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(イギリス)


去にレコードとして発売され、高い評価を受けたもののなかから、CD化されていないもの、ごく限られた期間のみCD販売されていたもの、一部の国でのみCD化されたものを選りすぐって、最高の音の状態で皆様にお届けしようというレーベルです。レパートリーは、古楽から現代まで、実にヴァラエティに富んでいます。西洋クラシック音楽史上の名盤レコードを「〜探求」しています。第一弾リリースの15タイトルは、全てデッカからのライセンス。音もオリジナルのまま、一切手を加えていないとのことです。


1CD=(税込)
2CD=(税込)



EXP-0001(2CD)
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第28 、第29番「ハンマークラヴィーア」#、第30番、第31番*、第32番
マルコム・ビンズ(フォルテピアノ)
録音:1978年11月*、1979年4月#、1979年6月/オリジナルLP:DECCA L’Oiseau-lyre label on Los D184 D3, 1980年
ビンズは、ベートーヴェンのピアノ・ソナタをオリジナル楽器で全曲録音した初めてのピアニストです。ベートーヴェン演奏はもちろんのこと、ブリテンなど英国音楽のスペシャリストとしてもきわめて高い評価をえています。どこまでも自然でのびやか、確固とした歩みで進んでいくマルコムのベートーヴェンは、気品を漂わせながらもパッションに満ちています。
EXP-0003
フランツ・ベールヴァルド:ピアノ五重奏曲ハ短調op.5、ピアノ五重奏曲イ長調op.6
ウィーン・フィルハーモニア五重奏団、エドゥアルド・ムラゼク(P)、ヴォルフガング・ポドゥシュカ(1st Vn)
録音:1973年9月/オリジナルLP:Decca LP SDD448、1975年
ムラゼクのピアノの美しい音色は、おそろしいまでの透明感に溢れています。名人そろいの弦の美しい音色にのって、ピアノのきらきら輝く水のようなパッセージが縦横無尽に駆け巡り、雪の結晶のような独特の美しい世界を展開しています。ベールヴァルドの澄み切った空気の中、次々と風景が変わっていく作風を堪能できる、フレッシュな演奏です。
EXP-0004
ジョン・ケージ:プリペアード・ピアノのためのソナタとインタリュード、ソナタ第1〜 4番、第1のインタリュード、ソナタ第5〜8番、第2のインタリュード、ソナタ第9〜12番、第3のインタリュード、第4のインタリュード、ソナタ第13〜 16番
ジョン・ティルバリー(プリペアード・P)
録音:1974年12月/オリジナルLP:DECCA LP HEAD 9, 1975年
プリペアード・ピアノの醸し出す摩訶不思議な音世界は、録音されてから30 年以上たった今聴いても実に新鮮。ガムラン楽団の中央にいて、目を閉じれば別世界の無我の境地へと誘うかのようなティルバリーの演奏はやはりセンセーショナル。麻薬的ともいえる魅力に満ちています。
EXP-0005
ロバート・ジェラード:ペスト
アレック・マッコーエン(語り)、アンタル・ドラティ(指)ワシントン・ナショナルO&cho
録音:1973年5月11日/オリジナルLP:Decca LP HEAD 6、1974年
カミュの「ペスト」をもとにした、音楽劇的作品。アレック・マッコーエンといえば、イギリスを中心に活動した中堅どころの俳優で、映画出演作も多数あります。彼を語り手にむかえての「ペスト」は、ドラティ率いる管弦楽と合唱団の説得力のあるうまさとあいまって、なんともこのうえなく死神的な世界を展開しています。ロバート・ジェラードは、映画音楽、付随音楽も多く手がけた商業的作曲家といわれますが、この「ペスト」を聴くと、そらおそろしい音楽描写にぞっとさせられます。実力の持ち主だったことがよくわかります。
EXP-0006
ギボンズ:鍵盤作品集
ファンタジア(10)、ファンタジー「気まぐれ」、ファンタジア(8)、ファンタジー「女王の命令」、パヴァーヌ(17)、ガイヤルド(23)、グラウンド(26)、アルマンド(33)、クーラント(40)、イタリア風グラウンド(27)、スタンザ(4)、4声のファンタジー(12)、前奏曲(1)、ソールズベリー卿のパヴァーヌ(18)、ガイヤルド(19)、アルマンド「王の宝石」(36)、アルマンド(37)、パヴァーヌ(16)、ガイヤルド(21)、ガイヤルド(22)、リンコーン酒場のマスク(44)、女王の命令(28)
