湧々堂HOME 新譜速報: 交響曲 管弦楽曲 協奏曲 器楽曲 室内楽 声楽曲 オペラ バロック 廉価盤 シリーズもの マニア向け  
殿堂入り:交響曲 管弦楽 協奏曲 器楽曲 室内楽 声楽曲 オペラ バロック SALE !! レーベル・カタログ チャイ5



東武レコーディングズ・セール





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品番 内容 演奏者

TBRCD-0008-2(4CD)
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朝比奈隆/モーツァルト作品集
交響曲第34番、
ピアノ協奏曲第21番
交響曲第35番「ハフナー」*
交響曲第36番「リンツ」**
交響曲第38番「プラハ」#
交響曲第39番##
交響曲第40番+
交響曲第41番「ジュピター」++、
歌劇「フィガロの結婚」序曲++
朝比奈隆(指)倉敷音楽祭祝祭O
江尻南美(P)

録音:1995年3月21日、1994年3月27日*、1993年3月23日**、1992年3月24日#、1991年3月24日##、1990年3月25日+、1989年3月19日++
全て倉敷音楽祭(倉敷市民会館大ホール)に於けるデジタル・ライヴ録音
※解説(日英):ヘンリー・フォーゲル(元シカゴ響総裁)、マスタリング:WEITBLICK
何と朝比奈隆によるモーツァルト:後期6大交響曲+αです。第39番、第40番、「フィガロの結婚」序曲以外は全て音盤初レパートリー!最近ではWEITBLICKから発売のハイドンの名演が高く評価された巨匠朝比奈隆。ベートーヴェン以降の音楽のスペシャリストと看做されがちですが、古典音楽においては、ロマン性に傾斜しつつも格調高い名解釈で聞き手を納得させます。晩年の朝比奈はほとんどモーツァルトの交響曲を指揮しませんでしたが、数少ない例外が倉敷音楽祭に於けるこれらの演奏です。朝比奈は、第2回の倉敷音楽祭から第10回まで登場。臨時編成の倉敷音楽祭祝祭Oを指揮してベートーヴェンの交響曲を若い番号から、モーツァルトの交響曲を後ろの番号から順に取上げました。この倉敷音楽祭祝祭Oのメンバーが凄いのです。日本を代表するソリスト、コンサートマスタークラスの名手がずらりと並び、ざっと名前を挙げるだけでも(順不同)、田中千香士、原田幸一郎、藤原浜雄、久保陽子、潮田益子、数住岸子、川井郁子(以上、ヴァイオリン)、菅沼準二、店村眞積(以上、ヴィオラ)、安田謙一郎、毛利伯郎、上村昇、山崎伸子、趙静(以上、チェロ)、金昌国、白尾隆(以上、フルート)、松崎裕、山岸博(以上、ホルン)等々、とても書ききれません。詳しくはCD解説書をご覧下さい。毎回30人を超える程度の編成で、朝比奈の分厚いサウンドはそのままにキビキビとした快活さに満ちた魅力的な演奏が毎回展開されました。さらに名手江尻南美との協奏曲第21番というのも聴き物でロマンチスト朝比奈の面目躍如たる美しさです。倉敷市が記録していた録音が現存していたことは有難かったのですが、各演奏家の連絡先を調べ上げることから作業は始まり、企画から数年を経て、やっとリリースに漕ぎ着けました。今回もリリースを快諾なさった巨匠のご子息千足氏も「倉敷から帰る度に、その様子を家族に話していた」と仰っています。朝比奈にとっても新鮮な体験だったことが偲ばれます。
※協力:アルスくらしき倉敷文化振興財団
TBRCD-0009-2
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ベートーヴェン:交響曲第3番「英雄」
 交響曲第1番〜第3楽章*
朝比奈隆(指)倉敷音楽祭祝祭O

録音:1990年3月25日、1988年3月21日*、
全て倉敷音楽祭(倉敷市民会館
大ホール)に於けるデジタル・ライヴ

協力:アルスくらしき倉敷文化振興財団、
解説(日英):ヘンリー・フォーゲル(元シカゴ響総裁)、サウンド・マスタリング:WEITBLICK
モーツァルトの交響曲が一挙に6曲以上も登場して度肝を抜いた「倉敷音楽祭の朝比奈シリーズ」ついに「英雄」の登場です。ご承知の通り朝比奈の18番中の18番ですが、1989年ベルリン芸術週間への客演で見せたじっくり、ゆったりのテンポはそのままに、ここでは壮年期の動的なアプローチも蘇っており魅力は尽きません。30人を超える人数のほぼ室内オーケストラを振っても厚みのあるサウンドや腰の据わった響きはまるで変らないところが如何にも巨匠朝比奈と言えましょう。唸り足踏みも凄く、気合入ってます。第1番の第3楽章は、第2回音楽祭のアンコールとして演奏されたものです。
TBRCD-0010
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マーラー:交響曲第4番ト短調 朝比奈隆(指揮)大阪PO
樋本栄(S)

