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器楽曲D〜ドビュッシー



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ドビュッシー/DEBUSSY
前奏曲集(全2巻)ピアノとオーケストラのための幻想曲、メシアン:「鳥のカタログ」〜“イソヒヨドリ”、
「幼子イエスに注ぐ20の眼差し」〜沈黙の眼差し/喜びの精霊の眼差し
ジャン=ロドルフォ・カールス(P) 1970年〜1971年(前奏曲)、
1968年(メシアン)
 ステレオ録音
DECCA
468552(2CD)
“繊細さの極致!完璧な技巧で練り上げた驚異のドビュッシー!”
カールスは、1966年のリーズ・コンクールで第4位、メシアン・コンクールでは優勝を果たし、DECCAを中心にいくつかの録音もありました。この「前奏曲集」は、彼の録音の最高峰であるだけでなく、ドビュッシーがこの曲集に込めた様々なイディオムを抽出し尽した演奏として忘れるわけにはいきません。とにかく、精巧なタッチ、ダイナミックスの驚異的な広さ、完璧なペダリングから醸し出される限りなく多彩な表情を前にすると、臆することなく、あのミケランジェリをも超越している!と言わずにいられません。ピアニッシモは、ミクロの世界を覗くようなミステリアスな空気を醸し出し、耳に到達するぎりぎりの最弱音でさえ、輪郭を失わずに混濁のない光を放つ技は、奇跡としか言いようがありません。一方で、“パックの踊り”“ミンストレル”“ラヴィーヌ将軍”のような軽妙な曲では、強弱の切り替えとリズムの瞬発性、呼吸の弾力性が絶妙この上なし!これらカールスの特質の全てが“花火”において完全放出されることになるのです。カップリングされているメシアンが、また凄いことになっています!「20の眼差し」の“精霊の眼差し”の極限の強打鍵、刹那的な進撃を前にして、涼しい顔のまま聴き通せる人などいるでしょうか!“沈黙の眼差し”の最後の部分の高音部のきらめきと香り、「鳥のカタログ」の“イソヒヨドリ”での「波の音」と「イソヒヨドリの声」の対照的なタッチの共存のさせ方も、説得力絶大です。


BRILLIANT
BRL-94069(3CD)
ドビュッシー:前奏曲集第1巻、前奏曲集第2巻、シューマン:ノヴェレッテOp.21*
ウェーバー:ピアノ・ソナタ第2番**&第3番**、バルトーク:「野外にて」〜第4曲#/第5曲#
ディノ・チアーニ(P) 録音:1972年4月
1968年5月*
1970年3月**
1961年9月ブダペストでのライヴ#
(全てステレオ) 原盤:DG
“33歳の夭折が惜しまれるチアーニの感度的な遺産”
ポリーニと同世代で、よきライバルでもあったチアーニが、生前に遺してくれた感動的なドビュッシー。第1曲の、息を潜めた音の慈しみ方からして心を捉えます。シンプルな音型の繰り返しにもかかわらず、1つとして同じ表情の音はありません。第5曲の音色の瑞々しさ、“ミンストレル”のテンポ、リズムの絶妙さ、“花火”の、音圧で威嚇しないハーモニーの豊かさなど、信じられない素晴らしさです。こうなると、カップリングのヴァーシャリの演奏はいかにも分が悪い…と思いきや、これまた味わい深いものがあります。“舞曲”で、のとぼけた軽さの裏に潜む哀愁は、なかなか聴けるものではありません。

