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殿堂入り:交響曲 管弦楽 協奏曲 器楽曲 室内楽 声楽曲 オペラ バロック | SALE!! | レーベル・カタログ | チャイ5 |
チャイコフスキー:交響曲第5番〜全レビュー TCHAIKOVSKY:Symphony No.5 in e minor Op.64 |
ロリン・マゼール(指揮) Lorin Maazel, |
掲載しているCDジャケットとそのCD番号は、現行流通盤と異なる場合があります。あらかじめご了承下さい。 |
ロリン・マゼール(指) | ||||||||||||
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 | ||||||||||||
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Treasures TRT-016(1CDR) |
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カップリング/R・シュトラウス:交響詩「ドン・ファン」 | ||||||||||||
ウィーン・フィルの伝統美とマゼールの才気が融合したスパイシーな名演!” | ||||||||||||
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第1楽章のツボ ※以下、2004年時点のコメントを一部介してしています。 |
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ツボ1 | 2本クラリネットの音色が絶妙。スコアの強弱標記に忠実ではないが、かなり独特のメリハリを施すところがマゼールらしい。 | |||||||||||
ツボ2 | テンポは標準的。リズムをキリッと立てて感傷に浸らない。音価も溜めこまない。 | |||||||||||
ツボ3 | VPOらしいしなやかさ。 | |||||||||||
ツボ4 | 楽譜どおり。この先101小節でティンパニの勇み足あり。しかしこれが妙に音楽的。 | |||||||||||
ツボ5 | 特に特徴なし。 | |||||||||||
ツボ6 | アニマートでもほとんどテンポ不変。一貫してスマートな進行。もう少し、感情の起伏が欲しい気もする。 | |||||||||||
ツボ7 | さすがにVPOの弦は瑞々しく響く。 | |||||||||||
ツボ8 | 前段階でテンポを落とさず。ここから突然テンポを変えるのがマゼールの現代感覚。 | |||||||||||
ツボ9 | 前の部分からテンポは変えない。16分音符は多少聞こえる。 | |||||||||||
第2楽章のツボ | ||||||||||||
ツボ10 | 低弦の導入は、後年ますます顕著になる、マゼール特有の粘着フレージングの片鱗を窺わせる。ウィンナ・ホルンならではのまろやかで芯のあるい音色が美しい。音程も正確でデリカシーにも富んでいるy. | |||||||||||
ツボ11 | 特に特徴なし。 | |||||||||||
ツボ12 | 陰りを帯びた素敵な音色で魅了。特に、黄昏のような70小節のディミヌエンドは印象的。 | |||||||||||
ツボ13 | ショルティが聴いたらイライラすること必至の、縦の線の揃わなさ!しかし、それが味。 | |||||||||||
ツボ14 | 冒頭でティンパニが最強打!直後の運命動機再現(158小節)頭でも激烈に強打する。こういうところをビシッと決めるのはマゼールらしさ。 | |||||||||||
ツボ15 | 前回のレヴュー時には、なぜかフレージングが窮屈に感じたが、今回の復刻では洗練された歌いまわしとして迫る。 | |||||||||||
第3楽章のツボ | ||||||||||||
ツボ16 | ほとんどテンポを落とさず吹き始めるのが、マゼールらしい鋭敏さ。 | |||||||||||
ツボ17 | 見事な流線型を描いているとは言い難い。この小気味良いテンポは、VPOにとって「乗れないテンポ」なのかも知れない。そう考える、大健闘している。 | |||||||||||
ツボ18 | 音符の一つ一つを立ち上げようなどという気は、さらさらないといった感じ。 | |||||||||||
第4楽章のツボ | ||||||||||||
ツボ19 | ヴィブラート感が感じられないのが不気味だが、威厳は感じられる。テンポは標準的。 | |||||||||||
ツボ20 | ホルンをかなり前面に出している。 | |||||||||||