録音:1968 年9 月2 日東京文化会館(大阪フィル第7 回東京定期演奏会)
モノラル・ライヴ録音
音源提供:朝日放送(レコーディング & ミキシング・エンジニア:幸西徹昌)、
サウンド・マスタリング:WEITBLICK
ついに封印が解かれました!朝比奈初のレパートリー、マーラー「第4」の登場です。朝比奈はこの曲を2 回(3 回とも言われております)しか取上げませんでした。それも全て初演の1968 年のみ。なぜこの曲をレパートリーから外してしまったかは判りません。それほどこの演奏は素晴らしいのです。第1 楽章の嵐の豪快さは、60 歳になったばかりの巨匠のエネルギーをいやというほど見せ付けます。そして第3 楽章は21 分を超えるゆっくりさで丹念に歌われ、美と恐れの両立した演奏を繰広げ、当演奏の白眉と申せましょう。クライマックスも凄まじい迫力です。残念ながらラジオ放送用の収録でモノラルですが、収録状態、保存状態ともに極上で、例えるならばバイエルン放送による当時のライヴ収録に匹敵する水準と言えます。今後「朝比奈はマーラー指揮者」という新概念ができるかも知れません。
■ヘンリー・フォーゲル(元シカゴ響総裁)の解説より
朝比奈の演奏がすばらしいのはあらゆるものを把握して表現している点である。朝比奈の指揮ぶりについてよく知っている人たちはアダージョの最初のパートで美しく内面を見つめるような演奏を予想するところだが、楽章の終わり、クライマックスの爆発における獰猛な様にびっくりするかもしれない。マーラーのスコアでは多くの箇所で記載されているが、しばしば控えめに演奏されてしまうポルタメント(ある音から次の音へスライドしていく)を実に効果的に使って、朝比奈は鋭く辛辣で奥深い感情をすみからすみまで付け加えていく。そしてスケルツォの恐ろしさで身震いするような低音(表面からかなり離れて下方にあるわけでは決してない)はこの解釈からすればはっきりと明確に奏でられる。
TBRCD-0011
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ベートーヴェン:交響曲第8番
交響曲第7番*
朝比奈隆(指)倉敷音楽祭祝祭O

録音:1995年3月21日,1994年3月27日*
共に倉敷音楽祭(倉敷市民会館大ホール)に於けるデジタル・ライヴ

※協力:アルスくらしき倉敷市文化振興財団、
解説(日英):ヘンリー・フォーゲル(元シカゴ響総裁)
、サウンド・マスタリング:WEITBLICK
朝比奈隆が室内管弦楽団の規模で唯一残した「ベートーヴェン・ツィクルス」から第8番、第7番の登場です。第8番のソリスティックな味わいは、名手を揃えた「倉敷音楽祭祝祭管弦楽団」ならではの魅力で、こういう曲を小編成で聴くと隅々までクリアで朝比奈が施したマジックの手の内が理解できるというものです。軽いようで軽くない、小さいようで小さくない、この名曲を朝比奈は自由自在にテンポを動かしてドラマを作っており、普段の悠揚迫らぬ音楽と一味違う所が実に興味深いです。第7番も運動神経抜群のオーケストラを駆使し、立派な展開から大見得を切るような豪快なアッチェレランドに至るまで、手に汗握る名演となっております。いずれの演奏も朝比奈自身が演奏を楽しんでいる感があり、一年に一度の顔合わせの倉敷音楽祭が巨匠にとってのリラックス・タイムであったのではないかと当時が偲ばれます。いずれも音質に不足はなくホールアコースティックも相俟って直接音による硬質でクリアな肌合いです。
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ベートーヴェン:交響曲第2番
交響曲第5番「運命」
朝比奈隆(指)
倉敷音楽祭祝祭O

録音:1989年3月17日,1992年3月24日*
全て倉敷音楽祭(倉敷市民会館大ホール)に於けるデジタル・ライヴ録音

※協力:アルスくらしき倉敷市文化振興財団、
サウンド・マスタリング:WEITBLICK
朝比奈隆が室内管弦楽団の規模で唯一残した「ベートーヴェン・ツィクルス」から第2番、第5番「運命」の登場です。ソリスト、コンサートマスター級の名手を集めた倉敷音楽祭祝祭管弦楽団、朝比奈もルーチンワークから離れ刺激に満ちた演奏を行います。特に「第2番」、多くの指揮者が敬遠する難曲ですが、朝比奈はぶれることなくロマンティックな交響曲として堂々と奏でます。第2楽章の深深とした趣には抗し難い魅力があります。「運命」は十八番だけに腰の据わったテンポ設定、大胆なアゴーギグなど定番中の定番といった感じです。いずれもキビキビとして明確なリズム、テンポ。大編成オーケストラとの共演だと時としてリズムの不明確や旋律の膨張が指摘されることもなくはなかった巨匠ですが、それらの欠点がまるでなく、如何にオーケストラが重要な要素であるかを知らしめます。いずれの演奏も朝比奈自身が演奏を楽しんでいる感があり、一年に一度の顔合わせの倉敷音楽祭が巨匠にとってのリラックス・タイムであったのではないかと当時が偲ばれます。いずれも音質に不足はなくホールアコースティックも相俟って直接音による硬質でクリアな肌合いです。日英文の解説つき。

