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器楽曲R〜ラヴェル



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ラヴェル/RAVEL
クープランの墓、高雅で感傷的なワルツ、亡き王女のためのパヴァーヌ、プレリュード、
ハイドンの名によるメヌエット、グロテスクなセレナード、ソナチネ
オメロ・フランセシュ(P) 1987年 デジタル録音
TUDOR
TUDOR-777
“潤いときらめきに満ちたタッチで語りかける、フランセシュの至芸!”
フランセシュは、デビュー当時にはバーンスタインにも可愛がられて脚光浴びていましたが、その後は、北欧レーベル(Kontrapunkt)へのモーツァルトの録音など、地味ながら自身の音楽性としっかり向き合った、堅実な活動を続けてきました。そのモーツァルトも素晴らしいものでしたが、このラヴェルは、彼の芸術性の全てを凝縮したものとして、まず最初にお聴きいただきたい一枚です。まず、センス満点のアゴーギクをふんだんに盛り込みながら、じっくり、しっとりと語りかける「クープランの墓」が極美!“フォルラーヌ”や“メヌエット”では、全ての音を丹念に吟味し、自ら発した音を体内に浸透させてから聴き手の耳に届けるようなゆとりから生まれる余情が感動を誘い、“トッカータ”では眩しいほどの色彩を放ちながら、押し付けがましくならず、ふわっとした呼吸で聴き手を自然と引き付けます。「ソナチネ」第1楽章の、速いパッセージでの輝きと、ゆったりしたテンポから香るエレガンスの対比も絶妙。「高雅で感傷的なワルツ」は、まず1曲目のしっかり地に足をつけたリズムとテンポの安定感が魅力で、以下の曲はどれも優しい語り口と瑞々しい音色美が堪能できますが、第5曲の沈静の中でのニュアンスの息遣せか方などは、美しすぎて言葉が出ません!録音も極上で、ホール・トーンをうまく生かしています。

クープランの墓、亡き王女のためのパヴァーヌ、メヌエット、道化師の朝の歌、水の戯れ、
ソナチネ、グロテスクなセレナード、 夜のガスパール、他
アンヌ・ケフェレック(P) デジタル録音
VIRGIN
5614892[VI]
(2CD)
“伝統のピアニズムを今に伝える貴重なラヴェル!”
2枚で1枚分価格のお得盤!!決して雰囲気に流されず、作品のフォルムを細やかな息遣いで丹念に描き出す、手応え確かなラヴェルです。「クープランの墓」での重厚なくらいがっちりと弾き込んだ“リゴードン”や「メヌエット」の夢のような柔らかな感触と深い呼吸感との対比は絶妙!「道化師の朝の歌」のグリッサンドの美しさ、「グロテスクなセレナード」のリズムの」の沸き上がらせ方、「夜のガスパール」冒頭でのキラキラとした色彩美などなど、聴き所たっぷりです!

夜のガスパール、水の戯れ、古風なメヌエット、高雅で感傷的なワルツ、亡き王女のためのパヴァーヌ、プレリュード、
ハイドンの名によるメヌエット、ボロディン風に、シャブリエ風に
クロード・エルフェ(P) 1970年 ステレオ録音
H.M.F
HMA-190922
“ピアノを愛する全ての人の宝物!”
最初の「なき王女のためのパヴァーヌ」が鳴り出した途端、純粋無垢なタッチと、意識しなければいつの間にか消え去ってしまうほど自然なフレージングの美しさに魅了されてしまいます。ホールトーンを巧妙に取り込んだ最新録音ではないにもかかわらず、タッチの一つ一つにありのままの音楽を感じさせるのです。全ての曲に言えることですが、特に「水の戯れ」や「ハイドンの名によるメヌエット」などの柔らかな肌触りは、ピアニストの思考回路を通して操作していることを全く感じさせない、奇跡的な出来事としか言いようがありません。「ガスパール」の“オンディーヌ”の高潮点や“スカルボ”でさえ全く力みがなく、ただただ音の波しぶきが緊張を伴って押し寄せるだけですが、そこには無限のイマジネーションが溢れています。“スカルボ”の5:11以降の極限のピアニッシモに至っては、この世のものとは思えません!このような魔法のように絶え間なく紡ぎだされるタッチは、現代音楽のエキスパートとして知られる、エルフェならではの知的制御力あってことだとは思いますが、それよりも何よりも、ピアノそのものを息づかせる並外れた感性が信じられません!ドビュッシーと共に、ピアノ・ファンは必携です!!