※カッコ内の番号は、すべてMusica BritanicaXX の表記に準拠しています。
クリストファー・ホグウッド(Cemb)
録音:1975 年4月/オリジナルLP:L’Oiseau-lyre LP DSLO 515, 1975年
1941 年生まれのホグウッドが30 歳を過ぎ、本格的に多角的な音楽活動に乗り出した頃の鍵盤演奏です。演奏はもちろんのこと、シンプルな響きながら、天才ぶりがぷんぷんと匂いたってくるような録音もまた見事です。    (0405Ki)
EXP-0007(2CD)
ヘンツェ:ヴォイシズ1-22
ヘンツェ(指)ロンドン・シンフォニエッタ、サラ・ウォーカー(MS)、ポール・シュペリー(T)
録音:1978年、ロンドン/オリジナルLP:Decca LPs HEAD 19/20、1978年
1970 年代の、ヘンツェの政治的作品「ヴォイシズ」。台本作家に、様々な言語を用いるテキスト作家を選んだもの。作曲者自身による指揮のもと、素晴らしい演奏が繰り広げられています。
EXP-0009
フンメル:ピアノ・ソナタ嬰へ短調op.81、ピアノ・ソナタ ニ長調 op.106
マルコム・ビンズ(フォルテピアノ)
録音:1976年8月/オリジナルLP:DECCA L’Oiseau-lyre LP DSLO 530、1978年
ビンズによる、パッションたっぷりの熱演フンメルです。発売当初は比較的珍しかったフンメル作品集も、現在では結構なリリースがあります。あらためて聴いてみると、しっかりとした解釈、楽器の選び方、どれをとっても当時の録音のクオリティの高さにあらためて気付かされる内容です。
EXP-0010
ジェンキンス:コンソート・ミュージック
ファンタジー組曲(no.1)ト短調/ファンタジア(no.6)ヘ長調/ファンタジー組曲(no.17)ホ短調/ファンタジア(no.8)イ短調/ニューアーク・ジーゲ(no.23)/ガリアルド(no.24)ニ短調/パヴァーヌ(no.51)/エア(no.31)/クーラント(no.44)/サラバンド(no.52)/ファンシー・エア組曲(no.4)ハ長調/パヴァーヌ(no.2)ト短調/ファンタジア(no.3)ト短調/ファンタジア(no.12)ニ長調/イン・ノミネ(no.1)ト短調
トレヴァー・ジョーンズ(ディレクター)、コンソート・オブ・ミュージック
録音:1981年5月11&12日、8月20日/オリジナルLP:L’Oiseau-Lyre LP DSLO 600、1983年
コンソート・オブ・ミュージックの滴るような美しい音色の弦にうっとりの一枚です。叙情的かつフレッシュな演奏は、すべての面で完璧。さらに、録音も極上です。
EXP-0011
ウィリアム・ロウズ(1602-1645):おいで重いハートよ/シャロンおおシャロンよ/おおやさしきシャロン/オルフェウスおおオルフェウス汝のリラに触れよ/おお少年よ/猫/音楽よジェンキンス(1592-1678):やめてああやめていとしい羊飼い、ヘンリー・ロウズ(1596-1662):詩篇22
アンソニー・ルーリー(指& lute)、コンソート・オブ・ミュージック、エマ・カークビー(S)、ポピー・ホルデン(S)、ジョン・ヨーク・スキナー(C-T)、マルティン・ヒル(T)、ナイジェル・ロジャース(T)、デイヴィッド・トーマス(Bs)、トレヴァー・ジョーンズ(バス・ヴィオール)、アラン・ウィルソン(Org)
録音:1978年4月/オリジナルLP:Decca L’Oiseau-lyre LP DSLO 574、1979年
L’Oiseau-lyre レーベルの黄金コンビ、カークビーとルーリーのロウズ作品集も復活します。カークビーは今でも美しい歌声を聴かせてくれますが、やはり当時の歌声はまた格別。ルーリーの統率のもと、ロウズのエレジーの独特の雰囲気のある世界を、見事に再現しています。
EXP-0012
マルチェッロ:6 つのチェロ・ソナ
アンソニー・プリース(Vc)、リチャード・ウェッブ(Vc 通奏低音)、クリストファー・ホグウッド(イタリア式Cemb)
録音:1978年3月/オリジナルLP:L’Oiseau-lyre LP DSLO 546, 1978年
名人プリースの妙技が堪能できます。彼はアマデウス弦楽四重奏団ともたびたび共演を重ね、まさに室内楽の世界でなくてはならない演奏者でした。彼をささえるウェッブとホグウッドの通奏低音も、実に心地よい音楽運びに一役かっています。飾らず驕らず、実に真摯で好感のもてるマルチェッロ作品集です。
EXP-0013