TBRCD-0015
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朝比奈隆/管弦楽名曲集
チャイコフスキー:弦楽セレナード
リムスキー=コルサコフ:序曲「ロシアの復活祭」*
リャードフ:八つのロシア民謡〜愁いの歌**
ウェーバー:「オイリアンテ」序曲#
J・シュトラウス:春の声##
 トリッチ・トラッチ・ポルカ##
 皇帝円舞曲##
朝比奈隆(指)大阪PO
録音:1981年2月16日第172回定期演奏会
1981年2月16日第172回定期演奏会*
1976年11月26日第136回定期演奏会**
1974年9月11日第118回定期演奏会#
1980年3月14日ABC創立三十周年記念オープニング・コンサート##
(ウェーバーのみモノラル)
演奏会場:フェスティバルホール

音源提供:朝日放送
※日本語、英語による解説付
サウンド・マスタリング:WEITBLICK
「春の声」とリャードフ作品以外はこれが初の音盤化。
朝比奈の音楽作りの特徴の一つといえる「手作りの風合い」をとことん堪能できる一枚。面白く聴かせるための小細工などお呼びではなく、愚直に音楽を再現しながら各作品の持ち味を自然と湧き上がらせる手法は本当にかけがえのないものでした。
チャイコフスキーは、特に両端楽章でのゴツゴツとした感触が印象的。スマートさとは無縁ながら音楽は決して停滞せず、終楽章第2主題のピチカートの瑞々しさ、落ち着いたテンポによる第2楽章ワルツの木目調の感触が忘れられません。
J・シュトラウス作品でダントツに素晴らしいのが「春の声」。まさに歌舞伎の大見得そのものの導入からびっくり!リズムの腰の強靭さ、アゴーギクの濃厚さなど、甘美なウィーン風の香気とは無縁。最後まで大和魂を貫徹する潔さに鳥肌!是非フル・ヴォリュームで愉しみたいのものです。
そして全収録曲の中で極めつけが「オイリアンテ」!もう同曲最高峰の名演と讃えずにはいられません。一瞬アーベントロートかと思うほどの噴射力!根源的なリズムの凄みと求心力ははまさに朝比奈の絶頂期を象徴するもので、第1主題で突然テンポを落としてじっくり刻印する様や、第2主題直前のティンパニ・ソロを徹底的にテンポを落として見得を切る威厳は、簡単に真似のできない至芸。その第2主題(1:53〜)のフレージングの張りのある響きと呼吸の深さ、決して媚びない愛情の滲ませ方も聴きもの。ラルゴの亡霊のシーンのピアニッシモも音像が克明で、音が痩せるなどあり得ません。再現部からコーダにかけての輝き比類なく、他の表現などあり得ぬという確信に満ち溢れた職人技が大炸裂。このティンパニを伴うトゥッティの熱さに心を動かされない人などいるでしょうか?なお、この曲のみモノラル録音でレンジが低めに収録されていますので、こちらも可能な限りヴォリュームを上げて感動に浸って下さい!【湧々堂】

TBRCD-0016
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ベートーヴェン:交響曲第9番「合唱」 朝比奈隆(指)倉敷音楽祭祝祭O
渡辺美佐子(S)、伊原直子(A)
若本明志(T)、勝部太(Bs)
倉敷音楽祭「第九」cho(岩城拓也指導)

録音:1996年3月24日
倉敷音楽祭(倉敷市民会館大ホール)に於けるデジタル・ライヴ録音
※日本語、英語による解説付。
※協力:アルスくらしき倉敷市文化振興財団、サウンド・マスタリング:WEITBLICK
朝比奈隆が室内管弦楽団の規模で唯一残した「ベートーヴェン・ツィクルス」からついに「第九」の登場です。ソリスト、コンサートマスター級の名手を集めた倉敷音楽祭祝祭管弦楽団、朝比奈もルーチンワークから離れ刺激に満ちた演奏を行います。音楽祭第10回を記念し、さらにはベートーヴェンの交響曲全曲演奏の完結編として高らかに鳴り響いた「第九」!この年、96年は、朝比奈は八十八歳を迎えますが、多忙を極め、東京でのブラームス・ツィクルス、シカゴ交響楽団への初客演が控えている重要な年でもありました。エネルギッシュな指揮ぶりは相変らずで、第三楽章の深遠なアポロ芸術から、奔流のようになだれ込む感動的なフィナーレまで聴き所は満載です。音質に不足はなくホールアコースティックも相俟って直接音による硬質でクリアな肌合いです。

TBRCD-0023(2CD)
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ジョルジェスク/スプラフォン全録音集
ベートーヴェン:交響曲第7 番
R・シュトラウス:交響詩「死と変容」*
リスト:ピアノ協奏曲第1 番*
ラフマニノフ:パガニーニの主題による変奏曲
ジョルジュ・ジョルジェスク(指)チェコPO
ヴァレンティン・ゲオルギュ(P)

