湧々堂HOME 新譜速報: 交響曲 管弦楽曲 協奏曲 器楽曲 室内楽 声楽曲 オペラ バロック 廉価盤 シリーズもの マニア向け  
殿堂入り:交響曲 管弦楽 協奏曲 器楽曲 室内楽 声楽曲 オペラ バロック SALE!! レーベル・カタログ チャイ5



TELOS
(スイス)


ドイツのレーベルTELOS。総帥のヨアヒム・クリストは優秀なヴィオラ奏者であり、レコード製作者です。ラインナップは当然のことながら弦楽器が中心。そして親交があり深い敬意を払っている大先輩アーティスト、ペーター・リバールのプライヴェート録音のCD化を任されております(品番001,023)。第1集である愛妻マルセル・リバールとのデュオCD(品番001)は、堪らない滋味に満ちた心温まる名演集です。また第2集のマルティヌー作品集(品番023)では、ホーレンシュタインとの競演もあります。またケルン放送響、ウィーンフィルのコンサート・マスターを歴任した名手ヴェセリン・パラシュケヴォフによる最新の名演はモダン楽器による頂点ともいえる有機的な名演(品番007,008,010)。日本を代表するヴィオラの名手マンハイム国立音楽大学教授でもある小林秀子によるヴィオラ名演集(品番004)は、珍しいコダーイ編曲によるバッハ:半音階的幻想曲が聴けることでも希少。(品番006)でブーレーズのソナタを弾くチェンはかつてコンセルトヘボウ管来日公演でソリストとして登場したヴィルトオーゾ、ポリーニ顔負けのテクニックです。巨匠イーゴリ・ジューコフによる待望の再録音スクリャービン「ピアノ・ソナタ全集」は正に極め付けの出来(品番035)。


1CD=(税込)


※品番結尾に特に表記のないものは、全て1CDです。
品番 内容 演奏者
TLS-001(2CD)
レーガー:ピアノ四重奏曲Op.113、133 ミヒャエル・クリスト(P)、
タンフェルド(Vn)、ヨアヒム・クリスト(Va)、
ユン・チャン・チョー(Vc)
TLS-002(2CD)
ペーター・リバールの芸術Vol.1
(プライヴェート録音で聴く名演集)
ナルディーニ:ヴァイオリン・ソナタ、
モーツァルト:ヴァイオリン・ソナタK.301、
ドビュッシー:ヴァイオリン・ソナタ、
シブラー:7つのダンス・コンチェルタンテ、
シューマン:幻想小曲集、スメタナ:我が故郷より、
ヤナーチェク:ヴァイオリン・ソナタ、
マルティヌー:3つのアラベスク、
 ヴァイオリン・ソナタ第3番、他小品6曲
ペーター・リバール(Vn)、
マルセル・リバール(P)
モノラル録音
TLS-003
ハイドン:チェロ協奏曲第1,2番 ユン・チャン・チョー(Vc)、
テロス・アンサンブル・ケルン
TLS-004
レーガー:無伴奏ヴィオラのための三つの組曲、
バッハ(コダーイ変):半音階的幻想曲
小林秀子(Va)
TLS-005
ホアキン・ソリアーノ/ピアノ・リサイタル
モンポウ:魔法の歌、他5曲、
ファリャ:ベティカ幻想曲、
ヴィニェス:4つの頌歌
ホアキン・ソリアーノ(P)
TLS-006
ブーレーズ:ノタシオン、ピアノ・ソナタ第3番、
バラケ:ピアノ・ソナタ
パイ・シェン・チェン(P)
TLS-007(2CD)
バッハ:無伴奏ヴァイオリンソナタとパルティータ(全曲) ヴァセリン・パラシェフコフ(Vn)
TLS-008
ヴィヴァルディ:協奏曲集「四季」 ヴァセリン・パラシェフコフ(Vn)、
テロス・アンサンブル・ケルン
TLS-009
チャイコフスキー:ピアノ三重奏曲「偉大な芸術家の思い出」、
アレンスキー:ピアノ三重奏曲第1番Op.32
チョー・ピアノ・トリオ
TLS-010
チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲、
 憂鬱なセレナード、ワルツ・スケルツォ
ヴァセリン・パラシェフコフ(Vn)、
エミール・タバコフ(指)ソフィアPO
TLS-011
アレンスキー:チャイコフスキーの主題による変奏曲、
シューベルト(マーラー変):「死と乙女」
エドアルド・シュミーダー(指)イ・パルピティCO
録音:1997年アムステルダム・ライヴ
TLS-012
バッハ:フルートとチェンバロのための五つのソナタ ジャン・ミシェル・タングイー(fl)、クリスチャン・ニキスト(Cemb)
TLS-013
メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲、
 弦楽のための交響曲第9番
クリスチャン・ルードヴィヒ(Vn)、
フロヴァイン(指)ケルン・シンフォニエッタ
TLS-016
ブラームス:幻想曲op.116、間奏曲op.117、
 ピアノ小品集op.118、119
ウォルフガング・マンツ(P)
TLS-017
アンジェイ・モクリ/ギター・リサイタル
ブロウウェル:キューバ民謡〜「クレオールの田舎者」「足踏み踊り」、
 3つのアプンテス、
ヴィラ=ロボス:ブラジル民謡組曲、
バリオス:ワルツ、マドリガル・ガヴォット、
ヒナステラ:ギター・ソナタOp.47
アンジェイ・モクリ(G)
TLS-018
ニコラウス・フーバー(1939〜):プレゼント
 めまいの力、開始と粉砕 
ケルン放送響のメンバー、
室内楽アンサンブル他
録音:ケルン放送、1990年代
ドイツ前衛音楽第2世代であるフーバーの作品を集めた好企画。トロンボーン・ソロによる曲など、意欲的なものばかり。
TLS-019
エルガー:オルガン作品全集
カンティーク、オルガン・ソナタ第1、2番、
晩課のヴォランタリー、ロッホバロウ、追憶の鐘
ミヒャエル・ガスマン(Org)
TLS-020
テュイレ:ヴァイオリン・ソナタOp.1、
 歌曲「万霊節」(ヴァイオリンのための編曲)、
R.シュトラウス:ヴァイオリン・ソナタOp.18、
 ヴァイオリンのための編曲集[歌曲「万霊節」、
 4つの情緒のある風景〜「さびしい泉のほとり」、
 歌曲「たそがれの夢」、ばらの騎士ワルツ]
インゴルフ・ターバン(Vn)、
ギッティ・ピルナー(P)  
録音1998年9月
TLS-021
ウェーバー:クラリネット五重奏曲
モーツァルト:クラリネット五重奏曲
ディリク・シュルトハイス(Cl)、
テロス・アンサンブル 
録音:1999年
TLS-023
ペーター・リバールの芸術/エディション2
(マルティヌー名演集)
(1)2つのヴァイオリンの為のデュオ・コンチェルタント、
(2)弦楽四重奏曲op.6、
(3)室内協奏曲
ペーター・リバール(Vn)、
(1)ホーレンシュタイン(指)チューリヒ・トーンハレO、
 クルト・コンツェルマン(Vn)、
(2)ヴィンターハウザーSQ(リーダー:ペーター・リバール)、
(3)ヴェーグラン(指)スイス・ロマンドO、
 マルセル・リバール(P)
TLS-024
ユルグ・バウル(1918〜):ピアノ作品集
格言、ブルレスケ、奇想曲、ヘプタメロン、
即興1960、東プロイセン組曲、ロンド、
古いスタイルによる3つの小品、変奏曲1956
オリヴィエ・ドレシェル(P)
TLS-025
ハイナー・ライツ(1925〜):作品集Vol.1
ヴァイオリンのための12の奇想曲、
チェロのための12の奇想曲
インゴルフ・トゥルバン(Vn)、
ウェン・シン・ヤン(Vc)
TLS-026
ハイナー・ライツ(1925〜):作品集Vol.2
フルートのための12の奇想曲、
ギターのための12の奇想曲
ペーター・ルーカス・グラーフ(fl)、
アンドレイ・モクリー(G)  
録音:1999年
チューリヒ生まれのライツがパガニーニを意識した作品。
TLS-027
ハイナー・ライツ(1925-):作品集Vol. 3
Florianaden−ピアノの為の/気晴らし−2本のフルートの為の/驚愕三重奏曲−ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロの為の/悲歌−ヴィオラとピアノの為の/変奏曲−ヴァイオリンとチェロの為の/5つのピアノ曲/三重奏曲第2番−フルート、ヴィオラ、ギターの為の
マルクス・ベルハイム(P)、アントニー・フリント(Vn)、ペーター・ルーカス・グラーフ(Fl)、 アヒム・クリスト(Va)、クラウス・マルクス(Va)、 アンジェイ・モクリ(G)、 ハイナー・ライツ、ジャン=ミシェル・タンギュイ(Fl)、 インゴルフ・トゥルバン(Vn)、 フランソアーズ・ヴィンダル、ウェン=シン・ヤン(Vc)
ライツはチューリヒで生まれ、ヴァイオリンとピアノを学びました。レーベルからは作品集Vol. 1(ヴァイオリンの為の12の奇想曲、チェロの為の12の奇想曲)、Vol. 2(フルートの為の12の奇想曲、ギターの為の12の奇想曲)が発売されています。
TLS-028
モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲第3番(カデンツァ:オイストラフ)、
 ヴァイオリン協奏曲第5番(カデンツァ:ヨアヒム)、
シュニトケ:モーツ・アルト・ア・ラ・ハイドン
スザンナ・グレゴリアン(Vn&指)、
(1)ソフィア・ゾリステン、
(2)(3)フィルハーモニー・デア・ナチオネン 
録音:1999〜2001年
TLS-029
マルティヌー:ヴァイオリンとチェロの二重奏曲第1番&第2番
オネゲル:ヴァイオリンとチェロのためのソナチネ、
シュルホフ:二重奏曲、ドルナー:二重奏曲
クリスチャン・ルードヴィッヒ(Vn)、
ヨハン・ルードヴィッヒ(Vc)
TLS-031
ザ・ワールド・オヴ・ギートルズ(The World of Geatles)
ビートルズ、威風堂々、悲しきワルツ、イパネマの娘、
 他全19トラック
ヴォルフガング・ギュトラー・バス・オーケストラ
ベルリン・フィル12人のチェリスリトに対して、こちらはコントラバス軍団です。ポピュラーな名曲ばかりです。
TLS-032
ディートリヒ・エルドマン(1917b):シロフォン,メタロフォンとギター・マンドリン・オーケストラのための協奏曲
ヴィオラとギター・マンドリン・オーケストラのためのコンチェルティーノ
マンドリンとギターのためのデュエッティーノ
オマール,ヘルデル,シレシウスの詩による3つの歌
ゴセック(1734-1829):交響曲第6番(テヴェス編曲)
デトレフ・テヴェス(指&マンドリン)、
ミュールハイム・ギター・マンドリン・オーケストラ
(Mulheimer Zupforchester)、
マルティン・ホフマン(Va)、
パスカル・ポンス(Perc)、
ステファニー・テヴェス(A)、
ダグマール・テヴェス(G)
独特な味わいのあるギター・オーケストラ。エルドマンはヒンデミットに学んだ作曲家で、親しみやすい作風。
TLS-033
ヴォルフガング・マンツ/協奏的作品集
(1)ヒンデミット:主題と変奏「4つの気質」
(2)ドビュッシー:ピアノと管弦楽のための幻想曲
(3)ラデルマッハー(1924b):ピアノ協奏曲第2番
ヴォルフガング・マンツ(P)、
(1)ジョルジュ・オクトール(指)ワロニー王立CO、
(2)ベルンハルト・クレー(指)NDRハノーヴァー放送PO、
(3)ジークフリート・ケーラー(指)ケルンRSO
録音:1994年〜1996年
マンツは、1960年生まれ。アルテ・ノヴァやシャンドス、トロフォン等にも録音があります。
TLS-034
クシェネク:ピアノ作品集
舞踏組曲、五つのピアノ組曲、8のピアノ組曲、
ミニアチュア、11章のピアノ組曲、オーストリアの反響
マルク・レイショフ(p)
現代音楽の祖の一人クシェネクのピアノ作品ばかりを集めた必聴盤。聴きやすいメロディは戦後の作品を中心としているせいか。
TLS-035(3CD)
イーゴリ・ジューコフ・エディションVol.1
スクリャービン:ピアノ・ソナタ全集、幻想曲  
イーゴリ・ジューコフ(P)
録音:1999〜2000 TELOSスタジオ
※ライナー・ノートもジューコフによる
ジューコフはネイガウス門下のロシア正統派にしてスクリャービンの権威です。メロディアに残された最初の全集は名盤として知られています。当再録音は渋い音色は昔のまま、シューマンを思わせる詩情を漂う上にスクリャービン独特の悪魔的な幻想もふんだんに盛り込まれた最高も演奏です。
TLS-036
イーゴリ・ジューコフ・エディションVol.2
ブラームス:ピアノ・ソナタ第3番、
フランク:前奏曲,コラールとフーガ 
イーゴリ・ジューコフ(P)
録音:2000年11月19、20日
ジューコフ・エディション第2弾。名曲中の名曲ブラームスの晦渋で濃厚な風情。そして、フランクはリヒテル以上の重厚さとメロディをぶつ切りにすることも辞さない厳しい探求的姿勢が感動的です。
TLS-040(2CD)
ヨアヒム・ブルーム(1923〜):室内楽作品集
無への祈り(1977)、
フルートのためのモノローグ(1979)、
アニマ・マリス(1985)、ピアノのための「比喩」(1982)
クラリネット五重奏曲(1981)
ウルリヒ・コッホ(Va)、
テレガント(指)南西ドイツCO、
フッケ(ob)、ビルツ(P)、
ミューラー・ホイザー(Br)、
ヘッカー(P)、クライン(cl)、オジム(Vn)、
ギュンター・ルートヴィッヒ(P)、セボン(fl)
TLS-041(2CD)
ヨアヒム・ブルーム(1923〜):オルガン作品集
ソナタ第2番(1970)、第3番(1974)、
第4番(1990)、第5番(1993〜95)  
シュトックマイアー(Org)、ヴィル(S)、
ケロ(Perc)、ガンツ(Org)、
リー・ミョンスー(Ms)
ヨアヒム・ブルームは1923年ドイツ生まれの作曲家でケルン音楽界の重鎮。静謐で示唆に富んだ作風は初めて聴くファンにもよろこばれることでしょう。
TLS-042
シュテファン・リトヴィン・プログラムスVol.1「TRANS…SCRIPTION」
ワーグナー(ビューロー編):「トリスタンとイゾルデ」前奏曲
シェーンベルク:ピアノ組曲Op.11-2
シェーンベルク(エドアルド・ストイアマン編):室内交響曲第1番(世界初録音)
シェーンベルク(ブゾーニ編):ピアノ組曲Op.11-2、
リスト:暗い雲、ベルク:ピアノ・ソナタOp.1、
ワーグナー(リスト編):「トリスタンとイゾルデ」〜「イゾルデの愛の死
シュテファン・リトヴィン(P)
TLS-043
シュテファン・リトヴィン・プログラムスVol.2「PIANO SOSPESO」
リスト:悲しみのゴンドラ第1番、
ノーノ:苦悩に満ちながらも晴朗波 
リスト:悲しみのゴンドラ第2番、
シャリーノ:Perduto in una citta d’acque 
リスト:リヒャルト・ワーグナーの墓へ、
リスト:リヒャルト・ワーグナー=ヴェネチア、
ハウベンシュトック=ラマティ:ノーノの思い出に、
リスト:暗い雲、不運
シュテファン・リトヴィン(P)
TLS-044
シュテファン・リトヴィン・プログラムスVol.3「PIECES DE RESISTANCE」
アイヴズ:1930年代と1940年代の反堕胎主義者 
ショパン:練習曲ハ短調Op.10-12、
リスト:旅人のアルバム「リヨン」、
シュテファン・リトヴィン:切口上「リヨン」、
デッサウ:ゲルニカ、
ヴォルペ:右翼の良き精神、
E.I.カーン:グェラのテンポのシャコンヌ、
シュールホフ:2つの練習曲、
ドビュッシー:英雄の子守唄、
高橋悠治
:光州1980年5月
シュテファン・リトヴィン(P)
TLS-046
パガニーニ:ヴァイオリン協奏曲第1番&3番 インゴルフ・トゥルバン(Vn)、
ライオル・シャンバダル(指)ケルンRSO
トゥルバンのTELOSへの2枚目のアルバム。彼はヘッツェル門下のヴァイオリニスト。若くしてチェリビダッケに招かれミュンヘン・フィルのコンサート・マスターを勤めました。

