湧々堂HOME 新譜速報 交響曲 管弦楽曲 協奏曲 器楽曲 室内楽 声楽曲 歌劇 バロック 廉価盤 シリーズ
旧譜カタログ チャイ5 殿堂入り 交響曲 管弦楽 協奏曲 器楽曲 室内楽 声楽曲 歌劇 バロック


協奏曲・新譜速報2


※発売済のアイテムも含めて、約3ヶ月間掲載しています。
※新しい情報ほど上の段に記載しています。
※表示価格は全て税込みです。




PRO MUSICA CAMERATA
PMC-4151(11CD)
【値下げ再案内】
モーツァルトピアノ協奏曲全集
第9番変ホ長調「ジュノム」K.271
第14番変ホ長調 K.449
第11番ヘ長調 K.413
第15番変ロ長調 K.450
第19番ヘ長調 K.459
第25番ハ長調 K.503
第26番ニ長調「戴冠式」K.537
ロンド イ長調 K.386/第12番イ長調 K.414
第13番ハ長調 K.415
第21番ハ長調 K.467
第5番ニ長調 K.175
第10番(2台のピアノのための)変ホ長調 K.365*
第7番(3台のピアノのための)ヘ長調「ロドロン」K.242(*/+)
第22番変ホ長調 K.482
第24番ハ短調 K.491/ロンド ニ長調 K.382
第6番変ロ長調 K.238
第20番ニ短調 K.466/第23番イ長調 K.488
第8番ハ長調 K.264「リュツォウ」
第16番ニ長調 K.451/第17番ト長調 K.453
第18番変ロ長調 K.456
第27番変ロ長調 K.595
第1番へ長調 K.37/第2番変ロ長調 K.39
第3番ニ長調 K.40/第4番ト長調 K.41
ニ長調 K.107 No.1/ト長調 K.107 No.2
変ホ長調 K.107 No.3
ヴィヴィアナ・ソフロニツキ(フォルテピアノ)
リンダ・ニコルソン(フォルテピアノ)*
マリオ・アシュナウアー(フォルテピアノ)+
タデウシュ・カロラク(指)
ムジケ・アンティケ・コレギウム・ヴァルソヴィエンセ


録音:2004-2006年、ワルシャワ
使用楽器:ポール・マクナルティ製(モデル:1795年頃、ワルター製)
ロシアの大ピアニスト、ウラディーミル・ソフロニツキー(1901-1961)の娘ヴィヴィアナは、モスクワ音楽院ピアノ科を卒業後オランダの王立ハーグ音楽院でチェンバロと時代ピアノを学びました。ムジケ・アンティケ・コレギウム・ヴァルソヴィエンセは1957年、古楽を演奏するポーランドで最初の声楽・器楽アンサンブルとして創設され、奏者たちは1961年、ワルシャワ室内歌劇場の創設メンバーも兼ねました。当初はモダーン楽器を使用していましたが、1991年以降はピリオド楽器を専門としています。タデウシュ・カロラク(1954年生まれ)は2003年よりムジケ・アンティケ・コレギウム・ヴァルソヴィエンセとワルシャワ室内歌劇場の指揮者を兼任しています。

Ondine
ODE-699(1CD)
ラウタヴァーラ:ピアノ協奏曲第3番「夢の贈り物」
交響曲第7番「光の天使」*
ウラディーミル・アシュケナージ(P,指)
レイフ・セイゲルスタム(指)*
ヘルシンキPO

録音 1995年8月*、1999年8月 フィンランドヘルシンキ、フィンランディア・ホール
2010年までに発売されたONDINEレーベルのカタログ付きCDです。フィンランドの作曲家ラウタヴァーラの2つの作品を収録。神秘的かつ明快な彼の音楽に親しんでいただける格好のアルバムとなっています。ピアノ協奏曲第3番は「夢の贈り物」と題された作品。幻想的で流麗なピアノパート、それを包みこむ柔らかいオーケストラの響き。現代音楽にありがちな難しさは全くありません。アシュケナージの弾き振りも魅力。ピアニストとしての彼のすばらしさを再確認できる演奏です。交響曲第7番は「光の天使」と題されていて、彼の名前がブレイクするきっかけとなった作品です。活発な第2楽章以外は、瞑想的な響きと、ブルックナーを思わせる厚みのある音色が横溢した美しい曲で、現代音楽にある種の癒しを求める人の心を鷲掴みすること間違いなしです。

MUZA
PNCD-1321B(1CD)
ショパン:ピアノ協奏曲集
第1番ホ短調 Op.11/第2番ヘ短調 Op.21
マレク・ドレヴノフスキ(P)
ショパン・ソロイス

録音:1999年8月28-30日、ワルシャワ、 ポーランド放送ヴィトルト・ルトスワフスキ・コンサート・スタジオ
レナード・バーンスタインに起用され国際的名声を得たポーランドのピアニスト、マレク・ドレヴノフスキによる「ショパン作品全集 CD 1」。CD 2「ワルツ集」(PNCD-1322)、CD 3「前奏曲集」(PNCD-1323)が先行発売されていました。ショパン・ソロイスツはポーランドのウーチ音楽アカデミーの学生・卒業生・准教授19名から成る弦楽合奏団。

CZECH RADIOSERVIS
CR-0464-2(1CD)
モーツァルト(フィリップ・ウィルビー補筆完成):協奏交響曲二長調(K.Anh.56 [315f];1778)
メンデルスゾーン:ヴァイオリン,ピアノと弦楽合奏のための協奏曲ニ短調(1823)
フランチシェク・ノヴォトニー(Vn)
セルゲイ・ミルステイン(P)
クリストフ・カンペストリーニ(指)ブルノPO

録音:2008年10月22-23日、ブルノ放送スタジオ(チェコ)


ICA CLASSICS
ICAC-5000(1CD)
ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第1番
ピアノ協奏曲第3番*
エミール・ギレリス(P)
エイドリアン・ボールト(指)
ニュー・フィルハーモニアO

録音:1967年7月10日、1967年7月13日* ロイヤル・フェスティヴァル・ホール(全てステレオ)
ギレリスのベートーヴェンと言えば、マズアやセルとの共演が知られていますが、この録音は1967年のライブで、その翌年のセルとの第5番(これは稀代の名演とされる)に匹敵するほどの素晴らしい演奏の記録です。タイム誌の批評家、ウィリアム・マンは第3番の演奏会の後に「第1楽章から生気に満ち溢れ、堅固で明瞭な音、そして尊厳に満ち溢れたラルゴ、的確なテンポによる活発なロンド」と大絶賛の記事を書き、他の全ての批評家たちも、このボールトとの演奏に惜しみない称賛を贈ったという名演です。
ICA CLASSICS
ICAC-5003(1CD)
ブラームス:ピアノ協奏曲第2番*
 狂詩曲Op.79-1/カプリッチョOp.76-2
ショパン:夜想曲Op.27-2
 ワルツOp.64-2
ファリャ:火祭の踊り
アルトゥール・ルービンシュタイン(P)
クリストフ・フォン・ドホナーニ(指)
ケルンRSO

録音:1966年5月23日(ステレオ)*、1963年4月20日(モノラル)
ショパンのスペシャリストとして知られる名ピアニスト、ルービンシュタイン。彼は前半生はヨーロッパで、後半生はアメリカ合衆国で活躍しました。、そんな彼にとってこの1963年の録音は歴史的な重要性を持っています。戦争のため、1914年を最後に決してドイツで演奏することのなかったルービンシュタインですが、戦後になって、このオランダのナイメーヘンで演奏会を開催。もちろんドイツからも多くの聴衆が詰めかけ、大絶賛を送ったのでした。この日のプログラムの前半はメディチ・マスターズ(MM029)として既出、この盤で一夜の演奏会が完全に復元されることとなります。収録曲のメインはブラームスの協奏曲のライヴ録音で、スタジオ録音とは違った自発的で素晴らしい音楽を聴くことができます。こちらも良好に保存されたオリジナル・テープからの復刻です。
ICA CLASSICS
ICAD-5012(DVD)
ヴァイオリン協奏曲集
バッハ:2つのヴァイオリンのための協奏曲ニ短調BWV1043
モーツァルト:協奏交響曲K364*
ブラームス:ヴァイオリン協奏曲#
ダヴィド・オイストラフ(Vn&Va*)
イーゴリ・オイストラフ(Vn)
コリン・デイヴィス(指)イギリスCO
イェフディ・メニューイン(指)モスクワPO*
キリル・コンドラシン(指)モスクワPO#

収録ロ1961年2月18日、1963年2月28日*、1963年2月19日# ロイヤル・フェルティヴァル・ホール
このDVDは勿論オイストラフが主役ですが、他にも見所はたくさんあります。息子イーゴリとの共演であるバッハとモーツァルトでは、彼の父親としての素顔を垣間見ることができるでしょう。モーツァ
ルトでは彼がヴィオラを弾いています。また、そこで指揮をするメニューインはオイストラフの友人で、またとないコンビネーションを聴かせてくれます(このコンサートの後半プログラムでは、オイストラフの指揮でメニューインがベートーヴェンの協奏曲を奏でたのでした)。ブラームスで指揮棒を執るのはコンドラシン。彼の創り出す巨大で雄大なバックを従え、オイストラフが悠然たるブラームスを奏でます。2人の巨匠の息詰まる戦い、そして紡ぎ出された至福のアダージョ。言葉に尽くせない素晴らしさです。
ICA CLASSICS
ICAD-5013(DVD)
ギャリック・オールソン
ブラームス:ピアノ協奏曲第2番*
ショパン:スケルツォ第1番
ショパン:ポロネーズ変イ長調
リスト:葬送曲
ギャリック・オールソン(P)
ジェームズ・ロッホラン(指)BBC響
収録:1978年7月31日*、1974年4月12日…2-4 ロイヤル・アルバート・ホール
この映像は、1970年のショパン国際ピアノ・コンクールで優勝を飾ったアメリカのピアニスト、ギャリック・オールソンの演奏です。彼はショパン作品全集も録音していましたが、長らく入手困難で、最近ようやく別レーベルから再リリースされたため、人気が再燃の兆しを見せています。この映像の中のショパンとリストは、コンクールの4年後のコンサートを収録したもので、まだ26歳の瑞々しい感性に溢れた力強い演奏を聴くことができます。特にリストの「葬送曲」はあまりの素晴らしさに、リスト嫌いの人もその考えを改めるのではないでしょうか。ブラームスはそのまた4年後の演奏で、これを見れば彼の音楽性が更に円熟を極めたことを確認できるはずです。

フォンテック
FOCD-9490(1CD)
税込定価
2010年12月21日発売
第4回仙台国際音楽コンクール優勝者〜ヴァイオリン部門第1位
メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲ホ短調
ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲
クララ・ジュミ・カン(Vn)
パスカル・ヴェロ(指)仙台PO

録音:2010年5月31-2010年6月6日仙台市青年文化センターでのライヴ
仙台国際音楽コンクールは、仙台市が開府400年を記念して2001年に創設し、3年毎に行うコンクールです。才能ある若い音楽家を輩出することにより、世界の音楽文化の振興及び国際的文化交流の推進に寄与することを目的としています。コンチェルトを課題曲の中心に据えるという特色を持ち、予選を含めた全ての段階で、出場者はオーケストラと協演することになります。ヴァイオリン部門のクララ・ジュミ・カン、ピアノ部門のヴァディム・ホロデンコは今後の活躍が非常に期待される実力派です。 (フォンテック)
フォンテック
FOCD-9491(1CD)
税込定価
2010年12月21日発売
第4回仙台国際音楽コンクール優勝者〜ピアノ部門第1位
モーツァルト:ピアノ協奏曲ハ長調 K503 
ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番
ラフマニノフ(ヴァディム・ホロデンコ編):「メロディ」Op.21-9
ヴァディム・ホロデンコ(P)
山下―史(指)仙台PO

録音:2010年6月21-25日仙台市青年文化センターでのライヴ

URANIA
WS121.107(2CD)
オイストラフのベートーヴェン
(1)ヴァイオリン協奏曲
(2)三重協奏曲
(3)ヴァイオリン・ソナタ第3番
(4)ヴァイオリン・ソナタ第9番「クロイツェル」
全てダヴィッド・オイストラフ(Vn)
(1)シクステン・エールリンク(指)ストックホルム祝祭O
(2)レフ・オボーリン(P)、スヴィヤトスラフ・クヌシェヴィツキー(Vc)
マルコム・サージェント(指)フィルハーモニア
(3)ヴラディーミル・ヤンポリスキー(P)
(4)レフ・オボーリン(P)

録音:(1)1954年6月10,11日、(2)1958年5月10日、(3)1955年5月19日、(4)1953年

CASCAVELLE
VEL-3151(1CD)
サン=サーンス:ピアノ協奏曲第2番ト短調作品22
リスト:ハンガリー幻想曲*
ラフマニノフ:パガニーニの主題による狂詩曲*
エリソ・ボルクヴァゼ(P)
ヤンスク・カヒッゼ(指)トビリシSO

録音:1993年、1994年 ライセンス:SOSTalents
トビリシ交響楽団と地元生まれのピアニスト、ボルクヴァゼとの共演のサン=サーンス、リスト、ラフマニノフ。7歳にしてオーケストラとの共演をはたした神童ボルクヴァゼはタチアナ・ニコラーエワに師事し、様々な国際コンクールにて受賞履歴がございます。またズビン・メータをはじめ世界の名だたる演奏家との共演により活躍の場を広げております。 (Ki)
CASCAVELLE
VEL-3153(1CD)
バッハ:協奏曲(原曲:チェンバロ協奏曲)BWV1056
 協奏曲BWV1060
 管弦楽組曲ロ短調BWV1067*
C.P.E.バッハ:フルート協奏曲イ長調WQ168/H438
シモン・スタンチウ・シリンクス(パンフルート)
ジャン・ピエール・ベルリンゲン(指)
ルマンディ・アンサンブル・オーケストラ、
エドモンド・デ・シュトウツ(指)チューリヒCO*
録音:1992年、1999年
世界的パンフルート奏者がおくるJ.S.バッハとC.P.E.バッハのコンピレーション・アルバム。ヴァイオリンとオーボエのための協奏曲のオーボエ・パートをパンフルートで演奏するなど、柔らかな音色が魅力のパンフルートをご堪能ください。 (Ki)

DUTTON
CDLX-7257(1CD)
ポール・パターソン(1947-):ヴァイオリン協奏曲Op.72(1992)*
ヴィオラ協奏曲Op.101(2009)+
チェロ協奏曲Op.90(2002)#
タマーシュ・アンドラーシュ(Vn)*
サラ=ジェーン・ブラッドリー(Va)+
アリス・ニアリー(Vc)#*
ジョージ・ヴァス(指)オーケストラ・ノーヴァ

録音:2010年3月4日(+/#)、7月16日*、ロンドン、ハムステッド・ガーデン・サバーブ、
セント・ジュード=オン=ザ=ヒル教会

世界初録音(*/+)
DUTTON
CDLX-7261(1CD)
デイヴィッド・マシューズ(1943-):ヴァイオリン協奏曲第1番Op.31(1980-1982)(*/**)
オーボエ協奏曲Op.57(1991-1992)(+/**)
ヴァイオリン協奏曲第2番Op.74(*/++)
陽が昇った後Op.82(2000-2001)**
フィリップ・グラフィン(Vn)*
ニコラス・ダニエル(Ob)+
ジョージ・ヴァス(指)
ボーンマスSO**
オーケストラ・ノーヴァ++

録音:2010年3月3日、ロンドン、ハムステッド・ガーデン・サバーブ、
セント・ジュード=オン=ザ=ヒル教会**
2010年7月27-28日、プール(英国、ドーセット州)、ライトハウス++

世界初録音。

Dynamic
CDS-667(1CD)
バッハとヴィヴァルディの協奏曲
バッハ
:協奏曲ニ短調BWV596(原曲ヴィヴァルディ:協奏曲ニ短調Op.3-11)
協奏曲ハ長調BWV595(原曲ザクセン=ワイマール公ヨハン・エルンスト作)
 協奏曲イ短調BWV593(原曲ヴィヴァルディ:協奏曲ニ短調作曲Op.3-8)
 フーガの技法BWV1080−コントラプンクトゥス1、コントラプンクトゥス3、コントラプンクトゥス9
ヴィヴァルディ:協奏曲ト短調RV157
協奏曲ニ短調RV153
協奏曲ハ長調RV443
イカルスQ(リコーダー・アンサンブル)
録音:2009年5月
バッハ、ヴィヴァルディの協奏曲をリコーダー・アンサンブルで演奏しています。弦楽合奏主体の場合と比べ、旋律の絡みが一層くっきり明瞭になり、曲の魅力を改めて感じることが出来ます。イカルス四重奏団は、ステーファノ・バリャーノ、ロレンツォ・カヴァサンティ、プリスカ・コンプロイ、マヌエル・スタロポリの四人からなり、バロック音楽を積極的に取り上げている団体です。 (Ki)

HECTOR
HCDR-1023(1CDR)
モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲第3番ト長調Kv.216
 ヴァイオリン協奏曲第4番ニ長調Kv.218
ポール・マカノヴィッキー(Vn)
カール・リステンパルト(指)ザールCO

録音:1960年代前後ステレオ
LP Le Club Francais du Disque 266
ステレオ録音とモノ録音が存在する何れもレア盤です。モノの音もいいが今回は初期ステレオ盤を選んだ。この時代にしては音がいいので驚いてしまう。会員に配布されたLPでジャケはそこそこだが中身は絶品!マカノヴィッキーのノリノリなソロにはただならぬ興奮と湧き上がる音楽的表現力に言う事なしの名演。(HECTOR)

CastelloCASTELLO-009(1CD)
マルチン・コジャク/ショパン2010
ショパン:クラコヴィアク風ロンド(演奏会用ロンド「クラコヴィアク」)ヘ長調Op.14
ピアノ協奏曲第1番ホ短調Op.11
マルチン・コジャク(P)
スタニスワフ・クラフチンスキ(指)クラクフ室内O

録音:2009年6月、クラクフ・ヴワディスワフ・ジェレンスキ音楽学校コンサートホール
マルチン・コジャクは録音時点でクラクフ音楽アカデミーに在学しステファン・ヴォイタスに師事しているポーランドのピアニスト。10代ですでに数々のコンクール入賞歴がありあります。2010年5月のラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン「熱狂の日」にも出演しました。

URANIA
WS121.103(2CD)
ストラヴィンスキー:聖マルコの名をたたえる聖歌
哀歌(預言者エレミアの哀歌)*
ミサ**
ジェズアルド・ディ・ヴェノーサ400年祭のための記念碑#
ヴァイオリン協奏曲ニ長調##
ペトルーシュカ組曲+/結婚++
イゴール・ストラヴィンスキー(指)
コロンビアSO

録音:1957年6月19日
1959年1月5,6日*
1960年6月5日**
1960年6月9日#
1960年6月28,30日##
1960年2月12-16日+
1959年12月21日++
URANIA
WS121.104(2CD)
若き日のロリン・マゼール
チャイコフスキー
:交響曲第4番 
 ロメオとジュリエット*
リムスキー=コルサコフ:スペイン奇想曲**
ムソルグスキー:はげ山の一夜# 
レスピーギ:ローマの松##  
ストラヴィンスキー:組曲「火の鳥」+
プロコフィエフ:組曲「ロメオとジュリエット」++
ロリン・マゼール(指)
BPO、ベルリンRSO+

録音:1960年1月5,6,9日
1957年6月24日*
1958年12月10日**
1959年2月2日#
1958年12月5,6,9日##
1957年11月+
1957年6月/27,28,30日++

ABC Classics
ABC-442349-2(1CD)
【未案内旧譜
クーネ:オーケストラのためのルンバ「発電所」*
バイロンの3つの詩
カプリッチョ/2つの夜想曲
アンチェインド・メロディ*
デイヴィッド・ポルセリン(指)*、
ヤーノシュ・フュルスト(指)
アデレードSO

録音:1992年−1993年
オーケストラが熱狂するエキサイティングな「発電所」は、オーストラリアの現代作曲家グレーム・クーネ(1956−)の代表作!知る人ぞ知る現代オーストラリアの傑作「発電所」は、吹奏楽やライトミュージックが好きな方に特にオススメ。かなり熱いオーストラリア産のルンバです!
ABC Classics
ABC-476-7966(1CD)
【未案内旧譜】
エルガー:チェロ協奏曲ホ短調Op.85
歌曲集「海の絵」Op.37
オラトリオ「神の国」Op.51〜前奏曲
リー・ウェイ(Vc)、
エリザベス・キャンベル(Ms)、
ニコラス・ブレイスウェイト(指)
アデレードSO

録音:2002年11月
上海で生まれ13歳でオーストラリアに移住したチェリストのリー・ウェイは、1998年第11回チャイコフスキー国際コンクールのチェロ部門で第2位に輝いた実力者。ヘンリー・ウッド版の「展覧会の絵」(Lyrita/SRCD.216)を振った英国音楽のスペシャリスト、ブレイスウェイトのサポートも堅実。
ABC Classics
ABC-476-7627(1CD)
【未案内旧譜】
スカルソープ:チェロ・ドリーミング*
クァンビー/ノーランジー#
バリのための音楽
リチャード・マイルズ(指)タスマニアSO、
スー=エレン・パウルセン(Vc)*、
カリン・シャウプ(G)#

録音:2002年−2003年
タスマニアSOの「オーストラリアの作曲家シリーズ」からオーストラリアの国民的作曲家、ピーター・スカルソープ(1929−)の作品集が登場。タスマニア島のタスマニアSOによる充実の演奏が、スカルソープの存在の大きさを教えてくれる。作品から聴こえてくる先住民族アボリジニの音楽など伝統音楽の響きこそがスカルソープの特徴。

Avie
AV-2200(1CD)
モーツァルト:ピアノ協奏曲第22番変ホ長調K.482
ピアノ協奏曲第18番変ロ長調K.456
イモジェン・クーパー(Pノ&指)、
ノーザン・シンフォニア

録音:2009年11月9日−11日、セージ・ゲイツヘッド・ホール(イギリス)
"シューベルト・ライヴ"で健在ぶりを強く印象付けてくれた英国の才女イモジェン・クーパーの弾き振りによるモーツァルト第3弾!
Avie
AV-2211(1CD)
ヴィヴァルディと仲間たち
ヴィヴァルディ(ソレル編):ラ・フォリア
ヴィヴァルディ:4つのヴァイオリンのための協奏曲ロ短調Op.3-10/RV.580
ヴィヴァルディ(ソレル編):協奏曲「夏」Op.8-2/RV.315
ヴィヴァルディ:2つのチェロのための協奏曲ト短調RV.531
バッハ(ヴィヴァルディ編):4台のチェンバロのための協奏曲イ短調BWV.1064
ドゥチフレ:2つのヴィオラ・ダ・ガンバのための協奏曲ニ短調「タンゴ」
ジャネット・ソレル(指)アポロズ・ファイア
アヴィー(Avie)とのコラボレーションで本格的な世界進出を進めるアメリカ、クリーヴランドのピリオド・オーケストラ、アポロズ・ファイア。アヴィーからのリリース第4弾となる"ヴィヴァルディと仲間たち"は、ヴィヴァルディのオリジナル、音楽監督ソレルのアレンジ、ヴィヴァルディのアレンジ、さらにはオランダの現代作曲家レネ・ドゥチフレ(1961−)の謎の"タンゴ"などプログラミングが濃密!オランダでクイケンとビルスマから授けられた古楽奏法をクリーヴランドに持ち帰り、独自のスタイルへと発展させたソレル&アポロズ・ファイアは、北米、欧州の古楽界に一石を投じる存在として期待を集めています。

Onyx
ONYX-4065
伝説〜サクソフォンと管弦楽のための作品集
ドビュッシー:アルト・サクソフォンと管弦楽のための《狂詩曲》
フローラン・シュミット:伝説Op.66
トマジ:サクソフォン協奏曲
ダンディ:コラール変奏曲Op.55
モーリス:プロヴァンスの風景
セオドア・ケルケゾス(Sax)
ユーリ・シモノフ(指)LSO

録音:2010年4月18日−20日、アビー・ロード・スタジオNo.1(イギリス)
ギリシャのクレタ島で生まれ、現代サクソフォン界の巨匠ダニエル・デュファイエやジャン=マリー・ロンデックスに認められたサクソフォニスト、セオドア・ケルケゾスのコンチェルト・アルバム!
イギリスのLSO、LPO、PO、ロシアのサンクト・ペテルブルク・フィル、モスクワ放送響からソリストとして招かれ、フェドセーエフ、シモノフ、ノイホルト、バシュメットといった名立たる指揮者たちとの共演経験も豊富なケルケゾスは、クセナキスやテオドラキスからも作品を献呈されるなど、サクソフォン奏者としての実力は正真正銘のワールドクラス。シモノフ&LSOという強力な援軍を得たケルケゾスの吹くトマジやドビュッシー、フローラン・シュミット。これはサクソフォン関係者要注目でしょう

HECTOR
H33-023(1CDR)
ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番*
前奏曲Op.32-5/Op.23-5(オーケストラ版)
ユージン・イストミン(P)*
ユージン・オーマンディ(指)
フィラデルフィアO

録音:1950年&1956年モノラル/LP Columbia MS5103

SUBITON
SUB-0021-2(1CD)
【未案内旧譜】
ヨーロッパのヴァイオリンの銘器
バッハ:2つのヴァイオリンの為の協奏曲ニ短調BWV1043*
ヴィヴァルディ:ヴァイオリン協奏曲ニ長調Op.3-9+
クライスラー:ヴィヴァルディの様式によるヴァイオリン協奏曲ハ長調#
タルティーニ:ヴァイオリン協奏曲ニ長調 D.21**
テレマン:ヴァイオリン,トランペットと弦楽の為の協奏曲ニ長調++
ヤロスラフ・スヴィエツェニー(Vn)
ダナ・ヴラホヴァーっ(Vn)*
ミロスラフ・ケイマル(Tp)++
ヴィルトゥオージ・プラジェンセス(室内O)

録音:2005年8月30日-9月1日、プラハ、スタジオ・ドモヴィナ
使用楽器(ヴァイオリン;モダーン仕様):
1993年、クレモナ、リッカルド・ベルゴンツィ製*
1797年、プラハ、カシュパル・ストルナト製*
1798年、プラハ、ヨハン・ミヒャエル・ヴィラー製+
1907年、ボローニャ−ミュンヘン、ジュゼッペ・フィオリーニ製#
1963年、フラデツ・クラーロヴェー(チェコ)、ヴラディミール・ピラシュ製**
1862年、プラハ、ヤン・クリーク製++

DUTTON
CDLX-7249(1CD)
オーボエ協奏曲集
セシル・アームストロング・ギブズ(1889-1960):オーボエ協奏曲Op.48(1923)
シリル・スコット(1879-1970):オーボエと弦楽合奏の為の協奏曲(1946)
クリストファー・ライト(1954-):オーボエと弦楽合奏の為の協奏曲(2009)
エリス・ペーコネン(1940-):Amor Vincit Omnia(オーボエ・ダモーレと二重弦楽合奏の為の;1994)
ジョナサン・スモール(オーボエ、オーボエ・ダモーレ)
マーティン・イェーツ(指)
ロイヤル・リヴァプールPO

録音:2010年3月31日、4月1日、リヴァプール、フライアリー

世界初録音。
DUTTON
CDBP-9800(1CD)
ゲオルク・クーレンカンプ
チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲*
メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲ホ短調+
バッハ:管弦楽組曲第3番〜アリア+
シューマン:夕べの歌Op.85-12#
ゲオルク・クーレンカンプ(Vn)
ハンス・シュミット=イッセルシュテット(指揮(+/#))
アルトゥール・ローター(指)*
ベルリン・ドイツ・歌劇ハウスO*、
BPO(+/#)


録音:1939年4月6日*/1935年4月4日+/1935年4月15日#
DUTTON
CDBP-9804(1CD)
ゲオルク・クーレンカンプ
モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲第5番*
シュポア:ヴァイオリン協奏曲第8番「劇唱の形式で」Op.47+
ブルッフ:ヴァイオリン協奏曲第1番#
ゲオルク・クーレンカンプ(Vn)

アルトゥール・ローター(指)*
ベルリン・ドイツ・歌劇ハウスO*
ハンス・シュミット=イッセルシュテット(指)+
ヨゼフ・カイルベルト(指)#*
BPO(+/#)

録音:1939年3月30日*/1935年4月15日+/1941年6月24日#
DUTTON
CDVS-1913(1CD)
パブロ・カザルス
ボッケリーニ:チェロ協奏曲変ロ長調*
ブルッフ:コル・ニドライ+
エルガー:チェロ協奏曲ホ短調Op.85#
ドヴォルザーク:わが母の教えたまいし歌**
リムスキー=コルサコフ(Strimer編):くまばちの飛行**
メンデルスゾーン:無言歌 ニ長調Op.109**
ハイドン(ピアッティ編):メヌエット++
パブロ・カザルス(Vc)
LSO(*/+)
ランドン・ロナルド(指揮(*/+))
BBC響#
エイドリアン・ボールト(指)#*
ブラス=ネト(P(**/++))

録音:1936年11月29日*/1936年11月27日+/1945年10月14日#
不明**/1936年6月29日++
DUTTON
CDVS-1914(1CD)
アルフレッド・コルトー
シューマン:ピアノ協奏曲イ短調Op.54*
ショパン:ピアノ協奏曲第2番ヘ短調Op.21+
ラヴェル:左手の為のピアノ協奏曲#
アルフレッド・コルトー(P)

シャルル・ミュンシュ(指)#*
ランドン・ロナルド(指)
ジョン・バルビローリ(指)管弦楽団+
パリ音楽院O#、LPO*

録音:1934年3月12-13日*/1935年7月8日+/1939年5月12日#
DUTTON
CDVS-1915(1CD)
ラフマニノフ自作自演集
ピアノ協奏曲第2番ハ短調Op.18*
ピアノ協奏曲第3番ニ短調Op.30+
セルゲイ・ラフマニノフ(P)
レオポルド・ストコフスキー(指)*
ユージン・オーマンディー(指)+
フィラデルフィアO

録音:1929年4月10、13日*/1939年12月4日、1940年2月24日+
DUTTON
CDVS-1916(1CD)
ユーディ・メニューイン&ジョルジュ・エネスコ
メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲ホ短調*
ドヴォルザーク:ヴァイオリン協奏曲+
ヴィエニャフスキ:伝説 ト短調Op.17*
バッハ:2つのヴァイオリンの為の協奏曲ニ短調#
ユーディ・メニューイン(Vn)
ジョルジュ・エネスコ(Vn#、指(*/+))
ピエール・モントゥー(指)#*
パリSO#、ケルン・コンサートO*
パリ音楽院O+

録音:1938年5月2日*/1936年2月26、28日+/1932年6月4日#

ALTARA
ALT-1041A(1CD)
ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第5番「皇帝」
フランク:交響変奏曲*
アルトゥーロ・ベネデッティ=ミケランジェリ(P)、
ニーノ・サンツォーニョ(指)
マリオ・ロッシ(指)*
トリノRAI 響
録音:1957 年4 月5 日、1953 年12 月25 日*、トリノ・イタリア国営放送大ホール
興奮の音源が出現しました。これまで公開されたことのないミケランジェリ壮年時代、イタリアのトリノで録音されたベートーヴェンの「皇帝」とフ ランクの交響変奏曲。周到なリマスタリングで美しく蘇りました。フランクは名演の誉高いスメターチェクとのPraga 盤と同時期で期待満点なうえ、 フランクはウォーレンスタイン指揮ロサンゼルス・フィルしかないので超貴重。正確無比なテクニックもさることながら、ピアノの粒立ちの美しさは魔 術的で、完全に酔わされてしまいます。 (Ki)