前奏曲集(全2巻)、映像(全2巻)、版画、2つのアラベスク、子供の領分、喜びの島、小組曲*
ロベール・カサドシュ、ギャビー・カサドシュ*(P) 1950年、1953年、1954年、1959年 
モノラル録音、ステレオ録音*
SONY
5033992
(2CD)
“息の詰まるような緊張とは無縁の「語り」の芸術!”
精密機械のようなドビュッシーが少なくない中で、作曲家が楽譜に記した和声の色彩の妙や人間的な息づかいをたっぷり盛り込んだカサドシュの演奏は、決して古臭いとか不器用と言って片付けられない逸品です。「喜びの島」には、ホロヴィッツのような強烈な色彩も豪奢な打鍵の応酬も存在しませんが、それにも優る豊かな共感と左右の声部の細やかなバランス感覚、ストーリー性を感じさせるフレーズのしなやかな連鎖が絶妙。「映像」第1集の“水の反映”の冒頭の上声部は、水面の波紋そのものの揺らめきを思わせ、しかもそれが次第にエレガントな香りを強めて大きく飛翔するのには息を呑みます。“動き”では、繊細なタッチが深い呼吸と一体となって、文字通りの命の鼓動を感じさせます。「アラベスク第2番のエスプリの香気や、「子供の領分」の“ゴリーウォーグ”の心からの愉悦とリズムのセンスは、最近のフランス名手を以ってしてもなかなか表出し得ないもの。「前奏曲集」もガラス細工のような精巧さとは無縁で、二度と同じニュアンスは聴けないと思われるまさに閃きの芸術!第1巻の“アナカプリの丘”のコクのある色彩、最後の超高音域の上行音型の一音ごとのタッチの潤い感は、モノラル録音であることなど忘れさせる味わい。“パックの踊り”や“ミンストレル”は、語り芸の粋を結集!第2巻“ヒースの茂る荒地”の冒頭の急速な細かいパッセージが、メカニックにならずに鮮やかに表情をり変えながら湧き上がるのも、滅多にないことです。真のヴィルトゥオジティが要求される“花火”は、隙のない演奏ほど賞賛されがちですが、カサドシュはむしろその隙こそが命で、そこにふんだんにニュアンスを込めることで初めてこの曲が瑞々しく華やぐということを教えてくれるのです。

前奏曲集(全2巻)、版画、水に映る影
ユーリ・エゴロフ(P)  1984年   ステレオ録音
EMI(CFP)
CDCFPSD-4805
“忘れてはならない、天才エゴロフの内省的なドビュッシーの魅力!”
エゴロフが世界的に活躍できたのは、ソ連からオランダへ亡命した後から、エイズで亡くなるまでの10年間のみでした。このドビュッシーは、彼の少ない録音の中でも、独特の結晶化されたタッチと、洗練されたニュアンスが高次元で鳴り響く感動的なもので、シューマンと並んで忘れられないものです。「前奏曲第1巻」の“アナカプリ”の宝石のような色彩とリズムの冴え、“亜麻色の髪の乙女”の信じられないくらい内省的で魅惑的な雰囲気作りも忘れられません。第2巻の“月の光が降り注ぐテラス”は、白眉!ここには、ピアノで表現できるニュアンスの全てが詰まっています!


SUPRAPHON
SU-4119(1CD)
イリヤ・フルニークの芸術
ドビュッシー:2つのアラベスク
 版画/映像第1集/映像第2集
 子供の領分*
ラヴェル:優雅で感傷的なワルツ#
イリヤ・フルニーク(P)

