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殿堂入り:交響曲 管弦楽 協奏曲 器楽曲 室内楽 声楽曲 オペラ バロック SALE!! レーベル・カタログ チャイ5



チャイコフスキー:交響曲第5番〜全レビュー
TCHAIKOVSKY:Symphony No.5 in e minor Op.64
ロリン・マゼール(指揮)
Lorin Maazel,



掲載しているCDジャケットとそのCD番号は、現行流通盤と異なる場合があります。あらかじめご了承下さい。


チャイコフスキー:交響曲第5番
ロリン・マゼール(指)
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
第2楽章ホルン・ソロ:
Treasures
TRT-016(1CDR)
録音:1963年9月3-14+16-18+20日 ウィーン・ソフィエン・ザール【ステレオ録音】
演奏時間: 第1楽章 14:03 / 第2楽章 12:58 / 第3楽章 5:36 / 第4楽章 12:25
カップリング/R・シュトラウス:交響詩「ドン・ファン」
ウィーン・フィルの伝統美とマゼールの才気が融合したスパイシーな名演!”
 聴くCDによって演奏の印象が全く異なり、評価も大きく変わるという危険性を今回もまざまざと実感。この良質復刻盤から聞こえてきたのは、以下に掲載したかつてのレヴュー(以下に掲載)とは正反対の心にビンビン迫る意欲的な名演。そのレヴューの結びで「状態の良いLPで聴けば、また印象が違うかも…」と記したその予見通りの結果となったのです!
 
第1楽章冒頭の2本のクラリネットがフレーズ結尾(0:19〜)で一本のみを残しているように聞こえ、レガート風に仕上げるところから、早速マゼール独自の美学が顔を出し、ロシア趣味とは異なる哀愁を漂わせます。第1主題では管楽器に対して色彩的な背景表出の任務を確実に与え、音像の弛緩を回避。こういう他の指揮者とは目の付け所が違うという点だけで「衒い」と受け取る人もいるようですが、慣習に囚われず音楽の魅力を徹底的に引き出そうとするマゼールの姿勢は、作品への真の共感の証と言え、どうして白眼視などできましょう。パンチの効いたティンパニ強打も効果絶大。第2楽章はウィンナ・ホルンの魅力を堪能させた後、緊張が緩みやすい6:06あたりからは陰影の濃いフレージングに淀みはなく緊張感も持続。7:07からの重心を落とした歩みは、ウィーン・フィルだから実現した風格美に結実。終楽章は、ややオンマイク気味の録音がプラスに採用。金管も弦もソリッドな立ち上がりが見事に捉えられており、マゼールの熾烈なアプローチが赤裸々に再現されて痛快です。注目すべきは、採用しているテンポ。高速で煽るスタイルを取らないのは、音と音との空白に詰め込みたい要素が豊富にあるという証とも言え、実際に中庸のテンポ感の中でメリハリの効いたニュアンスを敷き詰めて最後まで聴き手を飽きさせないのです。溢れんばかりのイマジネーションを統合しながら全体をバランス良く構築できるだけでなく、聴き手に良い音楽を聴いたというじ実感を確実に与えてくれたマゼールという指揮者、決して頭脳明晰なだけではなかったのです。 
 なお、特に終楽章において、金管が唐突にオンマイクで聞こえる箇所がありますが、メータのリスト:「前奏曲」やワーグナーでも同様の現象が見られましたので、録音会場のソフィエン・ザールの特性か、録音の方式に起因するものと思われます。。【2020年10月・湧々堂】
第1楽章のツボ