録音:1952年スタジオ録音、1953年* スタジオ録音
※音源:スプラフォン
ジョルジェスク氏のご息女、イオアナさんから「亡父の最も音質の良い演奏」として、スプラフォンへのチェコ・フィルとのスタジオ録音の復刻の提案をいただきました。この度キング・インターナショナル様の無私のご協力を得まして、スプラフォンのマスターテープを用いての全世界初復刻が没後 50 周年に登場します。再生、マスタリングは、キング関口台スタジオの至宝須賀孝男氏が担当し万全の布陣を取りました。かつてのDANTE/LYS はLP からの劣悪な復刻であったために、クオリティの差は歴然です。チェコ・フィルにとっては、戦後の混乱を克服しての絶頂期の幕開きの時代で(ターリヒの『我が祖国』もこの時期の録音)、アンサンブルの充実にも見るべきものがあります。ジョルジェスクはチェコ・フィルと馴染みが深く、「プラハの春」にも度々出演、相性の良さも抜群です。演奏は折紙付きの名演で、ベートーヴェンの第7 番のキビキビしたリズム感は心地良いものです。「死と変容」は、シュトラウスとは同時代で親交も深く、フルトヴェングラーよりシュトラウス自身の表現に似たスタイリッシュなものです。ジョルジェスクが高く評価し今なお現役で活躍するルーマニアの名手ヴァレンティン・ゲオルギュー(1928〜)との楷書の味わいのリスト、ラフマニノフも傾聴に値するものです。 (Ki)
TBRCD-0026(2CD)
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アニー・フィッシャー/ピアノ・リサイタル
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第10 番ホ長調Op.14-2
シューマン:幻想曲Op.17
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第14 番嬰ハ短調Op.27-2「月光」
シューマン:幻想小曲集Op.12
アニー・フィッシャー(P)

録音:1991年6月7日、東京芸術劇場ライヴ・デジタル録音
(サウンド・マスタリング:WEITBLICK)
ハンガリー出身の名女流アニー・フィッシャー(1914〜1995)は、録音に懐疑的であったためかライヴ録音は数少なく貴重です。フィッシャーは、高齢をおして、度々日本を訪れてくれました。当ライヴも音質に恵まれていることが有難く、晩年の至芸を堪能できます。ベートーヴェンは、フィッシャーの中核をなすレパートリーで、虚飾のない真実味が胸に迫ります。シューマンも十八番で詩情豊かな名演。幻想小曲集では情熱的という以上の逆上的な、激しさと熱っぽさを伴っており鬼気迫る演奏となっております。

TBRCD-0029(2CD)
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マガロフ〜1991年4月12日ライヴ
ラヴェル:クープランの墓
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第23 番「熱情」
ショパン:24 の前奏曲Op.28
 ワルツ第2 番変イ長調Op.34-1
 夜想曲第20 番嬰ハ短調
 練習曲ハ短調Op.10-12「革命」
ニキタ・マガロフ(P)

録音:1991 年4 月12 日東京・芸術劇場大ホール、ライヴ
リサイタル初日。生前のラヴェルとも親交のあったマガロフの貴重な演奏。かなり頻繁にテンポを動かし、ラヴェルが持つ退嬰的脱力感も兼ね備えた色気溢れる名演。ベートーヴェンは、ぐっと硬派な演奏で、シリアスかつ迫力満点。ショパンの前奏曲を全曲通しで聞くと一貫した物語性が浮び上がります。当然その辺を意識してマガロフはピアノに向かいます。アンコールも全てショパン。「ワルツ」、「夜想曲」のしみじみ感は中々他で聴けません。最後が「革命」というのも凄いサービスです。

TBRCD-0031(2CD)
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マガロフ〜1991年4月14日ライヴ
モーツァルト:ピアノ・ソナタ第3 番
スカルラッティ:ソナタL.33、L.361
ショパン:ピアノ・ソナタ第3 番
ムソルグスキー:組曲「展覧会の絵」
グリンカ(バラキレフ編):ひばり
モーツァルト:トルコ行進曲
メンデルスゾーン:紡ぎ歌
ニキタ・マガロフ(P)

録音:1991 年4 月14 日東京・芸術劇場大ホール、ライヴ
モーツァルト、スカルラッティは、マガロフの音盤初レパートリー。直球勝負のケレン味のないモーツァルト。とは言っても味も素っ気もない演奏とは一線を画すところがベテランの至芸です。マガロフでシンプルな曲を聴くと如何に巨匠が美音の持主であったかが理解出来ようと言うものです。ショパンのピアノ・ソナタは、ハードボイルドな佇まいを見せる格好いい演奏。そして「展覧会の絵」。ムソルグスキーの演奏となるとマガロフが胸の中に秘めていたロシア魂が炸裂します。極めてファナティックで凶暴な趣さえあるマガロフとしては異色の名演。アンコールの愛奏曲、グリンカの歌曲のメロディをバラキレフが編曲したロシア色の強い作品「ひばり」も泣かせます。最後の締め括りは、強い共感を新たにメンデルスゾーンの無言歌集より「紡ぎ歌」です。
TBRCD-0047
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<東京芸術劇場アーカイヴ・シリーズ>
メンデルスゾーン: 交響曲第4番「イタリア」(1834 年版)
序曲「ヘブリディーズ諸島(フィンガルの洞窟)」(ローマ版第2稿)
交響曲第3番「スコットランド」(1842 年稿)*
有田正広(指)
クラシカル・プレイヤーズ東京