TLS-047
パガニーニ:ヴァイオリン協奏曲第2番&4番 インゴルフ・トゥルバン(Vn)
リオル・シャンバダル(指)WDRケルンRSO
録音:2000年 デジタル
トゥルバンはミュンヘン出身でヘッツェル門下。21歳の時チェリビダッケに招かれてミュンヘン・フィルのコンサート・マスターに就任し、1995年にはシュトゥットガルト国立音楽院の教授に着任。パガニーニの協奏曲第1・3番もを当レーベルに録音しています(TLS 046)。トゥルバンは、1993年にClavesにブルッフの第2番の協奏曲を録音しており、とても丁寧な音楽作りで好感の持てる演奏を行なっていましたが、今一歩聴き手に食い込んでくるものに欠ける印象が拭えませんでした。しかし、このパガニーニはその堅実さと音色の美しさはそのままに、スケール感もテクニックの安定感もまさに磐石となり、並々ならぬ手応えをもたらしてくれます。パガニーニの協奏曲といえば、かつてのグリュミオーのステレオ録音のように危ない橋を渡るようなハラハラ感がかえって味だったものですが、昨今ではスムースに弾きこなして当たり前で、その代わりドキドキさせる瞬間が少なく、非常に分かりやすい旋律の魅力も持て余しているような演奏が多い気がしてなりません。その点でこの演奏は、その旋律美に心から共感していることがビリビリと伝わり、オケと一体となってのパガニーニの音楽の魅力を再認識させるに十分な画期的な名演奏と言ってもよいのではないでしょうか。「第2番」はトゥルバンの細身でしなやかな音色がまず印象的で、感覚的なカッコよさに背を向けた真摯な姿勢に打たれます。「セヴィリアの理髪師」序曲の旋律にそっくりの第2主題の気品の佇まいは必聴!第1楽章カデンツァで、技巧的な面白さ以上に「歌」を徹底的に堪能させてくれる演奏も稀有です。最後のフラジョレットとオケの弦とのブレンド感も美しさの極み。なお、シキノシャンバダールが驚くほど雄弁な語り口とダイナミズムを発揮しているのにも注目ですが、その魅力と共にトゥルバンも一層強い意気込みで臨んで感動的なのが「第4番」。長い第1楽章序奏を飽きさせずにたっぷり堪能させてくれるところから強力な主張を感じさせますが、続いて登場するトゥルバンのソロは、ハリとコシをたっぷりと湛えた響きで飛び込み、急速な上行音型の気迫も素晴らしく、明らかに「第2番」とはアプローチを変えて劇的な側面を突きつけます。パガニーニの曲では、16分音符の軽い下行でフレーズを締めくくるシーンが頻出しますが、8:33のように、呼吸の微妙な溜め共に聴き手の心にキュンと突き刺さるようなニュアンスは、大きく成熟したトゥルバンの音楽性を象徴しています。終楽章後半、金管と呼応し合うフラジョレットのチャーミングな囁きは作り物の表情として響かず、心から聴き手を酔わせる演奏に終止。コーダの急速音型の連続技も、ただ派手に立ち回って「凄みを演出」した演奏とは一線を画す味わいです。これを聴くと、パガニーニの協奏曲をメンデルスゾーンやチャイコフスキーと同列に置きたくなります。 【湧々堂】
TLS-049(4CD)
パガニーニ:ヴァイオリン協奏曲全集(第1番〜第6番) インゴルフ・トゥルバン(Vn)、
リオル・シャンバダル(指)WDRケルン放送O

録音:2000年、2005年
既発売TLS046、047、048を1BOXにまとめたもの。トゥルバンは2005年に室内オーケストラ、イ・ヴィルトゥオージ・ディ・パガニーニを自ら組織しパガニーニ演奏にさらなる情熱を傾けています。
TLS-048(2CD)
パガニーニ: ヴァイオリン協奏曲第6番&5番 インゴルフ・トゥルバン(Vn)、
リオル・シャンバダル(指) WDRケルンRSO
録音:2005年1月,5月
協奏曲第1番と第3番(TLS-046)、第2番と第4番(TLS-047)に続く、インゴルフ・トゥルバンによるパガニーニのヴァイオリン協奏曲集。第5番は未完に残された音楽を補筆完成させたもの。第6番はソロパートだけが近年になって発見され、オーケストラ譜が復元された曲です。トゥルバンのヴァイオリンは、大向こう受けする技巧の誇示を避け、丁寧で真摯なもので、同時に切れ味と機知にも富んでいます。カデンツァはトゥルバンの自作を弾いていおり、これも聞きものです。
TLS-050
ウルリヒ・シュトランツ(1946〜):弦楽四重奏曲第1番(1976年)、第2番(1980〜81年)、第3番(1993年)、第4番(1998〜2000年) カザル四重奏団
録音:1997年〜2000年
使用する音符は少ないながら刺激的なサウンドを多用した初期作品から徐々に調性を取り戻しつつある近作まで。現代の弦楽四重奏曲の見本市のような作品集です。
TLS-052(2CD)
ゴドフスキー:ピアノ作品集
ピアノ・ソナタ ホ短調、ジャワ組曲、
3つの小品、パッサカリア
ミハエル・シェーファー(P)
録音:2001年〜02年
一部マニアには熱狂的に支持されているゴドフスキーがたっぷりCD2枚分堪能できます。名作ジャワ組曲はもちろんおよそ1時間に及ぶ大作ピアノ・ソナタも必聴!
TLS-056
ベートーヴェン:三重奏曲ハ長調 Op.87(原曲;管楽三重奏曲)、
コダーイ
:トリチニアからの7つの三重奏曲、
クレム
:3つのチェロの為の組曲、
レーデル:3つのチェロの為のバガテルOp.33、
フォークト:カノン、ストラデッラ:教会のアリア、
テレマン
:トリオ・ソナタ ハ長調
ヴォルフガンク・ベトヒャー(Vc)、
アンスガー・シュナイダー(Vc)、
ウェン=シン・ヤン(Vc)
録音:1999年12月20-22日
チェロだけの三重奏のCDは珍しいですが、音楽的には単なるもの珍しさの勝るものではなく、いずれも極めて高度な曲。リヒャルト・クレムの組曲など、チェリストが三人集まったらぜひとも弾きたくなるような曲だろう。ベルリン・フィルの首席チェリストを長年勤め、ソリストとしも高名なベトヒャー、ベトヒャーの弟子でシュトゥットガルト放送響首席のシュナイダーというドイツ人の二人に、やはりベトヒャーに学びバイエルン放送響の首席チェリストでARTSレーベルに多数録音している台湾系スイス人のウェン=シン・ヤンの三人は、いずれも見事な音色とアンサンブル能力の持ち主。
TLS-060
コルンゴルト:ヴァイオリン・ソナタト長調op. 6、
クルシェネク:ヴァイオリン・ソナタ
クリストフ・シッケダンツ(Vn)、
ベルンハルト・フォグラッシャー(P)
ここに収録されているヴァイオリン・ソナタは二人の作曲家のほとんど知られていない初期の作品です。コルンゴルトは10代の初めから劇場で作品が演奏されて天才作曲家と評判になりましたが、このソナタでは既にその個人的な、歌劇風な傾向の語法が形成されています。クルシェーネクがこのソナタを作曲した頃はまだレーガーの影響下にあり、自身は後に「この作品には良い点は少ししかない」と述べていますが、天才のひらめきが現れています。
TLS-061
バッハ:ピアノ協奏曲第1番ニ短調BWV1052、
ケージ:プリペアード・ピアノと室内管弦楽の為の協奏曲、
ラヴェル:ピアノ協奏曲ト長調
オレン・シャニ(P)、
ライオル・シャンバダル(指)ブダペストSO
ケージの協奏曲は1951年に作曲され、ピアノ以外の部分は、この時期の特徴である「音響音階(個別音、和音、音群、騒音など、あらかじめ準備形成された音響的素材から成る)」に基づいて作曲されています。シャニは1977年テル・アヴィヴで生まれ、18歳の時イスラエル放送でバッハのゴルトベルク変奏曲を録音しました。1997年以後、ルビン・アカデミー・コンクールなどイスラエル国内のコンクールに入賞しています。2000年ポジタノのマスター・クラスでジョン・オコーナー、スイスのエンゲルベルクのマスター・クラスでアレクシス・ワイセンベルクに師事し、後者では講師と聴衆の熱烈な反応により特別賞を受賞しました。2001年にはスイスのヴェルビエ音楽祭とドイツのシュレスヴィヒ=ホルシュタイン音楽祭で演奏しました。
TLS-062(2CD)
エネスコ:ヴァイオリン・ソナタ全集
ヴァイオリン・ソナタ第1 番ニ長調
ヴァイオリン・ソナタ第2 番へ短調
ヴァイオリン・ソナタ第3 番イ短調「ルーマニアの民俗風に」
幼年時代の印象Op.28
ヴァイオリン・ソナタ断章「トルソ」 イ短調(1911)
ヴィオラとピアノのための演奏会用小
ローラン・アルブレヒト・ボロイニンガー( Vn,Va)
トーマス・デュース(P)