ツボ21 | なんとティンパニがまるで聞こえない!弦がいきなり刃物のようにいきり立ち、しかも異常にマイクに近いのでかなり生々しい。74小節からは、ティンパニがはっきり聞こえるが、それまでティンパニを極端に抑えていた理由がわからない。 | |||||||||||
ツボ22 | 僅かにアクセントを施しているようだが、曖昧。 | |||||||||||
ツボ23 | これまたオンマイク効果。不自然に前にせり出す。録音の方式に起因する現象と思われる | |||||||||||
ツボ24 | テンポ不変。 | |||||||||||
ツボ25 | 悲しいくらい鈍い音。 | |||||||||||
ツボ26 | 312小節の頭の8分音符まで一気に突き進みながら、急に8分休符の次からパワーを消沈させてテンポを緩めるのが不自然。 | |||||||||||
ツボ27 | ほとんどテンポを変えずに進む。3連符は揃ったり揃わなかったり。 | |||||||||||
ツボ28 | 本来の音価どおり。こういう所でもったいぶらないのがマゼール。 | |||||||||||
ツボ29 | 冒頭の足取りがやや軽いが、続く弦は輝きに溢れ、トランペットととホルンの裏旋律もリズムを感じきっていて、素晴らしい瞬間! | |||||||||||
ツボ30 | 弦はサッと切り上げ、トランペットも同じようにきっているが、やや曖昧。 | |||||||||||
ツボ31 | スコアどおりで改変なし。 | |||||||||||
ツボ32 | 芯のある立派な響き。 | |||||||||||
ツボ33 | 最後の最後までインテンポで決然と締めくくる。最後の4つの4分音符にティンパニのアクセントを効かるのが効果的。554小節から560小節で、弦の細かい刻みを全て4分音符に改定。 |
ロリン・マゼール(指) | ||||||||||||
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 | ||||||||||||
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BELART 450-077 |
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カップリング/幻想序曲「ロメオとジュリエット」、470065は第4番、第6番とのカップリング。 | ||||||||||||
“デビュー直後のマゼールの才気とウィーン・フィルの伝統美の熾烈な摩擦!” | ||||||||||||
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ロリン・マゼール(指) | ||||||||||||
クリーヴランド管弦楽団 | ||||||||||||
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SONY MDK-44785 |
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カップリング/プロコフィエフ:古典交響曲(フランス国立O) | ||||||||||||
“デジタル録音の威力とマゼールの表現力を問うCD” | ||||||||||||
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第1楽章のツボ | ||||||||||||
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ツボ1 | クラリネットの音色は太く豊か。情感もたっぷり。バスが強すぎてクラリネットが埋もれがちの所がある。 | |||||||||||
ツボ2 | 序奏の余韻をきっぱり捨てて、確実に弦がリズムを刻む。クラリネットは音色に翳りはあるが、吹き方があっさりしている。 | |||||||||||
ツボ3 | 第1主題を2小節ごとに分け、強弱を繰り返す。したがって、この部分は非常に弱く優しく奏でている。 | |||||||||||
ツボ4 | 楽譜どおり。無表情。 | |||||||||||
ツボ5 | 強弱の振幅もしっかりとって、アゴーギクも万全だが、なぜか心に響かない。 | |||||||||||
ツボ6 | ここも、楽譜を正確に音にしてるだけのようにしか聞こえない。 | |||||||||||
ツボ7 | 機械的なピチカート。 | |||||||||||
ツボ8 | VPO盤とは違い、さすがにここでは直前でテンポを緩めてから副次主題に入る自然さが備わっている。 | |||||||||||