URANIA
URN-22424(1CD)
ドヴォルザーク:チェロ協奏曲
 交響曲第6番*
パブロ・カザルス(Vc、指)
カザルス祝祭O
※指揮はカザルスと表記されておりますが、諸説によりますとアレクサンダー・シュナイダーとの説が濃厚。

カレル・シェイナ(指)チェコPO*

録音:1961年、1951年*

ALBERT MORALEDA
MORALEDA-0220(1CD)
ジュゼプ・スレ[ソレル](1935-):ビラフランカ詩曲(ヴィオラ、オーボエ、イングリッシュホルン、オルガンと室内管弦楽の為の;1995)*
マティルデに(ヴァイオリンと管弦楽の為の;2008)+
前奏曲とペネデス舞曲(1996)
アシャン・ピライ(ヴィオラ)*
ディサ・イングリッシュ(Ob)*
モリー・ジャドソン(イングリッシュホルン)*
ダビド・マレト(Org)*
エドガ・プジョル(Vn)+
大植英次(指)バルセロナSO

録音:2009年2月23-26日、バルセロナ、アウディトリオ

SKO
(SUK CHAMBER ORCHESTRA)
SKO-0011-2(1CD)
ヨセフ・ヴェイヴォダ(1945-):三人の小さな恋人たち
 ジャズ・ピアノ・トリオと弦楽の為の作品集

三人の小さな恋人たち(孫ダニー、ベティーとニッキーに捧げる)*
ブラジリアン・パール・ジュビリー(わが妻に捧げる)
ノヴェルティー・コンチェルト+
セレブレーション
ヨセフ・ヴェイヴォダ・トリオ
ヨセフ・ヴェイヴォダ(ドラムス)
クリシュトフ・マレク(P)
オンドジェイ・シュタイノフル(ベース)
ヨセフ・スク(Vn)+
サーラ・ブコフスカー(P)*
Camilo Caller(打楽器(+以外))
スク室内O

録音:2007年11月-2008年2月、プラハ、アルコ・ディーヴァ=ドモヴィナ
SKO
(SUK CHAMBER ORCHESTRA)
SKO-0012-2(1CD)
ズデニェク・ルカーシュ(1928-2007):ヴァイオリンと弦楽合奏の為の献呈小協奏曲
ヴァイオリン、コントラバスと弦楽合奏の為の二重協奏曲
2つのヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、コントラバスとピアノの為の六重奏曲*
Te alle cinque(ヴァイオリン、ピアノと管弦楽の為の2つの楽章)
弦楽合奏の為の歌集
スーク室内O(*以外)
独奏:マルチン・コス(Vn)
トマーシュ・ヴィビーラル(Cb)
シュチェパーン・コス(P)
ムラドタ・アンサンブル*

録音:2005-2006、チェコ放送プルゼニュ支局

BKO
(旧SONUS、BENDA CHAMBER ORCHESTRA)
BKO-2006(1CD)
【未案内旧譜】
珠玉のチェコ音楽
ゼレンカ(1679-1745):ヴァイオリン,チェロ,オーボエ,ファゴットと管弦楽の為の協奏曲ト長調*
フランチェク・ベンダ(1709-1786):ヴァイオリン協奏曲イ長調
ヤン・ヴァーツラフ・スタミツ(1717-1787):シンフォニア ニ長調「乗馬」
アントニーン・レスレル=ロゼッティ(1750-1792):フルート協奏曲嬰ニ長調+
カール・シュターミッツ:シンフォニア ヘ長調「狩り」
ボフスラフ・マトウシェク(Vn)*
ミハエラ・オプルシュチロヴァー(Vc)*
マルケータ・ハラモヴァー(Ob)*
ヤロスラフ・クビタ(Fg)*
ルツィエ・チステツカー(Fl)+
イジー・ハヴリーク(指)ベンダ室内O

録音:2005年9月17-18日、テプリツェ音楽院コンサートホール
2006年3月25日、ウースチー・ナド・ラベム、北部チェコ放送MACACスタジオ

Piano21
P21-036-A(1CD)
シューマン:ピアノ協奏曲イ短調Op.54
アルバムの綴りOp.124
クララ・ヴィークの主題による変奏曲Op.14
シプリアン・カツァリス(P)
クリスティアン・マンデール(指)
日本フィルハーモニーSO

録音:1977年(Op.14)、1980年(Op.124)、1994年(Op.54)のライヴ
2004年にリリースされた1970年代から2000年代初頭までの演奏を集めた「シューマンのピアノ作品集」(P21016-A)が「Vol.1」となっていたため、ファンの間では続編が期待されていたカツァリスのシューマン。

Ondine
ODE-1147(1CD)
シベリウス:ヴァイオリン協奏曲ニ短調Op.47
交響詩「吟遊詩人」Op.64*
交響詩「森の精」Op.15#
フランク・ペーター・ツィンマーマン(Vn)
ヨーン・ストルゴー(指)ヘルシンキPO

録音2008年11月19-20日…1-3
2010年1月29日*、2010年3月18日# ヘルシンキ・フィンランディア・ホール
「ヴァイオリン協奏曲」は自らヴァイオリニストを志したシベリウスの初期の意欲作です。もちろん過去にも数多くの名演が存在し、今盤のソリスト、フランク・ペーター・ツィンマーマンも1991年にヤンソンス指揮のフィルハーモニア管弦楽団とこの曲を録音しています。当時はドイツ期待の若手と評された彼にとっての17年ぶりのシベリウス。音色、表現とともに円熟した演奏が展開されています。「極寒の澄み切った北の空を、悠然と滑空する鷲のように・・・」このヴァイオリン協奏曲を聴く時の楽しみの一つが、冒頭のヴァイオリンの独奏の部分でしょう。彼は、この部分を颯爽と力強く走り抜けます。第1楽章中間部のカデンツァもまた同じ。全く迷いがありません。第2楽章のクライマックスでの悠然とした美しさも心に残るでしょう。そして終楽章。一歩間違うと「炎の祭典」と化する音楽も、ツィンマーマンとストルゴーは品の良さを保ったまま曲を盛り上げていきます。旧盤では、幾分乾いた音色を出すヴァイオリニストとの印象があったのですが、当盤では音色の美しさにも嘆息するばかりです。特に深みのある低音は特筆ものです。2008年秋からヘルシンキ・フィルハーモニー管の首席指揮者に着任したストルゴーは、このオーケストラとの関係を着々と深めているようです。ヴァイオリン協奏曲でもメリハリのある伴奏を聴かせ、2曲の交響詩でも申し分のない解釈を見せてくれています。

Agnas
AM-019(1CD)
ラーション・グーテ:クラリネット協奏曲
アイナス&リーツゴード:ヴィヴァルディの気分
クルーセル:ファゴット・コンチェルティーノ
トゥーマス・アイナス(Cl)、
ガブリエル・リーツゴード(Fg)、
アレクサンデル・ハンソン(指)
ダーラナ・シンフォニエッタ
"カデンツァ"、"目覚め"、"チューニング"の三部で構成されるスウェーデンの作曲家マッツ・ラーション・グーテ(1965−)の「クラリネット協奏曲」は、ポルタメントやフラッターなどの特殊奏法が次々と飛び出してくるエキサイティングなコンチェルト。第3楽章"チューニング"の冒頭は、オーケストラのチューニング光景そのものでなんだか微笑ましいです。

KNS CLASSICAL
KNSA-009(1CD)
【未案内旧譜】
ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第1番ハ長調Op.15
ピアノ協奏曲第3番ハ短調Op.37
マルコ・スキアヴォ(P)
ワレーリー・ポリャンスキー(指)
ロシア国立SO(ロシア国立シンフォニー・カペラ)


録音:1996年4月1-3日、モスクワ、モスフィルム・スタジオ

Papa Music
PMCD-1002(1CD)
【未案内旧譜】
モーツァルトの時代、パリのフルート音楽
イグナツ・プレイエル:フルート協奏曲ハ長調
モーツァルト:フルートとハープの為の協奏曲ハ長調K.299*
アントン・シュターミッツ:2つのフルートの為の協奏交響曲ニ長調+
クラウディ・アリマニ(Fl)
マリア・パッカグネリャ(Hp)*
ドニ・ヴェルースト(Fl)+
ジュアン・リュイス・ムラレダ(指)
レオポルディウム(ヴロツワフ室内O)
解説書は付いておりません。

SOMM
SOMMCD-244(1CD)
コープランド:クラリネット協奏曲*
 アパラチアの春
フィンジ:弦楽合奏の為のロマンス
 クラリネット協奏曲*
サラ・ウィリアムソン(Cl)*
デイヴィッド・カーティス(指)
オーケストラ・オヴ・ザ・スワン
サラ・ウィリアムソンはパリ音楽院でパスカル・モラゲスらに師事した英国のクラリネット奏者。コープランドのクラリネット協奏曲は、彼女がいくつかのコンクールにおいて演奏し入賞をものにした得意の曲。

IDIS
IDIS-6598(1CD)
ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第5番「皇帝」
ピアノ・ソナタ第23番「熱情」
ルドルフ・ゼルキン(P)
フランコ・カラッチョーロ(指)
RAIナポリ・アレッサンドロ・スカルラッティO

録音:1958年6月,1957年5月ルガーノ ともにモノラル
名ピアニストルドルフ・ゼルキンが1958年6月にイタリア楽旅した折にローマとナポリで演奏したベートーヴェンのピアノ協奏曲集、これで全5曲完結です。第1番と第4番の第1集がIDIS-6595、第2番と第3番の第2集がIDIS-6597。「皇帝」は、第1番、第3番と同じく1958年6月のナポリでの録音。「熱情」は、1957年5月のルガーノでのリサイタルから。どちらも50台半ばのゼルキンの素晴らしい演奏です。 (Ki)

DIAL DISCOS(Doblon)
DIAL-96744(1CD)
ロドリーゴ:アランフエス協奏曲*
ある貴紳の為の幻想曲
(クエンカ兄弟編曲、ギターとピアノの為の版)+
ヨゼフ・ザプカ(G)*
ボフダン・ヴァルハル(指)スロヴァキアCO*
ホセ・マヌエル・クエンカ(P)+
フランシスコ・クエンカ(G)+
2005年頃発売。解説書は付いておりません。

ABC Classics
ABC-465-735-2(1CD)
【未案内旧譜】
ハイド:ピアノ協奏曲第1番変ホ短調
ピアノ協奏曲第2番嬰ハ短調
ヴィレッジ・フェア*
ミリアム・ハイド(P)、
ジェフリー・サイモン(指)西オーストラリアSO、
ドッブス・フランクス(指)シドニーSO*

録音:1975年&1979年(Eloquence)。
オーストラリア、アデレード生まれの女流コンポーザー=ピアニスト、ミリアム・ハイド(1913−2005)の自作自演によるピアノ協奏曲集。19世紀のロマン派的な作風のピアノ協奏曲は、もっと広く知られてほしい隠れた秀作。ハイペリオンのRPCシリーズで取り上げられても不思議ではないかも?

AYVA MUSICA
AV-001(1CD)
【未案内旧譜】
シンフォニア・バロカ
サルバド・プエユ(1935-):シンフォニア・バロカ[バロック交響曲]
ジェミニアーニ(1687-1762):合奏協奏曲「ラ・フォリア」
ヴィヴァルディ:「四季」
エベリウ・ティエレス(Vn、指)
ビラ=セカ室内O

録音:1995年11月20-21日、タラゴナ県エル・ヴェンドレイ(スペイン)、
パウ・カザルス・ホール

Avie
AV-2176(1CD)
ハイドン:チェロ協奏曲第1番ハ長調Hob.VIIb-1、
 チェロ協奏曲第2番ニ長調Hob.VIIb-2
ペレイラ:チェロと弦楽オーケストラのためのコンチェルティーノ ト長調(世界初録音)
アントニオ・メネセス(Vc&指)
ノーザン・シンフォニア

録音:2009年9月29日−30日、セージ・ゲイツ・ヘッド・ホール(ニューカッスル/イギリス)
1977年ミュンヘン国際コンクール、1982年チャイコフスキー国際コンクールで第1位に輝き、1998年からはボザール・トリオのメンバーとしても活躍した百戦錬磨の名手メネセスは、自身の解釈を演奏へ最大限に反映させるために弾き振りを選択。メネセスがハイドンの2つのチェロ協奏曲とのカップリングに選んだのは、準バロック的なスタイルと、ブラジル北東部ペルナンブーコ州の音楽的要素を採り入れたブラジルの作曲家クロビス・ペレイラ(1932−)の世界初録音となる「コンチェルテイーノ」。ハイドンとペレイラを組み合わせたチャレンジ精神旺盛なプログラムを、"チェロの帝王"メネセスの弾き振りでじっくりとご堪能あれ!
Avie
AV-2146(1CD)
ガル:ヴァイオリン協奏曲Op.39
トリプティク〜管弦楽のための3つの楽章Op.100
ヴァイオリンのためのコンチェルティーノOp.52(全曲世界初録音)
アネッテ=バルバラ・フォーゲル(Vn)、
ケネス・ウッズ(指)ノーザン・シンフォニア

録音:2009年9月7日−9日&20日−21日、セージ・ゲイツ・ヘッド・ホール(ニューカッスル/イギリス)
ピアノ独奏作品全集(AV-2064)、ヴァイオリン・ソナタ集(AV-2182)を世に送り出すなど、アヴィーが発掘に力を注ぐオーストリア生まれスコットランドの作曲家ハンス・ガル(1890−1987)の音楽。シリーズの第3弾となるヴァイオリン協奏曲集は、収録3作品全てが世界初録音という徹底振り。ソリストは前作ソナタ集に引き続きドイツの女流ヴァイオリン奏者アネッテ=バルバラ・フォーゲルが担当。ブラームスの孫弟子として、ウィーンの後期ロマン主義の伝統を貫いた孤高の作曲家ハンス・ガルの音楽が再評価への道を歩みます。

CZECH RADIOSERVIS
CR-0493-2(1CD)
ニコラウス・クラフト(1778-1853):チェロ協奏曲第2番ニ長調Op.4(1813)
チェロ協奏曲第4番イ短調Op.5(1819)
イジー・ホシェク(Vc)
ヒネク・ファルカチ(指)プルゼニュRSO

録音:チェコ放送プルゼニュ支局スタジオ
ニコラウス・クラフトはチェコの作曲家でチェロの名手。モーツァルトと一緒に演奏旅行をしたことがあり、ベートーヴェンとも親交を深め彼の「三重協奏曲」の初演者となりました。収録曲は世界初録音。イジー・ホシェク(1955年生まれ)はプラハ放送SOの首席奏者等を務めたチェコのチェロ奏者。

VISTA VERA
VVCD-00215(1CD)
ワレーリー・ポレフ
モーツァルト:ホルン協奏曲第2番*
 ホルン協奏曲第4番*
ブリテン:テノール,ホルンと弦楽の為のセレナードOp.31〜
第1曲,第4−8曲(ロシア語訳版)+
ストラデッラ(グリゴーリー・ザボロフ編):アリア#
チャイコフスキー(ザボロフ編):感傷的ワルツ**
グラズノフ(ザボロフ編):夢Op.24**
ワレーリー・ポレフ(Hrn)
イワン・コズロフスキー(T)+
ユーリー・レーントヴィチ(指)+
ボリショイ劇場ヴァイオリン・アンサンブル+
アレクセイ・ジプツェフ(P)**

録音:1963年*/1965年+/1960年代(#/**)
グリエールのホルン協奏曲の初演者で、ボリショイ劇場Oの首席奏者を30年以上にわたって務めた伝説のホルン奏者ワレーリー・ポレフの録音を集めたアルバム。+の弦楽合奏団と指揮者については記載がございません。+の第2、3曲は録音テープの保存状態の問題で収録できなかったとのことです。

PICAP
PICAP-910858(1CD)
ジュゼプ・マリア・メストレス・クアドレニ(1929-):オンド・マルトノ,打楽器と管弦楽の為の二重協奏曲(1970)*
動きのあるインヴェンション II(声、トランペットとエレクトリック・ギターの為の;1961)+
カトロク四重奏曲(弦楽四重奏の為の;1962)#
猿と蝶(ギターと打楽器の為の;1970)**
アルレット・シボン=シモノヴィチ(オンド・マルトノ)*
ルベルト・アルメンゴル(Perc)*
バルセロナSO*
コンスタンチン・シモノヴィチ(指)*
A・リッシ(声)+、J・フリスコト(Tp)+
M・クベドゥ(エレクトリックG)+
パレナンSQ#
ジークフリート・ベーレント(G)**
ジークフリート・フィンク(Perc)* *

ANTEQUERA
ANTEQUERA-050T(1CD)
モーツァルト・コンサート
モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲第5番イ長調 K.219*
ピアノ協奏曲第21番ハ長調 K.467+
ディヴェルティメント第1番ニ長調 K.136
パウラ・コロナス(P)
マイケル・トマス(Vn*、指)
アンダルシア室内O

録音:2006年6月、マラガ(スペイン)、マリア・クリスティナ王立音楽院

Onyx
ONYX-4062(1CD)
シューマン:ヴァイオリン協奏曲イ短調Op.129*(原曲:チェロ協奏曲イ短調Op.129)
 ヴァイオリン・ソナタ第2番ニ短調Op.121
C・シューマン:3つのロマンスOp.22
フィリップ・グラファン(Vn)
クレール・デゼール(P)
クリストフ・ポッペン(指)
ザールブリュッケン・カイザースラウテルン・ドイツ放送PO
16歳という若さでフランスの名門パリ音楽院を1等賞で卒業し、インディアナのブルーミントンでは20世紀の巨匠ジョゼフ・ギンゴールド、フィリップ・ヒルシュホーンの下で研鑽を積んだ現代フランスのトップ・ヴァイオリニスト、フィリップ・グラファンが弾くのは、1853年に作曲された遺作の「ヴァイオリン協奏曲二短調」ではなく、「チェロ協奏曲イ短調Op.129」の独奏パートをシューマン自身がヴァイオリン用にアレンジを行った「ヴァイオリン協奏曲イ短調Op.129」。オリジナルのヴァイオリン協奏曲ではなく、敢えてシューマンの「チェロ協奏曲」の"ヴァイオリン版"を選んできたグラファン。エルガーの「ヴァイオリン協奏曲」"初稿版"やショーソンの「詩曲」"最終稿版"、リトアニアの作曲家バルカウスカスの作品など、レア・レパートリーのレコーディングを成功させてきた実績があるだけに、その選曲眼は信頼度満点!

Dapheneo
Dapheneo-9810
【未案内旧譜】
ブライアーズ:アレグラスコ
アラリックT&U/3つの悲歌
ジャン=ピエール・バラグリオリ(Sax)、
アンドリス・ヴェイスマニス(指)
ラトヴィア・フィルハーモニー室内O
サクソフォンQ「キャトル」

録音:1996年&1998年
「タイタニック号の沈没」の作曲者でもあるイギリスの作曲家&コントラバス奏者、ギャヴィン・ブライアーズ(1943−)のサクソフォン作品集でもバラグリオリが主役。ブライアーズのサクソフォン作品は難解な超現代風の作風ではなく、即興的、ミニマル的なフレーズ、サウンドが印象に残ります。
Dapheneo
Dapheneo-9709(1CD)
【未案内旧譜】
グラズノフ:サクソフォン協奏曲変ホ短調Op.109
ボザ:アリア
ベイテルマン:演奏会用小品
メイシー:ファウスト
ジャン=ピエール・バラグリオリ(Sax)
ワレリー・アブラメンコ(指)
ラトヴィア・フィルハーモニー室内O

録音:1997年4月12日&14日
ジャン=ピエール・バラグリオリは、パリ音楽院のサクソフォン専攻と室内楽を1等賞で卒業し、フランス国家賞、メニューイン財団賞を受賞。現在は、フランスの名門パリ・ギャルド・レピュブリケーヌ吹奏楽団の首席奏者、コロンヌOのソリストとしても活躍する現代フランス・サクソフォン界の盟主。

Monopole
VCD-5013(1CDR)
ハチャトゥリアン:チェロ協奏曲
シューベルト:ピアノ三重奏曲第1番
グラズノフ:「2つの小品」より「スペインのセレナード」*
スヴャトスラフ・クヌシェヴィツキー(Vc)
アレクサンドル・ガウク(指)ソビエト国立SO
ダヴィッド・オイストラフ(Vn) 、レフ・オボーリン(P)
ニコライ・アノーソフ(指)ソビエト国立SO*

録音:1947年

CALLIOPE
CAL-5358(1CD)
ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲
ロマンス第1番ト長調Op.40/ロマンス第2番ヘ長調Op.50
レジス・パスキエ(Vn)、
エマニュエル・ルデュク=バローム(指)バルトCO、
ペテルブルグPOのソリスト
フランスの巨匠レジス・パスキエによるベートーヴェンの協奏曲。余裕のベテラン芸で、何の無理もなく自然体のベートーヴェンを聴かせてくれます。 (Ki)
CALLIOPE
CAL-5375(1CD)
チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲
なつかしい土地の思い出Op.42(グラズノフ編)
憂鬱なセレナードOp.26
ヴァルス=スケルツォOp.34
レジス・パスキエ(Vn)、
エマニュエル・ルデュク=バローム(指)バルトCO、
ペテルブルグ・フィルのソリスト
フランスの巨匠パスキエのチャイコフスキー。あくまでエレガントで、露骨な感情表現をせずにチャイコフスキーの音楽を表現。上品の極みです。 (Ki)

CALLIOPE
CAL-5273(1CD)
ヴィヴァルディ:協奏曲集
ギター協奏曲ニ長調RV93
ヴィオラ・ダモーレ協奏曲ニ短調RV395
ピッコロ協奏曲ハ長調RV441 
2本のマンドリンのための協奏曲ト長調RV532
本のピッコロのための協奏曲ハ長調RV533 
2本のトランペットのための協奏曲ハ長調RV537
ヴィオラ・ダモーレとギターのための協奏曲ニ短調RV540
ジャン=ルイ・ボーマディエ、
フィリップ・ピエルロ(Picc)、
ミュルエル・キェフェル、ロランス・ワグネル(Mand)、
オリヴィエ・シャセン(Guit)、ギ・ムスレル、
ジルベール・プティ(Tp)、
ピエール=アンリ・ゼレブ(Va-dm)、
クリストフ・ポワジェ(指)
器楽アンサンブル「ラ・フォリア」
様々な独奏楽器によるヴィヴァルディの協奏曲集。名手たちの妙技が光ります。 (Ki)

URANIA
URN22-422(1CD)
ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第1番
 ピアノ協奏曲第2番*
スヴャトスラフ・リヒテル(P)
クルト・ザンデルリンク(指)ソヴィエトRTV大SO
レニングラードPO*

録音:1955年、1959年*

VMS
VMS-204(1CD)
ウェーバー:クラリネット協奏曲第2番変ホ長調Op.74、
 クラリネット小協奏曲変ホ長調Op.26
カヴァッリーニ:クラリネット協奏曲変ホ長調(世界初録音)
ヴェンツェル・フックス(Cl)、
シルヴィオ・マッジョーニ(指)ヴァル・カモニカO

録音:2008年7月
表情豊かなサウンドと変幻自在のカラー、ストレスを感じさせない伸びやかなハイトーン、難解なパッセージを簡単に聴かせてしまう圧倒的なテクニック。十八番のウェーバーで惜しみなく披露されるフックスのハイ・パフォーマンスに改めて脱帽させられること必至!またミラノ・スカラ座管、ロシア宮廷のクラリネット奏者を務め、"クラリネットのパガニーニ"とも称されたエルネスト・カヴァッリーニ(1807−1874)の世界初録音となる「クラリネット協奏曲」も聴き逃すべからず。ベルリン・フィルの木管セクションの盟主として君臨するフックスのコンチェルト・アルバム。

IDIS
IDIS-6597(1CD)
ゼルキン/ベートーヴェン協奏曲集2
ピアノ協奏曲第2番変ロ長調Op.19
ピアノ協奏曲第3番ハ短調Op.37*
ルドルフ・ゼルキン(P)
フェルッチョ・スカーリャ(指)RAIローマSO
フランコ・カラッチョーロ(指)
RAIナポリ・アレッサンドロ・スカルラッティO*

録音:1958年6月ローマ、1958年6月ナポリ*
第1番&第4番の第1集(IDIS-6595)に続く、ゼルキンがイタリア楽旅した際のベートーヴェンの協奏曲集第2弾。ドイツ伝統のゼルキンのピアノが、イタリアの指揮者とオーケストラの伴奏で、微妙な変化を見せるところが味です。 (Ki)

MSR
MS-1346(1CD)
ブラームス:ピアノ協奏曲第1番 ニ短調Op.15
R.シュトラウス:ブルレスケ ニ短調Op.11*
ジョシュア・ピアース(P)、
ポール・フリーマン(指)スロヴァキアPO、
チェコ・ナショナルSO*

録音:1993年ブラティスラヴァ、1995年プラハ*  ともにライヴ録音
ジョシュア・ピアースはWERGOレーベルにジョン・ケージ・ピアノ作品シリーズを録音する他、武満徹やシュトックハウゼン、ハリー・パーチなども得意とし現代音楽のスペシャリストとして知られているが、決してそればかりではなく、古典やロマン派の作品にも数多く取り組んでおり、当MS-Rにも既に十種類近くのアルバムがあり、近年はシューベルトのスペシャリストとしても認められています。ここに収められたブラームスのドラマティックで骨太の演奏は現代音楽のスペシャリストというより、往年のドイツの名ピアニストの風格を感じさせます。

IDIS
IDIS-6595(1CD)
ベートーヴェン:ピアノ協奏曲集
ピアノ協奏曲第1番ハ長調Op.15
ピアノ協奏曲第4番ト長調Op.58*
ルドルフ・ゼルキン(P)
フランコ・カラッチョーロ(指)RAIナポリ・アレッサンドロ・スカルラッティO
フェルッチョ・スカーリャ(指)RAIローマSO*

録音:1958年6月ナポリ、1958年6月ローマ*
20世紀を代表するベートーヴェン弾きの一人、ルドルフ・ゼルキンがイタリアで演奏したベートーヴェンのピアノ協奏曲の録音二つ。ゼルキンは度々録音していますが、イタリアのオーケストラとのライヴというのが珍しいもの。 (Ki)
IDIS
IDIS-6594(1CD)
パガニーニ:ヴァイオリン協奏曲集
ヴァイオリン協奏曲第1番ニ長調
ヴァイオリン協奏曲第5番イ短調
フランコ・グッリ(Vn)
ニーノ・サンツォーニョ(指)RAIナポリ・アレッサンドロ・スカルラッティO
マリオ・ロッシ(指)RAIローマSO*

録音:1961年7月13日、1960年7月20日*
トリエステ出身のイタリアの名ヴァイオリニスト、グッリの弾くパガニーニの協奏曲。第5番はヴァイオリン・ソロの楽譜しか伝わっておらず、オーケストラ伴奏をフェデリーコ・モンペリオが補筆、1959年の初演でヴァイオリンを弾いたのがグッリでした。 (Ki)

Crystal Classics
N-67003(1CD)
J・S・バッハ協奏曲集
三重協奏曲イ短調BWV.1044*
ヴァイオリン協奏曲第1番イ短調BWV.1041#
ヴァイオリン協奏曲第2番ホ長調BWV.1042#
2つのヴァイオリンのための協奏曲ニ短調BWV.1043+
パウル・マイゼン(Fl)*、
ライナー・クスマウル(Vn)*、
ボブ・ファン・アスペレン(Cemb)*、
クリスティアン・アルテンブルガー(Vn)#/+、
エルンスト・マイヤー=シールニンク(Vn)+
ヘルムート・ヴィンシャーマン(指)
ドイツ・バロック・ドリステン
幾人もの世界的奏者を輩出するなど指導者としても高名なパウル・マイゼン。ベルリン・フィルの元コンサート・マスター、ライナー・クスマウル。そしてオランダが誇る鍵盤界の巨星ボブ・ファン・アスペレンが組んだトリオの演奏は別格です。
Crystal Classics
N-67011(3CD)
モーツァルト:ピアノ協奏曲集
ピアノ協奏曲第9番「ジュノム」
ピアノ協奏曲第12番イ長調K.414
ピアノ協奏曲第13番ハ長調K.415
ピアノ協奏曲第18番変ロ長調K.456
ピアノ協奏曲第21番ハ長調K.467
ピアノ協奏曲第23番イ長調K.488
リンダ・ニコルソン(フォルテピアノ)、
ニコラス・クラーマー(指)カペラ・コロニエンシス

録音:1989年−1990年
※スリップケース仕様
早くから古楽演奏に取り組んできたフォルテピアノの名手リンダ・ニコルソンと、1954年にドイツのケルンで結成されたピリオド・オーケストラのコンビによるモーツァルトのピアノ協奏曲集。リンダ・ニコルソンのフォルテピアノから生まれる軽やかな響きで聴くモーツァルトは、録音から約20年が経過した今聴き直すと逆にどこか新鮮。
Crystal Classics
N-67020(2CD)
ガーシュウィン:ピアノ協奏曲ヘ調*
パリのアメリカ人/キューバ序曲
「アイ・ガット・リズム」による変奏曲+
「ポーギー&ベス」より
ラプソディ・イン・ブルー*
セシル・ウーセ(P)*、
ネヴィル・マリナー(指)シュトゥットガルトRSO、
アラン・マークス(P)+、
ハンス=ディーター・バウム(指)ベルリンRSO

※スリップケース仕様
フランスのセシル・ウーセ、アメリカのアラン・マークスがソリストとしてドイツの2つのオーケストラと共演。フランスやドイツのテイストが加わったガーシュウィンも面白そう。「パリのアメリカ人」や「キューバ序曲」などのオーケストラ作品もしっかり収録!