クープランの墓、夜のガスパール、前奏曲、ハイドンの名によるメヌエット、水の戯れ
フセイン・セルメット(P) 1995年 デジタル録音
Valois
V-4755
“油絵タッチで描かれて初めて気づく、ラヴェルの音楽の魅力!”
「ガスパール」から、セルメット独特の色彩の放射力で圧倒!1曲目“オンディーヌ”では、文字通り水しぶきを上げて妖精が悲痛に叫ぶ様子がリアルに表現され、ダイナミックな絵巻を繰り広げます。沈静する2曲目でも、色彩の輝きは保たれ、終曲では、その色彩が黒光りへの変貌し、強弱を俊敏に施しながら、強靭な打鍵が容赦なく飛び散ります。「ハイドンの名によるメヌエット」「水の戯れ」もフランス風の洗練とは異なり、美しいリリシズムを湛えながらも、色彩はあくまでも原色タッチ。ダイナミックスの幅が実に広く、濡れたような弱音から放たれる濃厚な香気も鮮烈な印象を残します。その独特の手法を最大に開花させたのが「クープランの墓」!どこまでも繊細に軽やかに奏でられることが多いこの曲を、生命感溢れるドラマに仕立て直しているのです。リズムはキリッと立ち上げながらもタッチの線は太く、1曲目から濃密なアゴーギクでうねりまくります。中でも心を打つのが“メヌエット”で、表面的な美しさとは決別し、心のひだに触れる音楽を丹念に、ドラマティックに語ってくれます。終わりの数秒間、今までの雰囲気がもうすぐ消え去ってしまうことをこんなに惜しんだことはありません。そして最後のトリルの後ろ髪を惹かれるようなささやきの美しさ!この曲の画期的で感動的な演奏として、忘れることは出来ません。

夜のガスパール、ドビュッシー:ピアノのために、沈める寺、ヒースの茂る荒地、
デルフィの舞姫、ストラヴィンスキー:「ペトルーシュカ」よりの3楽章
ジーナ・バッカウアー(P) 1964年、1963年 ステレオ録音
Mercury
434359
“女傑バッカウアーのダイナミズムと濃密なリリシズムを1枚で堪能できる!”
女性とは思えぬ大胆不敵なダイナミズムが魅力のバッカウアーですが、ここでは予想外の、繊細な技を繰り広げ、改めて彼女の芸の幅の広さを思い知らせれます。「夜のガスパール」の“絞首台”での深い沈思と、安らぎとも諦めともつかぬの表情、執拗に鳴り続ける変ロ音の囁きの意味深さは、クールに澄ました演奏、もしくは不気味さを何とか前面に出そうと苦心した演奏からは表出し得ないもので、この繰り返し耳にしたくなる風情は、他では味わうことは出来ません。“沈める寺”も同様の魅力に溢れ、ミケランジェリと対極的なアプローチですが、ここではまさに荘厳な鐘のイメージさせる強音の深みとコクのある音色が心に響きます。“デルフィの舞姫”の”息遣いも絶品です。そして、女傑の名に相応しい激演が「ペトルーシュカ」!“ロシアの踊り”は、規則正しく弾む舞曲ではなく、太い筆致で一貫させ、重心を低く保ち、縦の線をずらしてまでも濃厚な表情を施し続けます。華麗なピアニズムなどという言葉で言い尽くせないほど壮絶なのが“謝肉祭の市場”!「これ以上やりようがないわよ!」と言わんばかりに際限なく全身で弾むリズムと豪奢な色彩、強靭ながら味わいも兼ね備えた究極のタッチで、ここまで曲の容量一杯までイメージを広げた演奏を他に知りません!ピアノの響きが、相当の年代物のように独特のニュアンスを醸し出しているのも印象的。こういう演奏こそ、歴史的名演と呼ぶべきではないでしょうか。なお、「ガスパール」の各曲の冒頭には、ベルトランの詩の朗読が置かれていますが、トラックで分割されているので、飛ばすことも可能です。

ラヴェル:鏡、ショパン:スケルツォ第2番、夜想曲Op.55-1、夜想曲Op.55-2、
スクリャービン:ピアノ・ソナタ第2番「幻想」
イリーナ・メジューエワ(P) 1997年 デジタル録音
コロムビア
COCO-80785
“師からの完全脱皮!自身のピアニズムを全開させた幻想のピアニズム!”
いつも繊細なタチで魅了するメジューエワですが、ここで遂に、それ以上の強靭な意志と、ニュアンスの変幻自在さを加味した妙演を繰り広げるに至りました!「トロップ先生は、あまりいい顔をしないかも…」と、当時のプロデューサー氏は私にこぼしていましたが、逆にそれ位い、師譲りの堅固な構成力を突き抜けた天才的なひらめきを存分に飛翔させているメジューエワの姿がここにはあるのです。「鐘」の“蛾”の瑞々しい色彩、“道化師の朝の歌”のピアニッシモに息づく静かな熱情など、実に鮮烈ですが、驚きは「スケルツォ第2番」!情感の込め方が尋常ではなく、最後のクライマックスに向けてのパワー配分は、絶妙の極みです!スクリャービンの精神的なうねりも、端正な容姿と、デビュー時の線の細さをからは想像できないほどです。