録音:2015 年7 月12 日、(3)2016 年2 月6 日*、
何れも東京芸術劇場ライヴ・デジタル録音
日本の古楽界をリードするフルート奏者有田正広は、国内外の数々のコンクールで輝かしい受賞歴を持ち、クイケン兄弟やトレヴァー・ピノックなど世界的なアーティストともしばしば共演。2009 年4 月には、ロマン派までをレパートリーとする日本初のオリジナル楽器によるオーケストラ「クラシカル・プレイヤーズ東京(CPT)」を結成。このCD は彼らの最新ライヴ録音である。 メンデルスゾーンの作品は、2009 年にテーマ・カタログが刊行され、ようやくその作品の全体像が明らかにされた。また、作品の研究も進み、いくつかの出版社からは信頼の置ける楽譜の出版も行われるようになり、その成果として「ヴァイオリン協奏曲 ホ短調 作品64」の初期稿なども出版され、演奏もされるようになってきている。 このCD に収録された交響曲 第4 番 イ長調「イタリア」、序曲「ヘブリディーズ諸島(フィンガルの洞窟)」、交響曲 第3 番 イ短調「スコットランド」の3 曲についても同様に、新しい研究成果に基づいた楽譜を使用している。
また、本格的なピリオド楽器でメンデルスゾーンの管弦楽曲を演奏する試みは、CD の録音で見る限り1988 年ごろから始まったようである。日本でも2000 年以降にごくわずかに録音されたものがあるとはいえ、まだ本格的な状況には至っていない現在、有田=CPT によるメンデルスゾーンの演奏は画期的と言えるだろう。 ※版についてはライナー・ノートに小川恒行氏の詳細な解説がございます。

TBRCD-0050
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チャイコフスキー:交響曲第6番「悲愴」
ムソルグスキー:交響詩「禿山の一夜」 *
アントン・ナヌート(指)
スロヴェニアRSO

録音:2012 年10 月4 日スタジオ録音
1999 年5 月17 日ライヴ録音*
※日本語・英語解説付。
謎の指揮者として存在すらも怪しまれたナヌート。しかし日本では紀尾井シンフォニエッタへの3 度の客演で幻どこ ろか今や最後の巨匠と呼んでも過言ではないほど骨太の名演で大評判を得ました。1932 年にスロヴァニアのゴリツァ 出身、第2 次大戦時はイタリア領となった土地で、イタリア語で若年の教育を受けました。バレエ、オペラの指揮から交 響楽団の指揮に進んだ典型的な叩上げタイプ。一つのオーケストラと長く仕事をする土地に同化した指揮者です。野 武士の風格とでも呼びたいナヌートは「尊敬する指揮者は?」という問いに、ワルターとマタチッチを挙げます。手触りの粗いゴツゴツした構えの音楽づくりはなるほどマタチッチとの共通項もあります。(ライナーノートより)
ナヌートは「尊敬する指揮者は?」という問いに、ワルターとマタチッチを挙げます。 手触りの粗いゴツゴツした構えの音楽づくりはなるほどマタチッチとの共通項もありま す。(ライナーノートより) 2012 年9 月、ナヌートは80 才を祝うコンサートを行った。その直後に行われたスタジオ・ セッション録音である。コンサートでも演奏された「悲愴」交響曲は、正にナヌート畢生 の名演奏と言えよう。まるでライヴ録音のような高揚感が漲っている。第1 楽章が 20 分 を超える。目一杯遅い。ここでナヌートは十分な感情移入をしてみせる。冒頭の低弦の 神経の張り詰めた、しかし絶望感の漂い方、ここは凄い。ヴァイオリンなどまるで人の声 の様に切実である。
TBRCD-0051
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シューマン:交響曲第4 番
「マンフレッド」序曲
アントン・ナヌート(指)
スロヴェニアRSO

録音:986 年2 月6 日ライヴ録音
1998 年5 月29 日ライヴ録音*
※日本語・英語解説付。
交響曲第4 番は、ナヌートの出身地である、ヌオヴァ・ゴリツァにおけるライヴ録音。まるでクナッパーツブッシュが甦ったような演奏。物凄い遅いテンポが採用され、長靴でぬかるみを歩くような歩みの重さが実にユニーク。「マンフレッド」序曲も巨匠の至芸と言える立派な演奏。重厚さとともに、ある種の怖さ、恐ろしさを伴った悪魔的演奏です。ワーグナーの森にも直結する陰鬱で、ロマンティックな世界が展開されております。