録音:2003 年2 月、2005 年1 月
クライスラー、ティボーなどとともに20 世紀を代表するルーマニア生まれのヴァイオリニスト、ジョルジュ・エネスコが作曲したヴァイオリンそしてヴィ オラのための作品集です。エネスコの作品はルーマニアの民俗音楽に影響され、民俗的要素を取り入れ、特にヴァイオリン・ソナタ第3 番「ルーマニア の民俗風に」などでは微分音を多用しエネスコ独特の世界に引き込まれます。演奏のアルブレヒト・ブロイニンガーは1997 年のエリザベート王妃国際音 楽コンクールで第2 位を受賞した経歴をもつヴァイオリニストで、ヨーロッパーを中心に演奏活動を積極的におこなっております。 (Ki)
TLS-064
ヨアヒム:ヴァイオリンとピアノの為の3つの小品op.2
クララ・シューマン:ヴァイオリンとピアノの為の3つのロマンスop.22
ヨアヒム:ロマンスハ長調
ブラームス:ヴァイオリン・ソナタ第3番
カタリーナ・シュミッツ(Vn)、
オリヴァー・トリエンドル(P)
TLS-066
モーツァルト:幻想曲集
幻想曲ハ短調KV475、ソナタハ短調KV457、
幻想曲(前奏曲)とフーガハ長調KV394、
前奏曲ハ長調KV284、幻想曲ニ短調KV397、
幻想曲ハ短調KV396
ティニー・ウィルツ(P)
ウィルツは1946年からケルン高等音楽学校で学び、ギュンター・ヴァントの指揮でベートーヴェンの協奏曲第2番を演奏してデビュー。第二次大戦後の新しい音楽の先駆者と見なされていて、アロイス・ツインマーマンのピアノ曲を初演・録音し、ヒンデミットの「4つの気質」をヴァントの指揮で初演しました。

TLS-070(1SACD)
オリヴァー・シュニーダー/ショパン・リサイタル
練習曲Op.10-1、夜想曲Op.48-1、練習曲Op.10-4、
ワルツop64-2、夜想曲op27-2、練習曲Op.25-1、
幻想即興曲、練習曲Op.10-3「別れの曲」、
ワルツOp.64-1「小犬」、練習曲Op.10-5「黒鍵」、
スケルツォ第1番、夜想曲Op.62-2、
練習曲Op.25-11「木枯らし」、練習曲Op.25-12、
マズルカOp.17-4
オリヴァー・シュニーダー(P)
録音:2006年
シュニーダーは1973年スイス生まれ。レオン・フライシャーに学び、数々のコンクール優勝歴を誇るピアニスト。その音楽性の素晴らしさは、サン・サーンスのピアノ協奏曲(入手困難)でも実証済みですが、特にタッチの美しさと、自然体でありながら音楽の揺らぎを瞬時に感じ取る感性は本物であることをこのショパンでは再確認できます。収録曲はただ小品を散りばめたようにも見えますが、民族色を強く反映した作品は最後のマズルカのみ。ポロネーズとバラード1曲も収録しておらず、結果的にアルバム全体のトーンに統一感を持たせているのも見識の表れといえましょう。
1曲目のop10-1から聴き手のハートを鷲づかみ!巧いだけの演奏ならいくらでもありますが、聴き手の意識をグッと引き付ける牽引力と華麗さを兼ね備えた演奏は希少です。特に物怖じせず低音域を磐石に構築しながら上声部を鮮やかな流線型で描ききり、両者を絶妙にブレンドさせてしまう手腕!Op.10-4はリズムの躍動が獣のように血気盛んで、それでいながら音楽の運びに強引さがないのです。Op.10と25の全曲盤リリースを切望せずにはいられません。
夜想曲Op.48-1の1:04からの数秒間の強弱の繊細な入れ替え技、間のセンスは恍惚境に誘い、Op.27-2は中間部の装飾音の扱いに魂が宿っています。夜想曲Op.62-2がムードに流れず、これほど男性的な強固な意志を持って作品の構成美が浮き彫りになった例も少ないでしょう。
通常よく耳にする演奏と香りと居ずまいが異なる最も顕著な例が、あまりにも有名な「別れの曲」と「小犬」。雰囲気に流されないのはシュニーダーのピアニズムの大きな特徴ですが、唯我独尊に過ぎて鼻につくニュアンスなどなく、あくまでも純粋な音楽勝負。「別れの曲」の中間部に差し掛かるところで拍節感をかなり強調していますが、その工夫が直後に続くフレーズの躍動、ニュアンスの陰影に確実に反映されていることに気づかれると思います。「小犬」も、無邪気に駆け回る情景描写などではなく、音楽自体が持つ表現力を十全に出し尽くした演奏として、是非心の底から堪能してください。  【湧々堂】
TLS-071
ハイドン:ピアノとヴァイオリンの為のソナタ集
ニ長調Hob. XVI-24/変ホ長調Hob. XVI-25/
イ長調Hob. XVI-26
ディヴェルティメント変ロ長調Hob. XV-38
ソナタト長調Hob. XV-32
ミヒャエル・ダルチュ(Vn) 、
モニカ・チュルル(P)
ハイドンが初めからピアノとヴァイオリンのために作曲したソナタはト長調Hob. XV-32だけで、これにはピアノ三重奏曲版もあり、この作品とディヴェルティメントはハイドンの作品目録ではピアノ三重奏曲(Hob. XV)に分類されています。あとの3曲はピアノ・ソナタにヴァイオリン・パートを加えた改作です。  ダルチュは1964年ドイツのマイエンで生まれ、ケルン高等音楽学校でヴァイオリンを学び、ケルン大学で教育学博士号を取得しました。その後バロック・ヴァイオリンをモニカ・ハジェットらに師事しました。1993〜96年ケルン大学でヴァイオリンを教えた後、96年にザールブリュッケンの高等音楽学校の音楽教育学教授に就任しました。
TLS-074
ショパン:24の前奏曲op. 28、
バッハ
(ブゾーニ編曲):シャコンヌ、
フランク:前奏曲、コラールとフーガ、他
ルドルフ・ケレル(P)
録音:1998年9月28日のモスクワ・リサイタル
ケレルは1923年グルジア共和国で生まれ、トビリシ音楽院に入学しましたが、第二次大戦勃発により、数学教師に進路変更を余儀なくされましたが、30歳を過ぎてから一念発起し、1961年、なんとモスクワの全ソヴィエト・ピアノ・コンクールで優勝を果たしたのです。モスクワ音楽院にも入学し、フリエールに学んでいます。ショパンの前奏曲集はソビエト時代にも録音しており、それは見事な演奏でした。 
TLS-075
ステファン・リトウィン・プログラムVol.4/「鐘」
ドビュッシー:沈める寺、
ミヒャエル・ギーレン
:鐘のリサイクル〜7つのピアノ小品
ラヴェル:鐘の谷間、リスト:鐘(カリヨン)、
ステファン・リトウィン:鐘〜エドガー・アラン・ポーにもとづくメロドラマと死の舞踏(語りとピアノの為の)
ステファン・リトウィン(P)
録音:2007年
鐘に因んだ近現代のピアノ作品を収録。著名な指揮者ミヒャエル・ギーレンの《鐘のリサイクル》は鐘の音を模したピアノの低音が終始響くなか、高音が時折きらめく。リトウィンは1960年メキシコ・シティ生まれのピアニストで現代作品のスペシャリストとしてドホナーニ、ギーレン、準メルクルらと共演しています。ここでは語りが入ったシアトリカルな自作を披露。
TLS-078
ピアノ三重奏曲集Vol.1
ベートーヴェン:ピアノ三重奏曲第5番「幽霊」Op.70-1
ブラームス:ピアノ三重奏曲第2番ハ長調Op.87
モルゲンシュテルン三重奏団
録音:2007年7月
モルゲンシュテルン三重奏団はエッセン・フォルクヴァング音楽大学の学生達により、2005年に結成された若いピアノ・トリオです。2007年にハイドン・コンクール(ウィーン)で一等賞、メルボルン・コンクールで2等賞、ARD音楽コンクール(ミュンヘン)で2等賞と聴衆賞を一気に獲得し、にわかに注目を集めています。
TLS-079
シューマン:謝肉祭op.9
ドビュッシー:ベルガマスク組曲
リスト:メフィストワルツ第1番
ヴォルフガング・マンツ(P)
名手手ヴォルフガング・マンツの優れた音楽性を知ることができるアルバム。謝肉祭では色彩豊かに様々な情景を表現し、またお得意のリストでは、圧倒的な技術を知ることのできる演奏です。 (Ki)
TLS-083
ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第1番
 リトウィンの講義
ステファン・リトウィン(Pと講義)、
ブラッドリー・リュプマン(指)ザールラントRSO
リトウィンは1960年メキシコ・シティで生まれ、メキシコ、アメリカ、スイスでピアノと作曲を学びました。現代音楽も主要なレパートリーとし、多くの作品を初演しています。リトウィンにとって解釈とは音楽的・言語的に意味を明らかにすることで、そのため、リトウィンはレクチャー・リサイタルの形式を好み、たとえば2003年から2004年までベルリンで講義をおこなっています。ここではザールラント放送と協力したシリーズの第1弾として、ベートーヴェンの協奏曲第1番の演奏と40分の講義が収録されました。リトウィンはこの協奏曲の劇的な内容を、革命フランスに対抗した1792年からの第1回対仏大同盟を背景とした「戦線の間の音楽」と解釈しています。
TLS-084(2CD)
シェーンベルクとシューベルト
シューベルト:ピアノ・ソナタ第18番、
 ピアノ・ソナタ第21番、
シェーンベルク:3つのピアノ曲Op.11、
 小さなピアノ曲Op.19
ステファン・リトウィン(P)
録音:録音:2002年、2003年 
1960年メキシコ生まれのピアニスト、リトウィンはドイツで活躍し、現代音楽を主要なレパートリーとし、多くの作品を初演しています。このシリーズはリトウィンの独自の視点でプログラミングされたもので、今回は19世紀、20世紀と異なる時代にウィーンで活躍したシューベルトとシェーンベルクを集めた好企画です。
TLS-091
モーリス・オアナ:ピアノ作品全集 Vol.2
ピアノ演奏のための12の練習曲
プロドロモス・シメオニディス(P)
フリーデマン・ヴェルツラウ(パーカッション)