メシアン:アーメンの幻想(全曲)
ジョン・オグドン&ブレンダ・ルーカス(P)
録音:1970年12月29−31日/オリジナルLP:Argo LP ZRG 665、1971年
アシュケナージとチャイコフスキー国際コンクールの第1位を分かちあったピアニスト、ジョン・オグドン。精神を病んでしまうなど悲運に見舞われながらも、メシアンやソラブジなどの作曲家作品を中心に演奏活動を続けていました。そんな彼の貴重なメシアンが再登場です。組んだ相手は、オグドンを陰になり日向になり支えた妻にしてピアニストのブレンダ・ルーカス。一糸乱れぬ息のあった演奏は、驚異的でさえあります。スウェーデンが生んだ人気作曲家、ベールヴァルド。貴重な室内楽の録音復活。
EXP-0014
パヌフニク(1914-1991):シンフォニア・ミスティカ(交響曲第6番)(1977 年)、シンフォニア・ディ・スフェーレ(空間の交響曲)(交響曲第5 番)(1974−75 年)
デイヴィッド・アサートン(指)LSO
録音:1978年8月12、13日/オリジナルLP:Decca LP HEAD 22, 1979年(全てこれが初CD化)
パヌフニクは10 曲の交響曲を遺しています。そのうちの2 曲が収められたこの盤は、現在に至るまでそれぞれ世界唯一の極めて貴重な録音です。パヌフニクは、ルトスワフスキと親交を結び、彼のパガニーニの変奏曲を初演した人でもあります。1953 年にイギリスに亡命し、以降ずっと祖国のことを思いながら過ごしました。シンフォニア・ミスティカ(第6 番)は、数学の特性1 + 2 + 3=6、3 × 2= 6、2 + 2 + 2 = 6、3 + 3 = 6、旋律線、倍音比率、小節数、すべてが6 になるように構成されており、楽章自体も6 から成ります。シンフォニア・ディ・スフェーレは、和声、リズム、テンポを空間的に融合させる試みの作品。パヌフニクが20 歳のころ、ワインガルトナーに指揮と作曲を学ぶためにウィーンに留学しました。そのときに尾高尚忠と親交を結びました。尾高の妻の作る日本料理が好物だったといいます。尾高忠明もパヌフニク作品を多く演奏しています。
EXP-0015
シューベルト:ヴァイオリン・ソナタ ニ長調D384、イ短調D385、ト長調D408、イ長調D574
ヤープ・シュレーダー(Vn)、ホグウッド(フォルテピアノ)
録音:1978 年9月/オリジナルLP:DECCA L’Oiseau-lyre LP DSLO 565 & 571(D574)、1980 年、1981
オリジナル楽器奏者の先駆者の一人として知られるシュレーダーによるシューベルトのヴァイオリン・ソナタ集です。シューベルトのソナタはシンプルながらも難曲ぞろい、ホグウッドと一分の乱れもないアンサンブルを展開し、ぴちぴちと生きのよい音楽を聴かせてくれます。
EXP-0016
武満徹:ピアニストのためのコロナ(ロンドン版)、フォー・アウェイ、ピアノ・ディスタンス、遮られない休息
ロジャー・ウッドワード(P)
録音:1973年5月4日/オリジナルLP:DECCA LP HEAD 4, 1974年
ウッドワードといえば、武満の絶大なる信頼を得た現代音楽のスペシャリストですが、映画「シャイン」の中で主人公ヘルフゴットをオーストラリアのコンクールで抜いて優勝した人物でもあります。3曲目のピアノ・ディスタンスの武満音楽の空間的な再現は圧倒的。
EXP-0017
クセナキス:コネクシティーズ―シナファイ、アロウラ、バレエ音楽「アンティクトン」
ジェフリー・ダグラス・マッジ(P)、エルガー・ハワース(指)ニュー・フィルハーモニアO
録音:1976年11月/オリジナルLP:Decca LP HEAD 13、1976年
シナファイといえば、クセナキスの秘曲中の秘曲。手が何本あっても足りないとすら思わせるピアノ・パートは、ピアニストにとってエベレスト登山に匹敵する超難関。近頃、大井浩明とタマヨ(ティンパニレーベル)の演奏であらためてこの作品の人気(?)に火がついたことでも記憶にあたらしいですが、このマッジによる演奏は、シナファイの伝説の名演です。なんといってもマッジはクセナキス・フェスティヴァルにも出演したこともある「クセナキスト」。こんなものが復刻されてしまったなんて、一大事件と申せましょう。録音も抜群によいと思いきや、プロデューサーはかのジェームス・マリンソン。デッカのひとつの黄金時代の豊かなサウンドを堪能ください。

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