Onyx
ONYX-4058
ブリテン:チェロ交響曲Op.68
無伴奏チェロ組曲第1番Op.72
ピーター・ウィスペルウェイ(Vc)、
金聖響(指)フランダースSO
ウィスペルウェイは、チャンネル・クラシックス時代にブリテンの「無伴奏チェロ組曲全集」(CCSSA 17102)、「チェロ・ソナタOp.65」(CCSSA 20003)を、さらにはオランダのグローブ(Globe)にも「無伴奏チェロ組曲全集」(GLO 5074)を録音しており、ウィスペルウェイにとって「ブリテン」の音楽とは「J・S・バッハ」にも匹敵するスペシャルな存在。ウィスペルウェイ自身もこの「チェロ交響曲」の完成度に大きな自信を見せているそうです。

Avie
AV-2201(1CD)
ヴィヴァルディ:神々、皇帝たちと天使たち
弦楽と通奏低音のための協奏曲変ロ長調「コンカ」RV.163
2つのヴァイオリンのための協奏曲変ロ長調RV.530
ファゴット協奏曲イ短調RV.500
ソプラノ・リコーダー、弦楽と通奏低音のための協奏曲イ短調RV.445
2つのヴァイオリンのための協奏曲変ロ長調RV.526
リコーダーとファゴットのためのソナタ イ短調RV.86
ファゴット協奏曲ニ短調RV.482
ソプラノ・リコーダー協奏曲ト長調RV.312
ヴァイオリン協奏曲ホ長調「恋人」RV.271
パメラ・トービー(リコーダー)、
ピーター・ホイーラン(Fg)、
サラ・デボラ・シュトゥルンツ(Vn)、
エイドリアン・チャンドラー(ヴァイオリン&ディレクター)、
ラ・セレニッシマ
1994年に結成された"ヴィヴァルディ"と"北イタリアのバロック音楽"のスペシャリスト集団ラ・セレニッシマのアヴィー第8弾は、ソリストに麗しきリコーダー奏者パメラ・トービーを迎えてのヴィヴァルディの協奏曲集!神聖ローマ皇帝カール6世に献呈された「ラ・チェトラ」Op.9からの協奏曲=『皇帝たち』、海の神トリトンの法螺貝とリンクさせた「コンカ」RV.163=『神々』、ヴィヴァルディが教師を務めたピエタ院の女生徒たち=『天使たち』の3つの要素がアルバムのテーマとなっています。リコーダーのパメラ・トービーやヴァイオリンのエイドリアン・チャンドラーたちが生み出す音色が、時には神々や皇帝たち、また時には天使たちへと表情を変えながらヴィヴァルディの音楽を1つ1つ語ります。
Avie
AV-2190(1CD)
ジョン・ロード:フルート、ピアノと弦楽オーケストラのための組曲「トゥ・ノーティス・サッチ・シングス」
イヴニング・ソング(オーケストラ・ヴァージョン)
フォー・エグザンプル
エア・オン・ザ・ブルー・ストリングス/アフターワーズ
ジョン・ロード(P)、
コーマック・ヘンリー(Fl)、
クラーク・ランデル(指)ロイヤル・リヴァプールPO
ダラム大学の創設175周年記念作品「ダラム・コンチェルト」(AV-2145)で"クラシック"の作曲家としてデビューを飾ったイギリスの伝説のハードロックバンド、ディープ・パープルの元メンバー、ジョン・ロード(1941−)。結成から1976年の解散、1984年の再結成から2002年までディープ・パープルのキーボードとして活躍し、2002年にクラシックの作曲家へと転身を遂げたジョン・ロードの「ダラム・コンチェルト」に続く新作は、"フルート"と"ピアノ"、"弦楽オーケストラ"が織り成す美しき組曲。この「トゥ・ノーティス・サッチ・シングス」はただの管弦楽組曲ではなく、ジョン・ロードの長年の友人であり2009年に他界したサー・ジョン・モーティマー(1923−2009)に捧げるために作曲された特別な作品です。オーケストラは名門ロイヤル・リヴァプール・フィル、指揮者はRNCMウィンド・オーケストラのコンダクターとして幅広いジャンルを振ってきたクラーク・ランデル、そしてピアノは作曲者ジョン・ロード自らが担当!前作「ダラム・コンチェルト」はイギリスのクラシカル・チャートで初登場トップ10入りを果たしているだけに、クラシック、ジョン・ロード、そしてディープ・パープルのファンを巻き込み話題となること必至です。

VISTA VERA
VVCD-00208(1CD)
レオニード・コーガン
チャイコフスキー:ワルツ・スケルツォ ハ長調 Op.34*
ヴィエニャフスキ:伝説 ト短調 Op.17*
チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲#
サン=サーンス:序奏とロンド・カプリチョーソ+
サラサーテ:カルメン幻想曲Op.25#
レオニード・コーガン(Vn)

アレクサンドル・ガウク(指(*/+))
ワシーリー・ネボリシン(指)#*
大SO

録音:1950年#/1951年+/1952年*
VISTA VERA
VVCD-00214(1CD)
ダニール・シャフラン Vol.1
ボッケリーニ:チェロ協奏曲変ロ長調*
ハイドン:チェロ協奏曲第2番ニ長調+
J・C・バッハ:チェロ協奏曲ハ短調#
ダニール・シャフラン(Vc)
ヴィクトル・スミルノフ(指)モスクワ放送SO*
コンスタンチン・イワーノフ(指)+
ゲンナジー・ロジェストヴェンスキー(指)#*
ソヴィエト国立SO(+/#)

録音:1946年*/1949年+/1961年#

TUXEDO
TUXCD-1214
ヴィヴァルディ:協奏曲集《四季》 ザ・ヴィヴァルディ・プレイヤーズ

録音:1969年,ADD(ステレオ)
これが録音された1969年といえばすでにイ・ムジチによる四季が大評判になり、多くのレコード会社、アンサンブルが後を追うように四季を録音したものだった。当時はまだピリオド楽器による時代考証に基づいた演奏はほとんどなく、この録音もモダン楽器に近代奏法によるものだが、ロマン的な情緒にあふれたムード音楽すれすれの華麗な演奏になっています。ソリストが明記されていないが、情感豊かでかなりの名手です。1969年ですが極めて質のよいステレオ録音。

SMC(モスクワ音楽院)
SMCCD-0039(1CD)
モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲第3番
ショスタコーヴィチ:ヴァイオリン協奏曲第1番
レオニード・コーガン(Vn)
キリル・コンドラシン(指)
ソヴィエト国立SO、モスクワPO*

録音:1959年9月24日、1960年10月3日* モスクワ音楽院大ホール、ライヴ、 ADD、モノラル
MUZA
PNCD-1277B(1CD)
ミェチスワフ・カルウォヴィチ:ヴァイオリン協奏曲イ長調 Op.8(*)
 連作交響詩「永遠の歌」Op.10(1906)(+)
ヴォイチェフ・キラル(1932-):交響詩「コシチェレツ山 1909年」(1976)(#)
ヴァンダ・ヴィウコミルスカ(Vn)
ヴィトルト・ロヴィツキ(指)
スタニスワフ・ヴィスウォツキ(指)+
ワルシャワ国立PO

録音:1962年(*)/1966年(+)/1978年
シマノフスキ以上に将来を期待されていたポーランドの作曲家カルウォヴィチは1909年2月8日、タトラ山脈にスキー遠征中、コシチェレツ山で雪崩に遭い、32歳の若さで亡くなりました。(#)はポーランドの現代作曲家キラルがカルウォヴィチの人生に捧げた作品です。

BONGIOVANNI
GB-5162(1CD)
ヴァイオリンと管弦楽の3作品
ピッツェッティ:ヴァイオリン協奏曲イ長調
ダッラピッコラ:タルティニアーナ
カゼッラ:組曲「瓶」
チュルトミル・シシュコヴィツ(Vn)
ダニエレ・アジマン(指)マルケPO

録音:2004年
イルデブランド・ピッツェッティ(1880−1968)、ルイージ・ダッラピッコラ(1904−1975)、アルフレード・カゼッラ(1883−1947)と、20世紀半ばに活躍した三人のイタリア人作曲家によるヴァイオリンと管弦楽のための作品です。いずれも新古典主義的作風が新鮮です。シシュコヴィツは、トリエステ出身のヴァイオリニスト。 (Ki)

URANIA
URN-22414(2CD)
シェーンベルク:ピアノ協奏曲Op.42
R.シュトラウス:ブルレスケ、
 ピアノ・トランスクリプション集(エレクトラ、4つの最後の歌より「眠るとき」)
プロコフィエフ:ピアノ・ソナタ第7番
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第30番
 エロイカ変奏曲 op.35
グレン・グールド(P)

録音:1958年、1960年 ライヴ
※指揮者、オーケストラは不明


NIFC
NIFCCD-200(1CD)
ショパン協会モダン・シリーズ1〜ヤン・リシエツキ
ショパン:ピアノ協奏曲第2番ヘ短調Op.21
ピアノ協奏曲第1番ホ短調Op.11*
ヤン・リシエツキ(P)
ハワード・シェリー(指)
シンフォニア・ヴァルソヴィア

録音:2008年8月21日、2009年8月20日* ワルシャワ・フィルハーモニー・コンサート・ホールでのライヴ
「NIFC」レーベルの新シリーズ「ショパン協会モダン・シリーズ」第1弾。ソリストは、ポーランド人の両親を持つヤン・リシエツキ。1995年3月23日生まれなので、録音時点で10代前半!ヨーヨー・マ、エマニュエル・アックスといった名手たちと共演を重ね、2009年浜松国際ピアノアカデミーコンクールでは見事第3位を受賞。その演奏はいわゆる器用なだけのマセた演奏ではなく、洗練された音色を湛えた清流のような美しさに満ちています。忘れてならないのはピアニストとして著名なシェリーの指揮。アーティキュレーションやアクセントにかなりこだわった解釈で、リシエツキのすがすがしい演奏と好対照をなしながら、緊張感あふれる空気を醸し出し、終演後の拍手も盛大。 【湧々堂】
IDIS
IDIS-6589(1CD)
グラズノフ:ヴァイオリン協奏曲イ短調
ドヴォルザーク:ヴァイオリン協奏曲イ短調
チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲*
ナタン・ミルシテイン(Vn)
ウィリアム・スタインバーグ(指)ピッツバーグSO
フレデリック・ストック(指)CSO*

録音:1957年(グラズノフ,ドヴォルザーク),1940年*
ナタン・ミルシテイン(1903−1992)は、優れた技巧と気品ある音楽性で一世を風靡した名ヴァイオリニスト。若い頃のチャイコフスキーの録音と、円熟してからのグラズノフとドヴォルザークの録音と、どちらも完成度の高い演奏が楽しめます。 (Ki)

Ages
AGES-509004-2(1CD)
ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第4番*
ピアノと管弦楽の為のロンド変ロ長調 WoO.6*
ピアノ・ソナタ第19番ト短調Op.49-1+
ピアノ・ソナタ第21番「ワルトシュタイン」+
リリー・クラウス(P)
ヴィクトル・デザルツェンス(指)ウィーン国立歌劇O*

録音:1962年、ウィーン*/1956年、ウィーン、モノラル+
旧コンサートホール音源をCD化しているイタリアのレーベル。2007年以降新譜の発売がなく、今回ご案内の商品もメーカー在庫の完売を以って廃盤となる可能性が高いのでご注意ください。
Ages
AGES-509005-2(1CD)
リスト:ピアノ協奏曲第1番*
 ピアノ協奏曲第2番イ長調*
チャイコフスキー:ピアノ協奏曲第1番+
ニキタ・マガロフ(P)
セルジュ・ボド(指)チューリヒ・トーンハレO*
ウィレム・ファン・オッテルロー(指)ハーグ・レジデンティO+

録音:1966年、チューリヒ(スイス)、トーンハレ*
1964年3月、ハーグ(オランダ)、クアハウス+
Ages
AGES-509010-2
ブラームス:ピアノ協奏曲第2番*
ショパン:クラコヴィアク(演奏会用ロンド)Op.14+
ニキタ・マガロフ(P)

ウィレム・ファン・オッテルロー(指)ハーグ・レジデンティO

録音:1964年9月26日+、27-28日*、ハーグ(オランダ)
ISODA
IE-4001(1CD)
税込定価
マイ・ハート室内オーケストラ・デビュー・アルバム
ヴィヴァルディ:ヴァイオリン協奏曲集「四季」
バッハ:ヴァイオリン協奏曲第2番ホ長調
辻井淳(Vn)、
マイ・ハート室内オーケストラ

録音:2006年9月滋賀県高島市ガリバーホール

MEMORIE
MR-2142(1CD)
モーツァルト:ピアノ協奏曲第20番、交響曲第39番 ヘルベルト・フォン・カラヤン(指)フィルハーモニア(O
クララ・ハスキル(P)

録音:1956年1月28日ザルツブルク・ライヴ
カラヤン+フィルハーモニア管のヨーロッパ楽旅の中から、生誕200年を迎えたモーツァルト・プログラム。ハスキルとの共演が嬉しい限りです。この当時のカラヤンは後年の演奏とはかなりスタイルが違います。色気たっぷりのとろけるレガートを極力廃し、トスカニーニを想わせる率直でリズム重視の演奏を聞かせてくれます。それゆえにハスキルとの相性もぴったりで運動神経の良さが見事な伴奏となって素晴らしいコンビネーションです。
ORF
ORFCD-3087(1CD)
ア・テイスト・オブ・ライフ
バッハ:2つのヴァイオリンの為の協奏曲 ニ短調BWV1043
W.ピルヒナー:管弦楽なしの2つのヴァイオリンの為の協奏曲
コダーイ:セレナード〜2つのヴァイオリンとヴィオラの為の*
マルタ・ハデム=ミサーグ(Vn)、
ヴァヒド・ハデム=ミサーグ(Vn)、
ビヤン・ハデム=ミサーグ(指)
アカデミア・アレグロ・ヴィーヴォ、
ヘルベルト・ケファー(Va)*
ウィーンを中心に活動するハデム=ミサーグ一家による協奏曲集。アカデミア・アレグロ・ヴィーヴォ(旧トーンキュンストラー室内管弦楽団)は中規模の室内オーケストラでバロックから近現代作品まで幅広いレパートリーで定評があります。ピルヒナーはバルトークの影響をほのかに感じさせるロマンティックな佳品。2つのヴァイオリンという編成もバルトークもしくはジプシー音楽へのオマージュであろう。いくつかの快活な民族舞曲からなる楽しい曲。わずか2つの楽器から驚くほど新鮮で多彩な音響が拡がります。
Piano21
P21-031-N(1CD)
モーツァルト:ピアノ協奏曲全集Vol.6
3台のピアノのための協奏曲ヘ長調K.242《ロドロン》(第1楽章&第2楽章カデンツァ:モーツァルト)〔ピアノ協奏曲第7番〕
2台のピアノのための協奏曲変ホ長調K.365(第1楽章&第3楽章カデンツァ:モーツァルト)〔ピアノ協奏曲第10番〕
K.365第3楽章のカデンツァ(初稿版/ピアノ独奏版)/K.365第3楽章のカデンツァ(初稿版/2台ピアノ版)
3台のピアノのための協奏曲ヘ長調K.242《ロドロン》(第1楽章&第2楽章カデンツァ:モーツァルト)〔2台ピアノ版/ピアノ協奏曲第7番〕
シプリアン・カツァリス(P)、
オオタ・マリ(P)、キム・ユング(P)、
リ・ユンク((指)
ザルツブルク・カンマーフィルハーモニー

録音:1999年6月4日、ザルツブルク大学大ホールでのライヴ
カツァリスはこの"2台ピアノ""&"3台ピアノ"のモーツァルトのために、コンタルスキーの門下生でザルツブルクのモーツァルテウム音楽大学でピアノを学んだ日本人女流ピアノ奏者オオタ・マリ、同じくモーツァルテウム音楽大学で研鑽を積んだ韓国のピアニスト、キム・ユングのアジア勢とコンビを結成。もちろん第1集〜第5集の全てでカツァリスのパートナーを務めてきた盟友リ・ユンク&ザルツブルク・カンマーフィルも健在!しかしここで終わらないのが現人神カツァリス。カツァリスは、1779年頃にモーツァルト自身によって編曲された2台ピアノ版の「協奏曲ヘ長調K.242」を取り上げ、さらに「2台のピアノのための協奏曲変ホ長調K.365」、そして「K.365」の初稿版カデンツァを2種類も用意するなど、カツァリスのモーツァルト・ワールドは絶好調!

Avie
AV-2192(1CD)
ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番ハ短調Op.18
ピアノ協奏曲第3番ニ短調Op.30
シモン・トルプチェスキ(P)、
ワシリー・ペトレンコ(指)ロイヤル・リヴァプールPO
旧ユーゴスラビア連邦の小国マケドニアが生んだワールドクラスのピアニスト、シモン・トルプチェスキとのタッグが実現!アヴィー(Avie)初登場となるトルプチェスキは、ジンマンやマゼール、デュトワ、ノセダなど多くの名匠たちと共演を重ねる若き天才ピアニスト。日本でも2006年に大野和士&新日本フィルとのコンビで凄演を繰り広げており、旧ユーゴスラビア連邦崩壊の混乱を乗り越えてきたトルプチェスキの演奏はすでに風格すら漂います。
Omnibus Classics
CC-5003(1CD)
ボール:ヴァイオリン協奏曲
木管三重奏のための「5つのバガテル」
ヘブリデスより/ケルトの薄明
トーマス・グールド(Vn)、
ポール・アーデン=テイラー(Ob)、
レスリー・クラヴァン(Cl)
セリア・バーキンショウ(Fg)、
クリストファー・ボール(指)
エメラルド・コンサート・オーケストラ
クリストファー・ボール(1936−)はジャック・ブライマー、レジナルド・ケル、ジェルヴェーズ・ド・ペイエといった名クラリネット奏者たちの下で研鑽を積み、1971年には古楽アンサンブル、プレトリウス・コンソートを創設。指揮者としてバーミンガム市SOの指揮台に立つなど多彩な才能を持つボールの作品は、エルガー、フィンジ、ヴォーン=ウィリアムズの系譜を継ぐスタイルが特徴。ふんだんに取り入れられたケルト民謡のメロディも魅力的。ケルト音楽愛好家にオススメ。
Discmedi
BLAUCD-215(1CD)
ショパン:ピアノ協奏曲第1(弦楽五重奏伴奏版)
ピアノ協奏曲第2番(弦楽五重奏伴奏版)
イラン・ロゴフ(P)
ウィーン室内管弦楽ソロイスツ
ヴェスナ・スタンコヴィチ・モッファット、
ミハエル・マチャシュチク(Vn)
吉田馨(Va)
マイケル・ウィリアムズ(Vc)
フランツ・ケーニヒ(Cb)

録音:1999年9月13-14日、ウィーン、ベーゼンドルファー
原盤:Preludio(Spain)

URANIA
URN-22410(1CD)
ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第2番
 ピアノ協奏曲第3番*
 創作主題による32の変奏曲 WoO.80
グレン・グールド(P)
アーネスト・マクミラン(指)トロントSO
ハインツ・ウンガー(指)CBC響*

録音:1951-1955年
Metronome
METCD-1073(1CD)
ホディノット:声楽と管弦楽のための作品集
バリトン,ホルンと弦楽のための「プロモントリーの夢」Op.183
クラリネットと弦楽オーケストラのための協奏曲Op.3
合奏協奏曲第1番Op.41
バリトンと弦楽のための「四季」Op.155b
アントニー・ホース(指)ウェールズ室内O、
ジェレミー・ヒュー・ウィリアムズ(Br)、
ロバート・プレーン(Cl)、リアム・ダフィー(Hrn)
2008年3月11日に78歳でこの世を去ったウェールズを代表する作曲家、アルン・ホディノット(1929−2008)へのトリビュート・アルバムでは、ロースソーンやバルトークからの影響を見せるホディノットの音楽を地元ウェールズのアーティストたちが熱演。南ウェールズの音楽の発展、普及に力を注いだホディノットの功績は、その名を冠した"BBCホディノット・ホール"の建設で証明されています。

MARQUIS
MAR-81407(1CD)
カステルヌーヴォ=テデスコ:ヴァイオリン協奏曲第2番《預言者たち》Op.66
レスピーギ:グレゴリオ旋法によるヴァイオリン協奏曲Op.135
カルロス・グアスタビーノ(1912-2000):《バラと柳》(ホセ・ミゲル・クエト編)
ホセ・ミゲル・クエト(Vn)、
ウラディミール・ランデ(指)サンクト・ペテルスブルグSO

録音:2008年1月、メロディア・スタジオ,サンクト・ペテルスブルグ
カステルヌオーヴォ=テデスコといえば日本ではギターと朗読のための「プラテーロと私」などギター作品ばかりが有名だが、彼の本領は管弦楽曲にあります。ユダヤ系イタリア人である彼が1930年代、ヨーロッパに反ユダヤ的主義がはびこる中、ハイフェッツの委嘱により作曲したこの協奏曲は旧約聖書、ユダヤの典礼の儀式に基づいて書かれています。後にハリウッドで映画音楽を手がけることになるテデスコの巧みな管弦楽法、劇的要素が見事。彼の影響を受けたハリウッドの作曲家にはジェリー・ゴールドスミス、ジョン・ウィリアムズらがおり、それもこの曲を聴くとうなづける。レスピーギもアルカイックな美しさを持った名曲。アルゼンチンの作曲家グアスタビーノの小品《バラと柳》はソリスト、クエト自身の手によるオーケストラ伴奏版(原曲は歌曲)。ロシア屈指の名門、サンクト・ペテルスブルグ交響楽団も渾身の熱演。

King International
KKC-5079(1SACD)
国内盤仕様
グラハム・フィトキン:サーキット〜2台のピアノと管弦楽のための
T1〜2台のための/T2〜2台のための
白〜2台のための/やすらぎ〜独奏のための
肉体〜独奏のための
黄色から黄色へ〜独奏のための
家具〜独奏のための
小川典子、キャスリン・ストット(P)、
大友直人(指)東京SO

録音:2007年9月にミューザ川崎
※BIS[BISSA1517]
イギリス中堅の作曲家グラハム・フィトキン(1963-)が小川典子&キャスリン・ストットのピアノ・デュオのために2003年に作曲した協奏曲「サーキット」。BIS録音スタッフが来日、2007年9月にミューザ川崎で録音が実現しました。フィトキンはストラヴィンスキー、マイルス・ディヴィス、ウェーベルン、ライヒ、シナトラ、ペット・ショップ・ボーイズをレスペクトするイマ風の作曲家で、ロックをクラシック楽器で演じるような作風。小川典子ならではの切れ味良いリズムとスペード感で強烈な仕上がりとなっています。(Ki)
GALLO
GALLO-1277(1CD)
カロリーヌ・ボワシエ・ビュティーニ(1786-1836):作品集
協奏曲第6番「スイス」(ピアノ、フルートのための)
オルガン小曲*/ピアノ・ソナタ第1番**
ディヴェルティメント#
エヴァ=マリア・ツィマーマン(P)、
リギュラ・クーファー(Fl)、
マティアス・クーン(指)ベルンCO
ニコレッタ・パラシベスク(Org)*
バベッタ・ドーン(P)**
ディディエ・プントス(P)#、ミシェル・ウェストファル(Cl)#、
カロリーヌ・ペピン(Fg)#

録音:2008年3月18日 グランド・サル音楽院、2008年8月22日テオドール教会(クーン・オルガン)・バーゼル・スイス*、2009年2月26日 ヒンデミット財団ホール・ブロネイ**、2009年2月27日 ヒンデミット財団ホール・ブロネイ#
一聴後、心地よく流れる美しき旋律!ハイドン、モーツァルト、ベートーヴェンを思わせる、カロリーヌ・ボワシエ・ビュティーニは1786年ジュネーヴで生まれ1836年3月に故郷で亡くなった女性作曲家です。ヨーロッパ中で評判の医者の父を持ったカロリーヌは家族と共に様々な国の音楽に触れ、その経験が彼女を豊かな音楽家とさせました。ピアノ協奏曲第6番では民謡をもとに作曲されたフルートとのかけ合いが美しい曲です。シンプルな冒頭と中間部の技巧的なピアノ・パートが魅力で、19世紀のサロン・ミュージックの前身とも言うべき音楽がここにあります。これまで、ほとんどの作品が草稿しか世に知られていませんでしたが、この度「スイスの遺産」が陽の目をみることができたと申せましょう。 (Ki)
GALLO
GALLO-1286(1CD)
エリック・ゴディベール(1936-):「オーシャンズ」(フルートのための)
「アルバムの綴り」(アルトのための)
クラリネット協奏曲、他
ブリジット・ブクストルフ((Fl)
クリスティーナ・ソーレンセンア
ルネ・メイヤー(Cl)
エリック・ゴディベール(P)
ジャン・フランソワ・アントニオーリ(指)
アルペジョーネ室内管弦楽団ホーエネムス
スイス現代作曲家エリック・ゴディベール(1936-)のオーケストラを中心とした作品集。
Ondine
ODE-1162(1CD)
シューマン:序奏とアレグロ・アパッショナート(コンチェルトシュテュック)ト長調Op.92
 主題と変奏変ホ長調WoO24《最後の楽想による幻覚の変奏曲》
 序奏と協奏的アレグロ.ニ短調/ニ長調Op.134
シューマン(ドビュッシー編):ペダルピアノのための練習曲Op.56(6つのカノン形式の練習曲)*
クリストフ・エッシェンバッハ(指)NDR北ドイツRSO
ツィモン・バルト(P)、クリストフ・エッシェンバッハ(P)*

録音:2009年5月4日-6日、8日 NDRロルフ・リーバーマン・スタジオ(ハンブルク)
2010年はロベルト・シューマン生誕200年にあたります。これを記念し、アメリカのピアニスト、ツィモン・バルトが、長年の親友、2月に70歳の誕生日を迎えるクリストフ・エッシェンバッハと共演して後期のピアノ作品を録音しました。ピアノと管弦楽のための「序奏とアレグロ・アパッショナート」と「序奏と協奏的アレグロ」。この2曲の間にピアノ独奏のための「最後の楽想による幻覚の変奏曲」を"緩徐楽章"としてはさみ、"ピアノ協奏曲"として聴かせる趣向です。アンコールとして、ドビュッシーが編曲した「ペダルピアノのための練習曲」をエッシェンバッハ(第1ピアノ)とバルトがデュオ演奏しています。 (Ki)
Ondine
ODE-1143(1CD)
ウーノ・クラミ(1900-1961):管弦楽のための幻想曲「北極光」Op.38
チェレミス幻想曲Op.19(チェロと管弦楽のための)
カレヴァラ組曲Op.23
サムリ・ペルトネン(Vc)
ヨン・ストゥールゴールズ(指)ヘルシンキPO

録音:2009年1月30日、2月2日、9月11日 フィンランディアホール(ヘルシンキ、フィンランド)
シベリウス後のフィンランドを代表する管弦楽曲作家といえばウーノ・クラミの名がまず挙げられます。そのクラミの作品を3曲、2008年に首席指揮者に就任したヨン・ストゥールゴールズがヘルシンキ・フィルハーモニックを指揮して録音しました。クラミが10年以上かけて作曲した「カレヴァラ組曲」は、彼の代表作のひとつ。ナショナル・ロマンティシズムやシベリウスの「レンミンカイネン組曲」の"カレヴァラ様式"に別れを告げ、表現力の強い鮮やかな色彩を施した新しいスタイルの音楽は高い評価を受け、コンサートのプログラムでもしばしば取り上げられてきました。ヴォルガ川流域に住むフィノ=ウゴル語族、チェレミスに素材を採った、独奏チェロと管弦楽のための「チェレミス幻想曲」と、ベルリオーズ、シャブリエ、リムスキー=コルサコフ、ラヴェル、ストラヴィンスキーの遺産を継ぐ管弦楽法で書かれた「北極光」はともに、雰囲気ゆたかで詩的な音楽です。ヘルシンキ・フィルハーモニックの若いチェロ奏者、サムリ・ペルトネンが「チェレミス幻想曲」のソロを弾きました。フィンランディアホールで録音セッションが行われ、ダイナミックレンジの広い録音が、繊細で色彩的なクラミの管弦楽法を際立たせます。 (Ki)
VISTA VERA
VVCD-00201(1CD)
バッハ:2台のピアノのための協奏曲ハ長調 BWV1061*
 ブランデンブルク協奏曲第5番ニ長調 BWV1050+
ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第3番ハ短調 Op.37#
エミール・ギレリス(P)、ヤコフ・ザーク(P)*
エリザヴェータ・ギレリス(Vn)+
ニコライ・ハリコフスキー(Fl)+
キリル・コンドラシン(指)ソヴィエト国立SO

録音:1948年*/1951年+/1951年1月23日、モスクワ音楽院大ホール、ライヴ#
Dynamic
CDS-640(1CD)
ヴュータン:ヴァイオリン協奏曲第4番ニ短調Op.31
ヴァイオリン協奏曲第5番イ短調Op.37「ル・グレトリ」
マッシモ・クワルタ(Vn,指)
ボルツァーノ・トレント・ハイドンO

録音:2007年10月,ボルツァーノ
Dynamic社のパガニーニ・エディションでおなじみのヴァイオリニスト、マッシモ・クワルタが、19世紀半ばの最大のヴァイオリニスト、アンリ・ヴュータンのヴァイオリン協奏曲を弾いた録音です。クワルタは僅か11歳でレッチェのティート・スキーパ音楽院に入学、その後ローマで学び、現代イタリアを代表するヴァイオリニストになりました。今日、クワルタは様々なヴァイオリン協奏曲を弾き振りすることでも有名で、ウィーン・フィルで弾き振りしたこともあります。このヴュータンでも、冴えた演奏を聞かせてくれます。 (Ki)

BKO
(BENDA CHAMBER ORCHESTRA)
S-0040812(1CD)
チェコのチェンバロ協奏曲集
イジー・アントニーン・ベンダ(1722-1795):チェンバロ協奏曲ト長調
ヤン・イジー・ラング(1724-1793):パストラーレ協奏曲(チェンバロと管弦楽の為の)
ヨセフ・アントニーン・シュチェパーン(1726-1779):チェンバロ協奏曲嬰ニ長調
ルドルフ・ゼレンカ(Cemb)
イジー・ハヴリーク(指)ベンダ室内O

録音:2008年1月27日、6月1日、10月4-5日、テプリツェ音楽院コンサートホール(チェコ)
ベンダ室内Oは1956年創設以来50年以上活動を続けているチェコの団体。モダーン楽器を使用。実はアマチュアなのですが、演奏はじゅうぶんな水準。ルドルフ・ゼレンカはウィーン音楽アカデミーでルート・ツェヒリン、イゾルデ・アールグリムに師事したチェコのチェンバロ奏者。価格が高いのでご注意ください。
Inedita
PI-2743(1CD)
アドリアーノの自作自演集
アドリアーノ(1944-):ピアノ,打楽器と弦楽の為のコンチェルティーノ*
あいまいなサラバンド(オルガン、ティンパニ、鐘と弦楽の為の)+
チェレスタと弦楽の為のコンチェルティーノ#
謎めいたスケッチ(金管五重奏の為の)**
シルヴィア・チャーポヴァー=ヴィズヴァーリ(P)*
マレク・ヴラーベル(Org)+
トマーシュ・ネメツ(チェレスタ)#*
アドリアーノ(指)ブラチスラヴァSO(*/+/#)
スロヴァキア金管五重奏団**


録音:2006年12月1-5日、ブラチスラヴァ、スロヴァキア放送スタジオI&II
MARCO POLOレーベルでのレスピーギの知られざる作品やクラシック作曲家による映画音楽シリーズをはじめ、NAXOS、STERLINGレーベルでも活躍している管弦楽珍曲マニアの守護神?アドリアーノ(一語で自称)。その彼の「作品」でCDを作ってしまうところが、さすがINEDITA。もちろん全曲世界初録音。アドリアーノはレスピーギの音楽に魅了されて作曲を独学し、エルネスト・アンセルメとアルベルト・エレーデに非公式ながら指揮法を師事。設計・デザインの職業に就いた後、映画や劇場の為の音楽から作曲を開始、クラシカルな作品も数々発表しています。収録作品は彼の好む作曲家たちの影響を感じさせながらも親しみやすく、これまでに数多くの録音で共演してきたオーケストラ(実態はスロヴァキアRSO)との相性もばっちりです。
Inedita
PI-2632(1CD)
【旧譜未案内】
レスピーギの世界初録音作品
レスピーギ:ユモレスク(ヴァイオリンと管弦楽の為の;1903)*+
伝説(ヴァイオリンと管弦楽の為の;1903)*
6つの小品(1926;アドリアーノ編曲)+
組曲「ロッシニアーナ」(1925)
マルコ・ロリャーノ(Vn)*
ロベルト・ディエム・ティガーニ(指)サッサリSO

録音:2003年12月9-13日、2004年12月14日、
イタリア、サルデーニャ州サッサリ、ヴェルディ劇場
アドリアーノ編曲による、子供の為のピアノ四手連弾用作品「6つの小品」のオーケストラ・ヴァージョン他、レスピーギの秘曲を収録。「ユモレスク」と「伝説」は未出版で、指揮者ロベルト・ディエム・ティガーニが作曲者の自筆稿から楽譜を起こして録音に臨みました。+世界初録音。
SONY MUSIC SPAIN
SMS-88697542642
(3CD)
ロドリーゴ〜ある天才の業績
(1)アランフエス協奏曲
(2)田園協奏曲
(3)ディヴェルティメント風協奏曲
(4)12のスペインの歌
(5)ある紳士の為の協奏曲
(6)ギャラント様式の協奏曲
(7)夏の協奏曲
(8)4つの愛のマドリガル
(9)ピアノ協奏曲(1996)*
交響詩「遥か彼方を訪ねて」
交響詩「青い百合のために」
吹奏楽の為のアダージョ
(1)ナルシソ・イエペス(G)
 アタウルフォ・アルヘンタ(指)スペイン国立O
(2)ジェイムズ・ゴールウェイ(Fl)
 エドゥアルド・マータ(指)フィルハーモニアO 
(3)ジュリアン・ロイド・ウェバー(Vc)
 ヘスス・ロペス・コボス(指)LPO
(4)1テレサ・ベルガンサ(Ms)、フェリス・ラビリャ(P)
(5)ナルシソ・イエペス(G)
 ラファエル・フリューベック・デ・ブルゴス(指)
 スペイン国立O
(6)ペドロ・コロストラ(Vc)
 ラファエル・フリューベック・デ・ブルゴス(指)
 スペインPO
(7)アグスティン・レオン・アラ(Vn)
 アントニ・ロス・マルバ(指)スペインSO
(8)モンセラート・カバリエ(S)、ミゲル・サネッティ(P)
(9)ホアキン・アチュカロ(P)*
 マヌエル・ガルドゥフ(指)バレンシアSO
20世紀スペイン最大の作曲家の一人、ロドリーゴの没後10年記念アルバム。ハードカバー・ブック仕様。