録音:2011年3月、TELOSスタジオ
モーリス・オアナのピアノ作品を全曲録音シリーズの第2集が登場。オアナはモロッコ出身の作曲家。大戦中に英軍兵士として従軍しましたが、1947 年以後はフランスに移住しました。建築学を学んでいたこともあり非常に緻密に構築された曲もあれば、ドビュッシーやバルトークに影響を受けたことか ら様々な要素をもった曲を作曲しています。 演奏は第1集(TLS-090)でソナチネ・モノディーク、3つのカプリース、24の前奏曲、ソー・タンゴを聴かせてくれたプロドロモス・シメオニディス です。注目は12の練習曲の第11曲にてパーカッションが登場するところではないしょうか。パーカッションが加わることで打楽器としてのピアノの魅力と 旋律美を堪能できる作品です。 (Ki)
TLS-095
クラリネット現代作品集
ルドルフ・ケルターボルン(1931-):バス・クラリネットとピアノのための4つの小品(1970)
パル・カーロイ(1934-):クラリネットとピアノのための瞑想曲(1967)
ヨルグ・ヴィトマン(1973-):5つの断章(1997)
ゾルタン・イェネイ(1943-):無伴奏クラリネットのための謎のカノン(2003)*※
バンク・シャーリ(1973-):踊り子(2004)**
ラースロー・シャーリ(1940-):3つの小品※
 コロク(2006)**※
 クラリネットとピアノのための作品(2007)#※
ラヨシュ・ロズマーン(Cl)
マルティン・チバ(P)

録音:2008年10月21日、2009年5月22日*、2006年4月2日**、2008年4月30日#

※世界初録音
世界初録音を含むクラリネット現代作品集。クラリネットのロズマーンは1970年のハンガリー生まれ。ブダペストで研鑽を積みリスト・アカデミーを卒業、ナショナル・ウィンド・コンペティション優勝し世界的に有名になりました。現代音楽に意欲的に取り組み、演奏会でも多くとりあげております。 (Ki)

TLS-102
我が神は汝のそばに〜賛美歌
ガルッピ:ピアノ・ソナタハ長調、
シャルウルフ(1815〜1868ノルウェー):子守歌、即興曲、無言歌、牧歌、
リスト:練習曲Op.1-9、
レイバック(1817〜1891仏):夜想曲、
ラフマニノフ:前奏曲Op.23-4、Op.23-6
パク・チヘ(P)
録音:2000年2月
TLS-104
シューマン:弦楽四重奏曲第1番Op.41
ヘフティ(1975-):弦楽四重奏曲第1番(2007)
ヤナーチェク:弦楽四重奏曲第2番「内緒の手紙」(1928)
メレルQ

録音:2007年12月9-12日
現在最も期待のされている四重奏団、メレル。結成7年にして満を持してのデビュー・アルバムです。多彩なレパートリーで聴衆を虜にしておりますが、本アルバムは名曲シューマンの第1番とヤナーチェク「内緒の手紙」。そして注目はスイスの若手作曲家ヘフティによる弦楽四重奏曲第1番です。 (Ki)
TLS-105
ヴァレリオ・サニカンドロ:室内楽作品集
私は照射する(2000)〜A.Fl,B.Cl,Vc,Pf(prepared),Perc、
Repercussio(2002)〜Vc,Pf(prepared)、
重点のコバルト(2001/2003)〜Ob,Cl,Va,Vc,、
新しい形(2000)〜Pf、
ルネサンス(2000)〜Vn,Pf(prepared)、
救うためには影で覆いなさい(2002)〜Fl,Cl,Vn,Vc,Pf(prepared)
E-Mex現代音楽アンサンブル
録音:2000-2004年
サニカンドロは、ヨーク・ヘラーとハンス・ツェンダーに師事した作曲家。2002年にはダルムシュタット夏期国際現代音楽講習会でも教鞭をとっています。作風は点描的、静謐さ、突然の音響爆発など、ここ20年くらいのヨーロッパ現代音楽界のトレンドを反映しています。
TLS-106
「イベリアとアメリカの情熱」
グラナドス:ピアノ・ソナタ第1番、他、
アルベニス、ヴィラ=ロボス、ヒナステラの作品
ベアトリース・ベルトルト(P)
録音:2006年2月
ドイツのピアニスト、ベルトルトはロシアと南アメリカの音楽の演奏で国際的な評価を得ていて、定期的に南アメリカで演奏と講義を行っています。ラフマニノフ、グラナドス、クララ・シューマンのドキュメント番組など、ドイツのテレビ番組に数多く出演しています。ヴィラ=ロボスと共に仕事をしたブラジルのピアニスト、ヤラ・ベルネッテとの長年の親交に刺激されて、スペインと南アメリカの作品を録音しました。 
TLS-108(3CD)
ヴォルフガング・リーム:ピアノ作品集1966-2000全曲
ピアノ曲第1番(1970)/3つのピアノ小品(1966-67)
4つのピアノ小品《エレジー》/対談(1999)
ピアノ曲第2番(1971)/5つのピアノ小品(1969)
ピアノ曲第4番(1974)/追加の習作(1992-94)
ピアノ曲第5番《トンボー》(1975)
6つの前奏曲(1967)
レントラー(1979)/もう1枚の紙の上で(2000)
ブラームスの愛のワルツ(1985)
ピアノ曲第6番《バガテル》(1977/78)
ピアノ曲第7番(1980)
ウド・ファルクナー(P)
録音:2004年(スタジオ録音)
500曲を越える多作家として知られるリームの多様な作風をピアノ曲で俯瞰するアルバム。最近もNEOSレーベルよりリームの2枚組のピアノ作品集がリリースされましたが、こちらは3枚組の完全全集版。フォルクナーはワイセンベルクにピアノを、シュトックハウゼンのもとで現代音楽の演奏法を学びました。
TLS-111
ナチスに迫害された作曲家たちの弦楽四重奏「告白」
シュールホフ(1894-1942):弦楽四重奏曲第1番、
ウルマン(1893-1944):弦楽四重奏曲第3番、
アドルフ・ブッシュ
:弦楽四重奏曲楽章ロ短調、
ハインリヒ・カミンスキー
(1886-1946):弦楽四重奏曲へ長調
カザル四重奏団
【ラッヘル・ロジーナ・シュペート、マルクス・フレック(Vn)、ドミニク・フィッシャー(Va)、アンドレアス・フレック(Vc)】
ドイツ人とスイス人によるカザル四重奏団は、10年前の結成以来、あまり演奏されない作品を取り上げてきました。今回録音したのは、ナチスの独裁に苦しまなくてはならなかった作曲家たちの作品です。チェコの作曲家ウルマンは、1942年プラハ北方のテレジエンシュタットに収監され、そこでこの四重奏曲を作曲しました。カミンスキーは宗教合唱曲を多数作曲し、ドイツでのバロック音楽復興に寄与しました。1917年に作曲されたこの四重奏曲にも揺るぎ無い信仰が感じられます。四重奏団を率いたブッシュは相当数の作品を残していて、これは伝統的技法によるヴィルトゥオーソ的な楽章です。チェコのシュールホフの音楽はナチスに退廃芸術の烙印を押され、彼はチェコ合併後逮捕されました。四重奏曲第1番はまだ古典の境界内にあるジャズ的で陽気な作品です。
TLS-114
ベティン・ギュネス(1957〜トルコ):作品集
ギュネス:尊敬、Clanstr(クラリネット協奏曲)、
アリ・エクベル・チチェク&ギュネス:ハイダル・ハイダル、
ギュネス:湾、
セマル・レシット・レイ&ギュネス:私のトルコ、
ギュネス:Babadapiya
ベティン・ギュネス(指、P)トルコCO、
セルチューク・シャヒノール(Cl)
ギュネスは1957年イスタンブールで生まれ、イスタンブールとケルンで学び、ケルンではブラニミール・スローカーに師事。1988年からケルン交響楽団とモンディアル室内弦楽合奏団を指揮しています。西洋の伝統的な音楽と現代トルコの音楽の間に橋をかけようとして、トルコ室内管弦楽団を創設しました。ギュネスは一方では気難しい音楽を書き、一方では聴衆の戸惑いを避けようとしています。
TLS-115
インゴルフ・トゥルバン/ヴァイオリン小品集
パガニーニ
:魔女たちの踊りニ長調op.8
 カンタービレニ長調、
エルネスト・カミッロ・シヴォーリ
(1815-1894):言葉のないロマンス変ホ長調op. 23-1、
パガニーニ
:「モーセの祈り」によるソナタ変ホ短調M.S. 23、
シヴォーリ
:言葉のないロマンス「祈り」変イ長調op. 23-2、
パガニーニ
:ロッシーニの「こんなに胸騒ぎが」による序曲と変奏曲イ長調op. 13、カンタービレとワルツホ長調M.S. 45、
シヴォーリ
:マドリッドの謝肉祭T.M. 37、
パガニーニ:ヴェネツィアの謝肉祭イ長調M.S. 59
インゴルフ・トゥルバン(Vn)、
ヴィルトゥオーシ・ディ・パガニーニ
パガニーニは独特のヴァイオリン演奏技術に関して極度に秘密主義で、弟子はシヴォーリ以外にほとんどいませんでした。シヴォ―リはジェノアで生まれたヴァイオリン奏者・作曲家で、パガニーニと同様、はなばなしい技術で有名でした。リストら当時の作曲家と協力し、編曲も多数行っています。トゥルバンは1964年ミュンヘンで生まれ、1985年から1988年までミュンヘン・フィルのコンサート・マスターを務めた後、ソリストとして世界中で活動しています。60余りのオーケストラと共演し、1995年シュトットガルト国立音楽院教授に就任しました。TLS-072にシヴォーリの狂詩曲変ロ長調op. 25-5を録音しています。なお、パガニーニの作品はこの楽団のヴァイオリン奏者ホルガー・フライによる編曲です。
TLS-119(2CD)
クロール:ピアノのための日記より
No.1-56、58、61-63、65-67、69、70、72-78、80-103、105-107、109、114、116、118、119、128、133-135、139-140、143、145、148、150、153、155-159、161、162、164、166、167、177-180、201、229、242
ウド・ファルクナー(P)
オルク・クロールによるピアノ小品集「ピアノのための日記より」から収録されたアルバムです。この曲集は「群衆と権力」(1971)や「眩暈」(1972)などで有名なノーベル文学賞受賞者であるブルガリアの詩人・思想家、エリアス・カネッティ(1905-1994)が残した” The Secret Heart of the Clock” にインスパイアされた作曲した作品で、1987年より作曲されました。カネッティの世界観を見事なまでに音楽で再現した素晴らしい内容です。 (Ki)
TLS-124(2CD)
モーツァルト:弦楽四重奏曲第14番 ト長調 K.387、
弦楽四重奏曲第15番 ニ短調 K.421
カザルQ
[ダリア・ザッパ(Vn)、ラッヘル・ロジーナ・シュペート(Vn)、マルクス・フレック(Va)、アンドレアス・フレック(Vc)]
若干のメンバーと担当の変更があったカザル四重奏団の新譜。クリアな音色と、柔らかい弾力の感じられるアンサンブルは、モーツァルトの曲に最適。CD1に2曲の四重奏曲を収録、CD2では、ウルス・フラウヒガーによる「モーツァルトへのアプローチ」という朗読と、第15番が楽章ごとに収録されています。またブックレットには、第15番の楽譜を掲載。
TLS-125
ダーフィト・フィリップ・ヘフティ(1975-):無伴奏ヴァイオリンの為の「日記」、
無伴奏クラリネットの為のモザイク「おお、星よ」、
フルート,打楽器とピアノの為の「メランコリア1」、
クラリネット協奏曲「創始者」
シュテファン・テンツ(Vn)、
ヴァレンティン・ヴァンデラー(Cl、バセットホルン)、
フィリップ・ラシーヌ(Fl)、
マティアス・ヴュルシュ(Perc)、
オリヴァー・シュナイダー(P)
録音:2003、2005、2006年
スイスで生まれたヘフティは作曲をヴォルフガング・リーム、クラリネットをヴォルフガング・マイアに学び、ジョルジュ・エネスコ・コンクールで1位を受賞しました。指揮者・クラリネット奏者としても活躍しています。「メランコリア1」はサントリー音楽財団サマーフェスティバル2005<Music today 21>で演奏されました。この曲名はデューラーが制作した「メランコリア」と題する一連の銅版画のうち、1514年の「メランコリア1」に由来し、そこには魔方陣が描かれています。「創始者」は5連作の第1作で、管弦楽部分は伝統的手法で作られているのに対して、独奏パートには現代的技法が多数用いられています。
TLS-130(2CD)
シュトックハウゼン:ピアノ独奏のための3時間目《自然の持続時間》(音―1日の24時間クラングより) ウド・ファルクナー(P)
現代音楽を積極的に演奏・録音をしているウド・ファルクナーによる最新アルバムはシュトックハウゼン晩年の傑作「クラング」から3時間目《自然の 持続時間》です。この《自然の持続時間》は全24曲からなるピアノ曲集で題名は音の減衰時間や演奏者の呼吸などの自然現象を意味します。一部の楽 曲には内部奏法や演奏者の発声、補助楽器が登場し、シュトックハウゼン独特の世界で表現されています。名手、ファルクナーによる的確な解釈での録 音は嬉しい限りです
TLS-132
ルートヴィヒ・トゥイレ:ピアノ作品全集
3つの小品Op.3/3つの小品Op.33
3つの小品Op.34/2つの小品Op.37
ウルリッヒ・ウルバン(P)