※以下、2004年時点のコメントを一部介してしています。
ツボ1 2本クラリネットの音色が絶妙。スコアの強弱標記に忠実ではないが、かなり独特のメリハリを施すところがマゼールらしい。
ツボ2 テンポは標準的。リズムをキリッと立てて感傷に浸らない。音価も溜めこまない。
ツボ3 VPOらしいしなやかさ。
ツボ4 楽譜どおり。この先101小節でティンパニの勇み足あり。しかしこれが妙に音楽的
ツボ5 特に特徴なし。
ツボ6 アニマートでもほとんどテンポ不変。一貫してスマートな進行。もう少し、感情の起伏が欲しい気もする。
ツボ7 さすがにVPOの弦は瑞々しく響く。
ツボ8 前段階でテンポを落とさず。ここから突然テンポを変えるのがマゼールの現代感覚。
ツボ9 前の部分からテンポは変えない。16分音符は多少聞こえる。
第2楽章のツボ
ツボ10 低弦の導入は、後年ますます顕著になる、マゼール特有の粘着フレージングの片鱗を窺わせる。ウィンナ・ホルンならではのまろやかで芯のあるい音色が美しい。音程も正確でデリカシーにも富んでいるy.
ツボ11 特に特徴なし。
ツボ12 陰りを帯びた素敵な音色で魅了。特に、黄昏のような70小節のディミヌエンドは印象的。
ツボ13 ショルティが聴いたらイライラすること必至の、縦の線の揃わなさ!しかし、それが味。
ツボ14 冒頭でティンパニが最強打!直後の運命動機再現(158小節)頭でも激烈に強打する。こういうところをビシッと決めるのはマゼールらしさ。
ツボ15 前回のレヴュー時には、なぜかフレージングが窮屈に感じたが、今回の復刻では洗練された歌いまわしとして迫る。
第3楽章のツボ
ツボ16 ほとんどテンポを落とさず吹き始めるのが、マゼールらしい鋭敏さ。
ツボ17 見事な流線型を描いているとは言い難い。この小気味良いテンポは、VPOにとって「乗れないテンポ」なのかも知れない。そう考える、大健闘している。
ツボ18 音符の一つ一つを立ち上げようなどという気は、さらさらないといった感じ。
第4楽章のツボ
ツボ19 ヴィブラート感が感じられないのが不気味だが、威厳は感じられる。テンポは標準的。
ツボ20 ホルンをかなり前面に出している。
ツボ21 なんとティンパニがまるで聞こえない!弦がいきなり刃物のようにいきり立ち、しかも異常にマイクに近いのでかなり生々しい。74小節からは、ティンパニがはっきり聞こえるが、それまでティンパニを極端に抑えていた理由がわからない。
ツボ22 僅かにアクセントを施しているようだが、曖昧。
ツボ23 これまたオンマイク効果。不自然に前にせり出す。録音の方式に起因する現象と思われる
ツボ24 テンポ不変。
ツボ25 悲しいくらい鈍い音。
ツボ26 312小節の頭の8分音符まで一気に突き進みながら、急に8分休符の次からパワーを消沈させてテンポを緩めるのが不自然。
ツボ27 ほとんどテンポを変えずに進む。3連符は揃ったり揃わなかったり。
ツボ28 本来の音価どおり。こういう所でもったいぶらないのがマゼール。
ツボ29 冒頭の足取りがやや軽いが、続は輝きに溢れ、トランペットととホルンの裏旋律もリズムを感じきっていて、素晴らしい瞬間!
ツボ30 弦はサッと切り上げ、トランペットも同じようにきっているが、やや曖昧。
ツボ31 スコアどおりで改変なし。
ツボ32 芯のある立派な響き。
ツボ33 最後の最後までインテンポで決然と締めくくる。最後の4つの4分音符にティンパニのアクセントを効かるのが効果的。554小節から560小節で、弦の細かい刻みを全て4分音符に改定。