ソナチネ、鏡、亡き王女のためのパヴァーヌ、古風なメヌエット、夜のガスパール、ハイドンの名によるメヌエット、
シャブリエ風に、ボロディン風に、クープランの墓、グロテスクなセレナード、前奏曲、水の戯れ
グウェンドリン・モク(P) 2001年 デジタル録音
MSR
MS-1070
(2CD)
“ペルルミュテールから受け継いだ伝統を突き抜けた個性の閃き!”
ニューヨーク生まれのモクは、ペルルミュテールの最後の弟子。フランス文化省のお墨付きで、ペルルミュテールからみっちりとラヴェルのピアニズムの真髄を受け継ぐことを許されたピアニストです。ラヴェルが所有していたものに近い1875年生のエラール製のグランドピアノを使用。CALAレーベルにはラヴェルの協奏曲を録音しています。ここでは楽器の古雅な音色のみならず、師匠譲りと思われる淡々とした流れの中から自然な息づかいを余すところなく再現することニ専心したピアニズムが聴くほどに味わい深く、「古風なメヌエット」など、何もしていないようでいて中間部と両端部分のニュアンスをくっきりと表出。「亡き王女のパヴァーヌ」の第2主題のインテンポが実に意味深く、潤い豊かな低音部と上声部との豊かなハーモニーの妙がもたまりません!「道化師の朝の歌」では弾力性抜群のリズム感が炸裂!中間のエキゾチックなニュアンスとエキセントリックな情感の交錯ぶりが素晴らしく、柔らかな音色の反面、表現が広がり切らないことにもなり兼ねないエラールのイメージを大きく押し広げているのも実に痛快。「クープランの墓」は音像をぼかすことなく、音の隈取りをしっかり表出しながら色彩変化とリズムが持つニュアンスに焦点を当てた解釈。“リゴードン”のリズムがこんなに面白いほどに沸き立つ演奏は極めて稀でしょう。エラールで聴くラヴェルの醍醐味の極みは「夜のガスパール」の“絞首台”!

前奏曲(初稿)、ハイドンの名によるメヌエット、亡き王女のためのためのパヴァーヌ、クープランの墓、
高雅で感傷的なワルツ、シャブリエ風に、ボロディン風に、前奏曲(第2稿)
デヤン・ラツィック(P) 2001年 デジタル録音
Channel Classics
CCS-17598

¥2310

“ラヴェルのピアノ作品演奏史上の快挙!”
これまた衝撃の連続!希望曲のトラックを選択すると、ボタンを押し間違ったかと思うほど、それぞれの曲からかつて聴いたこともないニュアンスが次々に飛び出します。最初の「前奏曲」は、音自体の奥行きの深さが印象的で、彼の打鍵への細心の配慮を窺わせせます。しかしこれは、予想外のドラマ直前の束の間の陶酔。次の「ハイドンの名によるメヌエット」から驚天動地!テーマが独特のアゴーグクで弾みまくり、アグレッシブな閃光を放射し放題。1分弱の曲の中に、見事な起承転結を見せているので息つく暇もありません。「亡き王女のためのパヴァーヌ」もノスタルジックな甘さを思い描いているととんでもないことになります。まず、ほとんどペダルを用いずに、伴奏音型をポツポツと呟きながらの不思議な空気を醸し出ているのにびっくり。その後この主題が登場するたびにペダルの付加具合を微妙に変えていますが、それは全てのフレーズについて言えることで、それぞれにくっきりと違った表情を与え、それでいながら、見事な統一感を持たせているのです。最後にこの主題が再現される際、低音に荘重なアクセントを施し、音像を一気に拡大するセンスにも唖然としますが、コーダを強靭なフォルティッシモで締めくくるとは!これは、歴史にはっきり刻印すべき画期的な名演奏です!「クープランの墓」も曖昧模糊としたフレージングは皆無。1曲目は、超高速で一息で駆け抜けながら、繊細なアゴーギクをさり気なく盛り込み、全体に瑞々しさが横溢。彼の演奏の全てに言えることですが、こういう痛快モードの箇所でも自己アピールが鼻につくことがなく、そうあるべきものとして納得させられてしまうのです。“フォルラーヌ”も、アーティクレーションの節目が全く予想不能。“リゴードン”は、急転直下の高速ダイナミズム!そのテンポの中でも、フレーズ同士に見事な呼応性を持たせ、中間部に入ってからも、左手の声部にたっぷりと意味を持たせて生命感を絶やさないのですから、もう言葉を失うばかりです。「高雅で感傷的なワルツ」もその名の意味をはるかに飛び越えたニュアンスの溢れ方!このラヴェルでは、決して好き嫌いの問題ではなく、ラツィックが居ても立ってもいられず、そう表現するしかなかったという「表現力の塊」を是非感じていただきたいと思います。


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