湧々堂HOME 新譜速報 交響曲 管弦楽曲 協奏曲 器楽曲 室内楽 声楽曲 歌劇 バロック 廉価盤 シリーズ
旧譜カタログ チャイ5 殿堂入り 交響曲 管弦楽 協奏曲 器楽曲 室内楽 声楽曲 歌劇 バロック


オペラ・新譜速報2


※発売済のアイテムも含めて、約3ヶ月間掲載しています。
※新しい情報ほど上の段に記載しています。
※表示価格は全て税込みです。


BONGIOVANNI
GB-1222(1CD)
ジョルジョ・ザンカナーロ/アリア集
ベッリーニ:「清教徒」
ドニゼッティ:「ルチア」,「ファヴォリータ」
ヴェルディ:「エルナーニ」,「トロヴァトーレ」
 「運命の力」,「ドン・カルロ」
プッチーニ:「トスカ」,「外套」
ジョルダーノ:「アンドレア・シェニエ」
グノー:「ファウスト」からのアリア,場面
ジョルジョ・ザンカナーロ(Br)

録音:1977-1991年(ライヴ)
ジョルジョ・ザンカナーロは1939年、ヴェローナ生まれのバリトン。1970年代から1990年代にかけて活躍し、ことにリッカルド・ムーティがスカラ座音楽監督の前半期に重用していたことで知られています。ザンカナーロは録音が決して多くないので、全盛期のライヴ録音は嬉しいもの。お得意のヴェルディはもちろん、プッチーニ、ジョルダーノ、またグノー(ちゃんと原語のフランス語)、いずれも素晴らしいもの。意外なのがベッリーニとドニゼッティ。「清教徒」では細かい音符までキッチリ歌い、「ルチア」では音楽の枠を尊重しつつ大きな盛り上がりを生み出しています。なお録音の状態には個別にだいぶ差があります。ご了解くださいませ。 (Ki)

Metronome(Magdalen)
METCD-8001(4CD)
ワーグナー:楽劇「ニュルンベルクのマイスタージンガー」
楽劇「ニュルンベルクのマイスタージンガー」(ハイライト)*
フェルディナント・フランツ(ザックス)、
ゴットローブ・フリック(ヴァイト)、
ベンノ・クッシェ(ベックメッサー)、
グスタフ・ノイドリンガー(コートナー)、ルドルフ・ショック(ヴァルター)、
ゲルハルト・ウンガー(ダーヴィット)、
エリザベト・グリュンマー(エヴァ)、
マルガ・ヘフゲン(マクダレーネ)、
ヘルマン・プライ(夜警)、
ルドルフ・ケンペ(指)BPO

アンネリース・クッパー(エヴァ)*、
ヘルタ・テッパー(マクダレーネ)*、
ヴォルフガング・ヴィントガッセン(ヴァルター)*、
ヨーゼフ・ヘルマン(ザックス)*、
リヒャルト・ホルム(ダーヴィット)*、
フェルディナント・ライトナー(指)シュトゥットガルト州立歌劇場O*
バイエルン放送cho*

録音:1956年4月4日−20日、ベルリン/1955年2月21日−25日&5月15日、ミュンヘン*
※原盤:His Master's Voice ALP 1506/10/Deutsche Grammophon DGM 19047*
イギリスのレーベル"Metronome(メトロノーム)"からヒストリカル音源の復刻シリーズ"Magdalen(マグダレン/モードリン)"がスタート!マスタリングはイギリスのサウンド・エンジニアで、イギリスSOの首席オーボエ奏者としても活躍するポール・アーデン=テイラーが担当。
Metronome(Magdalen)
METCD-8002(2CD)
ギルバート&サリヴァン:喜歌劇「ミカド」
サリヴァン(マッケラス編):パイナップル・ポール組曲*
サリヴァン:序曲「軍艦ピナフォア」+
 序曲「ペンザンスの海賊」+
 序曲「イオランテ」+
イシドール・ゴドフリー(指)ドイリー・カート・オペラ・カンパニー、ロンドン新SO、
ジョン・ホリングスワース(指)プロ・アルテ・オーケストラ*、
アーサー・フィードラー(指)ボストン・プロムナード・オーケストラ+

録音:1957年10月ロンドン/1958年*/1952年+
※原盤:Decca SKL 4006-7/Pye CML 33000*/His Master's Voice CLP 1030+
アーサー・フィードラーが指揮するサリヴァンの「序曲集」は初CD化。
Metronome(Magdalen)
METCD-8003(2CD)
フンパーディンク:歌劇「ヘンゼルとグレーテル」
■ドイツのアリアと歌曲集*〜ブラームス、ロルツィンング、フンパーディンク、コルンゴルト
プフィッツナー:序曲「ハイルブロンのケートヒェン」+
ワーグナー:序曲「リエンンツィ」#
リタ・シュトライヒ(グレーテル)、
ギゼラ・リッツ(ヘンゼル)、
マリアンネ・シェヒ(ゲルトルート)、
ホルスト・ギュンター(ペーター)、
フリッツ・レーマン(指)
ミュンヘンPO、バイエルン放送cho、
バンベルクSO+、バイエルンRSO#、
エリーザベト・シュヴァルツコップ(S)*、
ヘルマン・プライ(Br)*

録音:1953年10月2日−10日ミュンヘン/1957年6月1日ロンドン*/1954年ベルリン*/1952年2月バンベルク+/1954年10月5日−6日ミュンヘン#
※原盤:Deutsche Grammophon DGM 18217/8/Columbia 33CX1482*/Columbia C60140*/Deutsche Grammophon LPE 17065+/#
Metronome(Magdalen)
METCD-8007(2CD)
ギルバート&サリヴァン:喜歌劇「ペンザンスの海賊」
 喜歌劇「ミカド」序曲*
ギルバート&サリヴァン(クルックシャンク編):メドレー+〜ペンザンスの海賊
 軍艦ピナフォア、ペーシェンス
ラルフ・ハンター編:ギルバート&サリヴァン・ソングブック#
イシドール・ゴドフリー(指)ドイリー・カート・オペラ・カンパニー、ロンドン新SO、
アーサー・フィードラー(指)ボストン・プロムナード・オーケストラ*、
ハリー・デイヴィッドソン&ヒズ・オーケストラ+、ラルフ・ハンターcho#

録音:1957年11月−12月/1952年*/1955年初発売(録音年月日不詳)+/1959年ニューヨーク#
※原盤:Decca SKL 4038/9/His Master's Voice CLP 1030*/Columbia 33S 1070+/RCA Victor LSP 2116#
Metronome(Magdalen)
METCD-8009(2CD)
ドニゼッティ:歌劇「ドン・パスクアーレ」
歌劇「ドン・パスクアーレ」(ハイライト/独語版)*
あの騎士の眼差しは+/さあ用意はいいわ#
エルネスト・バディーニ(ドン・パスクアーレ)、
アフロ・ポーリ(マラテスタ)、
ティト・スキーパ(エルネスト)、
アデライデ・サラセーニ(ノリーナ)、
ジョルダーノ・カッレガーリ(公証人)、
カルロ・サバイノ(指)ミラノ・スカラ座O、
リタ・シュトライヒ(ノリーナ)*/+、
クルト・ヴェホフシッツ(公証人)*、
カール・シュミット・ヴァルター(マラテスタ)*、
ヨーゼフ・グラインドル(ドン・パスクアーレ)*、
フリッツ・レーマン(指)バイエルンRSO&cho*、
ロッテ・シェーネ(S)#、
ヴィリ・ドムグラーフ=ファスベンダー(Br)#

録音:1932年9月26日−11月5日ミラノ/1954年2月1日−6日ミュンヘン*/1955年4月ベルリン+/1931年3月24日ベルリン#
■原盤:His Master's Voice C 2519-2533/Deutsche Grammophon LPE 17053*/Deutsche Grammophon DGM 19137 / EPL 30225+/His Master's Voice DB 1546#

DynamicDYNDVD-33677
(DVD)
ガルッピ:歌劇「女嫌い」 アンナ・マリア・パンザレッラ(Msアニェジーナ)
フィリッポ・アダミ(Tゾン=ゾン)
アルベルト・リナルディ(Brジェミニアーノ)
リースベト・デヴォス(Sスンキア)
プリシル・ラプラス(Sカム=シ)
フェデリーカ・カルネヴァーレ(Msジーダ)
ユーリ・ゴロジェツキ(Tリ=ラン)
ダニエル・ザンファルディーノ(Tシ=シン)
リナルド・アレッサンドリーニ(指)ワロン王立歌劇場O&cho
ステーファノ・マッツォニス・ディ・プララフェラ(演出)
ジャン=ギ・ルカ(装置)
フレデリック・ピノ(衣装)
収録:2011年2月、リエージュ

リージョン・オール
NTSC/16:9/LPCM2.0,
Dolby-digital5.1
字幕:伊英独仏西
バルダッサーレ・ガルッピ(1706−1785)は、18世紀のヴェネツィアで活躍した作曲家で、ことにカルロ・ゴルドーニの台本で書いたオペラで当たりを取りました。しかしガルッピのオペラは今日上演の機会は稀。したがって映像は非常に貴重です。「女嫌い」は1771年に初演された作品。女嫌いの中国の王子様が、男嫌いのイタリア美女と結婚するというコミカルかつエキゾティズム溢れる喜劇です。このリエージュでの上演では、イタリアバロック音楽界の大御所、リナルド・アレッサンドリーニが指揮を受け持っているのが注目されます。ヒロインのアニェジーナはバロック声楽作品を得意とするアンナ・マリア・パンザレッラ。王子ゾン=ゾンは、ロッシーニを得意とするテノール、フィリッポ・アダミ。ジェミニアーノには大ベテラン、アルベルト・リナルディ。こうしたマイナーオペラの上演にしてはかなり豪華です。演出は18世紀のヨーロッパ人が想像したであろう中国風オリエンタリズムをたっぷり盛り込んだとても美しいもの。
■簡単なあらすじ
架空の中国の国。王子ゾン=ゾンは結婚しないと王位継承権を失ってしまうのだが、彼は大の女嫌い。その頃、異国の船が難破、海岸にアニェジーナとその叔父ジェミニアーノが流れ着く。アニェジーナは美女なのだが、大の男嫌い。アニェジーナは王子のもとに運ばれるが、王子とアニェジーナは反発しつつも、お互い相手に惹かれるものを感じる。王子との結婚を夢見る娘たちのしつこさにうんざりしたゾン=ゾンは、まだ素っ気無いアニェジーナがマシだと思い、結婚を神託にかけることにする。実はジェミニアーノが神様を演じて許可を出す手筈だったのだが、彼がお香の煙にむせて涙を流してしまい、これは凶兆だと人々は大騒ぎになる。ゾン=ゾンはお妃候補の一人、スンキアをアニェジーナの花嫁教育係につけるが、腹を立てたスンキアは彼女に、王子はすぐ他の娘と恋に落ちると警告する。そんな人と結婚したくないとアニェジーナは王子を拒むが、真の愛に目覚めたゾン=ゾンはアニェジーナだけを愛すると誓い、二人は結ばれる。ついでにジェミニアーノはスンキアと結婚することになって、めでたし。

Dynamic
DYNDVD-33701
(2DVD)
ロッシーニ:2つのオペラ

(1)歌劇「セビリアの理髪師」
(2)歌劇「ひどい誤解」
(1)フランチェスコ・メーリ(Tアルマヴィーヴァ伯爵)
リナ・シャハム(Msロジーナ)
ロベルト・フロンターリ(Brフィガロ)
ブルーノ・デ・シモーネ(Bsバルトロ)
ジョヴァンニ・フルラネット(Bsバジーリオ)
ジョヴァンナ・ドナディーニ(Msベルタ)
ルカ・ダッラミーコ(Brフィオレッロ)
アントニーノ・フォリアーニ(指)
フェニーチェ歌劇場O&cho
演出:ベッペ・モラッシ
装置,衣装:ラウロ・クリスマン
収録:2008年4月,ヴェネツィア

(2)マリーナ・プルデンスカヤ(Msエルネスティーナ)
ブルーノ・デ・シモーネ(Bsガンベロット)
マルコ・ヴィンコ(Bsブラリッキーノ)
ディミトリ・コルチャク(Tエルマンノ)
アマンダ・フォーサイス(Sロザリア)
リッカルド・ミラベッリ(Tフロンティーノ)
ウンベルト・ベネデッティ・ミケランジェリ(指)
ボルツァーノ・トレント・ハイドンO
プラハ室内cho
演出:エミリオ・サヒ
装置:フランチェスコ・カルカニーニ
衣装:ペパ・オハングレン
収録:2008年8月,ペーザロ

リージョン・オール
NTSC/16:9
171m+142m
LPCM2.0/
DolbyDigital5.1
字幕:伊英仏独西
どちらも2008年収録の新しいロッシーニの映像がまとまってお得に。「セビリアの理髪師」はヴェネツィアのフェニーチェ歌劇場での上演。フランチェスコ・メーリがアルマヴィーヴァ伯爵を歌っています。「ひどい誤解」は1811年にボローニャで初演されたオペラで、ロッシーニの2作目のオペラ、彼はまだ19歳でした。初演時以来まず滅多に上演されない作品だったものを、ペーザロのロッシーニ・オペラ・フェスティヴァルが取り上げて人気になったもの。限定発売で在庫がなくなり次第販売終了になりますので、お早めに。 (Ki)
Dynamic
CDS-705(1CD)
ヘンデルとヴィヴァルディのオペラ

(1)ヘンデル:「アグリッピーナ」から

(2)ヴィヴァルディ:「ウティカのカトーネ」から

(3)ヘンデル:「アリオダンテ」から

(4)ヘンデル:「アチ、ガラテアとポリフェーモ」から

(5)ヴィヴァルディ:「モテズーマ」から
(1)フィリップ・ジャルースキ(CTネローネ)
 ヴェロニク・ジャンス(Sアグリッピーナ)
 ジャン=クロード・マルゴワール(指)ラ・グ ランド・エキュリ・エ・ラ・シャンブル・デュ・ ロワ(王室大厩舎・王宮付楽団)
 録音:2003年3月
(2)ヴサイモン・エドワーズ(Tカトーネ)
 フィリップ・ジャルースキ(CTアルバーチェ)
 ヴェロニカ・カンジェミ(Sエミーリア)
 ジャン=クロード・マルゴワール(指)ラ・グ ランデ・エキュリエ・エ・ラ・シャンブル・デュ・ロワ
 録音:2001年11月
(3)アン・ハレンベリ(Msアリオダンテ)
 ラウラ・ケリーチ(Sジネーヴラ)
 カルロ・レポーレ(Bs国王)
 アラン・カーティス(指)イル・コンプレッソ・バロッコ
 録音:2007年7月
(4)サラ・ミンガルド(Msガラテア)
 アントーニオ・アベーテ(Bsポリフェーモ)
 アントーニオ・フローリオ(指)カペッラ・デッラ・ピエタ・デ・トゥルキーニ
 録音:2009年6月16-19日
(5)ヴィート・プリアンテ(Brモテズーマ)
 ジェンマ・ベルタニョッリ(Msアスプラーノ)
 フランチスカ・ゴットヴァルト(Msフェルナンド・コルテス)
 アラン・カーティス(指)イル・コンプレッソ・バロッコ
 録音:2008年1月
ヘンデルやヴィヴァルディのオペラ入門編に最適のCD。どちらも初演時以来かつてない盛り上がりを見せており、全曲CDも続々と登場するものの、分量のあるものだけにどこから手を付けてよいか迷う人も多いでしょう。このCDには、DYNAMIC社が発売したヘンデルとヴィヴァルディのオペラのCD、DVDから、美味しいところを選りすぐっています。いずれも歌手はバロック音楽の最前線で活躍する一流の人たち、指揮者もマルゴワール、カーティス、フローリオと大物ばかり。贅沢な入門編になっています。 (Ki)

BENO BRACHT SOCIETY
SBB-008-10-02(2CD)
スメタナ:歌劇「秘密」
夕べの歌*
ヤロスラフ・ヴェヴェルカ(バス:マリナ)
ズデニェク・オタヴァ(バリトン:カリナ)
マリタ・クラーソヴァー(ソプラノ:ロサ)
マリエ・ボディーコヴァー(ソプラノ:ブラジェンカ)
ベノ・ブラフト(テノール:ヴィート)
ヴラディミール・イェデナーツチーク(バリトン:ボニファーツ)
カレル・フルシュカ(テノール:スクジヴァーネク)
カレル・カラシュ(バス:煉瓦職人の棟梁)
チェコcho
ヤン・キューン(合唱指揮)
ヤロスラフ・クロンプホルツ(指)
プラハ国民劇場O
ベノ・ブラフト(T)*
フランチシェク・ディク(P)*

録音:1945年チェコ放送スタジオ 、1952年チェコ放送スタジオ*

FHK
FHK-2009(2CD)
トマーシュ・ハンズリーク(1972-):歌劇「アレクサンドロス大王の涙」 スティーヴ・ヴェヒター(男性アルト:アレクサンドロス)
ヤン・ミクシェク(男性アルト:ヘファイスティオン)
マレク・オルブジメク(テノール:フィロタス)
ヤロスラフ・ブジェジナ(テノール:パルメニオン)
マルチン・シュレイマ(テノール:ポリュストラトス)
フランチシェク・ザハラドニーチェク(バス:リュシッポス、リュシマコス)
アレシュ・プロハースカ(バス:アリスタンドル、ユピテル)
ソニャ・チェルヴェナー(台詞役:歴史家)
イジー・レイディンゲル(台詞役:アレクシッポス)
ラドミール・シュヴェツ(台詞役:リュシス)
シュテヴォ・ツァプコ(台詞役:トラニオ)
チェコ・サックス・クアルテット
トマーシュ・ハンズリーク(指)
フラデツ・クラーロヴェーPO