ツボ9 | 前の部分からテンポは変えないのはVPO盤と同じ。録音がクリアなので16分音符は聞こえる。 | |||||||||||
第2楽章のツボ | ||||||||||||
ツボ10 | 冒頭、弦のフレージングの入念さは凄い!スコア標記どおりの強弱の振幅を完璧に施し、第2ヴァイオリンが加わることで、色彩に広がりも持たせている。ホルンは美しい弱音を聞かせるが、音程がやや低く感じるのは気のせい? | |||||||||||
ツボ11 | 音量に情感の高まりが伴っていない。 | |||||||||||
ツボ12 | クラリネットが巧い!テンポを落として、纏綿たる情緒で歌い抜く。続くファゴットがまた美しいピアニッシモを聴かせる。 | |||||||||||
ツボ13 | よく揃っているが、ニュアンスに乏しい。 | |||||||||||
ツボ14 | 一旦直前でテンポを落としておいて、ここから急にテンポを加速するのが珍しい。そのまましばらく突っ走り、急ブレーキをかけてフォルテ4つで爆発するという設計。ところがそのフォルテ4つが全く威力がない。 | |||||||||||
ツボ15 | 普通の美しさ。 | |||||||||||
第3楽章のツボ | ||||||||||||
ツボ16 | ほとんどテンポを落とさずに吹き始める。 | |||||||||||
ツボ17 | 機械の中身を覗くような味気なさ。音場感に乏しい録音も要因の一つ。 | |||||||||||
ツボ18 | 非常に巧い!その直後、220小節で急に音を弱めて、次第にクレッシェンドする演出あり。わざとらしさしか感じないのが残念。 | |||||||||||
第4楽章のツボ | ||||||||||||
ツボ19 | 堂々と確信を持った進行と充実した響きが素晴らしい。 | |||||||||||
ツボ20 | ホルンは裏方に徹している。 | |||||||||||
ツボ21 | このティンパニのトレモロは珍妙!主部冒頭で弱々しくアクセントを置き、62小節でも一撃、更に64小節でも一撃する。この一連の流れがエネルギーの増幅に全然繋がっていないので、その意図が分からない。 | |||||||||||
ツボ22 | 完全に無視。 | |||||||||||
ツボ23 | よく聞こえるが力感が感じられない。 | |||||||||||
ツボ24 | 前からの余韻を感じずに再現部突入。 | |||||||||||
ツボ25 | 慎ましい一打。 | |||||||||||
ツボ26 | ほぼVPO盤と同じ。定石どおりTempoTから提示部冒頭のテンポに変える。 | |||||||||||
ツボ27 | 鈍重なテンポをとる。それで重量感を醸し出すならまだしも、それもないので、「きわめて速く」の意味をどう捉えているのか分からない。 | |||||||||||
ツボ28 | 本来の音価より長め。最後に軽くティンパニの一撃を置く。 | |||||||||||
ツボ29 | 重量感はないが威厳はある。アンサンブルは高性能。 | |||||||||||
ツボ30 | 弦は確実に切り上げ、トランペットも完全に切るように指示している。ここまで徹底しているのは珍しい。 | |||||||||||
ツボ31 | VPO盤とは打って変わって改変版を採用。 | |||||||||||
ツボ32 | 非常にはっきり聞こえる。546小節からスコアどおりテンポを速める。 | |||||||||||
ツボ33 | 546小節からの速めのテンポのまま終わる。事務的な進行で手応えなし。 |
ロリン・マゼール(指)ウィーン・フイルハーモニー管弦楽団 | ||||||||||||
ウィーン・フイルハーモニー管弦楽団 | ||||||||||||
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Fachmann FKM-CDR170 |
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カップリング/R・シュトラウス:交響詩「ドン・ファン」 | ||||||||||||
““ストイックなのに柔軟!作品の魅力を再認識させるカンテッリの天才性!” | ||||||||||||
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第1楽章のツボ | ||||||||||||
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ツボ1 | クラリネットも弦もVPOらしいマイルドさを湛えて魅力的。決して感傷的にならずに、格調高く情感が醸し出される。 | |||||||||||
