンコンクールに出場しながら入賞を果たせなかったのが嘘のようです。ここに聴くショスタコーヴィチのピアニズムは、ロシアの流儀をたっぷり吸収した激烈なもので、第2楽章など、ピアノ破壊寸前です!ファインベルクとの呼吸もぴったりで、どんなコンビも、こここまで完璧なフォームで曲に没入尽くすのは不可能でしょう。彼の交響曲を論じる際に、決まって「証言本」が引き合いに出されるがありますが、それを読んであれこれ推測するよりも、彼自身が発した音から感じ取る方がはるかに意味があることだと思えてなりません。
●VENEZIA*CDVE-44241(4CD)…『ショスタコーヴィチと仲間たち』 【曲目】 弦楽四重奏曲第1番〜第4番/ベートーヴェンSQ['56-'63]、 交響曲 第10番 (ピアノ編曲版)/ドミトリー・ショスタコーヴィチ&モイセイ・ヴァインベルグ(P)['54] ピアノ協奏曲 第1番/D・ショスタコーヴィチ(P)、サムイル・サモスード(指)モスクワPO['57]、 ピアノ協奏曲 第2番/Dショスタコーヴィチ(P)、アレクサンドル・ガウク(指)モスクワRSO['58] ピアノ五重奏曲/D・ショスタコーヴィチ(P)、ベートーヴェンSQ['50] ヴィオラ・ソナタ/フョードル・ドルジーニン(Va)、ミハイル・ムンチャン(P) ●Monopole*MONO-008(2CD) 交響曲 第10番 (ピアノ編曲版)/ドミトリー・ショスタコーヴィチ&モイセイ・ヴァインベルグ(P)['54] 24の前奏曲とフーガOp 87(第9,10,11曲は無し)['51-'54] |
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