録音:2009年3月24日、フラデツ・クラーロヴェー・フィルハーモニー・ホール、ライヴ
本体、外装に規格番号表示がございません。ご注意ください。

RUSSIAN DISC
RDCD-00822(1CD)
ガリーナ・ボイコ〜ロシアの声
グリエール:声と管弦楽の為の協奏曲*
モーツァルト:歌劇「魔笛」〜夜の女王のアリア(第2幕)
歌劇「後宮からの逃走」〜コンスタンツェのアリア(第2幕)
ロッシーニ:歌劇「セビリャの理髪師」〜ロジーナのカヴァティーナ(第1幕)
トマ:歌劇「ミニョン」〜フィリーヌのポロネーズ(第2幕)
ヴェルディ:歌劇「リゴレット」〜ジルダのアリア(第1幕)
マイアベーア(1791-1864):歌劇「ディノーラ」〜ディノーラの影の歌(第2幕)
グリンカ:「ルスランとリュドミラ」〜ルスランのカヴァティーナ(第1幕)
チャイコフスキー:歌劇「イオランタ」〜イオランタとヴォデモンの二重唱*
ガリーナ・ボイコ(S)
アンドレイ・サリニコフ(T)+
エフゲニー・スヴェトラーノフ(指)ロシア国立SO*
モスクワRSO(*以外)
アレクサンドル・ヴェデルニコフ(指(*以外))

録音:1996年3月26日、ライヴ*、1992年(*以外)、モスクワ音楽院大ホール

露OLYMPIA
MKM-260(2CD)
マスネ:歌劇「マスネ」 プラシド・ドミンゴ(T:ウェルテル)
エレーナ・オブラスツォワ(Msd:シャルロット)
フランツ・グルントヘーバー(Br:アルベール)
クルト・モル(Bs-Br:大法官)
アレハンドロ・バスケス(T:シュミット)
ラースロー・アンデルコ(Br :ヨハン)
ヴォルフガング・ファーター(T:ブリュールマン)
アーリーン・オジェー(S:ソフィー)
ゲルトルート・フォン・オッテンタール(S:ケートヒェン)
リッカルド・シャイー(指)
ケルン児童cho、ケルンRSO

録音:1979年
※DEUTSCHE GRAMMOPHON盤と同一音源。
露OLYMPIA
MKM-227(1CD)
【未案内旧譜】
オペレッタ・アリア&二重唱曲集
プランケット(1864-1903):「コルヌヴィーユの鐘」、
ミレッカー(1842-1899):「乞食学生」、
ドメニコ・モドゥーニョ(1828-1894):ミュージカル「ブラック・ドラゴン」、
カールマーン「サーカスの女王」、「バヤデラ」
ニコライ・ストレルニコフ(1888-1939):「召使い」、
パウル・アブラハム(1892-1960):「サヴォワの舞踏会」*、
スッペ:「ボッカチョ」*、
J・シュトラウス:「ウィーン気質」*、
カールマーン:「シルヴァ(チャールダーシュの女王)」(*/+)、
 「伯爵家令嬢マリツァ」、
レハール:オペレッタ「微笑みの国」、
ルドルフ・フリムル(1879-1972):オペレッタ「ローズ・マリー」、
レハール:オペレッタ「メリー・ウィドー」+、
 「ルクセンブルク伯爵」+、
ビゼー:「カルメン」からのアリアと二重唱曲
ニコラス・ブロドスキー:ビー・マイ・ラヴ
ジョセフ・ラカジェ:アマポーラ
ホセ・パディリャ:バレンシア
グイード・マリア・フェリッリ:ある偉大なる愛
レハール:おお、私のマリー
ユーリー・ヴェデネーエフ(Br)
スヴェトラナ・ワルグゾワ(S)*
エレーナ・オブラスツォワ(Ms)+
管弦楽伴奏(記載なし)

ICA CLASSICSICAC-5046D(2CD)
ロッシーニ:歌劇「セヴィリアの理髪師」 フィガロ…ローランド・パネライ(Br)
ロジーナ…テレサ・ベルガンサ(Ms)
アルマヴィーヴァ伯爵…ルイージ・アルヴァ(T)
バルトロ…フェルナンド・コレナ(Br)
ドン・バジーリオ…イーヴォ・ヴィンコ(Bs)
フィオレッロ…ロナルド・ルイス(Bs)
ベルタ…ジョセフィーヌ・ヴィージー(Ms)
カルロ・マリア・ジュリーニ(指)
コヴェントガーデン王立歌劇場O&cho

録音:1960年5月21日ロンドンロイヤル・オペラ・ハウス/モノラル
20世紀の最も偉大な指揮者の一人、カルロ・マリア・ジュリーニ(1914-2005)のロッシーニ(1792-1868)です。彼の「セビリアの理髪師」は1954年,1956年,1962年,1965年の4種類の音源が確認できますが、このコヴェントガーデンにおける1960年の演奏は初出となるものです(この時に彼がコヴェントガーデンで行った演奏は、ヴェルディの「ドン・カルロ」と「ファルスタッフ」、「トロヴァトーレ」、「椿姫」でした)。この演奏は、当時24歳、デビューして間もないテレサ・ベルガンサと、アルマヴィーヴァ伯爵を得意役としていたルイージ・アルヴァの2人をフィーチャーした素晴らしいライブです。このルイージ・アルヴァは、1956年のミラノ・スカラ座でアルマヴィーヴァ伯爵を歌ってデビューしました。その時のロジーナはマリア・カラスであり、フィガロ役はティート・ゴッビという大舞台。もちろん指揮はジュリーニで、この時の成功が元で、このコヴェントガーデンでも伯爵役を歌うことになったのです。もちろん他の出演者たちも最高の歌唱を聞かせていますし、ジュリーニは、この歌劇の弾けるような魅力を存分に引き出しています。まさに貴重な記録です。

OEHMS
OC-951E(2CD)
ヴェルディ:歌劇「トロヴァトーレ」 レオノーラ…ジモーネ・ケルメス(S)
マンリーコ…ヘルベルト・リッペルト(T)
ルーナ伯爵…ミルジェンコ・トゥルク(Br)
アズチェーナ…イヴォンヌ・ナエフ(Ms)
フェッランド…ヨゼフ・ワグナー(Bs)
イネス…カミッラ・デ・ファッレイロ(S)
ルイズ…ダニエル・マルティネス=コルベラ(T)
老ジプシー…セバスティアン・ボッラヒャー(Bs)
使者…ユルゲン・デッパート(T)
ミヒャエル・ホフシュテッター(指)
ルードヴィヒスブルク城音楽祭O&cho(オリジナル楽器使用)

録音:2009年8月2日 ルードヴィヒスブルク城音楽祭ライブ録音:Recording Producer: Gabriele
Starke (SWR)
全オペラ・ファン必携の1セット!オリジナル楽器で演奏する「トロヴァトーレ」全曲です。オリジナル楽器(もしくはピリオド楽器)というと、どうしてもバッハ以前の音楽を演奏したものを想像してしまい、その響きに違和感を覚える人も少なくありません。しかし、ここではとりあえず、そのような偏見を捨てて、この瑞々しい音楽に耳を傾けてください。学究肌の指揮者、ホフシュテッターは、バロック時代のオペラでの端正な表現が高く評価されていましたが、ここでは、どろどろの復讐劇に身を投じ、様々な誤解から生じた人間模様を鮮やかに描き切っています。歌い手にも注目。レオノーラ役は、これまたバロック物でおなじみ、ジモーネ・ケルメス。彼女が得意とするヴィヴァルディなどの歌い方とは明らかに様式の違う、ヴェルディのヒロインを類い稀なる高貴さで歌っています。アズチェーナ役のナエフも迫力満点。マンリーコを歌うのは、来日経験もあるリッペルト。実力派テノールとして着々と輝かしい道を歩んでいる期待の歌手です。

URANIA
WS121.128(2CD)
ベッリーニ:歌劇「テンダのベアトリーチェ」 ジョーン・サザーランド(ベアトリーチェ)
ディーノ・ドンディ(フィリッポ)
ライナ・カバイヴァンスカ(アニェーゼ)
ジュゼッペ・カンポーラ(オロンベッロ)
アントニーノ・ヴォットー(指)
ミラノ・スカラ座O&cho

録音:1961年

DHM
DHM-88697959592(2CD)
ヘンデル:歌劇「ロターリオ」 サラ・ミンガルド
シモーネ・ケルメス
スティーヴ・ダヴィスリム
ソニア・プリナ
アラン・カーティス(指)
イル・コンプレッソ・バロッコ

Dynamic
DYNDVD-33638(DVD)
シェーンベルク:歌劇「今日から明日へ」 ゲオルク・ニグル(Br男)
ブリギッテ・ゲラー(S女)
ソーニャ・ヴィゼンティン(S友人)
マティアス・シュルツ(T歌手)
ミケランジェロ・ダダモ(子供)
エリアフ・インバル(指)フェニーチェ歌劇場O&cho
アンドレアス・ホモキ(演出)
フランク・フィリップ・シュロスマン(舞台)
ギデオン・デイヴェイ(衣装)

リージョン・オール/NTSC
16:9/LPCM2.0,
Dolby-digital5.1
字幕:独仏英西伊
シェーンベルクの「今日から明日へ」は、1930年に初演されたオペラ。直後に着手する「モーゼとアロン」に先立つ12音技法による初のオペラとして知られています。物語は、倦怠期の夫婦が、ある日から翌日にかけてのいろいろな出来事によって愛を確かめ合うというような軽いもの。時間も一時間弱の短さですが、音楽はまさしくシェーンベルクの12音音楽。このギャップは舞台にかけられてこそ面白く、このフェニーチェ歌劇場での上演の収録は嬉しいものです。演出はアンドレアス・ホモキ。黒字に白文字の背景意外には、白いソファがあるくらいのシンプルな装置で、優れた音楽劇の面をよく引き出しています。巨匠エリアフ・インバルの指揮、ウィーン少年合唱団出身の名バリトン、ゲオルク・ニグル、ベルリン・コーミシェオパーで大活躍したブリギッテ・ゲラーと、音楽面も上々。「愉快な12音音楽」をお楽しみください! (Ki)
Dynamic
DYNDVD-33700(4DVD)
ドニゼッティの二つの喜劇
(1)歌劇「ドン・グレゴーリオ」
(2)歌劇「愛の妙薬」
(1)パオロ・ボルドーニャ(Brグレゴーリオ)
ジョルジョ・ヴァレーリオ(Brドン・ジューリオ)
ジョルジョ・トゥルッコ(Tエンリーコ)
エリザヴェータ・マルティロシャン(Sジルダ)
リヴィオ・スカルペッリーニ(Tピッペット)
アレッサンドラ・フラテッリ(Msレオナルダ)
ルーカ・ルドヴィーチ(Brシモーネ)
ステーファノ・モンタナーリ(指)
ベルガモ・ガエターノ・ドニゼッティO&cho
ロベルト・レッキア(演出)
収録:2007年11月2-4日

(2)ラウル・エルナンデス(Tネモリーノ)
シルヴィア・ダッラ・ベネッタ(Sアディーナ)
ダミアーノ・サレルノ(Brベルコーレ)
アレックス・エスポージト(Bsドゥルカマーラ)
エレナ・ボリン(Sジャンネッタ)ほか
アレッサンドロ・デ・マルキ(指)
ベルガモ・ガエターノ・ドニゼッティ音楽祭O&cho
アレッシオ・ピッツェック(演出)
マッシモ・ケッケット(舞台)
クリスティーナ・アチェーティ(衣装)

収録:2007年10月12-14日,ベルガモ
DYNDVD33579とDYNDVD33579で発売されているDVDが二つでお買い得に!どちらもドニゼッティの故郷ベルガモにおけるガエターノ・ドニゼッティ音楽祭の2007年上演の収録です。名作「愛の妙薬」は、ラウル・エルナンデス、シルヴィア・ダッラ・ベネッタ、アレックス・エスポージトと優れた歌手が出演した上、イタリア古楽界の鬼才、アレッサンドロ・デ・マルキが指揮に当たったことで話題となりました。「ドン・グレゴーリオ」は、1824年に初演されたオペラブッファ「当惑した家庭教師」を、1826年にナポリのために改訂した作品。厳格な父親と馬鹿息子たち、長男の恋人の間で振り回される家庭教師ドン・グレゴーリオの愉快な喜劇です。 (Ki)

BONGIOVANNI
GB-2454(1CD)
プッチーニ:歌劇「ヴィッリ」 ノルマ・ファンティーニ(Sアンナ)
ジュゼッペ・ジャコミーニ(Tロベルト)
ヴィクトル・トレス(Brバリトン)
ムハイ・タン(指)フランドル歌劇場O&cho

録音:2009年11月20日、ヘント
プッチーニが24−25歳の時に作曲した初のオペラ「ヴィッリ」は、初演も成功を収め、若きプッチーニの才能が既に十分高いレベルにあったことを示す作品です。しかし上演は多くなく、CDも数えるほどしかありません。この新録音は、2009年にフランドル・オペラが取り上げたもの。驚いたことに、主人公ロベルトはジュゼッペ・ジャコミーニ!録音当時69歳ですが、まだまだ立派に歌っています。ヒロインのアンナは、ノルマ・ファンティーニ。何度も来日して日本でも人気の高いソプラノです。何と豪華なキャストでしょう!指揮のムハイ・タンは、1949年、上海生まれの指揮者。フィンランド国立歌劇場の首席指揮者を経て、現在はベルグラード・フィルハーモニー管弦楽団の音楽監督を務めています。なかなか新録音が出ない「ヴィッリ」をこれだけ充実した面々で聞けるのは貴重でしょう。 (Ki)

ALBANY
TROY-1210(1CD)
エドワード・ジョセフ・コリンズの音楽Vol.9
エドワード・ジョセフ・コリンズ(1886-1951): 歌劇《南部の娘》〜1幕2場のための
マリン・オールソップ(指)
ロイヤル・スコティッシュ・ナショナルO&cho
P.オーティ(T)、J.K.ワトソン(B,Br)、
A.ベイカー(MS)、R.ウォーレン(T)ほか

録音:2009年5月グラスゴー、DDD
ALBANYレーベルではこれが第9集となるE.J.コリンズの作品集(先に第10集が発売になっている)はコリンズの歌劇《南部の娘》。プッチーニの歌劇に似たタイトルですが、こちらは南北戦争さなかのアメリカ・ヴァージニア州を舞台にした恋の物語。E.J.コリンズはイリノイ州生まれでベルリンで音楽を学んだものの、その作品はバックス、モーラン、ディーリアスらイギリス田園楽派に驚くほど似ていてアメリカ音楽とは思えないほどの品位と豊かさを持っています。アメリカ南部を舞台にしているだけあって、黒人音楽の旋律もふんだんに使われており、ディーリアス、パーシー・グレインジャーの音楽を思わせる部分もあります。ALBANYはコリンズ作品全集を録音する予定。
ALBANY
TROY-1226(2CD)
ホルヘ・マルティン(b.1959):歌劇《夜が来る前に》〜レイナルド・アレナスの自伝に基づく2幕のための ジョセフ・イリック(指)
フォート・ワース歌劇場O&cho、ソリスト達

録音:2010年DDD
作品の原作となった自伝を執筆したキューバの作家レイナルド・アレナスはカストロ政権下で反体制的な作品を発表したため投獄、作品はすべて発禁にされ、後にアメリカに亡命、1987年にエイズが発覚、1990年に自殺した。原作は映画化もされ、作家は主役として登場する。キューバ音楽のイディオムもさかんに登場し全体にメランコリーな中にもノスタルジックな雰囲気を醸し出している。ホルヘ・マルティンもキューバ生まれの作曲家で、幼少期にアメリカに移った。
ALBANY
TROY-1232(1CD)
ハロルド・ファーバーマン(b.1929):コミック・オペラ《ダイヤモンド・ストリート》 ハロルド・ファーバーマン(指)アンサンブル
C.P.スプロウルズ(B)、
P.レイトン(T)、キース・スペ
ンサー(Br)、M.ウェストン(S)、
M.D.ハック(MS)ほか

録音:2010年、DDD
ハロルド・ファーバーマンはボストン交響楽団の打楽器奏者を長らく勤めた後、作曲と指揮に転向、ロンドン響やフィルハーモニア管などを指揮する傍ら、多くの管弦楽曲、室内楽を作曲し、ピューリッツァー賞にノミネートされたこともある。「ダイヤモンド・ストリート」は彼の最近の作品で19世紀から20世紀に変わる頃のニューヨーク・ハドソン川付近を舞台にした政治風刺を含めたコミック・オペラ。ブロードウェイ・ミュージカルに近いテイストを持っている。

Prima Voce
NI-7836(2CDR)
【未案内旧譜】
コンチータ・スペルビア〜オペラ・アリア&歌曲集
ロッシーニ:歌劇「アルジェのイタリア女」〜運命のきまぐれに、
 歌劇「セビリアの理髪師」〜今の歌声は
ファリャ編曲:7つのスペイン民謡
ビゼー:歌劇「カルメン」より(抜粋)
コンチータ・スペルビア(Ms)、
フランク・マーシャル(P)、他

