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器楽曲S〜スクリャービン



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スクリャービン/SCRIABIN
ピアノ・ソナタ第2番、ショパン:幻想ポロネーズ、フォーレ:夜想曲第6番、
ブラームス:小品Op76〜3つの間奏曲
ミシェル・ブロック(P)  1994年 デジタル録音
Pro Piano
PPR-224504
“ブロックならではの艶やかな詩情が息づく名盤!”
ショパン・コンクールで、ルービンシュタインからポリーニ以上の高い評価を得たブロックの音楽性を痛感させる素晴しいCD。スクリャービンは、幻想的な夜の海を連想させるたっぷりとした呼吸と、温かみのあるタッチがじっくりと心に迫ります。展開部の重点音の異様な轟きと間合いの絶妙さは、まさにスクリャービン的な不気味さを完全表出!第2楽章は、作曲家自身が形容する「嵐に大波を立てる海の広がり」そのものの奔放さに溢れていて、ここでも激烈な低音が全身を包み込みますが、音楽が乱雑にならずに高貴な雰囲気を湛えているところがブロックの魅力。ショパンがまた見事!冒頭の最弱音のしっとりとした囁きのなんという美しさ!その雰囲気を壊さぬように優しく始るポロネーズのリズム打ちを経て、異様に長い間をとってからひっそりと滑り出す9:37からの沈思のニュアンスは、気の遠くなるような美しさで言葉を失います。しかもそのままの空気に酔いしれたまま終わらず、最後の2分間は激烈な大波が打ち寄せます。

ピアノ・ソナタ第3番、ピアノ・ソナタ第9番「黒ミサ」、幻想曲Op28、ワルツOp38、
2つの舞曲Op73、焔に向かって
アレクサンダー・ヴァウリン(P) 1996年 デジタル録音
CLASSICO
CLASSCD-227
“「黒ミサ・ソナタ」ファンは特に必聴!”
アレクサンダー・ヴァウリンは、モスクワ出身。フリエールなどに学んだ後、ウィーンに渡り、バドゥラ・スコダに師事。現在はデンマークに住み、後進の指導にも当たっています。第3ソナタは、ソフロニツキーのような霊感というより、生身の人間的のダイナミズムが横溢。全く物怖じせずに聳え立つタッチが素晴らしく、第3楽章で音像が実に克明。終楽章はまさに体当たりの情熱をぶつけ尽くしています。「焔に向かって」は次第に音の厚味が増す様を慎重に描き、勢いに任せて厳格にセーブする進行が意外ですが、その緊張が逆に緊張感が素晴らしく、最後の最後で高音のいきり立ちを際立たせる設計が巧妙そのもの。繊細なエレガンスとスクリャービン特有の濃密な和声の狭間に立って、美しいバランスを築くワルツも印象的ですが、圧巻は第9ソナタ!ヴァウリンの表現欲とこの曲の肉感的なドロドロの情念と、曲が激高を強めるに従って一体感を密にし、刻々と変化するテンポにも表情が完全に浸透しつくされているのです。コーダの完全忘我の興奮が極限に達した後の消沈は、小手先の演出を全く感じさせないだけに、生々しい残ります。