録音:2011年、Telosスタジオ
オーストリアの作曲家、ルートヴィヒ・トゥイレ。その名は多くは知られていませんが、「ミュンヘン楽派」の一員に数えられたこともあります。交響曲ヘ長調、 ピアノ協奏曲、チェロ・ソナタなどは知られていますが、その他の作品はそう多くは知られていません。ここに収録されているのは、ピアノの作品全集です。 いずれも小品集で初期の作品Op.3と作品番号30以降の晩年の作品から成ります。いずれもシンプルながらロマンティックなメロディが印象的です。演 奏はドイツのウルリッヒ・ウルバン。バロックから現代までを弾き、多くのCDをリリースしており、誠実な演奏には定評があります。 (Ki)
TLS-134
アルテュール・ルリエ:4つの詩曲 op.10(1912)
5つの合成 op.16(1914)
大気の形(1915)
アップマンズ・スモーキング・スケッチ(1917)
4つの小品(1924-27)[トッカータ、ワルツ、行進曲、ジーグ]
ストラヴィンスキー(ルリエ編):弦楽四重奏のためのコンチェルティーノ
 管楽器のためのシンフォニーズ 
ベネディクト・ケーレン(P)

録音:1992年-93年、ドイツ
サンクトペテルブルク生まれのロシアの作曲家、アルテュール・ルリエのピアノ作品集。ルリエはサンクトペテルブルク音楽大学に進み作曲をグラズノフ に師事しました。その後ドビュッシーやスクリャービンの音楽に影響を受け自身のスタイルを確立しました。ルリエは最初の未来主義の作曲家であり、画 家のG.ヤクーロフや詩人のB.リフシッツとともに誌面上で共同声明を発表しペテルブルクの未来派宣言「我々と西欧」において共同声明を発し、音楽と 美術と詩に共通する原理を宣告しました。彼は音楽家として作曲だけでなく、当時プロコフィエフと並ぶピアニストの技量の持ち主としても知られていまし た。ここに収録されたルリエ作曲のピアノ作品は1912-1927までに作曲され、時代と彼の心情が反映された非常に興味深い内容です。なかでもパブロ・ ピカソに献呈された「大気の形Formes en l'Air」はルリエの傑作と言えましょう。またストラヴィンスキー作曲の管楽器のためのシンフォニーズは単一 楽章の器楽合奏をピアノ編曲したもので「ドビュッシーの思い出のため」という副題がついております。 (Ki)
TLS-135
ヴィルヘルム・グロース(1894-1939):ヴァイオリン・ソナタ Op.6
 ヴァイオリン・ソナタ“ジャズバンド”
ルイス・グルーエンバーグ(1884-1964):ヴァイオリン・ソナタ第2番 Op.18
クリストフ・シッケダンツ(Vn)
ディーター・ラリンガー(P)
ヴィルヘルム・グロースとルイス・グルーエンバーグのエネルギッシュなヴァイオリン・ソナタ集。いずれの作品も演奏される機会がほとんどありません。 グロースは45歳の若さで亡くなったオーストリアの作曲者でナチスを逃れイングランドへ亡命し、1938年にはアメリカに移住しました。クラシック音楽 の垣根をこえた作風で、代表作はジミー・ケネディとのコラボによる『カプリ島』『夕日に赤い帆』『ハーバー・ライト』などでこれらは世界的な大ヒット となりました。ジャズバンドと題されたヴァイオリン・ソナタからもわかるように即興的な要素がおりこまれたソナタとなっております。一方のルイス・グルー エンバーグはアメリカ生まれの作曲家でベルリン、ウィーンで研鑽をつみ1919年に故郷であるアメリカに戻ってきました。いわゆるカラフル・ミュージッ クに属す作品を多く作曲しました。演奏のクリストフ・シケダンツはハンブルク音楽大学の教授に就任しているヴァイオリニストで、telosレーベルから「コ ルンゴルトとクルシェーネクのヴァイオリン・ソナタ集」(TLS 060)のディスクが発売されており高い評価を得ております。 (Ki)
TLS-136
バーバー:チェロ・ソナタ.ハ短調Op.6
プロコフィエフ:チェロ・ソナタ.ハ長調Op.119
ラフマニノフ:ヴォカリーズ Op.34/14
ピアソラ:グランタンゴ
チョ・ヨンチャン(Vc)
ゾフィー・ラバンディバル(P)
パヴェル・ギーロフ(P)
Telosレーベルを代表する韓国人チェリスト、チョ・ヨンチャンの最新アルバムはプロコフィエフ、バーバーのチェロ・ソナタをメインとした白熱ライヴです。 チョ・ヨンチャンは1958年ソウルで生まれ。若くして才能を開花させ、わずか12歳でソウル・フィルと共演を果たした逸材です。その後はカーティス 音楽院とボストンのニュー・イングランド音楽院で学んだ後、あのロストロポーヴィチにも師事しました。コンクール歴は1985年パブロ・カザルス・コ ンクールで第2位、ロストロポーヴィチ国際コンクール入賞など、世界的なコンクールに入賞し、その後世界的チェリストとして活動しております。Telos レーベルからは姉弟ピアノ三重奏曲「チョ・トリオ」として、チャイコフスキーのピアノ三重奏曲「偉大な芸術家の思い出」、アレンスキー:ピアノ三重奏 曲第1番Op.32(TLS-009)の録音を、またベートーヴェン:ピアノとチェロのための作品集(TLS-051)、ハイドン:チェロ協奏曲第1&2番(TLS-003)の録音など、数多くリリースしております。 (Ki)
TLS-139(3CD)
フェリクス・ドレーゼケ(1835-1913):ピアノ作品全集
ピアノ協奏曲 変ホ長調 Op.36、
ボイエルデューの「weise dame」による幻想曲 Op.8、
幻想的ソナタ 嬰ハ短調 Op.6
2つの演奏会ワルツ Op.4、
2つの演奏会ワルツ Op.5、
ワルツ形式の幻想的小品 Op.3、
6つのフーガ Op.15、蜃気楼 Op.13、
行進曲 WoO.40、小さな物語 Op.9、
ポロネーズ WoO.10
ミニアチュール Op.23、
Dammerungstraume Op.14、
Was die Schwalbe sang Op.21、
Scheidende Sonne Op.44
回想 Op.43
オリヴァー・トリエンドル(P)

録音:2002年〜2004年
ドイツの作曲家ドレーゼケのピアノ作品を網羅した3枚組。

TLS-141
リスト:ピアノ作品集
「巡礼の年第1年・スイス」〜第6番 オーベルマンの
超絶技巧練習曲集〜No.8&No.9
リゴレット・パラフレーズ
「巡礼の年第3年」〜第4番 エステ荘の噴水
コンソレーション第3番変ニ長調
ヴォルフガング・マンツ(P)
2011年のリスト・イヤーに合わせて録音したヴォルフガング・マンツのソロ・アルバム。1960年生まれのマンツはリーズ(1981)、ブリュセル(1983) の各コンクールに入賞するなどの経歴を持つピアニストです。ピアノ・ソロはもちろんのこと室内楽のピアノ伴奏者としても多くの録音をリリースしておりま す。このリストはついうっとりとしてしまう素晴らしい演奏です。 (Ki)
TLS-142
バルトーク:2台のピアノと打楽器の為のソナタ Sz 119 BB 115
2つの映像 Op.10, BB 59(コチシュ編曲)
2台のピアノの為の組曲 Op.4b, BB 122
アドリエンネ・ソーシュ&イーヴォ・ハーグ(P)
アンドレアス・ベルガー&クリスティアン・ハルトマン(Perc)

録音:2011年12月、2012年6月、チューリヒ
バルトークの2台のピアノが活躍する楽曲を集めた1枚。2台のピアノと打楽器の為のソナタはのちにバルトーク作曲の2台のピアノ、打楽器と管弦 楽の為の協奏曲(1940)にされたもので、打楽器とピアノを組み合わせたユニークな作品です。また収録された2つの映像 Op.10(花ざかり/村の踊り) は、原曲は管弦楽曲ですが、ここではゾルタン・コチシュ編曲によるピアノ・デュオ版が収録されております。 (Ki)
TLS-143
ヴィラ=ロボス:ソナタ第1〜3番
ブルレスケ/カプリッチョ/エレジー
インプロビゼーション第7番/黒鳥の歌
ローラン・アルブレヒト・ブロイニンガー(Vn)
アナ・フラビア・フラザォン(P)
名手、ブロイニンガーの最新アルバムはクラシックの技法にブラジル独自の音楽を取り込んだ作風で知られるエイトル・ヴィラ=ロボスのヴァイオリンと ピアノのための作品集です。ヴィラ=ロボスは民俗的音楽の様式を用いた独特の音楽で知られ、作品には伝統的な形式による交響曲、協奏曲からショー ロのような新しい形式概念も確立させました。このアルバムに収録されている曲は、いかにもヴィラ=ロボスらしいブラジルの魂がこもった室内楽作品です。
演奏のローラン・アルブレヒト・ブロイニンガーは1997年開催のエリザベート王妃国際音楽コンクールにて第2位受賞など、華々しい経歴のヴァイオ リニストです。Telosレーベルからはこれまでにエネスコのヴァイオリン・ソナタ集(TLS-062)をリリースしております。 (Ki)
TLS-161
ピアソラ:ブエノスアイレスのマリア〜第2曲「フーガと神秘」、オブリビオン、
タンゴの歴史〜第3曲「1960年代 ナイトクラブ」
セロニアス・モンク:ラウンド・ミッドナイト
ロルフ・クーン:クラリネットと弦楽のコネクション
フーベルト・ヌス:リメンバリング・ザ・スタート・オブ・ア・ネヴァー・エンディング・ストーリー
エルロ・ガーナー:ミスティ
チャーリー・パーカー:トリビュート・トゥー・チャーリー・パーカー(ハーゲドルン編)
ベティン・グネス:瀕死の白鳥
アンディ・マイルズ(Cl)
アウリンQ
クラリネットの名手、アンディ・マイルズが長年構想をねってきたアルバムが遂にリリース。クラリネットの可能性を最大限に生かしその魅力を伝えるに 選曲したレパートリーは実に多彩。ピアソラの名曲「タンゴの歴史」からジャズ界の大御所、サックス奏者チャーリー・パーカーのトリビュート曲までとなっ ております。共演のアウリン四重奏団との息の合った演奏をお楽しみください。
TLS-162
「プチ・パティスリー(小さな菓子屋)」
ルクレール:「プチ・パティスリー」(リンゴタルト
 ロールケーキ
 3つのクロワッサン/蜂の巣〔蜂蜜ケーキ〕)、
ハイドン:トリオ第3番(ロンドン・トリオHob.W:1-4より)、ボザ:小組曲、
バッハ:シンフォニア(3声インヴェンション)、
L・モーツァルト:ディヴェルティメント第3番、
アレック・テンプルトン(1909-63):バッハ・ゴーズ・トゥ・タウン、
ピアソラ(水間博明編):ブエノスアイレスの四季、
インゴ・ルイス(1961-):トリオNo.1&No.2、
エロール・ガーナー
(1921-77):ミスティ
トリオ・ダンシュ・デ・コロン(ケルン放送管弦楽団木管トリオ)【吉田智晴(Ob)、アンディ・マイルス(Cl)、水間博明(Fg)】