録音:1927年−1932年
※Prima VoceはレーベルオフィシャルのCD-R仕様です。
スペインのロッシーニ・メゾ、スペルビア1930年前後の録音集。
※Prima VoceはレーベルオフィシャルのCD-R仕様です。
Prima Voce
NI-7835(1CDR)
【未案内旧譜】
ユッシ・ビョルリンク〜ファースト・テン・イヤーズ
ヴェルディ:歌劇「イル・トロヴァトーレ」〜恐ろしい炎を
プッチーニ:歌劇「トスカ」〜妙なる調和、星は光りぬ
ボロディン:歌劇「イーゴリ公」〜ウラディミールのカヴァティーナ
ヴェルディ:歌劇「リゴレット」〜あれかこれか、女心の歌/他
ユッシ・ビョルリンク(T)、
ニルス・グレヴィリウス(指)他

録音:1933年−1939年
スウェーデンの大テノール、ビョルリンクが本格デビューを果たした1930年代の名唱集。
※Prima VoceはレーベルオフィシャルのCD-R仕様です。
Prima Voce
NI-7834(1CDR)
【未案内旧譜】
エンリコ・カルーソー・イン・アンサンブル
ヴェルディ:歌劇「運命の力」〜この厳粛な時に、
 歌劇「リゴレット」〜美しいお嬢さん、
 歌劇「アイーダ」〜運命の石が私の上で閉じられている
プッチーニ:歌劇「ラ・ボエーム」〜さようなら甘い目覚めよ、
 歌劇「蝶々夫人」〜広い世界を/他
エンリコ・カルーソー(T)、
MET合唱団、他

録音:1906年−1914年
エンリコ・カルーソーと、ジェラルディン・ファーラー、アントニオ・スコッティたちの共演集。
※Prima VoceはレーベルオフィシャルのCD-R仕様です。

LPO
LPO-0056(1CD)
ブゾーニ:歌劇「ファウスト博士」(演奏会用短縮版)
序幕1/序幕2/第1の情景 /交響的間奏曲/第2の情景/終りの情景
ファウスト博士…D.フィッシャー=ディースカウ(Br)
メフィストフェレス…リチャード・ルイス(T)
ワーグナー…イアン・ウォーレス(Bs-Br)
パルマ公妃…ヘザー・ハーパー(S)
パルマ公…ジョン・キャメロン(Bs)
エイドリアン・ボールト(指)LPO&cho
アンブロジアン・シンガーズ
ロイヤル・アカデミー・オブ・ミュージックcho

録音:1959年11月13日 ロイヤル・フェスティヴァル・ホール
ブゾーニの(1866-1924)畢生のオペラ「ファウスト博士」は、20世紀の歌劇の中でも、極めて特異な作品の一つとして知られています。この作品は、良く知られたゲーテの戯曲ではなく、彼自身がほぼ20年に渡って、様々な素材から歌詞を求め、台本から作り上げたもの。しかし1924年に作曲家が死去したことで未完成のまま残され、弟子のヤルナッハによって、その翌年に補筆完了されました。この1959年の録音は、フィッシャー=ディースカウとエイドリアン・ボールト卿による短縮版で、この曲の世界初演記録となるものです。この曲をBBCで最初に放送したジョン・エイミスによるブックレットには、彼ならではの演奏者たちへの賛辞、考察が述べられており、録音当時の放送メモには、作品への深い洞察も伺い知ることができます。アーカイヴとしても貴重なものです(英語のみ)。

URANIA
WS121.118(2CD)
ベートーヴェン:歌劇「フィデリオ」 ジャン・ピアース、
セーナ・ユリナッチ、
グスタフ・ナイトリンガー、
マリア・シュターダー、
デジュー・エルンスター
ハンス・クナッパーツブッシュ(指)
バイエルン国立歌劇場O&cho

録音:1961年
URANIA
WS121.121(2CD)
ヴェルディ:歌劇「ファルスタッフ」 ティト・ゴッビ、
レナータ・テバルディ、
レナート・カペッキ、
フェドーラ・バルビエリ、
ミレッラ・フレーニ
マリオ・ロッシ(指)
ナポリ・サンカルロO&cho

録音:1961年
URANIA
WS121.123(2CD)
プッチーニ:歌劇「トゥーランドット」 ビルギット・ニルソン、
ジュゼッペ・ディ・ステファノ、
レオンタイン・プライス、
ニコラ・ザッカリア
フランチェスコ・モリナーリ=プラデッリ(指)
ウィーン国立歌劇場O&cho

録音:1961年
URANIA
WS121.124(3CD)
モーツァルト:歌劇「ドン・ジョヴァンニ」 チェザーレ・シエピ(ドン・ジョヴァンニ)
ビルギット・ニルソン(ドンナ・アンナ)
レオンタイン・プライス(ドンナ・エルヴィラ)
チェザーレ・ヴァレッティ(ドン・オッターヴィオ)
フェルナンド・コレナ(レポレロ)
ハインツ・ブランケンブルク(マゼット)
ユージニア・ラッティ(ツェルリーナ)
アーノルド・ファン・ミル(騎士長)
エーリヒ・ラインスドルフ(指)VPO
ウィーン国立歌劇場cho

録音:1959年
URANIA
WS121.125(2CD)
プッチーニ:歌劇「マノン・レスコー」

テバルディとデル・モナコのデュエット集〜トロヴァトーレ、運命の力、アイーダ、オテロ
レナータ・テバルディ(マノン・レスコー)
マリオ・デル・モナコ(デ・グリュー)
マリオ・ボリエルロ(レスコー)
フェルナンド・コレナ(ジェロンテ)  他
フランチェスコ・モリナーリ=プラデッリ(指)
ローマ聖チェチリア音楽院O&cho

録音:1954年
URANIA
WS121.126(3CD)
レナータ・テバルディ

CD1:初期Decca、Cetra録音1949-1950 )
トロヴァトーレ、アイーダ、蝶々夫人、ファウスト、マノン・レスコー、トスカ、椿姫、オテロ、フィガロの結婚、ラ・ボエーム、メフィストーフェレ、ラ・ワリー、アンドレア・シェニエ

CD2:オペラ・アリア集(Decca録音1955-1958)
運命の力、トロヴァトーレ、セシリア、ウィリアム・テル、アドリアーナ・ルクヴルール、フィガロの結婚、エフゲニー・オネーギン、エジプトのジューリオ・チェーザレ、ゴールのアマディージ、フラーヴィオ、セデチーア

CD3:オペラ・デュエット集:1951-1960
ラ・ボエーム、蝶々夫人、トスカ、トゥーラ
ンドット、アイーダ、オテロ、椿姫、アンドレア・シェニエ
レナータ・テバルディ(S)
2004年に亡くなったレナータ・テバルディは、1950年代から 1960年代にかけてイタリア・オペラ界でマリア・カラスと人気を 二分する人気を得ました。今年は彼女が日本へ第3回NHKイ タリア・オペラ公演で初来日してから丁度50年の節目の年と なります。
URANIA
WS121.127(2CD)
ボーイト:歌劇「メフィストーフェレ」 チェザーレ・シエピ(メフィストーフェレ)
マリオ・デル・モナコ(ファウスト)
レナータ・テバルディ(マルゲリータ)
ルチア・ダニエリ(マルタ)
フロリアーナ・カヴァッリ(エレナ) 他
トゥリオ・セラフィン指揮
ローマ聖チェチーリア音楽院O&cho

録音:1958年

DA-CAPO
DACAPO-674(1CD)
ヴェルディ・ガラ
「ナブッコ」/「トロヴァトーレ」
「トラヴィアータ」
「シモン・ボッカネグラ」
「運命の力」/「ドン・カルロ」
「アイーダ」からのアリア、場面
カーチャ・ベーア(S) 
モニカ・ミナレッリ(Ms) 
ルイージ・フラットラ(T)
ミヒャエル・ユンゲ(Br) 
アレクサンデル・グロミシュ(Bs)
ミロン・ユシポヴィチ(指)
K&KフィルハーモニーO
K&Kオペラcho

録音:2006年12月、ドルトムント(ライヴ)
2006年12月にドルトムントで行われたヴェルディ・ガラのライヴ録音。指揮のミロン・ユシポヴィチはウクライナ出身で、30年以上オペラを指揮しているベテラン。1998年からウクライナ西部の都市リヴィウの国立歌劇場の音楽監督を務めています。なお、CDのインレイカードには、トラック7が「運命の力」第4幕のアルヴァーロとカルロの二重唱になっていますが、実際には序曲が収録されています。 (Ki)
※DA-CAPO
はデンマークの同名レーベルとは別のレーベルです。

OEHMS
OC-948E(2CD)
コルンゴルト:歌劇「死の都」 パウル…クラウス・フローリアン・フォークト(T)
パウルの妻マリーの幻影、り子マリエッタ…タチアナ・パヴロフスカヤ(一人二役、ソプラノ)
パウルの親友フランクピエロ…ミヒャエル・ナジ(Br)
パウル家の家政婦ブリギッタ…ヘドウィグ・ファスベンダー(Ms)
踊り子ユリエッテ…アンナ・ライベルク(S)
踊り子リュシエンヌ…ジェニー・カールステッド(S)
ガストーネ/ヴィクトロン…ユリアン・プレガルディエン(T)他
セバスティアン・ヴァイグレ(指)
フランクフルト歌劇場O&cho、児童cho

録音:2009年11月18,19,22日ライブ
この歌劇「死の都」は、コルンゴルト(1897-1957)23歳の時に初演されました。当時、すでに2つの歌劇「ヴィオランタ」と「ポリュクラテスの指環」を大成功させていた天才作曲家は、1892年に発表されたベルギーの詩人、ロダンバックの「死都ブリュージュ」を元に、父とともに自ら台本を書き(P.ショットは彼らの変名)3作目の歌劇「死の都」として完成させたのです。無調へと移行するぎりぎりの濃厚な調性感、巨大な管弦楽を従えて朗々と響くテノール、限界に挑戦するかのようなソプラノのパッセージ、そして、何より「愛する者を失った喪失感を乗り越え、生きて行く男の姿」は、いつの時代にも通じる普遍性を備えており、一度は歴史に抹殺されるも、今では絶大なる人気を誇る作品となっています。このフランクフルト歌劇場による先進的な演奏(演出も含めて)は、プレミエで大評判となったものです。

Solo Voce
SV-8553212(2CD)
プッチーニ:歌劇「西部の娘」 ダニエラ・デッシー(Sミニー)
ファビオ・アルミリアート(Tディック・ジョンソン)
ルチオ・ガッロ(Brジャック・ランス)
マッシモ・ラ・グァルディア(Tニック)
アンドレア・パトゥチェッリ(Bs-Brアシュビー)
マルツィオ・ジョッシ(Brソノーラ)
マルコ・ヴォレーリ(Tトリン)
マッシミリアーノ・ヴァッレッジ(Brシド)
フェデリーコ・ロンギ(Brベッロ)
オルフェオ・ザネッティ(Tハリー)
ニコラ・パミオ(Tジョー)
クラウディオ・オッティーノ(Brハッピー)
ほか
アルベルト・ヴェロネージ(指)
チッタ・リリカO&cho

録音:トッレ・デル・ラーゴ、2005年
オペラ界一のおしどり夫婦として有名なダニエラ・デッシーとファビオ・アルミリアートの二人。有名歌手同士の夫婦で、これだけ常に一緒に活動して、かつ仲睦まじいカップルも昨今珍しいほど。その二人が2005年夏にトッレ・デル・ラーゴでのプッチーニ音楽祭で「西部の娘」を歌ったライヴ録音です。映像は既に他社からDVDで発売されていますが、音楽だけに集中したいという方にはCDが歓迎されるでしょう。デッシーとアルミリアートは、それぞれが名歌手というだけでなく、本当に仲のいい夫婦ならではの絶妙なコンビネーションの良さがあり、それが上演全体を引き締めているのがよく伝わってきます。
※DVD発売時にソノーラがマルツィオ・グロッシと案内されていたようですが、マルツィオ・ジョッシMarzioGiossiが正しい表記です。 (Ki)

Monopole
MONO-045(1CDR)
セローフ:歌劇「ログネーダ」(抜粋) ダニエル・デミヤノフ(Br)
スヴェトラーナ・キセリョーワ(M.S)
ナターリャ・クラギーナ(C.A)
アンドレイ・トカチェンコ(T)他
アレクサンドル・ユルロフ(指)
モスクワRSO、cho

※初CD化

BONGIOVANNI
HOC-060(2CD)
ヴェルディ:歌劇「シチリアの晩鐘」

■ボーナス
ヴェルディ「トラヴィアータ」第2幕から*
マルゲリータ・ロベルティ(Sエレナ)
ピエール・ミランダ・フェラーロ(Tアリーゴ)
アルド・プロッティ(Brモンフォルテ)
プリニオ・クラバッシ(Bsプロチダ)
ブルーナ・ロンキーニ(Msニネッタ)
グラウコ・スカルリーニ(Tダニエリ)
ほか
アントニーノ・ヴォットー(指)
管弦楽団,cho

ガブリエッラ・トゥッチ(Sヴィオレッタ)*
アルド・プロッティ(Brジェルモン)*
録音:1959年トリエステ、1959年東京*
これまでCDはもちろん、LPやCD-Rなどでも発売された形跡のない「シチリアの晩鐘」が登場。1959年、トリエステでのライヴで、おそらく1959年11月、トリエステ歌劇場での上演のものと思われます。日本でも人気の高いアルド・プロッティを始め、ピエール・ミランダ・フェラーロ、マルゲリータ・ロベルティ、そしてスカラ座で活躍した指揮者アントニーノ・ヴォットーと、たいへん豪華な面々、しかもいずれの人も他に「シチリアの晩鐘」の録音は残されていません。録音状態はあまり良くありませんが、熱心なイタリアオペラマニアなら十分楽しめるでしょう。ボーナスに、1959年のイタリアオペラ公演から、「トラヴィアータ」第2幕から「天使のように清らかな娘が」と「プロヴァンスの海と陸」を収録。これも貴重です。 (Ki)

Dynamic
DYNDVD-33625(DVD)
コルンゴルト:歌劇「死の都市」 シュテファン・フィンケ(Tパウル)
ソルヴェイグ・クリンゲルボーン(Sマリー,マリエッタ)
シュテファン・ゲンツ(Brフランク,フリッツ)
クリスタ・マイヤー(Msブリギッタ)
エレオノーレ・マルゲレ(Sユリエッテ)
ユリア・エッシュ(Msルシエンネ)
ジーノ・ポテンテ(Tガストン)
シー・イージェ(Tヴィクトリン)
マティアス・シュルツ(Tアルベルト)
エリアフ・インバル(指)フェニーチェ歌劇場管弦楽団,合唱団
ピエール・ルイージ・ピッツィ(演出,舞台,衣装)
収録:2009年1月

リージョン・オール/NTSC
16:9/LPCM2.0
Dolby-digital5.1/148m
字幕:独英仏西伊
いまやすっかり人気オペラに復権したコルンゴルトの「死の都」に新たな映像の登場です。ブリュージュと同じく運河の町、ヴェネツィアのフェニーチェ歌劇場での上演。巨匠ピエール・ルイージ・ピッツィの作る舞台は、黒を基調にして陰鬱さを醸しつつ、しかしシンプルな美しさに包まれています。舞台の後方には水が張られ、これを巨大な鏡が映し出すことで、たいへんに幻想的な効果を出しています。まさに映像向きの舞台でしょう。パウルのシュテファン・フィンケは、ドイツ、ニーダーザクセン州オスナブリュック出身。ローエングリーンやパルジファルなど軽めの英雄役も歌うテノールです。マリーとマリエッタのソルヴェイグ・クリンゲルボーンは、1963年生まれのノルウェイのソプラノ。レパートリーは広く、近年はドラマティックな役で評価を得ています。フランクとフリッツのシュテファン・ゲンツは、1973年、ドイツ、エアフルト生まれのバリトン。テノールの兄クリストフ・ゲンツとの兄弟歌手として知られています。日本ではリート歌手として知られているでしょうが、オペラでも活躍しています。指揮は、イスラエル出身の巨匠エリアフ・インバル。彼は若い頃は頻繁にオペラを指揮しており、ここでもベテランらしい旨みのある音楽を聞かせてくれます。 (Ki)

TDK
TDDVGOLDBOX9DVD
(3DVD)
ヴェルディ・ボックス
(1)歌劇「ファルスタッフ」

(2)歌劇「マクベス」

(3)歌劇き「椿姫」
(1)ルッジェーロ・ライモンディ(ファルスタッフ)
マヌエル・ランツァ(フォード)
バルバラ・フリットーリ(アリーチェ)
エレナ・ジリオ(クィックリー夫人)
マリオラ・カンタレロ(ナンネッタ)
ダニール・ストダ(フェントン)、他
ズービン・メータ(指)
フィレンツェ五月祭O&cho
収録:2006年

(2)レオ・ヌッチ
シルヴィ・ヴァレル
エンリコ・イオリ
ロベルト・イウリアーノ、他
ブルーノ・バルトレッティ(指)
パルマ・テアトロ・レッジョO&cho
収録:2006年

(3)ヴィオレッタ:パトリツィア・チョーフィ
アルフレード:ロベルト・サッカ
ジェルモン:ディミトリー・ホロストフスキー
フローラ:エウフェミア・トゥファーノ
アンニーナ:エリザベッタ・マルトラーナ
ロリン・マゼール(指)
フェニーチェ歌劇場O&cho
収録:2004年