録音:1968年12月10日(ステレオ)、1958年2月28日-3月1日(モノラル)*、1959年12月8-9日(モノラル)# ドモヴィナ・スタジオ(プラハ)
“驚異のドビュッシー!人肌の温もりの中から溢れる多彩なニュアンス!”
なんと示唆に富み、瑞々しいドビュッシーでしょう!2012年に生誕90年を迎えたイリヤ・フルニークは、作曲家、ヤナーチェクの権威としてして知られ、この録音は全て初CD化。
1曲目の「アラベスク第1番」が鳴り出し途端にハッとさせられるのが、その音の温もりと清潔さ。おそらくベーゼンドルファーと思われますが、エレガントなヴェールを思わせる筆致を基調としながらも、そのタッチ強音では硬質に煌き、弱音では羽毛ような柔らかさと実に多彩。第2番ではリズムの発言力が押し付けではなく、チャーミングな表情が自然と沸き起こります。
「版画」がこれまた感動的!“グラナダの夕べ”ではギターの即興を思わせる瞬間的なフレーズの挿入の間合いが絶妙で、コーダは余音の美しさが格別。“雨の庭”は調性変化に機敏に対応し、力みを感じさせることなく鮮やかな色彩を散りばめます。最終音は輝きはまさに蜜の味!
「映像第1集」の“運動”では、リズムの躍動感が粋。第2集の“金色の魚”は、漆器に描かれた錦鯉が飛び出したかのような生き生きとしたメルヘンを感じさせます。
「子供の領分」の“人形のセレナード”は冒頭の跳躍でスタッカートを抑えて憧れの表情を浮かべ、“ゴリーウォーグ”はもちろん脳天気なノリとは無縁の味わいで、センスの高さを痛感せずにはいられません。「子供の領分」とラヴェルのみモノラルですが、その味わいが幻滅することはありません。全てのピアノファン、必聴です!【湧々堂】

版画、喜びの島、モーツァルト:ピアノ・ソナタ第13番、ショパン:前奏曲Op.45、ロンド、
6つのポーランドの歌(リスト編曲)
ジェルメーヌ・ムニエ(P) 1995年 デジタル録音
NYS CLASSICS
GES-0711
“ロン、コルトーから受け継いだ伝統のピアニズム!”
パリ音楽院に在籍中に「水の戯れ」を弾き、ラヴェル自身から絶賛されたというムニエ。パリ音楽院の名誉教授を務め、日本人の弟子も多く存在する彼女のピアニズムは、さすがににコンサート専門に活動するピアニストとは趣が異なり堅実そのもので、派手なパフォーマンスは一切ありませんが、長年積み重ねた経験に基づく自信と確信に満ちた表情が漲っています。あいまいさを許さないタッチからは作曲者ののイメージどおりと思われるニュアンスが確実に表出され、聴く側にも感覚的な満足以上の手応えを与えてくれます。最高傑作は「版画」!“パゴダ”は原色の色彩が繊細に流れ、エキゾチックなニュアンスが左右の声部の見事の連動によって引き出されます。“グラナダの夕べ”も、聴き手に独特の艶かしいニュアンスを誇示することなく、音符を丹念に紡ぎ出すだけで無限のイマジネーションを掻きたたせます。“雨の庭”では、音の跳躍の幻想味とドラマティックな音彩の渦を確実に表出。ショパンの「6つのポーランドの歌」の終曲での激烈な感情の込め方は、彼女が決して型にはまったピアニストでないことを如実に表しています。いかにもフランス的なカラッとしたタッチで貫かれたモーツァルトも必聴!第1楽章第2主題のアーティキュレーションの堅実さはそのまま音楽的な愉悦につながり、嫌味のないアクセントがモーツァルトの純真な音楽に一層の華を添える瞬間などは、ハイドシェクのモーツァルトを思わせたりもします。終楽章の音符の音価の微妙な保ち方にも、彼女のセンスが光ります。

映像第1集、第2集、子供の領分、ベルガマスク組曲、2つのアラベスク
クロード・エルフェ(P) 1972年 ステレオ録音
H.M.F
HMA-190954
“ピアノが幸せそうに音を発する、この奇跡のピアニズム!!”
カサドシュ門下にして近現代音楽のスペシャリスト、エルフェの奏でる極めつけのドビュッシー。ラヴェル同様、このCDの魅力はとても言葉では語りつくせません!ここでも、人間の手を介しているとは思えない、タッチのフワッとした感触がたまらなく魅力的で、生命を吹き込まれたピアノが自ら喜んで音を発しているような現象は、まさに魔法と言うしかありません。これを聴かないうちは、ドビュッシーを聴いたうちに入らないとまで断言したい超逸品です!!



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