ツボ2 | テンポは標準的。木管は、音色そのものからして音楽的。 | |||||||||||
ツボ3 | 第1主題のフレーズを繰り返すたびに、結尾を弱音にするのはクリーヴランド管でも同様。スラーの上行きは柔らか。 | |||||||||||
ツボ4 | 楽譜どおり。 | |||||||||||
ツボ5 | 各音符の音価の伸縮が大きく、しっかり呼吸も伴っている。 | |||||||||||
ツボ6 | 124小節から一貫して遅いテンポでこってりと歌い通す。フォルティッシモをやや強調。 | |||||||||||
ツボ7 | VPOならではの、真珠を敷き詰めたようななピチカート! | |||||||||||
ツボ8 | 場面転換がしなやかで美しい!VPOの弦の魅力が最大に生かされ、甘美なフレーズがたっぷりと流れる。 | |||||||||||
ツボ9 | 前の部分からテンポは変えない。16分音符はよく聞こえない。 | |||||||||||
第2楽章のツボ | ||||||||||||
ツボ10 | 弦の音色はマイルドだが、厳しく張り詰めたものを感じる。ウィンナ・ホルン特有の音色は、この曲に最適とは思わないが、やはり心に染みる。オーボエも絶品! | |||||||||||
ツボ11 | 素晴らしい量感!マゼールのものというより、VPOに備わっている呼吸感の賜物だろう。 | |||||||||||
ツボ12 | 極限の遅いテンポで、切々と歌わせる。クラリネットがまたそのテンポに完全に乗って美しいこと!しかも究極の最弱音!!続くファゴットも見事。こういうところは、他のオケだと恣意的に響いてしまうだろう。 | |||||||||||
ツボ13 | 弱音による囁くようなピチカート。 | |||||||||||
ツボ14 | 一旦直前でテンポを落としておいて、ここから急にテンポを加速するのはクリーヴランド盤と同じだが、その急発進のパワーが凄い!フォルテ4つの急減速も激烈な効果! | |||||||||||
ツボ15 | あまりの美しさに言葉が出ない!しかも嘘が一切ない!! | |||||||||||
第3楽章のツボ | ||||||||||||
ツボ16 | 冒頭で少しテンポを落とす。 | |||||||||||
ツボ17 | 全てのパートが音楽的な語り掛けで迫ってくる。ピッコロが5小節もフライングしてしまうのが残念! | |||||||||||
ツボ18 | 完全に一本のラインで連動している!究極の理想! | |||||||||||
第4楽章のツボ | ||||||||||||
ツボ19 | 厚味のある和音の豊かなこと! | |||||||||||
ツボ20 | ホルンは裏方に徹している。 | |||||||||||
ツボ21 | 主部冒頭で弱々しくアクセントを置き、62小節でも一撃、更に66小節でもアクセントを施す。弦共々、響きが重量感と風格に満ちている。テンポは中庸。 | |||||||||||
ツボ22 | 完全に無視。 | |||||||||||
ツボ23 | やや遠いが、ヴァイオリンを極力抑えるなどの工夫が見られる。 | |||||||||||
ツボ24 | 一段テンポを上げる。 | |||||||||||
ツボ25 | 入魂の一撃!しかも品位がある。 | |||||||||||
ツボ26 | TempoTから提示部冒頭のテンポに戻るが、オーボエのパッセージが始る頃(7:44)から再びテンポアップする。 | |||||||||||
ツボ27 | 特に快速ではないが、全ての音が熱い。 | |||||||||||
ツボ28 | 本来の音価よりやや長い。最後に軽くティンパニの一撃も熱い!全休止の長さが、完全にスコアどおり!感覚的には短く感じる。 | |||||||||||
ツボ29 | 全パートの響きが充実の極み!トランペットが運命動機を吹く箇所(10:51)から、もう一段テンポを落として、さらに風格を加味する。 | |||||||||||
ツボ30 | 弦は確実に切り上げ、トランペットはレガート気味にする。クリーヴランド盤とは異なる。 | |||||||||||
ツボ31 | 改変なし。 | |||||||||||
ツボ32 | ウィンナ・ホルン特有の雄叫び! | |||||||||||
ツボ33 | 546小節から最速テンポとるのはクリーヴランド盤と同じだが、ライヴの興も手伝って、一気呵成に灼熱の盛り上がりを見せる。最後のティンパニも強力! |
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