OEHMS
OC-927G(4CD)
ワーグナー:楽劇「ジークフリート」 ジークフリート…クリスティアン・フランツ(T)
ミーメ…ペーター・ガイヤール(T)
さすらい人…ファルク・シュトルックマン(Br)
アルベリヒ…ヴォルフガンク・コッホ
ファフナー…ディオゲネス・ランデス(B-Br)
エルダ…デボラ・ハンブル(Ms)
ブリュンヒルデ…キャサリン・フォスター(S)
森の小鳥…ハ・ヤン・リー(S)
シモーネ・ヤング(指)ハンブルクPO

録音:2010年10月18-22日 ハンブルク・シュターツオーパー
これまでの、ハンブルクでの「指環」ツィクルスでこの「ジークフリート」が最も多くの拍手を受けました。満場の聴衆は、指揮者のシモーネ・ヤングとオーケストラ、そして歌手だけに惜しみない拍手を送るのではなく、このオペラのプロダクションにも高い評価を与えたようです(映像で見れないのが本当に残念です)。完璧なオーケストラのアンサンブルはもちろんのこと、主役を歌うクリスチャン・フランツの素晴らしさ。まさに現代によみがえったジークフリートです。脇を固めるシュトルックマンやコッホ。まさに第一級のワーグナーです。
OEHMS
OC-793B(1CD)
ゾラン・トドロヴィッチテノール・アリア集
ヴェルディ:アイーダ〜「清きアイーダ」
 マクベス〜「おお我が子たちよ、お前たちを守る父の手は」
 第一回十字軍のロンバルディア人〜「私の喜びを」
 運命の力〜「天使のようなレオノーラよ」
 オテッロ〜愛の二重唱「暗い夜の深まりに」*
 オテッロ〜「恥と悲しみに満ちて」
プッチーニ:蝶々夫人〜「さらば愛の家」
 マノン・レスコー〜「見たこともないすばらしい美人」
 マノン・レスコー〜「ああ、マノン、君の愚かさが」
 外套〜「お前の言うとおりだ」
 西部の娘〜「一言だけ!弁解はしない…あれから6ヵ月たった」
 西部の娘〜「やがて来る自由の日」
ワーグナー:ローエングリン〜「はるかな国に」
 ローエングリン〜「わが愛しの白鳥よ」
ゾラン・トドロヴィッチ(T)
ヴァレンティナ・フィヤッコ(S)*
ザグレブPO

録音:2010年9月ザグレブ ヴァストラフ・リシンスキ・コンサート・ホール
2004年、「ロベルト・デヴリュー」でグルベローヴァと共演。一気に名声を高めたテノール、ゾラン・トドロヴィッチの最新アルバムです。彼はイタリア・オペラだけでなく、最近はワーグナーなどのドイツ物でも活躍。ますます評価を高めています。ここでは彼の得意とするヴェルディ、プッチーニの名アリア12曲と、実演でも話題になったワーグナー「ローエングリン」からの、感動的な終わりの場面に歌われるアリア2曲を収録。ますます熟練の域に達した名唱をお楽しみいただけます。ヴェルディの「オテッロ」からの愛の二重唱で印象的なデズデモーナを歌うのは、注目の若手ソプラノ、フィヤッコです。今後が楽しみな逸材です。

独ELOQUENCE
DECCA-4804945(2CD)
モーツァルト:歌劇「ドン・ジョヴァンニ」(抜粋) ブリン・ターフェル(Br)
ルネ・フレミング(S)
アン・マレー(M.S)
ヘルベルト・リッパート(T)
ミケーレ・ペルトゥーシ(Br)  他
サー・ゲオルグ・ショルティ(指)
LPO、ロンドン・ヴォイシズ

WARNER-APEX
25646-73914(1CD)
プッチーニ:アリア集、歌曲集
「トスカ」〜歌に生き恋に生き
「ヴィッリ」〜もしあなたが可愛かったら
「マノン・レスコー」〜この柔らかなレースの中で、
第3幕間奏曲、捨てられてひとり寂しく
太陽と愛
「ボエーム」〜私の名はミミ、あなたの愛の呼ぶ声に
魂の歌
「蝶々夫人」〜ある晴れた日に、第2幕間奏曲
「つばめ」〜なんと美しい夢/死とは
「修道女アンジェリカ」〜母さんもなしに
「ジャンニ・スキッキ」〜私のお父さん
「トゥーランドット」〜お聞き下さい王子さま、
氷のような姫君の心も
キリ・テ・カナワ(S)
ロジャー・ヴィニョールズ(P)
ケント・ナガノ(指)リヨン国立歌劇場O 

録音:1996年

DACAPO
MAR-2.110408(DVD)
ボー・ホルテン(1948-):歌劇「王の侍医の訪問」 ヨハン・フリードリヒ・ストルーエンセ…ヨハン・ロイター(Br)
国王クリスティアン7世…モーゲン・ゲルト・ハンセン(T)
王妃カロリーネ・マティルデ…エリザベス・ヤンソン(A)
オーヴェ・ヘー=グルベア…ステン・ビリエル(Bs)
ブーツ屋カテリーネ…ディーナ・マイ=マイ(S)
シャック・カール・ランツァウ伯爵…ラルス・ワーゲ(Bs)
フレデリク5世…モルゲン・ゲルト・ハンセン(T)
エネヴォルド・ブランド…ベン=オーラ・モーグニー(T) 他
ボー・ホルテン(指)デンマーク王立O
デンマーク王立歌劇場cho

収録:2009年5月9日デンマーク王立歌劇場 ライブ
収録時間:本編154分+ボーナス37分(作曲家、脚本家、歌手たちへのインタヴュー)
音声:ステレオ/ドルビー・デジタル5.1サラウンド
字幕:英語・ドイツ語・デンマーク語
画面:16:9
REGION All(Code:0)
DVD…片面2層ディスク
実在した人物ヨハン・フリードリヒ・ストルーエンセを描いた物語。野心溢れる医者で合った彼は、啓蒙運動に手を染め、知りあった貴族ランツァウ伯爵の口添えでクリスチャン7世の侍医となります。精神的に不安定だった王の信頼を獲得し、少しずつ影の実権を握り始め、次には王妃マティルデまでをも我がものにしてしまいます。王の名を借りて、大臣を罷免するなど次々に政治的改革を行ったストルーエンセですが、あまりの暴挙に、クーデターが勃発。最期は処刑されてしまうというお話です。このオペラは史実をほぼ忠実になぞったものですが、核となるのは、マティルデとストルーエンセの愛の物語なのかもしれません。
DACAPO
MAR-2.110410(DVD)
ポール・ルーザス:歌劇「セルマ・ジェコヴァ」(英語歌唱)
台本 ヘンリク・アンゲルブレヒト
セルマ・ジェコヴァ…ユルヴァ・キールベリ(S)
ビル・ヒューストン…パレ・クヌドセン(Br)
キャシー…ハンヌ・フィッシャー(Ms)
ブレンダ…ウラ・クヅスク・イェンセン(Ms)
ジーン…カール・フィリップ・レヴィン(Boy-S) 他
ミハエル・シェンヴァント(指)
デンマーク王立O
舞台監督:カスパー・ホルテン
装置:クリスティアン・レンメルツ
衣装:マリア・ギーレンホフ

録音:2010年9月13日デンマーク王立歌劇場 ライブ収録
収録時間:本編73分+ボーナス47分(メイキング・オブ・セルマ・ジェコヴァ)
音声:ステレオ/ドルビー・デジタル5.1サラウンド
字幕:英語・ドイツ語・デンマーク語
画面:16:9
REGION All(Code:0)
DVD…片面2層ディスク
ビョークの主演で話題となった、2000年制作のデンマーク映画「ダンサー・イン・ザ・ダーク」を下敷きとし、新たに台本を書き起こし、気鋭の作曲家ルーザス(1949-)が音楽を付けた新作オペラ「セルマ・ジェコヴァ」です。斬新なカメラ・ワークや、随所に挿入されるミュージカル・シーン、ビョークの音楽など、映画自体が高く評価され、日本でも話題になった作品を、どのように歌劇に移し替えているかが注目。チェコからの移民で、目に疾患を抱えているセルマ。その病気を受け継いでしまった息子ジーン。息子の手術のために、貧しい生活を切り詰めて貯めていたお金を狙う隣人ビル。全ては息子を守るために罪を犯してしまったセルマの葬儀場面から物語は時を遡ります。セルマが眼鏡をかける度に現実と空想が入り混じり、オペラの中でも映画のように、舞台は瞬間、華やかなミュージカルへと変貌します。結末のわかっているあまりにも救いのない物語ですが、ついつい最後まで見てしまうことでしょう。70分に凝縮された濃い舞台です。

Centaur
CRC-3001(1CD)
ワースト・オヴ・ウィリアム・パワーズ
プッチーニ:歌劇「トスカ」〜トスカはいい鷹だ
ボイト:歌劇「メフィストフィレ」〜は全てを否定する
ヴェルディ:歌劇「アッティラ」〜ローマの前で私の魂が
マイアベーア:歌劇「悪魔のロベール」〜冷たい石の下に眠る尼僧たちよ
ロッシーニ:歌劇「セヴィリアの理髪師」〜わしのような医者に向かって
ムソルグスキー:歌劇「ボリス・ゴドゥノフ」より/他
ウィリアム・パワーズ(Bs-Br)、
デニス・ブルク(指)スロヴァキアRSO
1972年にニューヨーク・シティ・オペラでオペラ・デビューを果たし、MET、ウィーン国立歌劇場、サンフランシスコ・オペラなどで歌声を響かせてきたシカゴのバス・バリトン、ウィリアム・パワーズが歌うアリア・コレクション。

Ondine
ODV-4009(DVD)
ラウタヴァーラ歌劇「アレクシス・キヴィ」

■ボーナス
メイキング・オブ・アレクシス・キヴィ
アレクシス・キヴィ…ヨルマ・ヒュンニネン(Br)
アウグスト・アールクヴィスト…ヤンネ・レイニカイネン(台詞のみ)
シャルロッタ…リッカ・ランタネン(Ms)
ヒルダ…パウリーナ・リンノサーリ(S)
青年時代のアレクシス…ヴィッレ・ルサネン(Br)
J.L.ルーネベリ…アキ・アラミッコテルヴォ(T)
アンクル・サケリ…ニコラス・セーレルルンド(Bs)他
第8の兄弟…ティモ・サーリ(ダンス)
ミッコ・フランク(指)
フィンランド国立歌劇場O

録音:2010年10月、ヘルシンキフィンランド国立歌劇収録
収録時間:本編90分+ボーナス23分
音声:ステレオ/ドルビー・デジ
タル5.1サラウンド
字幕:英語・フィンランド語
画面:16:9
REGION-All(Code:0)
DVD…片面2層ディスク
「七人兄弟」で知られる、フィンランド語文学の創始者アレクシス・キヴィ(1834-1872)を描いたラウタヴァーラ(1928-)の歌劇です。キヴィ自身の詩とテキストを用い、ラウタヴァーラ自身が台本を書き上げました。無理解と糾弾者との戦いの中、いくつもの素晴らしい作品を書き上げるも、精神障害を患い、わずか38歳で短い生涯を閉じてしまった文学者キヴィ。物語は彼を徹底的に糾弾したアールクヴィスト、彼の理解者であり恋人でもあるシャルロッタを軸に進みます。前半には希望に満ち溢れた若きキヴィ、後半は追いつめられた晩年のキヴィ(2人の歌手が歌い分ける)が登場。名歌手ヒュンニネンによる晩年のキヴィの、少しずつ精神を病んでいく迫真の演技には、思わず引き込まれてしまいます。かたや、キヴィを糾弾するアールクヴィストは歌う機会さえ与えられていません。何とも示唆的な内容です。ヒュンニネンはラウタヴァーラ作品には欠かせない人で(この作品も彼の依嘱作)、初演を行い、2002年にもこの曲を録音していますが(ODE-1000)、ここでは更に声に深みが増しています。ラウタヴァーラの幻想的な音楽も聴きものです。


UNIVERSAL
477-9595(18CD)
ガーディナー/モーツァルト・オペラ録音集

(1)歌劇「イドメネオ」

(2)歌劇「後宮からの逃走」

(3)歌劇「フィガロの結婚」

(4)歌劇「ドン・ジョヴァンニ」

(5)歌劇「コジ・ファン・トゥッテ」

(6)歌劇「皇帝ティートの慈悲」

(7)歌劇「魔笛」
全て、ジョン・エリオット・ガーディナー(指)
モンテヴェルディcho
イングリッシュ・バロック・ソロイスツ

(1)アントニー・ロルフ・ジョンソン(T)
 シルヴィア・マクネアー(S)
 アンネ・ゾフィー・フォン・オッター(M.S)、他
(2)ハンス=ペーター・ミネッティ(語り)
 スタンフォード・オルセン(T)
 リューバ・オルゴナソヴァ(S)
 シンディア・ジーデン(S)、他
(3)アリソン・ハグリー(S)
 ヒレヴィ・マルティンペルト(S)
 ロドニー・ジルフリー(Br)
 ブリン・ターフェル(Br)、他
(4)ロドニー・ジルフリー(Br)
 アンドレア・シルヴェストレッリ(Bs)
 リューバ・オルゴナソヴァ(S)
 クリストフ・プレガルディエン(T)、他
(5)アマンダ・ルークロフト(S)
 ローザ・マニョン(S)
 ライナー・トロスト(T)、他
(6)アントニー・ロルフ・ジョンソン(T)
 ユリア・ヴァラディ(S)
 シルヴィア・マクネアー(S)
 アンネ・ゾフィー・フォン・オッター(M.S)
 ノルベルト・ハウプトマン(Bs)、他
(7)クリスティアーネ・エルツェ(S)
 ミヒャエル・シャーデ(T)
 ジェラルド・フィンレイ(Br)
 シンディア・ジーデン(S)
 コンスタンツェ・バッケス(S)
 ハーリー・ピータース(Bs)、他

録音:1990-1995

ABC Classics
ABC-446272-2(1CD)
【未案内旧譜】
ヘンデル:アリア集
歌劇「アルチーナ」HWV.34より
歌劇「ジュリアス・シーザー」HWV.17より
歌劇「リナルド」HWV.7より
グラハム・プシー(C.T)
ポール・ダイアー(芸術監督&Cemb)
オーストラリア・ブランデンブルクO

録音:1994年8月
グラハム・プシーは、ベルギーのモネ劇場、イタリアのスカラ座など、世界中の歌劇場でヘンデル歌手として活躍してきたオーストラリアのカウンターテナー。ABCクラシックFMレコーディング・オヴ・ザ・イヤー受賞タイトル。

Gala
GL-100.815(2CD)
ジョーン・サザーランド〜初期録音集
ヘンデル:歌劇「アルチーナ」より
モーツァルト:歌劇「後宮からの逃走」より、
 歌劇「魔笛」より、
 モテット「踊れ喜べ幸いなる魂よ」
ロッシーニ:フィレンツェの花売り娘/他
ジョーン・サザーランド(S)、
リチャード・ボニング(P)、
オットー・クレンペラー(指)
チャールズ・マッケラス(指)他

録音:1956年−1962年
オーストラリアを代表するソプラノ、サザーランドの初期録音集。
Gala
GL-100.678(4CD)
アンナ・モッフォの芸術
ヘンデル:オラトリオ「メサイア」
ベッリーニ:歌劇「夢遊病の女」(ハイライト)
ヴェルディ:歌劇「ファルスタッフ」
レスピーギ:歌劇「炎」
アンナ・モッフォ(S)、
フランチェスコ・モリナリ・プラデッリ(指)
ミラノ・イタリアRSO、他

録音:1955年−1959年
アンナ・モッフォは、美声と美貌で一世を風靡したアメリカのソプラノ歌手。
Gala
GL-100.677(4CD)
フェルッチョ・タリアヴィーニ〜イン・オペラ&ソングス
マスカーニ:歌劇「友人フリッツ」より
オレフィーチェ:歌劇「ショパン」より
ドニゼッティ:歌劇「ランメルモールのルチア」より
ビゼー:歌劇「真珠採り」より/他
フェルッチョ・タリアヴィーニ(T)、
トリノ・イタリアRSO、NHK響、
サン・カルロ歌劇場O&cho、他
フェルッチョ・タリアヴィーニは、ミラノ・スカラ座、METなどで活躍した20世紀イタリアの大テノール。

オクタヴィア
OVCL-00444(1CD)
税込定価
2011年7月21日発売
芥川也寸志:ヒロシマのオルフェ(台本:大江健三郎)
音楽と舞踏による映像絵巻「月」
本名徹次(指)
オーケストラ・ニッポニカ

録音:2010年3月14日 東京・ティアラこうとう・ライヴ
芥川也寸志と大江健三郎による原爆を取り扱った衝撃的なオペラ!本名徹次とニッポニカによる第4弾アルバムは、作曲芥川也寸志、台本大江健三郎という音楽と文学の大巨頭によるオペラ「ヒロシマのオルフェ」です。
このオペラは被爆した青年が幻影に苦しむ姿を描いた問題作です。この楽曲は1968年のザルツブルク・オペラコンクールで第一位を獲得しています。当アルバムの音源は演奏会形式での演奏で、ライヴ収録となります。芥川也寸志を冠に掲げるオーケストラ・ニッポニカによる、情熱のこもった演奏で、楽曲のもつ精神性や音楽性を突き詰めるような出来となっています。第二次世界大戦より66年が過ぎ、東日本大震災が起こった今だからこそ、再考させられる内容です。また、カップリングには竹取物語を題材とした「月」を収録。美しい情景が浮かぶかのような作品で、芥川也寸志の意欲的な音楽構成を見せています。 (オクタヴィア)