チャイコフスキー:交響曲第5番
ロリン・マゼール(指)
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
第2楽章ホルン・ソロ:
BELART
450-077
録音:1963年9月13日〜14日 ウィーン・ソフィエン・ザール【ステレオ】
演奏時間: 第1楽章 14:00 / 第2楽章 12:40 / 第3楽章 5:30 / 第4楽章 12:15
カップリング/幻想序曲「ロメオとジュリエット」470065は第4番、第6番とのカップリング。
デビュー直後のマゼールの才気とウィーン・フィルの伝統美の熾烈な摩擦!”
このチャイ5は、交響曲全集の最初の録音。この翌年に録音された「第1番」、ここにカップリングされている2年後の「ロメ・ジュリ」といった、マゼールの表現意欲をVPOが完全に汲み取った感動的な演奏と比べればその差は歴然ですが、ここではお互いに探り合っているようなもどかしさが拭い切れません。安易に感傷に浸らずに、独自の構築を築こうとしするマゼールの意思は随所に感じます。VPOも、彼等の持ち味を生かそうとしています。しかし、それらが融合して音楽的な表情になって出てこないで、結局どちらの魅力も十分に伝わってこないという結果となっているのです。しかもVPOは微妙なところで手抜きとしか思えぬ弾き方をしている箇所があり、それを耳の鋭さでは定評のあるマゼールが見過ごしているのです。これはVPO特有の優雅さといった次元の話ではありません。全体的になかなか立派な演奏に聞こえなくもありませんが、ニュアンスが練り切らないうちに商品化しなければならない事情があったのではないでしょうか?ただ、ステレオ初期のVPOの録音のCDは、LPの時と比べて微妙なニュアンスが欠けていることが多いので、状態の良いLPで聴けば、また印象が違うかもしれません。【湧々堂】

チャイコフスキー:交響曲第5番
ロリン・マゼール(指)
クリーヴランド管弦楽団
第2楽章ホルン・ソロ:
SONY
MDK-44785
録音:1980年 クリーヴランド・マソニック・ホール【デジタル録音】
演奏時間: 第1楽章 14:43 / 第2楽章 13:29 / 第3楽章 6:04 / 第4楽章 12:14
カップリング/プロコフィエフ:古典交響曲(フランス国立O)
“デジタル録音の威力とマゼールの表現力を問うCD”
どこにも曲への共感を感じられず、感覚的な色彩や迫力で聴かせることもない、どこをどう楽しめというのか全く分からない腹立たしさだけが募る演奏です。アメリカトップクラスのはずのこのオケも、正確さは持ち合わせていても、人に聴かせるプロとしての意地が感じられないのはどういうことでしょうか?マゼール特有の巧妙な演出力も随所に登場しているのですが、そのどれもが奇異な印象しか与えないのです。このようになってしまった最大の原因の一つは、「録音」にあるのは間違いありません。1980年といえばデジタル録音初期にあたり、まだ十分に再生音の練り上げができていなかったものと思われます。この当時は制作側も聴き手も「ノイズのなさ」に気を取られていた面もあります。したがって、ここでも各パートの音がそれなりにクリア聞こえますが、自然な臨場感や、楽器の距離感、音の温かみなどは配慮されているとはとても思えない無機質なものとなっているのです。これがもし、BMGでのR・シュトラウスの録音のような条件で録られていたら、多少は、このマゼールの演出も生きたことでしょう。