録音:2007年12月テロス・ミュージック・スタジオ
トリオ・ダンシュ・デ・コロンはケルン放送管弦楽団のそれぞれ首席奏者を務める吉田智晴(Ob)、A.マイルス(Cl)、水間博明(Fg)による木管トリオ。現代音楽や知られざる作曲家の作品を取り上げて木管トリオの新境地を切り拓こうとしています。管楽器ファンにはお馴染みのボザ、ピアソラのブエノスアイレスの四季の編曲版など軽快で楽しい雰囲気に溢れています。日本語解説つき。
TLS-166(2CD)
24の世界初録音集
ゲオルク・カッツァー:アン・ルイス
ヴァレリオ・サンニカンドロ:イントラ・ルミーナ
マーティン・マタロン:モバイルズ
ルトガー・ブリューマー:ライン、パズル
シドニー・コーベット:アマング・ザ・レミングス
フィリップ・ユレル:前奏曲
ニーナ・センク:エコーU
オリヴィエ・シュネラー:Wu Xing
フローレンス・バシュット:アンテプリマ
テドレフ・ホイジンガー:オーボエ・ダ・モーレ,ヴィオラ,チェンバロのための三重協奏曲*
ダニエル・テルッジ:Circling Waters
ルイ・アントゥネス・ペナ:In Hyperventilation
ニコラ・サニー:海景画
ジョヴァンニ・ヴェッランド:The Sinopia of Dulle Griet
トーマス・ミドウクロフト:Peacemaker Tattoo#
ロベルト・プラッツ:Blau, See I#
アンネッテ・シュランツ:De lonh
ルイス・デ・パブロ:ラルゴ
アトリ・インゴルフソン:マニ
イエルク=ペーター・ミットマン:Phantasma
ジェフリー・ロベルツ:Shadows of Tang
伊藤弘之:A Chant from the East
ヤコポ・ボドニ・シュリンジ:Natura Phoenix
カヤ・チェルノウィン:Esh
エヴァン・クリスト(指)
コットブス州立劇場PO、
サイモン・ストレーサー(Ob)*、
カレン・ロレンツ(Va)*、
エルンスト・ズベルク(Cemb)*
モザイク・アンサンブル#

録音:2009-2012年
2012年10月、コトブス州立劇場フィルハーモニー管弦楽団は設立100周年を迎えました。このアルバムはこの周年を記念して、アメリカの俊英エヴァ ン・クリスト指揮のもと、世界初録音24曲を収録しました。ドイツに存在する数多のオーケストラのなかでも歴史があり、新作を含む様々な作品を積極 的に取り上げてきた当オーケストラの記念碑的アルバムです! (Ki)
TLS-173
ステファン・リトウィン・プログラムズVol.5「ソナタと滅亡」
ショスタコーヴィチ:ピアノ・ソナタ第1番 Op.12
リトウィン:「ソローの悪夢」
アイスラー:ピアノ・ソナタ第3番
ヤナーチェク:ピアノ・ソナタ 変ホ長調「1905年10月1日、街頭にて」
ステファン・リトウィン(P)
作曲者でピアニストのステファン・リトウィンによるシリーズ、プログラムズの第5弾は1900年代初頭から2000年代に至るまでの戦争やテロなどそ れぞれの時代に起こった出来事と強く関係する作品を集めました。ヤナーチェクのピアノ・ソナタ変ホ長調「1905年10月1日、街頭にて」は、チェコ 人のための大学創設を請願したデモに参加して殺された労働者を悼む曲で、哀しさに満ちた名曲です。この他、全体に重々しい曲が多いですが、これは この100年の歴史を辿る上でも非常に興味深いアルバムです。 (Ki)

TLS-174
ブラームス:ヴァイオリン・ソナタ全集
第1番ト長調「雨の歌」Op.78
第2番イ長調Op.100
第3番ニ短調 Op.108
アルノー・シュスマン(Vn)
オリオン・ワイス(P)
アメリカを拠点に活躍するヴァイオリニスト、アルノー・シュスマンの最新録音はブラームスのヴァイオリン・ソナタ全集です。シュスマンは10代の頃 からアメリカ国内外で注目され、カーネギーホール、エイヴリー・フィッシャー・ホール、ウィグモアホールなど名だたるホールにてリサイタルをし、成功 をおさめてきました。シュスマンはヴァイオリニストにとって最も重要なこの作品を背伸びすることなく、安定した技術とゆとりのある解釈で演奏しています。 音色は明るく艶やかな張りのある音で、さらに非常に清潔で硬派な演奏が魅力です。 (Ki)
TLS-175
バッハ:ピアノ協奏曲第3番 ニ長調 BWV1054
モーツァルト:ピアノ協奏曲第23番 イ長調 KV488
ショスタコーヴィチ:ピアノ協奏曲第1番 Op.35
イーゴリ・ジューコフ(P、指)
新モスクワ室内O

録音年:記載なし(デジタル録音)
ジューコフ・エディションVol.4。ライヴ録音。
TLS-176
アレンスキー:チャイコフスキーの主題による変奏曲 Op.35a
チャイコフスキー:弦楽セレナーデ ハ長調 Op.48
ショスタコーヴィチ:室内交響曲 ハ短調 Op.110a
イーゴリ・ジューコフ(P、指)
新モスクワ室内O

録音年:記載なし(デジタル録音)
ジューコフ・エディションVol.5。ライヴ録音。
TLS-177
イーゴリ・ジューコフ・エディションVo.7
チャイコフスキー:ピアノ・ソナタト長調Op.37
プロコフィエフ:つかの間の幻影Op.22
ベルク:ピアノ・ソナタOp.1
イーゴリ・ジューコフ(P)

録音:2010年秋/フロイスドルフ・スタジオ(ドイツ)
イーゴリ・ジューコフ(1936-)の初出レパートリー。チャイコフスキーのピアノ・ソナタはボルテージの高い難曲ですが、ジューコフはあくまで落ち着いた大人の演奏を繰り広げます。プロコフィエフの「つかの間の幻影」もメカニカルな曲にジューコフの真骨頂発揮。興味津々はベルクのソナタ。ジューコフの演奏で聴くと。まるでスクリャービンのように聴こえます。いずれもいぶし銀の芸術と申せましょう。
TLS-179
ジョン・ケージ:「ear for EAR」「3つの歌」「鯨のための連祷」「18回目の春を迎えたすばらしい未亡人」「Nowth upon nacht」「ASLSP」「The Year Begins to Be Ripe」「Experiences 1+2」 ケージ・アンサンブル・ハンブルク

録音年:記載なし(デジタル録音)
声楽とピアノ2人ずつで構成されたアンサンブルによるケージ作品集。

TLS-181
「Architecture of Time」
ジョン・ケージ:「ear for EAR」「3つの歌」「鯨のための連祷」「18回目の春を迎えたすばらしい未亡人」「Nowth upon nacht」「ASLSP」「The Year Begins to Be Ripe」「Experiences 1+2」
ゲオルグ・カッツァー:Exkurs uber die Mechanik(2009)
ジャン=リュック・エルヴェ:4(2012)
シャルロッテ・ザイトヘル:Running Circles(2011)
オリヴァー・シュネラー:Cyan(2011/14)
レジ・カンポ:Eternal Sunshine.1(2009/12)
ベルリン・ピアノパーカッション

録音:2011年11月4・5日、2014年8月26・27日
ピアノ2台とパーカッションを使った現代作品集。演奏者は6人からなるグループ。
TLS-182
エゴン・コルナウト(1891-1959):ヴァイオリン・ソナタ ホ短調 Op.9
アーネスト・カニッツ(1894-1978):ヴァイオリン・ソナタ 変ロ長調 Op.10
フェリックス・ペティレク(1892-1951):ヴァイオリン・ソナタ ホ短調
クリストフ・シッケダンツ(Vn)
ベルンハルト・フォグラシュエル(P)

録音:2011年
全曲世界初録音。知られざる20世紀音楽。
TLS-186
オフィーリアの歌〜狂乱の記録
シューマン:心の痛みOp.107の1
ウィリアム・リンリー:本当の恋人かどうか、どうやって見分けるんですか!/おはようございます!今日はバレンタインデーです!/あの人は棺台に乗って運ばれていった/愛しいロビン、わたしのすべて/もう帰らない、あの人は
ベルリオーズ:オフィーリアの死
ブラームス:5つのオフィーリアの歌
クィルター:本当の恋人かどうか、どうやって見分けるんですか!
カステルヌオーヴォ=テデスコ:本当の恋人かどうか、どうやって見分けるんですか!
デルフィーヌ・ウガルド:オフィーリア
サン=サーンス:オフィーリアの死
ショーソン:オフィーリアの歌Op.28の3
R・シュトラウス:3つのオフィーリアの歌Op.67
ショスタコーヴィチ:オフィーリアの歌Op.127の1
リーム:あの人は棺台に乗って運ばれていった
ショーソン:終りなき歌Op.37
バーバラ・エミリア・シューデル(S)
ギュンター・アルバース(P)、
クリストフ・シッケダンツ、ゾーヤ・ネヴゴドフスカ(Vn)
マヤ・フンツィカー(Va)
エマヌエル・ウェーゼ(Vc)

録音:2014年11月17-19日/スタジオ・ベルネ45(ベルリン)、2016年1月19日/ヴュルツヴルク
シェイクスピアの「ハムレット」のオフィーリアは、純真な乙女だったのに、恋人ハムレットに捨てられ、父も殺されたことで狂乱し、入水自殺をとげます。彼女の狂乱ぶりは作曲家たちの共感を得て、数々の音楽作品をなりましたが、その歌曲を集めた好企画。国や時代はさまざまながら、悲劇的で乙女心にみちた世界は感動的です。ドイツの美人ソプラノ、バーバラ・エミリア・シューデルはオフィーリアが憑依したのではと思わせる渾身ぶりです。
TLS-188
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第29番「ハンマークラヴィーア」
第30番 ホ長調 Op.109
エフゲニア・ルビノヴァ(P)

録音:2014年ヴュルテンベルグ・ザール(ベートーヴェンのピアノ・ソナタ全曲演奏会ライヴ)
TLS-189
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第9番 ホ長調 Op.14-1、
 第10番 ト長調 Op.14-2
 第23番 ヘ短調「熱情」 Op.57*
エレー ナ・コレスニチェンコ(P)
エフゲニー・ムルスキー(P)*