TBRCD-0054(2CD)
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<東京芸術劇場アーカイヴ・シリーズ>
ペーター・シュライヤー/1996年10月16日東京芸術劇場ライヴ
モーツァルト:すみれK. 476
 クロエに寄すK.524
 ラウラに寄せる夕べの思いK.523
ベートーヴェン:アデライデOp.46
 アリエッタDer KussOp.128
 私はあなたを愛す(優しき愛)
シューベルト:白鳥の歌より「セレナード」D.957-No.4
 「野ばら」D.257
 「ます」D.550
 「ミューズの子」D.764
シューマン:ミルテの花より「くるみの木」Op.25-No.3
 リーダークライスより「月の夜」Op.35-No.5
メンデルスゾーン:6つの歌曲より「挨拶」Op.19a-No.5
 6つの歌曲より「歌の翼に」Op.34-No.2
シューマン:「詩人の恋」(全曲)
 「恋の曙」より天は一滴の涙を残し
シューベルト:さすらい人の夜の歌「山々に憩いあり」
 春の想い
ブラームス:子守歌
ペーター・シュライヤー(T)
ヘルムート・ドイチュ(P)

録音:1996年10月16日東京芸術劇場ライヴ
一晩にこの曲数!さすが超人テノール、シュライヤーだけのことはありま す。その安定した歌唱は予測通りですが聴衆と対話するかのような当意即妙 な語り口にもしみじみと打たれます。そしてほのかに香る男の色気というの か、実にロマンティックでハードボイルドな歌声であります。伴奏のドイチュ が良いのは当然。この世の幸福なコンサートのCD 化を両マエストロが快諾し てくださったのも当然かも知れません。芸術劇場のライヴは高音質ばかりで すが、安心して身をゆだねられるサウンドです。
TBRCD-0068(4CD)
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ホーレンシュタイン・イン・ベネズエラ
(1)マーラー:交響曲第1番「巨人」
(2)ヴィヴァルディ:合奏協奏曲Op.3-11(初出レパートリー)
(3)ブルックナー:交響曲第3番「ワーグナー」
(4)ワーグナー:「ローエングリン」第1幕前奏曲
(5)ワーグナー:「トリスタンとイゾルデ」前奏曲と愛の死
(6)シベリウス:交響曲第2番
(7)ベートーヴェン:交響曲第2番(初出レパートリー)
(8)ベートーヴェン:「レオノーレ」序曲第3番
(9)ベートーヴェン:「エグモント」序曲
(10)R・シュトラウス:「死と変容」
(11)R・シュトラウス:「メタモルフォーゼン」
ヤッシャ・ホーレンシュタイン(指)
ベネズエラSO

録音:(1)(11)1955年5月23日モノラル
(2)(3)(10)1957年2月8日ステレオ
(4)-(6)1957年1月25日ステレオ
(7)(8)1954年2月23日モノラル
(9)1957年2月1日ステレオ
全てカラカス市立劇場におけるライヴ

ホーレンシュタインは、1898年にウクライナで生まれ、幼少時にウィーンに移住。ウィーンで音楽教育を受けシュレーカーにも師事。さらにベルリンではフルトヴェングラーの助手としてベルリン・フィルを指揮。30歳を前にブルックナーの交響曲第7番をベルリン・フィルと録音。デュッセルドルフ歌劇場の監督にも就任。しかしユダヤ人だったためにナチス・ドイツの台頭で活動が制限されたためにヨーロッパを去り、アメリカ国籍を得ます。第二次大戦後には欧州楽壇にも復帰。ベルリン・フィルとも再会。1961年のエディンバラ音楽祭ではマーラーの第5番で共演します。しかし特定のオーケストラの地位を持たず客演に終始したために多くの録音がありながらレーベルも跨り、その芸術の全容が理解さえているとは言えないもどかしさがあります。
レパートリーの中心はずばりブルックナーとマーラー。大編成の込入った曲を細部を疎かにせず、それでいてスケールを損なわず、見事に鳴らし切る手腕には多くの聴衆が納得です。ベネズエラSOはフルトヴェングラーも指揮した名門。手作り感溢れる鄙びた音色、ホーレンシュタインのロマンティックな表現にぴったり。最近ではチバスによるベートーヴェン、ブルックナーが話題となりました。
今回チバス氏の協力のもとホーレンシュタインの未発表ライヴを発掘。全曲初出、しかもオーケストラの財政が豊かだったせいか音質が素晴らしく、1957年の演奏は全てステレオという驚愕のリリース。しかも大特価でご提供となります。ライナーノートはホーレンシュタイン研究の第一人者デリク・バーカー氏です。

シベリウス:交響曲第2番の第3楽章でマスターに起因する欠落がございます。ご了承ください。

TBRCD-0103(7CD)
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マゼール/ベートーヴェン:交響曲全集

