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殿堂入り:交響曲 管弦楽 協奏曲 器楽曲 室内楽 声楽曲 オペラ バロック SALE!! レーベル・カタログ チャイ5



湧々堂が心底お薦めする"殿堂入り"名盤
ボロディン
交響曲



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ボロディン/BORODIN
交響曲全集

BRILLIANT
BRL-93348(2CD)
ボロディン:交響曲全集
交響曲1番〜第3番
バリトンと管弦楽のためのロマンス(グラズノフ編)
メゾソプラノと管弦楽のための「よその家では」
小組曲(管弦楽編:グラズノフ)
だったん人の踊り
トール・ヴァルストレム(Br)
ラリーサ・ジャドコワ((Ms)
ゲンナジー・ロジェストヴェンスキー(指)
ロイヤル・ストックホルムPO

録音:1993-1994年
※原盤:Chandos
 有名な「第2番」のみならず、第1番、第3番も極めて充実した素晴らしい全集。ロジェストヴェンスキーらしい骨太な構築力がどの曲にも満遍なく生かされており、シンフォニックな響きの厚みも磐石。
 「第1番」は、第1楽章から野趣満点の迫力と安定感で、この作品が決して習作などではないことを改めて痛感させます。第3楽章の美しいメロディも単に甘美なだけでなく、響きの中に仄暗い哀愁を確実に注入。
 「第2番」は第1楽章では執拗に繰り返されるフレーズの意味を克明に描き分け、意志の力に満ちたリズムの躍動と共にその陰影の変化が見事に抽出。第2楽章はかなり遅いテンポを採りながらも、リズムの腰が安定しきっているので、生半可な演奏とは手応えが違います。第3楽章のメランコリーもホロリとさせ、とっくに管楽器のメロウな響きの統制力は流石。
 終楽章は土臭い迫力が全開。「ダッタン人の踊り」(8つのトラックに分割)は、まず「娘達の踊り」(トラック13)のオーボエの名旋律に御注目。テクニックが全面には出ず、人間臭さが嫌味のない形で自然に漂うこのフージング!
 「全員の踊り」(トラック15)の重量感は、晩年のスヴェトラーノフを思わせる揺さぶりをもたらし、呼吸の大きさと色彩の煌きで圧倒。全体の締めくくりもリズムの重心を低く維持したままいまま、圧巻の大団円。たった15分でとてつもない高内容を誇る名演です。「ロマンス」における、ヴァルストレムの粘着力とハリのある美声も聴きもの。【湧々堂】

ボロディン/BORODIN
交響曲第1番変ホ長調

Berlin Classics
BC-10922

ボロディン:交響曲第1番、
交響曲第2番
ミシェル・プラッソン(指)
ドレスデンPO

デジタル録音
“ドレスデン・フィルを大変身させたプラッソンの強力な手腕に脱帽!”
 ケーゲルの死やドイツの統一などを経て、団員の入れ替えも相当行われたでしょうから、ここでのドレスデンPOの音色が今まで抱いていた印象と変わったとしても不思議ではないのですが、現代的な機能美と気品を湛えたアンサンブルがこのオケから聴けるとは全くの驚きです。しかも、新音楽監督のプラッソンが選んだのは、なんとロシアもの。それだけでもプラッソンの自信のほどを窺わせますが、出てくる音楽がまた素晴らしい!プラッソンはCDでも来日公演でも、フランス的なエスプリを利かせたしゃれたセンスと、妥協のない構築力が絶妙に調和し、そこから立ち昇るニュアンスで魅了してくれましたが、ここでもそんな彼の魅力をふんだんに味わうことができます。
 ボロディンというと粗野なダイナミズムを連想しがちですが、プラッソンはもちろん力で捻じ伏せて大音量を発したりはせず、あくまでもしなやかな感覚でツボを押さえ、純音楽的な共感に徹しながら作品の持ち味を十分に引き出してくれるのです。
 第1番のスケルツォはまるでビゼーの音楽のように軽妙洒脱。しかもその中間部に現れるノスタルジックな旋律とのコントラストがまた絶妙です。
 有名な第2番も冒頭を物々しく開始したりはせず、徐々に音に重量感を加える展開が印象的。終楽章はキリッとしたリズムの躍動に乗せた生命力の放射が素晴らしく、品格を保持しながら痛快な推進力を発揮。コーダの巧みな決め方も彼のセンスの為せる技!この曲独特の「臭味」が苦手という方には、特にオススメです。【湧々堂】

ボロディン/BORODIN
交響曲第2番ロ短調

BEL AIR MUSIC
BAM-9724
ボロディン:交響曲第2番
R=コルサコフ:「サルタン皇帝の物語」組曲
オレグ・ポルテフスキー(指)
ニュー・ロシアO

録音:1997年6月
 ボロディンの第1楽章は異様な低速テンポにまず驚きますが、その後のテンポ設定も極めて個性的。第2楽章もリズムの重心を低く保って郷愁を噛み締めるように進行。中間部の美しいハーモニーと共感の深さは感動を誘います。第3楽章も冗長さを一切感じさせず、頭で考えたのではない感じきった思いのたけを格調高く表出しており、その迫真のニュアンスの数々が胸に迫ります。最後に消え入るクラリネット、ホルンの主題から終楽章への以降で、充分に余韻を感じながらしなやかに進入する間合いの何という素晴らしさ!
 終楽章も騒ぎ立てるだけではない巨匠級の安定感。そこには全く嘘がなく、全楽章を通じての一貫するアプローチの一貫性にも、ポルテフスキーの指揮者としての制御力の高さを痛感。この作品に深い味わいをもたらした画期的な演奏として記憶にとどめたい逸品です。
 「サルタン皇帝」が、これまた名演!ここでも音楽の構えが大きく、さらにR=コルサコフならではのビビッドな色彩を惜しげもなく投影。リズムの彫琢も立派で一点一画をも疎かにしないしない強固な意思が貫徹されています。特に第3曲はシーンごとのニュアンスの切り替えの俊敏性とともに、全曲に一貫するニュアンスの大切に保持する能力に脱帽するばかりで、艶やかな色彩の渦が有無を言わせぬ説得力で迫ります。ポルテフスキー、恐るべし! 【湧々堂】


EMI
5682232(2CD)
ボロディン:交響曲第2番、
チャイコフスキー:交響曲第4番
バルトーク:管弦楽のための協奏曲、
ブラームス:ハンガリー舞曲より、他
ラファエル・クーベリック(指)
VPO、他

録音:1960年(ステレオ)
“クーベリックの堅実さとVPOの個性の幸せな融合!”
 第1楽章冒主題の土俗性が、ウィーン・フィルのまろやかな音色志向と融合して、いきなり予想もしない不思議なニュアンスが飛び出すのでびっくり!チェロの第2主題はテンポを落として優美に歌われるので、これまたVPOの魅力が全開。 第3楽章は白眉!VPOマニアの方だけでなく、心ある人全てに聴いて頂きたい美の結晶です!ウィンナ・ホルン、弦のしなやかな風情は、VPOの最高のコンディションを示し、単なるローカル性を超えた感動をもたらしてくれます。終楽章も、荒々しい野趣一本で押し通した演奏にはない充実の響きの連続!
 クーベリックの求心力の高い造型とVPOの艶やかな音色美が究極の融合を見せた音像の広がりは、筆舌に尽くしがたく、キラキラ光るニュアンスの宝石箱です!これは、VPOが決して得意とはいえない曲に臨みながら、完全に指揮者の築いたフォルムにしっかり収まり、彼らの特性も全開させた記念碑的録音として、特別な価値を誇っています。【湧々堂】


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