湧々堂HOME | 新譜速報 | 交響曲 | 管弦楽曲 | 協奏曲 | 器楽曲 | 室内楽 | 声楽曲 | 歌劇 | バロック | 廉価盤 | シリーズ |
旧譜カタログ | チャイ5 | 殿堂入り | 交響曲 | 管弦楽 | 協奏曲 | 器楽曲 | 室内楽 | 声楽曲 | 歌劇 | バロック |
・掲載しているCDジャケットとそのCD番号は、現役盤と異なる場合があります。 ・[御購入ボタン]を設置していないアイテムもありますが、ご希望のアイテムがございましたら、 まずはご注文フォームかメールでお知らせ下さい。 最新の状況を調べて、入荷の見込みの有無、お値段などをお返事いたします。 |
ヴィラ・ロボス/VILLA-LOBOS |
ブラジル風バッハ第4番、花の組曲、ブラジルの詩、赤ちゃんの一族・第1集、ショーロス第5番 | |||
ヴァレリア・ザニーニ(P) | 2000年 デジタル録音 | ||
CLASSICO CLASSCD-328 |
“ヴィラ・ロボスのピアニズム体験はこの一枚から!” | ||
「ヴィラ・ロボスのピアノ曲は全て集める」というのでなければ、当面これ一枚で足りるというCDをご紹介します。「ブラジル風バッハ第4番」第1曲目のラテン的エキゾシズムと官能が渦巻く旋律が、潤いをたっぷり含んだタッチで濃密に展開される数秒間で、もうこのCDの虜になること請け合い!第2曲「コラール」では、ペダルを絶妙に生かした分厚いうねりと、ドライで硬質に光る高音の輝きが織りなす色彩の変幻ぶりに息をのみます。ザニーニは1951年ブラジル生まれの女流ピアニストで、タリアフェロ等に学んだ逸材ですが、その血のたぎりをふんだんにぶちまけたのが終曲「舞曲」。まさにヴィラ・ロボスを弾くためだけにあるような技巧の冴え(つまりモーツァルトをどう弾くかなど全く見当がつかない)を見せ、激しい打鍵に奥底に満遍なく根源的なパワーを内包させているので、まさに迫真のダイナミズムとなって襲い掛かります。「赤ちゃんの一族」の第6曲「貧民のお人形」のすさんだ心情描写には、ザニーニの音楽の深い熟成を痛感。最後の2曲はこれまたアドレナリン全開ですが、暴力的に音を割る寸前のところで色彩のブレンドと統一感に細心の配慮を払っているのが窺え、芸術性満点です。「花の組曲」第1曲では、繊細な詩情が滲みますが、低音にさり気なく凄みを利かせた赤黒い色彩が更に輪をかけて鼓膜を直撃。その色彩が更に灼熱に変わるのが終曲で、最初と最後に現れるリズムの重量感に、圧倒的な血の勝利を感じずにはいられません。「ブラジルの詩」の第1曲で、終始鳴らされる高音のアルペジョ風音型の均一の質感と、低音主旋律の融合が織りなす美しさは、ザニーニが表面的なヴィルトゥオーゾなどではないことを証明しています。 |
このホームページ内の各アイテムの紹介コメントは、営利・非営利の目的の有無に関わらず、 複写・複製・転載・改変・引用等、一切の二次使用を固く禁じます。 万一、ここに掲載している文章と極めて類似するものをお見かけになりましたら、メールでお知らせ頂ければ幸いです。 |