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阪田知樹(ピアノ) |
第3楽章のみ〜サムイル・フェインベルク編曲 |
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King International
KKC-062
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録音:2020年1月7日/キング関口台スタジオ(第1スタジオ ※世界初録音) |
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演奏時間: |
第1楽章 |
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第2楽章 |
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第3楽章 |
5:59 |
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第4楽章 |
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カップリング/バラキレフ:東洋風幻想曲「イスラメイ」、ショパン(バラキレフ編):ピアノ協奏曲第1番〜第2楽章「ロマンス」、リスト:リゴレット・パラフレーズ
S.434/R.267、チャイコフスキー(フェインベルク編):交響曲第6番『悲愴』〜第3楽章、ラフマニノフ(阪田知樹編):私は彼女のもとにいた
作品14-4 、ラフマニノフ(阪田知樹編):ヴォカリーズ、リスト:ハンガリー狂詩曲第2番(カデンツァ:阪田知樹) |
“ロシアの郷土色より純粋な音楽美を追求するポリャンスキーの矜持!” |
交響曲第5番のピアノ・ソロ編曲版は複数存在しますが、一向に音盤化される気配がありません(2023年現在)。ここに収録されているのは3楽章のみをフェインベルクが編曲したもので、世界初録音。
特徴的なのは、原曲の雰囲気を壊さない範囲で、独立したピアノ小品としてのニュアンスを追求している点。特に左手声部における大胆な色彩付与は、ときにドキッとするほど鮮烈。その華やぎは第3部で更に倍増!第3分に入る前には、原曲にないフレーズが挿入されますがこれも実に自然。作曲家への真の愛の為せる技でしょう。そんな編曲の妙味を阪田は過剰に反応することなく、丁寧なピアニスティックな魅力を再現。したがって、交響曲としてチャイコフスキーがこの曲に盛り込んだコンセプトからは離れることになりますが、他のカップリング曲と共に通して聴くことで、ピアノ音楽の愉しさを一層強く思い知らされます。【2023年5月・湧々堂】 |
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