Ondine
ODV-4008(DVD)
サッリネン:歌劇「赤い線」Op.46
台本:アウリス・サッリネン

《ボーナス》
アウリス・サッリネン、ペッカ・ミロノフ、ミッコ・フランク、ヨルマ・ヒュニネンへのインタビュー(2009年収録)
トピ(小作人)…ヨルマ・ヒュンニネン
リーカ(トピの妻)…パイヴィ・ニスラ
サケ(トピの最初の子):トゥオモ・ニスラ
ラーケリ(二番目の子):サンニ・ヴィルミ
イータ=リンタ・マリア(三番目の子):オリヴィア・アイナリ
プンタルパー(扇動者):アキ・アラミッコテルヴォ
シマナ・アルヒッパイニ:ハンヌ・フォルシュベリ
司教の代理:ペルッティ・マケラ
若い司祭:トゥオマス・トゥロイセラ
カイサ:アンナ=リサ・ヤコブソン
ラーッパーナ:タイスト・レイマルオト
クニッラ(その妻):レア・マウラネン
エプラ:アリ・グロンタール
ユッシ:マルコ・プースティネン
ティーナ:レーナ・リーマタイネン
ピルホネン巡査:カイ・ヴァルトネン
運命:ヤルモ・ラスタス
ミッコ・フランク(指)
フィンランド国立歌劇場O&cho
ツーミ・ダンス・カンパニー
舞台監督:ペッカ・ミロノフ
装置:エーヴァ・イヤス
衣装:エリア・トゥルネン
フィンランド国立歌劇場収録

収録時間:本編115分+ボーナス44分
音声:ステレオ/ドルビー・デジタル5.1サラウンド
字幕:英語・フィンランド語
画面:16:9/REGION All(Code:0)
DVD…片面2層ディスク
フィンランドの現代作曲家サッリネン(1935-)による社会派オペラ。ちなみにタイトルの「赤い線」というのは、この国での投票を意味する言葉であり、日本の「赤線」とは全く関係ありません。貧乏な小作農の夫婦トピとリーカ。彼らの飼っている羊はすでに3回も熊に襲われ、食べるものにも不自由しています。教会に援助を求めても拒否され困り果てた彼らは、扇動者が「新しい社会」について語るのを聞きます。神が正しいのか、社会主義が正しいのか?正しい政党に投票すればよい生活が待っているのか?様々な思惑を孕み緊張の物語が続きます。彼らは「赤い線をひく」ことを許可され、生活を向上させてくれると信じた政党へ投票しましたが、待っていた結末は・・・。サッリネンの音楽は、美しいメロディこそありませんが、とても聞きやすいもの。不安定な時代だからこそ、人は何かにすがりたい。しかし、何を信じたらよいのか。全く身につまされる物語です。
Ondine
ODE-1174(1CD)
ラウタヴァーラ:歌劇「カイヴォス」 シモン…ハンヌ・ニエメラ
イラ(シモンの恋人):ユハンナ・ルサネン=カルタノ
政治委員:ヨルマ・ヒュンニネン
司祭:ヤーッコ・コルテカンガス
マルコ:マティ・トゥリ
ヴァンハ:ペトリ・プッシラ
ハンヌ・リントゥ(指)タンペレPO
カイヴォスcho

録音:2010年9月21-24日タンペレ・ホール
1957年、当時十二音技法を学んでいたラウタヴァーラ(1928-)が出会ったハンガリー亡命者。彼から生々しいハンガリー動乱の模様を訊いたラウタヴァーラは、その話を元に、自国の政治的状況も盛り込みながら、この歌劇「カイヴォス(鉱山の意味)」を完成させます。しかし、当時のフィンランドは旧ソ連の弾圧が激しく、このような危ない話は上演するのは不可能でした。いくつかの改訂も行われたのですが、結局上演されることはなく、そのまま忘れ去られてしまう・・・その一歩手前で、ようやく2010年、この演奏が行われたのです。1950年代の後半、鉱山で働く労働者たちは元テロリスト、シモンをリーダーに据え反乱を試みます。しかしシモンはすでにそのカリスマ性を失っていました。立てこもる労働者、彼らの説得を試みる政治委員。そして躊躇するシモンと彼の恋人イラ。音楽は常に無調の冷たい響きを持ち、緊張漲る粗筋を盛り立てます。なかなか難解ではありますが、一本筋の通ったお話です。


Dynamic
DYNDVD-33685(3DVD)
ビゼー:歌劇「カルメン」

ヴェルディ:歌劇「トラヴィアータ」

ドアティ:歌劇「ジャッキー・オー」
(1)ニーノ・スルグラーゼ(Msカルメン)
フィリップ・ド(Tドン・ジョゼ)
シモーネ・アルベルギーニ(Bsエスカミーリオ)
イリーナ・ルング(Sミカエラ)
ニコラ・クルジャル(Bsズニガ)
フランシス・ドゥジアク(Brダンカイロ)
エマヌエーレ・ダグアンノ(Tレメンダード) アンベータ・トロマーニ(バレリーナ)
ほか
カルロ・モンタナーロ(指)
マルケ地方財団O,マルケ“ヴィンチェンツォ・ベッリーニ”cho
演出、装置:ダンテ・フェレッティ
衣装:ピエール・ルイージ・ピッツィ
振り付け:ゲオルゲ・イアンク
収録:2008年7-8月,マチェラータ

(2)チンツィア・フォルテ(Sヴィオレッタ)
サイミール・ピルグ(Tアルフレード)
ジョヴァンニ・メオーニ(Brジェルモン)
フェデリーカ・カルネヴァーレ(Msアンニーナ)
ティネケ・ヴァン・インヘルヘム(Sフローラ)パトリック・デルクール(Bsドビニー侯爵)
クリス・デ・ムーア(Brドゥフォール男爵) クリスティアーノ・クレモニーニ(Tガストーネ)
ロレンツォ・ムッツィ(Bs医師グランヴィル)
パオロ・アッリヴァベーニ(指)
ワロン王立歌劇場O&cho
演出:ステーファノ・マッツォニス・ディ・パララフェーラ
装置:エドァルド・サンキ
衣装:カート・ティレイ
収録:2009年3月,リエージュ,ワロン王立歌劇場

(3)フィオナ・マクアンドルー(Sジャッキー・オー)
ノラ・スルジァン(Msマリア・カラス)
シモーネ・アルベルギーニ(Bsアリストートル・オナシス)
アリス・クィンタヴァラ(Sリズ・テイラー)
エリザベス・グライソン(Sグレイス・ケリー)ポール・キャリー・ジョーンズ(Brアンディ・ウォーホル)
ほか
クリストファー・フランクリン(指)
ボローニャ市立歌劇場O&cho
演出:ダミアーノ・ミキエレット
装置:パオロ・フアンティン
衣装:クラウディア・ペルニゴッティ
振付:ロベルト・ピッツート
収録:2008年7月2-4日,ボローニャ

リージョン・オール/NTSC
16:9/139M+156M+/93m
LPCM2.0
字幕:英独仏伊西
DYNDVD33614、DYNDVD33642、DYNDVD33605で単売されているもの。「カルメン」は、この2、3年で急速に人気の高まったメッゾソプラノ、ニーノ・スルグラーゼが、ようやく主役を張れるようになったばかりの頃の映像。この9月のボローニャ歌劇場来日公演でカルメンを歌うほど、立派に成長しました。そんな逸材を抜擢した音楽祭も、それを抜かりなく収録したDYNAMIC社も、さすが目利き。ヴェルディの「トラヴィアータ」は、美人ソプラノ、チンツィア・フォルテのヴィオレッタと、今やヨーロッパ各地で引っ張りだこの人気テノール、サイミール・ピルグの若々しいアルフレード、そして美しい舞台が「トラヴィアータ」にぴったりと評判になったもの。「ジャッキー・オー」は、話題の新作オペラを、気鋭の演出家、ダミアーノ・ミキエレットが手がけたもの。この5、6月、新国立劇場での「コジ・ファン・トゥッテ」でも話題にならないはずがないミキエレットの意欲的なプロダクションです。この3本がセットになって、なんと1DVD価格!まさかまさかの仰天価格は、製造元在庫のある限りでございます。お早めにどうぞ。 (Ki)

Dynamic
CDS-682(5CD)
ロッシーニ・オペラ・フェスティヴァル・ライヴ
(1)ロッシーニ:「アルジェのイタリア女」

(2)ロッシーニ:「結婚手形」

(3)ロッシーニ:「イタリアのトルコ人」
(1)マリアンナ・ピッツォラート(Msイザベッラ)
マキシム・ミロノフ(Tリンドーロ)
マルコ・ヴィンコ(Bs ムスタファー)
ブルーノ・デ・シモーネ(Bs タッデーオ)
バルバラ・バルニェージ(Sエルヴィーラ)
ホセ・マリア・ロ・モナコ(Msズルマ)
アレックス・エスポージト(Bsアリ)
ドナート・レンゼッティ(指)
ボローニャ市立歌劇場O、プラハ室内cho
録音:2006年8月12,15,19日,ペーザロ

(2)デジレ・ランカトーレ(Sファニー)
サイミール・ピルグ(Tエドアルド・ミルフォルト)
パオロ・ボルドーニャ(Bsトビア・ミル)
ファビオ・マリア・カピタヌッチ(Bsスロック)
ほか
ウンベルト・ベネデッティ・ミケランジェリ(指)
ボルツァーノ・トレント・ハイドンO
録音:2006年8月

(3)マルコ・ヴィンコ(Bsセリム)
アレッサンドラ・マリアネッリ(Sフィオリッラ)
アンドレア・コンチェッティ(Bsジェローニオ)
フィリッポ・アダミ(Tナルチーゾ)
ブルーノ・タッディア(Bs 詩人プロスドーチモ) 
エレナ・ベルフィオーレ(Msザイダ)
ダニエレ・ザンファルディーノ(Tアルバザール)
アントネッロ・アッレマンディ(指)
ボルツァーノ・トレント・ハイドンO,
プラハ室内cho
録音:2007年8月15-18日
CDS526、CDS529、CDS566で単発されているもの。いずれもペーザロのロッシーニ・オペラ・フェスティヴェるでのライヴ録音です。「アルジェのイタリア女」は、2010年に藤原歌劇団公演の「タンクレーディ」でタイトルロールを歌ったマリアンナ・ピッツォラートがイザベッラ、さらにマキシム・ミロノフ、マルコ・ヴィンコ、ブルーノ・デ・シモーネと、ロッシーニ歌手が揃った高水準の公演。「結婚手形」は、日本でも人気のソプラノ、デジレ・ランカトーレに、当時まだ人気が出始めたばかりだったサイミール・ピルグ、いまではROFの重要なバッソブッフォに成長したパオロ・ボルドーニャと、後のスターの若き日の記録。「イタリアのトルコ人」は、当時まだ二十歳だったというアレッサンドラ・マリアネッリが新鮮ピチピチのフィオリッラを歌い、ROF常連のマルコ・ヴィンコのセリムをメロメロにしています。この5CDが何とビックリの超々お買い得値段!いままでロッシーニに手を出しかねていた人でも気軽に手を出せるお値段です。製造元在庫のある限りの限定発売、お早めにどうぞ。 (Ki)

Dynamic
DYNDVD-33586
(2DVD)
ヴィヴァルディ:歌劇「モテズーマ」 ヴィート・プリアンテ(Brモテズーマ)
マリー=エレン・ネシ(Msミトレーナ)
ラウラ・ケリーチ(Sテウティーレ)
フランチスカ・ゴットヴァルト(Msフェルナンド・コルテス)
テオドーラ・バカ(Msラミーロ)
ジェンマ・ベルタニョッリ(Msアスプラーノ)
アラン・カーティス(指)イル・コンプレッソ・バロッコ
演出:ステーファノ・ヴィツィオーリ
収録:2008年1月、フェラーラ
幻になっていたヴィヴァルディのオペラ「モテズーマ」が、ついに映像になりました!「モテズーマ」は1733年11月14日にヴェネツィアで初演されました。その存在は知られていたものの、台本しか残っておらず、長いこと音楽は「紛失」とされていました。そのため、台本に既存の他のヴィヴァルディの音楽を当てはめた捏造に近い復元上演もあったほど。ところが2002年、突如「モテズーマ」の楽譜が発見されます。手稿譜がベルリンの蔵書にあったのですが、その存在を知られないまま蔵書ごとソ連の手に渡り、2001年になってようやくベルリンに返却、蔵書内容の調査によって偶然「モテズーマ」の筆写譜だと確認されたのです。音楽が欠落した部分を慎重に修復し、ついに2005年6月11日、ロッテルダムでの演奏会形式上演で「モテズーマ」は長い眠りから目覚めたのです。その後舞台上演も演奏会形式上演も多数行われ、また全曲録音も行われました。物語は、エルナン・コルテスによるアステカ帝国の滅亡に基づいたもの。かつては未開人を文明化したと評価されていたコルテスも、18世紀には優れた文明を破壊し原住民を圧制で苦しめたことによる悪評も広まっており、功罪相半ばする評価でした。それを受けて、このオペラは一種の「暴君もの」になっており、高慢な征服者フェルナンドと、メキシコ皇帝モテズーマ(史実のモテクスマ)との間でまざまな事件がおこった後、フェルナンドが徳を見せる、という筋立てになっています。今回登場するDVDは、2008年1月25、27日にイタリアのフェラーラ市立劇場で上演された際の映像。全曲録音での指揮者も務めたアラン・カーティスは、2007年4月にリスボンでこの作品を初めて取り上げて以来、ウィーン、パリ、バリャドリッド、バレンシア、ビルバオ、セビリア、ピアチェンツァ、モデナなどで、舞台、演奏会形式合わせて20回近い上演を手がけています。歌手は全員バロック音楽を得意とする人たちです。モテズーマのヴィート・プリアンテは、イタリアのバス。この役は、カーティスが演奏する時は、全曲録音も含め、すべてプリアンテが受け持ってきました。フェルディナンドのフランチスカ・ゴットヴァルトは、1971年、ドイツ、マルブルク生まれのメッゾソプラノ。バッハの声楽作品のソリストとしても知られています。テウティーレのラウラ・ケリーチは、トリノ出身のソプラノ。娘役を得意としています。ラミーロのテオドーラ・バカとミトレーナのマリー=エレン・ネシはともにギリシャを代表する古楽系歌手。脇役のアスプラーノを、名古楽メッゾ、ジェンマ・ベルタニョッリが受け持っているのには驚かされます。一度完全に失われたと思われていたヴィヴァルディの音楽が、こうして見事に復活したことは、奇跡と言ってもよいでしょう。その奇跡を、ぜひ映像でお楽しみください。 (Ki)

WAHOO
WAH-001(DVD)
グレトリー:喜劇「嫉妬深い恋人」 マガリ・レジェ(Sレオノール)
クレア・デボノ(Sイザベル)
マリリン・ファロット(Sジャサント)
フレデリク・アントゥン(Tフロリヴァル)
ブラッド・クーパー(Tドン・アロンズ)
ヴァンサン・ビリエ(Bs-Brロペス)
ジェレミー・ロレ(指)
ル・セルクル・ドゥ・ラルモニ
演出:ピエール=エマニュエル・ルソー
美術:ティボー・ウェルクラン
衣装:ピエール=エマニュエル・ルソー,
クロディーヌ・クロラン ほか
収録:2009年11月,ヴェルサイユ宮殿歌劇場