録音:2014年ヴュルテンベルグ・ザール(ベートーヴェンのピアノ・ソナタ全曲演奏会ライヴ)
TLS-190
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第7番 ニ長調 Op.10-3
 ピアノ・ソナタ第13番 ハ短調「悲愴」 Op.13*
タールベルク:ベートーヴェンの思い出 Op.39#
エレーナ・コレスニチェンコ(P)
エフゲニー・ムルスキー(P)*
エレー ナ・コレスニチェンコ(P)#

録音:2014年ヴュルテンベルグ・ザール(ベートーヴェンのピアノ・ソナタ全曲演奏会ライヴ)
TLS-191
シェルシ(1905-1988):「Pranam I」、「Pranam II」、「Khoom」、「Riti」*、「Okanagon」 マリアンネ・シュッペ(声)
ユルグ・ヘンネベルガー(指)
アンサンブル・フェニックス・バーゼル

録音:2004年*、2011年
実は他の作曲家との共同制作であったとされる、謎の多いシェルシ作品。スペクトル楽派にも影響を与えた音世界。 (Ki)
TLS-193
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第29番「ハンマークラヴィーア」
第30番 ホ長調 Op.109
エフゲニア・ルビノヴァ(P)

録音:2014年
TLS-188と同内容。こちらはアーティスト写真を使った紙ジャケット仕様。 (Ki)
TLS-194
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第7番 ニ長調 Op.10-3、
 第9番 ホ長調 Op.14-1、
 第10番 ト長調 Op.14-2
タールベルク:ベートーヴェンの思い出 Op.39
エレー ナ・コレスニチェンコ(P)

録音:2014年
TLS-189、TLS-190のコレスニチェンコの演奏をまとめたもの。アーティスト写真を使った紙ジャケット仕様。 (Ki)
TLS-195(2CD)
ブゾーニ:ショパンの前奏曲ハ短調(Op.28-20)による自由な変奏曲とフーガ Op.22
レーガー:バッハの主題による変奏曲とフーガ Op.81*
チャイコフスキー:グランド・ソナタ.ト長調 Op.37**
ブラームス:パガニーニの主題による変奏曲 Op.35#
ミヒャエル・クリスト(P)

録音:1972年3月、1974年9月*、1974年4月**、1973年1月#
ミヒャエル・クリストは1946年リンツ生まれのピアニスト。ブゾーニとレーガーの厳しくも聴き応えのある重厚作などを収録。 (Ki)
TLS-196
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第4番変ホ長調Op.7、
 第18番変ホ長調Op.31-3
 第6番ヘ長調Op.10-2*
ガヤーネ・サークヤナ(P)
エフゲニア・ルビノヴァ(P)*

録音:2015年ヴュルテンベルグ・ザール(ベートーヴェンのピアノ・ソナタ全曲演奏会ライヴ)
※ジャケットの曲目表記に誤りがあります。ご了承下さい。
TLS-198
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第31番変イ長調Op.110
 第2番イ長調Op.2-2*
 第5番ハ短調Op.10-1#
ナターシャ・ヴラセンコ(P)
アレクサンドラ・ノイマン(P)*
エフゲニア・ルビノヴァ(P)#

録音:2015年ヴュルテンベルグ・ザール(ベートーヴェンのピアノ・ソナタ全曲演奏会ライヴ)
TLS-197(2CD)
メンデルスゾーン:ピアノ三重奏曲第2番 ハ短調 Op.66
アレンスキー:ピアノ三重奏曲第1番 ニ短調 Op.32*
チャイコフスキー:ピアノ三重奏曲 イ短調「偉大な芸術家の思い出に」 Op.50
ショスタコーヴィチ:ピアノ三重奏曲第2番 ホ短調 Op.67*
チョ・ピアノ・トリオ
〔チョ・ヨンバン(P)、チョ・ヨンミ(Vn)、チョ・ヨンチャン(Vc)〕

録音:1996年8月、1993年4月*
第2楽章に長大な変奏曲を持つチャイコフスキーの名作、「偉大な芸術家の思い出に」などを収録。韓国の兄弟姉妹トリオによる演奏です。 (Ki)
TLS-199
ブローウェル:2つのキューバ民謡
ヴィラ=ロボス:ブラジル民謡組曲
ブローウェル:3つのスケッチ
ヒナステラ:ギター・ソナタ Op.47
ハイナー・ライツ:ギターのための12のカプリース*
アンジェイ・モクリ(G)

録音:1993年4月、1999年5月*
ポーランド生まれのギタリスト、アンジェイ・モクリによるギター独奏曲集。ヒナステラ唯一のギター曲にして高い人気を誇るソナタなど。 (Ki)

TLS-200
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第17番ニ短調Op.31-2「テンペスト」
エロイカの主題による15の変奏曲とフーガ
ピアノ・ソナタ第13番変ホ長調Op.27-1[「幻想風ソナタ」
エレーナ・コレスニチェンコ(P)
エフゲニー・ムルスキー(P)
TLS-201
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第28番イ長調Op.101、創作主題による32の変奏曲
ピアノ・ソナタ第26番変ホ長調Op.81a「告別」
ピアノ・ソナタ第1番ヘ短調Op2-1
エレーナ・コレスニチェンコ(P)
ヤン・イラーチェク・フォン・アルニン(P)
 アレクサンドラ・ノイマン(P)
TLS-202
ベートーヴェン:6つのバガテルOp.126、
ピアノ・ソナタ第25番ト長調Op.79
ピアノ・ソナタ第3番ハ長調Op.2-3
ピアノ・ソナタ第22番ヘ長調Op.54
エフゲニア・ルビノヴァ(P)
 アレクサンドラ・ノイマン(P)
 エフゲニー・ムルスキー(P)
ヴュルテンベルグ・ザールで行われたベートーヴェンのピアノ・ソナタ全曲演奏会からのライヴ録音。
TLS-203(2CD)
ヘンデル:メサイア ヴォルフガング・エンゲルス(指)
イスラエル祝祭O
デブレツェン・コダーイcho
マリアン・ボーデイs
ユディト・ネーメト(A)
ティモシー・ベンチ(T)
ダン・エッティンガー(Bs)
現在、東京フィルハーモニー交響楽団桂冠指揮者であるダン・エッティンガーが歌手として活動していた時期に出演したヘンデルの「メサイア」。ヴォル フガング・エンゲルス率いるイスラエル祝祭管弦楽団とハンガリーを代表する合唱団、コダーイ合唱団による共演です。 (Ki)
TLS-210
ジョン・ウィリアムズ:映画音楽名曲集
「Harry’s Wondrous World」
「Olympic Fanfare」「Jaws Theme」
「Fawkes the Phoenix」
「Theme from Superman」
「Chamber of Secrets」
「Imperial March」
「Gilderoy Lockhart」
「Fluffy’s Harp」「Liberty Fanfare」
「Yoda’s Theme」「Nimbus 2000」「Hedwig’s Theme」
「Flying Theme from E.T.」
「Dobby the House Elf」
「Indiana Jones March from Raiders of the Lost Ark」
「Star Wars Main Title」
イーヴァン・クライスト(指)
コトブス州立劇場PO

録音年:デジタル録音
ロサンゼルス生まれ、ラスベガス育ちの指揮者イーヴァン・クライストによるジョン・ウィリアムズの壮大な映画音楽集。コトブス州立劇場フィルは100 年以上の歴史を持つドイツのオーケストラです。 (Ki)
TLS-212
ベートーヴェン:ピアノ三重奏曲第1番 ト長調 Op.1-2
ショスタコーヴィチ:ピアノ三重奏曲第1番 ハ短調 Op.8
シューベルト:ピアノ三重奏曲第1番 変ロ長調 Op.99
ヨハネス・クライスラー・トリオ
〔クリストフ・シッケダンツ(Vn)、ホルガー・シュベック(P)、マティアス・バイヤー=カルツホイ(Vc)〕

録音:2014年
3人の作曲家が書いたピアノ・トリオの「第1番」。張りのある音で引き締まった演奏を聴かせます。 (Ki)
TLS-214
ハイドン:弦楽四重奏曲第76番 ニ短調「五度」 Op.76-2
レーガー:弦楽四重奏曲第2番 イ長調 Op.54-2
ヒンデミット:弦楽四重奏曲第2番 ヘ短調 Op.10
アリスQ

録音:2015年5月
アリス四重奏団は2009年結成のドイツのカルテット。20代の若き奏者たちがレーガーやヒンデミットの技巧的な作品をものともせず、嬉々として弾き こなしています。 (Ki)
TLS-215
陰と光
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第23番ヘ短調Op.57「熱情」
リスト:巡礼の年第1年〜オーベルマンの谷
ワーグナー(リスト編):イゾルデの愛の死
スクリャービン:ピアノ・ソナタ第4番Op.30
ラフマニノフ:断章
ブゾーニ:ソナチネ第6番「カルメン幻想曲」
バッハ(ケンプ編):カンタータ第29番「神よ、われら汝に感謝す」BWV29〜シンフォニア
マーロ・ティンネス(P)

録音:2016年8月29-30日/スタジオ・ベルネ45(ベルリン)
マーロ・ティンネスは1976年ザールブリュッケン生まれのピアニスト。正式にピアノを習う前から、耳で聞いた曲を弾くことができたという神童でした。父はアコーディオン奏者で音楽学校の校長を務めていましたが急逝し、ティンネスが18歳で跡目を継いで校長となり、6年間で独立法人としては南西ドイツ最大の音楽学校に育てました。1997年、21歳から正式にピアノの勉強を始め、ロバート・レオナルディやジャン・ミコーに師事。デビュー・アルバムとなる当ディスクは凝ったプログラミングで、いずれも難曲ばかり。要注目の新人の登場と申せましょう。 (Ki)
TLS-216
イーゴリ・ジューコフ・エディションVo.6
スクリャービン:ピアノ協奏曲嬰ヘ短調Op.20
サン=サーンス:ピアノ協奏曲第2番ト短調Op.22*
イーゴリ・ジューコフ(P)、
ウラジーミル・ヴェルビツキー(指)ザールブリュッケンRSO、
ホセ・マリア・フロレンシオJr(指)クラクフRSO*

録音:1997年、1995年12月*/エルンスト=ロイター・ザール(ベルリン)
イーゴリ・ジューコフ(1936-)は旧ソ連の名ピアニスト。ネイガウスとギレリス門下の強靭な技巧、スケールの大きな楷書的演奏で、Melodiyaレーベルに数多くの録音を残しています。LP時代、彼の演奏でロシアのピアノ音楽や室内楽を親しんだ方は多いと思われますが、何故か巨匠と遇される存在にはなりませんでした。しかしイーゴリ・ジューコフ・エディションで凄さの健在ぶりを示しています。ジューコフはMelodiyaに、スクリャービンのピアノ協奏曲をネーメ・ヤルヴィ指揮エストニア共和国立響と録音していましたが、これは1997年円熟期の再録。切れ味の良く曖昧さのない演奏は変わりありませんが、説得力の深さ倍増。サン=サーンスの2番ともに、「隠れた名盤」として語り継がれること間違いなしの一枚です。 (Ki)
TLS-217
ベートーヴェン:歌曲集「遥かなる恋人に寄す」Op.98(リスト編)(全6曲)
創作主題による6つの変奏曲Op.76
ピアノ・ソナタ第5番ハ短調Op.10の1
ピアノ・ソナタ第6番ヘ長調Op.10の2
ヴラニツキーのバレエ「森の乙女」のロシア舞曲による12の変奏曲WoO.71
トルコ風カプリッチョ(リスト編)
エフゲニア・ルビノヴァ(P)

録音:2015年8月/SWRシュトゥットガルト放送大スタジオ
1977年ウズベキスタンのタシケントで生まれたエフゲニア・ルビノヴァ。モスクワでクライネフとリュビモフに師事、2003年にリーズ国際ピアノ・コンクールで2位となり活躍しています。新録音はベートーヴェン。とはいってもリストが編曲した歌曲集「遥かなる恋人に寄す」とトルコ風カプリッチョを両端に置き、変奏曲と2篇の初期ソナタでシンメトリックな構成にしています。技巧はもちろん、堂々とした語り口に魅せられます。
TLS-218
ブラームス:交響曲第2番(作曲者編曲によるピアノ4手版)
ヘルマン・ゲッツ:4手のためのピアノ・ソナタ ト長調 Op.17
クララ・シューマン:4手のための行進曲 変ホ長調
ピアノ・デュオ「アドリエンネ・ソーシュ&イーヴォ・ハーグ」