 逆に、カップリングの「古典交響曲」は実に素晴らしい演奏で、今聴いても鮮烈です。【2004年・湧々堂】
第1楽章のツボ
ツボ1 クラリネットの音色は太く豊か。情感もたっぷり。バスが強すぎてクラリネットが埋もれがちの所がある。
ツボ2 序奏の余韻をきっぱり捨てて、確実に弦がリズムを刻む。クラリネットは音色に翳りはあるが、吹き方があっさりしている。
ツボ3 第1主題を2小節ごとに分け、強弱を繰り返す。したがって、この部分は非常に弱く優しく奏でている。
ツボ4 楽譜どおり。無表情。
ツボ5 強弱の振幅もしっかりとって、アゴーギクも万全だが、なぜか心に響かない。
ツボ6 ここも、楽譜を正確に音にしてるだけのようにしか聞こえない。
ツボ7 機械的なピチカート。
ツボ8 VPO盤とは違い、さすがにここでは直前でテンポを緩めてから副次主題に入る自然さが備わっている。
ツボ9 前の部分からテンポは変えないのはVPO盤と同じ。録音がクリアなので16分音符は聞こえる。
第2楽章のツボ
ツボ10 冒頭、弦のフレージングの入念さは凄い!スコア標記どおりの強弱の振幅を完璧に施し、第2ヴァイオリンが加わることで、色彩に広がりも持たせている。ホルンは美しい弱音を聞かせるが、音程がやや低く感じるのは気のせい?
ツボ11 音量に情感の高まりが伴っていない。
ツボ12 クラリネットが巧い!テンポを落として、纏綿たる情緒で歌い抜く。続くファゴットがまた美しいピアニッシモを聴かせる。
ツボ13 よく揃っているが、ニュアンスに乏しい。
ツボ14 一旦直前でテンポを落としておいて、ここから急にテンポを加速するのが珍しい。そのまましばらく突っ走り、急ブレーキをかけてフォルテ4つで爆発するという設計。ところがそのフォルテ4つが全く威力がない。
ツボ15 普通の美しさ。
第3楽章のツボ
ツボ16 ほとんどテンポを落とさずに吹き始める。
ツボ17 機械の中身を覗くような味気なさ。音場感に乏しい録音も要因の一つ。
ツボ18 非常に巧い!その直後、220小節で急に音を弱めて、次第にクレッシェンドする演出あり。わざとらしさしか感じないのが残念。
第4楽章のツボ
ツボ19 堂々と確信を持った進行と充実した響きが素晴らしい。
ツボ20 ホルンは裏方に徹している。
ツボ21 このティンパニのトレモロは珍妙!主部冒頭で弱々しくアクセントを置き、62小節でも一撃、更に64小節でも一撃する。この一連の流れがエネルギーの増幅に全然繋がっていないので、その意図が分からない。
ツボ22 完全に無視。
ツボ23 よく聞こえるが力感が感じられない。
ツボ24 前からの余韻を感じずに再現部突入。
ツボ25 慎ましい一打。
ツボ26 ほぼVPO盤と同じ。定石どおりTempoTから提示部冒頭のテンポに変える。
ツボ27 鈍重なテンポをとる。それで重量感を醸し出すならまだしも、それもないので、「きわめて速く」の意味をどう捉えているのか分からない。
ツボ28 本来の音価より長め。最後に軽くティンパニの一撃を置く。
ツボ29 重量感はないが威厳はある。アンサンブルは高性能。
ツボ30 弦は確実に切り上げ、トランペットも完全に切るように指示している。ここまで徹底しているのは珍しい。
ツボ31 VPO盤とは打って変わって改変版を採用。
ツボ32 非常にはっきり聞こえる。546小節からスコアどおりテンポを速める。
ツボ33 546小節からの速めのテンポのまま終わる。事務的な進行で手応えなし。