リージョン・オール
NTSC/16:9/1h20
Dolby-digital-stereo
DTS5.1
字幕:仏英独西
たいへん興味深いDVDの発売です。フランス革命期の前後に大人気を博したフランスの作曲家、アンドレ・エルネスト・モデスト・グレトリー(1741−1813)の中でも、とりわけ人気の高かった喜劇「嫉妬深い恋人」の映像です。このオペラは1778年11月20日、ヴェルサイユ宮殿内の歌劇場で初演され、大きな人気を博しました。物語も音楽もよくできており、気楽に見てもとても楽しいオペラです。一方、モーツァルティアンには別の楽しみ方があります。「嫉妬深い恋人」の台本には、衣装部屋に閉じ込められた「愛人」、夜の庭での「密会」など、ボーマルシェ、ダ・ポンテの「フィガロの結婚」と酷似した場面があり、そうした箇所の音楽では、モーツァルトはグレトリーの音楽を参考にしているのではないかと言われているのです。たとえば、第1幕、衣装部屋に隠れていた人物が女性と分かった後、三拍子のからかうような音楽が用いられているのは「フィガロの結婚」でも同様。また第3幕の夜の庭でのアンサンブルも、「フィガロの結婚」第4幕とどことなく似ている気がします。この映像の大きな特徴が、初演場所であるヴェルサイユ宮殿歌劇場での上演であること。ヴェルサイユ宮殿に歌劇場があるというのはわりと有名ですが、そこで実際にオペラが上演されることはなかなかありません。この歌劇場は1770年に作られ、後のルイ16世とマリー・アントワネットの結婚祝賀公演でこけら落としされた由緒ある劇場です。ピエール=エマニュエル・ルソーはその点を尊重し、品の良い書割と伝統的衣装を用いており、初演時の雰囲気を醸し出しています。その上で、幕切れを完全なハッピーエンドにせず、少し苦味を残すところが見事です。レオノールのマガリ・レジェは、フランスのソプラノ。古楽系ソプラノとして活躍する一方、近年はリヨン歌劇場でも活躍しています。クレア・デボノは、マルタ島出身のソプラノ。バロック音楽からモーツァルトなどで人気を博しています。フロリヴァルのフレデリク・アントゥンは、フランス系カナダ人のテノール。モーツァルト・テノールとして人気急上昇です。ドン・アロンズのブラッド・クーパーは、オーストラリア、シドニー出身のテノール。主に英語圏で活躍しています。この「嫉妬深い恋人」には、もう一つ有名なエピソードがあります。第2幕でフロリヴァルが歌うセレナード「なにもかもが眠る間」は、単独で歌われることも少なくない名曲として知られています(ロベルト・アラーニャもアリア集で歌っています)。この曲にはマンドリンが用いられていますが、マンドリン弾きの間では、この曲で初めてマンドリンのトレモロ奏法が用いられた、というのが通説になっています。話には知っていても曲は知らないというマンドリン・ファンも多いでしょう、ぜひ実際に耳にしてみてください。 (Ki)
■あらすじ
舞台はスペイン、カディス。裕福な商人ドン・ロペスには、若くして未亡人になってしまった美しい娘レオノールがいる。彼は、娘が貧乏貴族ドン・アロンズと恋仲なのが気に入らず、家政婦ジャサントに二人の間を注意するよう命じる。ロペスが去った後、アロンズの妹でレオノールの親友であるイザベルが士官のフロリヴァルとともに部屋に駆け込んで来る。彼女は、路上で嫌いな求婚者に言い寄られていたところをフロリヴァルに助けられ、レオノールの館に逃げ込んできたのだった。フロリヴァルが助けた女性の名前をジャサントに尋ねたところ、彼女は勘違いして「レオノール」と答えてしまう。フロリヴァルと入れ替わりにレオノールが駆けつけ、イザベルは彼女にことの顛末を語る。そこにレオノールに会いにアロンズがやって来るので、イザベルは衣裳部屋の中に隠れる。嫉妬深いアロンズは、衣装部屋から物音がする、愛人が隠れている、と怒り出してしまう。ロペスも加わって大騒ぎになった後、衣装部屋から出てきたのはベールを被った女性(=イザベル)。誤解は晴れるが、レオノールは嫉妬深いアロンズに嫌気が差してしまう(コロラトゥーラの名アリア「私は鎖を断ち切る」)。一方フロリヴァルは、彼が助けた女性を探しに再びロペスの館にやって来る。様子を探りながら、フロリヴァルはロペスに秘密を明かそうとするも、思い止まり去っていく。アロンズはレオノールに許しを乞うが、彼女はまだ怒っている。レオノールの気持ちが鎮まり、いいムードになったところで、窓の下からフロリヴァルが「レオノール」に歌うセレナードが聞こえて来て、アロンズの嫉妬が再燃、二人は口論になる。夜の庭。ジャサントを介してフロリヴァルに逢引を伝えたイザベルが小屋で待っていると、フロリヴァルが現れ、二人は再会を喜び合う。そこに喧嘩腰のアロンズがやって来るので、イザベルは隠れる。さらに物音を聞きつけロペスも起きて来る。アロンズのみならず、フロリヴァルまでもが愛する人を「レオノール」というので、ロペスは仰天。レオノールが現れ、誤解を解く。アロンズはレオノールに平謝り。アロンズに叔父の遺産が転がり込んだという知らせに、ロペスも娘の再婚を認める。一同が、もう嫉妬に燃えるのはやめよう、と声を上げて幕となる。

Dynamic
DYNDVD-33670(DVD)
ボッテジーニ:歌劇「エーロとレアンドロ」 ェロニク・メルシエ(Sエーロ)
ジャン・ルカ・パゾリーニ(Tレアンドロ)
ロベルト・スカンディウッツィ(Bsアリオファルネ)
アルド・サルヴァーニョ(指)
ピエモンテPO
クラウディオ・モンテヴェルディcho
演出:ラウラ・ボレッロ,グレゴリオ・ズルラ
収録:2009年10月、クレーマ

リージョン・オール
NTSC/16:9/102m
LPCM2.0
字幕:伊英仏独西
ジョヴァンニ・ボッテジーニ(1821−1889)というと、今日では19世紀のコントラバスのヴィルトゥオーソというのが一般的な理解で、彼の作曲したコントラバス曲は今でもこの楽器の重要なレパートリーです。一方オペラとの関わりでは、ヴェルディの「アイーダ」世界初演をカイロで指揮したことが知られている程度。しかし実はボッテジーニは、パリのイタリア座の監督を3年務め、自作のオペラも舞台にかけていたという立派な経歴を持つ人物です。全部で7作のオペラを書いたと伝えられており、その中で最も成功を収めたのが1879年、トリノで初演された「エーロとレアンドロ」です。登場人物は三人だけですが、という。3幕仕立て、1時間半を超える立派なオペラです。台本作家は、なんとあのアリーゴ・ボーイトです。「メフィストーフェレ」が失敗に終わり作曲家を断念したボーイトは、台本作家活動に本腰を据え、1876年初演されたポンキエッリ「ジョコンダ」の台本を手掛けていました。ボーイトらしく常套的なオペラ台本とは一線を画した知的な捻りのあるものです。物語は、ギリシャないしはビザンチン神話のヘロとレアンドロスの話に基づいたもの。ヘレスポントス海峡(=ダーダネルス海峡、チャナッカレ海峡 トルコ西部)の面するセストスにいる巫女ヘロに会うために、対岸の町アビュドスの若者レアンドロスは海峡を泳いで渡っていたが、ある日嵐に巻き込まれて命を落としてしまう、というもの。これを基にボーイトは支配者の横恋慕を加味したドラマティックな悲恋を作り上げています。なおこのボーイトの台本は、およそ20年後にルイージ・マンチネッリ(1848−1921)が再びオペラ化していることでも知られています。三人の歌手は、若い歌手、中堅、ベテランが組み合わされています。ヴェロニク・メルシエは、ローザンヌ出身のソプラノ。イタリアで学び、主として娘役、コロラトゥーラ・ソプラノとして活躍しています。ジャン・ルカ・パゾリーニは、アドリア海沿いのリッチョーネ出身。30歳で歌を学び始めたといいます。近年ではイタリアにおけるモーツァルト・テノールとして活躍しています。そしてイタリアのバスの大御所、ロベルト・スカンディウッツィが大きな存在感を示しています。ボレッロとズルラによる舞台は、シンプルな中にセンスの良い美しさを盛り込んだものです。 (Ki)
■簡単なあらすじ
ヴェーネレ(ヴィーナス、アフロディテ)に仕える巫女エーロは、恋愛を禁じられていた身にもかかわらず、文武に優れた青年レアンドロと愛し合うようになった。そうとは知らず、トラキアの支配者アリオファルネはエーロに言い寄る。だが拒まれるや、彼女を塔に閉じ込め、嵐の予言に従事させる。レアンドロはアリオファルネを攻撃しようとするも、海峡の向こう町に飛ばされてしまう。塔の中でエーロが悲しく歌っていると、レアンドロが海峡を泳いで渡って来る。抱き合って喜ぶ二人だが、アリオファルネが手下を連れてやって来るので、逃げ場のないレアンドロはバルコニーから飛び降りてしまう。アリオファルネは、嵐が起きたのにエーロが何も知らせなかったことを咎める。その時稲光がおき、岩場で死んでいるレアンドロの姿が照らし出される。悲しみのあまり、エーロも息絶えてしまう。

BONGIOVANNI
AB-20020(DVD)
ドニゼッティ:歌劇「呼び鈴」 ロベルト・デ・カンディア(Brエンリーコ)
アルフォンソ・アントニオッツィ(Bsドン・アンニバーレ・ピスタッキオ)
ステファニア・ドンツェッリ(Sセラフィーナ)
エレナ・ブレシャーニ(Msローザ夫人)
マルティーノ・ダミーコ(スピリディオーネ)
マッテオ・ベルトラーミ(指)
G.ロッシーニSO,フォルトゥーナ劇場cho
演出:マウーロ・アヴォガドロ
装置:サルヴァトーレ・シモーネ
衣装:セレーナ・マージ
照明:エミリアーノ・パスクッチ
収録:2010年2月、ファーノ

リージョン・オール
NTSC/16:9/74m
StereoPCM/字幕:伊英
ドニゼッティは喜劇も得意としていましたが、なかでもファルサと呼ばれる1幕ものの笑劇には傑作が少なくありません。この「呼び鈴」はドニゼッティのファルサの中でも特に人気が高いもの。物語は単純。金持ちの薬局の主人ドン・アンニバーレは、若く美しい娘セラフィーナと新婚ホヤホヤ、しかし彼女を諦められない元恋人エンリーコが夜になると変装して何度も薬局を訪れ初夜の晩を邪魔する。そうこうしているうちに朝になり、ドン・アンニバーレは出張に出かけてしまう。ちなみにタイトルのIlCampanelloとは呼び出しに用いられる「鈴、ベル、鐘」のことで(女性形のcampanellaは教会などの立派な「鐘」)、ドン・アンニバーレを邪魔するために鳴らされる呼び鈴を示します。こういう話ですから、男二人のキャラクターが立っていないと面白くありません。邪魔する側のエンリーコは、バッソブッフォとして大人気のロベルト・デ・カンディア。変装はどれも愉快で、ことにパヴァロッティもどきのオペラ歌手姿は笑えます。気の毒なドン・アンニバーレは、これまたブッフォとして人気のバリトン、アルフォンソ・アントニオッツィ。伊達男だけれどどこか間抜けな役作りで、タイプの違うブッフォ二人のダブルボケになっています。さらに、ステファニア・ドンツェッリのいかにも気の強そうなセラフィーナがアクセントになっています。マウーロ・アヴォガドロは、1951年、トリノ生まれの演出家。この上演では、舞台を1950年代風に据えており、イタリア的な色彩美も映えた優れものです。イラリア・ナリーチによるクリティカルエディションを使用。 (Ki)
BONGIOVANNI
HOC-058(2CD)
プッチーニ:歌劇「マノン・レスコー」 フロリアーナ・カヴァッリ(Sマノン)
カルロ・ベルゴンツィ(Tデ・グリュー)
ジュゼッペ・ヴァルデンゴ(Brレスコー)
マリアーノ・カルーゾ(Tエドモンド,舞踏教師)
アントニオ・カッシネッリ(Bsジェロンテ)
カルロ・ロマーノ(Bs宿屋の主人)
ビアンカローザ・ザニベッリ(Ms音楽家)ほか
ガブリエーレ・サンティーニ(指)O&cho

録音:1960年、ナポリ
1960年にナポリ(おそらくサンカルロ劇場と思われます)で上演されたプッチーニの「マノン・レスコー」のライヴ録音です。名テノール、カルロ・ベルゴンツィのデ・グリューは珍しく、同年暮れにメトロポリタン歌劇場で歌ったライヴ録音が出回ったことがあるだけなので貴重です。マノンを歌うフロリアーナ・カヴァッリは、1924年生まれのソプラノ。1960年代を中心に活躍しましたが、録音がほとんど残されていない幻のソプラノ。レスコーを、トスカニーニがファルスタッフやイヤーゴに起用したジュゼッペ・ヴァルデンゴが歌っています。これら名歌手たちを、名匠ガブリエーレ・サンティーニが守り立てています。音の状態はあまり良くありませんが、熱のある「マノン・レスコー」が楽しめます。 (Ki)

BONGIOVANNI
AB-20019(DVD)
ロッシーニ:「イタリアのトルコ人」(1820年ナポリ版) ロレンツォ・レガッツォ(Bsセリム)
シルヴィア・ダッラ・ベネッタ(Sフィオリッラ)
フィリッポ・モラーチェ(Brドン・ジェローニオ)
ダニエレ・ザンファルディーノ(Tドン・ナルチーゾ)
ジューリオ・マストロトターロ(Br詩人プロスドーチモ)
コンチェッタ・ダレッサンドロ(Msザイダ)
マリア・ピーア・モリナーリ(タリンダ)
マッテオ・マルケッタ(ナルブート)
ジョヴァンニ・バッティスタ・リゴン(指)
パドヴァ・ヴェネト管弦楽団,
コーロ・ドデカントゥス
演出:フランチェスコ・ミケーリ

収録:2009年6月,ヴィチェンツァ
リージョン・オール/NTSC
16:9/Stereo-PCM/153m
世界遺産として高名なヴィチェンツァのオリンピコ劇場で上演されたロッシーニの「イタリアのトルコ人」の映像です。パッラーディオの名建築での上演というだけで貴重なところですが、この上演、さらに重要なのが、1820年にナポリで上演するためにロッシーニが改変を加えた版を用いていること。通常のものと比べると、いくつか特徴があります。まずレチタティーヴォ・セッコを用いず、地の台詞を用いています。いくつかの曲が差し替えられており、フィオリッラの登場のアリアやナルチーゾの最初のアリアはいずれも聞き覚えのある別の曲です。さらにタリンダとナルブートという道化が二人据えられています。ロッシーニ・マニアなら、ぜひともチェックすべきもの。歌手は優れた人選です。セリムは、日本でもすっかりおなじみのバス、ロレンツォ・レガッツォ。ヒロインのフィオリッラは、地元ヴィチェンツァ出身のソプラノ、シルヴィア・ダッラ・ベネッタ。優男のドン・ナルチーゾには、近年ロッシーニ・テノールとして注目されているダニエレ・ザンファルディーノ。気の毒な夫のドン・ジェローニオは、フィリッポ・モラーチェ。その他、若手の優秀な歌手が集っています。フランチェスコ・ミケーリの演出は、現代の詩人がコンピュータで打ち込んだ物語が舞台になるというもの。あのオリンピコ劇場の舞台が本当に舞台として用いられている様子は、ちょっと感動的です。 (Ki)
BONGIOVANNI
GB-1220(2CD)
チェーザレ・ヴァレッティ録音集
ロッシーニ:「アルジェのイタリア女」,
 「セビリアの理髪師」,「湖上の美人」
ドニゼッティ:「愛の妙薬」,「ルチア」,
 「ファヴォリータ」
ベッリーニ:「夢遊病の女」
ヴェルディ:「ルイーザ・ミラー」,
 「リゴレット」,「ファルスタッフ」
プッチーニ:「ジャンニ・スキッキ」
チレア:「アドリアーナ・ルクヴルール」
ヴォルフ=フェラーリ:「四人の頑固者」
ビゼー:「真珠採り」
マスネ:「マノン」,「ウェルテル」
モーツァルト:「ドン・ジョヴァンニ」
フロトウ:「マルタ」からのアリア,場面
ロッシーニ:何も言わずに嘆きましょう
ベッリーニ:マリンコニア,お行き、幸せなバラよ
シューマン:「詩人の恋」Op48、
 くるみの木Op.25-3、
 ジャスミンの茂みOp.27-4、
 新緑Op.35-4
 天は一粒の涙を流しOp.37-1、
 出会いと別れOp.90-3、
 レクィエムOp.90-7
チェーザレ・ヴァレッティ(T)

録音:1949-1963年
チェーザレ・ヴァレッティは、1922年12月18日、ローマに生まれたテノール。伝説的名テノール、ティート・スキーパに学び、その美質を最も良く受け継いだと言われています。イタリアやメキシコで活躍した後、1953年12月にメトロポリタン歌劇場に登場、この大劇場のスターテノールとして活躍しました。1960年代にはイタリアに戻って人気を博しました。2000年5月13日に亡くなっています。このCDには、1950年から1963年までの様々な音源が集められています。 (Ki)

OEHMS
OC-955E(2CD)
アリベルト・ライマン:歌劇「メデア」 デア…クラウディア・バラインスキー(S)
ゴーラ…ターニャ・アリアーネ・バウムガルトナー(Ms)
ヤーソン…ミヒャエル・ナジ(Br)
クロイザ…ポーラ・マーフィー(Ms)
エロルド…ティム・セヴロー(C.T)
エリック・ニールセン(指)
フランクフルト・ムゼウムO

録音:2010年9月-10月フランクフルト・歌劇初演ライヴ
現代歌劇の第1人者、ライマン(1936-)の新作歌劇「メデア」は、ウィーン国立歌劇場での初演を皮切りに、このフランクフルト公演を始め、世界各国での演奏が予定されている(2012年は日本でも!)注目作です。この公演はウィーンの初演の6ヶ月後に行われ、大変な評判となったものです。メデアを歌うバラインスキーは、すでにライマンの作品をいくつか歌い、作曲家から全幅の信頼を寄せられているソプラノで、レパートリーもハッセやカイザーから、現代物まで幅広く、また声質も軽めのものからドラマティックに近いものまで何でも歌えるというオールマイティな歌手です。また、この公演は最良の音で録音されるように、特注の機材を用意し、オーディオマニアの高い欲求にも答えられる素晴らしい音質となっています。

独UNIVERSAL
DG-4804985(1CD)
ロッシーニ:歌劇「セヴィリアの理髪師」(抜粋) テレサ・ベルガンサ
ルイジ・アルヴァ
ヘルマン・プライ他
クラウディオ・アバド(指)LSO

URANIA
WS121.115(2CD)
ヴェルディ:歌劇「イル・トロヴァトーレ」
フランコ・コレッリ
エットーレ・バスティアニーニ
フェードラ・バルビエリ
ミレッラ・パルット
オリヴィエロ・デ・ファブリティース(指揮)
ローマ歌劇場O、cho
1961 RAI LIVE RECORDING