AUTOR
SA-00863(1CD)
ラファエル・ロドリゲス・アルベルト(1902-1979):瞑想とロンダ(1934)
小管弦楽とピアノの為の5つの小品(1929/1931)*
チャピへのオマージュ(1951)
幻想曲三部作(1961)
クリスティナ・ルシオ=ビリェガス(P)*
ホセ・アントニオ・パスクアル(指)スペイン国立青年O

録音:2002年1月17-18日、マドリード、アウディトリオ・デ・ラ・オンセ(ONCE)
AUTOR
SA-01084(1CD)
【未案内旧譜】
アントン・ガルシア・アブリル(1933-):ピアノ協奏曲
アンテケルエラの夜想曲(ピアノと弦楽合奏の為の)
レオネル・モラレス(P)
スペイン国立RSO
エンリケ・ガルシア・アセンシオ(指)
AUTOR
SA-01091(1CD)
【未案内旧譜】
アントン・ガルシア・アブリル(1933-):満潮の歌
カデンツァ*/ヘメロスコピウム
エルンスト・コヴァチッチ(Vn)*
ラファエル・フリューベック・デ・ブルゴス(指)
ベルリンRSO

録音:1996年8月27日-9月3日、ベルリン、イエス・キリスト教会
AUTOR
SA-01092(1CD)
【未案内旧譜】
アントン・ガルシア・アブリル(1933-):序奏とファンダンゴ(ボッケリーニ原曲)*
21世紀の為の喜びの詩篇(ソプラノと弦楽合奏の為の)+
メモランダム(管弦楽の為の)#
チェリビダキアーナ(管弦楽の為の協奏曲)*
マリア・オラン(S)+
ビクトル・マルティン(Vn)
アントン・ガルシア・アブリル(指(*/+))
ミゲル・アンヘル・ゴメス・マルティネス(指)#*
マドリードSO

録音:1992年8月28日、セビリャ(スペイン)、マエストランサ劇場、ライヴ(*/+)
AUTOR
SA-01088(1CD)
【未案内旧譜】
アントン・ガルシア・アブリル(1933-):マルバロサ協奏曲(フルート、ピアノと弦楽合奏の為の;2001)*
満潮の歌(弦楽合奏の為の;1993)
組曲「ドゥルシネアの為の歌と踊り」(管弦楽の為の;1993)
マリア・アントニア・ロドリゲス(Fl)*
アウトラ・ロペス(P)*
アントン・ガルシア・アブリル(指)マラガPO
AUTOR
SA-01090(1CD)
【未案内旧譜】
マヌエル・モレノ=ブエンディア(1932-):ギターと管弦楽の為の作品全集
良き愛の協奏曲/ゴヤ風協奏曲
ガブリエル・エスタレリャス(G)
エドモン・コロメル(指)バレアレスSO

録音:パルマ・デ・マヨルカ音楽院ホール(スペイン)
AUTOR
SA-01093(1CD)
【未案内旧譜】
アントン・ガルシア・アブリル(1933-):ギター協奏曲集
ムデハル協奏曲(1985)/アゲディアノ協奏曲(1976)
ソルへのオマージュ(4つの練習曲に基づく;1978)
ガブリエル・エスタレリャス(G)
アントン・ガルシア・アブリル(指)マドリードSO

録音:1993年5月21日、マドリード、国立音楽堂、ライヴ
AUTOR
SA-01011(1CD)
【未案内旧譜】
ロジェリオ(ロヘリオ)・グロバ(1930-):バロック組曲「イントレス・ボレセス」(1978)
2つのヴァイオリンと弦楽の為の古風な協奏曲ニ長調(1988)*
チェロと弦楽の為の協奏曲第2番「願望」(2000)+
ジャビエル・セドロン(Vn)*
クララ・グロバ(Vc)+
ロジェリオ・グロバ・オテロ(Vn*、指)
ガリシア室内O

録音:2003年5月26-27日、サンティアゴ・デ・コンポステラ(スペイン)、
アウディトリオ・デ・ガリシア
AUTOR
SA-01082(1CD)
【未案内旧譜】
アントン・ガルシア・アブリル(1933-):静穏の海(2000)*
高地の協奏曲(1999)+
ビクトル・パブロ・ペレス(指テネリフェSO*
アシエル・ポロ(Vc)+
ルイス・アントニオ・ガルシア・ナバロ(指)マドリードSO+

録音:2001年4月1日、マドリード、国立音楽堂シンフォニー・ホール*
AUTOR
SA-00737(1CD)
レオ・ブローウェル(1939-):三重協奏曲(1995)*
 瓶の中から見つかった古い写本(1983)+
トマス・マルコ(1942-):三重協奏曲(1987)*
 第五の歌(1988)+
モンポウ三重奏団[ルシアノ・ゴンザレス・サルミエント(P)、ジュアン・リュイス・ジュルダ(Vn)、ディミタル・フルナディエフ(Vc)]
レオ・ブローウェル(指)コルドバSO*

録音:1999年11月15-17、20-21日、コルドバ大劇場(スペイン)*
2000年2月28-29日、マドリード県ラス・ロサス、アウディトリオ+
IM LAB
IMLCD-168(1CD)
ジノ・ヴィンニコフ/ライヴ録音集 Vol.3
ドヴォルザーク:ヴァイオリン協奏曲*
ヴィエニャフスキ:ヴァイオリン協奏曲第2番+
ジノ・ヴィンニコフ(Vn)
ズデニェク・コシュラー(指)*
セルジュ・コミッショーナ(指)+ 、ハーグPO

録音:1981年*、1982年+、ハーグ・コングレス・ホール
IM LABIMLCD-169(1CD)
バッハ:ヴァイオリン協奏曲集
ヴァイオリン協奏曲第1番イ短調BWV1041
ヴァイオリン協奏曲ト短調BWV1056(チェンバロ協奏曲第5番ヘ短調 より復元)
ヴァイオリン協奏曲第2番ホ長調BWV1042
ヴァイオリン協奏曲ニ短調BWV1052(チェンバロ協奏曲第1番ヘ短調 より復元)
ジノ・ヴィンニコフ(Vn)
サンクトペテルブルクPOソロイスツ・アンサンブル

録音:2007年10月、サンクトペテルブルク・レコーディング・スタジオ(聖エカテリーナ福音教会)
SOMM
SOMMCD-241(1CD)
ピアノ協奏曲集
ファーガソン(1908-1999):ピアノと弦楽合奏の為の協奏曲
フィンジ(1901-1956):と弦楽合奏の為のエクローグOp.10
オースティン(1872-1952):ピアノ協奏曲ト短調(デイヴィッド・エリス校訂版)*
ロースソーン(1905-1971):ピア,弦楽合奏と打楽器の為の協奏曲第1番(原典版)*
マーク・ベビントン(P)
ハワード・ウィリアムズ(指) バーミンガム市SO

録音:2008年9月28-29日、バーミンガム(英国)、CBSOセンター

※*=初録音
フェレデリック・オースティンは英国のバリトン歌手・音楽教師・作曲家。「乞食歌劇」のプロデューサー・編曲者としても知られ、またディーリアスの親友・後援者でもありました。
SOMM
SOMMCD-242(1CD)
バックス:ピアノと管弦楽の為のコンチェルティーノ(グレアム・パーレットによるオーケストレーション&校訂版)*
アイアラン:ピアノ協奏曲変ホ長調(1930)
 伝説(ピアノと管弦楽の為の)
マーク・ベビントン(P)
デイヴィッド・カーティス(指)
オーケストラ・オヴ・ザ・スワン

録音:2009年4月15-16日、バーミンガム(英国)、タウン・ホール
*は未完のスコアを音楽学者パーレットが補筆完成させたもので、初録音。

ALBANY
TROY-1133(1CD)
アメリカのチューバ協奏曲集
ブルース・ボートン:チューバ協奏曲
ジェームズ・グラント:「3つの怒り」
スティーヴン・ウィンターレッグ:チューバ協奏曲
バーバラ・ヨーク:チューバ協奏曲
ティモシー・バズビー(Tub)、
ジャコモ・ラファエロ・バイロス(指)アイスランドSO

録音:2007-2008年
「BUZZED(TROY-1054)」に続くバズビーのALBANYへの2枚目のアルバム。チューバ協奏曲といったらヴォーン=ウィリアムズくらいしか思い出せないほど独奏楽器としてのチューバは影が薄いもの。低音パートを受け持つ縁の下の力持ち楽器だけに作曲家にとっては協奏曲が書きにくかったのは事実です。しかしここに、管弦楽伴奏による本格的なチューバ協奏曲ばかりを集めたアルバムが登場。バックを受け持つオーケストラはなんとレイフスやシベリウスに定評があるアイスランド交響楽団!そしてそのアイスランド響のチューバ奏者がバズビーです。曲はやはりヴォーン=ウィリアムズの流れを汲むような、北欧、イギリス系の清新な空気感のある美しい曲ばかりです。ボートン作品はヴォーン=ウィリアムズにスター・ウォーズ、ハリーポッターのサウンド・トラックを合わせたような感じ、グラントはジャズ系、ウィンターレッグはショスタコーヴィチとウォルトン系?ヨークはニールセンにジャズを加えたテイスト。オーケストラはどれも色彩鮮やか。バズビーの妙技は今更言うまでもありません。
ALBANY
TROY-1132(1CD)
デヴィッド・マスランカ:トロンボーンと吹奏楽のための協奏曲(2007)
交響曲第8番(2008)
スティーヴン・K.スティール(指)
イリノイ州立大学シンフォニック・ウィンズ
スティーヴン・パーゾンズ(Tb)、
アドリアーナ・ラ・ロサ・ランソム(Vc)

録音:2007年、2008年
トロンボーン協奏曲におけるS.パーソンズの柔らかなトロンボーン・ソロが聴きもの。この曲では吹奏楽では珍しくチェロが参加していて、事実上、トロンボーンとの二重協奏曲となっています。第2楽章でのチェロのゆったりとしたカンタービレは絶品。交響曲第8番はミニマル・ブラスとでも言ったらよいか、ジョン・アダムス、フィリップ・グラスが吹奏楽に手を出したら、こんな感じではないでしょうか。華麗な和音の持続が心地よく、終盤はアメリカ独立記念日万歳!?と叫びたくなるような荘厳なクライマックスを迎えます。

Archipel
ARPCD-0411(1CD)
ジョルジ・シフラ/リスト作品集

ピアノ協奏曲第1番、ピアノ協奏曲第2番#
ダンテを読んで*/エステ荘の噴水*
超絶技巧練習曲集から*、他
ジョルジュ・シフラ(P)
フルヴィオ・ヴェルニッツィ (指)RAIトリノSO
ベルンハルト・コンツ(指)RAIミラノSO#

録音:1958年3月18日トリノ、1959年3月6日ミラノ#、1959年1月22日トリノ*

※音質良好。
※このレーベルの商品に全て関する著作権は、イギリスの管理団体である”MCPS ロンドン”への著作権料支払によって正しく発売が許諾されています。

IDIS
IDIS-6583(1CD)
オイストラフとグイの共演
ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲
ルクレール:ソナタニ長調*
ロカテッリ(イザイ編):ソナタ.ヘ短調*
パガニーニ:ロッシーニ「モーゼの祈り」によるソナタ変ホ短調M.S.23#
ダヴィッド・オイストラフ(Vn)
ヴィットーリオ・グイ(指)RAIミラノSO
ウラディーミル・ヤンポルスキ(P)

録音:1960年4月5日,1955年*、1951年# (全てモノラル)
ベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲は名ヴァイオリニスト、オイストラフの得意中の得意。この録音は1960年にミラノで放送用ライヴで録音されたもの。イタリアの名匠グイとの共演が興味深いところ。 (Ki)

MUZA
PNCD-1271(1CD)
ワンダ・ランドフスカへのオマージュ
グレツキ(1933-):チェンバロと弦楽合奏の為の協奏曲Op.40*
ジグムント・クラウゼ(1938-):開始(チェンバロ独奏の為の)
パヴェウ・シマンスキ(1954-):鏡を通して…III(チェンバロ独奏の為の)
アンジェイ・クリレヴィチ(1932-):即興曲とローズマリー(チェンバロ独奏の為の)
イェジ・コルノヴィチ(1959-):元素の形状(チェンバロとテープの為の)
ジグムント・クラウゼ:Pour El(チェンバロ独奏の為の)
クシシュトフ・クニッテル(1947-):歴史 III(チェンバロとテープの為の)
パヴェウ・ミキェティン(1971-):チェンバロと室内管弦楽の為の協奏曲+
エルジビェタ・ホイナツカ(Cemb)
カジミェシュ・コルト(指)ポーランド国立放送SO*
マレク・モシ(指)ティヒ市AUKSO室内O+

録音:2007年2月5日*、2005年6月12日+、カトヴィツェ(ポーランド)、
グジェゴシュ・フィテルベルク・コンサートホール(*/+)
ワルシャワ、ポーランド放送ヴィトルト・ルトスワフスキ・コンサート・スタジオ(無印)
チェンバロ復興者として知られるポーランドの大先輩ワンダ・ランドフスカと同様に同時代作曲家のチェンバロ作品の演奏と普及に努めているエルジビェタ・ホイナツカ(1939年生まれ)による、ポーランド現代作曲家の作品集。
VENEZIA
CDVE-04377(4CD)
ラフマニノフ:2種のピアノ協奏曲全集
(1)パガニーニの主題による狂詩曲
(2)ピアノ協奏曲第1番
(3)ピアノ協奏曲第4番
(4)ピアノ協奏曲第2番
(5)ピアノ協奏曲第3番
(6)パガニーニの主題による狂詩曲
(7)ピアノ協奏曲第1番
(8)ピアノ協奏曲第4番
(9)ピアノ協奏曲第2番
(10)ピアノ協奏曲第3番
(1)-(5)セルゲイ・ラフマニノフ(P)
(1)(5)レオポルド・ストコフスキー(指)フィラデルフィアO[1939,40,41年]
(2)(3)(5)ユージン・オーマンディ(指)フィラデルフィアO[1939-41年]
(4)レオポルド・ストコフスキー(指)フィラデルフィアO[1929年]
(6)-(10)ヴィクトル・エレシュコ(P)
(6)ヴラディーミル・ポンキン(指)レニングラードPO[1983年]
(7)-(10)ゲンナジー・プロヴァトロフ(指)ソビエト国立SO[以上1984年]

LPO
LPO-0037(1CD)
ブリテン:ヴァイオリンとヴィオラの為の二重協奏曲(コリン=マシューズ版)
フランク・ブリッジの主題による変奏曲op.10
イリュミナシオンOp.18
サリー・マシューズ(S)
ピーター・ショーマン(Vn)
アレクサンダー・ゼムチョフ(Va)
ウラディーミル・ユロフスキ(指)LPO

録音:2008年4月23日ロイヤル・フェスティヴァル・ホール
1931年、ウォルトンのヴィオラ協奏曲を聴いた18歳のブリテンはそれを「天才の仕事」と呼び大絶賛、自らもヴァイオリンとヴィオラの為の協奏曲を書きはじめました。3月9日に作曲をはじめ、その翌日には第1楽章のスケッチが完成していたほどの驚くべき早さで書きすすめられ、5月4日にはおよその形が出来上がっていたのです。しかし、その作品は演奏されることもなく、1997年にこのコリン・マシューズによるオーケストラ補筆版(ブリテンの特徴が良く研究されている)が出るまで忘れ去られていたというわけです。まだ若きブリテンが、独自の作風を確立する前の才気煥発な作品でソロ・パートは美しいメロディに満ち、モーツァルトをも思わせるすっきりとしたフォルムを有した力作です。「フランク・ブリッジの主題による変奏曲」は彼の恩師であるブリッジの初期の作品から題材を得た弦楽合奏の為の作品です。目まぐるしく移り変わる曲の雰囲気は、ブリッジその人を表したものだということで、それはそれで興味深いところです。イリュミナシオンはランボーの詩からとられたテキストを元にした歌曲集です。ブリテンの歌曲というと、どうしてもビアーズの影が頭をよぎりますが、こうしてソプラノで聴くのも、また違った味わいで楽しいものです。独唱はサリー・マシューズ。2004年のジルベスターでラトルの「カルミナ・ブラーナ」を歌っていた人です。かなり声質は重みを増しましたが、この滴り落ちるような美声は、陰影を帯びた曲の雰囲気にぴったり合っているように思います。今作は弦楽合奏曲の割合が多く、管ファンの方には少し申し訳ないかも知れませんが、そんな方にも、この驚異の音色を引き出したユロフスキの手腕をぜひ味わっていただけますように。

Monopole
LCD-7001(1CDR)
フンメル:ピアノ協奏曲イ短調 op.85
モーツァルト:ピアノ協奏曲第4番ト長調 K.41
クレメンティ:ピアノ・ソナタ ロ短調 op.40-2
オットー・アッカーマン(指)ヴィンタートゥールSO
アルトゥール・バルサム(P)

録音:1950年代前半

Ondine
ODE-1158(1CD)
マルティヌー:序曲H345、
ピアノ協奏曲第2番H237
ピエロ・デッラ・フランチェスカのフレスコ画H352(
ピアノ協奏曲第4番「呪文」H358*
ロベルト・コリンスキ(P)* 
ヴラジーミル・アシュケナージ(指)バーゼルSO

録音:2005年10月29日-30日ライヴ、2007年1月23日*
チェコ音楽を好み、ヘルシンキ・フィルハーモニック管弦楽団を指揮したスクの「アズラエル交響曲」(ODE1132)がGramophone誌のEditor'sChoice(2009年5月号)に選ばれたアシュケナージ。ニース滞在中に作曲、合奏協奏曲のスタイルにならった「序曲」。メロディの美しさと豊かなオーケストレーションのため、4曲のピアノ協奏曲のうちもっとも人気が高いとされる第2番。「(二十世紀に)ピアノとオーケストラのために書かれたもっとも刺激的で風変わりな作品」とアメリカのジャーナリスト、デイヴィッド・ハーウィツが呼んだピアノ協奏曲第4番。アレッツォの聖フランチェスコ教会を訪れた際、ピエロ・デッラ・フランチェスカのフレスコ画『聖十字架物語』からインスピレーションを受けて作曲した、3曲からなる「ピエロ・デッラ・フランチェスカのフレスコ画」。ピアニストのロベルト・コリンスキ(1970-)はスイス生まれ。バーゼルとプラハでラースロー・ギメシ、ペーター・エフラー、ヤン・パネンカに学び、その後、ジェルジ・クルターグとヴィトルト・ルトスワフスキの下で研究をつづけました。マルティヌーのピアノ音楽は彼の重要なレパートリーのひとつです。オーケストラはバーゼル交響楽団。第4番の協奏曲をのぞき、2005年にバーゼルのムジークザールで行われたコンサートのライヴ録音です。 (Ki)

URANIA
URN-22403(2CD)
モーツァルト:ピアノ協奏曲集
第9番、第13番、第19番、第20番、第23番
パウル・ザッハー(指)ウィーンSO
フェレンツ・フリッチャイ(指)RIAS響
ヘンリー・スヴォボダ(指)ヴィンタートゥールSO

録音:1950年、1954年

2L
2L-60SABD(1SACD+BD)
グリーグ:作品集
(1)ピアノ協奏曲
(2)トロールハウゲンの婚礼の日Op.65-6
(3)アルバムのページ作品28〜第1曲変イ長調、第2曲ヘ長調
(4)愛の歌(エロティク)作品43-5
(5)春に寄す(Tilvaren)
(6)ヴァイオリンソナタ第3番
(1)パーシー・グレインジャー(Duo-Artmusicrolls,1921) レックス・ローソン(ピアノリスト)
ロルフ・グプタ(指)クリスチャンサンSO

(2)-(4)エドヴァルド・グリーグ(Phonolamusicrolls,1906) レックス・ローソン(ピアノリスト)

(5)パーシー・グレインジャー(Duo-Artmusicrolls,1919) 、レックス・ローソン(ピアノリスト)

(6)オイヴィン・ビョロ(Vn)、チャールズ・パーキン(Pianola,1900)、レックス・ローソン(ピアノリスト)

録音:2009年2月 クリスチャンサン大聖堂(クリスチャサン、ノルウェー)
[制作:ヴォルフガング・プラッゲ、録音:ハンス・ペーテル・ロランジュ]

Blu-ray音声情報:DXD24/352.8kHz録音
■5.1surroundDTS-HDMA(24bit/192kHz)
■7.1surroundDTS-HDMA(24bit/96kHz)
■2.0stereoLPCM(24bit/192kHz)
2009年2月、ロルフ・グプタ指揮クリスチャンサン交響楽団は、オーストラリア生まれの伝説的ピアニスト、"今は亡き"パーシー・グレインジャー(1882-1961)を独奏者にグリーグのイ短調ピアノ協奏曲を録音しました。演奏に使われたのは、グレインジャーが1921年にAeolian社のプレーヤーピアノ、「Duo-ArtPianola」のために行った録音です。イギリスの「PianolaInstitute」から運ばれた「Duo-ArtPianola」をSteinwayModelDピアノと合体させ、グレインジャーの録音をパンチ穴に変換し、ダイナミックスとルバート情報をエンコードしたピアノロールをセット。エンコードされた情報を再現するためのメカニズムの操作を「コンサート・ピアノリスト」の第一人者、レックス・ローソンが受け持って、録音セッションが始まりました。グレインジャーは、グリーグの理解者であり、よき友人として知られます。このアルバムで「Duo-Art」のグレインジャーと共演するのはロルフ・グプタ。クリスチャンサン交響楽団の芸術監督。シベリウス・アカデミーのヨルマ・パヌラらに指揮を学び、ピリオド楽器と現代楽器によるバロック音楽と古典時代の音楽、ヘンツェ、ベリオ、マグヌス・リンドベリらの現代曲を主なレパートリーとしています。このアルバムには、1906年、グリーグがライプツィヒを訪れて「Phonola」のために録音したロールによる《トロールハウゲンの婚礼の日》など数曲の小品も収録されました。グレインジャーの「Duo-ar」と違い「Phonola」はダイナミックス情報をもっていないため、ローソンの付け加えた強弱が録音に反映されています。アルバムの最後には、ノルウェー国立オペラ管弦楽団コンサートマスター、オイヴィン・ビョロ(1974-)が1900年の録音と共演したヴァイオリンソナタ第3番も一緒に収録されました。 (Ki)
Metronome
METCD-1071(1CD)
R・R・ベネット:ピアノ作品集Vol.3 〜 ピアノとオーケストラ
ピアノ協奏曲/ドリーム・ダンシング
ウィリアム・ウォルトンの主題によるリフレクションズ
パーティ・ピース
マーティン・ジョーンズ(P)、
デイヴィッド・アンガス(指)アイルランドRTE国立SO
ブーレーズ、バークリーの門下生であり、作曲家、ジャズ・ピアニスト、教師など様々な顔と"ナイト(サー)"の称号を持つイギリス屈指のマルチ・ミュージシャン、リチャード・ロドニー・ベネットのピアノ作品集第3弾。
1968年に作曲、初演が行われた「ピアノ協奏曲」では、ニンバス(Nimbus)でレア・レパートリーを弾きまくるイギリスのピアニスト、マーティン・ジョーンズが大奮闘!
DACAPO
MAR-8.226034(1CD)
ルーザス(1949-):コンチェルト
コンチェルト・イン・ピーシズ「パーセル変奏曲」
ヴァイオリン協奏曲第1番
モノドラマ「劇的三部作II」
エーリク・ヘイド(Vn)
マティアス・ロイメルト(パーカッション)
トマス・ソンダーガード(指)オーフスSO
ルーザスは現代のスカンジナビア音楽界において、最も注目される作曲家の一人です。確かに彼の管弦楽作品は世界中の聴衆に大きな衝撃を与えるほどのパワーを持っています。さて、まずCDをかけてみましょう。すぐさまお部屋一杯に広がる鮮やかな音の世界に驚いてしまうことでしょう。1995年のプロムス・ラスト・ナイトで初演された「パーセル変奏曲」は、ブリテンの「青少年のための音楽入門」に似た形式を持った作品で、各々の楽器が縦横無尽に活躍するという面白く派手な音に満ちていて、初めてオーケストラに接する人が感動してしまうこと間違いありません。「ヴァイオリン協奏曲」はヴィヴァルディを思わせますし、「モノドラマ」はシューベルトの作品から想を得たもので、どれもが力に満ちた一聴に値する作品です。

COLOSSEUM
COL-9203.2(1CD)
ブラームス:ピアノ協奏曲第2番(*)
チャイコフスキー:ピアノ協奏曲第1番(+)
クルト・ライマー(P)
エーリヒ・クロス(指)ニュルンベルクSO(*)
ギュンター・ナイトリンガー(指)スカイラインSO(+)

録音:1950年代?モノラル(*)/1971年ステレオ(+)
原盤::Colosseum, SM 579(*)/EMI-Electrola, FC 063-29093(+)
ワルター・ギーゼキングの師カール・ライマーの甥にあたるピアニスト・作曲家クルト・ライマー。ギーゼキング、カール・シューリヒト、ヴィルヘルム・フルトヴェングラーらに才能を見いだされ18歳でデビュー、その後ラフマニノフの高弟ウラディーミル・ホロフスキ、エドウィン・フィッシャーに師事。レオポルド・ストコフスキー、ユージン・オーマンディ、ヘルベルト・フォン・カラヤンらと共演し、リヒャルト・シュトラウスに高く評価されその支援を受けました。(+)の共演オーケストラは外装、コロセウム・レーベルおよびクルト・ライマーのウェブサイトでは「Symphony of the Air-Orchestra New York」と表記されていますが、ブックレット文中では「Skyline Symphony Orchestra」と書かれており、当ご案内では後者に従いました。(なお、NBC交響楽団の後身であるシンフォニー・オヴ・ジ・エアは1963年に解散しています。)

Monopole
MONO-024(1CDR)
ラロ:スペイン交響曲
メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲ホ短調 *
ダヴィッド・オイストラフ(Vn)
ジャン・マルティノン(指)フィルハーモニアO
アレクサンドル・ガウク(指)ソヴィエト国立SO*
録音:1954年、1947年*

Ondine
ODE-1153(1CD)
エルガー:チェロ協奏曲(ヴィオラ編曲版:ライオネル・ターティス/ディヴィット・アーロン・カーペンター)
シュニトケ:ヴィオラ協奏曲(1985)
ディヴィット・アーロン・カーペンター(Va)
クリストフ・エッシェンバッハ(指)フィルハーモニアO
録音:2009年6月30日 7月1日(ロンドン)
ヴィオラの新星ディヴィット・アーロン・カーペンターがデビュー。彼は1986年NY生まれの23歳。2006年ナウムブルク・ヴィオラ・コンクールで優勝、アメリカの名だたるコンサート・ホールで演奏会を行うなど、今最も注目されている若手ヴィオラ奏者。大御所ピンカス・ズッカーマン、ユーリ・バシュメットに師事。また巨匠エッシェンバッハからは「あっと言わせる説得力と、高いカリスマ性を持っている」と称賛され、将来有望とされています。今回収録される作品は、エルガーのチェロ協奏曲をヴィオラ編曲版とシュニトケのヴィオラ協奏曲。エルガーは「ターティスによる編曲に敬意を表し、できるだけ原版が持つ力に耳を傾けるようにした。」と語るように、ヴィオラの先駆者ライオネル・ターティスによる編曲に彼自身が手を加えたヴァージョン。またヴィオラ協奏曲の傑作で、名ヴィオラ奏者ユーリ・バシュメットに献呈されたシュニトケのヴィオラ協奏曲。主題はバシュメットの名前(B-A-S-C-H-M)を引用、この曲の代表盤はなんといってもバシュメット盤というこの作品に、カーペンターは真正面から挑んでいます。 (Ki)

Ondine
ODE-1156(4CD)
ラウタヴァーラ(1928-):12の協奏曲集
(1)ヴァイオリン協奏曲(1977)
(2)チェロ協奏曲(1968)
(3)ダブルベースと管弦楽のための協奏曲「黄昏の天使(1980)」
(4)ハープと弦楽のためのバラード(1973rev.1981)
(5)ハープ協奏曲(1999-2000)
(6)鳥と管弦楽のための協奏曲「カントゥス・アルクティクス(極北の歌)」Op.61(1972)
(7)フルート協奏曲「風とともに踊る」Op.63(1975)
(8)クラリネット協奏曲(2001)
(9)オルガン、金管五重奏とシンフォニック・ウィンドオーケストラのための協奏曲(1976-77)「お告げ」
(10)ピアノ協奏曲第1番(1969)
(11)ピアノ協奏曲第2番(1988-89)
(12)ピアノ協奏曲第3番(1998)「夢の贈り物」
(1)エルマー・オリヴェイラ(Vn)
 レイフ・セーゲルスタム(指)ヘルシンキPO
(2)ルコ・ユロネン(Vc)
 マックス・ポンマー(指)ヘルシンキPO
(3)エスコ・ライネ(Cb)
 ジャン=ジャック・カントロフ(指)
 タピオラ・シンフォニエッタ 【BIS音源】
(4)レイヤ・ビステル(Hrp)
 ユハ・カンガス(指) オストロボスニアCO
(5)マリエル・ノールマン(Hrp)
 レイフ・セーゲルスタム(指)ヘルシンキPO
(6)レイフ・セーゲルスタム(指)ヘルシンキPO
(7)パトリック・ガロワ(Fl)
 レイフ・セーゲルスタム(指)ヘルシンキPO
(8)リチャード・ストルツマン(Cl)
 レイフ・セーゲルスタム(指)ヘルシンキPO
(9)カリ・ユッシラ(Org)
 レイフ・セーゲルスタム(指)ヘルシンキPO
(10)ラルフ・ゴトーニ(P) 
 マックス・ポンマー(指)ライプツィヒRSO 
(11)ラルフ・ゴトーニ(P)
 ユッカ=ペッカ・サラステ(指)バイエルンRSO 
(12)ヴラディーミル・アシュケナージ(P,指)
 ヘルシンキPO
「8つの交響曲」(ODE1145)の国際的な成功を受け、ラウタヴァーラの協奏曲を集めたアルバムがリリースされます。ラウタヴァーラ作品のうちもっとも人気があり、もっとも演奏されることの多い、鳥と管弦楽のための協奏曲「カントゥス・アルクティクス」や1998年カンヌ・クラシカル・アウォードを受賞したヴァイオリン協奏曲など、1968年から2001年の間に作曲されたソロ楽器と管弦楽(または弦楽、またはウィンドオーケストラ)のための作品が、作曲者自身の撤回した曲をのぞいて、すべて収められました。オルガ・クーセヴィツキ追悼のためフィンランド放送が委嘱したダブルベース協奏曲「黄昏の天使」は、ベルリン・フィルハーモニックのダブルベース奏者、エスコ・ライネとタピオラ・シンフォニエッタによるBIS録音をライセンス取得して収録。そのほかは、すでにリリースされたOndine録音が使われています。 (Ki)
Glossa
GCD-921110(1CD)
モーツァルト:ホルンのための作品集
ホルン協奏曲第3番変ホ長調K.447
アリア《あなたから遠く離れて》〜歌劇《ポントの王ミトリダーテ》K.87より
ホルン五重奏曲変ホ長調K.407
音楽の冗談K.522
ホルンのための12の二重奏曲K.487より
トゥーニス・ファン・デァ・ズヴァールト(ナチュラルHrn) 、
フランス・ブリュッヘン(指)18世紀オーケストラ、
クラロン・マクファデン(S)、
エルヴィン・ヴィーリンガ(ナチュラルHrn)、
マルク・デストリュベ(Vn)、
スタース・スヴィールストラ(Vn,Va)、
アルベルト・ブリュッヘン(Vc)、
ロベルト・フラネンベルグ(Cb))