チャイコフスキー:交響曲第5番
ロリン・マゼール(指)ウィーン・フイルハーモニー管弦楽団  
ウィーン・フイルハーモニー管弦楽団  
第2楽章ホルン・ソロ:
Fachmann
FKM-CDR170
録音:1986年3月2日 ウィーン・ムジクフェライン大ホール 【ステレオ・ライヴ録音】
演奏時間: 第1楽章 15:30 / 第2楽章 14:05 / 第3楽章 5:56 / 第4楽章 12:33
カップリング/R・シュトラウス:交響詩「ドン・ファン」
“ストイックなのに柔軟!作品の魅力を再認識させるカンテッリの天才性!”
これは感動的!マゼールが過去の録音で見せたこだわりの全てが、完熟の味を持って迫るだけでなく、VPOという名器の魅力を知り尽くし、そのやる気に火を付ける術を完全に心得たマゼールだからこそ可能な、伸びやかなフレージングとダイナミズムが、縦横無尽に展開されます。第3楽章の中間部で、ピッコロにフライングがあるものの、全体のアンサンブルの精度と凝縮性は尋常ではありません。第1楽章の堂々たる威容と重量感から圧倒され、第2楽章で見せるマゼールには珍しいほどの琴線に触れる歌の息吹き、クラリネット・ソロの奇跡的とも言うべき極美のフレージングも鮮烈な印象を残します。相手がVPOとは言え、マゼールがこれほど大きな呼吸を通わせるのも珍しいのではないでしょうか?呼吸のこれほど深さも信じ難いほどで、がVPOと完全に一体化しての呼吸の振幅、終楽章のコーダの凄まじい突進など、全ての音符が深い訴え掛けで迫るのです。ロシア的な感触とは無縁で、徹底してVPOならではの演奏ですが、本当に全てを出し切ったVPOが、その音色だけでもどれだけの輝きを放射するものなのか、この演奏は如実に物語っています。音源は、おそらくFM放送のエアチェックと思われ、途中で録音レベルを手動で調性しているような箇所がありますが、全帯域に渡ってバランスよく収録されており。VPO特有のティンパニの質感も十分に伝わってきます。カップリングの「ドン・ファン」も、超名演!音質も優秀。【2004年・湧々堂】
第1楽章のツボ
ツボ1 クラリネットも弦もVPOらしいマイルドさを湛えて魅力的。決して感傷的にならずに、格調高く情感が醸し出される。
ツボ2 テンポは標準的。木管は、音色そのものからして音楽的。
ツボ3 第1主題のフレーズを繰り返すたびに、結尾を弱音にするのはクリーヴランド管でも同様。スラーの上行きは柔らか。
ツボ4 楽譜どおり。
ツボ5 各音符の音価の伸縮が大きく、しっかり呼吸も伴っている。
ツボ6 124小節から一貫して遅いテンポでこってりと歌い通す。フォルティッシモをやや強調。
ツボ7 VPOならではの、真珠を敷き詰めたようななピチカート!
ツボ8 場面転換がしなやかで美しい!VPOの弦の魅力が最大に生かされ、甘美なフレーズがたっぷりと流れる。
ツボ9 前の部分からテンポは変えない。16分音符はよく聞こえない。
第2楽章のツボ
ツボ10 弦の音色はマイルドだが、厳しく張り詰めたものを感じる。ウィンナ・ホルン特有の音色は、この曲に最適とは思わないが、やはり心に染みる。オーボエも絶品!
ツボ11 素晴らしい量感!マゼールのものというより、VPOに備わっている呼吸感の賜物だろう。
ツボ12 極限の遅いテンポで、切々と歌わせる。クラリネットがまたそのテンポに完全に乗って美しいこと!しかも究極の最弱音!!続くファゴットも見事。こういうところは、他のオケだと恣意的に響いてしまうだろう。
ツボ13 弱音による囁くようなピチカート。
ツボ14 一旦直前でテンポを落としておいて、ここから急にテンポを加速するのはクリーヴランド盤と同じだが、その急発進のパワーが凄い!フォルテ4つの急減速も激烈な効果!
ツボ15 あまりの美しさに言葉が出ない!しかも嘘が一切ない!!
第3楽章のツボ
ツボ16 冒頭で少しテンポを落とす。
ツボ17 全てのパートが音楽的な語り掛けで迫ってくる。ピッコロが5小節もフライングしてしまうのが残念!
ツボ18 完全に一本のラインで連動している!究極の理想!
第4楽章のツボ
ツボ19 厚味のある和音の豊かなこと!
ツボ20 ホルンは裏方に徹している。
ツボ21 主部冒頭で弱々しくアクセントを置き、62小節でも一撃、更に66小節でもアクセントを施す。弦共々、響きが重量感と風格に満ちている。テンポは中庸。
ツボ22 完全に無視。
ツボ23 やや遠いが、ヴァイオリンを極力抑えるなどの工夫が見られる。
ツボ24 一段テンポを上げる。
ツボ25 入魂の一撃!しかも品位がある。
ツボ26 TempoTから提示部冒頭のテンポに戻るが、オーボエのパッセージが始る頃(7:44)から再びテンポアップする。
ツボ27 特に快速ではないが、全ての音が熱い。
ツボ28 本来の音価よりやや長い。最後に軽くティンパニの一撃も熱い!全休止の長さが、完全にスコアどおり!感覚的には短く感じる。
ツボ29 全パートの響きが充実の極み!トランペットが運命動機を吹く箇所(10:51)から、もう一段テンポを落として、さらに風格を加味する。
ツボ30 弦は確実に切り上げ、トランペットはレガート気味にする。クリーヴランド盤とは異なる。
ツボ31 改変なし。
ツボ32 ウィンナ・ホルン特有の雄叫び!
ツボ33 546小節から最速テンポとるのはクリーヴランド盤と同じだが、ライヴの興も手伝って、一気呵成に灼熱の盛り上がりを見せる。最後のティンパニも強力!


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