(1)交響曲第1番、交響曲第3番「英雄」
(2)交響曲第2番、交響曲第5番「運命」
(3)交響曲第4番、交響曲第6番「田園」
(4)交響曲第7番、交響曲第8番
(5)交響曲第9番「合唱」
ロリン・マゼール(指)トスカニーニPO
マリア・ルイジア・ボルシ(S)、エレーナ・ジドコヴァ(Ms) 、マリウス・ブレンチウ(T)、ラファエル・シヴェク(Bs)、フランチェスコ・チレアcho

録音:(1)2008 年8月19日、(2)2008 年8月20日、(3)2008 年8月21日、(4)2008 年8月22日、(5)2008 年8月23日
全て、タオルミーナ、ギリシャ劇場(シチリア州)におけるライヴ・デジタル録音
かのゲーテがここを訪れた際に「ここからの景色は世界一の美しさ」と賞賛した、シチリア最大の名所タルミーナのギリシャ 劇場。マゼールはここで 2008 年の夏に一気にベートーヴェン・ツィクルスを展開し大きな話題となりました。巨匠にとってベ ートーヴェン全集はクリーヴランド管との1970 年代のソニー盤のみ。アンサンブルを強烈に締め付け、トスカニーニ張りの力 瘤が盛上るような元気なベートーヴェン。やたらと早いテンポですっ飛ばしたり、対旋律の意識的な強調等。一筋縄ではい かない鬼才ぶりを発揮しております。自信、確信に満ちた巨匠らしい巨匠としての他との格の違いをマザマザと見せつけま す。野外公演ながらヨーロッパ好みの完璧なマルチマイク収録であり、隅々まで明瞭で眼の前で演奏してくれているかのよ う。お相手はトスカニーニSOです。来日公演ではトスカニーニ・フィルの名称も使われました。トスカニーニSO は 2002 年にパルマにて創設された若いオーケストラ。デビューコンサートも指揮した巨匠マゼールは 2004 年から音楽監 督を務めて鍛えぬき、ヨーロッパでも有数のアンサンブルに成長。2005 年、2007 年は来日公演も敢行しました。


ERT-1037(2CD)
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ペルレア/ブカレスト・ステレオ・ライヴ録音集
ベートーヴェン:交響曲第5番「運命」
ブラームス:交響曲第1番#
エネスコ:交響曲第1番*
テオドール・グリゴリウ:エネスコ賛*
ムソルグスキー(ラヴェル編):組曲「展覧会の絵」**
イオネル・ペルレア(指)
ジョルジュ・エネスコPO
ルーマニアRSO*

録音:1969年5月23日、1969年5月10日#、1969年5月4日*、1969年5月23日**
(全てステレオ・ライヴ)
驚愕のライヴが登場です!1900年にルーマニア人の父とドイツ人の母の間にルーマニアのオグラダで生まれたイオネル・ペルレア(1900〜1970)。イオネルが10歳の時に父は亡くなったために母の故郷ドイツ・ミュンヘンで育ちました。ペルレアは作曲をドイツで学びましたから、巨匠の音楽背景はドイツということになります。後に祖国に戻りますが、ナチ支配下のルーマニアで指揮活動を続けたせいで協力者と見做され(ジョルジュ・ジョルジェスクも同様)、大戦後は活動の場をイタリアに移しました。聖チェチリア管との共演を聴いたトスカニーニはペルレアの才能を認め、スカラ座への頻繁な客演へと繋がります。更に1950年にはNBC交響楽団とメトロポリタン歌劇場にも客演。終焉の地となるニューヨークとの縁が始まります。以後アメリカでの活躍が主となります。米ドルの強かった時代、アメリカのVOXレーベルはヨーロッパのオーケストラを用いて膨大な録音を遺しましたがペルレアもVOXの主力アーティストでした。さらにRCAにも多くのイタリア・オペラの録音を遺しております。1957年には心臓発作と脳卒中で倒れて、半身不随となりましたが、意欲は衰えず、着座して左手だけで指揮。マンハッタン音楽院でも教鞭をとり、その時の愛弟子が飯守泰次郎氏です。今回のリリースにあたり貴重なコメントを頂戴しました。複雑な心境を持っていた祖国ルーマニアには長らく帰国しませんでしたが1969年に里帰り公演を行い、最後の帰国。その際のライヴが今回登場の名演です。ドイツ音楽の王道ベートーヴェン、ブラームスは、気宇壮大で恰幅豊かな演奏で堂々たる演奏。どこまでもシリアス。響きが筋肉質で緊張感が絶え間なく続く所も満点です。エネスコの交響曲第1番は、この曲最高の演奏とも言えるエネルギッシュで前へ前へと進む推進力に富んだ熱演。テオドール・グリゴリウ(1926〜2014)はルーマニアの作曲家、音楽評論家でペルレアの伝記も著しております。エキゾチシズムに富んだ佳品。「展覧会」もドラマティックで物語に富んだ音楽作りが如何にもオペラの巨匠らしいペルレア畢生の名演です。この翌年にニューヨークで没しましたが晩年とは思えない超名演ばかり、全曲ステレオ録音ということにも感謝です。前述しましたVOX録音は残念ながら特に強い印象を与えるものではありませんでしたから、ペルレアの真価を知るならコレ!という決定盤の登場です。
ペルレア先生の授業はすべて出席し、それ以外の授業は全部さぼって、メトロポリタン・オペラ、ミュンシュ指揮のニューヨーク・フィルハーモニック、ラインスドルフ指揮のボストン交響楽団、オーマンディー指揮のフィラデルフィア管弦楽団などを聴きまくった。ペルレア先生が、マンハッタン音楽院のオーケストラでマーラーの交響曲第5番を指揮された際は、私もアシスタントを務めた。その時のスコアは、まだ大切に持っている。(ブックレット掲載予定、飯守泰次郎氏の寄稿より抜粋)