録音:2006年6月−2008年7月、ブレシア(イタリア)、フェーネンダール(オランダ)、マドリッド(スペイン)での録音
ソリストを務めるトゥーニス・ファン・デァ・ズヴァールトは、18世紀オーケストラとフライブルク・バロック・オーケストラの首席奏者を兼務するなど古楽大国オランダが誇るナチュラルホルンの世界的名手。

CLARTON
CQ-0082-2(1CD)
モーツァルト:フルート協奏曲第2番ニ長調 K.314
フルート協奏曲第1番ト長調 K.313
ユン・ヒュニム(Fl)
イ・ユンチル(指)プロヴディフ国立フィルハーモニーO

録音:2008年1月7日、2007年9月7日、プロヴディフ・フィルハーモニー・ホール(ブルガリア)
Cello Classics
CC-1023(1CD)
ハイドン:チェロ協奏曲第1番&第2番
ツムシュテーク:チェロ協奏曲イ長調
セバスティアン・コンベルティ(Vc)、
エイジ・オブ・インライトゥメントO
チェロ・クラシックスのハイドン没後200周年記リリースは、シャンドスの"モーツァルトと同世代の作曲家シリーズ"でお馴染みのロンドン・モーツァルト・プレーヤーズの首席チェリストであり、チェロ・クラシックス・レーベルの創設者、芸術監督でもあるコンベルティによる協奏曲集。
SVETLANOV FOUND
SVET-42-47/6(6CD)
メトネル、ナプラーヴニク:作品集
メトネル:ピアノ協奏曲第1番ハ短調 Op.33(*/++)
 8つの心象風景Op.1〜第2−4曲
 2つのおとぎ話Op.14〜第1曲
 2つのおとぎ話 Op.20〜第1曲
 4つのおとぎ話Op.26〜第3曲
 ピアノ協奏曲第2番ハ短調 Op.50(+/++)
 2つのおとぎ話(ロシアのおとぎ話)Op.42〜第1曲
 3つの小品Op.31〜葬送行進曲(第2曲)
 ヴァイオリンとピアノの為の2つのカンツォーナと舞曲Op.43#
 ピアノ五重奏曲ハ長調 Op.posth**
 ヴァイオリン・ソナタ第1番ロ短調Op.21#
 ヴァイオリン・ソナタ第2番ト長調 Op.44#
 ヴァイオリン・ソナタ第3番ホ短調「叙事詩」Op.57#
 ヴァイオリンとピアノの為の夜想曲ハ短調 Op.16-3
 忘れられた調べOp.38〜追憶のソナタ イ短調/優雅な舞曲 イ長調/川の歌
 ソナタ三部作Op.11〜悲歌 ニ短調
 おとぎ話ソナタ ハ短調Op.25 -1
エドゥアルト・ナプラーヴニク(1839-1916):歌劇「ドゥブロフスキー」〜夜の間奏曲++/ポロネーズ++
 メランコリーOp.48-3++
タチアナ・ニコラーエワ(P)*
アブラム・シャツケス(P)+
アレクサンドル・ラープコ(Vn)#*
ボロディンSQ**
エフゲニー・スヴェトラーノフ((P)、指+)
ソヴィエト国立SO++

録音:1959、1968、1980、1983、1989年(以上メトネル)
ARSIS
ARSIS-4227(1CD)
ロマン派のホルン協奏曲名品集
ウェーバー:ホルン協奏曲ホ短調 Op.45
シャブリエ:ホルンと管弦楽のためのラルゲット
R・シュトラウス:ホルン協奏曲第1番変ホ長調
グリエール:ホルン協奏曲変ホ長調 Op.91
ハビエル・ボネト(Hrn)
ハビエル・カストロ(指)ブルゴスSO

録音:2008年12月6-7日、ブルゴス(スペイン)、ベルナルダス音楽礼拝堂
ヘルマン・バウマンに師事し、当レーベルにナチュラルホルン奏者として録音を続け好評を博しているスペインのホルン奏者ハビエル・ボネト(1965年生まれ)がモダーン楽器を吹いてロマン派ホルン協奏曲の定番に挑戦。
Quindecim
QP-133(1CD)
ロドリーゴ:アランフエス協奏曲
ポンセ:南の協奏曲
アルカジー・シュテインルート(指)
ペテルブルク音楽院O
ラウル・ザンブラノ(G)
ギター協奏曲の最高傑作ロドリーゴの「アランフエス」と南国的な情感とリズミックな楽しさが交差するポンセの「南の協奏曲」、20世紀に作られた2つの代表的なギター協奏曲の好カプリング。 (Ki)

MSR
MS-1330(1CD)
メンデルスゾーン:2台のピアノのための協奏曲集
第1番ホ長調、第2番変イ長調
ジョスア・ピアース&ドロシー・ジョナス(P)
ビストリク・レジュハ(指)
スロヴァキア国立コシツェPO

録音:1995年11月26、27日
MSRレーベルへ系統的に録音しているピアニスト、ジョシュア・ピアースが長年デュオを組んでいるドロシー・ジョナスとのメンデルスゾーンの協奏曲集です。ジョン・ケージのディスク(WERGO)で賞を取ったりしているため、現代音楽のスペシャリストと思われがちですが、幅広いレパートリーをもっています。メンデルスゾーンが14〜15歳で作曲したこれらの作品を恐ろしいほどの活気ある早いテンポで演奏。メンデルスゾーンの若さと才能が炸裂しています。
MSR
MS-1289(1CD)
ショスタコーヴィチ:チェロ協奏曲第1番
チャイコフスキー:ロココの主題による変奏曲
エドワルド・セーロフ(指)
ヴォルゴグラードSO

録音:2006年6月ヴォルゴグラード、ロシア
アメリカの女流チェリスト、キム・クックがヴァルゴグラードまで出向いて録音したショスタコーヴィチ&チャイコフスキーの協奏曲集です。クックはサンパウロSOの首席などを勤めたあと現在はソリスト、教師として活躍しています。安定した技術で着実に音楽を進めていきます。さらにこのCDではセーロフ(指)のヴォルゴグラード響がいい味を出しています。朴訥としたロシアのローカルな味わいをいまだに持ったオーケストラです。優秀な録音も特筆ものです。
SOMM
SOMMCD-077(1CD)
バッハ:チェンバロ協奏曲第8番ニ短調BWV1059(第1・3楽章:グスタフ・レオンハルト復元、第3楽章:ニコラス・ジャクソン編)
音楽の捧げものBWV1079(ニコラス・ジャクソン リアライゼーション)
トリオ・ソナタ ニ短調BWV527(ニコラス・ジャクソン編)
コンチェルタンテ・オヴ・ロンドン
[ゼテ・ダ・シルヴァ(Fl、リコーダー)、ハンナ・マクローラン(Ob)、マデライネ・イーストン、マリアンナ・シュチ(Vn)、エマ・オルター(Va)、ニック・ストリングフェロー(Vc)、ケイト・オルドリッジ(Cb)]
ニコラス・ジャクソン(チェンバロ、指)

録音:2007年7月23-25日、ロンドン、聖ジョージ教会
「チェンバロ協奏曲第8番」は第1楽章冒頭の9小節しか現存していませんが、それと音楽的に一致する「カンタータ第35番BWV35」のシンフォニアをもとにグスタフ・レオンハルトが第1・3楽章を復元しました。1963年、レオンハルトからその楽譜の写しをプレゼントされた教え子のニコラス・ジャクソンは、ウィグモア・ホールでのデビュー・コンサートで演奏。そして今回、ジャクソンは当録音のために同じカンタータの中のアリアをもとに第2楽章「シチリアーナ」を編曲、復元をより完全な形としました。「トリオ・ソナタ ニ短調」は「オルガン・ソナタ第3番BWV527」より編曲。当アルバム収録の版はいずれもこれらが世界初録音。
GALLO
GALLO-1258(1CD)
ミシェル・ティラボスコ(パン・フルート)
ラフマニノフ
:ヴォカリーズ
ダヴィッド・シャピュイ:パン・フルート協奏曲
アラダイス・マローン:アルバ・ソング
ミシェル・ティラボスコ(パン・フルート)
エマニュエル・シフェール(指)ボルゴグラードSO
わずか14歳でコンサート・デビューし16歳でオーケストラとの共演、アルバムを発表した逸材、ミシェル・ティラボスコ。生まれながらにして腕は肘から下が無いパン・フルート奏者ですが、そのハンディを乗り越えて優美にそして、パン・フルートとは思えないほどの完璧な技巧を持った奏者です。来日経験がありますが、まさに知られざるパン・フルートの逸材と言えましょう。GALLO-レーベルにはティラボスコの魅力が満載のアルバム〜ベスト・オブ・ミシェル・ティラボスコ〜3タイトル(GALLO-1241,GALLO-1242,GALLO-1243)をはじめ数多くの録音をしております。(Ki)
GALLO
GALLO-1266(1CD)
メヴラーナ・ルミ〜フルートの調べ
イリアス・ミルザエフ:序曲「ユヌスエムレ」
フルート協奏曲「メヴラーナから今日まで」
ゼキ・アン:「ユヌスの死の瞬間」
アリーフ・メリコフ:フルートと弦楽オーケストラのためのコンチェルト
ゼフィカ・カットゥラー(Fl)
ヴィルトゥオージ・プラハ
オルドジフ・ヴルチェク(指)
ヴィルトゥオージ・プラハ
DACAPO
MAR-6.220562(1SACD)
デンマーク・ロマン派のヴァイオリン協奏曲集
ゲーゼ:ヴァイオリン協奏曲ニ短調Op.56
ランゲ=ミュラー:ヴァイオリン協奏曲ハ長調Op.69
ランゴー:ヴァイオリン協奏曲BVN82
クリスティーナ・エストランド(Vn)
ジョン・ストルゴーズ(指)テンペレPO
デンマークの知られざるヴァイオリン協奏曲にこんなにも美しい作品があったとは!ここに収録された3つの作品を聴くと、そんな驚きに見舞われることでしょう。もともとヴァイオリニストであったニルス・ゲーゼの協奏曲は独奏ヴァイオリンの技量をたっぷりと誇示できる壮大なもの。ひっそりとたたずむ歌曲やピアノ曲が高い人気を誇るランゲ=ミュラーの思いの他雄大な作品。そして、聴いたとたん「えっ?これ本当にランゴーが書いたの?」とくらくらしてしまうような古典的ですっきりしたフォルムと美しいメロディを持つランゴーの曲(R・シュトラウスのオーボエ協奏曲に近いものが・・・)など、耳も楽しい1枚です。
Matthias Hoefs
GBP-1055006(1CD)
マティアス・ヘフス
(1)ヘンデル:「メサイア」〜ラッパは鳴り響き(ナチュラルTr)
(2)ハイドン:トランペット協奏曲変ホ長調(クラッペンTr)
(3)グラズノフ:アルバムの一葉(Cornet)
(4)ヴェルディ:「アイーダ」〜大行進曲(アイーダTr)
(5)エネスク:トランペットとピアノのための伝説 (C管Tr)
(6)マルチェッロ:オーボエ協奏曲ニ短調〜アダージョ(Picc-Tr&Bs-Tr)
(7)ヤナーチェック:シンフォニエッタ〜ファンファーレ(9Tr,2Bs-Tr,2Tn-Tub,Perc)
(8)ジョリヴェ:トランペットとピアノのための協奏曲(C管Tr)
(9)ヴォルフ・ケルシェック(1969-):マティアスのためのポエム(Fluegelhorn)
マティアス・ヘフス(Tr)
(1)ヨレク-フェリックス・シュペーア(Bs)
(1)(2)コンチェルト・ケルン
(3)ハンブルク・フィルCO
(4)(6)ジャーマン・ブラス
(5)スティヴン・キーファー(P)
(6)アレクサンドル・エルプリッヒ(Bs-Tr)
(7)ハンブルク歌劇場、高等音楽院金管アンサンブル
(8)ハンス・ガンシュ(指)ヴィルトゥオージ・プラハ、
ノリコ・シマ-タカモリ(P)
(9)ハンブルク・フィル四重奏団、JazzTrio
名手、マティアス・ヘフスがナチュラル・トランペットからクラッペン(キー)・トランペット、コルネット、ピッコロ、フリューゲルホルンとラッパを吹きまくっております。解説書のそれぞれの楽器のカラー写真も美しく、ブラバンおたく、ラッパ好き、金管マニア達にはウォターキーから涎ものの素晴らしいCDと申せましょう。 (Ki)
NUMERICA
NUM-1177(1CD)
音楽の地理学 Vol.2
モーツァルト:ピアノ協奏曲第12番イ長調 K.414(*/+)
ピアノ・ソナタ第15番ハ長調 K.545〜アンダンテ(弦楽による)+
アルマンド・ジョゼ・フェルナンデス(1906-1983):ピアノと弦楽のための協奏曲変ロ長調(*/#)
バーバー:弦楽のためのアダージョ+
ジョゼ・アタラヤ:4つの正弦波音による律動的変奏曲I
コンスタンティン・サンドゥ(P)*
ジョゼ・アタラヤ(指)+
パウロ・マルティンス(指)#
ライゼス・イベリカスO

録音:パソス・デ・ブランダン音楽アカデミー・ホール
NUMERICA
NUM-1178(1CD)
アントニオ・ヴィクトリノ・ダルメイダ(1940-):テューバ協奏曲 Op.144*
オーボエと弦楽のための協奏曲+
管弦楽のためのディヴェルティメント#
セルジオ・カロリノ(Tub)
マルク・タルデュー(指)ポルト国立O*
ペドロ・リベイロ(Ob)
オスヴァルド・フェレイラ(指)アルガルヴェO+
アントニオ・ヴィクトリノ・ダルメイダ(指)リンツ・ブルックナーO#

録音:2007年6月1日ポルト音楽館(ポルトガル)スッジア・ホール・ライヴ*、 2005年11月アルガルヴェ(ポルトガル)+、2001年12月7日、リンツ(オーストリア)、ライヴ#
セルジオ・カロリノは若きヴィルトゥオーゾとして世界的注目を集めつつあるポルトガルのテューバ奏者。ペドロ・リベイロも国内外で活躍するポルトガルのオーボエ奏者。*世界初演&世界初録音/+世界初録音。
Avie
AV-2178(1CD)
ヴィヴァルディ:フレンチ・コネクション
弦楽と通奏低音のための協奏曲ハ長調RV.114
ファゴット協奏曲ヘ長調RV.488
ァイオリン協奏曲ハ長調Op.4-7,RV.185
フルート協奏曲ト長調RV.438
弦楽と通奏低音のための協奏曲ト長調RV.157
ファゴット協奏曲ハ長調RV.468
フルート協奏曲ホ短調RV.432
協奏曲ヘ長調RV.100
弦楽と通奏低音のための協奏曲ハ短調RV.119
ヴァイオリン協奏曲ニ長調RV.211
エイドリアン・チャンドラー(Vn&ディレクター)、
ケイティ・ビルヒャー(Fl)、
ピーター・ウィーラン(Fg)、ラ・セレニッシマ
ヴィヴァルディの協奏曲を研究を進めるため、サウサンプトン大学から特別研究員に任ぜられた英国新世代のヴィヴァルディ弾きエイドリアン・チャンドラーの熱意の結晶です。

Piano21
P21-022-A(1CD)
カツァリス&オーマンディ
リスト:ハンガリー幻想曲S.123
リスト(チャイコフスキー編):ハンガリア協奏曲*
シューベルト(リスト編):さすらい人幻想曲
シプリアン・カツァリス(P)
ユージン・オーマンディ(指)フィラデルフィアO

録音:1981年10月12日−13日、フィラデルフィア
※世界初録音*
ユージン・オーマンディ&フィラデルフィア管弦楽団とレコーディングに臨んだ当時30歳のカツァリス。リストが最晩年に遺した草稿を弟子のソフィー・メンターが補筆、チャイコフスキーがオーケストレーションを加えることにより完成となったリスト"3番目"の協奏曲「ハンガリア協奏曲」は、このカツァリス&オーマンディの演奏が世界初録音。
自身の「ハンガリー狂詩曲第14番」を題材とした「ハンガリー幻想曲」、2008年の来日公演(兵庫公演)でも演奏された十八番「さすらい人幻想曲」など、収録3作品の聴き応えと衝撃度の大きさは超特大!そして忘れてはならないのは、オーマンディ&フィラデルフィア管の存在。ゴージャスでブリリアントでリッチなサウンドと、カツァリスの超絶技巧の相乗効果にもはやノックアウト寸前。この「リスト」は、かつてEMIからLP、CDとしてリリースされたものの再び入手が難しい状況となっていただけに、カツァリス自身のレーベル"Piano 21"からの復刻盤の価値はさらに高まることになるだろでしょう。
NORTHERN FLOWERS
NF/PM-A9967(1CD)
ボリス・イヴァノビッチ・ティシチェンコ(b.1939):作品集

ヴァイオリン協奏曲第1番Op.9(1959)
チェロ,17管楽器,打楽器とハーモニウムの為の協奏曲Op.23(1963)*
映画《スズダル》への映画音楽(1964)#
ヴィクトル・リベルマン(Vn)
エドワルド・セーロフ(指)レニングラードCO
ムスティスラフ・ロストロポーヴィチ(Vc)*、
アナスタシヤ・ティシチェンコ(ハーモニウム)*
イーゴリ・ブラズコフ(指)*,#
レニングラード・フィルのメンバー*
キーロフ歌劇場CO#、A.マンホフ(T)#、V.コジレワ(S)#

録音:1977年、1966年*、1967年#
ショスタコーヴィチの次の世代の作曲家ティシチェンコはすでに当レーベルから何枚もCDがリリースされ、そのどれもが好評ですが、ついに真打ち登場。ロストロポーヴィチは生涯に同時代の作品を多数初演しております。小編成ながら無駄なく作りこまれたこの作品は基本的に無伴奏チェロのモノローグに様々な楽器が絡むといったユニークな構成をとっています。他にヴァイオリン協奏曲、映画音楽といってもオペラのような壮大なスケールを持つ「スズダル」も聴きものです。

Medeci Masters
MM-036(1CD)
若き日のレオン・フライシャー
ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第2番*、第4番
グルック(ワーグナー編):「アウリスのイフィゲニア」序曲
レオン・フライシャー(P)
ハンス・ロスバウト(指)*、
オットー・クレンペラー(指)、ケルンRSO

録音:1957年11月18日WDRフンクハウス第1ホール(モノラル)*、1956年2月27日WDRフンクハウス第1ホール(モノラル)
WDRアーカイヴからの正規音源復刻。近年、奇跡の復活を遂げたヴィルトゥオーゾ・ピアニスト、フライシャー。巨匠クレンペラー、ロスバウトとの顔合わせも注目されるベートーヴェンのコンチェルトは、かれが焦点性失調症により右手の自由を失う以前、そのキャリアの絶頂期に弾いたもので、真に衝撃かつ貴重な内容といえるでしょう。師シュナーベルから薫陶を授けられたベートーヴェンは、優雅で知的なアプローチに、温かみと感覚美を備えた音色の魅力を強く感じさせるものとなっています。さらにフィルアップがまた超強力。ベートーヴェンの第4協奏曲と同日の録音で、クレンペラー好きのあいだではつとに名高い、あの「アウリスのイフィゲニア」序曲が聴けるのですからこれは見逃せません。セッション録音同様に、スケール、迫力、美感のすべてにおいて、破格の演奏を聴かせてくれるものとおもわれます。 (Ki)

2L
2L-58SABD(1SACD+)
SACD+Blu-rayの2枚組
フルート・ミステリー
フレード・ヨニー・ベルグ(1973-):フルート・ミステリーOp.66b ( フルートと管弦楽のための) *
音詩「ウォーニング・ゼロ」Op.54b ( 管弦楽のための)
田園詩 作品31-1 ( 管弦楽のための)
Vicino alla Montagna Op.58b ( 管弦楽のための)
フルート協奏曲第1 番 作品70 *
エミリー・バイノン(Fl) 
カトリーヌ・バイノン(Hrp) 
ヴラディーミル・アシュケナージ( 指) * 
フレード・ヨニー・ベルグ( 指)
フィルハーモニアO
録音:2008 年1 月 ワトフォード・コロシアム ( ロンドン)
制作:モッテン・リンドベルグ/ 録音:ハンス・ペーテル・ロランジュ
◆SACD Hybrid=(5.1 サラウンド/ ステレオ
◆Blu-ray(音声トラックのみ)=5.1 サラウンド DTS-HD MA(24bit/96kHz)/2.0 ステレオ リニア/PCM (24bit/96kHz)
続々とリリース中の2L のSACD + Blu-ray シリーズ第5 作目は、アシュケナージ指揮によるノルウェーの作曲家フレード・ヨニー・ベルグに よる作品集。ロイヤル・コンセルトヘボウ管の首席フルート奏者であるエミリー・バイノンも参加するなど今作も注目の内容です。 フレード・ヨニー・ベルグは作家、歌手、映像作家としても活躍。音とテクスチュアのとびきり豊かなパレットを使って彼が描く音楽は、旋律 的で親しみやすく、時に劇的な起伏に富んでいます。現代の音楽としては独創的、革新的とみなされるかもしれません。フルートとハープのな にげないユニゾンの旋律から、いつのまにか時空を超えたところに運ばれてしまっていることを知る「フルート・ミステリー」。黙示録的なまで の迫力で金管群が襲いかかる「ウォーニング・ゼロ」。複調を優雅に使った「田園詩」。同名の映画のために書かれた風景のパノラマ「Vicino alla Montagna」。魔法にかけられたような沈黙が音楽にひそむ「フルート協奏曲第1 番」は、エミリー・バイノンに献呈された作品です。アシュケナー ジと作曲者のベルグが分担してフィルハーモニア管弦楽団を指揮、ロンドンで録音セッションが行われました。 (Ki)
2L
2L-59SACD(1SACD)
クライベルグ:協奏曲集
ストーレ・クライベルグ(1958-):ヴァイオリン協奏曲(2005)
ダブルベース協奏曲(1999)*
マリアンネ・トゥーシェン(Vn) 
ヨーラン・シェーリン(ダブルベース)
ダニエル・ロイス(指)トロンハイム協奏曲
録音:2008年5月)、2007年5月 オラヴホール*
ストーレ・クライベルグは1958年スタヴァンゲル生まれ。トロンハイムのノルウェー科学技術大学で音楽学部の教授を務めながら、作曲家としての活動を行っています。チェロと弦楽オーケストラのための「Dopo」、「嘆き:シッシ・クライン追悼」(ACD5032)とともに「三部作」の一作として作曲され、9.11追悼の日にワシントンのナショナル・カテドラルで演奏された「ナチ迫害の犠牲者のためのレクイエム」(PSC1257)は、その後も世界各地で演奏されています。ネオロマンティックなヴァイオリン協奏曲、北欧の牧歌的気分のダブルベース協奏曲。ともに、2009年に創設100年を迎えるトロンハイム交響楽団からの委嘱により作曲されました。モーツァルトの3つの協奏曲(2L38SACD)でノルウェー・スペルマン賞を受けたマリアンネ・トゥーシェンとトロンハイム交響楽団の首席ダブルベース奏者、スウェーデン出身のヨーラン・シェーリンのソロ。ダニエル・ロイスは、1961年、オランダ生まれ。1990年にカペラ・アムステルダムの指揮者に就任し、2003年から3年間はRIAS室内合唱団の首席指揮者を務め、2008年の秋からはエストニア・フィル室内合唱団の芸術監督に就任。 (Ki)
Aurora
ACD-5058(1CD)
トゥーレセンへのオマージュ
ラッセ・トゥーレセン(1949-):ハリングフェレ、
ニッケルハルパと管弦楽のための協奏曲「兄弟民族協奏曲」Op.37(2005)
交響詩「出現.ヨイク、現れよ」Op.28(1997)
交響詩「正義の太陽」Op.12(1982)
アルヴィド・エンゲゴール(ハリングフェレ) 
ハンス・ビョークルート(ニッケルハルパ)
インガル・ベルグビ(指)ベルゲンPO
録音:2007年6月11日-14日、18日-19日 グリーグホール(ベルゲン)
制作:アーリル・エーリクスタード/録音:グンナル・ヘルライフ・ニルセン
60歳を迎えるラッセ・トゥーレセンにベルゲン・フィルハーモニックが捧げるオマージュ。芸術音楽と民俗音楽の接点から生まれた叙事詩的作品が3曲、演奏されています。「兄弟民族協奏曲」は、2005年のスウェーデン=ノルウェー連合消滅(ノルウェー王国独立)100年を祝うためスタヴァンゲル交響楽団から委嘱された作品。両国の争いと和解の歴史が音楽によって表されます。第1楽章はハリングフェレ(ハッダンゲルフィドル)がソロ楽器。ノルウェーのセーテスダールの民俗舞曲と国鳥ムナジロカワガラスの鳴き声が織り込まれます。貴族社会スウェーデンの気質を反映する第2楽章はニッケルハルパがソロ楽器です。ボッケリーニの「メヌエット」とボッケリーニの曲にならったとされる「ド・イェール男爵のポルスカ」、スウェーデン国王歌「スウェーデンの心の底から」やステーンハンマルの「スウェーデン」が引用され、国鳥クロウタドリを模した音型も現れます。第3楽章は両国の民謡が素材となり、ハリングフェレとニッケルハルパがともにソロを務めます。「出現.ヨイク、現れよ」。サーミ語をタイトルとするこの曲は、サーミの伝統的歌唱、歌と善意と力をもって人々が世に歩み出ることを励ますとされるヨイクがテーマです。トゥーレセンが作ったヨイク風のメロディが素材になっています。「正義の太陽」はバハーイー教の創始者、イランのバハーウッラーを音楽で表現した作品。バッハウッラーの予言に因む曲名をもち、南アメリカ先住民の音楽にルーツをもつメロディ、ベルリオーズの「レクイエム」、インドの旋律、シュトラウスの「ツァラトゥストラはこう語った」、ブルックナーの「テ・デウム」が引用されます。ベルゲン・フィルハーモニックの委嘱による作品です。

MARQUIS
MAR-81397(1CD)
「ラゴマニア」〜ボルコムとC.フィッシャーの音楽
ウィリアム・ボルコム(b.1938):「ラゴマニア」〜クラシック祝典序曲
ボルコム:クラリネット協奏曲
クレア・フィッシャー(b.1928):デュークとスウィーピーと私
ボルコム:(ほとんど)18世紀の管弦楽のための「コメディア」
リチャード・ストルツマン(Cl)
ゲーリー・シェルドン(指)ランカスター祝祭O

録音:2008年6月
クラシックから現代音楽、ジャズ、クロス・オーバーまで幅広く活動するストルツマンの最新録音。ボストン・ポップス委嘱作でジョン・ウィリアムズが絶賛した《ラゴマニア》はブロードウェイ・ミュージカルの序曲を思わせ、クラシックとベニー・グッドマンをミックスしたような《クラリネット協奏曲》、ベートーヴェン、モーツァルトなど古典派の様式をパロディ風に仕立てた《コメディア》などボルコムの作品はエンターテイメントに徹した音楽。フィッシャーの《デュークとスウィーピーと私》はデューク・エリントンとビリー・ストレイボーンの名曲「スウィーピー」に基づく作品でボルコムとは対照的なクールなサウンドが魅力。ここでもストルツマンの技が冴えています。

INA
IMV-081(2CD)
ハスキル未発表音源集〜モーツァルト
(1)ピアノ協奏曲第9番「ジュノム」、
(2)ピアノ協奏曲第19番
(3)ピアノ協奏曲第24番、
(4)ピアノ協奏曲第20番
(1)イゴール・マルケヴィッチ(指)フランス国立放送O
(2)イェジー・カトレヴィッツ(指)パリ音楽院O
(3)アンドレ・クリュイタンス(指)フランス国立放送O
(4)エルネスト・ブール(指)Orchestre des Cadetsdu Conservatoire
録音:(1)1955年6月8日スイス・ローザンヌ、(2)1956年9月6日 第1回ブザンソン音楽祭、(3)1955年12月8日、(4)1948年7月25日第1回エクサン・プロヴァンス音楽祭
この音源はINAアーカイブから奇跡的に発見された。第2次大戦中の録音はないため、この録音が手術後初のレコーディング。オリジナルLPはフランスのFNACが発売、このたびINAがCD化か実現しました。1941年、占領下のパリから逃れマルセイユ近郊に疎開したハスキルは、偏頭痛と視力障害に悩まされるようになり、パリから呼ばれた名外科医により視神経を圧迫する腫瘍を取り除く大手術を受けました。30年代、まだ若い頃のハスキルは、聴衆の前での演奏を嫌っていました。緊張と不安で押しつぶされそうになりながらひとつひとつの音に全神経を集中させて演奏している姿に聴衆も息を詰めて聴き入ったといいます。しかし56年ブザンソン音楽祭では、不安を微塵も感じさせない円熟した演奏。控えめで、気難しく、世間に疎いハスキルは彼女を理解し、寛容に受け入れてくれる周囲の人々に多く助けられています。特に後期においては、オランダ人のKonigとスイス人のMichelRossierに多くの支援を受けています。Konigはすでに中年を過ぎていたハスキルの才能を信じ、私財を投じてコンサートやツアーを企画手配に尽力。一方Rossierは、金銭的な支援はせず、妻Loukiとふたりでハスキルを理解し、温かく思いやりあふれる友人関係を築きました。ハスキルは特にRossierに絶大な信頼をおき、彼らに守られながら世界的演奏家へと育っていったのでした。

Aurora
ACD-5047(1CD)
ヘルステニウス作品集
(1)「やあ、オフィーリア!」(2006)(室内アンサンブルのための)
(2)打楽器協奏曲「ミスターGの朗読」(2003)
(3)ヴァイオリン協奏曲「声のするところから微かな光が」(2001)
(4)「夕影」(2004)(ダブルベースと打楽器のための)
(5)BookofSongsI-b(歌の書I-b)(2002)(ヴァイオリンのための)
(6)「面影」(2000)(弦楽三重奏のための).III、V
(1)BIT20アンサンブル、ピエール=アンドレ・ヴァラード(指)
(2)ハンス=クリスチャン・ショス・ソーレンセン(打楽器、声)
(3)ペーテル・ヘレスタール(Vn)、BIT20アンサンブル、ピエール=アンドレ・ヴァラード(指)
(4)ダン・ステュッフェ(ダブルベース)、ハンス=クリスチャン・ショス・ソーレンセン(Perc)
(5)フルーデ・ラーシェン(Vn)
(6)フルーデ・ラーシェン(Vn)、ヨン・ソンステボー(Va)、エメリー・カルダス(Vc)