ABC Classics
ABC-472094-2(1CD)
【未案内旧譜】
ベスト・オヴ・ジョーン・サザーランドVol.2
ドニゼッティ:「ランメルモールのルチラ」〜じゃまをするのは誰だ、
 「ルクレツィア・ボルジア」〜あの魔法の何と美しいこと/
ドリーヴ:「ラクメ」〜花の二重唱/
ヴェルディ:歌劇「トロヴァトーレ」〜 恋はばら色の翼に乗って/他
ジョーン・サザーランド(S)、
リチャード・ボニング(指)
エリザベス・シドニーO、
オーストラリア歌劇場cho

録音:1976年−1988年
2010年に他界したオーストラリアの大ソプラノ、ジョーン・サザーランドのシドニー・オペラ・ハウスでのライヴ・レコーディング第2集。

VAI
VAIDVD-4528F(DVD)
チャイコフスキー:歌劇「チャロデイカ」 ラリッサ・ジェリャノヴァ(Sナスターシャ、通称クーマ)
ウラディーミル・ステパノフ(Brクリャツェフ公爵)
リュドミラ・コルザコヴァ(Ms公爵夫人)
ヴァディム・ヴァリュータ(Tユーリ)
アレキサンドル・プラヴィロフ(Bsマミロフ)
ほか
パヴェル・レズニコフ(指)
ニジェガローツキー国立劇場O&cho

収録:1984年、モスクワ
リージョン・オール
NTSC/4:3
157m/MONO
字幕:英仏露
チャイコフスキーは10以上のオペラを書き残していますが、今日頻繁に上演されるのは、圧倒的に「エフゲニ・オネーギン」、次いで「スペードの女王」、あとは「イオランタ」くらいでしょう。しかし他の作品もそれぞれに魅力があるものばかり。「チャロデイカ」は、1885年から1887年にかけて作曲されたオペラ。チャロデイカとは魔女のこと。主人公である宿屋の女主人ナスターシャがあまりに魅力的で男たちが言い寄ってくることに由来します。ナスターシャはふとしたことからクリャツェフ公爵から愛されるようになるが、彼女はそれに応じない。公爵夫人の様子から父の行いを知った息子のユーリは、ナスターシャを殺害しようと寝ている彼女のもとに忍び込むが、彼もナスターシャに魅せられてしまい、二人で逃亡してしまう。怒り狂った公爵夫人はナスターシャに毒を飲ませ殺害。さらに嫉妬に駆られた公爵は息子を殺してしまう。かなりドロドロした物語ですが、チャイコフスキーは地方色も生かし、うまくバランスを取っています。「チャロデイカ」は、録音が非常に少なく、1954年にサムエル・サモスドが指揮したもの(PREISERPRCD9053)と、ごく最近CD化された1978年のゲンナジー・プロヴァトロフが指揮した録音しかありませんでしたので、この映像は歓迎されることでしょう。ニジェガローツキー国立劇場はモスクワ近郊の劇場。有名な人はいませんけれど、小劇場らしさがたっぷりの上演です。 (Ki)
VAI
VAIDVD-4534C(DVD)
ロンバーグ:喜歌劇「砂漠の歌」 ネルソン・エディ(レッド・シャドー、実はピエール)
ゲイル・シャーウッド(マーゴット)
オットー・クルーガー(ビラボー将軍)
ジョン・コント(ポール)
サルヴァトーレ・バッカローニ(アリ・ベン)
ほか
チャールズ・サンフォード(指)管弦楽団
制作、監督:マックス・リープマン
収録:1955年5月7日

リージョン・オール
NTSC/4:3
白黒/75m/MONO
「学生王子」で知られるシグマンド・ロンバーグ(1887−1951)は、ハンガリーに生まれ、ウィーンを経て米国に移住。1910、1920年代に米国でオペレッタ作曲家として絶大な人気を誇りました。ロンバーグは、ヨーロッパのオペレッタと米国のミュージカルを繋ぐ人物として、ボヘミア出身のルドルフ・フリムル(1879−1972蒲田行進曲は元々フリムルのオペレッタの曲)とともに非常に重要な人物なものの、今日ではそれゆえに、ミュージカル・ファンからは古典過ぎる、オペレッタ・ファンからはアメリカナイズされている、と立ち位置が微妙になってしまっています。今日では彼らのオペレッタは、ウィーンやベルリンとは異なった、ブロードウェイのオペレッタとして独自の魅力が再評価される傾向にあります。「砂漠の歌」は、若き日のオスカー・ハマースタイン2世とオットー・ハーバックが歌詞を担当、トライアウトの後、1926年11月30日にブロードウェイのカジノ劇場で初演され、465回という大成功を収めました。モロッコを舞台に、謎の義賊レッド・シャドーとマーゴットの恋を描いた物語で、エキゾティックな雰囲気がたっぷり盛り込まれています。このDVDに収録されているのは、1955年のテレビ放送の映像。かなりの部分が「生放送LiveTelecast」だったと伝えられており、たしかにアフレコ特有の口の動きと声にズレは目立ちません。「砂漠の歌」は人気作だったにもかかわらず、まとまった長さの録音がありませんでしたので、短縮版とはいえこれは非常に貴重です。主役のレッド・シャドーを歌うネルソン・エディ(1901−1967)は、ミュージカルに映画にナイトクラブに大人気だった歌手。男っぽいバリトンの声が魅力です。ヒロインのマーゴットを歌うゲイル・シャーウッドは、エディと長年組んでおり、息もピッタリ。オペラマニアには、かつてのメトの名バス、サルヴァトーレ・バッカローニが歌う太守の姿も貴重でしょう。同年代の映画と比べると鮮明とは言いがたい映像ですが、マックス・リープマンの巧みな舞台作りが面白く、十分楽しめるでしょう。 (Ki)
VAI
VAIDVD-4535C(DVD)
ポーター:ミュージカル「キス・ミー・ケイト」 アルフレッド・ドレイク(フレッド・グレアム)
パトリシア・モリソン(リリー・ヴァネッシ)
ジュリー・ウィルソン(ロイス・レーン)
ビル・ヘイズ(ビル・カルフーン)
ほか
フランツ・アラーズ(指)管弦楽団
制作、監督:ジョージ・シェーファー

収録:1958年
リージョン・オール
NTSC/白黒
4:3/78m/MONO
コール・ポーター(1891−1964)の名を不動のものにした傑作「キス・ミー・ケイト」は、今でも人気の高いミュージカル。録音、映像とも多数ありますが、このDVDはとりわけ貴重なものです。というのも、1948年12月30日に始まったブロードウェイでのオリジナル・プロダクション(1070回の上演)のうち、主役の二人、フレッドのアルフレッド・ドレイク(1914−1992)とリリーのパトリシア・モリソン(1915−)が出演しているのです。さらにロイスのジュリー・ウィルソンは、1951年3月8日から始まったロンドンのウェスト・エンドでのプロダクション(これも400回の上演を数えた)に出演していて、良い所取りしたキャストです。さらに指揮は、1956年の「マイ・フェア・レディ」のブロードウェイ初演を成功に導いた巨匠フランツ・アラーズ。この映像は、1951年に開始されてから今日まで続いている米国のテレビシリーズ「ホールマーク・ホール・オブ・フェーム」の一つ。人気も評価も高い番組だったにもかかわらず、1950、1960年代の映像で商品化されたものはごく僅か。当時の米国のテレビ舞台を見意味でも貴重です。同年代の映画と比べると鮮明とは言いがたく、所々に乱れもある映像ですが、ミュージカルマニアならこれを楽しまない手はありません! (Ki)

ICA CLASSICS
ICAC-5022(2CD)
レナータ・テバルディ
プッチーニ:歌劇「トスカ」
フローリア・トスカ…レナータ・テバルディ(S)
マリオ・カヴァラドッシ…フェルッチョ・タリアヴィーニ(T)
スカルピア男爵…ティト・ゴッビ(Br)
チェザーレ・アンジェロッティ…マイケル・ランドン(Bs)
教会堂の守り…グウィン・ハウエル(T)
スポレッタ…デイヴィッド・トゥリー(Bs)
シャルローネ…ロナルド・ルイス(Bs) 他
フランチェスコ・モリナーリ=プラデッリ(指)
コヴェント・ガーデン歌劇場O&cho

録音:1955年6月30日(MONO) コヴェント・ガーデン、ロイヤル・歌劇・ハウス
1955年6月は、当時マリア・カラスと人気を二分する名歌手テバルディがコヴェント・ガーデンで初めてトスカを歌いました。そしてタリアヴィーニ、ゴッビという素晴らしい顔合わせによるこの曲のスタジオ録音がDECCA、EMI、そしてCETRAのために3回行われたと記録に残っています。この公演は、録音の前日のタイムズ誌でも「劇的な緊張とすばらしいパフォーマンス」とされ、とりわけテバルディの題名役は「劇的なジェスチャーと確かな解釈、そしてあらゆる声を使い分けて形造られたフレーズに共感を覚える」と大絶賛されました。この日の公演には、いくつかの復刻盤がありますが、この盤はアンビエント・マスタリングによる最新の復刻で、豊かな音場をお楽しみいただけます。

Prima Voce
NI-7840(2CDR)
アデリーナ・パッティの時
モーツァルト:「ドン・ジョヴァンニ」〜ぶってよ, マゼット、
 「フィガロの結婚」〜恋とはどんなものかしら
ベッリーニ:「夢遊病の娘」〜ああ信じられない
ビショップ:埴生の宿/他
アデリーナ・パッティ(S)、他

録音:1902年−1928年
19世紀の大ソプラノ、アデリーナ・パッティ(1843−1919)と同じ時代を生きた名歌手たちの歌声がニンバスのテクノロジーで復刻。
※Prima Voceはレーベル・オフィシャルのCD-R仕様となります。

BONGIOVANNI
GB-1219(1CD)
マリオ・フィリッペスキ第3集

(1)プッチーニ:「トゥーランドット」抜粋
(2)ロッシーニ:「グリエルモ・テル」抜粋
(1)アデリーナ・カンビ(S;トゥーランドット)
マリオ・フィリッペスキ(T;カラフ)
ロゼッタ・ノーリ(S;リュー)
アフロ・ポーリ(Bs;ティムール)
ヴィンチェンツォ・ベッレッツァ(指)O&cho
録音:1957年7月,ナポリ

(2)パオロ・シルヴェーリ(Br;グリエルモ・テル)
マリオ・フィリッペスキ(T;アルノルド)
アンナ・マリア・ロヴェーレ(S;マティルデ)
 ラッファエーレ・アリエ(Bs;グワルティエーロ)
ニーノ・サンツォーニョ(指)O&cho
録音:1954年、ミラノ
輝かしい高音で根強いファンのいるイタリアのテノール、マリオ・フィリッペスキ(1907−1979)の貴重な録音集第3弾。「トゥーランドット」は、おそらくこれが初出となる音源。1957年7月に、ナポリのアレーナ・フレグレアで行われた野外上演のライヴ。オーケストラと合唱団はサンカルロ劇場のものと思われます。「グリエルモ・テル」は、RAIミラノへの放送用録音。全曲盤も発売されたことがあります。 (Ki)
BONGIOVANNI
HOC-056(2CD)
ポンキエッリ:歌劇「ジョコンダ」 ルシール・ウドヴィッチ(S;ジョコンダ)
フラヴィアーノ・ラボー(T;エンツォ・グリマルド)
アルド・プロッティ(Br;バルナバ)
ノーマン・スコット(Bs;アルヴィーゼ・バドエロ)
ミニョン・ダン(Ms;ラウラ・アドルノ)
カルロ・フェリーチェ・チラーリオ(指)O&cho

録音:1960年、ブエノスアイレス
1960年7月28日、ブエノスアイレスのコロン劇場での上演のライヴ録音と思われます。イタリアの名バリトン、アルド・プロッティ(1920−1995)は日本でも人気がありますし、1960年代を中心に活躍したフラヴィアーノ・ラボー(1927−1991)も、ヴェルディ・テノールとして高い評価を得たテノール。しかし米国生まれでイタリアで活躍したソプラノ、ルシール・ウドヴィッチ(1930−1999)となると、日本ではほとんど知られてないでしょう。しかしこの三人はいずれもたいへんな実力の持ち主です。さらにメトの万能バス、ノーマン・スコット(1921−1968)、まだ20代だったメッゾソプラノ、ミニョン・ダン(1931−)と、実は相当に良いキャストが集っています。しかも名匠カルロ・フェリーチェ・チラーリオの指揮。実力のある人たちが舞台に集った時だけに味わえる興奮がしっかり収められています。音は、1960年の南米のライヴの標準よりはいくらかよいか、というくらいです。興奮のライヴをぜひ。 (Ki)

SLOVART
SR-0069(1CD)
シ・イジェ/オペラ・アリア名曲集
プッチーニ:「トスカ」〜星は光りぬ/「ボエーム」〜冷たい手を
「蝶々夫人」〜さようなら、愛の家よ
「トゥーランドット」〜誰も寝てはならぬ
ヴェルディ:「リゴレット」〜風の中の羽根のように(女心の歌)
チレーア:「アルルの女」〜ありふれた話(フェデリコの嘆き)
ビゼー:「カルメン」〜お前が投げたこの花を(花の歌)
グノー:「ファウスト」〜この清らかな住まい
ドニゼッティ:「愛の妙薬」〜人知れぬ涙
モーツァルト:「魔笛」〜何と美しい絵姿
カールマーン:「伯爵令嬢マリーツァ」〜ウィーンへ愛を込めて
レハール:「メリー・ウィドー」〜ばらのつぼみが
「微笑みの国」〜君はわが心のすべて
林千尋:希望の瞳よ(*)
シ・イジェ(T)
林千尋(指)ブラチスラヴァ国立放送O

録音:ブラチスラヴァ、スロヴァキア放送コンサート・スタジオ時期記載なし
ブックレットに日本語解説と(*)の歌詞(日本語歌唱)を記載。
シ・イジェ[石倚シ吉](最後の一字は「さんずい+吉」)…1982年上海生まれ。2006年日本の東邦音楽大学首席卒業、特別研修生としてオーストリアに留学。2009年東邦音楽大学大学院卒業。声楽を宣春亭、魏松、廖昌永、山崎明美、林千尋、クラウス・ブッシュ、ペーター・シュメルツァー、レジーナ・レズニック、リチャード・バーカー、アルベルト・ゼッダに師事。第13回フェルッチョ・タリアヴィーニ国際声楽コンクール優勝、ベスト・テノール賞、観客賞。第37回トティ・ダル・モンテ国際声楽コンクール優勝。第24回マリア・カニーリャ国際声楽コンクール優勝。パッサウ市国際声楽コンクール2007優勝、リート賞。2007年11月イタリアのトレヴィーゾ歌劇場でモーツァルトの「コシ・ファン・トゥッテ」のフェランド役でデビュー。以来、オペラ歌手としてイタリアのフェニーチェ劇場、サン・カルロ劇場、ボローニャ歌劇場、カリアリ歌劇場、フィレンツェ五月音楽祭劇場、ペーザロの国際ロッシーニ・オペラ・フェスティヴァル、ペルゴレージ歌劇場など、また、スペインのラ・コルーニャのモーツァルト・フェスティヴァル、ビルバオのアリアーガ劇場、サンタンデール国際音楽祭、さらにスイスのローザンヌ歌劇場、その他フランスのマスネ歌劇場などにおいてそれぞれ主役を歌っている。また、演奏会ソリストとしてローマのサンタ・チェチーリア国立管弦楽団、東京フィルハーモニー交響楽団などと共演している。なお、2010年4、5月にはアメリカのニューヨーク・メトロポリタン歌劇場にロッシーニの「アルミーダ」のカルロ役とリナルド役の代役に抜擢された。

OEHMS
OC-923F(3CD)
シュポア:歌劇「錬金術師」 錬金術師ヴァスケス…ベルント・ヴァイクル(Br)
その娘イネス…モラン・アボウロフ(S)
ドン・アロンゾ・カストロス…イェルク・ドュルミュラー(T)
ドン・ラミロ・デ・ロクサ…ヤン・ツィンクラー(Br)
パオラ…スザンナ・ピュッテルス(S)
ロペス…マイク・ガーリング(T)
クリスティアン・フレーリヒ(指)
ブラウンシュヴァイグ州立劇場O&cho

録音:2009年5月24日ブラウエンシュヴァイク州立劇場 大ホール
ドイツ・ハノーヴァー近くの町ブラウエンシュヴァイク生まれの作曲家、ルイ・シュポア(1784〜1859)(ルートヴィッヒ・シュポーア)のオペラは、殆ど上演される機会がありませんが、彼の作品の一つ「錬金術師」が、生誕225年没後150年を記念して、生まれ故郷のブラウエンシュヴァイク州立劇場で上演されました。その2009年5月24日のライブ録音です。錬金術師ヴァスケスの娘イネス。彼女をものにしようと、ドン・ラミロはロペスに手伝いを依頼します。しかし、その相談を聞いていたのがラミロの元恋人パオラでした。ラミロをまだ秘かに愛するパオラは、イネスの存在が気になってしまいます。しかしイネスが愛しているのは、父の実験が失敗し炎に包まれた彼女を救ってくれたアロンゾでした。さて登場人物たちの行く末は?錬金術師ヴァスケスを歌うのは、ベルント・ヴァイクル。67歳という年齢を越えた迫力ある歌声です。