ピアノ・ソナタ第3番、焔に向かって、2つの詩曲Op.69、2つの詩曲Op.32、
ポエム・ノクチュルヌ、悲劇的な詩、悪魔的な詩、翼の詩
ヴィターリ・マグルリス(P) 1986年 デジタル録音
INAK
INAK-8707
“名教授マルグリスが放つ、スクリャービンの色彩美!”
マルグリスは1926年生まれ。ネイガウスに学び、レニングラード音楽院で教鞭をとったあとドイツへ亡命。フライブルクの音楽院で教鞭をとり、多くの弟子も輩出しています。このスクリャービンは、微妙に揺らめく独特のハーモニーの色彩を徹底的に表出し、スコアの深層に迫るような没入を示しながら、感情的なうねりも色濃く反映させた素晴しい演奏です。ソナタの第1楽章では、展開部で第1主題と第2主題が錯綜することによって生まれる色彩とドラマティックな音の波が、エキセントリックになりすぎることなく押し寄せ、第2楽章は、襲い掛かるような音圧と軽妙なリズムのコントラストが絶妙、第3楽章も極めて堅実な音楽作りながら、実に美しいホールトーンと共に幻覚の世界を現出。発作的激情が絶え間なく続く終楽章は、狂気スレスレの呼吸の浮き沈みが、どす黒い迫力に満ちたこの曲に更なる凄みを与えていて圧巻です。大傑作「焔に向かって」も、ホロヴィッツのような破壊的な演奏とは異なり、核となるパッセージをしっかり見据えながら着実に激高させ、スクリャービンの筆致を余すところなく再現しているのがさすが教授!最後、12個の音符が高音で上行する箇所から発せられる異様な色彩放射には、衝撃が走ります。これは、スクリャービンの狂気に囚われずに、怪しい色彩の綾の表出に徹した演奏として、見過ごすわけには行きません。

ピアノ・ソナタ第3番&第4番、12の練習曲、2つの詩曲、4つの前奏曲、
マズルカOp25-3 & Op25-8
イーゴリ・ニコノーヴィチ(P)  1997年 デジタル録音
コロムビアCOCO-80684 “時代が渇望した、最上のスクリャービン!”
ニコノーヴィチは、スクリャービンの権威として知られるピアニストですが、彼の演奏は決して伝統に凝り固まったものではなく、インスピレーションに満ち、新鮮な響きに溢れていることのまず驚かされます。「第3ソナタ」は、食らいつくような激しい魂の爆発と、繰り返し襲いかかる不安の交差が、異様なコントラストで表現され、単なる感覚的な美と力感だけでは表出しきれない“精神の傷”を抉り出します。人気曲「12の練習曲」では、テクニックに溺れない堅固な構成力を発揮し、「詩曲」「第4ソナタでも、決して自己陶酔に陥らず、作品の緻密な一面と目まぐるしい和声の変化の妙を存分に味わうことが出来ます。選曲、演奏、録音と3拍子揃った、近年まれに見るスクリャービン・アルバムです。

24の前奏曲、ピアノ・ソナタ第4番、ピアノ・ソナタ第10番、前奏曲イ短調、前奏曲ヘ長調、夢想、3つの小品、けだるい詩、けだるい舞踊、2つの小品
ミハイル・プレトニョフ(P)  1996年 デジタル録音
VIRGIN
VC-5452472
“異様に美しいピアニッシモから溢れるスクリャービンの神秘性!”
ソ連時代からのプレトニョフの成熟ぶりは、DGに録音したリストなどからも十分うかがい知ることができますが、このスクリャービンはそれ以上に独特の異彩を放って迫ります。「前奏曲」は、完全にショパン寄りのロマン性に比重を置き、ロシア臭もほとんど感じさせません。作品の性格もありますが、プレトニョフがストイックなまでにタッチを抑制し、淡いニュアンス表出を最優先したことで、24曲が一つの一大叙事詩として迫るものとして、かけがえのない存在を誇っています。「第4ソナタ」は、特に第1楽章の極限まで研ぎ澄まされたピアニシモに唖然!ヘッドホンでやっと聞こえるこの最弱音の連打の美しさには息を呑みます。2楽章も、クールなタッチがかえってリアルに胸に迫ります。その不気味なまでに透徹しきった弱音の美しさは、「前奏曲イ短調」など、随所で堪能できます。「第10ソナタ」で、最初にトリルが混入のされる箇所の絶妙さと、呼吸の減衰の鮮やかさ、そのトリルが激しく痙攣する部分のリアルな生命感も、比肩しうるピアニストが思い浮かびません。



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