録音:(1)(2)(3)2007年1月15日-17日グリーグ・ホール(ベルゲン、ノルウェー)
(4)2007年12月16日リンデマン・ホール(オスロ)
(5)2003年11月リュードロスイェン・スタジオ(オスロ)
(6)2000年5月ランベシェテル教会(オスロ)
ノルウェーの作曲家ヘンリク・ヘルステニウスは長年、視覚芸術との共同作業に取り組んできました。オペラ第2作「オフィーリアたち:歌とともに水のほとりに死す」第3場の音楽、「やあ、オフィーリア!」。旋律の断片が動き、重なるテクスチュアの向こうにオフィーリアの夢と想いが透けて見えます。打楽器協奏曲ではソロイストのハンス=クリスチャン・ショス・ソーレンセンがP・D・ウスペンスキーの詩"Insearchofthemiraculous"を朗読。ヴァイオリン協奏曲もペーテル・ヘレスタールと作曲者の共同作業とも言える作品です。エトルリア文明の中心都市、トスカーナにあるヴォルテッラの考古学博物館の銅像と同じ名前の「夕影」。ルイージ・ノーノの音楽の断片が基になっています。振付師イングン・ビョルンゴーの作品「Bookof Songs」(2002)からヴァイオリンソロの曲を独立させた「歌の書I-b」。第3曲と第5曲を演奏した「面影」は、元はビョルンゴーの「The After noonand Others」(2000)のために書かれた音楽です。   (Ki)
Aurora
ACD-5045(1CD)
サクソフォーンのための現代ノルウェー音楽
ロルフ=エーリク・ニューストレム(1975-):「内なる歌」(2005)(アルトサックスのための)
新宿タイムアウト(キリに)(2005)(アルトサックスのための)
セプテンバー・ティーブレイク(2005)(アルトサックスのための)
ファンファーレ・ローレンスクーグ(2005)(ソプラニーノとアルトサックスのための)
ラーシュ・ペッテル・ハーゲン(1975-):悲しみと危険の概念(2001)(アルトサックスとアンサンブルのための)
クセナキス:カリスマ(1971)(アルトサックスとダブルベースのための)
マヤ・ソールヴェイ・シェルストルプ・ラトシェ(1973-):ex(2005)(アルトサックスとエレクトロニクスのための)
ルカ・フランチェスコーニ(1956-):「足跡」(1987)(アルトサックスのための)
ロルフ・ヴァリーン(1957-):Deep(2006)(アルトサックスとエレクトロニクスのための)
オイヴィン・トルヴン(1976-):スライドショー(2005)(アルトサックスのための)
トロン・ラインホルトセン(1972-):エブリデイ(2005)(アルトサックス、バリトンサックスとアンサンブルのための)
ロルフ=エーリク・ニューストレム(アルトサックス、バリトンサックス、ソプラニーノ、テノールクルムホルン)
マヤ・ソールヴェイ・シェルストルプ・ラトシェ(ヴォーカル、テルミン、エレクロトニクス、ソプラノクルムホルン)
アンサンブル クリスチャン・エッゲン(指)
ホーコン・テーリン(ダブルベース)、
ロルフ・ヴァリーン(エレクトロニクス)

音:2005年9月1日、8月31日、3月23日、6月27日-29日 ロンメダーレン教会、ビグドイ(オスロ)
ロルフ=エーリク・ニューストレムはサクソフォーン奏者であり作曲家。ノルウェー音楽アカデミーでジョン=エドワード・ケリー、ハーラル・ベルゲシェンらに学び、大学院ディプロマを取得。修了後は、ジャンルを問わずオーケストラ、ジャズ・ミュージシャン、ロックバンドと共演する活動を行ってきました。リチャード・バレット、鶴見幸代、マイケル・フィニシー、アトリ・インゴウルヴソン、ロルフ・ヴァリーンらが彼のために書いた協奏曲とソロ曲を多数、初演しています。オーケストラとアンサンブル、あるいは劇とテレビのために作曲。即興音楽も手がけます。「わたし自身のもの、他人のもの。わたしの関係する音楽には何らかの悲しみの要素がある」と語るニューストレム。ポップスとジャズのイディオムも用いたラーシュ・ペッテル・ハーゲンの曲の題名がアルバムのタイトルです。作曲家ロルフ・ヴァリーンがアルバムの制作を担当しました。   (Ki)
Aurora
ACD-5052(1CD)
(1)ヘルゲ・イーベルグ(1954-):ReHumaniZing(thearts)、ドロモ・ダンス(1997-99)(トランペット、弦楽とマリンバのための)
(2)ロルフ・ヤコブセンの詩による歌(1993-94)
(3)「われらはみな人生の戦士ではないか?」(2000-03)(交響楽団のための兵士の物語)
(1)ウーレ・エドヴァルド・アントンセン(Tp)、
 ハンス=クリスチャン・ショス・ソーレンセン(マリンバ)、
 ノルウェー室内管弦楽団員、
 テリエ・トンネセン(指)
(2)オッド・ボレットセン(Vo)、
 ペール・ヴォレスタード(Br)、
 ベンディク・ホフセット(Sax)、
 アトレ・スポンベルグ(Vn)、
 ソルヴェ・シーゲルラン(Vn)、
 ヨン・ソンステボー(Va)、
 スヴェン・E・クリストフェシェン(キーボード、エレクトロニクス)、
 テリエ・トンネセン(Vn)、
 ノラ・タクスダール(Va)、
 オイスタイン・ビルケラン(Vc)、
 ハンス=クリスチャン・ショス・ソーレンセン(Perc)、
 オーゲ・クヴァルバイン(Vc)、
 イーヴァル・アントン・ヴォーゴール(P)、
 エリン・ルッセラン(S)
(3)クリスチャン・エッゲン(指)ノルウェー放送O

録音:レインボースタジオ、ノルウェー音楽アカデミー、ソフィエンベルグ教会(オスロ)
ヘルゲ・イーベルグは、神童と呼ばれながら神経症的問題のためにピアニストとして歩むことを断念、作曲家に転向してからはジャズ、アフリカ音楽、アートミュージックと広いジャンルに関心をもって活動を行ってきました。スペインの哲学者ホセ・オルテガ・イ・ガセト(1883-1955)が『芸術の非人間化』に著した思想に疑問を抱き、音楽(芸術)に人間的な要素を取りもどすことを考えたイーベルグのReHumaniZing(thearts)への挑戦と試み。アントンセンと共同作業を行い、トランペットの技術的・音楽的に可能な音域をいっぱいに使った「ドロモ・ダンス」。モダニズムにならって興った非人間化に激しく反発したロルフ・ヤコブセンの詩による歌曲集「呼吸練習」から3つの歌と、「細い針」がアルバムのエピローグとして歌われます。人生の局面と精神状態を示す5つの楽章からなる「Aren'tWeallWarriorsinOurOwnLife?(われらはみな人生の戦士ではないか?)」。基本的に調性をもたない抽象的な音楽に作曲者の内省の声が聞こえるでしょう。イーベルグは今、ノルウェーのオーケストラからもっとも大きな注目を集める作曲家のひとりです。   (Ki)

TANIDOS
SRD-372(1CD)
パガニーニ:ヴァイオリン協奏曲第1番ニ長調 Op.6*
サラサーテ:ジプシーの歌(ヴァイオリンと管弦楽のための)Op.20*
フランク:ヴァイオリン・ソナタ イ長調+
ガブリエル・アルカンヘル(Vn)、
ミケル・トムス(指)ブルノPO、
ホルヘ・ロバイナ(P)

録音:2008年7月ブルノ・ライヴ*、2007年11月ウィーン・コンツェルトハウス+
ガブリエル・アルカンヘルはスペインのオレンセに生まれ、13歳でバルセロナのリセウ音楽院を金メダル付きで卒業。さらにザハール・ブロンらに師事し、特にティボール・ヴァルガには2年にわたって教えを受けました。

NIFC
NIFCCD-009(1CD)
ショパン:「奥様お手をどうぞ」による変奏曲Op.2、ポーランドの歌による幻想曲Op.13*、
ロンド・クラコヴィアクOp.14、
アンダンテ・スピアナートと華麗なポロネーズOp.22、
ポーランド国歌(オーケストラ演奏)*
ネルソン・ゲルネル(フォルテピアノ:1849年エラール)、
フランス・ブリュッヘン(指)18世紀オーケストラ

録音:2006年8月30日テアトル・ヴィエルキでのライヴ*、2007年11月11日、ポーランド放送コンサート・スタジオでのライヴ
ダン・タイ・ソンと共演した協奏曲が大ヒットしたブリュッヘンと18世紀オーケストラ、待望の第2弾登場です。それも協奏曲以外のピアノとオーケストラのための作品をすべて収めているのが贅沢の極み。ショパンの協奏曲の古楽器による録音はともかく、他の作品は初のお目見え。演奏は充実のひと言につき、またまた聴き惚れさせられます。今回のソリストは1969年生まれのアルゼンチンのヴィルトゥオーゾ、ネルソン・ゲルネル。当シリーズでバラード全曲(NIFCD003)をリリース済み。アルゲリッチが絶賛しているゲルネルの才能は、単に技巧派なだけでなく、深い音楽性に驚かされます。彼が1849年製エラールのフォルテピアノを用いて、ゾクゾクするほど魅力的なショパンを聴かせてくれます。さらに嬉しいのは、ポーランド国歌をブリュッヘンと18世紀オーケストラで聴けること。もちろん古楽器では初めてです。(Ki)

露OLYMPIA
MKM-225(1CD)
カバレフスキー:チェロ協奏曲第1番ト短調 Op.49*、
チェロ協奏曲第2番ハ短調 Op.77)*、
スケルツォ Op.27-14、
ノヴェレッテ Op.27-25、輪踊り Op.60-2(4つのロンド から)、
練習曲 Op.27-3、
無伴奏チェロのための長調・短調練習曲 Op.68
マリーナ・タラソワ(Vn)、
アレクサンドル・ポレジャエフ(P)*
ヴェロニカ・ドゥダロワ(指)ロシアSO*
露OLYMPIA
MKM-234(1CD)
シューマン:チェロ協奏曲イ短調 Op.129、
シュニトケ:チェロ協奏曲第1番
ナターリャ・グートマン(Vn)、
クルト・マズア(指)LPO

EMI原盤。

JVC-XRCD
JMXR-24001S(1CD)
税込定価
ヴィヴァルディ:ヴァイオリン協奏曲集op.8「四季」 ジェラール・ジャリ(Vn)、
ジャン=フランソワ・パイヤール(指)
パイヤールCO

録音:1976年 パリ、ノートルダム・デ・ローズ教会(ステレオ)
最新録音に勝るとも劣らない驚異の音質!1976年に録音されたオリジナル4chアナログマスターをJVC独自開発のテープレコーダで原音再現、その信号をダイレクトに2chへミキシングしながら、スーパーアナログコンソールでxrcd24としてマスタリングを行いました名盤をさらにSHM仕様に!決定的音質で登場です!   (Ki)

VISTA VERA
VVCD-00183(1CD)
ヴィヴァルディ:ヴァイオリン協奏曲集「四季」*
ハイドン:交響曲第45番「告別」+
セルゲイ・スタドレル(Vn)*、
サウリュス・ソンデツキス(指)
リトアニア国立フィルハーモニー室内O

録音:1974年9月13日*/1984年6月26日+

Laborie
LC-03(1CD)
ハイドン:リラ・オルガニザータのための協奏曲第1番ハ長調HobVIIh:1〔2つのリラ・オルガニザータ、2Hrn、2Vn、2Vla、Vc、Cb〕
協奏的ディヴェルティメントイ短調/イ長調op.31-3Hob.X-3〔バリトン、2Hrn、Vla、Vc、Cb〕
ノットゥルノト長調Hob.U-27(ロンドン版)〔2Hrn、Fl、Ob、2Vn、2Vla、Vc、Cb〕
ディヴェルティメント ト長調 Hob.X-12〔バリトン、2Hrn、Vla、Vc、Cb〕
ノットゥルノHob.U-32 ハ長調〔2つのリラ・オルガニザータ、2Hrn、2Cl(C管)、2Vla、Vc、Cb〕
クリストフ・コワン(指、Br)
リモージュ・バロック・アンサンブル、
モザイクSQ、マティアス・ロイプナー、
ティエリー・ヌア(ハーディ・ガーディ)

録音:2006年6月
ハイドンのリラ・オルガニザータ協奏曲は、他の楽器に置き換えて演奏された盤はいくつかありますが、これは、本当にリラ・オルガニザータを用いた貴重な録音。いずれも明るく快活、極上の娯楽作品となっています。バリトンを弾くコワンの技術も見事です。≪リラ・オルガニザータ≫ハーディ・ガーディとオルガン、二つの楽器のあいのこのような楽器。L字型ハンドルを回して、弦を動かし、同時にパイプを鳴らすフイゴも動かします。鍵盤は、張ってある弦に対してはヴァイオリンの弓のような役割をし(音を出し、音程を変える。しかし、実際に動くのはハンドル動力による弦)、同時に木製パイプに通じていて、オルガンのようでもあります。その音色は、ポコポコしたオルガンのような、木管楽器と弦楽器の中間のような、不思議な魅力に満ちています。現代でいうマルトノのような、テルミンのような、奏法をマスターするのがかなり困難な楽器であることは間違いありません。また、コワンが奏でるバリトンは、弦がたくさんあるおばけチェロのような楽器。これはヴィオール属の楽器で、18世紀の終わり頃まで使用されていましたが、演奏が非常に困難なため廃れてしまった楽器。   (Ki)

URANIA
URN-22385(1CD)
モーツァルト:ピアノ協奏曲第20番、
ピアノ協奏曲第27番*
クララ・ハスキル(P)、
オットー・クレンペラー(指)
ルツェルン祝祭O、ケルン・ギュルツェニヒO*

録音:1959年、1956年*

BERLIN CLASSICS
BC-1646(1CD)
パガニーニ:ヴァイオリン協奏曲第1番、第2番                    クリストフ・バラティ(Vn)、
大植英次(指)ハノーファー北ドイツ放送PO

DACAPO
MAR-6.220533(1SACD)
ホルムグレーン(1932-):ピアノのための作品集
ピアノと管弦楽のための「プラトー」
ピアノのために※世界初録音
ユホ・ポーヨーネン(P)、
エト・スパンヤールト(指)デンマーク国立SO
クロノス・カルテットのコラボで話題を呼んだ前作(6.220548)を超える迷作誕生。2005年に書かれた「プラトー」と1992年の「ピアノのために」です。ホルムグレーンが「プラトー」と名付けたのはこの作品が2作目。彼にとっては愛着のある作品であること間違いありません。9つのパーツからなる大曲で、各パーツに様々な個性があてはめられているのですが、最も耳に残るのは、第9部の有名曲の引用でしょうか。それまで無機質に近い世界だったのが、ここで一気に花が咲くような色彩豊かな音楽に変わるところは感動さえ覚えてしまいます。静けさの効果を際立たせた「ピアノのために」も実験的で興味深い作品です。
DACAPO
MAR-8.226905(1CD)
ミカラ・ペトリ50歳誕生日記念コンサート
アルビノーニ:協奏曲ニ短調
チェン・ユイ:古風な中国の美
モーツァルト
:アンダンテK315
ロータ:弦楽のための協奏曲
ヴァシリエフ
:Valerelubere
ヴィヴァルディ
:協奏曲ハ長調RV443
ハイドリッヒ:ハッピー・バースデイ変奏曲
ミカラ・ペトリ(リコーダー)
クレメラータ・バルティカ
現代最高のリコーダー奏者、ミカラ・ペトリの50歳誕生日を記念して催されたコンサートのライヴです。幅広いレパートリー(現代音楽の紹介にも熱心!)を持つ彼女だけに、ここでの選曲もとても練られたものとなっています。最後に演奏された「ハッピーバースデイ変奏曲」はクレメラータ・バルティカが得意としている曲で本来は14の変奏からなる作品ですが、ここではその中の4つだけ演奏されています。

RPR
RP-003(1CD)
ヴィヴァルディ〜四季
ヴィヴァルディ:協奏曲ホ長調《春》RV.269、  協奏曲ト短調《夏》RV.315、
 協奏曲ヘ長調《秋》RV.293、
 協奏曲ヘ短調《冬》RV.297
コレッリ:合奏協奏曲第8番ト短調Op.6-8《クリスマス》
レッド・プリースト
〔ピアーズ・アダムス(リコーダー)、
ジュリア・ビショップ(Vn)、
アンジェラ・イースト(Vc)、
ハワード・ビーチ(Cemb)〕

録音:2003年1月、トロイ・セーヴィング・バンク・ミュージック・ホール(アメリカ)
イギリス発、バロックの革命家集団レッド・プリーストと言えばやはりコレ。ヴィヴァルディの「四季」をリコーダー、ヴァイオリン、チェロ、チェンバロの4人で演奏してしまうところにも驚かされるが、既存の概念を遥か彼方へと追いやってしまった凄まじすぎる演奏と演出に唖然呆然放心状態。「ヴィヴァルディの心臓にアドレナリン入りの注射を刺した!」というレビューが2003年1月のワシントンポスト紙に掲載されたのにも納得。超過激で前代未聞、しかもエキサイティング!

Dynamic
CDS-622(8CD)
パガニーニ:ヴァイオリンと管弦楽のための作品全集
ヴァイオリン協奏曲第1番〜第5番、大協奏曲ホ短調MS75、アダージョMS49、
春のソナタイ長調MS73、感傷的な堂々たるソナタMS51
ヨゼフ・ヴァイグルの主題による変奏付きソナタホ長調MS47
ロッシーニ「チェネレントラ」の主題による序奏と変奏曲MS22
魔女たちの踊りMS19、ワルシャワ・ソナタホ長調MS57
マリア・ルイーザ・ソナタMS79、ポラッカと変奏曲イ長調MS18
田舎のバレエMS74、ヴェネツィアの謝肉祭MS59、常動ソナタMS66
ロッシーニ「モーゼ」の主題による幻想曲MS23、ナポレオン・ソナタ変ホ長調MS5、
ロッシーニ「タンクレディ」のアリア「この胸の高鳴りに」による序奏と変奏曲MS77、
タランテライ短調MS76、ニコロ・パガニーニからヘンリー氏にMS65
ヴィオラと管弦楽のためのソナタMS70、ヴァイオリン協奏曲第1番ニ長調MS21、
ヴァイオリン協奏曲第4番ニ短調MS60
マッシモ・クアルタ(Vn,指)
ジェノヴァ・カルロ・フェリーチェ劇場O
他のソリスト:サルヴァトーレ・アッカルド、フランコ・メッゼーナ、
ルイージ・アルベルト・ビアンキ、イェフディ・メニューイン、ルッジェーロ・リッチ
DYNAMICがまたもどえらいセットを出してきました!パガニーニのヴァイオリンと管弦楽のための作品全集です。同社が進めてきた、マッシモ・クアルタによるヴァイオリン協奏曲全集を軸に、自社音源と、さらにEMI、DGからライセンス音源も使用しての堂々たる8CDセットを完成。しかもお値段たったの3CD相当!パガニーニ・ファンはもちろん、これからパガニーニを入門しようという人にも打ってつけです!   (Ki)

DUTTON
CDBP-9795(1CD)
ブラームス:ヴァイオリン協奏曲、
二重協奏曲*
ゲオルク・クーレンカンプ(Vn)、
ハンス・シュミット=イッセルシュテット(指)BPO
エンリコ・マイナルディ(Vc)*、
カール・シューリヒト(指)スイス・ロマンドO*

録音:1937年6月、1947年7月*

SOMM
SOMMCD-061(1CD)
ショパン(バルトウォミェイ・コミネク編):ピアノ協奏曲第1番&2番 本間たまみ(P)、ヴィリニュスSQ

録音:2006年3月26-28日、ヴィリニュス(リトアニア)、国立フィルハーモニーホール
ポーランドのピアニスト、バルトウォミェイ・コミネクによる編曲版(Polish Music Publishers [PWM Edition], 2003-2005)。本間たまみは7歳で合衆国デビューを果たし、1998年以来ロンドンのロイヤル・アカデミー・オヴ・ミュージックで教えているピアニスト。大統領より勲章を授与されるほど深い関係を築いている国リトアニアのヴィリニュス弦楽四重奏団(1965年創設)との共演です。

Libra Classics
LCD-1010(1CD)
オーボエと管弦楽のためのノルウェーの作品集
マドセン:オーボエ協奏曲Op.30
オルセン
:アリアOp.67
セーデルリンド
:2つの小品Op.21b
ベルゲ
:ラーガ
ブリンヤル・ホフ(Ob)、
ペル・ドライエル(指)LPO
2003年にオスロで行われたコンサートを最後に引退したノルウェーのオーボエ奏者ブリンヤル・ホフが、1982年にロンドンのセント・ピータース教会で収録した祖国ノルウェーの協奏曲集。「チューバ協奏曲」などでも知られるトリグヴェ・マドセンの「オーボエ協奏曲」が聴きどころです。

URANIA
URN-22383(1CD)
リヒテル/プロコフィエフ他
プロコフィエフ:ピアノ協奏曲第1番、
ミャスコフスキー
:ピアノ・ソナタ第3番、
スクリャービン
:12の練習曲 op.8
スヴャトスラフ・リヒテル(P)、
キリル・コンドラシン(指)モスクワ・ユースO

録音:1952年、1953年

Ondine
ODE-1127(1CD)
キンモ・ハコラ(1958-):ピアノ協奏曲(1996)、シンフォニエッタ(1999) ヘンリ・シーグフリードソン(P)、
ヨン・ストゥールゴールズ(指)タンペレPO

録音:2007年12月 タンペレホール(タンペレ、フィンランド)
フィンランドでもっとも注目される作曲家のひとりキンモ・ハコラ。ピアノ協奏曲はヘルシンキ・フェスティヴァルから委嘱を受け、1996年に完成。9つの楽章からなる演奏時間約56分の大曲。カデンツァが独立した楽章とされたことが注目されます。力強さと輝かしさ、深い情緒とユーモア。ヴィルトゥオーゾ的書法のパッセージとともにピアノ協奏曲のさまざまな魅力にあふれた記念碑的な作品です。ヘンリ・シーグフリードソンはフィンランドのトゥルクに生まれ。シベリウス・アカデミーで学び、1994年にヴァイマールで行われた国際フェレンツ・リスト・ピアノ・コンペティションの第1位を獲得した後、ヨーロッパ各地のコンクールで優勝もしくは上位に選ばれています。シベリウスのピアノ・トランスクリプション集(hanssler98.261)、ラフマニノフのピアノ協奏曲第2番・第3番(hanssler98.259)は国際的に高く評価され、新しい聴衆を獲得することに成功しました。管弦楽のための「シンフォニエッタ」は、情熱的、リズミカルな音楽が一貫する単一楽章の作品です。ヨン・ストゥールゴールズとタンペレ・フィルハーモニック管弦楽団がヴィルトゥオーゾ的な音楽を鮮やかな音で楽しませてくれます。広がりのあるダイナミックな音、温もりのある響き。ゆったりした空間を誇るタンペレのホールで録音セッションが行われました。  (Ki)

DIVINE ART
DDA-21213(2CD)
エイヴィソン:スカルラッティに基づく12の合奏協奏曲
第1番 イ長調/第2番 ト長調
第3番 ニ短調/第4番 イ短調
第5番 ニ短調/第6番 ニ長調
第7番 ト短調/第8番 ホ短調
第9番 ハ長調/第10番 ニ長調
第11番 ト長調/第12番 ニ長調
パヴロ・ベズノシウク(指)
エイヴィソン・アンサンブル(ピリオド楽器使用)

録音:2007年11月26-30日、DDD、154'52"
18世紀英国の作曲家チャールズ・エイヴィソン(1709−1770)は、ロンドンでジェミニアーミに学び、イタリアバロック音楽に傾倒。彼の時代よりも2,3世代前の音楽を引き継ぐ存在となった。このコンチェルト・グロッソ集は、いずれもドメニコ・スカルラッティの音楽に基づいたもの。いわば編曲作品ですが、原曲の魅力を生かしながら編曲し、別作品を組み合わせて合奏協奏曲に仕立てた腕前は見事なもの。エイヴィソン・アンサンブルのしっとりした演奏も素敵。

Onyx
ONYX-4042(1CD)
ウォルトン:チェロ協奏曲
ブロッホ:無伴奏チェロ組曲第1番
リゲティ:無伴奏チェロ・ソナタ
ウォルトン:無伴奏チェロのための10のパッサカリア
ブリテン:無伴奏チェロ組曲第2番〜シャコンヌ
ピーター・ウィスペルウェイ(Vc)、
ジェフリー・テイト(指)シドニーSO
※使用楽器:グァダニーニ1760&ストラディヴァリ1698"magg")
2007年にオーストラリアで収録(ライヴ録音)され、自身初の録音となったウォルトンの「チェロ協奏曲」では経験豊富なイギリスのマエストロ、ジェフリー・テイトとオーストラリアの名門シドニー交響楽団との磐石のコンビが実現。オーストラリアの聴衆に衝撃を与えた"「奇跡の弓」と讃えられるボーイング"、"「奇跡のチェロ」と称されるグァダニーニ"によるウォルトンのチェロ協奏曲が、今度は全世界の聴衆に衝撃と感動を届けてくれることになます。


BNL
BNL-112960(1CD)
パガニーニ:ヴァイオリン協奏曲第1番ニ長調Op.6
同第2番ロ短調Op.7
ジャン=ジャック・カントロフ(Vn)、
ベルナール・トマ(指)ベルナール・トマO

録音:1982年12月のライヴ
「第1番」第1楽章は、最初の一音から鋭利な刃物のような切れ味!その直後のとろけるようなカンタービレの対比が実に鮮やかで、さらに聴き手の心を捉えます。第2主題で、決して媚びずにクールさを装いながら、清潔なフレージングを心がけているところはまさにカントロフならでは。その第2主題から展開部に至るまでの光彩陸離たる技巧の冴え、フレーズ結尾以外はほとんどルバートを用いないストレートな駆け抜け方は、当時まだ30代だったカントロフの瑞々しいリズム感と相まって、これまた魅力満点です。そして展開部のニュアンスの多彩さ!楽譜に書かれた音楽の全てを出し尽くしたと言いたいほど完璧で、デモーニッシュな側面を強調して浮き彫りにしてガリガリ弾きまくる演奏とは違い、本質に肉薄しようとする真摯さが感じられるのです。低音で第2主題が回帰する13:49のドキッとするほど弓を使い切った唸りも、カントロフの確信に満ちた大きな音楽性を痛感させます。第2楽章は、女々しさを一切感じさせないスタイリッシュなリリシズムが魅力。終楽章はパッション全開。言うまでもなく技巧は完璧を極め、それだけでも痛快ですが、オケのピチカートを中心とした伴奏に乗せて奏でられる中間部(グリュミオーなどがカットしている部分)での可愛らしい雰囲気が、ヴィルトゥイオジティの連続の中で何と効果的に響くことでしょう。「第2番」も絶品。終楽章1:18以降の猛獣のような食い掛かり方!パガニーニはこうでなければと、思わず膝を打ちたくなること必至!トマ指揮の伴奏も磐石。ライヴですがノイズ感がないのもありがたい限りです。  【湧々堂】
BNL
BNL-112959(1CD)
コレット:オルガンと管弦楽のための6つの協奏曲 フランソワ・アンリ・ウバール(Org)、
ベルナール・トマ(指)ベルナール・トマO

録音:1980年
オルガン奏者、作曲家として活躍したフランス・バロックの作曲家ミシェル・コレット(1707−1795)のオルガンと管弦楽のための協奏曲集。オルガンをソロとして完全に独立させておらずオーケストラと対等に扱っているのが特徴的。

ARTESMON
AS-724-2(1CD)
知られざるチェコのヴィオラ
ヤン・クシュチテル・ヴァンハル(1739-1913):ヴィオラ協奏曲ハ長調*
フランチシェク・クサヴェル・ブリクシ(1732-1771):ヴィオラ協奏曲ハ長調+
ヨセフ・プシュマン(1738-1794):ヴィオラ協奏曲ハ長調#
ヤン・ピェルシュカヴ(Va)、
チアンドレアス・セバスティアン・ヴァイザー(指)
チェコ・フィルハーモニー管弦楽団員による室内O


録音:2006年9月7日*、16日+、2007年4月1日#、 プラハ、ルドルフィヌム、ドヴォルザーク・ホー
ヤン・ピェルシュカ(1951年生まれ)は1977年から1985年までプラハ交響楽団首席を務め、1985年以来スタミツ(シュターミッツ)弦楽四重奏団のメンバーとして活躍しているチェコのヴィオラ奏者。

MUZA
PNCD-1227-B(1CD)
ハリナ・チェルニ=ステファンスカ
ショパ
ン:ピアノ協奏曲第1番*、
アンダンテ・スピアナートと大ポロネーズOp.22*、
ポロネーズ変ロ長調Op.71No.2+
ポロネーズハ短調Op.40No.2+、
マズルカイ短調Op.17No.4#
練習曲ハ短調「革命」Op.10No.12#
ハリナ・チェルニ=ステファンスカ(P)、
ボフダン・ヴォディチコ(指)ワルシャワPO

録音:1957年、ワルシャワ・フィルハーモニー・コンサートホール(*/+)/1951年、ライヴ#
ハリナ・チェルニ=ステファンスカ(1922-2001)による歴史的録音。#はアンコールと表記されています。

Medeci Masters
MM-032(1CD)
カサドシュの弾く名協奏曲集
モーツァルト:ピアノ協奏曲第23番、
ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第5番「皇帝」*、
ラヴェル:左手のためのピアノ協奏曲#
ロベール・カサドシュ(P)、
ゲオルク・ルートヴィヒ・ヨッフム(指)、
クリストフ・フォン・ドホナーニ(指)*、
ヘルマン・シェルヘン(指)#、ケルンRSO

録音:1956年3月7日、1965年1月29日*、1957年3月11日# 以上ケルン、WDRフンクハウス、第1ホール
すべてWDRアーカイヴからの正規音源復刻。現状ではカサドシュにとってモーツァルトが3種目、「皇帝」とラヴェルが5種目となるもので、いずれも正規初出という注目の内容です。多くの共演を通じて作曲者より薫陶を授かったラヴェルに、輝かしくデリケートな表情にも事欠かない「皇帝」。そして、すでにセルとの第24番、第27番(MM.010)でもみせたように、絶品というほかないモーツァルト。‘フランスのエスプリ’という表現がカサドシュほどぴったりなピアニストもいないでしょう。それぞれ個性的な指揮者との顔合わせがまた演奏内容を引き立てています。   (Ki)

SWEDISH SOCIETY
SCD-1140(1CD)
ルス・リンドベリ(1933-):組曲「ダーラナ反映」(ダーラナの旋律による管弦楽のための変奏曲)(*)、組曲「神話の肖像」(ソプラノサクソフォンと管弦楽のための協奏曲)(+)
アンデシュ・パウルソン(ソプラノSax (+))、ビャッテ・エンゲセット(指)ダーラナ・シンフォニエッタ、オーショッタ・シンフォニック・ウィンドアンサンブル(+)
録音:2007年9月20日-21日、スウェーデン、ファールン、クリスティーネ・ホール(*)、 2005年9月29日、スウェーデン、リンショーピング、コンサートホール(+)
ニルス・リンドベリはスウェーデンのジャズピアニスト・作曲家。(+)はリンドベリが生まれ育ったダーラナ地方の民謡を基に作曲、ビャッテ・エンゲセット(1958-)とダーラナ・シンフォニエッタが初演した作品。民話から得たインスピレーションによる協奏曲(+)は、スウェーデンを代表するソプラノサックス奏者、アンデシュ・パウルソン(1961-)のために書かれた作品で、トムテのトムプカル、森の女ランダ、水の精フォスカルは、ダーラナ地方の子どもたちがよく知っている妖精たち。ファールンでの初演に続き、スウェーデン・ノルウェー連合解消 (ノルウェー独立) 100周年を記念して、同じメンバーによりスウェーデンとノルウェーの都市で演奏されました。
EINSATZ
EZCD-020(1CD)
シベリウス:ヴァイオリン協奏曲 ニ短調、ポンセ:ヴァイオリン協奏曲
ヘンリク・シェリング(Vn)、エルネスト・ブール(指)コンセール・コロンヌO
録音:1950年初頭/原盤:仏DISCOPHILES FRANCAIS DF181-182からの復刻
シェリングはこのシベリウスとポンセの協奏曲を幾度か録音しているが、この録音は1951年、シェリング33歳時のものである。北欧とラテンという実にユニークなカップリングであるが、両曲とも後年の録音に比べ、スケール感よりは若さが前面に出たストレートな演奏といえる。その点で我々が知る真摯なシェリングとはひと味もふた味も違う、直情的ともいえるシェリングを聴く事ができます。
◎国内盤仕様…日本語帯付、裏面の曲目トラックリストも日本語併記 簡単な解説も封入しております
hr musik
HRMK-03707(1CD)
ハイドン:チェロ協奏曲第2番、ショスタコーヴィチ:チェロ協奏曲第1番
ラースロー・フェニェー(Vc)※使用楽器:マッティオ・ゴフリラー1695年)、
グラント・ルウェリン(指)hrSO
録音:2006年5月22-26日
ハンガリー出身のチェロ奏者、ラースロー・フェニェー。彼は2004年からhrSOのソロ・チェロ奏者を務めるほか、パブロ・カザルス国際チェロ・コンクールで優勝、その後ハンガリーはもちろん世界中の各メディア、オーケストラから共演オファーが絶えません。hrSOはヘッセン放送協会所属のオケ(2005年までフランクフルト放送SO)。グラント・ルウェリンは1960年サウス・ウェールズ出身の期待の若手指揮者。それぞれのエネルギーに溢れた演奏を聴かせてくれます。  (Ki)