録音:2015年2月
ヘルマン・ゲッツは1833年生まれ、1897年没。歌うようなロマンティックな旋律が印象的です。 (Ki)
TLS-219
(CD)
ブラームス(作曲者編):交響曲第1番ハ短調Op.68
ブラームス:シューマンの主題による変奏曲Op.23
シューマン:子供の舞踏会Op.130(全6曲)
アドリエンネ・ショオーシュ&イヴォ・ハアグ(ピアノ・デュオ)

録音:2016年10月17-19日/チューリヒ・ラジオスタジオ
ハンガリー出身、スイスで活躍する夫婦ピアノ・デュオ、アドリエンネ・ショオーシュ&イヴォ・ハアグによるブラームス→シューマン・アルバム。アンドラーシュ・シフとクルタークの薫陶を得たふたりのデュオは自然で躍動的。ブラームスの交響曲も魅力的なピアノ曲に聴こえます。
TLS-224
ツェムリンスキー:弦楽四重奏曲第2番Op.15
バルトーク:弦楽四重奏曲第5番Sz.102
アリスQ
2009年フランクフルトで結成されたアリス四重奏団の2枚目のアルバム。ツェムリンスキーの末期ロマン主義の薫り高い第2番の四重奏曲とバルトー クらしい音楽的要素と通俗性が見事に融合した傑作である弦楽四重奏曲第5番という組み合わせ。アリス四重奏団の明晰な楽曲分析と、それを表現する 確かなテクニックが感じられ、今後の活動に期待のもてる若手カルテットの登場といえるでしょう。 (Ki)
TLS-226
ロスラヴェッツ:ヴァイオリンとピアノのための作品集
24の前奏曲(1941/2)
ヴァイオリン・ソナタ第6番
カミラ・シャッツ(Vn)、
オリヴァー・トリエンドル(P)

録音:2016年6月27-29日、12月21日/ドイツ放送カンマームジーク・ザール(ケルン)
ニコライ・ロスラヴェッツ(1981-1944)はロシア・アヴァンギャルドの作曲家。ソ連時代に「形式主義者」「人民の敵」として公職追放となり、近年まで禁じられた存在でした。モスクワ音楽院でヴァイオリンをフジマリーに師事したことから、ヴァイオリン作品も興味深いものがあります。「24の前奏曲」は最晩年の作で、新しい調性概念の追求が見られます。ヴァイオリン・ソナタ第6番は1930年代の作で、30分近い大作。かなり平明な作風で、叙情的な歌に満ちています。カミラ・シャッツはスイスの名女流で、説得力満点の演奏を繰り広げます。 (Ki)
TLS-228
フィンランドのピアノ四重奏曲
イルマリ・ハンニカイネン:ピアノ四重奏曲嬰ヘ短調Op.2
ヘルヴィ・レイヴィスカ:ピアノ四重奏曲イ長調Op.1
アルマス・ラウニス:夜想曲
ニーナ・カーモン(Vn)、
ルーク・トゥッレル(Va)、
ロイ・ルオッティネン(Vc)、
テルヒ・ドスタル(P)

録音:2014年11月10-15日/フィンランド放送会社、スタジオM2
ピアノ四重奏の貴重かつ魅力的なレパートリーの出現です。イルマリ・ハンニカイネン(1892-1955)はピアニストとしても活躍した作曲家。日本でも舘野泉氏が愛奏したことで知られます。ロシアでジロティに師事したため、北欧的な透明感と幻想性に加え、ラフマニノフ風のピアノ技巧が独特の魅力となっています。ピアノ四重奏曲は21歳の時の作で、30分を越える大作。フィンランド最初の女性作曲家ヘルヴィ・レイヴィスカ(1902-1982)の作品1であるピアノ四重奏曲は24歳の作で、9年後に改訂されました。シベリウスの影響をメインに印象主義的な色彩を帯びた美しい世界が繰り広げられます。ドイツ、イギリス、フィンランドの若手4人によるフレッシュな演奏でお楽しみください。
TLS-229
リヒャルト・デュンサー作品集
猟師たちの帰還(2014)〜クラリネット,ヴァイオリン,ピアノ
幻想曲、間奏曲と夜の音楽(2011)〜ヴァイオリンとピアノ
孤独(2012)〜クラリネット
欲望の園(2010)〜チェロとピアノ
昼と夜の日記(1989)〜クラリネットとチェロ
クリストファー・スンドクヴィスト(Cl)
アモリ・クイトー(Vn)
ミーシャ・マイヤー(Vc)
オリヴァー・トリエンドル(P)

録音:2015年3月4-5日、2016年5月22-23日/ブリッツ・スタジオ(ベルリン)
リヒャルト・デュンサーは1959年生まれのオーストリアの作曲家。ケルンでヘンツェに学び、タングルウッドにも留学。現代的ながら瞑想的な作品が多く、ひきこまれます。
TLS-230
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第11番変ロ長調Op.22
ピアノ・ソナタ第24番嬰ヘ長調Op.78*
ピアノ三重奏曲第5番ニ長調「幽霊」Op.70の1#
ナターシャ・ウラセンコ、
アレクサンドラ・ノイマン(P)*、
モルゲンシュテルン・トリオ【キャスリーン・クリッフェル(P)、ニーナ・レディッヒ(Vn)、エマヌエル・ウェーゼ(Vc)】#

録音:2015/ヴュルテンベルク・ザール(ライヴ)
2013年から16年に行われたベートーヴェン・ピアノ・ソナタ国際フェスティヴァルでのライヴ。ナターシャ・ウラセンコは名ピアニスト、レフ・ウラセンコの娘。アレクサンドラ・ノイマンもモスクワ音楽院でレフ・ウラセンコに師事した女流。ブックレットはドイツ語のみです。 (Ki)
TLS-231
ゲンツマー:ヴィオラ・ソナタ全集
ヴィオラ・ソナタ第1番(1940)
フルートとヴィオラのための小二重奏曲(1983)
ヴィオラとピアノのためのソナチネ(1971)
無伴奏ヴィオラ・ソナタ(1957)
ヴァイオリンとヴィオラのための二重奏曲(1995)
ヴィオラ・ソナタ第2番(1955)
ベアトリス・ミュトレ(Va)
オリヴァー・トリエンドル(P)、
イリーナ・シモン=ルネ(Vn)、
アリャ・ヴェルカヴェルフ(Fl)

録音:2016年4月14-17日/ドイツ放送カンマームジーク・ザール(ケルン)
ハラルド・ゲンツマーは1909年に生まれ、2007年に98歳で歿したドイツの作曲家。ヒンデミットに作曲を学び、その後継者とみなされています。ヴィオラを好み、生涯にわたって作品を書き続けました。ベアトリス・ミュトレはヴィオラ界を背負ってたつ逸材。イザベル・ファウストらと弦楽四重奏団を組んでいます。
TLS-233
ヴィヴァルディ:四季
ハイドン:チェロ協奏曲第1番ハ長調
ヴェッセリン・パラシュケヴォフ(Vn)、
チョ・ヨンチャン(Vc)
テロス・アンサンブル・コロン

録音:1996年6月、3月/テロス・スタジオ
ヴェッセリン・パラシュケヴォフはブルガリア出身のヴァイオリニスト。レニングラード音楽院でヴァイマンに師事、さらにウィーンとジュネーヴでシェリングのマスタークラスを受けました。チョ・ヨンチャンは韓国出身のベテランでロストロポーヴィチの弟子。テロス・アンサンブル・コロンは、テロス・レーベルのためにパラシュケヴォフらが1996年に創立した団体。 (Ki)

TLS-1002
マーラー歌曲エディション第2集
マーラー:大地の歌
ロバート・ディーン・スミス(T)、
イヴァーン・パレイ(Br)、
シュテファン・マティアス・ラーデマン(P)
ダムラウとパレイによるピアノ伴奏版「子供の魔法の角笛」(全24曲)(TLS1001)に続く第2集。ピアノ伴奏版は1987年に発見され、これはテノール、バリトン、ピアノ用の版の世界初録音です。スミスはカンザス州出身のドラマティック・テノールで、バイロイト音楽祭、東京を含む世界各地でワーグナー、プッチーニ、ヴェルディなどの歌劇に出演し、「大地の歌」をロリン・マゼールやエド・デ・ワールトと共演しています。パレイは1979年ボゴタで生まれ、アルジェンティンに移りました。主にグルック、モーツァルト、ウェーバー、ヴェルディなどのリリック・バリトンの役やドイツ・リートを歌っています。「魔法の角笛」の録音は、その独自の解釈によりマーラー協会の2004年トブラッヒャー特別賞を受賞しました。 
TLS-1006
シューマン:歌曲集「ミルテの花」 Op.25、
シューマン夫妻の手紙の朗読
ディアナ・ダムラウ(S)、イヴァーン・パレイ(Br)、
シュテファン・マティアス・ラーデマン(P)、
マルティナ・ゲデック&ゼバスティアン・コッホ(朗読)
録音:2006年2月
シューマンの「ミルテの花」を、ソプラノのダムラウと、バリトンのパレイが歌っている。ダムラウは、人気急上昇のドイツのソプラノ。ザルツブルク音楽祭に2001年以来毎年出演していることからも、彼女の人気の高さが伺えます。パレイは、アルゼンチン生まれですが、2000年からウィーンに在住してドイツ歌曲も得意とするところ。このCDではさらに、シューマン夫妻の手紙を11通、曲の合間に朗読をしています。
TLS-1008
ゴルトマルク:3つの歌曲
コルンゴルト:3つの歌曲Op.22、
 ポリクラテスの指環〜ローラの日常
ブルーノ・ワルター:3つの歌曲
ビットナー:2つの歌曲
マーラー:春の朝、思い出、
 ハンスとグレーテ、セレナード、
 だれがこの歌を作ったのだろう
ツェムリンスキー:ワルツ
プッチーニ:太陽と愛
シルビア・グリーンバーク(S)
ダヴィッド・アロンソン(P)

録音:2008年7月、テロス・スタジオ
グリーンバークとアロンソン夫婦による「ハウス・オブ・ミュージック」と題された歌曲集。ウィーン国立歌劇場に程近い場所にある1902年に建てられた家に移り住んだグリーンバーク&アロンソン夫婦。この場所はかつてブルーノ・ワルターが住んでいた場所で、そのご近所にはコルンゴルトが、ゲストはマーラー、ツェムリンスキーが!どの作曲者も有名で今では信じられません。あたたかな歌曲をお楽しみください。 (Ki)
TLS-1011
グァスタヴィーノ(1912-2000):4つのアルゼンチンの歌、シタ
ヒナステラ:5つのアルゼンチン民謡集 Op. 10
レヴエルタス(1899-1940):子供のための5つの歌
ガリンド(1919-1993): 2つの歌〜第1番 アルージョ、
 3つの歌〜第1番 ヒカリータ島
民謡集:ラ・テンプラネーラ、
 鳩のあやまち、バラと柳
モレーノ(1916-1999):ナランホ・セコによる歌曲、
 馬にのって、アルバ
グレヴェール(1885-1951): デスペディーダ
ヴェラスケス(1916-2005):ベサメ・ムーチョ
ジェラルド・ガルシアサーノ(Br)
アレクサンドラ・ゴルビツカヤ(P)
ヨーロッパの伝統とアルゼンチン、メキシコの民謡を取り入れた歌曲集。アルゼンチン、メキシコの明るいメロディとヨーロッパの格調高いクラシック音 楽の融合を聴くことができます。 (Ki)


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