ERT-1039(1CD)
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グラズノフ:ヴァイオリン協奏曲
ブルッフ:ヴァイオリン協奏曲第1番
シルヴィア・マルコヴィチ(Vn)
ミルツェア・クリテスク(指)
ジョルジュ・エネスコPO

録音:1973 年9 月自由新聞社大理石ホール
WEITBLICK から、スヴェトラーノフと共演したブルッフ、ブラームスがヒットとな っている、美しきマルコヴィチのスタジオ録音が初CD化。まるでアイドルのように 可愛らしいジャケット写真も特筆ものです。演奏内容は、シリアスなフォルムでか つ濃厚な表情で迫る名演。特にグラズノフは彼女にとって名刺代わりとも言える 得意曲です。1971 年のロンドン・デビューもこの曲。さらにマルコヴィチを高く評 価したストコフスキーが自らの最後のコンサート(ロンドンSO、1972 年6 月 15 日)でもソリストとして招かれて演奏したのもこの曲です。心に染み入る名曲で 聴けば聴くほど、グラズノフの確かな筆致とメロディの素晴らしさに打たれること でしょう。ブルッフもピチピチとした躍動感に満ち、構えの大きい立派な演奏。こ の曲も熱いドイツ・ロマンの曲なのです。 録音会場は、ブカレスト中心部に今も存在する自由新聞社の大理石ホールで、 クリュイタンスのフランクの演奏会もここで行われました。内装の美しさは神秘的 で現実のものとは思えない程。丁度、オーストリア聖フロリアンの大理石の間を想 像していただければ結構です。

ERT-1044(5CD)
UHQCD
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ベートーヴェン:交響曲全集

(1)交響曲第1番/(2)交響曲第3番「英雄」
(3)交響曲第2番/(4)交響曲第6番「田園」
(5)交響曲第4番/(6)交響曲第5番「運命」
(7)「エグモント」序曲/(8)交響曲第8番
(9)交響曲第7番/(10)レオノーレ序曲第3番
(11)交響曲第9番「合唱」(ルーマニア語歌唱)
(12)「コリオラン」序曲
ジョルジュ・ジョルジェスク(指)
ブカレスト・ジョルジュ・エネスコPO
エミリャ・ペトレスク(S),マルタ・ケスラー(Ms)、イオン・ピソ(T)、マリウス・リンツラー(Bs)、 ジョルジュ・エネスコ・フィルcho、ルーマニア放送cho

録音:(1)1961年5月、(2)1961年3月
(3)1961年4月20日、(4)1961年10月
(5)1962年1月、(6)1961年8月
(7)1962年1月11日、(8)1961年5月
(9)1962年1月、(10)1962年1月
(11)1961年7月、(12)1961年8月
全てルーマニア文化宮殿ホール(ステレオ)
※CD日本プレス。美麗夫婦箱5枚組。英語、日本語によるライナーノート付
ジョルジュ・ジョルジェスク(1887-1964)は、ルーマニアを代表する大指揮者でジョルジュ・エネスコ・フィルの音楽監督を 1920年から1944年までと1954から1964年まで務めました。1918 年から1920年にはゲヴァントハウス管の副指揮者としてアルトゥ ール・ニキシュに直接師事しました。ニキシュに影響を受けた巨匠であり同年代のボールトとも共通するのがヴァイオリンを両翼 に配置した古典的演奏スタイルです。1961年から 1962年のスタジオ録音。当時ルーマニアはソ連の庇護のもとにありました が、本国ソ連でも全てがステレオ録音に移行していなかったこの時期に、高水準のステレオ録音でベートーヴェン全集が遺され ていたことは驚嘆と喜びを隠せません。この全集についてはDANTE/LYS のCD がありましたが市販LP からの板起こしで、2012 年にマスターテープから初の正規 CD 化(ERT1001 廃盤)がなされ、大変な反響を呼びました。長らく品切れでしたので、この度 マスターに立ち返り新たにマスタリングしなおし、UHQCD で洗い上げた音質で復活します。ジョルジェスクの演奏は、「田園」な どクライバー並の超快速で歌心に満ちたもの。リズム感も明快。どこをとってもきびきびしていて聴かせます。エネスコフィルも如 何にも鄙びた味わいで、木管の懐かしい響きも心を打ちます。「合唱」はルーマニア語による歌唱となります。研究好きの方には メンゲルベルクなどを思わせる楽譜の改訂なども興味深いところと言えましょう。



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