COLLEGNO
WWE-60014(1CD)
モーツァルト:ピアノ協奏曲第9番「ジュノーム」KV271,第27番KV595
ヤスミンカ・スタンツル(P)、グスタフ・クーン(指)ボルツァーノ&トレント ハイドンO
ピアノのヤスミンカ・スタンツルはユーゴスラヴィア出身で1989年、ベートーヴェン国際ピアノ・コンクールで第一位。ちなみにこのコンクールの第3回(69年)は内田光子が一位。Collegnoレーベルはグスタフ・クーンがレーベル運営に加わり始めてから、現代音楽から徐々に後期ロマン派、ロマン派、古典派へと射程距離を延ばし日本人にも親しみやすいレーベルへと変貌しつつあります。今後もブラームスの交響曲全集は発売決定、ブルックナー、マーラーも一部、録音完了とのことでますます、目が離せなくなりました。  (Ki)
ANDROMEDA
ANDRCD-9046(1CD)
ベニー・グッドマン/モーツァルト:作品集
モーツァルト:クラリネット協奏曲、クラリネット五重奏曲*
ベニー・グッドマン(Cl)、シャルル・ミュンシュ(指)ボストンSO、
ボストン交響楽団の主席奏者によるSQ*
録音:1956年バークシャーのタングルウッド音楽祭
音質は極めて良好。

BMG
88697-103362(1CD)
ブラームス:ヴァイオリン協奏曲、コルンゴルト:ヴァイオリン協奏曲ニ長調Op.35
ニコライ・スナイダー(Vn)、ヴァレリー・ゲルギエフ(指)VPO
録音:2006年12月12日−19日ムジークフェライン・グロッサー・ザール
共に作曲家の死の10年前に書かれ、60年を隔てて生み出されたヴァイオリン協奏曲の傑作2曲を、秀英スナイダーがゲルギエフ&ウィーン・フィルという理想のサポートを得てその真価を問う、畢生の録音!
メニューインが「イザイの後継者」と絶賛したエリーザベト王妃国際コンクール(97年)の覇者ニコライ・スナイダーにとってRCAレッド・シール専属契約第5弾となるアルバムで、ブロンフマンとのブラームスのヴァイオリン・ソナタ(全曲)[レコード芸術特選]に続くもの。共に作曲家の死の10年前に書かれ、60年を経て生み出されたブラームスとコルンゴルトのヴァイオリン協奏曲をスナイダーは以前から録音することを熱望し、周到な準備を経て昨2006年12月のゲルギエフ&ウィーン・フィルとの共演(ブラームス)を機会に録音が実現しました。名器グァルネリ・デル・ジェス「エックス・ゼンハウザー」(1735年製クレモナ)を使用。

Victor JVC
JMXR-24004S
(xrcd-SHM-CD)
税込定価
チャイコフスキー:ピアノ協奏曲第1番
ヴァン・クライバーン(P)、キリル・コンドラシン(指)RCAビクターSO
録音:1958年5月30日、ニューヨーク、カーネギー・ホール 
[マスター] オリジナル3チャンネル・マスター使用
[オリジナル・プロデューサー] ジョン・ファイファー
[オリジナル・レコーディング・エンジニア] ジョン・クロフォード
[リマスタリング・エンジニア] 瀧口博達
[LP初出]  LSC-2252(August 1958)
■仕様:VC K2 24 BIT REMASTERING/STEREO
■東西冷戦の中、1958年のチャイコフスキー・コンクールの優勝により一躍アメリカの国民的英雄となったヴァン・クライバーン。ソ連から帰国直後に録音したチャイコフスキーのピアノ協奏曲第1番は、その若々しい響きをヴィヴィッドに刻印した名演として知られ、クラシック・レコードとしては異例のミリオン・セラーとなった名盤。バックをつとめるコンドラシンの切れ味鋭いロシア的な音楽作りも印象的。ラフマニノフはライナー=シカゴ響との共演盤であり、協奏曲のソリストの選択にはうるさかった晩年のライナーが好んで共演したのがクライバーンだった。お互いに深い信頼感で結びついていた音楽家ならではの緊密な名演奏が刻印されている。トスカニーニの名盤をさえ凌駕するライナー&シカゴ響・絶頂期の圧倒的な迫力。
■解説:斎藤宏嗣、アラン・ケイズほか
Victor JVC
JMXR-24021S
(xrcd-SHM-CD)
税込定価
ブラームス:ヴァイオリン協奏曲
ヘンリク・シェリング(Vn)、ピエール・モントゥー(指)LSO
録音:1958年6月10日、11日、12日、ロンドン、キングスウェイ・ホール
[マスター] オリジナル2チャンネル・マスター使用(デッカ・オリジナル)
[オリジナル・プロデューサー] ジェームズ・ウォーカー
[オリジナル・レコーディング・エンジニア] ケネス・ウィルキンソン
[リマスタリング・エンジニア] 瀧口博達
[LP初出]  LSC-2281(1959年2月)
■仕様: JVC K2 24 BIT REMASTERING/STEREO
■その端正で純正な音色、卓越した技巧と音楽性で、20世紀を代表するヴァイオリニストとして人気の高かったポーランド出身のヘンリク・シェリング(1918〜1988)。彼がRCAに録音したベートーヴェンとブラームスのヴァイオリン・ソナタは巨匠アルトゥール・ルービンシュタインとの共演ということもあって不滅の価値を持つが、それらと同時期に録音されたのが、やはり巨匠モントゥーとの唯一の録音となったこのブラームスのヴァイオリン協奏曲である。
■モントゥー率いるロンドン交響楽団という温度感の豊かなバックアップを背景に、シェリングはあくまでも作品に誠実に立ち向かい、内面的感動にあふれた演奏を聴かせている。シェリングはこの録音のあと、1962年にドラティ指揮ロンドン響、1972年にはハイティンク指揮コンセルトヘボウ管とこのブラームスの協奏曲を再録音、再々録音し、それらは確かに円熟期ならではの懐の深い名演であるが、この最初の録音には後の録音には聴くことの出来ないストレートに作品に核心を衝こうとしていく覇気と情熱のほとばしりがある。それは、このヴァイオリニストにつきまといがちな微温的イメージを一新させる勢いと求心力にあふれた熱演であり、若き日のシェリングの真価を知らしめるべき名演といえよう。
■解説:諸石幸生、アーヴィング・コロディンほか
Victor JVC
JMXR-24024S
(xrcd-SHM-CD)
税込定価
ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番、リスト:ピアノ協奏曲第1番*
アルトゥール・ルービンシュタイン(P)、フリッツ・ライナー(指)CSO、アルフレッド・ウォーレンステイン(指)RCAビクターSO*
録音:1956年1月9日、シカゴ、オーケストラ・ホール、1956年2月12日、ニューヨーク、カーネギー・ホール*
[マスター] オリジナル3チャンネル・マスター使用
[オリジナル・プロデューサー]リチャード・モア、ジョン・ファイファー*
[オリジナル・レコーディング・エンジニア]ルイス・レイトン、セルジョ・マルコトゥッリ*
[リマスタリング・エンジニア]瀧口博達
[LP初出] LSC-2068(1957年2月)
■仕様: JVC K2 24 BIT REMASTERING/STEREO
■20世紀ピアノ界最大の巨匠にして、ホロヴィッツと人気を二分したアルトゥール・ルービンシュタインによる1950年代のピアノ協奏曲2曲を収録。ルービンシュタインはラフマニノフの第2番を生涯に3度録音しているが、このライナーとの演奏は1956年の録音で、ゴルシュマン指揮の1946年SP録音に続く2度目の録音となったもので、時にルービンシュタイン69才、まさにピアニストとしての絶頂期にあたる。テクニック、音色はもとより、解釈、構成のいずれもが傑出しており、ライナー/シカゴ響の豪壮でスケール雄大なバックアップによって、この曲の代表的名演の一つとされている。
■リストもまたルービンシュタインならではの名演で、ここではさらに絢爛たる技術と音色とが花咲いている。「バルビローリ以降に現れた最高の伴奏指揮者」とはやや皮肉を込めたルービンシュタインのウォーレンステイン評だが、ソリスト主体の演奏はかえってルービンシュタインの至芸を浮き彫りにした素晴らしさがあり、こちらも協奏曲で聴くルービンシュタインの魅力と真価を満喫させてくれる。
■解説:諸石幸生、小林利之ほか
ANDROMEDA
ANDRCD-5140(2CD)
クリスチャン・フェラス/コロムビア録音集
フランク:ヴァイオリン・ソナタ*、フォーレ:ヴァイオリン・ソナタ第1番*
ラロ:スペイン交響曲**、メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲ホ短調#
ブルッフ:ヴァイオリン協奏曲第1番##
ピエール・バルビゼ(P)*、ワルター・ジュスキント(指)フィルハーモニアO**/##
コンスタンティン・シルヴェストリ(指)フィルハーモニアO#
録音:1957年5月15/19日パリ*、1958年7月26日ロンドン**、1957年6月ロンドン#、1958年7月25日ロンドン##
聴きやすく、とても良い音質です。

Glossa
GCD-921108(2CD)
モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲集
第1番変ロ長調K.207/第4番ニ長調K.218/第5番イ長調K.219《トルコ風》/協奏交響曲変ホ長調K.364*/第3番ト長調K.216*/第2番ニ長調K.211*
トーマス・ツェートマイヤー(Vn&指)、ルース・キリウス(Va)、フランス・ブリュッヘン(指)18世紀オーケストラ*
録音(全てライヴ録音)=K.207:2002年7月、クリチバ(ブラジル)/K.218&K.219:2000年9月、ユトレヒト(オランダ)/K.211&K.216:2005年10月、ユトレヒト(オランダ)/K.364:2005年10月、ユトレヒト(オランダ)
ブリュッヘンとツェートマイヤーのコンビは、フィリップス時代にもベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲という名演を生み出した実績があります。また協奏交響曲では"ツェートマイヤー・クヮルテット"のメンバーであり、リーダーのツェートマイヤーはもちろんのこと、ブリュッ
ヘンからも厚い信頼を寄せられ18世紀オーケストラのワールド・ツアーにも招かれている女流ヴィオラ奏者ルース・キリウスがソリストを務めるなど、選び抜かれたキャストも申し分無し!コンサートでの演奏はもちろんのこと、録音のリリースに関しても絶対に妥協しないブリュッヘンが太鼓判を押したツェートマイヤーとのモーツァルト・プログラム。
Caprice
CAP-21808(1CD)
メイド・イン・スウェーデン
ヴィドクヴィス:青と黄の旗の下に/セーデルマン:スウェーデンの祝祭音楽/
アルヴェーン:バレエ音楽《放蕩息子》〜悪魔の踊り、終曲/
クルーセル:アダージョとポロネーズ/ステンハンマル:間奏曲、さすらい人、ランプのアラジン王子、星/
ルンデン=ヴェルデン:スピード・デーティング/ファーンロフ:ドッキング・ザ・ボート/
アドルフォソン:ミス・フレンセン/タウベ:夏の夜/ウッコネン:サム・グッド・ソングス・オヴ2007/
ラーション:《偽りの神》序曲/グルンドストレム:行進曲《セーデショルド将軍》
クリスチャン・リンドベルイ(Tb&指)、ウッレ・ペーション(Br)、スウェーデン・ウィンド・アンサンブル
録音:2008年1月18日〜20日
圧倒的な超絶技巧と分厚いサウンドで"トロンボーン"をソロ楽器として定着させたスウェーデン生まれの世界的奏者クリスチャン・リンドベルイ。近年指揮活動も活発に展開しているリンドベルイが首席指揮者を務める由緒あるスウェーデンの吹奏楽団、スウェーデン・ウィンド・アンサンブルならではの北欧作品集!プログラムには、アルヴェーン、クルーセル、ステーンハンマル、ラーションなどスウェーデンの人気作曲家たちの名前がズラリ。しかもクルーセルの「アダージョとポロネーズ」ではリンドベルイのトロンボーン・ソロ、ステーンハンマルなどではスウェーデンの名バリトン歌手ペーションの歌声も堪能できるなど聴きどころ満載!1906年に結成され100年以上という歴史を持つ由緒あるスウェーデンの名門吹奏楽団スウェーデン・ウィンド・アンサンブルのレベルの高さには脱帽。吹奏楽ファンはもちろん必聴!
NORTHERN FLOWERS
NF/PM-A9963(1CD)
ボリス・イヴァノヴィッチ・ティシチェンコ(1939〜):ピアノ協奏曲(1962)、ハープ協奏曲(1977)*
ボリス・ティシチェンコ(P)、イゴール・ブラズコフ(指)レニングラードPO、イリーナ・ドンスカヤ(Hp)*、エドワルド・セロフ(指)レニングラードCO*
録音:1966年、1979年*
ショスタコーヴィチの愛弟子ティシチェンコの珍しい協奏曲集。作曲者がソロを務める2楽章からなるピアノ協奏曲は録音状態が良くないものの貴重なもの。2楽章の中間部が緩徐的なため、事実上、急緩急の3楽章形式ともとれます。無調ではないが調性のあいまいな音楽で諧謔的、ねじれた新古典主義的要素が師匠ショスタコーヴィチを思わせます。それから15年後に書かれたハープ協奏曲は5楽章からなる、さらに個性的な音楽でクラリネットの素朴な童謡風のメロディが独奏ハープに受け継がれ、やがてマーラー風のカタストロフへと向かうという、5歳年上の同僚シュニトケを思わせる独創的な傑作。
Archipel
ARPCD-0453(1CD)
モーツァルト、ウェーバー:協奏曲集
モーツァルト:クラリネット協奏曲、ウェーバー:クラリネット協奏曲第1番、
モーツァルト:フルートとハープの為の協奏曲#
ハインリヒ・ゴイザー(Cl)、ハンス・シュミッツ(Fl)#、フリッツ・ヘルミス(Hp)#、
フェレンツ・フリッチャイ(指)ベルリンRSO、RIAS響#
録音:1957年9月ベルリン、1952年ベルリン#
音質良好です。
Archipel
ARPCD-0454(1CD)
ウィルヘルム・ケンプ/協奏曲集
ブラームス:ピアノ協奏曲第1番、モーツァルト:ピアノ協奏曲第20番*
フランツ・コンヴィチュニー(指)ドレスデン・シュターツカペレ、
ヘルベルト・フォン・カラヤン(指)BPO*
録音:1957年ドレスデン、1956年1月21日ライヴ*
音質良好です。

MULTISONIC
31-0690(1CD)
グレーテスト・ロマンティック
ブラームス:ヴァイオリンとチェロのための二重協奏曲
チャイコフスキー:ロココ風の主題による変奏曲、憂鬱なセレナード
ヴァーツラフ・フデチェク(Vn)
アルズベタ・ヴルチコヴァ(Vc)、ウラディミール・.ヴァーレク(指)プラハRSO
録音:2007年
ロマンティックなヴァイオリン、チェロ作品を中心としたアルバム。ヴァイオリンのフデチェクはかつてスプラフォンに多くの録音を残しています。ヴルチコヴァは1975年生まれの若手で日本でも公演を行ったことがあります。深い潤いのある音色が魅力。ノイマン以後のチェコの巨匠ヴァーレクは久々の登場。手堅い指揮に定評があります。
Bella Musica
BM-31.2420(1CD)
モーツァルト:フルート協奏曲第1番ト長調K.313/ロンド ニ長調K.Anh.184/フルート協奏曲第2番ニ長調K.314/アンダンテ ハ長調K.315
浮ヶ谷順子(Fl)、浮ヶ谷孝夫(指)、フランクフルト・ブランデンブルク州立O
コアなファンに人気の高いドイツ在住の日本人指揮者、浮ヶ谷孝夫と夫人でフルート奏者として活躍する浮ヶ谷順子の共演によるモーツァルトのコンチェルト・アルバム。浮ヶ谷夫妻とブランデンブルク州立管の見事なコンビネーションが聴きどころ。
VENEZIA
CDVE-04351(1CD)
カバレフスキー:協奏曲集
カバレフスキー:ヴァイオリン協奏曲ハ長調op.48*、チェロ協奏曲第1番ト短調op.49
ピアノ協奏曲第3番ハ長調op.50**、ピアノ協奏曲第4番「プラハ」op.99#
ダヴィド・オイストラフ(Vn)*、ドミトリー・カバレフスキー(指)ソビエト国立SO*
ダニール・シャフラン(Vc)、ドミトリー・カバレフスキー(指)ソビエトRTV大SO
エミール・ギレリス(P)**、ユーリ・ポポフ(P)#、ドミトリー・キタエンコ(指)モスクワPO

録音:1949年*、1952年、1954年**、1981年#
文献によると、ピアノ協奏曲第4番はポポフのピアノ、カバレフスキーの指揮であるとの表記が多く見られます。今回、録音年代(1981年)から推測するに、MELODIYAのLP C10 18261の表記であるキタエンコを正しいものと考え、上記の表記にてご案内申し上げます。

VISTA VERA
VCD-00173(1CD)
カール・チェルニー:ピアノ四手連弾と管弦楽のための協奏曲(*)
バッハ:4台のピアノのための協奏曲(+)
コジェルフ:ピアノ四手連弾、弦楽、2つのオーボエと2つのホルンのための協奏曲(#)
ゴールデン・デュエット[エレーナ・ソロキナ、アレクサンドル・バフチエフ(P)]
エフゲニー・コロレフ、ルプカ・ハジゲオルギエワ(P(+))、
ユーリ・ニコラエフスキー(指)、スヴェルドロフスクPO(*)、スヴェルドロフスクCO(+)
エンフバータル・エンヘ(指)ノーザン・クラウンSO(#)
録音:2000年
SMC
(モスクワ音楽院)
【未案内旧譜】
SMCCD-0088(2CD)
ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第3番(*)、シューベルト:ピアノ・ソナタ第18番(+)
ブラームス:ピアノ協奏曲第2番(#)、シューベルト:「さすらい人」幻想曲(**)
ミハイル・ヴォスクレセンスキー(P)、レオニード・ニコラーエフ(指)モスクワ音楽院SO(*/#)
録音:2005年(*/+/#)、ライヴ/1984年(**)
SMC
(モスクワ音楽院)
【未案内旧譜】
SMCCD-0091(1CD)
レフ・オボーリン歴史的録音1
ショパン:ピアノ協奏曲第2番、ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番
レフ・オボーリン(P)、ニコライ・アノーソフ(指)モスクワRSO
録音:1951年10月20日、モスクワ音楽院大ホール、ライヴ
SMC
(モスクワ音楽院)
【未案内旧譜】
SMCCD-0016(1CD)
モーツァルト:クラリネット協奏曲イ長調K.622(*)、クラリネット五重奏曲イ長調K.581(+)
ウラディーミル・ソコロフ(Cl)、レフ・マルキス(指(*))、アンサンブル・オヴ・ソロイスツ(*)、
ショスタコーヴィチSQ(+)
録音:1996年以前
MANCHESTER FILES
CDMAN-135(1CD)
【未案内旧譜】
アルヴォ・ペルト:交響曲第1番「ポリフォニック」(*)、B-A-C-Hの主題によるコラージュ(+)
プロとコントラ(Vc協奏曲)(#)、タブラ・ラサ(2つのヴァイオリン、プリペアード・ピアノと弦楽合奏のための協奏曲)(**)
ワディム・メセルマン(Vc(#))、チルトミル・シシコヴィチ、ヴィクトル・クレショフ(Vn(**))、ペトロ・ラウル(P(**))、ウラディーミル・ノリツ(指(*/+/#))、パオロ・ガット(指(**))、コングレスO
録音:1995年

BNL
BNL-112918(1CD)
ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲ニ長調Op.61/ロマンス第1番&第2番
フレデリク・ペラシー(Vn)、ペテル・フェラネツ(指)ヤナーチェクPO
録音:2001年10月
このベートーヴェンは、シェリング以前の名演奏と堂々と肩を並べるべき、あまりにも感動的な演奏!新譜ではなく、熱狂的なベラシー・ファンにとっては既に十分認識されている名演奏ですが、このたび日本の代理店から初めて案内が届きましましたので、この機会にご紹介します。とにかく音色の美しさ、造型の揺るぎなさ、語り口の素直さ、音楽を末端まで感じ取る繊細な感性…、あらゆる条件がバランスよくブレンドされた超名演奏です!
第1楽章のヴァイオリン・ソロの滑り出しからイチコロ!全霊をベートーヴェンに捧げ尽くした深々と語られるフレージングからして、月並みの感性ではないことは明らか。第2主題の瞑想の佇まいは、とても20代の若者とは思えないほどの深み。全体的に音そのものは細身といえますが、それによって音楽が萎縮するどころか、徹底的に音楽を醸成させるために必要不可欠な要素であることに気付かれことでしょう。例えば、8:30から延々と続くトリル。この音の一粒一粒をこれほど感じきりながら語りかけてくる演奏など滅多にありません。テンポ感がこれまた絶妙!終始落ち着きはらい、感覚的に浮き足立つことなど一切ないのです。12:53からはこの楽章の白眉といえる瞬間が訪れます。奇跡的な平衡感覚の上に立ったフレージングは、内面の奥深い所でベートーヴェン自身と交信を交わしているようなリアリティを持ち、その音の端々から凛とした精神的な光が立ち上がるのです。13:38からは何度聴いても目頭が熱さを抑えきれません。これはもはや音楽への愛情とか共感といった次元を超えています!いったい何を拠り所としたらこんな音が出せるのでしょうか?カデンツァ(クライスラー作)はバッハの無伴奏を丸々1曲聴くような手応え。その後の終結部の呼吸の持久力と深みも揺るぎなし!
第2楽章は高潔の極み。特に高音に向かって上行するフレージングの終着点におけるデリカシーと慈愛、ヴィブラートとノン・ヴィブラートの緻密な使い分けによって楽想を一層豊かにセンスには脱帽するばかりです。
終楽章に入ると当然ながら推進力と輝きが加味されますが、音楽のフォルムと秩序を保ったまま、真摯なフレージングを奏でるスタイルに全くブレが生じません。とかく感傷的になりやすい第2副主題もむしろ淡々と進行しますが、いかにも「歌い込んでます!」といった分かりやすさを超えたベラシーの音楽の感知力の高さを思い知らせれます。
伴奏は強烈な個性はないものの、ベラシーの音楽作りにぴったりの誠実さ。
かつて、チョン・キョンファのベートーヴェンやブラームスが絶賛真っ只中だった頃、作詞家のなかにし礼氏はそのエッセイの中で、「作品をねじ伏せ、作曲家への畏敬の念など持ち合わせない演奏がなぜ名演奏なんだ!」と衝撃的な問題提起をしていましたが、このベラシーの演奏こそ氏の理想とする演奏に違いありません。  【湧々堂】
ENZO Recordings
EZCD-10003(1CD)
カプースチン&エシュパイ:サクソフォン協奏曲集
カプースチン:アルトサクソフォンと管弦楽のための協奏曲Op.49(世界初録音)
エシュパイ:ソプラノサクソフォンと管弦楽のための協奏曲
アレクセイ・ヴォルコフ(アルトSax、ソプラノSax)、マルク・ゴレンシテイン(指)オーケストラ《ニューロシア》
録音:2008年5月 モスフィルム・スタジオ(モスクワ)
アムランなどの手によりその作品が相次いで録音され、楽譜出版も相次いで行われるなど、ここ10年ほどもっとも注目を集める作曲家となったカプースチン。そのジャズ・イディオムにのっとった即興性を遺憾なく発揮したサクソフォン・コンチェルトの新録音が登場。曲は「21世紀版ラプソディー・イン・ブルー」とでも形容したくなるような、驚くべき名作となっております。またエシュパイは過去に別の音源がリリースされていたようですが、現在は入手難。  (Ki)
Telarc
CD-80704{TE}(1CD)
ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第1番、第3番、第4番
ジョン・オコーナー(P)、アンドレアス・デルフス(指)LSO
録音:2008年2月14-17日 ロンドン、アビーロード・スタジオ
その昔、フィールドのノクターン集をテラークで発表して話題を呼んだオコーナー。昨今ではベートーヴェンのピアノソナタ全集で高い評価を得、昨年はピアノ協奏曲録音第1弾をリリースして好評を得ました。今回のこの3曲で協奏曲も録音が完結!指揮者アンドレアス・デルフスは、ミルウォーキー交響楽団の音楽監督を10年務めたあと、ごく最近ホノルル交響楽団の首席指揮者に任命された中堅指揮者です。20歳の時にハンブルク大学オーケストラの音楽監督、そしてハンブルク州立歌劇場の歴代最若手のアシスタントを務めた実績ある人として知られています。
Telarc
CD-80705[TE](1CD)

SACD-60705[TE](1SACD)
ムソルグスキー:交響詩《はげ山の一夜》(リムスキー=コルサコフ編)、
組曲《展覧会の絵》(ラヴェル編)、歌劇《ホヴァンシチチナ》〜前奏曲(モスクワ河の夜明け)
パーヴォ・ヤルヴィ(指)シンシナティSO
録音:2008年1月 シンシナティ、ミュージック・ホール
シンシナティ交響楽団、ドイツ・カンマーフィル、フランクフルト放送響、エストニア国立管のポストに加え、2010年からエッシェンバッハの後任としてパリ管弦楽団の音楽監督への就任が決まったパーヴォ・ヤルヴィ。昨今ではドイツ・カンマーフィルとのベートーヴェン、フランクフルト放送響とのブルックナー・チクルスなど、録音面でも話題の尽きない若きマエストロが音楽監督を務めるシンシナティ交響楽団との14枚目の録音に選んだのは、ムソルグスキーの代表作3曲。性格の異なるオーケストラとそれぞれにじっくりと付き合い、シンシナティ交響楽団とはその持ち味を生かせるカラフルな作品を取り上げて生きたい!と語るヤルヴィとシンシナティ響の見事なアンサンブルが作り上げた名演。
ECM
476-6885[EC](1CD)
B.A.ツィンマーマンヴァイオリ協奏曲、カント・ディ・スペランツァ(希望の歌)*、
私は振り返り太陽の下で行われたすべての不正を見た#
トーマス・ツェトマイヤー(Vn)、トーマス・デメンガ(Vc)*、
ゲルト・ベックマン、ロベルト・ハンガー=ビューラー(語り)#、アンドレアス・シュミット(Bs)#
ハインツ・ホリガー(指)WDR ケルンRSO
録音:2005年5月21&23〜25日 フィルハーモニー,ケルン
SMC
SMCCD-0061(1CD)
オイストラフ・コレクション Vol.1
モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲第5番、ショスタコーヴィチ:ヴァイオリン協奏曲第1番*7(*)
ダヴィド・オイストラフ(Vn)、ディミトリス・ミトロプーロス(指)NYO
録音:1956年1月1日、ニューヨーク・カーネギー・ホール(モノラル・ライヴ)
zヒケット表記によれば初出音源。(*)はソヴィエト国外初演。オーケストラ名の表記は「New York Symphony Orchestra」となっています。

King International
KDC-701(1CD)
宇野功芳の音盤棚「これがUNO!」 Vol.10
モーツァルト:ホルン協奏曲ニ長調K.412、ホルン協奏曲変ホ長調K.417、
ホルン協奏曲変ホ長調K.447、ホルン協奏曲変ホ長調K.495、ロンド変ホ長調K.371/K.514
ローウェル・グレア(ナチュラルHrn)、ニコラス・マギーガン(指)フィルハーモニア・バロックO
録音:1988年3月ローマ・マウンテン・カレッジ礼拝堂(サンフランシスコ)/原盤:HCX-3957012/HMU907012廃盤/宇野功芳氏の演奏解説&エッセイ付き
ナチュラル・ホルンによるモーツァルトのホルン協奏曲。抜群のテクニックを誇るローウェル・グレアとマギーガン、フィルハーモニア・バロックの好サポートを得て、この作品の屈指の名演を作り上げています。.拙著「宇野功芳のクラシック名曲名盤総集版」(講談社)におけるモーツァルト「ホルン協奏曲」の文章は、1996年に書いたものであるが、自分ながら今もって最も気に入っている演奏評のひとつである。(中略)本CDのソリスト、グリーアはその古楽器を使っているので、今にも音が引っくりかえりそうな面白さがあり、それがまたホルン演奏のダイゴ味となる。それにしてもグリーアは名手で、いくつもある難所を見事にグリーアじゃないクリアーしているが、興に乗ると音を割って、《第2番K.417》の第3楽章最後など、まるでオナラのようだ。  【宇野功芳氏ライナーノーツより】  (Ki)

Archipel
ARPCD-0410(1CD)
フルニエ/チェロ協奏曲
ボッケリーニ:チェロ協奏曲第9番変ロ長調、シューマン:チェロ協奏曲*、
エルガー:チェロ協奏曲ホ短調op.85#
全て ピエール・フルニエ(Vc)、ゲオルグ・ショルティ(指) 北ドイツRSO、
ハンス・ロスバウト(指)南西ドイツSO*、ハンス・ロスバウト(指)ケルンRSO#
録音:1955-58年
音質良好。
RETROSPECTIVE
RET-8400(1CD)
バルトーク:ヴァイオリン協奏曲第2番、ベートーヴェン:ヴァイオリンソナタ第9番      
マックス・ロスタール(Vn)、マルコム・サージェント(指)LSO
録音:1949年12月
VENEZIA
CDVE-04341(3CD)
ロシアの巨匠達によるショパン作品集
ピアノ協奏曲第1番/第2番*、アンダンテ・スピアナートと華麗な大ポロネーズ**、
24の前奏曲Op..28#、12の練習曲Op.10&25##
エミール・ギレリス(P)、キリル・コンドラシン(指)
スヴャトスラフ・リヒテル(P)*、エフゲニー・スヴェトラーノフ(指)ソビエト国立SO*、
ヴィクトリア・ポストニコワ(P)**、ゲンナジー・ロジェストヴェンスキー(指)ソビエト文化省SO**、
イーゴリ・ジューコフ(P)#、ヴラディーミル・アシュケナージ(P)##
1962年10月12日モスクワ音楽院でのライヴ、1966年12月20日ライヴ*、1990年4月18日ライヴ**、1983年#、1959-60年##

VIRGIN
VC-2130642(1CD)
ダヴィド・フレイ/バッハ:ピアノ協奏曲集
ピアノ協奏曲イ長調BWV1055、ピアノ協奏曲ヘ短調BWV1056
ピアノ協奏曲ト短調BWV1058、ピアノ協奏曲ニ短調BWV1052
ダヴィド・フレイ(P&指)ブレーメン・ドイツ室内PO
フレイのデビュー・アルバムに続く第2作は得意のバッハ、協奏曲の弾き振りです。得意にし傾倒するバッハ、バッハは「頂点:始まりと終わりのどちらにおいても」と答えるフレイのバッハへの親近性を発揮した最新録音です。
DG
477-7982(1CD+DVD)

