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器楽曲T〜チャイコフスキー



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チャイコフスキー/TCHAIKOVSKY
スラブ行進曲(自作編曲)、ドゥムカ、ロマンス、2つの小品、6つの小品、3つの歌曲の編曲
オクサナ・ヤブロンスカヤ(P)  デジタル録音
NAXOS
8.553330
“オケ版では気付かなかった、「スラブ行進曲」の美しさ!!”
ヤブロンスカヤの同レーベルへのチャイコフスキー全集第2弾。チャイコフスキーは、美しいメロディに溢れる小品を多く遺していますが、その魅力をサロン風に陥ることなく、芸術的に聴かせてくれるピアニストは実に稀です。ヤブロンスカヤは、その豊潤な旋律美の中にどっぷりと実を浸し、結晶化されたタッチで徹底的に歌いこみ、聴き手の心に迫ります。特に、「スラブ行進曲」の歌心の深さは尋常でなく、哀愁と力感をバランスよく交錯させる様は、例えようもなく感動的です!

交響曲第5番の第2楽章ロメオとジュリエット、弦楽セレナードのワルツ、組曲「くるみ割り人形」、スラブ行進曲、アンダンテ・カンタービレ、「眠りの森の美女」のワルツ、ただ憧れを知る者だけが
ハンス・オウデナーデン(P) 1991年 デジタル録音
Erasmus
WVH-077
“極美!チャイコフスキーのオーケストラ曲のピアノ編曲集!”
全て作曲家自身の手によるヴァージョンです。1948年生まれのオランダの名手オウデナーデンによってしっとりと奏でられるこれらの演奏を聴くと、どれもコンサートのプログラムとして盛んに取り上げて欲しくなる曲ばかりです。「ロメ・ジュリ」から官能的なニュアンス艶やかなタッチに体が溶けそうです!「弦セレ」ワルツ「眠りの森の美女」ワルツ「花のワルツ」は、、何というリズムの華やぎでしょう!「チャイ5」第2楽章は、ホルンのテーマを中心に4分弱にまとめられたまとめられていますが、この編曲の素晴らしさにまず心を奪われます。ゆったりとしたテンポの長い持続音をトレモロなどでつなげるようなことはせず、調性もオケ版そのままで、あの哀愁のフレーズをそっくりピアノに置き換えているのです。それを全く弛緩を感じさせずにしっとり奏でるオウデナーデンのセンスも絶妙。白眉は、まるでメンデルゾーンの「無言歌」のように変貌した「スラブ行進曲」!ハーモニーの移ろいの美しさに言葉を失い、完全に一つのピアノ作品として熟しきった味わいがあります。これも4分ほどのコンパクトサイズとなっていますが、肝心のフレーズを全て含んでいます。

ピアノ・ソナタ嬰ハ短調、リスト:メフィスト・ワルツ、ショパン:マズルカOp59-1.2.3、タランテラ
サミュエル・フェインベルク(P) 1955年(チャイコフスキー)、1953年 モノラル録音
H.M.F
HMX-1905175
“フェインベルクの豪奢なピアニズム炸裂!”
ゴリデンヴェイゼルの最高の高弟、フェインベルクの強烈なピアニズムを知るCD。チャイコフスキーのこのソナタは、いわゆる「大ソナタ」の方ではなく、それより12年前、交響曲第1番が書かれた頃の作品。これを聴くと、大ソナタよりも聴きばえのする作品に思えてきます。チャイコフスキーらしい沈鬱なテーマが華麗に展開する第1楽章、バレエのシーンを思わせる優美な第2楽章には、フェインベルクの甘美なタッチが溢れ、第1交響曲のスケルツォがほとんどそのまま流用されている第3楽章では、壮絶な速さで推進力を誇示しながら、呼吸が大きく飛翔。終楽章では、豪華絢爛なピアニズムにむせ返ります。「メフィスト・ワルツ」は、この曲の多くの名演の中でもダントツ超名演!音そのものの勢い、リズムの容赦ない跳ね上がり、深い呼吸を伴った大きなフレージング、眩い色彩(特に高音のきらめき!)など、並ぶもののない神々しい光に満ち溢れています。これ以上考えられないイマジネーションの広がりの中に、どっぷりと浸ってください!



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