ANDANTE PRODUCCIONES CULTURALES
APC-1(1CD+DVD)
歌謡と闘牛とサルスエラのパソドブレ
フェルナンド・モラレダ(1911-1985)/マヌエル・モレノ・ブエンディア編曲:Luna de Espana(*/#)
マヌエル・フォント(1889-1936)/ホセ・デ・エウセビオ編曲:La cruz de mayo(*/+)
マネエル・キロガ(1899-1988)/ホセ・デ・エウセビオ編曲:Trinia*
カルロス・カステリャノ(1904-2002)/ホルヘ・ムニス編曲:La morena de mi copla*
ジュゼプ・マリア・タリダス(1908-1992)/オラシオ・イスカト編曲:Islas Canarias*
マヌエル・フォント/ホセ・デ・エウセビオ編曲:Francisco Alegre+
マルティン・ドミンゴ(1889-1961)/ホルヘ・ムニス編曲:Marcial, eres el mas grande(*/#)
ホセ・パディリャ(1889-1960)/ホルヘ・ムニス編曲:El relicario(*/+)
ラモン・ロチ(1849-1907)/カルメロ・アロンソ・ベルナオラ(1929-2002):La gracia de Dios
ヘナロ・モンレアル(1894-1974)/ホセ・デ・エウセビオ編曲:Campanera*
マヌエル・モンレアル(1915-1992)/ホセ・デ・エウセビオ編曲:Porque te quiero*
フランシスコ・アロンソ(1884-1948)/マヌエル・モレノ・ブエンディア編曲:Las Corsarias(*/#)
アントニオ・アルバレス(1867-1903)/カルメロ・アロンソ・ベルナオラ:Suspiros de Espana
マネエル・キロガ/オラシオ・イスカト編曲:!Ay, MariCruz!*
ダニエル・モントリオ(1904-1982)/オラシオ・イスカト編曲:Soy minero*

[ボーナス・トラック]
マネエル・キロガ/フェルミン・サラベリ編曲:!Ay, Mari Cruz(*/**)
ダニエル・モントリオ/オラシオ・イスカト編曲:Soy minero(*/**)
ホアキン・ピシャン(T)*
マイカ・テバ(S)+
アンサンブル・アレグリ(合唱#)
ノエリア・ロディレス(P)**
マラガPO(**以外)
ホセ・デ・エウセビオ(指(**以外))

録音:2009年9-10月、2010年9月、マラガ(スペイン)、カランケ・ホール
マドリード、プロドゥクシオン・ハウス・スタジオ
ヒホン(スペイン)、アルディリャ・スタジオ
CDとメイキング・シーンを収めたDVDのセットですが、恐縮ながらDVDは再生保証外といたします。ハードカバー・ブック仕様。

DELICIAS DISCOGRAFICAS
DCD-110(1CD)
歌劇、すべての感情アリア集
ガーシュウィン:「ポーギーとベス」〜サマータイム
プッチーニ:「ジャンニ・スキッキ」〜おお、私の大好きなお父さん
ヒメネス:「セビリャの理髪師」(サルスエラ)〜皆が私をべっぴんさんと呼ぶ
ドヴォルザーク:「ルサルカ」〜月に寄せる歌
グノー:「ロミオとジュリエット」〜私は夢に生きたい
ヴェルディ:「椿姫」〜花から花へ
ドニゼッティ:「ドン・パスクアーレ」〜騎士はあの眼差しを
ベッリーニ:「ノルマ」〜清らかな女神よ
モーツァルト:「魔笛」〜ああ、愛の喜びは露と消え
ヘンデル:「リナルド」〜涙の流れるままに
エストレリャ・クエリョ(S)
マス・ケ・ボセス
メルチェ・モレノ(第1Vn、指揮)
カロリナ・ガルシア(第2Vn、Va、編曲)
ヌリア・ガニェト(Vc)
タシアナ・ゴメス(Fl)
カルメン・ラナオ(Ob、イングリッシュホルン)
ベレン・ブラスケス(Cemb,P)

録音:サラゴサ市立視聴覚研究所(スペイン)時期記載なし
エストレリャ・クエリョはサラゴサ大学を卒業し弁護士として働いて学費を貯め、バルセロナのリセウ大劇場高等音楽院に入学したという異色の経歴を持つスペインのソプラノ。デビューは2009年。マス・ケ・ボセスはサラゴサのチッタ・ディ・ローマ音楽院内に創設された女性奏者による室内アンサンブル。

Dynamic
CDS-628(2CD)
チレーア:歌劇「アドリアーナ・ルクヴルール」 ミカエラ・カロージ(Sアドリアーナ・ルクヴルール)
マルセロ・アルヴァレス(Tマウリツィオ)
マリアンネ・コルネッティ(Msブイヨン公爵夫人)
アルフォンソ・アントニオッツィ(Brミショネ)
シモーネ・デル・サヴィオ(Bs-Brブイヨン公爵)
ほか
レナート・パルンボ(指)
トリノ・レージョ劇場O&cho

録音:2009年7月、トリノ
チレーアの名作「アドリアーナ・ルクヴルール」は、タイトルロールはもちろん、テノール、メッゾソプラノ、バリトンと四役が揃わないと盛り上がりません。この2009年の上演では、近年プリマドンナとして台頭著しいミカエラ・カロージのアドリアーナ、2010年のレージョ劇場来日公演でも素晴らしいロドルフォを聞かせてくれたマルセロ・アルヴァレスのマウリツィオ、米国生まれでヴェルディ・メッゾとして活躍するマリアンネ・コルネッティ、喜劇役からシリアスな役まで幅広く活躍するアルフォンソ・アントニオッツィのミショネと、かなり充実したキャストが揃えられています。指揮は前ベルリン・ドイツオペラの音楽監督、レナート・パルンボ。既にDynamicからのライセンスで他社による映像が出ていますが、音質重視、音楽だけに浸りたいという方はこちらがお勧めです。 (Ki)

OEHMS
OC-912E(2CD)
ヴェルナー・エック:歌劇「検察官」

エックへのインタビュー(1976年5月19日収録…聴き手クラウス・アダム)
フレスタコフ…ダグラス・ナスラーヴィ(T)
オシップ…ニコライ・ガルキン(Bs)
町長…ミハエル・ドリーズ(Br)
アンナ…ジャネット・ウォーカー(Ms)
マリア…コーネリア・ツィンク(S)
ボブチンスキー…ニコラ・ダーヴィット(T)
ドブチンスキー…フェリペ・ペイロ(T)
ハンス・ノルベルト・ビールマイアー(指)アウグスブルクPO

2001年3月8〜10日、アウグスブルク劇場
OC-222(生産中止)からの、再発売となります。CD2はエンハンスト仕様。エックのバイオグラフィなどが収録されています(以前ここに収録されていたインタヴューはCD2に収録)。ニコライ・ゴーゴリの5幕からなる喜劇「検察官」(査察官とも)によるヴェルナー・エックのオペラです。初演は1957年。ロシア帝政時代の賄賂や悪行がはびこる小さな町に起こる騒動を描いた作品です。町長を含め、誰もが悪行に手を染めている町に密命を帯びた検察官がやってくるという噂がたったから、さあ大変。宿屋に泊っている「その人物らしき」フレスタコフを皆で徹底的にもてなし、口封じを図るのですが・・・。粗筋はおいておくとして、この付けられた音楽が実に愉快です。村人たちの姦計の場面、フレスタコフの悪ノリする場面、その他、めまぐるしく表情を変える音楽をお聴きください。もちろんロシア的な雰囲気もたっぷり。ショスタコーヴィチやストラヴィンスキーの好きな方なら、間違いなくつぼにはまる作品でしょう。

MUZA
PNCD-1296B(1CD)
ヤドヴィガ・ロマンスカ/オペラ・リサイタル
ヴェルディ:「椿姫」〜ヴィオレッタのレチタティーヴォとアリア "E strano!..."(第1幕)*
ヴィオレッタのアリア "Addio del passato"(第3幕)+
ロッシーニ:「セビリャの理髪師」〜ロジーナのカヴァティーナ(第1幕)*
ヴェルディ:「リゴレット」〜ジルダのアリア(第2幕)*
プッチーニ:「蝶々夫人」〜"Un bel di vedremo"(第2幕)+
プッチーニ:「ボエーム」〜"Si mi chiamo Mimi"(第1幕)*
モーツァルト:「フィガロの結婚」〜ケルビーノのアリア "Non so piu cosa son"(第1幕)#
モニュシュコ:「幽霊屋敷」〜ハンナのレチタティーヴォとアリア "O cudne wody" (第4幕)#
ドリーブ:「ラクメ」から ラクメのレチタティーヴォとアリア"Te kwiaty sa dla mnie tak piekne(第1幕)#
ドニゼッティ:「ランメルモールのルチア」〜ルチアのアリア "Regnava nel silenzio"(第1幕)**
ルドミル・ルジツキ(1884-1953):「カサノヴァ」〜ワルツ(第3幕)++
ヤドヴィガ・ロマンスカ(S)
ポーランド放送O(*/++)
アンジェイ・ストラシンスキ(指)++
ズジスワフ・グジンスキ(指)*
ポーランド放送クラクフO(+/**)
ヴオジミェシュ・カミルスキ(指)+
イェジ・ゲルト(指)**
ポーランドRSO#
ヴオジミェシュ・オルミツキ(指)#

録音:1970年*/1975年+/1965年(#/**)/1981年++
(P) Polskie Nagrania*/(P) ポーランド放送(+/#/**/++)

Nimbus
NI-5513(2CDR)
【未案内旧譜】
ブレタン:歌劇「ホリア」(世界初録音) コルネル・トレイレスク(指)
ブカレスト・ルーマニア歌劇場O&cho

録音:1980年7月
ニンバスとニコラエ・ブレタン音楽財団の協力によってリリースが続けられてきたルーマニアの作曲家ニコラエ・ブレタン(1887−1968)のオペラ・シリーズ。
※Nimbusはレーベル・オフィシャルのCD-R仕様となります。

Dynamic
DYNDVD-33616(DVD)
ベッリーニ:歌劇「夢遊病の女」 エグリゼ・グティエレス(Sアミーナ)
アントニーノ・シラグーザ(Tエルヴィーノ)
シモーネ・アライモ(Bsロドルフォ伯爵)
サンドラ・パストラーナ(Sリーザ)
ガブリエッラ・コレッキア(Sテレーザ)
ガブリエーレ・ナーニ(Brアレッシオ)
マックス・ルネ・コゾッティ(T公証人)
マウリツィオ・ベニーニ(指)カリアリ歌劇場O&cho
演出:ウーゴ・デ・アナ

収録:2008年10月、カリアリ

リージョン・オール
NTSC/16:9/DD5.0
LPCM2.0/141m
字幕:伊英仏独西
なんと言っても日本でも大人気のアントニーノ・シラグーザのエルヴィーノが聞きもの。ベッリーニと同じくシチリア出身のシラグーザの抜けるような美声は、まさにベッリーニにぴったり。ベテラン・バスのシモーネ・アライモの存在感も見事。そして注目は、キューバ出身のソプラノ、エグリゼ・グティエレス。2004年にフィラデルフィアの声楽アカデミーを修了したばかりのまだ若いソプラノですが、ここ数年メキメキと頭角を現しています。ドニゼッティ、ベッリーニのオペラや、ヴェルディのジルダ、ヴィオレッタなどで高い評価を得ており、2010年春にはマドリッドで、フアン・ディエゴ・フローレスを相手に「清教徒」のエルヴィーラを歌っています。まだCDもありませんので、これが初お目見え。名匠マウリツィオ・ベニーニの様式感ピタリの指揮が歌手を支えます。ウーゴ・デ・アナ演出の舞台は、ヴェローナのフィラルモニコ劇場との共同制作。緑を多用して自然を強調した舞台作りで、近年の「夢遊病の女」で最も美しい演出と絶賛されました。ヴェローナ、カリアリの他、スペインのサンタンデールでも上演されています。 (Ki)

Ondine
ODE-1168(1CD)
カミラ・ニュルンド/ワーグナーとR.シュトラウス
ワーグナー:「ローエングリン」〜エルザの夢「寂しい日々に神に祈った」
 「タンホイザー」〜「おごそかな広間よ、ふたたび挨拶を送る」
 「タンホイザー」〜エリーザベトの祈り「全能のマリアよ」
 「ワルキューレ」〜ジークリンデの独白「一族の男たちが全て」
 「トリスタンとイゾルデ」〜イゾルデの愛の死「優しくかすかな彼のほほえみ」
R・シュトラウス:「アラベラ」〜「私のエレマー」
 「ダフネ」〜「ああ愛しい昼よ行かないで」
 「ナクソス島のアリアドネ」〜より「すべてのものが清らかな国がある」
 「サロメ」〜「物音ひとつしない。なにも聞こえない」
カミラ・ニュルンド(S)
ハンヌ・リントゥ(指)タンペレPO

録音:2010年9月16-19日フィンランドテンペレ・ホール
実力派ソプラノ、カミラ・ニュルンド。日本でもすでに揺るぎない人気を持つ「ワーグナー・ソプラノ」としておなじみの存在になっています。このアルバムは彼女の初のアリア集で、収録されているのは、ワーグナーとR.シュトラウス。まさにこの上なき1枚と言えるでしょう。彼女のワーグナーはARTHAUSから2点映像も発売されており、その凛とした舞台姿に見惚れた人も多いはず。そしてR.シュトラウスは2007年の新国立劇場での元帥夫人の存在感が記憶から離れがたいことでしょう。この「トランスフィギュレーション(変身)」と名付けられたアルバムは、2人の大作曲家が描く女性像を恐ろしいまでに描き出しています。強靭でありながらも、繊細な趣きを有する彼女の声は、変幻自在に移り変わる女心を巧みに映し出します。指揮をしているのは、タンペレ・フィルハーモニー管弦楽団の首席ハンヌ・リントゥ。厚みのある響きを縦横無尽に操り、彼女の歌を引き立てています。

Dynamic
DYNDVD-33649(DVD)
ヴェルディ:歌劇「ファルスタッフ」 ルッジェーロ・ライモンディ(Brファルスタッフ)
ルカ・サルシ(Brフォード)
ヴィルジニア・トーラ(Sアリーチェ)
サビーナ・プエルトラス(Sナンネッタ)
ティベリオ・シム(Tフェントン)
チンツィア・デ・モーラ(Msクイックリー夫人)
リリアーナ・マッテイ(Msメグ・ペイジ)
グレゴリー・ボンファッティ(T医師カイウス)
ピエトロ・ピコーネ(Tバルドルフォ)
ルチアーノ・モンタナーロ(Bsピストーラ)
パオロ・アッリヴァベーニ(指)ワロン王立歌劇場O&cho
演出:ステーファノ・ポーダ

収録:2009年11月,リエージュ
リージョン・オール
NTSC/16:9/LPCM2.0/129m
偉大なバスバリトン、ルッジェーロ・ライモンディの新映像です。2009年11月に、ベルギー、リエージュのワロン王立歌劇場で上演されたヴェルディ《ファルスタッフ》です。ライモンディのファルスタッフといえば、2006年9月のフィレンツェ歌劇場来日公演でも絶賛された、近年の彼の一番の得意役。今年10月には70歳を迎えるライモンディ、まだまだ元気で愉快な爺さんを豪快に演じています。ステーファノ・ポーダの演出は、白を多用した透明感のある美しいもの。名匠パオロ・アッリヴァベーニの様式感たしかな指揮も見事です。 (Ki)

RCOC
RCOC-1001(2CD)
マルティン・イ・ソレル:「歓迎するドーラ川」、「夢」 イム・スンヘ(Sアポッロ,ニーチェ)
ラッファエッラ・ミラネージ(Sミネルバ,エグレ)
マグヌス・スタヴェランド(Tジョーヴェ,フィレーノ)
ファン・バウティスタ・オテーロ(指)レアル・コンパーニャ・オペラ・デ・カマラ

録音:2010年3月
バルセロナの古楽団体、ファン・バウティスタ・オテーロ率いるレアル・コンパーニャ・オペラ・デ・カマラ(カタルーニャ語だとレイアル・コンパーニア・ダ・カンブラ)、略称RCOCによるマルティン・イ・ソレルの“小オペラ”2作、世界初録音です。ヴィセンテ・マルティン・イ・ソレル(1754−1806)は、スペイン、ヴァレンシア生まれ。ボローニャで作曲を学んだ後、1785年にウィーンに進出、当時のモーツァルトのライバルの一人として知られています。1788年にサンクトペテルブルグに移り、ここで亡くなっています。このCDに収録されている2作は、いずれもオペラ的なカンタータといったもの。「歓迎するドーラ川」は、1783年にトリノで初演された作品で、大作オペラセリア「ヴォロジェーゾ」のプロローグとして上演されました。ドーラ川はトリノを流れる川の名前で、つまりはトリノの象徴。この上演は、ハプスブルク家支配下のミラノから大公フェルディナント(ヨーゼフ2世の弟)とその后でモデナ公の娘ベアトリーチェがサルデーニャ王国の首都トリノを訪問した際の祝典でもあり、このプロローグで二人への歓迎の意を表したのです。「夢」は、おそらく1789年にウィーンで初演されたカンタータ。台本はロレンツォ・ダ・ポンテで、つまりモーツァルトの「コジ・ファン・トゥッテ」と同時期の作品ということになります。真の愛を求める羊飼いフィレーノと、愛に関心のないナイアス(水の精)のニーチェ、そして美しいナイアスのエグレによる、アルカディア的題材の物語です。ヤーコプスに重用されている韓国出身のソプラノ、イム・スンヘ、バロック音楽のソプラノとして人気急上昇中のイタリアのソプラノ、ラッファエッラ・ミラネージ、そしてノルウェー出身のテノール、マグヌス・スタヴェランドと、三人の歌手は高水準。そしてRCOCのピリオド楽器オーケストラの魅力的な音色を十分に生かしたオテーロの指揮で、マルティン・イ・ソレールの音楽が生き生きと蘇っています。 (Ki)


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