477-7449(1CD)
ラン・ラン/ショパン:ピアノ協奏曲集
ショパン:ピアノ協奏曲第1番&第2番
ラン・ラン(P)、ズービン・メータ(指)VPO
録音:2008年6月18日〜21日ウイーン、ムジークフェライン(第1番のみライヴ)
2010年のショパン生誕200年にむけて、ドイツ・グラモフォンからは今後 続々とショパンの新録音リリースが続きます。北京オリンピックで全世界の注目を集めたラン・ランもショパンの協奏曲2曲を録音しました。ショーマン・シップ満点の技巧派に加え、より作品の奥深くへと入り込む繊細な表現力を深化させている近年のラン・ランからは目が離せません。
DG
477-7570(1CD+DVD)
アンネ=ゾフィー・ムター/デラックス・エディション
ヴィヴァルディ:協奏曲集《四季》Op.8、
タルティーニ:ヴァイオリン・ソナタ.ト短調《悪魔のトリル》
アンネ・ゾフィー・ムター(Vn、指揮)、トロンヘイム・ソロイスツ
録音:1999年5月 コペンハーゲン
ドイツ・グラモフォンの再発シリーズのひとつとしてすっかり定着した「デラックス・エディション」シリーズにヴァイオリン界の女帝、ムターの《四季》が登場。DVD付きデラックス・ヴァージョンです。
DG
477-8050(1CD)
カール・ゼーマン/ストラヴィンスキー
ストラヴィンスキー:ピアノと管楽器のための協奏曲、イ調のセレナード、デュオ・コンチェルタンテ
ドビュッシー:ヴァイオリン・ソナタ.ト短調
カール・ゼーマン(P)、ヴォルフガング・シュナイダーハン(Vn)
録音:1951年〜1957年
1910年ブレーメン生まれのカール・ゼーマン(1910-1983)は、ライプツィヒでギュンター・ラミン、クルト・トーマスというバッハの両大家に学び、オルガニストとして演奏家活動を始めながら、やがてピアニストに転じたという経歴の持ち主。ソリストとしての活動の一方、既に1936年から教鞭を取るなど教育活動にも熱心で、そのためか残されたレコーディングはけして多くはなく、シュナイダーハンの伴奏ピアニストとして知られるぐらいでした。このストラヴィンスキー作品集にもシュナイダーハンとの録音が2曲収録されています。

MARSYAS
MAR-18022(1CD)
ダニエル・シュナイダー(1961-)作品集
トランペット協奏曲、ソリストとブラス五重奏のための「小さな歌の本」*、サブ・ゼロ#
ラインホルド・フリードリヒ(Tr)、クリスティアン・ヤルヴィ(指)北ドイツ放送PO
マンハッタン・ブラス[ウェイン・ドゥ・マイン(Tr)、レウ・ソロフ(Tr)、アン・エルスツェル(Hrn)、マイク・ゼルツァー(Tb)、デヴィッド・テイラー(バスTb )]*
クリスチャン・ヤルヴィ(指)アブソリュート・アンサンブル#、デヴィッド・テイラー(バスTb)#
このアルバム、管楽器好きには本当にたまりません!トランペット協奏曲ですばらしいソロを聴かせるのは、あのバロック・トランペットの名手ラインホルト・フリードリヒ。いつもの厳粛な姿とは一転、モダン楽器の極限を追求したスゴイ吹きっぷりです。マンハッタン・ブラス・クインテットの華麗なる名技にも舌を巻きます。バス・トロンボーンのための超絶技巧がたっぷり詰まった「subZERO」も驚異的な音楽です。
Glossa
GCD-921204
バッハ:フルート協奏曲ロ短調(世界初録音)/三重協奏曲ニ長調BWV.1050a/管弦楽組曲第2番
マルチェロ・ガッティ(トラヴェルソ)、エンリコ・ガッティ(ヴァイオリン&ディレクター)、(Vc)、リッカルド・コエラティ(ヴィオローネ)、ミケーレ・バルキ(Cemb)〕
録音:2007年11月、サン・ミケーレ教会(イタリア/モデナ)
イタリアの音楽学者フランチェスコ・ジメイが長年の研究成果に基づいて復元を施した失われし"フルート協奏曲ロ短調"。ジメイは復元を行うにあたって、カンタータ第207番からのアリア「お前たちの足どりを鈍らせてはならない」BWV.207/3、カンタータ第209番「悲しみのいかなるかを知らず」BWV.209、カンタータ「レオポルト殿下)」BWV.173aの3つの声楽作品がこの"フルート協奏曲"のソースであることを確認。
作品の基盤となるこれらの作品に様々な研究結果を組み合わせ「Allegro - Andante - Allegro」の3楽章形式を構築することによって、大バッハの知られざる"フルート協奏曲"を復元させることに成功したのです。
またこのフルート(トラヴェルソ)が重要な役割を担うバッハ・アルバムには、ブランデンブルク協奏曲第5番の初稿版である"三重協奏曲ニ長調BWV.1050a"、フルート協奏曲の形式を持つライプツィヒ時代の名作"管弦楽組曲第2番”を収録。「ギャラント様式」で結びつく3つの作品の関連性を探るのもこのアルバムが持つ魅力の1つです。
驚喜、感動、歴史的発見など数多くの魅力を兼ね備えたガッティ兄弟のバッハ・アルバム。演奏、作品とも話題必至の大注目盤です!での録音。
DECCA
478-651(1CD)
チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲ニ長調Op.35、なつかしい土地の思い出Op.42
ジャニーヌ・ヤンセン(Vn)、ダニエル・ハーディング(指)マーラーCO
録音:2008年7月23日
オランダ出身の美しきヴァイオリン界の俊英、ヤンセンのデッカ第5弾。

TACET
TACET-S163(1SACD)
ヴィヴァルディ:ヴァイオリン協奏曲ホ長調「四季」、6つのヴァイオリン協奏曲op.12〜第1番ト短調RV.317、ヴァイオリン協奏曲変ホ長調RV.257
ダニエル・ゲーデ(Vn)、ヴォイチェフ・ライスキポーランド室内PO
録音:2007年6月
真空管使用の機器のみで録音されたTACETレーベルが得意とする高音質盤です。

DG
477-7466(1CD)
ヴィヴァルディ:2つのヴァイオリンのための協奏曲集
RV.516/RV.511/RV.514/RV.524/RV.509/RV.523
ヴィクトリア・ムローヴァ(Vn)、ジュリアーノ・カルミニョーラ(Vn)、
アンドレア・マルコン(指)ヴェニス・バロック・オーケストラ
録音:2007年10月 イタリア
ムローヴァとカルミニョーラという豪華な組み合わせによる、ヴィヴァルディの2つのヴァイオリンのための協奏曲集。巨匠ガーディナーとの共演や、古楽器オケを弾き振りしたモーツァルトなど、近年は時代考証を踏まえたアプローチを実践しているムローヴァですが、今回は名手カルミニョーラや、名匠マルコンが指揮するヴェニス・バロック・オーケストラを相手にどんな演奏を聴かせてくれるのか、多くの期待と注目が集まる1枚です。   (0808)
VAI
VAIVD-4454(DVD)
モスクワのヴァン・クライバーンVol.3
ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番*、ピアノ協奏曲第3番、前奏曲変ホ長調Op.23、
シューマン(リスト編):献身、ソロビョフ=セドイ(クライバーン編):モスクワの夜
ヴァン・クライバーン(P)、キリル・コンドラシン(指)モスクワPO
収録:1972年*、1958年モスクワ音楽院大ホールにおけるライヴ/リージョンオール、NTSC、モノクロ、4:3、モノラル、字幕なし、95m
ラフマニノフのピアノ協奏曲第3番は1958年、冷戦のさなか、チャイコフスキー国際コンクールでの伝説的な優勝の直後のものでコンドラシンの燃え盛るような指揮のもと、火花を散らすような競演が見ものです。第2番はそれから14年後の1972年のもので、同じコンドラシンのもと、こちらも完全燃焼の決定的映像です。   (0808)
VMS
VMS-641(1CD)
モーツァルト:ピアノ協奏曲第27番K.595/交響曲第41番K.551「ジュピター」
アンドレアス・フレーリッヒ(P)、オティス・クレバー(指)ドイツ・ニーダーランド室内PO
録音:2007年5月オスナブリュックでのライヴ
1998年にオランダ交響楽団のソロ・ファゴット奏者としてプロのキャリアをスタートさせ、ウラディミール・ポンキンに指揮法を師事し指揮者へと転身した1970年生まれのマエストロ・クレバーが2004年から音楽監督として率いるニーダーランド室内フィルとのモーツァルト。ソリストのフレーリッヒもシュレスヴィッヒ・ホルシュタイン音楽祭などで活躍する実力者です。  (0808)

BMG
88697-342612(1CD)
ショスタコーヴィチ:チェロ協奏曲第2番ト長調Op.126、チェロ・ソナタ ニ短調Op.40*
ソル・ガベッタ(Vc)、マルク・アルブレヒト(指)ミュンヘンPO、ミハエラ・ウルズリーサ(P)*
録音:2008年1月11日−13日、ミュンヘン、ガイスタイク・フィルハーモニーでのライヴ[協奏曲]、
2008年5月29日−31日
数々のコンクールやゲルギエフ指揮ウィーン・フィルとの共演で弾いてきた彼女が最も得意とするショスタコーヴィチのチェロ協奏曲第2番とチェロ・ソナタのカップリング。第2チェロ協奏曲は第1協奏曲と同様にロストロポーヴィチのために心臓発作の直前に作曲された。チェロのソロで始まり陰影の深いアイロニーに満ちた世界を繰り広げる。ショスタコーヴィチ60歳の誕生日に記念演奏会で初演された。チェロ・ソナタはショスタコーヴィチ唯一のチェロ・ソナタであり、初期と中期を結ぶ、悲劇とパロディと抒情が渾然一体となった名曲で、プロコフィエフ、ミヤコフスキーのソナタとともにロシア・チェロ曲の代表的な作品のひとつである。ソル・ガベッタの演奏は、数々コンクールやオーケストラとの共演で何度も演奏し自家薬籠中のレパートリーだけあって、ロストロポーヴィチ(2種)をはじめとして数ある名盤に伍する、彼女の「今」が聴ける密度の濃い名演で、素晴らしい音響で知られるミュンヘン・ガスタイクでのライヴ・レコーディング(協奏曲のみ)で収めた必聴のアルバム。力強さと繊細さを兼ね備えた彼女だからこそできた、この究極の演奏を聴けば、今の彼女がなぜ高く評価されているのかが理解できるだろう。緩徐楽章から始まるチェロ協奏曲第2番。この冒頭での彼女は驚くばかりの緊張感で聴き手をこの深遠なる世界へと導く。不安に満ちたメロディでも、彼女が奏すると、悲しいまでに美しく響くのだ。打楽器を駆使し、ユニークな響きと楽想を備えた第2楽章、第3楽章では、彼女の妙技が炸裂。いかなるショスタコ好きでも大満足間違いなし。  (0808BMG)
BERLIN CLASSICS
BC-18461(2CD)
D・オイストラフ生誕100周年記念盤
バッハ:2台のヴァイオリンの為の協奏曲BWV.1043、ヴィヴァルディ:合奏協奏曲Op.3-8、
モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲第5番*、
ルクレール:ヴァイオリン・ソナタ ニ長調#、コダーイ:3つのハンガリー舞曲#、
エドガー・メイヤー: ヴァイオリン協奏曲**、エルンスト・ヘルマン・マイヤー(1905〜1988):ヴァイオリン協奏曲**
フランツ・コンヴィチュニー(指)ライプツィヒ・ゲヴァントハウスO、
コンヴィチュニー(指)シュターツカペレ・ドレスデン*、ナウム・ ワルター(P)#、
オトマール・スウィトナー(指)シュターツカペレ・ベルリン
収録されているE.H.メイヤーの協奏曲は今回初出音源!また、すべてデジタル・リマスターを施し記念盤の価値を高めました。オイストラフのファンだけでなく、クラシック音楽を愛するすべての人にお薦め。    (0808)
URANIA
URN-22.363(3CD)
モーツァルト:ピアノ協奏曲第23番、第24番、
ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第4番、第5番「皇帝」
シューマン:ピアノ協奏曲、グリーグ:ピアノ協奏曲、フランク:交響的変奏曲
ワルター・ギーゼキング(P) 、ヘルベルト・フォン・カラヤン詩フィルハーモニアO
録音:1951年、1953年
ANDROMEDA
ANDRCD-5131(2CD)
グレゴール・ピアティゴルスキー名演奏集
ドヴォルザーク:チェロ協奏曲ロ短調、サン=サーンス:チェロ協奏曲第1番*
チャイコフスキー:ピアノ三重奏曲「偉大な芸術家の思い出」**、サン=サーンス:「白鳥」他の小品集(6曲)#
全て、グレゴール・ピアティゴルスキー(Vc)、
シャルル・ミュンシュ(指)ボストンSO、フリッツ・ライナー(指)RCAビクターSO*、
ヤッシャ・ハイフェッツ(Vn)**、アルトゥール・ルービンシュタイン(P)**、ラルフ・ベーコウィツ(P)#
録音:1958年、1952年*、1957年**、1950年代#
音質良好。   (0808)
ANDROMEDA
ANDRCD-5132(3CD)
ゲオルグ・クーレンカンプ協奏曲集1935-41
ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲+、メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲ホ短調*
シューマン:ヴァイオリン協奏曲**、ブルッフ:ヴァイオリン協奏曲第1番#
チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲##、ドヴォルザーク:ヴァイオリン協奏曲
ハンス・シュミット=イッセルシュテット(指)BPO+,*,**、ヨゼフ・カイルベルト(指)BPO#
アルトゥール・ローター指揮ベルリン国立歌劇場O##、オイゲン・ヨッフム(指)BPO

録音:1936年+、1935年*、1937年**、1941年#、1939年##、1937年
クーレンカンプ(1898-1948)によるテレフンケンへの録音を含む名演奏集。いずれも年代的に古い録音のものばかりですが、聴きやすい音質に仕上がっています。   (0808)

VENEZIA
CDVE0-4316(1CD)
ブラームス:ヴァイオリンとチェロの為の二重協奏曲、ピアノ協奏曲第2番*
スヴャトスラフ・リヒテル(P)、ムスティスラフ・ロストロポーヴィチ(Vc)、ボリス・グートニコフ(Vn)、ボリス・ハイキン(指)ソビエト国立SO、スヴャトスラフ・リヒテル(P)*、エフゲニー・ムラヴィンスキー(指)レニングラードPO*
録音:1963年ライヴ、1951年5月ライヴ*

ICN POLYART
ICN-009(1CD)
ヤン・ヴァーツラフ・シュターミツ(1717-1757):ヴァイオリン協奏曲ハ長調、カレル・シュターミツ(1745-1801):ヴァイオリン協奏曲ト長調、ヴラニツキー(1761-1820):ヴァイオリン協奏曲変ロ長調
石川静(Vn)、ヤロスラフ・クルチェク(指)カペラ・イストロポリターナ
録音:1992年5月17-18日、プラハ、ドモヴィナ・スタジオ
Musique a la Chabotterie
MC-004(1CD)
ヘンデル:リコーダーのための6つの協奏曲
協奏曲ト長調(Op.3-3,HWV.314)/協奏曲変ロ長調(Op.4-6,HWV.294)/協奏曲ヘ長調(Op.4-5,HWV.293)/協奏曲ト短調(Op.4-3,HWV.291)/4声の協奏曲ニ短調/4声の協奏曲変ロ長調/アンダンテ・アレグロ/タンブーノ・アルチーナ/水上の音楽より メヌエット
ユーゴ・レーヌ(リコーダー&指揮)、ラ・サンフォニー・デュ・マレ
録音:2006年9月
パリ・バロック・アンサンブルやレザール・フロリサンでの活躍、ソリストとしての幅広い演奏活動によって当代屈指のリコーダー奏者としての地位を確立したフランスの名手ユーゴ・レーヌは、指揮者としても自らが創設したラ・サンフォニー・デュ・マレはもちろんのことボルドー・アキテーヌ管などの指揮台に登壇するなど、指揮活動にも並々ならぬ意欲を注いでいます。
レーヌがソリスト、指揮者という1人2役を見事にこなしているこのヘンデルの作品集には6曲の協奏曲を収録。合奏協奏曲、オルガン協奏曲からアレンジされたものから、ドイツのロストック大学のライブラリーから発見された未出版の作品まで多岐に渡っており、レーヌの豊かなアイディアが反映された興味深いプログラムとなっています。

AEON
AE-0861(2CD)
デュティユー:はるかなる世界すべて...(チェロとオーケストラのための)、3つのストローフェ、 アンドレ・カプレ:エピファニー、インタビュー(デュティユー、ジャン=ミシェル・ネクトゥ、マルク・コッペイ)
マルク・コッペイ(Vc)、パスカル・ロフェ(指)リエージュ・ワロニー・ブリュッセルPO
夢から生まれ出でたような幻想的な世界が広がるデュティユー作品。「静けさを聴く」、という日本のわび・さびの世界のようでもあり、 しかし一つ一つの音の韻律はきわめて明瞭。くっきりとした筆づかいながら、幻想的な世界が広がるなんとも独特なデュティユー・ワール ドを堪能できます。そして、ドビュッシーの同時代人カプレの作品では近代の和声による中世ポリフォニー的な世界が広がります。インタ ビューでは、デュティユーがそれぞれの作品について語っている、興味深い内容となっています(英語訳のブックレットあり)。   (Ki)

VARS
VA-0165(1CD)
ダーヴィト・ポッパー:チェロと管弦楽のためのヴィルトゥオーゾ作品集
小さなロシアの歌による幻想曲/スコットランド幻想曲/スペイン舞曲/コンチェルト・ポロネーズ
ドミニカ・ホシュコヴァ(Vc)、イルジー・マラット(指)プルゼニRSO
録音:2008年
ポッパー(1843-1913)はチェコ生まれのユダヤ人作曲家で生前はヴィルトゥオーゾ・チェリストとして活躍しました。グリーグとほぼ同年代ですが、チェロのパガニーニとでもたとえられるような、チェロの妙技を駆使した華麗で優雅な作風が特徴。若手チェリスト、ホシュコヴァはなかなかの名手で、柔らかく艶やかな音色が魅力です。
VARS
VA-0166(1CD)
バッハ・ファミリーのチェロ協奏曲
J.S.バッハ:チェロ協奏曲ト長調BWV592、C.P.E.バッハ:チェロ協奏曲第2番変ロ長調、J.C.バッハ:チェロ協奏曲ハ短調、バッハ:G線上のアリア(チェロと管弦楽版)
イルジー・ホシェック(Vc)、イルジー・マラット(指)プルゼニRSO
録音:2008年
チェコの中堅世代に属するチェリスト、ホシェックのバロック協奏曲。ホシュコヴァと対照的に太くたくましい音色はバッハの印象を覆します。
ALBANY
TROY-1016(1CD)
ソロ・エクリプス
ギジェルモ・クライン(1696-):ソーラー・リターン組曲、ラン・ブレイク(1935-)(ケネス・アミス編):ペール・ラシェーズ墓地の幽霊*、死の興行師*、ケネス・アミス(1970-):チューバ協奏曲
フレデリック・ハリスJr(指)MITウィンド・アンサンブル、ビル・マクヘンリー(テナーSax)、ケネス・アミス(Tuba)*
録音:2005-2007年
吹奏楽とソロ楽器による協奏的作品集。1999年にフレデリック・ハリスJrによって創設された吹奏楽団「MITウィンド・アンサンブル」は積極的に新作を依頼しており、2001年以来18もの作品を初演しています。このアルバムに収録された作品もこのアンサンブルのための作品で@とBは初演のライヴです。
VENEZIA
CDVE0-4323(1CD)
シューマン:ヴァイオリン協奏曲、チェロ協奏曲(D.ショスタコーヴィチ編)*
イーゴリ・オイストラフ(Vn)、ゲンナジー・ロジェストヴェンスキー(指)ソビエトRTV大SO、フョードル・ルザノフ(Vc)*、ゲンナジー・ロジェストヴェンスキー(指)ソビエト国立文化省SO*
録音:1969年ライヴ、1983年*
VENEZIA
CDVE-04324(1CD)
ハチャトゥリャン:コンチェルト・ラプソディ集
ピアノと管弦楽の為のコンチェルト・ラプソディ、ヴァイオリンと管弦楽の為のコンチェルト・ラプソディ*、チェロと管弦楽の為のコンチェルト・ラプソディ#
ニコライ・ペトロフ(P)、レオニード・コーガン(Vn)*、ムスティスラフ・ロストロポーヴィチ(Vc)#、アラム・ハチャトゥリャン(指)ソビエトRTV大SO、キリル・コンドラシン(指)モスクワPO*
録音:1975年(スタジオ録音)、1962年11月3日ライヴ*、1973年ライヴ録音#

EMI
CZS-2147122(17CD)
ダヴィッド・オイストラフ/コンプリートEMIレコーディングス
CD1
ベートーヴェン
:三重協奏曲/オボーリン(P)、クヌシェヴィツキー(Vc)、フィルハーモニアO 、サージェント(指)[1958年録音]、
ピアノ三重奏曲第7番変ロ長調Op.97「大公」 /オボーリン(P)、クヌシェヴィツキー(Vc) 1958年録音
CD2
ベートーヴェン:三重協奏曲/リヒテル(P)、ロストロポーヴィチ(Vc)、BPO、カラヤン(指)[1969年録音]
ブラームス:二重協奏曲/ロストロポーヴィチ(Vc)、クリーヴランドO、セル(指)[1969年録音]
CD3(新リマスター)
ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲、シベリウス:ヴァイオリン協奏曲/ストックホルム・フェスティヴァルO、エールリンク(指) [1954年録音]
CD4(新リマスター)
ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲/フランス放送国立O、クリュイタンス(指)[1958年録音 ]
ヴァイオリン・ソナタ第9番イ長調Op.47「クロイツェル」 /オボーリン(P)[1953年録音]
CD5(新リマスター)
モーツァルト:ヴァイオリン・ソナタ第32番変ロ長調K.454/ヤンポルスキー(P)[1956年録音]、
ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ第3番、ブラームス:ヴァイオリン・ソナタ第3番/ヤンポルスキー(P)[1955年録音]
CD6
ブラームス:ヴァイオリン協奏曲/フランス放送国立O、クレンペラー(指)[1960年録音] 、二重協奏曲/フルニエ(Vc)、フィルハーモニアO、ガリエラ(指)]1956年録音]
CD7
モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲第3番/BPO、オイストラフ(指)[1971年録音]、ブラームス:ヴァイオリン協奏曲/クリーヴランドO、セル(指)[1969年録音]
CD8
プロコフィエフ:ヴァイオリン協奏曲第1番/ロンドン交響楽団、フォン・マタチッチ(指)[1954年録音]、ヴァイオリン協奏曲第2番/フィルハーモニアO.ガリエラ(指)[1958年録音 ]、ヴァイオリン・ソナタ第2番/ヤンポルスキー(P)[1955年録音]
CD9
モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲第1番&第2番/BPO、オイストラフ(指)[1971年録音]、協奏交響曲変ホ長調K.364/イゴール・オイストラフ(Va)、BPO、オイストラフ(指)[1972年録音]
CD10
モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲第4番&第5番「トルコ風」/BPO、オイストラフ(指)[1970年録音]、アダージョ.ホ長調K.261、ロンド.変ロ長調K.269、ロンド.ハ長調K.373/BPO、オイストラフ(指)[1971年録音]
CD11
モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲第3番/フィルハーモニアO、オイストラフ(指)[1958年録音]、2つのヴァイオリンのためのコンチェルトーネK.190/イゴール・オイストラフ(Vn)、BPO、オイストラフ(指)[1972年録音]
CD12(新リマスター)
ラロ:スペイン交響曲Op.23 /フィルハーモニアO、マルティノン(指)[1954年録音]、ブルッフ:ヴァイオリン協奏曲第1番/LSO、フォン・マタチッチ(指)[1954年録音]
CD13
ショスタコーヴィチ:ヴァイオリン協奏曲第1番/ニュー・フィルハーモニアO、マキシム・ショスタコーヴィチ(指)[1972年録音]
ハチャトゥリアン:ヴァイオリン協奏曲ニ短調/フィルハーモニアO、ハチャトゥリアン(指) [1954年録音]
CD14(新リマスター)
タニェエフ:協奏的組曲Op.28/フィルハーモニアO、マルコ(指)[1956年録音]
フランク:ヴァイオリン・ソナタ/ヤンポルスキー(P)[1954年録音」
CD15(新リマスター)
シマノフスキ:ヴァイオリン・ソナタOp.9/ヤンポルスキー(P)[1954年録音]
スーク:「愛の歌」-6つの小品Op.7-1、コダーイ:3つのハンガリア民謡、ヴィエニャフスキ:伝説曲Op.17 、ザルジツキ:マズルカ ト長調Op.26、ドビュッシー(プーランク編):月の光、ファリャ:「ホタ」〜スペイン民謡組曲、チャイコフスキー:ワルツ・スケルツォOp.34、イザイ:恍惚Op.21/ヤンポルスキー(P)[1956年録音]
CD16(新リマスター)
シューベルト:ピアノ三重奏曲第1番/オボーリン(P)、クヌシェヴィツキー(Vc)[1958年録音] 、カレン・ハチャトゥリアン:ヴァイオリン・ソナタOp.1/ヤンポルスキー(P)[1955年録音]
タルティーニ(クライスラー編):ヴァイオリン・ソナタ.ト長調「悪魔のトリル」 /ヤンポルスキー(P)[1956年録音]
CD17(新リマスター)
シューベルト:八重奏曲ヘ長調D.803/ボンダレンコ(Vn)、テリアン(Va)、クヌシェヴィツキー(Vc)、ソローキン(Cl)、ゲルトヴィチ(Cb)、シュティデル(Fg)、シャピロ(Hrn)[1955年録音]
以上全て、ダヴィッド・オイストラフ(Vn)
20世紀を代表する巨匠ヴァイオリニスト、オイストラフがEMIに残した名録音の集大成!! 。各CD紙ケース入り、36Pブックレット。
Triolila
279-923(1CD)
チャイコフスキー:ピアノ協奏曲第1番、ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第3番
ギュルスィン・オナイ(P)、ビストリク・レジューハ(指)スロヴァークPO、エミール・タバコフ(指)ビルケントSO*
録音:1997年11月7日ライヴ、2005年4月3日ライヴ*
オナイはイスタンブール生まれのトルコの女性ピアニスト。16歳でパリ音楽院を首席で卒業。ロン=ティボー国際コンクール、ブゾーニ国際ピアノコンクールを含む数々の国際コンクールで受賞。トルコ本国より国家芸術家の称号を獲得し、イスタンブールのボアジチ大学からは名誉博士号を授与される。ロシアのピアノ協奏曲を代表する2大名曲のカップリングはうれしいかぎり。特に難曲のラフマニノフはレコ芸でもおなじみのドイツ圏の批評家、ペーター・コッセ氏にも激賞されております。「劇的な第3楽章がこれほど情熱的で、それでいてよく歌って演奏されるのを聴くのは非常に希なことだ」ラフマニノフ3番のコレクターには見逃せない名盤の登場です。  (Ki)

Campanella Musica
C-130168(1CD)
ロスト&ファウンド〜オーボエのための協奏的作品集
アウグスト・クルークハルト(1847−1902):オーボエのための小協奏曲Op.18/ヨーゼフ・ライヒャ(1746−1795):オーボエ協奏曲変ロ長調/ヨハン・ヴェンツェル・カリウォダ(1801−1866):ディヴェルティスマンOp.58/ヨーゼフ・ライヒャ:オーボエ協奏曲ニ長調/イグナーツ・ラハナー(1807−1895):オーボエのための小協奏曲
ハンスイェルク・シェレンベルガー(Ob&指)スイス・イタリア語放送O
シェレンベルガーのレーベル“カンパネラ・ムジカ”。18世紀から19世紀にかけての知られざる作曲家たちが遺したオーボエのための傑作を、シェレンベルガー自らの演奏と指揮で現代に蘇らせた「オーボエのための協奏的作品集」。カリウォダはホルンの作品で知られてはいるものの、クルークハルトやJ・ライヒャ(アントン・ライヒャの叔父)、ラハナーの作品を聴く機会は非常に限られているだけに、シェレンベルガーの録音は大きな意味を持つことでしょう。シェレンベルガーの録音はもちろん、録音やパッケージデザインもハイレベル。

Radio Servis
CR-0399-2(1CD)
ベートーヴェン:三重協奏曲ハ長調 Op.56(*)、ブラームス:ヴァイオリン協奏曲(+)
伊藤ルミ(P)、ランチシェク・ノヴォトニー(Vn)、ミハル・カニュカ(Vc)、イジー・ビエロフラーヴェク(指)プラハPO
録音:2003年1月3-4日(*)、2002年11月7-8日(+)、 プラハ、ルドルフィヌム、ドヴォルザーク・ホール
MAXIMUM HANNIG
HG-0047-2(1CD)
箴言
ヒンデミット:ピアノ,金管とハープのための協奏音楽 Op.49(*)
ヤン・クルサーク(1934-):箴言(低声と管楽のための;1959)(+)
ベルク:ピアノ,ヴァイオリンと13の管楽器のための室内協奏曲(#)
ヤン・クルサーク:無題(男声合唱のための組曲;1965)(**)、レドワ(バスクラリネットとチェンバロのための;1965)(++)
ヤン・パネンカ(P)*、ベドジフ・ドブロディンスキー、カレル・パトラス(Hp)*、レンカ・ザフトヴァー(A)+、イヴァン・シュトラウス(Vn)#、ズデニェク・コジナ(P)#、リボル・ペシェク(指)、ラディスラフ・シモン(リーダー(+))、室内ハーモニー、ヤン・カサル(指)プラハ教員cho**、ドゥエ・ボエミ・ディ・プラハ[ヨセフ・ホラーク(バスCl)、エンマ・コヴァールノヴァー(Cemb)]

RETROSPECTIVE
RET-93651(2CD)
エルマン&ネルソヴァ名演奏集
ブルッフ:ヴァイオリン協奏曲第2番、ヴィエニャフスキ:ヴァイオリン協奏曲第2番、ラロ:チェロ協奏曲、サン・サーンス:チェロ協奏曲第1番
ミッシャ・エルマン(Vn)、ザラ・ネルソヴァ(Vc)*、エイドリアン・ボールト(指)LPO
録音:1956年3月、録音:1953年11月
いズれも初出音源。
VISTA VERA
VVCD-00158(1CD)
ショパン:ピアノ協奏曲第1番(ピアノと弦楽四重奏のための編曲版)、ピアノ協奏曲第2番(ピアノと弦楽四重奏のための編曲版)
ナウム・シュタルクマン(P)、グリンカ国立SQ、アレクセイ・シニョフ(Cb)
録音:2004年
URANIA
URN-22.358(1CD)
ハスキル/シューマン作品集
シューマン:ピアノ協奏曲、子供の情景、森の情景、アベッグ変奏曲
クララ・ハスキル(P)、ウィルヘルム・ヴァン・オッテルロー(指)ハーグPO 
録音:1951年〜1955年
URANIA
URN-22.359(2CD)
リパッティ/協奏曲集
モーツァルト:ピアノ協奏曲第21番、ショパン:ピアノ協奏曲第1番*、シューマン:ピアノ協奏曲**、グリーグ:ピアノ協奏曲#
ディヌ・リパッティ(P)、ヘルベルト・フォン・カラヤン(指)ルツェルン祝祭O、指揮者&オーケストラ不明*、ヘルベルト・フォン・カラヤン(指)フィルハーモニアO**、アルチェオ・ガリエラ(指)フィルハーモニアO#
録音:1950年、1948年*,**、1947年#


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